第2章 遺構の現況 1.遺構について 本計画書で対象とする遺構は、宇佐海軍航空隊施設や空襲の痕など、29遺構を対 象とする。なお、本計画書に記載のない遺構については、必要に応じて計画の見直し を行ない、追加等を検討するものとする。 (1)対象遺構 番号 名 称 番号 名 称 1 城井1号掩体壕 16 柳ヶ浦小学校 戦禍を生き延びた柳の木 2 滑走路跡 17 航空隊踏切 3 エンジン調整場 18 電信室跡 4 宇佐海軍航空隊 落下傘整備所 (レンガ建物) 19 今宮神社 爆弾池 5 宇佐海軍航空隊 半地下式コンクリート造建物 20 艦爆標的 6 半地下式コンクリート造建物付属 施設(タンク跡) 21 海軍桟橋 7 宇佐海軍航空隊 正門跡 22 大分憲兵隊柳ヶ浦分遣隊跡 8 宇佐海軍航空隊関係 爆弾池 23 城井2号掩体壕(仮称) 9 中型掩体壕 24 城井掩体壕型弾薬庫 10 宇佐海軍航空隊 忠魂碑 25 畑田地下弾薬庫 11 宇佐海軍航空隊関係 蓮光寺生き残り門 26 吉松地区機銃掃射弾痕の塀 12 高居地下壕 27 その他掩体壕 13 宇佐海軍航空隊 正門門柱 28 横穴壕群 (別府、矢部、高森他) 29 宇佐海軍航空隊敷地境界排水路 14 15 宇佐海軍航空隊関係 柳田清雄顕彰碑 宇佐海軍航空隊関係 旧三洲国民学校コンクリート塀 (機銃掃射弾痕塀) その他 戦争関連遺構 ※対象遺構名称について 対象遺構名は、宇佐市文化財の指定・登録名称を基本とする。 新たに指定・登録される場合は、航空隊関連施設等には「宇佐海軍航空隊」を、その他関係する施 設等には「宇佐海軍航空隊関係」を表記する。 -7- (2)対象遺構の分布図 -8- 2.遺構の現況 番号:1 城井1号掩体壕 所在地: 城井 城井 1 号掩体壕 掩体壕内部 零戦のエンジンとプロペラ モニュメントと鎮魂碑 数ヶ所で雨漏りがある ●概要 ・幅 21.6m、奥行き 14.5m、高さ 5.4m ・軍用機(零戦)を空襲から守るために造られた鉄筋コンクリート造りの有蓋掩体壕である。 ・昭和 19 年 8 月から同 20 年の 1 月頃に築造された。 ・現在、内部には国東沖で引き揚げられた零戦のエンジンとプロペラを展示している。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 7 年 3 月 28 日、市の史跡に指定する。 ・平成 7~8 年度にかけて史跡公園としての整備を行なう。 ・平成 17 年 8 月、鎮魂碑・モニュメント等を設置する。 ・平成 17 年以降、 「平和のともしび」を 8 月 15 日に毎年 開催している。 ・平成 27 年 3 月、日米友好の木ハナミズキの植樹を行う。 ●課題 ・壕内の数ヶ所で雨漏りがあるため、補修が必要である。 -9- 番号:2 滑走路跡 所在地: 城井ほか 滑走路跡 日米友好の木ハナミズキ 米軍撮影の偵察写真(昭和 20 年 8 月 14 日) 南端部分に残る滑走路のコンクリート ●概要 ・宇佐海軍航空隊の滑走路があった場所に造られた市道(フラワーロード 2 号線)である。 ・終戦時には長さ 1,800m・幅 80mの滑走路が敷設されていた。 (開隊時は長さ 1,150m・幅 30m。昭和 19 年 8 月~20 年 4 月まで拡張工事実施) ・戦後、大部分はコンクリートが剥がされたが南東端の一部にコンクリートが残存している。 ●所有 宇佐市、一部民有地 ●過去の主な整備状況 ・平成 15 年 3 月、緑地帯部分に石製モニュメントの設置を行う。 ・平成 17 年 8 月、民間団体の寄付でモニュメントを増設する。 ・平成 27 年 3 月、日米友好の木ハナミズキ 28 本の植樹を行う。 (北側部分) ●課題 ・当時の大きさ(長さ、幅)の復元は不可能であるため、標識等で 再現を検討する必要がある。 -10- 番号:3 エンジン調整場 所在地: 江須賀 エンジン調整場 西壁 点検用の台座と点検簿をつける小部屋 機銃掃射の弾痕が残る ガンカメラ映像に映ったエンジン調整場 (昭和 20 年 3 月 18 日) ●概要 ・宇佐海軍航空隊で航空機のエンジンを取り外して点検を行った鉄筋コンクリート造の建物である。 ・内部には点検用の台座と点検簿等をつけたと思われる小部屋が残存している。 ・昭和 14 年頃に築造されたものとされる。 ・戦後は住居として使用されており、改修時の痕跡が多く残る。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 25 年 3 月、内部の瓦礫を撤去する。 ●課題 ・建物東側に瓦礫の一部が残存しており、撤去が必要である。 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査が必要である。 ・耐震検査等の調査が必要である。 ・文化財指定化等の検討が必要である。 -11- 番号:4 宇佐海軍航空隊 落下傘整備所(レンガ建物) 落下傘整備所 内部 所在地: 江須賀 外壁に残る機銃の弾痕 瓦礫が散乱している ガンカメラ映像に映った落下傘整備所 (昭和 20 年 3 月 18 日) ●概要 ・宇佐海軍航空隊で落下傘を整備していたといわれるレンガ造りの建物である。 ・時期によっては魚雷や小型爆弾を保管していたといわれており、詳細は不明である。 ・外壁には機銃掃射の弾痕が多数残存する。 ・内部は吹き抜けの 2 階建てになっており、延焼した形跡がある。 ・昭和 14 年頃に築造されたものとされる。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 24 年 11 月、耐震検査を実施する。 ・平成 25 年 3 月、市の史跡に指定する。 ・平成 27 年 3 月、標柱の設置を行なう。 ●課題 ・戦後の改修やコンクリートの中性化等による劣化が激しく、 耐震性に問題あり、補強が必要である。 ・内部にトタンや木材等の瓦礫が散乱しているため、撤去が 必要である。 ・雨漏りが著しく、補修が必要である。 -12- 番号:5 宇佐海軍航空隊 半地下式コンクリート造建物 所在地: 江須賀 半地下式コンクリート造建物 内部 1 石材が散乱している 内部 2 コンクリート製の仕切り 南壁 機銃掃射の弾痕が残る ●概要 ・配水場または通信施設と考えられるコンクリート造りの建物である。 ・築造時期は不明である。 ・内部にはコンクリート製の仕切りが設けられており、人頭大の川原石が散乱している。この仕切り は戦後に改修された可能性がある。(戦後に漬物工場として使われたという話有) ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 25 年 3 月、市の史跡に指定する。 ・平成 27 年 3 月、標柱を設置する。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査が必要である。 ・耐震検査が必要である。 ・内部に散乱する石材について、調査が必要である。 ・内部の仕切りについてコンクリートの材質等を調査し、戦後 の改修かどうか調査が必要である。 -13- 番号:6 半地下式コンクリート造建物付属施設(タンク跡) 所在地: 江須賀 配水場付属施設 タンクの基礎は 1 基を残して倒れている 周囲に残る外壁の基礎 参考 大分海軍航空隊の施設(詳細不明) ●概要 ・半地下式コンクリート造建物の西側に隣接するコンクリートの構造物である。 ・水または燃料のタンクを設置した基礎と思われる。 ・周囲に残る基礎等から当時はタンクを覆う施設があった可能性がある。(参考写真) ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・民有地であり整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査が必要である。 ・地権者の意向もあり、公有地化の検討が必要である。 -14- 番号:7 宇佐海軍航空隊正門跡 所在地: 江須賀 正門跡 当時の正門 正門門柱出土時の状況 ●概要 ・宇佐海軍航空隊の正門が建っていた場所である。 ・大字江須賀字正門という地名が残っている。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・平成 4 年 6 月、工事に伴い門柱が出土する(1回目) ・平成 20 年 12 月、工事に伴い門柱が出土する(2回目) ●課題 ・門柱の移設復元等を検討する必要がある。 ・航空隊を象徴する場所として整備、活用を検討する必要がある。 -15- 番号:8 宇佐海軍航空隊関係 爆弾池 所在地: 川部 爆弾池 爆弾池の駐車場(砂利敷き) 米軍が撮影した戦果確認用の写真に写った爆弾池 (昭和 20 年 4 月 22 日撮影) ●概要 ・昭和 20 年 4 月 21 日の米軍機 B29 による爆撃でできた穴である。 ・本来の直径は 10m前後である。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 15 年 8 月、宇佐の文化財を守る会が標柱を設置する。 ・平成 25 年 3 月、市の史跡に指定する。 ・平成 26 年 3 月、砂利敷きの駐車場を整備する。 ●課題 ・本来の直径、深さ等を知るために発掘調査が必要である。 ・本来の規模を復元する整備を検討する。 ・田園地帯の中心にあり所在が分かりにくいため、展望台等を 設置するといった環境整備が必要である。 -16- 番号:9 中型掩体壕 所在地: 森山 中型掩体壕 内部 掩体壕上部 建屋等が残る 施工時の足跡が多く残る 米軍の偵察写真に写った中型掩体壕 (昭和 20 年 7 月 2 日撮影) ●概要 ・幅 43m、奥行き 23m、高さ 9m ・一式陸上攻撃機や零式輸送機などの双発機(中型機)を格納するための有蓋掩体壕である。 ・昭和 19 年 11 月から 20 年 4 月にかけて築造された。 ・上部には施工時の足跡などが残存している。 ・内部は戦後に住居として使われた際の建屋、農機具等が多数残存している。 ●所有 本体(不明)、周辺(民有地) ●過去の主な整備状況 ・掩体壕自体の所有者が不明であり、隣接地も民有地のため 整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査が必要である。 ・内部の建屋等が多数残っており、撤去に向けて所有者との 調整が必要である。 ・国内最大級の掩体壕であり、公有地化を検討する。 -17- 番号:10 宇佐海軍航空隊 忠魂碑 所在地: 江須賀 宇佐海軍航空隊忠魂碑 忠魂碑(文字部分) 海軍飛行科予備学生の慰霊碑 第1回慰霊祭(昭和 28 年 4 月) ●概要 ・昭和 20 年 7 月、宇佐海軍航空隊の敷地内に建てられた石碑である。 ・石碑の文字は、当時の海軍大臣である米内光政の揮毫による。 ・同一敷地内に、特攻で亡くなった海軍飛行科予備学生の遺族が建立した慰霊碑がある。 ・昭和 28 年より毎年 4 月 16 日に慰霊祭が開催されていた。慰霊祭は個人が主催し、予備学生(14 期) 、宇佐市甲飛会など市民団体が共催で執り行われ、慰霊祭後の直会は、宇佐八幡講が行ってい た。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・民有地であり整備等は行われていない。 ●課題 ・県道拡幅工事に伴い、移設が予定されている。 ・文化財指定化等の検討が必要である。 -18- 番号:11 宇佐海軍航空隊関係 蓮光寺生き残り門 蓮光寺の生き残り門 所在地: 江須賀 柱に残る爆弾の傷痕 説明板 ●概要 ・安政 2(1855 年)に建立された蓮光寺の山門である。 ・昭和 20 年 4 月 21 日の B29 による空襲で本堂や庫裡、近隣の民家が焼け落ちたが、山門だけ残っ たので「生き残り門」と呼ばれるようになった。 ・柱には爆弾の破片、機銃掃射による傷が残っている。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・平成 19 年 3 月、説明の看板を設置する。 ・平成 25 年 3 月、市の登録有形文化財に登録する。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査が必要である。 -19- 番号:12 高居地下壕 所在地: 上田 高居地下壕 内部1 通路部分 柱の痕跡がよく残る 内部2 小部屋 ●概要 ・入口高 1.9m、入口幅 1.8m、全長約 146m ・駅館川東岸に掘られた横穴壕の一つである。 ・内部は 5 か所に分岐しており、3 か所は行き止まり、2 か所は駅館川の崖面につながる。 ・昭和 20 年に築造されたものとされる。 ・通路部分には板張りを行うための柱の痕跡などが残存している。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 8 年 6 月、内部の実測調査を行なう。 ・平成 15 年 8 月、宇佐の文化財を守る会が標柱を設置する。 ・平成 17 年 4~5 月、市内一円で横穴壕の実態調査を行なう。 ・平成 17 年 8 月、市の史跡に指定する。 ●課題 ・略測図のみであるため、内部の詳細な調査が必要である -20- 番号:13 宇佐海軍航空隊 正門門柱 所在地: 江須賀 正門門柱(左:大型、右:小型) 大型の門柱(手前は破損) ●概要 ・宇佐海軍航空隊正門の門柱である。 ・大型 2 基、小型 1 基の計 3 基がある。(大型 1 基は破損している) ・平成 4 年、工事に伴い発見された。 「宇佐海軍航空隊」という門札は失われている。 ・本来は上部に照明が取り付けられていたが失われている。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・柳ヶ浦小学校敷地内で保管している。 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・正門跡への移設を検討する必要がある。 ・破損している大型の門柱は復元を検討する必要がある。 ・文化財指定化等の検討が必要である。 -21- 番号 14 所在地: 江須賀 宇佐海軍航空隊関係 柳田清雄顕彰碑 柳田清雄の碑 柳田清雄の碑(裏面) 戦後に新たに建てられた石碑 ●概要 ・江須賀出身の幕末の思想家である柳田清雄を顕彰するために昭和 18 年に建立された石碑である。 ・昭和 20 年 4 月 21 日の米軍機 B29 による空襲で破損した。 ・碑文の文字は海軍少将であった中道忠夫の揮毫、文案は小野龍膽(本名:小野精一)氏の起草によ る。 ・裏面の碑文は、戦後教育の方針でコンクリートにより塗りつぶされたが、一部が剥離している。 ・戦後、新たな碑が折れた石碑の横に建立された。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・説明板等の設置が必要である。 ・文化財指定化等の検討が必要である。 -22- 番号:15 宇佐海軍航空隊関係 旧三洲国民学校コンクリート塀 空襲の傷痕が残る塀 機銃掃射の弾痕 説明用の標柱 ●概要 ・柳ヶ浦小学校(旧三洲国民学校)東側のコンクリート塀である。 ・昭和 20 年の米軍機による機銃掃射や爆弾による傷痕が多数残っている。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 16 年 8 月、宇佐の文化財を守る会が標柱を設置する。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、概要調査が必要である。 ・文化財指定化等の検討が必要である。 -23- 所在地: 江須賀 番号:16 柳ヶ浦小学校 所在地: 江須賀 戦禍を生き延びた柳の木 戦禍を生き延びた柳の木 説明用の看板 ●概要 ・柳ヶ浦小学校の敷地内に植えられている柳の木である。 ・昭和 20 年の空襲で講堂などが焼け落ちたが、この木は焼けずに残った。 ●所有 宇佐市 ●過去の主な整備状況 ・平成 24 年 12 月、樹木医による診察を受け薬剤等を注入する。 ・平成 25 年 3 月、大分県特別保護樹木に指定、説明看板を設置する。 ●課題 ・老朽化が進んでおり、台風等による枝折れが懸念されるため、現状維持措置を検討する必要がある。 -24- 番号:17 航空隊踏切 所在地: 江須賀 航空隊踏切 ●概要 ・柳ヶ浦駅西側の踏切である。 ・ 「航空隊」の地名が残るのは現在この踏切のみである。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・説明板等の設置が必要である。 -25- 番号:18 電信室跡 所在地: 江須賀 電信室跡 電信室入口 入口付近 土砂が堆積している 内部 瓦礫が散乱している ●概要 ・宇佐海軍航空隊の電信室といわれるコンクリート造の建物である。 ・防弾効果を上げるために半地下式の構造になっている。 ・内部には土砂や瓦礫が散乱している。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、概要調査が必要である。 ・説明板等の設置が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整が 必要である。 -26- 番号:19 今宮神社 爆弾池 所在地: 下高家 今宮神社爆弾痕 地元住民が設置した説明看板 ●概要 ・昭和 20 年 7 月 26 日の米軍による空襲でできた穴である。 ・本来の直径等は不明である。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・平成 24 年 7 月、地元住民が説明看板を設置する。 ●課題 ・本来の直径、深さ等を知るために概要調査が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整が必要である。 -27- 番号:20 艦爆標的 所在地: 宮熊沖合 艦爆標的 周囲の円柱 中央の標的 上部のコンクリートに亀裂有 6 本中 3 本の柱が倒壊しており残る柱も損傷が大きい ●概要 ・宇佐海軍航空隊の艦上爆撃機隊が急降下爆撃の訓練に使用した標的で、宮熊地区の海岸から約 1.3 ㎞沖合に残存している。 ・中央部に、直径約 10m、高さ約 4.4mの石積みの標的があり、周囲に正六角形を成す 6 本の柱で 構成されている。柱の対角上の長さは約 100mとなっている。 ・周囲の柱は最大径約 1.8m、高さ約 4.6mで、コンクリート塊を積み重ねて造られており、柱内部 には鉄筋が入っていない。風雨や高波等の影響により 6 本中 3 本が倒壊している。 ●所有 その他 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・略測のみであり、詳細が不明なため、施設概要調査等が 必要である。 ・コンクリートの劣化や高波などによる倒壊の危険性があ るが、移設保存等は困難なため、記録保存を検討する必 要がある。 ・説明板等の設置が必要である。 -28- 番号:21 海軍桟橋 所在地: 長州 海軍桟橋 鉄筋の錆でコンクリートが剥離している 米軍の偵察写真に写った海軍桟橋 (昭和 20 年 7 月 5 日撮影) ●概要 ・宇佐海軍航空隊で訓練に使用した短艇などを係留していた鉄筋コンクリート造の桟橋である。 ・短艇のほか、飛行機の救難艇なども停泊していた。 ●所有 その他 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・略測図のみであり、詳細が不明なため、施設概要調査等が 必要である。 ・コンクリートの劣化や鉄筋の錆が著しいが、移設保存等は 困難なため、記録保存を検討する必要がある。 ・説明板等の設置が必要である。 -29- 番号:22 所在地: 江須賀 大分憲兵隊柳ヶ浦分遣隊跡 大分憲兵隊柳ヶ浦分遣隊跡 ●概要 ・憲兵隊が常駐していた建物であるが、一部増築されている。 ・県道中津高田線沿いに建設されていたが、曳家により現在地へ移設されている。 ・築造年等は不明である。 ・現在、柳ヶ浦 3 区の公民館として使用されている。 ・陸軍の境界石柱がある。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が必要である。 ・公民館新築、移転が計画されており、今後の保存、施設利用に関して調整が必要である。 -30- 番号:23 城井2号掩体壕(仮称) 所在地: 城井 城井 2 号掩体壕 入口部分 コンクリートを削った痕跡 入口部分 コンクリートを削った痕跡 掩体壕改修用の図面(網掛けが改修箇所) ●概要 ・城井 1 号掩体壕の西側にある鉄筋コンクリート造の有蓋掩体壕である。 ・築造は、昭和 19 年 8 月から同 20 年の 1 月頃とされている。 ・当初は零戦を格納するための掩体壕として造られたが、のちに艦上攻撃機「天山」との兼用に改修 された。(市所有の図面、記録に記述有) ・入口部分にはコンクリートを削った痕跡が残っている。 ・戦後、豚小屋として使用された際に取り付けられた仕切りが一部残存している。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が必 要である。 ・説明等の設置が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整 が必要である。 -31- 番号:24 城井掩体壕型弾薬庫 所在地: 城井 城井掩体壕型弾薬庫 内部 土砂が流入している ●概要 ・高さ約 1.5m、奥行約 4.3m、コンクリートの厚さ約 40cm ・機銃陣地に置かれたコンクリート造の弾薬庫である。 ・内部には土砂や瓦礫が流入しているが、比較的良好に残存している。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整が必要である。 -32- 番号:25 畑田地下弾薬庫 所在地: 畑田 城井掩体壕型弾薬庫 内部 ゴミ等が散乱している ●概要 ・昇降部:幅約 1.3m、高さ:約 1.7m 内部:幅約 2m、高さ:約 1.5m ・機銃陣地に置かれたコンクリート造の弾薬庫である。 ・地下に造られており、内部はアーチ形の天井をもつ。 ・内部にはごみ等が散乱しているが、比較的良好に残存している。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整が必要である。 -33- 番号:26 吉松地区機銃掃射弾痕の塀 所在地: 吉松 空襲の傷痕が残る塀 空襲の傷痕(爆弾痕か) ●概要 ・吉松地区にある民家の塀である。 ・昭和 20 年 4 月 26 日または 7 月 15 日の米軍機による空襲でできた傷痕が多数残存している。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・平成 15 年 8 月、宇佐の文化財を守る会が標柱を設置した。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整が必要である -34- 番号:27 所在地:畑田ほか その他掩体壕 城井地区の有蓋掩体壕 畑田地区の有蓋掩体壕 1 畑田地区の有蓋掩体壕 2 上乙女地区の無蓋掩体壕 ●概要 ・軍用機を空襲から守るために造られた鉄筋コンクリート造りの有蓋掩体壕と土盛等で造った無蓋掩 体壕がそれぞれ残っている。 ・有蓋掩体壕は城井地区に 2 基(1 号、2 号除く)、畑田地区に 5 基残存、2 号掩体壕と同様に零戦用 を天山との兼用に改修している。 ・無蓋掩体壕は上乙女地区に1基残存(下半部のみ)している。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が必 要である。 ・説明版等の設置が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調整 が必要である。 -35- 番号:28 横穴壕群 所在地: 別府ほか 別府地区の横穴壕(爆弾庫)入口 爆弾庫内部 矢部地区の横穴壕(魚雷調整格納庫) 魚雷調整格納庫の平面図 ●概要 ・昭和 20 年に駅館川東岸の崖面などに掘られた横穴壕である。 ・軍用の横穴壕は高森地区から矢部地区にかけて 60 基が点在している。 ・高森地区の壕は司令部や病院、川部地区は居住用、法鏡寺地区では爆弾庫や魚雷調整格納庫として 使用された。(宇佐市が購入した図面に横穴壕設置時の測量図や記録が多数残存している。) ・一部の横穴壕以外はフェンス等により立ち入りが禁止されている。 ●所有 民有地 ●過去の主な整備状況 ・平成 17 年、市内全域の横穴壕(特殊地下壕)で実態 調査を行う。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、施設概要調査等が 必要である。 ・市所有の図面との照合が必要である。 ・民有であるため、所有者等と保存、整備に向けた調 整が必要である。 -36- 所在地:江須賀、川部ほか 宇佐海軍航空隊敷地境界排水路 番号:29 排水路北東端(江須賀) 改修された箇所とされていない箇所がある 排水路東側(江須賀) 一部改修されているが、大部分は残存している 排水路西側(城井) 全体的に改修されている 排水路南東端(川部) 一部改修されているが、大部分は残存している ●概要 ・上端部幅約 2.3m、底部幅 1.2~1.5m、深さ 0.6~1.5m。総延長は、未調査である。 ・宇佐海軍航空隊敷地の境界に存在するコンクリート製の排水路である。 ・敷設年は不明、当時のコンクリートが残されている部分と、改修や付け替えが行われた部分がある ・水田等の排水路として現在も活用されている。 ●所有 公有地(法定外公共物) ●過去の主な整備状況 ・整備等は行われていない。 ●課題 ・実測図等がなく詳細不明なため、概要調査等が必要で ある。 ・説明版等の設置が必要である。 ・保存、整備に向けた調整が必要である。 -37-
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