第 45 回 化学工学の進歩講習会 装置内の移動現象の解析と可視化 主催:化学工学会東海支部 共催:化学工学会粒子・流体プロセス部会,化学工学会熱工学部会,化学工学会材料・界面部会,化学工学会シス テム・情報・シミュレーション部会,化学工学会反応工学部会,化学工学会産学官連携センターグローバル テクノロジー委員会,化学工学会粒子・流体プロセス部会・ミキシング技術分科会,高分子学会東海支部, 色材協会中部支部,静岡化学工学懇話会,中部科学技術センター,東海化学工業会,東海流体熱工学研究会, 日本化学会東海支部,日本食品工学会,日本食品科学工学会,日本セラミックス協会,日本粉体工業技術協 会,日本油化学会東海支部,表面技術協会中部支部,粉体工学会,分離技術会 協賛:農業機械学会 日時:平成 23 年 11 月 9 日(水),10 日(木) 場所:名古屋市工業研究所 第一会議室 (名古屋市熱田区 6 番 3-4-41) 交通:地下鉄名港線(金山から名古屋港行き)「六番町」駅下車 ③番出口より徒歩 1 分 移動現象は化学工学の基礎で,あらゆる単位操作を理解するための道具となります.そこで,本講習会では,業 界の第一線でご活躍の講師陣をそろえ,テキストも従来同様,基礎・装置・トピックスと基礎から最新技術まで分 かる充実したものをご用意しました. 第 1 日目 11 月 9 日(水) (10:00~17:00) 1.【基礎】解析モデルと見える現象 (10:00~11:00) 大阪大学名誉教授 平田雄志氏 装置内移動現象を解析するとき,用いるモデル,解析手法のレベルによって得られる結果すなわち見える現象が 異なる.本講では,最近主流となっている数値移動現象解析への橋渡しとして,従来の移動現象解析モデルのレベ ル分けと解析結果の特徴について述べ,対象とする見たい現象を解析するときの留意点,結果の表示,可視化法に ついても触れながら,移動現象に関する温故知新的な内容を紹介する. 2.【基礎】混相流の基礎と最新情報 (11:00~12:00) 大同大学教授 松浦章裕氏 固気・気液・固液混相流の流れ場に関するメカニズム,特に各相間に働く各種の力とそれに伴う運動について解 説をする.また,それらの研究に関する現状と将来への発展についても解説を行う. -昼休み- 3. 【基礎】乱流の基礎と最新情報 (13:00~14:00) 名古屋大学准教授 長田孝二氏 装置内の流動場の多くは乱流状態にある.円管内乱流,層流から乱流への遷移,乱流境界層,自由剪断流等の基 本的な乱流場をとりあげ,それらの基本的な特性について説明する.また,乱流の数値解析および計測手法と可視 化手法について概説する. 4. 【基礎】熱移動現象の基礎と最新情報 (14:00~15:00) 岐阜大学教授 板谷義紀氏 熱移動現象の基礎となる伝導,対流,輻射伝熱のなかでも前二者については多数の解説書があるので,ここでは 輻射理論と輻射伝熱に焦点を当ててその考え方を概説する.また,伝熱分野では最新の優れた研究成果が報告され る 2010 年開催の第 14 回国際伝熱会議の中から興味あるトピックス的な研究発表の一端を紹介する. -休 憩- 5.【基礎】数値解析の基礎と最新情報 (15:20~16:20) 大阪大学教授 岡野泰則氏 近年のコンピューター及び計算技術の発展に伴い,数値解析は実験,解析に続く第三の研究手法となりつつある. そこで本講演では,移動現象の数値解析の基礎を概説し,さらに講演者による半導体融液混合に関する最近の成果 について紹介する.また高性能で使用勝手に優れたオープン・ソースのフリーソフトウェアについても紹介を行う. 6.【トピックス】粘性指状体の移動現象 (16:20~17:00) 名古屋工業大学助教 長津雄一郎氏 多孔質媒質内などで高粘性流体が低粘性流体に置換されるとき,二流体の界面または境界は一様に広がらず指状 に成長する.この現象は粘性指状体と呼ばれている.ここでは,二流体が化学反応を伴う場合についての粘性指状 体の反応移動現象に関しての知見を紹介する. 第2日目 11 月 10 日(木) (9:20~16:00) 7.【装置】固液分離装置内の流動 (9:20~10:10) 名古屋大学教授 入谷英司氏 濾過機,脱水機,遠心機,シックナーなど,固液分離装置においては,いずれの装置においても,粒子堆積層内 の液流動を把握することが,装置設計や操作指針確立の上で必須となる.現象を解析するための手法とそれに基づ く試験法の最新技術を紹介し,実装置を例に挙げ,液流動を巧みに制御する事例にも触れる. 8.【装置】固気分離装置における圧力損失と粒子捕集効率の挙動 (10:10~11:00) 新東工業(株) 池野榮宣氏 近年,化学工業の進歩に伴って取扱う粉体も微粒子化してきているとともに微粒子の人体への影響も懸念されて いる.それに伴い,固気分離装置にも微粒子捕集を含めた高性能化が求められ,粒子の分離(ろ過)現象の解析が重 要視されている.本報では,運転条件によって分離性能に大きく影響する圧力損失と粒子捕集効率の挙動に関する 最近の研究を紹介する. 9.【装置】粉砕装置内の流動 (11:00~11:50) 東北大学准教授 加納純也氏 化学装置のスケールアップは化学技術者にとって最も重要な課題の一つである.ここでは,粉砕装置として最も 使用されているボールミル内の媒体運動を離散要素法シミュレーションによって観察する方法ならびにシミュレー ションによって得られる媒体の衝突エネルギーを利用してスケールアップした場合の粉砕性能を評価する方法につ いて概説する. -昼休み- 10.【装置】撹拌装置内の流動 (13:00~13:40) 名古屋工業大学准教授 加藤禎人氏 攪拌槽の流動状態は層流と乱流では状況が全く異なり,それを把握することが,基本設計上の重要なポイントと なる.特に,高粘度流体の混合不良部,邪魔板付き乱流撹拌での翼取り付け位置の変更によるフローパターンの変 化,槽底形状の相違によるフローパターンの変化は撹拌性能に大きく影響し,注意を要する. 11. 【トピックス】非ニュートン流体の脱泡技術(13:40~14:20) 名古屋工業大学准教授 岩田修一氏 高粘性流体中に含まれる気泡の除去は容易ではない.気泡を含む非ニュートン(Shear-thinning 性)流体に圧力 振動を適用することにより気泡上昇速度を加速させるという簡便で新しい脱泡促進技術の開発が行われている.今 回,その基礎的な原理とその応用について概説する. -休 憩- 12.【トピックス】マイクロバブルの流動(14:40~15:20) 名古屋大学准教授 安田啓司氏 マイクロバブルとは発生時において 10-数 10 μm の大きさの微細気泡のことであり,比表面積が増大し,液中で の上昇速度は極めて低くなるばかりでなく,自己加圧効果による圧壊現象や表面の帯電性を持つ.マイクロバブル の基礎特性,装置内での流動特性,応用例について概説する. 13.【トピックス】膜モジュール内の流動(15:20~16:00) 東京工業大学准教授 吉川史郎氏 膜分離操作のうち特に精密濾過,限外濾過等を対象とし,分離装置としての性能評価において重要となる膜モジ ュール内の流動と物質移動現象について中空糸膜,平膜を利用した場合およびマイクロ流路を有する装置等いくつ かの例を挙げて解説する. 定 テ キ 参 ス 加 員 100 名 (定員を超えた場合にはお断りすることがあります) ト 「装置内の移動現象の解析と可視化」化学工学会監修 演習を行うかもしれませんので関数電卓をご用意下さい. 費 (テキスト代・消費税を含む) 化学工学会正会員 25,000 円,化学工学会法人会員社員/共催・協賛団体(個人・法人)会員 30,000 円(同一会社から何名でもこの価格で参加できます),化学工学会学生会員 5,000 円,会員外 40,000 円 申 込 方 法 下記ホームページにアクセスし,「参加申込フォーム」にてお申込み下さい. http://www.c-goudou.org/scej-tokai/s45.htm 後日,参加証をお送りいたします.参加証は当日ご持参下さい. (1 日目と 2 日目の参加者が別の方でも結構です.受付で参加証を提示して下さい.) 送 金 方 法 現金書留,銀行振込 または 郵便振替(ゆうちょ銀行) 銀行振込 みずほ銀行 名古屋支店 普通預金 No. 1055521 社団法人化学工学会東海支部 郵便振替 名古屋 00880-7-5640 社団法人化学工学会東海支部 問 合 せ 先 〒460-0011 名古屋市中区大須 1-35-18 一光大須ビル 7F (社)化学工学会東海支部 TEL. 052-231-3070 FAX. 052-204-1469
© Copyright 2024 Paperzz