生命物質化学科 - 九州共立大学

九州共立大学 工学部
生命物質化学科
食品化学系コース
環境化学系コース
入学試験の御案内
と
私たちの学科の紹介
御挨拶
九州共立大学工学部『生命物質化学科』を受験しよう
と考えている高校生の皆様と、指導されている先生方へ、
入学試験の案内と私たちの学科の紹介のために、次のよ
うな資料を揃えていますので、ご覧ください。
詳しい内容や不明な点については、いつでも、電話や
Eメイルで直接、お問い合わせ下さい。
1. コース制カリキュラムと資格取得
2. 卒業後の進路:最近の卒業生の状況
3. 入学試験案内:いろいろな受験の機会
推薦入学者へのスクーリング
4. 出前講義と公開実験:研究室訪問も歓迎
オープンキャンパス案内
5. 学科スタッフと研究紹介:教育と研究
6. 学科ホームページへおいで下さい
1 コース制カリキュラムと資格取得
九州共立大学工学部 生命物質化学科では3年生のカリキュラムに、
食品化学系コース/環境化学系コース
の二つのコースを設けて、有用な資格取得をめざす具体的な学習目標を提示
して学習意欲が高まるように工夫しています。私達の学科の特徴は、
1
3年生から希望のコースでじっくり学べるため、将来の進路に
自信が持てます。
2 環境問題、健康の維持・増進と機能性食品について知識と技術
をマスターできます。
3 二つのコースとも教員免許(理科)、食品衛生管理者等の資格が
取得でき、環境関連の資格受験も強力にサポートします。
それでは、食品化学系コース/環境化学系コースの内容と取得出来る資格
について、もう少し詳しく説明します。
食品化学系コース
食物アレルギーや生活習慣病の増加、栄養補助食品や特定保健食品の隆盛、食の安全
性や予防医学の観点から食品が注目されています。そのため、食品衛生学や食品科学
など食品に関する科目を多く採用。これにより、食品衛生管理者、食品衛生監視員の
資格を取得でき、卒業後は、食品・化学会社の技術職や営業職として幅広く活躍して
います。
環境化学系コース
土壌や河川の汚染の度合いを調べ、分析することにより問題解決へと導く。環境問題
に興味ある人たちのために、環境分析化学、環境関連法規、環境計量演習など環境に
関する科目を多く採用。これにより、社会的ニーズの高い資格である「環境計量士」
や「公害防止管理者」の受験に有利となり、資格を取得すれば環境アセスメント企業
で活躍できます。
̶1・1̶
3年生は二つのコースのどちらかを選ぶのではなく、各コースの教育目標
や科目構成を体系的に理解して両コースの科目を履修する事が出来ます。卒
業に必要な単位を取得すれば、全員が申請のみで
食品衛生管理者/食品衛生責任者/食品衛生監視員
毒物劇物取扱責任者
の資格を獲得する事ができるユニークなカリキュラム構成となっています。
また、環境の世紀と言われる 21 世紀、次の環境に関わる資格試験受験に
有利になる事を念頭に置いた科目も設けています。
環境計量士/公害防止管理者/危険物取扱責任者(甲種)
教職はいつの時代も理想の職業の一つです。
中学校・高等学校 理科教員免許
取得に必要な教職科目も設けています。食品化学系コース、環境化学系コー
ス、教職に関わる科目の全てを履修する事が出来ます。
主な国家資格の紹介
食品衛生管理者
厚生労働省により認定される資格で、乳製品など衛生上の考慮を必要とする食品の製
造加工を行う業者は、施設ごとに専任の食品衛生管理者を置かなければなりません。
食品衛生監視員
食中毒などの防止や食品衛生に関する指導のために国および保健所を設置する自治体
に置くことが義務づけられている職種です。
環境計量士(濃度)
環境問題に対する社会的関心の高まりにより、水・大気環境の分析や環境改善に環境
計量士の果たす役割はますます高まってきています。
公害防止管理者
工場を設置している者に条例の規定を誠実に遵守するよう助言し、公害を発生させな
いよう監督し、付近の住民に対し工場の公害防止の取組みについて周知させます。
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2. 卒業後の進路:最近の卒業生の状況
生命物質化学科で取得出来る資格は、卒業後に就くさまざまな仕事で生か
すことが出来るばかりではなく、生活者としての暮しを様々な視点から見直
すことにより、一人ひとりの生活の質の向上にも寄与することができます。
下の図は、生命物質化学科と皆さん,そして社会の様々な問題との関わりを
表したものです。
我々をとりまく環境は、地球レベルから個人の食事に至るまで、多くの問
題を抱えています。人口爆発、食糧危機や水資源の枯渇、遺伝子組み換え食品、
新しい感染症、・・・・、次々に現れる問題を捉え,考え,解決していく手
掛りを手に入れてみませんか。
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資源の
有効活用
体質改善
生活習慣病
活性酸素
過酸化物質
ラジカルの
アレルギー
研究
抗アレルゲン
素材の研究
食品の
安全安心
食品科学
食品分析
生体障害
作用機構
の解明
生命物質
化学科
機能性物質
探索
機能性食品
堆肥化
原因物質の
探索と究明
生物活性
物質の探索
生物資源
の利用
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̶2・1̶
廃棄物
の利用
環境ホルモン
環境汚染
生命物質化学科(旧:環境化学科)卒業生の
最近3年間の主な就職・進学先
会社など
再春館製薬 (2)、九州ステリ (6)、リョーユーパン、大和冷機工業、
日泉化学、富士薬品、コスモス薬品 (2)、日進化学、中国工業、
吉田園 (2)、湖北工業、スターゼン、日本管財、ヨロチョーフーズ、
東予産業、Attack コーポレーション、勝利商会、中国ネオ、
朝日ソーラー、広島県環境保全センター (2)、佐城農業協同組合、
佐久浅間農業協同組合など
公務員
福岡県教員、福岡県警察本部、
沖縄県土木建築部都市モノレール建設室
大学院
九州大学大学院、九州工業大学大学院 (3)、
島根大学大学院 (2)、水産大学校大学院、
九州共立大学大学院 (8)
最近のエコノミスト特集号『就職できる大学』
(7 月 12 日毎日新聞社発行)
の記事に、九州共立大学の『学生を育てる力』や生命物質化学科を含めた共
立大学卒業生の『就職率』での健闘ぶりが報道されています。
̶2・2̶
3. 入学試験案内:いろいろな受験の機会
九州共立大学工学部 生命物質化学科への入学は、様々な日程で、
様々な形式の入学試験でチャレンジが可能です。
(1)一般推薦入学試験Ⅰ・Ⅱ期
(2)特別推薦入学試験Ⅰ・Ⅱ期
(3)一般入学試験Ⅰ・Ⅱ期
(4)大学入試センター試験利用入学試験
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ期
(5)AO入試
(6)特別選抜入学試験
(7)編入学試験
(8)学士入学試験
詳しい内容や日程については、
「平成18年度入学試験要項」
をご覧下さい。
入学金免除や学力特待生制度を設けています。
指定校推薦入試の合格者には入学金免除 ( 工学部のみ )。
入学試験成績上位者には学力特待生制度があります。
A 特待生
入学金免除
指定校推薦入試 ( 工学部のみ )
授業料全額免除
一般推薦入試 I 期 ( 筆記併用 )
一般入試 I・II 期
B 特待生
授業料半額免除
センター試験利用入試 I・II 期
詳しくは、入試課にお問い合わせください。
TEL 093-693-3305
E-mail: [email protected]
̶3・1̶
推薦入学者へのスクーリング
推薦入学決定者は、大学入学までの貴重な時間を試験勉強以上に有意義に
過ごすことが大切になります。また、推薦入学者は、入学後に一般筆記入学
受験者との比較などで悩んでしまう例があります。
生命物質化学科では、希望者には高校の担任あるいは進路指導の先生方と
連絡の上で実行する推薦入学者へのスクーリングプランを準備しています。
(1)化学、生物学など、生命物質化学科で中心となる科目の内容について、
高校での履修内容を含めてサポートします。定期的に送られた教材へ
の回答に対して添削、アドバイスを加えて返却します。
(2)我々を取り巻く食品や環境の科学について書かれた書籍を選び、読
書感想文やEメールでのやりとりによって、レポート作成の要領ばか
りではなく、社会との関わりについても学びます。
(3)過去の入学試験問題に基づく練習問題で、自分の学力を確認します。
(4)チャンスがあれば研究室見学や実験を体験します。
̶3・2̶
4. 出前講義と公開実験:研究室訪問も歓迎
大学はもっと社会と関わりを持つべきだと言われています。私たちは入学
試験ばかりではなく、普段の高校での学習と関わりを持ち、お手伝い出来る
事があればと考えています。下記の出前講義や公開実験の内容について興味
がおありであれば御連絡下さい。また機会を見つけて我々の研究室へもお出
掛け下さい。大歓迎致します。
(1)出前講義
・花の不思議な形と役割
花は、その形と色が人の目を引くため、人の勝手な都合で、さまざまなな品種が作
られてきましたが、多様な花が生まれてきたのは、次の世代(種子)を作る植物の
試行錯誤の結果です。花の形の進化と昆虫との共生について紹介します。
・コロイド科学の面白さ
我々が見上げる空は、きれいな青色をしていて、夕焼け空は、なぜ赤く見えるので
しょうか。この事は、原子や分子よりは大きいが光学顕微鏡では見えないコロイド
粒子の性質で説明する事が出来ます。何故、洗剤で物がきれいになるかも考えます。
・6度目の生物の大絶滅は止められるか
地球上では今までに5回、何かの原因で生物の多くが死に絶える事を経験してきま
した。一度は生物の9割以上が死に絶えた事が化石の研究で調べられています。我々
人間の活動が6度目の絶滅を引き起しそうになっている事について考えます。
・社会的知識と科学的知識
我々が持っているさまざまな事柄の「社会的知識」は正しい「科学的知識」に基づ
いているでしょうか。噂や偏った報道で作られた知識は我々に大きな害を及ぼしま
す。身近な例で「社会的知識」と「科学的知識」の関係を考えます。
・遺伝子組換え食品は本当に危険か
遺伝子組換え食品 GMO は危険なので全廃せよと言われますが、果たしてこのよう
な意見は正義なのでしょうか。生物進化の概要、分子遺伝学の知識などを踏まえて、
GMO とはどんなものか、どんな問題があるのかについて解説します。
̶4・1̶
(2)公開実験
・酵素の働きを調べる
我々の胃や腸、消化薬にもデンプン消化酵素が含まれています。デンプンが分解さ
れて出来るものや温度の影響を調べます。酸素は大切なものですが、過酸化水素と
なり体内で毒となる事もあります。ジャガイモで 悪玉 過酸化水素を分解します。
・身近な放射線と霧箱の実験
見えないものを見たり測る原理を考えるのは科学の大切な役割です。簡単な霧箱と
呼ばれる装置を作り、放射線が跳ぶ様子を観察します。中高生のための科学体験活
動や文部科学省サイエンスパートナーシッププログラムで実施した事があります。
上に記した講義や実験は、生命物質化学科のスタッフが、皆様の高校や様々
な場所でお話をしたり一緒に実験をして共に学んできたものです。生命物質
化学科のスタッフは、次の 5・1 ページに書いてある研究を続けていますから、
もっといろいろな事を皆様にお話ししたり、一緒に実験をする事が出来ます。
こんな事を話してもらえないか、こんな実験をやってもらえないか、そんな
御意見もお寄せください。
オープンキャンパスの御案内
オープンキャンパスは次の日程で開かれます。
同級生、友人、先生、周りの方々にも御伝え下さい。
8 月 28 日(日曜日)
9 月 25 日(日曜日)
̶4・2̶
5. 学科スタッフと研究活動の紹介:教育と研究
教育と研究は大学の活動の二本柱です。研究活動で得られた新しい結果や
知識を、講義や実験に取り入れて常に新しい視点で教育が行われるように努
力しています。生命物質化学科では1年生の基礎科目に始まり、3年生の「食
品化学系コース」、「環境化学系コース」科目による教育の総仕上げとして、
4年生で卒業研究を行います。卒業研究は大学生活の中で最も実りある期間
であり、実際の研究活動の一端に触れ、4年生自身で研究を押し進める経験
を楽しみます。ここでは学科スタッフの研究活動を簡単に紹介します。
・秋貞 英雄 教授
洗剤や柔軟剤など、私たちの暮しに役立つ界面活性剤の物性や機能を調べています。
・甲斐原 梢 教授
血管や皮膚の弾性の基になるタンパク質を研究し、病気の治療に役立てようとしています。
・古賀 克己 教授
生体成分の機能を探索する事で、食や健康への視野を広げることを目指しています。
・添田 孝彦 教授
(株)「味の素」での食品の開発・研究の経験を生かし、新しい食品の機能を探ります。
・富田 純史 教授
食物成分や栄養素が、私達の身体の防御システムに与える影響を研究しています。
・島田 淳巳 助教授
花の形と役割を調べて、植物の生産に役立てるための研究をしています。
・田中 雄二 講師
環境水中の汚染物質を除去、または無害化するための研究を行っています。
・西田 真紀子 講師
キンポウゲ科植物から、トリテルペンを中心とした有用成分の検索をしています。
・桒原 順子 助手
狂牛病の原因となるプリオンタンパク質の線維化メカニズムについて研究しています。
・西尾 恵里子 助手
糖尿病モデル動物に大豆を投与して、糖尿病になるのを防ぐ研究をしています。
・外園 亜紀子 助手
下水汚泥の有効利用、食品加工に有用な酵素を作る微生物の研究を行っています。
̶5・1̶
教育は、教える側の独り善がりではいけません。大学全体でのファカル
ティ・ディベロップメントと言われる取り組みに加えて、生命物質化学科独
自の学生アンケート調査の結果(本年度の調査結果については下図参照)を、
講義や実験の内容にフィードバックするよう努めています。
その他、共立大学では学習支援センターを設け、全教員が週に一度センター
に出向き、不得意科目や講義内容の補完を行っています。入学試験に追われ
る高校生活で、特に英語、数学、物理の面白さを掴み損ねた在学生向けにス
テップアップ講座も好評です。就職活動に際しては、履歴書等の書類の作成
や面接の受け方についても助言しています。
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(本学科2,3年生対象)
(本学科1,2年生対象)
なし2人
中学・高校
教員7人
危険物取扱者
8人
大いに満足
24%
あまり満足していな
い
12%
満足している
64%
環境計量士
26人
公害防止
管理者13人
食品衛生
管理者18人
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(本学科2,3年生対象)
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(全学年対象)
能力別クラス
編成 3人
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1
少人数制
3学期制
3人
2
3
4
5
3.83
真剣に受講したいと思う
���
2学期制
資格取得
重視授業
32人
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���
社会に役立つ
授業
���
企業体験授業
2.37
予習・復習をしている
���
50分授業
2.79
授業内容が理解できる
���
90分授業
3.19
授業が役に立ったと思う
���
小テスト
の導入
教員を評価
できるシステム
3.83
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̶5・2̶
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6 学科ホームページへおいで下さい
・ホームページ内のメールアドレスも御利用下さい。細かな質問に
もお答えする事が出来ます。
・ホームページで生命物質化学科について、もっと詳しい情報が得
られます。
・九州共立大学工学部 生命物質化学科 ホームページアドレス
http://www.kyukyo-u.ac.jp/kku/eng/teachers/chem/index-j.html
〒 807-8585
福岡県北九州市八幡西区自由ヶ丘 1-8
九州共立大学工学部 生命物質化学科
連絡先 学科長(富田) 093-693-3163
[email protected]
入試委員(島田/甲斐原)
093-693-3165 / 093-693-3164
[email protected] /[email protected]
インターネットホームページも御利用下さい
http://www.kyukyo-u.ac.jp/kku/eng/teachers/chem/index-j.html