REGMOS

Remote GNSS Monitoring System - Hybrid
®
REGMOS -H
「REGMOS®-H」は多くの実績を誇るGNSS自動観測システム「REGMOS®」のハイブリッドバージョンです。電源や通
信インフラに左右されず、日本全国どのような位置でも連続観測が可能です。これまでのREGMOS®の特長であった
データ自動転送機能はそのままに、搭載する計測装置をハイブリッド化しました。火山観測においては、地殻変動の
座標情報以外にも、地盤傾斜や地温などから得られる情報も極めて重要なファクターになります。ネットワークカメラ
を装備することにより、過酷な環境下における監視地点の画像情報も取得可能としました。
「REGMOS®-H」は、これら多くの計測データや情報を自社開発の総合制御装置 RCL により一つのシステムで取
得・管理します。システムの自己診断、各接続機器の電源管理、自動復帰機能、遠隔指示機能などのユーティリティ
もさらに充実しました。
REGMOS®- H
REGMOS®-H は、REGMOS®の
豊富な観測実績から生まれた
次世代観測システムです。
2011 年 1 月 厳冬期の駒ケ岳
2010 年 8 月 樽前山に設置
<REGMOS®シリーズ導入実績>
国土交通省国土地理院
火山変動観測で稼動中
樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、富士山
伊豆大島三原山、硫黄島、新燃岳
(2013 年 4 月現在)
REGMOS®- H
REGMOS®- mini
組立可搬型の小型筐体
REGMOS® - mini もあります。
REGMOS® -H 観測点側 標準構成
◎観測装置
GNSS受信機、地温・気温計、地盤傾斜計、画像取得装置等
◎通信装置
衛星電話(INMARSAT BGAN、NTT Docomo WidestarⅡに対応)
◎制御装置
総合制御装置(RCL)
◎電源装置
ソーラー発電システム / その他 設置架台、設置用治具、付属品一式
監視局側 標準構成
◎FTP サーバ
◎パソコン、REGMOS® -H 専用受信ソフトウェア
「REGMOS® -H」主な構成機器
REGMOS®-H は厳冬期の山岳地帯でも連続観測実績があり、更に BGAN を採用したことで日本国内はもとより、極地を除く世
界中でリモート観測を行うことができます。REGMOS®-H は地殻変動の他にも地盤観測全般に適用が可能です。組立可搬型
の小型筐体もありますので、突発的な事態に対する機動性も抜群です。地すべり観測などの地盤災害に対する予防安全にも
適用できます。センサーや通信機器の変更が可能ですので、電源や通信の確保が難しい気象観測や環境測定、セキュリティ
監視、その他屋外における各種観測などに応用することが可能です。
【観測装置】
GNSS 受信機
画像取得装置 (M12シリーズ)
GNSS受信機は、ニコン・トリンブル社製のボードタイプを採
用しました。低消費電力であると共に、豊富なオプションが用意
されていますので用途に応じてカスタマイズすることができま
す。ボードタイプのGNSS受信機は総合制御装置(RCL)に
内蔵されています。
データロガー(UL120)
画像取得装置は、MOBOTIX社製のM12 シリーズが標準
搭載されます。
耐候性に優れると共に低消費電力であり、可動部を持たない
ことから抜群の耐久性を有します。
昼光用と暗視用の2種類のレンズが搭載され画像解像度、撮
影時間などのリモートコントロールが可能です。
熱電対温度計
アナログセンサーのデータ取得には、ユニパルス社製の汎用デー
タロガーを利用します。
標準として熱電対温度計や傾斜計を接続しますが、16チャンネ
ル対応なので、必要に応じて他のアナログセンサーも接続できま
す。
傾斜計(CP-TILT-DAS-20)
熱電対温度計を3カ所分用意しました。
地温は火山活動の評価に欠かせない要素です。
REGMOS-H筐体内の温度や外気温はシステム診断にと
って基礎的なデータとなります。
予備ポート
最小分解能0.01°の二軸傾斜計を2セット標準装備しまし
た。地盤傾斜はGNSS計測と共に、地殻変動を直接的に反映し
ます。
筐体に設置する傾斜計は、長期間に渡って過酷な条件下で稼働す
るシステム診断に活用します。
シリアル入力用の予備ポートを用意しました。
電源コントロールも可能です。
接続する計測装置に対応したカスタマイズを行います。
【通信装置】
INMARSAT BGAN 対応 SABRE1
INMARSAT(インマルサット)の BGAN サービスに対応して高速のデー
タ通信が可能になりました。サービスエリアは地球全域です。
SABRE
SHIELD ・・・・・・・・・・・・・・衛星電話防護ボックス
衛星電話の屋外設置用防護ボックスです。国際的な防護規格
IP67 を満足します。
衛星電話は防護ボックスに収納して屋外に設置します。
※BGAN(Broadband Global Area Network);2009 年2月に我が国でも
サービスを開始した最新鋭の衛星電話システムです。
衛星電話システムの欠点であったデータ通信速度が格段に向上し
ました。通信料金は従来とほぼ同等です。
※衛星通信はBGAN以外に、NTTドコモのワイドスターⅡにも対応し
ています。
RCL ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・総合制御装置
専用の総合制御装置は、データ収録装置に記録されたデータの送信
管理を行います。
また、データ収録装置の設定変更及びモニタリング、監視局側からの
リモート操作、自動時刻修正など、システム全体の司令塔の役割を果
たします。
RCLにはGNSS受信ボードを内蔵したType-G、GNSSとカメラに対応
したType-GC,地磁気に対応したType-GCMなどのタイプがあります。
受信管理システム・・・・・・・・・・・・・・・・REGMOS-H Watcher
専用の受信管理ソフトウェアです。
総合制御装置(RCL)や専用のFTPサーバと連携して様々な
コントロールを行います。
RCL のタイプに応じたソフトウェア
【筐体関連】
設置用架台/収納ボックス/電源装置
設 置 用 架 台・・・・耐風性から八角形型の形状を採用しました。これによってソーラーパネルの発電効率が向上し、設置面積も増加しました。
大きさはほぼ2m角程度に押さえましたので、4tクラスのトラックに積載が可能です。
収納ボックス・・・・長期間連続観測に耐えられ、メンテナンス作業にも配慮して、ステンレス製の外装を採用しました。内部にはアルミ製のシステム
収納ボックスを配置し、観測機材や電源装置などを整然と収納することができます。
電 源 装 置・・・・観測機器類をハイブリッド化したため消費電力が従来型の2~3倍程度になりますが、公称70Wのソーラーパネルを8面・2段
の計16枚配置することで、安定した電源供給を行います。
蓄電装置には、これまでの実績からホーカー社製の高性能バッテリーを採用し、極寒時や酷暑時に対応します。
【システムの開発・販売元】
〒110-0016 東京都台東区台東 2-24-10 ST ビル 1F
TEL 03-6303-3154
FAX 03-3837-3155
E-mail [email protected]
本製品は、改良のため予告なく変更する場合があります。
2013.6.4