∼市民の健康といのちを守ります∼ 市立病院には女性泌尿器科外来があります市だより﹁泌尿器科は男の人が行くところ﹂とお考えの人はいらっしゃいませんか。おしっこは老若男女、誰もが毎日何度も行う生理現象です。しかし、この毎日のおしっこで悩んでいる女性がとても多いことが分かってきました。例えば、﹁おしっこが近い、さっきトイレに行ったばかりなのにまたトイレに行きたくなる﹂﹁おしっこがもれる、いつもパッドを当てていないと心配﹂﹁おしっこの時に嫌な感じがする﹂﹁力を入れないとおしっこが出ない﹂、その他﹁股のところにピンポン玉のようなものが出てきてトイレが困る﹂などが挙げられます。そして、女性の場合﹁どこで相談したら良いのか分からない﹂﹁きっとみんな年をとるとこんなもんだ﹂、何より﹁人に話すのが恥ずかしい⋮﹂と一人で悩んでいる人が大多数です。患者さんの年齢も病気もさまざまです。原因をきちんと調べて治療すれば、今までより生活がずっと良くなることもあります。女性の体の仕組み女性の骨盤内には膀胱、子宮、直腸があります。これらの臓器は骨盤の底にある骨盤底筋群という筋肉で支えられています。しかし、この骨盤底筋群も足や腕の筋肉と同様、60 代を過ぎると筋力が弱くなり、しっかりと骨盤内の臓器を支えることが難しくなります。特に出産経験のある女性は、骨盤底直腸筋群の筋肉が衰えやすくなります。また、その他の解剖学的特徴として、女性は男性と比べると膀胱から尿の出口とな子宮る尿道が短く、陰部のバイ菌が体の中に入膀胱りやすくなっています。立病院骨盤と骨盤臓器尿道膣腹圧性尿失禁症例筋力の低下した骨盤底筋群は、骨盤内の臓器を支えることが難しくなります。大きな腹圧がかかった場合、骨盤底筋群への負担が大きくなり、膀胱や尿道が変形して尿漏れが生じます。正常腹圧性尿失禁症例イラストよしとみあさみ（泌尿器ケア17巻4号より）女性に多い泌尿器科の病気・腹圧性尿失禁＝走ったり、咳をしたり、大笑いをした時におしっこがもれる。・切迫性尿失禁＝おしっこをしたいと思ったら、がまんできずにもれてしまう。・間質性膀胱炎＝おしっこがたまると嫌な感じがする。何度もトイレに行っている。・細菌性膀胱炎＝おしっこをする時に痛みがある。急に発症する。・膀胱瘤＝お風呂に入ると股に違和感がある。夕方におしっこが出にくい、近くなる。これらはきちんと原因を調べた上で、筋肉を鍛え直す骨盤底筋体操をしたり、飲み薬や手術によって治療ができます。女性泌尿器科外来のご案内（診療時間：金曜 14 時∼16 時）「ゆっくり話したい、男性患者さんと一緒に待合室にいるのが恥ずかしい」という人はぜひ利用してください。待ち時間を短くするため、かかりつけ医からの紹介による予約受診をお勧めします。通常の外来時間帯も女性患者さんの泌尿器科受診は可能です。女性泌尿器科外来受診を希望される場合は、事前に市立病院泌尿器科外来までお問い合わせください（電話受付時間：平日 14 時∼16 時）。 No.1166 平成25 （2013）年7月号 36 市立病院（☎87・1161）第７回市民市民公開講公開講座病院ボランティア募集日時 9月28日㈯ 14時∼15時半（13時半開場）場所ソリオホールテーマ骨粗しょう症と骨折（手話と要約筆記あり）対象おおむね65 歳までの人問い合わせは市立病院看護部（☎ 87･ 1161）へ。 ※申し込み不要、参加費無料。 ※詳細は、本誌8・9月号でお知らせします。患者満満足足度調査結果をお知らせします度調査結果をお知らせします今年 1 月、当院の外来と入院の患者さんに患者満足度調査を実施しました。点数は、非常に満足（100 点）、満足（75 点）、どちらともいえない（50 点）、やや不満（25 点）、不満（0 点）の平均点で示しています。また、かっこ内の点数は、当院と同規模の病院の平均点との差を示しています。調査結果は、今後の患者サービス改善に生かしていきます。なお、調査結果の詳細は市立病院ホームページに掲載しています。 ○外来患者さんへの満足度調査結果院内施設面全般は65. 6 点（- 1. 5 点）と低かったため、今後はトイレや洗面所設備などの古い設備の改修を検討していきます。接遇面では、73. 0 点（+ 0. 1 点）で、個別評価では全体の約 8 割が満足以上という回答が得られました。診察面全般では、72. 1 点（+ 1. 6 点）で、待ち時間の評価は52. 1 点（- 2. 7 点）でした。待ち時間については、去年 10月から診療費自動精算機を導入し、支払窓口での待ち時間の短縮に取り組んでいます。 ○入院患者さんへの満足度調査結果施設面全般で69. 6 点（- 2. 6 点）、病室の居心地などの環境面は69. 6 点（- 2. 6 点）と低い結果でしたが、医師や看護師などの接遇面全般で 78. 0 点（+ 0. 2 点）、診療サービス全般で78. 9 点（+ 0. 7 点）、個別評価では接遇面全般で 86. 7％、診療サービス全般で86. 2％が満足以上とおおむね良好な評価を得られました。日時 7 月8・22 日㈪ 13 時半∼15 時場所市役所Ｇ階警備防災センター横内容 8日㈪血圧・推定血管年齢 22日㈪血圧・体重・体脂肪・骨量 ※先着各60人、無料 ※8日は、マニキュアはせずにお越しください。健康測定・健康よろず相談救急の受け入れに努めています 3 か月ごとに受け入れ状況をお知らせしています。（件） 800 769 ■受け入れ総数 600 毎月第２・第４日曜日 17 時 20 分からエフエム宝【83. 5MHZ】で放送中 ■うち救急車の受け入れ件数 400 「市立病院のテーマ 7月 14日㈰熱中症対策について得した気分！」 28日㈰画像診断「聞きたい・知りたい・ 200 277 話したい」市立病院ホームページで、過去の放送を配信中イキイキ 828 756 179 3月 296 165 ■受け入れでき 128 なかった件数 5月 300 4月一生に１回、肝炎ウイルス検診をづくり ∼無料クーポン券を対象者に配布∼ 市では、Ｂ型・Ｃ型肝炎ウイルスへの感染を早期に発見し治療へつなげるため、血液検査での検診を行っています。肝炎ウイルス検診を未受診で下表の年齢に該当する人に「肝炎ウイルス検診無料クーポン券」を7月末に配布予定ですので、ぜひ検診を受けましょう。なお、健康診断などで同様の検診を受診済みの人や肝炎治療中の人は、受診の必要はありません。 21 世紀の健康 ※対象年齢となる人で、今年４月から無料クーポン券配布までの間に有料で受診した人には、還付請求書を送付します。対象年齢となる人で、次の場合は健康センターへ連絡をしてください。 ○市の肝炎ウイルス検診を受診していないのに、8月初旬になっても無料クーポン券が届かない。 ○今年４月20日以降に宝塚市に転入し、転入前に前居住地で肝炎ウイルス検診を受診していない。無料クーポン券対象者年齢４０歳生年月日昭和４７（1972）年４月２日∼昭和４８（1973）年４月１日４５歳昭和４２（1967）年４月２日∼昭和４３（1968）年４月１日５０歳昭和３７（1962）年４月２日∼昭和３８（1963）年４月１日５５歳昭和３２（1957）年４月２日∼昭和３３（1958）年４月１日６０歳昭和２７（1952）年４月２日∼昭和２８（1953）年４月１日 65歳昭和２２（1947）年４月２日∼昭和２３（1948）年４月１日健康センター（☎ 86・0056） 37 No.1166 平成25 （2013）年7月号 ☎／市外局番の記載のないものは（0797）です