No.10 - シンシナティ日本語補習校

シンシナティ日本語補習校
学校だより
平成23年度 NO.10
平成 24 年1月 14 日(土)
新年、明けましておめでとうございます。昨年は、東日本大震災、台風の被害、タイ
ランド洪水等地球規模での災害や動乱が相次ぎ、大変な年でもありました。
今年は皆様のご支援、ご協力のもと本校がますます充実し、更に発展していくよう教
職員一同、努力して参りたいと思っています。また、保護者、理事の方々、NKU、総領
事館のご支援を頂き、平和で何事もなく児童生徒がすくすく成長していくことを念じ、
さらなる飛躍の年にしたいと思っております。宜しくお願いいたします。
在アメリカ合衆国日本国大使館特命全権大使
藤崎 一郎 様より授与
田中欣二先生は、シンシナティ日本語補習校の開設に
ご尽力され、初代校長として本校の礎を築かれました。
この受賞を補習校一同、心よりお慶び申し上げます。
外務大臣表彰は、国際関係の様々な分野で活躍し、我が国
と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている
方々の中から、特に顕著な功績のあった個人および団体につ
いてその功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理
解と支持を国民各層にお願いすることを目的として授与されます。先生はシンシナティ日本研究セン
ター所長をされ、日本とアメリカ合衆国との相互理解に顕著な功績を残されことを称えられ平成23
年度外務大臣表彰を授与されました。
田中欣二先生の講演
在デトロイト日本国領事館首席領事
竹内 みどり様の祝辞
名取哲哉理事長より感謝状授与
講演会:題目「シンシナティと日本を結んだ架橋者たち」
平成 23 年 12 月 17 日(土) 本校にて初代校長、田中欣二様より、外務大臣受賞記念講演会を行って頂きました。
その要旨を掲載します。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)
:ギリシャのレフカダにて誕生 1896 年日本に帰化 「東洋の将来」を講演 エドウィン・ダ
ン:チリコッテにて誕生 北海道の酪農を近代化した 乳牛 140 頭、羊 180 頭を日本へ輸出した 日清戦争調停に貢献
白山
谷喜太郎:石川県にて誕生:日本人村で製陶実演 1900 年パリ万博で金賞
エツ稲垣杉本:長岡にて誕生 杉本松之介と結婚
コロンビア大学で講演「武士の娘」欧州5カ国で翻訳 「武士の娘の見たアメリカ」婦人の友に掲載 フローレンス M.ウイルソ
ン:インディアナ州にて誕生 シンシナティへ移転 長岡で英語教師 以上、シンシナティと日本に影響を及ぼした 5 名の先駆
者の貴重なお話があり、改めて偉人の功績を知ることができ感激しました。有難うございました。
中3(中村萌花)中1(中村彩花)中3(田中翔)
中3年 中村 萌花
今回、1位になれてすごく嬉しいです。これで、百人一首大
会も3回目でしたが、去年と一昨年は、2年とも3位だったの
で、中学部最後の年に1位になれていい思い出になりました。
また、今までは一人で句を紙に書いたりして覚えていたのです
が、今年は母がテストのように問題を出してくれて覚えるのを
手伝ってくれたので去年や一昨年より要領良く覚えることが出
来ました。中学1年生の時は、百首全て覚えるのに1カ月程か
かりましたが、今年はすでに大半の句を知っていたこともあり、
なんと毎晩、夕食の時にテストしてもらうのを2週間するだけ
で覚えられました。だから、今回1位をとることができたのは
母のお陰です。(ママ、どうもありがとう)
中1年 中村 彩花
私は、この百人一首大会で2位をとる事が出来、とても嬉し
く思います。一週間、夕食の時に母と姉と勉強したくらいで、
勉強という勉強はあまりしませんでした。1日20句という少
し無理のある計画で未だ覚えていない句も沢山あります。大会
では、第一回目で思ったより覚えていて「これならいけそうか
も」なんて思っていました。しかし、第二ラウンドでは上のグ
ループに上がってしまい、最初の3文字を言う頃にはもう取ら
れているという感じでした。2回目は余り取れなかったけど、
何と同じ現地校の人が6人もいて、ワイワイ楽しめたので良か
ったです。学習発表会はなくなってしまったけど、百人一首大
会も楽しめたし、姉と1位・2位を独占できたので短かかった
けど、勉強して良かったなと思いました。
中3年 田中 翔
中1の時の百人一首の前、先生がクラス全員に一人一句は覚
えなさいと言いました。その時、私は淡路島から始まる句を覚
えました。中1、中2、中3の百人一首大会では、淡路島は絶
対取るようにしていました。中1、中2の時は私のクラスメ―
トが毎回1位、2位、3位でした。私は去年4位でしたが、一
句しか覚えていないし1年の間、百人一首はしていなかったか
ら3位にはなれないと思っていました。それで今年、私が3位
になれてすごく嬉しかったです。賞状は部屋にフレームに入れ
飾りました。
3名の生徒の入賞、心よりおめでとうございます。日本の古き伝統・文化、小倉
百人一首カルタ大会を海外にて生活をしている皆さんが実践できる事は素晴らしい
ことです。これを機会に一人でも多くの人が百人一首カルタに興味・関心を持って
いただき、豊かな心を培っていただければ光栄です。
澤井志帆
坂口麗星
中畠涼
佐藤加奈
荒井理沙
坂口 麗星
今年の高等部、百人一首大会で優勝できた事が、とても嬉
しかったです。今年で2年連続の優勝なのでアメリカの生活
が長い私にとっては、とても光栄な事です。負けず嫌いな性
格が少々出すぎたかもしれませんが、百人一首は毎年の楽し
みだったので頑張って札を取りました。これからは競技とし
て、詞を覚えるのではなく、意味も全部覚えたいと思います。
荒井 理沙
私は小学校の時に毎年、百人一首大会があり良く覚えてい
たので、その成果なのか今年は、たまたま沢山取ることが出
来、楽しめました。
中畠 涼
僕が百人一首に興味を持ち始めたのは、去年の夏だった。
そのため、中3の時の百人一首大会では全く札が取れなかっ
た。だが、この冬休み、日本から百人一首を送ってもらい練
習した。そして、今回の百人一首大会では3位を取った。こ
れにより、努力することは大切であり、人間やれば出来るん
だなと改めて思った。来年もこの百人一首大会で上位を目指
して頑張っていきたい。
佐藤 加奈
今回の百人一首大会、私は上の句、下の句を暗記するなど
の対策を全くしていませんでした。勝つ、一枚でも多く取る、
入賞することなんて考えておらず、ただ単に楽しめればいい
じゃないかと思ってやった結果、第3位に入賞してしまいま
した。正直、私は3位になるなんて少しも思っていなかった
ので、結果発表を聞いてあぜんとしてしまいました。でも、
今まで入賞したことなんてなかったので、とても嬉しかった
です。今回の百人一首は、例年以上に楽しめました。
澤井 志帆
高校生が皆で集まって仲良くゲームをするのを見ている
と、なんだか笑顔になれました。百人一首大会が始まると、
皆は真剣に先生が歌を詠むのを聞いて、頑張って下の句を探
していました。先生方も楽しくやってくれていたので「大会」
よりもレクリエーションみたいな感じになっていたのでやる
気が増しました。百人一首で多く枚数を取れたのは初めてだ
ったので嬉しかったです。
カルタ大会企画・立案担当者、桑原泰枝先生のコメント
1月7日にカルタ大会が行われました。短い時間でしたが
普段は学習に追われる高等部の生徒たちは、束の間の楽しい
ひと時だったと思います。
理事会、PTA 役員、保護者、教職員が一致協力して、児童
生徒の成長を見守っています。その成果が一つ一つの行事に
形として現れている喜びを感じております。有難うございま
した。
(文責:長曽我部 敬一)