オリックスの現状 2016年7月 a Contents Ⅰ. 企業情報 1. 2. 3. 4. 5. 企業概要 役員情報 組織図 オリックスグループ会社一覧 沿革 Ⅱ. 業 績 1. 財務ハイライト 2. セグメント情報 3. 当期純利益の推移(米国会計基準連結決算) Ⅲ. 2016年1月〜6月の主なプレスリリース 1 2 3 4 6 9 10 12 14 環境エネルギー事業 15 自動車関連事業(オリックス自動車) 16 機器のレンタルサービス事業(オリックス・レンテック) 17 不動産事業 18 オリックス生命保険 20 オリックス銀行 20 オリックス・クレジット 20 Ⅴ. 公益財団法人オリックス宮内財団 1. 社会福祉 2. 音楽・文化芸術 Ⅵ. 人 事 1. 2. 3. 4. 人事関連制度の年表 ダイバーシティ (多様性)への取り組み 社員の人数 採用人数 オリックスでは 「21世紀におけるExcellent Company」を 目指すために、企業行動憲章ともいうべき Ⅳ. 主な事業 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 21世紀にオリックスが目指す企業像 21 21 21 22 23 25 25 「EC21」 を定めています。 誇り 市場に高く評価される新しい価値の創造によって 経済的なインパクトを生み出し、 信頼 株主・お客さま・従業員などを含め社会の多様な期待に応える 高い能力と謙虚な姿勢を持ち、 「誇り」 ある活動を行う企業 尊敬 関係する人々から 「信頼」 される企業 社会的な規範を守り、公正かつ透明な活動を行う 優れた社風を持ち、社会との調和を保って、 広く世の中から 「尊敬」 される企業 ブランドスローガン オリックスには、時代や人が変わっても確実に受け継がれ ていくものがあります。その一つが“どうしたらできるかを 考える” 姿勢。お客さまのご要望にお応えするために、最後 まで考えぬき、新しい《こたえ》を生み出そうとする姿勢 です。 この姿勢を 「ほかにはないアンサーを。 」 という言葉に託し、 オリックスのブランドスローガンとしてすべてのお客さまに宣 言しています。 Ⅰ. 企業情報 1 企業概要(2016年3月31日現在) 会社名 オリックス株式会社 英文名 ORIX Corporation 設立 1964年4月17日 所在地 〒105-6135 代表者 取締役 兼 代表執行役社長・グループCEO 決算期 3月 株主資本 2,310,431百万円 従業員数 33,333名 (国内25,167名 発行済株式総数 1,324,058,828株 上場証券取引所 東京証券取引所 市場第一部(証券コード:8591)、 ニューヨーク証券取引所(証券コード:IX) 事業内容 多角的金融サービス業 グループ会社 連結会社793社 関連会社132社 国内1,418拠点 海外672拠点 拠点数 東京都港区浜松町2丁目4番1号 井上 亮 海外8,166名) (オリックス単体3,758名) ※ 世界37カ国・地域に展開しています。 オリックスは常に新しいビジネスを追求し、先進的な商品・サービスを提供する金融サービスグループです。 1964年にリース 事業からスタートして隣接分野に進出し、現在では融資、投資、生命保険、銀行、資産運用、 自動車関連、不動産、環境エネルギー 関連などへ事業を広げています。また、 1971年の香港進出を皮切りに世界37カ国・地域に拠点を設け、グローバルに展開して " "アジア等進興国の成長を取り込む" います。 2014年に50周年を迎え、 これからも経営戦略である「金融+サービス」 の加速化"、 を推進し、 新たな事業機会の獲得と持続的な成長を目指すと同時に、 社会に貢献してまいります。 ■ 海外営業ネットワーク 欧州 ア イ ル ラ ンド ポ ー ラ ンド イ ギ リ ス 日本 フ ラ ン ス ド イ オ ラ ン ダ ス イ 米 東アジア ス ルクセンブルク ス ペ イ ン イ タ リ ア 中東・アフリカ 香 港 台 湾 韓 国 中 国 国 ブラジル モンゴ ル オ マ ー ン エ ジ 米州 ツ プ ト サウジアラビア アラブ首長国連邦 南アジア カザ フスタン ス リ ラ ン カ バ ーレ ー ン パ キ ス タ ン レ バ ノ ン イ ン ド 東南アジア 大洋州 シンガポ ール フ ィリ ピ ン オ ー スト ラ リ ア マ レ ー シ ア タ ニュージーランド イ ンド ネ シ ア ベ ト ナ ム イ ヨ ル ダ ン 1 Ⅰ. 企業情報 2 役員情報(2016年7月1日現在) 取締役 兼 代表執行役社長・グループCEO 井上 亮 取締役 兼 代表執行役副社長・グループCFO 執行役副会長 西名 弘明 小島 一雄 専務執行役 取締役 兼 代表執行役副社長 常務執行役 経営企画部管掌 馬着 民雄 人事・総務本部長 秘書室管掌 グループ監査部管掌 取締役 兼 グループ専務執行役員 亀井 克信 オリックス自動車 (株)取締役社長 オリックス・レンテック (株) 執行役員会長 縣 信太郎 錦織 雄一 取締役 兼 専務執行役 伏谷 清 経理本部長 オリックス・エム・アイ・シー㈱ 取締役社長 下浦 一孝 リスク管理本部長 西谷 秀人 ORIX USA Corporation 会長 兼 社長 松本 哲男 不動産事業本部長 融資事業部管掌 オリックス不動産 (株)代表取締役社長 片平 聡 グループCIO OQL・営業推進本部長 業務改革室管掌 補助金等管理部管掌 オリックス・ビジネスセンター沖縄㈱ 取締役社長 入江 修二 事業投資本部長 コンセッション事業推進部管掌 (株) アーク 社外取締役 執行役 グローバル事業本部長 東アジア事業本部長 輸送機器事業本部長 益子 哲郎 松﨑 悟 東京営業本部長 取締役 (非常勤) 西尾 裕 グローバル事業本部副本部長 河野 雅章 グループ広報部管掌 法務・渉外部管掌 グループコンプライアンス部管掌 グループ IoT事業部管掌 新規事業開発第一部管掌 新規事業開発第二部管掌 ロベコグループ管掌 小原 真一 近畿営業本部長 グループ関西副代表 村上 修一 リスク管理本部副本部長 山口 治和 グローバル事業本部副本部長 髙橋 秀明 社外取締役 辻山 栄子 早稲田大学商学学術院教授 ㈱ローソン 社外監査役 ㈱NTTドコモ 社外監査役 ㈱資生堂 社外監査役 社外取締役 ロバート・フェルドマン モルガン・スタンレーMUFG証券㈱ マネージング・ディレクター チーフエコノミスト 社外取締役 新浪 剛史 サントリーホールディングス㈱ 代表取締役社長 三菱自動車工業㈱ 社外取締役 社外取締役 薄井 信明 コナミホールディングス㈱ 社外監査役 ㈱ミクロ情報サービス 社外監査役 社外取締役 安田 隆二 ㈱ヤクルト本社 社外取締役 ㈱ベネッセホールディングス 社外取締役 社外取締役 竹中 平蔵 東洋大学国際地域学部教授 ㈱パソナグループ 取締役会長 アカデミーヒルズ理事 東洋大学グローバル・イノベーション学研究センター長 SBIホールディングス㈱ 社外取締役 2 財務本部長 加藤 髙雄 取締役 兼 専務執行役 環境エネルギー本部長 ㈱ユビテック 社外取締役 グループ関西代表 不動産セグメント担当 オリックス不動産㈱ 代表取締役会長 オリックス野球クラブ㈱ 代表取締役社長 地域営業本部長 グループ常務執行役員 片岡 一則 オリックス生命保険 (株)代表取締役社長 グループ執行役員 井尻 康之 オリックス自動車 (株)執行役員副社長 山科 裕子 オリックス・クレジット (株)代表取締役社長 Ⅰ. 企業情報 3 組織図(2016年7月1日現在) 株主総会 取締役会 報告 監査委員会 社内取締役7名 指名委員会 4名 (社外取締役4名) 指示・要請 監査委員会事務局 社外取締役6名 報酬委員会 6名 (社外取締役5名) 監督 報告 指示・要請 報告・監督 5名 (社外取締役4名) 会計監査人 報告 会計監査 執行機関 報告 報告 投・融資等委員会 グループ執行役員会 月例戦略会議 経営情報化委員会 CEO、CFO 指示 開示統制 ディスクロージャー・コミッティ 執行役18名(CEO、CFOを除く)グループ執行役員 4名 モニタリング 監査部門 内部統制関連部門 営業関連部門 コンプライアンス部門 審査部門 営業支援部門 経理部門 業務改革部門 営業部門 その他内部統制関連部門 グループ会社 ■ コーポレート・ガバナンスの状況 オリックスは、経営の基本方針に沿った事業活動を適切に実行し、経営の公正性を確保するため、 コーポレート・ガバナンス体 制の強化を経営の重要事項の一つと考え、 健全かつ透明性の高いコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。 オリックスのコーポレート・ガバナンスのポイント 1. 指名委員会等設置会社制度を採用 (執行と監督の分離) 2. 指名・監査・報酬の三委員会をすべて非業務執行取締役で構成、 監査委員会はすべて社外取締役で構成 3. すべての社外取締役が当社の 「独立性を有する取締役の要件」 を充足 4. すべての社外取締役が各分野において高い専門性を有している ■ 体制強化の歩み ●1997年6月 諮問委員会を設置 ●2003年6月 委員会等設置会社へ移行 ●1999年6月 社外取締役制度を導入 ●2015年5月 改正会社法施行に伴い指名委員会等設置会社へ名称変更 ●1998年6月 執行役員制度を導入 ●2006年5月 会社法施行に伴い委員会設置会社へ移行 3 Ⅰ. 企業情報 4 オリックスグループ会社一覧(2016年3月31日現在) ■ 国内 会 社 名 設立 (取得) 事 業 内 容 オリックスグループ 出資比率 法人金融サービス事業部門 エヌエスリース株式会社 オリックス徳島株式会社 (2002年7月) リース、融資、その他金融サービス (2005年10月) リース、その他金融サービス 100% 95% 筑波リース株式会社 (2010年6月) リース 95% 株式会社キューコーリース (2012年1月) リース、その他金融サービス 90% 株式会社フリール 弥生株式会社 (2013年5月) 医療機器のレンタル (2014年12月) 業務ソフトウェアおよび関連サービスの開発・販売・サポート 100% 99% 97% オリックス八ヶ岳農園株式会社 2015年4月 水耕栽培による各種葉物野菜の生産・販売 オリックス自動車株式会社 1973年6月 自動車リース、レンタカー、カーシェアリング、中古車販売・売却サポート 100% オリックス・レンテック株式会社 1976年9月 電子計測器・IT関連機器等のレンタルおよびリース 100% メンテナンスリース事業部門 不動産事業部門 オリックス市岡交通企業株式会社 ブルーウェーブ株式会社 オリックス・インテリア株式会社 (1986年12月) 自動車教習所運営 1991年8月 ホテル・研修所運営 (1987年1月) 内装工事施工管理、不動産賃貸、インテリア関連製品の製造・販売 100% 100% 100% オリックス不動産株式会社 1999年3月 不動産開発・賃貸・運営 100% オリックス・アセットマネジメント株式会社 2000年9月 不動産投信運用業 100% オリックス・ゴルフ・マネジメント株式会社 (2004年11月) ゴルフ場運営 100% 98% オリックス・リビング株式会社 2005年4月 高齢者住宅運営 オリックス不動産投資顧問株式会社 2007年9月 不動産投資運用、投資助言・代理 100% オリックス水族館株式会社 2011年4月 水族館運営 100% オリックス農業株式会社 2014年2月 植物工場における各種野菜の生産・販売 100% ベンチャーキャピタル 100% 事業投資事業部門 オリックス・キャピタル株式会社 1983年10月 オリックス環境株式会社 1998年4月 金属等再資源化物の取引、廃棄物の収集・運搬、中間処理 100% オリックス債権回収株式会社 1999年4月 サービサー 100% オリックス資源循環株式会社 2002年9月 廃棄物リサイクル 100% オリックス・ローン事務センター株式会社 2009年5月 個人向けローンの顧客対応、資産管理 2010年5月 マンション向け電力供給 オリックス電力株式会社 株式会社ユビテック (2010年7月) 電子機器、車載機等の設計・製造およびシステムの開発・運用 99% 85% 59% 70% ONEエネルギー株式会社 2013年3月 蓄電池の売買、貸与、エネルギー関連サービス 株式会社吾妻バイオパワー 2006年1月 バイオマス発電 100% オリックス・クレジット株式会社 1979年6月 個人向け金融サービス業 100% 1991年4月 生命保険事業 100% リテール事業部門 オリックス生命保険株式会社 オリックス銀行株式会社 (1998年4月) 銀行事業 100% オリックス保険コンサルティング株式会社 2012年10月 保険代理業 100% オリックス・マリタイム株式会社 1977年11月 船舶関連事業 100% 海外事業部門 1986年5月 航空機リース 本社管理部門(セグメントには配分されない事業) オリックス保険サービス株式会社 100% 1976年9月 保険代理業 100% オリックス・システム株式会社 1984年3月 情報システム開発・運用 100% オリックス・エアクラフト株式会社 オリックス野球クラブ株式会社 (1988年10月) プロ野球球団経営 100% オリックス・エム・アイ・シー株式会社 1999年10月 グループ経理統括業務 100% オリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社 1999年11月 事務センター、コンタクトセンター 100% オリックス業務支援株式会社 2007年4月 事務代行、施設管理 100% オリックス・ホールセール証券株式会社 2010年2月 金融商品取引業 100% 4 Ⅰ. 企業情報 ■ 海外 会 社 名 設立 (取得) 1981年8月 (2010年5月) 米国 Mariner Investment Group LLC (2010年12月) Enovity,Inc. (2013年9月) ORIX Brazil Investments and Holdings Limited ブラジル 2012年8月 ORIX Asia Limited 1971年9月 香港 ORIX Asia Capital Limited 1973年7月 ORIX Taiwan Corporation (1991年2月) ORIX Auto Leasing Taiwan Corporation 台湾 1998年3月 ORIX Taiwan Asset Management Company 2004年11月 ORIX Rentec(Korea)Corporation 2001年4月 ORIX Capital Korea Corporation 韓国 2004年2月 ORIX Private Equity Korea Corporation 2010年3月 ORIX Rentec(Tianjin)Corporation 2004年8月 ORIX China Corporation 2005年8月 CHINA RAILWAY LEASING CO.,LTD. (2006年1月) 中国 Beijng Oriental Jicheng Co., Ltd. (2006年2月) ORIX(China)Investment Co.,Ltd. 2009年12月 Pang Da ORIX Auto Leasing Co.,Ltd. 2012年5月 TenGer Financial Group モンゴル (2013年10月) ORIX Leasing Singapore Limited 1972年9月 ORIX Investment and Management Private Limited 1981年5月 シンガポール ETHOZ Group Ltd. 1981年9月 ORIX Rentec(Singapore)Pte. LTD. 1995年10月 ORIX Leasing Malaysia Berhad 1973年9月 ORIX Credit Malaysia Sdn. Bhd. 1981年1月 ORIX Car Rentals Sdn. Bhd. 1989年2月 マレーシア ORIX Rentec(Malaysia)Sdn. Bhd. 1996年11月 ORIX Auto Leasing Malaysia Sdn. Bhd. 2000年10月 ORIX Asset Management Malaysia Sdn. Bhd. 2008年1月 PT. ORIX Indonesia Finance 1975年4月 インドネシア PT. Sinar Mitra Sepadan Finance (2015年11月) ORIX METRO Leasing and Finance Corporation 1977年6月 フィリピン ORIX Auto Leasing Philippines Corporation 1989年9月 Thai ORIX Leasing Co., Ltd. タイ 1978年6月 Indochina Capital Corporation ベトナム (2010年11月) スリランカ Lanka ORIX Leasing Company PLC 1980年3月 パキスタン ORIX Leasing Pakistan Limited 1986年7月 INFRASTRUCTURE LEASING & FINANCIAL SERVICES LIMITED (1993年3月) インド ORIX Auto Infrastructure Services Limited 1995年3月 Oman ORIX Leasing Company SAOG オマーン 1994年8月 ORIX Leasing Egypt SAE エジプト 1997年6月 Saudi ORIX Leasing Company サウジアラビア 2001年1月 アラブ首長国連邦 Al Hail ORIX Finance PSC 2002年3月 カザフスタン SK Leasing JSC (2005年6月) The Mediterranean and Gulf Insurance & Reinsurance Company B.S.C. (2013年6月) バーレーン ORIX USA Corporation 米州 RED Capital Group 東アジア 東南アジア 南アジア 中東・アフリカ 大洋州 オーストラリア ORIX Australia Corporation Limited ニュージーランド ORIX New Zealand Limited 欧州 アイルランド ポーランド オランダ ORIX Aviation Systems Limited ORIX Polska S.A. Robeco Groep N.V. 事 業 内 容 法人向けファイナンス、投資銀行業務 サービサー ファンド運営・管理 建物のエネルギーマネジメント エクイティ投資 リース、自動車リース、融資、銀行事業 エクイティ投資、ファンド運営・管理、融資 リース、割賦、保険代理業 自動車リース、レンタカー 不良債権投資、サービサー 電子計測器・IT関連機器等のレンタルおよびリース 自動車リース、リース、融資 ファンド運営・管理 レンタル、リース、割賦 リース、レンタル 鉄道関連リース 測定機器販売・レンタル リース、エクイティ投資、その他金融サービス 自動車リース 銀行事業、リース、損害保険事業 リース、割賦、融資 エクイティ投資、融資 自動車リース、レンタカー、リース 電子計測器・IT関連機器等のレンタルおよびリース リース、融資 割賦 レンタカー 電子計測器・IT関連機器等のレンタルおよびリース 自動車リース 不良債権投資 リース、自動車リース 個人事業者および個人向け中古車ローン リース、自動車リース、融資 自動車リース リース、自動車リース、レンタカー ファンド運営・管理、不動産開発、アドバイザリー、投資銀行 リース、自動車リース、割賦、融資 リース、自動車リース インフラ投資、投資銀行業務 自動車リース、レンタカー リース、自動車リース リース、自動車リース リース、自動車リース リース、自動車リース、融資 リース 損害保険事業、生命保険事業、再保険事業 1986年7月 自動車リース、トラックレンタル 1988年12月 リース、自動車リース 1991年3月 航空機リース、資産管理、航空関連技術サービス (1995年10月) リース、自動車リース (2013年7月) 資産運用 オリックスグループ 出資比率 100% 100% 69% 80% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 97% 25% 34% 100% 50% 16% 50% 100% 45% 100% 100% 100% 35% 100% 100% 100% 85% 85% 39% 40% 96% 25% 30% 49% 23% 99% 18% 34% 28% 38% 40% 25% 100% 100% 100% 100% 90% 注)上記以外にも拠点を設け、合計37カ国・地域に展開しています。 5 Ⅰ. 企業情報 5 沿革 1964年4月、 わが国のリース産業の将来性に着目した日綿実業株式会社と三和銀行は、 日商株式会社、 岩井産業株式会社の2商 社と東洋信託銀行、 日本勧業銀行、神戸銀行、 日本興業銀行の4銀行の参加を得て、 3商社5銀行により当社を設立し、資本金1億 円で事業を開始しました (社名はいずれも当時) 。 西暦 月 1964 4月 大阪市にオリエント・リース㈱(現 オリックス㈱)設立 1970 4月 大阪証券取引所市場第2部に株式を上場 1971 4月 東京証券取引所市場第2部に株式を上場 9月 1972 3月 オリエント・リース・インテリア㈱設立 (89年4月、オリックス・ア ルファ㈱に社名変更。 11年4月、オリックス㈱に統合) 9月 シンガポールにOrient Leasing Singapore Limited(現 ORIX Leasing Singapore Limited)設立 マレーシアにUnited Orient Leasing Company Bhd.(現 ORIX Leasing Malaysia Berhad)設立 12月 1973 1974 国内事項 月 東証、大証市場第1部に指定替え(資本金10.8億円) オリエント・オート・リース㈱(現 オリックス自動車㈱)設立 9月 12月 日本企業として初のアジアダラー債発行 (発行額1,000万ドル) 11月 国内で初の社債発行(物上担保付社債1.2億円) 8月 10月 1975 1976 9月 オリエント測器レンタル㈱(現 オリックス・レンテック㈱)設立 9月 オリエント保険センター㈱(現 オリックス保険サービス㈱)設立 1977 11月 ぺルサス・シッピング㈱(現 オリックス・マリタイム㈱)設立 1978 1979 6月 香港に初の海外現地法人Orient Leasing(Hong Kong)Ltd. (現 ORIX Asia Limited)設立 本店を大阪から東京へ変更 2月 6月 6月 海外事項 ファミリー信販㈱(現 オリックス・クレジット㈱)設立 1980 1981 1982 ブラジルにBradesco Leasing S.A. Arrendamento Mercantilを設 立 (00年7月売却) ニューヨークに駐在員事務所を開設(77年9月閉鎖) ロンドンに駐在員事務所を開設(Orient Leasing (U.K.) Limitedの 前身、82年閉鎖) 2月 韓国にKorea Development Leasing Corporation設立(02年、 全株式を売却し経営から撤退) 4月 インドネシアにP.T.Orient Bina Usaha Leasing(現 PT.ORIX Indonesia Finance)設立 6月 フィリピンにConsolidated Orient Leasing and Finance Corporation(現 ORIX METRO Leasing and Finance Corporation)設立 6月 タイにThai Orient Leasing Co., Ltd.(現 Thai ORIX Leasing Co., Ltd.)設立 2月 ベネズエラにOrient Leasing de Venezuela C.A. 設立(85年6月撤退) 2月 チリのBHCグループのLeasing Andino S.A. に資本参加(99年5月売却) 3月 スリランカにLanka Orient Leasing Company Limited(現 Lanka ORIX Leasing Company PLC)設立(82年2月、コロンボ 証券取引所に株式上場) 4月 中国にChina Orient Leasing Co., Ltd. 設立 (93年に活動休止) 5月 シンガポールにSoaltee Private Limited(現 ORIX Investment and Management Private Limited)設立 8月 米国にOrient Leasing Containers, Inc.(現 ORIX USA Corporation)設立 8月 ベルギーのS.A. Locabel に資本参加(97年6月撤退) 9月 シンガポールにOrient Car Leasing Private Ltd.(現 ETHOZ Group Ltd.)設立 1月 ギリシャにピレウス事務所を開設(88年4月閉鎖) 11月 英国にOrient Leasing (U.K.) Limited(後のORIX Europe Limited) 設立 (08年11月清算) 1983 10月 1984 3月 1985 2月 バジェット・レンタカー㈱(現 オリックス自動車㈱)設立 1986 3月 茜証券㈱に資本参加 (95年3月、オリックス証券㈱に社名変更。10 年5月、マネックス証券㈱と合併) 7月 パキスタンにOrient Leasing Pakistan Ltd.(現 ORIX Leasing Pakistan Limited)設立(88年6月、ラホール証券取引所に株式上場) 5月 オリエント・エアクラフト㈱(現 オリックス・エアクラフト㈱)設立 7月 オーストラリアにBudget Orient Leasing Limited(現 ORIX Australia Corporation Limited)設立 12月 1987 1月 1988 10月 6 オリエント・キャピタル㈱(現 オリックス・キャピタル㈱)設立 オー・エス・アール㈱(現 オリックス・システム㈱)設立 大阪市岡㈱に資本参加(05年12月、オリックス・インテリア㈱に事業統合) ㈱トーシキインテリア (現 オリックス・インテリア㈱) に資本参加 ㈱阪急ブレーブス (現 オリックス野球クラブ㈱) を買収。 (同年11月、 5月 球団名称を 「オリックス・ブレーブス」 に変更、90年11月 「オリックス・ ブルーウェーブ」 に変更、04年12月大阪近鉄バファローズと統合し 7月 「オリックス・バファローズ」 に変更) 12月 アイルランドにORIENT LEASING (IRELAND) LIMITED (現 ORIX Ireland Limited)設立(清算手続き中) スペインにHispano Orient Leasing S.A. 設立(94年1月売却) ニュージーランドにBudget Orient Leasing New Zealand Limited(現 ORIX New Zealand Limited)設立 Ⅰ. 企業情報 西暦 月 1989 4月 国内事項 オリックス㈱に社名変更(グループCIを導入) 1990 8月 オリックス倶楽部㈱設立(04年4月、オリックス・クレジット㈱に統合) 1991 4月 8月 オリックス・オマハ生命保険㈱(現 オリックス生命保険㈱)設立 ブルーウェーブイン㈱(現 ブルーウェーブ㈱)設立 月 2月 マレーシアにORIENT EXPRESS SDN. BHD(現 ORIX Car Rentals Sdn. Bhd.)設立 9月 フィリピンにORIX Auto Leasing Philippines Corporation設立 9月 パリにORIX Europe Limitedの駐在員事務所を開設(98年秋に閉鎖) 2月 台湾のSun Credit & Trading Corporation/Sun Leasing Corporation(現 ORIX Taiwan Corporation) に資本参加 3月 アイルランドにORIX Aviation Systems Limited設立 10月 1992 1月 リース業界ではじめてリース債権の小口化による資金調達を実施 1993 7月 リース業界ではじめて国内コマーシャルペーパーの発行による資金 調達を実施 11月 1996 10月 カナダ最大手の総合リース会社COMMCORP Financial Services Inc.に出資(97年8月売却) 3月 インドの金融会社INFRASTRUCTURE LEASING & FINANCIAL SERVICES LIMITEDに資本参加 8月 オマーンにOman ORIX Leasing Company SAOGを設立し、 マスカット証券取引所に株式上場 3月 インドにORIX AUTO FINANCE (INDIA) LIMITED(現ORIX Auto Infrastructure Services Limited)設立 オリックス初の普通社債発行(発行額200億円、5年) 1994 1995 海外事項 特定債権法に基づく他社の債権流動化商品第一号を販売 10月 ポーランドのPOLSKI FUNDUSZ LEASING OWY S.A.(現 ORIX Polska S.A.) に資本参加 10月 シンガポールにORIX Rentec(Singapore)Pte. Ltd.設立 11月 マレーシアにORIX Rentec(Malaysia)Sdn. Bhd.設立 3月 オリックス初の個人向け社債発行(発行額200億円、4年) 8月 オリックス・アルファ㈱(11年4月、オリックス㈱に統合) 、特定債 権法に基づく国内初のABCP発行 (発行額26億円) 1997 6月 クラウン・リーシング㈱の国内リース債権等を譲受 6月 エジプトにORIX Leasing Egypt SAE設立 1998 4月 オリックス環境㈱設立 3月 台湾にORIX Auto Leasing Taiwan Corporation設立 4月 山一信託銀行㈱買収(98年8月、オリックス信託銀行㈱に社名変更。 11年10月、オリックス銀行㈱に社名変更) 4月 国内初のダイレクトCP発行 9月 ニューヨーク証券取引所に上場(日本企業で12番目) 3月 オリックス・リアルエステート㈱(現 オリックス不動産㈱)設立 4月 オリックス債権回収㈱設立 9月 ㈱サンリース買収(05年4月、オリックス㈱に統合) 1999 10月 オリックス・エム・アイ・シー㈱設立 10月 エックスレンタカー㈱買収(05年1月、オリックス自動車㈱に統合) 11月 オリックス・コールセンター㈱設立 2000 7月 2001 7月 センコーリース㈱買収(05年1月、オリックス自動車㈱に統合) 1月 サウジアラビアにSaudi ORIX Leasing Company設立 9月 ㈱イフコ、㈱イフコレンタカー買収(05年1月、オリックス自動車㈱ に統合) 4月 韓国にORIX Rentec(Korea)Corporation設立 3月 広島総合リース㈱(03年4月、もみじリース㈱に社名変更。14年6 月、オリックス㈱に合併)に資本参加 3月 アラブ首長国連邦にMAF ORIX Finance PJSC(現 Al Hail ORIXFinance PSC)設立 6月 オリックス不動産投資法人が東京証券取引所に上場(国内4番目の不動産 投資信託) 2月 韓国にORIX Auto Leasing Korea Corporation(現 ORIX Capital Korea Corporation)設立 8月 中国(天津)にORIX Rentec(Tianjin)Corporation設立 9月 2002 2003 日鐵リース㈱(現 エヌエスリース㈱) 、日鐵リースオート㈱(05年1 月、オリックス自動車㈱に統合) に資本参加 9月 オリックス資源循環㈱設立 3月 国内初の電子CP発行 2月 11月 2005 1月 マレーシアにORIX Auto Leasing Malaysia Sdn. Bhd.設立 オリックス・アセットマネジメント㈱設立 7月 10月 2004 グループのゴルフ場運営事業を統括するオリックス・ゴルフ㈱設立 10月 (06年、現オリックス・ゴルフ・マネジメント㈱に事業統合) ㈱ジャパレン買収(05年1月、オリックス自動車㈱に統合) 国内初の公募ダイレクトCP発行 ㈱富士カントリー市原倶楽部 (現 オリックス・ゴルフ・マネジメン ト㈱) を買収 オリックスグループの自動車事業関連7社をオリックス自動車㈱と して統合 11月 台湾にORIX Taiwan Asset Management Company設立 6月 カザフスタンのリース会社BTA ORIX Leasing JSC(現 SK Leasing JSC)に資本参加 7 Ⅰ. 企業情報 西暦 月 国内事項 月 2005 1月 北関東リース㈱に資本参加 (05年4月、オリックス北関東㈱に社名 変更。11年1月、オリックス㈱に統合) 8月 中国に欧力士融資租賃(中国)有限公司 (英文名:ORIX China Corporation)設立 4月 オリックス・リビング㈱設立 1月 米国の投資銀行Houlihan Lokey Howard & Zukin(現Houlihan Lokey, Inc.) 買収 1月 中国の鉄道専業リース事業会社の中鉄租賃有限公司(英文名: CHINA RAILWAY LEASING CO., LTD.)に資本参加 1月 マレーシアにORIX Asset Management Malaysia Sdn. Bhd.設立 10月 ㈱徳銀オリックス(現 オリックス徳島㈱)に資本参加 2006 2007 4月 オリックス業務支援㈱設立 9月 オリックス不動産投資顧問㈱設立 5月 オリックス・ローン事務センター㈱設立 2008 2009 2010 7月 2012 オリックス・ホールセール証券㈱設立 3月 韓国にORIX Private Equity Korea Corporation設立 オリックス電力㈱設立 5月 米国のローン・サービシング会社RED Capital Group買収 6月 筑波リース㈱に資本参加 11月 7月 ㈱ユビテックに資本参加 ベトナムの大手有力ファンド運用会社Indochina Capital Corporationに資本参加 日本企業初の中国オフショア市場における人民元建社債発行 (発行 額4億人民元、3年) 4月 オリックス水族館㈱設立 1月 米国のファンド運営会社Mariner Investment Group LLC買収 ㈱キューコーリースに資本参加 オリックス初のタイ市場におけるバーツ建無担保普通社債発行 (発行額5億バーツ、3年) 5月 中国に自動車リース合弁会社 大欧力士汽車租賃有限公司(英文 名:Pang Da ORIX Auto Leasing Co., Ltd.)設立 オリックス保険コンサルティング㈱設立 8月 ブラジルにORIX Brazil Investments and Holdings Limited設立 3月 ONEエネルギー㈱設立 6月 5月 ㈱フリール買収 バーレーンの保険会社The Mediterranean and Gulf Insurance & Reinsurance Company B.S.C.に資本参加 6月 フィリピンの発電事業会社Global Business Power Corporationに資本参加(16年6月売却) 7月 オランダの資産運用会社Robeco Groep N.V.買収 9月 米国のエネルギーサービス会社Enovity, Inc.買収 2月 7月 12月 2015 公益財団法人 オリックス財団設立 (06年4月設立のオリックス社会 12月 貢献基金の活動を継承、14年6月、オリックス宮内財団に名称変更) 3月 10月 2014 中国(大連)に中国本社、欧力士(中国)投資有限公司(英文名: ORIX(China)Investment Co., Ltd.)設立 5月 4月 2013 オリックス・クレジット㈱の株式51%を㈱三井住友銀行に譲渡 (12年6月、オリックス㈱が全株式を取得) 12月 2月 12月 2011 海外事項 4月 10月 モンゴルの大手金融グループTenGer Financial Groupに資本参加 11月 インドネシアのオートローン会社PT. Sinar Mitra Sepadan Finance買収 OAファーム㈱(現 オリックス農業㈱)設立 オリックス生命保険㈱がハートフォード生命保険㈱を買収 (15年7月、オリックス生命保険㈱に統合) 弥生㈱を買収 オリックス八ヶ岳農園㈱設立 ■ 事業展開のあゆみ オリックスは、 リース会社として誕生し、事業基盤を確立していく過程で、 リースの持つ「金融」と「モノ (物件) 」という2つの側 面の専門性を積み上げてきました。これらの専門性を高めながら、 リースに隣接する事業分野へ進出し新たな専門性を身につ け、 さらに隣接する分野に進出するという形で事業の多角化を進めてきました。 現在、 「金融」という側面では、法人金融・生命保険・銀行・事業投資業務などが、 「モノ」という側面では、自動車・測定機器・航空 機・船舶・不動産などがコア事業へと発展しています。そして、 これらの各事業部門とグループ会社は、親会社・子会社の区別な く、 一つのグループとして連結経営を行っています。 個別の事業が独自の強さを持ちながら、 チームワークにより重層的に結び ついていることがオリックスグループの強みとなっています。 多角化と同時に、 オリックスは日本のリース会社の中で最も早く海外への進出を始めました。 現地の有力パートナーと共に、 合 弁でリース会社を設立し、 ローカルの顧客を中心にビジネスを行っています。日本で培った専門性を海外に展開し、現在では、 アジアから中東、そして北米に至るまでのネットワークを構築しています。オリックスの成長を支える原動力は、 「自らの足で 立つ」、 「新しい可能性に挑戦する」という創業以来の2つの考え方にあります。 常に現状にとどまらず、 あらゆる可能性を考えて 新しい分野を切り開いていく考え方は、 オリックスのDNAとしてオリックスで働く人々に脈々と受け継がれています。 8 Ⅱ. 業 績 1 財務ハイライト (単位:億円) 営業収益 2015年3月期 2016年3月期 第2四半期 2016年3月期 前期比増減比 ('14.4〜'15.3) ('15.4〜'15.9) ('15.4〜'16.3) (%) 営業費用 税引前当期純利益 21,743 11,702 19,175 3,440 当期純利益* 当社株主資本 調整後D/Eレシオ(預金除く) (倍) 株主資本当期純利益率 (ROE) (%) 総資本当期純利益率 (ROA) (%) 株主資本比率(%) 109,969 11.5 14.7 11.7 1株当たり当期純利益 (希薄化後) (円) 2.32 2.86 21.0 20.3 179.21 123.23 198.73 11 1,717.95 1,764.34 7 198.52 123.11 1,644.60 7 1.7 1.8 179.47 1株当たり当社株主資本(円) -4 23,104 22,492 18.8 1株当たり当期純利益 (基本的) (円) 11 110,806 2.29 14 2,602 114,436 1.9 9 3,913 1,613 21,522 総資産 20,815 2,507 2,349 9 23,692 9,877 *当社株主に帰属する当期純利益 11 ■ 業績推移 (億円) 3000 2500 2000 1500 2,602 2,349 18.3 1,953 1,874 1,685 13.8 11.5 11.7 1000 500 0 365 660 207 1.7 3.0 5.1 835 1,119 6.2 10.5 7.4 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 16.3 ■ 当期純利益 ● ROE 25 20 15 10 5 0 (%) (倍) 8 6 4 14.5 16.7 14.0 13.9 4.0 4.3 4.2 2 0 21.0 21.2 16.6 19.5 20 18.8 15.3 3.3 15 10 3.0 2.8 2.3 2.0 1.9 1.7 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 16.3 ■ D/Eレシオ※ 25 5 0 ● 当社株主資本比率 ※調整後D/Eレシオ(預金除く) ■ 所有者別株主分布(2016年3月末時点) ■ 1株当たり配当金額の推移 ■ 期末 ■ 中間 ■ 中間予想 (単位:円) 個人6.5% 45.75 36.0 その他1.6% 23.0 23.0 金融機関等 32.3% 外国法人等 59.6% 9.0 12.3 22.0 (中間配当) 13.0 13.3 14.3 15.3 16.3 ※ 2013年4月1日付で1株につき10株の割合をもって 17.3 (予想) 株式分割を行いました。過年度の配当金については それを考慮して記載しています。 9 Ⅱ. 業 績 2 セグメント情報 オリックスの事業は、法人金融サービス、メンテナンスリース、不動産、事業投資、 リテール、海外という6つの事業セグメント で構成されています。それぞれの事業が独自の強みを発揮しながら互いに結びつき、グループの広い顧客基盤と情報を共有す ることで相乗効果を生み出しています。また現在では、日本および世界各国・地域で事業を展開しており、海外でも強固なネッ トワークと顧客基盤を築いています。 (2016年3月期 セグメント業績内訳) セグメント収益 セグメント利益 法人金融サービス事業 5% メンテナンス 海外事業 リース事業 22% 11% リテール 事業 11% 不動産事業 8% セグメント資産 法人金融サービス事業 11% メンテナンス 海外事業 リース事業 38% 11% 事業投資事業 43% 法人金融サービス事業 12% メンテナンス 海外事業 25% リース事業 8% 不動産事業 8% 不動産事業 11% リテール事業 14% 事業投資事業 8% 事業投資事業 15% リテール事業 39% ■ 法人金融サービス事業部門 融資、 リース、 金融商品販売などの手数料ビジネス 1964年の会社設立時から展開してきたリース業に原点があり、 グループ営業の中核的なプラットフォームを担っています。 全国の営業ネットワークを通じて、 法人向けにリースや融資を行 っています。 また、 グループの商品・サービス情報を集約し、 営業 担当者がワンストップで、 事業承継や海外進出などお客さまのあ らゆるニーズに対応しています。 セグメント 収益 1,072 788 14.3 セグメント 利益 424 855 15.3 16.3 249 255 14.3 15.3 16.3 (単位:億円) セグメント 資産 9,921 14.3 11,325 15.3 10,499 16.3 ■ メンテナンスリース事業部門 自動車リース、 レンタカー、 カーシェアリング、 電子計測器・IT関 連機器などのレンタルおよびリース 自動車事業とレンタル事業から構成され、 高い専門性を有してい ます。 自動車事業は、 メンテナンス付きリースから車両管理全般のアウ トソーシングサービスをご提供しています。 レンタル事業では、 各種機器のレンタルから校正受託や資産管理 など幅広いサービスをご提供しています。 10 セグメント 収益 セグメント 利益 2,717 2,513 2,635 371 14.3 14.3 15.3 16.3 404 15.3 429 16.3 (単位:億円) セグメント 資産 7,313 6,629 6,220 14.3 15.3 16.3 Ⅱ. 業 績 ■ 不動産事業部門 不 動 産 開 発・賃 貸・ファイナン ス、施 設 運 営、不 動 産 投 資 法 人 (REIT) の資産運用・管理、 不動産投資顧問 不 動産開発・賃貸事業は、 オフィスビル・商業施設・物流施設・マン ションなどの開発・賃貸、さらにアセットマネジメントなど不動 産ビジネスにおけるバリューチェーン機能を有しています。 施設運営事業は、ホテル・旅館、水族館、ゴルフ場、研修所、有料老 人ホーム、 多目的ドーム、 劇場などの運営を手がけています。 セグメント 収益 2,034 1,823 1,915 セグメント 利益 429 (単位:億円) セグメント 資産 9,624 8,354 7,396 180 35 14.3 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 ■ 事業投資事業部門 環境エネルギー関連、 サービサー(債権回収) 、 プリンシパル・イン ベストメント 環境エネルギー事業は、太陽光、地熱、風力、バイオマスなどの再 生可能エネルギーによる発電事業、電力小売事業、省エネルギー サービスや廃棄物処理・リサイクル事業などを行っています。 サービサー事業では、不良債権への投資や商業用不動産ローン 担保証券 (CMBS)の管理・回収、金融機関との資本提携による事 業再生支援などを行っています。 プリンシパル・インベストメント事業では、国内外のプライベー トエクイティ投資を行い、 グループの専門性を活用して投資先の 企業価値向上を図っています。 セグメント 収益 10,284 セグメント 利益 958 6,661 424 (単位:億円) セグメント 資産 7,042 6,600 5,522 572 2,369 14.3 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 ■ リテール事業部門 生命保険、 銀行、 カードローン オリックス生命保険は、代理店販売と通信・インターネット販売 を中心に展開しています。医療保険、がん保険といった第三分野 商品に加えて、死亡保険など第一分野商品の販売に注力してい ます。 オリックス銀行は、住宅ローン事業とカードローン事業を中心 に展開し、オリックス・クレジットでもカードローン事業の拡大 に取り組んでいます。 セグメント 収益 4,260 2.543 2,116 14.3 セグメント 利益 1,206 518 499 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 (単位:億円) セグメント 資産 37,006 34,628 21,670 14.3 15.3 16.3 ■ 海外事業部門 リース、融資、債券投資、投資銀行、アセットマネジメント、船舶・ 航空機関連 米 州地域では、法人向けファイナンス、有価証券投資、 M&Aアド バイザリー、ローン組成およびサービシング、ならびにファンド 運営などを手がけています。 アジアでは、 リース、 自動車リース、 法人向けファイナンスをベー スに、不動産関連事業、プリンシパル・インベストメント事業、不 良債権投資なども行っています。 また、 船舶・航空機のリース・資産管理などを行っています。 ロベコでは、 個人・法人向けのアセットマネジメント事業を行って います。 セグメント 収益 5,619 5,260 セグメント 利益 1.429 1,041 4,122 (単位:億円) セグメント 資産 21,789 22,847 19,721 697 14.3 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 14.3 15.3 16.3 11 Ⅱ. 業 績 3 当期純利益の推移 (米国会計基準連結決算) オリックスは1964年にリース会社としてスタートしました。 以来、 お客さまの多様化するニーズや経済環境の変化に対応しな がらチャレンジとイノベーションを積み重ねてきました。 この50年間、 オリックスの事業ポートフォリオは進化を続けており、 事業領域が拡大し、 グローバル展開も進んでいます。 また、幾度となく経済危機に見舞われましたが、創業期を除き毎年利益を計上し続けています。 2015年3月期は過去最高益の 2,349億円となりました。 次の50年、 そしてその先へ向かって、 さらなる新しい価値の創造にチャレンジし、 ポートフォリオを進化させていきます。 1986年~ 不動産 ●不動産開発・賃貸 ●施設運営 ●アセットマネジメント ●不動産投資顧問 1973年~ 融資 ●法人向け融資 ●住宅ローン ●カードローン 1973年~ 事業の 拡大 リース ●機械設備リース ●自動車リース ●測定機器・情報関連機器リースおよびレンタル ●船舶・航空機リース 当期 純利益*の 推移 第一次オイル ショック 1970 *当社株主に帰属する当期純利益 1975 1970~ ●香港 12 ●メンテナンスリース ●レンタカー ●カーシェアリング ●車両管理サービス 1974年9月期 海外展開 の拡大 船舶・航空機関連 ●アセットマネジメント ●船舶・航空機投資 自動車関連 1964年~ 1964 1983年~ 1977年~ ●インドネシア 投資 ●プリンシパル・ インベストメント ●事業再生 ●債券投資 ●ベンチャーキャピタル 1988年9月期 ブラック マンデー 1979年9月期 第二次オイル ショック 1980 1980~ 1985 ●スリランカ ●オーストラリア ●シンガポール ●フィリピン ●米国 ●ニュージーランド ●マレーシア ●パキスタン ●タイ Ⅱ. 業 績 2016年3月期 2,602億円 2015年3月期 2,349億円 2006年~ 2010年~ 資産運用 投資銀行 ●M&Aアドバイザリー 1999年~ サービサー ●サービシング(債権回収) ●不良債権投資 1995年~ 環境エネルギー関連 ●廃棄物処理、リサイクル ●省エネルギー対策 ●再生可能エネルギー ●電力事業 ●蓄電池 1991年~ 生命保険 1998年~ 銀行 2002年3月期 ITバブル 崩壊 2009年3月期 1998年3月期 1989年 3月期 (半年決算) バブル経済 崩壊 1990 1995 1990~ ●台湾 リーマン・ ショック アジア 通貨危機 1993年3月期 ●オマーン 2000 2005 2000~ ●サウジアラビア ●中国 ●アイルランド ●ポーランド ●韓国 ●インド ●アラブ首長国連邦 ●フランス ●エジプト 2010 ●イギリス ●カザフスタン ●ドイツ 2015 2016 2010~ ●べトナム ●モンゴル ●ブラジル ●オランダ 13 Ⅲ. 2016年1月〜6月の主なプレスリリース 1月 20日 27日 2月 12日 福祉車両の寄贈について(オリックス宮内財団) クラウド請求管理サービスのベンチャー「Misoca(ミソカ)」を買収(弥生) 22日 ブロックチェーン技術を活用した新たな金融サービスの開発に向けた共同研究を開始 25日 動物用ワクチンの国内最大手メーカー「京都微研」へ出資 2日 オリックスグループ4社とCreww、オープンイノベーションで提携 配偶者転勤による勤務地変更・休職などの人事制度を新設 インドで合計1,004MWの大型風力発電事業に参入 18日 あみプレミアム・アウトレットに国内最大規模の自家消費用カーポート型太陽光発電設備が竣工 22日 米国でプライベート・エクイティの投資運用会社を設立 →トピックス 1日 ロボットレンタルサービス「RoboRen」を開始(オリックス・レンテック) 4日 中国の電子決済サービス大手アリペイと提携 5日 25日 6月 「グッドタイム リビング 流山 弐番舘 -おおたかの森-」2016年6月1日(水)オープン予定(オリックス・リビング) 17日 22日 5月 事業者連携による一般廃棄物処理の広域ネットワークを構築(オリックス資源循環) 22日 29日 4月 株主優待制度「ふるさと優待」を拡充 17日 25日 3月 「第12回オリックスマネー川柳」入賞作品決定 2日 静岡県磐田市でのスマートアグリカルチャー事業の開始について 『特定疾病保障保険 With [ウィズ]』5月2日より販売開始(オリックス生命保険) 阪神電鉄+オリックス自動車、鉄道&カーシェアで連携(オリックス自動車) 「守谷ロジスティクスセンター」竣工 13日 金属3Dプリンターの造形受託サービスで提携(オリックス・レンテック) 13日 ハイメディックとオリックスによるヘルスケアの共同事業の開始について 3日 8日 14日 →トピックス 九州・沖縄第一号の「えるぼし」企業に認定 オリックス・ビジネスセンター沖縄 『シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル』 の新客室棟「PARK WING」 (175室) が2016年12月にオープン 法人向け『移動事務所車』、全国でのレンタル提供を開始(オリックス自動車) 〈トピックス〉 ◆インドで合計1,004MWの大型風力発電事業に参入 オリックスは、当社の出資先であるインフラ開発・投資会社INFRASTRUCTURE LEASING&FINANCIAL SERVICE LIMITED (本社:インド、 以下 「IL&FS」 ) と共同で、 インドで発電容量合計1,004MWの風力発電事業を展開しています。 本事業では、インドの中でも風況が良い南西部の7州に合計26カ所の風力発電所 を設置します。 発電した電力は、 主に州電力会社へ固定価格買取制度に基づいて売電 するとともに、 一部は大口需要家へ売電します。 IL&FSは、1987年にインフラ事業への資金供給を目的とした政策金融機関とし て、中央銀行や国営保険会社などの出資により設立されました。現在では、エネル ギー、交通などのインフラサービス事業や、証券、投資銀行などの金融サービス事業を多角的に展開しています。オリックスは、 インドでの事業展開における戦略的パートナーとして1993年に資本参加し、 現在IL&FS株式の23.5%を保有しています。 ◆ ロボットレンタルサービス「RoboRen」を開始(オリックス・レンテック) オリックス・レンテックは、法人のお客さまを対象に、 ロボットレンタルサービス 「RoboRen」 を開始しました。第一弾として、 ABB株式会社と協業し、次世代産業用ロボットのお試しサービ をご提供しています。 ス 「YuMi®検証パック」 2015年12月より国内で販売されています。従来の産業用ロボットとは異なり、 「YuMi®」は、 安全柵で囲うことなく人間と並んで作業が可能な協働型の双腕ロボットです。優れた動作精度 を有するロボットのため、 スマートフォンの組み立てなどの精密作業が可能です。 基本操作には プログラミング言語などの専門知識を必要とせず、ロボット操作の未経験者でも比較的簡単に 取り扱えるのが特徴です。 また、 総重量が38kgと持ち運びが可能で、 100ボルト電源にて使用可 能のため、 工場のみならずオフィスでも利用ができます。 14 Ⅳ. 主な事業 1 環境エネルギー事業 発電や電力の供給、省エネルギー、蓄電などエネルギーサービスにおけるバリューチェーンの川上から川下までさまざまな分 野でビジネスを展開しています。また、独自の物流ネットワークを生かし、全国各地から不用物などを回収し、 リサイクル事業 および処理事業を展開しています。 ■ 発電 (再生可能エネルギー) 太陽光発電 ●大規模太陽光発電 (メガソーラー) 事業、 屋根設置型太陽光発電事業において、 計画・着工・ 運転開始案件の合計で、最大出力約89万kW (890MW)の発電所を手掛けています (2016年3月31日現在) 。また太陽光発電事業のスケールメリットを生かし、お客さまに 太陽光発電システムの販売を行っています。 バイオマス発電 ●群馬県で木質チップ専焼発電の「吾妻木質バイオマス発電所」を運営しています。最大 出 力 は1 3,6 0 0kW(1 3.6MW)、年 間 送 電 量 は 約8,5 0 0万kWh( ※1)で 一 般 家 庭 約 枕崎市枕崎空港跡地第一・第二発電所 23,600世帯分(※2)の年間電力消費量に相当します。 ※12015年度送電実績。 ※21世帯あたり3,600kWh/年で試算。 (出典:電気事業連合会「電力事情について」) 地熱発電 ●オリックスグループが運営する 「別府 杉乃井ホテル」 (大分県別府市) では、 自家用では国 内最大規模となる最大出力1,900kW(1.9MW)の地熱発電所を保有・運営しています。 ま た、 現在、 全国の複数カ所で地熱発電所の開発を推進しています。 風力発電 ●国内では、 4事業、合計34機、合計最大出力35,950kW(35.9MW)の風力発電事業に出資 しています。また、 「茨城県鹿島港沖大規模洋上風力発電事業」に出資し、地元企業のウィ インドMadhya Pradesh州の風力発電 ンド・パワー・グループ、 SBエナジーと共に約10万kW (100MW)の洋上風力発電所の開 発を計画しています。海外では、インドでグループ会社と共同で合計最大出力100.4万 kW(1,004MW)の風力発電事業を展開しています。 ■ 電力供給 電力小売 ●新電力として、 東京電力、 関西電力、 中部電力、 中国電力、 東北電力の送電エリア内で、 主に 民間の高圧業務用の施設・事業所を対象に、 割安な電力をご提供しています。 ■ 省エネルギー (ESCOサービス) ●建物の省エネルギーに関する包括的なサービスをご提供することにより、これまでの利 用環境を損なうことなく省エネルギーを実現します。 ■ 蓄電 ●戸建て住宅向けに蓄電池と電力の見える化や節電をサポートするアプリケーションを組 み合わせたシステム一式をレンタルするサービスを展開しています。また、 「太陽光発電 LNG燃料転換ESCO事業により 工場内に導入したLNGサテライトタンク システムと蓄電池のリース&レンタルサービス」が、第12回エコプロダクツ大賞 「環境大 臣賞」 を受賞しました。 ■ 資源・廃棄物ビジネス 広域リサイクルシステム ●不用物の回収やリユース、リサイクル、適正処理を、日本全国で複合的にサポートするネ ットワークを構築しています。 金属系廃棄物処理施設 (千葉県) ●関東一円から排出される機械類などの金属混合物の回収、保管、一次加工、再生品 (素材) 化までを一貫して行い、 品質の高い金属素材を選別し、 高付加価値化を進めています。 廃棄物高度処理施設 (ガス化改質炉) (埼玉県) ●埼玉県とのPFI事業として運営しています。 最先端の熱分解ガス化改質方式を採用してお 廃棄物を溶融する高温反応炉 り、 廃棄物を約2,000℃で溶融し、 完全に再資源化できることが最大の特長です。 15 Ⅳ. 主な事業 2 自動車関連事業 (オリックス自動車) 国内の自動車リース業界No.1の車両管理台数123万台を誇り、 「 リース」 「 レンタカー」 「 カーシェアリング」から 「中古車販 売」 、付加価値の高い 「車両管理サービス」 まで、 自動車の利用に関するトータルサービス事業を展開しています。 ■ 自動車リース事業 ●企業が保有する車両の管理やメンテナンスのアウトソーシングサービスをご提供しています。 ●個人向けには、 月々のリース料を抑え、 契約期間終了後に車が自分のモノになる 「いまのりセブン」 (7年契約で5年経過後は自 由に乗り換え可能) や 「いまのりナイン」 (9年契約で7年経過後は自由に乗り換え可能) を販売しています。 ●自社で運営する車選びの情報サイト 「カーリース・オンライン」では、国内全メーカー、全車種のリース見積りが可能で、イン ターネットを利用して気軽に 「新車」 を手に入れることができます。 ■ テレマティクスサービス ●通 信とGPS機能を備えた車載機を搭載することによ り、 ドライバーの挙動 (運転速度や急加速・急減速など) や燃費、 CO₂排出量などの情報をリアルタイムに取得 できるサービスです。 ●取 得した運行データを活用し、車両の運行管理におけ るコンプライアンス・環境・安全面での課題を可視化するとともに、最適な車両使用と 適切な労務管理などのコンサルティングサービスにより、企業のリスクマネジメント を支援しています。 ●乗用車向け 「e-テレマ」 、 運送事業者向け 「e-テレマPRO」 (オリックス自動車にてデジタ コ認証取得) を提供。 1,900社、 133,000台に導入されています。 ■ U-car (中古車) リース・販売事業 ●カテゴリーごとに設定された料金プランからお選びいただく 「ワンプライス中古車リ ース」 を販売しています。 ●リースやレンタル終了車両を自社入札会場 (オートプラザ) 4拠点、 「オリックスU-car」 10店舗で、 法人・個人向けに販売しています。 中でも、 修復歴がなく、 独自の品質基準を リースアップ車両の入札会場(神戸オートプラザ) 満たした車両については 「オリックス認定中古車」 として販売しています。 ■ レンタカー事業 ●全国で1,039拠点、 車両台数6万2千台で事業を展開しています。 ● 「オリックスレンタカー」 ブランドでは、 全国979拠点のネットワークで、 小型車から高 級輸入車まで、 メーカーにこだわらず豊富に車種を取り揃えているのが特徴です。 ● 「オリックストラックレンタル」ブランドでは、全国60拠点で展開しています。商用バ ン、 小型・大型トラック、 土木建設用車両から物流用車両などを取り揃えており、 営業用 バンを改造した 「移動事務所車 (通称:モバイルオフィスカー) 」 の提供も開始しました。 ■ カーシェアリング事業 ●業 界のパイオニアとして2002年にスタートし、会員数149,137人、車両台数2,278 移動事務所車 台、 首都圏 (東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城) 、 中部 (愛知・三重・岐阜) 、 近畿 (京都・大阪・兵 庫、 奈良、 滋賀) 、 沖縄の計1,397拠点で展開し、 台数・拠点ともに拡大中です。 カーシェアステーション 16 Ⅳ. 主な事業 3 機器のレンタルサービス事業 (オリックス・レンテック) 電子計測器、分析機器、IT関連機器などのレンタルを中心に、中古品販売や校正受託、 レンタル機器保有台数(単位:万台) 造形受託などさまざまなサービスをご提供しています。 200 ■ レンタル事業 150 ●保有するレンタル機器は、 電子計測器、 科学・環境分析機器、 IT関連機器、 医療機器など3 万3千種、 162万台。 自動倉庫システムを備えた技術センターを東京と神戸に擁し、 レン タル機器を一元管理。 催事などにおける最短1日から、 1年以上の長期利用まで、 利用形態 に合わせた柔軟な期間設定でご提供しています。 142 162 154 100 50 ●3Dプリンターや科学・分析機器などラインアップにない製品についても、 ご指定の機種 を新規に購入し、 レンタル機器としてご提供しています。 さらに、 分析機器メーカーとの 提携により、 メーカー保守付きレンタルサービスをご提供しています。 0 14/3 15/3 16/3 ●診断機器などの医療機器についてもレンタル機器を取り揃えています。 さらに、 医療機器 修理業の許可を取得し、 医療機器メーカーと提携しながら修理業務を受託しています。 修理期間中の代替機としてレンタル機器の提供も可能で、 レンタルと修理業務の両面か ら医療事業をサポートしています。 ●タブレット端末活用サービス 「TabRen (タブレン) 」 では、 iPadなどのタブレット端末のレ ンタルに加え、 ビデオ会議システムなどのクラウドサービスを組み合わせ、 さまざまなビ ジネスシーンでの活用をご提供しています。 ●2016年4月1日より、 ロボットレンタルサービス 「RoboRen」 を開始しました。 次世代産業 用ロボットをはじめとした、 最新鋭ロボットのラインアップを拡充中です。 技術センター内の自動倉庫システム ■ 機器販売・買取事業 ●電子計測器、 IT関連機器、 ソフトウェアライセンス、 ソフトウェアパッケージ、 ビジネスア プリケーションを販売しています。 ●PCや電子計測器、 分析機器など、 メンテナンスを施した良質な中古機器を各種取り揃え、 ウェブ販売サイト 「オリックスPCガレージ」 や楽天市場などインターネットショップを介 して販売しています。 ●お客さまが保有する機器・機械・設備を査定し、 買い取るサービスを提供しています。 ■ 各種サービス TabRen (ウェブサイト) ●計測関連サービスではお客さまご所有の電子計測器の校正を行う 「校正受託サービス」 や、 蓄電池の充放電試験、 製品の耐性などを評価する信頼性試験などの 「試験受託サービ ス」 、 計測目的に適した機器と一緒にエンジニアを派遣する 「計測受託サービス」 など、 業 務のアウトソーシングを請け負います。 ●IT関連サービスではソフトウェアをレンタルPCにインストールしてご提供する 「ソフ トウェアレンタルサービス」 、 大量のパソコンを短期間に導入することを可能にする 「キ ッティング・クローニングサービス」 、 Blancco社製のデータ消去ソフトウェアを使用し、 お客さま指定場所にてデータ消去作業を行う 「ハードディスクデータ消去サービス」 など をご提供しています。 次世代産業ロボット「YuMi®」 ●東京技術センター内に 「Tokyo 3D Lab.」を開設し、金属および樹脂3Dプリンターを 活用した試作品などの 「造形受託サービス」を行っています。 2016年5月には金属3D プリンターを1台増設し、受託能力を拡大しました。また、自社への導入を検討してい るお客さま向けに、 金属3Dプリンターの導入支援サービスを開始しました。 「Tokyo 3D Lab.」内の3Dプリンター 17 Ⅳ. 主な事業 4 不動産事業 ■ 運営事業 ホテル・旅館、水族館、 ゴルフ場、研修施設、有料老人ホームなど、多様な生活シーンに対応し、オンビジネス、オフタイムの心豊 かな時間を演出するさまざまな施設運営を展開しています。 ホテル・旅館 シティホテル、リゾートホテル、サービ スアパートメントから温泉旅館まで、 多様なニーズに対応したホテル・旅館 運営を行っています。 別府 杉乃井ホテル 水族館 2004年より神奈川県とのPFI事業とし て 「新江ノ島水族館」を運営していま す。そのノウハウを生かし、 2012年に 京都市の梅小路公園内に 「京都水族館」 を、東京スカイツリータウン®内に 「す みだ水族館」をオープンし、人気を集め すみだ水族館 ています。 ゴルフ場・練習場 全国でゴルフ場39コースと練習場2カ 所を運営しています。一般プレーヤー からアスリートプレーヤー、接待需要 のゴルフ場を展開しています。 「 1日 を、大切にするゴルフ場へ。 」をサービ クロス・ウェーブ府中 有料老人ホーム・高齢者向け賃貸住宅 「新しい介護の常識」を創造し、 「安心と 賑わいのある暮らし」をコンセプトに、 首都圏・関西圏で高齢者住宅を運営し ています。生活・介護・医療のサービス グッドタイム リビング 流山 弐番館 を連携させた有料老人ホーム 「グッド タイム リビング」 25カ所とアクティブシニアを対象とした 高齢者の住まい 「プラテシア」 3カ所を運営しています。総戸 数は2,364戸です。 (2016年6月1日現在) また、介護の研究・開発・創造拠点である 「オリックス・リビ ング イノベーションセンター」 では、 介護現場のニーズと優 れた技術側のシーズをマッチングさせ、介護補助機器の開 発支援等を実施しています。 やカジュアルニーズなどあらゆるスタ イルにお応えすべく幅広いカテゴリー 研修施設 研修・会議から宿泊まで、 “ 理想的な研 修環境”を追求した宿泊型研修施設を 運営しています。現在、首都圏、関西圏 で 「クロス・ウェーブ」シリーズを展開 しています。 六甲カントリークラブ(兵庫県) ※第80回関西オープンゴ ルフ選手権競技開催コー ス (2014年5月) スブランドとして掲げ、さらなるサー ビス向上に努めています。 その他 オリックス・バファローズの本拠地球 場でもある多目的ドーム 「京セラドー ム大阪」や多種多様な公演に対応する 「オリックス劇場」 、歴史あるふぐ料理 京セラドーム大阪 店・割烹旅館 「春帆楼チェーン」 を運営しています。 2013年4 月から 「大阪文化館・天保山」 「 、グランフロント大阪」とその 中核施設 「ナレッジキャピタル」 を運営しています。 ■ 不動産投資事業 オフィス、 賃貸マンション、 商業施設、 物流施設などさまざまなタイプの不動産への投資、 企画開発、 リーシングおよびアセット マネジメント業務を手がけています。 オフィスビル 賃貸マンション 機能性・快適性・安全性を兼ね備え、環 安心・安全、機能性の高いデザイン、良 境に調和したビジネス空間を創出する オフィスビルをご提供しています。 質な設備、利便性の高いロケーション みなとみらいセンタービル 商業施設 便利で豊かな暮らしにつながる新しい れる商業施設をご提供しています。 収容力、効率性を追求した物流施設開 発を展開しており、お客さまに最適な クロスガーデン川崎 ■ 住宅開発事業 分譲マンションや一戸建て住宅の開発事業を展開しています。 18 ベルファース芝浦タワー 物流施設 ライフスタイルの提供と、地域コミュ ニティの活性化に寄与し、地域に愛さ など、住まいのあらゆるニーズに対応 した住空間をご提供しています。 ロジスティクスソリューションをご提 供しています。 横浜町田IC ロジスティクスセンター Ⅳ. 主な事業 ■ 国内運営施設一覧(2016年7月1日現在) 〈ホテル・温泉旅館〉 ● 北海道 クロスホテル札幌 ホテル万惣 ● 福島県 御宿 東鳳 ● 東京都 ホテルJALシティ羽田東京 ハンドレッドステイ東京新宿 ● 長野県 ホテル リゾリックス車山高原 蓼科グランドホテル滝の湯 ● 静岡県 大月ホテル 和風館 ホテル ミクラス オークラアクトシティホテル浜松 ● 富山県 宇奈月 杉乃井ホテル ● 京都府 ハイアットリージェンシー京都 ● 大阪府 クロスホテル大阪 ホテル ユニバーサル ポート ● 兵庫県 三田ホテル ● 大分県 別府 杉乃井ホテル ● 沖縄県 ヒルトン沖縄北谷リゾート 〈研修施設〉 ● 千葉県 クロス・ウェーブ幕張 クロス・ウェーブ船橋 ● 東京都 クロス・ウェーブ府中 ● 大阪府 クロス・ウェーブ梅田 〈水族館〉 〈その他〉 ● 東京都 すみだ水族館 ● 東京都 下 関 春帆楼 東京店 下 関 春帆楼 日本橋高島屋店 ● 神奈川県 新江ノ島水族館 ● 愛知県 下 関 春帆楼 名古屋店 ● 京都府 京都水族館 ● 京都府 京野菜レストラン梅小路小園 〈有料老人ホーム・高齢者向け賃貸住宅〉 ● 大阪府 京セラドーム大阪 オリックス劇場 大阪文化館・天保山 ナレッジキャピタル 下 関 春帆楼 阿倍野店 下 関 春帆楼 難波店 ● 兵庫県 三田春帆楼 ● 広島県 春帆楼 広島店 ● 山口県 下 関 春帆楼 本店 春帆楼茶寮 下関大丸店 ● 福岡県 三宜楼茶寮 ● 埼玉県 グッドタイム リビング 埼玉蓮田 ● 千葉県 グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通 グッドタイム リビング 千葉みなと/駅前通 グッドタイム リビング 流山 壱番舘 グッドタイム リビング 流山 弐番舘 グッドタイム リビング 新浦安 プラテシア 千葉みなと ● 東京都 グッドタイム リビング 亀戸 グッドタイム リビング 芝浦アイランド グッドタイム リビング 調布 プラテシア 芝浦アイランド ● 神奈川県 グッドタイム リビング 横浜都筑 グッドタイム リビング 長津田みなみ台 グッドタイム リビング 新百合ヶ丘 グッドタイム リビング センター南 プラテシア センター南 〈ゴルフ場・練習場〉 ● 福島県 小名浜カントリー倶楽部 ● 茨城県 富士OGMゴルフクラブ出島コース かすみがうらOGMゴルフクラブ おかだいらゴルフリンクス ● 大阪府 グッドタイム リビング なかもず グッドタイム リビング 千里ひなたが丘 グッドタイム リビング 泉北泉ヶ丘 グッドタイム リビング 香里ヶ丘 グッドタイム リビング 南千里 グッドタイム リビング 池田緑丘 グッドタイム リビング 大阪ベイ オリックス・リビング イノベーションセンター ● 兵庫県 グッドタイム リビング グッドタイム リビング グッドタイム リビング グッドタイム リビング グッドタイム リビング ● 栃木県 ディアレイク・カントリー倶楽部 アゼリアヒルズカントリークラブ ひととのやカントリー倶楽部 ● 埼玉県 アドニス小川カントリー倶楽部 武蔵OGMゴルフクラブ OGMゴルフプラザ伊奈(練習場) 御影 尼崎新都心 尼崎駅前 小野 神戸垂水 ● 千葉県 東千葉カントリークラブ 富士OGMゴルフクラブ市原コース きみさらずゴルフリンクス ● 岐阜県 小萱OGMチェリークリークカントリークラブ 富士OGMエクセレントクラブ御嵩花トピアコース ● 愛知県 稲武OGMカントリークラブ ● 三重県 富士OGMエクセレントクラブ伊勢大鷲コース 富士OGMエクセレントクラブ一志温泉コース 富士OGMエクセレントクラブ伊勢二見コース グリーンハイランドカントリー倶楽部 ● 滋賀県 比良ゴルフ倶楽部 朝宮ゴルフコース ● 島根県 いづも大社カントリークラブ 浜田ゴルフリンクス ● 広島県 白竜湖カントリークラブ 千代田OGMゴルフ倶楽部 ● 佐賀県 花祭ゴルフ倶楽部 ● 兵庫県 六甲カントリー倶楽部 ロータリーゴルフ倶楽部 三木セブンハンドレッド倶楽部 富士OGMゴルフクラブ小野コース ローズウッドゴルフクラブ 播州東洋ゴルフ倶楽部 OGMゴルフプラザ神戸(練習場) ● 熊本県 阿蘇大津ゴルフクラブ ● 奈良県 奈良若草カントリー倶楽部 奈良OGMゴルフクラブ ● 大分県 大分サニーヒルゴルフ倶楽部 ● 和歌山県 サンリゾートカントリークラブ ● 沖縄県 オーシャンキャッスルカントリークラブ 沖縄カントリークラブ 19 Ⅳ. 主な事業 5 オリックス生命保険 ■ 商品ラインアップ 新契約高(個人保険)(単位:億円) 主力商品の医療保険 「新キュア」 「新キュア・レディ」 をはじめ、 死亡保障付医療保険 「リリー 20,000 フ・ダブル」 、 引受基準緩和型医療保険 「新キュア・サポート」 、 がん保険 「ビリーブ」 、 解約払戻 15,000 金をなくすことでお手頃な保険料を実現した死亡保険 「ファインセーブ」 、 ネット専用定期 保険 「ブリッジ」 、終身保険 「ライズ」 、収入保障保険 「キープ」 、 引受基準緩和型終身保険 「新 10,000 ズ」 など、 医療保障から死亡保障までシンプルで分かりやすい保険商品を幅広くご提供し 5,000 ライズ・サポート」 、業界初の定期・無解約払戻金型も選択できる特定疾病保障保険 「ウィ ています。 0 ■ 販売チャネル 3つの販売チャネルで展開しています。また、 お客さまのニーズに合わせ通信販売と対面 17,872 17,927 14,368 14/3 15/3 16/3 保有契約件数(個人保険)(単位:千件) 販売を連携させた 「O2O*」 を展開しています。 3,000 ●代理店販売:個人から法人まで保険に関して幅広い提案を行う 「保険専業代理店」 や、駅 近くや大型ショッピングセンターなどに店舗を構える 「来店型代理店」 、 税務などの専門 2,000 知識を用いて経営者にコンサルティングを行う 「税理士系代理店」 など、 全国7,845の募 2,139 2,546 2,947 集代理店による販売。 ●銀行窓口販売:都市銀行や地方銀行、 信用金庫などの約3,700支店での販売。 1,000 ●通信販売:電話やインターネットを通じた資料郵送による販売と、 インターネットによる 直接販売。 0 *O nline to Offlineの略。通信販売に関するお問い合わせをいただいたお客さまでも、対面での説明や相談をご 14/3 15/3 16/3 希望される方には、 当社代理店をご案内します。 6 オリックス銀行 ■ ビジネスモデルと特徴 ●総合的な銀行サービスではなく、 特定分野に強みを発揮することでお客さまのニーズにお応えします。 ●個人向け預金(ダイレクト預金、 eダイレクト預金)、カードローン(オリックス銀行カードローン)、金銭信託(eダイレクト 金銭信託)は、 インターネットや電話を利用した 「非対面取引」を中心にご提供しています。 ●住宅ローン、 法人融資、 信託業務は、 営業担当者による「対面取引」で最適なソリューションをご提供しています。 ●2015年11月より、 国内初となる通販型の遺言代用信託商品 「かんたん相続信託」 の取り扱いを開始しました。 経常収益 (売上高) (単位:億円) 500 400 343 400 426 当期純利益の推移 (単位:億円) 100 80 300 60 200 40 100 20 0 14/3 15/3 16/3 0 65 74 86 預金・貸出金残高の推移 (単位:億円) 15,000 10,000 12,883 12,073 11,825 10,653 13,976 13,113 5,000 14/3 15/3 16/3 0 14/3 15/3 16/3 預金残高 (譲渡性預金含む) 貸出金残高 7 オリックス・クレジット ●リーズナブルな金利とゆとりのある利用枠が特徴の「オリックスVIPローンカード」をはじめ、インタ ーネット取引に特化した「カードレスVIP」や事業者向けの「ORIX CLUB CARD」のほか、住宅ローン (フラット35)利用時に発生する諸費用や住宅購入資金の一部に利用できる「住宅購入諸費用ローン」 など、カードローンから用途に応じた目的ローンまで多彩でユニークな商品をご提供しています。 ●借り入れや返済については、都市銀行全行をはじめ、ゆうちょ銀行や地方銀行、信用金庫など業界 トップクラスの全国CD・ATMネットワークが利用可能です。 ●ローン事業に加えて、各金融機関 (都市銀行、地方銀行など)における個人向けローンに対する信 用保証事業も積極的に展開しています。 20 Ⅴ. 公益財団法人オリックス宮内財団 オリックスグループでは、事業活動だけではカバーしきれない社会福祉、将来を担う子ども・青少年の支援、音楽・文化芸術な どの分野でも貢献できることがあるという考えから、 2006年4月 「オリックス社会貢献基金」 を設立し、支援活動をスタートし ました。 2010年12月1日に内閣総理大臣から公益認定を受けて公益財団法人に移行し、 2014年6月から 「オリックス宮内財 団」 として活動しています。 今後も支援活動を継続的に行い、 真に 「豊かな社会」 の実現に寄与していきたいと考えています。 1 社会福祉 ■ 全国の社会福祉施設などに福祉車両を寄贈 2006年度から、全国の社会福祉施設に車椅子でそのまま乗車できる福祉車両を寄贈 しています。 2015年度までに合計78台寄贈し、 2016年度は熊本地震の震災地域の社 会福祉施設等に福祉車両を寄贈する予定です。 ■ グループ施設・野球観戦にご招待 児童養護施設の子どもたちや、障がい者施設利用児・者をオリックスグループが運営 福祉車両寄贈式 するすみだ・京都・新江ノ島水族館やオリックス・バファローズの野球観戦などにご招 待しています。社員ボランティアはもちろん、 学生ボランティアも参加し、 会場を盛り 上げています。 2 音楽・文化芸術 ■ 音楽鑑賞の機会を創出 ジェット風船を飛ばす子どもたち 2013年度に0歳児から参加可能なコンサートや、 小学生を対象とした親子で楽しむコ ンサートを開催し、 2014年度より障がいのある方にも楽しんでいただけるコンサー トなどを実施しました。 2015年度は年2回実施し、 2016年度も年2回の実施を予定し ており、 幅広い方々に音楽を身近に感じていただく機会を創出しています。 ■「肢体不自由児・者の美術展」 に協賛 音楽コンサート 社会的ハンディキャップがある方への支援の一環として、 2007年度から 「肢体不自由 児・者の美術展」 (主催:社会福祉法人 日本肢体不自由児協会) を支援しています。毎年 応募される700点前後の作品の中から、 2作品に 「オリックス賞」 を授与しています。 3 環境関連活動 ■ 沖縄サンゴ礁再生プロジェクトでの児童体験プログラムの開催 2015年度「オリックス賞」の2作品 オリックス不動産が2008年7月から取り組んでいる 「沖縄サンゴ礁再生プロジェクト」 の一環で、 沖縄県下の子どもたちを招いて 「児童体験プログラム」 を開催しています。 自 然環境や環境保全への理解を深めてもらうことを目的に沖電開発㈱の所有する施設で 移植用のサンゴの苗作りを行っています。児童の作ったサンゴ苗は約半年の養殖期間 を経て、 沖縄県の海に移植されます。 ■ 日本各地で植樹体験や自然体験教室を開催 児童体験プログラム 日本各地で、オリックスグループの社員とその地域の子どもたちと共に、植樹体験や 自然体験教室などを通じて、環境保全活動に取り組んでいます。 2015年度は、北海道 や兵庫県、 また高知県などで実施しました。 2016年度は、 オリックス八ヶ岳農園 (長野 県) や加太菜園 (和歌山県) での農業体験教室を計画しており、 さまざまな形で、 その地 域の子供たちが参加できる機会を創出していく予定です。 自然体験教室 21 Ⅵ. 人事 1 人事関連制度の年表 オリックスでは、 国籍、 年齢、 性別、 職歴を問わず、 多様な人材を受け入れることで多様な価値観や専門性による 「知の融合」 を図 り、 新たな価値を生み出す 「Keep Mixed」 という考えのもと、 社員それぞれの能力、 専門性を最大限に活かせる職場づくりを目 指しています。 年月 事 項 1969年 12月 1979年 ー 新卒の女性社員を初めて営業に配属 1982年 4月 新卒四大卒男女の一般職 (現アソシエイト職全国型)募集開始、職種転換制度※1導入 7月 総合職(現アソシエイト職全国型)、一般職(現アソシエイト職地域限定型)、事務職(スタッフ職)の三分方式 7月 ファミリーメイツ制度※2導入 6月 出産・育児制度導入 2月 完全週休2日制導入 2月 時差勤務制度導入 1990年 9月 半日有給休暇制度導入 1994年 2月 営業推進役※3採用開始 4月 新卒の通年採用・外国人留学生の総合職採用開始 1986年 1988年 1989年 1995年 1997年 1998年 10月 2月 11月 2005年 2006年 2007年 2011年 2012年 2014年 2015年 ベビーシッター助成制度※4導入 女性部長誕生 女性支店長誕生 8月 介護休職制度導入 9月 ワーキングネーム制度 (旧姓使用制度)導入 10月 2004年 初めての女性営業が誕生 就業体験型インターンシップ制度導入 7月 確定拠出年金制度 (401K) の導入 4月 営業推進役から支店長が誕生 12月 キャリアチャレンジ制度※5導入 4月 積立保存休暇制度※6導入 4月 定年再雇用制度導入 5月 ボランティア休暇・休職制度導入 4月 ダイバーシティ推進※7の専任担当を配置 4月 出産・育児制度の拡充 4月 オリックス業務支援 (株)※8設立 5月 次世代育成支援対策推進法に基づく認定マーク「くるみん」を初めて取得 1月 グループの企業年金制度を統一※9 4月 従業員の就業時間中の喫煙を禁止 →23ページへ 10月 キャリアセレクト制度導入 10月 50歳以上向けキャリアエントリー制度※10導入 1月 女性執行役誕生 4月 65歳定年制度導入 12月 →23ページへ 柔軟な働き方を支援する制度の拡充 →23ページへ ※1当時の事務職(現スタッフ職)から一般職(現アソシエイト職)への職種転換希望者を募集。2011年10月よりアソシエイト職における「全国型⇔地域限定型」または「 アソシエイト職⇔スタッフ職」への双方向の転換を認めている。 ※22年以上の実務経験を積んだ女性社員が、結婚・出産・育児・介護などで一度退職した後アルバイトとしてオリックスグループに就業できる制度。 ※350歳以上の営業経験のある中高年で、営業に専従する人材。地域に密着したお客さまのフォロー、首都圏・近畿圏での特定業界のフォローなど、人脈やさまざま な経験を生かして勤務。 ※4 12歳以下の子どもを持つ社員を対象にベビーシッターの利用を補助する制度。法人契約により、入会金や年会費が免除され、さらに利用料金の一部を会社が補助。 ※5 異動希望者が希望部門と直接面談を行い、希望部署への異動を実現するFA(フリーエージェント)制度。 ※6 未消化の有給休暇を別途積立保存し、病気などの長期休暇の際に利用できる制度。 ※7 現場主導ではなく戦略的に「KEEP MIXED」 (性別・国籍・学歴などにこだわらず、さまざまなタイプの人材を採用)を推進するため、専任担当を配置。 ※8 障がい者雇用特例子会社(2007年8月、特例子会社に認定)。 ※9 グループ各社の年金制度を一本化。どの会社に転籍しても同じ制度が適用され、年金が積み立てられる仕組みに変更。 ※10 本制度にエントリーした50歳以上の社員を対象に、本人の能力や経験、希望に適する職務、職場を人事部が開拓して斡旋する制度。 22 Ⅵ. 人事 2 ダイバーシティ (多様性) への取り組み ■ 出産・育児に関して法定以上の制度を整備し、 育児と仕事の両立を支援 オリックス 法定 育児休職制度 原則1歳に達するまで ※1 育児時間の取得 3歳に達するまで 1日あたり1時間(無給) 1日あたり2時間(有給) 短時間勤務制度 3歳未満まで 小学校卒業まで 子の看護休暇 年5日 (無給) 年5日(有給) ー 小学校卒業までベビーシッター助成制度あり ※2 その他 ※1育児休職の取得期間は、通算で5年を限度とする。5年を超える育児休職を取得する場合は、該当子の育児休職期間は法定どおり。 ※2育児時間の取得は、子が1歳に達する前に復職する社員が対象。 ■ 介護に関する制度 介護休職制度 対象家族1人につき合計6カ月まで(法定基準は93日) (分割取得可) 介護休暇制度 年5日(無給) (当該家族が2人以上の場合は年10日) 1日最大2時間、20分単位、対象家族1人につき合計1年間まで(分割取得可) 短時間勤務制度 ※ ※育児時間を同時に取得する場合は1日1時間を限度とする。 ■ 柔軟な働き方を支援する制度 1カ月以内の一定期間の総労働時間を予め定めておき、社員がその範囲内で 各日の始業・終業時刻を選択して働く制度 フレックスタイム制度 キャリアセレクト制度※1 育児や介護などの理由により、現在の職種・等級よりも一時的に役割サイズを 限定した職種・等級(キャリアシフト職)へ転換が可能となる制度 配偶者転勤エリア変更制度※2 地域限定型社員が配偶者転勤により、現エリアでの就業が困難となった場合、 勤務エリアの変更を認める制度 配偶者転勤により、転居先でのエリア変更による就業が困難な場合、 最大5年間の休職を認める制度 配偶者転勤休職制度※2 カムバック再雇用制度※2 退職者が退職時の理由を問わず(転職による退職も可)、再入社したい旨を応募できる制度。 再雇用時の職種・等級は退職時と同等以上を保証 ※12012年10月に導入。 ※22015年12月に導入。 ■ ワーキングマザーの推移 (オリックスグループ10社※1) ■ 女性管理職の推移 (※2) 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0% ワーキングマザー 33% (1,214人) 育休取得者 (※3) 15.0% 短時間勤務利用者 11.2% (314人) 12.3% 8.9% (451人) (326人) 3.1% 2.3% (88人)(65人) 2006/3/31 2016/3/31 20% (323人) 20.0% 16.2% (512人) 10.2% (99人) 10.0% 5.0% 0% 7.4% (153人) 2006/3/31 オリックス単体 オリックスグループ 10社 (※1) 2016/3/31 ※1オリックス、オリックス・レンテック、オリックス自動車、オリックス・クレジット、オリックス不動産、オリックス・システム、オリックス銀行、オリックス生命保険、 オリックス環境、オリックス債権回収の10社合計。 ※2%は女性正社員に占める割合。 ※3管理職に占める女性管理職の割合。 23 Ⅵ. 人事 ■ 女性の活躍推進 男女雇用機会均等法施行 (1986年) 以前の1982年より女性総合職 (アソシエイト職) の採用を開始。 現在では国内社員の4割を 女性が占めており、 2020年までに女性管理職比率を2014年3月31日時点の18%から5%引き上げることを目標としています。 「ORIX Group Women’s Forum」 の開催 〈対象:若手女性アソシエイト職/2007年9月~〉 自らが主体的にキャリアを築く意欲をもつために、 外部講師を招いた講演や参加者同士のグ ループディスカッションを盛り込んだ 「ORIX Group Women's Forum」 を開催しています。 〈対象:課長クラスの女性管理職/2016年7月〜〉 マネジメントを担う女性社員が、 ダイバーシティ推進、 女性活躍推進の重要性を理解し、 自ら がその担い手として自己の価値観を生かしながらグループのさまざまな分野で活躍するこ とを考える機会としています。 ORIX Group Women's Forumの様子 「ORIX Career Design Workshop」 の実施〈対象:主任クラスの女性アソシエイト職/2008年7月~〉 管理職への昇格を控えた女性社員を対象に、働く意義や自分らしいマネジメントスタイルを考える場を提供することで、多様 なスタイルをもつ女性管理職の育成を加速させることを目的としています。 「メンタリングプログラム」 の実施〈対象:課長クラスの女性管理職/2010年3月~〉 経験豊かな役員や部長をメンターとし、女性管理職が仕事やキャリアについて定期的に相談することで、さらに一段高い視点 をもち、 キャリアパスを考える機会として実施しています。 メンティ自身がメンターを選び、 各自でテーマ設定できる点が特徴 です。 「ORIX Group Mom」 の開催〈対象:産休前&育休中社員/2005年8月~〉 ワーキングマザーのスムーズな職場復帰を支援する懇親会を年3回 (東京2回、大阪1回)開 催。 2016年6月開催で32回目、 1回あたりグループ会社を含めて約50名が参加しています。 参加者は先輩社員から復帰後の1日のスケジュールや仕事と家庭を両立するポイントなどを 聞き、 職場復帰のための準備と復帰後の具体的なイメージをつかむ参加者同士の交流の場と なっています。 懇親会の様子 ■ グローバル人材育成 2011年度、 グローバルに活躍できる人材を戦略的に育成することを目的に、 グローバル人材育成体系を構築しました。 2015年 度は15名の社員が海外研修プログラムに参加し、 これまでに延べ約260人の社員が国内研修プログラムに参加しました。 グローバル人材育成プログラム〈対象:新人~中堅社員〉 グローバルコミュニケーションの向上を目的に 「Presentation」 ・ 「Meeting」 ・ 「e-mail Writing」等を組み合わせた集合研修を 実施しています。 海外研修派遣〈対象:新人~中堅社員〉 新人社員を含めた若手社員を現地法人に派遣し、実地研修を行っています。オリックスの海外ビジネスを体感することで視野 を広げ、 キャリア形成に生かしてもらうことを目的としています。 海外トレーニー制度〈対象:4年目~〉 グローバル展開するビジネスに対応できる人材の育成を目的として、 海外駐在・海外関連部門を希望する社員を公募して米国・ 中国・韓国に派遣し、 語学研修と現地法人でのOJTを実施しています。 ■ シニア層の活躍推進 2013年4月に施行された改正高年齢者雇用安定法により、企業は希望者全員を65歳まで雇用することが義務化されました。 オリックスは、 社員一人一人が長期化するキャリアを有意義に過ごすことが企業の組織力・活力を高めることに繋がると考え、 シニア層の活用も積極的に推進しています。 キャリアデザイン研修〈対象:50歳前後の社員/2011年8月~〉 「働きがい」 と 「生きがい」 の観点から、 自らのキャリアとライフをどのようにデザインするか、 また、 キャリアビジョンの考え方 やそのキャリアプランの作成・実践について学びます。 50歳以上の社員向け社内公募〈2012年6月~〉 自らデザインしたキャリアプランを実現する機会として、オリックスグループ内の多様なポジションを対象に、定期的に公募 を実施しています。 24 Ⅵ. 人事 ■ 障がい者雇用促進 オリックスグループにおける障がい者雇用を促進するため、 2007年4月に 「オリッ クス業務支援株式会社 (特例子会社) 」を設立しました。現在、 46名の障がい者と6名 の指導員が勤務しており、保管文書のPDF化、 DM封入、データ入力などの事務代行 業務、 およびカーシェアリング車両の洗車・点検、 事務所内などの清掃業務を受託し、 オリックスグループの業務効率化に寄与しています。 また、 最近では業務受託先への 出張業務も増えています。今後もグループ各社のニーズを捉えながら受託業務を拡 大していき、 引き続き障がい者雇用を推進していきます。 数種類のパンフレットの封入、封緘、発送までを 行う作業 3 社員の人数 ■ 事業部門別の就業人数 (オリックスグループ) 国内 (人) 男性 女性 合計 法人金融サービス事業部門 1,347 1,288 2,635 メンテナンスリース事業部門 1,482 1,127 2,609 不動産事業部門 2,420 1,892 4,312 事業投資事業部門 9,824 2,090 11,914 リテール事業部門 1,463 994 2,457 672 568 1,240 5,952 2,214 8,166 23,160 10,173 33,333 管理部門他 海外 海外事業部門 合計 4 採用人数 ■ 職種別採用人数 (オリックスグループ10社※) アソシエイト職 新卒 スタッフ職 合計 キャリア 合計 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 19名 52名 74名 85名 124名 1名 15名 0名 40名 28名 20名 (男15、女5) 120名 (男89、女31) 67名 74名 125名 152名 (男29、女38) (男48、女26) (男64、女61) (男87、女65) 169名 227名 375名 477名 (男125、女44) (男158、女69) (男207、女168) (男273、女204) ※2010年度〜2013年度は、オリックス、オリックス・レンテック、オリックス自動車、オリックス・クレジット、オリックス不動産、オリックス・システム、 オリックス銀行、オリックス生命保険、オリックス環境の9社合計。2014年度以降はオリックス債権回収を加えた10社合計。 25 オリックスの現状 2016年7月 本冊子に関するお問い合わせ先 オリックス株式会社 グループ広報部 〒105-6135 東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル T E L : 03–3435–3167 F A X : 03–3435–3154 U R L : http://www.orix.co.jp 本冊子は別途記載がない限り2016年3月31日時点のデータに基づいて作成されています。 見やすく読みまちがえにくいユニバーサル デザインフォントを採用しています。
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