編集規程 第1条 編集委員会(以下,委員会)は,本

編集規程
第1条 編集委員会(以下,委員会)は,本規程に基づいて学会誌の編集業務を行う。
第2条 学会誌の名称は,『感情心理学研究』(英文名: The Japanese Journal of Research on
Emotions)とし,心理学を中心とした感情の基礎的・応用的研究の発展を促進し,会員の研究活動
の質的向上を図るとともに,近接領域における研究を推進し,その成果の普及,社会への還元に貢
献することを目的とする。そのため,完成された研究成果はもとより,斬新な発想や将来性に富む
すぐれた研究を発表するための場を提供する。
第3条 学会誌は1年1巻とし,2号を発行する。また,特別号として特集などを発行することも
ある。
第4条 学会誌には,論文と会務報告,その他委員会が必要と認めた内容を掲載する。掲載される
内容は,原則として未公刊のものとする。
第5条 論文には以下の区分を設ける。
1. 原著: オリジナルな内容の実証的研究論文。
2. 短報: オリジナルな内容の実証的研究論文のうち,試験的な内容のものを短くまとめた
報告。
3. 展望: 特定の理論に関する論理的考察を展開した論文や,公表された先行研究を総合的
に概観した文献研究的論文,レビュー。
4. 資料: 興味深い観察や少数事例についての報告,研究の基礎的材料や情報を提供する論
文。
5. その他: 他の論文や理論などに対するコメント,依頼論文など,上記の区分には当ては
まらないが,会員にとって有益と委員会が認めた論文。雑誌に掲載される論文区分名は,委員会
の議により,論文の内容を反映したものとする。
第6条 学会誌に使用する言語は,原則として日本語または英語とする。
第7条 学会誌は,原則として,会員の学術上の成果発表にあてるものとするが,本誌の趣旨に沿
った研究成果の報告であれば,非会員による投稿も広く受け付ける。
第8条 投稿された論文は,審査によってその掲載の可否を決定する。審査方法の詳細については,
別に定める。委員会が依頼した論文は,委員会の責任においてこれを掲載する。
第9条 論文の執筆及び投稿については,別に定める。
第10条 論文は,心理学研究における倫理的基準を満たしていなければならない。投稿倫理につ
いては,別に定める。
第11条 投稿審査料,掲載料,別刷り料等については,別に定める。
第12条 学会誌に掲載された論文の著作権は日本感情心理学会に帰属する。学会誌の内容を無断
で複製及び転載することを禁じる。著作権等については,別に定める。
第13条 学会誌に掲載された論文は,オンラインジャーナルとして電子化し,公開する。
第14条 学会誌に掲載された論文の中から,各巻において優れた論文を優秀論文として表彰する
ことがある。優秀論文の選考と表彰の詳細については,別に定める。
第15条 本規程の改廃は,委員会の議を経て決定し,理事会の承認を得るものとする。
付記
本規程は 1996 年 10 月 15 日より施行された「感情心理学研究」編集規定に基づいて,日本感情心
理学会理事会によって制定された。本規程は 2007 年 11 月 25 日より適用し,これまでの規定は廃
止する。
審査規程
第1条 編集規程第8条に係る投稿論文(以下,論文)の審査は,この規程の定めるところによる。
(論文の区分)
第2条 論文には以下の区分を設ける。
1. 原著: オリジナルな内容の実証的研究論文。
2. 短報: オリジナルな内容の実証的研究論文のうち,試験的な内容のものを短くまとめた
報告。
3. 展望: 特定の理論に関する論理的考察を展開した論文や,公表された先行研究を総合的
に概観した文献研究的論文,レビュー。
4. 資料: 興味深い観察や少数事例についての報告,研究の基礎的材料や情報を提供する論
文。
5. その他: 他の論文や理論などに対するコメント,依頼論文など,上記の区分には当ては
まらないが,会員にとって有益と委員会が認めた論文。
(投稿受付段階における確認事項)
第3条 編集委員会事務局(以下,事務局)は,投稿(再投稿)された論文が,執筆投稿規程に定め
られた投稿論文の要件を満たしていることを確認する。要件を満たしていることが確認された場合,
初回投稿論文は,委員長と副委員長に送付し,委員会に報告する。再投稿論文については,責任担
当委員(第4条で規定)に送付するとともに,委員会に報告し,責任担当委員の指示により,第7条
からの手続きを行う。要件が満たされていない場合は,不備な点を示して投稿者に返送する。なお,
投稿者と委員会との連絡は,事務局を通じて行うこととする。
(責任担当委員)
第4条 投稿された論文の審査に当たっては,編集委員会委員(以下,委員とする)の 1 名が責任を
持って担当することとし,これを責任担当委員とよぶ。責任担当委員は,割り当てられた論文の審
査に関して,再審査を含む全プロセスの管理を行うとともに,査読結果をまとめ,採否の原案を委
員会に報告する。なお,責任担当委員は,割り当てられた論文の著者との利害関係者であってはな
らない。
(責任担当委員の決定)
第5条 委員長は副委員長と協議の上,委員の中から責任担当委員を決定し,責任担当委員に通知
する。事情により委員が責任担当委員に就任できない場合は,委員長と副委員長が協議し,他の委
員を選ぶこととし,責任担当委員か決まるまでこれを繰り返す。責任担当委員が決まり次第,委員
長は事務局へ通知する。事務局は,責任担当委員に投稿論文一式を送付する。
(査読者の決定)
第6条 責任担当委員は,原則的に2名の査読者を選出し,論文の要約とともに委員会に提案する。
査読者は,必要に応じて非会員から選ぶことができる。責任担当委員は,選出した査読者を委員会
に報告する。委員は,選出された査読者に異議がある場合,報告の日を含めて 3 日以内に委員会に
発議する。異議の申し立てがあった場合,委員長は査読者の適否について委員会において審議し,
決定する。異議申し立てがなければ,責任担当委員は,査読者の連絡先を事務局に通知する。ただ
し,著者に利害関係者が含まれている投稿論文に関しては,当該の委員は審議に加わらないものと
する。
(査読依頼)
第7条 査読は匿名で行うこととする。事務局は,査読者宛に,編集委員長と責任担当委員の連名
による査読依頼状とともに,投稿論文の著者に関する情報を削除した上で,以下に示す査読に関す
る資料一式を送付する。査読者が依頼を断った場合は,第6条からの手続きを改めて行う。
1. 論文(要旨と本文:著者を特定する情報を含まないもの)
2. 審査規程
3. 投稿倫理規程
4. 査読チェックリスト(倫理,著作権などを含む)
5. 関連規程(査読者が学会員でない場合)
(論文の評価)
第8条 査読者は,査読チェックリストと関連の規程を踏まえ,以下の基準に則して掲載の可否を
判断し,事務局に報告する。ただし,初回審査後の投稿者による修正期間は3週間以内(短報は2
週間),2回目以降の審査後の修正期間は2週間以内とする。修正と審査のサイクルは初回審査を
含めて最大3往復(短報は2往復)とするので,査読者が条件付採択の判断を行う場合には,この期
間で修正が可能であることが条件になる。将来的には採択の可能性もあるが,期間内での修正が困
難と予想される場合には,要再検討(差し戻し)とし,修正の後に新たな論文として投稿するように
促すこととする。
A:採択(無修正,もしくは,わずかな修正のみで採択可能で,再査読は不要である。)
B:条件付採択(再投稿の後に改めて査読を行うが,適切な修正がなされれば採択可能と判断
されるもの。初回審査後は3週間以内(短報は2週間),2回目以降の審査後は2週間以内での
修正等が可能でなければならない。修正と再審査のサイクルは初回審査を含めて最大3往復
(短報は2往復)とする。
)
C:要再検討(差し戻し。短期間の修正では採択が見込めないが,将来的には採択の可能性も
ある。査読コメントを踏まえて十分に加筆修正した上での再投稿を求める。この場合,再投稿
された論文は再審査ではなく新規投稿として審査する。
)
D:不採択(多少の修正では採択が見込めないもの。本誌において掲載することが不適切であ
るもの。
)
(査読期間)
第9条 査読期間は,初回は4週間,再投稿以降の場合は2週間とする。査読期間を過ぎても報告
がない場合には,期日の直後から責任担当委員が催促を行う。期日の後2週間程度を限度とし,さ
らに報告が遅れる場合や,査読不可能の通知があった場合には,責任担当委員は第6条に則して速
やかに査読者を交代する手続きをとる。
(審査状況の報告)
第10条 事務局は,査読者からの査読結果の報告を受け取り次第,責任担当委員へ送付する。責
任担当委員は,報告された査読結果を整理し,審査の状況をまとめる。条件付採択,または要再検
討と判断した場合には,審査経過報告書にまとめ,委員長と事務局に提出する。採否の判断を行う
場合は,査読結果の要約と判断の根拠を示した審査結果報告書を委員長に提出する。2名の査読者
による査読結果の不一致などにより判断をまとめることが困難な場合は,審査経過報告書を委員長
と事務局に提出した上で,委員会での了承を得て,査読者を追加することができる。なお,責任担
当委員は,編集規程第2条の感情心理学研究の目的に鑑み,自らが投稿論文を評価し,査読者によ
る評価と異なる採否の判断を行ない,委員長に報告書を提出することができる。
(条件付採択,及び要再検討の通知)
第11条 責任担当委員は,条件付採択,または要再検討と判断した場合,修正に関するコメント
が査読者間で矛盾しているようなケースに注意し,投稿者に対する指示をまとめ,委員会に提案す
る。委員会での審議は提案日を含め最大 5 日間とし,その間に異議申し立てがない場合,責任担当
者は,事務局を通じて,速やかに投稿者へ条件付採択,または要再検討の結果を通知する。なお,
当該の投稿論文の著者が利害関係者となる委員は審議に加わらないものとする。条件付採択の場合,
第8条に定めた修正と審査の最後のサイクルにおいては,必ず,要再検討,または採否の判断を行
うものとする。また,責任担当委員は,投稿者への通知の内容について,査読者に報告する。
(採否の判断)
第12条 採否の最終判断は委員会が行う。委員長は責任担当者から提出された報告書にもとづき,
委員会に採否の原案を提出し,提出日を含めて最大5日間の内に,審議の上,投票により多数決で
最終決定を行う。ただし,当該の投稿論文の著者が利害関係者となる委員は審議に加わらないもの
とする。なお,採否に関する投票結果が同数となった場合には,委員長の判断による。
(採否の通知)
第13条 採否の結果は,委員長の指示により,査読者と責任担当委員のコメントとともに,委員
長名により,事務局から投稿者に通知する。この際,査読者と責任担当委員は匿名とする。なお,
責任担当委員は,採否の結果について査読者に報告する。
(不採択に対する異議申し立て)
第14条 投稿者は不採択の審査結果に異議がある場合,審査結果通知の日から2ヶ月以内に委員
会に異議の申し立てをすることができる。委員長が,異議の申し立てを受理した場合,第4条以降
に則して,新たな責任担当委員のもとで初めて投稿された論文と同等の査読を行う。異議の申し立
ては1度限りとする。
(その他)
第15条 論文の審査に関して,本規程において取り決めのない問題が生じた場合には,委員会に
おいて対応を検討する。
第16条 本規程の改廃は,委員会で審議,決定し,常任理事会へ報告する。
付則
1.本規程は,1998 年 10 月 15 日に施行された編集委員会内規に基づいて制定された。本規程は
2007 年 11 月 25 日より適用し,これまでの内規は廃止する。
2.本規程により定められた通信,審議については,必要に応じて電子媒体によって行う。
優秀論文賞授賞規程
第1条 本規程は,「感情心理学研究」掲載論文のうち,感情心理学に特に重要な貢献をした論文
を選び表彰するため,本学会が当該論文著者等に対して贈る賞の選考に関して定める。
第2条 賞の名称を「優秀論文賞」とする。
第3条 優秀論文賞は,
「感情心理学研究」に掲載された原著論文について,巻ごとに選考する。
第4条 授賞件数は各巻ごとに 1 件とする。ただし授賞に値する論文がない場合にはこの限りでな
い。
第5条 優秀論文賞授賞候補論文の選考は編集委員会が行う。選考の方法は別に定める。
第6条 編集委員会は,選考の結果をとりまとめ,上位の論文数点に順位をつけて理事会に推薦す
る。
第7条 理事会は編集委員会が推薦した授賞候補論文について授賞に相当するかどうかを審査し,
授賞論文を決定する。ただし授賞に値する論文がないと判断がなされた場合には当該巻においては
優秀論文を選定しない。
第8条 優秀論文賞の授賞は年次大会総会の場において行い,賞状を受賞論文の著者全員にそれぞ
れ贈る。ただし,授賞式における賞状の贈呈は,理事長が授賞論文著者の代表者に対して行う。
第9条 優秀論文賞を受賞した論文が,本学会の執筆投稿規程,著作権規程(仮称),倫理規程(仮
称)その他に違反して掲載され,または本授賞規程に違反して授賞が行われたことが明白になった
場合,理事会の議を経て,受賞後であっても授賞を取り消すことがある。
第10条 編集委員会はこの規程の施行に必要な内規を制定し,また改廃することができる。制定
と改廃は,編集委員会の議を経て決定する。
第11条 この規程の改廃は編集委員会の議を経て決定し,理事会の承認を得るものとする。
付記
1. 本規程は,2007 年 11 月 25 日から施行する。
2. 本規程は,「感情心理学第 14 巻 1 号」以降の掲載原著論文について適用する。
3. 本規程は,「感情心理学研究第」16 巻(または,15 巻)1 号以降に掲載された原著論文につい
て適用する。