児童保護費等負担金の国庫負担対象事業費の精算が過大 5件 不当金額(支出) (前年度 1 10件 1445万円 2468万円) 負担金の概要 児童保護費等負担金(保育所運営費国庫負担金に係る分。以下「負担金」という。)は、保護者の 労働又は疾病等の事由により保育に欠ける児童の保育の実施を社会福祉法人等が設置する保育所(以下 「民間保育所」という。)に委託した市町村(特別区を含む。)に対して、その委託に要した費用の一 部を国が負担するものである。 負担金の交付額は、次のとおり算定することとなっている。 費用の額 - 徴収金の額 = 国庫負担対象事業費 国庫負担対象事業費 ① × 国庫負担率(1/2) = 負担金の交付額 費用の額は、民間保育所の所在地域、入所定員、児童の年齢等の別に1人当たり月額で定められてい る保育単価に、各月の入所児童数を乗ずるなどして算出した年間の額による。 ② 徴収金の額は、児童の扶養義務者の前年分の所得税額又は前年度分の市町村民税の課税の有無等に 応じて、階層別に児童1人当たり月額で定められている徴収金基準額等から算出した年間の額による。 2 検査の結果 4都県の5事業主体は、児童の扶養義務者の所得税額等を誤認するなどして徴収金の額を過小に算定し たり、保育単価の適用を誤るなどして費用の額を過大に算定したりしていた。このため、国庫負担対象 事業費が過大に精算されていて、負担金計14,456,705円が不当と認められる。 これを部局等別・事業主体別に示すと次のとおりである。 (単位:千円) 部局等 補助事業 年度 国庫負担対 左に対する 不当と認め 不当と認め 摘要 者(事業 象事業費 国庫負担金 る国庫負担 る国庫負担 主体) 交付額 対象事業費 金交付額 茨 城 県 牛 久 市 22~24 1,039,783 519,891 5,578 2,789 扶養義務者の所得税額等を誤認して いたものなど 東 京 都 日 野 市 22~24 3,121,630 1,560,815 5,185 2,592 同 静 岡 県 伊豆の国市 20~24 1,060,110 530,055 6,265 3,132 同 同 田 方 郡 20~24 911,708 455,854 9,079 4,539 扶養義務者の所得税額を誤認してい 函 南 町 たもの 福岡県 福 岡 市 24 14,611,347 7,305,673 2,803 1,401 保育単価の適用を誤っていたもの 計 20,744,580 10,372,290 28,913 14,456
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