ディジタル合成方式周波数シンセサイザ OSC-16DH

ディジタル合成方式周波数シンセサイザ OSC-16DH
特 長
=ディジタル合成方式のため発振周波数精度及び安定度がよい。
=1 2 ビットDAコンバータを採用のため、波形純度がよい。
=発振周波数範囲が極めて広範囲。
=1周器波形をフル・デコード(アドレス空間 1K)しているので、任意波形を
作成できる。
(標準品は正弦波、三角波、ランプ波、アンチログ波を内蔵)
=ディジタル方式のため、高速にて周波数設定が可能。
=外部分周器を付加することにより発振周波数を下げられる。
概 要
DACを除き全ディジタル回路であるため、周波数の切り替えも高速で、しか
また、4相出力(HC-MOS)を備えているので、例えばロータリ・エンコ
ーダの疑似信号発生器としても応用できます。
10Hz∼159.99kHz
=発振周波数精度
設定周波数の±0 .0 1%以内
=発振出力振幅
10VPP±2 %以内(@1kHz)
=出力波形
正弦波(低周波なら三角、ランプ波も使用可能)
=発振出力安定度
±2 5 P P M / ℃ 以 内
=出力終端抵抗
6 0 0 Ω±2 0 %以内
=高調波ひずみ
-50dBm以下
=電源電圧
±1 5 V±10 % 及び +5V±1 0%以内
=電源電流
±2 5 mA及び+3 0mA以下
=外形寸法
7 3 ×5 8 ×2 0 mm
=重量
1 5 0g以下
CLK IN
RST
CLOCK
GEN.
24 16D=1.024M
16B=4.1943M
600Ω 27 WAVE
OUT
28 GND
19∼ 22
TIMING
OUT(T 4 ∼ T1)
17,18
WAVE
SELECT(W1, 2 )
29,30 0V
31,32 +5V
33,34 0V
35,36 -V cc
37,38 +Vcc
WAVE DATA ROM
10BIT ADDRES GEN.
23
16BIT ADDER /LATCH
26
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
LSB
FREQ.DATA
0.9
端子番号
0
25
ピン間隔は2.54mm
■端子接続表
■OSC -16DH 内部構成
CLK
OUT
CLK
OUT
(底面図)
20
=発振周波数範囲
12BIT DA CONV
BOTTOM VIEW
19
21
23
25
27
29
31
33
35
37
38
8 (8.68)
主な規格
20.32
58
も波形の乱れも全く無いので、広範囲な用途に使用できます。
22.86
バータです。
1
3
5
7
9
11
13
15
17
18
48.26
レスを発生するアドレス・ジェネレータ、波形データROM、12 ビットDAコン
25.4
73
63.5
22.86
内部構造は、直接ディジタル合成方式で、基本的な部分は、波形メモリのアド
(6.14)
周波数をコントロールできる高精度な波形周波数発生器です。
■外形寸法図
□
OSC-16DHはC- MOS及びTTLレベル(プルアップ抵抗必要)で発振
MSB
1∼16
信号名称
備 考
DATA
16Bitデータ
17
W1
波形選択
18
W2
〃
19
T4
270°
20
T3
180°
21
T2
90°
22
T1
0°
23
CLK-IN
クロック入力
24
CLK-OUT クロック出力
25
CLK-OUT 反転クロック
26
RST
リセット
27
OUT
出力端子
28
GND
接地
29,30
0V
電源 0V
31,32
+5V
ロジック電源
33,34
0V
電源 0V
35,36
−Vcc
電源 −
37,38
+Vcc
電源 +
基本的な使い方
=周波数の設定は、正論理4桁BCD(最上位のみ 16 進)または 16 ビット・バ
イナリで設定します。入力端子は 74HCシリーズC- MOSロジックですから
、LS−TTLでデータを設定する場合は、各入力端子にHレベル確保のための
プルアップ抵抗を挿入してください。
また、ディジタル・スイッチなどの接点信号で駆動する場合は、内部にプル
ダウン抵抗を内蔵してないので、4.7kΩ 程度の抵抗を付加します。
=出力波形の選択は 17、 18 番ピンの2ビットで行い、4通りの波形を選択でき
ます。正弦波の場合、各端子は"L"レベルにセットしておきます。
=タイミング出力( 22 ∼19 番ピン)は、0 、9 0、1 80 、2 70 度位相差信号を同時
出力でき、本モジュールの付加的な機能です。0、9 0 度出力を使用して、ロ
写真1
ータリ・エンコーダなどの2相出力と同等な疑似信号を作成できます。
C- MOS出力のため負荷に注意して御使用ください。
=クロック入出力端子は独立しています。標準的な使い方では、入出力を接続
して使いますが、発振周波数を 0.1Hz∼1.599 9kHz( 6.5 5 35kHz)とし
たい場合は、出力( 24 番ピン )と入力( 23 番ピン )の間に 1/10 のC - MOS
分周器を挿入してください。
クロック出力端子を他の目的に使用することが可能で、1 6Dタイプでは、
1.0 24 MHz、1 6 Bタイプでは、4.19 4 3MHzです。
=リセット端子( 26 番ピン)は、入力端子開放でHレベルになっています。
正弦波の場合にリセット( ”L”レベルにする)すると、位相が 0 度に固定
され、ちょうど発振が停止したのと、同等になります。リセット解除後はゼ
ロ位相で発振を開始しますが、逆にリセットした瞬間は位相は不確定ですか
ら注意してください。
=発振出力端子( 27 番ピン)には内部にて 60 0Ωの抵抗が直列接続されていま
す。開放出力電圧は、10VPPで、出力端子を 6 00Ωで終端すると、出力電圧
が 1/2 になるほか、波形ひずみの点からも好ましくありませんから、6 00 Ω
以上のインピーダンスで受けてください。
=発振周波数を高速にて可変する場合は、周波数設定データ 1 6 ビットを同一
タイミングでセット(16 BIT- DATA LATCHを使用 )してください。
=写真1はOSC-16Dの最悪条件での高調波スペクトラムで、2次が−6 0 dB
m、3次が−6 6 dBm、4次が−7 0 dBmとなっています。
=写真2はタイミング出力波形で、上からT1、T2、T3、T4( 22 番ピン∼1 9
番)で、各々9 0 度の位相差があります。
27
DIGITAL SYNTHESIZER
OSC-16
DATA
28
29,30
31,32
33,34
35,36
MSB
37,38
W1 W2
17 18
T1
T2
T3
T4
22 21 20 19
サイン波
L
L
0°90°180°270°
アンチログ
H
L
タイミング出力
三角波
L
H
ランプ波
=OSC−16DHは従来製品より最高
発振周波数が 10 倍になっているため高
調波除去用ローパス・フィルタが内蔵
されています。
H
H
W1
W2
ーダンス 6 0 0Ωで終端してください。
=正弦波以外の波形で、高い周波数設定
を行うと内蔵のLPFのため波形が悪
くなりますので、三角、ランプ、アン
チログ波の最高周波数は数kHz以下で
LSB
16
使 用 上 の 注 意 事 項
このため出力端子は必ず特性インピ
代 表 的 な 特 性
1
写真2
CLK
RST
24 23
26
1/10 div
0.1Hz ∼1.5999kHz
( 6.5535kHz )
基本的な使い方
使用してください。
OUT PUT
GND
0V
+5V
0V
-15V
+15V