第5学年 体育科学習指導案 平成26年12月3日(水) 第5学年3組 37名 指 導 者 菊 地 誠 1.単元名「器械運動~跳び箱運動~」 2.運動の特性 (1)一般的特性 ・助走、踏み切り、着手、突き放し・回転、着地という一連の動作を行う運動で ある。 ・跳び箱の高さや向きなどの条件を変えた場でも既習の技ができるようになった り 、新 し い 技 に 挑 戦 し た り す る こ と に よ っ て 楽 し さ が 増 す 達 成 型 の 運 動 で あ る 。 (2)児童から見た特性 ・「 跳 べ る 」「 跳 べ な い 」 こ と が 明 確 に な る 運 動 な の で 、 技 が で き る よ う に な っ た ときの達成感を味わいやすい運動である。 ・自分の能力に応じためあてをもち、友達と教え合いながら取り組むことが楽し い運動である。 3.単元のねらい 技能 態度 思考・判断 基本的な支持跳び越し技を安定して行うことできるようにする とともに、その発展技を行うこと。 運 動 に 進 ん で 取 り 組 み 、約 束 を 守 り 助 け 合 っ て 運 動 し た り 、場 や 器械・器具の安全に気を配ったりすることができるようにする。 自己の能力に適した課題の解決の仕方を工夫できるようにする。 4.児童の実態 (1)学級の実態 第5学年で行ったマット運動では、グループでの教え合いをしたり、課題 に応じた場を選択したりして学習に取り組んできた。技能のポイントに注目 しながら練習を重ねることで課題解決ができる児童がいる反面、どのように 体を動かしたらいいのかわからず、混乱する児童もいた。運動の経験や、運 動の感覚に差があり、技能の習熟にもばらつきがある。 学習カードを使って自分の課題について、めあてをもって取り組んだり、 友達同士でポイントについて見合おうとしたりしていた。特に、陸上運動の 走り幅跳び、ハードル走では教師の指導や技能のポイントを意識しながら学 習に前向きに取り組んでいた。 (2)学年の実態(5年111名) マット運動は好きですか 跳び箱運動は好きですか 鉄棒運動は好きですか 器 械 運 動 系 そ れ ぞ れ の 運 動 に つ い て 「 好 き 」「 ど ち ら か と い え ば 好 き 」 と 応 え た 児 童は、 「 マ ッ ト 運 動 」が 7 5 % 、 「 跳 び 箱 運 動 」 が 7 4 % 、「 鉄 棒 運 動 」 が 5 8 % で あ っ た。マット運動、跳び箱運動に比べると鉄棒運動を好む児童が尐ない傾向にある。 また、マット運動と跳び箱運動を比べると、肯定的に受け止めている児童はほぼ同 数であるが、 「 好 き 」、 「 嫌 い 」と 断 言 す る 児 童 が 跳 び 箱 運 動 で は 多 い 。技 が で き る か で きないかがはっきりわかり、好きになったり嫌いになったりすることが多いためだと 思われる。 マット運動が好きな理由(複数回答) マット運動が嫌いな理由(複数回答) マット運動が好きな理由について「技ができると楽しい」と感じている児童が圧倒 的に多い。また、苦手な理由については「マットが得意でない」と感じている児童が 多かった。技ができたときの喜びや自信が、マット運動が好きだと感じることにつな がっていると考えられる。反面、練習しても上手にならかった経験や、技ができない ことで苦手意識をもち、マット運動が嫌いだと感じている傾向が見える。 跳び箱運動が好きな理由(複数回答) 跳び箱運動が嫌いな理由(複数回答) 跳び箱運動が好きな理由についても「技ができると楽しい」と感じている児童が多 い。また、苦手な理由については「けがをしそうでこわい」と感じている児童が多か った。マット運動同様に技ができたときの喜びや自信が、跳び箱運動が好きだと感じ ることにつながっていると考えられる。さらに、技ができる、できないが明確にわか るため、めあての達成を実感しやすい運動であると言える。また、失敗したときの痛 みや恐怖から嫌いだと感じている傾向が見える。安全面に関しては、きまりを徹底す ること。 運動ではスモールステップの場を準備し、安全を確保しながら児童が安 心して成功体験を積み重ねることができる手だてが必要である。 鉄棒運動が好きな理由(複数回答) 鉄棒運動が嫌いな理由(複数回答) 鉄 棒 運 動 が 好 き な 理 由 に つ い て も「 技 が で き る と 楽 し い 」と 感 じ て い る 児 童 が 多 い 。 ま た 、苦 手 な 理 由 に つ い て は「 鉄 棒 運 動 が 得 意 で な い 」と 感 じ て い る 児 童 が 多 か っ た 。 鉄棒運動でも技ができたときの喜びや自信が、跳び箱運動が好きだと感じることにつ ながっていると考えられる。また、得意だと感じさせるために、楽しみながら技を習 得できるような手だてが鉄棒運動にも必要だと言える。 マット運動は得意ですか 跳び箱運動は得意ですか 鉄棒運動は得意ですか 「マット運動」 「跳び箱運動」 「 鉄 棒 運 動 」が「 得 意 」と 答 え た 児 童 は そ れ ぞ れ 2 8 % 、 3 5 % 、2 6 % で 、 「 好 き 」と 答 え た 児 童 の 3 7 % 、4 2 % 、2 6 % に 比 べ て 下 が る 傾 向にある。好きだけれど得意だとは言えない、つまり自信がもてない児童が多いので はないかと考えられる。 児童に達成感、満足感を味わわせるために、あえて難しい技に挑戦させるのではな く、基本的な技を確実に身に付けさせることが大切だと考える。また、友達同士かか わり合う場面を設定し、よさや失敗を認め合いながら学習に取り組む経験を積ませた い。 5.研究主題との関連 研究主題 互いにかかわり合い、できる喜びを味わえる指導法の工夫 ― 「 マ ッ ト 」 運 動 ・「 跳 び 箱 」 運 動 を 通 し て ― 研究主題にせまるために、第5学年では目指すべき児童像を ・基本的な技が大きく美しくできる子 ・めあてをもって工夫して取り組む子 ・友達と教え合い、できる喜びを味わえる子 とした。そのための研究の重点を 系 統 性 を 考 え た 学 習 過 程 や 、か か わ り 合 い の 工 夫 を し 、技 の ポ イ ン ト を 明確化することにより、できた喜びを共に感じられるようにさせる とし、以下のような手だてを考えた。 (1)技能習得の手だて ①学習過程の工夫 ・ 一 単 位 時 間 の 学 習 の 流 れ を 「 感 覚 づ く り 」「 ポ イ ン ト タ イ ム 」「 チ ャ レ ン ジ タ イ ム 」「 振 り 返 り タ イ ム 」 と し た 。 学 習 の 流 れ を 固 定 す る こ と に よ り 、 児 童 が見通しをもって学習に取り組めるようにした。 ・「 知 る 」「 取 り 組 む 」「 高 め る 」 の 3 段 階 で 行 う 。「 知 る 」 段 階 は 、 第 4 学 年 ま でに学習した技に取り組み、自分の技の習熟について知り、学習の見通しを も つ 段 階 と す る 。「 取 り 組 む 」 段 階 は 、 全 員 で 同 じ 技 に 取 り 組 み ポ イ ン ト や 練 習 の 場 や 方 法 を 知 る と と も に 、 課 題 解 決 に 取 り 組 む 段 階 と す る 。「 高 め る 」 段階は、児童が自分の課題に合わせて技や練習の場を選択して、課題解決に 取り組める段階として設定した。 1 2 3 知る 4 5 取り組む 感 覚 6(本時) 高める づ く り 器械運動に必要な感覚を養う運動を行う 開脚跳び 台上前転 安定した開脚跳び かかえ込み跳び 大きな開脚跳び オリエン テーション 自分の技の習熟 について知り、 単元を通しての めあてをもつ 整 安定した台上前転 自分の挑戦したい技 ポ かかえ込み跳び イ ン ト タ 大きな台上前転 イ ム ポイントタイム 技 の ポ イ ン ト を 知 り 、自 分 の 課 題 に 合 っ た め あ て を た て る チ イ ム 自分の課題解決を図るための場を選択し、見合いを通して技能の習得を図る 理 運 ャ 動 レ ・ 振 ン り ジ 技のポイントを確認し、自分の課題に合っためあてをもつ 返 タ り タ イ ム ②技能ポイントと見合いの方法 技能ポイントは、 「 踏 み 切 り 」、 「 着 手 」、 「 突 き 放 し・回 転 」、 「 着 地 」の 中 か ら 、 技に応じて3つに精選した。見合いの視点は、技に取り組む児童が自分の課題 に合ったものを技能ポイントの中から選択し、技に取り組む前にめあてとして 伝 え る 。見 て い る 児 童 は 、そ の 技 能 ポ イ ン ト を 中 心 に 見 て 、ア ド バ イ ス を 行 う 。 また、めあての技能ポイント以外でのことで気が付いたことがあれば伝える。 動きのリズムや、力の入れ具合をイメージできるよう、オノマトペを取り入 れて指導する。 基本的な技 発展技 基本① 切 り 返 し 系 発展イ 基本② 回 転 系 発展ア 発展ウ ア 技に取り組む児童 合図があったらめあ てを言ってはじめる。 イ 技を見る児童 跳び箱の横につき、めあて のポイントを中心に見る。 ぼ く は 、両 足 で 強 く踏み切るよ。 アドバイスをする マットを直し、ポイン トについてアドバイス する。 バンッと強い音がして いてよかったよ。 次の人が技に取り組む 手をつく位置がそろう ともっといいね。 安全面に配慮し、以下の約束事を徹底する。 ・アの児童は、前のグループの児童の安全確認の合図を聞いてからで技に取り組 む。 ・イの児童は、アの児童にぶつからない位置で跳び箱の両側に立つ。 ・ア の 児 童 は 、試 技 を 終 え た 後 、場 の 安 全 を 確 認 し 、次 に 跳 ぶ 児 童 に 合 図 を 送 る 。 ・跳び箱から離れた位置に移動し、アドバイスをする。 ・アドバイスが終わったら、他の児童の試技に気を付けて配置につく。 ③効果的な場作りの工夫 【切り返し系】 ○馬跳び(踏み切り感覚・突き放し感覚・着地感覚) 一人が上体を前にかがめて、 両手で自分の両足首、あるい は膝をつかんで支持し、もう 一人がそれを開脚しながら跳 び越える。 ○うさぎ一歩跳び(着手感覚、突き放し感覚) 手 の 平 を 前 方 に 着 く 。腰 を 高 く 上 げ 、手 の 平 に 体 重 を 乗 せ 、足 を 引 き つ け る 。手 で 地 面 を 突 き 放 し 、手 の 間 か 、そ れ よ り 前 に 足をそろえて着く。 踏み切り板の手前に片足を置 き 、そ の 位 置 か ら 踏 み 切 り 板 中 央 に 両 足 で 踏 み 切 り 、ま た ぎ 越 す。 一歩跳び うさぎ跳び うさぎ跳び ピョン ピョン バン トッ タン ○段差跳び(着手感覚、突き放し感覚) 低 い 跳 び 箱 の 上 に 立 ち 、高 い 跳 び 跳 び 箱 の 奥 に 手 を 着 き 、開 脚 跳びでまたぎ越す。 ○ステージ乗り(踏み切り感覚、腕支持感覚) 両足で踏み切り、両手をステ ー ジ 上 で 突 き 放 す 。手 の 間 か 、 それより前に足を引きつけ る。 ○ステージ降り(空中感覚・着地感覚) ステージの上から大きくジャ ンプをし、両足で着地する。 膝を曲げて柔らかく着地し、 3秒間止まりポーズを決め る。 【回転系】 ○トントンピーン(着手感覚・踏み切り・体をしめる感覚) 両手を跳び箱の手前に着き、 2回軽く腰を上げて勢いをつ け、3回目で腰を肩より高い 位置まで上げ、足を伸ばす。 トントンピーン ○へこみで台上前転(回転感覚・着地感覚) 両 手 を 手 前 に 着 き 、へ こ み に 後 頭部が着くよう腰を高く上げ て前転し、着地する。 ○段差台上前転(着手感覚・回転感覚・着地感覚) 低い跳び箱の上に立ち、高い 跳び箱の手前に手を着き、前 転し、着地する。 ○台上前転乗り(踏み切り感覚・回転感覚) 低 い 跳 び 箱 の 上 に 立 ち 、ス テ ー ジ の 手 前 に 手 を 着 き 、前 転 する。 両 足 で 踏 み 切 り 、ス テ ー ジ の 手前に手を着き、前転する。 ○台上前転降り(回転感覚・着地感覚) ステージの上で前転 し、ステージ下に着 地する。 チャレンジタイム 【切り返し系】 ○ステージ乗り(踏み切りが弱い児童) 基 本 的 な 技 ○段差跳び(突き放しが弱く、跳び越せない児童に) ○一歩跳び(助走が合わない、踏み切りが弱い、突き放しが弱く跳び越せない児童) ○凹型跳び箱(抱え込み跳びで足が引っかかってしまう児童) 凹 型 跳 び 箱 を 横 に し て 、突 き 放 し を 意 識 し て 、か か え 込 み 跳 び で 跳 び 越 す。 ○ゴムひも跳び(大きな開脚跳びで腰が開けない児童) 踏み切り板と跳び箱の間に、ゴム ひもを設置する。ゴムひもは跳び 箱の近くに置く。踏み切りと同時 に腰を高く上げ、体を水平にして 開脚跳びで跳び越す。 発 展 技 ○着地を遠くに(大きな開脚跳びで着地の距離が伸びない児童) テープを基準に遠くに着地するこ とを意識する。 【回転系】 ○台上前転乗り(高いところで回るのが怖い児童、踏み切りが弱い児童) 基 本 的 な 技 ○段差台上前転(腰が上がらない児童) ○へこみで台上前転(まっすぐ回れない児童) ○ゴムひも台上前転(大きな台上前転で腰が開けない児童) 発 展 技 踏み切り板と跳び箱の間に、ゴム ひもを設置する。ゴムひもは跳び 箱の近くに置く。 踏み切りと同 時に腰を大きく開いて、膝とつま 先伸ばして回る。 ※場の準備が安全かつ迅速に進められるよう、場の準備はトリオで毎時間同じ場 所を担当する。器具の移動は最小限になるように配慮して計画する。 ④運動量と教え合いのバランス 運動量の確保をするためにチャレンジタイムの前半はトリオで見合いを行い、自 分の課題についてアドバイスをもらう。後半は、個人で場を選択して課題解決を図 る。 また、感覚づくり、チャレンジタイムで待ち時間をなるべく作らないよう、場の 数を多く設置した。感覚づくりではトリオで1つの場が使える様に、チャレンジタ イムでは、トリオの数を目安に練習の場を設定した。 ⑤感覚づくりの工夫 なりおかんかく ・ 「 な り お か ん か く 」は 、1 年 生 か ら 6 年 生 ま で が 共 通 し て 行 う 器 械 運 動 の 感 覚 づ くりの運動である。逆さ感覚や、体をしめる感覚、重心移動の感覚を養う時間 とする。 跳び箱運動に必要な感覚づくり ・跳び箱運動の技を習得するために必要な感覚を身に付ける運動である。踏み切 り感覚や、突き放しの感覚、回転感覚、着地感覚など運動を通して技に直接的 に生きる感覚を養う時間とする。 (2)学習内容・方法の工夫 ①オリエンテーションの工夫 第1時では、学習の内容や進め方についてポイントカードや掲示資料を活用 してつかませ、学習の見通しをもてるようにする。また、児童にめあてのもち 方、トリオでの互いに見合う方法、学習の進め方について理解させ学習意欲を 高める。 ②グループ作りの工夫 児童がお互いの活動を見合って適切なアドバイスができるように、技能異質 のトリオを組み、見合う技能のポイントや立ち位置を明確にする。トリオ作り は、人間関係や技能などを考慮し教師が行う。 ③学習カードの工夫 より効果的な見合いやアドバイスを交わしたり、自分の課題に合っためあて をもてるようにしたりするために、技能ポイントを局面ごとに明確にした。 6.学習過程 時 段階 1 2 3 知る 感 6(本時) 高める 備 覚 な 学 5 取り組む 準 第1時【切り返し系・回転系】 ・馬跳び ・ステージ乗り降り ・うさぎ一歩跳び ・へこみで台上前転 4 運 動 づ く り り お か ん か く 第2・3時 【切り返し系】 ・馬跳び ・ステージ乗り降り ・うさぎ一歩跳び ・段差跳び 第4時 【回転系】 ・台上前転乗り降り ・トントンピーン ・へこみで台上前転 第5・6時 【切り返し系・回転系】 ・ステージ乗り降り・台上前転乗り降り ・うさぎ一歩跳び・トントンピーン ・段差跳び ・へこみで台上前転・段差台上前転 習 活 動 開脚跳び 台上前転 安定した開脚跳び 自分の挑戦したい技 大きな開脚跳び かかえ込み跳び オリエンテーション ・自分の技の習熟について知 り、単元を通してのめあて をもつ。 ・見合いの仕方について知る。 ポ 師 の 支 援 ○単元を通しての学習の計画に ついて指導し、児童に学習の 見通しをもたせる。 ○跳び箱運動を安全に行うため の約束について確認する。 ○跳び箱運動につながる感覚づ くりのポイントをおさえる。 かかえ込み跳び イ ン ト 大きな台上前転 タ イ ム ポ 新しく学ぶ技のポイントを知り、自分の課題に合っためあてをたてる チ ャ レ ン ジ イ ン ト タ イ ム 技のポイントを確認し、自分の課題に合っためあてをもつ タ イ ム 自分の課題解決を図るための場を選択し、見合いを通して技能の習得を図る 整 教 安定した台上前転 理 運 動 ・ 振 り 返 り タ イ ム ○児童が意欲をもち、楽しく活動できるよう安全面の約束を徹底さ ○ポイントタイムでは、児童の実態に合わせて技 せるとともに、補助を行い、児童の技能向上を図る。 能ポイントと、解決するための練習の場につい ○ポイントタイムでは、技能ポイントについて掲示資料を使って指 て確認する。 導し、課題解決のための場を伝える。 ○チャレンジタイムでは、自分の課題に対して、 ○チャレンジタイムでは、よい動きを全体に広めるとともに、的確 適切な練習の場を選べるよう助言する。 なアドバイスをしている児童も賞賛する。 ○振り返りタイムでは、めあてに対する自己評価とともに、友達の 動きのよさについても気付くことができるよう言葉かけを行う。 7.評価計画 段階 知る 時間 1 2 ①④ ②③ ① 観察 観察 カード 観察 運動への関心・ 意欲・態度 評 価 の 重 点 化 運動についての 思考・判断 観点 方法 3 高める 4 5 観点 ① ② 方法 観察 カード 観察 カード 観点 運動の技能 取り組む 方法 6(本時) ① ① ① 観察 観察 観察 カード カード カード 評価の観点 学習活動に即した評価規準 評価の方法 運動への関心・ 意欲・態度 ①技を高める楽しさや喜びに触れることができるよう、跳び箱運動に進んで取り組もうとしている。 ②約束を守り、友達と技の見合いを行うなど助け合って練習をしようとしている。 ③跳び箱やマットなどの準備や片付けで分担された役割を果たそうとしている。 ④運動する場を整備したり、跳び箱、マットなどの安全を保持したりすることに気を配ろうとしている。 観察 学習カード 運動についての 思考・判断 ①自分の課題を知り、課題解決のための練習の場について知っている。 ②自分の課題に合った練習の場を選んでいる。 観察 学習カード 運動の技能 ①自分の力に合った安定した基本的な支持跳び越し技ができる。 ②自分の力に合った支持跳び越し技の発展技ができる。 (第6学年時) 観察 学習カード 8.本時の学習 (1)ねらい 技能 態度 思考・判断 自分の力に合った安定した基本的な支持跳び越し技ができるようにする。 技を高める楽しさや喜びに触れることができるよう、跳び箱運動に進んで取り組むことができるようにする。 自分の課題に合った練習の場を選ぶことができるようにする。 (2)展開 時間 0 学習活動 1.本時の学習のねらいや流れを確認する。 ○…教師の支援 ☆…評価(★重点) ○掲示資料を使い、本時の流れとめあてについて確認する。 1 2.準備運動をする。 ○跳び箱運動で使う主な部位をしっかりと伸ばす。 3 3.感覚づくりを行う。場の準備を行う。 なりおかんかく 跳び箱運動に必要な感覚づくり 【切り返し系】 ・ステージ乗り降り ・うさぎ一歩跳び ・段差跳び 【回転系】 ・台上前転乗り降り ・トントンピーン ・へこみで台上前転 ○器械運動に必要な感覚を養えるよう運動のポイントについて言葉がけを する。 (逆さ感覚、体をしめる感覚、重心移動の感覚) ○児童が選択した技の系統に合わせた感覚づくりに取り組ませる。 ○運動のポイントについて意識できるよう助言する。 18 4.ポイントタイム[技のポイントを確認し、自分の課題に合っためあてをもつ] ○技のポイントについて意識させ、オノマトペを使って助言する。 23 5.チャレンジタイム[自分の課題解決を図るための場を選択し、技能の習得を図る] ・トリオで教え合いながら、技に取り組む。 ・個人で課題解決の場を選び、練習に取り組む。 ・技ができているかどうか児童同士で見合い、成果を確認する。 38 6.整理運動を行う。 ○自分の課題に対して、適切な場を選択し課題解決を図れるよう助言する。 ○めあてに対して適切なアドバイスができるよう技能ポイントを意識させ ながら見合うよう助言する。 ★自分の力に合った安定した基本的な支持跳び越し技ができる。 ☆技を高める楽しさや喜びに触れることができるよう、跳び箱運動に進ん で取り組もうとしている。 ☆自分の課題に合った練習の場を選んでいる。 ○使った体の部位をほぐすよう言葉がけをしながら行う。 39 7.振り返りタイム[めあてに対する自己評価をするとともに、友達の動きのよさについても考える] ○実際に試技を行わせ、成果を共有し認め合えるよう促す。 45 8.場の片付けを行う。 第5・6時 感覚づくり【切り返し系・回転系】 ①ステージ乗り降り ②うさぎ一歩跳び ③段差跳び ①台上前転乗り降り ②トントンピーン ③へこみで台上前転・段差台上前転 ステージ ポイントタイム・チャレンジタイム 自分の挑戦したい技 ②うさぎ一歩跳び ②トントンピーン 安定した開脚跳び・かかえ込み跳び 安定した台上前転 a 3段 ①台上前転降り ①ステージ乗り ①台上前転乗り (踏み切りあり・なし) ステージ乗り 台上前転乗り (踏み切りなし) ゴムひも跳び 着地を遠くに ゴムひも台上前転 ②うさぎ一歩跳び ②トントンピーン 4段 台上前転降り ③段差跳び ③へこみで台上前転・段差台上前転 6段 (4段) 6段 (4段) 5段 (4段) 安定した開脚跳び かかえ込み跳び 安定した台上前転 1 へこみで台上前転 1段 ①ステージ降り 5段 (4段) ステージ降り ①ステージ乗り ステージ乗り ①台上前転乗り 台上前転乗り (踏み切りあり・なし) (踏み切りなし) 第1時 チャレンジタイム【切り返し系・回転系】 3段 必要な器具 ・跳び箱 ×12 ・踏み切り板 ×10 ・調整器 ×10 ・短マット ×16 ・長マット × 1 ・セーフティマット × 1 ・マットすべり止め×16 1段 5段 (4段) 4段 4段 4段 4段 (3)資料 ①場の設定 第1時 感覚づくり【切り返し系・回転系】 ①ステージ乗り降り・台上前転乗り ②うさぎ一歩跳び ③へこみで台上前転 ポイントタイム・チャレンジタイム ・開脚跳び ・かかえ込み跳び ・台上前転 ステージ 開脚跳び・かかえ込み跳び ②うさぎ一歩跳び 3段 ①ステージ乗り ①台上前転乗り (踏み切りなし) ステージ乗り 台上前転乗り (踏み切りなし) ②うさぎ一歩跳び 台上前転 5段 (4段) 4段 ①ステージ降り ③へこみで台上前転 ステージ降り 4段 4段 へこみで台上前 転 1 4段 4段 4段 3段 ①ステージ乗り ①台上前転乗り (踏み切りなし) ステージ乗り 台上前転乗り (踏み切りなし) 第1時 チャレンジタイム【切り返し系・回転系】 必要な器具 ・跳び箱 ×10 ・踏み切り板 ×10 ・短マット ×18 ・長マット × 2 ・マットすべり止め ×14 ・調整器 × 2 4段 4段 4段 4段 第2・3時 ポイントタイム・チャレンジタイム 第2時 ・安定した開脚跳び ・大きな開脚跳び 感覚づくり【切り返し系】 ①ステージ乗り降り ②うさぎ一歩跳び ③段差跳び 第3時 ・かかえ込み跳び ステージ ①ステージ乗り ステージ乗り ②うさぎ一歩跳び ②うさぎ一歩跳び ゴムひも跳び 着地を遠くに 安定した開脚跳び・かかえ込み跳び 5段 (4段) ①ステージ降り 6段 (4段) ステージ降り 5段 (4段) ③段差跳び 5段 (4段) 1段 1 段差跳び 平場 4段 4段 ステージ乗り 第1時 チャレンジタイム【切り返し系・回転系】 必要な器具 ・跳び箱 ×12 ・踏み切り板×12 ・長マット × 2 ・短マット ×13 ・マットすべり止め×15 ・調整器 ×10 1段 一歩跳び (第 3 時は凹型跳び箱) 4段 1段 ①ステージ乗り ③段差跳び 1段 4段 感覚づくり【回転系】 ①台上前転乗り降り ②トントンピーン ③へこみで台上前転 第4時 ポイントタイム・チャレンジタイム ・安定した台上前転 ・大きな台上前転 ステージ ②トントンピーン 3段 ①台上前転乗り (踏み切りあり) ①台上前転乗り (踏み切りなし) ゴムひも台上前転 台上前転乗り (踏み切りあり) 台上前転乗り (踏み切りなし) 5段 (4段) ②トントンピーン ①台上前転降り 台上前転降り 台上前転 段差台上前転 ゴムひも台上前転 ③へこみで台上前転 4段 へこみで台上前転 6段 (4段) 4段 1 1段 3段 ①台上前転乗り (踏み切りあり) ①台上前転乗り (踏み切りなし) 台上前転乗り (踏み切りあり) 台上前転乗り (踏み切りなし) 必要な器具 ・跳び箱 ×11 ・踏み切り板 × 8 ・短マット ×12 ・長マット × 1 ・セーフティマット × 2 ・マットすべり止め×13 ・調整器 ×6 4段 4段 4段 4段 4段 4段 4段 ②5・6年生 跳び箱運動の2年間の学習過程 5年生(6時間扱い) 時 1 2 3 取 り 組 む 段階 知る 【オリエンテーション】 学 習 活 動 4 5 6(本時) 高 め る 準備運動 1 学習のねらいや進め 方を知り、見通しを もつ。 2 感覚づくりを行う。 3 ポイントタイムのね らいや動き方を確認 する。 4 チャレンジタイムの ねらいや動き方を確 認する。 5 試技で自分ができる 技を確認する。 感覚づくり 安定した台上前転 安定した開脚跳び 自分の挑戦したい技 大きな開脚跳び かかえこみ跳び 大きな台上前転 【ポイントタイム】 【チャレンジタイム】 整理運動・振り返りタイム 6年生(6時間扱い) 時 1 段階 知る 2 3 取 り 組 む 4 5 6 高 め る 【オリエンテーション】 学 習 活 動 1 学習のねらいや進め 方を知り、見通しを もつ。 2 感覚づくりを行う。 3 ポイントタイムのね らいや動き方を確認 する。 4 チャレンジタイムの ねらいや動き方を確 認する。 5 試技で自分ができる 技を確認する。 準備運動 感覚づくり 安定した台上前転 安定した開脚跳び 大きな開脚跳び かかえこみ跳び 大きな台上前転 【ポイントタイム】 【チャレンジタイム】 整理運動・振り返りタイム 自分の挑戦したい技 《更なる発展技》 首はね跳び 頭はね跳び
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