平成26年度 事業計画書

公益財団法人大川美術館
平成26年度 事業計画書
(自:平成26年4月1日 至:平成27年3月31日)
1.公益目的事業
事業種別
事 業 内 容
1.通年常設展示
(1)日本近代洋画の鳥瞰
藤島武二、萬鉄五郎、中村彝、松本竣介、麻生三郎、また,渡米派の画家である、野田英夫、清水登
之、国吉康雄、さらに難波田龍起、山口薫、山口長男らの抽象絵画、そして柳原義達、高松次郎の作
品など、 近・現代日本の絵画や彫刻、立体作品を展示する。
(2)海外作家の展観
当館の中軸をなす画家・松本竣介に影響を与えたパブロ・ピカソとその周辺、また、ベン・シャーンや
アメリカの現代版画、さらにはヘンリー・ムーアやイサム・ノグチらの立体作品を展示する。
展
□期日:26年4月1日(火) ~ 27年3月31日(火) ※年4回展示替(6,9,12,3月)
常 2.夏休み特別展示 「美術のなかの生きものたち」
バッタやカタツムリ、蟻や蝶などの昆虫、可愛らしい淡水魚、ダイナミックに描かれた牛、虎、馬。
抽象化された猫や犬、ユーモラスな蛇やカエル、愛嬌たっぷりのフクロウや小鳥、さらには河童まで・・・
個性豊かな生きものたちを大集合させる夏休みの特別展示です。「生きもの」たちを斬新な視点で描く
画家たちの生き生きとした視点をお楽しみいただく。
示
事
主な出品作品
松本竣介《虫(カット)》、鈴木治雄《ラスコー洞窟》、桂ゆき《蛙と蛇》、ラグーザ玉《水辺白鷺図》、
アンドレ・スゴンザック《風景の中の人物と犬》、掛井五郎《象の家族Ⅱ》、長谷川昇《猫》
住吉弘人《蝶の季節》、清水登之《林の中の鳥》
出品数 約50点
設 ●同時開催 作家特集展示
・清水登之 学生時代の図画帖
国府尋常高等小学校在学中、ちょうど小学校高等科1年の春から3年までの時期(明治30~32年
頃)、登之10~12歳頃に描かれた当館コレクションの習画約100点の中から紹介。当時の小学校図画
教育の一端がうかがえる。
・ラグーザ玉
夫、ヴィンチェンツォが亡くなり、玉は日本に帰国しようとした。日本大使館に行くと、「もう貴方は日本
人ではないから・・・」と冷たい仕打ちを受けた玉を、桐生出身の兄弟の孫娘、清原初枝がシチリアまで
迎えに行ったという。そんな縁からも桐生にはラグーザ玉の作品が多く秘蔵されている。没後75年を迎
える今年、桐生に伝わるラグーザの作品を調査し、当館に寄贈、寄託された作品とともに展観する。
□期日:26年7月5日(土)~9月28日(日)
展
業
3.コレクションによるテーマ展示 「花と富士」 ~Mコレクション日本画とともに~
空気の澄み切った良い日には、ここ水道山から富士山を見ることができる。本展は、新春に
ふさわしく「花」と「富士」にまつわる作品の数々を紹介する。「花」の名品を愛で、「富士山」の荘厳
さをおたのしみいただこうとするもの。
主な出品作品
奥田元宋《富嶽》、奥村土牛《牡丹》、加倉井和夫《仙花》、片岡球子《花・富士に献花》、
加山又造《花篝》、川合玉堂《梅咲く山家》、堂本印象《霊峰》、南城一夫《花かご》、三岸節子《花》、
マルク・シャガール《大きな花束》、モーリス・ユトリロ《花》、ベン・シャーン《なぜ?》
出品数 未定
●同時開催 『たのしい絵巻』
岡本一平率いる東京漫画会の画家たちが綴った「東海道漫画絵巻」から台伸八の旅の集印帳、園田
祐樹(養護学校生徒)の「やまなし」や「マルコの一日」、「大きなかぶ」まで、斬新な発想で描かれた「絵
巻物」の世界をお楽しみいただく。
□期日:27年1月4日(日)~3月29日(日)
事業種別
事 業 内 容
特別企画展№93「コレクションにみるヨーロッパ旅行」 ~それぞれの異国風景~
画家がヨーロッパ各地を訪れ描いた絵画は、見る者をもまた旅へと誘います。清水登之がパリに到着し
た年の暮に描いた《パリの床屋》、その奔放な筆致が印象的な里見勝蔵の《パリ郊外》、ドイツ、ハンブ
ルク時代の一時期に描かれた島﨑翁助のセピア調の作品などを紹介する。展示室のなかでのヨーロッ
パ旅行にお出かけいただこうという趣向。
主な出品作品
安藤哲夫《ノートルダム寺院》、川口軌外《息子京村のいる風景》、島﨑蓊助《地下鉄入口(ハンブルグにて)》
展
企 寺田春弌《アッシジの丘》、寺田政明《パリの煙突》、菅野恵介《ハイデルベルグ風景》、
荻須高徳《小さな運河》、鷲田新太《オーベルの寺》、里見勝蔵《パリ郊外》、茂田井武《トン・パリ》より
出品数 約50点
●同時開催 『東京百景 TOKYO 21世紀へのメッセージ』第1集~5集より
刻々と変貌をとげる世紀末の巨大都市東京を、それぞれの作家が多種多様に表現した。第1集が製
作されてから25年がたつ今、改めてその情景を見つめ、作家たちの21世紀へのメッセージを受けとめ
ようとするもの。
□期日:26年4月5日(土)~6月29日(日)
画
特別企画展№94「難波田龍起」 展 ~Tコレクションを中心に~
大川美術館では初となる難波田龍起展。難波田龍起は、戦中戦後の困難な時代を生き、70歳前後
に最愛の息子、紀夫と史男の相次ぐ死に直面するなど苦難の多い人生を送った。本展は、難波田龍
起の最初期から最晩年にいたるまでの代表的な作品を網羅するTコレクションを中心に当館の主要な
難波田作品とあわせ展観する。松本竣介が兄事した難波田の創造世界を、当館の松本竣介展示室の
動線上の空間において見つめなおしその創造の奥深くに迫ろうとするもの。
示
事
主な出品作品
展 《人と馬》1936年 油彩、《たたかい》1955年 油彩、《ファンタジー 青》1965年 油彩、
《水のある街》1970年 油彩、《街》1984年 油彩、《祈り》1991年 油彩、《翔》1996年 油彩
出品数 未定
●同時開催 作家特集展示 「コレクション競演・難波田史男」
当館所蔵作品とTコレクションをあわせて展示し、難波田父子の共鳴しあう魂の律動をご覧いただく。
□期日:26年10月4日(土)~12月14日(日)
第27回 移動大川美術館展
移
当館の立地から入館困難な障害(児)者・高齢者を招待して桐生市市民文化会館で実施する恒例の
動 移動展。一般来場者には有料にて公開。ファッションウィーク参加事業としての位置づけのもと、「纏(ま
と)う絵画」等のテーマを検討中。
展
□期日:26年10月29日(水)~11月3日(月・祝)
業
富岡市立美術博物館における展覧会
そ 「あなたの知らない大川美術館、県内最大7千点のコレクション!」
の ・会 期 26年4月12日(土)~5月18日(日)
他 ・会 場 富岡市立美術博物館
・その他 当館が展示企画、作品貸出し(約100点)、展示指導等一切の企画業務を受託し、富岡市が
実施するもの。受託料1,080,000円(税込)