報告書 - 富山大学 国際交流センター

MURRAY STATE UNIVERSITY
ESL PROGRAM
富山大学
マーレイ州立大学
短期留学プログラム
報告書
目次
短期留学プログラム概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(1)期間
(2)研修先
(3)参加者
(4)日程
(5)ESL Program について
マーレイ短期留学プログラムに参加して(全員からの報告)
・・・・・ 6
留学中の生活について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55
(グループごとのフォトグラフィックレポート)
ESL 授業について
寮生活について
食事について
Free Day
実地研修(NY)について
次回参加者のみなさんへ
引率教員から ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75
1
短期留学プログラム概要
(1)期間
平成25年2月9日(土)~3月11日(月)
(31日間)
(2)研修先
アメリカ合衆国ケンタッキー州
マーレイ州立大学
Murray State University
102 Curris Center, Murray,
KY 42071
ケンタッキー州
Telephone +1(800) 272-4678
http://www.murraystate.edu/
ケンタッキー州西部の街マーレイに
位置する州立大学。1922年設立。
メインキャンパスだけでも236エーカー
の広さをもつ敷地内には、5つの学術大学、
2つの学校、図書館が備わり、その地元、
国、そして世界から、今や1万人を超え
る学生が就学する大規模な大学となって
いる。
学生中心の教育に重点を置いた
プログラムはインターンシップ、留学プ
ログラム、レジデンシャル・カレッジシステム(全寮制)等多岐にわたり、質の高い
学士、修士、専門家や博士号といった課程を幅広く提供するマーレイ大学は、全国的
に認められた、総合的な大学としての役割をはたしている。そのエキサイティングで
挑戦的な学習環境は高く評価され、アメリカの News&World Report 誌が定期的に発
表する America’s Best Colleges では15年間連続して一流大学と位置づけされ続けて
いる。
(参照:http://www.murrayestate.edu)
2
(3)参加者
参加学生名簿(31名)
学部
学科
学年
名前
人文学部
人文学科
1
谷口 萌子
人文学部
人文学科
2
東
人文学部
人文学科
2
板坂
人文学部
人文学科
2
片岡 美沙
人文学部
人文学科
2
寺林 沙也香
人文学部
人文学科
2
林
人文学部
人文学科
2
広瀬 愛実
人文学部
人文学科
2
藤森 奈都子
人文学部
人文学科
2
横江 彩香
人間発達科学部
人間環境システム学科
1
澤多 加奈子
人間発達科学部
発達教育学科
2
竹谷 勇輝
人間発達科学部
人間環境システム学科
2
上田 香奈恵
人間発達科学部
人間環境システム学科
2
澤田 潤一
人間発達科学部
人間環境システム学科
2
長勢 美里
人間発達科学部
人間環境システム学科
2
舘野 遥香
経済学部
経済学科
1
七澤 佑衣
経済学部
経済学科
2
北野 択海
経済学部
経済学科
2
田口 佳奈恵
経済学部
経済学科
2
中山 み古都
経済学部
経営学科
2
関
経済学部
経営学科
2
本田 洋佑
経済学部
経営学科
2
井川 慎介
経済学部
経営法学科
2
今尾 友美
経済学部
経営法学科
2
丹下 一尚
理学部
物理学科
2
青木 俊紘
理学部
物理学科
2
中川 諒季
理学部
地球科学科
2
露久保 元彬
工学部
電気電子システム工学科
2
尾松 永規
工学部
環境応用化学科
2
船本 真美
工学部
材料機能工学科
1
木村 晃啓
工学部
材料機能工学科
2
原
3
早織
岬
隆朗
栄徳
由樹
引率 :往路 人間発達科学部准教授 岡崎 浩幸 (2 月 11 日~14 日現地発)
人間発達科学部教授
橋爪 和夫 (2 月 11 日~12 日現地発)
復路 人間発達科学部教授
内藤 亮一 (3 月 1 日現地着~11 日)
人間発達科学部教授
黒田
卓 (3 月 4 日現地着~11 日)
(4)日程
2月 9日(土)
富山-羽田-成田-ミネアポリス経由-ナッシュビル
2月10日(日)
ナッシュビル-マーレイ州立大学(入寮、買い物)
2月11日(月)
事務手続き、クラス分けテスト、午後 ESL 授業
2月12日(火)
ESL 授業
2月13日(水)
現地アメリカ人の日本語教室を訪れ、会話練習
2月14日(木)
ESL 授業
2月15日(金)
ESL 授業 午後セントルイスへのショートトリップ
2月16日(土)
セントルイス観光
2月17日(日)
Free Day(希望者はキリスト教のミサへ)
2月18日(月)
ESL 授業
2月19日(火)
ESL 授業、夕食後映画鑑賞
2月20日(水)
パデューカでショッピング
2月21日(木)
ESL 授業
2月22日(金)
ESL 授業、午後セントルイスへのショートトリップ
2月23日(土)
セントルイス観光
2月24日(日)
Free Day(希望者はキリスト教のミサへ)
2月25日(月)
ESL 授業、夕方よりジャパニーズテーブル(希望者のみ)
2月26日(火)
ESL 授業、夕食後ボウリングへ
2月27日(水)
Land Between the Lakes へ
2月28日(木)
ESL 授業
3月 1日(金)
ESL 授業
3月 2日(土)
ナッシュビルへ
3月 3日(日)
Free Day(希望者はキリスト教のミサへ)
3月 4日(月)
ESL 授業
3月 5日(火)
ESL 授業、修了式
3月 6日(水)
マーレイ州立大学-ナッシュビルーニューヨーク
3月 7日(木)
ニューヨ-ク実地研修
3月 8日(金)
ニューヨーク実地研修、 カーネギーホールにて音楽鑑賞
3月 9日(土)
ニューヨーク(機中泊)
3月10日(日)
成田-羽田
3月11日(月)
羽田-富山
4
(5)ESL Program について
ESL(English as a Second Language)プログラムは、マーレイ州立大学または他のアメ
リカの大学へ進学する留学生のための集中的な英語準備コースです。6 つのレベルに分か
れており、1 クラスの生徒数は 10~12 人程度となっています。初日のオリエンテーション
にレベル分けのテストがあり、学生の語学力に合わせたクラス分けが行われます。
短期語学研修プログラム
マーレイ州立大学の ESL プログラムは通常 8 週間のコースとなっていますが、今回の
研修に関して 3 週間のプログラムを組んでいただきました。授業内容はレベルによって
異なりますが、今回の参加者が受講した授業は下記の通りです。
【授業時間】
月、火、木、金曜日 8:30~15:50(水曜日は授業なし)
50 分 1 コマ
【授業内容】
中級 Intermediate Proficiency
上級 Advanced Proficiency
Applied Grammar
Applied Grammar
Conversation
Error Analysis
Listening Comprehension
Listening Comprehension
Reading
Oral Skills Workshop
Speech Development
Reading
University Orientation
University Orientation
Writing
Writing
その他、上記のカリキュラムに加えて、英語を授業外で使う機会を得るため、近隣
都市への小旅行や観光、ショッピングなどがプログラムに組み込まれています。
※単位認定について
ESL プログラムで受講した科目は、教養教育科目「英語B」や専門教育科目に認定さ
れる場合があります。詳しくは所属学部に相談して下さい。
※奨学金
本 プ ロ グ ラム は 独 立行政 法 人 日 本学 生 支 援機構 、 平 成 24 年 度 留学生 交 流 支
援制度(ショートステイ・ショートビジット)に採択され、奨学金が支給されました。
5
マーレー短期留学プログラムに参加して
INDIVIDUAL REPORT
6
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
谷口萌子
今回のマーレイ州立大学への短期留学は私にとって初めての留学だった。留学前、計
画していたよりも英語の勉強ができず、日本語にどっぷり浸かった生活を送り続けてい
たので、留学に対して、期待よりもはるかに不安の方が大きかった。案の定、最初は英
語で話すことに慣れず、ESL のクラスでもクラスメイトにうまく話しかけることができ
なかった。お店のレジでは、早口の質問が聞き取れず、何と答えればいいのか分からな
かった。しかし、ネイティブだけではない多くの人と交流していくうちに、うまく話す
ことよりも、まずはとにかく話すということが大切だと感じるようになった。単語だけ
でも何でもいいからとにかく話してみる。すると、そこに自然と会話が生まれる。そう
して徐々に会話するようになり、寮のルームメイトと他愛無い会話ができた時は、本当
に嬉しかった。
この留学に行く前から、長期留学に行きたいという気持ちはあったが、この留学を終
えて、さらにその気持ちが強くなった。1 ヶ月で新しく学べたことは本当に多かったが、
やり残してきたことも多かった。何より、そんなに英語が上達したとは感じなかった。
1 ヶ月という時間のせいもあるかもしれないが、思っていたほど自分から英語を話さな
かったからだと思う。だから、もしまた海外留学に行けるのであれば、今回の留学の反
省を生かして、長期間英語に染まって、自分からたくさん英語を話したいと思う。
留学に行かなくても英語は上達すると言われることがあるが、日本での学習で得られ
ることと、留学に行って得られることの差は歴然としたものであると、この留学を通し
て思った。このことについては、一緒に留学に行った人とも幾度となく話した。今回の
留学をして、英語のスピーキング能力やリスニング能力は思ったほど伸びなかったかも
しれないが、自分の視野を広げる、世界を見るということは存分にできたと感じている。
これは、留学に行って、様々な人と関わらなければ絶対に経験できないことだと思う。
マーレイ州立大学で勉強している、様々な国からの留学生と話して、私が、今まで、自
分で限界や常識を決めつけて、なんとなくしか暮らしていなかったということに気付い
た。そういった自分の概念にとらわれずに、何でも自分の中に取り込んで、貪欲に様々
なことに挑戦したいと思った。日本にいても、このように思った気持ちを大事に、向上
心をもって生活していきたい。
7
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
東 早織
今回私がこのプログラムに参加しようと思ったのは、昨年参加した先輩や友達の話
を聞いてとても楽しそうだな、私も行ってみたいと思ったからです。でも、今回の語学
研修に参加する前は、自分の語学力でやっていけるのか、ちゃんと意思疎通ができるの
か、授業についていけるかとか、ルームメイトと仲良くできるのかなど不安がたくさん
ありました。しかし、実際行ってみるとアメリカで過ごした一か月は、私にとって本当
にかけがえのないものになりました!ほんとに一日でも無駄に過ごした日がないとい
えるほど毎日が充実していました。私が出会った人たちも皆優しくて素敵な人ばかりで
した。アメリカでは、次の人のために扉をおさえて待っていてくれたり、横断歩道以外
の場所でも車が止まってくれることにはとても感動して、多くの人が私に気軽に話しか
けてくれたので、本当に優しいなと感じました。
マーレイ州立大学の授業では、私は6bのクラスになりました。クラスの子たちは、
もともと ESL プログラムで数か月勉強しており、その中にいきなり3週間という決めら
れた期間で参加するということで授業形式や課題など慣れないことばかりで大変でし
た。また、クラスのレベルが高く、難しすぎると思ったこともありましたが、クラスメ
イトが教科書を見せてくれて、答えがわからないときは横から教えてくれたりもしまし
た。その答えが間違っていることもありましたが、本当にクラスメイトはみんな優しく
て、良い人たちばかりでした!私のつたない英語でも最後まで聞いて理解しようとして
くれたり、知っている日本語を使ってコミュニケーションを取ろうとしてくれました。
クラスメイトと一緒にご飯に行ったり、一緒にバドミントンをしたりなど、とっても楽
しい思い出ばかりです。またマーレイ最後の日にクラスメイトから手紙をもらってほん
とにうれしかったです。心配していたルームメイトもとても優しい人で、たくさん話を
することができたし、ほかにもたくさんの人と仲良くなることができて、とっても楽し
くすごせました。
週末には小旅行に行ったり、最後にはニューヨークに行ったりして観光も楽しめて
すごく充実した日々でした。留学に興味が少しでもある人は、不安があったとしても絶
対行くべきだと思います!!本当に今行ってよかったと思っているので、ぜひ参加して
みてください。
8
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
板坂 岬
私はこのプログラムに参加する前は、ただ漠然と毎日を大学に通い、講義を受け、
夜間はアルバイトというような日々を送っていましたが、この短期の語学研修プログラ
ムの存在を知り、前から興味があった英語についての知識をより深めたいと思い参加し
ました。英語だけで行われる授業、慣れない環境に対しての不安もありましたが、高校
のころからの夢であった留学に対しての期待感がより大きかったことを記憶していま
す。プログラムの中では、毎日の課題で遅くまで図書館で勉強していましたが、声をか
けてくれて課題を手伝ってくれるアメリカ人の友達もたくさんできました。また、休み
の日には日本人、アメリカ人、中国人など国籍を問わずジムでバレーボールをしたり、
夕食を一緒に食べたりして、日本で日本人に囲まれて今まで生活していた私にとって、
もっと国際社会に出て行っても通じるような英語力の習得を目指す刺激になりました。
また、留学中は自分の英語力の低さに愕然としました。日本にいる間は英語を聞いたり、
話したりする機会が全くといっていいほどなかったのですが、英語圏で生活する上で、
英語を習得しなければならない当然の必要性を痛感して、留学中にもっと英語、または
TOEFL などのスコアを伸ばしたいという欲求が出てきました。マーレイ州立学校へ1年
間交換留学生としていくためのスコアなども、留学中に交換留学への興味が出てきて調
べましたが、全然スコアは足りなかったので、帰国してからもっと英語を学習したいと
いう意欲がわきました。また、マーレイ州立学校において、日本語コースを担当してい
る方と個人的に話す機会があったのですが、2年間お金が一切かからずにアメリカの大
学で学士、修士がとれるプログラムのことなども教えていただきました。そのお話に大
変興味があり、自分でも調べましたが、やはり TOEFL のスコアが全く足りていませんで
した。ですので、帰国してから英語の学習を個人的に始めていかなければならないと実
感しました。国際理解においては、私は日本にいる間は外国人と接することはないに等
しい状態でしたので、まったく外国、または外国人について知識がなかったのですが、
今回私が参加したプログラムでは、私はサウジアラビア人、タイ人、中国人、韓国人な
ど、いろいろな国籍の人がいて、最初は話かけるのも少しためらいがあったのですが、
ふつうに英語で会話することができるということに気が付いてからは、すぐに友達にな
ることができました。それと同時に、これだけいろいろな国籍の人たちとも、英語が使
えればコミュニケーションをとることが出来るとも気づかされました。クラスメイトと
も英語でそれぞれの国の文化について教えあったりすることがあり、その時は自分がそ
の人にとって日本の代表なのだとも思い、日本についてより深く知ることも重要なので
はないかと感じました。この留学から帰国して、私はアメリカでより長く生活してみた
い、もっと英語を使いながら英語を学習してみたいと今考え始めています。
9
ですが、
INDIVIDUAL REPORT
留学するうえで、TOEFL のスコア、また自分自身の英語力不足も実感しているので、日
本での毎日の生活も大事にしながら英語を学習し、将来アメリカやそのほかの英語圏で
の自分のキャリアに繋がるように学習していきたいと考えました。
10
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
片岡美沙
私がこのプログラムに参加したのは、外国で英語を使って生活してみたかったことや、
また日本ではできない経験ができると思ったことが大きな理由でした。正直、初めての
海外でも学校の友達と一緒に行けるなら安心だし、楽しそうだし、という気楽な感じで
参加しました。でも今となってはマーレイに行ってよかったと心から思います。アメリ
カで過ごした一か月は、初めての体験ばかりで毎日が本当に充実していました。留学を
悩んでいるみなさんは絶対に行くべきです!
マーレイ州立大学では、ESL の授業に参加しました。最初にクラス分けのテストが
あり、私は一番上のクラスに入りました。私のクラスは 15 人くらいで、クラスメイト
は主に韓国人、中国人、サウジアラビア人が多く、同じ富大から参加した子は私を含め
て三人でした。そこで感じたのは、日本人の英語力のなさです。みんな授業中にどんど
ん発言するし、私たちは授業の途中から参加する形になったということもあり、最初は
ついていくのが難しかったです。 個人的にはパワーポイントを使って英語でプレゼン
テーションをする授業が一番大変でした。マーレイでの毎日は、朝から夕方まで授業を
受け、授業が終わると図書館で予習や課題をして、夜ご飯を食べ、その後はまた勉強す
るか、スタバで友達とお喋りをするか、ジムかどこかで運動する、といった感じでした。
また、富大の先輩が 9 ヶ月のプログラムで先に参加していて、その先輩が様々な国の友
達をたくさん紹介してくれたので、一緒にご飯を食べたりいろいろな場所へ連れて行っ
てもらったりしました。そのおかげで友達がたくさん増えました!
マーレイでは寮生活で、私はアメリカ人の女の子とルームシェアでした。彼女は喋る
スピードがとても早くて、はじめは聞き取るのも難しいし自分の英語も通じないしで、
会話に苦労しました。でも私が聞き返すと何度も何度も説明してくれて、いろいろなこ
とを話してくれて、私は本当にルームメイトに恵まれたと思います!
週末には小旅行もあったし、ESL を終えてからはニューヨークで三日間過ごしたの
で、観光も充分に楽しめました。このようにたくさんの異文化に触れ、たくさんの経験
をして、日本にいては決してできない生活ができたので、本当に行ってよかったと思い
ます。かけがえのない思い出になりました。ただ一か月という期間は語学習得には短す
ぎたので、次回留学するならもっと長期で行きたいと思いました。
11
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
寺林 沙也香
私が今回のマーレイでの語学研修に参加した理由は、もともと英語が好きで、いつか
海外に行ってみたいなと思っていたからです。あわよくば、少しでも英語が話せるよう
になれればいいなと思っていました。
まず、マーレイに行くまで海外に行ったことがなかったので、行く前は本当にアメリ
カという異国の地で生活できるのか不安しかありませんでした。実際向こうに着いてか
らも、様々なカルチャーショックやハプニングのために最初は落ち着ける時間がまった
くなく、日本に帰りたいと思ったこともありました。しかし、ESL の授業が始まり 1 週
間ほどたったころから楽しいと思う瞬間が増えていきました。最後には帰りたくないと
思うほど充実した時間をマーレイ大学で送ることができました。
学校では、中国人や韓国人、サウジアラビア人などのクラスメイトと一緒に授業を受
けました。途中から参加した私たちにもみんなは優しくしてくれて、わからないことが
あるとすぐに助けてくれました。ご飯を一緒に食べに行ったり、バドミントンをしたり
したのはとてもいい思い出です。帰るとき、離れるのがとても寂しかったのを覚えてい
ます。
休日は、教会に行ったり、先生たちに旅行に連れて行ってもらったり、友達のホーム
パーティーに招待してもらったりと毎週楽しかったです。また、図書館にこもって宿題
をしたのも今はいい思い出です。
1 ヵ月というのは本当にあっという間でした。外国人の友達ができたのはとても嬉し
かったですが、一緒に研修を乗り越えた富山大学のみんなとなかよくなれたこともとて
も嬉しかったです。そして感謝でいっぱいです。みんなとは日本に帰ってきてからもた
まに集まったりしていて、一緒にいるととても落ち着く存在です。
今回の語学研修ではとてもいい経験をすることができました。行ってみてよかったと
心から思えます。この経験を通して感じたことや考えるようになったこともたくさんあ
るので、そのことを忘れずこれからの大学生活に生かしていきたいと思います。
12
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
林 隆朗
今回のマーレイ州立大学での語学研修ではたくさんの素晴らしい経験ができました。
大学の ESL 授業では、サウジアラビア、韓国、中国、台湾からの留学生と共に授業を受
けました。授業はもちろん全て英語で進められて、常にリスニングの訓練をしているよ
うな気分でした。最初のうちは課題を聞き逃さないように先生の話を聞くのに必死で授
業を理解することができませんでした。耳が慣れてきた後半で、だんだんと余裕ができ
て、授業中に発言できるようになりました。そのため、長期留学で ESL の授業を受ける
のが望ましいと感じました。今回の私たちの語学研修が効果の少ないものだとは思いま
せんが、途中から来て、途中で帰ってしまう私たちはお客様のようでした。だから、出
発前に、大まかな授業内容を把握できていれば良かったと思います。
また授業内容は、Writing で英語でエッセイを書く練習をしました。私がいたときは
二つの便利な道具を比較してどちらがより便利かを考えるというエッセイでした。アメ
リカの大学院に進もうとするとき、入学するときにエッセイの提出が求められるので、
そのための練習ができるこの授業は私たちにとって非常に役に立つ授業でした。
Grammar の授業は英語で英語の文法を復讐できたので、非常に効果的であったと思います。
しかし、文法が得意な日本人にとっては少し退屈な授業だったかもしれません。Error
Analysis の授業では人が書いたエッセイを読んで間違いを探すという練習をしました。
これは自分の苦手な分野だったので、日本に帰ってからも同じような練習をしなければ
いけないと思いました。Listening の授業では、英語を聞き取りながら Vocabulary を
増やすという練習をしました。これも英語で英語の vocabulary を増やせるためとても
効果的だと思います。Reading の授業では Tom Sawyer を読みました。Oral Skill では、
大学構内で Native Speaker に話しかけて、話した内容を先生に報告したり、Debate の
練習では、ひとつ Topic を選んで、賛成と反対のグループに分かれて、ほかのクラスの
人を観客として発表会をしました。この授業は非常に実践的でしたが、英語を使ったコ
ミュニケーションが苦手な私はとても苦労しました。このとき、他国の、とくにサウジ
アラビア人は会話がとてもうまいと感じました。文法が全くできないのにどんどん言葉
が出てくる彼らを見て、日本の英語教育は変わらなければいけないと感じました。私は
将来英語教師になりたいと思っているので、この事実に気づけたことは自分にとって良
いことだと思います。
また、マーレイ滞在中に私たちはいくつかの土地に旅行しました。セントルイスやパ
デューカ、ナッシュビルです。この旅行は、アメリカに初めて訪れた私にとってアメリ
カの文化をより知りたいと思わせるものでした。もっとたくさんの土地へ旅行してみた
いと感じました。
13
INDIVIDUAL REPORT
そして、一番良い経験になったと感じるのは、他国の人との国際交流でした。クラス
メイトや日本語を勉強している現地の学生と仲良くなり、帰国後も Facebook でやりと
りをしています。日本に来る予定の人もいるので再会が楽しみです。
今回の語学研修は私にとって、長期の海外留学への興味を強くさせるのに十分でした。
今のところ、確実に留学しようと決めているわけではありませんが、自分の能力や将来
の展望、金銭面と相談して、交換留学、または卒業後に海外の大学院へ進学し Master
の取得、または、ワーキングホリデーなどで海外で一年間程度生活したいと考えていま
す。そのために、TOEFL でよいスコアを取るために頑張って勉強したいと思います。
14
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
広瀬 愛美
私は高校生のときから英語を使ってコミュニケーションをとることが好きで、一ヶ
月イギリスへ語学研修に行ったことがあった。それは私にとって初めての海外経験とい
うこともあり、日本との生活や文化の違いや、現地の人と英語で会話することの難しさ
を痛感した。そのため、後半になると日本に帰りたくて仕方なかった。その経験から自
分は、長期留学は向いてないのかもしれないと思うようにもなった。しかし、国際交流
は好きだったので、大学に入ってからも、留学生の日本語教室の手伝いや、チューター
活動などに積極的に参加していた。それらの活動を通して、もう一度海外に行きたいと
思うようになった。今回のプログラムに参加するにあたって自分で心に決めたことは、
高校のとき、イギリスでの英語がうまく使えなかったからコミュニケーションをとるこ
とに消極的になっていたという失敗を生かし、“どんなに自分の英語がうまく伝わらな
くても諦めない。コミュニケーションを積極的にとる。”ということだった。
大学に到着し、まず初めに会うのが、現地の人の中で一番身近な存在になるであろう
ルームメイトに会った。優しい子だといいな、仲良くなれるといいな、など沢山期待を
していたが、第一印象が少し怖かった。そのため、現地での三週間の生活に対する自信
とやる気を一気に無くしてしまった。しかし、その日に出会った大学のアメリカ人の生
徒に「君は国際交流に興味があるけど、ルームメイトは興味がないかもしれない。皆が
皆国際交流に興味を持っているわけではない。だけど、彼女は別に君が嫌いなわけじゃ
ないし、きっと親切にしてくれるから、もっと積極的に話しかけてみよう。」と言われ
た。そこで私は、今まで私と関わってきた外国人は多かれ少なかれ国際交流に興味を持
っている人たちばかりであり、だから私に親切に接してきたけど、皆が興味あるわけじ
ゃないし、もし私のルームメイトのように興味がなかったら、外国人が自分の部屋に一
人きたところで、特別仲良くなろうなど考えないだろうということに気づいた。その言
葉を聞いてから私は、ルームメイトの第一印象が悪くて落ち込んでいたことが馬鹿らし
くなった。そしてそのことを踏まえて、これから彼女と生活していこうと決めた。
またある日、友達になった韓国人が私に、「私達が会話するときは韓国語でも日本語
でもなく英語だから、英語を勉強することはとても大切である」と言った。確かに今ま
で関わってきた中国人、韓国人など英語圏以外の人たちは日本に留学しに来ている人だ
けだったので、日本語で会話をしていたので彼らと英語で会話するのは新鮮であった。
そして、その言葉を聞いてあらためて英語の重要性に気づいた。
以上のように今回のプログラムでも新たに気づくことが多々あった。学校生活では、
私の英語は決して上手くなく、現地の人と会話をする度に疲れを感じていたが、諦めずに
自分から話すことを試みた。プログラムに参加する以前は、話が伝わらなくて会話が成
15
INDIVIDUAL REPORT
り立たないから、諦めよう。で終わっていたが、そこで諦めずに頑張る。ということが、
今回のプログラムで一番成長した面だと思う。
また、プログラムを終えて、英語の力を上げるには一ヶ月は非常に短いと感じた。だ
から私は長期留学を目指して更に勉強していきたいと思う。
そして、一番良い経験になったと感じるのは、他国の人との国際交流でした。クラス
メイトや日本語を勉強している現地の学生と仲良くなり、帰国後も Facebook でやりと
りをしています。日本に来る予定の人もいるので再開が楽しみです。
今回の語学研修は私にとって、長期の海外留学への興味を強くさせるのに十分でした。
今のところ、確実に留学しようと決めているわけではありませんが、自分の能力や将来
の展望、金銭面と相談して、交換留学、または卒業後に海外の大学院へ進学し Master
の取得、または、ワーキングホリデーなどで海外で一年間程度生活したいと考えていま
す。そのために、TOEFL でよいスコアを取るために頑張って勉強したいと思います。
16
INDIVIDUAL REPORT
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
藤森 奈都子
今回の留学でわたしは様々なことを経験しました。留学する前、1 か月という短い期
間で得るものはあるのだろうかと不安でした。しかし、現地で学習し、生活を送ってい
くなかで考えが変わっていきました。わたしたちは、ESL プログラムに参加している
中国人、台湾人、韓国人、サウジアラビア人など様々な国の人々とともに授業をうけま
した。はじめは先生が言っていることや、クラスメイトが話していることを理解するこ
とができませんでした。そのなかで授業を受けていくことに不安をおぼえました。また、
最初は積極的に話すことができず、現実的にアメリカで生活していくことは、難しいと
いうことを痛感しました。
この不安な学校生活の手助けをしてくれたのは、クラスメイトたちでした。特に韓国
人の生徒は気軽に話しかけてくれて、親身に支えてくれました。最初は思ったことをう
まく言葉で伝えることができなかったため、ジェスチャーや辞書を駆使してどうにか伝
わるように頑張りました。そういった毎日の積み重ねにより、来た時よりも話せるよう
になりました。韓国人の友達とは特に仲良くなり、お互いの国の特徴など話しました。
韓国では、大学入試がとても重要視されているというのをニュースなどで知っていたた
め、そのことについて聞いてみました。やはりそれは事実なようで、韓国の高校生は、
朝から晩までずっと勉強しているそうです。韓国の授業体系にすごく驚きました。わた
しはそういった事実に驚きましたが、それ以上にその現実的な問題について自分の言葉
で表現することができ、自分はどう思うかというしっかりとした意見をもっていること
に驚きました。世界に目を向けることはもちろん重要ですが、自分の国の現状について
人に伝えることができるくらいに理解していることも大切ではないかと思いました。
また、偏見かもしれませんが、日韓、日中問題があるため、韓国人や中国人と仲良くす
ることができるのかと不安を感じていました。しかしそんな心配は一切なく、全くそう
いった問題とは関係なく、誰もが優しく接してくれました。確かに現状としてはさまざ
まな問題を抱えていると思います。しかし、同じ目標に向けて学習しているときに、そ
ういった暗い話題がでるようなことはないと感じました。わたしと同じように偏見や先
入観を持っている人は多いと思います。すくなくともわたしは少しそういった偏見はな
くなりました。むしろ彼らにより好意をもって接するようになりました。今回の留学で、
自分の固定観念を変えてくれたと感じています。
学習面において感じたことは多くあります。わたしは、1 か月で格段に話すスキル
が上がったとは思いません。より積極的になったとも思いません。しかし、毎日英語を
耳にすることで、どの場面でどういった言葉をかけるかなどだんだんと身についていき
ました。また、できるだけ自分から話してみようとか、絶対今日はこれを話そうといっ
た目標を決めて実践することができました。
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INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人文学部人文学科
横江 彩香
今回の研修は私にとってたくさんの出会いと発見があったものとなりました。
ESLの授業は内容もそれなりに難しいことでしたが、なにより苦労したのが先生の
話を聞き取ることでした。課題の内容がわからなかったりすることが多く、もっと前もっ
て勉強して英語を聞き取れるようになっておけばよかったと後悔することもありまし
たが、親切なクラスメートが手助けしてくれたりしおかげもあってなんとか乗り切るこ
とが出来ました。クラスメートたちは親切で楽しい人ばかりで、中国人、韓国人、台湾
人、タイ人のクラスメート達と一緒に食事をしたりバドミントンをして遊んだりしたの
がとてもいい思い出になっています。ESLクラスを通じて仲良くなったクラスメート
達とは日本に帰ってからも時々連絡を取ることもあり、素敵な出会いが出来たと思って
います。
ESL のクラスメート達と
寮のルームメイトはアメリカ人ではなくアフリカからの留学生で、他国からアメリカ
に来ているという共通点もあるからかとても親切にしてくれました。長い時間話をする
機会はなかったのですが、一緒に部屋にいる間は課題の手助けをしてくれたり、さりげ
なく私を気遣ってくれたりしたので、とても過ごしやすかったです。また、大学内の施
設も充実していました。昼食や夕食をとれるカフェテリアは値段や味は一概にいいとは
言い切れませんが、前もってIDカードにお金がチャージされていたこともあり気軽に
利用することが出来ました。図書館には多くのパソコンが完備されていてみんなで課題
をしたりじっくり落ち着いて個人勉強をしたりするのに最適な場所でした。ジムには
様々な器具が揃えられていて、時間のあるときにはジムで体を動かすことが出来ました。
ジャパニーズテーブルや日本文化を体験するイベントを通して知り合った、日本語を
専攻している現地の学生たちは、お互いの勉強も兼ねていろいろな話をすることが出来
ました。特に日本のアニメや音楽の話は特に盛り上がり、日本の文化はアメリカにまで
伝わっていることを実感できました。
18
INDIVIDUAL REPORT
REPORT
INDIVIDUAL
アメリカの文化も十分に体感することができたと感じています。食生活は一見日本でも
食べられるようなものが多かったのですが、味付けや量はやはり日本とは違っていて、
特にアメリカで最初に食べたピザは日本のものと比べ物にならないくらい分厚くて、味
はおいしかったのですがやはり量が多くて食べきることが出来ませんでした。また、バ
レンタインデーにあった音楽系の学部の演奏会を聴きに行くと、そこで当然のようにダ
ンスパーティーが始まったのが何よりの驚きでした。アメリカの人びとはみんなダンス
が好きなのではないかと思ってしまうほど、コンサートの参加者達が楽しそうに踊って
いる光景は日本ではあまり見ることができないものだと思いました。
こうして、日本ではけっして体験することのできない経験をたくさんできた今回の語
学研修は、英語を習得すること以外にもアメリカの文化を知ったり日本の文化を見直し
たりするうえでとてもいい経験になりました。
19
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
澤田 加奈子
私がこのプログラムに参加したのは、以前から外国に興味があり、現地の人や他国の
人と関わりたいと思っていたからです。このプログラムに参加するにあたって私は4つ
の目標を立てました。1つ目は英語力の向上です。あまり英語が得意ではなかったので
すが、失敗を恐れずに常に挑戦する姿勢で臨みました。2つ目は友達をたくさんつくる
ことです。様々な国の人と同じ学校に通い、クラスメイトになれる機会はこの先ほとん
どないだろうおもい、積極的に会話をしました。3つ目は異文化を学ぶことです。今ま
での自分が持っていた外国に対する価値観にとらわれず、アメリカの文化の中で生活し
て、新たな発見をしました。4つ目はコミュニケーション力の向上です。言葉が違って
も、ジェスチャーや顔の表情を含めながら、会話することができました。
今回の研修は私にとって初めての海外でした。英語は得意ではなかったので、相手と
の意思疎通がきちんとできるかとても不安でした。しかし、多くの新たな発見や、新た
な出会いが待っていると思うと、とても楽しみでもありました。
アメリカに到着してからの初日は、英語だらけの世界にとても感動と緊張しました。
寮についてからのオリエンテーリングは自分ひとりだったので、とても大変でした。
向こうでの初めての会話がオリエンテーリングで、過度の緊張と不安でなかなか相手の
言っていることが理解できませんでした。泣きそうになりながらも、オリエンテーショ
ンを終えるとルームメイトと対面しました。
私とルームメイトは初めお互いに緊張してうまく会話できませんでした。そしてとて
も早くてなかなか聞き取れず、会話中に何度も簡単な言葉で言い直してもらいました。
2日目の夜に私が持ってきた折り紙で、一緒に鶴を折ったり、私が相手の名前を当て字
で漢字の名前を付けてあげて、筆ペンで漢字を練習したりしました。同い年だったので、
好きな音楽の話や友達の話や恋の話もして、とても盛り上がりました。その日で距離が
ぐんと縮まりました。私が聞き取りにくいところは、紙に書いてくれたりと、とても親
切なルームメイトでした。
ESL クラスは日本でもやったような英語授業なのですが、すべて英語で授業するの
で慣れるまではとても大変でした。最初とてもとまどっている私に隣の席の子が、いろ
いろ手伝ってくれ、3週間でとても仲良くなりました。グループワークや空き時間の中
でクラスメイトと仲良くなれ、いろんな国の話を聞かせてもらいました。先生方もとて
も明るい人ばかりで、とても楽しい授業でした。
ほかにもマーレイ大学での生活で楽しいことはたくさんありました。韓国の子と女子
会をしたり、図書館で日本語専攻の外人さんとお話しできたり、ジムでいろんな国の人
とバレーボールをしたり、中学高校の日本語専攻の生徒たちと関わることができたりと、
20
INDIVIDUAL REPORT
本当に楽しいことばかりの1ヶ月でした。
この研修を通して、多くの人と出会いの中で得たものはとてもたくさんあります。毎
日がとても濃くて、ここに書ききれないほどたくさんの思い出ができました。私が授業
をやっていけたのも、毎日が楽しいと思えたのも、別れが本当に悲しいと思えたのも、
『ありがとう』と『ごめんなさい』が前よりもさらっと言えるようになったのもすべて
私の周りにいた外国の友達や先生、一緒に参加した富大生のおかげです。ここで身に着
けた英語のスキルだけでなく、人と関わるためのスキルをこれからも大事にしていきた
いです。さらに自分の英語力をもっと高め、また海外に行きたいです。
最後に、この31日間私に関わってくれた多くの人に感謝です。
21
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部発達教育学科
竹谷 勇輝
私が今回、マーレイ州立大学への短期留学に参加しようと思ったきっかけは、以前か
ら外国で英語を勉強することに興味を持っていたからであった。私は英語が好きで、現
在大学でも中学校と高校の英語教育を学んでいる。マーレイ州立大学への短期留学はそ
んな自分にとって、語学力の向上や外国の文化を学ぶ面において、必ず有意義なものに
なるだろうと思い、参加するに至った。
マーレイ州立大学での授業は当然ながらすべて英語で行われており、初めは先生が何
を言っているのかもまったく理解できなかった。毎回の授業で課題が出されるのだが、
先生がどんな課題を課しているのかもわからず、クラスメイトの韓国人や中国人の友達
に助けてもらいながら毎日課題をこなしていった。そして日が経つにつれ、少しずつク
ラスメイトとも仲良くなり、図書館で雑談をしたり一緒にジムへ行ってスポーツを楽し
んだりして、どんどん生活が楽しくなっていった。
同じ ESL の友達ができて、外国の友達と過ごす時間が増していくと、実際に英語を
使ってコミュニケーションをとる機会もどんどん充実していった。私はまだまだ ESL
に長くいる外国の友達のようには流暢に話せなかったが、ジェスチャーなどを使いなが
ら積極的にコミュニケーションをとることができた。現地ではアメリカ人だけでなく、
中国、韓国、台湾、サウジアラビアなど様々な国の人たちがいて、仲良くなることがで
きた。仲良くなったぶん、別れは寂しかったがマーレイを離れるのが寂しいと思えるこ
と自体が自分にとってなにより現地での生活が充実していた証拠だと感じた。マーレイ
では本当に素晴らしい出会いや別れをたくさん経験することができたし、この一か月間
を私はずっと忘れないと思う。
日本にいるときはなかなか英語を使って話す機会というのはなかったので、実際に英
語を使ってコミュニケーションをとるというのは新鮮で、本当に楽しかった。また、今
回の外国での生活の中で様々な国の人の考え方や人柄にふれ、自分自身の視野が以前よ
り広がったことも実感することができた。もっと英語を勉強したいという気持ちも強く
なったし、もっと様々な国の人や文化にふれたいと思った。
22
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
上田香奈恵
私がマーレイ州立大学短期留学プログラムに参加しようと思った理由は、自分の英
語のコミュニケーション能力を伸ばしたいと考えたからです。私自身あまり英語が得意
ではなく、ALT の先生と何か話をする機会があっても伝えたいことをきちんと言えず自
信を持つことできませんでした。このプログラムの参加前は様々な国の人と出会い、コ
ミュニケーションをとって自分に自信をつけたいという思いでいました。プログラムが
始まってからは積極的に英語を話すよう心掛けました。日常の中でわからない英会話表
現が出てきたとき、ルームメイトにたくさん聞くことができました。ルームメイトやそ
の友達と会話ができたことは私にとって本当に良い経験になりました。聞き取れなかっ
たり、通じなかったりと多くの困難にぶつかりましたが、その分たくさんの発見があり
ましたし、何より友達になれたことがとてもうれしかったです。
ESL では、私は同じクラスに富大生が私以外いないという状況から始まりました。私
はとても不安で、初日はかなり緊張していました。でも、クラスメートが私に課題のこ
とや授業のことを教えてくれました。同じクラスには韓国人や中国人、台湾人、サウジ
アラビア人がいました。みんな本当にフレンドリーで緊張がいつのまにか消えていまし
た。英語を使ってお互いに「中国語ではなんていうの?」とか「この日本語はどういう
意味?」というようにたくさん質問をし、お互いの国のことをたくさん知ることができ
ました。英語はさまざまな国の人と交流できるすばらしい手段なのだと改めて実感した
瞬間でした。また私にとってライティングの授業がとても印象的で、お互いのエッセイ
を読みアドバイスをするという時間がありました。その時ペアを組んだクラスメートの
エッセイは本当に上手で、また私のエッセイに対して真剣に考えてくれました。そして
たくさんのアドバイスをもらい刺激になりました。ESL では間違えたり、エッセイがう
まく書けなかったりと、最初は英語ができなくて恥ずかしいという気持ちがありました。
でも、 いっぱい恥ずかしい思いをしたり困難にぶつかったりしたことで精神的に強く
なったのではないかと思います。今では私の自信となっています。今後外国人と話す機
会があっても、もう恐れることはないです。
このプログラムを通して、違う国の人とコミュニケーションをとる大変さを痛感し
ました。しかしこういった大変さを感じていたからこそ、人とコミュニケーションをと
れたときにとても喜びを感じることができました。 慣れてきたころは英語を使ってコ
ミュニケーションをとることが楽しく感じられるようになってきました。 またクラス
メートである韓国人や中国人、台湾人のコミュニケーション能力の高さにとても刺激を
受けることができました。もっと英語ができていたら、よりさまざまな話題でいろいろ
な人とコミュニケーションがとれ、友達の輪も広がったかもしれないと思います。海外
23
INDIVIDUAL REPORT
で感じたこと、そしてこういった思いから、もっと英語を使いこなせるようになりたい
という思いが強まったように思います。そして私は教師を目指しているのですが、英語
をコミュニケーション手段として使いこなせるよう指導できる教師を目指していきたい
と思います。
24
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
澤田潤一
私は、海外で英語の力をつけ、海外の方と
の交流を深めたいと思ったのでマーレイ短
期留学をすることを決意しました。まずマー
レイに着き、テストを受けてそれぞれのレベ
ルのクラスへと振り分けられました。自分の
クラスは、韓国人、中国人、台湾人、サウジ
アラビア人、日本人で、ほとんどが日本人で
した。しかし先生はもちろん英語しか話すこ
とができないので、始めは何を言っているか
わからず、宿題さえも何をすればいいのか分
かりませんでした。しかし、わからないところを隣の台湾人や韓国人に積極的に聞いてい
くようになり、すぐにいろんな人と仲良くなることができました。そこからお互いの趣味
や、お互いの国の話、母国語、マーレイやマーレイ近辺の様々な情報を教えあったりして、
英語による会話をとても楽しむことができたのと同時に、韓国語や中国語などのちょっと
した会話も少し出来るようになりました。初めて海外の人と友達になることができたので、
今まで思っていた様々な国のイメージや偏見、トレンドを言い合ったりして、お互い驚き
あったり、感心したりすることが多くありました。クラスメートで集まって、自分の国の
料理を作りあってパーティーをしたとき、肉や豆が中心のアメリカ料理や、すごく辛い料
理が中心の韓国料理、サウディ料理などを食べることが出来たり、宗教上食べることがで
きないものがあると忠告されたりして、いろんな文化に触れることが出来てとても楽しかっ
たです。
ESLの授業では、ライティング、リスニング、グラマー、リーディングなどを受けて
いました。授業を受けていて、とても疑問に思ったことは、日本人以外はとても流暢に英
語を話すことができるのに、文法や語彙力は日本人の方が強
いということでした。しかしいくら文法や単語を知っていて
も、まったく聞くことができず、簡単なことしか話すことが
出来なかったのでとても悔しかったです。またアメリカの学
校は宿題の量が多いということにも驚きました。図書館に行
くと毎日多くの学生がこもって勉強していて、日本とまった
く違いました。毎日毎日すごい量の文章を読まなければなら
ず、最後らへんはついていくことが出来ず、マーレイの学生
は勉強熱心だなと感心したのが印象に残っています。
25
INDIVIDUAL REPORT
マーレイへの短期留学を通して、英語力は少しだけ向上しただけだと感じたので、是非
もう一度留学をしたいと思いました。次は長期で外国に行き、日本語を出来るだけ使えな
いような環境に行って、自分を試してみたいと思います。
26
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
長勢 美里
アメリカで過ごした一ヶ月は、毎日が充実して
おり、かけがえのないものになりました。たっ
た一ヶ月の語学研修ではありますが、大変貴重
な体験をすることができ、人生における大きな
糧になったと思います。
ESL の授業では、最初は英語に耳が慣れてお
らず、授業の内容がなかなか理解できませんで
した。常に英語が飛び交う授業では、少しでも
集中力を切らすと、授業について行けなくなってしまいます。そのため、気が引き締ま
る毎日を過ごしていました。わからないことがあってもそれを先生に上手く英語で尋ね
ることができず、最初はとてももどかしく感じていましたが、数日経つとクラスの雰囲
気にも馴染み、先生にも気軽に質問できるようになりました。だんだんとクラスメート
や先生とかわす会話も増え、課題も着々と進
み、後半では中身の濃い学校生活をおくるこ
とができました。
寮生活では、ルームメイトとの生活習慣の
違いにとても苦労しました。起きる時間や学
校から帰る時間、寝る時間が違うため、会話
をすることがない日もありました。そのよう
なときには置手紙を利用して、ルームメイト
との関係には特に気を配りました。ルームメイトのご両親に会ったり、一緒に日本から
持ってきたお菓子を食べたり、ルームメイトとの生活はとにかく新鮮で、楽しかったで
す。日本からのお土産をとても喜んでくれたのが、印象に残っています。マーレイを離
れる日には、そのお返しにお揃いのぬいぐるみをくれました。また、朝早くにも関わら
ず見送りにも来てくれました。意思疎通ができない日もあり、ルームシェアは難しく感
じていましたが、それ以上に魅力を感じる日々でした。
アメリカで特に思い出に残っているのは、ホームパーティーです。ホームパーティー
は、日本ではあまり親しみがないものなので、とても新鮮でした。手作り料理をいただ
いたり、弾き語りを披露してもらったり、ゲームをしたり、楽しい時間を過ごすことが
27
INDIVIDUAL REPORT
できました。アメリカは週末や余暇をとても重視しており、週末は予定でいっぱいでし
た。そのため、週末も暇を持て余すことなく、とにかく中身の濃い毎日を過ごすことが
できました。
今回の語学研修に参加する前までは、海外へ行ったことがなく、留学に対してとても
不安を感じていました。また、英語に触れる機会も少ないため、集中して英語学習に取
り組むこともありませんでした。しかし、実際に語学研修に参加してみて、英語は世界
の人々と関わる重要なコミュニケーションツールであると実感するとともに、英語学習
の必要性を強く感じました。向こうでは長期留学をしている日本の大学生にとてもお世
話になり、5~6 ヶ月の留学でも流暢に英語を話し、私たちをサポートしてくださるそ
の姿にはとても憧れました。長期留学への夢や期待も膨らみました。長期留学の予定は
まだありませんが、大学卒業までに、もっといろいろな国に行ってみたいと思います。
また、この留学で出会った海外の友達にも会いに行きたいです。本当に充実した一ヶ月
間でした。アメリカで過ごした日々は、一生の宝物です。
28
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
人間発達科学部人間環境システム学科
舘野 遥香
私は、以下のプログラムで授業に参加しました。
Mon
Tue
1
Listening
2
Wed
Thu
Fri
Listening
Listening
Listening
8:30~9:20
Reading
Reading
Reading
Reading
9:30~10:20
3
Writing
Writing
Writing
Writing
10:30~11:20
4
Conversation
Speech
Conversation
Speech
13:00~14:50
5
Grammar
Grammar
Grammar
Grammar
15:00~15:50
私の生活は、授業が終わったら図書館で宿題をして、夕食を食べて、ジムでバレーボールと
卓球をするというサイクルでした。休日は、週末旅行で Nashville や St.Louis に行き、
観光しました。個人的には、ルームメイトの実家にお邪魔したり、バレーの大会に参加
させてもらったりし、充実した1ヵ月になりました。特に、アメリカで国を超えて、言
葉を超えて私の大好きなバレーボールができたことにとても感激
しました。アメリカ人はミスしても“Good try”とその人の頑張り
を認める言葉をかけるようなポジティブな思考がいいなと思い、
真似したいなと思いました。そういったアメリカンな部分が今では
私の1部だと思うと留学に行った価値を感じ、少し嬉しく思います。
また、私はマーレイ州立大学に短期留学をして3つの視点から
自分の成長が見られました。
1つ目の視点は、やはり語学力の向上です。私は、留学に行く前は、英語を話すこと
さえためらっていました。それは、語彙力のなさ、文法のあやふやさ、発音の曖昧さが
あったため、自信が持てていなかったからのせいだと思います。ESL の授業では、
Listening, Reading, Writing, Grammar, Conversation, Speaking を学びました。私の
クラスでは、内容的には中学校~高校レベルでやや簡単でしたが、先生の話しているこ
とや学生が話していることを理解するのは、とても難しかったです。一番新鮮だった授
業は、Speaking です。Speaking の授業では、英語はリズムとアップダウンであり、特
にその一文で大事な単語を強く発音するのだと聞き、日本人のような一定のリズムで、
一定の高さで話すのは違うのだと知りました。私は、高校までに何度も外国人のような
英語を話せたらなあ、と思っていましたが、どのように変えて、どのような部分に気を
付ければよいのか分からず、英語を発することへの苦手意識を持ち始めていたので、と
ても悩みが解消されたし、とても楽しい授業が受けられました。私は、日本ではあり得
ないようなオーバーリアクションを意識して会話するようにしました。実際、日常生活
でも意識すると、以前より理解しやすかったのか、相手も1度で聞き取ってくれるよう
29
INDIVIDUAL REPORT
になりました。それが嬉しくて、また頑張ることができました。私はこのとき、”留学
とは常に実践の場にいること”なのだと感じました。それは、PDCA(Plan→Do→Check
→Act)が常にできる状況であり、それが学習を促進するのだと強く感じ、留学の良さ
を感じさせられました。
2つ目の視点は、教育的な視点です。私は、1日アメリカの日本語学校の中学校と高
校を参観しました。2つの学校をみると、中学校ではローマ字で日本語を書いているの
に対して、高校ではひらがなやカタカナ、または漢字で日本語を書いている違いを見つ
けました。私は、このとき日本語を教える時もちゃんとした段階があり、何でもかんで
も順序を考えずに教えてはいけないと感じました。また、発音とする際も中学校では、
同じ音程で同じリズムで発音するように先生が徹底して指導をしている姿を見ました。
私たちが英語を習うことと真逆だなあと驚きました。私たちにとって日本語の発音は無
意識にしていますが、それがとても難しいということがわかりました。このように、私
が所属する学部に関した事項も学べました。
3つ目の視点は、精神面です。私は、人見知りで、人を心の奥底から信じられないと
いう性格で自分自身でも嫌いでした。しかし、マーレイ州立大学の先生も学生もみんな
親切で優しい人ばかりで、私は人の温かさに囲まれながら3週間を過ごすことができま
した。特に、私のルームメイトは気さくに声をかけてくれて、家族の話や日本とアメリ
カの違いや友達の話などたくさん話しました。そして、ルームメイトの実家にもお邪魔
させていただき、大学以外でのアメリカの文化を体験することができました。また、私
が困っているときに、助けてくれた人もいました。授業中にペア学習をした際、両方が
教科書を忘れたときは、ペアに2つ教科書がある人が貸してくれたように、自然とその
ような空気になる、助け合いの精神が見えた時には本当に心が温
かくなりました。私は、このような恵まれた環境の中で次第に心
を開くようになり、上手く英語を話せないけれど、表情で、単語
で伝える努力をしました。今では、人見知りも少しは直り、自分
の心に素直になれるようになりました。思っていても、言葉にし
なくては伝わらないと強く思い、日本に帰ってきてからは友達の
ありがたさを感じながら、感謝の気持ちを伝えるようになりまし
た。今回の留学で出会ったかけがえのない友達を大切にしたいと思います。
このように私は、少なからず3つの部分で成長することができました。私は留学して
本当に良かったと思っています。できるならば、もっと滞在したかったと思えるくらい
です。これをきっかけに次はホームステイをしたいと考えています。また、ほかの学生
にも留学を進めたいと強く思っています。今回の短期留学での成長が一時的なものにな
らないように常に意識し、さらに高い目標を持って何事も挑戦し、今後の大学生活を充
実なものにしていきたいです。
30
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経済学科
七澤佑衣
私がマーレイ州立大学短期留学プログラムへの参加
を決めた理由は、アメリカの大学で英語を学ぶ留学生や
アメリカ人の学生と交流しながら語学力を向上させた
いと思ったからです。そして実際にこのプログラムに参
加し、想像していた以上のことを体験することができま
した。
ESL では、日本人が教室に私一人だったこともあり「日
本ではどうなの?」と授業中先生に聞かれたり、昼食時に
クラスメートと文化の違いについて話したりする機会が多
くありました。日本の文化や習慣について考え、文化の違
いを感じ、またそれを英語で相手に伝えることは難しく、
いつも自分の知識不足を感じていました。また、授業中発
言するクラスメートを見習い、なにか発言したいと考えな
がら受ける授業はとても充実していました。結局発言できた回数は2、3回でしたが、
自分の意見を言えた時はとても嬉しかったです。
ルームメイトがアメリカ人だったことも良い経験
でした。文化の違いを感じ部屋を変えたいと思った
こともありましたが、相手との接し方や部屋での距
離感が分かってからは問題なく生活できました。日
本から持って行ったおかきやチョコレートを一緒に
食べながら家族の話をしたり、好みの服について話
したりすることもあり、別れるときは寂しかったです。部屋を変えたいと思っているこ
とを相談した際、「話し合うことも異文化交流のひとつ」と助言してくださった先生に
は本当に感謝しています。自分の英語は伝わらないかも、と気後れしてしまいがちです
が、とりあえず思っていることを口にすることが大切だと感じました。
このプログラム中、相手に伝えたいことが伝わらずはが
ゆい思いをすることが何度もありました。仲良くなった
人ともっといろんな話題について話したいと感じるこ
とも多く、英語や英会話の力をさらにつけて、多くのこ
とを表現できるようになりたいと強く思いました。英語
や日本文化についてさらに勉強し、マーレイで出会った
友人たちと次に会うときは、今回話せなかった多くのこ
とを話したいです。
31
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経済学科
北野 択海
私は、今回のマーレイ州立大学の短期留学を通して非常に多くの驚き、経験、刺激
を感じた。この短期留学プログラムに参加する前と参加した後を比べると、留学という
ことに関しての意識がいっそう深まったと感じた。参加する前は、どうしても英語力に
不安があり、外国の人々たちと上手にコミュニケーションがとれるのか、自分の考えて
いることがしっかり伝えられるのか不安でいっぱいだった。しかし、実際アメリカの地
で様々な外国人に囲まれながら過ごす毎日で、英語を通して自分なりにコミュニケーシ
ョンがとれたと実感した。単語やジェスチャーなども含めながら異国の人々と共に笑っ
たり、冗談を言い合えたり、時には怒らせてしまったりすることから異国の人々とコミ
ュニケーションをとることが非常に楽しく、最初のころは感動した。しかしその一方で、
この一か月を通して英語力の足りなさを痛感した。自分がやりたいこと、自分が相手に
してほしいことなど自分が考えていることをすべて英語にして相手に伝えられたわけ
ではない。 この一か月間英語を通して伝えられないことにもどかしくて悩んだことも
あった。同じ言語を話す人同士だったらこんなにも伝えやすいのかと言語には大きな力
があるのだと実感した。私は、このマーレイ州立大学の短期留学を通して、異国の人々
とのつながりから様々なことを肌で感じ、今までにない本当に貴重な経験をさせていた
だいたと考える。この経験をこれからに生かすためにも国際理解を深めていきたいと考
える。今日では、日本に様々な外国人が多くこられており、日本にいても関わる機会が
たくさんあると思う。そういった機会があれば積極的に参加したいという意欲がこの短
期留学を経験していっそう深まり、こうした機会を自分から探していきたいと考えます。
現在、日本の企業の中でも外国人採用が大きく広がり、そうした中でも使われるのが英
語だと考える。また、ユニクロや楽天に関しては社内公用語を英語へということも推進
されている。こうしたことも考え、これから将来、英語に触れながら、異国の人々と関
わっていく機会が大きく広がると考えるので、国際理解もいっそう深めていきたいと考える。
また、こうした留学や学習、国際理解への意欲が深まったことなどを経験したことで
次の海外留学への関心も非常に高まった。今回の短期留学を終えるころには、本当にあ
っという間に一か月が過ぎ、まだまだやれてないことも多くあった。しかし、海外の地
でもっと楽しむためにも、充実するためにも英語力が必要である。英語力の中でもリス
ニング、スピーキングを重点に力をつけていきたいと考える。そして、長期留学には今
回の留学では経験できなかったことが多く経験し、実感できると思うので勉強していき
たいと思う。こうした考えが出てきたのは今回の短期留学がすべてだと思うので、参加
して非常に良かったと感じている。これからの将来に生かしていきたいと考える。
32
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経済学科
田口 佳奈恵
私がマーレイ州立大学の語学研修に参加したのは、高校時代から英語が好きで、海外
で英語を学ぶことが目標だったからです。そうした機会を探していたときに見つけたの
が、この語学研修でした。大学に入学して以来、何かにチャレンジするということが少
なかったので、今回は思い切ってチャレンジしようと思い、参加を決めました。しかし、
いざ参加すると決めてからは、正直不安も多くありました。海外へ行くのは初めてだっ
たので、言葉の通じない未知の世界へ飛び込むような気持ちでした。出発の日が近づく
につれて、自分がアメリカで生活していることを想像しては、不安でいっぱいになって
いました。
しかし、実際にマーレイ州立大学での生活が始まってからは、そうした不安は徐々に
減っていきました。クラスメイトは皆本当に優しく、私がうまく英語で説明できないと
きは、一生懸命理解しようとしてくれたり、授業で分からないことがある時は、分かり
やすい英語で何度も教えてくれたりしました。このような温かい環境の中で生活してい
くうちに、私も自然の英語を言葉にできるようになり、コミュニケーションがとれるよ
うになりました。また、クラスメイトとお互いの国の文化や話すことで、知らなかった
世界をたくさん知ることができました。育ってきた環境が全く違うクラスメイトとの会
話は驚きの連続であり、とても楽しかったです。夢中で話しているうちに、少しずつ耳
が慣れ、言葉にできていることに気づきとても嬉しかったです。さらに英語を学びたい
という気持ちになりました。
そして、アメリカという国の生活や文化を直接肌で感じられたことが、私の世界観を
一気に広げました。エレベーターで乗り合わせた人や、道ですれ違った人が笑顔で挨拶
をしてくれる、友達になろう!と笑顔で言ってくれるなど、とても友好的な人ばかりで、
私も自然とたくさんの人と話すようになりました。以前は人見知りが激しく、初対面の
人と話すのはあまり得意ではありませんでしたが、アメリカでは自分から挨拶をしたり
話しかけたりするようになりました。たくさんの人と話すことで、たくさんの発見をし、
新たな物事を学べる毎日は本当に刺激的で、これまで経験したことのないものでした。
そして、今回マーレイ州立大学での語学研修に参加したことで、海外への興味がさら
に増しました。大学に在学中にもっと多くの国の文化に触れてみたいと思うと同時に、
さらに自分の語学力を高め、新たな世界を知りたいと思いました。この経験を生かして、
今後はさらに広い視野で新たなことに挑戦していきたいです。
33
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経済学科
中山 み古都
この短期留学を経験して多くのことを学ぶことが出来ました。もともと留学には興味
があり、参加出来ると決まった時には楽しみな気持ちでいっぱいでした。しかし、実際
は想像以上に楽しく、毎日が充実していて、寝ている時間でさえもったいないくらいで
した。この留学の期間中が人生で一番濃い 1 か月を過ごしたといっても過言ではないほ
ど、良い体験となりました。
はじめのころは、海外へ行くのは初めてだったので、すべてのことが不安で、緊張し
ていました。大学へ行き、寮へ行った初日は楽しみという気持ちよりも緊張と不安が多
かったです。しかし、終わり際になると、帰りたくないという話ばかりとなるくらいにまで
なっていました。1 か月前は不安しかなかったのにと友人と話したことを覚えています。
学校では、現地の友達、韓国、中国、台湾、サウジアラビア出身の友達と授業を受け
たり、ランチをしたりしました。食事の時に、英語で話しながら、韓国語や中国語を教
えてもらったりして、時には 4 か国語が飛び交う中で話していたこともあります。授業
は、初めは先生の言っていることがあまりわからなくて、雰囲気で理解するというよう
な感じでしたが、慣れるとだんだんわかるようになりました。授業は、とても明るい雰
囲気で、楽しいものばかりでした。ただ座って話を聞いているだけではなく、先生が生
徒に話しかけたり、グループで話し合ったりする授業が多かったです。わからないとこ
ろがあっても、韓国やサウジアラビアの友達に聞いて教えてもらっていました。宿題が
多くて大変でしたが、それでも、楽しさのほうが勝っていました。その他、Face book
や LINE などの SNS を使い、学校にいるとき以外でも韓国、中国の友達と連絡をとりあって
いました。ほとんどの人が Face book をやっていて、Face book を使ってイベントに招
待してくれたり、メッセージをくれたりすることが頻繁にありました。日本に帰ってき
てからも、メッセージや LINE でやり取りをしているので、世界中に友達が出来てうれ
しいです。
平日の 1 日の流れとしては、学校で 3 時ごろまで授業を受け、図書館で宿題をし、夕
食。そのあと、宿題が終わっていなかったらまた図書館で勉強をし、宿題を終わらせて
からジムへ行っていました。図書館が 12 時半まであいていたので、閉館までいること
もよくありました。図書館へ行くと、必ず他の友達もいて、一緒に勉強したり、話した
りすることもできました。また、ジムも 11 時まであいていたので、汗だくになるまで
運動をして、シャワーを浴びて帰ることもよくありました。困ったことがあっても周り
の人たちみんなが助けてくれたので、不安になることはあまりありませんでした。ほぼ
毎日、何かしらのイベントがあり、様々な国の人との交流を楽しむことが出来ました。
毎日の刺激が多く、1 日の活動量がとても多かったです。時差ボケもあって、夜には
34
INDIVIDUAL REPORT
今までに体験したことのない眠気が襲ってきて、知らないうちに寝ていたりすることが
多かったです。
休日はいろんなところに遊びに行きました。どこに行くにしても新鮮なことばかりで
した。また、スケジュールがきつく、大変だったこともありましたが、その分充実して
いたし、楽しむことが出来ました。ショッピングをしたり、観光をしたり、ホームパー
ティーに招待されてディナーをごちそうになったりしました。アメリカでは、全体的に
商品の価格が安く、ブランドのものも安くて驚きました。また、マーレイ州は、自然が
多く、どこを切り取っても絵になるような景色でした。毎日景色や友達との写真をたく
さん撮りました。
私はこの研修中に誕生日を迎えたのですが、たくさんの現地でできた友達からお祝い
をしてもらいました。授業に行くとクラスのみんながバースデーソングを歌ってくれま
した。ケーキやクッキーを焼いてくれたり、メッセージカードやプレゼントをくれたり
と、とても良い誕生日でした。
最終日には、アメリカ、韓国、中国、台湾、サウジアラビア、日本のみんなで集まっ
てそれぞれの国の料理を作りあってホームパーティーを楽しみました。夜遅くまでみん
なで騒いで、お別れのときは泣いてくれる友達もいました。
ニューヨーク研修では、自由の女神、国連、メトロポリタン博物館、タイムズスクエ
アなど有名な観光地を満喫しました。ビルの街並みや、マンハッタンの景色など、映画
の中の世界そのものが目の前にあるということにとても感動しました。国連に行った際
には、国連で買ったポストカードを国連の郵便局から日本に送りました。国連の消印が
ついて、切手も国連でしか手に入らないものだったので、いい記念になりました。その
他、地下鉄に乗ってみたり、ショッピングをしたり、映画のナイトミュージアムの舞台
となったアメリカ自然史博物館へ行ったり、マンマミーアのミュージカルを見たりと、
とても楽しく過ごしました。帰りの飛行機でマンマミーアや NY の街が映っている映画
を見て、本当に NY に行ったんだなあと実感しました。
この短期留学中の 1 か月間を振り返ると、日本で普通に生活している半年分程の体験、
活動、感動、刺激を 1 か月に凝縮したかのような毎日であったと思います。また、一番
に思うことは、積極性を身に着けることが出来たことで、エレベーターでたまたま一緒
になった人とでも気軽に話したり、わからないことがあったらすぐに人に尋ねたり、自
分から知らない人に話しかけに行ったりといった経験が何度もあったことが良かった
と思います。英語がうまく話せなくても、恐れずに自分から行動する機会が多かったで
す。授業でも、スピーチ、ディスカッションなど、苦手意識を持っていたものを楽しく
経験できたので、恐れなくなったと思います。
この短期留学を通して得たものは人生の中でもとても大きなものでした。この貴重
な体験で学んだことをしっかりと活かし、これからに役立てていきたいです。1 か月と
35
INDIVIDUAL REPORT
いう期間は本当に短いもので、あっという間に過ぎてしまいました。実際に自分の目で
見て、感じることで、留学の素晴らしさを改めて感じ、1 か月で吸収しきれなかった部
分がまだまだあると思いました。この短期留学を経験したことにより、世界への関心が
強まり、もう一度留学し、もっと多くの力を身に着けたいと思うようになりました。こ
のような機会に巡り合えて本当に良かったし、とても良い 1 か月間を過ごせたと思います。
寮
学校の食堂、Winslow にて
クラスメイト達と
My Birthday
韓国、台湾の友達
韓国の友達と女子会!!
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授業風景
INDIVIDUAL REPORT
自由の女神
国連
図書館での宿題
NY の夜景
NY
みんなでホームパーティ
ニューヨークチーズケーキ
マンハッタン
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カーネギーホール
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経営学科
関 栄徳
私は、マーレイ州立大学短期留学プログラムに参加しました。参加した理由は大きく
分けて 3 つあります。
1 つ目として、留学を機に英語学習を始めたかったことが理由として挙げられます。
私は中学生の頃から英語が好きで得意でした。しかし、高校 2 年生ぐらいから成績も上
がらず、英語から距離を置いていました。大学に入っても英語と関わる機会は少なく、
授業などで必要最低限の関わりを持つだけで、英語から逃げる形をとっていました。こ
のような状況が続く中、世間では英語に対する需要が増えていきました。グローバル化
が進行する社会で英語は共通語としての役割を果たすまでになっていました。特に、企
業では社内公用語を英語にする、就職の採用に TOEIC を重視するといった動きがみられ
るようになりました。この社会の変化に伴って、私自身が考えを改め、もう一度英語と
向き合うべきだと認識しました。これから英語の勉強を始めるという決心はついたもの
のなかなか行動に移せずにいたので、自分を動かすきっかけになればと思い、留学をし
ようと思いました。
2 つ目として、語学力の向上につなげたかったことが理由として挙げられます。先に
も述べたように就職等に TOEIC が重視されるようになってきていることは周知の事実
です。自分としては、スコアをあげていくには英語圏に身を置くことが重要だと考えま
した。日本にいるだけでは養うことが難しいリスニングの能力などを向上させてから、
帰国して基礎から英語の勉強を始め、TOEIC のハイスコアを目指そうと考えていました。
3 つ目として、外国の文化を知って、自分の視野を広げたかったことが理由に挙げら
れます。やはり日本に住んでいると日本の考え方、暮らし方、食生活が身に付きます。
日本しか知らないまま過ごしていくと海外の良さはもちろん日本の良さにも気づけま
せん。だからこそ留学して様々な経験をしたうえで物事を判断できるようになりたいと
思いました。知らぬ間に根付いている固定概念を変えたいと思いました。
実際に留学に行った感想としてまず言えることは本当に行ってよかったということ
です。日本にいる間では絶対にできないような経験ができたと感じました。具体的に 2
つほど例を挙げます。
まず 1 つ目として、英語しかない環境が挙げられます。この短期留学では、ESL とい
う英語を第 2 言語として学ぶ授業を受けました。その授業は、簡単に言えば日本でやる
英語の授業をすべて英語を用いて行うといった形式のもので、常に英語が飛び交ってい
ました。むしろ英語しか使われていませんでした。クラスメイトは韓国人、サウジアラ
ビア人、イラン人、中国人といった多国籍なものでしたが、みなが英語で会話していま
38
INDIVIDUAL REPORT
した。この状況は日本ではグローバル企業に勤めるといったことをしない限りは経験で
きないものだと思いました。住む場所は寮でしたが、アメリカ人とルームシェアなので
本当に常に英語しかない環境にさらされていました。
2 つ目として、日本以外の国の文化に直接触れられたことが挙げられます。まず、ア
メリカに住むという形をとっていたので、自然とアメリカの文化には触れることができ
ました。やはり、一番印象に残ったのは食の文化の違いでした。日本と比較すると、味、
量、調理方法などで異なる部分が多く見受けられました。さらに、クラスメイトの行動
を見たり、クラスメイトと仲良くなったりすることでアメリカ文化以外にも触れること
ができました。アメリカ以外の文化に触れた例では、韓国人のクラスメイトと連絡を取
ろうとした際に私は日本で主流のスマートフォンアプリの「ライン」を使用しようとし
ましたが、そのクラスメイトは韓国で主流のスマートフォンアプリの「カカオトーク」
を勧めてきたという出来事が挙げられます。これは比較的新しい文化ですが、こういっ
た新しい文化から古い文化まで様々な外国の文化を経験することができました。
次に、留学に行って自分の目的は達成されたのかについて述べたいと思います。先に
述べた留学したかった 3 つの理由に沿って説明します。まず、私はこの留学を英語の勉
強を始めるきっかけにすることができました。自分のクラスでいろんな国の人が英語を
学ぼうとしている事実を知り、英語が世界の公用語に最も近いことを認識しました。そ
して、相手に自分の言いたいことをなかなか伝えられない歯がゆさも感じました。この
ようなことを通したうえで、将来就職を考えるときに英語をコミュニケーションに用い
る能力は必要不可欠であると痛感したため、今から英語をしっかり勉強しようと思えま
した。このようなことに気づけたことから、留学の重要性についても再認識しました。
一方で、語学力の向上に関して意見を述べると、短期留学では短すぎると感じました。
私は 3 週間のプログラムでしたが、やっと相手が言っていることが完全に分かったとこ
ろで、プログラム終了といった心残りのあるものでした。自分の思っていることをしっ
かり伝えられるコミュニケーションがとれるようになることを目的としていくなら長
期留学を選ぶべきだと感じました。様々な経験をする、自分の視野を広げる、国際理解
を深めるといったことが目的なら短期留学で十分だと感じました。実際に私は外国の文
化を知ることで自分の視野を広げることができました。文化に触れ、ひとに触れること
で考え方が大きく変わりました。例えば、私のなかでアメリカ人は怖いイメージがあり
ましたが、みんな優しくてとても親切でした。さらに実際にアメリカの食文化を体験す
ることで日本の米の素晴らしさなどにも気づくことができました。国際理解が深まった
のとともにさらにもっといろいろな文化を知りたいとも感じました。
39
INDIVIDUAL REPORT
最後に次の海外留学への関心について意見を述べたいと思います。今回の留学を通し
て、私は長期留学をしたいと思いました。語学力の向上、国際交流のことを考えると、
3 週間という期間は短すぎたというのが本音です。しかし、私は今回 2 年生の春に短期
留学をしましたが、これから長期留学となると卒業が延びてしまうのが現状です。それ
は親にも賛同できないと言われました。今後、留学する学生のために留学しても卒業が
延びないような制度ができることを切に望んでいます。
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INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経営学科
本田洋佑
僕はもともと英語が好きで得意でもありました。そのため留学にも前々から興味があ
り、ネイティブな英語を勉強したい、日本とは違う環境で生活してみたいと思っていま
した。しかし僕は海外に行った経験がなく渡米前はアメリカは治安が悪くて、とても危
険だというイメージがあり、勉強の面でも違う人種の生徒といつも使っている言語とは
違う言葉を使って授業を受けなければいけないのでとても大変だろうし、ストレスが溜
まっていくだろうと思っていました。また、一緒に過ごす人たちが日本人だけでなくア
メリカ人やその他の国々の人たちになるので言葉の違いはもちろん、文化や習慣の違い
でもストレスが溜まるだろうという心配もありました。
実際に留学が始まり、アメリカでの生活が始まって最初に言われたのが治安について
です。出発前の予想通り、アメリカは日本に比べて段違いに治安が悪く日本で普通に生
活している感覚でアメリカでの生活を送っていたら必ず危ない目に会うと注意されま
した。幸い僕たちが入学したケンタッキー州のマーレイ大学はアメリカの中でも田舎で
比較的治安が良い地域だったので危ない目には会いませんでしたが、こういう点での日
本とアメリカのギャップに驚きました。現地の大学での授業は中国、韓国、台湾、タイ、
サウジアラビアなどの国々から留学生が集まり、同じクラスで英語を勉強するというス
タイルでした。そのため外国人と交流する機会がたくさんありました。 最初は全く言
葉が通じず、戸惑いました。しかし言葉の代わりに顔の表情やジェスチャーでコミュニ
ケーションをとることができ仲良くなれたので、気持ちを伝える方法は言葉だけじゃな
いんだなと感じました。授業自体は最初は先生が何を言っているのか分からなかったけ
ど授業の回数を重ねるにつれて少しずつ聞き取れるようになり、それがとても嬉しかっ
たです。留学参加後は参加前に比べて英語への興味が増し、多くの国の人々と触れ合っ
たことでアメリカだけでなく他の先進国や新興国についても興味が増しました。また留
学前の僕は少し人見知りの性格でしたが留学を経験して人とのコミュニケーションの
大切さと楽しさを知ったので留学後は人見知りの性格が治り、初めて会う人とも難なく
話すことができるようになりました。
今回の留学を経験してまた次も英語圏の国に行きたいなと思いました。自分の語学力
を向上させることももちろんですが、日本とは違う環境の中で生活することがとても好
きになり学ぶこともたくさんあるので、大学在学中には必ずもう一度行きたいと思って
います。
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INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経営学科
井川 慎介
①私は、今回のアメリカへの短期語学留学に行こうと決めた理由というものがあまり
はっきりとはなく、ただ、もっと世界を知りたいという漠然とした気持ちだけで今回の
留学に参加しました。
行く数日前までは正直全く実感がなく、前日になってもどこか他人事のような感覚が
ありました。出発の前々日まで大学の期末試験があったため、あまり準備のできないま
ま出発することになりました。
実際に今回の留学に参加してみて思ったことはいくつかあって、まずひとつに「こと
ばはあまり理解できなくてもコミュニケーションはとれるし、お互いにその会話を楽し
める。」ということがわかりました。
『せっかく留学にいっているのに言葉が理解できな
きゃだめじゃん!』と思う人もいるかもしれません。 私も実際アメリカにいくまでは
1 か月後には英語ペラペラになって帰ってこようとおもっていましたが、留学して 2 週
間ほどで 1 か月だけでは時間が足りないと気づきました。それでもなんとかして現地の
友人たちに思っていることや言いたいことを伝えたいと思い、身振り手振りを加えて、
自分の知っている単語や文法を必死に使ってコミュニケーションをとろうとすると、意
外と会話が成立しているように感じられて、とてもうれしかったです。でもそれ以上に
うまく伝わらなくてもどかしい場面にも何度も遭遇したので、この悔しさを今後に生か
したいと思いました。
あと思ったことはESLプログラムという語学教室で授業を受けたんですが、そこで
は日本人以外にも韓国人や中国人、サウジアラビア人などのアジア系の留学生がたくさ
んいて一緒に授業を受けたのですが、日本人はわたしをふくめて比較的理解はできてい
るものの、発言ができないという印象を受けました。それにくらべてほかのアジア系の
国々のひとたちは積極的に発言していたので、その積極的な姿勢をみてとても刺激を受
けました。
今回の留学を通して、ほかの留学生の人々の意識の高さを思い知らされて、いままで
のような生活ではスピーキング能力は身につかないんだなと改めて実感させられまし
た。
②1 か月間の留学を終えて思ったことは、「海外で暮らしたい。
」ということです。
アメリカで2~3年生活している日本人の方に出会ってみて、やはり生活しているだけ
あり、スピーキング能力などの英語スキルが桁違いなので、やはり 1 年以上生活して今
以上に語学力を高めたいと思いました。また、海外にいってみて様々なことが日本で生
活しているときとは当然違ってくるので、そういったことがとても興味深くて全てが刺
激になるので次にいくならほかの国にいってみたいと思いました。
42
INDIVIDUAL REPORT
留学を終えてこの経験は私の人生において間違いなく有益なものとなりました。
いろんなことに対する考え方が変わったのでこの経験を活かして次につなげることが
わたしの次の目標です。
43
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経営法学科
今尾 友美
私が、このプログラムを通して一番よかったと思ったことは、英語は、実は簡単かも
しれないと思えたことです。プログラムに参加する前、私は、本当に本当に英語が苦手
で、そして何より大嫌いでした。どんなに勉強しても一向にできるようにならないし、
単語も覚えられないし…。勉強しなければいけないことは分かっていても、なかなか机
に向かうことができませんでした。そんな
状況を打破したくて、このプログラムに参
加することを決意しました。
ほとんど英語が話せない状況のまま、実
際に現地に行って、アメリカ人や ESL の友
だちなどと、何となく話しているうちに、
最初は、まったく聞き取れなかったのに、
だんだんと聞き取れるようになりました。
さらに、会話の中に自分でも知っているよ
うな簡単な単語や表現が含まれていることに気が付きました。そして、自分の話す簡単
な文章でも、しっかり伝わっていることに驚きました。そんな些細なことがすごくうれ
しかったし、もっとスムーズに、より多くのことを伝えたいという気持ちも生まれてき
ました。 そして気づいたらいつに間にか、会話することがとても楽しいと思えるよう
になっていました。 難しいと思っていた英語に対する印象は 180 度変わり、英語は、
特に英会話は、簡単な表現の積み重ねなんだと、身をもって感じることができました。
そして、簡単なことから少しずつ勉強しようという意欲が湧いてきました。私にとって、
この苦手意識の克服は英語力の向上よりも意味
があったと思います。
私の入った ESL クラスには、韓国人や中国人、
サウジアラビア人など様々な国の人がいました。
休み時間やお昼休みには、クラスメイトがたくさ
ん話しかけてくれて、違う国出身であることを忘
れるくらい、仲よく話すことができました。同時
に、お互いの国のことを聞いたり話したりもして、
すごく良い刺激を受けることができました。
アメリカは、生活スタイルも食文化もファッションも何もかも日本とは違っていまし
た。 私はあまり海外に行った経験がなかったので、最初はすごく戸惑ったけど、生活
するうちに、アメリカの生活スタイルに違和感を感じることもなくなり、快適に過ごす
44
INDIVIDUAL REPORT
ことができました。最初は早く日本に帰りたい
と思ったりもしたけど、帰国する時には、もっ
とここにいたい!と思ってしまうほど、楽しく
て充実した毎日でした。旅行では味わえない貴
重な経験ができたと思います。
今回の留学で、私は本当に多くのことを学ぶ
ことができました。たった 1 ヵ月という短い期
間だったし、多少のトラブルもあったけど、私
にとってはとても貴重で濃い 1 ヵ月でした。帰ってきた今となっては、すべて良い思い
出です。ニューヨーク旅行?も寒かったけど…最高に楽しかったです。勇気を振り絞っ
て申し込んだ甲斐がありました!留学に興味があるけど参加するか迷っている人がい
たら、ぜひ参加してみてください!絶対に良い経験になること間違いなしです!
45
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
経済学部経営法学科
丹下 一尚
今回、マーレイ州立大学への短期留学に参加することでたくさんの人と出会うことが
できました。率直に、参加してよかったと思っています。
そもそも留学してみたいと思っていましたが、長期留学への不安がありました。しか
し、この短期留学プログラムを友達から教えてもらい、留学への参加に前向きに考える
ようになりました。自分は経済学部であり、日常的に英語を勉強していたりはしていま
せんでしたが、外国への文化や世界情勢には多少の興味はありました。留学に対しても、
英語を勉強したくて行きたいとは思っていませんでした。文化や考え方など、外国の環
境に触れてみたかったです。その点で、
短期留学は適しているのではないかと
思って参加することにしました。実際に
参加してみて、想像どおりの体験をする
ことができましたし、それ以上の体験を
することができました。とくに、寮での
ルームメイトがアメリカ人であったこと
がとても用意経験でした。アメリカ人の
文化や考え方もそうですが、マーレイの
あるケンタッキー州の文化や考え方な
ど、さらに細かいところまで知ることができました。
ESL の授業については、留学参加前まではあまり興味はありませんでしたが、実際
に授業を受けることで、英語を学ぶことに積極的になっていきました。宿題の量や内容
はレベルやクラスによって違いましたが、みんなで助け合ってやり遂げることができま
した。とくにクラスメートはとても親切で、教科書を貸してくれたり、宿題の内容を教
えてくれたりと、本当に助けられまし
た。クラスメートは、自分たちと同じ
ように英語を勉強するために留学して
きている人たちであるので、韓国人や
中国人、アラビア系などさまざまな人
種の人たちと交流ができて、英語以外
にもたくさんのことを学ぶことができ
ました。また、授業のほかにも、昼食
や夕食にも誘ってもらうなど、大変や
さしくしてくれました。今回の留学が
46
INDIVIDUAL REPORT
終わっても連絡を取り合う友達もでき
ました。
また、授業のない休日には様々なと
ころに連れってもらい、アメリカ国内
を観光することができました。
ナッ
シュビルやセントルイスなどバスで
2~3 時間くらい移動して行きましたが、
マーレイとは対照的でとても高いビル
が建っていて、人もたくさん歩いてい
る大きな街でした。大学内だけでは学
ぶことができない文化や雰囲気に触れることができて、勉強になりました。
最後に、この短期留学に参加して本当によかったと思っています。こんなに楽しくて
たくさんのことを吸収できる 1 か月は初めてでした。長期留学についても前向きに考え
たいと思いますし、英語についても改めて勉強しようと思いました。
47
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
理学部物理学科
青木 俊紘
○留学の動機
昨年の 2 月(H24/02)頃、私はマーレイ州立大学短期語学研修への参加を決めまし
た。理由としては、大まかに 2 つありました。海外経験のない私の海外へ対する単純な
憧れ、大学院で私の専門を学ぶ際、英語が必須であり、海外渡航もあること。高校時代
から英語をまともに勉強せず関心さえ無かった私がこのことを物理学の教授からお聞
きした時は、不安を強く感じました。そして H23 にこのプログラムへ参加した部活の
先輩の助長もあって初海外へのはじめの一歩としてこのプログラムを選びました。
○大学の授業と日常生活
1 か月間、
最も苦労した事は会話でした。中学レベルの私の英語の能力では、vocabulary
がそもそもないため単語での会話、または簡単な単語を羅列して話しました。会話相手
の母国語が英語なら私の文法は適当でも通じました。ただそれでは韓国人、中国人、サ
ウジアラビア人とは会話できないので文法に注意しました。知らない単語を相手が話し
た時は、その都度会話はストップして” What’s mean?” とよく聞き返しました。また”
Please speak more slowly” を連呼していました。どうしようもない時は、” Please write
down what you said” でした。そしてルームメイトとの会話は特に難しかったです。私の
ルームメイトは年齢が 1 つ下でした。話すスピードは、映画での Eddie Murphy の Machine
gun talk よりも速く常に私の頭の中は question mark で満たされました。
1 か月間のよい良い経験のひとつとしてマーレイ州立大学の教授にお会いすること
ができたことが挙げられます。私が専攻したい Theoretical Physics は Murray にはなく残
念でしたが Conversation の先生、Mrs. Vicki の援助もあり Engineering Physics の Dr.Kobraei
とお話させていただきました。教授からは多くの助言をいただくことができました。
ESL の生徒、院生、先生、MSU で学ぶ生徒、先生には親切にしていただき大変お世話
になりました。
○留学を通して得たこと
この短期留学を通してとてもよい経験ができました。英語を使って言語、文化の違う
人と談笑し暮らしをともにすることで、英語の重要さを強く感じると伴に他国の友達と
よい出会いができたことはとても嬉しいことでした。他国の英語勉強に対する強い意識
も実感できました。またそれぞれの母国に対する考え方、日本に対する考え方を聞いた
事で私自身の日本に対する考え方も変わりました。英語を通して語り合えた事、アメリ
カの文化に触れ合えた事、アメリカの環境で暮らした事は私の大きな糧となりました。
またより高い英語能力があればより私の視野が広がると感じます。次の海外渡航の目的
は英語の語学研修でなく専門を学ぶことであると望みたいです。
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INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
理学部物理学科
中川 諒季
私はこの留学に参加して本当によかったと思います。私は以前から留学やホームステ
イには興味があり、海外での生活を経験してみたい、外国人と繋がってみたいという思
いを抱きこの留学に参加しました。私にとって初めての海外、しかも一か月間の留学と
いうことで行く前は不安でいっぱいでした。
私の ESL のクラスはサウジアラビア人が 5 人、韓国人が 4 人、中国人が 2 人でした。
授業自体はそこまで難しくはないのですが、先生の話を聞き取るのが難しくほとんど友
達に聞いていました。クラスメイトはみんなやさしく私が理解できるまで何度も説明を
してくれました。授業中はみんなよく発言をしていました。私は日本とは全然違うなと
思うと同時に、どうせできないからやらないのではなく、話してみるという姿勢と伝え
たいという強い思いが大事だということを学びました。
授業後は仲良くなったクラスメイト達とジムで遊んだり、学内にある食べ放題のレス
トラン(ウィンズロー)に行ってともに楽しい時間を過ごしました。ジムは学内に 2 つあ
り、大きい方のジムではバスケ、バレーなどのスポーツだけではなく、マシーンやラン
ニングコースなどでトレーニングもできました。ウィンズローでは、クラスメイトの母
国のことや日本のこと、留学についての話など、いろいろなことをクラスメイトと話し
ました。ここでの会話が一番自分の英語力が鍛えられた気がします。
毎週月曜日にはジャパニーズテーブルというものが開かれました。これは私たちのよ
うな日本人留学生と日本語専攻の現地学生とが交流するものです。日本のことが好きな
外国人がいっぱいいるというが本当にうれしかったです。そこでは、アメリカのことに
ついてたくさん教えてもらいました。やはり日本の漫画はとても人気があり、漫画を通
じてその思いを語り合えたりもしました。テーマがなんであれアメリカ人と対話ができ
たことはとてもいい経験になりました。
休日にはクラスメイトの韓国人と日本料理がおいてあるレストランにも行きました。
毎日、英語を使わなければいけないという環境にいれたのは自分にとって素晴らしい経
験になりました。
今回の留学で私はいろいろな人に出会い、交流し、いろいろな文化に触れることがで
きました。自分の語学力の向上に役立ったのはもちろん、自分が今まで見ていたところ
の狭さにも気づかされました。世界にはいろいろな人がいて、いろいろな考えを持って
いる。最初から外国人を敬遠するのではなくこれからは意欲的にコミュニケーションを
とっていきたいです。今後このようなチャンスがあり、自分に金銭的な余裕があれば、
3 か月以上の留学にもチャレンジしてみたいと思いました。
49
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
THE PERSONAL REPORT
Faculty of Science, Department of Earth Sciences
Motoaki Tsuyukubo
If someone asked me “What did you think about America?” I would say “It’s large
and careless.”
Though this trip made me think about many things, I’ll just write my feelings
on speaking English.
When I first met a roommate to talk with him, my brain completely became blank. I was
too tense in front of them, so I stood motionless without saying a single word. For a short time,
that made me sad. And I thought “Damn it! Why can’t I talk with them!” and “That’s given! We
didn’t have enough time to speak in English.”
At the ESL classes, I couldn’t understand teacher’s high speed English. And when
everyone was laughing, only I was really still because I couldn’t understand the conversation.
And it frustrated me.
But maybe it’s good for me. If I had never been to Murray State University to participate
in ESL, I wouldn’t have known this feeling.
During staying in Murray, there were times when I nearly gave up. When we had
something to do in ESL, I was asked, “Do you understand?” by my classmate. Now I am
grateful to him. (He is from Saudi Arabia.) , But it was hard for me too. I must have stayed
sharper.
Still that’s not all I felt. Even with all that, I can also say, “It was the best time of my life.”
My ESL classmates were very kind and friendly, so I was happy and wanted to talk with them
more in English. But I couldn’t talk with them a lot. That’s the reason why I thought “I must
study English harder in order to be able to talk with my best friends at Murray State University.”
I realized that English was really valuable as the common language. And I could find my
goal because I was there.
50
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
工学部電気電子システム工学科
尾松 永規
私は一か月間という大変短い期間の留学だったが、非常に中身の濃い充実した日々を
送れたと自信を持って言える。毎日、英語に直接的または間接的に触れることにより、
日本の英語の授業では習わないスキルを得られたと、帰国した今感じる。
まず、私がなぜ留学を考えたかというと、この留学は私の英語に対する関心、意欲を
高めるチャンスだと考えたからだ。私は現在工学部に在籍をしており、主に電気・電子
関係の知識を学んでいる。そして将来は、電気・電子関係の仕事に就きたいと考えてい
る。だが、専門的な知識をもっているだけでは、このグローバルな社会を生き抜いてい
くことができない。そこで、その工学的な専門知識に合わせて英語も話せることができ
れば、どれほど視野が広くなり、そしてまたどれだけより良い環境で働くことがでいる
のであろうかと、将来を構想している。しかし、私が2回生の時、英語の講義がなくな
ることにより、英語に触れる時間が極端に減ってしまった。独学で勉強すればいいもの
のそれほどヤル気も起きず、授業で出された課題、定期試験をこなしていく日々だった。
そのとき、この短期留学の存在を知り、これは英語に対する意欲、関心を正すいい機会
だと思い、参加することを決めた。
そして、アメリカに渡り本番の英語に触れる日々が始まった。そこで私は今まで、い
かに生ぬるい英語を学んできたのか思い知らされた。しばらく英語に触れてなかったの
もあるが、自分の思っていることが言えないもどかしさに、自分の不甲斐なさを感じた。
Listening はできても speaking ができなかった。しかし自分の知っている単語、文法
を用いて、
「会話」というものができる度に感動した。私は、英語はそんなに好きでは
なかったが、この英語での会話で得た喜びが私の英語嫌いを徐々にではあるが、克服し
てくれていると感じた。そしてその感情は、もっと学びたいという英語に対する意欲に
繋がっているのだと感じている。
今回の留学で英語が見違えるように上手くなったとは到底言えない。だが、英語への
意欲、関心については留学前と比べると見違えるものがあると感じている。これから大
学の勉強が忙しくなってくるため、大学在籍中の再度の留学は難しいが、私は英語の勉
強は必ず続けていきたいと考えている。もし再び留学の機会ができたときには今回の留
学で得たスキル、そしてこれから日本で勉強することによって得るスキルの2つを合わ
せ、また新たな目標に向かって努力していきたいと考えている。
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INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
工学部環境応用化学科
船本 真美
なんとなく、大学に入ったら留学を経験してみたいと、高校のときから思っていました。
大学に入り、一人暮らしを始め、想像していたよりも自由で快適な生活にうきうきして
いました。しかし、大学2年生の春にようやく気付きはじめました。私の毎日はアルバ
イトで終わっている・・・と。せっかく大学に入って自由な時間を与えられているのだ
から、もっと今しかできないことをするべきだと思いました。そこでアルバイトで貯め
た貯金をはたき、いざアメリカへ。そこには期待以上の出会いと驚きがありました。
私の留学先はケンタッキー州のマーレイという田舎の町でした。ですが、必要なもの
は生活圏内にあったので何一つ不自由のない生活でした。私の滞在が短期であったので、
イベントや小旅行がつまっていて、充実した毎日を送ることができました。留学をして
気付いたことはたくさんあります。まず、ルームメイト、クイラスメイト、先生、日本
語を勉強している学生など周りの人全員がとても親切でした。私の参加したプログラム
は他の留学生が受けているプログラムに途中から参加するものだったので、最初の頃は
クラスメイトに講義内容や必要なものを尋ねてばかりいましたが、そのたびに丁寧に教
えてくれました。滞在先でインフルエンザにかかったときも、先生に病院や薬局にずっ
と付き添って頂きました。自分も周りの人に細かい気遣いができるようになりたいと心
から思うようになりました。親切にするって難しいことなのに、自分は今まで親切な人
になろうという気持ちにさえなれていなかったのです。
次に気付いたことは、時間は有限であって大切にしなければならないということです。
一か月、無断な日を作ってはいけないと思い、計画的に過ごしました。日常生活でも、
時間が限られていると意識することで、より良い大学生活になるのでは・・・と感じました。
自由と自己責任は切っても切り離せないものだと自由の国米国で、実感しました。危
険から身を守るのも自分だし、たとえパスポートがなくなったと騒いでも、誰も知った
こっちゃない。日本では通用するわがままも外国では通じない。それが当たり前なので
す。どんなに言葉で謝られたとしても、結果を変えるためには自分が動かなければなら
ないということを理解しました。
マーレイで色んな人に出会いましたが、各々が自分の目標に向かって努力していて、
とても刺激を受けました。自分のしている勉強はこんなことで、将来はこういうことを
したいと語っている姿に単純にすごいと感じました。
キラキラした大学生活ってこういう経験をすることなんだと本当に思います。今は留
学に行くかどうか迷っていた自分が理解できないくらいに行って良かったと感じています。
つまらない大学生活で何か得たいと思っていましたが、それが得られたような気がします。
この経験をこれからの学生生活や進路選択に活かしていきます。そして出会った人とは
これからも交流していきます。充実した春休みを過ごすことができて本当に良かったです。
52
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
工学部材料機能工学科
木村 晃啓
当初この短期留学に参加しようと思った理由は、自分の将来にむけて他の国について
しりたく、また英語の語学力を向上させたいという思いからでした。
マーレイ州立大学での生活は毎日が刺激的で新しいものとの出会いばかりでした。
ESLに通う事になり、以前からいる異国の生徒達と会話がちゃんと出来て、馴染める
のか不安でした。自分の教室に初めて入った日のことは今でも忘れられません。知り合
いも誰もいない中、初めて教室に入ると数人の韓国人女性がいました。彼女たちを見て
言葉を詰まらせていた自分に明るく手を振りながら「Hi.」と言ってくれました。それ
から親切に自分がどこに座ればいいのか教えてくれ、また隣の子には教科書を見せても
らいながら授業を受けていくことになりました。韓国、中国、台湾、サウジアラビアそ
して自分達日本人で構成されていたクラスにはすぐに馴染めました。先生の言っている
ことをまともに聞き取れない自分に、クラスメイトは毎回どこが重要で、宿題なのか教
えてくれました。学校生活にも慣れてきたころには放課後などに一緒に遊んだり、ご飯
を一緒に食べたりするようになりました。特に仲の良かった韓国人の女の子とは何でも
気さくに話せる仲になり、竹島問題について話し合ったこともありました。またお互い
に、互いの国に遊びに行くと約束をし、僕にとって初めての韓国人の友達となりました。
クラスメイト達はほんとに親切で、かけがえなのない一生の友達となりました。
また放課後にはよく図書館へ通いました。もちろん ESL で出た宿題をやるためでも
ありますがそれだけではなく、図書館は僕にとっての一つの出会いの場でした。マーレ
イ州立大学で日本語を専攻している現地の生徒達とその図書館で仲良くなり、英語を教
えてもらいながら図書館が閉館する夜遅くまで一緒に勉強したり、色々な話をしたりし
ていました。図書館で出会った彼らとは、学校生活の大半を共にしました。車を持って
いる友達には晩御飯に連れて行ってもらったり、運動が好きな友達にはジムで一緒にバ
レーボールをやったりしました。あるバレーボールをやっている友達には、彼の地元で
開催されるバレーボールの大会に参加しないかと誘われ、週末に州を越えて大会に出場
し、なおかつその大会で優勝するという素晴らしい思い出もできました。彼らにはたく
さんの思い出を与えてもらいました。多くの経験を、彼らを通してできました。
アメリカでの一ヶ月は僕の人生観を大きく変えるものでした。海外に大変な興味を持
ちました。そして同時に英語をもっと学び、世界中の人と会話をしたいと思いました。
自分を含めた日本の大学生というものと、アメリカの大学生とを比較して自分はこのま
までいいのかと劣等感にも襲われました。アメリカでの一ヶ月は英語を上達させるとい
うよりは、そのきっかけを与えてくれるものでした。僕はこの貴重な経験を忘れること
なく、これからの生活を改め、生かしていきたいと心から感じました。
53
INDIVIDUAL REPORT
マーレイ短期留学プログラムに参加して
工学部材料機能工学科
原 由樹
アメリカで過ごした 1 か月は、自分にとってすごく貴重な体験になりました。平日の
日はクラスメイトや一緒に行った友達、マーレイ州立大学で仲良くなったアメリカ人と
勉強したりご飯に出かけたりしました。休日には、マーレイ州立大学の方で用意されて
いるツアーに参加して、ケンタッキーを観光することができました。それらのことが私
は印象に残っています。
授業は韓国、サウジアラビア、中国など様々な国と一緒に英語の授業を受けるという
ものでした。英語はあまり得意ではありませんでした。それ故、すべて英語の授業とい
うのは当初、すごく緊張していました。しかし、授業を受けてみると、先生はゆっくり
しゃべってくれて、すべてを聞き取ることは難しかったですが、何を言っているのか理
解することができました。ある授業では、他の外国の留学生が教えてくれたり、先生が
一人一人に確認に来てくれました。又、他の国の留学生が教科書がない自分たちに授業
中教科書をみせてくれたり、コピーさせて私を助けてくれました。
授業がすべて終わった後、私は他の日本人と図書館に向かいました。そこで勉強して
いるとあるアメリカ人の方が気さくに話しかけてきて、何言っているか初め全然わかり
ませんでしたが、聞き直すと全然気にせずににこにこしてゆっくりしゃべってくれまし
た。そして会話を楽しんでそのまま日本人数人とアメリカ人でご飯に行くぐらい仲良く
なることができました。あちらの大学のアメリカ人はすごい気さくで、軽いジョークで
もすごく笑って、楽しい人たちと会うことができました。私はアメリカ人と交流したり、
クラスメイトと一緒に勉強や会話をするために図書館に行くことが多くあり、そこで多
くの人としゃべったことが一番印象に残っています。
私はこの研修で私の英語はあまり上達したとは思いません。しかし、今まで学んだ英
語でも会話ができて、わからない時は電子辞書などを利用することで分からないところ
をカバーして会話ができるということ、 英語を
使って様々な国の人とコミュニケーションをする
楽しさを知ることができました。相手の言ってい
る単語がわからなかった時は、参加前にもっと英
語の勉強をしておけばよかったと思うとともに、
帰ってきて英語を
もっと勉強しようというきっ
かけにもなりました。この留学をきっかけにまた
海外留学または海外旅行へ行ってさまざまな人と
出会いコミュニケーションをとりたいと思いまし
た。
54
GROUP REPORT
55
ESL(English as a Second Language)PROGRAM
GROUP REPORT
東 早織
ESL 授業について
板坂 岬
谷口萌子
Murray 州立大学では ESL プログラムという授業を受けました。Murray 州立大学に
行って、到着してすぐにクラス分けのテストを受け、そのテストの結果によって自の授
業のクラスのレベルが決まります。テストは listening、grammar などのテストで、選
択問題となっていました。クラスはそのテスト結果を受けて振り分けられますが、自分
の希望で変えることもできます。自分がもっと上のレベル行きたい!と思ったら、交渉
してレベルを上げてもらうこともできるし、授業が難しすぎると思ったら下げてもらう
こともできます。クラスのレベルは2から6まであり、自分の英語のレベルにあった授
業を受けられるので、自分の英語力に自信がない人でも全然大丈夫ですよ!!
ESL 授業は、英語を第二外国語としている学生対象のプログラムで、授業内容は、
grammar、reading、writing、conversation、speech、listening などがありました。
また、レベル6のクラスには TOEFL の授業もそのほかにあったりして、クラスによって
時間割が多少異なっていました。クラスメイトは、私たち日本人のほかに、韓国人、中
国人、台湾人、サウジアラビア人などで、こんなに様々な国の学生と普段なかなか交流
する機会がないので、とても新鮮でした!授業では、席が丸くなっていて、クラスメイ
トと向き合っているので、意見がとても聞きやすかったです。でも、先生からもクラス
メイトからも丸見えなので、寝たらすぐばれます(笑)どうしても眠くて寝てしまったと
きは、クラスメイトが起こしてくれたりもしました。こんな風にクラスメイトはみんな
とても優しく、私たちは途中から参加したにもかかわらず教科書を見せてくれたり、授
業中先生に質問されてわからないときは横から答えを教えてくれたりもしました。その
答えが間違っているときもありましたが。
。
。(笑)でも日本人の私たちと違って、ほかの
国の生徒は、先生の問いかけに対して、自由に自分の意見や考えを主張していてすごい
なと思いました。やっぱり日本人の学生は遠慮したり、恥ずかしがったりして、控えめ
になってしまいがちですが、恐れずに自信を持って自分の考えを述べる、相手に伝える
ということが大事だと思いました!
授業は数十名のクラスで行うので、みんなとても仲良くなりました。一緒にご飯を
食べに行ったり、バドミントンをしたり、授業が終わってからもクラスメイトと一緒に
過ごすこともありました。私たちの授業の最後の日には、クラスメイトから手紙をもら
ったりしてとてもうれしかったです!!
クラスの授業が大変だなと思うときもありましたが、マーレイに行ってよかったと
思っているので、ぜひ行ってみてくださいね!
56
ESL(English as a Second Language)PROGRAM
ESL(English as a Second Language)Program
GROUP REPORT
6bのクラスメイトと
ESL(English as a Second Language)Program
先生、Heather と
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ESL(English as a Second Language)PROGRAM
GROUP REPORT
中川 諒季
ESL 授業について
露久保元彬
尾松 永規
まず、ESL の授業が始まる前にクラス分けのテストが行われた。クラスは 6 から 1
まであり、6 が一番上のクラスである。その結果、私は 2-b というクラスになった。他
の富山大学生は人文学部の方を中心としてクラス 6,5 に、4 に少数、3 に多数分配された。
上記の文章から、2-b にいた日本人が私一人であったことは想像に容易いだろう。そ
して、ひどく狼狽しながら赴いた初回の授業だったが、クラスメイトは皆、ろくに英語
を話せない私に対しても、とても friendly に接してくれとても安心した。
しかし、間もなくしてあることに気付いた。あることとはクラスの国籍構成のことで
ある。この ESL は通常、英語を母国語としない人達が学びに来るプログラムなので中
国、韓国、台湾、日本、サウジアラビアなどの学生によって構成される。だが、私が入
った 2-b はなぜかサウジアラビア人しかいなかったのである。理由は今でも不明である。
そのおかげて私はサウジアラビア人に囲まれて、ひどくサウジアラビア訛りのかかった
英語を聞かされて三週間過ごすことになる。このサウジアラビア訛りはかなり聞きづら
い。具体的に言うと、彼らは「r」の発音を巻き舌的に発音する。例えば understand
がアンダルスタンド、first がファルストといったようになっていた……。
次に授業の内容についてだが 1 日の間に、Reading, Writing, Listening, speaking,
grammar の 5 つの授業がそれぞれ別の先生によって教えられる。50 分授業で週 4 回あ
った。宿題も出るし、なかなか張り合いのある授業だった。ちなみに、私は先生の話す
英語が全く聞き取れず、何かにつけて隣の人に Do you understand?と言われていた。
授業は基本的に朝 8:30 から始まり、昼の 3:00 頃まであります。1 コマ 50 分で正直
あっという間に終わってしまいます。クラスによって時間割りが少し異なり、週 2 で 2
時間目が無い代わりに 6 時間目があるクラスやそれが毎日のクラス、そして 1~5 時間
目までびっしりあるクラスの 3 種類ありました。私は週 2 で 2 時間目が無いという時
間割りで 2 時間目の時間帯には Curris Center や図書館に行ってよくひまをつぶしてい
ました。Curris Center にあるソファはとても寝心地がいいのでおすすめです。
教室ではほとんどのクラスは席が丸くなっていてお互い向き合っているので、クラス
メイトの発表や発言を聞きやすかったです。先生の質問に対してクラスメイトたちは積
極的に答え、わからないところはどんどん先生に質問していて、私にとってとても新鮮
な授業でした。みんなとても発言するので小学校で授業を受けている感じがしました。
授業の内容はさほど難しくはありませんでしたが、先生の言葉を聞き取ることにとても
苦労しました。アメリカに行く前に英語を聞いておいた方がいいと思いました。クラス
メイトはみんなきさくで、とてもやさしく、本当に助けられました。先生の問いかけ
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ESL(English as a Second Language)PROGRAM
GROUP REPORT
に対する返答に困っていると隣のサウジアラビア人がそっと教えてくれたりもしまし
た。 遠慮せずにわからないことがあれば自分から声をかけて聞くことが大事だと思い
ました。仲良くなったクラスメイトとはご飯を食べに行ったり、ジムに行っていっしょ
ESL(English as a Second Language)Program
にスポーツを楽しんだりとさらに仲良くなれたと思います。!
ESL(English as a Second Language)Program
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DORMITORY LIFE
GROUP REPORT
長勢 美里
寮生活について
澤田 潤一
舘野 遥香
●Regents
私は Regents という寮に住んでいました。この寮の 1 階にはテレビやソファ、テー
ブルがあり、誰もが自由に使うことができま
した。また、ビリヤードや卓球、グランドピ
アノ、簡単な売店もあるので、空き時間には
友達と遊んで過ごしました。
ルームメイトは看護科の 1 年生でした。ド
ライヤーやハンガーなど基本的な生活用品を
貸してくださったおかげで、不自由なく過ご
すことができました。ルームメイトとは、な
かなか生活習慣が合わず、朝や夜もすれ違う
ことが多かったのですが、顔を合わす度に会
話をするように心がけていました。最初は英
語を話すスピードが速く、上手く聞き取ることができませんでしたが、私のために何度
も言い直してくれたり、ゆっくり話してくれたりしたおかげで、楽しく会話をすること
ができました。休日にはご両親と面会したり、ルームメイトの友達と電話でしゃべった
りすることもありました。留学を終えた今でも、ルームメイトとは連絡を取っています。
彼女のおかげで、充実した楽しい寮生活を過ごすことができました。
●Hester
私は Hester という寮に住んでいました。この寮のロビーには大きなテレビやソファ、
卓球台などがあり、自由に使うことができました。またロビーの奥にはプレイルームが
あり、ビリヤードやエアホッケー、テーブルサッカーゲームなどがあり、よく友達とそ
こで遊んでいました。
私のルームメイトは 23 歳の学生でした。最初の日は夜遅くまで英語で会話を楽しく
していたのですが、毎日ルームメイトのガールフレンドが部屋に来ていたので自分の居
場所が無いように感じて、あまり自分の部屋に帰らず、図書館やジムなどで時間を潰す
ようにしていました。しかしたまに会うと、積極的に話しかけてくれて、自分が理解で
きない時はパソコンで打ち込んで文字に起こしてくれたり、翻訳機能で説明してくれた
りして、親切にしてくれました。普段違う文化を持った違う国の人と暮らすことは無い
ので、3 週間という短い期間ですがとても貴重な経験が出来たと思います。
60
DORMITORY LIFE
GROUP REPORT
●Springer
私が下宿していた寮は、Springer というところでした。私の部屋は、だいたい 12 畳
ほどの広さで棚とベッドと勉強机と洗面台があり、隣の部屋とバスとトイレが共同でし
た。私は、ドイツ系アメリカ人とルームシェアだったのですが、ルームシェアは初めて
なことであったり、アメリカ人と一緒に住むことを考えたりすると、とても不安ばかり
でした。しかし、日本人のように気を使ってくれるルームメイトだったおかげで、困っ
たときは助けてくれたし、いろいろなおしゃべりをしたので、とても安心でき、すぐに
仲良くなれました。そして私は、ルームメイトの実家に連れて行ってもらい、アメリカ
の家庭を実際に見られたことで、異文化に触れられたように感じました。やはり、会話
する時間がないと仲良くなれないと思います。寝る前に少し話をしたり、メモを残しこ
とによって相手がどのように過ごしているのかわかったりするので、文通のようですが
私はこのメモによって意志疎通が少しはできました。最後に、寮では毎週イベントがあ
り、バレンタインの前夜祭やラインダンスを作ったり、ブレスレットをつくったりしま
した。
61
DORMITORY LIFE
GROUP REPORT
ryouseikatunituite
原由樹 船本真美 木村晃啓
寮で支給されるもの
持っていくといいもの
初めてのルームシェアは、
・バスタオル×1
・ハンガー(Walmart で10本3ドルぐらい)
シャワーの順番(シャワー
・小さいタオル×1
・スリッパ(寮であると楽)
は 4 人で1つ)や、音、消
・シーツ
・水着とバスタオル(プール行くなら)
灯時間など色々と気をつ
・枕カバー
・ドライヤー(10ドルぐらいで帰る)
かいますが、気になること
はどんどん聞いて英会話
・スイムタオル
につなげよう!
・シューズ、運動着
(ジムでバスケやバレーができます)
・下着を多めに
・
Hi, I’m Hart 寮.
僕はスタバと卓球台とビリーヤー
ドを持ってるよ!食堂も近いよ!
遊びに来てね!
僕の名前は Franklin 寮♪
これは僕の部屋の様子だよ。
えっ?汚いって?うるさいわ<`ヘ´>
私の名前は The New Richmond 寮♡
私は新しくって美しいわよ。私の寮
に来たら、面倒 みてあげるわよ♪
62
HOW TO SPEND THE FREE DAY
GROUP REPORT
研修中の Free Day について
片岡 美沙
寺林沙也香
林
隆朗
私たちはマーレイ州立大学に滞在
中の週末に様々なところへ旅行しま
した。 一つはナッシュビルでマーレ
イ州立大学があるケンタッキー州の
すぐ下にあるテネシー州の州都で、車
で二時間ほどで行けるところです。ここは音楽の街と呼ばれており、カントリーミュー
ジックの中心地として有名な街です。世界中で活躍し、日本でも有名な Taylor Swift
が家族で住んでいる街としても知られています。ナッシュビルは比較的大きな町で、ア
ウトレットなどもあり、ショッピングを楽しんだり、お土産を買ったりすることができ
ます。アウトレットでは非常にリーズナブルな値段でブランド品を買うことができます。
財布や時計を買っている人が多かったです。また、おしゃれなショットグラスなどの雑
貨もたくさんあり、お土産を買うならナッシュビルがお勧めです。ただし、テネシー州
はケンタッキー州に比べ非常に消費税が高
いので注意が必要です。
他にはセントルイスに行きました。セント
ルイスはケンタッキー州の隣のミズーリ州
にあり、ミシシッピ川とミズーリ川の合流点
に位置する商工業都市です。ここは車で四時
間ほどかかるので、金曜の授業が終わった後
にすぐ出発し、一泊することになります。私
たちはゲートウェイアーチという非常に大
きな建物を訪れました。中には博物館のような場所、お土産が買えるお店がありました。
そして、この建物の見どころはなんといっても、最上階の展望台です。エレベーターの
ような乗り物で登って、セントルイスを高いところから見下ろすことができます。また、
セントルイスには有名な動物園があ
ります。冬季で雪が積もっていたため、
いくつか閉鎖されている箇所があり
ましたが、それでも水族館のような施
設でアザラシが元気よく泳ぐところ
を間近で見れたり、蛇やトカゲ、ワニ
などの爬虫類を見ることができます。
63
HOW TO SPEND THE FREE DAY
GROUP REPORT
特に蛇はたくさんの種類がいて驚きました。ここでも、動物をかたどったお土産がたく
さん買えるの
でお土産を買うのにはお勧めです。またダウンタウンではいろんなお店があり、そこで
もショッピングができますが、あまり目を引くものはなかったように思います。
また、旅行以外にも週末にクラスメイトとご飯を食べに行ったり、日本語を勉強して
いる学生が家に招いてくれて映画を見たりしました。天理大学の生徒のホームステイ先
の家のホームパーティに行った人もいました。フライデーナイトディナーという会を開
いてくれる学生もいました。また金曜の夜に、大学内で無料で映画を上映する施設もあ
り、そこにルームメイトといった人もいました。そして、ESLの先生が私たちがマー
レイを離れる最後の日曜日に富山大学の生徒全員をホームパーティに招待してくれま
した。そこで、とてもおいしい手料理を食べた後に、みんなで英語を使ったゲームをし
ました。とてもいい経験になったと思います。
64
HOW TO SPEND THE FREE DAY
GROUP REPORT
中山み古都
研修中の Free Day について
関
栄徳
本田 洋佑
2 月 20 日、留学 12 日目にしてアメリカで初めての遠出をしました。Paducahと いう
町を目指し、朝 9 時に大学内に集合して、バスで出発しました。Paducah ではショッ
ピングができるということで皆が期待を抱きながらのスタートでした。最初に着いたの
はなんとダムでした。とても大きなダムがあったのは印象に残っていますが、なぜ立ち
寄ったのかは正直よくわかりませんでした。(笑) そんなこんなでまたバスに乗り込み
やっと Paducah のショッピングモールに着きました。期待したほどではありませんで
したが、大学近くのショッピングモールと比べるととても大きかったです。そこでお昼
ご飯を食べて、ショッピングに移りました。いろんなものが売っていて、お土産を買っ
ている人も見受けられました。しかし、もっと栄えている町や NY へ行く予定があった
ので、買い物を控えている人もいました。各々の遠出が 1 度きりなので、慎重に買い物
をするタイプの人は苦戦を強いられたのではないでしょうか。日本より時計などは安か
ったような気がします。さらにそのショッピングモールから移動して別のショッピング
モールにも行きました。それから街のほうへ行き、短い時間でしたが散策しました。そ
れからバスに乗り、5 時ごろ帰還しました。
2 月 22 日、Paducah への遠出から 2 日後にさらに大きな町である St.Louis へ行きま
した。今回はホテルで一泊するということで、みんな非常に高いテンションでした。
15 時出発ということだったので、それまでは普通に授業でした。出発して St.Louis の
ショッピングモールに着いたのは、夜でした。そこで夕食をとり、ショッピングをしま
した。ここにも様々なものが売っていましたが、アメリカにプリクラ機が置いてあった
のが一番印象的でした。やはり日本のプリクラ機は素晴らしいと感じました。(笑)アメ
リカに行った際はぜひ試してみてください。ホテルに向かう帰り際に誕生日の人が 2 人
いたのでみんなで祝いました。アメリカで誕生日が迎えられるのも貴重な経験だと思い
ました。ホテルはベッド 2 つの部屋に対して 4 人泊まるという形でした。修学旅行みた
いでとても楽しかったです。朝起きて、朝食を食べて、8 時 30 分にホテルを出発しま
した。まず、有名な St.Louis のアーチを見に行きました。想像以上に大きくて驚きま
した。その後、UnionStation へ行きました。おそらく駅だと思われます。(笑)そこで
お昼ご飯を食べました。その後、歴史博物館、美術館、動物園、科学センターなどがあ
る大きな森林公園に行きました。動物園に行く人が大多数だったと思います。それから
夜にダウンタウン街へ行って、買い物をしたり、夕食を食べたりしました。とても栄え
ていて面白かったです。帰りのバスではみんな疲れて爆睡でした。(笑)
65
HOW TO SPEND THE FREE DAY
GROUP REPORT
2 月 27 日、湖とプラネタリウムを見に行きました。湖はとても広く自然を感じられ
たのでとてもリフレッシュできました。その後にプラネタリウムを見に行き、星座の解
説やナレーターがもちろんすべて英語だったが留学がスタートして 2 週間も経ってい
たので何となくだが理解できたのがうれしかったです。
3 月 2 日、朝の 7 時から大学を出発してナッシュビルという都市に旅行に行きました。
始めに 2 カ所のショッピングセンターに行き、1 カ所目はきれいなショッピングモール
で有名ブランドが並んでいて、初めてあのような光景を見たので単純に驚きました。2
カ所目はアウトレットで COACH や BVLGARI など日本でも有名なブランドのショッ
プがあり、しかも日本よりも比較的安い値段だったのでとても楽しめました。また、服
以外にもいろいろなアウトレットショップがあり服以外でもショッピングが楽しめま
した。
昼食をとった店ではみんなでダンスを踊りました。とても簡単な振り付けで現地の子
供たちと一緒に踊ることができとても楽しかったです。その後に大きな教会に行き、中
を見学させてもらいました。中はとても静かで四方八方、オシャレな絵が描かれており
現実世界ではないような不思議な気持ちになりました。
その他
Murray では、空と雲がとても綺麗でした。空が広く、雲が CG みたいでとても気持
ちが良かったです。アメリカの友達にランチに誘われて一緒に連れて行ってもらったり、
ホームパーティに呼ばれ、アメリカの家にお邪魔することもできました。まるで映画や
TV で見ていた家の中に入ったかのようで、貴重な経験が出来たと思います。また、ケ
イティ先生がみんなを家に招待してくれたこともありました。皆で先生が作ってくださ
ったごはんを食べ、歌を歌ってくださったり、ゲームをしたりと良い時間を過ごすこと
が出来ました。休日でも、寝ているのがもったいないというくらいの毎日で、週末旅行
では毎回予定がびっしりでした。集合時間のために常に走っていました。
66
MEALS
GROUP REPORT
廣瀬 愛美
食事について
藤森奈都子
横江 彩香
寮生活での食事は、朝は各自で用意し、昼と夜は学校にいくつかある食堂を利用した
り、学校周辺のファーストフードやレストランに行ったりしました。寮内にはキッチン
があるので、自炊したり、仲良くなった友達と一緒にご飯を作ることもできます。
朝食…学校の近くにあるスーパーマーケ
ットでパンやヨーグルトを購入し、自分の
部屋で食べました。中には学校の中のコー
ヒーショップでコーヒーとパンを購入した
り、食堂から食べ物をテイクアウトしたり
して、朝教室で食べている人もいました。
昼食・夕食…T’room や winslow などの学
校内のカフェテリアで食べました。そこで
は、180 ドル分チャージされた学生証を利用できます。T’room では自分の食べたいも
のをとって最後に精算する、いわゆる学食スタイルです。サラダやフルーツ、ハンバー
ガー、ピザ、フライドチキン、スープ、主菜、などがおいてあります。フルーツが新鮮
でおいしいのでおススメです。
全体的に美味しかったです。Windlow では、ビュッ
フェ形式です。ピザはトッピングを頼んだり、炒めものは具材とソースを選んだりすれ
ば自分好みのものが食べられます。サラダ、主菜、パン、シリアル、アイス、デザート
などあります。どちらも、日によってメニューは違います。メニューの当たり外れがあ
ります。ピザは美味しかったです。野菜は新鮮さに欠けていました。カロリーに気を付
けて選んでください。
67
MEALS
GROUP REPORT
学校周辺のレストランについて…まわり
にレストランは沢山ありました。私達がよく
行っていたレストランは、日本食のジャスミ
ンと SHO-GUN にはかつ丼や寿司のような
ものがあります。和食が恋しくなったら是非
ここへ(笑)
。中華料理は HIBACHI KING
がおすすめです。ビュッフェ形式のレストラ
ンで、ここでクラスディナーという無料でご
はんが食べられる機会があります。他にはハ
ンバーガー、ドーナツ、ピザなどのお店もあ
ります。
旅行先での外食…私達は小旅行として、
パドゥーカ、セントルイス、ニューヨークへ
いきました。そこでの食事はショッピングセ
ンターのフードコートで食べることが多か
ったです。フードコートでは、ハンバーガー、サンドウィッチ、ピザ、中華があります。
食生活を通して気が付いたことは、現地の人は夜食をとることが多いです。スナック
菓子を食べる人からピザをデリバリーして食べる人までいます。
飲み物や食べ物のサイズが全体的にビッグです。一人で食べきれないこともあるので、
レストランなどで注文するときには注意が必要です。
学生証には 180 ドルしか入っていないので、外食に行ったりして上手に一か月過ご
してください。
(もし、残高がなくなったらチャージもできます。
)
68
NEW YORK
GROUP REPORT
NY での実地研修について
井川 慎介、今尾 友美
丹下 一尚、青木 俊紘
私たちは、3月6日から3月9日までの3日間、ニューヨークに実地研修にいって
きました。ニューヨークの研修で印象に残っているのは、メトロポリタン博物館です。
ここは世界三大博物館のひとつとされているほど大きな博物館で、博物館見学当日は見
学する時間が2~3時間しかなくとてもひとつひとつをゆっくりみている時間はあり
ませんでした。この博物館には有名なゴッホの「ひまわり」やほかにもたくさん有名な
絵画がたくさんあってすごく見応えがあるというか、圧倒されました。
あと印象的だったのが、タイムズスクエアです。タイムズスクエアはアメリカに行く
前からニューヨークといったらタイムズスクエアだな、という印象だったので、実際生
で見てみてあのテレビで見た賑やかな光景が目の前にひろがっていてとても感激しま
した。タイムズスクエアの中心に立ってあたりをみまわしてみると、電飾や看板がいた
るところにならんでいて、
「さすがニューヨークだな。」と思いました。お店もプラダや
ヴィトンなどのハイブランドから、ユニクロなどの日本企業までたくさんあり、ショッ
ピングの時間は見ているだけでも楽しかったです。
69
NEW YORK
GROUP REPORT
ニューヨークにいって僕が一番印象に残っているのは、遊覧船です。 この遊覧船は
本当ならば「自由の女神」のある島までいって上陸できるはずなのですが、今回僕らが
ニューヨークにいくちょっと前に大洪水が起きて自由の女神のある一帯が全て浸水し
てしまったため、自由の女神のある島には上陸できませんでした。そのことはすごく残
念でしたが、船の上から見るニューヨークの街並みはたくさんのビルに囲まれ、都会的
でとてもカッコいい街でした。自由の女神も実際にみると思っていたよりも小さくて、
お台場にある偽物と変わらないじゃないかと思うほどでした。ここで友達とたくさん写
真をとってはしゃいだのは僕の最高の思い出です。
私は国連本部に行ったことがすごく印象に残っています。国連というと「ユニセフ」
があるということで世界中で知られている組織でそこの本部に行けるということでわ
たしはとてもうれしかったです。建物はとても大きく、さすが世界中の国々が加盟して
いるだけのことはあるな、と思いました。警備も厳重で国際空港並みでした。ここにい
る時間はあまりありませんでしたが、様々な人種の人が出入りするのを見て、国連本部
にいることを実感できてうれしかったです。
ニューヨークにいたのは三日間ととても短かったですが、とても楽しい経験ができ
てよかったです。
70
NEW YORK
GROUP REPORT
NY での実地研修について
上田かなえ
竹谷 勇輝
澤多加奈子
私たちはプログラムの最後に、ニューヨークで 3 日間の実地研修を行いました。
1 日目は、降雪の影響でニューヨーク行きの飛行機の時間が遅れ、マンハッタンの街に
着いたのは夜でした。そこからトップオブザロックを訪れ、ニューヨークの夜景を
見ることができました。100 万ドルの夜景といわれるだけあり、
ニューヨークの夜景は本当に綺麗でした!
71
NEW YORK
GROUP REPORT
二日目、三日目は
国際連邦の本部ビルや、ツインタワーの跡地、自由の女神、タイムズスクエア、
メトロポリタン博物館、ミュージカル、カーネギーホールなど他にもたくさんの
場所を観光しました。
どれもテレビ番組や映画などでしか見たことがないものばかりだったので
映画の世界の中にいるようでした!
こ
72
NEW YORK
GROUP REPORT
このニューヨーク研修を通して、マーレイの生活の中では知ることができない
アメリカの文化や生活に触れることができました。
特に、有名な観光地や建物など、それまでは想像の世界にとどまっていたものが
実際に訪れることによって、自分自身の経験値につなげることができました。
73
ADVICE for the CANDIDATES in the FUTURE
GROUP REPORT
田口佳奈恵
次回参加者へのアドバイス
北野 択海
七澤 佑衣
・持ち物についてのアドバイス
・スリッパ
・のどあめ
・ハンガー
・USB メモリ
・折りたたみ傘
・化粧水などの保湿用品
・つめきり
・日本のお土産
・ジムで使うシューズ
・日本食
・クリアファイル
・デジカメ
・サブバック
・衣類圧縮袋
・酔い止め、風邪薬、胃薬、頭痛薬
・洗濯ネット(大きめのもの)
・注意事項
・25 セントをたくさん集めてください(洗濯・乾燥に使用します)
・教科書はとても高いので同じクラスの人とコピーし合ったほうが良いです
・貴重品の管理をしっかり!(財布はいくつかに分けておくと良いです)
・Facebook のアカウントを作っておくと役立ちます。
・体調管理をしっかりと!(風邪をひいたときは、ヘルスセンターへ)
・寒暖の差が激しいので、どちらにも対応する服を持って行っていくと良いです。
・ID カードの残高をレシートなどで確かめ計画的に使っていく
・セントルイスでのホテル代は別途 25 ドルかかりました。
・初日に寮に入る前の手続きが少し大変です
・大学内で開催されるイベントがたくさんあるのでチェックしておくと良いです
・日本食レストランなど、大学の周りにはおいしいレストランがたくさんあります!
・普段の生活でたくさん歩くので、歩きやすい靴をはいて行ってください!
・ウォルマートに行くと、大体の日用品はそろえられます!
・事前に英語を勉強して行きましょう!
74
FROM THE PROFESSORS
引率教員からのメッセージ
往路引率 人間発達科学部教授
人間発達科学部准教授
復路引率 人間発達科学部教授
人間発達科学部教授
橋爪 和夫
岡崎
浩幸
黒田
卓
内藤 亮一
富山大学留学生センター長
人間発達科学部教授 橋爪和夫
私は、この度、マーレイ州立大学への語学短期研修の 3 度目の往路引率をしました。
私は、往路の引率が好きです。学生の夢と希望に満ちあふれた時間を一緒にできるから
です。10 年程前からみると、参加学生はきちんとした留学目的を持っているように思
います。大学の支援体制も整い、学生が研修成果を持続的に有意義なものにつなげる可
能性も大きくなっています。マーレイ州立大学では、主に語学研修の予習や復習に時間
が費やされます。図書館での個人学習やトレーニングセンターでの活動は自分と向き合
う自己研鑽の場ですが、富山大学では少ない時間だと思います。アメリカの大学生があ
たりまえに行っている暗記、そして、思考のプロセスを準備して授業に参加する雰囲気
を少しでも概観できることが、貴重な体験だと思います。
研修事後アンケートの結果をみると、いろいろな問題点が記述されています。しかし
ながら、それらの中には、学生が自らの力で取り組めば改善できるものもたくさんあり
ます。私は、研修を終えた学生が、これから交換留学などをめざしてがんばってくれる
ことを期待しています。それは、この研修で不満に思ったことや、疑問に思ったことを、
自ら改善する事ができるチャンスでもあります。 次回の研修のためには、今回のアン
ケート結果にあるクリティカルな内容を英語で取り組むための事前研修をすることも
考えたらいいと思います。それは、英語力の問題というよりは、文化や人間性に関わる
問題を解決する力、すなわち、グローバルな力であることを知る事になるからです。
富山大学の学生が英語を学習することで、品格のあるグローバル人材として活動する
ために留学生センターは支援を惜しみません。これから留学を志す人は毎日英語の準備
をしなければなりません。それは、覚える・忘れた・覚える・忘れた・覚えたの積み重
ねです。英語を身につけた人は、頭がいい人というよりは、努力を積み重ねた人です。
そのような人の英語には味わいがあります。留学生センターでは、英語や日本語をはじ
め多くの言語にまつわる自由な会話を楽しむことができますから、いつでも来て下さい。
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人間発達科学部准教授 岡崎 浩幸
大学生はこれまで 9 年以上英語を学んできているが実際に英語を使って人とコミュ
ニケーションをしたことがある人はほとんどいない。わずか 1 カ月でもアメリカ人だけ
でなく韓国人、中国人、サウジアラビア人の同じ大学生たちと英語を道具として使う機
会を得ることができたのは貴重な体験である。言語練習のための英語学習でなく、人と
の交流、情報交換、人間関係を深めていくために苦労した経験は何物にも代え難い経験
だろう。 先輩たちはこの経験から刺激を受けて英語教育に携わっているものや英語を
使ってビジネスで活躍しているものもいる。今回の参加者もいい経験で終わるのではな
く、今後の異文化交流や社会への貢献にぜひ役立ててもらいたいと思います。
旅にトラブルはつきもの!?
人間発達科学部教授 黒田 卓
今回の研修では帰りの引率を担当することとなった。数年ぶりのマーレイ州立大学訪
問であった。個人的なスケジュールの関係でマーレイ滞在1泊という弾丸スケジュール
であったが、懐かしい人々との再開も果たすことができた。学生の皆さんの元気で充実
した顔を見た時には、良い時間を過ごしたのだろうなと少し羨ましかった。素敵な閉講
式にも参加した。滞在中の学生のお世話を頂いたマーレイ州立大学、特に ESL の先生方
には、毎年のこととはいえ、そのきめ細やかな対応に感謝の気持ちでいっぱいである。
今回の研修も無事終了することができたが、何もトラブルが無かったわけでは無い。
マーレイ州立大学での滞在期間中もいろいろとトラブルはあったようであるが、私が同
行した帰路でもトラブルが発生した。
引率として一番恐れていたことは、飛行機のスケジュール変更である。特に今回は参
加人数も多く、また、ニューヨーク行きの飛行機が50〜70人乗りということを考え
ると、全員が一度に変更できる可能性は低い。ある程度の想定はしていたものの、実際
にそれが発生してしまった。研修最後の頃のアメリカ東海岸は爆弾低気圧の影響で、各
地で大雪の被害が出ていた。ニューヨークも雪と暴風で、搭乗予定の飛行機は欠航、後
の便へ変更された。引率の教員2人分のチケットは同日の最終便に自動的に変更され、
搭乗券が発券された。学生の団体チケットと番号が異なっていたからであろう。多くの
学生は、チェックインはできるものの、出てきた搭乗券は、空席待ちのチケットであっ
た。結果、旅行自体をキャンセルした人も多かったようで、無事全員搭乗できたが、ダ
メなら空港で一晩?待つことになる可能性もあった。1便だけでも飛んでくれたこと、
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それに全員が変更して乗れたことは、まさに奇跡としか言いようがない(その便の機長
が日本人で、日本語のアナウンスまであったことも)。
私自身はこれまで何度も同じようなことを経験している。キャンセルや遅延による翌
日便への変更、経由ルートの変更、荷物の紛失(Lost baggage)などなど。列車でも、緊
急工事や休日による運行変更で、予定通りの列車に乗れなかったことも何度もある。海
外に行くと、列車や飛行機は時間通りという日本の常識は通用しない。
だからこそ、一つ一つのことを人任せにせず、自分で考えて、自分で確認しながら動
けるようにしてほしい。集合時間等、時間にも余裕を持って行動することが大切である。
天候などの影響による交通機関のトラブルの多くの場合は、それぞれの機関がある程度
の支援はしてくれる。ただ、ちゃんと申告しないと、その支援も受けられない。誰かが
やってくれるではなく、自分でできるように、常に意識をして行動してほしい。もちろ
ん、自分の責任で乗り遅れた場合は、だめであるが。
旅にトラブルはつきものである。盗難や命にかかわるようなトラブルに巻き込まれる
ことは御免被りたいが、小さなトラブルは、それを一つの学びの機会、楽しみに考えて
対応すると、感じ方も大きく変わってくるだろう。ニューヨークは雪が降って寒かった
が、トップ・オブ・ザ・ロックでは普段は見ることができない都会の雪を経験すること
ができたと考えると、ちょっと得した気分になるんじゃないだろうか。今回の空港での
トラブルも、次に一人で海外旅行する時にはとても役に立つだろう。
今回の研修の経験を活かして、是非世界に飛び出してほしい。マーレイ州立大学にも
また訪れてほしい。世界はますます狭くなる。世界にはいろいろな人がいて、いろいろ
な常識が存在する。それをより深く知るための一歩に、今回の経験を生かしてほしい。
人間発達科学部教授 内藤 亮一
飛行機の遅延等によるトラブル
昨年同様帰りの引率を担当,3 月 1 日に成田を単身出発し,
11 日に富山へ無事帰った。
一昨年,昨年同様に,今年も 2 度トラブルに見舞われた。
最初はデトロイトからナッシュヴィル到着時の遅延で,空港インフォメーションから
電話をかけているとき,偶然に出迎えの人に出会えた。2 度目は帰りのナッシュヴィル
―ニューヨーク便が雪のため一部欠航したこと。学生 31 人と教員 2 名が別便とキャン
セル待ちに分かれた。幸い全員が同じ便に乗れたが,最悪一部の学生が空港に取り残さ
れるところであった。遅延など思わぬトラブルは当然あるものとして,その場合の対処
が大切である。Line などによる全体連絡網を作っておくことも一案だろう。
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アメリカ国内旅行
ナッシュヴィルへの小旅行に天理大の学生,先生とともにでかけた。ラインダンスな
どアメリカ文化の伝統に生で触れることができたかと思う。これらに代表されるものの
対極としてもうひとつのアメリカの顔であるニューヨークを訪れた。
ニューヨークは昨年についで 2 回目であるが,前回より街全体を見て回るようにし,
自由時間もやや増やしたが,それでもバスの移動を中心として,ややせわしない感は免
れない。日程的にはしかたないところか。
ただ,語学研修のまとめとしては英語を使う機会がほとんどないといえる。ガイドさ
んに英語を使ってもらうなどの方法もあるだろう。また,食事が大人数のため,レスト
ランなどを気軽に利用できない点では不満があったかもしれない。 セントラルステー
ションの地下での食事はニューヨーカーのライフスタイルを体験できたかと思う。
コンサートやミュージカルのアトラクションは事前に予約したほうがよいが,学生に
事前のアンケートなどを取って,オプションにしてもよいかもしれない。ただ,大人数
だと学生を分けることは危険も増える点を考慮すべきだろう。
以上,安全などを考慮すれば他の伝統や文化のある都市を選択肢にいれてもよいかも
しれない。
学生へのアドヴァイス
盗難・置忘れに注意するとともに,対処をしっかりとること。カードの差し止め,携
帯のリモートでのロック機能を使うことなどである。
また,行く前に英語はもちろん,向こうの土地,文化などの下調べを十分にするとよ
り楽しめるだろう。今回,マーレイは文学研究者には隠れた名所であることが分かった
が,交通手段がないのが残念だった。事前にわかっていれば,手を打てたかもしれない。
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MURRAY STATE UNIVERSITY
ESL PROGRAM 2013
富山大学マーレイ州立大学短期留学プログラム
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