SE10(1 版 ) (2016/12/01) 内部環境監査スペシャリストの資格基準 1.適用範囲 こ の 資 格 基 準 は 、 一 般 社 団 法 人 産 業 環 境 管 理 協 会 環 境 マネジメントシステム審 査 員 評 価 登 録 セ ン タ ー ( 以 下 、 「 CEAR」 と い う ) が 行 う 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リストの評価登録に適用する。 環境に関わる内部監査(第一者監査)及びサプライヤー監査(第二者監 査)を有効に行うための内部環境監査スペシャリストが満たさなければなら ない基準について規定する。 注:内部監査(第一者監査)及びサプライヤー監査(第二者監査)という用 語 は JIS Q 19011 の 序 文 の 記 述 に 合 わ せ た も の で あ る 。 2.引用文書及び関連文書 2.1 引 用 文 書 JIS Q 14001(I SO 14001) 「 環 境 マネジメン トシステム要 求 事 項 及 び 利 用 の 手 引 」 JIS Q 19011(I SO 19011) 「 マネジ メントシステ ム監 査 の た め の 指 針 」 3.内部環境監査スペシャリストの種類 内部環境監査スペシャリストの種類は、次の3種類とする。 ・環境技術スペシャリスト ・内部環境監査スペシャリスト ・内部環境監査シニアスペシャリスト 4.内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト の 定 義 内部環境監査スペシャリストの定義は、次のとおりとする。 4.1 環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト 1)5.1 項 に 定 め る 資 格 基 準 を 満 た す と CE AR が 認 め 、 登 録 し た 者 。 2)第 一 ・二 者 の 環 境 監 査 に お い て 、 環 境 技 術 専 門 家 と し て 監 査 チ ー ム に 参 加 できる。 4.2 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト 1)5.2 項 に 定 め る 資 格 基 準 を 満 た す と CE AR が 認 め 、 登 録 し た 者 。 2) 第 一 ・ 二 者 の 環 境 監 査 に お い て 、 監 査 チ ー ム の 監 査 員 と し て 参 加 で き る が 、 JIS Q 14001( ISO1 40 01 ) の 適 合 性 の 監 査 を 行 う に は 十 分 な 能 力 は 有 し て いない。 4.3 内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト 1)5.3 項 に 定 め る 資 格 基 準 を 満 た す と CE AR が 認 め 、 登 録 し た 者 。 2)第 一 ・二 者 の 環 境 監 査 に お い て 、 監 査 チ ー ム の 監 査 員 と し て 参 加 で き 、 JIS Q 14001( ISO14001 ) の 適 合 性 の 監 査 を 行 う 能 力 を 有 し て い る 。 5.内部環境監査スペシャリストの資格基準 5.1 環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト 環境技術スペシャリストは、次の要件を満たすこと。 た だ し 、 下 記 1) 及 び 2)号 は 少 な く と も ど ち ら か を 満 た せ ば よ い 。 1)別 途 定 め る 「 環 境 関 連 資 格 等 リ ス ト 」 に 記 載 さ れ て い る 環 境 関 連 国 家 資 格 を 保 有 し CEAR に 登 録 す る こ と 。 な お 、 保 有 し て い る 環 境 関 連 国 家 資 格 に 有 効 期 限 が あ る も の は CEAR に 登 録後少なくとも2年間は有効であること。 1 SE10(1 版 ) 2)以 下 の ① 又 は / 及 び ② の 要 件 を 満 た し た 業 務 経 験 が あ り 、 別 途 定 め る 「 業 種 分 野 リ ス ト 」 に 該 当 す る 業 種 分 野 を CEA R に 登 録 す る こ と 。 ①4年以上の全勤務時間において同一業種での環境業務経験 ②5年以上の同一業種での業務経験 3)CEAR が 登 録 を 認 め た 前 1)及 び 2)号 の 登 録 内 容 を CEAR に よ っ て 公 開 す る ことに同意すること。 4)別 途 定 め た 申 請 及 び 登 録 に 必 要 な 料 金 を CEAR に 支 払 う こ と 。 5.2 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト 内部環境監査スペシャリストは、次の要件を満たすこと。 1)最 新 版 の JIS Q 140 01 及 び JIS Q 1901 1 の 知 識 習 得 の た め の 研 修 を 修 了 し て い る こ と 。 な お 、 研 修 修 了 後 に JIS Q 1 4001 及 び JIS Q 19 01 1 の 改 訂 が 行われ、補講等が必要と判断された場合は、補講証明の提出を要求するこ とがある。 2)申 請 日 以 前 に 環 境 関 連 業 務 経 験 を 2 年 以 上 有 し て い る こ と 。 こ の 経 験 に は JIS Q 19011(ISO19 01 1)附 属 書 A.3 の 環 境 マ ネ ジ メ ン ト 分 野 の 知 識 及 び 技 能に係る業務が含まれていること。 3)申 請 日 以 前 3 年 間 に 、 2 回 以 上 の 環 境 監 査 に 監 査 チ ー ム と し て 参 加 し て い る こ と 。 な お 、 こ の 監 査 の 経 験 に つ い て は 6.1 項 の 監 査 経 験 の 要 件 を 満 た した、1回の現地監査時間が3時間以上のものとする。 4)CEAR の 「 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト 倫 理 行 動 規 範 及 び 順 守 事 項 」 を 順 守すること。 5)別 途 定 め た 申 請 及 び 登 録 に 必 要 な 料 金 を CEAR に 支 払 う こ と 。 5.3 内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト 内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト は 、 前 5.2 項 2)及 び 4)及 び 5)号 に 加 え 次の要件をすべて満たすこと。 1)申 請 日 以 前 5 年 以 内 に 、 CEAR が 認 め た JIS Q 14001( ISO 14001)内 部 監 査 員 研 修 を 修 了 し て い る こ と 。 な お 、 CEAR 承 認 の 環 境 審 査 員 フ ォ ー マ ル コ ー ス 、 資格拡大コースの修了も可とする。 2)申 請 日 以 前 3 年 間 に 、 3 回 以 上 の 環 境 監 査 に 監 査 チ ー ム と し て 参 加 し て い る こ と 。 な お 、 こ の 監 査 の 経 験 に つ い て は 6.1 項 の 監 査 経 験 の 要 件 を 満 た した、1回の現地監査時間が4時間以上のものとする。また、これらの環 境 監 査 の う ち 、 少 な く と も 1 回 は 現 地 監 査 時 間 が 6 時 間 以 上 の JIS Q 19011(ISO19011)の 手 順 に 従 っ た JIS Q 140 01(ISO14001) へ の 適 合 性 監 査 で あり、初回会議及び最終会議に参加した監査経験であること。 3)5.1 項 1)~ 3)号 の 環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト の 要 件 を 満 た す こ と 。 4)前 2)号 の JI S Q 14001 (ISO14001) へ の 適 合 性 監 査 に 該 当 す る 1 回 に つ い て は、次の監査員としての力量に基づき監査が行える者として、該当監査に 参加していた他の内部環境監査スペシャリスト、内部環境監査シニアスペ シ ャ リ ス ト 又 は CE AR 登 録 環 境 マネジメントシス テム 審 査 員 ( 審 査 員 あ る い は 主 任 審 査員)1名より推薦されること。なお、前述した推薦人となり得る参加者 がいない場合は、該当被監査者の監査プログラム管理者あるいは上司から 推薦されること。 ① JIS Q 190 11 (ISO19011)箇 条 7. 2.2 ( 個 人 の 行 動 ) ② JIS Q 190 11 (ISO19011)箇 条 7. 2.3 .2 に 定 め る 知 識 及 び 技 能 a)監 査 の 原 則 、 手 順 及 び 方 法 b)マネジメント シス テム及 び 基 準 文 書 c)組 織 の 概 要 d)適 用 さ れ る 法 的 及 び 契 約 上 の 要 求 事 項 、 並 び に 被 監 査 者 に 適 用 さ れ る その他の要求事項 ③ JIS Q 190 11 (ISO19011)箇 条 7. 2.3 .3 及 び 附 属 書 A.3 に 定 め る 知 識 及 び 技能 2 SE10(1 版 ) a)分 野 及 び 業 種 に 固 有 の マネジメ ント システム監 査 員 の 知 識 及 び 技 能 b)環 境 マ ネ ジ メ ン ト 分 野 に 固 有 の 監 査 員 の 知 識 及 び 技 能 5)JIS Q 14001 及 び J IS Q 19011 の 改 訂 が 行 わ れ 、 補 講 等 が 必 要 と 判 断 さ れ た場合は、別途通知により補講の証明を提出すること。 5.4 内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト か ら 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト に 降 格後の再昇格 1)内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト の 再 認 証 要 件 の 7.1 .3 項 を 満 た せ ば 再 昇格を認める。 6.登 録 の た め の 監 査 経 験 の 要 件 6.1 基 本 的 要 件 5.2 項 3)号 の 監 査 経 験 は 次 に 各 号 の 条 件 を 満 た す も の で あ る こ と 。 1)監 査 の 種 類 は 次 の い ず れ か で あ る こ と 。 ①内部監査:第一者監査ともいう。 内部目的のために、その組織自身又はその代理人によって 行われる監査 ②サプライヤー監査:外部監査の一つで、第二者監査ともいう。 その組織の利害関係者(顧客など)又はその代理人によっ て行われる監査 ③第三者監査:外部監査の一つで、第三者審査ともいう。 JIS Q 14001(ISO14 00 1)の 要 求 事 項 へ の 適 合 を 認 証 す る た めに外部の独立した機関等によって行われる監査 下記の審査種類が対象 ・初回審査(第一段階のみは不可) ・サーベイランス審査 ・再認証審査 ・拡大審査 2)1 年 以 内 に 行 わ れ た 同 一 組 織 の 監 査 は 1 回 の み 対 象 と す る 。 3)オ ブ ザ ー バ ー ・ 技 術 専 門 家 と し て の 参 加 は 対 象 と な ら な い 。 7.内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト の 資 格 維 持 要 件 7.1 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト の 再 認 証 環境技術スペシャリスト、内部環境監査スペシャリスト及び内部環境監査シ ニアスペシャリストは2年毎の再認証手続を行うこと。 7.1.1 環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト 登 録 の 再 認 証 を 行 う 環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト は 次 の 条 件 を 満 た し 、 CEAR に 再認証手続を申請すること。 1)CEAR に 登 録 し て い る 有 効 期 限 の あ る 環 境 関 連 国 家 資 格 は 、 登 録 後 少 な く とも2年間は有効であること。 2)別 途 定 め た 申 請 及 び 登 録 に 必 要 な 料 金 を CEAR に 支 払 う こ と 。 7.1.2 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト 登録の再認証手続を行う内部環境監査スペシャリストは次の条件を満たし、 CEAR に 再 認 証 を 申 請 す る こ と 。 1)申 請 締 切 日 以 前 2 年 間 に 、 環 境 監 査 に 監 査 チ ー ム と し て 参 加 し て い る こ と 。 な お 、 こ の 監 査 の 経 験 に つ い て は 6. 1 項 3)号 を 満 た し た 、 現 地 監 査 時間が3時間以上の監査経験を1回以上有すること。なお、この監査経 験要件を満たすことができなかった場合の措置として、別途定めた専門 能力の継続的開発の5時間の実績をもって代えることができる。ただし、 この措置は連続する再認証において適用することはできないものとする。 2)CEAR の 「 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト 倫 理 行 動 規 範 及 び 順 守 事 項 」 を 順 守すること。 3 SE10(1 版 ) 3)別 途 定 め た 申 請 及 び 登 録 に 必 要 な 料 金 を CEAR に 支 払 う こ と 。 7.1.3 内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト 登 録 の 再 認 証 を 行 う 内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト は 、 前 7.1.1 及 び 7.1.2 項 2)、 3)号 に 加 え 次 の 条 件 を 満 た し 、 CEAR に 再 認 証 を 申 請 す る こ と 。 1)申 請 締 切 日 以 前 2 年 間 に 6 項 の 要 件 を 満 た し た 2 回 以 上 の 監 査 経 験 を 有 すること。これらの環境監査のうち、少なくとも1回は現地監査時間が 6 時 間 以 上 の JIS Q 1 9011(ISO19011) の 手 順 に 従 っ た JIS Q 140 01 (ISO14001)へ の 適 合 性 監 査 で あ り 、 初 回 会 議 及 び 最 終 会 議 に 参 加 し た 監 査経験であること。 7.2 資 格 の 失 効 前 7.1 項 に 定 め る 要 件 を 満 た さ な い 場 合 及 び そ れ ら の 手 続 き が 適 切 に 行 わ れ なかった場合には、環境技術スペシャリスト、内部環境監査スペシャリスト 又は内部環境監査シニアスペシャリストの登録は失効するものとする。 た だ し 、 資 格 の 有 効 期 限 か ら 3 か 月 間 は 7.1 項 の 再 認 証 要 件 で 申 請 し 受 理 さ れ、要件を満たすと判定された段階で資格の失効日に遡って再認証ができる。 7.3 資 格 の 停 止 及 び 取 消 し CEAR は 、 監 査 の 遂 行 に お い て 適 切 さ に 欠 け 、 責 任 と 倫 理 的 態 度 で 自 ら を 律 し ない環境技術スペシャリスト、内部環境監査スペシャリスト又は内部環境監 査シニアスペシャリストについては、登録を停止又は取消すことができる。 ま た 、 CEAR は 、 環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト 、 内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト 又 は内部環境監査シニアスペシャリストが不正にその資格を取得したことが判 明したときは、登録を停止又は取消すことができる。 なお、資格登録前であっても登録申請書類において不正が判明した場合、 CEAR は 登 録 の 停 止 又 は 取 消 し と 同 等 の 処 置 が で き る 。 7.4 再 登 録 資格を失効してから5年以内であれば、次の条件を満たすことにより失効し たときと同じ資格の再登録の申請を認める。 1)環 境 技 術 ス ペ シ ャ リ ス ト は 7.1.1 項 2)内 部 環 境 監 査 ス ペ シ ャ リ ス ト は 7.1. 2 項 3)内 部 環 境 監 査 シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト は 7 .1.3 項 7.5 登 録 内 容 の 変 更 環境技術スペシャリスト、内部環境監査スペシャリスト及び内部環境監査シ ニ ア ス ペ シ ャ リ ス ト は 、 登 録 内 容 に 変 更 が 生 じ た 場 合 は 自 ら そ の 旨 を CEAR に申告すること。 8.適 用 時 期 平成 28 年 12 月 1 日 4
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