こちら - Youth Ecology Gathering

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All roads lead to Earth!!
環境問題解決のための方法は一つではない
All roads lead to Rome.「すべての道はローマに通ず」という諺はローマ帝国時代に、世界
各地からの道が中心(ローマ)に向かって延びていたことを指します。同じように環境問題
解決のための手段はいくつもあり、そしてそれらは全て地球環境、すなわち私たちの未来
に通じています。人はとかくある目的を達成するのに、古い方法に固執しがちなものです
が、うまくいかないときは躊躇なく新しい方法に切り替えなければなりません。現代のような
変化の激しい世の中では、とくにその必要があります。
***
近年の日本の学生環境サークルの著しい増加、青年の様々な環境活動の広まりには目を
見張るものがあります。そして、環境問題に取り組むにあたって、国内だけでなく世界に目
を向けることが必要であると感じている人は多いと思います。しかし、どうやって環境国際
的な活動ができるのか、環境活動を行ないながら英語や異文化への理解を身につけけら
れるのか、まとまった情報がなく、私たち自身も情報集めに大変な苦労しました。 同様な
悩みをお持ちの方のために、これから国際的な活動をしていきたいという方のために、この
ガイドブックは作られました。
Hope you can gain something to take a step forward from this guidebook.
Thank you.
1
国際×環境 活動ガイドブック
∼All roads lead to Earth!!∼
目次
はじめに
目次
‥1
■長期体験談 【留学・インターン・海外協力隊・ボランティア他】
Life for Learn, Learn for Life(デンマーク短期留学)
‥2
世界中の仲間と共に学んだ 1 年半(スウェーデンへの留学:国際修士プログラム)
‥3
Ideas into Action (アメリカ留学 + インターンシップ)
‥4
I People and Nature...only one world(国際自然保護 NGO でインターンシップ)
‥5
国際協力の現場から、ほんのちょっと活動を紹介!(JICA 青年海外協力隊)
‥6
As one Asia(アジア放浪・ボランティア体験)
‥7
大自然の中で、多くの友人と(カナダオーガニック農業体験)
‥8
ドアを開けると別世界∼3 ヶ月で世界一周∼(世界一周の船旅)
‥9
将来は?国際的な環境の職は‥
‥10
体験・ボランティア等プログラム一覧・お薦めサイト
‥12
■短期体験談 【国際会議・海外研修・国際交流他】
「日本の学生は本当に環境問題をなくす気があるの!?」(米国の青年ギャザリング) ‥14
他国との協働の難しさと面白さを実感(北東アジア青年環境ネットワーク(NEAYEN)会議) ‥14
TIME FOR ACTION!! 150 カ国の青年と・・・(UNEP TUNZA 青年国際会議)
‥15
国連気候変動会議で行なう環境活動! (国連会合でのユース会議)
‥15
「体験に勝るものなし。現場を見よう!」(地球環境市民大学校 活動体験)
‥16
足もとから考える環境問題・地球への思い (国際ワークキャンプ NICE)
‥16
高校生外交官として(AIU高校生国際交流プログラム)
‥17
世界の青年環境団体
‥17
環境・英語の勉強方法
‥18
備えあれば??国際会議に行く前に一読の価値あり
‥19
国際会議を開催したくなってしまったら・・
‥20
おわりに
‥21
1
∼長期体験談∼
デンマークのフォルケホイスコーレ The International People’s College
Life for Learn, Learn for Life
筆者、右上。
概要
IPC (The International People’s College)
2001Autumn term と 2002 Spring term の前半を受講
場所
期間
学校
デンマーク ヘルシンゴー市
4 ヶ月+2 ヶ月
IPC (The International People’s College)
URL: http://www.ipc.dk
参加にいたるまで
プロフィール
*カンボジアの女性の自立の為のアメリカのNGOの日本支部立
ち上げに関わる為、長崎大学3年生の終わりに休学申請する。
*現地で起きた洪水のために、今年は保留すると言われ、お先真
っ暗。実家に引きこもってひたすら無気力な時間を過ごす。
*元気がない中、宮崎の旅人・エコロジスト松本英揮氏の講演会
を宇都宮で主催する。両親に「そんなに重要な人なら、一緒に東
京までの電車に乗って、話を聞いてもらったらいいじゃないか」と
言われ、そうしてもらう。東京で入ったつぶつぶカフェで、彼はペ
ーパーナプキンにデンマークの地図を書き始めた。「ここに欧州
一すばらしい現代美術館。ここに福祉の学校。ここにIPC…」
*家に帰ってIPCのホームページを見て、わくわくして一気にやる
気になった。
*すぐに入学申し込み、ビザの申請、国際学生証等の細かいもの
の発行の手続きをする。 ビザの申請はお早めに
名前:大関 はるか(Haruka Ozeki)
1979 年リビアのトリポリ生まれ。宇都宮育ち。高校生の時、
地元宇都宮でRDF発電所の建設に対する白紙撤回を求め
る運動に家族が関わったのをきっかけに、長崎大学の環境
科学部を選ぶ。1期生として、仲間に恵まれ環境サークル
「っじゃすみん」の設立に関わる。学生時代は、エコ・リーグ
の他、諫早湾の干拓問題や動物の問題、在日に関すること
など、幅広く手を出し、講演会、写真展、上映会などを主催
する。卒業後(2003 年)から、京都の(有)ひのでやエコライ
フ研究所勤務。(大学4年時のエコ・リーグの8月ギャザリン
グ(2002@京都)で社長と会って就職が決まる)
学校の内容、授業内容
*デンマークにはフォルケホイスコーレ(民衆のための学校)が100近くある。18歳以上なら誰でも入れる。試験が一切ない全
寮制の学校で、お互いから学ぶことを大切にしている。主にレクチャー形式でなく、円座のワークショップ形式で授業が進む。
*IPCは生徒も先生も世界中の人が集まる学校。授業だけでなく、掃除や食事の後かたづけ、夜のパーティ等毎日のイベント
を共有する。秋タームは 4 ヶ月。春タームは 5 ヶ月。通常どちらかだけの参加だが、私は春タームの半分まで長居した。
*私が受講した科目は、NGO World, Globalization, Sustainable Development, Conflict and Resolution, Team building, Film
studies, Denmark in Scandinavia, African studies, Brazilian studies, Middle East, Danish, English, Yoga and Band playing,
*月に一度、授業が丸一日ない「特別な日」“feature day”があり、テーマが決められている。性について。とか、戦争について。
とか、本当にいろいろ。その中で、ワークショップやゲーム、スピーチや寸劇など様々な表現方法で共有する一日となる。
*Cultural evenings は、ほとんど毎週土曜日の晩に、それぞれの国や地域で、自分たちの文化や歴史などを楽しく紹介する
夜。Japanese Cultural evening は、私の時はお祭りをして、とっても人気があった。
感想
*英語ができないとおもしさに欠ける。がんばるしかない。彼氏ができると飛躍的に英語力が伸びた(笑)。単語力があるか、相当
外向的か、発音がいい(=耳がいい)かのいずれか2つが当てはまると、英語ができなくてもやっていけると思った。
*世界中のいろんなところから来た人と生活することは、自分が日本人であることを意識させられた。また、毎日がショックの連続
で、気付くことも得ることも本当に多かった。それまでの固定観念がだいぶ壊された(ありがたいヨ。笑)。帰国後も海外のことが
話題に上がるとき、具体的に「誰々の住んでいるところ」というイメージを持つことは、身近に感じられて私にはとっても良い。
*試験のための勉強や机の上での勉強に、窮屈でしんどさを抱えていた私にとって、ワークショップや表現活動や話し合いの多
い授業はとってもおもしろかった。先生が「環境問題に関心のあるはるかなら、この問題どう考える?」などの質問の仕方で、生
徒それぞれのバックグラウンドに持っているものを大事にしてくれたのがうれしかった。ただ、日本では自分の頭で考えることを
おろそかにしていたため、他の国の人と比べて、自分の考えが貧弱なことや自分の国について知らないことは恥ずかしかった。
*当時のデンマークの制度は、うらやましいものや居心地の良いものが多く、とても興味深かった。特に環境・福祉・教育面で。
: 参考情報 :
*私のページ↓。
http://www.geocities.jp/eco_dandelion/ipc
ダサイし、参考にならないですが…
他にもフォルケホイスコーレで検索して下さい
*清水満 1996 『生のための学校』 新評論
メッセージ
2
どこへ行くにしても、異文化を体験するという
ことは、自分の固定観念を崩すいいチャンス
です。それに、自分や自分の文化を見直す
チャンスでもあります。楽しんで!
∼長期体験談∼
環境先進国スウェーデンへの留学:国際修士プログラム
世界中の仲間と共に学んだ 1 年半
概要
スウェーデン ルンド大学の国際修士プログラムで
サステナビリティについて学ぶ。
場所
スウェーデン ルンド
期間
2002 年夏∼2003 年冬(1 年半)
留学先プログラム
ルンド大学国際修士プログラム
環境科学専攻
Lund University International Master’s
Program in Environmental Science
プロフィール
http://www.lumes.lu.se/
参加にいたるまで
・
・
・
・
名前:田原 由美子(Yumiko Tahara)
大学の時に交換留学でスウェーデンのストックホルム大学で
1 年間勉強した際(国際ビジネス専攻)に、スウェーデンの環
境対策が優れていることに関心を持ち、もともと興味のあった
環境問題について、将来修士課程で専門的に学びたいと思っ
た。ただ、もともと親に頼らず、自分の資金で行きたいと思っ
ていたので、3 年間は日本で働くことを決意。
大学卒業後、環境関連の仕事に就きたいと考えていたが、環
境関連の仕事自体が少なく、1 年半最初の企業で働いた後、
転職して環境関連の仕事に。この間、留学の費用を貯める。
ちょうど大学卒業後 3 年目の年、資金も貯まったので、1 年計
画で留学準備をする。働きながら、英語を再度勉強しつつ、環
境の知識も徐々につけていき、スウェーデンの修士プログラ
ムに応募。
春に合格通知を受け取る。合格後も、直前まで仕事を続けな
がら、英語と環境問題について勉強。
環境活動の経歴:大学時代から A SEED JAPAN のボランテ
ィアなどで活動。大学卒業後も Natural Step などの環境
NGO でボランティアに参加。現在、(株)あらたサステナビリ
ティで、環境/CSR 報告書のアドバイザリなどに携わる。
活動内容
・
・
・
世界の縮図のような環境で、広い視点からサステナビリティ
について学ぶことが重要とのプログラムの趣旨から、世界
30 カ国からの 40 名の学生とともに学んだ。
コース内容に関しては、生物学からエネルギー、環境とビジ
ネスなど幅広く、また、System Thinking という思考方法など
も授業に取り入れられているため、全体を網羅することが
出来た。
修士論文の執筆期間は半年弱あり、リサーチなどをするこ
とも可能だったので、日本とスウェーデンの比較研究を行っ
た。
感想
* 世界中の仲間と共に多様な価値観の中で、勉強以上のものを学んだ。以前は、厳しい世界の現状について、テレビなどのメディ
アを通してしか聞いたことがなく、実感もなかったが、仲間を通して直接感じられるようになったことや、文化などの違いによる考
え方の違いについても、違う視点を合わせることでより良いものが生まれることについても身をもって体験した。
* サステナビリティについて横断的に学ぶことで、様々な分野での関わりが目に見えやすくなり、包括的及び体系的な考え方も出
来るようになった。
* 勉強面は毎週レポートを提出することや、テキストのリーディングなど、かなりハードな部分もあったが、勉強と遊びをうまく切替え
れば充実した日々だった。
* このプログラムで共に学んだ仲間は一生の友達であり、プログラム修了後もコミュニケーションを取っている。
* スウェーデン自体が環境先進国であり、その生活の質の高さと日常生活でも感じられる環境対策には感銘を受けた。
メッセージ
日本にいたら知らないままでいることなど、
世界にはたくさんあります。世界に飛び出し
て行って、違う考えや文化に接し、今までと
違う視点に出会うも面白いですよ!それが、
意外とサステナビリティの考え方には重要だ
ったりすると思います。
: 参考情報 :
* スウェーデンの修士課程検索ページ(英語)
Study in Sweden
* http://www.studyinsweden.se/templates/cs/SISProgramSearch____504
6.aspx
3
∼長期体験談∼
米国ワシントン DC 国際環境 NGO でインターンシップ
Ideas into Action
概要
World Resources Institute(世界資源研究所)での
インターンシップを通して国際環境 NGO の効果的な
マネジメントとコミュニケーション手法を学ぶ
場所 米国ワシントン DC
期間
6 ヶ月
ホスト World Resources Institute(WRI)
地球環境保全と貧しい人々の生活向上のための具体的な
ソリューションを提案し実行する国際環境シンクタンク。
主催 なし(Idealist.org のインターン募集を見て直接応募)
プロフィール
名前:竹本 祥子(Shoko Takemoto)
参加にいたるまで
【応募の経緯】
米国ミネソタ州マカレスター大学で国際学・環境学専攻、地理情報
システム(GIS)副専攻。卒業後 OPT(Optional Practical Training)を
利用してワシントン DC のロビー活動を中心とした NGO に就職する
が、より国際環境を専門とした団体で働きたいと感じ、Idealist.org
という世界中の NGO の求人情報を掲載するウェブサイト上で WRI
の Development Department でのインターンに応募。
【選考プロセス】
英文のレジュメとカバーレターを送付
面接(1 日のうちに 3-4 人のスタッフと面接を行い、志望動機、今ま
での活動、将来の展望、自分のワークスタイル等について質問さ
れた)
【応募のポイント】
カバーレターやレジュメを直接送る際には Job Description をよく読
み、自分がいかに相手が必要としている人材であるかを簡潔にア
ピールすることが重要。
感想
大学の環境哲学の授業エコフェミニズムを学び環境アクティビズ
ムと環境正義に目覚める。在学中は WWF (バルセロナ)インター
ンの他バイオディーゼルクラブ・有機野菜クラブ等の環境活動に
参加。現在は日本で環境コンサル会社勤務
活動内容
WRI の Development Department は団体全体の経営戦略を立
て、効果的に WRI の活動内容や目的を PR し、運営資金を集める
部署である。政府・企業・個人等様々なドナーを持つ WRI では、
それぞれのドナーにあった手法でコミュニケーションの戦略をた
て、更なる支援を促すための普及啓発活動を行う。インターンと
して、この部署で行われるドナーに対する様々な宣伝・報告活動
等のサポートを行った。
*企業・政治界等の著名人(アル・ゴア、等)からなる理事会(ボード)対応:
ボードミーティング準備や新しいボードメンバーーのリサーチ
*NY で行われた創立 25 周年のファンドレージングイベントの計画・運営
*個人ドナーへのメーリング:WRI のニュースレターや資金援助
*政府機関への活動成果報告書作成
*ウェブサイトのアップデート等
* WRI では Ideas into Action をスローガンにビジネスライクなマネジメント方法を用いて活動効果の検証を徹底して行う。NGO
は寄付金の使い道がはっきりと見えないとの批判もあるが、WRI では各プロジェクトの目的とその効果をドナーや社会に的確
に伝えるということを大変重要視している。また、そのプロセスを通して人をインスパイアーし、更に活動に興味をもってもらえ
るようなコミュニケーションを戦略的に行っており、NGO 経営という点だけでなく、人の心を動かしアクションを促すためにはど
のようにメッセージを伝え働きかけていけば良いのかを学ぶことができた。
* WRI のスタッフは世界各国から集まったつわものだらけであったが、皆気さくでお茶目な魅力的な人柄でとっても楽しい職場
だった。若い人を育てるということに団体として、また一人一人のスタッフも熱心で、知識やスキル・ネットワークを惜しみなく
分けてくれたことによりたくさんの刺激的な人やアイディアとの出会いがあった。
* 女性が仕事と家族をきっちりと両立させてバリバリ働いている姿には女性としてとっても励まされた。また環境 NGO という職
業柄自然をこよなく愛し、自らが自然と触れ合う時間や精神的余裕を持つことを大事にしている人が多く、それがまた仕事へ
の情熱につながっているようで、私もこんな生き方ができればなぁと強く感じた。
自らの環境負荷の低減にも積極的に
取り組み、オフィスは地球にも体にも
やさしいグリーンオフィス→
メッセージ
Save what you love, and love what you
learn…「好き」「面白い」という気持ちを大切
に 、目標 に向 かっ て頑 張 りま しょ う! The
sky is the limit☆
: 参考情報 :
* World Resources Institute URL:www.wri.org
* NGO 関係の国際求人サイト Idealist URL:www.idealist.org
* ちょっとシュールで面白い環境ニュースなら Grist URL:www.grist.org
* DC に行ったらワンガリ・マータイさんも訪れるこのカフェへ Busboys
and Poets URL:http://www.busboysandpoets.com/
4
∼長期体験談∼
国際自然保護 NGO でインターンシップ
People and Nature....only one world
概要
IEBT(International Exchange and Business Training Program)
に参加し、自然保護団体でのインターンシップを体験。
場所 米国ワシントンDC
期間 1年半
ホスト IUCN-the World Conservation Union-(世界自然保護連合)
アメリカ合衆国ワシントンDC
URL: http://www.iucn.org/
主催 ICLS (The International Center for Language Studies)
URL: http://www.icls.com/IEBT/Index.htm
プロフィール
参加にいたるまで
名前:石黒 玲子(Reiko Ishiguro)
*大学の卒業単位を4年の前期で満たす。現地での生活費確保
のため、神奈川県の青年国際体験活動支援事業の自由設定コー
スに応募、合格。
*申込時には英文エッセイを書き、英語能力検査を受けた。2 ヶ月
の語学研修込みで参加費用は約 40 万円のコースに決まる。
*ICLSの紹介・サポートで、国際電話でインタビューを受けて、ホ
ストが決まった。しかしビザの取得に3ヶ月以上もかかった。現在
は、ビザ取得には個人差はあるが、1 ヶ月程度とのこと。
*最初の2ヶ月間、語学研修(ビジネスイングリッシュ)を受講。こ
の間はホームスティをして、毎朝 9 時から 16 時半までみっちり授
業。講師陣はおもしろかったけど、HWがたくさん出て大変だった。
ホームスティは月 600 ドル位∼事前に申込。
IUCN ・ ・ ・ International Union for Conservation
Nature and Natural resources.(世界自然保護連
合) は、1948 年に設立された、国、政府機関、
NGO からなる国際的な自然保護機関です。
環境活動の経歴:地元の里山保全活動から始まり、大学時
代のキャンパスエコロジーフォーラム、地域活性化プロジェ
クト ACI。米国滞在中は IUCN 米国事務所でインターン、O
★R 海洋保護のプロジェクト。エコ・リーグインターナショナ
ルチーム.所属。
活動内容
*IUCN マリンプログラムのアシスタント
(全米の水族館に IUCN の活動紹介・会員募集の資料を送付)
ボルチモアにある国立水族館とはコラボ企画の打ち合わせにも同席。
*DCMarine Community(DCMC)の定例会準備
*情報収集・リサーチ(北米だけでなく南米地域対象の活動や
提言を準備するため、危機に瀕する世界自然遺産リストアップ等)
*会議・ワークショップ・Brown Bag Lunch に出席・レポート作成
(Mottainai のフレーズでお馴染みのマータイさんの講演や、
ブラジルの環境大臣に直接話す機会もあった。)
*ニュースレターの編集・発行作業サポート
*ホームページの一部翻訳など
感想
*最初に行ったワークショップがチュニジア人のスピーカーでただでさえ聞き取れない英語に、なまったアクセントが加わって理解
に苦しんだ。英語力は、日本にいるときから勉強をしていたものの、日常生活の(部屋の契約やソーシャルセキュリティナンバー
(SSN※)取得など)をすべて自分でやることで、多くのことを学んだ。週末には、知り合いの紹介で出会った Language Exchange
Partner と勉強したり、映画を観にいったり楽しみながら勉強を続けた。※SSN はアメリカで暮らす上で、ないと人間として扱われていない気分になるので、気をつけて。
*インターンの活動は、英語力のアップを図れたと共に、会議やワークショップ等で各国の環境大臣や多くの環境に関する著名
人らと話ができたことは本当に貴重な体験だった。
*寄付やインターン・ボランティアの意識が高く、位置づけも日本との大きな違いであった。
*ワシントン DC という土地柄、世界中から集まった人々と国際的な交流ができ、また日本ではお目にかかることが少ないアクティ
ブな日本人の方々との出会いもあり、この滞在中に構築した「人的ネットワーク」は、私の一生の財産と言うことができる。
*イベントで出会った米国人ディレクターの NPO である O★R(Ocean Revolution)の活動は、まだまだ知られていないけれど、世
界的な青少年の海洋保護活動のネットワークを広めていきたい。
メッセージ
いろいろな人との出会いを大切に、どんどん
チャレンジしていってください。私もまだまだ
これからっ♪ Reiko
: 参考情報 :
*IEBT(International Exchange and Business Training Program)は、丁寧なカ
ウンセリングのもと、インターンシップ先を選ぶことを手伝ってくれました。
*神奈川県の助成金についての詳細はこちら↓
www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyonen/sien/index.htm
*Ocean★Revolution については、www.oceanrevolution.org へ。
5
∼長期体験談∼
JICA 青年海外協力隊
国際協力の現場から、ほんのちょっと活動を紹介!
同 僚 で大 親 友
の Leydi
と
概要
青年海外協力隊(村落開発普及員)として、2 年間
現場で住民参加型保健活動を行った。
場所: 南米ボリビア国サンタクルス県 (熱帯地域)
期間: 2 年間 (2005 年 12 月∼2007 年 11 月)
ホスト: 独立行政法人国際協力機構(JICA)
http://www.jica.go.jp/
配属先: サンタクルス県オビスポサンティステバン群保健所
(郡内 36 か所の病院および診療所での保健医療
業務を監視、指揮、監督する公立機関。)
配属先要請内容: 保健機関と共同し、住民参加型活動推進
参加のきっかけ: もともと国際協力の専門家を目指しており、
自分にあった分野を現場でみつけたかった。
プロフィール
名前: 大垣 菜都子(Natsuko Ogaki)
国際協力関連の主な経歴:慶應義塾大学経済学部在学
中、学生開発教育団体 will be を発足。世界銀行主催国際
会議 Youth, Development and Peace2004 および UNEP 主
催 NEAYEN2005 会議に日本ユース代表として出席。2007
年 12 月帰国後、開発コンサルタント会社勤務。
3 つの主な活動内容
1)栄養改善プロジェクトの作成・実施
「モンテロ市内 2 歳以下幼児栄養改善プロジェクト」
概要: 2 歳児を取り巻く人々(母親、医療スタッフ、幼稚園など)を対象に、栄
養価やアクセスが高く価格の低い大豆を用いて、栄養の重要性や料理法につ
いて学び、栄養価の高い食事を実際に家庭で用意する習慣を身につけること
で地域住民の栄養改善に寄与することを目的として、理論および実践を兼ね
合わせた栄養教室を行った。
2)高地農民生活改善プロジェクト作成・実施
「出稼ぎ契約農業労働者に安全な宿泊施設と安定した収入を!」
概要: モンテロ市にある一時雇用契約が終わった出稼ぎ契約農民が失業期
間宿泊する宿泊施設(社会組織 CDTAC が管理する)で安全な生活を送れるよ
う設備投資を行い、また失業期間安定した収入源を獲得するための職業訓練
を実施することで、高地農業労働者の生活の質の向上を図った。
3)HIV エイズ包括ケアプロジェクト作成・実施(申請中の部分もあり)
「性感染症・HIV エイズ予防教育、HIV 感染症・エイズ患者包括的ケアプロジェクト」
概要: 郡内に暮らす HIV 感染者・エイズ患者を対象に、HIV 治療、エイズ予防、
心理カウンセリングなどの身体的、精神的、社会的ケアを包括的に行い、感染
者・患者の生活の質の向上を図る。また、郡内モンテロ市全住民(約 10 万人)
を対象に予防啓発活動を推進し、HIV エイズに関する人々の行動や意識改革
を行うための準備や調整を行った。
期間: 1 年
予算調達先: 市
共同機関: 国立大学、国内民間企業、診療所
成果:研修回数約 50 回、研修人数総計約 2.000 人
期間: 3 ヶ月間
予算調達先: 日本全国電力産業労組合総連合、
民間企業
共同機関: 看護学校、市保健局
成果:
① 職業訓練研修会 9 回実施(計 350 人)
② 宿泊施設物資支援(35,000 人対象)
申請予算: 市、NGO、日本政府(申請中)、JICA
成果:
① 関係機関からの同意(市長、市保健局、市議
会、監視委員会、36 診療所の医療関係者)
② 市からの土地寄与
③ NGO から人員 3 名の確保
④ ユースを対象とした啓発活動、教材作成コン
テスト、横浜とボリビアの高校生間で国際 TV
ボ リビア および JICA
JICA
横浜をつないで国際
TV会
議を行っ た。
活動を終えての感想
資金調達のために市長に
HIVエ イ ズプ ロ ジェ ク トの
プレゼン を行っ た。
振り返ってみると、この 2 年間、毎日新しいことを発見し、感動し、学び
続け、私を支えてくれた多くの人に感謝する日々だった。ボリビアで出会っ
た人々に頂いた恩恵に恩返しがしたい。そのためには、私が知識と技術を
身につけ経験を積み、この地に再び戻ってくることで可能なのではないか。
帰国が近づくにつれて、こんなことを想い夢見るようになった。この地に再
び足を踏み入れるために、国際協力の専門家となるために、目の前に立ち
はだかる道のりは決して易しいものではないだろう。しかしながら、それで
も私の歩む先は想像しているよりも明るいのではなかろうか。こうポジティ
ブに思えるのも、やはりこの 2 年間の活動を通して得た経験が揺るがな
い原点が私にはあるからだと思う。Viva 協力隊、Viva ボリビア!
: 私の HIV 予防啓発活動オンライン記事の紹介 :
1)
2)
「HIV 陽性率が最も「低い」国ボリビアでの HIV ケア・予防啓発活動」
‐JICA 世界ホットアングル http://hotangle.jica.go.jp/america/bol/
「El Norte cruceño tendrá un centro para el Sida」
‐El Dia (ボリビア国新聞のオンライン版)
http://www.el-nuevodia.com/versiones/20070923_007227/nota_257_483859.htm
6
∼長期体験談∼
韓国、中国を放浪、タイ・インドでボランティア
As one Asia
概要
目的 ①UNEP 北東アジア青年環境会議、OVAL(日中韓ビジネス
コンテスト)で出会った仲間に再会!②語学留学(韓国・中国)して
かたこと話せるように!③海外ボランティア(インド・タイ)する!
滞在国 韓国→中国→インド→タイ
期間 9 ヶ月(2006 年 10 月∼2007 年 6 月)
ボランティア先
Situational Management & Inter Learning Society(インド)
→http://www.smilengo.org/
Camillian Social Center Rayong(タイ)
→http://www.camillian-rayong.org/
活動内容
タイの友人と(2007 年 5 月)左端が筆者
プロフィール
* 韓国(2006 年 10 月∼12 月)
韓国外大の語学堂の授業で韓国語を勉強。午後は国連環境
計画韓国委員会の事務局でボランティアをし、クラスメイトと遊
ぶ毎日。12 月は授業を休んで韓国一周の旅。韓国人の友人の
環境活動に参加、友人の故郷での農作業、キムチ作りも経験。
* 中国(2007 年 1 月∼3 月)
1月は上海師範大学で中国語初級の授業。2 月は中国人の
友達の実家に行き(蘭州、上海から電車で 24 時間)旧正月を経
験。砂漠や大気汚染を経験(蘭州は中国内でも大気汚染が深
刻な都市のひとつ)。3 月は中国国内を旅し、世界遺産の黄山な
どで登山、香港・タイ経由でインドへ。
* インド(07 年 3∼4 月)
カルカッタ(インド)にある NGO でインターン生としてストリート
チルドレンの保健衛生プロジェクトに関わる。US、UK、オーストリ
アからの他のボランティアとともに英語、算数などの教育、食事
の提供、健康管理などを行う。
名前:高木 啓介(Keisuke Takagi)
環境・開発活動の経歴:
学生団体の模擬国連で開発、環境、人権などに関する会
議を企画・運営(04∼06 年)、国連環境計画北東アジア青
年環境会議に参加(05,06 年)、その他国際協力系の学生
団体に所属、現在、海外環境協力センターでインターン中
参加にいたるまで
* 学部 3 年になり友人が次々留学に旅立っていく中、特に留
学で極めたい学問もなかったので旅することを決め、ゼミの
先生の相談し、大学に休学届け提出(2006 年 8 月)
* 旅の達成目標 15 個を定める(06 年 9 月)
① 一国一ホームステイ
② 海外の友人に再会する中で、仲間の生活・考えを感じ
る
③ 日本という国を見つめなおす
④ 各国でおいしいものをたくさん食べる etc…計 15 個
* 韓国留学に向けて夏休みは韓国語の勉強、韓国外国語大
学の短期プログラムに申し込む
* 韓国までの片道航空券を購入し、10 月 4 日に韓国へ
→ http://www.smilengo.org/(Situational Management &
Inter Learning Society)
* タイ(07 年 5∼6 月)
タイ南部の農村地帯にある HIV/AIDS 患者の病棟でインター
ンとして働く。投薬管理、食事補助、シャワー・トイレの手伝いな
どあらゆることを経験。自分以外ボランティアがいなかったの
で、朝 5 時半から 21 時頃まで働き、おいしい料理に囲まれる。
→ http://www.camillian-rayong.org/ ( Camillian Social
Center Rayong)
感想
* 韓国、中国滞在中に、TUNZA 北東アジア青年環境会議で出会った仲間がどのような環境活動をしているのかを自分で見
て、体験したことで、環境活動がその国の文化、生活、経済環境、価値観など様々な背景の下で行われていることを実感するこ
とができた。砂漠化の進むゴビ砂漠、蘭州の大気汚染、そして自然が豊かな世界遺産黄山など様々な風景に触れられたことも
心に残っている
* 様々な仲間とボランティア活動を行う際、文化や価値観、言語的な壁から時に衝突も起こったが、共通の目的を掲げ、力を
合わせて成果をあげた瞬間は筆舌に尽くしがたい
* 今後色々な岐路に立たされたときに立ち戻ることのできる、自分の「原点」となる出会いを経験することができた
* コミュニケーションは、言葉(語学力)×伝えたいという気持
アドバイス:他の国からの同世代の仲間・ボランティアと語るならかたこと英語でなんとかなりますが、現地の色々な人と何
かを共有する場合は現地の言葉が少しでも話せるとかなり積極的に楽しめると思います。ちなみにでもボティーランゲージ
は万国共通です。
メッセージ
新しいことに飛びつくの、今大切にしてい
ることを続けるのも、人ぞれぞれの選択と
集中だと思います。でもやっぱり、Nothing
ventured, nothing gained!
タイの HIV/AIDS 患者の施設で(07 年 6 月)
7
インドのスラム街の学校で(07 年 5 月)
∼長期体験談∼
海外でオーガニック農業体験
大自然の中で、多くの友人と
概要
場所 カナダ、ブリティッシュコロンビア州の山の中
期間 2 ヶ月
WWOOF(Willing Workers On Organic Farms),CANADA
WWOOFは、有機農場を核とするホストと、そこで働きたい人とを繋いで
います。ボランティア先のファームでは、ワークエクスチェンジを行なって
おり、ボランティアの代わりに宿泊先と食事を提供してもらえます。
参加にいたるまで
プロフィール
国際的に環境問題を解決したい!と思いながら、なかなか繋がり
が見つからず、また英語も十分ではなく‥、何かきっかけになること
をしたいと思っているときに、友人に WWOOFを進められました。
大学 3 年生の後、1 年間休学し、まずはカナダの大学付属の語学学
校に 3 ヶ月程度通い、その後 WWOOF、その後にはアメリカの NGO
でインターンを行いました。
名前:北橋みどり(Midori Kitahashi)
自己紹介 大学時代、環境教育、キャンパスなどを取り組
む。現エコ・リーグ国際チームチームリーダーとして世界の
青年の環境ネットワークづくりやアジア青年環境活動サポ
ートに携わっている。
活動内容・感想
*私が選んだファームは一番近いスーパーまでは車で 1 時間という、山の中にありました。同じく WWOOFer のアメリカ人・カナダ
人、ドイツ人等計 10 人の若者と一つの家に暮らしていました。
*毎日、日の出と共に起きて収穫や乳搾り、日が沈むまで草刈、水遣りをしていました。お昼休みや、日曜日は、湖に泳いだり、
サケの遡上を見に行ったり、登山に行ったり、チーズを作ったり‥ファームのオーナーや仲間たちとひたすら楽しみました。
*WWOOFer では環境問題に関心のある人も多く(ただ安く旅をしているだけの人もいますが、将来オーガニックファームを営みた
いと真剣に考えている人もおり)、毎日草抜きをしながら(なんとか英語で)環境や将来の話をしていました。一生ものの友人もでき
ました。
*毎日、WWOOFer 同士交代で昼食を作ります。化学調味料を使わない、とてもおいしいベジタリアン料理の作り方も覚えました。
*私のいったファームはシュタイナーの考えを取り入れた農業を行なっており、化学肥料を一切使わずに(やはり虫食いが多かっ
たですが)非常に立派な野菜を育てていました。Community Shared Agriculture という経営方法で、地域からファームへの出資
者を募り、そだてた野菜は(市場に売るのではなく)出資者に還元する方法をとっていました。地域の人や小学校の子ども達が
よく畑に訪れて、コミュニティからも非常に大切にされているファームでした。
*大切に育てていた、豚や鶏たちを絞めて食べることがありました。そのとき初めて、私は毎日命を食べているのだと実感しまし
た。その日週 6 日間ぐらいはベジタリアンをしています。
*オーガニックファームはそんなに収入がいいわけではありませんが、「すばらしい景色の中、素敵な仲間と、毎日とれたての有
機野菜のおいしいご飯を食べられるというのは、私達が一番幸せかもしれないね‥」と話をしていました。
短い間でしたが、自分で食べ物を育て、自然の中で暮らすことができて非常に幸せでした。
メッセージ
非常に貴重な体験が出来たと思っていま
す。休学するのは勇気がいりましたが、休学
してこのような体験を行なったことで視野が
ひろがり、(よいのか悪いのかは別にして)進
路も変わったと思っています。
: 参考情報 :
* WWOOF ではワークエクスチェンジといって、ボランティアを行なえ
ばその代わりに、住む場所と食事を提供してくれます。
* 私は非常にすてきなオーガニックファームに行きましたが、中には居心
地の悪いファームもあると聞きます。慎重に選んで下さいね。
* ファームの方はきっと、いろんなことを教えて下さいます。英語が目的な
だけの WWOOFer はあまり歓迎されないと思います。
8
∼長期体験談∼
世界一周の船旅・街角で見かけるあのポスター
ドアを開けると別世界~3 ヶ月で世界一周~
概要
ピースボートで世界一周
場所 地球
期間 2002 年 9 月 1 日∼12 月 9 日
国際交流 NGO・ピースボート
http://www.peaceboat.org/index_j.html
プロフィール
参加にいたるまで
名前:市村怜子(Reiko Ichimura)
東京に住んでいるとき、ふらっと入った事務局。1時間の労
働=1000 円の旅費割引という制度に引かれ、いつのまにか
フルタイムかというほど気合の入ったボランティアに。気づく
と、老若男女、いろいろなバックグラウンドの人が一緒にボ
ランティアをしている環境が気に入り、結構どっぷり。その後
留学が決まり、一度日本を離れたものの、あきらめきれず、
一年後に乗船申し込み。
ちょうど NY での 911 テロが起こった翌年。留学中に国際関
係について考えることも多く、一度乗船をためらったものの、
こんなチャンスは二度とないと思い直す。
援助物品→もちろんボランティアが流れ作業で積み込み。
自分たちの荷物→もちろんボランティアが流れ作業で積み
込み。何かと手作り感覚です。
感想
青山学院大中退後、カナダ・オンタリオ州立ヨーク大に入
学。在学中は Oxfam Canada, Tempus International などの
NGO でのボランティアや日本の文化を広める活動に従事。
卒業後アメリカのワシントン D.C.にある環境 NGO、Sierra
Club にてインターンを経験。
活動内容
事務所でのボランティアは主に事務作業・広報だが、個
別にプロジェクトを立ち上げている子もちらほら。
寄港地では自由にぶらぶらする派、ツアーに参加する
派とは別に、何らかのボランティア活動に参加すること
も可能。日本からの寄付物品を現地のボランティアと積
み下ろしをしたり NGO を訪問したりと、普通の旅行では
できないことも体験。船上でも毎日講義やワークショッ
プがあったりと、勉強したい人には機会がある。
寄港地での子供たちとの交流も必ずあるオプションで、
日本から集めてきたサッカーボールや、日本の子供た
ちが書いた手紙などを手渡しする活動もあった。
* 思っていたほどやんちゃでもなく、乗船者はみんな世界について真面目にそれぞれ考えているようでした。船内
は思いっきり日本なのに、扉を一つ開ければいきなり外国という、まさしくどこでもドアのような世界。文化の違いや
貧富の差などに直面せざるを得ないわけで、とことん悩んだり、明け方まで話し合ってしまうことも。
* 今でも懐かしいのは、空と海。海は水鏡のように青空を映し、夜空は怖くなってしまうほどの数の星がまたたい
て、今でもその景色を思い出すとすっと落ち着きます。
* 参加者は色々な人がいて、みんな個性的。3 ヶ月も共同生活を送るので当然悪い部分も見えてしまうけれど、逆
に言えばどんな人でも好きにならずにいられない部分があり、それを発見する機会があるということ。コミュニケー
ション能力がかなり高まった 3 ヶ月間でした。
* 各国の地元の人と交流できるのも楽しかったです。「お金持ちの日本人」というイメージが私たちのすべてではな
いと伝えられる機会は単なるツアー旅行ではありません。色んな意味でよくばりな旅行!
メッセージ
世界の色んな人の暮らしを見ることで自分の普
段の生活を客観的に見ることができます。世界の
色んな人を知ることで、自分も世界の一部だと再
確認します。私たちがみんなつながっていると知
ることが活動のモチベーションになるはず。
: 参考情報 :
* Trek America(世界の若者とグループで旅をする)
http://www.trekamerica.com/
* 世界青年の船(船といえば・・・)
http://www8.cao.go.jp/youth/kouryu/data/swy.html
9
将来は?国際的な環境の仕事
将来、どんな仕事をしたいですか?
国際的に活躍する環境の仕事とは、どんなものがあるのでしょうか?
国際機関、NGO、環境コンサルタント、企業の環境部、技術者、研究者‥
また、直接環境に関する職種でも、今や環境や国際的な視野が必要ない
仕事は少ないでしょう。
ここでは、そのほんの一部ですが、そんな仕事に就いていらっしゃる方の
インタビューをご紹介します。
国
際
機
関
職
員
−どんなお仕事をされていますか?どのようにしてその仕事に就いたのですか?
世界銀行のワシントン本部、環境局で働いています。主な仕事は、途上国の政策立案、実施プロセスの中で、環境配慮・社会
配慮がきちんと行われるための仕組み作りのお手伝い。大学院を卒業後、シンクタンクで働いていた時に、現在の職場から誘
いの電話を貰ったのが就職のきっかけでした。
−国際的な仕事で難しいこと、大変だったことを教えて下さい。
援助機関、政府、現地住民の思い、さまざまなステークホルダーが絡み合う中で、今できることとやらなければならないこと
のギャップを感じることはあります。現実に直面しながら、少しずつでも理想を目指すのがこの仕事の難しさであり、醍醐味
だと思います。
―学生時代は何をしていましたか?
学部(日本)では西洋史、大学院(アメリカ)では公共政策を専攻しました。環境の仕事、といっても、人がいない場所で
の自然保護のような例外を除けば、人間を相手にする仕事なので、歴史や宗教の知識や考え方は非常に役にたっています。サ
ークルには入っていましたがほぼ幽霊部員状態で、長期休暇中は旅行ばかりしていました。それから短期間でしたが、環境 NGO
の仕事を手伝ったことも。
−どうやって語学力・英語の身につけましたか、よい勉強法はありますか??
英語を聞いて書き取る、聞いた通りに繰り返すのが効果的です。後は単語をたくさん
覚えること。
「英語ができればプラス」ではなく、
「英語ができないのはマイナス」とい
う危機感を持って頑張ってください。
−今後の夢や野望は?
インフラ整備や都市計画のような、長期的な意思決定のプロセスの中で、環境配慮、
特に温暖化の影響をきちんと考慮できるような枠組み作りに取り組みたいと思ってい
ます。個人的には、アメリカにいる間に南米旅行を実現させること。
―日本の若者へのメッセージをお願いします。
一歩踏み出せば、そこからまた新しく世界は拡がっていきます。準備はもちろん大切
ですが、万全の準備ができてから、
、
、と思っていてはいつまでたっても第一歩を踏み出
せません。いい意味での開き直りというか度胸も、国際的な仕事には必須です。自分が
やりたいことに向かって動き出す勇気を持ってください。
10
小林隼人さん
世界銀行
環境局 コンサルタント
国
際
環
N
境
G
O
−今、どんなお仕事をされていますか?
気候変動/エネルギー問題のコンサルタントをしています。一言でエネルギーといっても、自然エネルギー、化石燃料、原子
力など、とても幅広いのですが。海外に行く機会は多いですね。
、放射能汚染の調査や、エネルギー問題の会議とか、国際会議
あたりでしょうか。
−仕事の中で、難しいこと、やりがいを感じることはありますか?
やらなくては、という思いが強いですね。
。日本政府のエネルギー政策は、プルトニウム利用を偏重しています。エネルギー需
給から見れば、今、大急ぎで六ヶ所再処理工場を本格稼動させる必要はないし、この工場の運転は、今後、何世紀にもわたる
エネルギーのあり方を、私たちの世代が決めてしまうことを意味します。将来の世代に、どんなエネルギーを残したいですか?
私はプルトニウムというエネルギーではなく、自然エネルギーを残したいし、そのためには、今、政策を変えないと、という
気持ちで、仕事に取り組んでいます。
−学生時代は何をなさっていましたか?今の仕事はどのような経緯で?
学生時代は、英語学を勉強していました。イギリスに留学していたときに、環境問題に興味を持つようになりました。その後、
社会人になってからは休日に環境やエネルギー関連の翻訳とか通訳をボランティアでやっていました。そうこうしているうち
に、環境問題に詳しくなっていって、現在に至っています。
−英語はどうやって身に付けられましたか?
専攻が英語学でしたから、読み書きは、学生のときにある程度までできるようになっていました。話すということでいうと、
国際会議などでは英語でプレゼンテーションせざるをえないですから、ペーパーを丸ごと暗記したんですが、これが上達につ
ながったと思います。みなさんも、
、どなたか共鳴できる方の論文を、暗記して、声にだしてみるといいかもしれません。あと、
やはり多くの人と会って、ブロークンでいいですから、とにかくたくさん話すこと、そして
興味がある分野か、あるいは何でもいいですから、何かひとつ(たとえばジャパン・タイム
ズの社説とか)を継続して読むことをお勧めします。
鈴木真奈美さん
グリーンピース・ジャパン
気候/エネルギー問題
コンサルタント
−これから、国際 NGO で働きたい人へのメッセージをお願いします。
学生のうちに、いろんな経験をしてください。社会にでると、自由にできる時間が少なくな
ります。今は、自分の感性を豊かにするために時間をつかって下さい。環境問題に限らず映
像や音楽など、好きなことでいいんです。知識も大切だけれど頭でっかちにならずに、まず
は感じること。自分の感性を大切にして下さい。そして自分で考え・判断し、それを行動に
移せる人になってほしいと思います。国際NGOは世界全体の目標を達成するために、各国
の支部がいっしょになって、あるいは協力して動くのですが、その際、もっとも重要なのは、
全体と協同しながらも、なおかつ主体的に考え、判断し、行動できること。こうした判断力
のベースとなるのは、知識というより、いろいろな経験であるように思います。
環
境
コ
ン
サ
ル
タ
ン
ト
−今のお仕事を教えて下さい。
普段は、国内でのライフサイクルアセスメント(以下、LCA)の普及や、研究を行っていますが、海外との関わりでいうと、
今は特にマレーシアに LCA を普及するためのお手伝いをしています。現地で LCA の講習会を開いたり、会社や工場に出向き
コンサルタントを行うこともあります。
−仕事でのやりがいや、難しさを感じることはなんですか?
いくら、世界・アジアのため、環境のため‥に仕事をしようと思っても、現実はそう簡単ではありません。国の機関なら
国益、企業なら利益をあげないと行けません。いかに winwin の状況を提案できるか、それが今求められていることだと思
います。また、特に東南アジアは、現地の優秀な人材がまだ少なく、ビジネスをしながらも現地のキャパシティービルディ
ングをうまくお手伝いできるよう頑張っています。
−学生時代は、何をしていましたか?
理系の高専、大学、大学院に行きましたので、研究に多くの時間を注ぎました。とても
忙しかったですが、環境サークルを作ったり、環境ベンチャーの設立なども行いました。
−英語はどうやって身に付けましたか?
留学などはしていなかったので、英語は苦手でした。今でも通勤時間などを利用して独学で頑
張っています。今から思えば、海外旅行の経験も良かったと思いますし、海外から大学に来てい
る留学生と友達になっていたことも、経験だったと思います。
−メッセージをお願いします。
国内で役立つ人材は、アジアや世界に行っても役に立ちます。逆にいうと、英語だけできて
も役に立ちません。英語を勉強することは大前提として、それ以外の自分の武器(知識や能力)
をちゃんと手に入れてください。
11
中野勝行さん
社団法人
LCA 開発・推進部
コンサルタント
体験・ボランティア等プログラム一覧
ここでは、
「国際」
「環境」というキーワードにつながる活動機会を提供している団体をいくつかご紹介します。
もちろんリスト以外にもたくさんプログラムがありますので、自分で探してみて下さい。
1.国際インターンシップ
日米学生会議は「世界の平和は太平洋にあり、太平洋の平和は日米間の平和
にある。その一翼を学生も担うべきである」という理念の下で活動している。
本会議では、日米の学生 72 名が約一ヶ月にわたって共同生活を送り、各参加
者の価値観の再構築と二国間の相互理解を深め、積極的に問題解決に取り組
むよう促す。会議中の主な活動としては、分科会活動、フィールドトリップ、
そしてフォーラムなどが予定されています。本年度は「環境とコミュニケー
ション」分科会があり、個人の環境意識という切り口から考察を深めていく。
また、モンタナにて現地の専門家を招き、日米の公害問題に着眼した環境フ
ォーラムを開催する予定である。
【期】募集:1-3 月 実施:7-8 月 期間:約1ヶ月間 (事前合宿・直前合宿
も行います)【¥】約 20 万円(会議中の食費、宿泊費、交通費は全て含む)
■国連環境計画インターンシップ
国連環境計画(UNEP)
http://www.unep.org/vacancies/
さまざまな分野の学生が応募でき、資格によって、組織の戦略的な活動や管
理業務、技術的な機能に関するものなど選抜されます。このインターンシッ
プは、多文化的な国際組織で働く機会を与えてくれます。国連環境計画の本
部であるケニアナイロビのほかに、内容によりアジア太平洋地域事務局のあ
るタイのバンコク等でもインターンを体験できます。
【期】募集・実施:随時 期間:36 ヶ月
【¥】プログラム費無料。渡航費・宿泊費当は個人負担
【条】大学 3 年生以上の大学生、大学院生。週 5 日でフルタイムのインター
ンができること。 【語】必須
■YES (Youth Encounter on Sustainability)
スイス工科大学(ETH) Center for Sustainability
http://www.sustainability.ethz.ch/en/
■NPO インターン体験プログラム
日本太平洋資料ネットワーク
持続可能性という概念の多面性を学際的に理解し,問題解決能力の獲得に
むけての他国の青年たちとのディベート、ロールプレイなどを行う。プログ
ラムでは,参加者は一緒になって,持続的発展に向けて包括的な解決方法を
探求する。またプログラムの成果として,各参加者が持続可能性に関する問
題の複雑性と多面性をふまえ,どのような社会的かつ技術的なプロセスが今
後の変革に必要なのかを思考するとともにその後の各人が置かれている環境
でその知識を活用していくことを求める。
【期】YES Japan 募集:12 -1 月 実施:3-4 月 期間:約 10 日
YES Switzerland:募集:4−5 月 実施:7 月・8 月 期間:約 16 日間
YES Central and Eastern Europe 募集:45 月 実施:8 月 30 日−9 月 15 日
期間:約 16 日間
【¥】YES Japan 約 600USD(会議中の食費、宿泊費、交通費は全て含む)
YES Switzerland 約 15 万円
YES Austria 約 15 万円(航空券、会議中の食費、宿泊費、交通費は全て含む)
【条】大学 3 年生以上、大学院生(30 歳以下)
【語】英語で討論できるレベル
http://www.jprn.org/
アメリカ・サンフランシスコでの NPO インターン体験プログラムを提供して
います。プログラム内容は多岐に渡り、環境関連のNPOでのインターンも
提供しています。*ボランティア体験プログラムもあります。
【期】プログラムによって異なります。【¥】有料(費用は期間・プログラム
によって異なります)
*(特活)アイセック・ジャパンや、各大学等プログラムが提供されています。
2.国際交流
■世界青年の船
内閣府 http://www8.cao.go.jp/youth/koryu1.htm
日本本青年約 120 名と訪問国を含む世界 12 か国の青年約 140 名が、船内で共
同生活をしながら北・中・南米及びオセアニア地域と南西アジア・中近東・
アフリカ・ヨーロッパ地域を隔年で訪問しています。船内においては、日本
と世界各国の青年が世界的視野に立って共通の課題の研究討論、各種の講義、
文化の紹介やスポーツレクリエーション、各種のクラブ活動などを行います。
訪問国においては、その国の青年たちとの交流、各種施設の見学などを行
います。*他にも国際青年育成交流 、日本・中国青年親善交流、日本・韓国
青年親善交流、東南アジア青年の船等の事業があります。
(以上、ホームページより抜粋)
*他にもピースボート等様々な NGO でプログラムが提供されています。
■IPoS (Intensive Program on Sustainability)
アジアの持続可能性を考えるワークショップ
IPoS (Intensive Program on Sustainability)
http://www.ipos.k.u-tokyo.ac.jp/
アジア各国の学生たちと話題提供、見学、討論、発表という手順で、持続
性についての各自の考え方を深め、多様性の中で、アジア的な問題解決能力
の開発を目指すワークショップを行います。
【期】募集はホームページをご覧下さい。約 10 日間
【¥】交通費の一部と滞在費(食費含む)は主催者より補助があります
【条】学部生(原則として 4 年生)および大学院生【語】必須
3.国際会議
■International Youth Conference(仮称)
(UNFACCC COPMOP でのサイドイベント)
■TUNZA International Youth Conference
UNEP(国連環境計画)http://www.unep.org/Tunza/
気候変動枠組み条約 COP の際に、各国の青年が集まり会議や、サイドイベン
ト、青年の提言などを例年行っています。2007 年の COP13 では 2040 カ国の
青年が数百名集まり、COP 期間中ほぼ毎日会議を行っていました。
*気候変動だけでなく、生物多様性等の会議でも同様に青年のイベントが行
われるとのことです。
*準備段階から関わることができるとよりいいでしょう。
世界 70 ヵ国以上から青年が集まる会議。参加者のトレーニング、重要な環境
問題の勉強、環境活動を広げるための戦略会議、TUNZA Youth Advisor を選
ぶ選挙等が行なわれる。2 年に 1 度開催される。各国の大きな青年団体から
代表して来る参加者が多く、非常に活発な議論が交わされる。
【期】募集・実施:2 年に 1 度。次回は 2009 年を予定。
【¥】現地での宿泊費等は主催者負担(参加費が必要な場合もある)
。先進国
からの参加者は渡航費自己負担になっていることが多い。
【条】原則 15 歳∼24 歳までの青年。
【語】議論にできる英語力
4. トレーニング・研修
■TUNZA 北東アジア青年環境ネットワーク会議
■地球環境市民大学校 海外 NGO 視察研修
国連環境計画(UNEP) NEAYEN: http://www.neayen.org/
エコ・リーグ(日本の窓口):http://gathering.eco2000.net/global/
(独)環境再生保全機構
日・中・韓・モンゴルで環境活動を行なう青年、約 50 人が参加する会議。
→(6.国内ボランティア)もご覧下さい。
【期】募集:3∼5 月頃 実施:7∼9 月頃 期間:5 日間程度
【¥】渡航費、宿泊費等全額主催者負担。
(事前研修等は個人負担していただ
く場合があります)
【条】原則 15 歳∼24 歳までの青年
【語】議論できる英語力があることが望ましいが、選考時は不問
地球環境基金
http://www.erca.go.jp/
現地における視察や農業・植林活動体験等を通じて当該地域の環境問題の現
状とその原因、その背景にある文化や社会状況を学んでいただく入門的なコ
ースです。*NGO のスタッフ等向けの、実践スタディーコースもあります。
【期】募集:4-7 月ごろ 実施:8-9 月ごろ 期間:5−約 45 日間(コースによ
って異なります) 【¥】必要経費(航空券、滞在費等)は主催者側が負担(参
加料として 5 万円他)
【条】18 歳以上。短期間の環境保全活動歴と、開発途上地域における環境 NGO
の活動への参加に関心を有する人 【語】日常会話に困らない程度
(以上、過去の募集案内より抜粋)
■日米学生会議
日 米 学 生 会 議 (JapanAmerica Student Conference − JASC)
http://www.jascjapan.com/
12
*大学生協でのテーマのある旅や、旅行会社の行なうボランティア体験旅行等
も数多くあります。
■環境ボランティアリーダー海外研修
セブンイレブンみどりの基金 http://www.7midori.org/
6.国内でできるボランティア
海外の環境団体や関係機関を訪問し、実際のプログラム参加を通し、環境 NPO
の活動例に研修を行なっています。環境ボランティアリーダーのスキルアッ
プや帰国後、海外で得られた情報や経験、ノウハウを日本各地の活動現場で
活かし、活動していただくことを目的として行っております。また、国内に
おけるリーダー間の交流とネットワークづくりを目指すとともに、地域の環
境市民団体の支援に関わる活動にも参加していただいています。
【期】募集:5/1∼6/30(2008 年度) 実施:10 月 期間:10 日間
【¥】渡航費、宿泊費及びプログラム参加費は、主催団体が負担。
【条】環境ボランティア活動の実践においてリーダーシップを発揮している、
または今後リーダーシップを発揮したいと思っている人
■JFS ユース英訳チーム
Japan for Sustainability(JFS)
http://www.japanfs.org/ja/public/student/student.html
JFS は日本における多様な環境への取り組み、知恵、思想を海外のあらゆる
ステークホルダーに積極的に発信することで、世界を持続可能な方向へ向け
ることに、日本がより主体的に寄与することを目指します。日本のユースの
環境の取り組みを世界に発信するメンバーを募集しています。ネイティブチ
ェッカーの方のチェックが受けられます。英語力をつけながら“発信する力”
を一緒に身につけていきましょう!
■日・中・韓 言語サポーター
5.国際ボランティア
東アジア環境情報発伝所
■国際ワークキャンプ
http://www.edenj.org/
日・中・韓の環境情報を3言語で発信・共有することで、お互いの国のこと
を深く知り、活動につなげていきたいと考えた各国の団体が、インターネッ
トを利用して情報・経験を共有するする情報発信のウェブサイトを運営して
います。日本語と中国語、日本語と韓国語などができる方はぜひお手伝いく
ださい!将来、翻訳家や通訳者を目指している方や留学生も多数活動してい
ます。環境問題や国際交流に関心のある方にはうってつけです! 他にも、
記者の募集もしています。
(特活)NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
http://nice1.gr.jp/
世界中から集まる参加者が 2−3 週間一緒に暮らし、環境・文化保護、福祉、
農村開発、教育、農業などのボランティアに地域住民と取り組む国際協力プ
ロジェクトです。ボランティアの内容は、森の手入れ、動植物の保護、有機
農業の応援、子どもやお年より・障がい者・難民等の手伝いなど、地域や時
代の特色を生かしたユニ−クなものが色々あります。世界から集まる仲間、
そして地域住民とともに行います。NICE では 1990 年の設立以来、延べ 15,286
人が参加しています。
【期】応募・実施:随時(ウェブサイト等でご確認下さい)年間約 100 カ国
3000 の国際ワークキャンプを紹介。
期間:2‐3 週間(週 5 日、1 日 6‐7 時間程度)
、2 ヶ月∼1 年間の中長期ボラ
ンティアプログラムもあります!
【¥】ボランティアは、渡航費を個人負担、自国のワークキャンプ受け入れ
窓口となっている団体に登録費を払います。受け入れ側が、宿泊・食事を無
料で提供します。
■世界のキャンペーン 翻訳
Avaaz http://www.avaaz.org/jp/
Avaaz は世界で起こっている諸問題に対し活動する地球市民のコミュニティ
です。私達の目的は世界の人々の意見や価値観こそが世界を形づくっていく
よう活動することです。Avaaz のメンバーは公平で平和な世の中と人道的な
グローバル化のために活動しています。気候変動や、平和に関するキャンペ
ーンなどを現在 14 ヶ国語に翻訳して展開しており、日本語への翻訳、日本か
らの情報発信をしてくれる人を募集しています。自分の働きがそのまま世界
の問題の解決への糸口になるボランティアです。
■日本郵船ネイチャーフェローシップ
■TUNZA 北東アジア青年環境ネットワーク
(特活)アースウォッチ・ジャパン http://www.nyk.com/fellowship/
国連環境計画(UNEP) NEAYEN: http://www.neayen.org/
エコ・リーグ(日本の窓口):
http://gathering.eco-2000.net/global/
大学生夏休み海外海洋調査奨学プログラム。世界中からあつまる科学者や
ボランティアと一緒に地球の今を体験できます。世界一流の科学者の指導を
受けながら、各国から集まったボランティアとともに海洋調査に携わります。
参加した方には、この異文化交流や海洋調査を通して得た知識・経験をぜひ
社会に還元していただきたいと願っています。
【期】募集:12-3 月 実施:89 月 期間:約 10 日
【¥】プロジェクト参加費は全額補助。渡航費等は個人負担
【条】日本国内の4年制大学および大学院、短期大学に在学中の学生
NEAYEN(North East Youth Environment Network;北東アジア青年環境ネ
ットワーク)は日本・中国・韓国・モンゴルの若者の活発に活動する青年環
境ネットワーク。4 ヵ国国際会議の運営や、共同キャンペーン、環境教育・
啓発等のプロジェクトを実施しています。随時ボランティアを募集していま
す。森林伐採、砂漠化、国際資源循環等、様々な環境の問題・繋がりをもつ
4 カ国の青年がネットワークし、互いに高めあいながら環境問題を解決して
いこうとしています。やりとりは簡単な英語で行いますので、環境活動を行
ないながら英語能力を高めることも出来ます。普段は、メールでのやりとり
と、メッセンジャーでのオンラインミーティングで会議とはやりとりをして
います。
■有機農場ボランティア
WWOOF (ウーフ)WWOOF Japan
http://www.wwoofjapan.com
WWOOF(ウーフ)とは お金のやりとりなしで、
「食事・宿泊場所」と「労働
力」を交換するしくみです。Willing Workers On Organic Farms の頭文字か
らとった WWOOF は、受け入れ先のホストは、有機農場や、環境を大事にする
人たちです。作業に手間がかかり、人手が入り用な有機農家では、世界中か
らのボランティア (ウーファーといいます)を求めています。ホストとウー
ファーには金銭のやりとりはなく、作業を手伝う代わりに、食事と宿泊場所
を提供され、ウーファーは自然に現地の文化・風習・言語を学べます。日本
を含め、世界中 20 カ国以上で WWOOF することが可能。 ホストは世界に数千
カ所登録。
【期】募集・実施:随時 期間:特に制限なし
【¥】WWOOF は年間登録制。国により異なるが、ほぼ 6,000 円程度。そのほ
か、現地ホストへの行き帰りの交通費や、海外傷害保険など。ホスト宅で
は費用はかかりません。 【条】国によって異なります。
表の見方【期】募集・実施・期間について 【¥】費用について 【条】参加、応募
条件について 【語】求められる語学力について。特に言語の指定がない場合は
英語。
※2008 年 3 月現在の情報。プログラムは変更になっている場合があります。最新
の情報や詳細は各団体のホームページ等でご確認下さい。問い合わせや申込は
直接各主催団体にお願いします。
お勧めサイト
スタッフがお勧めするウェブサイト
Taking
IT
global
世界に向けて環境日本のニュースを、日本語で世界の環境ニュースを発
信しています。
http://www.takingitglobal.org/
世界中の社会問題に対して活動する青年のためのITネットワークで
す。他国で活躍する青年たちも多くつながっており、オープンになってい
る国際環境ネットワークも多くあります。ぜひ参加してみてください。
国連フォーラム
Idealist.org
http://www.idealist.org/
国境なき活動を目指すウェブサイト。世界各国の人がサインアップしてい
ます。ボランティアやインターンシップの募集なども見ることができる。
UNEP
TUNZA
International Institute for Sustainable
http://www.unep.org/Tunza/
エコ・リーグ:
http://el.eco2000.net/
インターナショナルチーム: http://gathering.eco-2000.net/global/
青年のための環境情報サイトです。また国際チームでは、青年向けの国際
会議の情報や世界キャンペーンなどの情報を提供しています。
http://plaza.geic.or.jp/
環境イベントのデータベースです。とても多くの情報が掲載されています。
勉強会や研修などを探して参加してみましょう。
Japan For Sustainability
Development
http://www.iisd.ca/
Earth Negotiation Bulletin という 環境国際会議の情報や、交渉状況など
を交換するためのメーリングリストがあります。
UNEP のサポートする世界の青年環境ネットワーク。年に 4 回発行される「T
UNZAマガジン」は世界の青年愛読書(ちょっと言いすぎ)
。英語の勉強
にも活用してください。
環境らしんばん
http://unforum.org/
国連のことをもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと考えている実
務者、研究者、学生、メディア関係者など幅広い人々を対象として、国連
についての 知識を得、議論に参加し、さらには活動に参画する場(メーリ
ングリスト、ウェブサイト、ブログ、勉強会など)を提供をしている。
http://www.japanfs.org/
13
14
∼短期体験談∼
タイトル SEAC(全米学生環境行動連合)のギャザリング
「日本の学生は本当に環境問題をなくす気があるの!?」
概要
◎プロフィール◎
氏名: 北橋 みどり(Midori Kitahashi)
会議名・プログラム名など
プロフィール:大学 3 年生後に休学をし、海外でボランティアや
NGO でのインターンシップを体験。英語はあまり得意ではなかった
が、海外の学生が何をやっているのか非常に興味があり参加。
場所 アメリカ・ミシシッッピ
期間 2003 年 8 月
主催 団体名:SEAC(Student Environment Action Coalition)
URL: http://www.seac.org/
参加費 約 50USD (6000 円程度)
概要
全米から環境活動を行なう大学生のトレーニング・情
報交換のイベント。約 100 人が参加。
◎プログラム◎
1 日目:講演会・
2・3 日目:分科会・ダンスパーティー
4 日目:SEAC の全国ミーティング
体験内容・感想
SEAC のギャザリングでは、全米から環境活動を行なう大学生が参加していました。分科会
の中には、日本のギャザリングと同じように、キャンパスエコロジーの行い方や、マイマグ(大
学のカフェで使える環境サークルが作っているマグカップ。マグカップを使うと割引されるので
長く使うとお徳)の普及の仕方などもありましたが、一方、効果的なキャンペーンの行ない方、
逮捕されないデモのやり方講座などもありました。とても驚きましたが、草の根の活動はもちろ
んのこと、大学や企業、社会のシステムを変えるためのトップダウンの取り組みがあり、大きな
インパクトを与えていると知りました(大手コーヒーショップでフェアトレードコーヒーを売るよう
に学生たちがキャンペーンを行なった等)。日本では、身近な活動・啓発が中心だと伝えると、
「それで本当に環境問題を止めることができるならいい、でもそれだけで本当に社会は変わる
のか」とも言われ、日本に帰ってからの活動のあり方も非常に考えさせられました。
海外旅行のついでにでも、このような場に参加してみるのはとてもいいと思いますよ!
第 3 回北東アジア青年環境ネットワーク(NEAYEN)会議の運営
他国との協働の難しさと面白さを実感
概要
第 3 回北東アジア青年環境ネットワーク会議
場所 東京・千葉
期間 2007 年 9 月 17 日∼21 日
主催 団体名:北東アジア青年環境ネットワーク運営委員会
URL: http://www.neayen.org/ (英語)
参加費 宿泊費、食費、海外参加者の交通費は主催者負担
(ビザ取得等、参加者負担となる費用もある)
概要
日本・中国・韓国・モンゴルで環境活動を行う青年
たちが集まり、情報交換や討論などを行った。
体験内容・感想
◎プロフィール◎
氏名:菊地 理美(Satomi Kikuchii)
学生団体で海外青年招聘事業の運営に従事した後、2005 年に
第 1 回 NEAYEN 会議、UNEP の TUNZA 国際青年会議に参加。
そうした経験から、第 3 回会議の日本側運営責任者に。
◎プログラム◎
1 日目:オリエンテーション
2 日目:開会、活動報告、千葉大によるプログラム、見学
3 日目:講演、発表、ディスカッション、文化交流
4 日目:ワークショップ(今後の行動計画の策定)、発表
5 日目:アクションプラン発表会、閉会
国連環境計画(UNEP)の指導のもと 2005 年に設立された、北東アジア青年環境ネッ
トワーク(NEAYEN)。毎年夏に、日本・中国・韓国・モンゴルの青年を集めて会議を開い
ています。第 3 回会議は初の日本開催で、私は運営を担当しました。
既に 2 回会議が行われており、会議の形式はほぼ固まっていました。他国の運営担
当者とも面識がありましたし、運営資金も UNEP から供給されました。
それでもさまざまな困難がありました。特に、会議の意義やプログラムの内容につい
て、他国の運営担当者と意見を合わせるのが非常に難しかったです。日本人の間では
詳細な議論を行ったものの、他国の担当者になかなかその重要性を理解してもらえず、
十分に議論できないまま直前に。結局、本番中に決まった部分も多くありました。
他国の運営担当者は環境 NGO の職員で、事業運営の経験も豊富でした。協働の難
しさを痛感したものの、彼らと一緒に会議を運営するのは、非常に刺激的な経験でした。
NEAYEN 会議について、詳しくは以下のサイトもご参照ください。
http://gathering.eco-2000.net/global/ja/neayen/conference.htm
15
∼短期体験談∼
第3回 TUNZA 世界会議
TIME FOR ACTION!! 150 カ国の青年と・・・
概要
◎プロフィール◎
氏名: 市村 怜子(Reiko Ichimura)
環境活動の経歴:カナダの大学に在学中から環境・人権に関
連する NGO で活動。卒業後はアメリカの環境 NGO でインター
ンするなど、海外での活動が主な経験。
会議名・プログラム名など
場所 ドイツ・レバクーゼン
期間 2007 年 8 月 26 日∼30 日
主催 団体名: UNEP(国連環境計画)
URL: http://www.unep.org/
参加費 $150
概要 世界各国から 150 人以上のユース環境活動家が集
まり、経験・情報のシェアをしたり、ワークショップを行っ
たりする。隔年に開かれます。
◎プログラム◎
一日目:ブリーフィング・アイスブレーキング・地域別ミーティング
二日目:開会式・プレスコンフェレンス・プレゼン・ワークショップ
三日目:環境施設見学・地域別ミーティング・ディナーパーティー
体験内容・感想
四日目:環境施設見学・ワークショップ・観光
国連主催のユースフォーラムということで、非常によくオーガナ
五日目:閉会式・諮問委員(TYAC)選挙・植樹・パーティー
イズされたイベントです。かなりきついスケジュールですが、
それぞれよく構成されていて、細かいところまで配慮が行き届いているので、国際会議が初め
ての方にもおすすめです。ただ人数が多いだけに、ぼーっとしていたらそのまま過ぎていって
しまうので、どんどんみんなに自分から話しかけていてくださいね。参加時に 22 歳以下の方は
TYAC (“TUNZA” Youth Advisory Council)という諮問委員会に立候補することができるので是
非トライしてみてください!国連等、トップの機関にユースの声を伝える橋渡しとして活躍でき
るチャンスです。世界各国の参加者からそれぞれの活動や抱えている問題などを話すだけで
も勉強になるし、とてもよい刺激にもなります。機会があれば是非参加してみてください。
“TUNZA”とは、スワヒリ語で「愛を込めて」という意味。
第 13 回気候変動枠組条約締約国会議(COP13)
国連気候変動会議で行なう青年環境活動!
概要
会議名・プログラム名など
場所 インドネシア・バリ島
期間 2008 年 12 月 3‐14 日(UNFCCC)
主催 団体名:UNFCCC(United Nation Framework Convention
on Climate Change)
URL: http://unfccc.int/
参加費 会議参加費は無料
概要:1992 年に締結された国連気候変動枠組み条約の締約
国会議(COP)。年に1回開催される。
体験内容・感想
◎プロフィール◎
氏名:三本 裕子(Yuko Mitsumoto)
環境活動の経歴:高校生からエコ・リーグ(全国青年環境連
盟)にて活動。その後 A SEED JAPAN にて国際会議における
政策提言の活動を展開。
◎プログラム◎
3∼11 日:作業部会(SBSTA、SBA、AWG など)の開催
11∼14 日:締約国会議(COP13)/条約批准国会議(MOP3)
※期間中に様々なサイドイベントなどがある。
国際会議での環境活動、と聞くと「いったい自分は何ができるのだろう?」という
感想を持つ人もいると思います。国際会議とはまさに地球温暖化などの越境的な
問題を世界の国々で話し合う場です。交渉ごととなり、各国政府のスタンスや NGO
の評価などが会議の行方を左右するため、現場では緊迫感が漂います。会議の
進捗の情報を集め、政府代表団に交渉の問題点を指摘し、他国政府の交渉情報
をインプットするのは NGO の大きな役目なのです。その国際会議で、私たちは 14
日に日本政府へ向けてより積極的な二酸化炭素削減政策を行うことを意味するパ
フォーマンスを行いました。パフォーマンスを行うことで各国メディアを通じて以上
のようにお伝えしたことは、問題に関心があれば大学生でも十分に実施することは
できます。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
16
∼短期体験談∼
地球環境市民大学校 インドネシア活動体験コース
体験に勝るものなし。現場を見よう!
概要
◎プロフィール◎
氏名: 東 広之(Hiroyuki Higashi)
地球環境市民大学校 海外派遣研修
インドネシア活動体験コース
参加動機:日本で環境問題の勉強をしたり、環境活動をしたりする
うちに「現場」を見たいと強く思った。環境活動の現場、特に途上国
で実際に行われている「現場」を見て、問題の「現実」を捉えたいと
思い参加した。
場所 インドネシア(ジャワ島)
期間 2007 年 8 月 16 日∼9 月 13 日
主催 団体名:独立行政法人 環境再生保全機構
URL: http://www.erca.go.jp/
協力 財団法人 オイスカ
参加費 5 万円
概要 農業やマングローブ植林の実習、住民参加の植林現場
や国立公園における自然保全などを見学等
◎プログラム◎
植林活動をしている住民との意見交換、地方開発局視察、
農業・植林実習、科学技術院視察、国立公園エコツアー
子どもへの環境教育実習など。
体験内容・感想
開発途上地域での環境 NGO 活動に関心のある人を対象にした研修で、実際にインドネ
シアで、協力団体であるオイスカはじめ、日本や現地の NGO の活動を見て体験しました。
現地の住民が行う荒れた山の植林、今にも沈みそうな海岸線の村のマングローブの植
林、住民によって違法伐採から守られている森。現地をまわる中で、途上国における環境
問題の解決は本当に難しいと感じました。日本で長い時間をかけて解決されてきた問題
(例えば、下水処理・ゴミ回収)と日本でもこれからの問題(森林管理や海岸浸食)をインド
ネシアは同時に解決しなければなりません。それなのに、現地の住民の環境意識はとて
も高いとは言えません。しかし、逆に、NGO が行う人材育成や環境保全が浸透し、この現
状が克服していく可能性も感じました。また、当然ながら、現地では環境以外の問題につ
いても考えさせられました。 「現場」での体験に勝るものはありません。ぜひ途上国での
環境 NGO 活動に参加してみてください。日本での体験とは違った視点を得られるはずで
す。また、この研修の報告書は環境再生保全機構の地球環境基金部の HP にありますの
でご覧ください。
国際ワークキャンプを通じて学んだもの
足もとから考える環境問題・地球への思い
概要
◎プロフィール◎
氏名: 荒川 知佳(Tomoka Arakawa)
会議名・プログラム名など
環境活動の経歴:大学二年生終了後に、自分がやりたいことを
見つけたいと思い、休学。NICE を通じて国内外のワークキャンプ
に参加。海外はフランス、メキシコに参加、日本でも多数参加し、
受け入れ側としてキャンプリーダーも務めた。
今は太陽電池を仕事にしています。
場所 (国・地域) 日本 長野県小谷村真木 など
期間 2003 年 10 月(14 日間) など
主催 団体名: NICE (日本国際ワークキャンプセンター)
URL: http://nice1.gr.jp/
参加費 30,000 円程度∼
概要 2週間程度、参加者が共同生活をしながら、その国の
NGO や地域の NPO などでボランティア活動を行う。社会福祉や
環境問題、農業など、さまざまな種類の活動があり、国や地域、
活動内容を選んで参加を申しこむ。
◎プログラム◎
1日目∼14 日目 外国人と共に農作業の手伝い。
地域の学校への訪問などもあった。
体験内容・感想
最初にフランスでの1か月のワークキャンプに参加した。多数の国の人たちと生活し、子供の世話や自然公園の建物の修
理などを行った。様々な文化の人たちと、他国で寝食を共にして活動するのは、忘れられない、楽しく、貴重な体験となった。
日本であれば自分にももっと何かできるのではと思い、日本の国際ワークキャンプに参加し
た。後の生き方を決定するような出会いとなったそのワークキャンプは、自給自足に近い生活
をする集落で、外国人参加者とともに農作業の手伝いをするというものだった。早朝、日の出
前からヤギの世話、草刈りなどを行い、途中で食事や休憩を挟みながらも日が暮れるまで農
作業を行う。茅葺の屋根のための茅刈りや、薪割、たい肥作りなども行う。忘れがちな「地球で
生きている」ということを強く実感するような生活だった。
取り囲む自然の美しさ、食べ物を育み与えてくれる自然の力と、それに適応して築き上げら
れてきた日本の文化と生活に、強い畏敬の念を感じずにはいられなかった。
海外に目を向けてグローバルな視点を持つことも重要だけど、私たちの足元に素晴らしい
環境と文化があることを忘れないで!
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∼短期体験談∼
HSD: High School Diplomat
高校生外交官として、アメリカ人生徒と体当たりの「出会い」を果たす夏
概要
◎プロフィール◎
氏名: 小畑 知未 (Satomi OBATA)
AIU高校生国際交流プログラム
場所 アメリカ合衆国 東海岸
期間 毎年7月後半∼8 月初旬の 3 週間(筆者参加:2002 年)
主催 AIU保険会社 (協賛:フリーマン財団)
URL: http://www.aiu.co.jp/about_us/scholar/index.htm
参加費 無料 (奨学金として支給)
概要 全国から約 40 名の高校生を公募し、高校生外交官と
して米国東海岸に派遣。期間は夏休みの 3 週間
で、応募受け付けは 1 月∼2 月初旬にかけて。
2006 年・大学3年次の夏、AEARU(東アジア研究型大学連合)
サマーキャンプ”Innovative Asia Forum”に参加、sustainability と
いうコンセプトに出会う。その縁で他のユースキャンプや国際会
議を活用するようになり、自分が何をしたらいいのかを2年間模
索してきた。目下、今までの input を implementation につなげる
ために奔走中。
体験内容・感想
◎プログラム◎
①ツアー:VA, Washington D.C, NY city の主要地を回る。公式訪
問があり、生徒は要人を相手にスピーチする機会がある。
②ホームステイ:主にVA州のホストファミリー宅にて、3 日間
③エクスチェンジプログラム:プリンストン大学の寮で米高校生と
10 日間の共同生活を送る。
参加時に高校2年もしくは3年次に在籍していることが必要
なので、過ぎてしまった人は身近な後輩や兄弟に進めてあげ
て下さい。ダイナミックな人材が集い、お互いに揉まれること
で、自分の殻を破ることのできるチャンスを与えてくれるプロ
グラムです。そのためには自分が積極的に挑んでいくことが
求められます。一方、英語が得意であることは参加者に必ず
しも問われていません。ここでの出会いを通して、コミュニケー
ションの密度を逆に何が高めるのかを、実感できます。
私にとっては、贈り物のような3週間でした。
(参考)世界の青年環境団体
海外には、青年が運営する環境団体が多くあります。
イベントに参加したり、留学・旅行の際に事務所に訪れてみたりするといいと思います。
カナダ
カナダ
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ラテンアメリカ
北東アジア
東南アジア
太平洋
南アジア
韓国
モンゴル
中国
中国
タイ
マレーシア
シンガポール
オーストラリア
ヨーロッパ
アフリカ
アフリカ
北米
Canadian Youth Environment Network
Canadian Youth Climate Coalition
SustainUS
Energy Action Coalition
Sierra Youth Coalition
TUNZA Latin America and the Caribbean
アジア・太平洋
NEAYEN(North East Asia Youth Environment Network)
SEAYEN(South East Asia Youth Environment Network)
PYEN(Pacific Youth Environment Network)
SAYEN(South Asia Youth Environment Network)
UNEP Angel
Mongolian Youth Environment Network
Green Family
China Youth Climate Action Network
Thailand Youth Environment Network
YAWA
ECO Singapore
Australia Student Environment Network
中東
ヨーロッパ
EYFA(Europian Youth Forest Association)
アフリカ
African Youth Initiative on Climate Change
Youth Caucus
国際
TUNZA
International Forestry Student Association
Global Youth Coalition against Climate Change (GYC3)
Global Young Greens
http://www.yen-rej.org/
http://www.ourclimate.ca/main/
http://sustainus.org/
http://climatechallenge.org/
http://www.syc-cjs.org/
http://www.unep.org/tunza/youth/
http://www.neayen.org/
http://www.sayen.org/
http://www.unepangel.net
http://www.greenfamily.com.cn/
http://www.ayicc.org/
http://www.yawa.org/
http://www.eco-singapore.org/
http://www.asen.org.au/
http://eyfa.org/
http://new.unep.org/tunza/
http://www.ifsa.net
http://www.gyc3.wordpress.com
http://www.globalyounggreens.org/
上記以外にも多くの団体があります。関心ある方は、エコ・リーグにお問い合わせ下さい。
18
(密かに )み ん
な
頑張ってる
環 境 ・英 語 勉 強 法
青年環境会議に参加、運営してきたエコ・リーグ インターナショナルチームの英語お勧め勉強法をお伝えします!
英語ができなくても国際会議にはいけますが、できると世界が随分違ってきます。みなさんも頑張って下さい!
Speaking
Listening
話せなければ悔しいです
おいていかれます‥
英語の能力には、Speaking、Reading、Listening、Writing の 4 つの能力が
ありますが、僕は、会議で一番必要な Speaking の勉強に 99%の時間を
当てることをオススメします。(注:他の 3 つの能力が必要でないわけでは
ないです)。僕は会議中に「伝えたいけど伝えられない」というむずむずし
た悔しい思いをしました。(T さん)
国際会議では話が分からなければ議論についていくことができません
また、議論はニュースよりずっと早いスピードで行われますし、各国の
訛りもあります。油断せず、力を付けて下さい。(K さん)
インターネットニュースがお勧め
BBC や CNN ニュースはインターネットで聞くことができます。
BBC:http://www.bbc.co.uk/radio/
中でも BBC の One Planet というプログラムは特に環境や開発問題を扱
っているのでよく聞いています。Podcast の機能で ipod に入れて通学時
間等に聞くこともできます。
(K さん)
英語練習法
【初級】英語の 3 分スピーチ×10 個!!
環境問題や日本の環境活動について、どんなに難しい知識を持ってい
ても、それを英語として話すことができなければ意味がありません。そこ
で、よく話すと思われる以下のようなテーマで、3 分スピーチを 10 個くらい
用意し、話す内容を予めまとめておくことをオススメします。
<テーマの例>
・自己紹介(一番オーソドックスなやつ+趣味など)
・自分の専門の勉強について ・自分の夢について
・自分が環境問題に興味を持った時期やきっかけ
・環境問題に対する自分自身の意見、考え方
・自分の活動紹介 ・現在の日本について
・日本の青年の環境活動について
・日本の若者について ・日本文化について
・参加各国の印象 ・最近のマイブームの紹介
・世界の時事問題に対する自分の意見
Reading
普段読む量を
国際会議中に使う資料は原則全て英語です。
普段、英語を読む機会がない方は、とりあえず毎日英語を見て、抵抗感
を薄くした方がいいかと思います。おすすめツールは、「TUNZA マガジ
ン」。(TUNZA は国連環境計画(UNEP)の戦略環境の推進する青年の環
境ネットワーク) 環境の話題だし、英語も割と読みやすいですよ。
「TUNZA マガジン」 http://www.ourplanet.com/
(M さん)
その他にもメンバーが愛読しているニュースレター/ RSS NEWS
FEED のリストです。簡単に登録できるのでトライしてみてくださ
い!!オススメの英語ニュースレター/ RSS NEWS FEED
Japan for Sustainability (www.japanfs.org)
- the World Conservation Union-(www.iucn.org)
WWF World Wildlife Foundation (www.wwf.org)
Conservation International (www.ci.org)
Earth Negotiation Bulletin (http://www.iisd.ca/)
UN United Nation(www.un.org)
BBC BBC(www.bbc.com)
IHT IHT(www.iht.com)
Blackwell synergy (www.blackwell-synergy.com)
It’s getting hot in here(http://itsgettinghotinhere.org/)
ただ用意するだけではだめで、暗記しないと意味がないです。何回も声
に出して読んで下さい。
【中級】質問に対する答えの準備
初級で 10 個の 3 分スピーチを用意できたら、次はそれに対する質問へ
の答えを用意することをオススメします。僕は「日本青年の環境活動」に
ついての紹介を行ったことがあるのですが、発表が終わると、他国の参
加者からの質問攻めにあって大変でした!
例えば、
・自国でもエコ・リーグのようなネットワークを作りたいのだが、どうしたら
いいか?
・なぜ、日本は全国のネットワークを作れたのか?
・環境教育について、日本では発表以外にどういった内容がある?
・リユース市について詳しく教えて!! 他にもたくさんありました・・・・日
本語では分かるのに伝えられない・・・くやしいです。。。自分の内容を予
め誰かに話してみて、質問をもらっておいてそれに対する答えを事前に
用意できれば、会議の当日かなり役に立ちます。
(Tさん)
Misc.
プレゼンテーションは写真を多用
国際会議でプレゼンをすることになったら、できるだけ写真や図、実物を
持って、見て分かるものを作ることをお勧めします。(国際会議には、自分
たち以外にも英語の苦手な人もいます。) パワーポイントで 10 秒に 1 回
度程度、次つぎと写真を変えたプレゼンはとても好評でした。また活動発
表の場合は、日本語で書かれていても、団体のニュースレターやチラシ
なども雰囲気が伝わるものを見せるといいです。
口を動かす練習を!
他人の発音には寛容になった方がいいですが、自分の発音には厳しくな
った方がいいです。甘っちょろい喋りだと、普通に通じないです。へこみま
す。。。突然英語を喋ろうとすると、脳以前に口が動いてくれないので、毎
日英語を「言う」訓練をしておいた方がいいかな、と思います。素材として
は、NHK のラジオで夜、英語講座があります。それなりにためになるので、
特に素材がないなぁという方は、ぜひ試してみてください。(Mさん)
通学時間を有効に
ウィスパリング(ささやき)の練習を頑張っています。携帯プレイヤーに英
語ニュースや、英単語を入れ、毎日通学の歩いている時間や電車の中
で行なっています。電車の中では、大声にならないように注意を!小声
でも周囲より変な人に見られがちですが。 (K さん)
また、プレゼンを作る時によく使うサイトを紹介します
*英辞郎 on web: http://www.alc.co.jp/
‥オンラインの和英、英和辞書です。かなりいろんな表現が載ってい
るので英語の資料作成字にはいつも使っています。
*EIC ネット: http://www.eic.or.jp/ecoterm/?gmenu=1
‥環境に特化したの用語、キーワードの検索ができます。用語の意味
や関連サイトも知ることができます。
*市民のための環境学ガイド: http://www.yasuienv.net/
‥(英語を目的としたサイトではありませんが)環境活動を行なう上で
知っておきたいニュースや考え方がとても分かり安く紹介されており、
プレゼンの内容の参考にしています。 (Kさん)
ボランティアをしながら英語のスキルアップ!
英語友達を‥
英訳や和訳などのボランティアを行なうことができます。チェックはプロ
方が行なってくださり、環境のボランティアをしながら、英語のスキルア
ップを行なうことができますね。(Kさん)
※ボランティア情報は、P12 をご覧ください。
ひそかに、英語を身に付けたい人は多いはず。友人や恋
人と英語会話タイムをつくり、日常で英語を使うよう心が
けています。英語が少し話せても、慣れていないと国際会
議に行くと英語を聞く・話す行為だけで疲れてしまい議論
に集中できなくなります。(K さん)
19
行ってみよう!!
でも、その前に
国 際 会議 の3つの疑 問 ・課 題 ・アドバイス
青年も参加できる環境の国際会議が多く開催されています。
非常に活発な海外の環境活動を聞いたり、多くの同じ志を持つ友人に出会ったりすることは、あなたの今後の活動を大
きく変えてくれるかもしれません。でも、ただ体験するだけでは、お金・時間・エネルギーの無駄遣いになってしまいます。
以下のアドバイスを参考にし、よりよい体験をしてください。
ょう。
*海外の青年の議論のレベルの高さにも驚かされるでしょう。質問されても
全く答えられないことがないように。最低限、日本の環境政策などはしっか
り勉強して臨みましょう。
3 つ の 疑 問???
Q1:英語ができないのですが、国際会議にいけますか?
A:なんとかなります。まずは一度行ってみることをお勧めします。簡単な単
語を使っての会話や、ジェスチャーなどでも楽しくコミュニケーションをとるこ
とができるでしょう。また一度国際会議にいって海外に友達ができると、日
本に帰ってからも英語でメールを書くことによって上達するきっかけにもなり
ます。英語を気にせず、是非チャレンジしてほしいと思います。
しかし、初めて国際会議に行った人のほとんどが、もっと英語を話せるよ
うにしたい!と言います。もっと英語ができると、もっと話すことができたの
に、分かり合うことができたのに‥と、とても悔しい思いをすることが多いよ
うです。英語の勉強は惜しまずにしましょう。
3つのアドバイス☆☆☆
①会議に行く前に
その会議は、本当に大丈夫!? ‥ほとんどの場合は、いい体験を与えて
くれる会議だと思いますが、行ってみたら国際会議とは名ばかりで開催国
の人がほとんどだったというケースや、運営団体が途中で開催資金を持ち
逃げして会議中止になったというケースも聞きます。申し込む前に、過去そ
の団体が行った事業等を調べたり、主催者と連絡を密にとることをお勧めし
ます。
Q2:国際会議の情報はどうやったら得ることができますか?どんな国
際会議がありますか?
A:この本を活用してください。一度国際会議に行くとその繋がりで似たような
テーマの国際会議に誘われることが増え、情報も増えるでしょう。
国際会議の内容、参加者は会議によって全く違います。日本の団体が日
本で主催するイベントでは、参加者の大部分が日本人という場合がほとん
どです。逆に海外の団体や国際機関が主催するイベントは、日本人がほと
んどいない(1人だけの)場合もあります。また、参加者の構成も様々で、専
門家の会合もあれば誰でも参加できる会合もあります。自分の参加したい
会議がどのような人向けなのか、その団体が主催した過去のイベントを調
べてみることも必要です。
持ち物‥普通の海外旅行の準備に加え、以下のようなものがあるといいで
しょう。
□あなたの環境活動が分かるもの
‥日本語でもいいので、活動リーフレットや、ステッカー、エコバック等、目に見ええて
活動が分かるものがあれば喜ばれます。
□日本の環境活動・環境政策等が分かるもの
‥あなたの活動以外に日本にはどのような活動があるのか、どのような戦略のもと
活動しているのか、政策はどうなっているのか、日本の環境によい伝統の知恵等、
非常に深く聞かれることも多いです。※エコ・リーグインターナショナルチームのウェ
ブサイトでは、日本の一般的な青年の環境活動紹介した冊子がダウンロードできま
す。ご自由にお使いください。
Q3:そもそも国際的なネットワーク、国際会議に参加することはど
ういう意味がありますか?
1.文化・社会背景の全く違う人たちと話をすることができて、既成概念を超
えて、自分達の活動を考えることができるようになります。
2.同じ志をもつ仲間が世界中にいることを知ることが出来ます。また、環境
活動という効果が目に見えにくいものも、自分の友人たちの繋がりがあると、
他国の問題と自分が切っても切れない関係だと分かるでしょう。
3.世界中の青年で情報交換をし、活動を高めあうことができます。
海外のすばらしい環境活動の事例を知り、日本での活動につなげることも、
また海外の人に言われて気付く自分のこれまで行ってきた環境活動の良さ
もあるでしょう。(このガイドブックで、きっと上記以上のことが分かると思います。)
□ちょっとしたギフト
‥海外の参加者には、スモールギフトを用意していて、仲良くなった人には帰り際に
くれることがよくあります。また現地でお世話になる人も何人もいるでしょう。
□マイ箸
‥普段持ち歩かない人も、これを機会にどうでしょう?会話の糸口にもなります。
□名刺
‥ 顔 写 真 つ きだ と 後 々 ま で相 手 もよ く 覚 えて く れ る で しょ う 。ま た 、Skype や
Messenger、FaceBook などの ID も取得しておくとその後の連絡も頻繁にとれま
す。
□ゆかた
‥青年向け国際会議は、文化交流やディナーパーティーの時間がとられていること
が多い。その場合は、ゆかた等を持って行くと非常に喜ばれる。
□フォーマルウェア
‥会議によってまちまちですが、ドレスコードを厳しく定めている場合が多い。また
会議の中でフォーマルな開会式やディナーを開催する場合もあります。
3 つ の 課 題◇◇◇
Ⅰ.会議に行っただけでは‥
いくら国際会議のよさがあっても、ただ参加してきただけでは、意味がありま
せん。会議前に、会議の参加目的を再考し、準備をしっかりしましょう。また
会議中は、自分の持っているものを世界の若者達に伝え、会議後は自分の
得たものを持ち帰り、伝え、海外で知り合った友人と一緒にプロジェクトを始
めたり、実行してみることが大切です。なんらかの形で実践することができ
て初めて、会議に行った意義が出てくるのです。
②会議中は 積極的に!
英語の壁もありすぐには馴染みにくいこともあるかもしれないけれど、ともか
く自分から積極的に話かけてみましょう。英語が分からないときは、もう少し
ゆっくり話をして欲しいと頼んでもいいです。(青年の会議なら、快く受け入
れてくれる場合が多いです)。可能であれば、スピーチや議事録係、ファシリ
テーターを申し出て、スキルを高めてください。
また、コーヒーブレイク等の空き時間を有効活用してください。積極的に話
かけ、交流を心がけてくださいね。(ブレイクこそ、会議本番だという人もいま
す。)
Ⅱ.お金がない‥
そうなのです。海外に行くことは、多くの場合お金がかかります(航空券代の
支給や参加費の割引を行っている会議もありますが、大体途上国の青年
が対象です)。 国際会議の支援をしている助成金や、国際会議や海外体
験プログラムを持っている大学もありますので、しっかり調べてみましょう。
そして、たとえ自費で参加することになっても、(いい会議は)自分への投資
と思い是非行ってほしいと思います。社会人になるとお金はできますが、参
加する時間がありません。
③帰ったら
まず、帰りの空港や飛行機の中で、名刺の整理(名刺にどんな人で、今
後どういう繋がりを持ちたいかを記入する)と、会議の報告(日本のサーク
ルの友人等に向けた報告)を書くことすることをお勧めします。
家に着いたら、今後連絡をとりたい人には、すぐにメールを入れましょう。
メッセンジャーや SNS が分かるのならそちらの方が有効です。
会議でアクションプランなどを話していたら、実行に移していきましょう。
会議に参加できなかった国内の友達に体験や学んだことを伝えることも
あなたの使命です。
Ⅲ.国際会議慣れしていない‥
全く文化・習慣・社会的背景の違う人達の集まる場所です。運営方法がイ
メージするものと違ったり、お祈りがあったり、初めての国際会議は驚きの
連続だと思います。無理に違う文化に合わせる必要は全くない(不快な場合
は、正直にでも丁寧に相手に伝えることも大切)ですが、互いを尊重し、異
文化体験を楽しむ心構えもとても大切です。
*特に東南アジア等では、数時間遅れで会議が進行されることもあります。
時間どおりに会場に行っても主催者さえいないこともありますが、そんなも
のだと慣れてしまい、空いた時間を他の参加者との交流に有効活用しまし
Sustainability!
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国際会議(交流イベント)を開催したくなったら!?
体験したら、次は自分で国際的なイベントや事業を始めてみませんか?
ここでは海外の青年を招いて日本で開催するイベントの運営アドバイスをまとめてみました。
1. 開催前
2. 開催中
(1) 海外向け広報
①ツテをたどる
・海外の友人、他の国際会議・国際交流事業などで知り合った人に団
体・個人を紹介してもらったり、つながりのある国際青年ネットワークに広
報を依頼しましょう。
比較的安全・確実、イベントの趣旨を理解した上で応募してもらえる
反面、拡張性に欠ける、知人の紹介だと難があっても断りにくいといった
こともあります。
②インターネットの活用
・自前のウェブサイトを充実させるほか、SNS を利用すると便利
TakingITGlobal(http://www.takingitglobal.org/)ではイベント登録が可能
です。幅広く呼びかけられる、現時点でまったくつながりのない人からも
応募してもらえる長所があり、応募者がどのような人物かわかりにくいの
が難点です。
(1) 空港
飛行機は概して遅れることを覚悟して気長に待ちましょう。また入管
で手間取るケースも(特に来日することが少ない途上国の人など)あ
ります。送迎に行く場合、途中駅のエレベーターの場所を知っている
と便利です。
(2) 海外青年へのオリエンテーション
・困ったことがあったときには、まず会議スタッフに相談するよう最初
に念を押しておくといいでしょう。
・面会要請への対応ルールを設けておくと便利です。
海外青年の親類、友人、先生などが日本に滞在しており、面会を
求めてくる場合があります。
・施設利用状況には細心の注意を!! 海外青年は、こちらが思いもしな
かったような施設の使い方をすることがあるので注意を。
★リスク軽減は応募・選考プロセスとイベント趣旨と団体の力がカギ。
(3) 生活サポート
①個室風呂を好きな時間に使えるようにしたほうがよいです。一回く
らい日本文化の大浴場を体験してもらってもよいですね。
②日本では水道水が飲めると説明しても、あまり飲む人はいないの
で、個人用 Bottled Water(またはそれに準じるもの)を提供すること
をお勧めします。
③食事は、毎食十分な時間を取ること(90 分程度)といいでしょう。
日本食にこだわりすぎなくてよいと思います。宗教や信条によって
食べられるものが違いますので、十分に配慮しましょう。
④インターネット・PC は、ニーズ大(スタッフにとっても)です。
PC はウイルスに感染するリスクが大きい(海外青年の接続するサ
イトや持参した USB メモリなどから)ので、万全の対策を!
⑤日本円への両替を希望する人が現れることがあるので、レートと円
を用意しておくと便利です。
⑥Re-confirm が必要な航空会社があります。電話をかける段階、電話
の会話において、もし困っていたら助けてあげましょう。
(2) 募集要項
・参加費補助や割引を行う場合は、基準を可能な限り詳細に記した方が
よいですし、ビザの関係もあるので、募集期限は十分に余裕を持って設
定すべきです(約 2 ヶ月前)
(3) 応募
・参加が決まってから何度も問い合わせるのはとても大変(返信が来な
い恐れも大きい!!)なので、特にビザ申請手続き、宿泊予約、保険申込な
どに必要になる情報は応募用紙に記入してもらうようにするとよいです。
氏名(パスポートと同じ表記 中国人の場合は漢字も必要)、住所、電話番号、性別、
生年月日、インターネットでの連絡先(複数)、緊急連絡先、所属の正式名称(学校、
勤務先など)等
・食事の内容、既往症、身体障害など特別な配慮の必要があるかも聞い
ておきましょう。
・簡単な推薦状や課題作文を課すのもよいでしょう。
(4)参加決定後
①こちらから送るべき書類としては、参加決定直後には、Invitation
Letter と General Information、今後の参加手続きについての情報
をまとめて送り、直前期(本番の半月∼10 日前くらい)に、Practical
Information (会場所在地、電話番号、国内交通手段、気候などの
具体的な旅行情報)を送ります。
②海外青年からは、パスポートのコピー(身元確認、重要な個人情
報の確認)や Flight Information(便名、時間、前泊・後泊の希望、送
迎希望の有無など)を送ってもらいましょう。その他、プレゼンテーシ
ョン、展示物の持参などの依頼も早めにしておくとより良いです!
(4) リスクへの対応
①病気・ケガなど緊急時の搬送先、対応手順をマニュアル化しておく と
よいでしょう。英語の通じる病院を調べておくのも手。
②迷子を想定して、海外青年の名札に、緊急連絡先を書いて入れておく
とよい(施設の住所、スタッフの電話番号など)です。
(5) 自由時間
・「アキバ」(安価な家電製品)へのニーズは依然大きいので、詳しい人
がいると重宝するでしょう。
(6)その他
・スタッフも積極的に交流を!
(5) ビザ(査証)の申請
観光ビザで来てもらえると、申請の手間が少なく便利だと思われる。
それが難しい場合は、短期商用等という枠での「招聘」をすることに
なります。請手続きの基本については外務省の査証案内のサイトを
参照してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/annai/index.html
3. 会計
(1) 為替レートの取り扱い
・いつの時点の、どのようなレートを使って換算するのか、明確な基準
が必要です。 (換金時のレートが最適か?)
こんな便利なサイトもあります。: http://www.xe.com/ucc/
(6) プログラム編成
・一日目は Registration と Welcome Party のみ、二日目の朝、開会に
しておくと余裕があってよいでしょう。
・夜はダンスパーティー?
海外で行われる青年の国際会議では夜はダンスパーティーなどがあ
ったりします。ダンスパーティーとはいかなくても、文化交流・文化交
流などのような楽しい時間があった方がいいでしょう。日本人的「合
宿」感覚でギチギチのプログラムを組むのはおすすめしません。
(2) 参加費補助を・海外青年(特に途上国在住者や日本から遠い人)に
行う場合は、事前にルールを決めて募集時から可能な限り明確に提
示しておきましょう。後になって混乱すると、参加者間での不公平感の
モトになりかねないです。気をつけましょう。
(3)参加補助金の受け渡し
・海外送金は手数料が高いので、できるだけ来日中に現金で決済して
しまいましょう。領収書・半券(あるいはそのコピー)は必ず来日中に
受け取るようにして、領収書がなければ補助金は渡さない!と強く言
っておきましょう。忘れる人が多いです。
メリハリのある充実した会議にするために準備は入念に★開催に満足することなく、アクションにつなげていくことが大切
です!会議後のフォローアップを忘れずにしましょう!その他、お気軽にエコ・リーグにご相談下さい。
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おわりに
内容に関するお問い合わせは各参考情報をご参照いただきますようお願いいたします。
その他相談などエコ・リーグインターナショナルまでお寄せください。これからも、よりよい活動のために少しでもお役
に立てたら幸いです。このガイドブックは、世界のほんの一握りの情報に過ぎません。ここから一歩を踏み出して、ど
んどん自らの道を切り開いていってください。
Well, you know, all roads lead to Earth!!!
最後になりましたが、
このガイドブック製作にご協力をいただきました皆様、特に執筆者の皆様、本当にありがとうございました。
多くのお世話になった方々の期待を裏切ることのないように、これからもエコ・リーグは邁進していきたいと思います。
エコ・リーグとは
全国青年環境連盟(エコ・リーグ)は 1994 年 8 月に正式に発足した環境NGOで
す。環境問題について考え、話し合いたい、何かしたい、情報を得たい、仲間を
探したい、等…様々な思いを持った人々にとって、探し求めるものを見つけること
のできる「場」であることを目指しています。エコ・リーグは全国的なネットワーク
を支えるためのサポート機関であり、現在約 300 団体 3000 名をネットワークして
います
現在の主な事業
・ ギャザリング(環境交流会)
・ 全国大学生環境活動コンテスト(通称エココン)
・ 環境就職進路相談会
・ 各種ワークショップ・スキルアップトレーニング
・ UNEP-TUNZA の日本窓口団体としての活動
エコ・リーグインターナショナルチームとは
エコ・リーグ インターナショナルチームは、エコ・リーグの国際部門です。
以下のような活動を通じ、世界の若者の環境活動を応援しています。
④協働する:プロジェクトの提案・サポート(予定)
二国間・多国間でのプロジェクトを提案し、
そのサポートを行っていく予定です。
③繋がる:会議・集会の立案・実施
フェイス to フェイスの情報共有の場を設け、
青年が国を超えてつながるのをサポートします。
②発信する:日本の青年の環境活動・意見の紹介
*UNEP TUNZA 北東アジア青年環境ネットワークの
日本窓口を行っております。
海外でも有益な情報を中心に、ホームページ,
*ボランティアスタッフを随時募集しております。
ニュースレター等を通して情報を発信していきます。
*国際・環境に関心のある青年の情報交換メーリングリスト
また、国際的に活動したい青年の人材育成を行います。 を運営しています。
①知る:青年環境活動の情報の蓄積・発信
*みなさまの環境×国際の体験談やイベント情報をお寄せ下さい。ホ
ームページ やメーリングリストで随時紹介させていただきます。
詳しくはインターナショナルチームにお問い合わせ下さい。
海外での青年の活動情報を蓄積し、日本の青年に伝
えることによって、日本の青年の啓発を行います。
Special Thanks
表紙/裏表紙デザイン:大塚拓
環境英語:菊地理美/ 北俊宏 ほか
体験談:体験談を書いて下さった方がた
編集:エコ・リーグ
インターナショナルチーム 石黒玲子/ 北橋みどり
発行日:2008 年 3 月発行
発行者:エコ・リーグ(全国青年環境連盟)
エコ・リーグ(全国青年環境連盟)
住所:〒162-0825
東京都新宿区神楽坂219 銀鈴会館507
電話: 03-5225-7206(FAX兼用)
e-mail:[email protected]
URL:http://el.eco-2000.net/ (エコ・リーグ)
URL:http://gathering.eco-2000.net/global/(国際チーム)
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