第2章 環境 NGO について 本章では,はじめに NGO と NPO の定義をのべた後,環境 NGO とは何かを説明する. つぎに日本の NGO,NPO に関する法人制度について説明し,日本の環境 NGO の概要を 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』収録の 4,227 団体についてのべる.最後に環境 NGO の会 員区分および年会費について言及したうえで,日本と欧米の会員数を比較する. 2.1 NGO とは何か NGO とは“Non-Governmental Organization”の略で,「非政府組織」と訳される.広 い意味では,政府機関でないすべての組織を指す.以下では,まず国連 NGO の定義につい てのべ,つづいて日本で活動する NGO を取りまとめている『平成 10 年版環境 NGO 総覧』 と『国際協力 NGO ダイレクトリー2000』の 2 冊における NGO の定義から,NGO とは何 かを説明する. 国連 NGO1) 国連 NGO とは,国連憲章第 71 条に規定されている,経済社会理事会との協議資格を持 つ NGO のことである.もともと NGO という言葉が同 71 条で使われはじめた用語であっ たことから,かつては NGO といえばこの国連 NGO のことをいった.しかし,近年ではこ の経済社会理事会との協議資格の有無にかかわらず,環境問題や人権問題,開発問題など の地球規模の問題に取り組む民間の団体を NGO と呼ぶのが一般的である. 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』2)3) 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』では環境 NGO を「民間の非営利団体で環境保全活動を 実施している団体」と定義している.ただし,「民間で非営利」であっても,学校そのもの や生徒会,ゼミ等は除外している.また,自治会,婦人会,子供会,老人会も市町村単位 以上の団体や連合体に限定している. 『国際協力 NGO ダイレクトリー2000』1)4) 『国際協力 NGO ダイレクトリー2000』では NGO を「国際協力を行う非政府・非営利の 市民組織」と定義している.こう表現するようになったのは,NGO を取り巻く情勢の変化 からである. 『国際協力 NGO ダイレクトリー』は NGO 活動推進センターが 1988 年から隔年で発行 している国内 NGO に関するデータ集であるが,1988 年版では NGO を「民間公益団体」 と表現していた.その後,NGO の認知度が国内でも高まるにつれて,「民間公益団体」で は抽象的で漠然としているとの理由から,1992 年版から 1998 年版では「国際協力(に携 わる)市民組織」と表現するようになった.しかし,1998 年 12 月に「特定非営利活動促 2 進法」いわゆる「NPO 法」が施行され,「NGO」と「NPO」の用語の解釈に混乱が生じて いたことを受けて,2000 年版では「国際協力を行う非政府・非営利の市民組織」と表現を 変更している. 2.2 NPO とは何か NPO とは“Non-Profit Organization”の略で,「非営利組織」と訳される.非営利組織 の「非営利」とは,その組織が事業活動で利益をあげないことを意味するのではなく,そ の組織があげた利益を構成員に分配しないことをいう.この点が営利組織である「企業」 と異なる.ここでは,ジョンズ・ホプキンス大学非営利セクター国際比較研究プロジェク ト第 1 段階の NPO の定義についてのべる. 『NPO が開く新世紀』5)によれば,ジョンズ・ホプキンス大学の非営利セクター国際比 較研究プロジェクトは,NPO の実態をとらえるために世界各国の NPO の国際的な比較研 究を行っており,そのプロジェクトの第 1 段階で,世界 12 ヶ国の NPO の経済規模や NPO の歴史,法制度などをまとめるとともに NPO を表 2-1 のように定義している. 表 2-1 NPO の定義 5) 1. 正式の組織であること 「正式」とは法人であることではなく,組織として体裁を整えていること 2. 民間であること 政府の外郭団体をふくまないこと 3. 利益を分配しないこと 団体の活動によって発生した利益を団体の構成員に分配しないこと 4. 自己統治的であること 他の組織によって支配されておらず,組織を管理する能力があること 5. 自発的であること 6. 非宗教団体であること 7. 非政党団体であること 6,7 は技術的な問題として加えている ジョンズ・ホプキンス大学非営利セクター国際比較研究プロジェクトによる (出典)NPO 研究フォーラム:NPO が拓く新世紀,pp.16-18,清文社(1999) 2.3 環境 NGO とは何か これまでのべたように NGO や NPO はどちらも「非政府かつ非営利」の団体を指す言葉 である.そのため NGO と NPO を明確に区別することはできない.既存の研究や文献では, 環境保全を目的とする NGO や NPO を「環境 NGO」とよぶこともあれば「環境 NPO」と するものもある. しかし本研究では, 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』に収録されている団体を調査,分析の 対象としているため,環境保全を目的とする NGO や NPO,市民団体などを「環境 NGO」 と総称することにする. 3 2.4 日本の NGO と NPO に関する法人制度 ここでは日本の NGO と NPO に関する法人制度についてのべる. 日本の法人制度とそれを規定する法律を示したものが表 2-2 である.ただし,この表は特 殊法人と認可法人はのぞいている.この表は団体の目的が「営利であるか否か」 , 「公益(不 特定多数の利益)であるか否か」に着目して分類したものである.NGO と NPO はこの表 の「非営利で公益」を目的とする公益法人(表のグレー部分)に該当すると考えることが できる.また,非営利である点に注目すれば中間法人も含むことができる. 表 2-2 法人の分類と関連法規 6) 非営利 公益法人 公益 非公益 社団法人(民法) 財団法人(民法) 学校法人(私立学校法) 社会福祉法人(社会福祉事業法) 宗教法人(宗教法人法) 医療法人法(医療法) 更生保護法人(更生保護事業法) 特定非営利活動法人(特定非営利活動促進法) 中間法人 労働組合(労働組合法) 信用金庫(信用金庫法) 協同組合(各種の協同組合法) 共済組合(各種の共済組合法) 営利 公共企業 電気会社(商法・個別事業法) ガス会社(商法・個別事業法) 鉄道会社(商法・個別事業法) 営利企業 株式会社(商法) 合名会社(商法) 合資会社(商法) 有限会社(有限会社法) 相互会社(保険業法) (出典)総理府編:平成 11 年版公益法人白書,pp.4,大蔵省印刷局(1998) 2.5 日本の環境 NGO について つぎに『平成 10 年版環境 NGO 総覧』収録の 4,227 団体をとりあげ,日本の環境 NGO の概要について見ていく. 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』について 2)3) はじめにここで取り上げる『平成 10 年版環境 NGO 総覧』について説明しておく. 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』とは(財)日本環境協会が日本の環境 NGO に対して実 施した調査を整理編集し名簿として取りまとめたものである.その収録団体数 4,227 は, 国内の環境 NGO に関する総覧としては最大を誇っている. 収録データは,『平成 7 年版環境 NGO 総覧』の調査対象リストおよび,同協会が新たに 入手した情報をもとに環境保全活動を実施していると判断した非営利の民間団体をリスト アップし,各団体に調査票を送付,記入してもらう方法で調査したものである.調査は本 4 調査を 96 年 11 月 20 日から 12 月 20 日にかけて 10,954 団体に対し,補足調査を 97 年 2 月 3 日から 20 日にかけて 295 団体と 6 月 10 日から 30 日にかけて 346 団体に対しておこ なっている. 調査の対象は「民間の非営利団体で環境保全活動を実施している団体」である.ただし, 「民間で非営利」であっても学校そのものや生徒会,ゼミ等は除外している.また,自治 会,婦人会,子供会,老人会も市町村単位以上の団体や連合体に限定している. 調査された項目は表 2-3 のとおりである.表左端の☆印は第 3 章で本研究の分析のため に使用したデータ項目である. 表 2-3 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』の調査項目 調査項目 団体名 所在地 代表者・事務局責任者 設立年月 電話番号・FAX 番号 メールアドレス ホームページアドレス 年間総収入・総支出 組織 団体目的(どちらかひ とつ) 内容 郵便番号,住所 氏名 単位千円 スタッフ数,個人会員数,団体会員数 1 環境保全が主目的,2 主目的ではないが活動の柱のひ とつ ☆ 1 実践,2 普及啓発,3 調査研究,4 他団体の活動支援, 活動形態(複数回答) 5 政策提言,6 その他 ☆ 活動分野( 10 選択肢の 1 森林の保全・緑化,2 自然保護,3 大気環境保全,4 うちから 4 つまで回 水環境保全,5 砂漠化防止,6 リサイクル・廃棄物,7 答) 消費・生活,8 環境教育,9 地域環境管理,10 その他 ☆ 活動地域(9 選択肢の 1 同一市町村の区域内,2 複数市町村の区域内,3 同一 うちから 4 つまで回 都道府県の区域内,4 複数市町村の区域内,5 国内全域, 答) 6 国内その他,7 アジア,8 アフリカ,9 海外その他 定期刊行物 主要なものひとつとその発行頻度 団体の概要 主な活動例 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』2)より作成 日本の環境 NGO の概要 つづいて,環境事業団地球環境基金部業務課のホームページ 3)から入手した「平成 10 年 版環境 NGO 総覧調査の詳細」のデータをもとに作成した図 2-1∼9 を用いて日本の環境 NGO の概要をのべる. 5 所在地 図 2-1 は環境 NGO の所在地を地方別の団体数の割合であらわしたものである.ただし所 在地については,元々のデータは都道府県別であるが,図を見やすくするために所在地を 以下の 6 つの地方に分類した.北海道東北,関東(東京都のぞく) ,東京都,北陸中部,近 畿,中国四国九州.(都道府県別の団体数は引用 web ページを参照.) 近畿 12.1% 中国四国九州 20.7% 東京都 14.9% 北陸中部 19.0% 関東(東京都 のぞく) 15.2% 図 2-1 n = 4,227 北海道東北 18.1% 環境 NGO の所在地方別団体数の割合 3) 注)北海道東北は北海道と東北地方,北陸中部は北陸と中部地方,中 国四国九州は中国,四国,九州地方および沖縄県の合計である. 所在地は中国四国九州が 20.7%と最も多く,ついで東海,北海道東北,関東(東京都の ぞく),東京都,近畿となっている.地方別のこの図からはわからないが,都道府県別では 東京都にある環境 NGO の団体数が突出している. 設立年 図 2-2 は年代別に,設立された環境 NGO の団体数を示したものである. n = 4,093 1,191 団体数 1,200 800 400 141 201 ∼1949 50 1,161 996 403 0 図 2-2 60 70 設立年代 80 1990 ∼ 年代別の設立環境 NGO の団体数 3) この図から多くの環境 NGO が 70 年代以降に設立されていることがわかる.この背景と しては,国内における環境問題が 60 年代から 70 年代にかけての公害問題をきっかけに, 注目をあつめるようになったことをあげることができる. 6 年間総収入 図 2-3 は環境 NGO の年間総収入の分布を示したものである.階級は常用対数を用いてい る. 団体数 n = 3,545 2,252 2,500 1,250 840 285 0 0∼1 1∼10 115 53 10∼100 100∼1,000 1,000∼ 年間総収入(百万円) 図 2-3 環境 NGO の年間総収入の分布 3) 年間総収入は「100 万円未満」が最も多く 2,252 団体,以下,収入が増えるにつれて団体 数が少なくなっている. スタッフ数 図 2-4 は環境 NGO のスタッフ数の分布を示したものである.ただし,ここでいうスタッ フ数とは常勤,非常勤,有給,無給を問わず,その団体の企画・運営等に定常的に携わっ ている者の数のことをいう. 団体数 1,800 n = 2,830 1,667 1,025 1,200 600 78 60 0 1∼10 図 2-4 11∼50 51∼ 100 スタッフ数(人) 101∼ 環境 NGO のスタッフ数の分布 3) 注)スタッフ数とは常勤,非常勤,有給,無給を問わず,その団体の企画・ 運営等に定常的に携わっている者の数のことをいう. スタッフ数が最も多いのは 1∼10 人が 1,667 団体,ついで 11∼50 人が 1,025 団体,51∼ 100 人が 78 団体,101 人以上が 60 団体と,スタッフ数が 50 人以下の団体が全体の 64.3% を占めている. 7 会員件数(会員の個人および団体を合計した数) 図 2-5 は環境 NGO の会員件数(個人会員数と団体会員数を合計した数)(以下,会員件 数)の分布を示したものである.階級は常用対数を用いている. 団体数 n = 3,683 1,868 2,000 1,284 1,000 296 163 72 0 1∼ 10 図 2-5 11∼100 101∼1,000 1,001∼10,000 10,001∼ 会員件数( 個人会員数と団体会員数を合計した数) 環境 NGO の会員件数(個人会員数と団体会員数を合計した数)の分布 3) 会員件数は 11∼100 が最も多く 1,868 団体,ついで 101∼1,000 が 1,284 団体となってい る.会員件数が 10,001 以上の団体はわずか 72 団体しかない. 団体目的 図 2-6 は環境 NGO の団体目的別団体数の割合を示したものである. n = 4,213 主目的ではな いが活動の柱 のひとつ 62.2% 図 2-6 環境保全が 主目的 37.8% 環境 NGO の団体目的別団体数の割合 3) 団体目的は「環境保全を主目的とする」環境 NGO が 37.8%,「主目的ではないが活動の 柱のひとつとする」ものが 62.2%と,「環境保全を主目的とする」ものより「主目的ではな いが活動の柱のひとつとする」ものの方が多い. 8 活動形態 図 2-7 は環境 NGO の活動形態別団体数の割合を団体数の多い順に示したものである. 普及啓発 72.7 実践 72.0 45.8 調査研究 28.9 他団体の活動支援 21.6 政策提言 4.7 その他 0 20 40 60 80 全団体(4,227 )に対する割合(%) 図 2-7 環境 NGO の活動形態別団体数の割合 3) 注)活動形態の回答形式が複数回答であるため合計は 100%にならない. 活動形態は「普及啓発」が 72.7%と最も多く,ついで「実践」が 72.0%, 「調査研究」 , 「他 団体の活動支援」,「政策提言」と続いている. 活動分野 図 2-8 は環境 NGO の活動分野別団体数の割合を団体数の多い順に示したものである. リサイクル・廃棄物 自然保護 環境教育 消費・生活 水環境保全 地域環境管理 森林の保全・緑化 大気環境保全 砂漠化防止 その他 50.3 45.0 43.3 37.4 36.9 24.3 17.7 9.4 1.5 0 6.7 20 40 60 全団体(4,227)に対する割合(%) 図 2-8 環境 NGO の活動分野別団体数の割合 3) 注)活動分野の回答形式が複数回答(4 つまで)であるため合計は 100%にならない. 活動分野は「リサイクル・廃棄物」,「自然保護」などが上位を占めており,「大気環境保 全」や「砂漠化防止」を活動分野としている環境 NGO は 10%未満であまり多くない. 9 活動地域 図 2-9 は環境 NGO の活動地域別団体数の割合を活動地域の国内と海外別に団体数の多い 順に表わしたものである. 同一市町村の区域内 同一都道府県の区域内 複数の市町村の区域内 国内全域 複数都道府県の区域内 国内その他 アジア アフリカ 海外その他 11.6 7.7 93.8 1.3 4.9 1.5 5.3 0 図 2-9 19.8 19.3 25 50 75 全団体(4,227)に対する割合(%) 100 環境 NGO の活動地域別団体数の割合 3) 注1) 活動地域の回答形式が複数回答(4 つまで)であるため合計は 100%にならない. 注2) 区については市町村に含めている. 活動地域は「同一市町村の区域内」が 93.8%と最も多く,地域密着型の環境 NGO が圧倒 的に多いことを示している.一方,「国内全域」が 11.6%,海外が合計で 11.7%と広域型の 環境 NGO は少ないことがわかる. 2.6 環境 NGO の会員区分および年会費 つぎに日本の代表的な環境 NGO である世界自然保護基金日本委員会(WWF-Japan)の 会員区分および年会費を例に挙げ,環境 NGO の会員区分および年会費について説明する. 世界自然保護基金日本委員会の会員区分および年会費は表 2-4 のようになっている. 表 2-4 世界自然保護基金日本委員会の会員区分および年会費 会員区分 個人会員(21 歳以上) レンジャー会員(20 歳以下) ジュニアレンジャー会員(15 歳以下) 法人会員(企業) 年会費 5 千円,1 万円,1 万 5 千円,3 万円,6 万円 3 千円 1,500 円 一口 20 万円 注)個人会員の年会費はどの額を選んでもよい. 世界自然保護基金日本委員会のホームページ 7)より作成 世界自然保護基金日本委員会の会員区分は大きく,個人と法人(企業)を対象としたも のに分けることができる.個人は年齢によってさらに「個人会員」と「レンジャー会員」, 「ジュニアレンジャー会員」の 3 種類に分けられる.そのうえ,個人会員の年会費には,5 10 千円から 6 万円までの 5 種類があり,会員自身が自由に選ぶことができるようなシステム になっている. このように環境 NGO は通常,個人や法人などを対象とした会員区分を持っており,会員 区分それぞれに年会費を定めている.ただし,すべての環境 NGO がこの世界自然保護基金 日本委員会のような複雑な会員区分を持っているわけではない.個人あるいは団体のみを 対象とした会員区分を持つ団体も存在する.年会費についても 1 種類だけの団体から何種 類かあるものまで様々である. 2.7 日本と欧米の環境 NGO の会員数 多くの環境 NGO は会員制度を持ち,会員からの会費を収入源のひとつとしている.また 環境 NGO の政治への影響力の大きさは会員数によって判断できるといわれている.8)そこ でここでは,日本と欧米の主な環境 NGO の会員数を比較し,日本の環境 NGO の会員数が 欧米に比べていかに少ないかを示してみよう.日本と欧米の主な環境 NGO の会員数は表 2-5∼7 のとおりである. 表 2-5 日本の主な環境 NGO の会員数 団体名 世界自然保護基金日本委員会 日本野鳥の会 日本生態系協会 日本自然保護協会 グリーンピース・ジャパン 会員数 50,000 人 50,000 人 31,000 人 15,000 人 5,400 人 『平成 10 年版環境 NGO 総覧』より作成 表 2-6 ヨーロッパの主な環境 NGO の会員数 団体名 世界自然保護基金インターナショナル (World Wide Fund For Nature International)(注) グリーンピース・インターナショナル(Greenpeace International)(注) ザ・ナショナル・トラスト(The National Trust)(注) 地球の友インターナショナル(Friends of the Earth International)(注) ドイツ環境自然保護連盟 (German Association for Environmental and Nature Conservation) デンマーク自然保護協会 (The Danish Society for Conservation of Nature) スウェーデン自然保護協会 (Swedish Society for Nature Conservation) 会員数 500 万人 300 万人 260 万人 80 万人 23 万人 20 万人 14 万人 注)世界各国に支部があり,会員数はその各国支部の合計. 各環境 NGO のホームページ 9∼15)より作成 11 表 2-7 アメリカの主な環境 NGO の会員数 団体名 全米人道協会(The Humane Society of the United States) 全米野生生物連盟(National Wildlife Federation) 国際動物福祉基金(International Fund for Animal Welfare) 国際野生生物基金アメリカ(World Wildlife Fund) 自然管理委員会(The Nature Conservancy) シエラクラブ(Sierra Club) 全米オーデュボン協会(National Audubon Society) グリーンピース・アメリカ(Greenpeace USA) 自然資源防衛委員会(Natural Resources Defense Council) 原生自然協会(The Wilderness Society) 環境防衛基金(Environmental Defense Fund) 会員数 620 万人 400 万人 170 万人 120 万人 102 万人 55 万人 55 万人 42 万人 40 万人 30 万人 30 万人 『2000 Conservation Society』16)より作成 表 2-5∼7 をみれば,日本の主な環境 NGO の会員数は最大でも 5 万人程度であるのに対 して,欧米には会員数が 10 万人から 100 万人規模の環境 NGO が多数存在することがわか る.一方,表 2-8 はアメリカとイギリス,日本の環境 NGO の会員総数を示したものである. この表からも,日本の環境 NGO の会員数がいかに少ないかがわかる. 表 2-8 アメリカとイギリス,日本の環境 NGO の会員総数 国 アメリカ合衆国 イギリス 日本 環境 NGO の会員総数 1,400 万人 4∼500 万人 30 万人 安田火災ホームページ 17)より作成 しかし表 2-8 の日本の環境 NGO の会員総数である 30 万人という数値については注意が 必要である.この 30 万人というデータの出典は不明であるが,おそらくは,NGO 活動推 進センターの『NGO データブック’96』からの引用だと思われる.この『NGO データブッ ク’96』によれば,94 年度の調査で 247 団体の個人会員総数が 27 万 2,700 人,団体会員総 数が 10,364 団体であった.18) しかし,環境事業団地球環境基金部業務課のホームページ 3)から入手した「平成 10 年版 環境 NGO 総覧調査の詳細」のデータをもとに『平成 10 年版環境 NGO 総覧』収録の 4,227 団体の会員件数を計算するとその約 15 倍の約 400 万件となる.両者の収録団体数には約 17 倍のひらきがあり,集計団体数の違いがこの差になって現れたものと考えることができ る. いずれにしても,全人口に占める割合で考えれば,アメリカが約 20 人に 1 人,イギリス が約 13 人に 1 人に対して,日本が約 30∼300 人に 1 人となり,日本の環境 NGO の会員数 12 は欧米に比べてやはり少ないといわざるを得ないだろう. 引用文献 1) NGO 活動推進センター編:国際協力 NGO ダイレクトリー2000,pp.xii,NGO 活動 推進センター(2000) 2) 日本環境協会編:平成 10 年版環境 NGO 総覧,日本環境協会(1998) 3) 環境事業団地球環境基金部業務課 http://www.eic.or.jp/sample/jfge/ngosoran/shosai.html 4) 文献 1,pp. iii 5) NPO 研究フォーラム:NPO が拓く新世紀,pp.11-21,清文社(1999) 6) 総理府編:平成 11 年版公益法人白書,pp.4,大蔵省印刷局(1998) 7) 世界自然保護基金日本委員会(WWF-Japan) http://wwfjapan.aaapc.co.jp/Support/SKaiin.htm 8) 諏訪雄三:日本は環境に優しいのか(増補版),pp.392,新評論(1998) 9) 世界自然保護基金インターナショナル(World Wide Fund For Nature) http://www.panda.org/index_whois.cfm 10)グリーンピース・ジャパン http://www.nets.ne.jp/GREENPEACE/overview/6_support/support.html 11)ザ・ナショナル・トラスト(The National Trust) http://www.nationaltrust.org.uk/aboutnt.htm 12)地球の友ジャパン http://www.foejapan.org/foej.html 13)ドイツ環境自然保護連盟(German Association for Environment and Nature Conservation) http://www.bund.net/wir/bundmitglied/index.htm 14)デンマーク自然保護協会(The Danish Society for the Conservation of Nature) http://www.dn.dk/rebuild.html 15)スウェーデン自然保護協会(Swedish Society for Nature Conservation) http://www.snf.se/english.cfm 16)Rue E. Gordon,Martha Riecks-Tracey:2000 Conservation Directory,The Lyons Press (2000) 17)安田火災 http://www.yasuda.co.jp/environment/OKAJ2P.htm 18)NGO 活動推進センター:NGO データブック’96,pp.43,pp.46,NGO 活動推進セン ター(1996) 13
© Copyright 2026 Paperzz