「 私 と 税 金 」 羅臼高等学校1年 川端菜月 私たちは普段から「税金」と関わって生活している。身近に感じ るのは「消費税」だろう。これは、商品やサービスの代金を払う時 に私たちが負担している税金の一種である。税金はなぜ納めなけれ ばならないのだろうか。また、納めた税金はどのように使われてい るのだろうか。 税金を納めることは国民の三大義務の一つとして定められてい る。そして納められた税金は私たちのために使われている場合も多 くある。「教育」がその例の一つである。小学校や中学校の教科書 の背表紙を見ると、教科書が無償で配付されていることが示されて いる。これは将来を担う子どもたちのために国民が納めた税金から できている。また、病気になったりけがをした場合にも税金が関わ っている。保険医療機関で医療を受けたり、保険薬局で薬を調剤し てもらったときに保険証を提示すると、医療費の一部を負担してく れる制度がある。これは税金によってまかなわれている。私たち高 校生の自己負担割合は3割であり、7割は税金によって支払われて いることがわかる。 私たちの身近での税金の使い道がわかったところで、国全体の問 題について考える。日本は現在、深刻な少子高齢化問題をかかえて いる。高齢者が増えると、年金や先程言った医療における国の支出 額が増えるだけである。そして、少子化の同時進行によって税金の 担い手、または納税者の減少により支出ばかりが増えてしまってい る。経済の立て直しのために、最近では消費税の増税が行われた。 増税に反対する人も多かったが私は増税に対して賛成だ。これから 高齢化問題が更に進むと言われている日本にとっては、必要なこと だと思うからだ。ニュースなどでは、私たちが老人になる頃には年 金制度自体がなくなってしまうのではないかという考えもある。そ れを避けるためにも、早めに増税を行いお金を貯めとかなければな らないと思う。 私たち高校生が身近に負担している税は消費税だけであること から、税に対する興味や関心が深い人は少ないと思う。しかし税金 の使われ方や将来のことを考えると、税金の必要性や重要性が見え てくるはずだ。だから私は、これからも税の仕組みや使われ方につ いて詳しく調べて、税金の必要性について考えていきたいと思う。
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