日本の電気通信機器の認証のケーススタディ 【MRA国際研修会2010】 2010.3.25∼26 1 目次 目次 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. TELECのプロフィール 日本の無線局数の推移 基準認証制度の概要 TELECにおける工事設計認証の審査手順 A) 契約約款 B) 審査フロー C) 審査に必要な書類一覧 D) 申込書等の様式 E) 審査項目 F) 審査 a. 工事設計の審査 b. 対比照合 c. 特性試験 d. 確認方法書の審査 G) 工事設計認証書 H) TELECの代表的な試験装置 試験方法 登録証明機関に対する総務省の権限 登録証明機関の義務 2 1. TELECの概要 3 TELECの概要 TELECは、特定無線設備の技術基準適合証明や測定器の較正業務を行うことにより、 電波の有効利用と電波利用秩序の維持・確立、そして公共の福祉の増進を目的として、 1978年に設立されました。 ¾ 名称 ¾ (TELEC ) 設立年月日 事業所 ¾ 財団法人テレコムエンジニアリングセンター 昭和53年(1978年)6月20日(総務大臣認可) 東京、松戸、横須賀、長野、名古屋、大阪、 仙台 約70名 総務省 ¾ ¾ ¾ ¾ 本部 東京都品川区 役職員 主務官庁 事業内容 電波法に基づく技術基準適合証明 電波法に基づく測定器等の較正 無線機器の性能証明 無線機器の試験(外国向け携帯電話の試験 等) 研究開発 試験用設備等の公開利用 松戸試験所 千葉県松戸市 4 TELECのサービス拠点 長野サービスセンター 中日本サービスセンター 北日本サービスセンター 松戸試験所 西日本サービスセンター 東京本部(品川) 横須賀 5 業務内容 1.技術基準適合証明、工事設計の認証 2.測定器の較正 3.海外向け試験、適合性事業 4.無線機器の試験、性能証明 4−1 微弱無線設備性能証明 4−2 高周波利用設備試験 4−3 EMC試験 5.研究開発 5−1 特定無線設備試験方法の開発 5−2 受託研究 5−3 研究助成 6.研究、開発等の支援 6−1 公開利用サービス 6−2 技術相談、申込書類作成サービス 6−3 書籍の販売 7.公益的事業 7−1 国際協力 7−2 知識普及活動 6 2.日本の無線局数の推移 7 日本の無線局数の推移 全無線局数の約97%が携帯電話の端末 単位:万局 12000 「備考」 11000 日本には技術基準適合証明等を取得したこと により免許を受けることなく運用されている無 線局が現在、約2億数千万局存在する。 10000 9000 例: 8000 無線LAN、コードレス電話等 7000 6000 5000 9664 4000 7435 8042 10430 10280 10803 11201 8737 6657 5748 3000 4697 3948 2000 2921 1000 561 0 647 757 829 839 1083 1732 年度 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 年度 8 発射する電波が著しく微弱な無線局は免許不要 − 3mの距離における電界強度の許容値 − E=3.5f(GHz) 試験法 http://www.tele.soumu.go.jp/j/material/dwn/kouzi2.pdf 9 3.基準認証制度の概要 10 無線設備の技術基準 無線設備の技術基準(国の強制規格) ①電波の混信の防止 ②有限な電波の有効利用 【例:携帯電話サービスの提供に必要な技術規格】 任意規格 様々なサービスを利用可能とするための規格 (通信回線の接続手順、付加サービス規格等) 強制規格 無線設備が必ず満たさなければならない基準 (使用する周波数、最大送信出力、不要な電波の発射制限等) 民間・ 民間・ 業界団体等 業界団体等 国 国 (総務省) (総務省) 11 電気通信機器の基準認証制度の範囲 特定無線設備(電波法) 端末機器(電気通信事業法) -陸上移動無線機 - アマチュア無線 等 - 携帯電話 - 電話機 - PHS - ファクシミリ - 無線LAN 等 - モデム - PBX 等 認 定 証 明 R 001WWAB12345… T R AD08-1234001 T AC08-1234001 001XYAB12345… 12 ※ R 無線設備 T 端末機器 製 製 技術基準適 合証明 造 造 技術基準適合 自己確認 工事設計認証 試 験 証明機関 証 明 製造業者 試 験 適合宣言 製造業者 マーキング マーキング マーキング RR 無線局免許が不要等に 無線局免許が不要等に TT 電気通信ネットワークへの接続が可能等に 電気通信ネットワークへの接続が可能等に 13 設計(タイプ )に基づく認証 機器に基づく証明 設計書 ・・・ ・・・ 申請 申請 申請 申請 試験 試験 試験 試験 証明 証明 証明 表示 表示 表示 1台の機器ごとに証明を取得する手続 設計認証 表示 表示 表示 認証を受けた設計書に基づき製造された機器は、 認証を受けた機器としてみなされる。 14 無線設備の技術基準適合証明の効果 【技術基準適合証明と無線局の開設】 一般的な 免許手続き 技術基準適合証明等 (放送局・ 固定局等) 携帯電話・ MCA等 国の予備免許 国の落成検査 5GHz帯・ 無線アクセス システム等 PHS・ コードレス電話・ 無線LAN等 微弱無線 機器 免許不要 免許不要 予備免許と 落成検査が 省略 免許必要 包括免許 登録 無線局開設(使用可能) 15 4.TELECにおける工事設計認証の審査手順 16 TELECにおける工事設計認証の審査手順 TELECは総務大臣の登録証明機関として、国が定め る全ての特定無線設備の技術基準適合証明および工事 設計認証を実施し、電波社会に貢献しています。 証明番号「001」の無線機器をユーザの皆様に安心 してご使用いただくため、TELECは日々前進していま す。 17 A) 契約約款 技術基準適合証明、工事設計認証に関する契約約款 http://www.telec.or.jp/tech/files/yakkan.pdf ¾ TELECは、技術基準適合証明、工事設計認証を申込む者に対して、公平かつ円滑 な運営を図るため契約約款を定めています。 ¾ 契約約款の主な内容は次のとおりです。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. TELECが対象とする特定無線設備(138種別) 変更手続き 審査期間 手数料 秘密保持 情報の公開 損害賠償 異議申立 市場調査 18 B) 工事設計認証の審査フロー 申込者 試験 事前打ち合わせ 試験結果 測定システムとの整合性確認と書 類確認 申込 書類審査 審査 2つの申込方法から1つを選択 TELEC以外の試験所による試験 試験 試験(1台) TELECによる試験 認証書の発行 種別毎に 総務省報告 19 C) 提出書類一覧 項 目 TELECで試験する場合 特性試験データを提出する場合 申込書 ○ ○ 工事設計書 ○ ○ 確認方法書 ○ ○ 申込無線設備 ○ 特性試験データ 写真又は図等 ○ △ ○ ○印:必要な書類等 △印:無線設備が開閉することが困難な場合など提出 20 D) 申込書等の様式 ① 工事設計認証申込書 財団法人テレコムエンジニアリングセンター 殿 平成 年 申込者 郵便番号 住所(本社) 法 人 名 役職、代表者名 担当部署 責 任 者名 月 日 印 ※私は、下記の代理人を定めて、技術基準適合証明に関する申込手続きに係る権限を委任します。 申込代理人 郵便番号、住所 法人名、役職・氏名 印 別添の工事設計書により電波法第38条の24の規定による工事設計の認証について、技術基準適合証明・認証に関する契約約款 に従い申し込みます。 申込の区分 新規 □ 簡易 □ 特定無線設備の種別 証明規則第2条第 ★ 号 の無線設備 特定無線設備の型式又は名称 特定無線設備の製造者名 技術基準適合証明を希望する電波の型式、周波数及び空中線電力 電気通信回線の接続 有 □ 無 □ 特定無線設備の提出 有 □ 無 □ 特性試験結果資料の提出 有 □ 無 □ 簡易の場 合 工事設計書の変更 * 有 □ 無 □ 確認方法書の変更 * 有 □ 無 □ 認証番号 * 相違点 * 申込者のISO9000s認定 (別紙) 有 無 □ □ 所 在 地 製造工場名 製造工場のISO9000s認定 有 □ 無 □ 連絡先、備考 21 D) 申込書等の様式 ② 工事設計書の様式 例:無線LAN等 1. 通信方式 2. 送信機 (1) 定格出力 (2) 発射可能な電 波の型式及び周波 数の範囲 (3) 発振 (4) 変調 3. 製造社名等 製造者名 4. 空中線 (1) 型名及び構成 型名又は名 称 製造番号 (2) 利得 5. 附属装置等の種類及び型式又は名 称 6. その他の工事設計 7. 添付図面 無線設備系統図 8. 参考事項 注:工事設計書の様式は、証明規則の別表第2号で規定 22 D) 申込書等の様式 ③ 特性試験結果資料 平成 年 月 日 財団法人テレコムエンジニアリングセンター殿 申込者 郵便番号 住 所 法人名 代表者名 担当部署 責任者 印 試験を点検した業者 点検員 印 登録番号 (登録点検事業者の場合) 特定無線設備の試験を実施したので提出します。試験に関する結果のデータの責任につい ては、申込者側にあります。 記 1 特定無線設備の種別 2 型式又は名称 3 製造者名 4 製造番号 5 試験を行った特定無線設備の数 第2条第1項第 号 6 特定無線設備の電波の型式、周波数及び空中線 電力 注1 注2 7 実施した試験法 8 試験結果 9 備考 別紙 登録番号については、登録点検事業者であれば登録番号を記入して下さい。それ以外については、点検員の資格を別紙に記入して下さい。 23 実施した試験法については、総務大臣が告示した試験法であればその旨を記入して下さい。 E)審査項目 (審査項目は、証明規則の別表第3号に規定) 1.工事設計の審査 2.対比照合 3.特性試験 4.確認の方法の審査 (品質管理の方法の審査) 24 F) 審査 a)工事設計の審査① ¾ 工事設計書に記載された内容が技術基準に適合してい るかを審査 25 a.工事設計の審査② 工事設計書の主な審査項目 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 通信方式 送信機 ① 定格出力 ② 発射可能な電波の型式及び周波数の範囲 ③ 発振 ④ 変調 製造社名等 ① 製造者名 ② 型名又は名称 空中線 ① 型名及び構成 ② 利得 附属装置等の種類及び型式又は名称 その他の工事設計 ① 容易に開かない構造等 (無線LAN等) 添付図面 ① 無線設備系統図等 参考事項 26 a.工事設計の審査③ 無線設備の範囲 無線設備とは、無線通信、無線電話その他電波を送り又は受けるための電気的設備(電波法の定義) 送信装置 (高周波エネルギーを発生する装置) 送信設備 送信空中線系 (高周波エネルギーを空間に輻射する装置) 無線設備 受信設備 受信装置 受信空中線系 付帯設備 送受信装置の能力をより完全に発揮させる設備で以下のような設備 ・発射電波の偏差の自己監査の装置 ・人体や物件に損害を与えることを防ぐ装置 ・その他 27 b. 対比照合 申込された無線設備が工事設計書に記載された内容と一致しているかを確認 I confirm whether Radio Equipment applied for accord with contents mentioned in Construction Type ① 無線設備が提出された場合は、無線設備と工事設計書に記載された内容と を対比照合する。 ② 無線設備が提出されない場合は、以下の書類の提出を求めて対比照合する。 a. 部品の配置図 b. 外観図を示す写真又は図で寸法が記載されている書類 28 C. 特性試験① 試験項目 「証明規則別表第1号1(3)ア」 種別 試験項目 http://www.telec.or.jp/eng/e-208.pdf 受 信 装 置 送 信 装 置 番号 試験項目Test items 無線設備の種別 Classification of Radio Equipment 1 周 波 数 の 偏 差 2 占 有 帯 域 幅 3 4 ス プ リ ア ス 発 射 の 強 度 空 中 線 電 力 の 偏 差 携帯無線通信陸上移動局基地局 (MC-CDMA) ★ ★ ★ ★ 携帯無線通信基地局 (MC-CDMA) ★ ★ ★ ★ 2.4 GHz帯高度化小電力データ通信 システム(無線LAN) ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ インマルサット携帯移動地球局 5 比 吸 収 率 ★ 6 周 波 数 偏 移 又 は 周 波 数 偏 位 7 プ レ エ ン フ ァ シ ス 特 性 8 搬 送 波 電 力 9 総 合 周 波 数 特 性 10 11 12 13 総 合 歪 及 び 雑 音 送 信 立 ち 上 が り 及 び 立 ち 下 が り 時 間 隣 接 チ ャ ネ ル 又 は 帯 域 外 ・ 漏 洩 電 力 ★ ★ 14 15 搬 送 波 オ フ 時 の 漏 洩 電 力 変 調 信 号 の 送 信 速 度 副 次 的 に 発 す る 電 波 等 の 限 度 ★ ★ ★ 16他 感 度 ・ 通 過 帯 域 幅 等 ★ ★ ★ ★ ★ 29 C. 特性試験② TELECにおける試験 無線設備の特性が技術基準に適合しているか確認 試験方法は、総務大臣が定めた方法又は同等若しくはそれ以上の方法で実施 測定器は、一年以内に較正されたものを使用して実施 試験を行う者は、総務大臣に届けた証明員が実施 30 c. 特性試験③ TELECの試験データ受入れ 次の要件を満たしていることが条件となる。 1 特性試験の項目は、証明規則別表1号(3)に定められているものであること。 2 試験方法は、総務大臣が定めた方法に従っていること。 3 使用した測定器は、一年以内に較正されたものであること。 4 特性試験結果を取得した者は、次の(1)から(4)のいずれかに該当すること (1) 電波法24条の2に基づく登録点検事業者の点検員である者 (2) 電波法24条の2の別表第一に掲げる資格を有している者 (3) ISO17025の認証を取得している試験機関において、試験業務に携わっている者 (4) ISO9000シリーズの認証を取得している申込者又は製造工場において、試験 業務に携わっている者 31 c. 特性試験④ 試験結果・測定器等 1.一般事項 型式又は名称 点検年月 日 製造番号 点検場所 電波の型式、周波数 及び 空中線電力(注1) 備考 2.測定器等 型式又は名称 製造番号 製造者名 較正年月日 較正機関(注2) 備考 3.測定結果 常圧+10%( 試験機器の状態 試験項目(注3) 周波数 単位 (注 4) V) (注4 ) 常圧( (注4) V) (注4 ) (注4 ) 常圧−10%( (注4 ) (注4 ) V) (注4) 備考 ppm 占有周波数帯幅 kHz スプリアス発射の強度 (近傍) μW (帯域内) μW (帯域外) μW (下側) dB 空中線電力 % 隣接チャネル漏えい電力 常温( ℃, %) (上側) 搬送波を送信していないときの電力 dB μW 送信速度 ppm 副次的に発する電波等の強度(RX1) dBm (RX2) 送受信装置以外の装置の試験 総合動作試験 (注4 ) dBm 良・否 (1) 良・否 (2) 良・否 低温( ℃) 周波数 ppm 高温( ℃) 周波数 ppm 湿度( ℃, %) 周波数 ppm 振動試験 周波数 ppm 32 d. 確認の方法の審査 (品質管理の方法等の審査) 製造される特定無線設備のいずれもが、工事設計認証と合致するものとなるこ とを確認方法書(品質管理方法を定めた書類)等及び無線設備や特性試験 データ等で審査する。 確認方法書には、以下の事項を盛り込んでいる必要がある。 要求事項 1. 2. 3. 4. 5. 組織、管理責任者の責任及び権限の分担 工事設計合致義務を果たすための管理方法 特定無線設備の検査 測定器その他の設備の管理 その他 注: 要求事項は証明規則の別表第4号に規定 33 G) 工事設計認証書 工事設計認証書 Certificate of Construction Type 特定無線設備の種別 Classification of Specified Radio Equipment 電 波 の 型 式、周 波 数 及び空 中 線 電 力 Type of Emission, Frequency and Antenna Power 型式又は名称 Model/Name of Equipment 製造者名 Manufacturer Name 認証番号 Certification Number 認証をした年月日 Date of Certification 上記のとおり、電波法第38条の24第1項の規定に基づく認証を行ったものであることを 証する。 This is to certify that above type certification has been granted in accordance with the provisions set out in Article 38-24 Paragraph 1 of the Radio Law. 平成 年 月 日 Date of Certification An 財団法人 テレコムエンジニアリングセンター 印 official seal Telecom Engineering Center 34 (日本工業規格A列4番) 表示 以下に示す表示は、無線機器の見やすい箇所に貼り付ける必要がある。 4文字目又は4・5文字目は無線設備の種別 10文字以内の認証番号 総務省は無線設備の種別を設定する (アラビア文字10字以内 (ア ラビア数字の前に5字以内 の 英字を付すことも可)) R 001 WW AB123456 3桁の証明機関の番号 総務省は証明機関の番号を指定する 35 工事設計認証の変更(簡易)手続き 1. 登録証明機関は、証明規則第17条第3項の規定により、工事設計認証 を受けた特定無線設備の工事設計の変更を行ったもの証明に関しては、 証明を確実に行う場合に限り、その審査の一部を省略できると規定され ています。 2. TELECは、工事設計認証の変更の範囲に対する審査方法と変更の際の審査 手数料Webサイトで公表しています。 3. 工事設計認証の変更は、制度上は新たに証明を受けたことになり、証明 番号も新しくなりますので注意してください。 36 H) TELECの代表的な試験装置 37 電波無響室 無線設備から発射される電波(輻射電力)や情報技術装置(ITE機器)等から発生 する妨害波(EMI)の電界強度を、電波無響室で測定します 電波無反射室(測定距離10m) 電波無反射室(測定距離3m) マイクロ波、ミリ波用電波無反射室 38 デジタルテストシステム 各種送受信特性自動試験装置 for W-CDMA (基地局/移動局) ベクトルネットワークアナライザ オープンテストサイト 39 高周波利用設備試験装置 ワイヤレスカードなど、私たちの生活に不可欠になった高周波利用設備の試験を実施、 特殊な測定器を用いて、お客様のニーズにあった試験を行っています 超音波洗浄機 超音波加工機 超音波ウェルダー 無電極放電ランプ 型式指定品 目 高周波利用 設備 搬送式インターホン 誘導式読み書き通信設備※ 電磁誘導加熱式複写印刷機 特別搬送式デジタル伝送装 置 広帯域電力線搬送通信設備 型式確認品 目 その他 電子レンジ 電磁誘導加熱式調理器 工業用加熱設備 各種設備 40 SAR測定装置 (SAR: Specific Absorption Rate) この装置は、人間の頭部における電磁波のエネルギーの吸収を評価するもの 人体頭部における比吸収率の許容値の規定 「無線設備規則14条の2」 比吸収率(SAR)の規定が適用される無線設備は ① ② 携帯無線通信用の陸上移動局、 携帯移動地球局(非静止衛星を利用) で、伝送情報が電話及び電話とその他の 組み合わせのものに限る。 ただし、次の無線設備は除外。 ★平均電力が20mW以下の無線設備 ★別に告示する無線設備 「上記、告示では」 ◎ 携帯しないものは除外している。 例えば、陸上移動局に分類されて いる中継局等 41 5.試験方法 42 特定無線設備の試験方法 (平成21年7月6日現在) ★ 登録証明機関が遵守すべき特性試験は、「証明規則」において、「総務大臣が別に告 示する試験方法又はこれと同等以上の方法により」試験を行うことと規定されていま す。 ★ ★ この総務省告示第88号では、特定無線設備の種別ごとに、次の内容を規定してい ます。 ・占有周波数帯域幅や空中線電力等の測定項目に関する測定系統図、 ・測定器の条件、 ・測定操作手順、 ・試験結果の記載方法、等 特性無線設備の試験方法は、次の総務省のWebサイトにアクセスして下さい。 http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/equ/tech/test/index.htm 43 試験方法の作成 TELEC は、過去に全ての特定無線設備の試験方法を作成 ★ ★ 現在は、総務省が全ての特定無線設備の試験方法を作成。 TELEC は、従来通り試験方法作成の一部を担い総務省のアシストを行う。 「参考」 登録証明機関及び製造業者等が遵守すべき特性試験は、「特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則(昭 和56年郵政省令第37号)」において、「総務大臣が別に告示する試験方法又はこれと同等以上の方法により」 試験を行うことと規定。 この規定を受け、平成16年1月26日総務省告示第88号(特性試験の試験方法を定める件)により、特定無 線設備の種別ごとに、占有周波数帯域幅や空中線電力等の測定項目に関する測定系統図、測定器の条件、測定操作 手順、試験結果の記載方法等を規定。 国の試験法 : http://www.tele.soumu.go.jp/j/material/test.htm 44 6.登録証明機関に対する総務省の権限 45 登録証明機関に対する総務省の権限 z 総務省は、登録証明機関に対し下記の事項を行うことが出来る。 1 業務の改善命令 ←(電波法第38条の13) 2 業務の状況に関する報告徴収 ← (電波法第38条の15) 3 立入検査 ←(電波法第38条の15) 4 不正があった場合、登録の取消 ←(電波法第38条の17第2項) 46 7.登録証明機関の義務 47 登録証明機関の義務① z 登録証明機関には、下記の義務が課せられる。 ★ 5年ごとに登録の更新 ←(電波法施行令第1条) ★ 役員、証明員の選任、解任の届出 ←(電波法第38条の9) ★ 作業上の規則、手続を作成し、総務省に提出 ← (電波法第38条の10) ★ 財務諸表等の備え付けetc. ←(電波法第38条の11) ★ 認証に関する帳簿の備え付け ←(電波法第38条の12) etc・・・ 48 登録証明機関の義務② 帳簿 登録証明機関は帳簿を保存する義務がある。 保存期間: 10 年 記録事項 ¾ 特性試験の試験方法 ¾ 測定器、測定担当者等、測定に関する情報 ¾ 試験の経過と結果等 49 登録証明機関の義務③ 総務省への報告 証明規則第17条第4項により、次の事項を報告する。 1. 申込者の氏名・住所 2. 特定無線設備の種別 3. 特定無線設備の型式又は名称 4. 証明番号 5. 電波の型式、周波数及び空中線電力 6. 証明日 総務省は報告に基づき公示。 50 これ以上の情報は!!!! TELEC website http://www.telec.or.jp/ MIC website http://www.tele.soumu.go.jp/index.htm ありがとうございました 51
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