お客様事例 alfresco.com/jp nasa.gov/centers/langley NASA Langley Research Center NASAラングレー研究所が航空試験の共同作業にAlfrescoのサイトを活用 業種 政府機関 ソリューション 共同作業 導入製品 Alfresco Share TSG OpenMigrate OpenSSO/OpenAM 【概要】 • オープンで安全な共同作業環境 • ソーシャル機能で共同作業を円滑化 • カスタマイズが簡単 • 800以上のサイトと200,000件以上の文書を移行 • 現在3,000人以上のユーザーがチームの共同作業サイトにアクセス可能 • 低コストのサブスクリプションモデル 課題 NASAラングレー研究所はNASA最古の研究施設で、米国国防省や企業から依頼 を受け、航空、航空音響、構造物の試験研究を行っています。航空機や宇宙船の安 全性、性能、効率を改善するための試験は、毎年数百件に昇ります。 これらの試験 は、 エンジニア、研究者、技術者、 マネージャ、 クライアントで構成される特殊チーム によって行われ、 チーム全員でアイデアを交換し合い、共同で試験結果の文書化を 行います。 NASAは、 「aeroCOMPASS」 と呼ばれる独自の共同作業用ポータルを開発してお り、 ラングレー研究所はこのポータルを使ってチーム別のサイトを作成し、文書や、 記録、研究資料の共有とコメントの追加を行ってきました。 しかし、使い始めて10年 が経過した頃からaeroCOMPASSソフトウェアが時代遅れになり、NASAの厳し いセキュリティ基準を満たせなくなりました。 800以上のサイトを使用しているNASAは、aeroCOMPASSをモダンな共同作 業/ドキュメント管理環境に移行することを決定し、 システムをカスタマイズできる 柔軟性と、既存のサイトやコンテンツを移行できる機能、 さらにセキュリティの権限 を管理できる機能を備えた新しいソリューションを探していました。 Alfrescoのおかげで、 チームの共同作業が より安全でモダンな環境でできるようになり ました。 しかも、 ソフトウェアのコードにもア クセスできます。 Alfresco 4.0にアップグレ ードすれば、 ソーシャル機能を使って研究者 達が簡単にアイデアや試験結果を交換でき るようになるので楽しみです。 」 ̶ 研究本部ITアーキテクト、 デビ ッド・コード氏 お客様事例 — NASA Langley Research Center ソリューション NASAは、 いくつかのドキュメント管理システムを試用、評価 し、Alfresco Shareが最もNASAのニーズにマッチしている と判断しました。Alfrescoを気に入った理由の1つは、製品 がサブスクリプションライセンスモデルであることです。一般 的なソフトウェアはクライアント数に基づいてライセンスを購 入しますが、 このモデルではサーバーのサイズでライセンスを 契約します。aeroCOMPASSのユーザー数は300人程度の 時もあれば、3,000人のaeroCOMPASSユーザーが全員継 続的に長期間システムにアクセスすることもあります。 その場 合に従来のクライアントライセンスを使用していたら、 サポー トコストに直接影響するだけでなく、残りライセンスにアクセ スするユーザーの管理業務が必要になり、間接費が発生して しまいます。 もう1つの決め手は、Alfrescoがオープンソースの製品であ ることです。 オープンソースならソフトウェアコードにもアクセ スできるので、Alfresco Shareを業務のニーズに応じて簡 単にカスタマイズできます。NASAは実際にAlfrescoのユー ザーインターフェイスを普段使い慣れている外観にカスタマ イズし、不要な機能を削除しています。例えば、新しいユーザ ーをサイトに招待したり、Alfrescoのリポジトリにアクセスし たりする標準の機能はNASAのアカウント管理モデルに適合 しないので隠しました。 Alfresco ShareはNASAのOpenSSO/OpenAM認証シス テムに統合されており、 ユーザーはシングルサインオン機能を 使ってAlfresco ShareのaeroCOMPASSサイトにアクセス できます。 ラングレー研究所の外部ユーザーは、NASAのアカ ウント管理システムと認証システムを使ってチームサイトに招 待されます。 こうすることで、NASAのアカウント管理モデルに 従いながら、 ユーザーに適切な権限を割り当て、機密情報へ のアクセスを制限できます。 Alfrescoの導入と設定が完了した後は、 既存の800個のサイ トと200,000件以上の文書をAlfrescoに移動、 マッピング するための移行戦略を立案しました。移行にはTSG OpenMigrateを使用し、 すべてのファイルとサイトをAlfrescoに 移行することができました。 まとめ • NASAは、Alfresco Shareの導入により、元の aeroCOMPASSシステムと同様の外観を維持しな がら、 より安全でモダンなアーキテクチャを使用する 新しいチームサイトを作成できるようになりました。 • オープンソースのAlfrescoは、 コードにアクセスして 簡単にカスタマイズできるため、NASAのニーズの変 化にも長期にわたって対応できます。 • ユーザーベースのライセンスではないので、IT部門が ライセンス数を管理する必要がありません。 ユーザ ーはいつでも好きな時にコンテンツにアクセスでき ます。 Alfresco Shareでは、aeroCOMPASSで使い慣れた共同 作業用のチームサイトを、安全でモダンなアーキテクチャで使 用できます。一部の機能はこれまでと異なり、 ユーザーは自分 専用のダッシュボードを持てるようになりました。 ダッシュボ ードを使えば、担当しているプロジェクトのサイトに追加され た新しい文書、画像、動画や、 チームの他のメンバーが行って いる作業を簡単に確認できます。 チームサイトでは、 アイテム や活動の一覧を作成して他のメンバーと共有できます。 また、 文書をサムネイル画面でプレビューできる新しい機能もあり ます。 Alfresco Shareの導入、設定の際にはAlfrescoサポー トを活用したほか、Alfrescoのユーザーフォーラムにも 質問を投稿しました。例えば、Adobe Flash Uploader/ SSO(Adobeのバグ) の問題で、 ユーザーがAdobeファイル を複数アップロードできなかった時は、Alfrescoサポートか らアドバイスをもらい、zipファイルを使って一括インポート/ エクスポートできるカスタム機能を作成しました。 この機能 は、 アーカイブする文書をエクスポートする際にも便利です。 • NASAラングレー研究所では現在3,000人以上 のユーザーがAlfresco Shareにアクセスできる 状態にあり、多数のグループ (Alfrescoグループが 4651、 ユーザーグループが414、 グループが4651 、 Alfrescoシステムグループが4237) とチームサイト (847) を管理しています。 今後の展開 NASAラングレー研究所は、 2012年中頃にAlfresco Share を4.0にアップグレードする計画です。 これは、 システム全体のパフォーマンスを改善し、 ユーザーから 要望のあった機能を追加するためです。 例えば、 元のシ ステムには予定表にシフト勤務中の出来事を書き込め る 「シフトメモ」 機能がありましたが、 現在のAlfresco Shareにはありません。 NASAは4.0の機能をテスト評 価したうえで、 この機能をAlfresco組み込みの機能を 使って元に戻すか、 別の製品を使って統合するかを決 定する予定です。 Alfrescoは、 同研究所の実験室で行われる共同作業の 基盤として機能しています。 IT部門は現在、 この基盤に 他の技術を統合して、 リモート機能や、 iPad、 Android タブレット、 iPhoneなどの携帯端末からのアクセスを改 善することを検討しています。
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