一般 社 団 法 人 保 健 医 療 福 祉 情 報システム 工 業 会 会誌 57号 2015. 9 会 誌 CONTENTS JAHIS 会誌 第57号 はじめに 副会長 佐藤 和喜 2 新任のご挨拶 4 参与 橋詰 明英 事務局長 鈴木 義規 海外視察の報告 6 HIMSS AsiaPac14視察報告 医事コンピュータ部会主催海外視察 トピックス 20 九州ホスピタルショウ(2014年11月) 第34回医療情報学連合大会開催される 第20回JAHIS講演会&賀詞交換会開催される 平成26年度標準化推進部会業務報告会開催される 平成26年度第23回医事コンピュータ部会業務報告会・特別講演 平成26年度医療システム部会業務報告会開催される 平成26年度保健福祉システム部会業務報告会開催!! 第52回HL7セミナー開催! 平成27年定時社員総会開催される ISO/TC215 サンフランシスコ会議報告 丹治 夏樹 厚生労働省・総務省の受託事業の実施について 吉 村 仁 表彰受賞者紹介 52 若手受賞者の受賞報告 グループ表彰の受賞報告 幹部功労受賞者から 運営状況報告 64 理事会/運営会議/総務会/委員派遣ならびに協賛・後援 全員メール 75 会員紹介 77 株式会社電盛社/株式会社パスカリア/株式会社テクノラボ/ ワールドビジネスセンター株式会社/株式会社ライブワークス/ 株式会社 光通信/株式会社プラスワン/株式会社SJメディカル/ ピー・ホット有限会社/株式会社A-システム/株式会社エス・エム・エス/ Sky株式会社/株式会社 社会保険研究所/株式会社ビーシステム/ 株式会社システムツー・ワン/株式会社ジーシーシー/株式会社STNet/ 株式会社ナノメディカル/オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社/ 株式会社オーイーシー/株式会社エス・エム・シー 事務局新人紹介 標準化推進部長 兼 総務部専任部長 保健福祉システム部長 兼 医事コンピュータ専任部長 医療システム部長 編集後記 86 木下 善貴 平井 健二 岩本 和則 89 巻頭言 ご挨拶 副会長 佐藤 和喜 (日本アイ・ビー・エム㈱ 理事) JAHIS会員の皆様、平素より当工業会の活動にご理解並びにご支援を賜り、厚く御礼 申し上げます。JAHISは昨年で設立20周年を迎え、1月にはそれを記念して盛大に賀詞 交換会が開催されました。 本年より21年目として新たな一歩をふみ出しております。会員数もおかげさまで過 去最大となる370社を越え、ますます発展する工業会となりました。売上高調査の結果 は昨年の消費税増税前の駆け込みの影響があったもののJAHIS創設以来、順調にビジネ スを伸長しているものと理解しております。 さて、本年5月29日に開催された、第6回産業競争力会議課題別会合の中で、 「医療・ 介護のICT化」 、及び、 「マイナンバー制度の活用・IT利活用の推進」が取り上げられま した。これは10月からのマイナンバー付番の開始、並びに来年1月からの利用開始を 契機として、その利活用範囲の拡大や経済社会全体のIT利活用推進、また医療等分野 におけるICT化等の取組が求められていることに他なりません。この会議の中で、医療 機関のデータのデジタル化の推進として、電子カルテを導入する400床以上の一般病院 を段階的に拡大し、2020年度までに400床以上の一般病院の90%が電子カルテを導入す ることを目指すとされております。また、医療データの利用拡大のための基盤整備を 進め、具体的には2020年度までに、各医療機関の電子カルテデータの標準化の環境整 備を行い、これにより異なる医療機関からのデータの集積、比較分析、共有が効率化し、 研究開発等が促進することが期待されています。 2 巻頭言 同時に、レセプトの全国規模のデータベースや手術症例の実績などのカルテ情報の データベースなどの各種データベースについて、拡充や研究分野等への利用拡大を図 るとともに、各種データベースの相互利用の実現に向けた研究事業等を2015年度から 実施し、2020年度を目標に基盤整備を進めるとされております。 これらの国の方針を考えると、今後JAHISの役割は更に重要になると思われます。ま たこのような社会状況・市場ニーズの変化に応えるために、会員の皆様におかれまし てはJAHISの活動にご理解、ご協力のほど、引き続きよろしくお願い致します。 最後になりましたが、JAHIS会員の皆様の益々のご発展とご健勝を祈念致しまして、 ご挨拶とさせていただきます。 3 新任のご挨拶 新参与のご挨拶 参与 橋詰 明英 本年4月よりJAHIS参与として患者安全関連 の業務を中心に担当しています橋詰です。 2014年11月25日より、医薬品医療機器等法が 施行され、各企業に置かれましても規制対象に 該当するか否かの検討や非規制対象の場合もそ の関連文書に不適切な表現はないか等の対応に 忙しいことと思いますが、まだまだ各企業間で の温度差があり、JAHISとしての説明会・セミ ナー等の必要性を痛感しています。 今回の法令改正の背景には、国際整合性とい う観点もあり、先進工業国のなかで日本だけが 単体ソフトウェア(*1)を規制対象としていな いことから、厚生労働省において4年前から改正 の検討が行われ、その検討過程の中で、JAHIS 会員のプロダクトも含むヘルスソフトウェア (*2)全体を対象にその該当性の議論が行われ てきました。 また、厚生労働省での改正検討と並行して、 経済産業省のもとで医療用ソフトウェアに関す る研究会が開かれました。ここでは、医薬品医 療機器等法の非規制対象のプロダクトもリスク が全くないとは言えないため、非規制対象のも のを対象に開発ガイドラインや自主管理の方法 について検討を行い、その結果としてGHSガイ ドラインを策定し、開発時および市販後の患者 安全という観点でのリスクマネジメント等の普 及活動も行っています。 一方、今回の医薬品医療機器等法で参照され ている患者安全に関する国際規格も、そのス コープを医療機器からヘルスソフトウェアに拡 大し、規制対象と非規制対象に跨った規格とし て再策定を進めています。 4 また、 ユーザ(医療機関等)でのITネットワー ク環境のリスクマネジメントに関する国際規格 も、時期を同じくして、医療機器のネットワー ク組込み時のリスクマネジメントからヘルスソ フトウェア全体の運用を考慮したリスクマネジ メントへとスコープを拡大して改訂の緒につい ています。 このような動向のなか、個人的には、2006年 からISO/TC215 WG4およびIEC/SC62Aとの合 同のJWG7でのエキスパートを拝命し、患者安全 に関する国際規格の策定に参画させて頂いてま す。その報告を兼ねたJAHISの業務報告会では 自らをオオカミ中年と称して患者安全の観点で のリスクマネジメントの必要性を伝えてきまし たが、約10年を経て現実のものとなり、最後の 仕上げの時期と認識しています。 現在も戦略企画部ヘルスソフトウェア対応委 員会や医療システム部会電子カルテ委員会等を 中心に説明会や患者安全ガイドの策定を行って 頂いていますが、国際規格の策定も含めて、こ のタスクを推進して頂ける若手の参画を期待し ています、皆様のご支援の程、宜しくお願い致 します。 *1 単体ソフトウェア:汎用プラットホームの 上で動作し、ハードウェアと分離して流通・ 販売可能なソフトウェア。 *2 ヘルスソフトウェア:従来の医療機器組込 み型ソフトウェアから、EMR~モバイルアプ リまで、医療健康関連分野の全てのソフト ウェアを含む。 新任のご挨拶 新事務局長の御挨拶 事務局長 鈴木 義規 昨年12月より事務局長を務めさせて頂いてい る鈴木です。日頃より大変お世話になっており ます。紙面をお借りして、自己紹介と抱負を少 し記させて頂きます。 私が自己紹介の場でいつもしている話があり ます。それは自分の生まれが浜松市篠原町とい う所で、鈴木の姓が最も多い町だということで す。昔NHKの番組で放送していたことがありま したが、町の9割以上の人が鈴木の姓を持って いるとのことです。言い伝えでは鈴木姓は熊野 の神話にまで遡り、 熊野信仰の山伏が信者に「鈴 木」という名字を与えたことにより全国に広 まったとのことです。三河国(浜名湖西方)の 有力大名に鈴木氏があったこともあり、徳川家 の家臣で一番多い姓が鈴木と言われています。 篠原の人は地震で浜名湖が海につながった時に 現在の地に逃れて来たと伝わっています。 さて、自己紹介のついでに少し経歴の話をさ せて頂きます。今では面影もありませんが、会 社に入った時は、研究所で血球カウンタや超高 磁場MRIの研究を地道にしておりました。その 後米国の大学と共同研究する機会があり、当時 の上司が「せっかくの機会だから遊びまわって 来い」というのを真に受けて、伝手も無いのに 手紙を出して米国西部・東部・北部の色々な医 療機関を個人で訪問して、拙い英語で話をして 来ました。もちろん、ちゃっかりと観光もして 来ましたが。今から考えると無鉄砲な行動でし たが、非常に良い思い出になっています。その 後、日本に帰り国から受託した研究開発プロ ジェクトのリーダを務めた後、研究職はリタイ アし経営企画の分野に入りました。経営企画の 立場で合弁会社設立に携わり、その流れで医療 情報システム事業に十年程携わって来ました。 JAHISには一度総務会長としてお世話になっ たことがありますが、その後は深い付き合いが 無く、昨年12月に事務局長になり実務を担当さ せて頂くことになりました。一般社団法人に なった為かもしれませんが、以前に比べると工 業会として立派な組織になって来ていると思い ます。一方、政府や学会、工業会加入企業の JAHISに対する期待は以前とは比べものもない 程大きくなって来ていると感じています。たと え ば、 学 会 の 場 で も シ ス テ ム の 話 に な る と 「JAHISはどう思っているの」等の話が良く出て 来ます。また、官公庁の方々と話をすると、 「学 会や業界の動向は分かるが、JAHISとしてどう しようと思っているの」 という話が出て来ます。 工業会として今まで以上にActiveに活動しなけ ればいけない時期に来ていると感じております。 会員企業の皆様はもちろんのこと、学会や官 公庁の期待に応える工業会に向けて、工業会の メンバーの一人として、微力ですが精一杯努力 したいと思いますので、ご支援ご鞭撻の程宜し くお願い致します。 5 海外視察の報告 HIMSS AsiaPac14視察報告 1.はじめに Rafael J. Grossmann医師によるプレゼンテー 2014年9月15日(月)~18日(水) 、 シンガポー ションが行われた。午後からEducation Session ルで開催されたHIMSS AsiaPac14に参加したの 「R e g i o n a l H I T(H e a l t h c a r e I T)」「I H i S で 報 告 す る。HIMSS AsiaPac(Healthcare (Integrated Health Information Systems) Information and Management Systems Society HITS」が行われた。2日目はパネルディスカッ - Asia Pacific)は、2007年シンガポールで第1回 ション「Healthcare Financing」の後、3会場で 目が開催され、以降、香港(2回) 、マレーシア、 「HIT」 「Nursing Informatics」 「Physicianʼs IT 韓国・テグ、メルボルンを経てシンガポールで Leadership」 、 3日目は「HIT」 「Personal Connected は3回目の開催となった。会場は「マリーナ・ベ Health」 「Big Data and Standards」について有 イ・サンズ」に隣接するコンベンションセンター 識者や出展企業による発表・質疑・討議が行わ であった。週末に周辺でF1グランプリが開催さ れた。発表の傾向としては、公衆衛生・病院経 れるため、コース準備が進むにつれホテルの入 営や高齢化社会への備えにEHRデータを活用す り口が閉鎖されたり、タクシー巡回が減ったり る事例・サービスが多く紹介された。 で、最終日の会場へのアクセスや帰国時の空港 への交通手段確保に非常に苦労した。 セミナーと並行して展示会も開催され、シン ガポールに拠点を置く企業を中心に、EHRや診 初日はDisney Instituteのアジア太平洋地区 療業務支援などの製品を擁する米国系企業など リーダーによるオープニングキーノートと も多数ブースを構えていた。またHIMSS AsiaPac 6 海外視察の報告 (GM、営業マネージャ)との面談も行った。 (PC画面)に奪われ患者の顔を見ない診察など) が指摘された。 「アインシュタインは人間の交流 2.カンファレンス内容の報告 発表資料の一部は、HIMSS AsiaPac14のサイ トで公開されている(2015年4月時点) 。 http://www.himssasiapac.org/14/programme/ speakersPresentations/index.aspx 以下、印象的な発表に絞り、報告する。 を技術が超えると言ったが間違っており、技術 は交流の方法を改善するところまでしかできな い。 」そして、 Google Glassのデモンストレーショ ン映像(医師が患者を診ながらGlass越しにEMR の過去履歴の検索や記録などを可能し、医療現 場の様々な問題解決に貢献するイメージビデ オ)があった。 1)基調講演(3件) ①開会直後の基調講演では、Disney Institute ③3日目の最終講演は、アメリカ退役軍人局 のRob Morton氏から「Hi-Tech vs. Hi-Touch」と (VA)健康庁のChief of Academic Affiliationsで 題する講演があった。Disney Landでは、パペッ あるRobert Jesse医学博士による講演だった。 トの豊かな表情やユニフォームのRFID管理を 「The Best Care Everywhere」と題し、国内外 支える「技術」よりも、 「experience(サービス で退役軍人の健康維持のために幅広いsocial 体験) 」の組織的な創出を心掛けていると説明。 servicesに取組んでいる事を紹介された。現状の サービスフレームワーク「共通目標・品質標準・ ヘルスケア分野の課題は「1.医療費の支払方法が 行動規定・コンプライアンス」に沿った行動を 病院の行動を決めてしまう」 「2.人々はサービス 全職員が実施することで、その感情のこもった 提供者のみを見て、 他と比較できていない」 「3.テ 行動が例え30秒だったとしても、それが0秒だっ ンプレートを埋める事が目的化された報酬請 た場合よりも相手の「experience」には大きな 求」 「4.情報の非対象性」と説明された。 違いをもたらす。医療分野においても、 診療デー これらの課題に対するVAの方針は、データの タには必ずしも現れない(良い)結果をもたら 事後収集ではなく統合されたデータ(EHRを超 すことを語られた。 えて改善の為の情報ソリューション) を追求し、 これらは日本においても、地域包括ケアシス 単なる「Telehealth」と異なる、最適な予防等に テムの推進や、顧客が期待するシステムの構築・ も貢献する「Connected Health」を志向する旨 運用に生かしていくべき要素だと感じられた。 の説明があった。Palo Alto周辺でのiPad活用 (600台)による教育ならびにフロリダ州でのド ②続いて、遠隔医療およびロボット技術活用 外科医療などが専門で、ブロガーでもあるRafael ラッグストアチェーン「Walgreens」と始めた予 防接種パイロット事業の事例紹介があった。 J. Grossmann医師による「ヘルスケア分野での Google Glass in Healthecare-Creatively Disrupting an Already Broken System」と題した講演が 2)パネルディスカッション 「Healthcare Financing」 :2日目午後 あった。まず、米国の問題点(ヘルスケアコス タイ公衆衛生省、マレーシア保健省、ニュー ト、医療ミスによる予防できた死亡件数、EMR ジーランド保健省、元シンガポール保健省でコ 7 海外視察の報告 ンサルタント(Oliver Wyman)が登壇し、各国 の健康保険制度に関する課題を中心にディス 香港:2009年からのEHR計画状況、緊急時活 用を可能とする本人同意代行制度の導入 カッションされた。東南アジア地区で先進的な 立場にあるシンガポールにおいても、保険医療 ②HIT(Healthcare IT) :2日目、3日目 を取り巻く社会システムに対し国民は制度の将 T-Systems Singapore社ヘルスケア部門代表 来に不安を感じる傾向にあり、医療の観点だけ の Timothy Nam 医 学 博 士 は、 「Predictive でなく予防やsocialな観点での検討が必要で、社 Healthcare: Using Analytics to Save Lives & 会福祉、住宅、教育など、IT以外のスキルも求 Optimize Cost of Care」と題して、デング熱の められている事を強調された。 状況を蓄積と大発生を予測するシステムなどを 紹介された。2015年までに665テラバイトのデー 3)Education Session 3会場に分かれRegional HIT(Healthcare IT) (7セッション) 、IHiS(Integrated Health タを、平均的な病院が扱うようになり、医療コ ストやオペレーションの高度化などにも活用さ れていく事を説明された。 Information Systems) (7セッション)Nursing Informatics(10セッション) 、Physicianʼs IT ほかに、2014年2月にHIMSSおよびmHealth Leadership(10セッション) 、HIT(Healthcare summit と の 3 団 体 で の 提 携 を 発 表 し た IT) (20セッション) 、Personal Connected Health Continua Health AllianceからChuck Parker氏 (12セッション) 、 Big Data and Standards(9セッ が発表を行った。自転車ツーリングを舞台にし ション)のセッションが行われた。聴講した主 た1型糖尿型患者のモニタリング実証ならびに な概要を報告する。 新団体PCHAの紹介があった。 ①Regional HIT(Healthcare IT) :1日目午後 ③Personal Connected Health:3日目 シンガポール、インドネシア、タイ、ニュー SAP社ヘルスケア産業代表Andy David氏が ジーランド、インド、香港の保健省・公衆衛生 「Internet of Caring Things」と題して、アメリ 省などがEHR導入やIT化推進の計画および概要 カ で のWearable技 術(Fitness Band/Smart を説明された。 watches/mHealth(モバイルサービス・アプリ シンガポール:2030年(高齢者割合:20%超) に備えた1患者1レコードのEHRビジョン イ ン ド ネ シ ア: 島 々 を 結 ぶ 通 信 速 度(128512kbps)をブロードバンド化する計画 タイ:経済危機もあり、地域によっては太陽 等) )の普及予測ならびに様々な開発段階にある センサの事例紹介「コンタクトレンズ型の血糖 センサ(Google) 」 、 「衣服型の心拍・呼吸他の多 機能センサ(Athos) 」 「家・物に貼付ける見守り 用センサ(Sen.se) 」などを紹介した。 光発電で電力を供給している状況など ニュージーランド:2009年から医療の質・安 全・健康指標・リーダーシップを検証中 インド:携帯電話を活用してヘルスケアIT活 用を普及させている状況 8 ほ か に BT Global Services 社 の Karen Peachey医 師 は、 シ ン ガ ポ ー ル で のmHealth (mobile health)利用者が3人に1人である事、 20歳以上の人口の40%が何らかの慢性疾患を 海外視察の報告 持 っ て い る 事、 医 療 機 器 と 連 携 し たBTの Telehealthサービスを紹介した。 HIMSSスポンサーにはDiamond、Gold、Silver 等の区分があり、 今回はDiamondがCisco、 SAP、 T-Systems、GoldがCerner、GE、VMware、ま ④Big Data and Standards:4日目 たSilverにはHyland Software(ECM)ならびに 帝京大学 澤教授が日本の状況について講演さ Qlik、Wolters Kluwerといった分析や意思決定 れた。ビッグデータの定義よりも今はまだ小さ を支援する企業が名を連ねた。 い規模ではあるが、細胞研究分野での有意義な 写真はGoogle Glassを使い診療現場で二次元 データ活用事例があることや、日本麻酔学会で バーコードを読み取るイメージ映像を説明する 蓄積した331万症例(アメリカに次ぐ世界2番目 SAP社によるデモンストレーション。 の規模)を活用して患者の期待(全統計上の麻 酔リスクではなく、自分の状態におけるリスク) を示せる分析ツール等を紹介された。 4.HIMSS AsiaPac事務局との面談 これまでJAHISのカウンターパートであった HIMSS AsiaPac & Middle East 3.展示会の内容 46企業がブースを構え、製品紹介やデモンス の VP & Executive Director である Steven Yeo 氏は退 職されており、General ManagerのSimon Lin氏 トレーションを実施した。日系の企業としては、 ならびにSales ManagerのGabriel Sim氏と面会 Wacom・PSC・富士通が3社共同で1ブースを、 し、JAHISの活動概要および2014年6月からの KONICA MINOLTA、Hitachi Data Systemsが 体制変更について説明した。 それぞれ出展していた。一部のスポンサー企業 HIMSSから今回のカンファレンスには、約 (GE、T-System)などでは、一般展示会場とは 1,500人の参加者が見込まれており、そのうち 別に、会場外にスペースを持ち、個別に製品説 60%が医療・福祉従事者(CIO、医師、看護師ほ 明会や商談会を行っていた。 か)であり、次回(2015年)も9月上旬にシンガ ポールで開催を予定しているとの事だった。日 本からの参加者増加を期待されておられ、同時 通訳があると有難い旨をお伝えするなど、意見交 換を行った。 9 海外視察の報告 写真(左端がSimon Lin GM、右端がGabriel Sim セールスマネージャ) 6.おわりに 医療ITを海外展開するには、日本が過去に経験 今回のPost Event Reportによると、30か国か した内容と技術を活かし、各国が抱えるいろい ら1,500人以上の来場者があり、90名の講演者、 ろな局面や実情に対応していくことが重要であ 60社の出展があったとのこと。地域別では、 Asia ると感じた。 が90%、太平洋州、北米、中東・欧州からが、そ また、医療ITについて、日本・中国・韓国よ れぞれ2.5%~3.5%である。実際の会場でも、アジ り、欧米系企業(Cerner、GE、Qlik等)が、シ ア系の、特に若い人たちが非常に多く参加して ンガポールを中心に実績を積み、かつ、シンガ いると感じた。また、展示会場でも、シンガポー ポールを拠点に東南アジア・太平洋地域に展開 ルのブースでは大学生が中心となり、展示説明 しているという印象を受けた。日本がこの地域 を行っており熱気を感じた。残念ながら日本か に展開するには、日本のノウハウだけでなく、 らの参加者は、ほとんど見かけることは無かっ 欧米系のICT技術(ツールや部品等)を中心とし た。 たビジネス展開への対応も考慮していく必要が 初日の午後、アジア・太平洋地域の各国政府 ある。 機関の方々が、それぞれの国の現状と課題、今 最後となるが、今回の視察に同行および報告 後の目標等を発表したセッションがあった。各 書作成にご協力いただいた森池哲也氏、高瀬一 国でのインフラレベル、医療レベル、技術レベ 郎氏、中野直樹氏に、この場をお借りして御礼 ルに結構大きな差があることがわかり、日本の を申し上げる。 10 海外視察の報告 オーストラリアにおける 医療保険制度・医療IT化視察調査報告 2003年「韓国医療保険EDIシステム視察」から始まった医事コンピュータ部会主催の海外視察調査 は、今回で10回目を迎えた。 今回視察を行ったオーストラリアは、医療保険制度では、税金を原資とした無料の国民皆保険と有 料の民間医療保険の二種類の保険が存在し、患者側で使用保険を選択する方式であり、増え続ける国 民医療費への財政対策としてバランスをとって対応している。また、医療IT化では、政府のE-Health 政策の一環として個人の診療記録(治療内容、副作用情報、アレルギー情報等)のサマリーを簡単に 受領することのできるフォーマットで電子的に安全に提供することを目的として、個人医療情報サマ リーの共有基盤であるPCEHR(Personally Controlled Electronic Health Record)が推進されている。 このような新しい取り組み、及び医療機関におけるIT化の状況、EHRの適用状況等を視察し、現状 における問題点、今後の取り組み政策等について現地の関係機関との意見交換を行い、それを基に日 本における医療のIT化の取り組み状況と照らし合わせ、産業界として必要な取り組みについて行政等 関係機関に意見具申を行う等、わが国の医療界におけるIT化の推進、及びJAHIS会員の事業推進に貢 献すること目指し、視察を実施した。 11 海外視察の報告 12 海外視察の報告 13 海外視察の報告 14 海外視察の報告 15 海外視察の報告 16 海外視察の報告 17 海外視察の報告 18 海外視察の報告 19 トピックス 九州ホスピタルショウ(2014年11月) 事業推進部 ホスピタルショウ委員会 委員長 宮田 賢次 (日立メディカルコンピュータ㈱) 九州ホスピタルショウの活動状況 平成26年度は、第10回開催記念として「情報 (平成22年度~平成26年度) 交換(名刺交換) 」会が企画・開催され、九州ホ 地域で開催されるホスピタルショウは本展示 会のみになりましたが、2010年までは隔年で スピタルショウワーキング委員の病院関係者の 皆様との交流が持て有意義な大会になりました。 JAHISセミナーを開催し、以降はブース展示に 切り替え、東京で開催される「国際モダンホス ピタルショウ」同様にパネル展示を実施してい ます。九州地区の会員以外の皆様にJAHIS活動 を広報できる唯一の場として、JAHIS活動のPR を対外的に広く実施すると共に、JAHIS発展に 貢献するべく、積極的な新規入会のご案内を実 施しています。 九州ホスピタルショウ2014開会式風景 開催年度 2010年 (平成22年) 会期・開催日 11月10日~11日 2日間 11月10日 会場 福岡国際 会議場 テーマ・演題 出展社数 入場者数(人) ・ 展示面積 (全体) 聴講者数(人) (㎡) “ありがとう” が交差する 明日の医療・介護・福祉 2,950 セミナー(JAHIS主催)・演題 1.地域医療連携における情報セキュリティ 2.内服薬処方せん記載方法へのJAHIS提案 37 359 32 2011年 11月29日~30日 福岡国際 (平成23年) 2日間 会議場 医療人の協働で切り拓く 明日の医療、介護・福祉 41 2,910 350 2012年 11月21日~22日 福岡国際 (平成24年) 2日間 会議場 九州発 医療・福祉の新潮流 58 2,930 525 2013年 11月13日~14日 福岡国際 (平成25年) 2日間 会議場 九州発 多職種連携による 健康・医療・福祉の展望 54 3,020 574 2014年 11月5日~6日 (平成26年) 2日間 九州発 地域連携による 健康・医療・福祉の新潮流 42 (53) 3,120 540 福岡国際 会議場 九州ホスピタルショウの概況 20 トピックス 第34回医療情報学連合大会開催される 平成26年11月5日(水)のチュートリアルに始 JAHISは今年も、協賛団体、プログラム委員 まり11月8日(土)の学会長講演、閉会式まで4 として名を連ね、例年通り学会場の運営支援を 日間に亘り、第34回医療情報学連合大会(第15 事業推進部中心に行いました。 回日本医療情報学会学術大会)が千葉の幕張 本大会においてJAHISとして関係した企画、 メッセ国際会議場、国際展示場にて、高林 克 演題等は以下のようでした。JAHISとして共同 日巳(千葉大学医学部附属病院)大会長のもと 企画の演者として参加し、またJAHIS会員会社 開催されました。 からの演題もあり、今回も産業界の存在を示す 今回は「医療情報学が医生物学を造る~医療 ことが出来たのではないかと感じました。 情報学による医学の革新~」というテーマで、 ゲノム、オミックスから臨床、さらに公衆衛生、 JAHIS関連企画・演題 社会一般の世界まですべてが電子的に表現され ・11/5 チュートリアル7 繋がり、利用される世界が医療情報学の究極の 第51回HL7セミナー 「HL7入門」 姿であり、医療情報学は医生物学を造り、紡い 本セミナーでは、①HL7の基礎とし でいくものであるとのテーマのもとに、 「医療情 てHL7 入門、②日本でのHL7の標準 報」の新しい試みの議論がされました。 「パーソ となるJAHISデータ交換規約「共通 ナルゲノム、メタボローム、メタゲノム解析の 編」ver1.0の紹介、③システム事例と システム医科学への応用」と「Advances in Data して東北大学メディカル・メガバン Mining for Biomedical Research」の2題の特別 クとみやぎ医療福祉ネットワークシ 講演が、これからの医療を刷新する研究の話題 ステムについての講演があった。 としてありました。そのほか、大会長講演、学 ●座長:高坂 定(日本HL7協会) 会長講演、大会企画が3セッション、共同企画 ●演者:木村 通男(浜松医科大学) が12セッション、産官学共同企画が2セッショ 木村 雅彦 ン、学会企画が2セッション、ワークショップ が8セッション、 シンポジウムが8セッション、 (JAHIS相互運用性委員会) 中谷 純(東北大学大学院) オーガナイズドセッションが5セッション、パ ネルディスカッションが5セッション、一般口 ・11/6 共同企画5 演が32セッション、ポスターセッションが12 「内服薬処方せん記載の在り方検討会その後」 セッション、ハイパーデモが2セッション、 日本病院薬剤師会と保健医療福祉情 チュートリアルが8セッション、企業展示は、 報システム工業会(JAHIS)では、 国際展示場展示ホール7に63社が出展したほか、 平成23年から、医療情報学連合大会 国際会議場も含めて11のホスピタリティルーム において、同報告書に記載された内 が設けられ充実したプログラムとなっていまし 容について、それがシステムとして た。 どのように反映されているのかにつ 今回の連合大会には、約2800人が参加し、 「医 いて、大手ベンダー6社が毎年報告を 療情報学が医生物学を造る〜医療情報学による 行うとともに、報告書記載内容をシ 医学の革新〜」というテーマの下、5日のプレコ ステム的に実施する上での課題につ ングレスも含め、密度の濃い4日間でした。 いて検討を行ってきた。本年も例年 21 トピックス 同様にベンダーの開発状況の報告を る。今回の共同企画セッションは、 行うとともに、電子処方箋を含めて このセミナーを発表者の事例紹介と 検討を行った。 ともに当セッションに参集していた ●座長 土屋 文人 だいた会場の方々と議論し、より発 (日本病院薬剤師会) 展的かつ具体的な対策について議論 ●各社の対応状況について、JAHIS 会員会社6社より発表 が行われた。 ●座長:大原 信 (日本医療機能評価機構認定 ・11/6 学会企画1 病院患者安全推進協議 「医療現場からみた医療ソフトウェア規制」 会 IT化・情報機器部会) 本ワークショップでは工業界側、医 ●オブザーバ:石井 雅弘 療側の両方の立場から「医療ソフト ウェア(ヘルスソフトウェア)」 )を (JAHIS企画委員会) 並川 寛和(JAHIS テーマとして概念、考え方、国際的 電子カルテ委員会) 動 向、 国 内 の 現 状 に つ い て 講 演 を 他 行った。 ●座長:横井 英人(香川大学) ・11/6~8 ●演者:橋 詰 明英(JAHIS医療用 産官学共同企画展示 ソフトウェア対応WG) 平井 正明(JEITAヘルスケ 「SS-MIX デモ展示・プレビュー」 電 子 的 診 療 情 報 交 換 推 進 事 業 アインダストリ事業委員会) 産官学共同企画2 SS-MIXコンソーシアムは、札幌の 他 2006年度第26回医療情報学連合大会 にて産官学共同企画としては初めて ・11/7 共同企画9 の発表を行い、その後毎年展示やデ 「病院情報システムに伴い発生したインシ モを行なってきた。今大会では「地 デントとその具体的対策」 域包括ケアと地域医療連携」をテー 日本医療機能評価機構 認定病院患 マとして本領域での標準規格連携基 者安全推進協議会「IT化・情報機器 盤がどのように生かされるべきかを 部会」は主に病院に情報システムや デモを交えて展示を行った。 情報機器が導入された際に発生した ●座長:渡辺 浩 患者安全に関わるインシデントの収 集・分析、そして具体的解決策の提 (国立長寿医療研究センター) ●演者:平井 正明(JAHIS)他 示や予防策の提案を目的とする部会 22 である。現在の活動として、インシ 11月7日午後には、岡田美保子 日本医療情報 デント事例を題材としたワーク 学会長講演「医療情報学会としての活動方針お ショップ形式のセミナー(IT化・情 よび診療情報連携の観点からみた医療情報化の 報機器セミナー)を毎年開催してい フレームワーク」と題し、医療情報学会として トピックス の活動方針および診療情報連携の観点からみた トーネ(沖縄県宜野湾市)で開催される。大会 医療情報化の要素に関する講演があった。 長は、山本隆一氏。テーマは「医療情報の利活 なお、第35回医療情報学連合大会(第16回日 本医療情報学会学術大会)は、2015年11月1日 (日)〜11月4日(水)の4日間、沖縄コンベン 用とプライバシー保護〜二兎を追え〜」となっ ている。 本大会が盛況な開催となるよう、JAHIS会員 ションセンターとカルチャーリゾートフェス 各社より多数の方の参加をお願いいたします。 会場の最寄駅(海浜幕張駅) 会場の幕張メッセ国際会議場 正面入り口 連合大会 学会受付の様子 デモセッションの会場 ポスターセッション会場 産官学共同企画デモ展示 23 トピックス 第20回JAHIS講演会&賀詞交換会開催される 第20回JAHIS講演会&賀詞交換会を1月13日(火)イイノホール&カンファレンスセンター(東 京・内幸町)にて開催しました。 第一部のJAHIS講演会では、藤岡運営会議議長より2015年の年頭にあたっての抱負を述べさせてい ただき、続いてJAHIS創立20周年特別講演として東京大学名誉教授・解剖学者・医学博士の養老孟司 氏より「養老流人生を楽しむ極意」と題してご講演を賜りました。 第二部の平成27年賀詞交換会では、東原会長の挨拶に始まり、関係各省・関係団体様よりご挨拶を いただきました。また、創立20周年を迎えたJAHISを永年にわたりご指導・ご支援いただいている弁 護士の塩津務先生、公認会計士の鹿谷政則先生への感謝状贈呈を行いました。新規に入会された会員 様の紹介コーナーでは、出席された11社の方より熱い抱負を語っていただきました。会員並びにご来 賓の方々とスタッフを入れて参加者231名を数え、盛会裏に終了しました。 第1部 JAHIS講演会 司会進行 池田千代子 (1) 開会挨拶 浅野正治 総務会長 (2) 「2015年の年頭にあたって」 藤岡宏一郎 運営会議議長 (3) 「養老流人生を楽しむ極意」 東京大学名誉教授 解剖学者・医学博士 養老孟司 様 (4) 質疑応答 (5) 閉会挨拶 木戸須美子 総務会副会長 第2部 賀詞交換会 司会進行 (1) 開会挨拶 池田千代子 東原敏昭 会長 (2) ご来賓挨拶 厚生労働省 情報政策担当参事官 鯨井佳則 様 経済産業省 商務情報政策局ヘルスケア産業課 課長 森田弘一 様 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 内閣参事官 市川類 様 (3) 感謝状贈呈 東原敏昭 会長 (4) 乾杯 一般財団法人医療情報システム開発センター 理事長 山本隆一 様 (4)新規入会会員のご紹介(11社) (5)中締め (6)お開き 24 鈴木義規 事務局長 トピックス 講演会 開会挨拶 浅野 正治 総務会長 講演「2015年の年頭にあたって」 藤岡 宏一郎 運営会議議長 特別講演「養老流人生を楽しむ極意」 養老 孟司 先生 講演会 閉会挨拶 木戸 須美子 総務副会長 賀詞交換会 開会挨拶 東原 敏昭 会長 厚生労働省 情報政策担当参事官 鯨井 佳則 様 経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 課長 森田 弘一 様 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 内閣参事官 市川 類 様 感謝状贈呈 新規入会会員ご紹介 中締め 鈴木 義規 事務局長 (財) 医療情報システム開発センター 理事長 山本 隆一 様 25 トピックス 平成26年度標準化推進部会業務報告会開催される 平成27年2月16日(月)14時からJAHISに於いて、平成26年度標準化推進部会業務報告会を61名の 参加を得て開催致しました。 八木運営幹事の司会進行で、大沢部会長による開会挨拶のあと、安藤副部会長の全体活動紹介、4 委員会から平成26年度の活動状況、国内外の動向・トピックスについての報告がありました。 特別講演として、東京医科歯科大学教授の田中博先生より「医療情報システムのこれからの課題」 と題してご講演頂き、医療情報システムの歴史から、最近の医療ビッグデータ、将来の「学習する医 療システム(Learning Health System) 」まで広範囲に及ぶ話題を大変分かり易くご解説頂き、参加 者全員非常に興味深く聞き入っていました。 最後に留奥副部会長から閉会挨拶を行い盛会のうちに報告会を終了致しました。 なお、報告会に関する情報は、JAHISホームページの部会情報→標準化推進部会→平成26年度業務 報告会に掲示されていますのでご覧下さい。 ■プログラム 司会進行 八木 春行 運営幹事 1.標準化推進部会部会長挨拶 大沢 博之 部会長 2.標準化推進部会全体活動紹介 安藤 慶祥 副部会長 3.国内標準化トピックス 佐々木 文夫 国内標準化委員長 4.国際標準化動向トピックス ~ FHIR入門 ~ 丹治 夏樹 国際標準化委員長 平井 正明 国際標準化委員 5.標準化の普及活動について 岩津 聖二 普及推進委員長 6.患者安全に関する国際・国内動向について 岡田 真一 安全性・品質企画委員長 7. 【特別講演】 「医療情報システムのこれからの課題」 田中 博 様 東京医科歯科大学 教授 8.閉会挨拶 留奥 修 26 副部会長 トピックス 特別講演 東京医科歯科大学 田中 博 教授 八木 運営幹事 大沢 部会長 安藤 副部会長 佐々木 国内標準化委員長 丹治 国際標準化委員長 岩津 普及推進委員長 岡田 安全性・品質企画委員長 平井 国際標準化委員 留奥 副部会長 27 トピックス 平成26年度 第23回医事コンピュータ部会業務報告会・特別講演 平成26年度の医事コンピュータ部会業務報告会・特別講演は、2月と寒さ厳しいながら天候にめぐ まれ、77名の会員参加を頂き開催されました。 松村運営幹事の司会進行の下、小宮部会長による平成26年度の部会活動報告、及び平成27年度に向 けた活動計画の紹介、そして各委員長から平成26年度の各委員会におけるトピック報告、石井副部会 長から9月に主催したオーストラリア海外視察の結果報告が行われました。 また、特別講演としては、社会医療法人財団 董仙会恵寿総合病院 理事長 神野正博様をお迎え し、ホットなテーマである「地域医療戦略として情報基盤を考える」と題してご講演頂きました。ソ フトな語り口調で医療・介護をめぐるキーワードから実際に稼働中の「けいじゅヘルスケアシステ ム」 、 「のとメディカルネット」の概要説明など、医療情報連携の視点から幅広く解説を頂き、非常に 興味深い話ばかりで、講演時間があっという間に過ぎてしまいました。参加者は部会報告から特別講 演終了迄メモ等をとりながら熱心に拝聴されていました。 期日及びプログラム内容、報告会模様等は以下の通りです。 ◆ 開催日:平成27年2月13日(金)14:00〜17:00 ◆ 場所 :JAHIS第1~4会議室 ◆ プログラム(報告概要) 【部会業務報告】 1.部会活動状況 部会長挨拶 部会長 小宮 宏之 14:00〜14:20 2.平成26年診療報酬改定等への取り組みについて 医科システム委員会報告 委員長 野村 英行 14:20〜14:30 3.歯科電子レセプト請求の状況と今後の課題 歯科システム委員会報告 委員長 大倉 慈 14:30〜14:40 委員長 竹中 裕三 14:40〜14:50 4.電子版お薬手帳について 調剤システム委員会報告 5.介護予防・日常生活支援総合事業(平成27年度施行)について 介護システム委員会報告 委員長 畠山 仁 14:50〜15:00 6.平成26年4月診療報酬改定の対応について マスタ委員会報告 委員長 二階堂 誠 15:00〜15:10 7.労災レセプト電算処理システム普及状況 電子レセプト委員会報告 委員長 西口 妙子 15:10〜15:20 委員長 竹井 和浩 15:20〜15:30 8.DPC制度の現状と今後の課題 DPC委員会報告 9.オーストラリアにおける医療保険制度・医療IT化視察調査報告 海外視察調査報告 副部会長 石井 雅弘 15:30〜15:50 10.特別講演 『地域医療戦略として情報基盤を考える』 董仙会恵寿総合病院 28 理事長 神野 正博様 16:00〜17:00 トピックス ◆報告会模様 司会の松村 運営幹事 全体模様 小宮 部会長 野村 医科システム委員長 大倉 歯科システム委員長 竹中 調剤システム委員長 畠山 介護システム委員長 二階堂 マスタ委員長 29 トピックス 西口 電子レセプト委員長 竹井 DPC委員長 全体模様 石井 副部会長 董仙会恵寿総合病院 神野 理事長 特別講演模様 特別講演模様 全体模様 30 トピックス 平成26年度 医療システム部会業務報告会 開催される 医療システム部会各委員会の平成26年度事業活動内容、および、平成27年度事業計画やトピックス を報告する業務報告会が、平成27年2月27日(金)午後2時からJAHIS第1~第4会議室を使用し て、関係者を含めた65名の参加を得て盛大裡に開催されました。 特別講演として、関東信越厚生局東京事務所 指導医療官の内藤智雄先生に「医療情報システムと 保険診療~指導を通して見える課題~」のテーマでお話しをいただきました。病院監査の目を通した 情報システムのさまざまな課題について、また、情報システム構築を担当するJAHIS会員へのアドバ イスなど、会員にとって関心の高い内容に興味深く聞き入る姿が見受けられました。 以下に、当日のプログラムおよび発表模様を紹介します。 【プログラム】 司会進行 高橋 俊哉 運営幹事 【1】部会長挨拶 下邨 雅一 部会長 【2】部会全体活動報告 菅原 嘉伸 副部会長 【3】電子カルテ委員会 並川 寛和 委員長 【4】検査システム委員会 藤咲 喜丈 副委員長 【5】部門システム委員会 大串 英明 委員長 【6】セキュリティ委員会 茗原 秀幸 委員長 【7】相互運用性委員会 委員長 木村 雅彦 【8】特別講演「医療情報システムと保険診療~指導を通して見える課題~」 関東信越厚生局東京事務所 指導医療官 内藤 智雄 様 【9】閉会挨拶 白鳥 栄治 副部会長 31 トピックス 下邨 雅一 部会長 菅原 嘉伸 副部会長 並川 寛和 委員長 藤咲 喜丈 委員長 大串 英明 委員長 茗原 秀幸 委員長 木村 雅彦 委員長 関東信越厚生局東京事務所 指導医療官 内藤 智雄 様 会場風景 会場風景 32 トピックス 平成26年度 保健福祉システム部会業務報告会開催!! 「寒さ厳しい中、84名におよぶ多くの参加を頂き平成26年度保健福祉システム部会の業務報告会を 開催致しました。 部会長による部会概況報告の後、3委員会(地域医療システム委員会、健康支援システム委員会、 福祉システム委員会)から今年度のトピック的話題や活動の報告がありました。 また、特別講演として淑徳大学の結城康博教授より「改正介護保険のポイントについて」と題して ご講演頂きました。介護福祉関連の最もホットな事項について厳しい指摘やユーモアを交えて解説頂 き、参加者は熱心にメモをとり拝聴しておりました。 プログラムは以下の通りです。 ●平成26年度保健福祉システム部会業務報告会プログラム 日 時:平成27年2月9日(月)14:00~17:30 場 所:JAHIS 会議室 【業務報告会】 司会進行 運営幹事 平井健二 1.部会長挨拶 部会長 富田茂 「部会概況報告」 2.地域医療システム委員会 委員長 田中智康 「地域医療連携ネットワークのこれまでと将来」 3.健康支援システム委員会 委員長 鹿妻洋之 「薬事法改正に伴う健康支援関連システムへの影響について」 4.福祉システム委員会 委員長 金本昭彦 「介護・福祉・国保の制度改正について」 【特別講演】 「改正介護保険のポイントについて」 淑徳大学 総合福祉学部 教授 結城康博様 33 トピックス 【業務報告会の様子】 富田茂 部会長 結城康博 教授 会場の様子1 会場の様子2 田中智康 委員長 鹿妻洋之 委員長 金本昭彦 委員長 平井健二 運営幹事 34 トピックス 第52回HL7セミナー開催! 平成27年3月9日(月)午後に、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)会議室にて第52回HL7 セミナーを開催いたしました。主催は、日本HL7協会、司会は、情報教育委員会委員長である高坂さ んが務めました。 今回のテーマは、 「各種文書 − 施設間連携の次の焦点」でした。IHE PDIとSS-MIXストレージで、 画像、患者基本、処方・注射、検体検査は標準化が進んできました。次に目指すべきものは、カルテ 全体の共有ではなく、各種文書のスムースな連携です。JAHISやJAMIを中心とした活動で、文書そ のものの標準化、文書の扱いの標準化が進み、HELICS標準経由で厚労省規格へと向かっています。 本セミナーではこれらの紹介を行いました。 当日は、会員をはじめ63名の方に参加を頂き、浜松医科大学教授の木村先生の解説、日本版C-CDA (Consolidated Clinical Document Architecture)規格の開発、SS-MIX2の「標準化ストレージ」およ び「拡張ストレージ」について熱のこもった講演が行われ、盛況のうちに終了いたしました。 今回のセミナープログラム 1.標準化:次にやること - 文書形式、コードとその扱い 14:00~14:30 日本HL7協会会長 浜松医科大学教授 木村 通男 先生 【概要】 施設間医療情報連携における各種文書に求められる標準化についての解説。 2. 「日本版CCDAの紹介」退院時サマリ・各種レポート等 14:30~15:20 日本HL7協会 技術委員会副委員長 日本光電工業㈱ 平井 正明 先生 【概要】 現 在、 日 本HL7協 会 で はCDASIGが 日 本 版C-CDA(Consolidated Clinical Document Architecture)規格を開発しています。それに準拠した退院時サマリや各種レポートを例に してその概要の解説。 【休憩】 15:20~15:35 3.SS-MIX2の現状と将来展望 15:15~16:30 株式会社SBS情報システム 清水 俊郎 先生 【概要】 SS-MIXは医療情報インタフェースの相互運用性を確保するための事業で、医療機関や医療保 険者が情報連携基盤を安全に活用できるようにすることを目的としています。このSS-MIXの 中核を成す「標準化ストレージ」および「拡張ストレージ」に関する基本技術についての解説。 35 トピックス セミナー講演の様子 日本HL7協会会長 木村先生 技術委員会 平井副委員長 セミナー会場(JAHIS) 36 情報教育委員会 高坂委員長 (株)SBS情報システム 清水取締役 トピックス 平成27年定時社員総会開催される 6月9日(火)10時45分より経団連会館(東 京都千代田区大手町)において、第5期定時社 員総会が開催されました。 当日は会員285名(うち委任状213名)が出席 して総会が成立し、東原敏昭会長(㈱日立製作 所 代表執行役 執行役社長 兼 COO)の議長のも と議案が審議され、それぞれ満場一致で原案ど おり承認されました。 議事は以下のとおりです。 ・議案第1号 平成26年度収支決算報告及び 監査報告の件 ・議案第2号 平成27年度事業計画承認の件 ・議案第3号 平成27年度収支予算承認の件 ・議案第4号 役員選任の件 ・報告事項 平成26年度事業報告の件 表彰式では「JAHIS会員に対する功績表彰」を 行い16名と2チーム(7名)の方々が受賞され、 「幹部の功労に対する表彰」では5名の方々が受 賞されました。それぞれの代表者に東原会長か ら表彰状と記念品が贈られました。 その後は同会館にて懇親会が行われ、東原会 長の挨拶の後、ご来賓として厚生労働省保険局 医療課 宮嵜雅則課長、経済産業省商務情報政策 局ヘルスケア産業課 江崎禎英課長、一般財団法 人医療情報システム開発センター 山本隆一理事 長よりご挨拶をいただきました。会員・招待者 の皆様や報道関係者を含めて、総勢200名ほどの 参加を得て盛大に懇親会がおこなわれました。 定例理事会 社員総会 社員総会会場 表彰者の紹介 37 トピックス 表彰式 受賞者の皆様 懇親会 東原会長挨拶 懇親会会場 厚生労働省保険局医療課 宮嵜雅則課長 経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課 江崎禎英課長 一般財団法人医療情報システム開発センター 山本隆一理事長 中締め 鈴木事務局長 38 トピックス 平成27年 第5期定時社員総会・定例理事会等プログラム 開催日:平成27年6月9日(火) 場所 :経団連会館 4F 1.定例理事会 10:00〜10:40 (4F 元禄の間) 2号議案:平成27年度事業計画 高橋 俊哉 運営幹事 3号議案:平成27年度収支予算計画 司会 藤岡 宏一郎 運営会議議長 中光 敬 運営幹事 議長 東原 敏昭 会長 4号議案:役員選任 議事録署名人 小泉 弘康 監事 藤岡 宏一郎 運営会議議長 報告事項:平成26年度事業報告 会長挨拶 為国 雄一 戦略企画部長 1号議案:平成26年度事業報告 為国 雄一 戦略企画部長 【表彰式】 発表 松村 一世 運営幹事 2号議案:平成26年度収支決算報告 八木 春行 運営幹事 (閉会) 監査報告 小泉 弘康 監事 3号議案:平成27年度事業計画 高橋 俊哉 運営幹事 4号議案:平成27年度収支予算計画 3.懇親会 12:00〜13:00 (4F ダイヤモンドルーム北) 中光 敬 運営幹事 5号議案:役員選任 司会 小林 俊夫 運営幹事 藤岡 宏一郎 運営会議議長 ①会長挨拶 東原 敏昭 会長 6号議案:副会長選定 ②厚生労働省挨拶 藤岡 宏一郎 運営会議議長 保険局医療課 課長 宮嵜 雅則 様 ③経済産業省挨拶 2.定時社員総会 10:45〜11:45 (4F ダイヤモンドルーム南) 商務情報政策局ヘルスケア産業課 課長 江崎 禎英 様 ④乾杯 一般財団法人 医療情報システム開発センター 司会 藤岡 宏一郎 運営会議議長 理事長 山本 隆一 様 議長 東原 敏昭 会長 議事録署名人 小泉 弘康 監事 ――― 懇 談 ――― 田中 啓一 理事 ⑤中締め 鈴木 義規 事務局長 会長挨拶 ⑥締め 小林 俊夫 運営幹事 1号議案:平成26年度収支決算報告 八木 春行 運営幹事 監査報告 小泉 弘康 監事 39 トピックス 平成26年度表彰 受賞者 【JAHIS会員の従業員に対する表彰】 戦略企画部 光城 元博 所属委員会 :多職種連携検討WG 勤務先 :㈱日立製作所 竹腰 典弘 所属委員会 :調査委員会 勤務先 :日本電気㈱ 企画委員会(グループ表彰 5名) 石井 雅弘(代表者) 勤務先 :㈱NTTデータ 石山 敏昭 勤務先 :日本電気㈱ 新安 辰源 勤務先 :日本アイ・ビー・エム㈱ 国分 令典 勤務先 :㈱日立製作所 豊田 建 勤務先 :㈱HCI 総務会 新倉 清志 所属委員会 :総務会 勤務先 :富士通㈱ 標準化推進部会 岩津 聖二 所属委員会 :普及推進委員会 勤務先 :富士通㈱ 佐藤 雅史 所属委員会 :医療システム部会セキュリティ委員会 勤務先 :セコム㈱ MFERのISO化推進チーム(グループ表彰 2名) 小林 聡(代表者) 勤務先 :フクダ電子㈱ 田中 雅人 勤務先 :日本光電工業㈱ 医事コンピュータ部会 塚田 未来 所属委員会 :介護システム委員会 勤務先 :㈱ワイズマン 浅井 繁治 所属委員会 :マスタ委員会 勤務先 :日本事務器㈱ 寺岡 達也 所属委員会 :DPC委員会 勤務先 :日本電気㈱ 40 濱田 悟 所属委員会 :調剤システム委員会 勤務先 :日立メディカルコンピュータ㈱ 医療システム部会 塩川 康成 所属委員会 :相互運用性委員会 勤務先 :東芝メディカルシステムズ㈱ 香坂 浩之 所属委員会 :検査システム委員会 勤務先 :エレクタ㈱ 藤咲 喜丈 所属委員会 :セキュリティ委員会 勤務先 :日本光電工業㈱ 木村 雅彦 所属委員会 :相互運用性委員会 勤務先 :日本アイ・ビー・エム㈱ 下邨 雅一 所属委員会 :相互運用性委員会 勤務先 :富士通㈱ 保健福祉システム部会 木内 邦光 所属委員会 :健康支援システム委員会 勤務先 :東芝メディカルシステムズ㈱ 事業推進部 宮田 賢次 所属委員会 :ホスピタルショウ委員会 勤務先 :日立メディカルコンピュータ㈱ 以上16名および2チーム 【幹部の功労に対する表彰】 青木 順 運営会議副議長 兼 事業推進部部長 日本電気㈱ 真野 誠 戦略企画部 運営幹事 日本電気㈱ 留奥 修 標準化推進部会 副部会長 日本アイ・ビー・エム㈱ 安藤 慶祥 標準化推進部会 副部会長 富士通㈱ 小宮 宏之 医事コンピュータ部会 部会長 パナソニック ヘルスケア㈱ 以上5名 トピックス ~ISO/TC215 サンフランシスコ会議報告~ 標準化推進部会 国際標準化委員会・委員長 丹治 夏樹 1.はじめに JAHISにおける主要活動方針の一つである ③W G1 Architecture, Frameworks and Models 「国際標準化を中心とした国際活動強化」の一環 ④JWG1 Joint ISO/TC 215 - ISO/TC 249 WG: として、国際標準化委員会においては、ISO/ Traditional Chinese Medicine(Informatics) TC215(Technical Committee、技術委員会) 、 ⑤WG2 Systems and Device Interoperability HL7、DICOM、IHEの国際会議への参加を通じ ⑥WG3 Semantic content てこの活動を推進しています。本稿では、2015 ⑦WG4 Security, Safety and Privacy 年4月に開催されたISO/TC215 サンフランシス ⑧WG6 Pharmacy and medicines business コ会議に関わる最新の状況について報告いたし ⑨J WG7 Joint ISO/TC 215 - IEC/SC 62A ます。 WG: Application of risk management to information technology (IT) networks 2.サンフランシスコ会議概要報告 incorporating medical devices TC215の主な国際会議は春の総会(Plenary) ・ 合同WG(毎年4月~5月頃開催)と秋の合同WG 1)Plenary(総会) (毎年10月頃開催)です。本年の総会・合同WG Opening Plenaryは、今回からDr. Chris Chute は4月20日から24日にかけて、米国・サンフラン 氏 に 代 わ っ てTC215議 長 を 引 き 継 い だMr. シスコのMarines Memorial Club Hotelで開催 Michael Glickman 氏 の 開 会 挨 拶 に 続 き、 されました。 Secretary のMs. Lisa Spellman氏の各種報告・ 今回の会議では以下のWGと総会が開催され 連 絡、 今 回 の ス ポ ン サ ー で も あ る Kaiser ました。本稿ではJAHISからメンバーを派遣し ParmanenteのAssociate Executive Officer Dr. ているWG1、WG2、WG4およびJWG7(下記下 Scott Young 氏 に よ る「Health Care in the 線で示すWG)に関して報告いたします。 Information Age」と題した講演が行われまし た。 ま た、ISO 中 央 事 務 局(CS、Central ①C AG1 Executive council, harmonization Secretary)のMs. Mary Lou Pelaprat氏より、 and operations(CAG:Committee Advisory 最新のISO Directive見直しについての報告があ Group) ②CAG2 Co-ordination Group 41 トピックス りました。詳細は省きますが、新規作業項目提 回会議後に改定した計画に従って進捗中であ 案(NWIP、New Work Item Proposal)の承認 ることが確認され、CD投票に向けてドラフト プロセスの厳格化、議長の任期・再任回数の明 の準備が進められることになりました。 確化、連続して投票を行使しなかった場合の罰 ■ISO/PWI TS 20428 Metadata for describing 則(投票権のあるPメンバー国(Participating structured clinical genomic sequence Country) か ら 投 票 権 の な いOメ ン バ ー 国 information in electronic health records (Observing Country)への格下げ)などが報告 (EHRにおける構造化臨床ゲノムシーケンス されました。 情報メタデータ)は、EHRにおける構造化ゲ ノムシーケンスのレポートとメタデータに関 2)W G1(Architecture, Frameworks and する新規作業項目候補です。この作業項目は Models、アーキテクチャ、フレームワーク、 NWIP投票に進むことになりました(決議事 モデル) 項) 。ただし、この作業項目の適切な担当WG WG1には12カ国、27名が参加しました。 に関しては、CAG2に諮ることとなりました。 ■I S O 13606 E l e c t r o n i c H e a l t h R e c o r d ■ISO/HL7 10781 Electronic Health Record- Communication(EHRコミュニケーション)の System Functional Model Release 2.0(EHR 全5パート(Part1: Reference Model参照モデ システム機能モデル リリース2)は、HL7/ ル、P a r t2: A r c h e t y p e s I n t e r c h a n g e ANSIにおいてリリース2として2014年4月に Specificationsアーキタイプ交換仕様、Part3: 発行されました。HL7では発行後90日以降無 Reference Archetype and Term List参照 償IP提供となっています。ISOとしての投票は アーキタイプと用語リスト、Part4: Securityセ 完了しましたが、発行は近日中の予定です。 キュリティ、Part5: Interface Specificationイ ■ ISO/HL7 16527 Personal Health Record- ンタフェース仕様)は、2014年10月11日を開 System Functional Model(PHRシステム機能 始日として36ヶ月を期限とした改訂作業中で モデル)は、投票が完了し、近日中に発行予 す。Part1の参照モデルに関しては、EHR_ 定です。 EXTRACT の 改 訂 が 検 討 さ れ て お り、 ■ ISO 12967 Health informatics Service Demographic modelやデータタイプのシンプ architecture Part1~Part3(HISA、医療情報 ル・モデルの開発や、HL7 FHIRとの協調がな サービスアーキテクチャ)HISAは現状ヨー されています。Part2のアーキタイプ交換仕様 ロッパの一部で使用されている標準ですが、 に関しては、最新のAOM(Archetype Object イタリアから改訂計画の発表がありました。 Model)に合わせて改訂しています。CIMI Part1のEnterprise viewpointについては現状 (Clinical Information Modeling Initiative)と を 踏 ま え た レ ビ ュ ー を 行 い、Part2 の の協調作業は特にPart2とPart3の改訂で実施 I n f o r m a t i o n v i e w p o i n t と P a r t3 の されています。Part4のセキュリティに関して Computational viewpointは13606とContSys は、WG4と合同会議が行われ、認証・ロール・ を視野にいれたサービスの見直しを検討する 監査証跡に関して検討が進められることにな 予定です。 りました。全5パートの作業は全体的には前 42 ■ N P / D T R 19669 R e u s a b l e C o m p o n e n t トピックス Strategy for Use Case Development(ユース 年10月6日に開始し、2015年1月7日に締切られ ケース開発のための再利用可能なコンポーネ ました。結果、反対票がなかったため、FDIS ント戦略)は2014年にWG1作業項目となった をスキップして発行処理に進むこととなりま 米 国 リ ー ド の プ ロ ジ ェ ク ト で す。 米 国 した。 Standards and Interoperability (S&I) ■ TR 28380-1、2、3 IHE Global Standards FrameworkのS&I Simplification WGの分析 Adoptionは、3部構成のIHE開発プロセス、プ (44のマルチステップのシナリオ、20 ユース ロファイルなどに関する技術文書(TR)で ケース)を基本としており、S&I以外のユース す。Part1、2は2014年2月に、Part3は2014年12 ケース・テンプレート例を収集している最中 月に正式発行されました。 で、ブラジルやVHAからも入手して、現在作 業中との報告がありました。 ■TR 17522 Provisions for Health Applications on Mobile/Smart Devicesは、韓国で行われて ■ C D / D T S 18864 Q u a l i t y M e t r i c s f o r いるスマート機器の保健医療への適用につい Detailed Clinical Models(詳細臨床モデルの ての技術文書の提案で、スマートデバイスに ための質的指標)は、作業リーダーが欠席で より可能となった新しい医療サービス例を調 あ っ た た め、 コ メ ン ト へ の 対 応 内 容 の レ 査し既存の標準の適用方法や新たにどのよう ビューは、次回に持ち越しとなりました。 な標準が必要となるのかについてまとめたも ■ そ の 他、 ス ウ ェ ー デ ン で 開 催 さ れ たCEN のです。今回は2014年10月のベルリン会議の Concurrent Use Workshopの第5回ワーク 結果に従い現在正式発行の手続き中であるこ ショップの状況について報告がありました。 とが報告されました。 こ の ワ ー ク シ ョ ッ プ は13606EHRコ ミ ュ ニ ■IS17583 Terminology Constraints for Coded ケーション、12967HISA、13940ContSysの利 Data Elements Expressed ISO Harmonizes 用が先行しているヨーロッパでこれらの Data Types Used in Healthcare Information Concurrent Useについての課題やガイドを検 Interchangeは、従来Terminology Binding to 討しているものであり、その成果はこの3つの Modelsと呼ばれていたもので、データエレメ 標準の改訂にも寄与しています。 ントとターミノロジーをどのように「束ねる」 かを定義する方法を定めるものです。HL7の 3)WG2 (Systems and Device Interoperability、 システム及び医療機器の相互運用性) Binding メ カ ニ ズ ム に 関 す る 標 準(HL7 Version 3 Standard: Core Principles and WG2 の Convenor で あ っ た Mr. Michael Properties of Version 3 Models, Release 1)の Glickman 氏 が TC215 の 議 長 に 就 任 し 現 在 一 部 を 切 り 出 し て き た も の で す(HL7 Convenorは空席となっています。今回は米国の Vocabulary文書の第5章) 。2014年9月15日~12 Mr. Gary Dickinson氏を代役として進められま 月16日でDIS投票され、結果は賛成:14、反 した。また、Vice Convenerは新たに韓国のDr. 対:0、棄権:19でパスしました。この時の英 Byoung Kee Yi氏が就任しました。 国からのコメントで技術的に難しい問題が指 ■IS 14199 CDISC BRIDG Modelは、2014年5月 摘されており、現在解決に向け検討を続けて の軽井沢会議の結果に従って、DIS投票を2014 いる旨の報告がありました。 43 トピックス ■ DTS22077-2 Medical waveform format – の報告と、TRの構成につき概要説明が行われ Electrocardiography 、DTS22077-3 Medical ました。ユースケースや既存の標準類との関 waveform format – Long term 係性(PHRS-FM、XDS.b、XDR、XDN等) 、 Electrocardiography お よ び NP22077-4 ケーススタディ(日本のE-P.O.Boxも含まれ Medical waveform format – Stress test る)が記載される計画です。 electrocardiographyは、日本から提案してい ■Trans-national health recordは、韓国からTR る 案 件 で Part2、3 は ISO の CS(Central として提案された案件です。主にメディカル Secretariat、中央事務局)で発行に向けエ ツーリズム、スクリーニング、PHRとのデー ディット中との報告がありました(その後2件 タシェアリング等のための健診結果の標準化 とも2015年6月に正式に発行されています) 。 に関する提案であす。今回PWIとして承認さ 今回は、Part4に関してその概要説明と申請書 れ、次回のベルン会議でNWIPが用意される予 (Form4)のレビューを実施しました。その結 果、若干の文言修正、スペルミスを修正後 NWIP投票に進むこととなりました。 定です。 ■ EN 1064/ISO 11073-91064:2009 SCP - ECG は、既に発行済みで現在定期見直し(SR)中 ■DTS21089 Trusted End-to-End Information の案件です。CENのDr. Alpo Varri氏よりベル Flowsは、2013年5月のメキシコ会議で提案紹 リンからの改訂作業進捗状況が報告されまし 介 が あ っ た 案 件 で す。 リ ー ダ ー の Gary た。本規格は心電図検査通信に関するもので、 Dickinson氏から2004年に発行されて以降、モ 日本から出している波形自体のエンコード方 デルのベースとなっているISO/HL7 10781 法である22077 MFERとは重複しないような Functional ModelがVer.2にUpdateされ、記載 調整が図られています。CENでの更新に伴い、 されているLife Cycle Modelが従来の12種か それまでの変更点の吸収を行う予定です。 ら24種に増えたことや、TR自体が古くなった ISO-IEEE standard 11073-10102 Annotated ことからTSとして再発行したいとの提案がさ ECG(aECG)については、本規格への取込み れました。また、Meaningful Useの経験から の作業が開始されています。 もEnd to Endの情報交換に関する課題が指摘 ■IS25720 GSVMLは、現在5年経過後のSR中の されています。今回は改定内容の報告があり 案件です。今回はリーダーの中谷先生から改 ました。 訂概要が報告されました。従来のGSVMLの改 ■ DTR 20055 Person Owned Document 訂として、オミックスデータ交換フォーマッ Repository for PHR Applications and Health ト と し て の XML ベ ー ス の OML(Omics Information Exchangeは、韓国からの提案さ Markup Language)が提案されています。ま れたものです。患者のデータのレポジトリを た、 新たにWGSML(Whole Genome Sequence 従来のプロバイダから患者自身のモバイルデ Markup Language)がNWIPとして提案され バイスへ移し、患者自身が自分のデータに対 ました。OMLとWGSMLの関係の明確化と してアクセスコントロールできる仕組みにつ Domain Analysis Modelの適用が指摘され、次 いての技術レポートです。NP投票はパスして 回11月のベルン会議にて整理してNWIPを用 いて、今回は、投票時の16個のコメント対応 意することとなりました。 44 トピックス ■IS12052:2006 DICOMは、現在5年経過のSR投 予防保守、障害対応、ソフトウェアアップデー 票中の案件です。今回は、DICOM WG10の トに加え、リモート監視を追加したモデルと Chairで あ るMr. Kevin O’ Donnell氏 よ り し、リスクアセスメントを行うことを求める DICOMの最新改訂概要の報告がされました。 TSとなります。Part1のスコープが承認された また、 Reference Standard(Bundle Standard) 後、Part2のPWI化、新規作業項目提案に進む となるためのTMBへ提出する文書を11月の 予定です。 ベルン会議でレビューする予定です。 ■ISO WD 17090-5 Public key infrastructure (HPKI電子認証)も、JAHISのHPKI電子認証 4)WG4(Security, Safety and Privacy、 セキュ リティ、患者安全、プライバシ) 国内でのWG4作業部会の事務局はMEDIS-DC が行っていますが、他のISO/TC215のWG同様に ガイドラインをベースに国際標準化を目指し た規格です。日本が中心となりまとめたWD (Working Draft、 作業原案)の検討を実施し、 CD投票に進めることとなりました。 HL7との連携が強く、JAHISからもHL7関連エキ ■ISO DIS 21549-7 Patient healthcard data(ヘ スパートをWG4に派遣して対応に継続性をもた ルスカードMedication Data)に関しては、 DIS せ、漏れがないようにしています。 投票におけるコメント処理作業においてセク 今回のWG4では検討アイテムが多く、会議ス レタリがエディターに送付したコメントリス ロットをフルに使っても一部Joint会議が並行開 トに欠損があり、日本のコメント29個のうち 催となる状況でした。総会では、特に問題なく 27個が未処理のままとなっていました。会議 す べ て の 結 論 が 承 認 さ れ、IS27799( 医 療 版 中に議論を収束させることが出来なかったた ISMS) 、IS17090-2(HPKIの プ ロ フ ァ イ ル ) 、 め、後日処理することになりました。 IS21549-5(ヘルスカードIdentification data) 、 TS17975(患者同意原則)が出版にまわることと 次に、注目すべき規格として以下の2つの規格 なりました。本節ではまずJAHISと係わり合い 案について詳報します。 の強いトピックの状況を詳報します。 ■ISO NP 13606-4 Electronic Health Record ■ ISO TR 11633-1、2 Information security Communication(EHRセキュリティ)は、 WG1 management for remote maintenance of 主導で検討されている13606シリーズの1つで medical devices and medical information すが、Part4についてはWG4と協調して検討す systems(リモートサービスのセキュリティ ることとなっています。PMAC、Roles、監査 マネジメント)は、 JAHIS標準のリモートサー 証跡などのWG4策定の規格とハーモナイズす ビスセキュリティガイドラインをベースに既 ることとしています。アクセスコントロール にTRとして発行された規格ですが、日本から においてPurpose of Use(PoU)が重要との認 Part1を27000シリーズの改定に合わせてTSと 識で利用目的に応じたアクセス制御を規定し して改定する提案を行い、総会にてPWIとし ようとしています。監査証跡については、 WG4 てエントリーされました。内容的にJWG7と関 にてISO27789で規定したのは個人情報保護に 連する事項があるため、JWG7と情報共有する フォーカスしたセキュリティインシデントで こととなっています。内容としては、従来の すが、他の目的(医療安全や説明責任)のた 45 トピックス めの監査証跡は規定していないため、別途そ のための規定が必要になる可能性が高いと思 われます。 ス型の概念図にまとめました。 この概念図では、ライフサイクルを①設計と 開発(開発者の責務)②導入と臨床使用(ヘル ■PWI Principle for protection of personal スサービス組織の責務)の2つに分割し、両方に health information(個人情報保護原則)は、 共通の基礎部分として、ITガバナンス、リスク CENが提案したNP16864がまとまらなかった マネジメント、品質管理(QMS)等の8領域を設 ため、 リスタートすることとなった規格です。 定しています。標準規格のマッピング例として、 CEN EN14484、14485、ISO22857を統合する IEC82304シリーズとIEC62304 2nd editionは① 方向で検討してきましたが、不調に終わった 設計と開発側、IEC80001シリーズは②導入と臨 ため、OECDプライバシガイドラインをフ 床使用側とされています。今後TC215でヘルス レームワークに採用する方向で検討すること ソフトやヘルスソフトITの安全性に関係する新 としています。ISO29100と整合性を確保する 規提案は、このハウス型概念図のどの部分に該 必要があるため、JTC1/SC27とのリエゾンが 当するかを記載すること、8つの基礎領域の検討 必要となっています。ただ、ヘルスケアスペ はJWG7を中心に進められることが決定されま シフィックなパートをどう規定するかが現時 した。 点でクリアになっていないため、再び迷走す る可能性は否定できません。 ■IEC 62304 Software life cycle processes 2nd edition は、 ス コ ー プ を Medical device 5)JWG7(Application of risk management to softwareからHealth softwareへと拡大変更す information technology networks るため、標準化手続きが最初からやり直しと incorporating medical devices、医療機器と なりました。最も厳しいクラスCの厳しさを無 接続されるIT N/Wへのリスクマネージメ くさないことを全体の基本要件とし、クラス ントの適用) 分けやセキュリティ要件の見直しなど8つの JWG7では、ISO/TC215とIEC/SC62Aが連携 ワーキンググループに分かれて検討すること した合同の場を通して、 ヘルスソフトウエア(医 が決定されました。2015年10月末までにコメ 療機器ソフトウェアを含む)の製造者側のリス ント用CDを策定し、2015年11月のスイス会議 クマネジメント規格や、ユーザ側で医療機器を で協議する予定です。2018年9月にISを発行す IT N/Wへ組込む時のリスクマネジメント規格 ることを目標に検討を進めています。 について議論されています。 今回は、 IEC62304の検討を加速化するために、 ■ IEC 82304-1 Health Software – Part 1: General requirements for product safetyはヘ 前半2日間はIEC62304の検討と、他の案件の検討 ルスソフトウエア製品に関しての安全性のた が並行して行われました。Ad Hoc Meetingで めの一般的要求要件を定義するものですが、 は、今後の本分野での規格策定の方針纏めにつ 今回は特に議論がありませんでした。スケ いて議論しています。安全なヘルスソフトウエ ジュールについてもCDV/DIS投票が2015年2 ア、ヘルスITシステムを分類して適用されるべ 月から5月に延期になったという報告があっ き規格の全体構造を検討し、下図のようなハウ たのみで、以前アナウンスされていた2015年 46 トピックス 秋にISを発行することについての言及はあり のsecurity capabilitiesとのマッピングを行う ませんでした。 ガイドラインです。引用元であるISO 27799が ■IEC80001-1は医療機器をネットワーク環境で 使う時の製造者と利用者のなすべきことの規 定です。2015年から改版に向けたSystematic Reviewが開始されました。 改版作業中のため、改版作業が完了するまで TRは発行しないことになりました。 ■医療ITシステムでインシデントが発生した時 の状況を分析して再発防止に役立てようとす ■IEC80001-2-9 security assurance casesは、安 る 案 が カ ナ ダ か ら 提 出 さ れ て い ま す。 全 性 を ケ ー ス ご と に 議 論 し、security Framework of Event Data & Reporting capabilities、脅威、制御、確証の視点から安 Definitions for the Safety of Health Software 全性保障のガイダンスを行うものです。提案 というタイトルです。WG4からの提案ですが、 に対するコメント処理が行われました。日本 患者安全に関する内容なので、日本からは、 からのコメントでは、GSNという表記法の是 JWG7メンバーが検討に参画しています。この 非や、医療サービス提供者側にも理解しても 分野では医療機器の標準化を進めている らえるような配慮が必要ではないかという問 TC210側でも検討が進められており、TC215 題提起を行いました。 側よりも先行しています。TC210の日本国内 ■ IEC80001-2-8 Establishing standards for 対策組織とも情報を共有して、ダブルスタン establishing security capabilitiesは、既存の標 ダードにならないように注意して活動を進め 準規格とIEC80001-2-2で整理されている既存 ていく必要があります。TC215側では今回は 47 トピックス スケジュールのアナウンスだけがありまし 続きご支援、ご協力を賜るとともに、より多く た。WD1は2015年秋、WD2は2016年春、CD の若い人材の育成に積極的にご参画していただ は2016年秋、発行は2017年春の予定です。 けることを切に願うものです。 なお、本稿で紹介したISO/TC215会議だけで 3.おわりに なく他の国際会議の報告書についても、下記の ISO/TC215は32か国200名近くが参加すると JAHIS国際標準化委員会ホームページに掲載し ともに、CEN、HL7、DICOM、CDISCなどの多 ていますのでご参照ください。また、本年3月に くの外部標準化団体とリエゾン関係を結び、協 はISO/TC215をはじめとしてJAHISで行ってい 調して標準を開発しているISOの中でも最大の る国際標準化活動について解説した「国際標準 技術委員会の1つにまでになってきています。こ 化総覧」の2014年度改訂版を発行しています。 れは、いかにこの分野が注目されているかとい こちらも下記のホームページに掲載しています う現れであると同時に、いかに標準化の必要性 ので、合わせてご参照ください。 が求められているかということを表していま す。医療を含む健康情報システム分野における標 準化は米国・カナダ・欧州を中心に、各国におけ る国策に密接に関係しながら加速度的に広まっ てきており、この動きは少なからず我が国の産業 界にも影響を及ぼしていると考えられます。 TC215の活動は発足した当時とは隔世の感が あり、当初は概念的なものが多く実際の医療情 報システムの構築とはかけ離れたようなものも 多く見られましたが、近年はHPKIや監査証跡、 リモートサービス、単体ソフトウェアに関する 患者安全関連のように実践的な標準が増えてき ています。標準が実践的なものになればなるほ ど、影響する範囲もまた関係する分野も広がる ため、それぞれの標準に専門的でかつ広い知識 を持ったエキスパートあるいはそれぞれの分野 におけるエキスパートの連携が重要になってき ています。これらの標準化に当たっては日本の 工業会からの積極的な参加も大きく貢献してい ると確信していますが、現状では残念ながら日 本の対応は後手に廻っていることは否めませ ん。今後、日本の医療情報ビジネスがさらに飛 躍していくためにも、会員各社殿におかれまし ては国際標準の重要性をご理解いただき、引き 48 http://www.jahis.jp/sections/hyoujyunka/ kokusaihyoujyunka-2-2/ トピックス 厚生労働省・総務省の受託事業の実施について 戦略企画部 事業企画推進室 室長 吉村 仁 1.はじめに を行うこと等が、事業内容に含まれています。 2013年6月に公表された「世界最先端IT国家創 医療情報連携ネットワークの規格としては、 造宣言」において「医療情報連携ネットワーク IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)で の全国的な展開」と「適切な医療・介護や生活 策 定 さ れ たIT InfrastructureやRadiologyの 支援サービスの提供」が目標として掲げられて Technical Frameworkを採用する方針であるこ 以来、厚生労働省による地域医療連携及び総務 とから日本IHE協会に、また放射線画像データを 省による在宅医療・介護連携のICT化に関する受 取り扱うことから日本画像医療システム工業会 託 事 業 が 積 極 的 に 展 開 さ れ て き て い ま す。 (JIRA)に、それぞれ協力を仰ぎ実施しました。 JAHISでは、一昨年度の厚生労働省による「医 図1に具体的な実施内容を示します。IHE 療機関間で医療情報を交換するための規格等策 Technical Frameworkをベースに、一昨年度事 定に関する請負業務」に続き、昨年度は「地域 業で策定した規格の拡張作業を行い、 「地域医療 間で医療情報等を交換するための規格等策定に 連携における情報連携基盤技術仕様Ver.2.0」を 関する請負業務」を受託しました。また、野村 日本IHE協会の規格として策定しました。この規 総合研究所が受託した総務省による「在宅医療・ 格は、既にHELICS指針として採択されていま 介護分野における情報連携基盤の推進に関する す。 請負」での標準化検討業務を再請負として受託 JAHISが中心になって行った実装ガイドの策 しました。ここではこれらの受託事業の実施内 定は、関連の部会及び日本IHE協会とJIRAから 容について報告します。 推薦された委員により構成したWGにより、前述 の技術仕様の他に、JAHISで先に策定していた 2.厚生労働省事業の実施について 「地域医療連携のためのIHE ITI適用ガイド」を 昨年度受託した厚生労働省事業は、前述の事 参考に、一昨年度事業で策定した実装ガイドに 業名が示唆するとおり、複数の地域医療連携 医用画像データの取扱と地域間の情報交換の機 ネットワークの間で医療情報を交換できるよう 能を追加する拡張作業を行い、JAHIS技術文書 にするための規格と実装ガイド等を策定するも 「JAHIS IHE-ITIを用いた医療情報連携基盤実 のです。さらに、交換する医療情報として画像 装ガイド 本編Ver.2.0」として発行しました。 診断レポートを含んだ放射線検査画像への拡張 また、実際の医療情報連携システムが、これ をすることと、規格や実装ガイドに基づいて実 らの技術仕様や実装ガイドに準拠して構築され 装されたシステムの規格や実装ガイドへの準拠 ているかどうかを検証するためのテストプロ 性を確認するためのテストプロファイルの策定 ファイルの作成を行い、実装ガイドに基づいて 49 トピックス 図1 平成26年度厚生労働省受託事業の実施内容 構築した検証システムの接続検証を、IHEの ました。 Connectathonに倣ったミニコネクタソンとし 在宅医療・介護連携においては、医師、看護 て、JAHISにて行いました。既にIHE Technical 師、ケアマネージャ、介護士その他多数の職種 Frameworkに基づいて開発されている8社の製 の方々の間で連携が必要であり、緊密なコミュ 品と検証用システムとの間で接続検証を実施 ニケーションが重要とされています。この様な し、技術仕様および実装ガイドに準拠した実装 多職種連携における情報交換をICTを用いて行 ができていることを確認しました。 うことが本事業の目的ですが、情報交換のため 今回開発した検証システムのソフトウェアに の標準規格はまだ定まっていないため、将来の ついては、サンプルソフトとして公開させてい 標準化に向けての検討をJAHISにて行いました。 ただく方向で厚生労働省と調整を行っておりま 在宅医療・介護連携のための情報項目として す。 は、これまでJAHISの保健福祉システム部会が 独自の活動でまとめてきたものがあります。ま 3.総務省事業の実施について た、平成25年度の厚生労働省老人保健健康増進 総務省事業は、柏、石巻、京都、徳島の4つ 事業により策定された「在宅医療と介護の連携 の地域において在宅医療・介護連携のシステム における情報システムの適切な利用を促進する の実装を含む実証実験を行うことが中心でした ためのガイドライン(草案) 」において、在宅医 が、関連システム間の情報交換のための標準規 療と介護との間での「共有情報」が提案されて 格策定の基礎的検討をJAHISが請け負い実施し います。これらの成果について、図2に示した 50 トピックス 図2 平成26年度総務省事業で検討したユースケース 4つのユースケースでの情報連携に基づき、連 4.まとめ 携 情 報 項 目 の 整 理 を 行 い、JAHIS技 術 文 書 昨年度受託した厚生労働省および総務省の事 「JAHIS 在宅医療と介護間の情報連携における 業により、地域医療連携で使われることを想定 データ項目仕様書 Ver.1.0」として取りまとめま した医療情報連携基盤の実装ガイドの改訂版で した。 ある「JAHIS IHE-ITIを用いた医療情報連携基 検討作業は、戦略企画部に設置した多職種連 盤実装ガイド 本編 Ver.2.0」と、在宅医療・介護 携WGの下に、在宅医療・介護連携に関連した委 連携における標準的な情報共有項目をまとめた 員会およびWGのメンバーによる情報項目検討 「JAHIS 在宅医療と介護間の情報連携における SWGを設置し行いました。 データ項目仕様書 Ver.1.0」を策定しました。関 連システムの開発の際に、これらの技術文書を ご活用いただければ幸いです。 51 表彰受賞者紹介 若手受賞者の受賞報告 戦略企画部 戦略企画部 多職種連携検討WG 調査委員会 光城 元博 竹腰 典弘 このたびは、定時社員総会で表彰いただき、 調査委員会でお世話になっておりますNECの 誠にありがとうございました。本表彰の対象と 竹腰です。このたびは功労表彰をいただき誠に なりました、総務省からの平成26年度受託業務 ありがとうございます。今回の表彰は、ひとえ 「在宅医療・介護分野における情報連携基盤の標 に調査研究を一緒に行った調査委員会と事務局 準化検討調査」およびJAHIS技術文書「 在宅医 メンバ、さらには調査にご協力いただいた部会・ 療と介護間の情報連携におけるデータ項目仕様 委員会、会員各社の皆様のおかげです。この場 書」を作成できましたのは、戦略企画部、保健 をお借りして御礼申し上げます。 (㈱日立製作所) (日本電気㈱) 福祉システム部会、医事コンピュータ部会、医 さて、私が調査委員長となりましたのは約4年 療システム部会、標準化推進部会など委員のみ 前の2011年6月です。就任当時は「医療IT産業従 なさまにご協力頂いたおかげです。この場を借 事者の労働環境調査」を東京大学のチームと進 りて御礼申し上げます。 めており、ストレス対処力といった学術的な議 さて、厚生労働省においては、2025年を目途 論もあり、 「これは大変なところに来た」と思っ に、地域の包括的な支援・サービス提供体制「地 たものです。報告書の作成までは生みの苦しみ 域包括ケアシステム」 の構築を推進しています。 で時間がかかりましたが、全体的には楽しい思 また総務省では「世界最先端IT国家創造宣言」に い出となりました。 基づき、厚生労働省との密接な連携のもと、在 それ以外には「医療情報システム導入調査」や 宅医療・介護に係る情報連携基盤の標準化と全 「売上高調査」 、 「保健医療福祉情報システムの市 国展開を目指しています。 場規模予測に関する調査研究」も進めて参りま 今回、作成したJAHIS技術文書が「在宅医療・ した。この中で、市場規模予測調査の2014年版 介護間の情報連携」および「ひとのネットワー はコンプライアンスの観点から、公正取引委員 クづくり」を推進する一助となり、さらに高齢 会への確認を行ったり、調査方法を見直したり 者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のも と、これも時間がかかりましたが、皆様のご協 と、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮 力でなんとか発行することができました。 らしを人生の最期まで続けることができる社会 づくりのお役立てれば幸いです。 これらの調査結果が少しでもJAHIS会員の皆 様のお役に立っているのであれば、幸甚に存じ 今後「地域包括ケアシステム」の構築におい ます。また、新たな調査の要望やご意見などご て「在宅医療・介護間の情報連携」は、ますま ざいましたら、何なりとお申し付けください。 す重要となっていきます。会員企業のみなさま 今後も調査委員会の活動へのご支援の程、何卒 と共に推進して参りたいと思いますので、何卒 よろしくお願い申し上げます。 ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。 52 表彰受賞者紹介 標準化推進部会 総務会 普及推進委員会 新倉 清志 岩津 聖二 このたび、JAHIS若手表彰をいただき、誠にあ 普及推進委員会に所属しております富士通株 (富士通㈱) りがとうございます。総務会委員をしております富 (富士通㈱) 式会社の岩津です。 士通株式会社の新倉です。JAHIS活動へは、総務 この度は平成26年度総会におきまして、表彰 会参加の前には医療システム部会に参加してお 頂き誠にありがとうございました。推薦頂きま り、総務会委員として参加させていただいて8年目 した普及推進委員会の皆様、JAHIS事務局の皆 になります。その意味で最初若手表彰候補として 様に感謝申し上げます。 推薦されたときには戸惑いもありました。今回表彰 普及推進委員会では、現場最前線にいる営業 のきっかけとなりました、会員入会促進のためのパ マンが医療情報の標準化に対する取組みを理解 ンフレット作成については、どういうわけか初版か し、積極的に提案できるよう普及活動を行って ら関与させていただいております。総務会の委員を きました。これまで、 「医療情報システムの標準 引き受けた当初は、活動内容はよくわからぬまま参 化について」という用語に関するパンフレット 加したような状況でした。参加後まもなく、JAHIS を二種類作成し、一定の成果がありました。 会員入会促進のためのパンフレット作成をするこ 今年度は更なる理解と提案力の向上のため とになりました。当時は会員数も340社くらいでし に、各標準規格(コード、マスタ、規約、仕様) た。その後入会パンフレットの作成を続けてきてお の関連、メリットを明確化するために各標準規 り、 会員入会の伸び悩みもありましたが会員各社の 格の関係性を図示した概念図のパンフレットを 協力により、現在では370社を超えております。 作成しました。 JAHISが任意団体から一般社団法人に変わり、業 関連用語解説については、これまで切り取っ 界活動、標準化活動などの事業範囲も広がり、関 てカードとして携帯できるような仕組みでした 係諸団体からの期待もますます大きく、 重要な役割 が、スマートデバイスの普及も鑑み、二次元バー を担うようになってきております。総務会では、 コードにて表示・ダウンロードができるように JAHIS活動における全般の課題、各委員会間の するなど工夫をいたしました。 諸々の問題、会員各社が活動していく上での管理 今後は、標準化に対する現場での理解度や要 規定など、様々なことについて議論されることが多 望の確認のためのアンケートを実施し、今回作 くなりました。JAHISを取り巻く環境は急速に変化 成したパンフレットも含めて改善して参ります。 しており、 いろいろな企業の方の参加が見込まれま これからも標準化の普及に邁進して参ります す。これからもJAHIS活動をよく知っていただき、 ので、ご支援ご協力の程よろしくお願い申し上 会員各社一丸となった取組みが求められてくると げます。 感じております。 今後も微力ながらJAHIS活動に貢 献できるよう頑張ってまいります。 53 表彰受賞者紹介 医療システム部会 医事コンピュータ部会 セキュリティ委員会 介護システム委員会 佐藤 雅史 塚田 未来 (セコム㈱) セキュリティ委員会に所属し、主にHPKI電子 署名規格作成WGで活動させていただいており ますセコム株式会社IS研究所の佐藤雅史です。 この度は若手表彰をいただきまして、誠にあり がとうございました。JAHIS標準「ヘルスケア (㈱ワイズマン) 介護システム委員会でお世話になっておりま す、株式会社ワイズマンの塚田です。 この度は平成26年度の総会にて表彰を頂き、 誠にありがとうございました。 平成21年4月の介護報酬改定に対応するかた PKIを利用した医療文書に対する電子署名規格」 ちで委員会活動に参加させていただくようにな の策定に携わっており、さらに、この規格を国 り、平成25年度からは副委員長として、委員会 際標準(ISO)化する活動にも参画してまいりま の諸先輩方とともに、3年に1度の介護報酬改 した。そして、2014年9月に国際標準ISO17090-4 定や2年に1度の診療報酬改定等の折を中心に Health informatics -- Public key infrastructure 各種情報提供等の活動にあたらせていただいて -- Part 4: Digital Signatures for healthcare おりました。教育コースについてもテキスト作 documentsとして発行されるに至りました。今 成や講師を務めさせていただき、 開始から数年、 回の受賞はこの功績を評価いただいたものでご 軌道に乗ってきたところです。 ざいますが、国際標準化を果たせたことはWGメ 介護保険の分野では、平成27年4月改正が制 ンバーの皆様と一丸となって邁進した成果で 度創設以来最大規模となり、昨年度は、厚生労 す。JAHISの活動における質の高い議論は日本 働省様、国保中央会様はじめとする各所との意 国内のみならず国際的にも価値あるものであ 見交換・調整もございましたが、JAHISとして り、今回の国際標準化の達成もその一つの証で の意見の反映にすこしでも寄与できたのではな あると考えております。JAHIS標準「HPKI 電子 いか、と考えております。 認証ガイドライン」の国際標準化の作業も後に 「地域包括ケアシステム」の構築もふまえ、今 控えておりますが、この規格についても国際的 後各ベンダが作成する介護保険対応システムに な指針として通用するクオリティになることを 対して市場から求められるものも大きくなって めざし、引き続きWGメンバーの皆様と共に励ん くるものと考えております。皆様のお力添えを でいく所存です。 頂きつつ、会員の皆様への情報提供等意欲的に 今後もJAHISでの活動を通じて安全な医療情 取り組んでまいりたいと考えております。今後 報システムの推進に貢献できるよう、意欲的に ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いい 活動してまいりますので、よろしくお願い致し たします。 ます。 54 表彰受賞者紹介 医事コンピュータ部会 医事コンピュータ部会 マスタ委員会 DPC委員会 浅井 繁治 寺岡 達也 医事コンピュータ部会のマスタ委員会にてお DPC委員会にてお世話になっております日本 世話になっております、日本事務器株式会社の 電気株式会社の寺岡です。この度は平成26年度 浅井です。 での表彰を頂き、 誠にありがとうございました。 (日本事務器㈱) この度は平成26年度総会におきまして、表彰 を頂き誠にありがとうございました。 推薦頂きましたマスタ委員会の他の皆様、 (日本電気㈱) 推薦頂きましたDPC委員会他の皆様、JAHIS事 務局の皆様には大変感謝致します。 以前よりDPC委員会の活動に参加させていた JAHIS事務局の皆様には大変感謝しております。 だき、平成22年度からDPC委員会の副委員長と 平成20年度より偉大な先輩を引き継ぐ形でマ して厚生労働省及びDPC様式調査研究班の方々 スタ委員会の活動に参加させていただき、医科/ と連携をとり、 DPC制度の発展と向上に「力」を 歯科の電子点数表における疑義の取りまとめ、 注いできました。 関係機関との調整、会員への情報展開など、電 DPC委員会活動では、 特に「DPC様式調査」及 子点数表の運用をスムーズに行えるよう、微力 び「診療報酬改正」において、厚生労働省等関 ながら活動して参りました。 係機関との仕様内容、実施時期等の検討及び決 近年では、後発医薬品の使用促進に伴う、一 般名処方に必要となる「一般名処方マスタ」の 定に関われたことは個人的に有意義であったと 感じております。 構築、適切な向精神薬使用の推進に伴い、医薬 今回の表彰選考にもある「DPC様式1記録方 品マスタの「向精神薬フラグ」の新設に関わっ 式変更」では、様式1情報の横持ちから縦持ち て参りました。 への大きなレイアウト変更に関して、関係する また、従来は月に1回だけだった医薬品マスタ 方々と何度となく打合せを実施し、DPC委員会 の公表タイミングを診療情報提供サービスと同 のメンバの協力を得て大きな問題もなく無事に 一にすることも実現できました。 切り替えることができました。このDPC様式調 正確な診療報酬の算定につながる基本マス 査データの有効活用へ向けた仕様変更という観 ターや電子点数表の重要性はますます増大して 点から検討を行えたことは、自分自身良い経験 いくと思われます。そのことに関われる機会を になったと感じております。 与えて頂いた偉大なる先輩や関係各位の皆様に JAHISの活動を通し、これからも日本のDPC 感謝しつつ、更なる利便性の向上を目指して努 制度の向上のためにJAHISの一員として貢献し 力していきたいと思いますので、今後ともよろ ていく所存です。皆様のご指導ご鞭撻を何卒よ しくお願いいたします。 ろしくお願い申し上げます。 55 表彰受賞者紹介 医事コンピュータ部会 医療システム部会 調剤システム委員会 相互運用性委員会 濱田 悟 (日立メディカルコンピュ-タ㈱) 調剤システム委員会でお世話になっておりま す日立メディカルコンピュータ(株)の濱田と 申します。 この度は、平成27年定時社員総会におきまし て功績表彰を頂き、誠にありがとうございまし た。医事コンピュータ協議会の時代から調剤シ ステム委員会に参加させて頂き、気付けば一番 古いメンバーの一人となっておりました。また、 副委員長に任命頂き早や10年近くを経過してお り今回表彰を頂き改めて時間の流れの速さに驚 いております。 制度別に紙色・レイアウトが異なっていたB5 レセプト時代から始まり、A4でのレセプト様式 の統一、レセプト電算処理からのオンライン請 求への移行と時代を見て参りました。現在のオ ンライン請求に至るまでにJAHISが大きく関与 してきており、JAHISの会員の一人として多少 ではございますが貢献できたのではないかと考 えております。 これまで、調剤報酬改定の際や最近では電子 版お薬手帳等の検討において厚生労働省、日本 薬剤師会等の関係機関と直接会話をさせて頂く 機会も頂き、 非常に有意義であったと思います。 今後、益々医療分野においてICTの活用が推進 されJAHISの担う役割も大きくなっていく中で 引き続き微力ではありますが、調剤システム委 員会の活動を通じて社会に貢献していけるよう 努力してまいりたいと考えております。 56 塩川 康成 (東芝メディカルシステムズ㈱) 相互運用性委員会HIS-RISメッセージ交換標 準化WGリーダをさせていただいております、東 芝メディカルシステムズ株式会社の塩川です。 この度は平成27年度の総会におきまして表彰を 賜り、誠にありがとうございます。 当WGでは、院内の部門システム連携における HL7 V2.5 を用いたデータ交換規約の一部を整 備しており、特に放射線、内視鏡、病理分野を 中心に編纂作業を行っております。また、WGで は各種展示会、海外イベントの情報共有など、 業界に対する技術知識共有を進め、参加メン バー全体のレベルアップにも努めております。 放 射 線 デ ー タ 交 換 規 約 に つ い て は、IHE Internationalが 一 昨 年 前 に 発 刊 し たSWF.b Trial Implementationに対応すべく、Ver3.0Cを 完成させ、より国際標準を意識した内容になっ ております。このVer3.0Cはコネクタソン2015の 審査基準にも採用されていますので、会員企業 様を中心とし、広く国内ベンダ様に実装が広が るものと期待しております。 データ交換規約は会員企業様にとって基礎的 な通信仕様の共通設計書になります。相互運用 性の観点から、着実に自社の製品に実装できる よう、理解しやすく、技術的整合性が取れた形 に整備していきたいと考えております。まずは 実装をいただき、実際の施設導入の際には、基 礎通信仕様としてご採用下されば幸いと考えて おります。その際のお気づきの点については、 データ交換規約の品質を高めますので、是非と も当WGにてご指摘下されば幸いです。 末筆になりましたが、今回の受賞に際しまし ては、当WG並びに委員会の関係者皆様のご協力 があってのことと存じております。今後共、皆 様のお力をお借りしながら、引き続き相互運用 性確保のために必要な技術基盤の整備をして参 りたいと思います。 表彰受賞者紹介 医療システム部会 医療システム部会 検査システム委員会 セキュリティ委員会 香坂 浩之 藤咲 喜丈 (エレクタ㈱) (日本光電工業㈱) この度は平成26年度の総会におきまして表彰 この度は表彰頂きありがとうございました。 いただきありがとうございました。私がJAHIS 私は検査システム委員長として他のメンバを表 の活動に参加し、HISと放射線治療RISにおける 彰対象者として推薦していたので、自分が表彰 データ交換規約の検討を始めるために放射線治 対象者になったことで正直驚きましたが、活動 療WGへ参加の誘いを受けたのが2010年末頃で 内容を評価頂いた結果という点で嬉しくも思い した。準備期間を経てスタートしたのは2011年5 ました。 月と記憶しており、それから約4年が経過してお 私はここ数年、セキュリティ委員会の教育事 ります。開始当初はどのように動いていいかも 業を担当し、 入門コースとして実施している「プ わからず、先輩方やWGメンバーに多くの事を教 ライバシーとセキュリティ」等の内容や、 セキュ えてもらいながら進めていたことを記憶してい リティ委員会主要メンバで実施するJAHIS標準 ます。現在の放射線治療市場は米国が中心と 文書セミナの構成などをまとめてきました。ま なっていますが、HISと放射線治療RISとのデー た、その経験を活かし教育事業全体に提案をし タ交換規約は存在しないためWGメンバーと日 たり、幾つかのカリキュラムの見直しに参画し 本国内ニーズや現状の通信内容などを含め多く たりしました。主な提案内容としては、それま の議論を重ねてきました。これらの議論もWGメ で個人にお願いしていた個々のカリキュラム ンバーに支えられ、有意義な時間を過ごせたこ を、JAHISの関係部会、委員会にお願いして、 と は 大 き な 宝 と 思 っ て い ま す。 結 果 と し て それら委員会活動の方向性や問題意識にあわせ 「JAHIS放射線治療データ交換規約1.0C」を制定 ることや講師の複数人体制を実現すること、そ 出来たことはWGのメンバーとしても大きな喜 してその分野で日常的に経験している「相手が びでした。これに対してご評価いただき、WGメ これを知っていたら、もっと楽に良いシステム ンバーを代表してお礼を申し上げます。 が構築できるのに」 を盛り込むことです。また、 現状、がん治療に対して放射線治療が果たす 効果測定においても単に理解度、満足度を測る 役割も多くなり、放射線治療に伴うデータ共有 だけではなく、 「期待していた内容であったか」 のニーズも大きくなっています。国内外の技術 を確認するようにしました。この主旨は行き 動向および国内ニーズなども考慮しながら今後 渡ってないと思いますが、この機会により多く も活動して行きたいと思っています。今後とも の関係者に伝わり、更に良い教育事業となるこ ご支援ご指導よろしくお願いします。 とを祈念しています。 57 表彰受賞者紹介 医療システム部会 医療システム部会 相互運用性委員会 部会長 木村 雅彦 下邨 雅一 このたびは、平成26年度のJAHIS若手表彰を この度は定時社員総会で表彰いただき、誠に (日本アイ・ビー・エム㈱) いただき、誠にありがとうございました。 (富士通㈱) ありがとうございました。現在、医療システム 今回の受賞は、医療システム部会相互運用性 部会相互運用性委員会では様々なJAHIS標準類 委員会の副委員長および委員長としてJAHIS標 を策定していますが、単に規約を策定するだけ 準の策定を推進するほか、データ互換性専門委 でなく、その有効性を検証するために、毎年5~ 員長としてJAHIS実証実験の統括、各種ツール 6社の実システムによる実証実験を行っていま 類( 「HL7メッセージ作成支援ツールVer.1.4」 、 す。これにより、机上の検討ではわからなかっ 「HL7辞書ユーティリティVer.1.1」 )の公開、 「基 た課題を発見し、それを解決することでより使 本データセット適用ガイドラインVer.2.2」の策 いやすい規約にすることを目指しています。 定を行ったことなどを高く評価いただいたもの また、今回の表彰理由の一つに「JAHIS処方 と受け止めております。これらの成果は私一人 データ交換規約」が医療情報標準化指針 で成し得たものでは到底なく、相互運用性委員 (HELICS)に採択されたことが挙げられました 会の委員の皆様のご協力、 ご支援の賜物であり、 が、委員会活動の成果はHELICS指針の採択、厚 この場をお借りして御礼申し上げます。 生労働省標準規格の制定にも結びついていま 特にJAHIS実証実験は、経済産業省委託事業 す。振り返ってみれば、平成16~19年度の経済 「医療情報システムにおける相互運用性の実証 産業省「医療情報システムにおける相互運用性 事業」の成果を継承し、策定したJAHIS標準類 実証事業」を契機に医療情報標準化の動きが加 に基づいてベンダ間のデータ互換性を検証する 速化し、委員の皆様の多大なるご協力のもと、 活動として、参加ベンダ各社のご協力により事 JAHISとして大きな成果を挙げることができま 業当時も含め9年間に渡り継続することができ した。この場を借りて御礼申し上げます。当初 ました。その結果得られた知見はJAHIS標準類 は「HL7は難しい」という雰囲気が漂っていまし の改善に生かされてきたほか、実証実験のため たが、皆で汗を流して作成した規約への愛着も に作成した各種ツールを基にした前述のツール 強くなり、この分野のスペシャリストも少しず 類がJAHISホームページから公開されています つ増えてきました。 ので、是非ご活用ください。 昨今、ヘルスケアICTへの期待がますます大き これからも標準化活動を通して日本の医療IT くなっています。国内外の最新技術動向をタイ 業界の発展のために貢献していく所存ですの ムリーに捉え、JAHIS内はもちろん、行政や学 で、皆様のご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い 会、各標準化団体とも密接に連携しながら今後 申し上げます。 も活動してまいります。ご支援ご協力の程よろ しくお願い申し上げます。 58 表彰受賞者紹介 保健福祉システム部会 事業推進部 健康支援システム委員会 ホスピタルショウ委員会 木内 邦光 (東芝メディカルシステムズ㈱) この度は、栄えある表彰を頂き誠にありがと うございました。 健康情報技術WGリーダ及びJAHIS-日本HL7 協会合同健康診断結果報告書規格WGリーダを 務めさせていただき、 「健康診断結果報告書規格 V1.0」を各種健診を含んだ健診データファイル フォーマット交換方式として、JAHIS標準に登 録することができました。 これは一重にWGメンバー皆様の討議の結果 であり、また、部会及び運営幹事の皆様方、さ らには、パブコメ等で御意見をいただいた各団 体・個人の方のご協力によるものです。深く感 謝いたします。 宮田 賢次 (日立メディカルコンピュータ㈱) この度は、平成27年度総会におきまして表彰 をいただき誠に有難う御座いました。 ホスピタルショウ委員会でお世話になってい ます日立メディカルコンピュータの宮田でござ います。推薦をいただきました事業推進部の皆 様、 事務局の皆様に御礼を申し上げるとともに、 受賞のきっかけをいただきました前ホスピタル ショウ委員長の岩本和則氏に感謝申し上げます。 ホスピタルショウ委員会はその名の通り、一 般社団法人日本経営協会、一般社団法人日本病 院会の主催で行われる『国際モダンホスピタル ショウ』を通じ、会員企業への出展促進活動と JAHISブース出展及びJAHISプレゼンテーショ ンセミナーを行い、主催者との関係維持向上を 標準化に際しては、技術的な検討、標準化申 図り、JAHIS活動アピール、新規入会促進、 請手続、関連機関との調整・ヒアリング、合同 JAHIS収益貢献を図ることを目的としていま WG立上げ等々、初めての事ばかりで時間も掛か す。また、会員相互理解とJAHIS展博活動促進 り苦労しましたが、貴重な経験をする事ができ ました。 本規格による健診データファイルフォーマッ ト交換方式の統一により、健診関連業界におけ る低コストかつ各種健診を含んだ広い範囲での データ交換が可能となり、健康管理や診療等で のデータ利活用が期待できます。 今後は、本規格の普及・利活用及び更新等を 推進するとともに、健康情報において必要とな を目的としたJAHISホスピタルショウ交流会 (展博WG推進)との連携を図り進めています。 今回受賞のきっかけとなったもとにはJAHIS をもっと知ってもらい、もっと参加してもらう にはどうしたらよいかを常に議論している結果 だと思っています。新しい企画として、 『JAHIS ホスピタルショウ交流会』 ・ 『出展者プレゼン テーションセミナー』の企画・運営、 『医療情報 システム入門』の販売等があげられます。 今後もJAHISエリアの検討、一般社団法人日 るさらなる標準化等についても、JAHIS活動を 本経営協会だけでなく、一般社団法人日本病院 通じて広く検討を進めていきたいと思います。 会との関係強化等、 新しい試みを常に取り入れ、 引続き、会員メンバー皆様の御協力の程よろし 更なるJAHISプレゼンス向上に努めてまいりま く御願い申し上げます。 すので、会員の皆様のご協力とご支援を宜しく お願い申し上げます。有難う御座いました。 59 表彰受賞者紹介 グループ表彰の受賞報告 戦略企画部 標準化推進部会 企画委員会 MFERのISO化推進チーム 代表 石井 雅弘 代表 小林 聡 (㈱NTTデータ) (フクダ電子㈱) このたびは、2015年1月に発行しました「2025 このたびは「MFERのISO化推進」の活動につ ビジョン」の作成につきまして、表彰いただき きまして、日本光電工業㈱の田中雅人氏ととも 誠にありがとうございます。受賞メンバー5名を に表彰していただき、誠にありがとうございま 代表して御礼申し上げます。また、 作成に携わっ す。また規約作りを協力していただいた各企業 た企画員会メンバーでありながら表彰対象外で の皆様と、活動をバックアップしていただいた ある戦略企画部長、運営幹事、特別委員の方々 MEDIS-DCにこの場を借りてお礼を申し上げま に深く感謝いたします。 す。 企画委員会では、 2000年に 「21世紀ビジョン」 、 MFER(Medical waveform Format Encoding 2010年に「2020年ビジョン」を策定してまいり Rules)はすべての医用波形を記述できることを ました。今回は、近年の行政動向の変化に対応 目的に考えられた規約で、2002年から心電学会 するとともに、JAHIS設立20周年という記念の の下部組織のMFER委員会を主体として、臨床 年であることから、 「2025ビジョン」を策定いた および工学系の先生方とメーカーの有志が集ま しました。 り規約作りを進めてまいりました。基本規約で 2025年は、団塊の世代が75歳以上となること あるPart-1は、日本光電工業㈱の平井正明氏らの から日本の社会保障制度において節目の年とさ ご尽力により2007年にISO/TS 11073-92001とし れており、2025年の状況に対応できる社会保障 て技術仕様として制定され、今回表彰された活 提供体制の構築が急がれています。このような 動によりISO/IS 22077-1として国際規格にする 構造変化に対し、ITは欠かすことのできない ことができました。また、 サブ規約の心電図ISO/ ツールであり、国の発表する資料ではITへの要 TS 22077-2および長時間心電図ISO/TS 22077-3 求や期待が数多く施策として述べられていま につきましても技術仕様にすることができまし す。こうした変革やITに寄せられる要求に応え た。 るため、JAHISとして国民のために真に役立つ 現在は負荷心電図規約をISO/TSにする活動 ヘルスケア関連システムのあるべき姿を描き、 と、心電図以外のモニタ波形、脳波などの規約 どのような方向で活動すべきかを考え、それら の整備を進めています。実社会の方でも、厚労 を2025年に向けたビジョンとしてまとめました。 省標準規格の他、さまざまな標準規格の採用が 今後は、「2025ビジョン」の実現に向けて普 進んでおり、医療データの標準化を支えており 及、推進を進めてまいります。会員の皆様には ます。今後とも規約の整備やMFER利用の普及 引き続きご支援、ご協力の程よろしくお願い申 に対して、会員企業の皆様のご協力をお願いい し上げます。 たします。 60 表彰受賞者紹介 幹部功労受賞者から 日本電気株式会社 日本電気株式会社 青木 順 真野 誠 このたび幹部功労表彰をいただき誠にありが とうございました。 医療システム部会副部会長を2.5年、運営会議 議長を2年、副議長兼事業推進部長を1年という ことで表彰となりましたが、医療システム部会 副部会長時代はほぼ幽霊部員状態でしたので、 表彰対象という実感が湧きませんでした。その つけが回ってきたのか2012年運営会議議長に選 任され、最初はかなり戸惑いましたが、運営会 議メンバおよび事務局の方、そして会員各社の 皆様のご支援を得て務めることができました。 富田前議長時代の2010年7月に一般社団法人化 され、そのあとを引き継ぐかたちで議長となり ましたが、2012年から2014年の間では、事業企 画推進室の立ち上げ、厚生労働省事業の受託、 JAHISアーカイブの運用開始、コンプライアン ス活動の開始など、JAHIS運営基盤の強化が少 しでも進んだのではと思います。 現在は事業推進部を担当させていただいてお りますが、 教育事業や展示博覧会事業を通して、 この業界およびJAHISの認知度アップ、次の世 代を担う人材の育成に注力していきたいと思い ます。引き続き皆様のご協力をよろしくお願い 申し上げます。 この度は、栄えある表彰を頂き誠にありがと うございました。 今回、幹部として5年務めたことの表彰です が、実はJAHISの前身である医事コンピュータ 協議会の時代から業界活動を行っており、今年 で33年になります。当時、点数表は、甲と乙に 分かれており、レセプトはB5版で、紙の色と印 刷の色で社保・国保、本人・家族、単独・併用 を切り分けている時代でした。今にして思えば、 コンピュータを導入して、運用を改善するので はなく、制度・運用にコンピュータを合わせる と言った状況でした。 これに対し、医事コンとして地道な活動を続 けて、レセプトのA4化(1種類化) 、その後のレ セ電算という発展に努力したことを覚えていま す。その後、平成15年には、DPCがスタートし ますが、この時に当時の矢島企画官、江波課長 補佐から、 「DPC制度は、コンピュータ運用を前 提とするので、協力してくれ。 」と言われた時は うれしかったですね。やっと、コンピュータ運 用を考慮した制度設計に協力できることにな り、診断群分類決定の方式、請求計算の方式、 レセプト等々、提案させて頂きました。心残り は、大病院にレセ電算が普及しておらず、レセ 電コードを使いたかったが、Kコードになって しまったことです。 近年は、戦略企画部長、運営幹事として、受 託事業拡大、教育・セミナー、展博に関して活 動してきました。現在、JAHISの担う医療ICTは 院内から連携・研究、個人の健康に至るまで発 展しようとしています。今後とも、微力ながら 医療ICT、ならびに、JAHISの発展に貢献して行 きたいと考えています。 61 表彰受賞者紹介 日本アイ・ビー・エム株式会社 富士通株式会社 留奥 修 安藤 慶祥 この度は、幹部功労表彰を頂き,まことにあり がとうございます。日本アイ・ビー・エム株式 会社の留奥です。 平成22年より、標準化推進部会の副部会長を 努めさせていただいております。 標準化推進部会でお世話になっております、 富士通株式会社の安藤です。 この度は平成27年度定時社員総会において過 分な表彰を頂きまして誠にありがとうございま した。深く御礼申し上げます。 副部会長に着任する前には、医療システム部 私がJAHISの前身ともいえる医事コンピュー 会下の相互運用性実証事業WGにも参加させて タ協議会にお世話になり始めたのは1980年代の いただき、少しずつではございますが業界専門 終わりのことでした。一社の力ではどうにもな 用語などを身につけさせていただいた思い出が らないことが、各社が力を合わせて取り組むこ ございます。 とで解決に向かって動き出すものであることを 標準化推進部会におきましては、着任当時の 2010年ごろ、標準化目標の明確化とスケジュー 深く実感した次第です。まさに毛利元就の「三 本の矢」の例え話の通りでした。 ル化のための標準化マップの作成や医療情報シ その後しばらくの空白期間を経て2005年から ステムの患者安全に関するリスクマネジメント 再び、大きく発展した現在のJAHISにお世話に ガイドライン発行などといった重要な施策を実 なることとなりました。医療情報の標準化マッ 行している時期に関わらせていただきました。 プ検討WG、厚労省「医療共通ID検討プロジェク また近年はJAHISを通じてHELICS協議会に ト」委員活動、医療システム部会、そして現在 も参加させていただき広報委員として普及活動 は標準化推進部会、ヘルスソフトウェア対応委 の支援をさせていただいているところです。 員会、コンプライアンス委員会の活動に参画さ あっという間に5年が経過し、業界の標準化推 せていただいております。 進のために微力ながら貢献できたこと、これも 最近特にその必要性を痛感しているのは、世 ひとえに皆様のご支援とご協力の賜物と、深く 界の動きを見据えて、その上で日本の業界とし 感謝申し上げます。 てどう動いていくべきか、というグローバルな 今後ますます多様化・複雑化してくる医療情 報の世界で標準が制定され、標準化の普及がさ らに推進することを切に願っております。 視点です。 その意味で、JAHISの存在意義は今後益々大 き く な っ て く る こ と は 間 違 い あ り ま せ ん。 JAHISと業界の健全な発展のために、今後も微 力を尽くしてまいりますので、引き続きよろし くお願い致します。 62 表彰受賞者紹介 パナソニック ヘルスケア株式会社 小宮 宏之 この度は、栄えある表彰を頂き誠にありがと うございます。 私はJAHISにおいて、1990年代後半から電子 カルテ関係の委員会や国内標準化委員会等に参 画、 その後2007年度に医事コンピュータ部会長、 2011年度に運営会議副議長、2012年度に事業推 進部長を経て、2013年度から現在まで医事コン ピュータ部会長を務めさせて頂いております。 これもひとえに、会員各社の皆様のご支援とご 協力の賜物と深く感謝しております。 20年余り前、当時の医事コンピュータ協議会 を母体として発足したJAHIS。懸案であった法 人化も果たし既に5年を経過、制度整備も着々 と進んでいると感じております。 JAHISは多くの参画会社、委員の皆様の日々 のご尽力の下で運営されており、特に委員の皆 様の極めてまじめで熱心な活動ぶりには、大変 感心しております。 今後のヘルスケアICT産業としては、院内・院 外ネットワーク化はもちろん、地域包括ケアの 推進に向け、一層の標準化・効率化の検討と普 及推進が求められておりますが、参画各位の皆 様のお力により、 「国民に真に役立つ保健医療福 祉情報システム」の実現に向け、JAHISは医療・ 福祉の進化に更に貢献できることと思います。 今後とも会員の皆様の発展に寄与できるよ う、各部会の皆様と協力して、また医事コン ピュータ部会の各委員会が一丸となって取り組 んで参りますので、引き続き皆様のご支援・ご 協力を賜りますようお願い申し上げます。 63 運営状況報告 運営状況報告 会誌第55号(平成26年9月発行)から本誌発行までに開催された理事会・運営会議・総務会の会議 内容を審議事項を中心にご紹介いたします。JAHISの活動方針が決まる経緯をご理解いただくととも に、戦略企画部の運営幹事を始めとするメンバーが、さまざまなJAHIS活動の重責を担っている様子 を読み取っていただければ幸いです。 また、併せて現時点での会員数の状況をご報告いたします。 ■平成27年会員数状況(平成27年6月30日現在) 会員種別 A B C D E F 計 H27・ 4・ 1現在 7 2 9 27 118 205 368 4 1 5 -1 -1 * 入会 退会 種別変更 H27・ 6・ 30現在 7 1 -1 3 8 27 1 -1 123 204 372 *(注)前年度末退会と4月1日付け種別変更を反映し、4月1日付け入会は含まない 理事会 平成26年度第2回定例理事会、平成27年度第1回定例理事会と第35回~第44回の書面理事会が開 催されました。その審議結果は次のとおりです。 平成26年度 第2回定例理事会 日時:平成27年2月23日(月) 午前9時50分から11時まで 場所:JAHIS事務所 第1、2、3会議室 出席:理事8名、監事1名 議事:報告事項1 平成26年度 第1・2・3四 半期の活動報告 報告事項2 平成27年度事業計画(案) 平成27年度 第1回定例理事会 日時:平成27年6月9日(火) 午前9時50分から10時24分まで 場所:経団連会館 元禄の間(405号室) 出席:理事9名、監事1名 議案:第1号 平 成26年度事業報告承認の件 承認 第2号 平 成26年度収支決算報告及び 監査報告の件 承認 第3号 平 成27年度事業計画承認の件 承認 64 第4号 平 成27年度収支予算計画承認 の件 承認 第5号 役員選任の件 承認 第6号 副会長選定の件 承認 第35回書面理事会(平成26年7月17日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 ㈱パスカリア F会員 (富士通㈱ 紹介) ㈱テクノラボ F会員 (㈱テクノメディカ 紹介) ㈱豆蔵 F会員 (日本アイ・ビー・エム㈱ 紹介) 第36回書面理事会(平成26年9月16日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 ワールドビジネスセンター㈱ F会員 (㈱健康保険医療情報総合研究所 紹介) ㈱ライブワークス E会員 (日本事務器㈱ 紹介) 運営状況報告 ㈱光通信 E会員 (㈱メディカルフロント 紹介) ㈱プラスワン E会員 (日本アイ・ビー・エム㈱ 紹介) ㈱SJメディカル E会員 (㈱ノーザ 紹介) ピー・ホット㈲ F会員 (㈱ネグジット総研 紹介) ㈱A-システム F会員 (㈱タカゾノ 紹介) ㈱エス・エム・エス E会員 (日本アイ・ビー・エム㈱ 紹介) 第37回書面理事会(平成26年10月17日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 Sky㈱ F会員 (富士通㈱ 紹介) ㈱社会保険研究所 F会員 (㈱じほう 紹介) ㈱ビーシステム E会員 (㈱KDDIエボルバ 紹介) 第38回書面理事会(平成26年11月13日付け) 議案:第1号議案 JAHIS規則の追加・改定・ 修正の件 承認 専従の事務局長の新設により事務局次長を 廃止し、新たに事務局長を追加する目的で JAHIS規則5号を改定する。 第39回書面理事会(平成26年12月12日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 ㈱シスラボ E会員 (日本アイ・ビー・エム㈱ 紹介) 第40回書面理事会(平成27年1月16日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 ㈱システム ツー・ワン F会員 (日本アイ・ビー・エム㈱ 紹介) 第41回書面理事会(平成27年2月13日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 ㈱ディー・エス・ケイ F会員 (日本コンピューター㈱ 紹介) ㈱ジーシーシー F会員 (日本コンピューター㈱ 紹介) 第42回書面理事会(平成27年3月11日付け) 議案:第1号議案 参与委嘱の件 承認 J AHIS規程5024号に基づき、橋詰明英に参 与を委嘱する。 第2号議案 入会承認の件 承認 ㈱STNet E会員 (㈱EMシステムズ 紹介) ㈱ナノメディカル E会員 (㈱シーエスアイ 紹介) オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス㈱ E会員 (㈱テクノメディカ 紹介) 第43回書面理事会(平成27年4月16日付け) 議案:第1号議案 第 5期定時社員総会招集 承認の件 承認 日時 平成27年6月9日(火) 10:45〜11:45 場所 経団連会館4階 ダイアモンドルーム 議事 議案第1号 平成26年度収支決算報 告及び監査報告の件 議案第2号 平成27年度事業計画承認の件 議案第3号 平成27年度収支予算承認の件 議案第4号 役員選任の件 報告事項 平成26年度事業報告の件 第2号議案 会員種別変更の件 承認 J AHIS規則1号第4条に基づき、株式会社E Mシステムズの会員種別を変更することに つき承認を求める。 (会員種別:C→B) 第44回書面理事会(平成27年5月15日付け) 議案:第1号議案 入会承認の件 承認 ㈱オーイーシー E会員 (日本アイ・ビー・エム㈱ 紹介) ㈱エス・エム・シー F会員 (㈱コンダクト 紹介) 65 運営状況報告 運営会議 平成26年度 第4回運営会議議事録 【日時】 :平成26年7月15日 (火) 15:00〜17:00 負業務」 の受託が承認された。 (4) JAHIS会誌56号 (20周年記念号)の内容 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 は、 15周年記念号からの5年間の差分だけ (1) 「ヘルスソフトウェア推進協議会」 設立の件 でなく、過去の20年を振り返った内容も検 本件、3Jにて、改正薬事法対応について業 討対象とすることとなった。 界自主ガイドライン作成等検討してきた (5)医事コンピュータ部会 歯科システム委員 が、8月1日予定通り本協議会を設立する 会の西田副委員長が退任のため、後任とし こととなった。 て、株式会社ミックの川越氏が、承認され (2) 事業企画推進室・増員のお願いについて た。 関係機関からのJAHISへの期待に応えてい くために、専任(常勤)の副室長1名の増 員を提案し承認された。 (3)国際標準化委員会規程改訂の件が承認され た。 (4)医事コンピュータ部会 介護システム委員 会・副委員長の増員について承認された。 (5)対外活動申請 「第34回医療情報学連合大 会」 厚労省医政局に設置された「内服薬処方せ んの記載方法の在り方に関する検討会」に 関する企画セッションへの参加が承認され た。 (6)対外活動申請 「電子処方せんに関する拡大 会議」 への参加が承認された。 (7)国際モダンホスピタルショウ 懇親パー ティに伴う予算修正の件が承認された。 平成26年度 第5回運営会議議事録 【日時】 :平成26年8月19日 (火) 15:00〜17:20 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1) 運営部・戦略企画部予算・修正の件 ヘルスソフトウェア推進協議会会費の予備 費からの支出について承認された。 (2)事務局長公募に関するスケジュール案が提 出され、 承認された。 (3)厚労省請負業務として、 「地域間で医療情報 等を交換するための規格等策定に関する請 66 平成26年度 第6回運営会議議事録 【日時】 :平成26年9月24日 (水) 15:00〜17:00 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1)厚労省受託事業の予算修正書が追認され た。 (2) 対外活動申請 ①日本医療機能評価機構主催「平成26年IT 化・情報機器セミナー」 ②全日本病院協会・医療の質向上委員会主 催「医療ITと安全・個人情報保護・機密 保護研修会」 ③JAMI主催第34回医療情報学連合大会「医 療現場からみた医療ソフトウェア規制」 の3件が承認された。 (3)対外活動申請: 「厚労科研 「電子化した処方 箋の標準化様式の整備と運用に関する研 究」 班会議」 への参加が承認された。 (4)事業推進室新設に係る予算修正申請は、予 備費の充当にて対応することが承認され た。 平成26年度 第7回運営会議議事録 【日時】 :平成26年10月21日 (火) 15:00〜17:10 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1)事務局長として、東芝メディカルシステム ズ社 鈴木義規氏の12月1日からの着任 運営状況報告 が承認された。 (2)事業企画推進室・副室長 (橋詰)氏の業務委 託契約について承認された。 (3)総務省事業 「在宅・介護分野における情報連 携基盤」に関する野村総研からの 「平成26 年度総務省二次請負事業」の受託が承認さ れた。 (4)事務局長公募に伴うJAHIS規則5号(運営 会議規則) 、規則100号 (戦略企画部規則) 、 規則201号 (事務局規則) 、規則101号 (総 務会規則) が承認された。 (5) 対外活動申請 ①「医療情報学連合大会共催三菱電機展示 ルームセミナーにおける講演「地域医療 連携の標準化における最新動向につい て」が承認された。 平成26年度 第8回運営会議議事録 【日時】 :平成26年11月18日 (火) 15:00〜17:00 【場所】 :JAHIS第1~第2会議室 (1)医療システム部会副部会長として橋詰氏か ら為国氏への交代が承認された。 (2)戦略企画部・ヘルスソフトウェア対応委員 会委員長選出の件が承認された。 (3)戦略企画部・予算修正として、事業企画推進 室の業務委託費増額について承認された。 (4)ホームページ、入会申込書、 20周年記念誌、 2025ビジョン等において、 JAHISの目的・ 理念の表現統一が承認された。 (5)企画委員会作成の 「2025ビジョン」発行が 承認された。 (6) JIRA主催の 「第4回JIRA画像医療システム 産業研究会」セミナーのJAHISホームペー ジへの掲載が追認された。 ② 医 機 連 医 療ICT推 進WGに お け る 講 演 (7)厚労省からNECが受託した 「医療等分野 「ICTの活用による患者安全について」が における番号制度の活用等に関する調査研 承認された。 (6) 対外活動申請 ①第51回HL7セミナーにおける講演 「JAHIS データ交換規約(共通編)Ver1.0のご紹 介」が承認された。 ②第34回医療情報学連合大会における「病 究業務」に関するヒアリング協力の相談が あった。 (8) 滋賀県保険者協議会からの講師派遣依頼 12/3「生活習慣病予防対策推進研修会」に おける「データヘルス計画について(仮) 」 の鹿妻委員長講演依頼は、承認された。 (9)関西学院大学人間福祉学部からのゲストス 院情報システムの利用者心得の普及に向 ピーカー派遣依頼 けたベンダ意見」の発表が承認された。 12/10関西学院大学での人間福祉学部講義 ③日本輸血・細胞治療学会ガイドライン委 員会における 「日本の輸血医療の標準化、 安全な輸血医療の推進・提供に向けての 「人間福祉情報論」の金本委員長講義依頼 は、承認された。 (10) 唐津東松浦医師会からの講師派遣依頼 H27/2/1「在宅医療を担う人材育成研修会」 関連分野の状況把握や意見」の発表が承 における「在宅医療・介護連携のICT利活用」 認された。 に関する光城WGリーダの講演依頼は、承 (7) 対外活動に関する申請/承認書 (追認審議) 11月に開催される第34回医療情報学連合大 会のF会場運営が追認された。 認された。 (11)新任事務局長着任に伴う予算修正の件に ついて、 承認された。 67 運営状況報告 平成26年度 第9回運営会議議事録 【日時】 :平成26年12月16日 (火) 15:00〜17:00 【場所】 :JAHIS第1~第2会議室 (1)事業企画推進室の請負事業として、NEC からの受託事業が承認された。 (2)戦略企画部 ヘルスソフトウェア対応委員 会の予算修正について、 承認された。 (3) 特別委員委嘱継続について承認された。 (4)一般社団法人日本データ通信協会のタイム た。 (7)日本医師会とのホームページ・リンク依頼 について相談があった。 (8)来年度予算として4月のHIMSS2015 (シ カゴ) への出張経費の執行が承認された。 (9)総務会事務局部長 (大滝氏)の契約延長が承 認された。 (10)新出納責任者 (木下氏)を総務会専任部長 として就任することが承認された。 ビジネス協議会から依頼のあったタイムス (11) 定例理事会の招集について承認された。 タンプ普及促進セミナ ( 医 療 分 野 )へ の (12) 興梠先生の特別委員委嘱が承認された。 JAHIS後援名義使用について承認された。 (13) 対外活動申請について (5)国保中央会からのオブザーバ参画依頼につ いて追認された。 平成26年度 第10回運営会議議事録 【日時】 :平成27年1月20日 (火) 15:00〜17:40 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 ①SS-MIX2仕様書策定コアメンバ会議、 SS-MIX2ストレージへの歯科関連情報蓄 積に関する検討会議については、JAHIS の意見を代表するため、戦略企画部内に 対応組織を作成検討することとなった。 (1)来年度、戦略企画部会、標準化推進部会、医 ②平成27年度厚労科研「歯科診療情報に関 療システム部会の特別委員予定者につい わる電子用語集構築とその有効性検証に て、 来年度委嘱が承認された。 (2)野々村副室長、篠田戦略企画部特命部長の 契約の継続が承認された (3)2月7日 (土)にシスコシステムズ@東京 ミッドタウンで開催予定の日本IHE協会主 催「第57回IHE勉強会in東京」 (タイトル 「医 療情報基盤実装ガイドについて」 )における 戦略企画部 事業企画推進室 吉村室長の講 演が承認された。 (4)平成26年度第2回理事会実施内容につい て承認された。 (5)リードジャパン社より、2月4日 (水)~6 日 (金)にインテックス大阪で開催予定の 「 第 5 回 関 西 医 療 機 器 開 発・製 造 展 (MEDIX-KANSAI) 」 については、 展示会全 入手することを前提に承認された。 平成26年度 第11回運営会議議事録 【日時】 :平成27年2月17日 (火) 15:00〜17:00 【場所】 :JAHIS第1~第2会議室 (1) 対外活動申請 ①国立病院機構(厚労省国立病院機構管理 室)に「電子カルテから出力される医療 情報の形式共通化に関する意見提出」に ついて、追認された。 ②日本IHE協会―2015年3月14日に御茶ノ 水ソラシティカンファレンスセンターに 体の案内ではなくGHSに係るセミナー部 て開催予定の「第58回IHE勉強会in東京~ 分を抽出して会員窓口に案内をだすことと ベンダ向けIHE入門と地域連携セミナー なった。 ~」での講演について、承認された。 (6)厚労省より参考人選出依頼の件が承認され 68 関する研究」への活動申請は、依頼状を 運営状況報告 (2) 橋詰氏への参与委嘱について、 承認された。 (3)平成26年度 第2回定例理事会の内容に ついて承認された。 (4)部会規則102号 「標準化推進部会規則」につ いて、 承認された。 (5) 総務会今年度予算修正について承認された。 (6) 平田氏への特別委員委嘱が承認された。 (7) 対外活動申請 (SS-MIX2) 平成27年度 第1回運営会議議事録 【日時】 :平成27年4月21日 (火) 15:00〜17:30 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1)審査支払基金本部様より、広報誌 「月刊基 金」への寄稿依頼があった。内容は、 JAHIS の概要紹介である。 本件は、 承認された。 (2)公正取引委員会より、添付資料 「物流事業者 との取引の公正化について」に関し、会員へ SS-MIX2標準化ストレージ仕様書に関し、 の周知依頼があった。本件は、会員窓口メー JAMI、JAHIS、日本HL7協会、SS-MIXコ ルにて周知することが承認された。 ンソーシアムのコアメンバで検討し改版す (3)ヘルスソフトウェア対応委員会では、 ITEM る件は、対外活動として申請を行うことで におけるJIRAの対応等を考慮し、 JAHISに 承認された。 おいても、国際モダンホスピタルショウへ (8)対外活動申請 (歯科2)が、上記 (7)と同様、 承認された。 の対応を行うため、 「 ヘルスソフト・ホス ピタルショウ対応TF」 を設置した。 (4)平成27年度定例理事会・社員総会に向けて 平成26年度 第12回運営会議議事録 【日時】 :平成27年3月17日 (火) 15:00〜17:30 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1) 平成27年度予算計画について、 承認された。 (2)事業企画推進室・室長公募開始の件が承認 された。 (3) 対外活動申請 ①JEITA 医療用ソフトウェア専門委員会 客員委員として、戦略企画部 事業企画推 進室 橋詰副室長の就任が、 承認された。 (4)日本病院薬剤師会との緊急安全性情報や安 全性速報の共有について、 承認された。 (5) 理事会での指示事項についての相談 MEJとの連携について、MEJにて打合せを 行うこととした。 (6)保健福祉システム部会の運営幹事交替 (平 井氏 ―> 中光氏) 、 総務会副部会長交替 (中 光氏 ―> 高橋氏) 事務局交替 (伊藤氏 ―> 平井氏) の件が承認された。 (7)学識経験者への国際標準化団体会合参加依 頼に関する予算措置が承認された。 当日の詳細なプログラム、シナリオの説明 があり、 承認された。 (5)定時社員総会での表彰候補者について審議 が行われ、 全員承認された。 (6)定時社員総会資料 (収支決算報告書、収支予 算書) について説明があり、 承認された。 (7)医事コンピュータ部会副部会長の交代 (山 口副部会長 ―> 岩崎氏) が承認された。 (8) 「 国保制度の事務処理に係るシステム関係 実務勉強会」オブザーバ参加者変更の件が 承認された。 (9)東京都保険者協議会からの講演依頼の件 は、 規則5019号に基づき、 JAHISのテンプ レートを使用可能かどうかを検討し、次回 の戦略企画部会議にて結果を報告すること となった。 平成27年度 第2回運営会議議事録 【日時】 :平成27年5月26日 (火) 15:00〜17:30 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1)公募の結果、事業企画推進室長としてコニ カミノルタ㈱の吉村 仁氏が選定された件 が承認された。 69 運営状況報告 (2) IHE-Jへの推薦理事2名は役職連動となっ て、 追認された。 ているが、議長以外が不明確であるため、他 の1名については運営部と医療システム部 会で検討し、 選任することとなった。 (3) 「世界最先端IT国家創造」宣言 (案)に対する パブコメ案が承認された。 (4)平成27年度定例理事会・社員総会に向けて のシナリオ概要につき承認された。 (5)厚生労働省保険局医療課委託事業の調査検 平成27年度 第3回運営会議議事録 【日時】 :平成27年6月16日 (火) 15:00〜17:30 【場所】 :JAHIS第1~第3会議室 (1) 「 サイバーセキュリティに関する厚労省通 知」に対する会員への連絡については、会員 に対し、提示された内容の通知を会員窓口 メールに発行することとなった。 討委員会の委員委嘱の件は、委員として、医 (2)対外活動申請としてHELICS協議会 「看護 事コンピュータ部会 電子レセプト委員 実践用語標準マスタ」に関する審査委員会 会 西口委員長の参加が承認された。 に、 「 病棟業務支援システム専門委員会」の (6)医療システム部会対外活動申請として、① 木戸 須美子氏 (東芝メディカルシステム 看護実践用語標準マスタ普及推進作業班委 員派遣、②第53回HL7セミナ講師派遣の2 ズ) が参加することが承認された。 (3)事業推進部副部長の関口氏より、6月16日 件が申請され、 2件とも追認された。 付けで副部長を辞任したいとの申し出があ (7)地域医療福祉情報連携協議会からの講演依 り、後任候補として富士通㈱ の山内 俊幸 頼について、 追認された。 氏が承認された。 (8)東京都保険者協議会からの講演依頼につい 総務会 報告事項は割愛させていただき、主な審議事項 の要旨を以下に紹介します。 ①1002号 国際標準化委員会規程 規程の改定を原案どおり承認した。この 規程改定にともない国際標準化委員会に 平成26年度 第4回総務会 関しては、専門委員会・WG等の下部組織 【日時】 平成26年7月28日 (月) 14:00〜15:40 に委員登録する者を自動的に上位組織へ 【場所】 JAHIS 第3会議室 登録する運用は止めることとする。 【審議事項】 1)規程制定について ①6004号 平成26年度厚生労働省請負事業 の実施に関する細則 ②6005号 平成26年度厚生労働省請負事業 における各種経費の扱いに関する細則 ③6006号 平成26年度厚生労働省請負事業 における各種文書の管理細則 3 点の細則について文言・誤字脱字を 【日時】 平成26年8月22日 (金) 16:00〜18:10 【場所】 JAHIS 第4会議室 【審議事項】 1)規程改定について ①5018号 受託、請負に関する規程 原案どおり承認した。次回の運営会議に て改定の報告をする。 チェックし、必要に応じて修正する事を ②101号 総務会規則 条件に8月1日付けでの制定を承認した。 審議した改訂案を次回の運営会議におい 2)規程改定について 70 平成26年度 第5回総務会 て、総務会から提案して審議にのせる事 運営状況報告 とする。 摘された文言修正を反映したうえで承認 する事とした。 平成26年度 第6回総務会 【日時】 平成26年9月19日 (金) 16:00〜17:50 【場所】 JAHIS 第5会議室 【審議事項】 1)規程改定について 2)JAHIS競争法コンプライアンス自己監査報 告について 自己監査表に基づき自己評価を実施して、 総務会のコンプライアンス活動が適正に運 営されている事を確認した。監査人・監査 ①101号 総務会規則 責任者・コンプライアンス推進責任者が署 附則に「この規則は平成26年12月1日以降 名した上で、コンプライアンス委員会に提 に専任の事務局長が就任した日から施行 出する。 する」と追記して原案どおり承認した。 次回の運営会議にて総務会から改定案を 提案する。 平成26年度 第8回総務会 【日時】 平成26年11月14日 (金) 15:00〜17:35 ②JAHIS規程5001号(会計処理細則) 【場所】 JAHIS 第5会議室 ③JAHIS規程5007号(会員会社からの出向 【審議事項】 者に関する規程) ④JAHIS規程5008号(会員会社定年退職者 の専門職員雇用に関する規程) ⑤JAHIS規程5015号(印章の取扱いに関す る規程) 1)規程制定について ①JAHIS規程5023号(重要情報取扱い規程) 審議の結果、今回の案をベースに総務会 で素案を作成して、コンプライアンス委 員会に提案する事とした。2015年2月末 ⑥JAHIS規程5016号(慶弔金規程) を目途に制定が完了するスケジュール感 事務局長体制への移行に向けた以上の5 で進める事とした。 規程については、一部文言修正を加えた うえで承認した。附則に「この規程は平 平成26年度 第9回総務会 成26年12月1日以降に専任の事務局長が 【日時】 平成26年12月12日 (金) 15:00〜17:20 就任した日から施行する」を追記した。 【場所】 JAHIS 第5会議室 【審議事項】 平成26年度 第7回総務会 【日時】 平成26年10月17日 (金) 15:00〜16:20 1)重要情報管理フローについて JAHIS規程5023号(重要情報取扱い規程)の 【場所】 JAHIS 第5会議室 運用の基礎となる「取扱いに注意を要する 【審議事項】 情報に関する管理フロー(案) 」について審 1)規程改定について ①JAHIS規程6007号(平成26年度総務省請 負事業の実施に関する細則) 議して大筋で了承した。規程5023号の素案 と併せてコンプライアンス委員会に提示す る事とした。 ②JAHIS規程6008号(平成26年度総務省請 負事業における支払い細則) ③JAHIS規程6009号(平成26年度総務省請 負事業における各種文書の管理細則) 以上の3規程の改定については、審議で指 平成26年度 第10回総務会 【日時】 平成27年1月9日 (金) 16:00〜17:30 【場所】 JAHIS 第5会議室 【審議事項】 71 運営状況報告 1)規程制定について ①JAHIS規程5023号( 「取扱いに注意を要す 確認して承認とする。3月末で実績値に変 動がある場合はそれを反映する。 る情報」に関する規程) 1月14日のコンプライアンス委員会で内 平成26年度 第12回総務会 容が確認される事を前提に制定を承認し 【日時】 平成27年3月13日 (金) 10:00〜11:45 た。 【場所】 JAHIS 第5会議室 2)標準化推進部会規程改定案 ①JAHIS規則102号(標準化推進部規則) ②JAHIS規程1001号(国内標準化委員会規 程) ③JAHIS規程1002号(国際標準化委員会規 程) 【審議事項】 1)規程制定について ①JAHIS規程5008号(会員会社定年退職者 の専門職員雇用に関する規程) 第3条の第6項を以下のとおり修正して 承認した。本日付で施行として、次回運 ④JAHIS規程1003号(普及推進委員会規程) 営会議に報告する。 「給与額は、業務内容 ⑤JAHIS規程1004号(安全性・品質企画委 および就労時間により申請元組織の長と 員会規程) 総務会で案を作り、本人と協議して決定 標準化推進部会から提示された案につい する。なお、給与額の上限は、運営会議 て、表現・文言を修正して承認する事と 議長、総務会長、事務局長が定期的に見 した。JAHIS規則102号については運営会 直すものとし、事務局長が管理する内規 議にて審議する必要がある為、総務会で として別途定める。 」 修正した案を標準化推進部会から運営会 議に提示する事とする。 平成27年度 第1回総務会 【日時】 平成27年4月14日 (火) 15:00〜16:45 平成26年度 第11回総務会 【日時】 平成27年2月10日 (火) 10:00〜11:50 【場所】 JAHIS 第5会議室 【審議事項】 1)規程制定について ①JAHIS規程5024号(参与の委嘱に関する 規程) 第4条1項の契約期間について明確な表 現となる様に、JAHIS規程5008号の第3 【場所】 JAHIS 第2会議室 【審議事項】 1)規程制定について ①JAHIS規程5025号(会議室利用規程) 規程内容が細部にわたっているので規程 部分と運用マニュアル部分に分けて再検 討する事とした。また、JAHISの会員が 会議に参加している事を明確にしたいと の意見も出された。 条第7項の文言と合わせる事とした。審 議で出された指摘事項を反映した文案を 作成し、総務会メンバーが確認して承認 【日時】 平成27年5月22日 (金) 15:00〜16:30 とする。 【場所】 JAHIS 第2会議室 2)総務会の平成26年度事業の成果(案)につ いて 表現等について指摘事項がいくつか出され た為、それらを反映して総務会メンバーに 72 平成27年度 第2回総務会 【審議事項】 1)規程制定について ①JAHIS規程5025号(会議室利用規程) 一部の文言を修正する事として制定を承 運営状況報告 認した。 2)規程付表の改定について ①JAHIS規程5013号(対外活動に関する承 認規)の付表1 付表1「JAHIS対外活動に関する申請/ 承認書」を原案どおり改定する事を承認 した。 平成27年度 第3回総務会 【日時】 平成27年6月19日 (金) 15:00〜17:10 【場所】 JAHIS 第3会議室 【審議事項】 1)規程制定について ①JAHIS規程5023号(取扱いに注意を要す る情報に関する規程) 顧問弁護士に各種アドバイスをもらうと 共に、一般的な「機密保持誓約書」の原 案を作成いただいた。その機密保持誓約 書の内容を盛込み、修正した規程案を総 務会案として、再度コンプライアンス委 員会に提示する事とする。 2)事業推進部会規則の改定について ①JAHIS規程106号(事業推進部会規則)の 変更案 事業推進部会から提示された追加文言案 が他部会の表現と異なるので、統一する 必要性がないか事業推進部会に確認する 事とした。 73 運営状況報告 委員派遣ならびに協賛・後援 委員派遣 1.一般社団法人電子情報技術産業協会 「ヘルスケアインダストリ事業委員会 医療用ソフトウェア専門委員会」客員委員 戦略企画部 事業企画推進室 副室長 橋詰明英 2.一般財団法人医療情報システム開発センター 「歯科分野の標準化委員会」委員 医事コンピュータ部会 歯科システム委員会 副委員長 多貝浩行 3.一般財団法人医療情報システム開発センター 「看護実践用語標準マスター普及推進作業班」委員 医療システム部会 部門システム委員会 病棟業務支援システム専門委員会 専門委員長 藤咲喜丈 4.厚生労働省 「保険局医療課委託事業 調査検討委員会」委員 医事コンピュータ部会 電子レセプト委員会 委員長 西口妙子 5.HELICS協議会 「看護実践用語標準マスターに関する審査委員会」委員 医療システム部会 部門システム委員会 病棟業務支援システム専門委員会 木戸須美子 6.一般社団法人日本医療情報学会 「第35回医療情報学連合大会」 ・プログラム委員 医療システム部会 運営幹事 高橋俊哉 ・実行委員 事業推進部 運営幹事 真野誠 7.一般社団法人日本IHE協会 理事 運営会議議長 藤岡 宏一郎 医療システム部会部会長 下邨 雅一 協賛・後援 1.日本医用画像工学会 「第34回日本医用画像工学会大会」後援 2.社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会 「第37回第2種ME技術実力検定試験」協賛 3.一般社団法人日本医療福祉設備協会 「第44回日本医療設備福祉学会」後援 74 全員メール 会員連絡窓口宛てと全員宛てメール(2014年7月〜2015年6月末) 通知 番号 宛先 52 窓口 標的型攻撃におけるマルウェア感染等について 51 全員 第54回HL7セミナーのご案内 6月29日 47 全員 調査委員会「会員用ページ」パスワード変更のお知らせ 6月19日 50 全員 「第5回保険診療と審査を考えるフォーラム」開催のご案内 6月17日 49 窓口 厚生労働省の4月28日付通知「医療機器におけるサイバーセキュリ ティの確保について」に対する対応について 6月16日 46 全員 米国における医療保険制度・医療IT化状況視察団メンバ募集について 6月15日 44 窓口 第1回エキスパート・トレーニング講座のご案内 6月10日 43 全員 JAHISホスピタルショウ交流会(懇親パーティ)開催のご案内 6月8日 42 窓口 日本病院薬剤師会様よりの注意喚起のご連絡 6月8日 40 全員 JAHIS標準・技術文書解説セミナーのご案内 6月3日 39 窓口 米国における医療保険制度・医療IT化状況視察団メンバ募集について 6月3日 38 窓口 【追加説明】 「国際モダンホスピタルショウ2015展示に関する留意事 項説明会開催のご案内」 5月15日 37 全員 第53回HL7セミナーのご案内 5月13日 36 窓口 公正取引委員会からの通知案内 4月22日 32 窓口 第3回リスクマネジメント・トレーニング講座のご案内 4月17日 31 窓口 【情報共有】厚労省医政局/医薬食品局通知 4月2日 30 全員 2015年度JAHIS教育コース開催のご案内 4月1日 29 窓口 28 全員 IHE-J 2015 第1回ベンダワークショップ開催のご案内 26 窓口 HIMSS AsiaPac15のEarly BirdおよびJAHIS割引のご案内 3月3日 25 全員 第58回IHE勉強会のご案内 3月2日 24 窓口 「地域包括ケアと新たな電子認証」セミナーのご案内 2月16日 23 全員 第52回HL7セミナーのご案内 2月13日 22 窓口 SS-MIXに関するご質問の回答について 2月10日 21 全員 2015年度JAHIS教育セミナー開催のご案内 2月6日 20 窓口 イスラム過激派組織に対する注意喚起の件 2月5日 19 全員 JIRA医用システム部会 2014年度成果報告会開催のお知らせ 2月4日 12 窓口 「次年度の会費ご請求について」 1月30日 17 全員 「タイムビジネス協議会 普及促進セミナー」開催のご案内 1月28日 タイトル 医薬品医療機器等法の規制対象に該当しないと判断したプロダクト に関する注意喚起_第1報 送信日 2015年6月30日 3月31日 3月24日 75 全員メール 通知 番号 宛先 16 窓口 熊本県医師会公募事業のお知らせについて 1月28日 15 全員 第57回IHE勉強会「ベンダ向けIHE入門と地域連携セミナー」 1月28日 13 窓口 ヘルスソフトウェア推進協議会関係の講演のお知らせについて 1月21日 10 全員 関東医療情報技師会 第15回勉強会のご案内 1月21日 9 窓口 GHS 開発ガイドライン適合宣言書の登録受付を開始 1月20日 4 窓口 3 全員 MEDIS主催HPKIセミナーのご案内 タイトル (NISCからの情報提供)不正な通信が行われた可能性のあるIPアドレ スについて 送信日 1月6日 1月5日 70 窓口 医療機器産業研究所主催のセミナー開催案内 67 窓口 医薬品医療機器等法・相談メール受付の件 11月19日 66 窓口 プログラムの医療機器への該当性に関する基本的考え方 11月18日 65 窓口 医薬品医療機器等法に関する情報共有 11月17日 63 窓口 下請取引の適正化について 62 全員 SS-MIX2仕様書およびガイドラインの改訂版(V1.2)リリースのお知 らせ 10月31日 61 窓口 ヘルスソフトウェア推進協議会・リスクマネージメントトレーニング 講座開催の件 10月28日 60 全員 JAHIS技術セミナーのご案内 57 全員 第51回HL7セミナーのご案内 56 窓口 55 窓口 プログラム医療機器 総括製造販売業等特別講習会の件(第2報) 10月2日 52 窓口 医療機器の該当性判断にパブコメが、29日e-Govに掲載されました 9月30日 50 窓口 プログラム医療機器 総括製造販売業等特別講習会の件 9月25日 49 全員 第10回文部科学省科学技術予測調査についてのお知らせ 9月3日 48 全員 47 全員 「ヘルスソフトウェア推進協議会主催セミナー」のご案内 45 窓口 44 全員 「一般社団法人ヘルスソフトウェア推進協議会」設立について 42 全員 電子カルテを構成する部品の情報提供のお願い(案内) 7月25日 41 全員 「保険診療と審査を考えるフォーラム」開催のご案内 7月17日 40 全員 新訂版「医療情報システム入門」 (2014年3月発刊)特価販売のご案内 76 「GHS開発ガイドライン適合宣言 実施ガイド」に関する意見募集に ついて HELICS協議会へ指針申請された規格のパブリックコメントの募集の お知らせ オーストラリア医療保険制度・医療IT化状況視察団メンバ募集につい て 2014年12月1日 11月4日 10月16日 10月7日 10月7日 8月29日 8月20日 8月4日 8月1日 7月4日 会員紹介 会員紹介 会誌第55号(平成26年9月発行)での会員紹介以降に、本年6月末日までに25社の新しい会員をお迎 えしました。入会された会社の業務概要やJAHISへの参加目的、活動する上でJAHISに望むことなどにつ いて自己紹介をしていただきます。 このコーナーへ寄稿をいただいた会員の原稿を入会順に掲載しています。 紹介項目 ①会社名 ②郵便番号、所在地、電話番号 ③ホームページURL ④会員連絡窓口の所属、役職、氏名 ⑤会社紹介 株式会社電盛社 〒860-0823 熊本県熊本市中央区世安町332番地 TEL:096-211-3371 URL:http://www.densei.co.jp/ IT本部 ネットワークシステム部 担当部長 尾方 克 私たち電盛社は、電気及び情報通信のエンジニアリング業務をベースに、いち早く、ITソリューション を手がけ、その事業分野の全てが、ITに関連した企業へと逞しく成長して参りました。 その中で、医療情報分野に関しましては、九州を拠点に電子カルテシステムや各種部門システム(医事 会計、栄養管理、診療録管理等々)において、開発から導入支援、保守サポートに至るまで一貫して対応 しております。また、介護分野につきましては、平成12年にスタートした介護保険制度より自治体様の介 護認定業務を支援するシステムを手掛け、製品化を図り展開しております。 私たちは、これからも人とテクノロジーの心地よい関係をつくりあげ、豊かな時代の構築を目指し、更 なる挑戦を続けて行きたいと考えています。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。 株式会社パスカリア 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-14-6 福利久ビル TEL:03-5577-6868 URL:http://www.pascalia.co.jp/ つくば営業所 所長 塚本 勝美 弊社は1988年に創業し、ソフトウェア開発及びサービスの提供を主とした事業を行い、社員を中心に据 えた経営を心がけ、お客様に信頼される会社を目指してまいりました。医療・福祉の分野では、看護部門、 介護部門用に特化した自社開発の看護・介護記録システムである「Carenet」(ケアネット)の開発から導 入、サポートまで一貫したサービスを提供しております。「Carenet」は、ナイチンゲール看護実践論のツー ル「KOMIチャートシステム」を採用したユニークな看護・介護記録システムで、現在約30箇所の病院、施 設様へ提供させて頂いております。これからもお客様のニーズに応え、より良いシステムを構築し、お客 様へ貢献したいと考えております。貴会ならび会員の皆様方には、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろし くお願い申し上げます。 77 会員紹介 株式会社テクノラボ 〒166-0011 東京都杉並区梅里1-7-7 新高円寺ツインビル 8階 TEL:03-3317-7717 URL:http://www.tlabo.com ソリューションシステム部 部長 前田 豊 弊社は1989年設立以来、一貫して医療情報システムの開発、販売、保守を行っております。設立当初、 臨床検査システムの開発から始まりその後、細菌検査システム、輸血管理システム、病理支援システム、 生理検査システムの開発へと検査業務を支援するシステムの範囲を広げてまいりました。 弊社が提供いたしますシステムは当然ながら単独で稼働するものではなく、他システムや検査装置との 連携が必須であるため、病院情報システム(電子カルテシステム)との連携については大手各社様と多数 の接続実績がございます。検査装置との接続についても、国内外メーカー各社様と多数の接続実績がござ います。また、これまで大学病院や公立病院をはじめとする数々の大手医療機関にて弊社システムをご利 用いただいております。 今後、弊社システムについて標準化への対応や他システムとのより高い接続性等々、製品の完成度をさ らに高めるため、日々努力を重ねてゆきたいと存じます。 これにあたりまして、貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導とご鞭撻をいただきますようお 願いいたします。 ワールドビジネスセンター株式会社 〒601-8443 京都府京都市南区西九条東御幸田町25番2 TEL:075-662-1200 URL:http://www.wbc.co.jp/ ソリューションサービス本部 プロダクト推進事業部 部長 川井 修 弊社は、1966年、情報処理サービス業として創業以来「和を以って誠実に努力する」を企業理念とし、 技術に「和」の力を加え「お客様にいかに満足していただけるか」をテーマにお客様のニーズに合ったサー ビスを提供し発展して参りました。ITの進歩、情報の多様化や求められる技術水準の高まりなど、激し い環境変化の中で企業情報システムは新たなステージに上がりました。私たちはこの多様化するニーズに 応えるため、これまでの経験と実績をもとに、ITに関するあらゆる業務をサポートし、ビジネスの第一 線で情報が生む力の可能性を拡げ、期待に応えて行きたいと考えます。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 ご参考までに弊社の主要製品を2点ご紹介させていただきます。 ・診療録管理システム 入院患者の病歴情報を効率的に管理することを実現し、診療録管理業務を強力にサポートしま す。豊富な検索機能と便利なクロス集計表を作成することができ、また、日本病院会指定の各種 統計資料が作成可能です。 ・インシデントレポート管理システム 院内インシデントレポートを収集・統計分析することによって『アクシデントの未然防止・改 善』 『ヒヤリハットが発生する傾向の把握』『共通要因の情報共有』を可能とし、医療安全管理を 効率的に支援します。 78 会員紹介 株式会社ライブワークス 〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南1-5-12 TEL:092-477-7840 URL:http://www.liveworks.co.jp 経営管理部 係長 神谷 圭伺 弊社は、電子カルテシステムを開発、販売しているメーカーです。ユーザー(主に病院)の医療行為を含め た日々の業務にお役に立てるシステムであることを使命として、院内の基幹業務統合パッケージとして、 開発、販売してまいりました。 めまぐるしいユーザー環境及び技術革新が続く中、いつも先頭を走るシステムであり続けるため、より 一層の開発とブラッシュアップされた製品を提供してまいります。精神科病院が弊社の主なユーザーであ り、設立7年目を迎える2015年現在、およそ60の病院でご利用いただいています。 これからも、精神科病院向けの電子カルテシステム「Live(ライブ)」はもとより、弊社の製品を通じて、 ユーザーのお役に立ち、また関係いただく方々のお役に立つことで、業界、社会に貢献していきたく、皆 様におかれましては、ご指導、ご鞭撻くださいますようよろしくお願い申し上げます。 株式会社 光通信 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-29-19 池袋KTビル 3階 TEL:03-6863-6940 URL:http://www.hikari.co.jp/ 社長室 ヘルスケア・ライフサイエンス事業戦略室 統轄 浅野 孝仁 弊社は、医療機関や製薬会社ならびに医療関連企業などを対象にIT技術を活用したサービスを提供し、 良質な医療を実現するためのお手伝いができるよう、ヘルスケア事業部門を立ち上げました。 手始めに医療機関や医薬品業界における医薬品の安全性の向上に貢献することを目指して、ネットワー クによる医薬品リスクマネジメントサービス「DRiFOs」、治験における電子的患者日誌サービス「ReDPat」、 医療分野に対するWebアンケート作成サービス「eCreQ」などの提供を開始しました。今後も「ITで、医 療をもっと患者様思いに。」をモットーに、一層のサービスの充実を図るよう進めて参ります。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。 株式会社プラスワン 〒733-0001 広島県広島市西区大芝一丁目17番10号 外尾ビル 1階 TEL:082-509-5055 URL:http://www.plus1jp.com/ 開発部 統括マネージャー 河西 昌明 弊社は、医療・介護・福祉分野のソフトウェアを企画開発・販売する会社として、1998年に設立されま した。介護保険制度が開始された2000年には、介護事業所向け業務支援システムの販売を開始、現在では、 『SmileOneシリーズ』を主力商品として活動中です。 今後も、これからの超高齢化社会に向けて「地域包括ケア」や「医療・介護連携」などの整備が急務と なっておりますので、社名の由来となっている「何か1つプラスになること」を、IT技術を持って、社会や 介護に携わる方々へご提供し、貢献したいと考えております。 79 会員紹介 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。 株式会社SJメディカル 〒104-0061 東京都中央区銀座3-15-10 菱進銀座イーストミラービル 5階 TEL:03-5565-8070 URL:http://sjm-inc.jp 代表取締役 大倉 慈 弊社は、2014年8月に歯科用総合コンピュータシステム大手の株式会社ノーザのグループ企業として新た なスタートを切りました。前身会社から培ってきたノウハウと、多数の導入実績を誇る人工透析業務総合 支援システム「STEPⅡ」、電子カルテシステム「WINESTYLE」の開発・販売・保守サポートにより、高 品質且つ安全な医療システム構築を行っております。 豊富な専門知識とスキルを兼ね備えた人材による、開発から販売・保守までの一貫体制で、高機能な製 品と迅速且つ丁寧なサービスの提供を常に実現し、多くのお客様から高い信頼とご支持をいただいて参り ました。今後も医療分野におけるITC技術の高度先進化に伴い多様化するニーズにお応えすべく、弊社は引 き続き、医科と歯科の医療システム融合による、健康・医療・福祉・介護周辺ビジネスに取り組み、安全 で安心できる健康長寿社会の実現に貢献して参ります。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 ピー・ホット有限会社 〒226-0011 神奈川県横浜市緑区中山町688-1 パールグレーK101 TEL:045-532-4990 URL:http://www.phot.co.jp 代表取締役 高橋 武久 弊社は首都圏を中心とした調剤薬局向けレセプトコンピュータのシステムベンダーです。 「価値ある信頼で、確かな安心をご提供します」という経営理念に基づき、お付き合いされる方々にとっ て、必要とされ価値のある会社にしていけるように日々邁進しております。今後もよりいっそう調剤薬局 向けのシステムに力を入れていきたいと考えております。 貴社並びに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。 株式会社A-システム 〒039-1102 青森県八戸市一番町2-3-15 TEL:0178-20-9961 取締役 内海 孝志 株式会社A-システムは、調剤業務の効率化を目指し2003年に設立、レセプトコンピュータ・医薬品在 庫管理システム・PC-POSシステム等の開発を手掛け、製品とサービスを提供しております。 今後もより良い開発、サービスの向上ができるよう創造・進化・改善し続ける企業を目指します。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 80 会員紹介 株式会社エス・エム・エス 〒105-0011 東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー TEL:03-6721-2400 URL:http://www.bm-sms.co.jp/ 介護経営支援事業部 設計・開発グループ 開発・運用チーム 篠田 崇 弊社は「高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける」という企 業理念の下、事業領域を「介護」 「医療」 「キャリア」「ヘルスケア」「シニアライフ」と定義し、それぞれ の領域で様々なサービスを運営しております。 医療分野では、コミュニティや通販、雑誌/書籍などの各種看護師向けサービス、薬剤師及び薬局向けサー ビス、病院経営/運営者向けサービス、官公庁/自治体向けコンサルティングサービス等を運営しておりま す。 介護分野では、中小規模介護事業者向け経営支援、従事者向け/介護をする家族向けコミュニティ、資格 講座情報、高齢者向け住宅情報、食事宅配検索等のサービスを運営しております。 今後も価値を創造し社会に貢献し続けるべく、様々なサービスを生み出していきたいと考えております。 貴会ならび会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 Sky株式会社 〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3丁目4番30号 ニッセイ新大阪ビル 20階 TEL:06-4807-6371 URL:http://www.skygroup.jp/ 執行役員 寺下 和典 Sky株式会社は、家電のシステム開発を手掛けたのをきっかけに、デジタル複合機やカーエレクトロニク ス、モバイル、内視鏡やX線撮影装置などの医療機器、さらに自社商品として教育分野における授業支援シ ステムや、公共・民間、医療機関向けセキュリティシステムなど、幅広い分野でのシステム開発を展開し ております。 医療機関向けセキュリティシステムである「SKYMEC IT Manager」では、IT化が進む医療現場でのIT 機器の運用管理や情報漏洩対策をご支援いたします。今後もより複雑化、高度化する医療ITにおいて、お 客様の声を取り入れながら、さらに使いやすいシステムを目指して進化を続けてまいります。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 株式会社 社会保険研究所 〒101-8522 東京都千代田区内神田二丁目4番6号 WTC内神田ビル TEL:03-3252-7901 URL:http://www.shaho.co.jp/shaho 出版営業部 部長 佐羽内 正幸 弊社は、昨年から参加させていただいております。入会の動機は、貴会の会員各社さまの情報システム に係る蓄積を学ばせていただき、また、各部会・委員会が提供されている医療・介護・福祉分野に関する 独自情報を活用させていただくことにより、小社の出版社としての事業の幅を拡げていきたいと考えてい ます。 81 会員紹介 弊社は、昭和16年に医療保険専門誌「社会保険旬報」を発刊して以来、一貫して社会保険・社会保障制 度を専門分野とする出版社として歩んでまいりました。 主な出版物は、診療報酬改定時に各種団体が行う改定説明会で使用される「点数表改正点の解説」や、 医療機関、審査支払機関並びに行政機関などがレセプトの作成・点検を行う際のバイブルとなっている「点 数表の解釈」などがあり、貴会会員様にも多数ご利用いただいております。また、介護保険制度において も、 「介護報酬の解釈」は行政機関・審査機関・各種事業所で必携図書とのご評価をいただけるようになり ました。近年は、紙媒体だけではなく特定保険医療材料や検査情報などのデータベースの開発も行い、医 療のIT化への対応も図っています。 株式会社ビーシステム 〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生1-5-2 小田急新百合ヶ丘ビル 4階 TEL:044-959-5885 URL:http://www.fc-soft.jp 営業部 主任 三宅 章子 2000年4月介護保険制度の導入以来、介護保険業務に特化した製品開発・販売・サポートを行っています。 主体となる介護保険業務ソフト「ファーストケア」をはじめ、ケア記録に特化したiPadアプリ「ファースト ケア・ポータブル」、法人内連携・本部機能「ファーストケア・トータルマネジメント」と施設・事業所の 規模、運営方針に合わせ最適なご提案を心がけています。 弊社は介護分野に特化した技術集団であるという誇りを持ちつつ、常にお客様の声を聴くこと、制度の 本意を理解すること、お客様から学ぶ謙虚な気持ちを忘れぬことを心掛けております。お客様が望み納得 する製品に留まらず、お客様が驚きそして喜ぶ製品作りを目指します。 貴会並びに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。 株式会社システムツー・ワン 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-20-15 高田馬場アクセス 8階 TEL:03-5291-1621 URL:http://www.sys21.co.jp システムソリューション第1グループ リンケア21担当 竹原 るみ子 弊社は、昭和61年「くらしに根ざしたITを」を理念に女性6人で設立されました。 設立当初より、人のくらしを支えるソフトウエアを社会に提供することを目指して歩み、現在、自社製 品として、介護事業所運営システム「リンケア21シリーズ」及び医療介護連携システム「リンケア21HC」 (健康機器(体温計・血圧計・体重計・SPO2)をBluetooth接続し、測定結果をクラウド保存、医療従事者・ 介護従事者・ご家族・本人が情報共有)を提供しております。真に現場の声を反映したシステムをお客に 提供するために、現在ディサービス2事業所の運営も行っております。システム部門スタッフは現場に直 接触れて開発に携わり、介護部門スタッフは現場からの声をシステム部門へ届けております。 日本が突入した高齢者社会を見据え、在宅医療従事者、在宅介護従事者、そしてご家族の介護をされる 方々をサポートするシステムやサービスを、お客様の立場に立ち提供し、社会に貢献していく所存です。 貴会ならびに会員の皆様には、今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。 82 会員紹介 株式会社ジーシーシー 〒379-2154 群馬県前橋市天川大島町1125 TEL:027-263-1637 URL:http://www.gcc.co.jp/ 市区町村システム部門 eSS開発3部 担当次長 浅見 弘之 弊社は1965年の設立以来、50年にわたり地方公共団体の行政効率向上をご支援している情報システム企 業です。住基や税、保健福祉の各業務パッケージシステムを自社開発し、地方公共団体の業務を幅広くサ ポートする製品を揃えると同時に、これらパッケージシステムの導入から保守に至るまで一貫したサービ ス提供を行っています。 保健福祉の分野では介護保険システム、障害福祉システム、健康情報システムをはじめとした10余の製 品をパッケージにラインナップし、地方公共団体の各種福祉施策、福祉サービスの実施をご支援していま す。 弊社はこれからも地方公共団体のソリューションパートナーとして、日々努力していく所存です。貴会 ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。 株式会社STNet 〒761-0195 香川県高松市春日町1735番地3 TEL:087-887-2404 URL:http://www.stnet.co.jp/ 営業本部 ヘルスケアIT推進部 マネージャー 横田 貴文 当社は2003年に香川県、香川県医師会、香川大学医学部が一体となって運用する遠隔画像診断を支援す る医療連携ネットワークを構築し、医療情報を安全にお預かりするデータセンターにて運用もさせても らっております。2008年からは健康情報活用基盤事業等、国の実証実験にも取り組んでおり、情報通信基 盤の提供も含めた医療・健康情報の活用分野にも関わってまいりました。 2012年には大阪府薬剤師会の電子お薬手帳事業において、スマートフォンアプリである「e-お薬手帳」 を開発するとともに、普及に向けたコンサルティングも展開し、大阪府のみならず都道府県薬剤師会へも 拡大をはかっております。また、同アプリをご利用いただいている患者さんがご自身のお薬情報のデータ を同期し、薬局等で見てもらえる「健康の庫(くら)お薬手帳情報管理サービス」を2015年6月より開始い たしました。 今後もこれまでに蓄積した技術やノウハウを活かし、医療・健康分野向けサービスを構築・運用し、社 会に役立つサービスを提供してまいりたいと考えております。貴会ならびに会員の皆さま方には、今後と もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。 株式会社ナノメディカル 〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-26 KDX飯田橋ビル 4階 TEL:03-6758-0500 FAX:03-6758-0510 URL:http://nanomedical.co.jp/ 営業 執行役員 濱中 泰眞 83 会員紹介 医療分野のシステム開発に特化しており、医療情報管理ソフトウェアの開発、販売および保守等を主軸 事業とし、薬剤管理指導業務総合支援システムである「MediStep21(メディステップ21)」を中心に、透析 管理システムである「Hemo De KARTE(ヘモ デ カルテ)」、電子カルテと医療事務システムを販売および 保守サービスを展開しております。 電子カルテ 販売・導入・保守 薬剤管理指導業務支援システム 開発・販売・保守 化学療法支援システム 開発・販売・保守 透析管理システム 開発・販売・保守 病々・病診連携システムのサービス提供 その他医療システム 開発・販売 オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社 〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー TEL:0120-03-6527 URL:http://orthoclinical.com イムノヘマトロジー事業部 システムサポート 天満 一宏 オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックスは、1939 年ジョンソン・エンド・ジョンソンの臨床検査 部門として米国で設立されたORTHO Product Inc. を原点に、世界一の診断薬カンパニーになることを目指 し、多岐にわたる製品を開発・導入してきました。1981 年に日本法人が設立され日本での本格的な活動が スタートし、現在では輸血検査、生化学検査、免疫血清検査および感染症検査分野の製品を提供していま す。特に輸血検査とC型肝炎診断薬分野においては、リーディングカンパニーとなるまでに成長しました。 2014年6月にカーライルグループを株主とした臨床検査用機器・診断薬メーカーとして新たな一歩を踏み出 し、製品開発をさらに加速することで、これまでも、そして、これからも臨床検査を通して世界中の人々 の健康に貢献し続けます。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 株式会社オーイーシー 〒870-0037 大分県大分市東春日町17番57号 TEL:097-537-1212 URL:http://www.oec.co.jp/ ITソリューション部 グループ長 佐藤 ひとみ 弊社は、昭和41年4月の創業以来、 「技術と信用と真心」をモットーに総合情報処理サービス企業として、 お客様のニーズにお応えしております。これまでに東京、福岡、関西に支社、香川、佐賀、富山に事業所 を開設し、製品・サービスを通じて、全国のお客様に新たな価値をご提供することで、人と社会と未来へ の貢献に取り組んでまいりました。 介護・医療分野では、介護保険制度開始当初より保険者である地方自治体様へ事務処理システムをご提 供し、被保険者管理業務の運用効率化を支援しております。又、医療関係システムとしては「総合健康管 理・健康診断システム」 「処方箋のオーダーリングシステム」、地方公共団体様向けソリューションとして は「統合型内部情報系システム」 「公共施設利用予約システム」「ごみ総合情報ソリューション」を全国に 展開しております。 84 会員紹介 今年は創業50周年の節目を迎えます。これまでに培ってきた技術を基に、これからも皆様にご満足いた だけるサービスをご提供するとともに、社会貢献を目指していきたいと考えております。 貴会ならび会員の皆様には、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 株式会社エス・エム・シー 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜1-2-1 TEL:045-470-3610 URL:http://www.smc-i.co.jp/ 営業本部 部長 澤田 晃司 弊社は1985年5月設立以来、ITサービス事業分野で創業より四半世紀を超えてさまざまな時代の変化とと もに歩んでまいりました。私たちは、これまでの経験の中で培ってまいりました技術とサービスを皆様の ご期待に沿えるようにご提供してまいりました。 ここ数年来、高齢化社会の到来に伴い福祉関連のニーズが高まっています。弊社は障害者相談支援、障 害児相談支援、障害児通所支援、障害者就労支援等の事業者様において提供される各種サービスに関する 利用者データの管理や運用サポートに特化したパッケージシステムを開発してまいりました。 特に障害者相談支援システムは横浜市の8つの生活支援センターに導入して好評を頂いております。これ からも弊社が今までに得たノウハウを基にこのような支援事業者様のお役にたてるようなシステムを開発 し提供していきます。 貴会ならびに会員の皆様方には、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。 85 事務局新人紹介 事務局新人紹介 標準化推進部長 兼 総務部専任部長 木下 善貴 昨年の六月からJAHIS事務局として皆様にお 務局を兼務することになっており、日本HL7協 世話になっております木下です。早くも一年が 会の運営会議、理事会、総会、セミナなどの運 経ち、 一通りのことを経験したはずにも拘らず、 営も担当しています。この機会にJAHISと日本 いまだに新しいことにぶつかりながら新鮮な HL7協会の関係をご説明し、 JAHIS会員の皆様に 日々を送っております。今更、 「新任」とはおこ ご理解頂ければと思います。 JAHISは日本HL7協 がましいですが、一年遅れのご挨拶をお許し下 会の団体会員Aになっており、JAHIS会員は日本 さい。 HL7協会の事業法人会員と同じ権利を有してい JAHISにお世話になる前は、 東芝グループで、 ます。このため、JAHIS会員の皆様は、毎年開 入社以来コンピューターシステムに関係する業 催される日本HL7協会の通常総会での議決権を 務を担当しました。はじめの20年近くは、工場 有しています。また、 日本HL7協会主催のセミナ で原子力発電所向けの運転監視制御用コン (年4回程度開催) にも無料で参加できますので、 ピューターシステムの開発・設計・現地調整に 多くの方々の参加をお待ちしております。 携わり、その後、博多での単身赴任も経て、2002 今年の四月からは、もうひとつの役割として 年に医療部門に異動し、東芝→東芝メディカル 事務局内での金銭の出納責任者も担当すること システムズ→東芝住電医療情報システムズ→東 になりました。それまで経理の経験は全く無く 芝メディカルシステムズ→東芝医療情報システ 初めてのもので、加えて、年度初めなので当然 ムズとグループ会社を渡り歩きながら、病院情 なのですが、就任早々いきなり26年度決算処理 報システム、RIS/PACS等の医用画像システム、 があり、右も左も分からぬ中で、鹿谷公認会計 健診システム、診療所システム等に関わって来 士、前任の小林部長はじめ事務局の皆さんのご ました。 指導ご協力を得ながら、会計士監査、監事監査、 この間、JAHISとの関わりは2012年からと他 総会と無事に終了することが出来ました。 の事務局の方々に比べて短く、その経験も医療 これからも、皆様のお役に立てるよう、また、 システム部会副部会長を1年8ヶ月、総務会副会 JAHISの発展に貢献できるよう、微力ながら力 長を6ヶ月と少ない状態で事務局に入りました。 を尽くしたいと思いますので、皆様のご指導ご 事務局では、それまで経験のない標準化推進部 支援をよろしくお願い申し上げます。 長を拝命し、前任の森下部長他関係者の皆様の サポートを受けながら、JAHIS標準類の制定手 続き、国際標準類投票に対するJAHIS見解取り まとめ、などを担当して来ました。 標準化推進部長は、同時に、日本HL7協会の事 86 事務局新人紹介 保健福祉システム部長 兼 医事コンピュータ専任部長 平井 健二 本年4月よりNTTデータ・アイから派遣され、 JAHIS事務局としてお世話になっています平井 でございます。現在は保健福祉システム部会の 事務局を担当しており、また医事コンピュータ 部会の専任事務局を兼務しておりマスタ事業を 中心に担当しています。 JAHIS事務局への派遣は今回で2回目であ り、前回は平成14年6月から平成19年4月まで の約5年の間、医事コンピュータ部会、保健福 祉システム部会、事業推進部などの事務局を担 当させていただきました。平成24年6月からは、 本年3月まで運営幹事として、医事コンピュー タ部会を2年間、保健福祉システム部会を約1 年間担当させていただきました。 また、私とJAHIS医事コンピュータ部会との 関係は古く、医事コンピュータ協議会の頃に遡 ります。その頃はNTTデータにてレセコンシス テムの開発を担当していたものですから、診療 報酬改定の時期になると、各メーカの担当者と 全国家電会館に集まり、夜遅くまで諮問書の読 み合わせなど行ったのを覚えております。医事 コンピュータ協議会がJAHIS組織になった後 も、医事コンピュータ部会の会員として委員会 活動に参加させていただきました。 という事で、これまでJAHISとは事務局、運 営幹事、委員会活動といろいろな立場で携わら せていただき、それぞれの立場を経験させてい ただきました。委員会活動としては、関係団体 との調整、委員長に協力しながら委員会の課題 の対応など。運営幹事としては、戦略企画部長・ 他運営幹事と協力しながらJAHIS運営に係わる 方向性の検討、また部会長・副部会長・委員長 など部会幹部と協力しながら部会の運営など。 事務局としては、部会長・運営幹事・委員長等 と連携し部会・委員会活動支援、また事務局と して他事務局の方々と協力しながら、各種イベ ントの準備・運営等々。 今回4月から再度、事務局としてJAHISの活 動に係わらせていただいておりますが、事務局 の約半分の方々は昔から事務局でおられた方で すし、またこの3年間運営幹事として活動して きたこともあり、他の事務局の方々また運営幹 事の皆様含めJAHIS幹部の方々とも顔見知りで あり、このような環境の中で働けることは非常 に恵まれていると感謝しております。 少し自己紹介しますと、私は現在、埼玉県吉 川市に住んでおります。3月までは豊洲に勤務 しておりましたので、勤務場所が新橋に変わり 通勤時間は若干長くなりましたが、新橋駅から も近く通勤の不便さは感じておりません。どち らかというと新橋はサラリーマンの町でもあ り、飲食店など色々なお店が所狭しとならんで おり、特に安い飲み屋もそろっており、気を使 わずに飲めるところが気に入っています。趣味 は、少林寺拳法と水泳です。少林寺拳法はこれ まで35年余り続けております。今では年のせい か、スピードも遅く足も上がりらなくなりまし たが、 なるだけ若者と稽古する様にしています。 今年は私が所属している道院が設立30年を迎え ることもあり、この秋開催予定の30周年記念行 事に向け、道院の拳士全員でイベント内容の検 討・準備に取り組んでおります。もう一つの趣 味である水泳は、少林寺拳法の方が指導を行う 事が主となり、体を動かす機会が減り運動不足 を感じるようになったため何かしなければと 思っていた時に、たまたまタイミング良く市 (オープン時は町)の温水プールがオープンした のがきっかけで、始めて20年余りになります。 今では日曜日を利用し、月に4回10㎞泳ぐこと を目標としています。今後とも長く続けていき たいと思っています。 最後になりますが、JAHISは医療情報システ ム業界が健全な形で発展するためには不可欠な 団体であり、その一躍を事務局として担えてい けるということは、社会人としてまたこれまで の会社員生活の集大成として恵まれていると感 じております。今後とも微弱でありますが皆様 の助けになれるよう努力していく所存でありま す。今後ともよろしくお願い申し上げます。 87 事務局新人紹介 医療システム部長 岩本 和則 今年2015年6月22日付で、JAHIS事務局の一員 ウ」へのJAHISブース展示の企画、準備、運営 となりました、岩本和則でございます。前任者 を担務とし、また、出展を通して、JAHIS会員 の須藤 精氏の後を受けて、事務局 医療システ の新規募集を実施させていただきました。昨年 ム部長を拝命し、担当することになりました。 からは、新たな試みとして、 「JAHISホスピタル 前任者の須藤 精氏は、1994年6月のJAHIS発足 ショウ交流会(懇親会) 」や、 「プレゼンテーショ から、2015年6月に退任されるまでの21年間とい ンセミナー」を初めて開催し、皆様のご協力に う長期間に亘って、JAHIS運営に大変ご尽力さ より、今年度も継続実施させることが出来まし れた方でありまして、その後任とあって、大変 た。その他、事業推進部 展示博覧会ワーキング 大きなプレッシャーを強く感じております。今 グループのリーダーとして、新たな展示収益事 後は私なりに精一杯、会員の皆様のお役に立て 業の企画立案、関係団体との出展条件の折衝な るように頑張って参ります。 ど、具体的且つ実践的な活動を推進し、後任に 私のプロフィールにつきまして、お伝えさせ ていただきます。私の出身地は大阪でございま 引き継がせていただきましたので、今後の動き にご期待ください。 す。そして、社会人としましては、1989年に証 これらのように、将来のJAHISのあるべき姿 券会社に個人担当営業として入社し、その後、 を思い描き、プレゼンス向上に取り組んで参り 法人担当営業として、京都、東京において、ファ ました結果、 「国際モダンホスピタルショウ」に イナンス、IPO、M&Aなどの業務に約9年間従事 おきましては、毎年少しずつではありますが、 しておりました。その後、縁がありまして、1998 より良い展示内容へと変遷できたと感じており 年に富士通株式会社に医療担当営業として入社 ます。これも皆様のご支援の賜物であると心よ しました。当初は大学病院を担当し、その後、 り感謝しております。 全国病院商談支援担当を経て、販売推進担当と さて、最後となりましたが、これからは、医 して、展示会、広報、宣伝、その他、医療ネッ 療システム部の事務局担当として、会員の皆様 トワーク全国支援を担当しておりました。そし のお役に立てるよう一生懸命に頑張って参りま て、この度、JAHISに出向いたしました。 すので、どうぞ皆様におかれましては、暖かく なお、私のJAHISとの関わりにつきまして、 お伝えさせていただきます。私は、2009年1月よ り、2015年6月までの6年間、事業推進部 ホスピ タルショウ委員会の委員長として活動させてい ただきました。主な活動内容としては、 「国際モ ダンホスピタルショウ」 、 「九州ホスピタルショ 88 見守っていただければと存じます。宜しくお願 いいたします。 編集後記 編集後記 執筆者の皆様にはお忙しい中にもかかわらず、原稿を執筆いただき誠 にありがとうございました。お陰様で会誌57号の原稿もほぼ出揃い、最 後の仕上げに入っています。 編集後記を書いている本日、東京都心の最高気温は37.7℃に達して、 猛暑日が8日連続となり連続記録を更新しました。JAHISが設立された 1994年の夏は、当時としては戦後最高の猛暑であり、猛暑日の日数が8 日あったそうです。今年は連続の猛暑日で一気にその日数に達しました が、年間最多日数である2010年の13日という記録も塗り替えそうな勢い です。 記録は破られるためにあるとは言え、 ありがたくない記録更新です。 一方、JAHISの会員企業数は370社を超えて、こちらも過去最高となり ました。創立21年を迎えたJAHISに対する期待の高まりの表れであり、 身が引き締まる思いです。次の節目である創立25周年は東京オリンピッ クの前年に当たります。この4年間で日本の社会保障制度が大きく変わっ て行く事は間違いないと思われます。引き続き皆様のご支援・ご協力を 得て、事務局の一員として微力ながら貢献して行きたいと思います。 AO記 89 一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会 会誌 第57号 平成27年 9月25日 発行 発 行 人:浅野 正治 編集委員会:編集人 大滝 明 委員 岩本 和則 委員 岸 和彦 委員 木下 善貴 委員 鈴木 義規 委員 千葉 修 委員 平井 健二 委員 森下 孝一 発 行:一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会 〒105-0004 東京都港区新橋二丁目5番5号 新橋2丁目MTビル5階 電話 03-3506-8010 FAX 03-3506-8070 URL http://www.jahis.jp 制 作:株式会社イズ・アソシエイツ 2015.9 57号
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