費用の配賦・レートメークについて

費用の配賦・レートメークについて
平成25年5月21日
四国電力株式会社
目次1:費用の配賦(個別原価計算)
1
1.費用の配賦(個別原価計算)
1-1
費用の配賦(個別原価計算)の概要
・・・P4
1-2
個別原価計算フロー
・・・P5~9
1-3
9部門整理
・・・P10~11
1-4
一般管理費等の配分
・・・P12~13
(参考) 一般管理費等の配分に係る事業者設定基準の設定
・・・P14
1-5
アンシラリーサービス費の算定
・・・P16
1-6
変電費の配分
・・・P17
1-7
配電費の配分
・・・P18
1-8
販売費の配分
・・・P19
1-9
ネットワーク給電費/非ネットワーク給電費への配分
・・・P20
1-10
固定費/可変費への配分
・・・P21~22
1-11
需要種別別配分方法について
・・・P24~25
(参考) 2:1:1比と2:1比の算定式
・・・P26
(参考) 2:1:1比と2:1比の算定結果
・・・P27
(参考) 電圧別最大電力の算定方法
・・・P28
1-12
・・・P29
保留原価の整理
(参考) 費目別の規制部門・自由化部門への配分
・・・P30
(参考) 電気をお届けするまでの流れと費用の発生源
・・・P31
目次2:レートメーク
2
2.レートメーク
2-1
供給約款と選択約款
・・・P33
2-2
レートメークの基本的な考え方
・・・P34
(参考) 主な料金制の種類
・・・P35~36
2-3
基本料金と電力量料金の基本的な考え方
・・・P37
2-4
従量電灯の料金設定
・・・P38~40
2-5
夜間時間帯の料金設定
・・・P41
(参考) 主な契約種別の料金単価
・・・P42
2-6
規制部門の原価と想定料金収入の関係
・・・P43
2-7
料金収入の想定
・・・P44~46
(参考) 需要想定と需要実績
・・・P47
2-8
新たな料金メニューの設定
・・・P48~49
2-9
スマートメーターを活用した新メニューの導入と季節別時間帯別電灯の新規加入停止
・・・P50
2-10
延滞利息制度の導入
・・・P51
2-11
値上げに係るお客さまへのご説明
・・・P52~54
(参考) 料金メニューの概要
・・・P55~65
3
1.費用の配賦(個別原価計算)
1-1
4
個別原価計算とは、費目ごとに積み上げた会社全体の原価(総原価)を、その機能や性質に応じて、規制部門(低圧需要)と自由化部
門(高圧・特別高圧需要)に配賦するプロセスであり、経済産業省令(一般電気事業供給約款料金算定規則)に計算ルールが詳細に規定
されている。
水 力
(96)
▲ 控 除 収 益
+ 事 業 報 酬
+ 営 業 費
原子力
726
新エネ等
395
395
(151)
718
販 売
(101)
297
購入・販売電力料(546)
配電用変
電サービス
136
60
低圧
配電
186
非NW給電
5
一般販売
高圧
配電
386
NW給電
36
140
1,689
1,031
18
263
1,312
低圧需要
配 電
受電用
変電サービス
1,971
高圧需要
197
3,518
特別高圧需要
647
送 電
1,760
1,758
需要家費
保留原価(※)
送 電
(46)
一般管理費
682
48
変 電
販 売
196
2
需要家
▲201
新エネ等
可変費
567
新エネ等
固定費
292
865
36
送 電 高圧配電関連
配 電
890
(83)
150
4,980
原子力
(0)
313
変 電
原子力
(164)
1
送 電
1,755
非アンシラリーサービス
(火力) 2,177
低圧需要
火 力
固定費
1,659
アンシラ
リーサー
ビス
特別高圧 高圧需要
火 力
170
非アンシラリーサービス
(水力)
237
可変費
129
水 力
(41)
・
5,070
※単位は億円、H25~27年度平均。
4,424
・
4,424
送 電 高圧配電非関連
【総原価】
・
○
費用の配賦(個別原価計算)の概要
107
263
その他(101)
(※)保留原価:使用済燃料再処理等既発電費、購入・販売電力料、電源開発促進税、事業税、電力費振替勘定、遅収加算料金、託送収益、事業者間精算収益、振替損失調整額、電気事業雑収益、預金利息
452
851
1-2
○
個別原価計算フロー(その①)
5
今回申請料金の個別原価計算フローは以下のとおり。※数値は全て25~27年度平均。
1.原価等の算定
(2条~5条)
原価算定期間
3条
営業費
4,980
(25~27年度)
総原価
5,070
様式第1・第2
=
保留原価
647
基礎原価等項目
4,424
2.原価等の整理
(6条1項)
スライド11
4条
事業報酬
292
5条
控除収益
▲201
※控除収益のうち、託送収益は接続供給託送収益除き
使用済燃料再処理等既発電費、地帯間・他社(購入費・販売費)、電源開発促進税、事業税、
電力費振替勘定、遅収加算料金、託送収益、事業者間精算収益、電気事業雑収益、預金利息
9部門整理表
水力
128
1
129
振替前
振替額
振替後
火力
1,658
2
1,659
原子力
717
8
726
新エネ等
1
0
1
送電
323
▲11
313
変電
150
150
配電
567
▲0
567
販売
一般管理等
196
682
▲0
196
682
計
4,424
4,424
スライド13~14
3.一般管理費等を8部門へ
配分 (6条2項)
別表第2に掲げる基準
※事業者設定基準も可
4.第一次整理原価
(6条3項)
様式第3
5.水力、火力、変電、配電
販売費配分
(6条4・5項)
様式第4
水力
一般管理
火力
41
96
原子力
164
新エネ等
0
送電
配電
151
販売
一般管理等
101
▲682
計
46
変電
150
46
197
配電
567
151
718
販売
一般管理等
196
682
101
▲682
297
-
計
4,424
4,424
変電
83
-
※ABC会計(Activity Based Costing:活動基準原価計算)の手法を活用し、間接費を適切に配賦。
8部門整理表
固有
一般管理
計
水力
129
41
170
火力
1,659
96
1,755
原子力
726
164
890
水力アンシラリー 火力アンシラリー
7
29
水力非アンシラリー 火力非アンシラリー
163
1,726
スライド16
※四捨五入の関係で、合計が合わない場合がある(以下、31ページまで同じ)
新エネ等
1
0
2
送電
313
83
395
受電用変電 需要家
136
145
配電用変電 高圧配電
60
386
低圧配電
スライド17~19
186
給電
40
需要家
117
一般販売
140
※一般販売は保留原価。
NW給電
36
非NW給電
5
スライド20
1-2
個別原価算定フロー(その②)
6.送電・高圧配電関連費
(6条7項、7条1項)
7.同 固定費・可変費配分
(8条1・3・4項)
一部指定(事業者基準も可)
一部事業者設定基準要
様式第5
水力アンシラリー 火力アンシラリー
自社
購入販売
計
固定費
可変費
需要家費
7
7
7
-
29
29
29
-
6
総送電 受電用変電 配電用変電 高圧配電
395
136
60
386
▲0
395
136
60
386
378
136
60
386
17
0
0
1
-
NW給電
36
36
35
0
-
需要家
263
263
263
※購入販売は、保留原価の地帯間・他社(購入費・販売費)のうち、送電・高圧配電関連分。
8.送電・高圧配電非関連費
(6条6項、7条2項)
9.同 固定費・可変費配分
(8条2・3・4項)
一部指定(事業者基準も可)
一部事業者設定基準要
様式第5
水力総非アンシラリー 火力総非アンシラリー
自社
購入販売
計
固定費
可変費
163
74
237
219
18
1,726
451
2,177
605
1,571
総原子力
890
▲25
865
742
123
総新エネ等
2
46
48
2
47
低圧配電 非NW給電
186
5
186
5
186
5
0
0
計
1,313
▲0
1,312
1,031
18
263
スライド22
計
2,971
546
3,518
1,758
1,760
※購入販売は、保留原価の地帯間・他社(購入費・販売費)のうち、送電・高圧配電非関連分。
・アンシラリーサービス費
・・・供給区域内の周波数の値の維持に係る費用
・受電用変電サービス費
・・・特高・高圧・低圧のいずれの需要にも応じて使用される変電設備費(変電所二次側電圧7kV以上)
・配電用変電サービス費
・・・高圧・低圧のみの需要に応じて使用される変電設備費(変電所二次側電圧7kV未満)
・高圧配電費
・・・高圧・低圧のいずれの需要にも応じて使用される配電設備費(高圧配電線路等に係る費用)
・低圧配電費
・・・低圧需要のみに応じて使用される配電設備費(柱上変圧器等に係る費用)
・需要家費
・・・引込線、計器、電流制限器、屋内配線調査・測定、検針、集金、調定に係る費用
・ネットワーク(NW)給電費 ・・・自らの需給に対する給電以外に係る給電設備費
(中央給電指令所等の費用のうち自社需要に応じた需給運用計画の策定、運用に相当する費用を除いたもの)
・一般販売費
・・・自らの小売需要家に対する販売活動に係る費用(保留原価として整理)
1-2
個別原価算定フロー(その③)
7
スライド24~28
10.送電・高圧配電関連費
(9条)
指定(一部、事業者基準も可)
様式第6
低圧
高圧
特高
<固定費配分比(2:1:1)(2:1)> <可変費配分比(発受電量比)> <需要家費配分比(口数比)> <販売電力量比>
43.821%
67.148%
41.535%
52.225%
98.995%
40.272%
42.697%
32.852%
37.996%
47.775%
1.000%
38.402%
13.482%
20.469%
0.005%
21.326%
①
11.送電・高圧配電非関連費
(9条の2)
指定(一部、事業者基準も可)
様式第6の2
12.送電・高圧配電関連費の
需要種別への配分
(10条1項)
②
③
④
⑤
<固定費配分比(2:1:1)> <可変費配分比(発受電量比)>
水力
火力
原子力
低圧
44.432%
100.000%
41.532%
42.030%
42.416%
特高・高圧 55.568%
58.468%
57.970%
57.584%
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑥
新エネ等
38.222%
61.778%
発受電量比
41.963%
100.000%
58.037%
⑫
⑬
総送電 受電用変電 配電用変電 高圧配電 NW給電
需要家
13
166
60
41
259
15
12 ①
161 ①
58 ②
20 ②
127 ①
15
4
51
18
5
29
378
136
60
386
35
7
0
0
0
0
- ③
6 ③
0 ④
0 ④
0 ③
0
3
0
0
17
0
0
1
0
248
- ⑤
13
- ※
1
263
29
395
136
60
386
36
263
水力アンシラリー 火力アンシラリー
低圧固定費
高圧固定費
特高固定費
①
固定費計
低圧可変費
高圧可変費
特高可変費
可変費計
低圧需要家費
高圧需要家費
特高需要家費
需要家費計
合計
3
3
1
7
7
①
⑭
計
556
396
79
1,031
8
7
4
18
248
13
1
263
1,312
※口数比および事業者設定基準により配分。
13.送電・高圧配電非関連費の
需要種別への配分
(10条2項)
総原子力
269
330
336 ⑦
412
605
742
660
52
911 ⑪
71
1,571
123
2,177
865
水力総非アンシラリー 火力総非アンシラリー
低圧固定費
特高・高圧固定費
⑦
固定費計
低圧可変費
特高・高圧可変費
可変費計
合計
⑨
97
121 ⑦
219
8
11 ⑩
18
237
総新エネ等
1
⑦
1
2
18
⑫
29
47
48
低圧配電 非NW給電
186
2
- ⑦
3
186
5
⑭
0
0
- ⑬
0
0
0
186
5
計
884
873
1,758
738
1,021
1,760
3,518
1-2
個別原価算定フロー(その④)
14.保留原価の配分(11条~16条)
スライド29
電源開発 バックエンド
促進税 託送回収分
(11条)
(11条の2)
低圧固定費
高圧固定費
特高固定費
低圧可変費
高圧可変費
特高可変費
低圧需要家費
高圧需要家費
特高需要家費
低圧固定費
送電・高圧配電
関連費
送電・高圧配電
非関連費
特高・高圧固定費
低圧可変費
特高・高圧可変費
合計
8
42
40
22
105
13
12
7
32
託送収益、事業
者間精算収益、
振替損失調整額
(12条~
12条の3)
一般販売費
(13条)
▲20
▲20
▲6
2
2
1
▲3
▲4
▲47
35
35
29
41
140
左記までの
原価比
(第一次追
加項目の配
分比)
小計
536
377
73
65
61
34
248
13
1
919
908
765
1,058
5,059
(10.59%)
(7.45%)
(1.44%)
(1.29%)
(1.21%)
(0.66%)
(4.91%)
(0.27%)
(0.01%)
(18.17%)
(17.95%)
(15.12%)
(20.91%)
(100.00%)
接続検討料・
左記までの
変更賦課金・
事業税・電
原価比
遅収・預金・
総追加項目
原価合計
振
(第二次追
その他電雑
(16条)
(14条~14 加項目の配
分比)
条の5)
▲5
(10.59%)
▲4
(7.44%)
▲1
(1.44%)
▲1
(1.29%)
▲1
(1.21%)
▲0
(0.66%)
▲2
(4.91%)
▲0
(0.27%)
▲0
(0.01%)
▲8
(18.18%)
▲8
(17.96%)
▲7
(15.13%)
▲9
(20.92%)
▲46
(100.00%)
(15条)
6
4
1
1
1
0
3
0
0
10
10
9
12
57
▲19
▲19
▲6
58
54
30
1
0
0
37
37
28
40
241
537
377
73
65
62
34
249
14
1
922
910
767
1,061
5,070
※控除収益項目はマイナス表示
15.送電・高圧配電非関連費
・非関連費低圧需要計算表
(17条)
様式第7
固定費
固有
送電・高圧配電関連費(低圧)
送電・高圧配電非関連費(低圧)
16.原価等集計表
(18条)
様式第7
低圧需要
17.料金の決定等
(19条)
様式第8
556
884
固定費
固有
追加
1,440
18
固定費
低圧需要
可変費
追加
▲19
37
1,459
可変費
832
58
28
需要家費
固有
追加
248
1
-
固有
812
1,623
可変費
固有
追加
746
86
需要家費
固有
追加
248
1
固有
2,435
販売電力量
単価
(百万kWh) (円/kWh)
2,540
11,202
22.68
想定料金
収入
2,540
固有
追加
8
738
需要家費
249
合計
合計
追加
計
39
66
851
1,689
合計
追加
105
計
2,540
1-2
個別原価算定フロー(その⑤)
9
(単位:億kWh、円/kWh)
送電・高圧配電関連費
規制部門
送電・高圧配電非関連費
合計
原価
需要
単価
原価
需要
単価
原価
需要
単価
低圧
851
112
7.60
1,689
112
15.07
2,540
112
22.68
高圧
452
107
4.23
1,971
163
12.07
2,530
(2,516)
163
15.41
3,660
275
13.29
5,070
(5,056)
275
18.36
自由化部門
特別高圧
合計
107
59
1.80
1,410
278
5.07
固定費
可変費
需要家費
合計
金額
単価
金額
単価
金額
単価
金額
単価
規制部門
1,459
13.02
832
7.43
249
2.22
2,540
22.68
自由化部門
1,360
8.24
1,156
7.08
14
0.09
2,530
(2,516)
15.41
合計
2,819
10.19
1,988
7.22
263
0.96
5,070
(5,056)
18.36
※( )内は接続供給託送収益(新電力への供給に係る原価相当)を除いた原価。
※単価は自社供給分小売料金単価。
1-3
9部門整理
10
9部門整理
水 力
非アンシラリー
サービス(火力)
1,659
726
原子力
原子力
新エネ等
新エネ等
送 電
送 電
新エネ等
1
送 電
313
150
販 売
196
一般管理費
販 売
682
保留原価
647
非NW給電
高圧
配電
NW給電
一般販売
購入・販売電力料
その他
需要家
▲201
低圧需要
低圧
配電
567
292
高圧需要
配 電
配電用変
電サービス
特別高圧需要
受電用変
電サービス
可変費
変 電
固定費
配 電
需要家費
4,980
送 電 高圧配電関連
変 電
・
▲ 控 除 収 益
+ 事 業 報 酬
+ 営 業 費
原子力
低圧需要
火 力
特別高圧 高圧需要
火 力
129
アンシラ
リーサー
ビス
可変費
非アンシラリー
サービス(水力)
固定費
水 力
・
5,070
・
4,424
送 電 高圧配電非関連
【総原価】
1-3
○
○
9部門整理
11
原価等項目ごとに、発生の主な原因を勘案(電気事業会計規則に基づく会計整理の考え方に準拠)して9部門に整理。
なお、電源線※に係る費用(減価償却費、事業報酬)については、電源線に係る費用に関する省令に基づき、ネットワーク部門か
ら電源部門への振替を実施。
※
「電源線」とは、発電所から電力系統へ送電することを主たる目的とする供給設備のことであり、原則として、発電所から
一つ目の変電所までが範囲に該当(当該一つ目の変電所は範囲に含まない)。
新電力が発電所を建設する際には、電源線に係る工事費を負担金として申し受けるため、競争の公平性の観点から、一般
電気事業者の電源線に係る費用についても、ネットワーク部門から電源部門への振替を実施するもの。
【9部門整理】
(単位:億円)
水力
振替前
火力
128
原子力
1,658
新エネ等
717
送電
1
変電
323
配電
150
販売
567
一般管理等
196
682
計
4,424
【電源線に係る費用、諸費の振替額】
水力
減価償却費
火力
1
託送料
-
諸費
-
原子力
1
0
-
新エネ等
8
送電
0
変電
▲10
-
配電
0
-
-
▲0
-
-
-
-
0
-
-
変電
配電
販売
一般管理等
-
-
0
-
-
0
-
0
▲0
計
※電源線に係る費用のうち事業報酬については、一般管理費等の配分時に振替を実施。
【9部門整理(電源線、諸費振替後】
水力
振替後
火力
129
1,659
原子力
726
新エネ等
送電
1
313
150
販売
567
一般管理等
196
682
計
4,424
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第1項
事業者は、第3条第1項に定める営業費項目、第4条第1項に定める電気事業報酬及び前条第1項に定める控除収益項目のうち、
役員給与、(中略)として前節の規定により算定された額の原価算定期間における合計額を、基礎原価等項目ごとに、次の各号に掲
げる部門に、発生の主な原因を勘案して、配分することにより整理しなければならない。ただし、前節の規定により減価償却費とし
て算定された額のうち電源線に係るものについては、電源線省令に規定するところにより、配分することにより整理しなければなら
ない。託送料として算定された額のうち電源線に係る減価償却費に相当する額及び電気事業報酬に相当する額についても同様とする。
1-4
一般管理費等の配分
12
一般管理費等の配分
火 力
火 力
1,659
▲ 控 除 収 益
+ 事 業 報 酬
+ 営 業 費
原子力
726
新エネ等
送 電
2
313
送 電
718
一般管理費
販 売
682
297
保留原価
購入・販売電力料
その他
非NW給電
高圧
配電
NW給電
一般販売
低圧需要
196
低圧
配電
高圧需要
配 電
配電用変
電サービス
特別高圧需要
197
受電用変
電サービス
需要家費
変 電
可変費
販 売
395
需要家
▲201
送 電
固定費
567
新エネ等
送 電 高圧配電関連
配 電
原子力
890
新エネ等
150
292
原子力
1
変 電
4,980
1,755
非アンシラリー
サービス(火力)
・
170
・
129
アンシラ
リーサー
ビス
非アンシラリー
サービス(水力)
・
水 力
低圧需要
水 力
特別高圧 高圧需要
5,070
可変費
4,424
固定費
4,424
送 電 高圧配電非関連
【総原価】
1-4
一般管理費等の配分
13
○ 9部門整理で一般管理費等に整理された額を、活動基準原価計算「ABC(※)」の考え方に基づき8部門に配分。
(1)原価等項目のうち、発生の主な原因に応じて配分が可能な額を8部門(水力~販売)に直課整理(「直課」)。
(2)特定の部門に直課が困難な額を活動帰属基準又は配賦基準により8部門に配分(「帰属」・「配賦」)。
※
「ABC:Activity Based Costing」とは、費用配分の適正性を高めるため、複数部門に共通に関連する費用を、
発生の原因に応じて可能な限り各部門に直接整理した上で、残りを客観的・合理的な基準等により配分する手法。
【一般管理費等配分後の8部門整理結果】
固有費
直課
一般
管理等
合計
帰属
配賦
水力
129
(75.8%)
25
(14.6%)
12
(7.0%)
4
(2.5%)
41
(24.2%)
170
(100.0%)
火力
1,659
(94.5%)
45
(2.6%)
22
(1.3%)
28
(1.6%)
96
(5.5%)
1,755
(100.0%)
(単位:億円)
原子力
新エネ等
726
1
(81.6%)
(75.0%)
113
0
(12.7%)
(22.0%)
18
0
(2.0%)
(0.2%)
33
0
(3.7%)
(2.8%)
164
0
(18.4%)
(25.0%)
890
2
(100.0%)
(100.0%)
送電
313
(79.1%)
48
(12.1%)
26
(6.5%)
9
(2.2%)
83
(20.9%)
395
(100.0%)
変電
150
(76.5%)
31
(15.8%)
11
(5.7%)
4
(1.9%)
46
(23.5%)
197
(100.0%)
配電
567
(79.0%)
79
(10.9%)
52
(7.2%)
20
(2.8%)
151
(21.0%)
718
(100.0%)
販売
196
(65.9%)
19
(6.6%)
70
(23.5%)
12
(4.0%)
101
(34.1%)
297
(100.0%)
合計
3,742
(84.6%)
361
(8.2%)
211
(4.8%)
111
(2.5%)
682
(15.4%)
4,424
(100.0%)
約93%
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第2項
事業者は、前項の規定により整理された基礎原価等項目のうちの一般管理費等に整理された基礎原価等項目を、それぞれ、別表第
2第1表及び第2表に掲げる基準により、水力発電費から販売費までの部門に配分することにより整理しなければならない。
一般電気事業供給約款料金算定規則 別表第2第1表1
(1)基礎原価等項目ごとの額のうち発生の主な原因に応じて配分が可能な額を、基礎原価等項目ごとに、各8部門に直接整理
(以下「直課」という。)すること。
(2)(1)の整理により難しい基礎原価等項目ごとの額を、第2表に定める活動帰属基準(代表的な物量若しくは金額の比率を
いう。)又は配賦基準(他の基礎原価等項目において整理済みの物量若しくは金額の比率をいう。)を用いて整理すること。
(参考)一般管理費等の配分に係る事業者設定基準の設定
○
14
一般管理費等のうち、賃借料・委託費・社債発行費等については、費用をより適切に配分する観点から、料金算定規則に定められた
基準ではなく、事業者の実情に応じた基準「事業者設定基準」を設定。
【事業者設定基準一覧】
料金算定規則
事業者設定基準
帰属
賃借料
委託費
帰属
配賦
厚生関係借地借家料
各部門厚生社宅入居者数比
その他借地借家料
各部門業務用建物床面積比
帰属
借地
借家料
帰属
機械賃借料、システム関係賃借料
直課された各部門人員数比
配賦
その他賃借料
直課された各部門賃借料比
帰属
株式・社債業務委託費
業務設備配分後の各部門設備別
帳簿価額比
配賦
その他委託費
直課された各部門委託費比
各部門業務用建物床面積比
各部門業務用建物床面積比
建設分担関連費振替額(貸方)
帰属
直課された各部門設備別
建設費比
帰属
業務設備配分後の各部門設備別
帳簿価額比
社債発行費
帰属
各部門設備別建設費比
帰属
業務設備配分後の各部門設備別
帳簿価額比
電気事業報酬
配賦
帰属
特定固定資産
各部門業務用建物床面積比
配賦
建設中の資産
業務設備配分後の各部門設備別
帳簿価額比
帰属
運転資本(営業資本)
各部門営業資本構成比
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第5項
第2項及び前項の規定において、事業者の実情に応じた基準により算定することが適当である場合であって、当該事業者が当該基
準を、あらかじめ、経済産業大臣に届け出たときは、第2項及び前項の基準によらないことができる。
1-5~9 送電・高圧配電関連費/非関連費への配分等
15
送電・高圧配電関連費と送電・高圧配電非関連費への配分等
火 力
火 力
1,659
1,755
▲ 控 除 収 益
+ 事 業 報 酬
+ 営 業 費
原子力
原子力
原子力
890
865
1
新エネ等
新エネ等
送 電
2
48
313
送 電
送 電
395
395
726
新エネ等
150
682
297
保留原価
購入・販売電力料(546)
その他
186
非NW給電
5
一般販売
高圧
配電
386
NW給電
36
140
263
1,312
低圧需要
販 売
低圧
配電
高圧需要
一般管理費
60
特別高圧需要
718
136
可変費
196
配電用
変電サービス
需要家
▲201
配 電
販 売
受電用
変電サービス
固定費
197
567
292
3,518
需要家費
変 電
配 電
36
送 電 高圧配電関連
変 電
4,980
非アンシラリーサー
ビス(火力) 2,177
・
170
アンシラ
リーサー
ビス
・
129
非アンシラリーサー
ビス(水力) 237
・
水 力
低圧需要
水 力
特別高圧 高圧需要
5,070
可変費
4,424
固定費
4,424
送 電 高圧配電非関連
【総原価】
1-5
アンシラリーサービス費の算定
16
○
アンシラリー機能(周波数制御機能)とは、瞬時瞬時の需給変動に合わせて発電出力を調整することにより、電力系統全体の需給
バランスを確保し、周波数の安定を図る機能をいう。
○
アンシラリーサービス費の算定にあたっては、水力発電設備および火力発電設備のうち周波数制御機能を有する発電所の占める出
力比率(A)で、アンシラリーサービス費抽出対象を算定。
○
これに周波数制御機能を有する発電所の最大出力に対する周波数変動是正のために増加する発電出力の割合(B)を乗じてアンシ
ラリーサービス費を算定。
(A)水力発電設備および火力発電設備のうち周波数制御機能を有する発電所の占める出力比率
水力発電設備
火力発電設備
68.405%
98.663%
認可出力比率(25~27年平均)
(B)周波数制御機能を有する発電所の最大出力に対する周波数変動是正のために増加する発電出力の割合
5,380千kW(※1)×5%(※2)÷((782.5千kW(水力※3)+3,577千kW(火力※3))=6.17%
※1:最大需要電力の3日平均のH25~H27年度平均値
※2:最大電力に対応するために必要となる周波数調整幅[アンシラリー調整比率=長周期変動成分+短周期変動成分]
※3:周波数制御機能を有する発電設備の発電出力のH25~H27年度末平均値
一般電気事業供給約款料金算定規則 別表第2第3表
(1)事業者の保有する水力発電設備及び火力発電設備のうち、供給区域内の供給周波数を感知し、その変動を是正するために発電
出力の増加又は減少を行う発電設備の基礎原価等項目ごとの額のうち販売電力量にかかわらず必要なものを、基礎原価等項目ご
とに、配賦基準(原価算定期間における当該発電設備の最大出力に対する周波数の変動の是正のために増加する発電出力又はそ
れ以外の発電出力の占める割合をいう。)を用いてアンシラリーサービス費又は非アンシラリーサービス費に整理すること。
(2)(1)以外の基礎原価等項目ごとの額を、基礎原価等項目ごとに、非アンシラリーサービス費に直課すること。
1-6
○
変電費の配分
17
変電費に整理された額を、ABCの考え方に基づき、「受電用変電サービス費」、「配電用変電サービス費」に配分。
【変電費の配分結果】
(単位:億円)
配分比率
対象費用
帰属・配賦
変電費
受電用
受電用変電
配電用変電
給料手当、減価償却費、電気事業報酬等
建設費比
69.651%
170
118
52
修繕費、賃借料、委託費
変圧器容量比
68.674%
26
18
8
損害保険料
箇所数比
19.139%
1
0
1
197
136
60
合計
■具体的な変電設備のイメージ
特高・高圧・低圧需要のための設備
特別高圧電力需要
低圧需要のための設備(配電設備)
高圧配電線
柱上変圧器
送電線
配電用変電所
発電所
受電用変電所
送電線
高圧・低圧需要のための設備
低圧配電線
電灯・低圧電力需要
高圧電力需要
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第4項
2 変電費の部門の第1次整理原価を、基礎原価等項目ごとに、別表第2第1表及び第2表に掲げる基準により、低圧需要、高圧需
要及び特別高圧需要のいずれにも応じて使用される変電設備に係る第1次整理原価(以下「受電用変電サービス費」という。)及
び受電用変電サービス費以外の第1次整理原価(以下「配電用変電サービス費」という。)に配分することにより整理しなければ
ならない。
1-7
配電費の配分
18
○
配電費に整理された額のうち、引込線、計器、電流制限器等に係る費用を「需要家費」として抽出し、その後、需要家費以外の額
を建設費の比率により「高圧配電費」、「低圧配電費」へ配分。
【配電費の配分結果】
(単位:億円)
対象費用
配分比率
需要家費
抽出比率
低圧
修繕費
-
高圧
特高
委託費のうち一般電気工作物調査、計器関連 等
-
給料手当、厚生費、養成費、その他委託費 等
需要家費関係業務量比率
減価償却費、事業報酬 等
建設費比
電圧区分
に応じて
直接整理
実額を直接整理
配電費
需要家費
需要家費
以外
74
279
10
194
1
9
9
-
17%
205
35
170
7.155%
225
16
209
合計
718
145
573
■高圧配電費・低圧配電費への配分
対象費用
全費目
配分比率
建設費比
高圧配電比率
67.475%
需要家費
以外
573
高圧
配電費
386
低圧
配電費
186
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第4項
3 配電費の部門の第1次整理原価を、基礎原価項目ごとに、発生の主な原因に応じて、引込線・計器、電流制限器、屋内配線の
調査及び測定、検針、調定並びに集金に係る第1次整理原価(以下「需要家費」という。)と需要家費以外の第1次整理原価に配
分するところにより整理しなければならない。
4 前号の規定により需要家費以外の配電費の部門に整理された第1次整理原価を、基礎原価等項目ごとに、低圧配電設備の建設費
及び高圧配電設備の建設費の比率により、低圧需要のみに応じて使用される配電設備に係る第1次整理原価(以下「低圧配電費」
という。)及び低圧配電費以外の第1次整理原価(以下「高圧配電費」)に配分することにより整理しなければならない
1-8
○
販売費の配分
19
販売費に整理された額を、ABCの考え方に基づき、給電設備に係る費用を「給電費」に、検針・調定・集金等に係る費用を「需
要家費」に、その他の費用を「一般販売費」に配分。
【販売費の配分結果】
(単位:億円)
配分比率
対象費用
直課
帰属
・
配賦
委託検針費・委託集金費・委託費・
普及開発関係費 等
-
給電費
需要家費
-
-
販売費
給電費
需要家費
一般
販売費
40
5
27
8
修繕費・委託費・減価償却費 等
床面積比
8.534%
38.224%
71
6
27
38
給料手当・厚生費・養成費 等
人員数比
15.570%
33.616%
186
29
63
94
合計
297
40
117
140
人員数
比率
備考
給電費関連人員
220
15.570%
系統運用業務、需給運用業務関連人員(系統運用部、中央
給電指令所 等)
需要家費関連人員
475
33.616%
検針、調定、集金関連人員
一般販売費関連人員
718
50.814%
上記以外の人員
1,413
100.000%
計
-
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第4項
5 販売費の部門の第1次整理原価を、基礎原価項目ごとに、別表第2第1表及び第2表に掲げる基準により、給電設備に係る第1
次整理原価(以下「給電費」という。)、需要家費及びその他販売費(以下「一般販売費」という。)に配分することにより整理し
なければならない。
1-9
○
ネットワーク給電費/非ネットワーク給電費への配分
20
給電費に整理された額を、自らの需給に対する給電以外に係る費用を「ネットワーク給電費」に、自らの需給に対する給電(自社
需要に応じた需給運用計画の策定・運用)に係る費用を「非ネットワーク給電費」に配分。
【給電費の配分結果】
(単位:億円)
配分比率
対象費用
NW給電費
委託費
実額を直接整理
-
給料手当・養成費・研究費 等
人員数比
修繕費・委託費・減価償却費・賃借料 等
床面積比
非NW
給電費
0
0
-
90.000%
32
29
3
79.745%
9
7
2
40
36
5
合計
給電業務
NW
給電費
給電費
系統運用業務
NW給電業務
エリア全体のネットワーク運用計画策定、運用
87.80% → 36億円
需給運用業務
エリア需給業務
エリア全体の瞬時の需給バランス確保
自社需給業務
自社需給に応じた需給運用計画策定、運用
自社給電業務
12.20% → 5億円
一般電気事業供給約款料金算定規則 第6条第4項
6 前号の規定により給電費に整理された第1次整理原価を、基礎原価等項目ごとに、発生の主な原因に応じて、自らの需給に対す
る給電以外に係る第1次整理原価(以下「ネットワーク給電費」という。)とネットワーク給電費以外の第1次整理原価(以下「非
ネットワーク給電費」という、)に配分することにより整理しなければならない。
1-10
固定費/可変費への配分
21
固定費/可変費への配分
火 力
火 力
1,659
1,755
▲ 控 除 収 益
+ 事 業 報 酬
+ 営 業 費
原子力
原子力
890
865
1
新エネ等
新エネ等
送 電
2
48
313
送 電
送 電
395
395
新エネ等
682
297
保留原価
購入・販売電力料
その他
186
非NW給電
5
一般販売
高圧
配電
386
NW給電
36
140
1,031
18
263
1,312
263
低圧需要
販 売
低圧
配電
高圧需要
一般管理費
60
特別高圧需要
718
136
可変費
196
配電用変
電サービス
需要家
▲201
配 電
販 売
受電用変電
サービス
固定費
197
567
1,760
需要家費
変 電
配 電
1,758
3,518
送 電 高圧配電関連
150
292
36
原子力
726
変 電
4,980
非アンシラリーサー
ビス(火力) 2,177
・
170
・
129
アンシラ
リーサー
ビス
非アンシラリーサー
ビス(水力) 237
・
水 力
低圧需要
水 力
特別高圧 高圧需要
5,070
可変費
4,424
固定費
4,424
送 電 高圧配電非関連
【総原価】
1-10
○
固定費/可変費への配分
22
販売電力量に関らず必要な費用は「固定費」、販売電力量によって変動する費用は「可変費」へ整理。
【固定費/可変費への配分結果】
送電・高圧配電非関連費
送電・高圧配電関連費
合計
固定費
可変費
合計
固定費
可変費
[参考]需要家費
3,518
1,758
1,760
1,312
1,031
18
263
※固定費/可変費への配分結果の詳細は、7ページに記載。
固定費
販売電力量に関らず必要な費用
【費目の具体例】
費用
可変費
販売電力量によって変動する費用
【費目の具体例】
費用
・人件費
・減価償却費
・購入電力料のうち基本料金
・消耗品費のうち50%(※)
kWh
・燃料費
・原子力バックエンド費用(一部除く)
・購入電力料のうち電力量料金
・消耗品費のうち50%(※)
kWh
※消耗品費(事務用品や発電所の潤滑油脂費等)は、固定費と可変費双方の要素を持つが、厳密や区分は困難であるため、固定費・可変費に1/2ずつ整理。
一般電気事業供給約款料金算定規則 第8条
1 事業者は、前条第1項の規定により整理された送電・高圧配電関連費を、基礎原価等項目及び購入販売送電項目ごとに、次の各
号に掲げる基準により、販売電力量にかかわらず必要な送電・高圧配電関連費(以下「送電・高圧配電関連固定費」という。)及び
販売電力量によって変動する送電・高圧配電関連費(以下「送電・高圧配電関連可変費」という。)に配分することにより整理
し・・・(以下省略)
4 第1項及び第2項の規定において、事業者の実情に応じた基準により算定することが適当である場合であって、当該事業者が当
該基準を、あらかじめ、経済産業大臣に届け出たときは、第1項第1号(中略)の基準によらないことができる。
1-11~12 各需要種別への原価配分・保留原価の整理
23
各需要種別への原価配分・保留原価の整理
(96)
▲ 控 除 収 益
+ 事 業 報 酬
+ 営 業 費
原子力
726
新エネ等
(164)
1
送 電
(0)
313
(83)
150
647
送 電
送 電
395
395
197
配 電
(151)
718
販 売
(101)
297
購入・販売電力料
その他(101)
3,518
受電用
変電サービス
配電用変
電サービス
136
60
低圧
配電
186
非NW給電
5
一般販売
高圧
配電
386
NW給電
36
140
1,760
1,971
1,689
1,031
18
263
1,312
低圧需要
保留原価
48
1,758
高圧需要
(46)
一般管理費
682
2
変 電
販 売
196
新エネ等
需要家
▲201
新エネ等
特別高圧需要
567
865
可変費
292
890
固定費
配 電
原子力
需要家費
4,980
原子力
36
送 電 高圧配電関連
変 電
1,755
非アンシラリーサービス
(火力) 2,177
低圧需要
火 力
固定費
1,659
アンシラ
リーサー
ビス
特別高圧 高圧需要
火 力
170
非アンシラリーサービス
(水力)
237
可変費
129
水 力
(41)
・
水 力
・
5,070
4,424
・
4,424
送 電 高圧配電非関連
【総原価】
107
263
452
851
1-11
○
需要種別別配分方法について①
24
原価の需要種別別配分については、一般電気事業供給約款料金算定規則に則り、固定費、可変費、需要家費ごとに、以下の比率を用
いて各電圧(特別高圧・高圧・低圧)へ配分。
電源費、送電費、受電用変電サービス費など … 特別高圧・高圧・低圧へ配分(2:1:1比)
固定費
(販売電力量に関わらず必要な費用)
配電用変電サービス費、高圧配電費など … 高圧・低圧へ配分(2:1比)
低圧配電費 … 低圧のみへ配分
可変費
(販売電力量によって変動する費用)
需要家費
(契約口数に比例する費用)
特別高圧・高圧・低圧へ配分(発受電量比)
特別高圧・高圧・低圧へ配分(口数比等) ※ほとんど低圧に配分
1-11
需要種別別配分方法について②
25
○
需要家費の需要種別別配分においては、従来より、事業者基準を設定の上、引込線、計器に係る費用を、口数比で配分するのでは
なく、特別高圧・高圧・低圧の各々に直接整理。
○ 当該事業者設定基準については、「電気料金制度・運用の見直しに係る有識者会議報告書」において、具体的な算定方法が分かる
ようにすべきとの指摘があったことを踏まえ、今回の届出に際しては、記載をより明文化。
◇事業者設定基準(第9条第1項第6号に規定する値に代わるものとして設定した値)
【前回改定(平成20年9月)】
第10条第1項第1号ホに掲げる需要家費のうち、需要家設備関連費用の配分については、第9号第1項第6号の規定に定める「月ごとの契約
口数を合計して得た値(口数)」を、設備の差異,費用の発生の原因等反映した値により算定する。
【今回改定(平成25年2月申請)】
第10条第1項第1号ホに掲げる需要家費のうち、需要家設備関連費用の配分については、第9条第6項第1号に定める割合の算定を、同条
第1項第6号の規定によらず、設備の差異、費用の発生の原因等を反映した値により算定する。
具体的には、配電設備のうち、架空引込線、地中引込線および計器等に係る費用については、口数比で配分せずに、各設備に対応する電圧
区分に応じて、特別高圧需要、高圧需要および低圧需要に直接整理するものとする。
【需要家費の配分結果】
引込線
計器
資本費
引込線・計器
その他(口数比にて配分)
合計
修繕費
配分額(億円)
配分比率
低圧
高圧
特別高圧
低圧
高圧
特別高圧
34
0
-
設備の差異、費用の発生の原因等を反映
41
10
1
して、3需要種別に配分
15
1
0
44
0
0
98.995%
1.000%
0.005%
132
12
1
(参考)2:1:1比と2:1比の算定式
26
○
2:1:1比(%)=(最大電力ウエイト×2 + 夏期尖頭時責任電力ウエイト×0.5
+ 冬期尖頭時責任電力ウエイト×0.5 + 発受電量ウエイト×1)÷4
○
2:1比(%)=(延契約電力ウエイト×2
+
発受電量ウエイト×1)÷3
【2:1:1比の諸元イメージ】
特別高圧
高圧
最大電力
尖頭時
責任電力
低圧
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21
22 23 24
○尖頭時責任電力 … 夏期・冬期の最大電力発生時(夏期の場合は15時)における電圧別(特別高圧・高圧・低圧)の需要電力
○最大電力
… 年間最大電力発生日(夏期)における電圧別の最大需要電力(低圧の場合は20時)
(参考)2:1:1比と2:1比の算定結果
27
【送電・高圧配電関連固定費の配分比率】
3
最大電力
(103kW)
特別高圧
635
(10.794%)
尖頭時責任電力(10 kW)
夏期
581
(11.135%)
(45.759%) 2,692
冬期
592
(12.612%)
(51.591%) 1,453
発受電量(106kWh)
【3需要】 【2需要】
6,054.1
(20.469%)
(30.954%) 11,237.9
(37.996%)
高圧
2,692
低圧
2,556 (①43.447%) 1,945 (②37.275%) 2,649 (③56.434%) 12,284.8 (④41.535%) (⑥52.225%) 137,494.2 (⑤74.609%)
合計
5,883
5,218
4,694
29,576.8
・2:1:1比の算定
低圧配分比率(%)=(①43.447%×2+②37.275%×0.5+③56.434%×0.5+④41.535%×1) ÷4=43.821%
・2:1比の算定
低圧配分比率(%)=(⑤74.609%×2+⑥52.225%×1) ÷3=67.148%
【送電・高圧配電非関連固定費の配分比率】
3
高圧・特別高圧 3,223
尖頭時責任電力(10 kW)
夏期
(55.771%) 3,223
冬期
(62.365%) 2,000
発受電量(106kWh)
(43.020%) 16,990.3
(58.037%)
低圧
2,556 (⑦44.229%) 1,945 (⑧37.635%) 2,649 (⑨56.980%) 12,284.8 (⑩41.963%)
合計
5,779
5,168
4,649
46,792.4
184,286.6
※【3需要】は、特別高圧・高圧・低圧の区分、【2需要】は、高圧・低圧の区分。
最大電力
(103kW)
(47.775%)
延契約電力
(103kW)
29,275.1
・2:1:1比の算定
低圧配分比率(%)=(⑦44.229%×2+⑧37.635%×0.5+⑨56.980%×0.5+⑩41.963%×1) ÷4=44.432%
(25.391%)
(参考)電圧別最大電力の算定方法
○
○
28
①電圧別の電力量と、②時間別(1~24時)の電力需要比率から、夏期・冬期最大電力発生日の電圧別・時間別電力需要を算出。
上記から、「2:1:1比」で使用される、【1】年間最大電力発生日(夏期)の電圧別最大需要電力(低圧は20時に発生)、
【2】夏期最大電力発生時の電圧別需要電力、【3】冬期最大電力発生時の電圧別需要電力を算出。
①電圧別の電力量
①電圧別の電力量
×
②電圧別の時間別
②電圧別の時間別
電力需要比率
電力需要比率
=
電圧別・時間別
電圧別・時間別
電力需要
電力需要
電圧別の月間電力量、最大3日日量比率※1を用い、夏期・冬期最大電力発生日の日電力量を算
出(夏期最大電力は8月、冬期は1月に主に発生)
※1
月間の日電力量平均値に占める最大電力発生日(上位3日)の日電力量平均値の比率
夏期・冬期最大電力発生日の時間別(1~24時)の電力需要比率※2を算出
※2
大口(契約電力500kW以上)は実測データ、それ以外は負荷実態調査結果を基に算出
【1】年間最大電力発生日(夏期)における電圧別の最大需要電力
【1】年間最大電力発生日(夏期)における電圧別の最大需要電力
(低圧は20時に発生)
(低圧は20時に発生)
【2】夏期最大電力発生時(15時に発生)における電圧別の電力需要
【2】夏期最大電力発生時(15時に発生)における電圧別の電力需要
【3】冬期最大電力発生時(19時に発生)における電圧別の電力需要
【3】冬期最大電力発生時(19時に発生)における電圧別の電力需要
1-12
保留原価の整理
29
(億円)
項目
金額
固/可区分
配分比率
105
可変費
販売電力量比
②バックエンド託送回収分
32
可変費
発受電量比
③託送収益(電源線以外)
▲22
固定費
可変費
2:1:1比
発受電量比
-
-
固定費
可変費
2:1:1比
発受電量比
①電源開発促進税
④託送収益(電源線)
⑤事業者間精算収益
-
▲25
⑥一般販売費
140 固定費・可変費
原価比
⑦接続検討料・変更賦課金
▲0 固定費・可変費
原価比
⑧遅収加算料金
▲3
固/可/需
原価比
▲42
固/可/需
原価比
▲0
固/可/需
原価比
59
固/可/需
原価比
▲3
固/可/需
原価比
⑨電気事業雑収益
(接続検討料・変更賦課金を除く)
⑩預金利息
⑪事業税
⑫電力費振替勘定(貸方)
合計
バックエンド託送回収分とは、現
行の再処理積立金制度(平成17年)
が開始される以前の要引当対象額
であり、新電力を含めた全てのお
客さまから申し受けることとされ
ている。
保留原価配分前の固有費比率
保留原価配分前の固有費
+①~⑥の合計の比率
保留原価配分前の固有費
+①~⑩の合計の比率
241
一般電気事業供給約款料金算定規則 第15条
事業者は、期間原価等項目のうちの事業税及び電力費振替勘定(貸方)として前節の規定により算定された額の原価算定期間におけ
る合計額を、それぞれ、第10条から前条までの規定により整理された送電・高圧配電関連費の合計額及び送電・高圧配電非関連費の合
計額の合計額のうちに第10条から前条までの規定により整理された送電・高圧配電関連費の合計額又は送電・高圧配電非関連費の合計
額の占める割合により、送電・高圧配電関連費又は送電・高圧配電非関連費に配分することにより整理しなければならない。
(参考)費目別の規制部門・自由化部門への配分
○
○
30
規制・自由両部門への原価配分結果は、以下のとおり規制:自由=50%:50%
なお原価には、燃料費のように販売電力量(kWh)に応じて発生する費用(可変費)に加え、修繕費のように専ら最大電力(kW)等
に応じて必要となる費用(固定費)や、また規制部門のみに掛かる費用などが含まれるため、配分結果は販売電力量比率(規制:自由
=41%:59%)とは一致しない。
【費目別の規制・自由配分結果】
人件費
修繕費
燃料費
減価償却費
事業報酬
購入電力料
公租公課
その他
計
合計
518
650
1,282
559
292
654
339
761
5,056
販売電力量
275
規制部門
310 (60%)
392 (60%)
539 (42%)
286 (51%)
156 (53%)
279 (43%)
166 (49%)
413 (54%)
2,540 (50%)
112
(41%)
(億円,億kWh)
自由化部門
208 (40%)
258 (40%)
743 (58%)
… 発受電量(kWh)比
273 (49%)
※送電ロス差により販売電力量比
136 (47%)
と完全には一致しない。
375 (57%)
174 (51%)
348 (46%)
2,516 (50%)
…接続供給託送収益を除く。
163
(59%)
… 自社分を除く。
(例)修繕費
①電源費
②送電費・受電用変電費
③配電用変電費・高圧配電費
④低圧配電費
⑤需要家費
⑥一般販売費
計
合計
302
59
137
63
87
2
650
規制部門
134 (44%)
26 (44%)
92 (67%)
63 (100%)
76 (87%)
1 (46%)
392 (60%)
自由化部門
168 (56%)
33 (56%)
45 (33%)
0
(0%)
11 (13%)
1 (54%)
258 (40%)
※①に非ネットワーク給電費、②にアンシラリーサービス費、ネットワーク給電費を含む
配分方法
2(最大kW):1(尖頭kW):1(kWh)比
2(最大kW):1(尖頭kW):1(kWh)比
2(延契約kW):1(kWh)比
低圧のみに配分
口数比等
原価比
(参考)電気をお届けするまでの流れと費用の発生源
(規制:6.23円/kWh,自由:5.35円/kWh)
31
(規制:1.66円/kWh)
①電源費
(規制:2.22円/kWh,自由:0.09円/kWh)
④送配電費(低圧のみ)
⑤送配電費(需要家費)
送電線
275,000V~
500,000V
水力発電所
メガソーラー・風力発電所
引込線 100/200V
住宅
送電線
275,000V~
500,000V
超高圧
変電所
火力発電所
送電線
66,000V
送電線
154,000V
送電線
275,000V~
500,000V
一次変電所
送電線
66,000V~
154,000V
配電線
6,600V
配電用
変電所
引込線 100/200V
商店
柱上変圧器
配電線
6,600V
引込線 100/200V
小規模工場
原子力発電所
大規模工場
(特高)
②送配電費(3需要)
(規制:2.29円/kWh,自由:2.01円/kWh)
中規模工場 ビル
(高圧) (高圧)
①~⑤計
左記以外の燃料費等
規制:15.08円/kWh
(7.60円/kWh)
自由: 8.35円/kWh
(7.06円/kWh)
③送配電費(2需要)
(規制:2.67円/kWh,自由:0.90円/kWh)
32
2.レートメーク
2-1
○
供給約款と選択約款
供給約款:標準的なご使用形態を前提とした料金設定
・お客さまの一部でも値上げとなる場合 → 認可(電気事業法第19条第1項)
・どのお客さまも値上げとならない場合 → 届出(電気事業法第19条第3項、第4項)
〔主なメニュー〕
従量電灯A・B
低圧電力
○
ご家庭、商店・事務所等向けメニュー
商店・事務所や小規模工場等動力を使用するお客さま向けメニュー
選択約款:設備の効率的な使用や効率的な事業運営に資することを前提とした料金設定
(お客さまの選択によって適用)
・約款の設定及び変更 → 届出(電気事業法第19条第11項、第12項)
〔主なメニュー〕
時間帯別電灯
電気料金を時間帯ごとに設定しており、電気の使い方を工夫し、夜間のご
使用割合を高めていただくことで電気料金の節約が可能となるメニュー
季節別時間帯別電灯
電気料金を季節ごと時間帯ごとに設定しており、電気の使い方を工夫し、
夏季以外や夜間のご使用割合を高めていただくことで電気料金の節約が可
能となるメニュー(※平成27年3月31日をもって新規加入を停止)
ピークシフト型時間帯別電灯
低圧季節別高負荷率型電力
電気の使い方を工夫し、夏季ピーク時間からそれ以外の時間に、または
昼間から夜間にご使用をシフトしていただくことで、電気料金の節約が
可能となるメニュー
動力設備を夏季以外の期間を中心として効率よくご使用いただくことで、
電気料金の節約が可能となるメニュー
33
2-2
○
レートメークの基本的な考え方
契約種別ごとの料金単価は、下記の要素に基づき算定。
■ 契約種別に応じた料金制
定額電灯など、需要電力が極めて小規模な需要については定額料金制を、それ以外の需要については最低料金
制、または基本料金と電力量料金を組み合わせた基本料金制(二部料金制)を適用。
■ 三段階料金制
生活必需的な使用量に相当する第1段階には比較的低廉な料金を、概ね平均的な使用量に相当する第2段階に
は平均的な料金を、それを超過する第3段階には割高な料金を適用。
■ 低圧電力等の季節別格差
低圧電力等の電力量料金については、夏季の需要を抑制する観点から、季節間格差を考慮して、夏季とその他
季の別に設定。
■ 夜間時間帯の料金
選択約款の夜間料金(深夜電力、時間帯別電灯等)については、夜間時間帯の供給コストをもとに算定。
34
(参考)主な料金制の種類①
35
概要
・毎月の料金は使用電力量によらず一定。
定額料金制
料金イメージ
(円)
・使用形態がほぼ等しく計器をつけて計量することが
経済的でない、小規模のお客さまに適用。
(定額電灯、公衆街路灯A 等)
(kWh)
・使用電力量に電力量単価を乗じて料金額を決定。
最低料金制
・お客さまの使用電力量が極端に少ない、または全く
使用されないときでも供給設備に関連した原価等の
回収を図る観点から、使用電力量が一定量以下の場合
にお支払いいただく最低額を定めている。
(従量電灯A、公衆街路灯B 等)
(円)
最低料金
0
(kWh)
11
(円 )
基本料金制
(二部料金制)
・契約電力(kW)、契約容量(kVA)に比例する
固定的な基本料金と、使用電力量(kWh)に比例
する電力量料金の2要素で料金を決定。
(従量電灯B、時間帯別電灯、低圧電力 等)
電力量料金
基本料金
(kWh)
(参考)主な料金制の種類②
36
概要
三段階
料金制
季節別
料金制
・原価の上昇傾向を背景とし、高福祉社会の実現・省
エネルギーの観点から
第1段階:比較的低廉(生活必需)
第2段階:平均的
第3段階:割高
※昭和49年3月の電気事業審議会料金制度部会答申を
受けて同年6月より導入。
(従量電灯A・B、時間帯別電灯 等)
・電力量料金を夏季(7~9月)とその他季(10~6
月)別に設定。
・夏季需要の抑制効果を期待して、昭和54年3月の電
気事業審議会料金制度部会中間報告を受けて昭和55
年より導入。
・夏季単価はその他季単価の1割増し。
(低圧電力 等)
料金イメージ
(円/kWh)電力量料金単価
第3段階
第2段階
第1段階
低廉な
料金
平均的
な料金
割高な
料金
(円/kWh)電力量料金単価
4月
7月
9月
3月
(円/kWh)電力量料金単価
昼夜別
料金制
・電力量料金単価を昼夜別に設定。
・夜間は夜間時間の供給コストを反映した料金、昼間
は割高な料金を適用。
(時間帯別電灯、ピークシフト型時間帯別電灯 等)
7時
23時
2-3
基本料金と電力量料金の基本的な考え方
37
○ 基本料金制(二部料金制)は、kW・kVAに比例する固定的な基本料金と、kWhに比例する電力量料金の2要素で構成。
○ 固定費および需要家費は、使用電力量の多寡に関わらず発生する費用という性質上、基本料金でご負担いただくことが
原則と考えられるが、使用電力量の少ないお客さまの負担感等を考慮して、従来より、基本料金だけでなく電力量料金で
もご負担いただいている。
○ 今回の電気料金の値上げ申請が、主として燃料費をはじめとする可変費の増加を理由とするものであることから、基本
料金は維持した上で、電力量料金の値上げを申請。
<規制部門の原価内訳(平成25~27年度3ヵ年平均:2,540億円)>
(億円)
3,000
2,500
2,000
249
需要家費
832
可変費
1,500
2,192
電力量料金
1,000
1,459
500
0
固定費
72
276
原価
収入
最低料金
基本料金
2-4
○
○
従量電灯の料金設定①(三段階料金格差の考え方)
38
生活必需的な電気の使用への影響を軽減する観点から、第1段階料金の値上げ幅を抑制。
また、省エネルギー推進という観点から、第2段階と第3段階の料金格差を拡大。
<従量電灯Aにおける第2段階料金を1とした場合の第1段階および第3段階料金の比率>
現行料金
電力量料金
(円/kWh)
新料金
新料金
29.88円
第1段階
0.76
(18.56円)
0.75
(20.01円)
+3.38円
26.68円
+2.26円
第2段階
1.00
(24.42円)
1.00
(26.68円)
値上げ幅を抑制
現行料金
20.01円
26.50円
+1.45円
第3段階
1.09
(26.50円)
24.42円
1.12
(29.88円)
18.56円
第1段階料金
11kWh
第2段階料金
120kWh
第3段階料金
300kWh
※ 現行料金には、平成24年10月~12月の平均燃料価格に基づく燃料費調整単価(▲0.03円/kWh)を含む。
※ 現行料金および新料金には、消費税等相当額を含む。
<三段階料金格差の推移(従量電灯A・約款単価)>
(単位:円/kWh)
改定年
S49年
S51年
S55年
S63年
H元年
H8年
H10年
H12年
H14年
H17年
H18年
H20年
今回申請
第1段階
13.75
16.05
22.10
20.13
19.91
18.73
17.99
17.52
17.07
16.68
17.91
18.59
20.01
第2段階
17.00
21.35
29.85
26.98
26.69
25.11
24.12
23.48
22.88
22.36
23.70
24.45
26.68
第3段階
18.55
23.70
34.50
30.47
29.36
27.62
26.53
25.83
25.17
24.37
25.76
26.53
29.88
1・2段格差
0.81
0.75
0.74
0.75
0.75
0.75
0.75
0.75
0.75
0.75
0.76
0.76
0.75
2・3段格差
1.09
1.11
1.16
1.13
1.10
1.10
1.10
1.10
1.10
1.09
1.09
1.09
1.12
※S49~H17は税抜き単価、H18~今回申請は税込み単価。燃料費調整単価を含まない。
2-4
従量電灯の料金設定②(第1段階適用電力量(120kWh)の根拠)
<電気事業分科会第2次報告(平成21年8月)>
○ 現状においても第1段階のみが適用されている需要家が一定程度存在しており、また電気の生活必需財としての性質
を考えると、引き続き、ナショナルミニマムの考え方に基づき第1・2段階区分を維持し、生活必需的な電力使用量に
相当する部分については低廉な料金を適用することが適当である。
○ また、その区分値については、その性質から引き続き各社共通とし、具体的な値としては、上述の検証結果を勘案す
れば、引き続き、現行の120kWh/月は合理的であると判断できる。
<主要な家庭用電気機器の世帯普及率と使用電力量の推計値>
<参考>平成21年全国消費実態調査
品目
世帯普及率(%)
平均使用電力量(kWh/月)
世帯普及率(%)
照明
―
25
―
電気冷蔵庫
98
44
98
電気洗濯機
96
3
98
カラーテレビ
96
8
71
電気掃除機
97
3
97
炊飯器
81
5
80
ルームエアコン
82
19
83
電子レンジ
94
5
95
パソコン
62
5
67
こたつ
72
14
―
普及率80%程度以上の機器の平均使用電力量の合計
112
普及率60%程度以上の機器の平均使用電力量の合計
131
(出典)世帯普及率:総務省「平成16年全国消費実態調査」
使用電力量:省エネセンター「省エネ性能カタログ」又は各社カタログより、電気事業分科会事務局試算
39
2-4
○
従量電灯の料金設定③(第2・3段階区分値の根拠)
40
従量電灯Aの1口あたりの平均使用電力量を基に第2・3段階区分値(300kWh)を設定。
<従量電灯Aの1口あたりの平均使用電力量の推移>
(kWh/口・月)
400
(過去10ヵ年平均)
299kWh
350
310
300
307
309
300
304
294
300
300
283
284
250
200
14年度 15年度 16年度 17年度 18年度
19年度 20年度 21年度 22年度 23年度
<電気事業分科会第2次報告(平成21年8月)>
○ 第2・3段階区分については、総括原価主義の枠内で低廉な料金が適用されるナショナルミニマム部分に対応する必要がある点や、
電気料金の価格差による省エネルギー効果は一定程度認められると考えられる点などに加え、需要家に対する影響等も勘案すれば、引
き続き、第2・3段階区分を維持し、平均を超える使用量については相対的に高い料金を適用することが適当である。
2-5
夜間時間帯の料金設定
41
○
夜間時間(午後11時から翌日の午前7時)に限り電気給湯器等をご使用いただくお客さまにご加入いただいている
深夜電力Bの電力量料金単価は、夜間時間帯の供給原価をもとに設定。
<電源種別別電力量>
発電電力量
深夜電力
(夜間8時間)
11.03円/kWh
(税込み)
火力
新エネ
原子力
水力
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
(参考)主な契約種別の料金単価
○
従量電灯A
(単位:円/月,円/kWh)
現行料金
値上げ幅
11kWhまで
382.97
399.00
16.03
11kWh超過
120kWhまで
18.56
20.01
1.45
120kWh超過
300kWhまで
24.42
26.68
2.26
300kWh超過
26.50
29.88
3.38
時間帯別電灯
基本料金
最初の10kVA
まで
現行料金
新料金
値上げ幅
1,155.00
1,155.00
―
357.00
357.00
90kWhまで
20.22
22.06
1.84
90kWh超過
230kWhまで
26.62
29.41
2.79
230kWh超過
28.89
32.94
4.05
8.66
11.03
2.37
昼間
電力量料金
10kVAをこえる
1kVAごとに
夜間
―
新料金
値上げ幅
1,575.00
1,575.00
―
483.00
483.00
―
夏季
28.45
32.15
3.70
その他季
23.70
26.80
3.10
8.66
11.03
2.37
10kVAをこえる
1kVAごとに
夜間
(単位:円/kVA・月,円/kWh)
○
(単位:円/kVA・月,円/kWh)
現行料金
最初の10kVA
まで
昼間
○
季節別時間帯別電灯
電力量料金
電力量
料金
新料金
○
基本料金
最低
料金
42
低圧電力
(単位:円/kW・月,円/kWh)
現行料金
基本
料金
電力量
料金
1kWにつき
新料金
値上げ幅
1065.75
1065.75
―
夏季
13.43
15.95
2.52
その他季
12.20
14.50
2.30
※ 現行料金には、平成24年10月~12月の平均燃料価格
に基づく燃料費調整単価(▲0.03円/kWh)を含む。
※ 現行料金および新料金には、消費税等相当額を含む。
2-6
○
規制部門の原価と想定料金収入の関係
43
規制部門(低圧需要)の料金は、一般電気事業供給約款料金算定規則に基づき、規制部門に配分された原価と規制
部門合計の料金収入が一致するように設定。
(億円)
3,000
一致
2,540
2,500
2,290
2,540
65
344
その他の電力
42
2,000
収入不足額
250
(10.94%)
1,500
566
低圧電力
その他の電灯
時間帯別電灯等
従量電灯
1,000
1,523
500
0
今回原価
22.68円/kWh
現行の料金を継続
した場合の収入
20.44円/kWh
値上げ後収入
22.68円/kWh
今回(平成25~27年度3ヶ年平均)
※「時間帯別電灯等」は、時間帯別電灯および季節別時間帯別電灯の合計値。
※「その他の電灯」は、公衆街路灯、臨時電灯および定額電灯の合計値。
※「低圧電力」は、低圧電力、低圧季節別高負荷率型電力および低圧季節別時間帯別電力の合計値。
※「その他の電力」は、深夜電力、臨時電力および農事用電力の合計値。
2-7
○
料金収入の想定①(従量電灯A)
44
料金収入 = 最低料金 + 電力量料金 - 口座振替割引額等
○
最低料金
・延口数 × 約款単価(最低料金)
(注)実際の最低料金収入は、検針期間中の新規契約・契約廃止による日割計算や、停電に伴う料金割引などにより、
理論値(上記算定式)どおりとはならないため、至近実績により補正。
○
電力量料金
・1段料金適用電力量 × 1段約款単価 + 2段料金適用電力量 × 2段約款単価
+ 3段料金適用電力量 × 3段約款単価
○1段料金適用電力量、2段料金適用電力量、3段料金適用電力量
段階別電力量構成比は、全体の使用電力量の多寡に連動。例えば、3段料金適用電力量の比率は、全体の使用電力
量が大きいと高まる。そのため、至近の段階別電力量構成比と原単位(kWh/口)との回帰分析により想定。
<段階別電力量構成比および原単位>
平成25年度
平成26年度
平成27年度
上期
下期
上期
下期
上期
下期
1段
(最低料金適用電力量含む)
38.8%
35.6%
38.8%
36.1%
39.0%
36.3%
2段
35.6%
34.5%
35.6%
34.6%
35.6%
34.7%
3段
25.6%
29.9%
25.6%
29.3%
25.4%
29.0%
原単位(kWh/口)
255.9
277.6
255.9
272.6
254.4
270.3
2-7
○
料金収入の想定②(季節別時間帯別電灯)
45
料金収入 = 基本料金 + 電力量料金 - 口座振替割引額等
○
基本料金
・延口数× 約款単価(10kVA以下1契約につき)+ 延契約容量(10kVA超過)× 約款単価(10kVA超過1kVAにつき)
- 全電化住宅割引額
(注)実際の基本料金収入は、検針期間中の新規契約・契約廃止による日割計算や、停電に伴う料金割引などにより、
理論値(上記算定式)どおりとならないため、至近実績により補正。
○
電力量料金
・夏季昼間使用電力量 × 夏季昼間約款単価 + その他季昼間使用電力量 × その他季昼間約款単価
+ 夜間使用電力量 ×夜間約款単価 - 全電化住宅割引額
○季節別時間帯別使用電力量
至近の電力量構成比で配分。
<季節別時間帯別電力量構成比>
平成25年度
平成26年度
平成27年度
上期
下期
上期
下期
上期
下期
夏季昼間
22.1%
2.7%
21.7%
2.6%
21.8%
2.6%
その他季昼間
26.1%
43.0%
26.4%
43.1%
26.4%
43.1%
夜間
51.8%
54.3%
51.9%
54.3%
51.8%
54.3%
2-7
○
○
料金収入の想定③(低圧電力)
46
料金収入 = 基本料金 + 電力量料金 - 口座振替割引額等
基本料金
・延契約電力 × 約款単価
(注)実際の基本料金収入は、検針期間中の新規契約・契約廃止による日割計算や、停電に伴う料金割引、力率に
応じた割引・割増などにより、理論値(上記算定式)どおりとならないため、至近実績により補正。
○
電力量料金
・夏季使用電力量 × 夏季約款単価 + その他季使用電力量 × その他季約款単価
○季節別使用電力量
至近の電力量構成比で配分。
<季節別電力量構成比>
平成25年度
平成26年度
平成27年度
上期
下期
上期
下期
上期
下期
夏季
52.3%
10.2%
52.3%
10.2%
52.3%
10.2%
その他季
47.7%
89.8%
47.7%
89.8%
47.7%
89.8%
(参考)需要想定と需要実績
47
(単位:百万kWh,百万円,%)
平成20年
改定
想定
電力量
平成20年度
実績
平成21年度
増減率
※対平成20年想定
実績
平成22年度
増減率
※対平成20年想定
実績
平成23年度
増減率
※対平成20年想定
実績
増減率
※対平成20年想定
8,936
8,855
▲ 0.9
8,430
▲ 5.7
8,750
▲ 2.1
8,172
▲ 8.6
208,476
209,064
0.3
194,048
▲ 6.9
199,369
▲ 4.4
190,711
▲ 8.5
6,627
6,541
▲ 1.3
6,215
▲ 6.2
6,474
▲ 2.3
6,027
▲ 9.1
148,952
148,765
▲ 0.1
137,202
▲ 7.9
142,527
▲ 4.3
135,138
▲ 9.3
電力量
2,599
2,656
2.2
2,899
11.5
3,293
26.7
3,435
32.1
料金
35,813
37,765
5.4
40,078
11.9
45,895
28.2
49,911
39.4
電力量
1,503
1,559
3.8
1,819
21.0
2,197
46.2
2,360
57.0
料金
21,819
23,382
7.2
26,389
20.9
32,036
46.8
35,684
63.5
電力量
11,535
11,511
▲ 0.2
11,328
▲ 1.8
12,043
4.4
11,606
0.6
料金
244,290
246,829
1.0
234,126
▲ 4.2
245,264
0.4
240,622
▲ 1.5
供給約款
料金
【再掲】
従量電灯A
電力量
料金
選択約款
【再掲】
季時別電灯
規制部門合計
※四捨五入の関係で合計が一致しない場合がある。
2-8
新たな料金メニューの設定①(ピークシフト型時間帯別電灯)
48
○ 電気のご使用が集中する夏季ピーク時間(7~9月の13時~16時)の電力量料金を割高とする一方、夜間(23時~翌朝7
時)を割安とした「ピークシフト型時間帯別電灯」を新設。
○ 電気のご使用を夏季ピーク時間からそれ以外の時間に、または昼間から夜間に移行していただくことで、電気料金のご負
担が軽減できるメニュー。
○ 新料金の実施にあわせて、当料金メニューを実施。
ピークシフト型時間帯別電灯の概要
最初の10kVAまで
基本料金
電力量料金
(円/kWh)
夏季
ピーク
時間
11.03円
昼
0時
間
11.03円
昼
間
間
7時
357円
・夏
季(7/1~ 9/30):56.32円
・その他季(10/1~翌6/30):昼間と同料金
・第1段階料金(90kWhまで)
:21.13円
・第2段階料金(91kWh~230kWh):28.16円
・第3段階料金(230kWh超過分) :31.54円
夜
上記を超える
1kVAにつき
1,155円
13時
※ 基本料金および電力量料金には、消費税等相当額を含む。
16時
23時
24時
2-8
○
○
新たな料金メニューの設定②(既存メニューからの契約変更)
新メニュー(ピークシフト型時間帯別電灯)の設定により、従量電灯からの契約変更を想定。
契約変更口数は、契約変更により年間10%以上の加入メリットが見込まれるお客さまが契約変更すると想定。
〔契約変更口数(累計)〕
従量電灯
(単位:千口)
平成25年度
平成26年度
平成27年度
▲1.5
▲2.0
▲2.0
契約変更
(単位:千口)
ピークシフト型時間帯別電灯
※ 契約変更口数は年度末時点のもの。
+1.5
+2.0
+2.0
49
2-9 スマートメーターを活用した新メニューの導入と季節別時間帯別電灯の新規加入停止
○ 平成27年度以降、スマートメーターを活用し、需給状況に応じて、よりきめ細かな時間帯区分を設定する新メニューを
導入する予定。
○ 季時別型メニューの多様化に加え、デマンドレスポンスなど柔軟な料金メニューについても開発を目指す。
○ こうした状況を踏まえ、夜間蓄熱式機器の保有を加入条件としており、またオール電化による附帯割引のある季節別時
間帯別電灯については、平成27年3月31日をもって、新規加入を停止する。なお、平成27年3月31日までにご加入されて
いるお客さまについては、平成27年4月以降も引き続き当メニューをご利用いただける。
(参考)スマートメーターを活用した新メニューの導入
H25年度
H26年度
H27年度
季節別時間帯別電灯
H28年度
新規加入の停止
<料金メニュー例>
単価
スマートメーターを活用した新メニューの導入
通告型
季時別型
CPP型※
単価
平均的な料金水準
通告調整型
平均的な料金水準
kWh 負荷抑制分を割引
平常日
CP時
ピーク
・需給状況に応じ柔軟に時間帯やレートの変更が可能
実施日
13
16
時間
13
16
時間
13
・よりきめ細かい時間帯区分の設定が可能
16
時間
※CPP:クリティカル・ピーク・プライシング。特に需給が逼迫すると予想される日は、
ピーク時間帯の料金を通常のピーク時間帯料金よりもさらに高くする料金メニュー。
50
2-10
延滞利息制度の導入
51
○ お客さまからのご要望を踏まえ、現行の「早遅収料金制度」は平成26年9月ご請求分までの適用をもって廃止し、
平成26年10月ご請求分からは「延滞利息制度」を導入。
◇現行:早遅収料金制度
【イメージ】
遅収料金
・お客さまが、料金を早収期限日(検針日の翌日から
早収料金×3%
早収料金
20日目)までにお支払いいただく場合は早収料金を、
早収期限日を経過してお支払いいただく場合は、早
収料金に3%を加算した遅収料金をいただく制度。
▲
検針日
▲
早収期限日
(検針日の翌日から20日目)
◇延滞利息制度
・お客さまが、料金を支払期日(検針日の翌日から30
【イメージ】
延滞利息
日目)を経過してお支払いいただく場合に、その経
過日数に応じて年利10%(1日あたり約0.03%)の
率で算定した延滞利息をいただく制度。
電気料金
・年利10%の設定根拠:延滞利息の利息は、同制度を
先行導入している他電力や他業界(ガス)、また、
託送供給約款と同水準とした。
・導入時期:運用面の詳細取扱い検討や料金計算シス
テムの大幅な改修が必要であるため確実に運用実施
できるよう平成26年10月ご請求分から導入。
▲
検針日
▲
▲
支払期日
支払期日の翌日から
(検針日の翌日から30日目) 10日目
※規制部門のお客さまについては、支払期日の翌日から10日目までに
お支払いいただいた場合は、延滞利息を申し受けない。
2-11
値上げに係るお客さまへのご説明①(規制部門)
52
○ ご家庭など規制部門のお客さまには、値上げ申請に至った背景、経営効率化の取り組み、値上げの内容について、当社
ホームページ上でお知らせするほか、検針時にリーフレットをお届けすることにより、広くお知らせしている。
○
また、各種団体の皆さまへのご説明や、日常業務におけるお客さまとの接点などを通じて、丁寧なご説明に努めている。
<取り組み内容>
○ 申請日(2月20日)の翌日から1ヵ月にわたり、検針時における
「値上げ申請に関する説明リーフレット」の全戸配布を実施。
ご家庭などの
お客さま
○ 申請日に、当社ホームページ上に「値上げ申請に関するサイト」
を開設し、詳細かつタイムリーな情報提供を行うとともに、
お客さまご自身で「値上げ影響額」や「新料金メニューへの加入
メリット」を試算していただけるツールを掲載。
【試算ツールへのアクセス数:18,478件(H25年4月末現在)】
○ 昨年11月末の値上げ検討表明や、本年2月の値上げ申請後に、
自治体、消費者団体、中小企業団体など、各種団体の皆さまに
対して訪問等による説明を実施。
各種団体の
皆さま
お問い合わせ
への対応
○ 4月に高松市で開催された消費者庁主催の意見交換会において、
「四国電力の説明は不十分」とのご意見を頂いたことも踏まえ、
現在、各地域において、消費者団体の支部や会員等に対象を広げ、
説明会を開催しているところ。
○ 申請日に、各県のコールセンター内に専用窓口を設置し、お客さ
まからのお問合せに対して丁寧にお応えするとともに、詳細な説
明を希望されるお客さまに対しては、個別訪問による対応を実施。
【電話によるお問合せ件数:935件(H25年4月末現在)】
◇各種団体への説明状況(H25年4月末現在)
軒数
自治体・地方議会
160
消費者・婦人団体 ※
30
中小企業団体
(商工会含む)
78
経済団体・ロータリークラブ等
26
農林・漁業関係
27
金融機関
13
その他
(電気工事組合・家電店・
設計事務所・住宅メーカー等)
1,608
合計
1,942
※説明先を支部や会員等へ拡大中
2-11
値上げに係るお客さまへのご説明②(自由化部門)
53
○ 自由化部門のお客さまには、電話や訪問により、値上げに至った背景や経営効率化の取り組み、値上げの内容について
丁寧にご説明し、ご理解をいただけるよう努めている。
<取り組み内容>
契約電力500kW以上
のお客さま
○ 全てのお客さまを訪問し、値上げの概要や影響額など
について直接ご説明のうえ、契約更改のお願いを実施。
お客さまへのご説明の中で、様々なご意見・ご要望
をいただいており、それぞれについて、できる限り丁寧
にお答え申し上げている。
◇お客さまからの主なご意見・ご要望
・徹底した合理化・コスト削減により、値上げ幅
をもっと圧縮すべき。
契約電力500kW未満
のお客さま
○ 全てのお客さまに対し、電話や訪問により、値上げの
概要や影響額などについて直接ご説明のうえ、契約
更改のお願いを実施。
お問い合わせへの
対応
○ 値上げに関するお客さまからのご意見・ご質問に対する
専用ダイヤルを設置し、お問い合わせに対し丁寧な対応
を実施。
【電話によるお問合せ件数:565件(H25年4月末現在)】
・事業活動に与える影響は甚大であり、このまま
では、海外移転等を含め生産体制の見直しを検
討せざるを得ない。
・四国電力の厳しい状況や効率化の取組みについ
て理解はできるが、値上げによる影響があまり
に大きく、我々の効率化で吸収できるレベルを
超えている。
・今の状況では値上げはやむを得ないが、安全が
確認された原子力発電所は再稼働し、電気料金
を一日も早く元の水準に戻してほしい。
・値上げの要因やコストダウンの取組みついて、
透明性が高まるよう、より一層の情報公開に
努めてほしい。
2-11
値上げに係るお客さまへのご説明③(省エネ・節約につながる情報提供)
54
○ お客さまのご負担軽減につながる「節電・省エネ方法のご紹介」や「新料金メニューへの加入シミュレーション」など、
お客さまへのお役立ち情報を、当社ホームページにおいて積極的に提供している。
<ホームページにおける情報提供内容>
節電・省エネ方法の
ご紹介
○ 「暮らしの省エネ提案サイト」において、値上げによるご負担を軽減していただくための省エネ・節約方法
など、様々なお役立ち情報をご提供している。【ご家庭などのお客さま向け】
○ お客さまの業態に応じた具体的な節電の手法や効果などについて、掲載している。
【法人などのお客さま向け】
新料金メニューへの
加入シミュレーション
電気料金・使用量
照会サービス
○ 新メニュー「ピークシフト型時間帯別電灯」に変更した場合の電気料金を比較していただけるツールを、当
社ホームページに掲載している。 【ご家庭などのお客さま向け】
○ お客さまの省エネ・節約のお役に立てるよう、当社ホームページにおいて、過去13ヵ月分の電気料金・ご
使用量を表とグラフにてご確認いただけるサービスを提供している。【ご家庭などのお客さま向け】
(参考)料金メニューの概要(供給約款①)
55
【定額電灯】
■適用範囲:電灯または小型機器を使用し、総容量が400VA以下であるもの。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
電灯料金
小型機器料金
現行料金
新料金
需要家料金
1契約につき
68.25 円
68.25 円
10Wまで ※
1灯につき
86.00 円
94.50 円
10Wをこえ20Wまで
1灯につき
126.85 円
143.85 円
20Wをこえ40Wまで
1灯につき
208.55 円
243.60 円
40Wをこえ60Wまで
1灯につき
290.25 円
342.30 円
60Wをこえ100Wまで
1灯につき
454.70 円
541.80 円
100Wをこえ50Wまでごとに
1灯につき
227.35 円
270.90 円
50VAまで
1機器につき
221.25 円
246.75 円
50VAをこえ100VAまで
1機器につき
337.50 円
388.50 円
100VAをこえ50VAまでごとに
1機器につき
168.75 円
194.25 円
※ 「10Wまで」については、電気事業法第21条但し書きに基づき、供給約款等以外の供給条件として定めている。
・電灯:白熱電球、けい光灯、ネオン管灯、水銀灯等の照明用電気機器
・小型機器:主として住宅、店舗、事務所等において単相で使用される電灯以外の低圧の電気機器
(ただし、電灯と併用できないものは除く。)
・動力:電灯、小型機器以外の電気機器
(参考)料金メニューの概要(供給約款②)
56
【従量電灯A】
■適用範囲:電灯または小型機器を使用するお客さまで、最大需要容量が6kVA未満かつ低圧電力と同時に契約する
場合は最大需要容量と契約電力との合計が50kW未満であること、さらに定額電灯を適用できないこと。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
最低料金
電力量料金
現行料金
新料金
最初の11kWhまで
1契約
382.97 円
399.00 円
11kWhをこえ120kWhまで
1kWh
18.56 円
20.01 円
120kWhをこえ300kWhまで
1kWh
24.42 円
26.68 円
300kWh超過
1kWh
26.50 円
29.88 円
【従量電灯B】
■適用範囲:電灯または小型機器を使用するお客さまで、契約容量が6kVA以上であり、かつ原則50kVA未満である
こと。なお、低圧電力とあわせて契約する場合は契約容量と契約電力の合計が50kVA未満であること。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
電力量料金
現行料金
新料金
基本料金
1kVA
357.00 円
357.00 円
最初の120kWhまで
1kWh
15.73 円
16.72 円
120kWhをこえ300kWhまで
1kWh
20.71 円
22.28 円
300kWh超過
1kWh
22.48 円
24.96 円
(参考)料金メニューの概要(供給約款③)
57
【臨時電灯】
■適用範囲:電灯または小型機器を使用し、契約使用期間が1年未満のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
○ 臨時電灯A(総容量が3kVA以下)
区分および単位
総容量
現行料金
新料金
総容量50VAまで
1契約1日
6.71 円
7.77 円
50VAをこえ100VAまで
1契約1日
13.42 円
15.54 円
100VAをこえ500VAまでの100VAまでごとに
1契約1日
13.42 円
15.54 円
500VAをこえ1kVAまで
1契約1日
134.24 円
155.40 円
1kVAをこえ3kVAまでの1kVAまでごとに
1契約1日
134.24 円
155.40 円
○ 臨時電灯B(総容量が6kVA未満、臨時電灯Aを適用できないもの)
区分および単位
最低料金
電力量料金
現行料金
新料金
最初の11kWhまで
1契約
524.72 円
558.60 円
11kWh超過
1kWh
29.16 円
32.88 円
○ 臨時電灯C(総容量が6kVA以上、原則50kVA未満)
区分および単位
現行料金
新料金
基本料金
1kVA
393.75 円
393.75 円
電力量料金
1kWh
24.73 円
27.46 円
(参考)料金メニューの概要(供給約款④)
58
【公衆街路灯】
■適用範囲:公衆のために設置された電灯または小型機器のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
○ 公衆街路灯A(総容量が1kVA未満)
区分および単位
電灯料金
小型機器料金
現行料金
新料金
需要家料金
1契約につき
63.00 円
63.00 円
10Wまで ※
1灯につき
81.80 円
90.30 円
10Wをこえ20Wまで
1灯につき
120.55 円
137.55 円
20Wをこえ40Wまで
1灯につき
198.05 円
233.10 円
40Wをこえ60Wまで
1灯につき
276.60 円
326.55 円
60Wをこえ100Wまで
1灯につき
431.60 円
516.60 円
100Wをこえ50Wまでごとに
1灯につき
215.80 円
258.30 円
50VAまで
1機器につき
209.70 円
235.20 円
50VAをこえ100VAまで
1機器につき
320.70 円
371.70 円
100VAをこえ50VAまでごとに
1機器につき
160.35 円
185.85 円
※ 「10Wまで」については、電気事業法第21条但し書きに基づき、供給約款等以外の供給条件として定めている。
○ 公衆街路灯B(総容量が6kVA未満、公衆街路灯Aを適用できないもの)
区分および単位
最低料金
電力量料金
現行料金
新料金
最初の11kWhまで
1契約
354.62 円
370.65 円
上記をこえる1kWhにつき
1kWh
17.54 円
19.79 円
○ 公衆街路灯C(総容量が6kVA以上、原則50kVA未満)
区分および単位
現行料金
新料金
基本料金
1kVA
320.25 円
320.25 円
電力量料金
1kWh
14.94 円
17.20 円
(参考)料金メニューの概要(供給約款⑤)
59
【低圧電力】
■適用範囲:動力を使用し、契約電力が原則50kW未満のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
電力量料金
現行料金
新料金
基本料金
1kW
1,065.75 円
1,065.75 円
夏季(7月~9月)
1kWh
13.43 円
15.95 円
その他季(10月~翌年6月)
1kWh
12.20 円
14.50 円
【臨時電力】
■適用範囲:動力を使用し、契約使用期間が1年未満で、契約電力が原則50kW未満のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
定額制供給
契約電力5kWまで
基本料金
従量制
夏季(7月~9月)
供給 電力量料金
その他季(10月~翌年6月)
現行料金
1kW1日
新料金
143.68 円
162.75 円
1kW
1kWh
低圧電力の該当
料金の20%増
低圧電力の該当
料金の20%増
1kWh
【農事用電力】
■適用範囲:農事用のかんがい排水のために動力を使用し、契約電力が原則50kW未満のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
電力量料金
現行料金
新料金
基本料金
1kW
714.00 円
714.00 円
夏季(7月~9月)
1kWh
9.51 円
12.03 円
その他季(10月~翌年6月)
1kWh
8.64 円
10.94 円
(参考)料金メニューの概要(選択約款①)
60
【時間帯別電灯】(得トクナイト)
■適用範囲:供給約款の従量電灯の適用範囲に該当し、昼間時間から夜間時間への負荷移行が可能なお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
現行料金
新料金
最初の10kVAまで
1契約
1,155.00 円
1,155.00 円
10kVA超過
1kVA
357.00 円
357.00 円
最初の90kWhまで
1kWh
20.22 円
22.06 円
1kWh
26.62 円
29.41 円
1kWh
28.89 円
32.94 円
1kWh
8.66 円
11.03 円
5時間通電機器割引
1kVA
210.00 円
210.00 円
通電制御型夜間蓄熱式機器割引
1kVA
147.00 円
147.00 円
基本料金
昼間時間
(午前7時~ 90kWhをこえ230kWhまで
電力量 午後11時)
料 金
230kWh超過
夜間時間(昼間時間以外)
(参考)料金メニューの概要(選択約款②)
61
【季節別時間帯別電灯】(電化Deナイト)
■適用範囲:供給約款の従量電灯の適用範囲に該当し、夜間蓄熱式機器の総容量が1kVA以上であり、かつ昼間時間
から夜間時間への負荷移行が可能なお客さま。
※平成27年3月31日をもって新規加入を停止。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
現行料金
新料金
最初の10kVAまで
1契約
1,575.00 円
1,575.00 円
10kVA超過
1kVA
483.00 円
483.00 円
1kWh
28.45 円
32.15 円
1kWh
23.70 円
26.80 円
1kWh
8.66 円
11.03 円
5時間通電機器割引
1kVA
210.00 円
210.00 円
通電制御型夜間蓄熱式機器割引
1kVA
147.00 円
147.00 円
1契約
基本料金と電力量料
金(燃料費調整額を除
く)と上記割引額の合
計から10%割引
基本料金と電力量料
金(燃料費調整額を除
く)と上記割引額の合
計から10%割引
基本料金
昼間時間 夏季(7月~9月)
(午前7時~
電力量 午後11時)
その他季(10月~翌年6月)
料 金
夜間時間(昼間時間以外)
全電化住宅割引
(参考)料金メニューの概要(選択約款③)
62
【ピークシフト型時間帯別電灯】
■適用範囲:供給約款の従量電灯の適用範囲に該当し、昼間時間から夜間時間またはピーク時間から昼間時間
もしくは夜間時間への負荷移行が可能なお客さま。
※新料金の実施にあわせて、当料金メニューを実施。
区分および単位
現行料金
新料金
最初の10kVAまで
1契約
―
1,155.00 円
10kVA超過
1kVA
―
357.00 円
1kWh
―
56.32 円
1kWh
―
21.13 円
1kWh
―
28.16 円
1kWh
―
31.54 円
1kWh
―
11.03 円
5時間通電機器割引
1kVA
―
210.00 円
通電制御型夜間蓄熱式機器割引
1kVA
―
147.00 円
基本料金
ピーク時間(7~9月の午後1時~午後4時)
最初の90kWhまで
昼間時間
電力量 (ピーク時間を
90kWhをこえ230kWhまで
料 金 除く午後1時
~午後4時)
230kWh超過
夜間時間(午後11時~翌日午前7時)
(参考)料金メニューの概要(選択約款④)
63
【低圧季節別高負荷率型電力】
■適用範囲:供給約款の低圧電力の適用範囲に該当するお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
電力量料金
現行料金
新料金
基本料金
1kW
1,260.00 円
1,260.00 円
夏季(7月~9月)
1kWh
12.52 円
15.17 円
その他季(10月~翌年6月)
1kWh
10.43 円
12.64 円
【低圧季節別時間帯別電力】
■適用範囲:供給約款の低圧電力の適用範囲に該当するお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
基本料金
昼間時間 夏季(7月~9月)
電力量 (午前8時~
その他季(10月~翌年6月)
料 金 午後10時)
夜間時間(昼間時間以外)
現行料金
新料金
1kW
1,260.00 円
1,260.00 円
1kWh
14.64 円
17.46 円
1kWh
11.36 円
13.49 円
1kWh
8.94 円
11.30 円
(参考)料金メニューの概要(選択約款⑤)
64
【深夜電力A】
■適用範囲:毎日午後11時から翌日の午前7時までの時間に限り、温水のために動力を使用され、その総入力が
0.5kW以下のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
現行料金
1契約
1,015.92 円
新料金
1,249.50 円
【深夜電力B】
■適用範囲:毎日午後11時から翌日の午前7時までの時間に限り、動力を使用され、契約電力が原則50kW未満の
お客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
現行料金
新料金
基本料金
1kW
315.00 円
315.00 円
電力量料金
1kWh
8.66 円
11.03 円
通電制御型夜間蓄熱式機器割引
1契約
基本料金と電力量料金 基本料金と電力量料金
(燃料費調整額を除く) (燃料費調整額を除く)
の合計から15%割引
の合計から13%割引
【第2深夜電力】
■適用範囲:毎日午前1時から午前6時までの時間を限り、動力を使用され、契約電力が原則50kW未満のお客さま。
■料金単価:現行単価には平成24年10~12月の平均燃料価格による燃料費調整単価を含む。
区分および単位
現行料金
新料金
基本料金
1kW
199.50 円
199.50 円
電力量料金
1kWh
7.48 円
9.84 円
(参考)料金メニューの概要(選択約款⑥)
65
【低圧蓄熱調整契約】
■適用範囲:供給約款の低圧電力の適用範囲に該当し、冷暖房負荷等の蓄熱式運転によって、昼間時間から
夜間時間への負荷移行が可能なお客さま。
区分および単位
現行料金
新料金
低圧電力の
場合の割引率
夏季(7月~9月)
0.487
0.447
その他季(10月~翌年6月)
0.435
0.392
低圧季節別
高負荷率型電力
の場合の割引率
夏季(7月~9月)
0.450
0.419
その他季(10月~翌年6月)
0.340
0.302
0.230
0.219
季節別時間帯別電力の場合の割引率
【口座振替割引契約】
■適用条件:低圧で電気の供給を受け、口座振替で料金の支払いを希望され、かつ初回振替日に引き落としが
可能なお客さま。
区分および単位
1契約
現行料金
52.50 円
新料金
52.50 円