POWERPOD 1860II USER`S MANUAL

POWERED MIXER
POWERPOD 1860II
USER’S MANUAL
日本語版
株式会社サウンドハウス
Professional Sound Equipment Specialist
〒286-0044 千葉県成田市不動ケ岡 1958
TEL:0476-22-9333 FAX:0476-22-9334
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はじめに
この度は PHONIC 社製のミキシング・コンソールをお買い上げ頂き、誠に有り難うございます。
商品の性能をフルに発揮させ末永くお使い頂く為に、ご使用になる前にこの取扱い説明書を必ず
お読み下さい。尚、お読みになった後は保証書と一緒に大切に保管して下さい。
基本機能
8 CH モノラルマイク/ライン入力及び4CH ステレオ入力
16 プリセット DSP エフェクト
ステレオ 7 バンド・グラフィック EQ 装備
2 つのリミッター回路内蔵
各チャンネルに 3 バンド EQ 装備
各入力チャンネルには On/ミュートと PFL 搭載
1-12CH ピーク・インジケーター装備
モノラル入力 CH にローカットフィルターを装備
ボリューム・コントロール付き ZONE 2 出力
エフェクトとマスター出力の切替えを行うフットスイッチ・コントロール
スピーカー出力にスピコン端子を使用
内蔵パワーアンプを装備、最大出力 300W+300W(4Ω)、メインステレオ、モノラル+モニタ
ー、モノラル・ブリッジ(8Ωで 600W)の 3 つのモードから選択可能
各チャンネルに 48V ファンタム電源スイッチ
インサート・ポイント CH1∼8
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ご使用の前に
1.
この取扱い説明書にしたがって操作して下さい。
2.
電源を入れる前にフェーダーが全部下がっていることを確認して下さい。
3.
外部のアンプに接続している場合、そのアンプに電源を入れる前に PowerPod1860Ⅱの電源
を入れて下さい。また電源を切る際には外部アンプの方をまず切ってから PowerPod1860Ⅱ
の電源を切るようにして下さい。シーケンサー付の電源モジュールを使用することにより、
順番に電源のオン/オフができます。
4.
パワーアンプ入力端子が外部ソースに接続しているとき、外部ソースの音量を消してから
Powerpod1860Ⅱの電源を入れて下さい。
5.
換気を必要とする為リアパネルやサイドパネルは物でふさがないで下さい。換気不足のため
故障した場合、保証は無効になります。
6.
ミキサーに配線する際は電源を切った状態で行なってください。
7.
水には大変弱いので、雨などがかからないよう充分ご注意下さい。
8.
内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな衝撃が加わら
ないようにして下さい。
9.
本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高温になりやすい場所を避
け、なるべく通気性の良い場所で御使用下さい。
10. 定格電圧 AC100V50/60Hz で御使用下さい。
11. 電源コードは機材への挟みこみ等、無理な力が加わらない様御注意下さい。
12. 信号の入出力端子に、許容範囲を越える異常電圧が加わらない様にして下さい。
13. 故障や感電事故を防止すると共に、性能を維持する為にも、ケースを開けて内部に触れたり
しないでください。修理が必要な時には、販売店、もしくは輸入代理店までお問い合わせ下さい。
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5
接続方法
1.入力端子(
入力端子(チャンネル 1∼8)
マイクの接続には XLR3ピン端子を使います。より良い音質を得る為に、プロ用の低インピーダンス・マイクや適
切なケーブルを使用して下さい。
48V ファンタム電源
ファンタム電源
コンデンサーマイクを使う際には+48V ファンタム電源が必要です。+48V
ファンタム電源のスイッチは各チャンネルに設置されており簡単に設定
することができます。ファンタム電源をオン・オフする際、グループフェ
ーダーを含め、全てのフェーダーが下がっていることを確認して下さい。
これによりステージ・モニタースピーカーやメイン・スピーカーから大きな
ノイズが出力されることを防ぐことができます。+48V の電源がオンになって
いる状態でファンタム電源を使用するマイクを差し込まないで下さい。
2.ライン入力
ライン入力
ライン入力はフォン端子です。ノイズを最低限に押さえる為に、ライン入力を使用す
るときにはマイク入力の接続は避けて下さい
3.インサート
インサート I/O
アンバランスのインサートは、入力チャンネル信号系統の
ブレーク・ポイントになります。ここから一度信号をミキ
サーから出力しコンプレッサーなどの外部機器を通して、
ミキサーに戻すことが可能です。インサーション・ケーブ
ルを使って接続して下さい。
4.ライン入力
ライン入力(
入力(ステレオ)
ステレオ)
ステレオフォン端子を使用したライン入力です。
5.ライン入力
ライン入力(
入力(ステレオ)
ステレオ)
ピン入力端子使用の CD、テープ、MD プレーヤ等を接続するライ
ン入力です。
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6.Tape In & Rec Out
Rec Out のピン入力端子使用の CD、テープ、MD プレーヤ等を接続するライン入力です。Tape In でレコーディン
グ・レベルをモニターすることが可能です。
7.Main L/R
フォン端子でアンバランス・ラインレベル・ステレオ信号を出力する事が出来ます。
8.2x 77-Band EQ
内蔵ステレオ 7 バンド EQ の入出力フォン端子です。この EQ は通常、内蔵パワーアンプに接続されていますが、
EQ IN 端子にフォン端子を接続する事でその設定を解除する事が可能です。その為好みに合わせてパッチする事が
出来ます。
9.POWER AMP INPUTS,
INPUTS, L&R
この入力に外部端子を接続することによりミキサー部からの信号が遮断されスタンドアローンのパワーアンプとし
ての使用が可能です。ブリッジモードで使用する際は L 入力端子に接続して下さい。
10.
10.CONTROL ROOM
コントロール・ルーム・モニター用のアンバランス信号を出力します。
11.
11.ZONE 2
フォン端子からアンバランス・ラインレベル信号を外部のスピーカーシステムに接続する際に使用する端子です。
この端子から出力される信号は 2x7 バンド内蔵 EQ を通っていない MAIN L/R の信号と全く一緒です。
12.
12.MONI 1&2
この出力はフォン端子を使用しプリフェーダーの信号を送ります。ステージモニターなどに適してます。
13.
13.DIGITAL EFFECT
16 種類のプログラム・デジタル・エフェクトをプログラム・ノブを使用し
て選択します。ロータリー・フェーダーを使用して、メイン・ミックス、
モニター1 と 2 のエフェクトレベルを調節します。エフェクトはボタンも
しくはフットスイッチを使ってオン・オフの設定を行うことができます
7
14.
14.MONO
この端子で L+R 信号を送信し、MONO フェーダーでレベルを調整します。ジャーナリスト・レコーディングに使
用したり、大きな音響システムにおいて、左右のスピーカーが離れていている場合のステレオミックスを補強する
ために使用してください。メイン・ミックス・フェーダーと EQ は影響を受けません。
REAR PANEL
15.
15.FOOT SWITCH
フォン端子使用のフットスイッチを接続し、デジタル・エフェクトの
オン・オフを切り替えます。本体のデジタル・エフェクトがオンの状
態でフットスイッチが使用出来ます。
16.
16.SPEAKER 出力端子
2 つのスピコン端子、L/R/BRIDGE 端子と R 端子があります。2 チャンネルモー
ド(MAIN MIX L/R と MONI 1/MONO モード)の時にスピーカーを L と R 端子
に接続してください。ブリッジモード(MONO BRIDGE モード)の際は BRIDGE
端子に接続してください。指定されているインピーダンスより低いスピーカーは
接続しないで下さい。
8
CONTROLS
18.
18.ピーク LED インジケーター
この LED は、使用しているチャンネルのレベルが過度に高くなると点灯します。つ
まりオーバーロードの可能性を警告します。入力レベルがピーク時に時折 LED が点
灯するようにゲインを設定してください。この設定によりより良いノイズ比率とダイ
ナミックレンジが得られます。
19.
19.ローカット(
ローカット(1∼4CH のみ)
のみ)/ピーク/
ピーク/ゲイン
スイッチを押すことにより 18dB/オクターブの 75KHz ローカット・フィルターが信
号経路に挿入されます。このローカット・フィルターはマイクからのポップ音やステ
ージの床鳴りの音を減らし、ライブのボーカルに効果的です。また、低周波帯のハム
ノイズを遮る為にも使用されます。
20.
20.ゲイン
このつまみは、チャンネル信号レベルの調整をします。ゲイン値が高すぎると信号は
オーバーロードした信号として歪みます。ゲイン値が低すぎると残留ノイズのレベル
が目立ち始め、ミキサー出力が不充分になります。正しいゲイン設定によりミキサー
を適切なレベルで操作する事が出来ます。ピーク LED インジケーターが点灯しない
範囲内で最大レベルにゲインを調節して下さい。
21.
21.EQUALIZER
これらの EQ はルーム・アコースティックスやフィードバック調節、そしてライブで
の PA をその環境に適したレベルに調節する役目を持っています。しかし、質の悪い
ラウドスピーカーを使うといくら EQ を調節しても周波数のレスポンス・カーブは修
正できません。EQ を調整する際は、必ず“0”の位置から始め、一つの周波帯の極端
なカットやブーストは避けてください。極端な調整をしてしまうとシステム全体のダ
イナミック・レンジを制限してしまい、フィードバックが発生する確率を上げてしま
います。
さらに素晴らしい音質を得るために、ダイナミック・プロセシングが必要です。チャ
ンネル・インサートにコンプレッサー/リミッターかゲートを追加させる事が出来ま
す。各入力チャンネルには、(13~16CH を除く)3バンド EQ が装備されています。
HIGH
HIGH を右に回すと、高い周波帯がブーストされ、シンバルやボーカルなどがシャキ
っとした音になります。左に回すと高周波帯がカットされ、S 音(シビランス)またはヒス
が減ります。このつまみによりシェルビング・タイプで 12kHz において 15dB までブースト
またはカットします。
MID
9
このつまみで EQ セクションのミッドレンジを操作します。MID を右に回すと、ミッド周波帯がブーストされます。左
に回すとミッド周波帯がカットされ、鼻にかかったようなボーカルのレベルを減少します。このコントロールは 2.5kHz にお
いて 15dB までブーストまたはカットします。
LOW
このシェルビング・タイプの低域 EQ コントローラーで 80kHz において 15dB まで
ブーストまたはカットします。コントローラーを右に回す事によりボーカルに暖かみ
を加え、ギター・ドラム・シンセサイザーによりパンチを効かせます。左に回すとス
テージの騒音やハムノイズが減り、ぼやけた音も改善されます。
22.
22.MONI 1、
1、MONI 2
このロータリー・フェーダーはチャンネル信号を MONI1、MONI2、EFFECTOR へ
送信されるレベルを調整します。この信号はプリフェーダーであるためメイン・ミッ
クスとは別にミックスする事が可能です。これを調整することによってメイン出力が
変わる事はありません。MONI1、MONI2 はプリフェーダーで、EFFECTOR はポス
トフェーダーとなります。
23.
23.PAN/BAL
このコントローラーで左右のミックス・バスへのチャンネル信号レベルの設定をし、
ステレオ・イメージ上の音源をスムーズに定位します。チャンネル 9-12 ではこのつ
まみを使ってステレオ・ソースのバランスを調節します。
24.
24.PFL
PFL(プリ・フェーダー・リスニング)スイッチを押しますとプリ・フェーダー信号
がコントロール・ルーム/へッドフォン出力へ送信され、選択されたオーディオ・ソ
ースが PFL に変更されます。PFL を使用することでメイン・ミックスを変更せずに
各チャンネルをモニターし、そのチャンネルを個別に再調節する際にとても便利です。
25.
25.MUTE
チャンネルのポスト・フェーダー信号のミュートはこのボタンを押して行います。ミ
ュート中はミュート LED が点灯します。
26.
26.CHANNEL FADER
60mm リニアー・チャンネルフェーダーによりミックス内の各チャンネルの出力レ
ベルが一目で確認出来ます。
27.A/B SWITCH
このスイッチで A または B 入力端子を選択します。スイッチが上がった状態で A 入
力端子から信号を受信し、スイッチが下がった状態で B 入力端子からの信号を受信
します。これにより同時に使用しない機材を一つのチャンネルに接続し、AとBの切
替を行う事でチャンネルを有効に使用する事が可能です。
28.
28.LEVEL
ロータリー・フェーダーを調節し、13/14 と 15/16 の信号をメイン・ミックスバスへ
10
送信します。送信された信号はミックス・バス内でもステレオ信号の状態を保ちます。
29.
29.PHONES/CTRL ROOM
ヘッドフォンとコントロール・ルームへ出力される信号レベルを調節します。
11
Digital Effect
30.
30.Digital Effect
大きなプログラムツマミで内蔵されている 16 のデジタル・エフェクトを選択します。
MEDIUM HALL、LARGE HALL、SMALL CHURCH、LARGE CHURCH、SMALL
ROOM、MEDIUM ROOM、LARGE ROOM、CHAMBER、ECHO、PLATE、FLANGE、
PAN REVERB、CHORUS 1、COMBO 1、COMBO 2 等のエフェクトが内蔵されて
おります。処理後の信号は MONI1 か MONI2またはメイン L/R
端子から出力さ
れます。MONO 出力は MAIN L/R とミックスされる為、エフェクト感が減少します。
ON
このスイッチで内蔵デジタル・エフェクト入/切の切替えを行います。デジタル・エ
フェクトが入っている際はツマミ上の“DIGITAL EFFECT”表示が点灯します。
ON ボタンを使用する事で、オリジナルとエフェクトのかかった信号を聞き比べる事
が簡単に行えます。
PROGRAM
プログラム・ツマミを使い 16 種類のデジタル・エフェクトから使用するエフェクト
を選択します。
31.
31.MONI1&MONI2
この 2 つのツマミはモニター1 とモニター2 に送られる信号をどれほど内蔵エフェク
トで処理するかを設定します。この設定を行う事により観客が聞こえている音と同
じ音をパフォーマーが聞く事が出来ます。
32.
32.PEAK
このインジケーターは過度な信号レベルが内蔵デジタル・エフェクトに入力される
際に点灯します。この赤い LED が時々点滅する設定が最適となります。LED が常
に点灯した状態の場合は各入力チャンネルのエフェクトツマミを使用してエフェク
トレベルを落として下さい。エフェクトレベルを下げずに使用しますと、歪みやノ
イズの原因になります。
33.
33.AFL(AfterAFL(After-FaderFader-Listening)
AFL スイッチが押されますとポスト・フェーダ信号がコントロール・ルーム/ヘッド
フォン出力に送られモニターソースとして選択可能です。AFL はメインミックスに
影響を与えずミキシング・エンジニアが処理されている信号をモニターする際に便
利です。
34.
34.EFFECT
EFFECT FADER
60mm リニア・フェーダーで、エフェクト音の出力を調整します。
12
35.MONI1 FADER
60mm リニア・フェーダーで、どれだけの信号を MONITOR1 に出力する
かを調整します。AFL とそのインジケーターは(33)AFL と同じ機能を持
ちます。
36.
36.MONI2 FADER
60mm リニア・フェーダーで、どれだけの信号を MONITOR2 に出力する
かを調整します。AFL とそのインジケーターは(33)AFL と同じ機能を持
ちます。
37.
37.MONO FADER
60mm リニア・フェーダーで、MAIN L/R ミックスがどれほど MONO か
ら出力されるかを調整します。AFL とそのインジケーターは(33)AFL と
同じ機能を持ちます。
38.
38.MAIN L/R FADER
60mm リニア・フェーダーを使用し、MAIN L/R の最終出力レベルを調整します。
39.
39.ZONE 2
MAIN L/R FADER とは別にロータリー・フェーダーでメイン・ステレオミックスの出力を調整します。信号は(11)
の ZONE2 フォン端子より出力されます。
40.
40.TAPE INPUT
TAPE IN から入力された信号をこのツマミで MAIN L/R とミックスします。
PFL (Pre-Fader Listening)
このスイッチを押しますとプリ・フェーダー信号がコントロール・ルーム/へッドフォン出力へ送信され、選択され
たオーディオ・ソースが PFL に変更されます。PFL を使用することで Tape In 信号をモニターするのに最適です。
メイン・ミックスを変更せずに Tape In 信号をモニターし、再調節する際にとても便利です。
13
41.イコライザー
41.イコライザー
7 バンドのステレオ・グラフィック EQ で、センター周波数が 60、120、
360、1K、2.5K、7K、16KHz となります。12dB のカットかブーストで
微調整を行うことができます。内蔵グラフィック EQ は音色を状況に合
わせて補正する事が目的であり、フィードバックの防止が目的では有り
ません。フィードバックの防止が目的の場合は 31 バンド・イコライザー
等の専用EQの使用をお勧めします。
EQ ON
各 EQ チャンネルのオン・オフの切替えスイッチです。
42.
42.PFL インジケーター
PFL/AFL ボタンが押され、機能が作動しますと緑の LED が点灯します。この際マスターレベル・メーターは PFL
または AFL の信号レベルを表示します。
43.
43.POWER AMP LIMITER
ステレオ・パワー・アンプに 2 つのリミッターが組込まれています。信号レベルが高すぎると LED が点灯し、リミ
ッターが起動してオバーロードを防ぎます。オーバーロードした場合には、マスター・レベル・コントロールを下
げてください。
44.
44.POWER ON インジケーター
本体の電源の状態を表示します。電源が入ると LED が点灯します。
45.
45.マスターLEVEL
マスターLEVEL METERS
13 レベルに区分された LED でマスター・ミックスのレベルをLとRに分けて表示します。
14
REAR PANEL DESCRIPTION
46.
46.POWER AMPLIFIER モードスイッチ
このスイッチで内蔵 2 チャンネルパワー・アンプからどのような出力をするかを選択します。
STEREO
このモードではステレオ出力になります。
BRIDGE MONO
このモードではパワーアンプの2チャンネルが 1 つのチャンネルにブリッジされモノラル出力となります。スピー
カーは L 端子に接続して下さい。故障の原因となりますので R 端子にはスピーカーを接続しないで下さい。
47.
47.POWER 電源スイッチ
電源スイッチ
本体の電源をオン・オフします。
48.
48.GROUND POINT(
POINT(アース接続
アース接続)
接続)
必ず本体のコンセントのグランド・ピンを使用しアースを取ってください。
49.
49.電源コード
電源コード
コンセントからアンプに電源を供給します。
50.
50.IMPORTANT INSTRUCTION
ここには使用方法や注意事項が表記されています。必ず安全な環境を保ちながらご使用下さい。
51.
51.VENT
本体を冷却するための冷却ファンです。ポート(取り入れ口)がふさがれたまま稼働した場合、過熱保護機
能が働いたり、故障の原因になりますので、ゴミ・ほこり等で空気の流通が妨げられないように注意し
て下さい。
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初期設定
初期設定はとても大事なプロセスですので、必ずこのセクションをお読みください。システム接続が終了後、各チャンネ
ルのセットアップを始めることができます。この際入力ゲインと音源レベル信号をマッチングさせることがとても大事で
す。これらの設定状態が最終的なミキサー出力に影響を及ぼします。その中でも入力感度の設定、チャンネルフェーダー、
そして出力フェーダーの設定が鍵となります。マイクのゲインの設定に関してはバランスよく設定することが大切です。
もし入力のゲインが低めに設定されるとフェーダーによる修正でしか適切なレベルを得ることができません。もし逆に入
力ゲインを高く設定するとチャンネルフェーダーを下げてレベル調整を補わなければなりません。いずれにしてもフェー
ダーは微妙な操作で出力レベルを大きく変化させる為フィードバックが起こりやすくなる為、レベル調節が大切です。以
下の設定方法を利用してみてください。
•
各チャンネルの全てのフェーダーとゲインコントロールをオフにします。
•
ファンタム電源を必要とするマイクを使う際はマイクを接続した状態で 48V の電源をオンにして下さい。
•
パワーアンプの使用モードを選択して下さい。
•
パワーアンプのレベルはおよそ 70%に設定します。
•
CTRL RM のレベルとヘッドフォンレベルはおよそ 50%に設定します。
•
モニターが必要な場合はヘッドフォン出力端子に接続するか、コントロール・ルーム用のアンプシステムを
コントロール・ルーム出力に接続します。
•
ミュート・ボタンを解除してください。
•
PFL ボタンを押します。
•
EQ コントロールは全て真中の位置に設定します。
•
PAN と BALANCE のツマミも真中の位置に設定します。
•
使う機材の信号を入力しそのレベルを LED メーターを使ってモニターします。
•
入力ゲインを調整しながらメーターがピーク時においても時折最初の赤い LED が点灯するように設定します。
この操作を確実に行なうことによりピークにおいてもヘッドルームを十分に保つことができます。ヘッドフ
ォンを使ってモニターすることもできます。
•
+4dB のライン入力レベルの機材を使用する際は+4/-10 のスイッチを+4 に設定してください。-10 dB の機材
を使う際は+4/-10 スイッチを-10 に設定します。
•
マイクを使う際のゲインコントロールは使用するマイクによってその都度設定して下さい。通常は 2 時から 3
時の位置にゲインを設定します。マイクレベル設定を行う際はライブステージ上で実際に歌うように同等の
レベルで歌うようにして下さい。
•
この設定を全てのチャンネルにおいて繰り返します。赤色の LED が点灯しすぎる場合はマスターフェーダー
を使って調節してください。
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