マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 職業能力基準 4.1 4.1.1 制度概要 マレーシアの技術能力認定標準化の歴史は、マレーシアが独立した 1957 年の国家訓練 計 画 に ま で さ か の ぼ る。 こ の 計 画 で は 、 商 業 の 慣 習 に 従 い 、 産 業 訓 練 専 門 学 校 (Industrial Training Institute:ITI)及び企業での OJT を含めた 4 年間の訓練が行わ れた。1971 年に国家産業訓練技能証明委員会(National Industrial Training and Trade Certification Board:NITTCB)が設立され、国家徒弟訓練計画の業務を引き継いだ。 NITTCB はさらにその責任範囲を広げ、職業訓練学校における基準を統一し、授業内 容と訓練コースの構成を改善した。1975 年には民間企業の支援を受け、23 分野における 初級・中級・上級レベルの基準を取り決めた。17 分野における初級レベルの訓練内容と 16 分野における中級レベルの訓練内容を設定した。委員会は 1973∼75 年の間、さまざ まな訓練施設及び民間企業に勤める 4,760 名を評価し、40.8%が認定した基準を満たして いた。委員会はさらに、訓練施設での授業内容を審査し、自動車、電気産業における訓練 不足と NITTCB 認定資格者の経験不足を指摘した。 1989 年 5 月に、人的資源省が NITTCB を再構築し、国家職業訓練評議会(National Vocational Training Council:NVTC)を新設した。マレーシアの技術・経済発展と沿う ように職業・技能訓練の戦略とそれに伴うプログラムを設計、推進、管理するため、 NVTC の目標はさらに特化され、技能訓練システムの構築、技能訓練の促進、技能認定 が主な活動内容となった。これらの目標は下記の活動を通じて推進された。 ・ 業界の技術能力を査定する ・ 国家職業技能基準(National Occupational Skill Standards:NOSS)を開発、 認定、再評価する ・ 国家技能認定プログラムを実施する ・ 技能訓練を促進する ・ 技能訓練提供者の能力向上を支援する ・ 技能訓練の調査研究をする 技術レベルの向上とキャリアアップによる人材資源の開発を目的の 1 つとしている NVTC は、国家技能資格(National Skills Certification:NSC)システムを見直すこと から始めた。この改革は、国内における職業訓練をより効果的なものにするため再検討が 行われ、技術者がより明確に資格取得ができ、キャリアアップにつながるようにした。 1993 年に NVTC が行った最も大きな改革は以下の 2 つである。 (1) 現行の 3 段階の認定システム(一般的には SKK:Sijil Kecekapan Ketukangan と 呼ばれ、初級・中級・上級レベルがあった)を、新たに 5 段階の技能資格制度(マ レーシア技能認定レベル 1∼5)に変更し、不足していた職業・技能訓練の開発を補 った。新しく導入されたマレーシア技能認定(Sijil Kemahiran Malaysia:SKM) により、SKK 初級レベルは無条件に SKM レベル 1 に、SKK 中級レベルは無条件に SKM レベル 2 に置き換えられ、SKM レベル 3 は、上級レベルに監督スキルを加え て設定された。1995 年 10 月には、NVTC は SKM レベル 4 をマレーシア技能修了 1 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 書 ( Malaysian Skills Diploma )、 レ ベ ル 5 を マ レ ー シ ア 技 能 上 級 修 了 書 (Malaysian Skills Advanced Diploma)とした。 (2) 新たな認定方法の導入に伴い、技能検定システムを変更した。1993 年、NVTC は試 験的に公的訓練機関を 9 カ所選定し、20 コースの認定訓練を提供する認定訓練セン ターとした。1993 年に導入されて以降、SKM は大成功している。2002 年には、認 定訓練センターは 1,809 カ所となり、6,813 の認定コースを提供している。 これらの改革は、国内の技能労働者の質と生産性を高め、そのことによって マレーシ ア経済全体の競争力向上を支援するものであった。 マレーシア技能認定(SKM)システムは、国家職業技能基準(NOSS)に基づいてい る。各認定受験者は、NOSS で認定された技術を体得しているかどうかで評価される。 SKM の導入により、学校中退者にとって就業する新しい機会ができた。また、何年も仕 事をしながら、確固とした資格がない技術者にも、SKM の実績による認定という過程を 通じて、新たな可能性が与えられた。SKM によって技術の経験が評価され、条件を満た していれば SKM の認定を得ることができるのである。SKM によって多くの中退者が、 生産性もモチベーションも高い労働力となり、国の発展に貢献することができるようにな るのである。さらに、もっと高度な技術を体得するような提案もされており、修士への道 も選択しやすくなっている。SKM の資格枠組みは以下のとおりである。 ・ 学校で学んだことを生かせるようなキャリアを提供する ・ 生涯学習を奨励し、就業中の技能労働者に対しても技能向上を推進する ・ 能力も質も高い優秀な技術者を排出する ・ 既存の職業訓練施設や訓練コースに付加価値を与え、就職率を上げる ・ 公的機関、民間企業共通の資格認定基準を作る ・ 企業における職業訓練のイメージを推進する ・ 国内の技術者の地位向上を推進する 国家職業技能基準(NOSS)は、1992 年にマレーシアにおける技能認定システムの土 台として導入された。しかし、さらに技能基準と認定を拡大するために、2006 年 6 月 29 日に国家技能開発法(National Skill Development Act [Act 652])が公示された。この 法律は NOSS 導入とその検討・変更のための特別な規定が組み込まれており、NOSS に 沿った授業内容の開発、評価、認定も含まれている。国家技能開発法が施行されたことに より、NOSS はマレーシアにおいて法律で決められた職業訓練システムとなった。現在、 すべての訓練内容は NOSS を基準としており、公的訓練機関でも民間訓練機関において も幅広いプログラムを提供している。NOSS の認定を受けている訓練施設の数や、訓練 プログラムについては後述する。 NVTC は 2006 年に国家技能開発法が施行された数カ月後、技能開発局(Department of Skills Development:DSD)に名称を変更した。NVTC の名前は DSD にはなったが、 国内で は NVTC も し く はマ レ ー語 の略である MLVK (Majlis Latihan Vokasional Kebangsaan)の方が一般的である。国内のすべて(公的・民間)の訓練施設の設置以外 に、現在提供している技術や将来必要となる技術を明確にし、評価を行い、今後必要とな 2 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 る訓練を提示すること等が NVTC の役割である。さらに大きな役割の 1 つに国家職業能 力基準を開発するというものがある。 国家職業技能基準(NOSS)は、マレーシアで就業している技術者が要求される技術と 実務能力をレベル別、分野別に詳細に明示している。現在の制度では、実務能力を基盤と した訓練方法なので、実際の職場で必要となる技術に基づいた訓練プログラムが組まれて いる。NOSS のもとでは、8 つのレベルの実務能力を求められる。最初の 5 つのレベルは、 マレーシア技能認定、もしくはマレー語の SKM(Sijil Kemahiran Malaysia )で知られ る方法で認定される。最初の 2 つの(基本)レベルは、運営・作業レベルであり、3 つ目 は監督者レベル、5 つ目は管理職レベル、4 つ目のレベルは、監督者でも管理職でもどち らにもなれる。下記は、美容師を例にした、各レベルについての説明である。 【SKM レベル 1‐運営・作業レベル】 日常的かつ予測可能 なものを中心に、多様な作業を遂行できる。例としては、美容師 見習である。 【SKM レベル 2‐運営・作業レベル】 さまざまな状況で、幅広い作業を遂行することができる 。場合によっては定型的では ない作業があり、個人による責任と自主性が要求されることもある。 【SKM レベル 3‐監督者レベル】 複雑かつ定型的ではないものを中心に、さまざまな状況において極めて幅広い作業を 遂行できる。相当の責任と自立性を伴い、他者に対する統制又は指導を要求されることも 多い。例としては、上級美容師である。 【SKM レベル 4‐監督者レベル】 多種多様な状況かつ大きな責任及び自律性をもって、極めて幅広く複雑な技術的又は 専門的作業を遂行することができる。他者の作業とその配置に関する責任が要求されるこ と も 多 い 。 技 術 レ ベ ル も 高 等 な も の を 提 供 で き る 。 SKM レ ベ ル 4 は 修 業 証 書 (Diploma )授与と同じレベルであり、美容師でのマレーシアの技能認定レベルでは、修 業証書・修業証書認定技術、美容師のアシスタントマネージャーである。 【SKM レベル 5‐管理職レベル】 多種多様で、予測できないことが多い状況において、基本と複雑な技術を用いること ができる。大きな自律性、並びに他者の作業及びその配置に関する責任を負うと共に、作 業の分析・診断、設計、計画、遂行、評価に関する個人的な説明責任も強く要求される。 専門性の高い技術を提供でき、美容師でのマレーシアの技能認定レベル 5 は、上級修業 証書レベルで美容師の場合は、美容師のマネージャーである。 5 つの SKM レベルより上の NOSS は 3 つある。 【TKM レベル 6‐管理職レベル:マレーシア技能技術者】 多種多様で、予測できないことが多い状況において、高度な能力と複雑な技術を用い ることができる。複雑であまり遭遇したことがない状況で自分が持つ能力や技術を使用す るだけでなく、その状況から学習することもでき、また、自律性と自己判断だけでなく、 行動の計画、劇的な変化や展開に対する責任も負い、行動できる。さらに、さまざまな視 点から物事を見ることができ、その基となる理論を理解することができる。美容師におい 3 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 ては、スペシャリストとなり、SKM レベル 3 の上級美容師の資格だけでなく、上級美容 師として 5 年間の実務経験が必要である。 【MKM レベル 7‐マスター技術者レベル:マレーシア技能マスター】 幅広く高度で専門的な解決方法を提供するだけでなく、多種多様で入り組んだ要因を 実際に解決する。責任を取ることだけでなく、立てた計画の経過を理解し、進行させ、実 行も率先して行い、環境の変化にも対応し、幅広い自律性と判断力がある。技術論と方法 論を理解するだけでなく、各局面において役立てることもできる。例として取り上げた美 容師では、エキスパートであり、DKM レベル 4 のアシスタントマネージャーの資格を有 し、アシスタントマネージャーとして 5 年間の実務経験が必要である。 【MTM レベル 8‐上級マスター技術者レベル:マレーシアマスター技術者】 幅広い技術と知識を有し、専門家として独自の発想や方法を発揮できる。かなり複雑 な状況においても判断ができる能力があり、高度で多種多様な応用力があり、各状況に応 じて調査や計画、戦略を立てることができる。幅広い自律性、判断力、指導力が必要であ り、配置転換だけでなく、組織変更も行う。技術論と方法論を理解するだけでなく、適切 に職場に反映することができる。例として取り上げた美容師では、マスターであり、 DKM レベル 5 の資格を有し、マネージャーとして 5 年間の実務経験が必要である。 技能認定プログラムを導入するために、特定の訓練施設を NVTC もしくは MLVK(マ レー語による略称)の認定訓練センターとして認可している。それらは、国家職業技能基 準(NOSS)によるマレーシア技能認定書を取得するための技術を提供する。訓練センタ ーとしての認定は、3∼5 年間有効である。 認定訓練センターになるための条件は以下のとおりである。 ・マレーシア国内で正式に設立された組織であること ・必要な施設、例えばワークショップや教室、訓練に必要な道具や設備を国家職業技能基 準(NOSS)に沿って提供できること ・能力、資格のある訓練指導員もしくは指導担当者を準備することができ、NOSS の基 準に沿った訓練を行うことができること ・NVTC が採用している方針や手順を行うことができ、NVTC が承認した特別なオリエ ンテーションコースを経て、認証人と内部証人を採用していること ・マレーシア技能認定書(SKM)を取得するための支援とガイダンスを提供できること 表 4‐1 からも分かるように、2008 年末現在で、マレーシアには認定訓練センターが 904 カ所ある。362 カ所が公的機関で、542 カ所が民間である。 表 4‐1 NOSS プログラムを実施する認定訓練センター数 2004 年 認定訓練センター数 1,662 2005 1,090 2006 1,150 2007 1,186 2008 904 *出典:Department of Skills Development, “Annual Report 2008”. 4 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 過去 5 年間でセンターの数が増減していることが表から読み取ることができる。2004 年には 1,662 カ所あったのが、翌年には 3 割減の 1,090 カ所になっている。その後は 1,000 カ所前後を保ちながら、2008 年に 904 カ所となった。この数の増減は、DSD の訓 練センターの質を保つ取り組みによるものである。DSD は毎年訓練センターの検査と評 価を行っている。何カ所かは、訓練の質を保てなかったり、規則を守らなかったりしたた め、認証を取り消されている。 4.1.2 整備状況 ここでは、職能技術基準 はどのように整備、開発され、各段階での関係者について詳 しく述べていく。基準の整備では、業界関係者や専門家と直接かつ緊密に行っていること が分かる。これはあえて、現場の実情と沿うために行われていることである。職能技術基 準が適切で、実践的であるためには、絶えず評価をし直し、実際の現場で使用されている 技術と合っているよう改定していかなければならない。実際に NOSS が美容師をどのよ うに位置付けているかを見ていく。 一般的に、職能技能 基準は業界と労働市場環境を基に作られている。そのため、まず は市場のニーズを分析する。分析の結果、新しい基準が必要となれば、特定の技術に対し て基準をどう設定するかが議論される。分析することで、職業と役職を明確にし、仕事内 容のレベルとその位置付けを明確にすることができる。この分析過程には、業界コンサル タントも参加し、技能諮問委員会(Skill Advisory Committee)で行われる。 委員会で新しい基準が必要と判断すると、NOSS 基準の作成が開始され、DACUM と いう職業分析ワークショップが設置され、そのメンバーと推進員が選任される。DACUM とはカリキュラム開発(Develop-a-Curriculum)の略語であり、NOSS の場合、8∼10 人が 2∼3 日で行う。この研究会では、実際に行う職務内容、必要となる知識、技術、使 用する道具等を細かく調査し、分析結果(責務と任務)をはっきりさせる。その職務分析 を行うのは、その道の専門家や実際の従事者であり、研究会の参加者はその仕事における ‘最高’の称賛を得ている人たちである。分析結果は、職務分析図となり、2 つの要素、責 務と職務が表される。職務ごとに細かく表されており、だいたい 8∼12 の責務と 6∼30 の職務内容になっている。4.2.1 でその例を示している。 その後の NOSS 開発段階は、タスク(作業)分析である。このためにはまた別の研究 会が行われ、NOSS 用にタスク遂行の各段階の内容が議論され、3∼4 日間かかる。だい たい 8∼12 名の専門家もしくは訓練実施者(訓練指導員)が参加し、3∼4 日でタスク分 析を行う。DSD の担当者によると、タスク分析を行うのに 5,000 リンギかかる。タスク 分析は、時系列に並べられ、各タスクを実行するのに目に見える内容を記載する。実行基 準たけでなく、タスクを実行するための細かい順番、必要となる道具や材料等も述べられ る。訓練の場で教えられるものは、実際に現場で起こることを題材にしている。 発展途上である NOSS は、その後認定段階に進み、DSD の基準認証委員会で正式に認 定される。NOSS 作成の各段階に、各産業界が設置する技能諮問委員会を通じて、業界 コンサルタント、実際の技術者、専門家、業界関係者、経営者が参加していることが分か る。DSD は技能訓練と認証に関与しているため、適切な教材と訓練者を準備することも DSD の責任下になる。それ故に、また別の委員会が設置され、訓練のための指導要領や 5 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 教材の分析と開発も行われている。さらに、高度技術訓練センター(CIAST:詳細は調 査大項目 3『職業能力開発の政策とその実施状況』を参照)が NOSS の基準に沿った有 資格指導員や教師を輩出することで DSD を支援している。DSD が職業技能基準の開発 だけでなく、教材の準備、NOSS に沿った技術を指導できる者の育成にも係わっている ことが明らかになった。また前述のように、市場環境の変化に合わせ、業界で使用される 技術、実際の使用状況や 必要となる能力は 常に変化し、更 新されている。DSD は、 NOSS の基準を見直すことに対しても重要な責任を負っている。これから、特定分野で の NOSS の見直しとそれに関連する NOSS の開発を見ていく。 美容師の NOSS は、2002 年に基準認証委員会に評価された。SKM が 5 段階に分かれ ており、(レベル 1:美容師見習、レベル 2:美容師、レベル 3:上級美容師)、さらに専 門家としての役職も 3 段階ある。 (a) NOSS における資格 ・ SKM レベル 1:美容師見習 ・ SKM レベル 2:美容師 ・ SKM レベル 3:上級美容師 ・ SKM レベル 4:美容師のアシスタントマネージャー ・ SKM レベル 5:美容師のマネージャー (b) 職業として使用できる名称 ・ スペシャリスト ・ エキスパート ・ マスター マレーシア政府が、国民保護法を導入し化粧センター、美容室、スパ等の規制、管理 することを発表したことから、美容師の NOSS を見直さなければならないことが明らか になった(今日までその法律は国会には提出されていない)。市場の変化により、規制が ない施設に対する運営と訓練が必要となったことに対応するためである。NOSS の改定 は、業界の規制に対応できるように変更をし、技術のレベルを向上させることでグローバ ルな競争に負けないようにすることである。 表 4‐2 レベル 1、2、3 における NOSS 開発の見直し 日 付 場 所 内 容 2006 年 11 月 23∼24 日 ホテルベルジャヤ、ペナン 職務分析 2006 年 11 月 24∼27 日 ホテルベルジャヤ、ペナン タスク分析 ホテルアワナ 2007 年 3 月 27∼30 日 確認・校正 ゲンティングハイランド 参加者の人数 17 17 9 *出典:Department of Skills Development, “E-NOSS”, http://www.dsd.gov.my/enoss/N_022_123/L2/Executive%20Summary.pdf 上記表からも分かるように、美容師の NOSS 見直しは、計画と決定期間を含めると半 年以上かかっている。新しい NOSS を作り上げるのとは違い、ニーズ分析や職業分析は 6 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 行っていない。3 つの研究会が行われ、最初の 2 つはペナンで、最後の 1 つはゲンティン グハイランドで開催された。最初の 2 つには 17 名が出席、業界エキスパートと実際の技 術者たちが招集されている。ペナンで行われた最初の 2 日間は、業界における技術発展 と常識の変化に対応するための職務の見直しと分析が行われた。その後直ちに、タスク分 析を行うための研究会が 4 日間開催された。その後、報告書を最終版にするためと改定 職務分析図を作成するために時間が取られた。最後に、改定された職務分析の認定と校正 を行うための研究会が行われた。その研究会は、ゲンティングハイランドで数カ月後に開 催されている。 今回、各レベルにおける必要資格の見直しも行っている 。訓練プログラムに入学する ためには、例えば美容師見習(SKM レベル 1)であれば、中等教育(PMR もしくは中等 教育認定書)を持っていなければならない。過去の実績を認めているため、正式な認定書 がなくても、美容師アシスタントしての実務経験が 5 年間あれば、入学資格を有する。 この先は、DSD の見直しレポート(概略)から美容師を抜粋し、必要となる資格を詳し く取り上げた。レベルの高い SKM に入学するためには、それまでの SKM レベルを有し ていなければならない 。例えば、SKM2 もしくは 美容師レベル 2 に入学するためには SKM レベル 1 を終了していなければならない。 (1)SKM レベルのプログラムに参加するために必要な資格 (a)美容師見習=レベル 1 ・ PMR ・ 美容師のアシスタントとして 5 年間の実務経験 (b)美容師=レベル 2 ・ SKM1 (c)上級美容師=レベル 3 ・ SKM2 (d)美容師のアシスタントマネージャー=レベル 4 ・ SKM3 ・ 上級美容師として最低でも 1 年間の実務経験 (e)美容師のマネージャー=レベル 5 ・ SKM4 (2)専門家になるために必要な資格 (a)スペシャリスト ・ 上級美容師 SKM レベル 3 ・ 上級美容師として 5 年間の実務経験 (b)エキスパート ・ 美容師のアシスタントマネージャー DKM レベル 4 ・ 美容師のアシスタントマネージャーとして 5 年間の実務経験 (c)マスター ・ 美容師のマネージャー DLKM レベル 5 ・ 美容師のマネージャーとして 5 年間の実務経験 7 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 上記のリストから専門家として必要となる資格は 2 つ、認定書とその業界での実務経 験であることが分かる。各々のレベルで専門家として目指すレベルの 1 つ下のレベルで 5 年間の実務経験が必要である。 4.2 4.2.1 職業能力評価・資格制度及び実施状況 制度概要 2008 年末現在、NVTC が開発し、実施された資格は 957 ある。各資格に、認定、修業 証書、上級修業証書レベル(SKM レベル 1∼5)のすべてが設定されている。下記業界が 対象である。 (1)製図 (2)建物建築 (3)木工・家具 (4)観光・旅行 (5)ホテル (6)遊園地(テーマパーク) (7)溶接技術・金属加工 (8)非破壊検査 (9)機械・地上輸送 (10)自動車組立 (11)海事 (12)クレーンオペレーター (13)バイク組立 (14)航空 (15)印刷技術 (16)個人サービス (17)ビジネス・ファイナンス (18)繊維・アパレル (19)工芸 (20)電気 (21)電子機器、オーディオ・ビデオ (22)精密機器 (23)IT‐コンピュータ/マルチメディア (24)テレコミュニケーション (25)プラスチック技術 (26)金属製造技術 (27)機械メンテナンス (28)工具・染色 (29)鋳造 8 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 (30)メカトロニクス (31)武器技術 (32)土地調査 (33)スキューバダイビング‐娯楽/職業 (34)補足(その他) マレー語では 1,000 の技能基準が掲載された完全なリストが存在するが、ここでは簡 略化した 2 つのリストを日本語訳し掲載する。表 4‐3 は DSD が 2009 年 6 月 23 日に認 定した新しい NOSS である。58 つの新しい認定技能が載っている。表 4‐4 は、最近見 直された 34 の NOSS 技能である。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 HT-080-2 HT-080-3 HT-080-4 HT-080-5 HT-070-1 HT-070-2 HT-070-3 RB-015-2 RB-015-3 RB-013-4 RB-013-5 RB-014-2 RB-014-3 RB-014-4 RB-014-5 RB-060-1 RB-060-2 RB-060-3 EE-101-2 EE-101-3 EE-102-3 EE-103-3 EE-113-4 EE-113-5 EE-112-4 EE-112-5 EE-120-2 EE-120-3 EE-220-2 EE-220-3 EE-220-4 EE-220-5 表 4‐3 2009 年 6 月 23 日に承認された新しい NOSS セールス・マーケティングの役員(クルーズ船) セールス・マーケティングのアシスタント(クルーズ船) セール・マーケティングの役員(クルーズ船) セール・マーケティングのアシスタントマネージャー(クルーズ船) 衛生オペレーター 衛生上級オペレーター 衛生監督者 Mandore(ゴム植林地) 不動産コンダクター(ゴム植林地) ラテックス複合技術の役員 ラテックス複合技術のマネージャー ゴム品質保証の検査官 ゴム品質保証の上級者 ゴム品質保証の役員 ゴム品質保証のマネージャー 水処理工場のオペレーター 水処理工場の技術者 水処理工場の上級技術者 家電設計の技術者 統制設計の上級技術者 センサー技術の上級技術者 プログラムロジックの上級技術者 集積回路設計のスペシャリスト 集積回路設計の上級スペシャリスト 電子システム設計のスペシャリスト 電子システム設計の上級スペシャリスト 音声技術者のアシスタント(プロダクション) 音声技術者(プロダクション) 照明のアシスタント(放送) 照明技術者(放送) 上級照明技術者 ガファー(放送) 9 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 EE-121-2 EE-121-3 TP-040-1 TP-040-2 TP-040-3 BT-020-2 BT-020-3 CM-010-4 CM-010-5 MC-020-4 MC-020-5 FB-021-2 FB-021-3 SS-101-1 SS-101-2 SS-101-3 OT-020-4 OT-020-5 OT-030-2 OT-030-3 OT-030-4 OT-030-5 HT-011-2 HT-011-3 OT-011-4 OT-011-5 ダビングミクサー(作成後) 音声編集者(作成後) 飛行機内インテリアメンテナンス技術者見習 飛行機内インテリアメンテナンス技術者 飛行機内インテリアメンテナンス上級技術者 バイオテクノロジー研究所の技術者 バイオテクノロジー研究所の上級技術者 工業機械・制御の技術者 工業機械・制御の上級技術者 ロボット技術者 上級ロボット技術者 商業・リテール銀行員 商業・リテール銀行役員 籐工芸見習 籐工芸 上級籐工芸 セキュリティーオペレーションのアシスタントマネージャー セキュリティーオペレーションのマネージャー 地域奉仕活動 地域奉仕活動監督者 地域奉仕活動役員 地域奉仕活動マネージャー 肉屋 上級肉屋 アシスタントテレコミュニケーションオペレーションマネージャー テレコミュニケーションオペレーションマネージャー *出典:Department of Skills Development, “N OSS Register” , http://www.dsd.gov.my/bm/ index.php?option=com_remository& Itemid=181&func=startdow n&id=1542 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 表 4‐4 HT-022-1 HT-022-2 HT-022-3 HT-060-1 HT-060-2 HT-060-3 HT-023-3 HT-021-2 HT-024-3 HT-061-2 HT-090-4 HT-090-5 RB-052-1 RB-052-2 RB-052-3 2009 年 6 月 23 日に再検討され、承認された NOSS リスト 外国ツアー運営の事務員 外国ツアー運営者 外国ツアー運営監督者 観光輸送の事務員 観光輸送監督者 観光輸送監督者 観光ガイド 地元ネイチャーガイド 観光リーダー 観光自動車・バス等の運転手 美容院のアシスタントマネージャー 美容院のマネージャー 家具(室内装飾業)商 上級家具商 家具商監督者 10 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 CM-010-2 CM-010-3 FB-011-1 FB-011-2 FB-011-3 FB-011-4 FB-011-5 IT-090-5 SS-140-1 SS-140-2 SS-140-3 SS-140-4 SS-141-2 SS-141-3 SS-142-1 SS-142-2 SS-142-3 SS-142-4 SS-142-5 工業機械・制御の技術者 工業機械・制御の上級技術者 運送オペレーションの事務員 運送オペレーションのコーディネーター 運送オペレーションの監督者 運送オペレーションの役員 運送オペレーションのマネージャー ICT システムセキュリティ・アプリケーション技術者 タペスタリー織物者 上級タペスタリー織物者 タペスタリー織物監督者 織物図柄設計者 Pua 上級監督者 Pua 織物監督者 Songket&Daster 上級織物師 Songket&Daster 織物師 Songket&Daster 織物監督者 織物業界役員 織物業界マネージャー *出典:Department of Skills Development, “NOSS Register”, http://www.dsd.gov.my/bm/ index.php?option=com_remository&Itemid=181&func=startdown&id=1542 マレーシアの技能基準をさらに掘り下げるために、職務内容を見ていくと、各 NOSS レベルの定義に沿って職務と必要な作業の内容が書かれている。以下は NOSS 一覧から の抜粋で、工業電気技術者(道具)の仕事内容が 3 つのレベルで表示されている。その 3 つは、工業電気技術者見習、工業電気技術者、上級工業電気技術者である。 NOSS によると SKM レベル 1 に該当する工業電気技術者(道具)になるためには、以 下の 4 つの職務での遂行実績を示さなければならない。 1)エンジニアリング図面を準備する 2)テスト運転を行う 3)オンラインシステムによるチェック機能を準備する 4)電子システム内の過ちを突き止める 次の図 4‐1 に沿って解説する。例えば、『エンジニアリング図面を準備する』ために は 5 つの作業がある。ブロック図、概略図、電気概略図、機械概略図、水圧概略図の作 成である。これらの作業は、01(職務のカテゴリー番号)から段階があり、その隣に職 務に関するレベルが記載されている。例えばカテゴリー番号 02 の『テスト運転を行う』 には、レベル 1 の作業を 3 つ、レベル 2 の作業を 1 つ行わなければならない。 11 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 図 4‐1 各レベルにおける職務(サンプル) 仕事内容 エンジニアリング図 面の準備 01 職務 ブロック図の作成 テスト運転 アナログ・ デジタルマルチメ ーターの運転 02.01 L1 合 図/ 命 令ジ ェ ネ レーターの運転 02.02 L2 オンラインシステム によるチェック機能 の準備 03 システムの 電源容量と 電源供 給の相互性の 確認 PLC/電気システムの出入 力の確認 ラダーダイアグラムを用 い た順序検査の確認 水圧動作の確認 気圧動作の確認 03.01 03.02 03.03 03.04 03.05 電子システム内の欠 陥を究明 04 部品の欠損を目視で確認 電気・ 電子機器のメ ンテナンス 電子測定機器のメンテナン ス 05 05.01 オートメーションシ ステムの運転テスト 06 サーボシステムの運転確認 電子機器の運転テス ト LED 等の動かない部 品のテスト 動 く 部 品の テ ス ト ラジオの製品テスト テレビの製品テスト TTL や CMOS の テスト MSI や LSI のテスト 07 07.01 07.02 07.03 07.04 07.05 07.06 監督者としての業務 毎日 の メンテナン SOP の作成 シフト表の 管理 生 産 レ ポ ー ト 機械 に 対し て予防的な 社内訓練 メンテナンスレポートの ス作業監督 の作成 メンテナンス 作成 08.01 L3 08.02 L3 08.03 L3 08.04 L3 08.05 L3 08.06 L 3 08.07 L3 *出典: Department of Skills Development: National Occupational Skill Standards Registry, http://www.dsd.gov.my/enoss/e011123.pdf 02 08 01.01 04.01 06.01 概略図の作成 L1 01.02 L1 L1 L2 L2 L1 L1 電気概略図の作成 機械概略図の作成 水圧概略図の作成 01.03 01.04 01.05 L1 オスシロスコープの 運 転 02.03 L1 L1 L1 タコジェネレータ ーの運転 02.04 L1 L1 L2 壊 れ そ う な部 品 の 確認 04.02 L1 壊 れそうなカ ー ド /ボ ードの 交換 04.03 L2 壊れている部品の完全な 入れ替え 電子 /電気機器の ケ ー ビ ル端 末の メ ン テナンス 05.02 L2 VDU のメンテナンス 水圧 /気圧システム のメンテナンス 05.03 05.04 気 圧 シ ス テ ムの 運 転確認 06.02 L 2 作動操作の運転確認 L1 L2 06.03 L2 L2 12 L1 04.04 L2 L2 センサーの 運転確 認 06.04 L2 L2 L2 DC モーター の メンテナン ス 05.05 L 2 AC モーターの メンテナンス 水 圧システム の運転確認 06.05 L2 PC&PLC のダウンロ ード 06.06 L 3 L3 05.06 L2 ステップモー タ ー のメ ン テ ナンス 05.07 L3 L3 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 4.2.2 評価の実施状況 前章で述 べたように、技能基準の 開発 は技能開発局( DSD)、業 界、 専門家を 交え た厳 密 で 時 間 の か か る作 業 で あ る 。 表 4 ‐ 5 は 、 2007 年 末 時 点で のマ レ ー シ ア における NOSS 該当技術は 878 である。 2008 年 に 7 4 が開 発、導入され 、 2008 年末は 952 とな った。 その中 でも重要 なのは、 NO S S の レベル 6 が 開発 されたことである 。 レベル 1 2 3 4 5 6 表 4‐5 開発された職業技能基準 の 数 2007 年末 2008 年 に開発 合 187 9 276 30 285 9 68 14 62 11 0 1 878 74 計 19 6 306 294 82 73 1 952 *出典 :Department of Skills Development, “Annual Report 2008” . SKM 認定書保持者 が表 4‐6 に表 されている。 2009 年 1 0 月末 では、 7 万 6,087 名も の訓練生が SKM の 5 つのレベルを終了 し、 認定書を取 得している。そ の中 でも レベル 1 と 2 は 3 万 5,959 名 と 2 万 8,826 名 と多 く、 その一方 で SKM レベル 4 と 5 は少な い。 SKM レベル 4 は 928 名だけであり、 SKM レベル 5 はたったの 29 名 であった。表 4 ‐6 からは SKM を取得す る方法が 3 通 りあることが分 かる。多 くの訓練生(7 万 1,075 名) は、認 定訓練 センター で訓 練を 受け 、3,696 名 は過 去の 実績 によって認証を 得ている 。こ の 3,696 名 はその業界で 長い 間 働いており、 自分 たちの技 能を ポートフォリオとして提 出 することができ る。また、 国家デュアル 訓練 システム (NDTS )を通 じて 産業訓練専門 学 校( ITI ) で学 び、 各々 の職 場で指 導を受け る方法もある。 NDTS は 比較的新しい シス テムであるた め、 他の 2 つの方 法よりは 訓練生 の数 が少 ない 。 表 4 ‐6 認定訓練センター 過去の実績 認 定 国家デュアル 訓練 システム 合 計 SKM 認定書取得者数(2009 年 1 0 月末現在) SKM 1 SKM2 SKM3 SKM4 SKM5 34,547 1,212 200 35,959 27,144 1,281 401 28,826 8,479 1,151 715 10,345 884 44 0 928 21 8 0 29 合計 71,075 3,696 1,316 76,087 *出 典 :Departme nt of Skills Development, “ Achievement Statistics as a t 31 October 2009” . http ://www.dsd .gov.m y/bm /i ndex.php ?optio n=c o m_ remository & Itemid =181& func=startdow n&i d =1579 13 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 次に 教材 に目を向けると 、2008 年末の 段階では 、312 の 教材が開 発 されていることが 表 4‐ 7 から 分か る。 これらの 教材 は認定訓練 センター で使 用されるように作られている 。 教材は 、訓練 マニュアル、 学習 ガイド、 職 業プロファイル、 課題 から インターシップ用の 工業訓練マニュアルまである。 レベル 1 2 3 4 5 合計 TM 37 57 55 2 2 153 表 4 ‐7 指導教材 数( 2008 年) COS WIM TOP LWA IM 5 3 20 0 0 7 2 26 3 0 6 0 15 32 1 1 1 4 4 0 16 8 2 1 0 35 14 67 40 1 MLI 0 0 0 1 1 2 合計 65 95 109 13 30 312 ※ TM‐ 訓練 マニュアル、 LG‐ 学習 ガイド、COS‐ 学習コース、 WIM ‐指 導マニュアル、 TOP ‐ 職業 プロファイル 、LWA‐学 習・職 業割 当、 IM‐ インターシップマニュアル、MLI‐ 工業訓練マニュアル *出 典 :Department of Skills Development, “ A nnual Report 2008 ” . 最後 に、表 4‐ 8 に DSD の 発表 による NOSS の関 係 者について述べる 。D S D の リス トによると、 2009 年 10 月 の段 階で は、 6,041 名が 16 のカ テゴリー で任命 されている。 こ の中 で一番多いのが 、過去の 実績の評 価 者 であり 、1,627 名である 。こ れ は、 2009 年 に 新た に 892 名 を任 命したことにより増加し た。 この カテゴリーの 人 数は さら に増 やす 必要がある。 というのも、 候補者一人一 人 の過 去の 実績 を評 価し 、評 価しなければならな いからである 。次 に人 数が 多い のが 、外部検証者である。外部検証者はまた 細かく分 かれ ている 。職業訓練所職員、 NDTS、 過去 の 実績担当者まで含 めると、 1,241 名にまで なる 。 ま た、 業界 エキスパートや 訓練エキスパートも 比較的人 数が 多く、各 々 857 名 と 832 名 である。こ のカテゴリーの 人たちは 、DSD が 新し く技能基準を 策 定したり 、見 直したり する時 に意見を聴 取したりする 役割 がある。 表 4‐8 配置された人材 の数 現在 の 配置人数 2009 年 の新配置人数 737 120 業界 エキスパート 736 96 訓練 エキスパート 技能開発 諮問 委員 358 51 204 73 業界 指導者 142 21 技能協議会の 判定 員 60 36 NOSS メンバー 959 42 外部 検証者 59 0 外部 検証者: 職業訓練 所職員 0 130 外部 検証者: NDTS 735 892 検証者: 過去 の実 績 45 6 外部 検証者: 過去 の実 績 カテゴリー 14 合計 857 832 409 277 163 96 1,001 59 130 1,627 51 マレーシア(調査大項目 4:職業能力基準、職業能力評価制度) 作成年月日:2009 年 11 月 30 日 23 22 362 91 19 4,552 検査官: 非破壊検査 試験監督 :非破壊検査 デュアル システムエキスパート 評価者: 外国 人労働者 評価者: 実務能力 資格 合 計 2 2 3 13 2 1,489 25 24 365 104 21 6,041 *出 典 :Departme nt of Skills Development, “ Achievement Statistics as a t 31 October 2009” , http ://www.dsd .gov.m y/bm /i ndex.php ?optio n=c o m_ remository & Itemid =181& func=startdow n&i d =1579 【参考文献】 1. Ahmad b. Othman. ( 2005 ). The National Dual Training System: An alternative mode of training for producing K- workers in Malaysia? In Aminah Ah mad, et al ( 2005 ) .Human Resource Development: Practices and directions for a developed Malaysia. Serdang: Universiti Putra Malaysia Press. 2. Department of Skill Development. (n.d.). http://www.dsd.gov.my/bm/index.php?option=com_content&task=section&id=5 &I temid=88 3. Department of Skill Development. (n.d.). Executive summary on Hairdressing . 4. 5. 6. 7. http://www.dsd.gov.my/enoss/N_022_123/L2/Executive%20Summary.pdf Department of Skill Development. (n.d.). Job profile chart. http://www.dsd.gov.my/enoss/e011123.pdf Departmen t of Skills Developme n t. (2009). An nual Report 2008. http:// www.dsd .gov.my/b m/in dex.php ?option =com_remository &Itemid=181&fu nc=fileinfo&id=1481 Departmen t of Skills Developmen t. (2009). 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(n.d.). http://www.dsd.gov.my/enoss/ Malaysian Industrial Development Authority. (2008). Manpower Development and Training Facilities . Guide for Malaysian Manufacturers, Book 8 . http://www. mida.gov.my/en_v2/uploads/Publications_pdf/Guide_For_Malaysia nManufacturers/English/english.pdf Pang, Chau Leong ( 2004 ). Perancangan pembangunan NOSS dan persijilan kemahiran Malaysia. Paper prepared for Majlis Latihan Vokasional Kebanganan ( NVTC ). 15. Pang, Chau Leong (2007) . A historical account of skills training in Malaysia. In Malaysian Labour Review. Vol. 1 No. 1. http://www.mohr.gov.my/index.php?option=com_content&task=view&id=160& Itemid=349 16 . Pang, Chau Leong (2007) . Meeting the challenges of skilled workforce developmen t in Malaysia, BES KL 2007 seminar. Organized by UK Trade & Investmen t and British Educationa l Suppliers Association. 2 3 -24 October 2007. Kuala Lumpur. 17. The Star. (2006, December 12). 18 . Training Malaysia.Com. (n.d.). Majlis Latihan Vokasional Kebangsaan (MLVK) - Roles of MLVK, National Skills Qualification Framework & NOSS. http://www.trainingmalaysia.com/v4/kiosk/tgm8chap6.php 19 . TVET ipedia. (n.d.). http://www.unevoc.unesco.org/tvetipedia.0.html?tx_drwiki_pi1[keyword]=Mal aysia#Malaysia 20. TVETipedia. (n.d.). TVET system. http://www.unevoc.unesco.org/tvetipedia.0.html?&tx_drwiki_pi1[keyword]=M alaysia#TVET_System 16
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