平成23年度赤十字事業報告(抜粋) 1.災 害 救 護 活 動 1.東日本大震災における救護活動 平成23年3月11日に東北地方で発生した地震と津波の被災者救援に、発災 当日から医療救護班と赤十字ボランティア等を岩手県宮古市及び山田町に救護 班を派遣し、救援物資を搬送した状況は次のとおりである。 (3月11日~5月2日までの実績) 日本赤十字社和歌山医療センター 和歌山県支部 救護班員数 診察総数 137人 1,573人 救護活動 こころのケア 毛 救援物資 196人 布 2,000枚 緊急セット 480セット 安眠セット 250セット 2 和歌山県平成23年台風12号災害における救護活動 平成23年9月1日~3日にかけて、台風による大雨により河川が氾濫し、紀 伊半島を中心に多数の被害をもたらし、この災害に各地区からの要請により救援 物資を被災地に搬送した状況は次のとおりである。 毛 布 1,820枚 緊急セット 2,076セット 救援物資 毛 布 救急セット 1 3.災害救援物資等配付 (1)県内の小災害(全焼、全壊、流失、半焼、半壊、床上浸水)世帯に対し、 救援物資(毛布86枚、緊急セット42個)を配布した。 (2)小災害で亡くなった方々、15人にお見舞金(1人あて2万円)合計30 万円を交付した。 4.義援金・救援金取扱(平成23年4月1日~平成24年3月31日) 義援金等の取扱状況は次のとおりである。 義 援 金 名 金 額 件 数 ・東日本大震災義援金 567,582,738円 1,400件 ・和歌山県平成23年台風12号災害義援金 196,722,200円 5,967件 ・台風12号三重県災害義援金 500円 1件 ・奈良県台風12号災害義援金 500円 1件 ・平成23年7月新潟県豪雨義援金 20,500円 2件 ・海外無指定国際救援金 40,750円 6件 143,568円 6件 3,144,684円 1,346件 ・青少年赤十字活動資金(一円玉募金) ・NHK海外たすけあい義援金 5.災害救護訓練 本年度は東日本大震災の関係で日本赤十字社第4ブロック合同災害救護訓練 が、また台風12号災害の関係で和歌山県防災訓練がそれぞれ中止になった。 (1) 和歌山市総合防災訓練 和歌山市他関係機関共催による合同訓練が8月28日、和歌山市せせらぎ 運動公園で開催され、常備救護班1個班、支部職員、血液センター職員が参 加し、臨時救護所を開設し医療救護訓練などを実施した。 和歌山県赤十字特別救護隊16名が出動して無線局を開設し、被害状況 通信訓練や、救護班の支援を行った。 2 (2) 和歌山県石油コンビナート等総合防災訓練 和歌山県石油コンビナート等防災計画に基づき、石油コンビナート地域にお ける防災体制の確立強化を目的に消防や警察及び各防災関係機関の連携訓練 を10月21日、海南市で実施した。 常備医療救護班1班と支部職員が出動して臨時救護所を開設し、医療救護訓 練を行った。 6.国際救援活動 (1)発展途上国赤十字社援助 近畿6府県支部の共同事業として、ケニア赤十字社の保健医療事業を支援。 (2)海外救援活動 ①ハイチ大地震被災者支援活動 看 護 師 1名 平成23年3月14日~6月26日 ②パキスタン北部紛争犠牲者救援事業 看 護 師 1名 平成23年3月28日~平成24年2月29日 ③イラク紛争犠牲者救援事業 看 護 師 1名 平成23年5月26日~7月28日 ④北イラク・クルド地域戦傷外科実地研修 看 護 師 1名 平成23年9月2日~11月30日 ⑤北イラク・クルド地域戦傷外科実地研修 看 護 師 1名 平成22年11月25日~平成24年2月19日 2.救 護 看 護 師 の 養 成 1.救護看護師の養成 赤十字の基本原則を理解し、専門職として看護を実践するために必要な能力を 身につけ、災害救護活動や国際救援活動などに従事できる幅広い能力を備えた看 護師養成を行っている。 3 3.赤 十 字 救 急 法 講 習 会 不慮の事故や急病に対し、直ちに手当が必要な傷病者に対して救命手当の仕方を 指導する救急法基礎講習、救命手当以外で医師に渡すまでの応急手当の仕方を指導 する救急法救急員養成講習等を実施した。 救急法講習会の実施状況は下記のとおりで、地区別の内訳については別表のとお りである。 4.赤 十 字 奉 仕 団 1.赤十字奉仕団 本県における赤十字奉仕団は昭和27年にはじめてその結成をみて、平成24 年3月末現在で65団10,607人となっている。 2.点訳赤十字奉仕団 点訳赤十字奉仕団員が仕事の余暇を利用して点訳した図書は県身体障害者 連盟の点字図書室に保管され、広く県下の視力障害者の方々が利用している。 3.和歌山県赤十字特別救護隊 地震、台風等の災害発生時に速報と救護連絡のための無線赤十字奉仕団とし て結成し、救護連絡だけでなく災害救護活動や、交通事故の救急等、人命救助 に関する業務に奉仕する。 ・和歌山県赤十字特別救護隊の活動 平成23年度の赤十字特別救護隊の主な活動状況は下記のとおりである。 (1)東日本大震災における救援活動 ・医療救護支援 ・救援物資搬送 ・被災地との非常無線通信 (2)台風12号災害救援活動 ・救援物資搬送 (3)和歌山市防災総合訓練参加 5.青 少 年 赤 十 字 賛 助 奉 仕 団 青少年赤十字活動を支援するための奉仕団で、県内小中高等学校の教職員や退職 4 者、関係者で結成されている。青少年赤十字トレーニングセンターへの協力や赤十 字奉仕団リーダー研修会での講演、ブロック研修会や全国青少年赤十字賛助奉仕団 総会などに参加した。 6.青 少 年 赤 十 字 健康・安全、奉仕、国際理解・親善の三大目標を中心に、青少年の時代から赤 十字精神を体得し、実際活動をとおして立派な社会人を育てようという目的をも って幼稚園、小学校、中学校、高等学校で組織。 7.社 資 募 集 1.社資の増収 県民のご支援と地区・分区をはじめ有功会会員、赤十字奉仕団等関係者の積極 的な協力により、社資の増収に努めた結果、社資実績が目標額より増収となっ た。 平成19年度から5カ年の社資実績額の推移については、次表のとおりであ る。 社資実績額の推移(5ヵ年) 5 8.広 報 活 動 1.一年を通じて行った広報 ①機関誌『日赤和歌山』『日赤和歌山・秋号』及び赤十字新聞の配付 ②支部ホームページの更新及び赤十字活動の動画放映 ③巡回路線バスの広告 ④東日本大震災活動写真の展示 2.赤十字運動月間(5月)に行った広報 ①赤十字ふれあい広場 ②赤十字運動月間資料の各戸配布 ③懸垂幕の掲示及び電光ニュースの放映 ④テレビ放送及びラジオ放送用スポットの配布 ⑤電車中吊り・駅貼りポスター広告及び駅構内でのCM放映 ⑥Yahoo!JAPAN 内・ディスプレイ広告 ⑦和歌山放送ホームページバナー広告 ⑧赤十字寄付金付き自動販売機の設置 9.日本赤十字社和歌山医療センター 平成23年度における日本赤十字社和歌山医療センターの診療実績等は次のとおり である。 1. 許可病床数 873床(一般845床、緩和ケア20床、感染症病床8床) 2. 患者数 外来患者数 497,189人(1日平均2,055人) 入院患者数 267,716人(1日平均 3. 主な保有大型医療機器 リニアック(2 台) 3 テスラ MRI 1.5 テスラ MRI(2 台) 6 730人) アンギオ(バイプレーン)(2 台) アンギオ(シングル) 64 列 CT 撮影装置(2 台) 16 列 CT 撮影装置 スペクト デジタル・マンモグラフィー(2 台) 乳腺バイオプシー 多目的デジタル X 線テレビシステム(5 台) アフターローデングシステム 体外式衝撃波結石破砕装置 高気圧酸素治療装置 10.和 歌 山 県 赤 十 字 血 液 セ ン タ ー 1.献血状況 平成23年度における献血状況は次のとおりである。 (平成23年4月1日~平成24年3月31日) ・和歌山センター 移動採血車 23,216人 献血ルーム 13,250人 (小 36,466人 計) ・田辺センター 移動採血車 (小 合 計) 11,290人 11,290人 算 移動採血車 34,506人 献血ルーム 13,250人 (合 47,756人 計) 7
© Copyright 2024 Paperzz