平成 24 年 3 月号

<女性のギャンブル依存症のリハビリテーションセンター>
デイケアセンター
ぬじゅみ だより
平成 24 年 3 月号 発行元 NPO 法人 ヌジュミ
№54
東日本大震災で被災されたた皆様へ、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
ヌジュミとの出会い
「今日はどの台が出るか?昨日はあの台が出てたしな~。
あの台ならあと10箱ぐらいは出そうだな・・・」と朝一番に
オープン前のパチンコ店に並びながら、パチンコで出している
自分を想像していました。
でも実際に勝つことはほとんどなく、夜寝ている子供達の顔を見ながら後悔
で泣けて苦しい日々を過ごしてきました。大負けすると「もう二度とパチンコ
には行くまい!仕事して隠している借金を返さなきゃ!」と思うのですが、し
ばらくすると「今日だけ、三千円だけなら大丈夫だ」と一回の賭けに手を出す、
ということを繰り返していました。
その繰り返しの結果、消費者金融7社への借金、夫の父の養老保険や年金や
貯金にまで手をつけてしまい、それが発覚して離婚となりました。
そんな時、妹がインターネットでヌジュミを知ることができました。
でも私は自分がギャンブル依存症と認めるには程遠いところにいました。
施設長は「カバン一つでこっちにおいで」と言ってくれましたが、病気を認め
てない私は「仕事をして借金を返します」と電話を切ってしまいました。
電話を切ってから三年八ヵ月になります。ヌジュミに通所することがなかった
私ですが、今日までギャンブルをせずにこれました。
これも私が辛い時、助けが必要な時、施設長とヌジュミが支えてくれたおか
げです。遠回りの回復の道を歩いてきた私ですが、これも病気を認めるには必
要な時間だったと今はそう思います。これからも施設長とヌジュミに関わらせ
て頂きながら、ミーティングや仲間の中で少しずつ、ゆっくりと回復していき
たいと思います。
1
新スタッフ紹介
家族の悲しんでる姿、借金、それでもギャンブルが止まらない自分。
どうしていいのか、何をしたいのか、わからない。
自分がやってきたことなのに、訳がわからない。
「死ぬしかない」
、最終的に、も
っと苦しめる事となるのに、無責任にもこの事しか考えつかなかった。
ヌジュミの新聞記事を、母親が何年も前から握りしめていたことを後から知る。
家族の最後の力でヌジュミへ。
連れてこられている車の中で、もう笑うことはこの先ないだろうと思っていた。
ヌジュミに到着し、とんでもないことをしてきた私が施設長からもらった言葉は、
「ようこそ、よく来たねー」だった。手を差し出され、訳もわからず握った手が
暖かかったのを覚えている。
その日から私のギャンブルは止まっている。
ヌジュミ、GA、ヌジュミ、GA、と過ごす毎日の中で、たくさんの
事があった。
今思えば、いつも必ず仲間がいた。それは支えでした。
今でも毎日側に仲間がいる。ヌジュミ修了後、社会で働くことができ、現在
ヌジュミの職員として働かせてもらっています。楽しいことばかりではない。
(笑)
3年前、笑うことなどないと思っていた自分が、仲間の中でよく笑う。時々(泣
く)
。
自然に、新しい仲間に手を差し出し「ようこそ、よく来たねー」と伝えている。
重症の私に何かできることがあるかもしれない。
。
。と感じながら、悩みながらの
毎日。
仲間と一緒に続けていきたい。
金山
2
共同通信社の取材に応じました。
発信されたヌジュミの記事が琉球新
聞、熊本新聞、山陽新聞、河北新聞、
宮崎日日新聞、新潟新聞、佐賀新聞、
徳島新聞、信濃毎日新聞、に掲載さ
れました。社会問題として取り上げ
られたことで、助かる女性が回復に
向かいますように。
次ページ:神奈川新聞の取材に応
じました。
3
<前ページの写真も、取材に協力してくださった利用者だけが映っています>
4
<1 月 15 日にミニセミナーとお披露目会を開きました>
「インダー」
(瀬谷区の女性回復施設)の小嶋陽子さんを講師に招きました。
<利用者の作品です>
5
パチンコや買い物の依存は「行動プロセス依存」です。
身近に、この病気で苦しんでいる女性はいませんか?
私どもNPO法人ヌジュミの事業「デイケアセンターぬじゅみ」では遠方の方
でも自費ですが横浜に住居を移して、通っていただくことも可能です。ぜひお一
人でも多くご紹介ください、女性のサポートをいたします。
12 月
1月
利用者
14 名
12 名
電話相談 メッセージ
48 件
2 箇所
23 件
3 か所
関係者
1名
2名
取材
3社
4社
*******************************************
「NPO法人ヌジュミの略図」
皆さまからの支援金・寄付金・献金は今まで通りに法人運営費として使わせていただき
ます
NPO法人ヌジュミ
横浜市からの補助金
(横浜市からの補助金は「デイケアぬ
じゅみ」事業の運営にしか使えませ
ん)
法人ヌジュミが運営している
「デイケアぬじゅみ事業」
ヌジュミを続けさせてください!
若いスタッフやヌジュミを修了してくださった女性たちは
就労支援のための例えば「カフェ」を作りたいとか、行き場
の無い女性たちの宿泊施設を作りたい。
など夢を語ってくれました。実現するために続けたいです
6
<カンパしてくださっている方々(順不同)>
<暖かいご支援ありがとうございます。大切に使わせていただきます。ヽ(^o^)丿>
後書:今年最初の広報です。今年もよろしくお願いいたします。相鉄線「西谷駅」周
辺に新設移転して、お正月にはこの地域の守護神とされている「富士山神社」に初詣
に行きました。といっても私は用事があっていけませんでしたが、
「とても眺めがよか
った」そうです。
★1 月の調理プログラムは「すいとんと温野菜」
、2 月は「カレーライスと野菜サラダ」
でした。
みんなで手分けして楽しく作りました。ヌジュミの台所はせまいので、地域の広い
台所を借りてやりたいと考えています。
★毎週金曜日の午後 1 時 30 分から 3 時まで買い物依存症の自助グループ「DA」のハ
ンドブックを使っての女性だけのミーティングを始めました。
★会計ですが、指導してくださる方がいて、わからないことは聞きながら今日までや
らせてもらいましたが、そろそろ限界で今月から手伝ってくださることになりそうで
す。私の荷が少し軽くなりそうです。実現しますように。
記:施設長 田上啓子(^_^;)
7
ヌジュミ 5 周年記念セミナーのお知らせ
入場:無料
【日時】
:2012年6月17日(日)10:00~15:30
【会場】
:横浜市西区高島2-7-1 ファーストプレイス横浜3階
西区福祉保健活動拠点「クレシア」 多目的室
ゲスト
田辺等さん (北海道精神保健福祉センター所長 精神科医)
村田由夫さん (NPO 法人 寿アルク理事長)
利用者と女性のGAメンバーたち
【お問い合わせ】NPO法人ヌジュミ
【電話番号】045-744-6516
【携帯電話】080-6611-7526
【住所】横浜市保土ヶ谷区(女性のセンターにより非公開です)
主催:NPO法人ヌジュミ
横浜市地域活動支援センター デイケア ぬじゅみ
8