平成２６年５月第２０号 W RLD 六ヶ所村で世界を楽しく知りましょう！六ヶ所村の皆さん、ゴールデンウィークはどこかへ出かけますか？海外に行けない方々のために今月も異文化を感じられる「六ヶ所ワールド」を準備していますよ。どうぞ楽しんでください。ジェニー (国際交流員) 5 月 1 日は、ハワイで「レイ・デイ」（Lei Day）がお祝いされますが、「レイ」というのは何でしょうか？ a)ハワイの伝統的な歌舞音曲 b)ハワイの伝統的な装飾品解答は次のページにあります日本人に教えたい世界の面白いこと！⑳ 五月 Written by Anita (六ヶ所村在住) 1 インドの民族衣装はとてもおしゃれな服装として知られています。特に「サリー」は世界中から注目を集め、多くの人を魅了していると思います。「サリー」は約 5000 年前から着られている女性のみの服装で、7ｍぐらいの細長い布です。体に巻いて着ますが、インドは広大な国なので、巻き方は地域によって多種多様です。現在、全インドで一番流行っている巻き方は、サリーを腰に巻いてから、ぺチコートに挟み込んで、右肩に向かって斜めに巻き上げるという方法です。なぜか分かりませんが、その巻き方はとてもファッショナブルだとされています。私もその巻き方が一番好きで、普段はそのように着ます。ですが、私の出身地では昔から右肩ではなく左肩に巻き上げるので、結婚式のような公式の場面では出身地の伝統に従って着ます。ちなみに、よく「サリーの着方は難しそう！時間がかかるでしょう？」と聞かれますが、私は慣れているので、2 分ぐらいで、簡単に着ることができます。サリーは、様々な場面で着用する服装です。地方やお年寄りの方は毎日、家や職場でも着ます。 2 3 4 もちろん日常生活用のサリーは、パーティー用のサリーに比べて丈夫な素材で作られていて、飾りが少ないです。サリーの素材は、コットンを始め、シフォン、ジョーゼット、絹まで様々です。値段は素材の他、刺繍、付けられた真珠やビーズ、そして機械縫いと手縫いの割合にもよります。日常生活用のサリーは千円ぐらいからでも買えますが、パーティー用のサリーは 8 千円～1 万円ぐらいです。日本の着物のように何万円もする高いサリーもあります。当然だと思いますが、素材などによって、洗濯機に入れられる物と入れられない物があります。ちなみに、サリーの模様や色などは、年齢、社会的な地位、婚姻の有無に関係なく、自分の気分や場面（例えばお葬式には白いサリーを着る）に合わせて選ぶことができます。インドは「カースト」という身分制度がありますが、サリーによってカーストの所属が分かるわけではありません。都会ではサリーを日常生活で着ている女性は少なくなっています。特に若い人や未婚の人は、結婚式、パーティーや祭りなどの特別なイベントの時だけ着るようになりました。サリーは着やすいですが、体に何回も巻くので、インドの暑い夏にはやっぱりちょっと大変です。なので、代わりに洋服や「パンジャビスーツ」を着る人が多いです。「パンジャビスーツ」というのはパンジャーブ地方から広がった、現在全インドでとても流行っている楽な服装です。ゆったりしたワンピース、ズボンと長いスカーフの 3 点セットです。オフィスでも着られるし、よく学校の制服にも使われています（都会では洋服の制服もあります）。実は、パンジャビスーツもサリーと同じく様々な種類があります。たとえば、おしゃれをしたい時はよく「アナカリ・スーツ」というパンジャビスーツの一種を着ます。「裾が傘のように広がる」という特徴があるドレスです。とても綺麗なので、サリーの代わりに結婚式で着る人も少なくないです。私は、日本の着物もとても綺麗だと思いますが、インドの服装の方が好きです。なぜかというと、サリーなどはどんな女性も美しく見せてくれるし、インドの文化を象徴しているからです。写真：サリー（1～4）、パンジャビスーツ（5）、アナカリ・スーツ（6） 5 6