条例により設置した緑地の寄附について

1
はじめに
1)基本的な考え方
3,000㎡未満の宅地造成の緑地につきましては、造成法面や小規模な場所などが多く、
雑草が繁茂しているなど開発地内居住者の共通の緑地として、適切な維持管理がされない場
所もあったことから、平成18年に茅野市生活環境保全条例を改正し、緑地の義務づけを廃
止しました。
しかしながら、これまで設置された緑地の中でも、開発地内居住者により十分に管理され
ている場所もあることから、このような緑地を将来的に存続させるために、開発事業者から
提出された許可申請や現状を把握した上で、開発事業者、開発地内居住者及び市の3者が緑
地の管理協定を締結できる場合は、緑地を市の名義とします。
この場合におきましても、管理の責任はあくまでも開発地内居住者(※1)となります。
※1
茅野市生活環境保全条例
第 31 条の 2
(公共施設等の管理義務)
開発地内に居住する者は、その区域内の公園、緑地、集会所、外灯その他公共施設等の
維持管理をしなければならない。
2 前項に規定する維持管理に必要な経費は、開発地内に居住する者の負担とする。
2)市名義にできない緑地
①個人名義となった緑地
緑地は景観形成や災害時の一時的な避難場所などを目的に設置される開発地内居住者
の公共空地であることから、既に個人名義となった緑地は公共性が非常に少ないため市
の名義とできません。
②法面の緑地
擁壁等の構造物が設置されている法面緑地は、緑化の目的が法面を保護するためで
あり開発地内居住者の公共空地としては機能しにくい場所であるため、市の名義とで
きません。
1
2
緑地寄附のフロー図
Ⅰ
開発事業者から緑地の所有権移転要望
※必要書類を添え生活環境課へ提出
Ⅱ
緑地を市名義とする基準により審査
※開発事業者と生活環境課との協議
Ⅲ
申請箇所の全部又は一部が寄附
を受ける基準に適合
※申請者へ通知【様式2、3】
Ⅳ
緑地の管理協定【様式5】
※申請者、開発地内居住者、
市の3者
緑地寄附申請書【様式1】
Ⅲ
改善
未締結
申請箇所が寄附を受ける
基準に不適合
※申請者へ通知【様式4】
Ⅳ
所有権移転なし
締
協定の内容について開発地内居
住者の全同意が得られない場合
は、協定の締結ができません。
結
Ⅴ
協定締結後の事務処理
①土地寄附申出書【様式6】
②登記承諾書【様式7】
③登記原因証明情報【様式8】
その他土地の登記に必要な書類を添え
申請者が生活環境課へ提出
市名義に登記(寄附の完了)
※緑地の所有権が開発事業者等又は市にかかわらず管理の責任は開発地内居住者
2
3
緑地を市名義とする審査の基準
開発地内に複数の緑地がある場合は、次の全て満たされている箇所のみが対象
(1)緑地の所有者が開発業者(申請者)であること。
(2)許可申請どおりの樹木及び芝による緑化がされており、緑地として木の剪定など適
切に管理されていること。
(3)許可申請で示された緑地としての広さが確保されていること。
(4)隣地土地所有者との境界がブロック等で区切られ明確であること。
(5)緑地が法面でないこと。
(6)擁壁やフェンス等の構造物がないこと。(電柱、消火栓等の公共的構造物は除く。)
(7)駐車場など緑地以外の目的に使用されていないこと。
(8)開発地内の分譲地が完売していること。
(9)緑地に抵当権等の設定がされていないこと。
4
緑地の管理協定
開発事業者(申請者)
、開発地内居住者、市の3者にて協定を締結
‐ 主な協定内容 ‐
(1)原則として開発地域内居住者全員の同意を得ること。
(2)所有権移転登記手続以外の所有権移転に係る費用は、全額開発業者(申請者)が負
担すること。
(3)開発地域内居住者は、適切に緑地の維持管理をするとともに、維持管理に必要な経
費を全額負担すること。
(4)緑地の管理及び使用等に伴い、万一事故等が発生し、市又は第三者に損害を与えた
ときは、開発地域内居住者の責任において解決すること。
(5)開発業者(申請者)は開発地に販売又は仲介する区画がある場合は、不動産売買契
約に緑地の所有管理に関する事項を明記すること。
(6)開発地域内居住者は、開発地の土地を譲渡する場合は、譲渡契約に譲受人が協定を
継承することを明記すること。
3
【様式1】
緑地の寄附を市に要望する場合
平成21年○○月○○日
(あて先)茅野市長
住
申請者
緑
地
寄
附
所
茅野市塚原二丁目6番1号
株式会社 ○○○○
印
氏 名
代表取締役 茅 野 太 郎 ○
(法人にあっては、その住所、名称及び代表者)
申
請
書
下記開発地の緑地を茅野市に寄附したいので申請します。
記
開発の許可年月日
及
び
番
号
平成15年
茅野市
緑
地
の
位
置
緑
地
の
面
積
緑 地 の 所 有 者
○○月
○○日許可
玉川○○○○-1
玉川○○○○-2
玉川○○○○-3
玉川○○○○-4
玉川○○○○-1(14.3 ㎡)
玉川○○○○-2(24.3 ㎡)
玉川○○○○-3(12.7 ㎡)
玉川○○○○-4(15.5 ㎡)
株式会社
○○○○
代表取締役
有
緑地内工作物の有無
添
※
付
書
類
15茅野市指令第○-○○号
・
茅
野
太
郎
無
1
緑地の位置を示す2万5千分の1の地図、公図及び位置図
2
登記簿謄本(写し)
3
緑地の現況写真
4
その他市長が必要と認める書類
開発地内に複数の緑地を設けている場合は、緑地の位置欄にそれぞれの地番を記入し
緑地の面積欄についても、地番ごとに記入すること。
4
【緑地寄附申請書に必要な書類及び説明】
1
地図
縮尺 1/25000 の地図(1/25000 以外の場合は、縮尺を表示すること。)
※
開発許可を受けた箇所を赤塗表示し、
「申請箇所」と記入すること。
※
方位を表示すること。
2 公図
法務局の公図の写し
※
開発許可を受けた区域を赤線で囲み、寄附申請する箇所(緑地)を緑色で色塗りすること。
※
開発許可を受けた区域の地目、所有者氏名を記入すること。
※
道路は赤色、水路は青色で色塗りすること。
3 位置図
住宅地図等で開発許可を受けた位置、周囲の状況がわかる図面とすること。
※
開発許可を受けた箇所を赤塗表示し、
「申請箇所」と記入すること。
4 登記簿謄本
5 現況写真
緑地部分のわかる写真を貼付すること
※
位置図に写真撮影方向がわかるように写真番号及び矢印等で表示すること。
※
緑地内に工作物がある場合は、工作物の種類、現況がわかる写真を貼付すること。
5
【様式2】
全部の緑地を市名義とする場合
○○生環第○○○号
平成○○年○○月○○日
㈱○○○○○○
代表取締役
○○○○
様
茅野市長
柳
平
千
代
一
緑地寄附申請の結果について(通知)
平成○○年○○月○○日付けで申請のあった緑地の寄附については、下記の書類が整い次
第お受けいたします。
記
(1)緑地の所有及び管理に関する協定書の締結
(2)土地寄附申出書
(3)登記承諾書
(4)登記原因証明情報
6
【様式3】
一部の緑地を市名義とする場合
○○生環第○○○号
平成○○年○○月○○日
㈱○○○○○○
代表取締役
○○○○
様
茅野市長
柳
平
千
代
一
緑地寄附申請の結果について(通知)
平成○○年○○月○○日付けで申請のあった緑地の寄附については、下記のとおりといた
します。
記
1
茅野市玉川○○○○-1
(理由:例)
土地所有者が個人名義であるためお受けできません。
2
茅野市玉川○○○○-2
茅野市玉川○○○○-3
は次の書類が整い次第お受けいたします。
茅野市玉川○○○○-4
(1)緑地の所有及び管理に関する協定書の締結
(2)土地寄附申出書
(3)登記承諾書
(4)登記原因証明情報
7
【様式4】
緑地を市名義にできない場合
○○生環第○○○号
平成○○年○○月○○日
㈱○○○○○○
代表取締役
○○○○
様
茅野市長
柳
平
千
代
一
緑地寄附申請の結果について(通知)
平成○○年○○月○○日付けで申請された緑地の寄附については、下記の理由によりお受
けできません。
記
(理由:例)
・
申請された緑地は個人名義となっているため。
8
【様式5】
茅野市生活環境保全条例により設置した緑地の所有及び管理に関する協定
株式会社○○○○(以下「甲」という。)、開発地内土地所有者(以下「乙」という。)及び
茅野市長 柳平千代一(以下「丙」という。)は、茅野市生活環境保全条例第25条又は27
条の規定により開発許可のあった開発地(以下「当該開発地」という。)の緑地の所有及び管
理に関する協定(以下「本協定」という。)を次のとおり締結する。
(対象緑地)
第1条 本協定の対象とする緑地(以下「当該緑地」という。)は次のとおりとする。
項
目
内
容
許 可 日
許可指令番号
開発事業者
開 発 地
緑
地
平成○○年○○月○○日
茅野市
面積
茅野市
茅野市
茅野市
番
外 筆
㎡
区画数○○区画
番
面積
㎡ 所有者
番
面積
㎡ 所有者
番
面積
㎡ 所有者
(協定の成立)
第2条 本協定は当該開発地において分譲した区画の乙全員の同意がある場合に、成立する
ものとする。
2 前項に関わらず、特別な理由により乙全員の同意が得られない場合は、この限りで
ない。
(緑地の所有権移転)
第3条 甲は本協定の成立後、直ちに丙に当該緑地を所有権移転することができる。
2 所有権移転登記手続以外の所有権移転に係る費用は、全額甲が負担するものとする。
(緑地の維持管理)
第4条 当該緑地の維持管理については茅野市生活環境保全条例第 31 条の 2 の規定による。
2 乙は賃貸等により乙以外の者が居住するときは、当該居住者に前項の規定を適用さ
せるものとする。
(事故の処理)
第5条 乙は当該緑地の管理及び使用等に伴い、万一事故等が発生し、丙又は第三者に損害
を与えたときは、乙の責任において解決するものとする。
(協定の存続)
第6条 甲は当該開発地に販売又は仲介する区画がある場合は、この土地の不動産売買契約
に本協定に基づく当該緑地の所有管理に関する事項を明記するものとする。
2 乙は、乙所有の当該開発地の土地を譲渡する場合は、譲渡契約に譲受人が本協定を
継承することを明記するものとする。
9
(定めのない事項の処理)
第7条 本契約に定めのない事項については、甲乙丙協議のうえ処理するものとする。
本協定の成立を証するため、協定書○○通を作成し、それぞれ記名押印の上、各自1通を
所持するものとする。
平成○○年○○月○○日
住所
甲
開発事業者
代表者
乙(同意者)
住所
氏名
住所
氏名
住所
氏名
住所
氏名
住所
氏名
丙
茅野市塚原2-6-1
茅野市長 柳 平 千
10
代
一