リーフファイト TCG の楽しみ方・入門編 目次 1、はじめに(TCG について) 2、簡単な用語説明 3、カードの大まかな種類について 1)キャラクターカードについて 2)イベントカードについて 3)アイテムカードについて 4)バトルカードについて 4、勝利条件について 5、コストについて 1)キャラクターについて 2)イベントについて 3)アイテムについて 6、キャラクターについて 1)待機状態と消耗状態について 2)タッグ化について 7、それぞれのフェイズについて 8、ゲームの流れについて 9、バトルについて 10、 エラッタについて 11、 対抗について 12、 おわりに 1、 はじめに(TCG について) この教材を手に取った貴方なら、おそらくトレーディングカードゲーム(TCG)につい て、興味を持っていることでしょう。一応少し説明すると、TCG とは、ゲームが出来るよ うに作られたトレーディングカードです。トレーディングカードに関しては、昔のもので はライダーカード、最近のものではカードダスなどといった、コレクション性のあるカー ドを思い浮かべると分かりやすいでしょう。ゲームが出来るという点では、カードダスが 一番近いですが、ルールがもう少し複雑になっており、戦略性が高くなっています。 マジックザギャザリングという TCG が世界中に広まったのを皮切りに、現在では数多く の TCG が販売されています。ポケモンの TCG なども、外国でよく売れているみたいです し、元祖であるマジックは世界大会なども行われ、外国にはプロまで存在するほどです。 そこで、この教材では、リーフファイト(LF)という TCG を題材に、TCG の楽しさを 知り、おおよその遊び方を覚えてもらおうというものです。 それでは、LF の世界、存分に楽しんでください。 2、簡単な用語説明 ゲームを行う場所を、 『ゲームフィールド』もしくは『フィールド』 『フィールド』といいます。それで 『フィールド』 は、フィールドがどのようなものか、ある程度ゲームの進んだ状態のフィールドを載せる 事で説明に代えさせて頂きます。後々説明するので、細かく憶えなくてもいいので、おお まかに、どこに何を置けばいいのかだけ把握して、それぞれの意味が分かったら参照して ください。 この図は、『Leaf Fight トレーディングカードゲームビギナーズガイド』 (メガストア編 集部・編)に載っているものを転載しました。フィールドを実際にここに自力で載せるの は少々手間がかかるので、このような形になりました。ご了承下さい。 それでは、ゲーム上大切で、他で説明する機会のなさそうな用語を、ここで説明します。 デッキ……ゲームに使用するカードの束。 ゲームに使用するカードの束。本来、カードを自分で選んで、自作のものを デッキ ゲームに使用するカードの束。 使用する。しかし、この教材はとりあえず LF で遊べるようになるのを目的と しているので、今回は自分で組む必要はない。 枚数は 60 枚で、同じカードは 同じカードは 4 枚までという制限がある。リーダーキャラク 枚まで ターのカードが必要。 ゴミ箱……使用したカードを置くところ。捨て山。カードをここに送る事を「捨てる」 ゴミ箱 とか「破棄する」 、 「切る」などと表現する。 手札……現在自分の手元にあって、使えるカード。 手札 手札上限枚数……手札の上限。通常の状態なら 7 枚。後で説明するが、8 枚以上になって もすぐに 7 枚にする必要はなく、エンドフェイズに調節する。 ドロー……デッキの一番上のカードを引いて、手札に加える事。 ドロー ダメージカウンター……各キャラクターの負ったダメージをあらわすための目安。 ダメージカウンター と、まあ、このようなものです。残りは後で詳しく説明します。 3、カードの大まかな種類について ここでは、LF で使われるカードの大まかな種類を紹介します。 ① キャラクターカード:このゲームでの中心である、キャラクターを表わすカード。 ② タッグキャラクターカード:キャラクター2体をまとめたカード。出す条件が厳し いが、通常のキャラクターよりも強力。 ③ イベントカード:バトルの支援など、様々な効果がある。大抵の状況下で使用でき るので、使用頻度は高い。 ④ アイテムカード:主にキャラクターの能力を上げる。たまに、特殊な能力や効果を キャラに与える。自分のターンにしか使えないが、効果に永続性がある。 ⑤ バトルカード:キャラ同士のバトルの種目を表わすカード。 (1)キャラクターカードについて キャラクターカードとは、このゲームに出てくる各キャラクターを表わすカードです。 このゲームは主にキャラクター同士のバトルと、キャラクターの能力の応酬で行われる ので、このゲームの中心と言えるでしょう。 カード名の書いてある帯が緑色 帯が緑色で、絵の下に『 『CHARACTER』 帯が緑色 CHARACTER』と書かれているのが、 これに当たります。 では、カードの説明をしましょう。 まず、各キャラクターの『名前』(①)が書いてあります。その右に、 『気力』 (②)と いうパラメータがあります。そのさらに右にあるのが、 『呼出しコスト』(③)と『属性』 (④)です。 そして、その下には各キャラクターの絵があります。その下の段の左にあるのがキャ ラ別の『特殊能力』 (⑤) 、その右にあるのはキャラクターの『能力値』 (⑥)です。 以下で、各項目の説明を箇条書きで示します。 ① 名前:キャラクターの名前。 ② 呼出しコスト:キャラクターを呼び出す際に必要なコスト。コストについては、後 述する。 ③ 気力:キャラクターの気力。HP のようなもので、バトルやイベント、特殊能力な どでダメージを受けたりする毎に減っていき、0になるとそのキャラはダウンする。 0になるとそのキャラはダウンする 正確には、受けたダメージが気力を越えた場合、である。後述するが、 『リーダー キャラ』は気力が表記の二倍になる。 ④ 属性:キャラクターの属性。どんな意味があるかは後述にて。 ⑤ 特殊能力:各キャラの使用できる特殊能力。 ⑥ 能力値: 『ちから』 『すばやさ』 『知力』 『感性』『根性』の五つの能力値がヘキサグ ラムで表わされています。主にバトルの判定に使用されます。 以上、キャラクターカードにはこのような情報が詰まっています。また、タッグキ ャラクターカードも似たような構成になっています。タッグキャラクターカードは、 後に 『タッグ化』と一緒に説明しますので、ここでは割愛します。 (2)イベントカードについて イベントカードとは、バトルの支援など、様々な効果のある『イベント』を発生させ るカードです。自分のターン(説明は後述)だけでなく、相手のターンにも使用できる、 便利なカードです。 カード名の書いてある帯がオレンジ色 帯がオレンジ色で、絵の下に『 『EVENT』 帯がオレンジ色 EVENT』と書かれているのが、 イベントカードです。 このカードは、まず一番上に『名前』(①)があり、その右に必要コスト(②)が表記 されています。その下に絵があり、更に下にはイベントの『効果』 (③)があります。 以下で、各項目の説明を箇条書きで示します。 ① 名前:イベントの名前。 ② 必須コスト:このイベントを発動させるのに必要なコスト。 ③ 効果:このイベントの効果。 以上、イベントカードはこのような構成です。 (3)アイテムカードについて アイテムカードとは、主に装備したキャラの能力を増減させる効果を持ちます。です が、キャラに特殊能力や効果を与えたりする事もあります。自分のターンにしか装備で きないので、イベントカードよりも使い勝手が悪いかもしれませんが、効果が永続的な ので、長期戦などでは強力です。 カード名の書いてある帯が黄色 帯が黄色で、絵の下に『 『ITEM』 帯が黄色 ITEM』と書かれているのが、アイテム カードです。 このカードは、まず一番上に『名前』(①)があり、その右に『必要コスト』(②)が 表記されています。さらにその右に『属性』 (③) 、その下には絵があり、更に下にはイ ベントの『効果』(④)があります。『属性』以外はイベントカードと同じ内容なので、 まとめて覚えるといいでしょう。 以下で、各項目の説明を箇条書きで示します。 ① 名前:アイテムの名前。 ② 必須コスト:このアイテムを装備させるのに必要なコスト。 ③ 属性:このアイテムの属性。コストの支払いに関わるが、後述。 ④ 効果:このアイテムの効果。 以上、イベントカードはこのような構成です。 (4)バトルカードについて バトルカードとは、キャラ同士で行われるバトルにおける、種目を表わすカードです。 カード名の書いてある帯が赤 帯が赤で、絵の下に『 『BATTLE』 帯が赤 BATTLE』と書かれているのが、バトル カードです。 このカードは、まず一番上に『名前』(①)があり、その右に『場所』 (②)が表記さ れています。その下には絵があり、更にその下の欄の左が『攻撃』 (③) 、右が『防御』(④) です。 以下で、各項目の説明を箇条書きで示します。 ① 名前:バトルの種目名。 ② 場所:バトルの行われている場所を示します。 『屋外』と『屋内』があり、普通に 『屋外』と『屋内』 バトルしている分には大した影響はありませんが、一部のイベントと関係あります。 この教材では触れませんが、区別があることくらいは覚えておいてください。 ③ 攻撃:バトルにおいて攻撃力として判定される能力値が指定されています。 ④ 防御:バトルにおいて防御力として判定される能力値が指定されています。 以上、バトルカードはこのような構成です。 4、勝利条件について このゲームでの勝利条件について説明しましょう。 まず、このゲームには、リーダーキャラ リーダーキャラというものが存在します。リーダーキャラは、 リーダーキャラ 最初からフィールドに出ているキャラクターカードで、表記された『気力』が二倍 『気力』が二倍になり 『気力』が二倍 ます。そして、相手のリーダーを倒す事 リーダーを倒す事が、勝利条件の一つとなっています。正確には、 リーダーを倒す事 リーダーがフィールドを離れた時点で負けなので、リーダーキャラはタッグ化できません。 リーダーがフィールドを離れた時点で負け また、同様の理由でフィールドから一瞬でも離れるような能力、イベントなども使えませ ん。 二つめの勝利条件は、相手のキャラを五人以上ダウンさせる(以下、倒す)こと 相手のキャラを五人以上ダウンさせる(以下、倒す)ことです。 相手のキャラを五人以上ダウンさせる(以下、倒す)こと ちなみに、相手のキャラを1体倒すごとに、ボーナスとして1枚デッキからドローできま す。 三つめの勝利条件は、相手がデッキ切れを起こす事です。 こういう書き方をするより、 「ド 相手がデッキ切れを起こす ローできなくなったら負け」と書いたほうが分かりやすいでしょう。 ローできなくなったら負け」 以上が勝利条件です。LF をやる以上、これらの条件を満たして、勝利するべく頑張りま しょう。 5、コストについて このゲームでは、 『コスト』というものがあり、特殊能力、イベントの使用、アイテムの 『コスト』 装備など、様々な状況で必要になってきます。ここでは、その『コスト』について説明し ます。 コストを払う方法は幾つかあります。おそらく、一番よく使うのがフィールドに出てい フィールドに出てい るキャラクターを消耗することです。ただし、特に表記がない場合、どのキャラクターが るキャラクターを消耗する 消耗しても、1コストしか出ません。呼出しコストが2でも、0でも同じです。もう一つ は、手札からキャラクターカード、もしくはタッグキャラクターカードを捨てることです。 もしくはタッグキャラクターカードを捨てる これに関しても、捨てたカードの呼出しコストなどは関係なく、一律1コストです。まれ に、イベントによって発生することもあります。 また、コストは払い方によって三種類に分かれます。それぞれを『自分消耗コスト』、 『味 方消耗コスト』、『無色コスト』と言い、それぞれ使用用途が異なり、それぞれアイコンで 表現されます。では、それぞれの説明をしましょう。 ① 自分消耗コスト:主に特殊能力の使用に必要なコスト。能力を使う本人が消耗する事 能力を使う本人が消耗する事 で出るコスト。 で出るコスト のような赤いアイコンで表わされる。 ② 味方消耗コスト:主に特殊能力の使用に必要なコスト。すでにフィールドに出ている すでにフィールドに出ている 味方キャラクターを消耗する事で出るコスト。 味方キャラクターを消耗する事で出るコスト のような赤いアイコンで表わされ る。 ③ 無色コスト:どんなコストで払ってもよいコスト どんなコストで払ってもよいコスト。イベントで出したコストや、キャ どんなコストで払ってもよいコスト ラクターカードを捨てて得たコストを含む、全てのコストを指します。 のような 白いアイコンで表わされる。 では、それぞれのコストをどういう風に使用するかについて説明しましょう。 (1)キャラクターについて キャラクターカードに表記されているコストは、大抵は呼出しコスト、特殊能力 の使用に必要なコストの2つです。 呼出しコストは、キャラクターカードをフィールドに出すために必要なコストで す。ここで指定されるコストを支払う事で、キャラクターはフィールドに出る事が できます。なにも表記がない場合は、コスト0で、コストを払わずに出すことが出 来ます。 特殊能力の使用に必要なコストは、特殊能力の名称の右にアイコンで表示されて います。ここで指定されるコストを払う事で、特殊能力が発動します。 (2)イベントについて イベントに必要なコストは、各カードの名前の右にある『必要コスト』に、アイ コンの形で表記されています。ここで指定された分のコストを払うことで、イベン トカードは効果を発揮します。使用されたイベントは、効果があったかどうかに関 わらず、捨てられます。要は、使い捨て 使い捨てです。 使い捨て (3)アイテムについて アイテムを装備するためのコストを払うには、 『属性』が関係してきます。必要な 『属性』 コストは各カードの名前の右にありますが、それを単純に払っただけではアイテム は装備できないのです。 アイテムを装備するには、そのアイテムの『属性』と同じ『属性』のコストが最 低一つ必要となります。コストの『属性』は、キャラクターを消耗してコストを出 したときに発生します。そのコストを出したキャラクターに設定されている『属性』 が、そのままコストの『属性』になります。つまり、アイテムと同じ『属性』を持 ったキャラクターの出したコストが最低一つ必要なわけです。また、最低一つとい う訳で、2コスト以上必要なアイテムでは、残りのコストはどんな属性でもよい事 になります。 ただし、装備するキャラクターに関しては、属性は関係ありません。どのキャラ クターにも、特に制限が表記されていなければ相手のフィールドのキャラクターに つけることも可能です。消耗していても装備する事には支障ありません。 また、1 体のキャラクターに同じアイテムを 2 つ以上つける事は出来ません。その 代わり、違う種類なら幾つでもつける事が出来ます。 注意すべき点として、特に表記がない場合、相手につけることも可能です。中に は、相手につけることを前提としたような、デメリットになるアイテムも存在しま す。 アイテム装備の例) 『燃える瞳』の装備 『燃える瞳』の属性は『根性』です。したがって、根性属性のキャラクターから 最低1コスト出す必要があります。 自分のフィールドに出ている待機状態のキャラクターに、根性属性の『新城沙織』 がいました。彼女を消耗してコストを出しましょう。 『燃える瞳』の必要コストは2コストです。もう1コスト払う必要があるので、 自分のフィールドの『松原葵』を消耗してもう1コスト払いたいところですが、あ いにく消耗状態です。仕方ないので手札でダブっている、葵を捨ててコストにしま しょう。 これで、 『燃える瞳』を装備できます。これは誰にでも装備させることが出来ます。 装備する際には、分かるようにキャラクターカードの上にアイテムカードを半分く らい重ねて置きます。ここでは、葵に装備させてみましょう。これで葵の「ちから」 が5に、 「根性」が4になりました。 以上、コストについて説明しました。 6、キャラクターについて キャラクターカードをフィールドに出すと、その後はキャラクター キャラクターとして扱われます。 キャラクター キャラクターは、能力を使用したり、バトルを行ったりと、ゲーム中で非常に大切な役割 を担っています。ここでは、そのキャラクターについて説明します。 各キャラクターは、カードに表記されている『呼出しコスト』を払うことで、自分のフ 自分のフ ィールドに5体まで設置する事が出来ます。ただし、一部のキャラクターを除いて、同じ 同じ ィールドに5体まで設置する事が出来ます キャラクターを2体以上自分の場に出すことは出来ません。ですが、相手が既に出してい キャラクターを2体以上自分の場に出すことは出来ません るキャラクターと同じキャラクターを出すことは出来るので、勘違いしないように気を付 けてください。また、一部のイベント、特殊能力の使用によって呼び出せる場合もありま す。 (1)待機状態と消耗状態について フィールドのキャラクターには、待機状態と消耗状態の二種類の状態が存在します。 ① 待機状態について この状態のキャラクターは縦に置かれます。待機状態のキャラクターは様々な行動を とる事が出来ます。主な行動としては、バトルに参加する、コストを支払う(特殊能 力の使用)などがあります。これらの行動のうちのどれか一つでも実行する事で、消 耗状態になります。待機状態から消耗状態になることを「消耗する」 「消耗する」といい、消耗し 「消耗する」 た事を分かりやすく示すため、カードを横に倒します。 ② 消耗状態について 消耗して、横に倒された状態を指します。消耗状態のキャラクターは、基本的に何も 出来ません。コストを払う事も、バトルに参加することも出来ません。唯一、リーダ ーキャラクターだけはこの状態でもバトルに参加できます。 以上のように、キャラクターが何かをする時は、待機状態である必要があります。大 抵の特殊能力も、自分消耗の赤コストを支払うか、バトル中でないと意味がないかのど ちらかですので、待機状態の時に出来る事が、そのままキャラクターの出来る事になり ます。 また、キャラクターをフィールドに呼び出した時は、特に表記がない場合、消耗状態 で呼び出されます。 (2)タッグ化について それでは、キャラクター2体をタッグキャラクターにする、タッグ化 タッグ化について説明し タッグ化 ましょう。 LF では、ある特定のキャラクター2体と『タッグキャラクターカード』を使用するこ とで、その2体を通常のキャラクターよりも強力な『タッグキャラクター』にすること が出来ます。これをタッグ化と言います。ここで注意点が一つ。以前も述べましたが、 リーダーキャラはタッグ化できません。条件を満たしていても不可能です。 リーダーキャラはタッグ化できません 『タッグキャラクターカード』は、基本的に『キャラクターカード』と同じ構成にな っています。ただ、名前が「〇〇&〇〇」の形で表記され、帯が水色 帯が水色でコスト表記がな 帯が水色 く、絵の下に『 『TAG CHARACTER』 CHARACTER』と表記されています。 ある特定のキャラとは、各タッグキャラクターカードの名前で指定された2体のキャ ラです。たとえば、 『マルチ&セリオ』とあったら、 『マルチ』と『セリオ』のことにな ります。 『マルチ』と『セリオ』の2体を、『マルチ&セリオ』としてタッグ化出来るわ けです。 タッグ化の条件は、「タッグ化させたいキャラクターの内、片方が待機状態で場に出てい てもう一方のキャラクターとタッグカードが手札にある」か、 「タッグ化させたいキャラク ターが両方とも待機状態で場に出ていて、タッグカードが手札にある」のどちらかです。 この条件さえ満たしているなら、自分のターンのメインフェイズ 自分のターンのメインフェイズにはタッグ化ができます。 自分のターンのメインフェイズ タッグ化した時点で、元の2体のキャラクターはゴミ箱へ送られ、変わりに一枚のタッ グキャラクターカードがフィールドに置かれる事になります。この時点から、2体ではな く1体のキャラクターとして扱われ、倒されたときも1体として扱われる事に注意してく ださい。当然、 「キャラクターは5体まで」という制限においても1体として扱われるので、 片方がフィールドに出ていて、もう5体がフィールドに出ているという状態でも、条件さ え満たせばタッグ化できます。また、タッグキャラクターは、元のキャラクターのアイテ ムやダメージなどをそのまま引き継ぎます。よって、両者のダメージの合計が気力を上回 った場合、タッグ化した時点でダウンします。気を付けましょう。 7、それぞれのフェイズについて このゲームには限らず大抵の TCG は、それぞれのプレイヤーがターン ターンを交互に進めて戦 ターン うゲームです。実際にターンを行っているプレイヤーを、アクティブプレイヤー アクティブプレイヤーといいま アクティブプレイヤー す。この節では、そのターンの中にあるフェイズについて説明します。 ターンは、幾つかのフェイズ フェイズというものに分かれていて、各フェイズ毎にできる事が異 フェイズ なります。以下で、それぞれのフェイズについて解説します。 ① 回復フェイズ:消耗状態のキャラクターを待機状態に戻し、使用済みのバトルを元に 戻します。 ② ドローフェイズ:アクティブプレイヤーが、自分のデッキからカードを一枚ドロー出 来ます。 ③ メインフェイズ:バトルカードやキャラクターカードの設置、バトルを挑む、タッグ 化、アイテムの装備、イベント、特殊能力の使用など、様々な事を行います。 ④ エンドフェイズ:手札が上限枚数の7枚を越えていた場合、7枚になるように調整し ます。その後、自分のターンの終了を宣言します。 以上のような手順でターンは進んでいきます。エンドフェイズで自分のターンの終了を 宣言した時点で、相手のターンに移行します。このターンを繰り返す事で、ゲームは進ん でいきます。 8、ゲームの流れについて ここでは、実際にゲームを行う時の、ゲームの流れを説明します。 まず、お互いのデッキからリーダーキャラクターを抜き出し、フィールドに裏向きに設 置します。 次に、自分のデッキをよく切ります。これを、シャッフル シャッフルと言います。念のため、お互 シャッフル いに相手のデッキをシャッフルしてもいいでしょう。 そうしたら、自分のデッキから7枚のカードをドローします。 その後、じゃんけんなどで先攻後攻を決めたら、お互いのリーダーキャラクターを表に して、ゲームスタートです。 まず、先攻のターンから始まり、それが終わった後攻のターンが始まります。次は先攻 のターン……という風に、ターンの繰り返しによってゲームは進み、どちらかが勝利条件 を満たすまで続いていきます。 ここで、一つ注意すべき点があります。それは、 「先攻のプレイヤーは 1 ターン目のドロ ーフェイズにドロー出来ない」ということです。これは、先攻が有利である事を考慮して の措置です。1 ターン目でも後攻のプレイヤーはドロー出来ますし、2ターン目以降なら、 どちらのプレイヤーも普通にドロー出来ます。 また、メインフェイズで出来る事のうち、バトルカードやキャラクターカードの設置、 バトルを挑む、タッグ化、アイテムの装備については、自分のターンのメインフェイズで しか出来ません。ただし、ここで指定されていない、イベントカードと特殊能力の使用に 関しては、他のフェイズや相手のターンなどでも使用できます。 以上、ゲームの流れの紹介でした。 9、バトルについて 一般的に相手のリーダーを倒して勝利することが多いでしょう。そして、 LF においては、 大抵の場合はバトルによってリーダーを倒します。したがって、メインフェイズにおいて も重要な行動であると言えるでしょう。ここでは、そのバトルについて説明しましょう。 まず、バトルを行うには、フィールドにバトルカードが出ている必要があります。この バトルカードは、プレイヤー一人につき3枚まで出すことが出来、自分の『メインフェイ ズ』の間なら、自由に配置することが出来ます。同じバトルカードでも、3枚の上限を越 えない限り自由に配置できます。また、自分の出したバトルカードなら、同じく自分の『メ インフェイズ』の間は自由に捨てる事が出来ます。相手のターンなどや、相手のフィール ドのバトルカードは、イベントカードなどでしか取り除けません。 それでは、バトルの手順を説明します。 ① バトルを宣言する。この宣言によって、バトルは開始される。 ② バトルを挑んだ側が、バトルに参加するキャラを指定する。消耗状態のキャラクター は指定できない。 ③ バトルを挑まれた側が、バトルに参加するキャラを指定する。消耗状態のキャラは指 定できないが、リーダーだけは消耗状態でもバトルに参加できる。したがって、全員 消耗している場合、リーダーが強制的に参加することになる。バトルに参加するキャ ラクターが確定した時点で、両者を消耗させる。 ④ バトルを挑んだ側がバトルの種目を決定する。フィールドに出ているバトルカードか ら選択するが、この時に相手のフィールドのバトルカードから選択してもいい。ここ で指定したバトルカードは、使用したことを示すためにキャラクターを消耗させた時 と同様に横に倒す。横に倒れている(使用済みの)バトルカードは、このターンの間 は選択できない。以前説明した通り、回復フェイズに縦に戻す。 ⑤ バトルによるダメージ量を算出します。基本数値は、バトルカードの『攻撃』で指定 された能力値と、 『防御』で指定された能力値によって計算します。計算方法は、相 手のキャラクターの『攻撃』数値から、自分のキャラクターの『防御』数値を引くこ とです。この計算で出た数字が、お互いのキャラクターのダメージになります。つま り、挑んだ側が一方的に『攻撃』し、挑まれた側が一方的に『防御』するのではなく、 両方に『攻撃』と『防御』の機会があるわけです。ちなみに、0以下の数字が出た場 合はすべて0として扱われます。 かといって、この基本数値だけで勝負するわけではありません。アイテムを装備して いたら、その効果も考慮しますし、特殊能力やイベントを利用して能力値を増減した りも出来ます。ここで、イベントはほぼ無制限に使用できます。特殊能力については、 本来挑んだ側が有利になるような条件が幾つかあるのですが、この教材では考えない 事にします。イベントと同様、コストの許す限り使用しましょう。やることがなくな ったら、ダメージが確定します。 ⑥ ダメージが確定したら、算出されたダメージの分を、お互いのキャラに与えてくださ い。ダメージの数だけ、ダメージカウンターをキャラクターの上におきます。 戦闘は、以上の手順で行われます。基本的に、使われていないバトルカードがなくなる まで行う事が出来ます。勿論、行わないでターンを終了する事も可能です。相手のターン での防御も考えて行いましょう。 補足するなら、イベントや特殊能力でコストをはらって増減した能力値は、基本的に1 ターンの間のみ効果が持続します。コストを払わないで能力値を増加させる事の出来る場 合、効果期間は各バトル毎になります。この違いに気をつけましょう。 例1) 『藤田浩之』と『柏木耕一』の『デコピン』勝負 浩之のダメージ: (耕一の「ちから」 3)−(浩之の「根性」 3)=0 耕一のダメージ: (浩之の「ちから」 3)−(耕一の「根性」 2)=1 このままだと、耕一は一方的にダメージを受けるので、2コスト払って特殊能力の 『獣のちから』を使用します。耕一の「ちから」と「素早さ」にそれぞれ+4します。 浩之のダメージ: (耕一の「ちから」 3+4)−(浩之の「根性」 3)=4 特殊能力の使用によってダメージは上のように変わります。ですが、ここで浩之も 特殊能力『潜在能力』を2コスト払って使います。これで、どれか一つのパラメータ を+2出来ます。「ちから」に使えば相手のダメージに2点上乗せできますし、「根性」 なら自分のダメージを2点減らすことが出来ます。どちらにするかはプレイヤー次第 です。 例2) 『藤田浩之』と『柏木耕一』の『短距離走』勝負 浩之のダメージ: (耕一の「素早さ」 2)−(浩之の「素早さ」 2)=0 耕一のダメージ: (浩之の「素早さ」 0)−(耕一の「素早さ」 2)=0 このような、『攻撃』と『防御』に使う能力値が同じバトルだと、計算が楽です。能力 値の低い方が一方的にダメージを受けるか、同じ能力値でお互いダメージがないかのど ちらかだからです。特殊能力やイベントで能力値を上げる場合も、どの能力を上げるか 迷わずにすみます。 それはさておき、ここでも耕一は2コスト払って特殊能力の『獣のちから』を使用し ます。耕一の「ちから」と「素早さ」にそれぞれ+4します。もっとも、このバトルで 意味があるのは「素早さ」だけですが。 それに対し、浩之も特殊能力『潜在能力』を2コスト払って使います。ここは迷わず 「素早さ」に+2です。それでもダメージが一方的なので、待機状態の仲間の『月島拓 也』の特殊能力『毒電波』を、月島を消耗させて赤コストを出し、耕一に使用します。 毒電波のように、対象が『1キャラ』で、味方とも敵とも制限されていない場合、相手 に使う事も出来ます。これで、耕一の「ちから」は+2、 「素早さ」は−2されます。 ここで耕一が、イベントカード『スランプ』を浩之の「素早さ」を指定して使用しま した。このように、イベントも特殊能力と同様に、特に制限がなければ相手に対して使 う事が出来ます。さらに『スランプ』はコストは0なので、無条件で使用できます。こ れで浩之の「素早さ」は−2されます。 ここで両者とも出来る事がなくなり、ダメージが確定しました。お互いの「素早さ」 を比べてみましょう。 浩之:2+2−2=2 耕一:2+4−2=4 よって、浩之は4−2=2より、2点のダメージを受けます。耕一はダメージなしで す。 10、エラッタについて エラッタというのは、基本的にはカードの誤植です。また、分かりにくい表記を分かり エラッタ やすく直した場合や、バランス調整のためのルール変更した場合などにも用いられます。 一番有名な例は、 『ルミラ』のカードです。最初、 『ルミラ』は「ちから2」 、特殊能力も 「ちからと素早さを+1」が「3回まで」でした(他は変化しないので略) 。しかし、一時 特殊能力が「ちからと素早さを+2」を「2回」までになりました。その後再び変わり、 特殊能力が元の「ちからと素早さを+1」が「3回まで」に戻り、「ちから3」になりまし た。この後、変更はないので、現時点では「ちからと素早さを+1」が「3回まで」で、「ち から3」というのが『ルミラ』の能力になっています。 他にも結構あるのですが、この教材は LF の遊び方を理解するための『入門編』なので、 省略します。 とにかく、このようにカードの能力が変わる事はたまにあります。こういう情報は主に ネット上で最新情報が得られるので、興味があるならチェックしてみてはどうでしょうか。 11、対抗について 『対抗』というものがあります。相手の行動を阻むため LF に限らず、大抵の TCG には『対抗』 『対抗』 に行動することで、大抵は逆順処理……つまり後に使った方から処理されます。 しかし、LF では、ターンを進行中のアクティブプレイヤーが有利になるように設定され ています。 例えば、 『弓矢』という「1 キャラに1ダメージを与える」イベントカードを、残り気力 1のキャラクターに対して使ったとしましょう。これに対抗して『手作り弁当』や『応急 手当』などといった気力を回復できるイベントカードを使用します。この際には、アクテ ィブプレイヤーの行動が優先されます。 『弓矢』を使用したのがアクティブプレイヤーなら、 回復の前に効果を発揮して、そのキャラクターはダウンします。逆に、回復した方がアク ティブプレイヤーなら、ダメージの前に回復の効果が発揮されるので、ダウンを免れる事 が出来ます。 ですが、幾つかの例外もあります。イベントカードや特殊能力の効果を打ち消す、 『ガセ ネタ』や『時間稼ぎ』、 『封印』といったイベントや、『志保ちゃん情報』などの能力で、こ れらはアクティブプレイヤーの行動も阻止する事が出来ます。 以上、他にも色々な条件がありますが、これが対抗の主な内容です。 12、おわりに ここまでこの教材を使っていただき、ありがとうございます。 初めて作った教材とあって、色々と苦労もありましたが、これでこの教材も1段落です。 しかし、こうやって考えると、説明書と言うのは非常によく出来ていますね。ある程度 構想をねって、これを作り始めて、どうしても表現のし辛い所があったので、参考資料の つもりで説明書(ルールブック)を見たのですが、内容がかなりかぶっていました。 少し、 「ネタを変えようか」とも思ったのですが、 「まあ、ゲームなんかの指導書じゃし ょうがないか」と割りきり、「これはこの表現しか書きようがないだろ?」といったような 項目以外では参照しないということで、自己完結しました。 しかし、人に教えられるように作るという事は、思ったより大変でした。多分、この教 材に関しては、ゲームをしているところを横で見てもらって、そこで説明。その後一人が 後ろについてアドバイス、もう一人が相手をしつつ説明する。というのが、最も効率のよ いやり方でしょう。ですが、この教材のテーマは「独学を支援する教材」 。なるべく分かり やすく書いたつもりですが、どうだったでしょうか。 まあ、この教材の出来がどうかについては、ここまで勉強してくれたあなたが一番よく 分かっていると思います。この後は事後テストがありますが、頑張ってください。その後 にはアンケートをとる予定なので、正直に思うところを書いてください。 それでは、このへんで。お付き合い頂き、ありがとうございました。 おまけ エキスパンションについて リーフファイトは、基本的に今まで出たリーフのキャラが出ているゲームです。そこで、 もうしばらく(2000 年 2 月現在)すると、TCGお約束のエキスパンションが発売されま す。 このエキスパンションには、リーフのキャラで、まだリーフファイトに出ていないキャ ラたちが多数出てきます。 『フィールドカード』という新しい種類のカードも出て、リーフ ファイトの世界はますます広がっていきます。 大会などもこの大学で開かれることもありますし、興味があるのならエキスパンション から始めてもいいかもしれません。ちょうどいい区切りですから。 参考文献 1、LFTCG ルールブック Ver1.00 2、LFTCG ビギナーズガイド メガストア編集部・編
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