1 平成28年度 第1回北杜市土地利用審議会会議録

平成28年度 第1回北杜市土地利用審議会会議録
(1) 会議名
平成28年度第1回北杜市土地利用審議会
(2) 開催日時
平成28年6月29日(水)午後1時30分~午後3時50分
(3) 開催場所
甲斐駒センターせせらぎ会議室
(4) 出席者(委員16名、事務局4名、開発事業者1名、設計者2名、施工事業者 2 名、
計25名)
土地利用審議委員:室田 泰文、三井 茂、利根川 昇、井口 哲郎、千野 憲治、
小林
健展、古屋
賢仁、長坂 正、福田
国夫、雨宮 正行、浅川 重光、跡部
治賢、三井 正之、萱沼 鉄男、山田 輝夫、齊木
久壽
事務局:建設部長 赤羽 久
まちづくり推進課長 坂本
孝典
まちづくり推進課建築開発指導担当リーダー 中山
まちづくり推進課建築開発指導担当 伊藤 慶
由郷
事業者:株式会社イゲタプロテック 代表取締役 秋山 俊二
設計者:株式会社サンクス 代表取締役 田口 富一
担当 赤岡 裕也
施工事業者:株式会社上村建設 代表取締役 上村
一幸
担当 由井
健二
(5) 議題
白州町大坊地内における工場建設にかかる開発行為
(6) 公開・非公開の別
公開
(7) 非公開の理由(会議を非公開とした場合に限る)
(8) 傍聴人の数(会議を公開した場合に限る)
1名
(9) 審議内容
1.開会(課長)
2.現地視察
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―現地視察―
(会長)それではただいまから、現地視察を行いたいと思います。最初に開発事業者の株
式会社イゲタプロテック代表取締役の秋山氏よりお話をお願いします。
(開発事業者)イゲタプロテックの秋山です。イゲタプロテックはトンネル用機械のレン
タルを行っています。リニアのトンネル、中部横断自動車道のトンネルの拠点になるよう
な場所を探し、1 年半くらい前にここの土地を買いました。建物が建っていましたが取り壊
して、今事務所だけが建っている状態です。これから建つ工場に対しての審議をよろしく
お願いします。
(会長)引き続いて、設計者からお願いします。
(設計者)今回設計を担当しております、サンクスの田口と申します。本日はよろしくお
願いします。お手持ちの資料 6 ページをお願いします。西側が県道になり、前面道路が市
道横手・大坊線であります。今回の計画は敷地の南側に盛土をします。排水については敷
地内の雨水が外に出ないように一点にまとめまして
流末の農業用水路に放流をします。
地元と協議をしており、使用できるようになっています。調整池の検討もしましたが、調
整池は造らないでくれという地元の要望もありましたので、放流としました。大きな点と
して、市道側に擁壁を設置します。ここが一番大きな造成の切り盛りになります。8-5 ペー
ジの図面にL型の擁壁の図がありまして、これが道路の脇にできます。構造物はこの擁壁
と土の切り盛りで敷地内を処理します。前面道路に接続する箇所については、このままの
状態で舗装をかけます。土地利用計画図において薄い色を塗っている箇所がアスファルト
舗装となります。あとは砂利敷きで処理をする予定です。将来的にアスファルト舗装にな
る可能性もあるので、流出係数を宅地並みの 0.9 で流量計算をしています。以上になります。
(会長)ありがとうございました。ただ今、開発事業者と設計者からご説明がありました。
ご質問がありましたら挙手をお願いします。
(委員)ここからの排水が農業用水路に放流することは地元も了解を得ているということ
でしたが、実際にまだ工場は建っていない中で、建ったときに問題ない水準の排水になる
のがわかるのでしょうか。
(設計者)流す水は雨水だけです。それ以外のものは入れないようにしています。工場か
らの排水は基本的にないと考えていますが、リースした機械の洗浄した水は別ルートで分
離槽を設け、下水道につなげます。つなげるためには水質の問題がありまして、分離槽に
よって水質が担保できれば下水道につなげても大丈夫だということです。
(委員)開発事業者にお聞きします。リニアといえば早川町や富士川町で工事するのだけ
れども、ここを選ばれたのはどういった理由でしょうか。
(開発事業者)佐久へ行ける中部横断自動車道の計画があるなど、ここの交通網は優れて
います。長坂 IC から 2 手に分かれて佐久方面へ行けます。弊社はトンネル関係の仕事をし
ておりまして、この地域はリニアだけでなく、東北地方まで仕事に行っているのですけれ
ども、新潟、福島、関東、長野、静岡を営業圏内としています。交通網がここは非常に便
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利です。他にも候補地を探していましたが、まとまった土地はなかなかないのでここに決
めました。費用はかかってしまいますが、そこは仕方のないことです。
(委員)重量のあるものは運びますか。道が狭かったようだけど。
(開発事業者)11 トン車が通行します。ここの道を入れることは確認をしております。ト
ンネル機械のなかでも大きい重機は扱いません。トンネル関係の機械は多種ありまして、
弊社が扱っている設備は生コンプラントの仮設プラントです。その移動プラントを現場ご
とに建てていくのですけれども、その機材を置く現場としたいと思います。
(会長)その機械を作る場所ではなく、置く場所ということですね。
(開発事業者)はい。多少、機械についたコンクリートをはつったり、塗装をしなおした
り、ここで保管したものを次の現場へ転用します。もしかしたら、将来的にスペースが足
りなくなるかもわかりませんが、ここを第一候補として計画しています。
(委員)コンクリートの洗浄に関して、洗浄液等はありますか。
(開発事業者)洗浄は水で洗うものになります。落としたコンクリートは産業廃棄物とし
て処理します。また分離槽を設けて、分離します。それでもだめな場合は中和装置も検討
します。下水道に放流が可能な基準にいたします。
(委員)機械による騒音はどうでしょうか。
(開発事業者)音がまったくでないわけではないのですけれども、8 時 30 分から 5 時まで
の通常の勤務時間で、残業をするつもりはありません。はつる音以外は出ないと思います。
工場の音と門型クレーンの音が考えられますが、今の門型クレーンはかなり音が軽減され
ており、気になる音が常時出ることはまずないです。それがあると逆に仕事ができないと
思っております。
(委員)工場の建設という開発目的になっていますが、仮設生コンプラントの置き場とい
うことで、生コンプラントは巨大なものですが、それを分解して保管するということです
か。
(開発事業者)生コンプラントをよく見かけられると思いますが、あのような大きさでは
ないです。一回り小さい施設になります。トンネル工事は 24 時間稼動するもので現場に小
ぶりな仮設プラントが建設されます。それを弊社がレンタルします。地元の生コン業者で
提供できないものを弊社が提供をします。機械を広げると大体 300 坪くらいになりますか
ね。
(委員)トンネルを穿って、それをまくコンクリートですか。
(開発事業者)それは違うものになりまして、生コンを吹き付けます。まくものは地元の
生コンを使用して、少量の生コンを吹き付けするための設備となります。
(委員)働く人はどのくらいですか。
(開発事業者)現時点で 6 名を考えています。増やしたいとは思いますが、まだ工場が建
っていない状況ですので。
(委員)ぜひ、地元の雇用を考えていただけたらと思います。
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(開発事業者)私もそのように考えています。今も韮崎市周辺の方が多いのですが、北杜
市が1人。今後地元の方を雇うことができれば弊社としてもありがたいことです。
(委員)稼動した際に交通量は増えますか。
(開発事業者)11 トン車の通行は可能ですが、地元の方の交通の邪魔にならないようにし
ます。一日多くても 3 車両です。
(委員)子どもや特に高齢者が多いので十分注意してください。
(開発事業者)広域農道からここまでが狭い区間なので十分注意します。
(事務局)一日 3 車両ということでしたが、持ってくるのがそれだけということですかね。
(開発事業者)プラントの部品を全て一括で持っていっても、現場に置ききれなくて、限
度が 1 日 3 台分程度です。行くのも 3 車両、戻ってくるのも 3 車両です。
(事務局)工事現場で稼動している間はこちらでは車の動きがないということですか。
(開発事業者)動かないです。往来するのは月に 1・2 回あるかどうかです。それも、前も
って日時はわかりますので、今日はこの時間に 3 車両が通りますよと弊社が交通誘導をし
ます。
(委員)リニアが数年後に開通し、中部横断自動車道も佐久方面に開通した場合、御社の
活躍の場は減少されるということでしょうか。
(開発事業者)弊社は今まで西日本で活動していまして、遠くても中部まででした。今回、
この営業所ができることで、関東がメインのフィールドにはなるのですが、北信越、東北
まで行けますし、北海道新幹線の工事でも弊社の機械が使われています。
(委員)私たちが子どものころ、中央高速道路の建設が計画されました。北へ運ぶのも南
へ運ぶのも便利になると聞いていたのですけれども、まさにそれが実現していくのですね。
(開発事業者)弊社は交通網という観点でここを事業地に決めました。東北や新潟にも行
きやすく、関東も圏央道があり、非常に便利です。雪が唯一心配している点ですが、3年
前に大雪があったわけですが、めったに起こらないことを確認しています。
(会長)では、現地を引き上げたいと思います。
3.審議会
開会
副会長より開会の言葉
会長よりあいさつ
-以下議事進行は審議会規定第6条により会長が議長となる-
(議長)
・出席委員は16名で定足数に達している。
・議事録署名委員は、名簿順で井口哲郎委員、浅川重光委員を指名
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・傍聴人1名。
-設計者、事業者入場―
(議長)それでは審議に入りたいと思います。本日の案件は北杜市土地利用審議会規則第
2条により、平成 28 年 6 月 8 日付けで北杜市長より諮問を受けた案件です。第 1 号案件北
杜市白州町大坊地内における工場建設にかかる開発行為を協議案件とします。現地でご意
見、ご質問をいただいておりますが、開発事業者、設計者、事務局で補足説明がありまし
たらお願いします。
(設計者)開発区域の地名地番が白州町大坊字前田 293-3 他 3 筆の申請です。面積は
10,481.5 ㎡となっています。計画戸数は現事務所と工場の 2 棟、作業人口は 10 人です。工
事施工は上村建設にお願いしています。土地利用計画について建物敷地は 2,186.19 ㎡、全
体の 20.86%です。駐車場・通路が 1,792.94 ㎡、17.10%。水路が 153.67 ㎡、1.47%。緑地
が 3,165.25 ㎡、30.25%です。これは北杜市まちづくり条例における森林共生区域の緑化率
基準 30%を満たすものです。工場立地法で定められているのが 25%、山梨県の開発で定め
られているのが 3%です。駐車場が 3,183.47 ㎡、30.37%です。
(議長)事務局から追加の説明がありましたらお願いします。
(事務局)建物の平面図と立面図を資料として追加します。4ページをご覧ください。こ
の開発に先立ち、事業者と設計者で近隣の方々への説明会をしました。地元から出た要望
として、工事中の土砂運搬は通学時間をはずすようにということに対応しますということ
です。工場の稼動後の騒音についてですが、一般的な音しかしないということで、また臭
気や水の処理についても対応済みであります。法面の除草は定期的に行うということです。
法尻には土留めを設け、土砂の流出を防ぐ設計となっております。敷地の土壌成分に石灰
が含まれているということで、南側の盛土部分を改良し固着させる計画であります。また、
浸透水が流出しないよう配慮します。水路側の法面については、搬入土により法面構築を
行う設計です。工場跡地の機材の搬入については、行政区と連絡をとりあい対応をします。
開発区域の雨水流量計算は流出係数 0.9、これは舗装面を想定しており、用水路で流下可能
です。その他の確認事項としまして、洗浄後の水ですが、本来工場の排水はろ過をして用
水路に流して欲しいというのが、行政としての方針ですが、今回は農業用水路ということ
で多少なりとも異物や油分が混じってはいけないという地元の要望がありまして、下水道
に流すということで協議を進めております。公共下水道に接続した場合、下水道法施行令
で定める水質を遵守して、放流することが可能となっております。こちらの処理場として
は大坊汚水処理施設となります。処理能力は 1 日最大 141 立方メートル。実績とすると今
までの最高値として 120 立方メートルですが、平均では 52.1 立方メートルです。稼働率は
36.5%ということになります。今回工場が稼動して水が入ったとしても、処理可能というこ
とで下水道課から確認しています。既設事務所はすでに下水道に接続しています。洗浄に
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使用する水は上水道から一旦、50 リットルの水槽に溜めて高圧洗浄機で洗浄します。水道
の口径の変更はありません。
(議長)ありがとうございました。開発事業者、設計者、事務局から説明がありました。
委員のご意見、ご質問がありましたらお願いします。
(委員)現場では開発事業者が音はほとんど出ないとおっしゃり、騒音は一般的なものと
いうご説明でしたが、ちょっとくい違いがあるのかと思いますが、どうでしょうか。
(開発事業者)鉄骨を意識していただければいいのですけれども、H鋼に生コンが付着し
てケレンということでバリバリという音がします。それがコンクリートをはつる音です。
クレーンの通過する音は屋外ですので生じます。工場内の音はあまり外に漏れないと思い
ます。クレーンも常時稼動するものではなく、荷物を下ろすときとか現場に持っていくと
きに音がします。コンプレッサーも起動するときに音はします。コンクリートを剥がす音
が一番大きいとは思いますが、具体的にどのような音かは言葉で表現するのは難しいです
が、音が出るのは昼間だけで夜間はまずないので近隣に迷惑をかけるということはないと
考えています。
(委員)溶接の光はかなり強いと思います。周囲を囲われるわけですが、溶接の光を通行
人が見てしまったら目の障害も考えられますが、対策はどうでしょうか。
(開発事業者)アーク溶接を使うと思うのですけれども、工場内だけで使用します。また、
追加資料の建物図を見ていただければ分かると思うのですが、道路に面している箇所は窓
のみで開口部を設けているわけではありません。通行人がアーク溶接の光を見ることはま
ずないと考えます。
(委員)排水についてですが、かなり水を使うと理解しました。下水に流す際のろ過の方
法はどのようなものでしょうか。
(開発事業者)構造的には 20ℓくらいのタンクを 3 層で仕切っています。上澄みを取ってい
き、沈殿するものがあれば下に溜まります。溜まったものは産業廃棄物として処理し、上
澄みの水を放流します。
(委員)工場の中に設置するものですか。
(開発事業者)工場建物の外で敷地内に設置します。
(委員)雨水と一緒に放流しますか。
(設計者)雨水と混ざらない設計にしています。装置は家庭の台所で生じる油の分離槽を
イメージしてもらえればと思います。それで水質検査を行い、OK だったら接続をしますし、
基準を満たしていなければ、中和装置を設けて放流します。
(委員)緑地については木や芝を植えるのですか。
(設計者)吹き付けの雑草を考えています。
(委員)市営水道に接続ということですが、口径は何 mm ですか。
(設計者)75mm です。
(委員)消火栓は新設ですが、集落で火災が起きた場合は利用できますか。
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(設計者)公共物として設置しますので、使用可能です。
(委員)設置した後は移管しますか。
(設計者)移管します。
(委員)管そうやホースも備え付けて移管するのですか。
(設計者)そこは地元の方との協議が必要になります。区で要望するものかこちらで全て
設置するかはもう一度協議をします。
(委員)排水についてですが、薬品を用いて洗浄しますか。
(開発事業者)薬品は使用しません。
(委員)設置する沈殿槽ですが、管理委託はするのですか。水質が一定以上の水準を保つ
ための手段についてですが。
(開発事業者)沈殿したものはバキュームをします。回数については年 1 回になるのかそ
れ以上になるかはわかりませんが、頻繁に溜まるものではありません。
(議長)8-5 ページで隣地境界の内側で雨水を流せる構造になっていますね。これの雨水処
理はどのように処理するのですか。
(設計者)平面図ですと 6 ページが分かりやすいのですが、側溝を設置します。敷地入り
口から緑地にある薄い水色の帯状のものが側溝水路です。敷地の南側の水路は横断して北
側の水路に接続します。
(議長)同じ 8-5 ページで確認できる擁壁について、高さはどれくらいですか。
(設計者)高さは最高で H=3.5m です。
(開発事業者)道路面から一番高い箇所で H=3.5m です。
(設計者)低いところでは H=1.0m です。今回盛土ということであり、建物との離隔の問
題もありますので、擁壁については堅固なものにしています。こういったところで地元の
方に迷惑を掛けない構造にしました。
(議長)盛土の中に擁壁が入っています。特殊な工法だということなので、委員の皆様に
ご説明をお願いします。
(設計者)様々な考え方があることですが、地面の中にコンクリートがあると産業廃棄物
だと考えられる方もいます。平成 19 年度以前のコンクリート処理は埋めても問題はありま
せんでした。平成 19 年度以降は解体したコンクリートを入れると産業廃棄物扱いになりま
す。今回、盛土の中にコンクリートが入りますが、解体して生じたものではなく現況の切
盛と建物の基礎の部分が残っています。これも見解が分かれますがコンクリートを全て外
して地盤を弱くして盛土をするよりも、堅い部分があるなら現況地盤として使っても良い
のではということで、考え方としては成り立つと思っています。現場でもご覧になったと
思いますが、現況地盤は砂地になっていまして、セメント改良で硬化させます。コンクリ
ートよりは劣りますが現状地盤より地耐力を持たせます。何年たっても沈まないような地
盤を構築します。
(委員)甲斐駒ケ岳は花崗岩の山で過去に噴火もあり、砂防地域に指定されている区域が
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結構ありますが、防災対策はいかがでしょうか。
(設計者)土砂災害が起こることは考えにくい。隣接する 1 級河川もかなり整備されてい
る状態です。個人的な見解になりますが、今回の開発では開発区域内の土が外に流出しな
いようにすることが重要だと考えています。盛土 3,000 立方メートルを外部から搬入しま
すが、粘性度が高いものを選んでもらって、水田側に盛土をします。擁壁を堅固にするの
は、周りに迷惑をかけないことが重要だと考えているからです。道路に対して 20 年経って
も崩れない、震度 7 の地震になってもずれない程度の強度を設計しております。法面につ
いても傾斜を 30 度以下にして滑らないように準備しています。区域内で崩れる恐れは考え
にくいです。ベストの計画ではありませんがベターな計画です。周辺の状況を考えると、
河川から水が流れ込んでくるのは考えにくいです。土砂流入も周辺の勾配等を考えると、
直接敷地内に入ってくることは考えにくいです。
(委員)開発区域の上流を確認してみると良いと思います。
(設計者)確認をします。
(開発事業者)私もここを購入する際に、隣接する滝堂川の水が一杯にならないかと心配
したことがありました。災害区域であるということで、当初区長に相談をしました。区長
は向かいに神社があり、神社の近くでは災害はまずないということなので、信用していま
す。
(委員)国道 20 号線から現場までに狭い道もあります。閑静な集落に 3 往復車が入ってい
くわけでして、交通安全には十分注意していただきたい。
(開発事業者)開発現場までの導線として計画しているのが、国道 20 号線から宮脇の広域
農道へ入るルートが一番良いと考えています。広域農道が一番通行しやすいと考えていま
すが、心配しているのが冬季の凍結です。広域農道は凍結してしまうとそのままであるこ
とが多いので、国道 20 号線から県道駒ケ岳公園線へ迂回することも想定しています。
(議長)確認をしていただきたいことがありまして、広域農道の車両の重量制限を確認し
てください。
(設計者)確認をします。
-事業者、設計者退出-
(議長)本件開発についてご意見はありますか。では審議会としての意見をまとめたいと
思います。お諮りします。今回の案件につきまして異議なしということでよろしいでしょ
うか。
(委員)異議なし。
(議長)ありがとうございます。それでは第1号議案北杜市白州町大坊地内における宅地
分譲にかかる開発行為については、適当と認めるとして答申といたします。以上を持ちま
して審議を終了いたします。ご協力ありがとうございました。
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4.閉会
副会長より閉会の言葉
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(別紙)
平成28年度第1回北杜市土地利用審議会において保留となっていた確認事項
についての回答
(確認事項)
操業後、開発地までの車の動線として計画している広域農道の車両重量制限
を確認すること。
(回答)
主な使用道路である広域農道は現在市に移管され一級市道となっている。道
路規格は3種4級となっており、車両の設計速度は時速40kmである。
道路幅員は9mあり、一般的に高規格道路と呼ばれおよそ20トン~25ト
ンの車重に耐えられる舗装構造となっている。
一般に舗装構成はCBRと呼ばれる地盤試験による土圧比で設計されており、
規格に応じた構造となっているが、交通量によっては沈下によるわだちができ
る。
今回の開発では11トン車が1日に3回程度の通行であることから道路に与
える影響は少ないと考えられる。
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