はじめに美術館とその建物ハエン美術館年メイン館エントランスハエン美術館は年に政治家メンディサバルが行った永代所有財産の解放で集められた美術品で創設された絵画美術館がもとになっています。年にはハエン州立美術館がつくられました。パセオ・デ・ラ・エスタシオンに位置するこの美術館の面積は㎡。この土地は当時ハエンの政治家であったホセ・デル・プラド・イ・パラシオによって美術館のために確保されました。この美術館は年につくられた州立考古学博物館と合併、現在のハエン美術館となり、年に現在の場所にオープンしました。この美術館はアンダルシア自治州によって管理されている国営美術館です。メイン館はマドリード学生寮をデザインした建築家アントニオ・フロレス・ウルダピジェタによって年に設計されました。クラッシック調の建物の四隅にはそれぞれ塔が立ち、両正面にはルネッサンス期にハエンで作られたつのファザードが持ち寄られました。一つはフランシスコ・デル・カスティージョによる建造物ポシトのファザード、もう一つはアンドレス・デ・バンデルビラによる聖ミゲル教会のもので、この作業は建築家ルイス・べルへス・ロルダンによって成し遂げられ、彼はこの建物以外にもハエン美術館を構成するつの建物を完成させました。アルトゥロ・モンテロ・カルボやラファエル・イダルゴ・デ・カビエデスの作品やローマ時代の碑文など、考古学展と美術展の両部門を代表する作品がいくつか展示されています。中間階考古学展示展示室１先史時代展示室２５イベリア文化展示室１０原始キリスト教文化展示室１１アル＝アンダルス文化イベリア文化彫刻集エル・パハリージョ２階美術展示展示室１世紀展示室２世紀展示室３スペイン王展示室４世紀展示室５イダルゴ・デ・カビエレス展示室６ホセ・ノゲ展示室７世紀展示室６７ローマ文化展示室８９西ゴード文化配置展示室８世紀ハエンの芸術家展示室９マヌエル・アンヘレス・オルティス写真：サルバドール・ゴメス／マルティン・ガルシア／ホセ・ルイス・オスナ１階考古学展示考古学部門考古学展示は階及び中間階にあります。展示品は前博物館から引き継がれたもの、寄贈されたもの、そして最近の発掘で発見されたものです。このコレクションで先史時代からアル＝アンダルス時代までを追うことができます。ものとしてはカスティージョ・ロクビンにあるプラト洞窟で発見されたスプーンや鉢などがあります。冶金の技術が始まった銅器時代の展示には、人の形をした偶像を始めとして、ハエン州のマロキエス・アルトスという場所で見つかった道具があります。現在も銅器時代、青銅器時代についての研究が巨大集落マロキエス・バホス地帯の調査により進んでいます。周囲を城壁で囲まれたこの集落は五つの同心円状の区域からなり、これらの地区には堀や岩に掘られた水路を伝って水が供給されていました。もう一つの重展示室１先史時代最も古い時代の展示品はプエンテ・モンチョ（ベアス・デ・セグラ）で発見された旧石器時代のものです。ここには狩猟採集に使われていた道具が並んでいます。石器時代のマロキエス・アルトスの偶像あります。当時の社会は主に農業、続いて牧畜業に頼っていましが、同時に陶磁器、織物、金属細工も盛んでした。金属細工には指輪や留め金、針、耳飾り、ベルトの留め金ガラス質の陶器発掘ではテラ・シギラータを用いた陶器やその型が数多く見つかりました。更にペアル・デ・バセロ石碑をはじめとする骨壺や碑文の書かれた墓石を通してローマ文化をより深く知ることができます。展示室６７ローマ文化具などがあり、主に青銅が使われています。また、イノハレスのエスペルイ墓群、カステジョネス・デ・セアルの墓群を通して葬儀について知ることができます。イベリア文化では金銀を使った財宝、硬貨、奉納物が際立っています。展示室には石彫刻が展示してあります。当時の有力者達は動物のモチーフの彫刻で墓を飾ることで地位を表していました。ここではモザイク、ガラスや石や金属の細工などローマの生活の様子や習慣を表す道具が展示してあります。葬儀に用いられた聖トメの香油入れ要な発掘場所はバニョス・デ・ラ・エンシナにあるペニョロサです。モレナ山脈の中心、グアダルキビル川上流に位置し、青銅器時代の代表的なコミュニティーです。展示室２５イベリア文化ここではイベリア半島の様々な面を紹介しています。展示のはじめの方にはペアル・デ・ベセロで発見されたトヤの玄室に関するモノグラフが実物大模型とともに展示してあります。東地中海のコロニーがもたらした商業的影響に関する展示や、ヒリバイレで発見された碑文などが展示してや、バニョス・デ・ラ・エンシナ市のエル・センテニージョの分銅が代表です。他にもコルティホ・デ・ロス・ロブレスの道具では、女性の肖像や大理石の像、貝褐炭や金を用いた道具があります。ビジャレス・デ・アンドゥハルのローマ時代の女性頭部西ゴード時代のランプ展示室８９イベリア半島の西ゴードここでは中世初期にハエン州で栄えた文化の様々な道具を見ることができます。ベルトの金具、馬具、装身具などが代表で、中でもシンメトリーの装飾を施したアルホニージャの石棺、グアルディアの間仕切りや、ビルチェスの戸口上部の装飾は一際目を引きます。展示室１０原始キリスト教文化ここには有名なマルトスの石棺（世紀）を展示しています。この石棺は大理石で作られローマから持ち込まれました。柱で区切られたポーチ状展示室１１アル＝アンダルス文化の部分には、水をワインに変えた奇跡や難病の治癒など、キリストが起こした奇跡がつ描かれています。マルトスの石棺別館と中庭イベリア文化ポルクーナ彫刻集とウエルマ彫刻集ポルクーナの騎士半地下の企画展示室には修復されたポルクーナのセリージョ・ブランコ彫刻集が展示してあります。貴族階級の歴史をよく表しており、完全な作品を見ることができます。展示紹介の部屋を抜けると、動物、祖先、戦い、そして戦士と、それぞてもテーマごとに彫刻が分類されています。アル＝アンダルス時代は多種多様な面を持っています。イスラムの到来とイベリア半島支配は、経済と社会、街、建築と要塞化、陶磁器の装飾技術、碑銘と宗教、玩具と奢侈品は大きな影響をもたらしました。この時代のものがハエン州でも多く発見されました。ハエンのコンスティトゥシオン広場では陶磁器および作業場跡、ヒメナでは当時の金貨、ミジャン・デ・プリエゴ通りでは銀貨が見つかりました。この他にもチャリージャ（アルカラ・デ・レアル）では財宝、バエサの聖ビンセンチウス通りでは器、メンヒバル・サントゥアリオ・エロイコのモニュメントがあります。勇者は横たわった裸の若者を狼から救うため、その場所へと向かっています。この中庭には町の城壁の外を流れていたハンドゥリージャ川に似せた湖と噴水が作られ、モニュメントが持っていたもとの雰囲気が再現されました。メイン館に囲まれた中庭には、勇者が二匹の神話上の生物が見ている前で狼との戦いを始める瞬間を表したエル・パハリージョ（ウエルマ）のエ美術部門ここにある展示品は永代所有財産の解放、プラド美術館やソフィア王女美術館のような美術館、または、ハエン市役所や州議会議事堂のような機関からの寄託などによって、長い時間をかけそろえられました。他にも個人寄贈や新しく購入されたものもあります。コレクションは時代ごとテーマごとに分けて展示してあり、各時代にハエンの芸術家の作品を見ることができます。企画展示の版画コレクションではゴヤの「ロス・カプリチョス」やハエスの風景画の他にも、バスケス・ディアス、ベンハミン・パレンシア、グティエレス・ソラナ、ビオラ、サウラ、ミジャーレス、ゲレロ、センペレなど近代芸術家による版画が数多く展示してあります。階段部分ルイス・モスケラの「仮装」を含む世紀の大判の絵画から始まり、年創設の前絵画美術館が所有していた彫刻、タペストリー、バッロク絵画があります。またハエン美術館の民俗学部門からの展示品もあり、それらの多くは他の機関から寄託しています。展示室１世紀ここでは主にゴシックからバロックまで異なる様式の絵画、彫刻、レリーフが見られ、宗教に関した題材がほとんどです。さらにフランドル派、マドリード派、イタリア派、カスティーリャ派と画派も様々です。中でも世紀のハエン出身画家セバスティアン・マルティネスによる「聖カトリーヌ」と「洗礼者聖ヨハネ」、世紀の終わりから世紀初めまでハエンで多くの作品を残したマドリード出身のバロイスによる「聖アンブロシウス」が傑出しています。「聖カトリーヌ」セバスティアン・マルティネスルにあるヘオリットでは壷、カスティージョ・デ・サンタ・カタリーナでは石膏細工、ポルクーナでは円柱状コンテナがそれぞれ発見されました。チャリージャの財宝ポルクーナの戦士 NAS 3OL RR 4O %STA RM #A END DIO6 ELA 3AN #ARLOS 3TA !VDA D EL%JE *OAQUÓN.O GUERAS RCITO% !LFERECES0ROVISI ONALES 6IRG 0UERTAD EL ELO 0INTORZABALET A ÂBEDA !NDÞJAR %SC 5NIV UELA 0OLIT ERSITAR ÏCNIC IA A ハエン美術館 #RISTO2EY ,INARES CIØN 0ASEODELA%STA 0LAZADE 4ROYANO 3ALAVERRY 3AGRADA&AMILIA 3AN2OQUE A LBO "A DE EZ 0LAZADE 3AN 2OQUE 0LAZA DE#URTIDORES -I ES "AEZA × .U !VDA DEADRID 0LAZADE ,AS"ATALLAS 0ARQUE 6ICTORIA SPA×O L 4E 3A RESA N! DE NTO *E NIO SÞS #AB E ZA ICTOR IA 公共交通機関市内バス、、、、、、、、、、番タクシー乗り場：ラス・バタージャス広場無線タクシー：駅（鉄道）：ハエン・ポル・ラ・パス広場アクセス展示室２フランス絵画肖像画と花の静物画が中心です。「ラ・メリエンダ」を通して世紀の習慣が見えてきます。展示室３スペイン王ルイス・デ・マドラソ・イ・クンツによるものと思われるイサベル世の肖像画をはじめとし、スペイン君主の肖像画が展示してあります。展示室４世紀車最寄りのパーキングラス・バタージャス駐車場%DWDOODV ています。国内重要画家としてはカルロス・デ・ハエスやマドラソ、ハエン出身の画家としてはホセ・エルボやペドロ・ロドリゲス・デ・ラ・トレ、ヘナロ・ヒメネス・リンデ、マヌエル・ラミレス・イバニェス、マヌエル・フェルナンデス・カルピオがいます。様々なスタイルが見られる中、世紀末の流れがよく現れているパルマロリによる「聖クリスティーナの殉教」の象徴主義は必見です。その他にも注目すべき作品として、ウルキオラによる「女性議長」の肖像画群とフィジョルによる「反逆者」があります。写真：パイサヘス・エスパニョレスSDLVDMHVHVSDxROHV ハエン美術館 PXVHRMDHQFFXO#MXQWDGHDQGDOXFLDHV ZZZPXVHRVGHDQGDOXFLDHVFXOWXUDPXVHRMDHQ ZZZPXVHRVGHDQGDOXFLDHV エスタシオン通りハエン電話：ファックス：「届くかしら」ペドロ・ロドリゲス・デ・ラ・トレ歴史、風景画、風俗写生主義、肖像画とテーマ別に分かれ展示室５イダルゴ・デ・カビエデス「トリニダード旅籠」ホセ・エルボここにはラファエル・イダルゴ・デ・カビエデスとその息子イポリト、二人のハエン出身画家の作品が展示してあります。マドリード現代美術館の副館長を務めたイポリトは美術館のコレクションの増大に大きく貢献しました。展示室６ホセ・ノゲカタルーニャ出身のこの画家は、ハエンの美術界にとって重要な役割を果たしています。美術職業学校の教師の他、第二次共和時代には美術館館長も務めました。彼はハエンの人々や習慣、風景を見事にキャンバスに表現し、特に光家モレノ・カルボネロ、バスク地方の海岸風景を描いたウエルバの画家バスケス・ディアスも傑出しています。展示室８世紀ハエン出身の画家の表現に優れています。「貝の子」の彫刻は彼の友人ホセ・カプスの作品で、ノゲが描いたこの友人の肖像画もこの展示室に展示してあります。展示室７世紀絵画と彫刻が続きます。アルミダ・デ・エドゥアルド・チチャロによる「三連の祭壇画」にはエルサレムの聖戦にまつわる愛の伝説が描かれ、スタイルは世紀の象徴主義の流れを汲んでいます。マリアノ・ベンジウレの「踊り子」には世紀の大衆主義の影響が見られます。風俗写生主義のアルバレス・デ・ソトマジョール、写実主義のアントニオ・ロペスの他、ドン・キホーテを題材にしたマラガの画ロミノはそれぞれスタイルは違いますが、どちらも宗教を題材としています。抽象画家ではルイス・ゴルディージョのように世界的に重要な芸術家の師であるミゲル・ペレス・アギレラがいます。ラファエル・サバレタの作品は静物画、肖像、風俗写生画、空想画とテーマは様々です。クリストバル・ルイスも風景画や静物画、「若い学生」に見られる優美さからもわかるように変化に富んでいます。ハエンの画家によるの風景画もまた重要な位置を占めています。ルフィーノ・マルトスや、アンフォルメルのビリバイ、コサル、オリウエラが代表です。ハシント・イゲラス・フエンテスとカメロ・パ肖像「会話する女達」アントニオ・ロペス展示室９マヌエル・アンヘレス・オルティス「母性」ラファエル・サバレタピカソの版画彼はパリでピカソと知り合いました。この展示室の作品はピカソの版画が多くを占めています。オルティスの作品は当時アバンギャルドとして国際的にも十分評価できるものでした。それは「逃亡者」や「アルバイシン」シリーズ、「エル・グレコに捧ぐ」、後期の「頭」によく現れています。また初期の精緻な肖像画や、地中海的なふくよかな体形を描いた裸体画も見逃すことはできません。「エル・グレコに捧ぐ」マヌエル・アンヘレス・オルティスお客様へハエン美術館の正門ようこそ数年前よりアンダルシア自治政府文化委員会はアンダルシア州にある美術館を新たな文化的、社会的需要に答えられる施設に変え、市民がより親しめるよう努力を続けています。アルメリア美術館、アンダルシア写真センター、カディス美術館、コルドバ考古学博物館、コルドバ美術館、グラナダ考古学博物館、グラナダのロス・ティロスの家美術館、グラナダ美術館、ウエルバ美術館、ハエン美術館、リナレス考古学博物館、ウベダ考古学博物館、カソラのアルト・グアダルキビル民族博物館、マラガ美術館、アンダルシア現代美術センター、セビーリャ考古学博物館、セビーリャ民族博物館、セビーリャ美術館、ムリーリョの家美術館の19の機関が委員会によって運営され、互いに連携しています。私たちに至ったかが美術、考古学、民俗学のそれぞれの展示から見えてきます。さらには将来私たちが願う姿も見えてくるかもしれません。これらの施設のコレクションや活動を通じて、アンダルシアとその文化財をより深く知ることができます。私たちがどんなであったか、またどのようにして今の私たちに至ったかが美術、考古学、民俗学のそれぞれの展示から見えてきます。さらには将来私たちが願う姿も見えてくるかもしれません。当美術館にお越しいただきましてありがとうございます。お楽しみいただければ幸いです。当美術館以外のアンダルシア州美術館へも是非おいでください。州遺産に関心をお持ち頂きましたことに感謝申し上げると同時に、今後とも皆様のご利用をお待ちしております。これらの施設のコレクションや活動を通じて、アンダルシアとその文化財をより深く知ることができます。私たちがどんなであったか、またどのようにして今の文化委員会開館時間一般毎週月曜休館火曜：：∼：、水∼ 土曜：：∼：日曜：：∼：、祝日開館日：：∼：祝日休刊日は電話またはホームページでご確認ください。研究者用開館時間月∼金曜日：：∼：お待ちしています。無料ユーロ団体ウェブ上の教育プログラムセクションにある用紙で事前に団体の申し込みができます。ハエン美術館 WWWMUSEOSDEANDALUCIAES 美術館