計画及び第4期障害福祉計画策定に係る団体調査・事業所

資料3
第3期障害者(基本)計画及び第4期障害福祉計画策定に係る
団体調査・事業所調査結果報告
1.団体調査
(1)団体調査の概要
計画相談支援受託事業所・当事者団体等を対象として、羽曳野市の障害者をめぐる状
況に関して、分野別の課題・問題や重点的に取り組むべき課題等について、自由記述方
式でのアンケート調査を行いました。
調査対象団体
・社会福祉法人ふたかみ福祉会
支援センターはる
・社会福祉法人三松会 支援センター ホープ
・社会福祉法人四天王寺福祉事業団
・社会福祉法人あっと萌夢
四天王寺悲田院児童発達支援センター
フレンドハウス
・羽曳野市身体障害者福祉協議会
・社会福祉法人たけるの里
たけるの里あすか(羽曳野市施設・作業所連絡協議会)
調査方法
E メール、FAX、郵送等により調査票を発送・回収
調査期間
2014 年9月 19 日~10 月 10 日
(2)調査結果
設問ごとの回答について、回答の全体的な状況のまとめと主な意見の例を示していま
す。
1
①
障害のある方の地域生活を支える上で、羽曳野市において特に整備や充実
をはかる必要がある障害福祉サービスについて
●グループホーム、ショートステイの増設が必要という意見が多くなっています。
●緊急時に対応できる体制整備の必要性についての指摘も複数あります。
主な意見(抜粋)
単身生活が難しい方のために、グループホームの充実が必要だと思います。
病院からの地域移行をすすめる際に、体験入居ができるとよいと思うので、ショー
トステイも充実が必要と思います。
特定相談事業における相談専門員の増員(現在では対応が難しい状況である)。支
援センター・各事業所で相談事業を行うにあたり、専従の相談専門員が必要。その
ため、人件費も必要。その人件費への補助金を、羽曳野市として確保してほしい。
人材確保・育成が課題である。そのため、職員の養成・研修において、各事業所と
共に積極的にその機会を設ける取り組みを行っていき、育成を図る。
グループホームの災害時要援護者の把握と対応策の確立。
「自己決定」の尊重という支援の理念と、現実のケースごとの相談援助の隙間を本
人とともに埋める作業が、真の支援サービスには求められているのではないか。信
頼関係のない所には利用者は心を開かない=真の困りごとが見出せない。利用者に
とっては救われない事である。
ショートステイの増設と、緊急時枠の確保。
医療的ケアできる支援スタッフ増に向けての誘導策
地域生活支援拠点整備に関して
地域生活に向けての体験の場、訪問看護ステーション、24 時間支援体制の確保、
余暇支援、専門スタッフの育成の場となる小規模多機能の生活施設型。
障害福祉サービスを緊急時すぐ受給できるシステム
企業就労等をされ、家族と同居のため福祉サービスを受給していないが、親の高齢
等で入院や死去時の緊急対応でヘルパー等の受給体制。
地域生活を安心に送れるということは、見守りをしてくれる支援者が身近にいるこ
とが大きな要因と思います。居住の確保ということから、グループホームの等の福
祉サービスは重要と思います。それに障がいのよる生活の困難さからは、居宅介護
の充実は今後も必要になってくると思われます。
2
②
雇用・就労・経済的自立の支援について
●障害者の個別の状況に応じた丁寧な支援の必要性が指摘されています。
●行政の優先調達による事業所支援も求められています。
主な意見(抜粋)
若く病状が安定している方で、調理に興味をもつ方もいます。調理師試験の受験資
格には実務経験2年以上というのがあり、いきなり理解が乏しい事業所での一般就
労で調理業務というのは状態が悪化しやすく、ハードルが高いと感じています。飲
食店営業許可をとっている就労継続支援A型事業所で実務経験となるのであれば、
働きながらの高い目標ができると思います。そのような経験が積める事業所は、自
分の知る限りではなく、あれば紹介したいと思っています。
ハローワーク・支援センターをはじめとする地域の関係機関の密な連携を図り、企
業等に向け、職場実習の推進や雇用前の雇入れ支援から雇用後の職場定着支援まで
の一貫した支援をより、当事者にもわかるような形を構築していく。
障害者優先調達推進法の促進及び拡大と、各事業所との連携の強化。
「就労した」事で評価するのは早計である。就労はゴールではない。IQ レベルや能
力が充分であっても、今の本人の精神状況、社会性に課題がある場合のつまづきが
多く見られ、就職しても長く続かないので知的レベルで判断せず、精神面への考察
をもっと重視し、人間関係の構築・社会性を育てる所に時間をかけて、挫折を防い
でください。ますます自信喪失・うつに陥ります。
就労継続事業所への優先発注の充実。市の優先発注目標額の設定。
現在障がい者の中には、親と一緒に生活されて何とかかつかつで生活されている方
も多いですが、その親との生活もいつまで続くか分からないし、そういうことを考
えると不安になられる方も多い。なかなか障害とともに経済的に自立することは、
必要とは思いますが、就労移行事業などの期限付き訓練等は利用者にとってはやは
りプレッシャーになる部分もあると思われます。
グループホームの充実と、児童期の支援の充実が、自然と、就労支援、自立支援に
結びついていくはずと思います。
3
③
保健・医療・リハビリテーションについて
●医療機関における障害理解の促進、医療機関との連携強化、支援を受けられる医
療機関についての情報提供が求められています。
●高齢化に伴う医療支援の必要性が指摘されています。
主な意見(抜粋)
身近な地域で必要な医療が受けられるよう、地域医療体制等の充実を図る。いつで
も、すぐに受診できる医療機関がどこにあるのか、現在すぐに受診できない、受け
てくれない病院もあるとの声がご家族からあり、医療機関との連携を図り、受け入
れてくれる医療機関の情報提供が必要である。
高齢障害者への医療体制の強化。
青年、成人期の自閉性障害、行動障害、重症心身障害のある人たちの理解がある医
師の紹介と育成。
高齢期、終末期医療は障害の有無に関わらず、日本全体の大きな課題となってくる
と思われます。医療機関に障害の理解を促し、病院の付添をヘルパー制度で可能に
すれば、ある程度の問題は解決すると思われます。
重心児童等の対応については、現実的には、近隣市町村と連携しつつ広域で取り組
む必要があるのではないかと思います。
④
障害児の療育・保育・教育について
●専門的な相談体制の確保が求められています。
●保護者の支援の必要性が指摘されています。
主な意見(抜粋)
障害児相談専門員の増員と育成。
障害の発見から療育へとつなげる公的な機関を中心としたシステム
親の思いだけで支援を進めることなく、専門機関の連携体制。
親も一緒に子育てを考える場の確保と、親同士のつながりの場。
4
性教育の充実
個別の療育、家族支援の充実が必要と思います。
⑤
文化活動・スポーツ・余暇活動等について
●余暇活動の場にアクセスすることの困難が指摘されています。
●障害者が参加できる余暇活動の機会を確保することが求められています。
主な意見(抜粋)
障害者にとってスポーツはしにくい。陵南の森、道の駅などのゲートボール場、グ
ランドゴルフ場などへのスポーツ施設へのアクセス(移動)が難しい。ゲートボー
ルなどのチームプレイを主とするスポーツ(文化活動も含め)については、健常者
のチームの中に入ることは大変難しい。結果としてスポーツ等の活動には積極的に
はなれない。
障害者が興味をもつイベントや活動は健常者と同じで、羽曳野市外にあることも多
く、交通費がネックになる部分があると思います。近鉄電車の運賃割引制度を精神
の方も使えるようになれば、生活の幅も拡がると思います。
障害者の芸術活動に対する支援や、障害者の芸術作品の展示等を推進する仕組みを
検討し、推進すると共に、障害者の作品が展示できる機会とその情報提供を行う。
市民祭りにおいて、障害者が参加し交流できるイベント等の受け入れを、企画し実
行してほしい。
活動の場の提供と確保。支援学校卒業後、日中支援事業所と家との往復にならない
よう、社会的な文化活動の場の確保。アクセスの充実。発、着の見直し等ガイドヘ
ルパーの柔軟な対応。
特にありません。より基本的な生活ニーズを重視した方が良いとは思います。
5
⑥
地域における支援・交流活動について
●地域における交流・支援については、偏見等もあり、未だ容易ではない状況が指
摘されています。
●地域交流に向けた啓発やコーディネートが求められています。
主な意見(抜粋)
地域福祉が提唱されている今、地域の住民との交流にはコーディネーターの役割を
担ってほしい。自らの力で地域活動に飛び込めない側面(社会的偏見)には、切り
崩せない面も現存する中、安心感を住民に持ってもらうためのつなぎ役を担ってほ
しい。
健常者と交じって活動することはほとんどなく、またその機会もない。
障害者施設を開設するにあたって、反対運動がおきるような地域は住みづらい地域
のような気がします。西部事務所で地域の方がされている喫茶には、うちの事業所
の利用者も通われている方がおられ、自然と交流ができていると思います。
ボランティア活動に対する理解を深め、その活動を支援し、企業等の社会貢献活動
に対する理解と協力を促進し、ボランティア人口の増加を図り、各事業所や行事時
に参加・協力できる体制を整備する。
羽曳野市作業所・施設連絡協議会との連携の強化と運営補助。
広報等で、障がい者の地域移行の必要性と、地域の住民として安心して受け入れて
もらえるよう、啓発活動を強化してほしい。
地域生活支援拠点整備に関しての検討会の場の設置
福祉委員会と地域の障害福祉支援機関との連携で、災害時支援を一緒に考える場。
6
⑦
啓発活動・差別の解消・権利擁護の推進について
●障害者の権利に関して法的・制度的な改善の一方で、周知が進まず、現状の改善
につながっていない問題が指摘されています。
●関係団体と連携しつつ実態や制度を啓発していくことが求められています。
主な意見(抜粋)
身障者用の駐車場が設置されているものの、そこに健常者の車両が停まっているこ
とが多く、実際には利用しにくい。警察などに訴えても、対策を講じるところまで
は話が進まない。道路事情において、例えば1m程度の大きい側溝があっても、一
部しかフタがされておらず、体調が悪くふらつくときなどは道そのものを変えざる
を得ない。これらの状況を含め、障害者の理解促進などの啓発をお願いしたい。
成年後見制度の費用面がわかりにくいように思います。
障害者権利条約の批准後、地域・日常生活の中でどう生かされているか、まだ何が
できていないか等の検証・調査が必要である。そのための啓発活動の在り方・整備
(十分に市民の方々へ啓発できているか?)し、差別の解消・権利擁護の推進を考
えていく。
近鉄電車の無人駅の解消(安心して公共交通機関が利用できない)
福祉施設の運営自体がこれらの事を実践しているので、支援の実態を見てもらう
事、知ってもらう事が大切だと思う。そのために、施設が開かれた場として、中に
入ってきてもらう事。差別の解消、権利擁護を具体的に見てもらえる場所として、
社会福祉施設が存在すると理解している。
関係団体と共同しての啓発活動。差別を許さないゆるぎない姿勢。
当事者や専門機関等で構成した第三者性の委員会の設置。
権利擁護については周知されているかどうかが問題であり、どういうふうに利用に
つなげるのか、流れが分かりにくい面もあるのではと思います。
高齢分野だけでなく、障害分野での勉強会や講演等の開催
障害者差別解消法の施行を踏まえ、より個別の合理的配慮とは何かを検証し続ける
システムが必要と思います(でないと、公務員の皆さんは逮捕される時代になって
きますので)。
7
⑧
相談・情報提供について
●相談者の「たらいまわし」とならないような相談体制の整備が求められています。
●課題を抱えているにも関わらず、相談に至らない人に対する支援が課題とされて
います。
主な意見(抜粋)
羽曳野市地域自立推進会議での取り組みについて、各事業所から利用者への情報提
供はできるが、特に相談に行かない・行けない・わからない等の在宅者の方々への
掘りおこし・どう情報を伝えていくかが課題である。
相談すると結果的に「たらいまわし」となる事も多い。持ち込まれた相談は困って
いるからするので、各専門に振り分けても、全体として「最後には解決するもの」
との理解が欲しい。そのためには、全体が見通せて正義感の強い人材の窓口が、解
決まで存在して欲しい。解決に向けて責任を持つという各部門、及び行政としての
姿勢が必要と思う。
サービスや制度についての情報が得られにくい。
相談事業の責任の範囲の明確化が必要と思います(丸投げ、たらいまわしが多いと
感じます)
。
⑨
行政機関の理解促進、行政サービス等における配慮について
●公的機関には障がいのある人が利用しやすい対応が求められています。
●積極的な情報提供と関係施設との連携の必要性が指摘されています。
主な意見(抜粋)
障害者が必要とする社会的障壁の除去の実施について、必要かつ合理的な配慮を行
う。
後見制度の十分な活用を行う上で、当事者・ご家族の方々への情報の提供の機会を
しっかりと設け、障害者が安心して生活できる配慮を推進していく。
8
今までもコーディネーター役として、またお世話人としての苦労があったことを察
するが、各施設で分担できるところは少しずつ分担もしつつ参加型でやっていけた
ら、ご苦労も外に分かるし、行政機関としても報われる部分も多くなるのではない
かと思われる。各施設も自ら動こうとする意欲の必要なときと思われる。
よりアクセスしやすく、積極的な情報提供システムが必要と思います。
⑩
羽曳野市の障害者支援に関する施策について、特に重点的に取り組むべき
課題について
●相談支援、グループホームに対する支援、障害児への支援等、さまざまな課題が
指摘されています。
主な意見(抜粋)
必要なサービスを受けながら可能な限り地域で生活できる、相談支援と在宅サービ
スの充実。
グループホームに入居する障害者が安心して生活できるよう、非常災害時における
消防団や近隣住民との連携体制の構築の推進、改築費用や消防設備(今後スプリン
クラー設置)の助成が不可欠となる。避難行動要支援者名簿等を活用した障害者に
対する適切な避難体制の強化。
義務化されるサービス等利用計画の作成の義務化にあたり、相談専門員の増員にあ
たり、補助金の確保が課題となる。
障がい児への養育放棄・障がい者への経済的虐待の恐れのある家庭を総合的に支援
する取組みと、生活保護をはじめ、関係する部署が連携をもって支援する取組みを
要望します。
障がい(療育)手帳等を所持した当事者の支援は、保護者、家族など家庭全体をア
セスメントし、原因となる問題点や課題と取り組まないと、解決どころか年を重ね
るごとに深刻な問題に発展するので、市役所内部で課題ごとに役割・担当を決めて
対処して欲しい。
地域生活支援拠点整備に関して
地域生活に向けての体験の場、訪問看護ステーション、24時間支援体制の確保、
余暇支援、専門スタッフの育成の場となる小規模多機能の生活施設型。
グループホームの現実を踏まえた規制緩和と単価への上乗せ、国への現実の訴え
9
児童期の個別療育支援と家族支援、教育委員会との連携
⑪
その他、計画策定にあたっての意見
●計画作成とその点検について、当事者の意見や実態を十分に踏まえたものとする
ことが求められています。
主な意見(抜粋)
高齢化が進んでおり、意欲や実際の活動面において、若い人ほどにはならないこと
が多くなってきている。
恵我之荘駅を通る南北の道は、道が狭く、バスを含め車の往来も多いと思います。
歩くにも危ないため、怖さを感じている利用者もおられます。できれば道幅を拡げ
てもらいたい、とよく話されています。
当事者の声を聴き、その状況に即した計画づくりが最優先である。各事業所とのヒ
アリング等を定期的に開催し、現場の状況を把握し、計画作成にあたる。計画作成
後、必ず機会を設けて、計画の点検・見直し作業を、当事者・各事業所と行う。
「自己決定」「プライバシーの保護」について、個々のケースについての深い洞察
の上支援して欲しい。介入できないとか、自己決定したからとか、プライバシーの
保護とかは、解釈によれば行政の支援放棄・虐待となる恐れが含まれていることを
自覚の上、現場と連携をとってください。
障がいを持っている方がいかに住みよい環境であるよう、制度の充実を図っていた
だければと思います。
計画をつくるための計画ではなく、現実・実態を踏まえ、当事者に本気で向き合っ
た上で計画作成を進める必要があると思います。
10
2.事業所調査
(1)事業所調査の概要
羽曳野市内で障害福祉サービスを実施する指定事業所を対象として、今後の障害福祉
サービス事業の変更計画(新規指定・事業廃止・定員変更等)の状況と、一般就労可能
な利用者数、地域移行において求められる支援の在り方、障害福祉サービス事業を行う
上での課題・問題について尋ねました。
調査対象団体
市内で障害福祉サービスを提供する指定 18 事業所
調査方法
E メール、FAX、郵送等により調査票を発送・回収
調査期間
2014 年9月 19 日~10 月 10 日
(2)調査結果
自由記述方式で回答を求めた地域移行において求められる支援の在り方、障害福祉サ
ービス事業を行う上での課題・問題について、回答の全体的な状況のまとめと主な意見
の例を示しています。
11
①
今後、地域移行を促進する上で、特に求められる地域資源・福祉サービス・
支援の在り方等について
●入居可能なグループホームの増設や重複障がい等への対応、運営状況の改善等、
地域移行の受け入れ先となるグループホームの整備が求められています。
●地域生活を体験できる場の整備の必要性についても多くの指摘があります。
●医療機関との連携の必要性についても指摘されています。
主な意見(抜粋)
地域移行を実施する場合、必要となるサービスは、生活の場のグループホーム・働
く場の職場就職や通所事業所・外出する為の移動支援・通院する為の通院介助等が
あります。
*グループホームのニーズは高く、整備(増設)が急務である。
*就職・通所事業所について、特に就労支援への人員確保と職場開拓が課題である。
*移動支援の在り方、特に就職した際の通勤支援等のガイドヘルパーの利用が課題
である。
*通院介助は、介助だけでなく、医療機関とも密に連携をとり、通院できる病院の
確保が課題である。
*全体的に、人材確保・福祉、支援センター、医療機関等との定期的な懇談会等を
通して、今現在利用者が何をどう支援してもらえるか目に見えてわかるような連携
体制が課題である。
個人的な考えになりますが、地域移行しようにもまず、受け入れる体制が整ってい
ない。
在宅の利用者でも家族と一緒に暮らしている現在はいいが、将来のことを考えルー
プホームを希望していても入居できるグループホームが少ないのが現状。施設入所
者の地域移行を考えるのであれば、現在は地域にグループホームを設立して、そこ
に入居してもらうことが多いと感じるので、グループホームの設立をし易い政策や
地域での生活を送るために必要な福祉サービスや人材の開発や確保、社会への啓発
(民生委員の協力など)を進めていかないと意味がない。
地域移行とはグループホームに入居という考え方が強いようにも感じる。
他には短期入所施設を利用したくても立地条件や定員の問題などで利用出来ない、
していないという方が多い。地域の中で 1 人暮らしや家族と一緒に生活していくな
かで、何かあった場合に備えておけるように誰もが利用しやすい状況を構築できて
なければ、ただあるだけになってしまうし利用できる人と出来ない人の格差が生じ
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てしまうので改善、工夫ができるのかが課題だと思う。
・行き場のない入所待機者がどんどん増えている。
・私どもの事業所だけで、フォーマル・インフォーマルな待機の方を合わせて 100
名近い方がいらっしゃいます。毎日のように各地から緊急的な入所の相談がありま
す。
・それらは皆、子どもの頃からきちっと療育を受けることができなかった方たちば
かりで、何らかの行動障害のある方ばかりです(それは、その地域で児童支援に携
わってきた支援者・教育者、行政担当者の責任と思われますが、そういった方々は
一切、責任をとらないところが問題であると考えています)
。
・現在、入所施設は重度・高齢化が進み、なかなか定員が空く見込みがない(現在
の私どもの法人の力量の中で、グループホームの利用に切り替えができそうな方
は、ほぼ、出し切った状況)。
・グループホームは「総務省の現実を無視した消防法の関係」「大阪府の経営的根
拠のない定員上限設定」「厚生労働省の労働基準法を無視した夜間支援単価の切り
下げ」等で、ほとんどの事業所が違法状態のままでの運営を余儀なくされています
(それをぶっちゃけると、ほとんどの事業所、認可・監督をしている行政が自分た
ちの首を絞めることになるので、格好いい建前ばかりで話が進んでしまっていると
思っています)。
・重度の人が親なき後も年金の範囲内で、土日祝日も含め、地域で安心して暮らし
つつ、スタッフが労働基準法の範囲内で夜間支援を実施し、事業所が経営的にも成
り立つ仕組みには程遠い状況と思います。
・このような状況を放置し、格好ばかりの地域移行のお題目と、国から指示される
ままに数値目標をあげているだけの実態に怒りを通り越した感情を抱いてしまっ
ております。
・行き場のない方は、運が良くて精神病院や遠方の入所施設のたらいまわし状態で
す(運が悪ければ、本当に生活が成り立たない状況に陥っていきます)
・そんな中でも国の方針ということで、児童施設は、加齢児の追い出しにもかかっ
ています。
・自分たちにできることは、地域で子どもの頃からの支援に責任を持ち、大人にな
るまで一貫した支援を積み上げることだと、地道に頑張るしかないと思っていま
す。
・グループホームの不足。特に知的・精神の重複障害の方が利用できるホームがな
い。
・病院から地域移行をする際、体験宿泊ができる場が必要。
・気軽に通える日中活動の場(地域活動支援センター)
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・地域生活を体験的にまたは訓練的にできる場
・ 地域生活を具体的に体験し、当事者、関係支援機関のイメージを持つ場。
・地域生活体験の場が、そのまま暮らしの場となる制度
体験の場からまた、違う場となるとイメージが持ちにくい場合、その体験の場が
そのまま暮らしの場となるように。借家の一時借り上げ制度、家具等身の回り品一
時貸出制度
・医療的ケアができる支援者の確保
不特定に医療的ケアができる支援者が不足しており、養成講座は、多くの費用と
時間を要しており、羽曳野市内では不特定の人に医療的ケアができるヘルパーをは
いてしているところはほとんどなく、誘導策が必要。
地域移行後は日中系サービスや居宅系サービス等が中心となり支援を行うことに
なりますが、今後の利用者の高齢化も踏まえれば、知的や精神系の障がい特性や疾
病に特化した医療機関の紹介や相談ができる窓口が必要だと考えます。
精神障害者の地域移行では、できるかぎり体験宿泊が必要なことを知った。体験宿
泊する施設等がないのが現状だが、補助金や 24 時間体制の職員の配置等、課題が
多いと感じています。
グループホームの支援に夜間支援員や正規職員を配置できる様、報酬単価の増額
(虐待の未然防止、災害時等考えると、人材が定着出来る事)
精神科病院からの地域移行支援では当事者支援が有効でした。地域移行につながる
までの訪問活動や院内茶話会もピアサポーターの役割が重要と考えています。これ
まで大阪府が進めてきた地域相談支援(退院促進支援)を継続し「羽曳野らしい」
支援事業となることを期待します。
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②
障害福祉サービス事業を行う上で、特に課題・問題となっていることや、
行政に求めたいこと
●事業所において人材確保が難しい状況について指摘されています。
●医療的ケアや通院支援に対応できる体制整備とそのための支援が求められてい
ます。
●発達障害のある児童・成人の支援について、課題が大きいことが指摘されていま
す。
●行政による専門的な相談支援、制度・サービスについての正確な情報提供や研修
等が求められています。
主な意見(抜粋)
三障害の統合にともない、専門的知識の必要な障がいの方の入園受け入れが現実化
し、加えて難病の方と支援の現場はさまざまな専門的知識の必要に迫られている。
相談窓口(行政)には、広く経験、知識をもって、的確な判断で各専門機関につな
げて欲しい。支援のたらいまわし、無視にならないで欲しい。
精神疾患がある利用者さんは、体調不良によりサービス時間の変更や突然のキャン
セルが多い。目標達成はなかなか出来ず、再アセスメントの必要性がでてくる。
利用者の要望の実現と行政の枠組みとの間で、両方の立場を尊重できるサービス内
容に苦慮し、エネルギーの大部分を費やす事。
支援費を申請するにあたって、審査結果がでるまでの時間がかかりすぎるため、事
業所の負担が大きい。(ボランティアになってしまうことがある)特に、生活保護
の方や年金の少ない方の場合。
福祉用具のレンタル利用が出来るようになれば.
.
.と思います。利用者の経済的負
担、介護者の身体的負担の軽減につながると思います。
障害福祉の制度やしくみ等、制度改正の情報をつかみにくく、研修の機会を設けて
いただきたい。
居宅介護のサービス内容についての可能な範囲が分かりにくい。対応した人によっ
て考え方の違いがある。
・成人(または学校卒業)してから知的障害や発達障害の疑いがある、または診断
された方への支援体制がない。既存の社会資源の利用が難しいこともあり、個別で
対応しなければならない。幼少期から適切な支援を切れ目なく受けられる体制が必
要。
・特定、一般相談支援事業所が少ない。基幹相談支援センターの設置の検討。
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発達障がい児の支援のあり方
①学童等断られ居場所が無い
②学校等集団の場所でトラブルが多く、対応が難しい
③
②に対する支援の充実
④保護者の能力不足により障がい程度が増してしまう。
⑤障がい児相談支援事業所が少なく、当事業所への依頼が非常に多すぎる。(支障
あり)
⑥保育所等訪問支援事業所が、羽曳野、松原、藤井寺市で等事業所一箇所しかなく、
足りない。
医療ケアを実施する事業所が少ない。
児童発達支援センター(医療型)
:福祉型で無理して受け入れている現状があるが、
医療関係者が少なく、リスクが高い。また、放課後等デイサービスも少ない。
当事業所ではヘルパー募集を積極的に行っているが、必要な人員確保もできていな
い状況が 3 年にわたって続いている。まれに採用できても、登録ヘルパーという不
安定な雇用形態の中、家族優先の稼働を条件にする者が多く、休日や早朝夜間出勤
ができる者は 14 人中 3 名と極めて少ない現状がある。
また、ヘルパーの痰の吸引の必要性を感じていても、多額の研修費が必要であった
り講習時間の長いため、仕事と家庭を切り盛りして学ぶことが難しいと思われる。
そこまで精一杯努力して、リスクが高く精神的にも大変な支援ができるようになっ
ても、報酬が低いため、ヘルパーへの給与や雇用形態の不安定さなどの待遇の見直
しの必要性を感じている。
(その他)居宅訪問介護と重度訪問介護の介護報酬の大きなちがいの割りに、支援
内容にさほどの差異がなく、理解し難い。
人材の確保や育成について事業所頼みになっている。
特に居宅系のサービスについて、利用はしたいがサービス提供をしてくれる事業所
が見つからないという利用者の声もよく耳にする。需要と供給のバランスが制度化
されてからずっと変わらない。
また、事業所を選ぶ基準がわからないと言われる方もおり、利用してみないとどん
な風に支援してもらえるかわからない、電話で聞くといっぱいで契約できない、契
約はしたが利用できていないなどといった点を情報として提供でき事業所を選ぶ
時の判断材料に出来ればと思う。
相談支援事業所としてもそういう情報があれば情報提供の際に説明もしやすく利
用者に合った事業所を選びやすくなると思う。
・利用者の加齢等に伴い、通院支援が必要となるケースが増えている。それに見合
った報酬体系。
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・入院中の付き添いヘルパーの利用
完全看護という建前の基、認められていないが、実際に病院からは付き添いから求
められており、家族や支援機関が対応するも限界。利用料は入らない。
新規の事業所を立ち上げる時の地域との関係。
・対する障害に対する偏見から、施設建設の反対に対して事業所任せにせず、積極
的な理解促進の支援。
・利用実績に応じての報酬体系(日払い制)による運営の不安定、支援スタッフの
確保と育成の困難さ。
重度障がい者・医ケアの必要な方を支援するには、スタッフには専門性が必要であ
り、看護師等の人数も多く必要である。羽曳野市独自の個別の補助等をお願いした
い。
家族等の介護負担軽減のためにも訪問看護の充実が求められる。
(夜間支援を含む)
安心して利用できるショートスティが少ない。
親の高齢化につき将来への不安。
重心の方でも預けられる施設があるのか
親亡き後、重心の方でも住み慣れた地域で生活できるのか
グループホームは実現できるか
現在の制度では実現しにくい状況にあるので羽曳野市独自の救済の補助をお願い
したい。
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