街あるき編 - 白浜周辺の情報案内所 / まちなか総合案内所しらすな

A L L 白 浜 で 本 格 的 に 取 り 組 む 来 訪 者 の エ ネ ル ギ ー を チ ャ ー ジ す る 旅 事 業 ( A L L 白 浜 事 務 局 : 白 浜 町 商 工 会 T e l . 0 7 3 9 − 4 2 − 4 6 8 6 )
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街あるき編
海原の向こうに見える田辺市の街並
風光明媚な街、南紀白浜。美しい風景とともに街歩き
も楽しんで下さい。温泉の香りや海からの風、素朴な
街並や静かな入り江。さまざまな表情を持つ素顔の南
紀白浜にふれることで、いっそう親しみを感じていた
だけることと思います。5つのエリアをご紹介します。
① 対岸の隣町が美しく見える・臨海、江津良浜
③ 温泉の香ただよう坂道の街・湯崎
④ 風なしの静かな入り江・綱しらず
すぐそこに1500万年前の「さざ波の化石」
坂道が多く、独特の雰囲気がある湯崎温泉
約1500万年前のさざ波の化石﹁化石漣痕﹂
① 対 岸 の 隣 町 が 美 し く 見 え る・ 臨 海、
江津良浜 臨海地域や江津良浜・坂田
方面からは、田辺湾をはさんで対岸に
隣の街(田辺市)が見えます。海原の
向こうの海岸沿いの街並や連なる美し
い山々。ウォーキングやサイクリング
に お 薦 め の コ ー ス で す。 干 潮 時 に は、
磯におりてビーチコーミング(海辺の
散策・観察)も素敵です。
• 化石漣痕(かせきれんこん)は国指
定の天然記念物。約 1500 万年前の〝さ
ざ波の化石〟です。砂浜の海では、海
底の砂の表面にさざ波のような複雑な
模様ができます。これがそのまま保存
さ れ 化 石 と な っ た も の で す。 そ し て、
この砂岩の上を覆っていた泥岩層が波
による浸食により削り取られ、当時の
さざ波の化石が現れてきたのです。江
津良浜の海に向かって右側すぐのとこ
ろに、思いのほか気軽に見ることがで
きます。
②のどかな漁村の風景・瀬戸 古くか
ら半農半漁の暮らしを営んできた街並。
人気の足湯「御船足湯」に浸かりなが
ら名勝「円月島」や行き交う漁船の風
景を眺めてください。ふわぁ∼と、の
んびりした時間が流れていきます。
③温泉の香ただよう坂道の街・湯崎 白浜温泉の発祥の街、湯崎。古より自
然湧出の温泉があり、日本書紀にも「紀
の温湯」「牟婁温湯」として記されて
います。明治・大正の頃には、湯崎七
湯として七つの外湯があったそうです。
また、この辺りはむかし「鉛山(かなやま)
村」と呼ばれていました。「鉛山鉱山」と
いう鉱山があり、大変賑わった歴史を
もっています。変遷はあるものの、昭
和 28 年頃までは採掘されていたようで
す。その歴史は、記録が確認できる範
囲では、およそ4世紀にわたるもので
す。「平草原」のふもとに位置する地域、
坂道が多いのも特徴です。小さな路地
が複雑に入り組んで、独特の雰囲気が
あり、街歩きが楽しいエリアです。
瀬戸の路地から見る円月島
風莫(かぜなし)の
浜の白浪 いたつらに
ここに寄せ来る見る人無しに
柿本人麻呂がこの地を詠んだ歌です。
「風なしの浜」と冒頭に詠われるように、
とても波静かな入り江です。下の写真
の舟の影を見て下さい。ほとんど乱れ
ていません。ここは池ではなく、まぎ
れもなく海なのです。舟を停めておく
のに、舟をつなぐ綱は必要ないという
ことから「綱しらず」という地名で呼
ばれています。
葉が3つに
分かれている珍しい
三葉松と平草原の展望台の
横にひっそりと立つ三葉松の木
④風なしの静かな入り江・綱不知
熊野水軍の根拠地だった入り江
この地域は、正木氏、真鍋氏、岩城
氏という名字の家が多く、昭和初年く
らいまでは、この3氏以外のものは1
軒もなかったそうです。正木氏の先祖
は那智地方から、真鍋氏の先祖は伊予
の方から、岩城氏は九州宇佐八幡の氏
子であったと伝えられています。3氏
の家にはいずれも、近年まで古い刀、槍、
弓等を伝えて先祖が武人であったこと
を証しています。
平氏と源氏のころ、熊野別当族の正
木氏がまずここを熊野水軍の根拠地と
定め、次いで真鍋氏、岩城氏がここに
きて水軍の任についたのです。この地
方の一つの歴史です。
静 か な 入 り 江 の 漁 村 の 風 景 と 歴 史。
外湯の「綱の湯」にでも浸かりながら
楽しむのもいいかもしれません。
⑤絶景の平草原展望台と三葉松 「白浜
の屋根」といわれる平草原。海抜 131
メートルの所にある展望台からの眺め
温泉街が見渡せる高台の平草原
は、まさに絶景といえるものです。白
浜の名所を急峻な山の上から一望でき
る、 ダ イ ナ ミ ッ ク な ビ ュ ー ポ イ ン ト
で、晴れた日には、遠く四国や日の岬、
果無山脈などを見ることができます。
ところで、その展望台の横にさりげ
なく、とても珍しい「三葉松」が立っ
ているのをご存じですか?
三 葉 松…「 金 運 」の 御 利 益 も? 葉
の先が三つに分かれている松葉は、全
国でも珍しいもののようで、たいへん
縁起の良いものとして大切にされてい
るそうです。関西では京都の白峯神宮
や永観堂、和歌山では高野山壇上伽藍、
大阪では住吉神社などにもあるそうで
す。「夫婦和楽・家内安全・心願成就」
の象徴とされていて、また黄金色になっ
て落陽した葉を身につけると「金運」
の御利益があるとのことから「金銭松」
とも言われているそうです。
高野山では、弘法大師が真言密教を
広める場として高野山を選ぶきっかけ
となった「三鈷の松」として大切にま
つられています。山梨県の武田神社で
は、信玄が生前信仰していた高野山か
ら信玄が亡くなったのを慕って、この
松の種子が飛来して芽吹いたとされる
「三葉の松」が大切にまつられています。
「金運・延命長寿」などの御利益がある
そうです。
ウエルカムサポーターとレンタサイクル
南紀白浜では観光客の皆さんの街歩きをサポートし
よう と、ボラ ンティア・ガ イド﹁ウエルカ ム・サポー
ター﹂の取り組みをしていま
す。オレンジの腕章が目印で
す。お気軽にお声がけ下さい。
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サイクルの貸出しも行ってい
ます。総合案内所﹁しらすな﹂
へお問い合わせ下さい。
ほとんど波がなく鏡のような綱不知の海
レ ン タ サ イ ク ル「 白 浜 び ー く る 」
のキャラクター・パンダ