平成２６年１１月第２６号 W RLD 六ヶ所村で世界を楽しく知りましょう！六ヶ所村の皆さん、年末が近づいてくると忙しくなる方も多いかと思いますが、忙しい日々も体に気をつけながら、（六ヶ所ワールドを読んだりして）楽しく過ごしましょう！ジェニー(国際交流員) 11 月 25 日は南アメリカの「スリナム」という共和国の独立記念日です。南アフリカで最小の独立国ですが、人口は何人でしょうか？ a)530,000 人ｂ)630,000 人解答は次のページにあります日本人に教えたい十一月 written by Teresa (村民のスペイン人) 世界の面白いこと！○ 26 世界が持っているスペインのイメージは時々事実と異なっています。実はスペインは、気候、文化、料理や人種が非常に多様な国です。例えば、スペインの北方は蒸し暑くて植物が豊かですが、南部は暑くて荒地も広いので、北スペインよりもアフリカ大陸に似ています。この記事では、皆様にスペインのそれぞれの地域を簡単にご紹介したいと思います。北スペイン「湿ったスペイン」とも呼ばれている北方は、植物が多様で、海もあるので、青森県に似ています。気候は穏やかで、魚介類が豊富で、そのため伝統的な料理はシーフードを使ったシチューです。この地域では、豊かな牧草地が多いおかげで、昔から牛乳と質の高い牛肉が生産されています。雨は頻繁に降りますが、冬は穏やかで寒くありません。逆に夏も暑くないです。北スペインの人々は他の地域のスペイン人と比べると、あまり外交的ではありません。岩だらけの山岳で、長い間、孤立した生活を送ってきており、温かい地域と比べると、外でできる活動が限られていたからです。北スペインの地方(田舎)では、スペインの標準語であるカスティーリャ語の他、ガリシア語やバスコ語など様々な言語と方言が使われています。略図中央スペインと首都のマドリード市中央スペインは、カスティーリャ地方、アラゴン州、ラ・リオハ州、そしてエストレマドゥーラ州に占められており、「ドライ・スペイン」とも呼ばれています。この地域の冬は寒いですが、夏は非常に暑く、乾燥していて、雨が少ないです。中央スペインには山がずいぶん多いですが、小麦、ジャガイモ、大麦などの穀物が耕作されている広い平地もあります。昔、農畜産に関わっていた多くの人々は現在大都市に住んでおり、第三次産業の仕事をしています。それは、小さい村の過疎化を引き起こしてしまいました。ラ・リオハ州は以前スペインで最も有名なワインの生産地でしたが、現在はカスティーリャ地方やアラゴン州でも、質の高いワインが作られています。中央スペインには私の家族の出身地であるマドリード市があります。マドリード市は 1561 年にスペイン王フェリペⅡ世が首都をトレド市からマドリード市へ移して以来、スペインの首都です。“農業のスペイン”から“現代産業のスペイン”への発展が始まってから、移民が多く見られます。よって、マドリード市はほかの地域から来た人や外国人など様々な人がいる所です。現在の人口は 600 万人にも及びます。マドリード市は友好的で、オープンな街として知られています。初めて来る人はよく、人々がとても親しみやすいと言います。それはマドリード市を訪れた人に対して誰もどこから来たか聞かないからだと思います。マドリード市のシンボルの一つは世界中でよく知られているレアルマドリードというサッカークラブです。レアルマドリードのホームスタジアムである「エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ」には、レアルマドリードが今まで取った優勝記念品が展示されている博物館がありますが、マドリード市で最も人気のある博物館の一つです。スペインは立憲君主制なので、マドリード市内には政府機関も国王家族の家もあります。有名なマヨール広場やプエルタ・デル・ソル（広場）がある「マドリード・デ・ロス・アウストリアス」と呼ばれている旧市街は毎年数多くの観光客が訪れます。超高級住宅地である「ミラ・デ・オロ」も同じです。そこにはスペインの三つの主な美術館があります（プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン＝ボルネミッサ美術館）。また、マドリード市の郊外にも観光地がたくさんあります。その中には、歴史的にも政治的にも大事な役割を果たしている王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院があります。16 世紀（1563 年～ 1584 年）にスペイン王フェリペⅡ世によって建てられたこの修道院は現在、国王の宮殿、博物館・美術館、そして学校として使用されています。旅行者は皆王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院の壮麗さ、そしてその中に展示されている重厚な作品に感動します。レアルマドリードのホームスタジアム 12 月の六ヶ所ワールドでは「闘牛、フラメンコ、情熱的」なスペインを紹介します！。