1問あたり(10

2014 年度本試験問題 解答と解説
採点法について
全部で37問ありますので、1問あたり(100/37)点となります。
(正答数×100
÷37)を小数第 1 位で四捨五入して点数を出します。正答が22問では59点ですので
不合格になります。
1.正しいのはどれか.2つ選べ.
× 1.吸気量と呼気量は同じ量である.→吸気量は呼気量より大きい
× 2.気道は末梢ほど気道抵抗が高くなる.→低く
○3.換気・血流比は肺底部より肺尖部が大きい.
× 4.機能的残気量は仰臥位では立位よりも上昇する.→減少
○5.動脈血二酸化炭素分圧は肺胞換気量に反比例する.
2.正しいのはどれか.2つ選べ.
○1.体温(37℃)における飽和水蒸気圧は 47mmHg である.
× 2.室温 25℃のときの BTPS 係数は 1 より小さい.→大きい
× 3.室温 25℃のときの STPD 係数は 1 である.→より小さい
○4.ATPD は肺拡散能力検査で用いられる.
× 5.残気率は BTPS で表す.→残気量、全肺気量は BTPS ですが、残気率は比率なので
無関係
3.STPD で表示するのはどれか.2つ選べ.
○1.肺拡散能力
× 2.基礎代謝量 →ガス量ではないので無関係
× 3.予備呼気量 →BTPS
○4.酸素摂取量
× 5.残気率 →比率なので無関係
4.BTPS で表示するのはどれか.2つ選べ.
× 1.肺拡散能力 →STPD
○2.肺胞換気量
○3.最大吸気量
× 4.酸素消費量 →STPD
× 5.1 秒率 →比率なので無関係
5.誤っているのはどれか.
× 1.肺活量の測定は少なくとも 2 回以上行わなければならない.
× 2.肺活量の差が 200ml 以内であれば再現性ありとみなすことが出来る.
○3.肺活量の標準的な測定では,呼気肺活量の後に続けて吸気肺活量を行う.→吸気肺活
量の後に続けて呼気肺活量
× 4.努力性肺活量の測定ではピークフローが最大の波形を採択する.
× 5.努力性肺活量の測定では 3 回以上妥当な結果が得られなければならない.
6.肺気量分画の図を示す.各肺気量分画の名称で正しいのはどれか.2つ選べ.
× 1.①:予備吸気量 →最大吸気量
○2.①+④:全肺気量
○3.②:予備呼気量
× 4.③:肺胞換気量 →予備吸気量
× 5.⑤:最大吸気量 →肺活量
7.フローボリューム曲線の測定で正しいのはどれか.2つ選べ.
○1.フローボリューム曲線のピークが最大のものを選ぶ.
× 2.閉塞性換気障害がある場合には呼出時間を短くさせる.→長く
× 3.口呼吸が可能な被検者にはノーズクリップを使用しない.→でもノーズクリップは
使用する
× 4.努力呼出では安静吸気位から最大呼気位まで一気に呼出させる.→最大
○5.気管支喘息患者では努力呼出で誘発される喘息発作に注意する.
8.図に示すフローボリューム曲線で考えられるのはどれか.
× 1.間質性肺炎
○2.上気道狭窄
× 3.過換気症候群
× 4.肺結核後遺症
× 5.慢性閉塞性肺疾患
9.ピークフローメータについて正しいのはどれか.2つ選べ.
○1.ピークフローの単位は l/min である.
○2.ノーズクリップは不要である.
× 3.呼出時の平均流速を測定する.→最大
× 4.最後まで呼出する必要がある.→はない
× 5.毎朝 1 回測定する.→毎日朝晩の2回または朝昼晩の3回
10.拘束性換気障害を呈するのはどれか.
× 1.慢性閉塞性肺疾患
○2.間質性肺炎
× 3.気管支喘息
× 4.急性細気管支炎
× 5.慢性びまん性汎細気管支炎
11.スパイロメトリで測定できるのはどれか.2つ選べ.
○1.肺活量
× 2.残気量
× 3.全肺気量
○4.最大換気量
× 5.機能的残気量
12.%肺活量と1秒率との組合せで閉塞性換気障害はどれか.
%肺活量
1秒率
× 1. 60% ——————— 95% →拘束性換気障害
× 2. 50% ——————— 40% →混合性換気障害
× 3. 90% ——————— 80% →正常
○4. 90% ——————— 55%
× 5.115% ——————— 80% →正常
13.安静呼気位の肺容量を示すのはどれか.
× 1.肺活量
× 2.全肺気量
× 3.1回換気量
× 4.最大吸気量
○5.機能的残気量
14.肺気量分画で正しいのはどれか.2つ選べ.
× 1.気管支喘息では残気量〈RV〉が減少する.→増加
○2.高度の肥満では肺活量〈VC〉が減少する.
× 3.肺線維症では機能的残気量〈FRC〉が増加する.→減少
○4.慢性閉塞性肺疾患では全肺気量〈TLC〉が増加する.
× 5.神経筋疾患では呼吸筋力が低下すると残気量〈RV〉が減少する.→増加
15.肺内ガス分布障害の指標となるのはどれか.2つ選べ.
○1.ΔN2
× 2.気道抵抗 →気道の閉塞の指標
○3.ヘリウム平衡時間
× 4.ブリンクマン指数 →喫煙量の指数(1日の平均喫煙本数×喫煙年数)
× 5.空気とらえ込み指数
→気道の閉塞の指標
16.クロージングボリューム〈CV〉測定について正しいのはどれか.2つ選べ.
× 1.重力には関係しない.
○2.第Ⅰ相は死腔のみから呼出されるガスによる.
× 3.第Ⅱ相で認められる振動は心臓の拍動によって発生する.→Ⅲ
× 4.第Ⅲ相の傾きは第Ⅳ相の傾きよりも大きい.→小さい
○5.第Ⅳ相は CC 位から最大呼気〈RV〉位までに相当する.
17.肺拡散能力の測定における 1 回呼吸法(single breath 法)で誤っているのはどれか.
× 1.被験者に酸素を含む4種混合ガスを吸入させる.
× 2.10%のヘリウムを含む指標混合ガスを吸入させる.
○3.0.03%の一酸化炭素を含む指標混合ガスを吸入させる.→0.3
× 4.指標混合ガスを吸入させた後に 10 秒間息こらえをさせる.
× 5.最大呼気位から最大吸気位まで指標混合ガスを吸入させる.
18.正しい組合せはどれか.
× 1.動肺コンプライアンス ——————— 圧/量 →量/圧
○2.静肺コンプライアンス ——————— 量/圧
× 3.時定数 —————————————— 流速/量 →量/流速
○4.気道抵抗 ————————————— 圧/流速
× 5.呼吸抵抗 ————————————— 流速/圧 →圧/流速
19.静肺コンプライアンスについて正しいのはどれか.
× 1.加齢とともに低下する. →上昇
× 2.間質性肺炎で上昇する. →低下
× 3.気管支喘息で低下する. →は変化しない
× 4.心不全による肺うっ血で上昇する. →低下
○5.慢性閉塞性肺疾患(肺気腫型)で上昇する.
20.誤っている組合せはどれか.
× 1.キングの式 —————————————— 熱線流量計
× 2.クローの式 —————————————— 肺拡散能力
○3.フックの法則 ————————————— クロージングボリューム
× 4.ボイルの法則 ————————————— 体プレチスモグラフ
× 5.ポアゼイユの法則 ——————————— フライシュ型流量計
21.正しい組合せはどれか.2つ選べ.
○1.肺拡散能力 ——————— ml/min/mmHg
× 2.基礎代謝率 ——————— kcal/m2/hr →%
× 3.酸素消費量 ——————— l/min →ml/min
× 4.肺胞換気量 ——————— ml/min →l/min
○5.肺コンプライアンス ——— l/cmH2O
22.ガス分析を必要とする検査はどれか.2つ選べ.
× 1.気道抵抗
× 2.肺コンプライアンス
○3.肺胞気動脈血酸素分圧較差
× 4.He-O2 フローボリューム曲線
○5.閉鎖回路法による機能的残気量
23.最大または強制努力呼出が不要な呼吸機能検査の指標はどれか.
× 1.肺活量〈VC〉
× 2.ピークフロー〈PEF〉
× 3.フローボリューム曲線
× 4.1回呼吸法による肺拡散能〈DLco〉
○5.体プレチスモグラフ法による機能的残気量〈FRC〉
24.換気機能検査の指標の異常とその解釈の組合せで正しいのはどれか.
× 1.肺活量〈VC〉の低下 —————————— 肺胞低換気
× 2.全肺気量〈TLC〉の上昇 ———————— 肺の線維化
○3.機能的残気量〈FRC〉の上昇 —————— 肺の過膨張
× 4.V25 の低下 ————————————— 中枢気道閉塞
× 5.ピークフロー〈PEF〉の低下 —————— 肺拡散能力の低下
25.誤っている組合せはどれか.
× 1.クロージングボリューム ——————— レジデントガス法
× 2.肺コンプライアンス ————————— 食道バルーン法
○3.機能的残気量 ———————————— 単一呼吸洗い出し法 →残気量の簡易測定はできるが機
能的残気量は測定できない
× 4.胸郭内気量 ————————————— 体プレチスモグラフ
× 5.呼吸抵抗 —————————————— オシレーション法
26.慢性閉塞性肺疾患(COPD)で誤っているのはどれか.
× 1.ΔN2 が増加する.
× 2.1秒量が低下する.
× 3.残気率が増加する.
× 4.気道抵抗が増加する.
○5.空気とらえこみ指数が低下する.→増加
27.間質性肺炎で誤っているのはどれか.
× 1.肺拡散能力は低下する.
× 2.機能的残気量は低下する.
× 3.動脈血酸素分圧は低下する.
○4.動脈血二酸化炭素分圧は増加する.→低下
× 5.静肺コンプライアンスは低下する.
28.ガラス電極を用いた pH 測定について誤っているのはどれか.
× 1.温度補償が必要である.
× 2.比較電極には液絡部が設けてある.
× 3.pH 標準液により校正する必要がある.
○4.ガラス電極内部は純水で満たしてある.
× 5.ガラス電極と比較電極との電位差を測定する.
29.全自動血液ガス分析装置による動脈血ガス分析について誤っているのはどれか.
× 1.気泡が混入したら直ちに除去する.
× 2.39 ℃の発熱患者の検体では温度補正が必要である.
× 3.血液が入った注射器は採取後速やかに撹拌する
× 4.動脈血酸素飽和度〈SaO2〉は分光分析法により直接測定される.
○5.室温保存にて酸素分圧の測定値は毎時約 10 Torr 程度上昇する. →経時的に低下
30.室内気吸入時の動脈血ガス測定で,動脈血酸素分圧 55Torr,動脈血二酸化炭素分圧
60Torr で あった.肺胞気動脈血酸素分圧較差値(Torr)はどれか.
× 1. 5
× 2.10
× 3.15
○4.20
150ー60/0.8ー55
× 5.25
31.ヘモグロビン酸素解離曲線で正しいのはどれか.
× 1.体温が上昇すると左方移動が起こる.→右方
× 2.保存血の輸血で曲線は右に移動する.→左(2,3DPG 減少のため)
○3.急性代謝性アシドーシスでは右方移動が起こる.
× 4.酸素分圧が高いほど曲線の傾きは急峻になる.→平坦
× 5.左方移動に伴いヘモグロビンから酸素が放出される.→右方
32.酸塩基平衡の異常と動脈血ガス分析の所見の組合せで正しいのはどれか. ただし,
↑は上昇、↓は低下、~は正常を示す.
酸塩基平衡の異常
PaCO2
HCO3−
× 1.急性代謝性アシドーシス
~または↓
↑
× 2.急性呼吸性アシドーシス
~または↓
↑
× 3.急性呼吸性アルカローシス
↑
~または↓
× 4.慢性代謝性アシドーシス
↑
↓
○5.慢性呼吸性アシドーシス
↑
↑
1.代謝性アシドーシスですから、その原因は HCO3− の低下ですが、そうはなっていませ
んので誤りです。
2.呼吸性アシドーシスですから、その原因は PaCO2 の増加ですが、 そうはなっていま
せんので誤りです。
3.呼吸性アルカローシスですから、その原因は PaCO2 の低下ですが、 そうはなってい
ませんので誤りです。
4.代謝性アシドーシスですから、その原因は HCO3−の低下です。 慢性では呼吸による
代償で PaCO2 が低下しますが、 そうはなっていませんので誤りです。
5.呼吸性アシドーシスですから、その原因は PaCO2 の増加です。 慢性では HCO3−が増
加します。
33.動脈血二酸化炭素分圧が増加するのはどれか.
× 1.飛行中の機内 →動脈血酸素分圧が低下する
× 2.シャントの増大 →動脈血酸素分圧が低下する
× 3.拡散能力の低下 →動脈血酸素分圧が低下する
○4.肺胞換気量の低下 →動脈血酸素分圧は低下する
× 5.換気血流比不均等分布の増大 →動脈血酸素分圧が低下する
34.基準範囲内にある組合せはどれか.
× 1.動脈血 pH ———————————————— 7.48 →7.35〜7.45
× 2.動脈血酸素分圧(PaO2)—————————— 45Torr
→80〜100
× 3.経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)—————— 92% →95 以上
× 4.動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)—————— 50Torr →35〜45
○5.動脈血重炭酸イオン(HCO3−)濃度 ———— 23mmol/l
35.72 歳の男性.40 本/日の喫煙を 50 年近く続けている.4 ~ 5 年前から咳,痰およ
び階段を昇るときの息切れがあり,最近悪化したため受診した.呼吸機能検査の結果を以
下に示す. 動脈血ガス分析(室内気):pH 7.37,PaO2 58 Torr,PaCO2 56 Torr,HCO3
− 38mEq/l〈mmol/l〉 強制努力呼出でのフローボリューム曲線を図に示す. 考えられる疾
患はどれか.
× 1.間質性肺炎
× 2.気管支端息(非発作時)
× 3.睡眠時無呼吸症候群
× 4.甲状腺癌による気管狭窄
○5.慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉
36.パルスオキシメータで利用している光の特性はどれか.
○1.吸収
× 2.屈折
× 3.蛍光
× 4.散乱
× 5.反射
37.パルスオキシメータによる経皮的動脈血酸素飽和度の測定で誤っているのはどれか.
× 1.得られた信号の変化成分(脈動)が動脈血の情報を表す.
.
○2.健常人では90%以上の値を示す.→95
× 3.異常ヘモグロビンが多いと正確な測定ができない.
× 4.指尖部が著しく冷えると測定の障害となる.
× 5.赤色光と赤外光とを用いて測定する.
2014 年度再試験問題 解答と解説
不適当問題について
問20は本来「正しい組合せ」とするところを、
「誤っている組合せ」としてしまいました。
正解が4つある不適当な問題になりますので、全員正解とします。
1.健常成人の呼吸器の構造と機能について正しいのはどれか.2つ選べ.
(2,4)
×1.細気管支壁には気管支軟骨が存在する.→は存在しない
○2.肺胞でのガス交換は拡散により行われる.
×3.機能的残気量は仰臥位では立位よりも上昇する.→減少
○4.動脈血二酸化炭素分圧は肺胞換気量に反比例する.
×5.座位において肺胞の換気血流比は肺尖部よりも肺底部の方が高い.→低い
2.誤っているのはどれか.
(5)
○1.体温(37℃)における飽和水蒸気圧は 47mmHg である.
○2.スパイロメータで気量を読み取るときの値は ATPS 表示である.
○3.室温 25℃のときの STPD 係数は 1 より小さい.
○4.室温 37℃のときの BTPS 係数は 1 である.
×5.1秒率は BTPS で表す.→1秒量なら BTPS
3.STPD で表示するのはどれか.2つ選べ.(1,4)
○1.肺拡散能力
×2.基礎代謝量 →ガス量ではないので無関係
×3.予備呼気量 →BTPS
○4.酸素摂取量
×5.残気量 →BTPS
4.BTPS で表示するのはどれか.2つ選べ.(2,3)
×1.肺拡散能力 →STPD
○2.肺胞換気量
○3.最大吸気量
×4.酸素摂取量 →STPD
×5.残気率 →残気量なら BTPS
5.誤っているのはどれか.
(5)
○1.肺活量の標準的な測定では,吸気肺活量の後に続けて呼気肺活量を行う.
○2.肺活量の測定は少なくとも 2 回以上行わなければならない.
○3.肺活量の差が 200ml 以内であれば再現性ありとみなすことが出来る.
○4.努力性肺活量の測定では 3 回以上妥当な結果が得られなければならない.
×5.努力性肺活量の測定では1秒量が最大の波形を採択する.→ピークフロー
6.肺気量分画の図を示す.各肺気量分画の名称で正しいのはどれか.2つ選べ.(1,4)
○1.①:最大吸気量
×2.②:1回換気量 →予備呼気量
×3.③:肺胞換気量 →予備吸気量
○4.④:機能的残気量
×5.⑤:全肺気量 →肺活量
7.フローボリューム曲線の測定で正しいのはどれか.2つ選べ.(1,5)
○1.フローボリューム曲線のピークが最大のものを選ぶ.
×2.閉塞性換気障害がある場合には呼出時間を短くさせる.→長く
×3.口呼吸が可能な被検者にはノーズクリップを使用しない.→でもノーズクリップを使用する
×4.努力呼出では安静吸気位から最大呼気位まで一気に呼出させる.→最大
○5.気管支喘息患者では努力呼出で誘発される喘息発作に注意する.
8.図に示すフローボリューム曲線で考えられるのはどれか.(5)
×1.間質性肺炎
×2.上気道狭窄
×3.過換気症候群
×4.肺結核後遺症
○5.慢性閉塞性肺疾患
9.ピークフローメータについて正しいのはどれか.(4)
×1.ピークフローの単位は l/s である.→l/min
×2.ノーズクリップが必要である.→ない
×3.呼出時の平均流速を測定する.→最大
○4.最後まで呼出しなくてよい.
×5.1 日 1 回の測定を基本とする.→2〜3
10.閉塞性換気障害の指標はどれか.2つ選べ.
(1,5)
○1.1秒率
×2.%肺活量
×3.肺拡散能力
×4.肺コンプライアンス
○5.空気とらえ込み指数(ATI)
11.スパイロメトリで測定できるのはどれか.2つ選べ.
(1,4)
○1.肺活量
×2.残気量
×3.全肺気量
○4.最大吸気量
×5.機能的残気量
12.%肺活量と1秒率との組合せで閉塞性換気障害はどれか.
(4)
%肺活量
1秒率
×1. 50% --------- 90% →拘束性換気障害
×2. 60% --------- 45% →混合性換気障害
×3. 85% --------- 75% →正常
○4. 95% --------- 55%
×5.115% --------- 80% →正常
13.最大吸気位の肺容量を示すのはどれか.(2)
×1.肺活量
○2.全肺気量
×3.1回換気量
×4.最大吸気量
×5.機能的残気量
14.肺気量分画で正しいのはどれか.2つ選べ.
(2,4)
×1.気管支喘息では残気量<RV>が減少する.→増加
○2.高度の肥満では肺活量<VC>が減少する.
×3.肺線維症では機能的残気量<FRC>が増加する.→減少
○4.慢性閉塞性肺疾患では全肺気量<TLC>が増加する.
×5.神経筋疾患では呼吸筋力が低下すると残気量<RV>が減少する.→増加
15.肺内ガス分布障害の指標となるのはどれか.2つ選べ.(1,3)
○1.ΔN2
×2.気道抵抗 →気道の閉塞の指標
○3.ヘリウム平衡時間
×4.ブリンクマン指数 →喫煙量の指数(1日の平均喫煙本数×喫煙年数)
×5.空気とらえ込み指数 →気道の閉塞の指標
16.クロージングボリューム<CV>測定における単一呼出曲線について正しいのはどれ
か.2つ選べ.
(1,3)
○1.第Ⅰ相は死腔のみから呼出されるガスによる.
×2.第Ⅱ相は肺胞のみから呼出されるガスによる.→死腔と肺胞の境界部分(死腔と肺胞の混合部分)
○3.第Ⅲ相で認められる振動は心臓の拍動によって発生する.
×4.第Ⅲ相の傾きは第Ⅳ相の傾きよりも大きい.→小さい
×5.第Ⅳ相は CV 位から安静呼気<FRC>位までに相当する.→CC 位から最大呼気<RV>位
17.肺拡散能力の測定における 1 回呼吸法(single breath 法)で誤っているのはどれか.
(5)
○1.被験者に酸素を含む4種混合ガスを吸入させる.
○2.10%のヘリウムを含む指標混合ガスを吸入させる.
○3.0.3%の一酸化炭素を含む指標混合ガスを吸入させる.
○4.指標混合ガスを吸入させた後に 10 秒間息こらえをさせる.
×5.安静呼気位から最大吸気位まで指標混合ガスを吸入させる.→最大
18.正しい組合せはどれか.
(2)
×1.動肺コンプライアンス ------ 圧/量 →量/圧
○2.静肺コンプライアンス ------ 量/圧
×3.時定数 ------------------------ 流速/量 →量/流速
×4.気道抵抗 ---------------------- 圧/量 →圧/流速
×5.呼吸抵抗 ---------------------- 流速/圧 →圧/流速
19.静肺コンプライアンス(Cst)について正しいのはどれか.(1)
○1.肺線維症では低下する.
×2.気管支喘息では低下する.→変化しない
×3.慢性閉塞性肺疾患では低下する.→上昇
×4.成人では加齢とともに低下する.→上昇
×5.測定は安静呼気位と安静吸気位で行う.→500ml
20.誤っている組合せはどれか.
(1,2,3,5 正解が4つある不適当問題)
×1.キングの式 --------------------- フライシュ型流量計 →熱線流量計
×2.クローの式 --------------------- クロージングボリューム →肺拡散能力
×3.フックの法則 ------------------ 呼吸抵抗
○4.ボイルの法則 ------------------ 体プレチスモグラフ
×5.ポアゼイユの法則 ------------- 熱線流量計 →フライシュ型流量計
21.正しい組合せはどれか.
(5)
×1.呼吸商 -------------------- % →単位なし
×2.基礎代謝量 -------------- kcal/min →kcal/m2/hr
×3.酸素消費量 -------------- l/min
→ml/min
×4.肺胞換気量 -------------- ml/min →l/min
○5.肺コンプライアンス ---- l/cmH2O
22.ガス分析を必要とする検査はどれか.2つ選べ.
(3,5)
×1.呼吸抵抗
×2.肺コンプライアンス
○3.肺胞気動脈血酸素分圧較差
×4.He-O2 フローボリューム曲線
○5.開放回路法による機能的残気量
23.最大または強制努力呼出が不要な呼吸機能検査の指標はどれか.(5)
×1.肺活量<VC>
×2.ピークフロー<PEF>
×3.フローボリューム曲線
×4.1回呼吸法による肺拡散能<DLCO>
○5.体プレチスモグラフ法による機能的残気量<FRC>
24.換気機能検査の指標の異常とその解釈の組合せで正しいのはどれか.
(3)
×1.肺活量<VC>の低下 ------------------ 肺胞低換気
×2.全肺気量<TLC>の上昇 -------------- 肺の線維化
○3.機能的残気量<FRC>の上昇 -------- 肺の過膨張
×4.V25 の低下 ----------------------------- 中枢気道閉塞
×5.ピークフロー<PEF>の低下 -------- 肺拡散障害
25.誤っている組合せはどれか.
(3)
○1.クロージングボリューム ------- ボーラス法
○2.肺コンプライアンス ------------ 食道バルーン法
×3.機能的残気量 -------------------- 単一呼吸洗い出し法
→残気量の簡易測定はできるが
機能的残気量は測定できない
○4.胸郭内気量 ---------------------- 体プレチスモグラフ
○5.呼吸抵抗 ------------------------ オシレーション法
26.慢性閉塞性肺疾患(COPD)で誤っているのはどれか.(2)
○1.ΔN2 が増加する.
×2.1秒量が増加する.→減少
○3.残気率が増加する.
○4.気道抵抗が増加する.
○5.空気とらえこみ指数が増加する.
27.間質性肺炎で誤っているのはどれか.
(1)
×1.肺弾性は低下する.→増加
○2.機能的残気量は低下する.
○3.動脈血酸素分圧は低下する.
○4.動脈血二酸化炭素分圧は低下する.
○5.静肺コンプライアンスは低下する.
28.ガラス電極を用いた pH 測定について誤っているのはどれか.
(4)
○1.温度補償が必要である.
○2.比較電極には液絡部が設けてある.
○3.pH 標準液により校正する必要がある.
×4.ガラス電極内部は純水で満たしてある.
○5.ガラス電極と比較電極との電位差を測定する.
29.全自動血液ガス分析装置による動脈血ガス分析について誤っているのはどれか.
(5)
○1.気泡が混入したら直ちに除去する.
○2.39℃の発熱患者の検体では温度補正が必要である.
○3.血液が入った注射器は採取後速やかに撹拌する.
○4.動脈血酸素飽和度<SaO2>は分光分析法により直接測定される.
×5.室温保存にて酸素分圧の測定値は毎時約 10Torr 程度上昇する.
30.室内気吸入時の動脈血ガス測定で,動脈血酸素分圧 85Torr,動脈血二酸化炭素分圧
40Torr で あった.肺胞気動脈血酸素分圧較差値(Torr)はどれか.
(3)
×1. 5
×2.10
○3.15
×4.20
×5.25
31.ヘモグロビン酸素解離曲線で正しいのはどれか.
(1)
○1.アルカリ血症で曲線は左に移動する.
×2.保存血の輸血で曲線は右に移動する.→左
×3.体温が上がると曲線は左に移動する.→右
×4.曲線が右に移動するとP50 は低下する.→増加
×5.pH が 7.40 で酸素分圧が 90Torr のときの酸素飽和度は約 60%である.→酸素分圧が
60Torr のときの酸素飽和度は約 90%
32.動脈血ガス分析の結果とその解釈の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.(1,2)
pH
PaO2
PaCO2
HCO3−
(Torr)
(Torr)
(mEq/l)
○1.7.40
91
42
25 ------------- 正常範囲
○2.7.30
76
80
38 ------------- 呼吸性アシドーシス
×3.7.48
78
48
40 ------------- 呼吸性アルカローシス
×4.7.39
68
64
38 ------------- 代謝性アシドーシス
×5.7.55
99
31
20 ------------- 代謝性アルカローシス
33.動脈血二酸化炭素分圧が増加するのはどれか.(4)
×1.飛行中の機内 →動脈血酸素分圧が低下する
×2.シャントの増大 →動脈血酸素分圧が低下する
×3.拡散能力の低下 →動脈血酸素分圧が低下する
○4.肺胞換気量の低下 →動脈血酸素分圧は低下する
×5.換気血流比不均等分布の増大 →動脈血酸素分圧が低下する
34.基準範囲内にある組合せはどれか.(5)
×1.動脈血 pH ------------------------------------ 7.48
→7.35〜7.45
×2.動脈血酸素分圧(PaO2)------------------ 45Torr
→80〜100
×3.経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)-------- 92% →95 以上
×4.動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)--------- 50Torr →35〜45
○5.動脈血重炭酸イオン(HCO3−)濃度 ---- 23mmol/l
35.パルスオキシメータによる経皮的動脈血酸素飽和度の測定で誤っているのはどれか.
(5)
○1.脈拍も同時に計測できる.
○2.健常人では95%以上である.
○3.一酸化炭素中毒では正確な測定ができない.
○4.指尖部が著しく冷えると測定の障害となる.
×5.プローブは指尖部にできるだけ強く圧着する.→血流を阻害するほど強く圧着しては
いけない