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平成27年3月5日
東松島市議会議長
滝
健一
様
(会派名)
代表者氏名
復興クラブ
上田
勉
印
会 派 活 動 実 施 報 告 書
東松島市議会政務調査費をもって、下記の会派活動等を実施したので、報告します。
1
会派活動の項目
調査研究費
研修費
広報費
会議費
2
活動名称
先進地視察及び震災被支援お礼
(1)福岡県豊前市視察
ア 議会表敬訪問について
イ 牡蠣養殖などの漁業養殖について
ウ 空き家対策について
(2)大分県豊後高田市
ア 定住(移住)施策について(婚活、空き家バンク等)
イ 学びの21世紀塾施策について
3
実施期日
平成27年1月13日(火)~15日(木)
4
活動成果
別紙「復興クラブ平成27年度第2回視察報告(豊前市・豊後高田市) 」のとおり
-1-
別
紙
復興クラブ平成26年度第2回視察報告(豊前市・豊後高田市)
1
視察期間
平成27年1月13日(火)~15日(木)
2 視察先
(1)福岡県豊前市
(2)大分県豊後高田市
3
視察目的
視察場所
1
視察項目
議会表敬訪問
福岡県豊前市
2 牡蠣養殖などの漁業養
殖について
3
空き家対策について
1
定住(移住)施策に
大 分 県 豊 後 高 ついて(婚活、空き家バン
田市
ク等)
2 学びの21世紀塾施策
について
観光事業
4
視察目的
震災後の支援に感謝するとともに議員
間交流を図る。
震災時宮戸漁協に対する舟の提供に対
する感謝と当市から提供されている牡
蠣種の状況と漁業振興状況を視察し、
今後の交流等の資とする。
空洞化する市街地及び少子高齢化対策
としての気や対策を視察し、当市の復
興事業及び今後の人口増加対策への資
とする。
空洞化する市街地及び少子高齢化対
策としての空き家対策を視察し、当市
の復興事業及び今後の人口増加対策へ
の資とする。
市内児童生徒の学力向上策の資とす
る。
特色ある観光事業のあり方 昭和の町を視察し特色ある観光事業の
を視察する
状況を確認。
視察時程及び内容等
月
日
時 間
07:00
07:15
09:15
1月13日 11:20
(火)
12:08
場 所
矢本発
鳴瀬発
仙台空港発
福岡空港着
発
-2-
備 考
小野惠章議員の車両利用
JAL3530
地下鉄利用
12:13
12:29
12:45
13:09
13:37
14:00
~16:00
17:30
09:40
14日 10:00
(水)
~12:00
13:30
~16:30
17:00
09:00
09:10
10:30
12:30
15日 17:05
(木)
18:50
20:00
博多着
発
小倉駅着
発
宇島駅発
豊前市視察
ホテル着
ホテル発
市役所着
視察
豊後高田市着
視察
ホテル着
ホテル発
昭和の町視察
豊後高田市発
福岡空港着
福岡空港発
仙台空港着
矢本着
JRのぞみ30号
JR特急ソニック23号
築城泊
HOTEL
AZ泊
JAL3537
小野惠章議員車両利用
5 調査項目等
(1)福岡県豊前市
ア 議会・市表敬訪問
イ 牡蠣養殖などの漁業養殖について
ウ 空き家対策について
(2)豊後高田市
ア 定住(移住)施策について(婚活、空き家バンク等)
イ 学びの21世紀塾施策について
ウ 観光事業について(昭和の町視察)
6 視察の成果
(1)全 般
今年度2回目のとなる会派による政務調査視察である。
今回の視察調査の目的は、視察に合わせて関係支援都市に対する表敬とお礼を兼
ねるとし、調査については年末から調整し、政府が掲げる地方創世の内、全体とし
て地方の少子高齢化を見据えた、「定住促進策(空き家対策・婚活事業)」「学力向
上施策のあり方」などについて着眼をおき先進地を行ったものである。
移転事業は周辺被災地と比較し、おおむね順調に推移しているとはいえ、今後は
少子高齢化時代の定住促進を踏まえての定住促進施策の必要性及び婚活事業の積極
的な推進を執行部にさらに共通認識を深め助長させる必要がある。
-3-
また、学力向上施策は、地域性もあるが将来へのまちづくりは、地域の特徴ある
教育環境、特に学力向上施策の充実は避けて通れない。
新しい街の生活環境・福祉事業(包括
支援含む)、特に子育て支援事業の手法
の重要性を会派議員の共通の認識とし
て今回の視察に当たった。
また、観光事業への復活や新しい街
の福祉関連事業の推進に当たっては、
先に視察した北海道夕張市や恵庭市の
状況などを踏まえ、新たに創世するも
のでなく現状の風景などを維持活用、
保存することも小さくともキラリと光
る町並みの創世が重要となる。
昭和の町は、そんな地域の営みが垣間見られよき時代の有様を集約され多くの観
光客を集客している。
(2)豊前市の概要
豊前市は、福岡県の東南端に位置
し、南に修験道の遺跡で知られる求
菩提山、天然記念物「ツクシシャク
ナゲ」の群生する犬ヶ岳をひかえ、
ここに源を発する岩岳川を中心に豊
前平野が扇状に開け、北は波静かな
周防灘に面しています。
当初の市の名称は、宇島市でした
が、同年4月14日には豊前市と名
称を変更し今日にいたっています。
主要交通網としては、国道 10 号線および J R 日豊本線によって構成される東九州
ルートが通り、北九州市とは北西 45km、大分県中津市とは南東 7km の位置関係に
あり、京築地域南部の中心都市として位置しています。経済的には北九州市と、市
民生活や文化面では中津市と深い関係にあります。
気候は、瀬戸内海型気候区に属していますがその最も西端に位置するために、日
本海側気候との中間的な性格を持っています。年平均気温は 15 ~ 16 ℃、冬季でも 5
℃程度で日本海型気候と同じですが、年間降水量は 1,600mm 程度で最も少ない地域
に属しています。
人口 26,908 人 男 12,631 人
女 14,277 人
世帯 11,803 戸
平成 26 年 12 月末現在
豊前ブランドの一つである「豊前海一粒かき」は、ミネラルを豊富に含んだ潮の
香り漂う味わいです。
殻付きのまま炭火で焼いて食べるのがカキの風味を逃がさない最良の食べ方です。
-4-
種牡蠣は、東松島市から提供しています。
これが縁で、3.11 の際、豊前市から宮戸地区の漁業者に2艘の舟が送られ漁師の
皆さんの生きる糧を与えました。
また、被災当初から 1 名の職
員が当市に派遣し、今も尚継続
(商工観光課所属)してくれて
います。
今回の視察の項目に加えたの
が少子高齢化に伴う人口減対策
があります。
全国的に人口の減少が進む
中、定住を促進する様々な事業
を「ぶぜん未来応援プラン」と
して実施している。中でも若者
の定住と人口増を図る「新婚家庭家賃助成金交付事業」や、UJI ターンの支援を目
的とした「豊前市空き家情報登録制度」いわゆる空き家バンクは大きな成果を上げ
ています。
さらに、少子化対策としての「出会い応援事業」や、結婚世代を支援する「お世
話人事業」など、様々な取り組みを通じて定住促進を図っています。
本市がなかなか踏み出せない定住化対策をいとも簡単に実施しているのである。
ア 視察内容
(ア)牡蠣養殖などの漁業養殖について
昨年の台風の被害により、例年の1/5程度の水揚げとなり苦慮していた。
全体として遠浅(水深 10 メートル程度のため、)牡蠣棚は、約4メートルとのこ
とまた、筏の数もすく中津田ので来年度は、倍増するとのこと。
一粒牡蠣の販路確保のため、約4トンの殻牡蠣の支援を要望された。
(イ)空き家対策について
豊前市では、市内に存在している空き家の有効利用を通して、豊前市民と都市
住民との交流の拡大、さらに定住促進による地域の活性化を図ることを目的に豊
前市空き家情報登録制度「空き家バンク」を始めました。
空き家情報登録制度「空き家バンク」とは、市内にある空き家の賃貸、売買等
を希望する所有者から登録の申込みを受け、登録された空き家の情報を豊前市の
ホームページや市役所窓口で閲覧することによって、定住などで空き家の利用を
希望する方に情報提供を行うシステムです。
平成23年4月1日現在756軒の空き家があった。
そのうち住める状態の332軒を調査し70軒が登録可能となった。
空き家バンクの手続きは次の通り。
★空き家所有者の登録手続き
-5-
★情報の提供および空き家利用の登録
★交渉・契約
●要綱が設置しておりこれらに基づき運営されている。
豊前市空き家情報登録制度「空き家バンク」設置要綱
(趣旨)
-6-
第1条 この告示は、豊前市内の空き家の有効活用を通して、都市住民との交
流の拡大及び定住促進による地域の活性化を図るため、空き家に関する情報
提供を行う空き家バンク制度について必要な事項を定めるものとする。
「定住化対策」
空き家対策、いわゆる婚活、福祉対策など多岐にわたり少子高齢化に伴う人口
減歯止め対策をきめ細かく実施しており、市長・議会と一体となった施策の実行
が光った。
●その運用
豊前市内にある空き家の賃貸や売
却等を希望する所有者等から申込み
を受け、登録された空き家の情報を
市のホームページや広報で公開し、
又は市役所窓口で閲覧に供すること
によって市内へ定住等を目的として
空き家の利用を希望する人(「利用
希望者」)に対して紹介を行うもの。
●空き家の実態
平成23年4月1日現在、756軒あり、そのうち住める状態の空き家は33
2軒。かつ、登録可能数は、70軒である。
このうち実際貸したい・売りたいなどと答えているのが23軒という。
また、この中には東日本大震災の被災者に差し上げたい、賃貸なら月20,0
00円程度で良い。と、答えている人もいるという。
賃貸や貸家を希望しない理由として、「まだ使っている」状態であるのがほとん
どでした。
●課題
他人にかすのに抵抗がある。家
屋の改修が必要なものが有り費用
がかかる。人口減少のため今後も
空き家が増大する。
●このほかの定住化対策
人口減少に歯止めをかけるため
他にも様々な施策を行っている。
①出逢い応援事業
結婚の意欲はあるけれど、出
逢いの機会が少ない。そんな独身男女に素敵な出会いの場を提供するためイベ
ントを開催し、楽しみながら出逢えるチャンスを作っている。
毎月事業を行っており専従の職員が配置されている。
②不妊治療費の助成
生殖補助医療による不妊治療を受けているご夫婦に対し、経済的負担の軽減
-7-
を図り、少子化対策の充実を図るために、治療費の一部を助成している。
特定不妊治療に要した費用に対し、1年度(申請のあった日の属する年度)
当たり10万円まで、通算5年間を限度として助成します。
※助成の対象となる費用は、特定不妊治療に要した費用から県の助成金を控
除した額になる。
※ご夫婦ともに申請日の1年以上前の期間、豊前市内に居住している、生殖
補助事業による不妊治療を受けているご夫婦、福岡県の特定不妊治療費の
助成の決定を受けたご夫婦が対象となる。
③新婚家庭家賃助成金交付事業
新婚世帯の市内への定住及び民間賃貸住宅の活用を図るため、市内の民間賃
貸住宅に入居する新婚世帯に対して家賃の一部を助成している。
※公営住宅・社宅の入居者は対象とならない。
ご夫婦ともに40歳以下で婚姻(再婚を含む)の届け出の日から1年以内の
世帯に月額1万円を最高3年間助成している。
④パパママ学級
妊婦さんとそのご家族を対象に、パパママ学級を開催しています。健やかな
妊娠、出産を目指し、妊娠中の健康管理・食事についてのお話、沐浴体験(赤
ちゃんのお風呂入れ)、試食会を行っています。これからパパ、ママとなる方同
士の出会いや交流の場にもなる。(おじいちゃん、おばあちゃんになられる方の
参加も歓迎しています)
⑤すこやか赤ちゃん出産祝金
お子様の誕生を祝うとともに、健やかな成長を願い、2人目を出産し、豊前
市に一定期間在住している方に出産祝金を支給している。
⑥定住促進事業
住宅建築の場合最高120万円の補助
⑦乳幼児・こども医療費助成
お子様が病気で通院又は入院された場合、無料で治療が受けられる。
(保険診療分)
●未就学児:通院、入院、調剤薬局
●小中学生:入院のみ
⑧第3子以降 幼稚園支援事業/第3子以降 保育料無料化
多子世帯における経済的負担の軽減を図るため、戸籍上第 3 子以降のお子様
が保育園・幼稚園に入所した場合、対象児童の保育料を無料(幼稚園:限度額
まで支援)としている。
⑨各種予防接種助成
新生児の病気に対する抵抗力は生後12ヶ月までにほとんど失われます。
予防接種をすることにより免疫をつくり病気を予防することができます。
乳幼児や児童・生徒に対し予防接種費用の助成を行っています。
⑩ファミリーサポート事業
仕事と子育ての両立を支援し、働きながら安心して子育てができるようシル
-8-
バー人材センターでは子守等の育児サービスをしている。その料金の 2 分の1
を市が助成している。
⑪放課後児童クラブ
仕事等で昼間保護者のいない家庭の児童を施設で預かっている。
放課後のほか土曜日、長期休み(夏休み・春休み・冬休み)も対象となる。
⑫病後児保育(カンガルーのポッケ)
病気の回復期で集団生活等が困難な場合に病後児保育を実施し、保護者の子
育てと就労支援を行っている。
空き家バンクの課題もあるがアンケート調査などで現状を打破している。
人口減少の中空き家は増加しているが定住化促進を図るべく事業を展開して
いる。
(ウ)議会・市表敬訪問
震災後3回にわたり
東松島市に訪れ様々な
支援を行い特に夏祭り
においては売店の売り
上げ全額を寄付するな
どの支援に対しお礼を
述べた。
議会への表敬に先立
ち13日、市長に挨拶
しお礼を述べた。
しかし、この際東松島市の牡蠣種のを元に育成してきた牡蠣が昨年秋の台風の
被害により(水深約4.5メートルと浅いための被害が大)例年の約20%程度の
水揚げとなり苦慮しているので東松島市の殻牡蠣を3月までに支援してほしい。
との話があった。
14日の議会懇談の場には、漁業組合長も同席、要望された。
持ち帰り、支援の方向で調整は進んだが2月に入り貝毒の発生が有り中止され
た。
●議会との懇談
磯永議長・伏羲地用ほか3名の議員の参加をえて、自己紹介の後
①議会中継
②議会報告会
③各常任委員会の活動状況
④両市の課題
などについて懇談した。
イ 視察成果
視察の目的は、前述したように「牡蠣養殖」「定住化対策」「支援のお礼」であ
り十分な成果を得た。
豊前市には求菩提山から扇状に拓けた豊前平野が広がっています。
-9-
主な産業は東松島市と同様稲作を中心とした農業、特産品は、イチゴ、イチジ
ク、レタス、ゆずなど県内外にも知られているものが多数あります。
そして豊前海でのカキやカニなどの魚介類が豊富で有り、特に牡蠣は「豊前海
一粒かき」として売り出している。
「牡蠣養殖」については、約4トンの殻牡蠣の要望が有り支援の約束をしたが
貝毒の発生により実現しなかった。
来年度は、牡蠣だねの支援などを中心に行えればと思っている。
(3)豊後高田市の概要
本市は、大分県の北東部、国東半島の西側に位置し、東経 131 ° 26 ′、北緯 33 ° 33
′、東西の距離 17.1km、南北の距離 23.2km、総面積は 206.6km2 で、西は宇佐市、東
は国東市、南は杵築市と接している。
また、大分市まで約 60km、北九州市
まで約 90km で、両市に比較的近い距離
にあり、北は周防灘に面し、豊かな自然
と温暖で過ごしやすい瀬戸内式気候に属
している。
地域の東部から南部にかけては、ハジ
カミ山、尻付山、両子山や日本三叡山に
数えられる西叡山等の山々が連なり、国
東半島のほぼ中央の両子山から、放射状
に谷や峰々が延びた地形となっており、
その谷間を桂川、真玉川、竹田川が走り、
河口付近に市街地が形成されています。
域内には、瀬戸内海国立公園及び国東半島県立自然公園を擁し、山間部及び海岸部
の自然景観や農村集落景観、六郷満山文化ゆかりの史跡等、豊かな自然と歴史文化な
どの地域資源が豊富。
平成 17 年3月 31 日に1市2町が合併し、人口 26,101 人(男性:12,207 人、女性:
13,894 人)、新生「豊後高田市」が発足した。
豊後高田市の最重点施策は「人口3万人構想」であり、この実現に向けて主要事業
を着実に実行し、未来に光り続けるまちへの礎を築くとしている。
定住促進住宅団地の整備、婚活事業や空き家バンクの充実、住宅整備など若者を呼
び込むための多彩な支援を進めると同時に、全国で注目を集める「学びの 21 世紀塾」
等の教育、子育て施策を推進し、安心して子どもを産み、育てやすい環境基盤強化に
つとめている。
さらには、高齢者が健康でいきいきと暮らせる健康長寿社会を目指し、各種健康増
進の諸施策を進めるなど、人口増加に向けた取り組みを総合的かつ一体的に進め、「夢
をかたちに、未来に光り続けるまち豊後高田」の実現に向け邁進している。
イ 視察内容
(ア)定住(移住)施策について(婚活、空き家バンク等)
a 定住化・空き家バンク
- 10 -
地域活性化の原動力は、何といっても「人」。
豊後高田市では現在「人口3万人」構想を掲げ、各種定住施策を市の総力を
挙げて推進している。
豊後高田市では、市内にある空き家・宅地の有効利用を通して、UJI ターン
による定住等を希望される方へ空き家・宅地の情報提供をしていくため、「空き
家バンク事業」を実施している。
取り組み内容
夢まち城台・犬田の両住宅団地の整備。
早期完成、早期販売とともに、PR によりでき
るだけ市外からの転入者の獲得に努め、早期の完
売を目指す。
魅力をさらに高めるための道路整備を行う
住宅新築等の支援を強化するとともに、民間賃
貸住宅の改修支援に伴う家賃の引き下げ等によ
る、若者定住のきっかけづくりを推進する。
空き家バンク事業もさらなる充実を図り、きめ
細やかな移住対策を推進する。
関連事業
⇒定住促進住宅団地「夢まち」
⇒定住促進住宅団地「夢まち」太
陽光発電システム設置補助金
⇒ハッピーマイホーム新築応援奨
励金
⇒お帰りなさい住宅改修事業
⇒子育て世代いらっしゃい引越し
応援事業
⇒高齢者・子育て世帯リフォーム
支援事業
⇒生活応援住宅リフォーム事業
⇒新婚・子育て世帯家賃補助事業
⇒ムーブイン就労家賃支援補助金
⇒新婚さん応援住宅「ハピネス・
ステージ」
⇒空き家バンク
大村地区に戸建の定住促進住宅(5 戸)を建設 ⇒定住促進子育て応援住宅「住ま
し、周辺部地域への新規定住を促進します。
いるハウス」入居者募集!
子育て中の女性向けに、インターネットを活用 ⇒働きたい“おかあさん”を応援
した在宅ワークの支援など、働きやすい環境を整 します! 「子育て mama 相談窓
備する就労支援アドバイザーを配置します。
口」オープン
⇒「豊後高田市女性雇用促進協議
会」設立
子育て世代向けの「引っ越し応援金」をはじめとした、きめ細やかな定住支援
施策、若い方でもマイホームを建てやすい価格に設定した「定住促進住宅団地」
や空き家バンク事業などの住環境の整備、トップクラスの水準を誇る子育て・教
育環境と、いつまでも住み続けたくなる豊後高田市を目指し取り組んでいる。
★【定住促進】脱ペーパードライバー応援事業
移住支援サイト(豊後高田市IJU支援サイト)
定住応援サイト「ぶんごたかだに住んでくだサイト」参照
- 11 -
b
婚 活
新婚さん応援事業!
新婚さんを応援するため、豊後高田市では『新婚生活応援金』・『新婚さん
応援住宅ハピネス・ステージ』・『新婚・子育て世帯家賃補助(※豊後高田生
活応援住宅リフォーム事業でのリフォーム物件が対象)』を用意。
新婚さんの生活応援と定住促進のため、結婚し、豊後高田市に定住する新
婚さんに「新婚生活応援金10万円」を差し上げている。
なお、平成26年4月1日より対象を拡大し、より多くの新婚さんの新生
活を応援している。
独身者の結婚促進と定住促進を図るため、独身男女の縁を結び、結婚、定
住まで導いていただける方を『縁結びお世話人』とお呼びし、養成講座など
をとおして、市より認定しています。
また、市より認定された「縁結びお世話人」さんが、お引き合わせした独
身者が、お世話により結婚し、市へ定住した場合には『縁結び奨励金』を縁
結びお世話人さんへ差し上げています。
◎縁結びお世話人
市内在住の方又は市内の事業所に勤務している方で、市又は市の委託先が主催
する『縁結びお世話人養成講座』を受講した場合などで、市より認定証を交付さ
れた方です。
◎縁結び奨励金
縁結びお世話人さんがお引き合わせした独身者が、お世話によって結婚し、豊
後高田市へ定住した場合に縁結びお世話人さんへ奨励金を差し上げます。
・奨励金の額:10万円
婚活応援隊登録団体が開催する男女の交流会、婚活応援隊に登録している飲食
店が開催する男女の交流会、縁結びお世話人さんが行う独身者のお引き合わせ
に奨励金を差し上げます!
(イ)学びの21世紀塾
学びの21世紀塾とは、平成14年度に完全学校週5日制が始まることを契機
に設立した市営の塾です。
子どもたちに確かな学力、豊かな心、
健やかな体を培うことをめざし、学校教
育の基盤の上に始まった事業です。当時、
学校週5日制が始まり、休日となった土
曜日の子どものための居場所づくり、充
実した活動の提供が目的でした。
この「学びの21世紀塾」は、休日の
土曜日を利用した『いきいき土曜日』事
業の寺子屋講座やパソコン講座、各地区
公民館が実施する『わくわく体験活動』
事業、スポーツ少年団が放課後を利用して実施する『のびのび放課後活動』事業
- 12 -
の3事業からスタートした。
先生・講師は、無償・ボランティア。
●『いきいき土曜日』事業
平成 14 年度から休日となった土曜日を
子どもたちが有効活用できるように、次の
ようなさまざまな講座を開設し、毎月1・3
・5土曜日の午前中に、公共施設、各学校で
実施をしています。
・パソコン講座
毎月、第1・3・5土曜日の9時から
12時の間に開講しています。
市内6会場(桂陽小、河内小、都甲小、田染小、真玉小、香々地小)で、小
学生を対象に講座を行っています。
・寺子屋講座
毎月、第1・3・5土曜日の9時から12時の間に開講しています。
市内 17 会場(中央公民館、豊後高田市教育会館、健康交流センター花いろ、
各小・中学校)で、幼児・小・中学生を対象とした多様な講座を行っています。
【実施講座】国語、社会、算数、数学、理科、英語、英会話、そろばん、合唱
・夏・冬休み特別講座
夏・冬休みの長期休業中、中学校3年生を対象とした受験対策講座を行って
います。教科は、国語、数学、英語の3教科です。
(基礎・応用コースの選択制)
・寺子屋昭和館・プラチナ館・戴星堂
月~金曜日(水曜日を除く)に開講しています。 ※長期休業中は除く
各会場(勤労青少年ホーム2階、福祉事務所プラチナ支所、戴星学園)で小学
生4~6年生を対象とした放課後学習支援を行います。(16:00 ~ 17:50)
・中学校水曜日講座(数学・英語)
水曜日をノー部活ディとし毎週水曜日中1・2年生を対象に実施
●『わくわく体験活動』事業
「学びの 21 世紀塾」の取り組みの一環
として、中央公民館・真玉公民館・香々地
公民館及び各地区公民館を拠点に、小学生
を対象とした各種の体験活動を実施してい
ます。
伝統文化からスポーツレクリエーション
まで、地域の特性を生かした“わくわく”
いっぱいの多彩なプログラムとなってお
り、「自ら考えること」「協力して工夫する
こと」を通し、子どもたちの自主性や創造性、社会性を育んでいます。
実施にあたっては、指導者やお世話役として多くの地域ボランティアにご協力
いただいており、子どもたちと地域の方との交流の場にもなっています。
- 13 -
○活動期間
毎年5月~2月
○活動場所
中央公民館及び各地区公民館、高田小学校(太鼓教室)
○対 象 者
全児童(各公民館区)
○協 力 者
地域住民及び社会教育団体等
(食生活改善推進協議会、青少年健全育成協議会、老人クラブ、各育成会等)
主な活動内容事例(平成 25 年度)
【伝統芸術文化活動】
太鼓、お囃子、茶道、生け花、歌舞伎、史跡めぐり、ふるさとカルタ遊び、
案山子つくり
【環境教育活動】
地域清掃活動、花壇・植栽
【ものづくり活動】
木工教室、折り紙、紙鉄砲作り、竹細工、ポップアップカード作り、七夕か
ざり作り、陶芸、デコレーション磁石作り、プラ板キーホルダー作り、昔のお
もちゃ作り、粘土教室、など
【スポーツ活動】
スポーツチャンバラ、ボート、スマイルボウリング、スカイク ロス、ソフ
トサッカー、カヌー教室、卓球、ウォーキングなど
【趣味教養・文化活動】
ペルセウス流星群鑑賞会、ドミノ倒し、ふるさと探訪、ホタル観賞、
e-KAMISHIBAI(APU 留学生との交流)、など
【家庭教育活動】
料理教室、お菓子・パン作り、豆腐作り体験、そば打ち
【農業体験活動】
さつま芋苗植え、さつま芋収穫
【職業体験・社会体験活動】
社会見学(CATV スタジオ見学)
■「ステップアップスクール」 平成 23 年度~
平成23年度からは「宿泊体験スクール」をリニューアルし、市内全小学校の
6年生対象の「ステップアップスクール」として実施しています。学校の長期休
業(冬休み)を利用し、香々地青少年の家でメディアやデジタルツールから離れ
た3泊4日の共同生活を行います。
学校や家庭とは異なる環境での体験活動を通して、子どもたちが五感を働かせ
て意欲的に取り組める学びの場を提供します。共同生活・集団活動に参加するこ
とにより、子どもたちの持つ豊かな感性を磨き、意欲的・主体的に物事を考え、
取り組む力を養うことを目指します。
また、大人のスタッフや新たに出会う同年齢の児童との交流の中で、さわやか
なあいさつを基本とするコミュニケーション能力を身につけると同時に、新たな
環境へ適応する力や集団(社会)の一員としての規範意識を育みます。
普段とは異なる環境の中での新たな学びや新たなつながりを通して、目前の中
- 14 -
学校進学という新しいステージ、そしてさらにその先にある各々の未来を、たく
ましく生きるための豊かで柔軟な人間性の育成を目指します。
●『のびのび放課後活動』事業
子どもたちの健やかな体づくり、そして
競技力の向上を目指し、次の登録団体にさ
まざまな支援を実施しています。
【 登録団体 】(3 1 団体)
野球9団体、バレー4団体、剣道2団体、
ソフトテニス2団体、バスケット、少林
寺拳法、硬式テニスなど
★事業決算額
平成25年度
講師謝礼、教材費、事務費等総支出
・・・15,953,599円
(ウ)昭和の町
観光施設の視察を目的とし
たが移動時に通過するだけの
視察となった。(夕方6時以
降は、ほとんどの店は閉店。
また総合施設は9時以降の開
店のため施設の外観のみの見
学・視察となった)
この町の商店街が最後に元
気だった昭和 30 年代の賑わ
いを蘇らせようという願いを
こめて平成 13 年に着手した町づくりです。
「昭和の町」には、昭和 10 年前後に米蔵として建てられた旧高田農業倉庫を改
築した「昭和ロマン蔵」と、昭和の再生をめざす「昭和の店」が点々と立ち並ぶ
商店街がある。
豊後高田市の商店街は、江戸時代から
明治、大正、昭和の 30 年代にかけて国
東半島一の賑やかな「お町」として栄え
ていました。
昭和 30 年代は、貧しく不便だったけ
れど、明るい未来を信じ、隣近所が肩を
寄せあい、助けあいながら生きていた。
”昭和ロマン蔵”の建物は、明治から
昭和にかけて大分県きっての大金持ちと
いわれた”野村財閥”が昭和 10 年前後
に米蔵として建てた旧高田農業倉庫です。
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”昭和の町”では、この昭和の米蔵を”昭和ロマン蔵”と名づけ、平成 14
年に駄菓子屋の夢博物館、平成 18 年
に旬彩南蔵、平成 19 年に昭和の夢町 3
丁目館と、次々に昭和のお宝を詰めこ
んだ施設を開館している。
まだ開店していない時間帯、失礼し
て蔵の中心部からバス停に向かった。
ウ 所 見
豊前高田市は、(株)宝島社『田舎
暮らしの本(2015 年2月号)』(平成 26
年 12 月 29 日発売)の特集企画・第 3
回日本「住みたい田舎」ベストランキ
ングで、本市が全国第 3 位に選ばれました。
※前々回の「全国第 1 位」、前回の「全国第 3
位」に引き続き、全国初となる 3 年連続
ベスト 3 に選ばれました。
今後もこうした評価を励みに、「住んでみた
い、夢の持てるまちづくり」に全力で取り組
むという。
豊後高田市は、平成17年3月31日の合
併以来、市民の誰もが将来に向けて夢のもて
る、「市民一人ひとりの夢のあるまち 豊後高
田」を基本理念に、地域資源を最大限に活用し、活気あふれる魅力的なまちを目
指して各種施策を進めいる。
市長は、“今”、これまで築いてきたまちづくりの理念を基に、将来を見据え、
「夢をかたちに 未来に光り続けるまち」へとさらなる進化を遂げていこうとし
ている。
「夢をかたちに」は、これまで描いてきた
夢を実現するまちづくりの“総仕上げ”を、
「未
来に光り続けるまち」を目指している。
その根幹を成すものは、最重点施策である
「人口3万人構想」である。
定住促進住宅団地の整備、婚活事業や空き
家バンクの充実、住宅整備など若者を呼び込
むための多彩な支援を進めると同時に、全国
で注目を集める「学びの 21 世紀塾」等の教育、
子育て施策を推進し、安心して子どもを産み、育てやすい環境基盤を強化してい
る。
「学びの21世紀塾」事業については、将来を担う子どもたちが、「将来もぜひ
とも住みたい・暮らしたい」と思えるまちづくりに向け、『千年のロマンと自然が
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奏でる交流と文化のまち』の創造をめざし、「市民一人ひとり夢のあるまち豊後高
田」を合言葉に、一丸となっての推進にうらやましくも感じました。
市内の学校において子どもたちは、学習・スポーツ面で素晴らしい成果を上げ
ており、当塾を大いに役立て学ぶ喜びや伸びる実感を持ち、このまちを誇りに思
う子どもの育成につないでいくようで他市ではあるが将来がたのしみである。、
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所 見
今年度第2回目の会派視察。
当初から計画していた、九州地区先進地視察であった。
(1)豊前市
震災当初から多大な支援を頂き感謝のお礼を含めての視察であった。支援の中での
交流が実り、昨年8月22日には災害協定を結ぶまでになった。
議会への表敬と意見交換では、お互いの活動の参考となる点についての話すことが
できた。緊急な問題として、殻牡蠣4トンの要望が有り、早急に手立てと市や県議、
宮戸漁協への働きかけを試みたが、送る直前貝毒の被害が表面化し残念ながら実現し
なかった。
また、先日、子供の殺人事件なども勃発し議会・執行部とも対応に追われていたな
ど悲しい事件も身近に観ぜられた。
「空き家対策」については、人口減の歯止めとふるさとの再生・発展への努力は本
誌の職員も見習う必要がある。
職員や商工会などの交流も盛んになっている今日、施策の方向性や手法など職員同
士の交流が必要である。
被災以降、豊前市からは、少ない職員の中から1名の自治体派遣職員がいる。関連
事業の精査をしながら今後につなげられるよう今後議員活動の資としたい。
(2)豊後高田市
第 3 回日本「住みたい田舎」ベストランキングで全国 3 位に! ~全国初 3 年連続ベ
スト 3 達成~の街。
市民の誰もが将来に向けて夢のもてる、
「市民一人ひとりの夢のあるまち 豊後高田」
を基本理念に、地域資源を最大限に活用し、活気あふれる魅力的なまちを目指して各
種施策を進めている。能動的な市政執行は未来に光を灯し、夢を実現使用する気概が
見られた。
空き家対策や人口流失のための施策のみならずいかにして若者を呼び寄せあるいは
生活のしやすいまちとして3万人達成するためにはどうすべきかを念頭に置きながら
の施策の執行に当たっている。
東松島市では、被災したとはいえ発想の相違が市民の生活環境整備への意気込みが
違う。
教育問題に着目した今回の豊後高田市の「学びの21世紀塾」事業については東松
島市では、当分発想できない事業と考えられる。
市長の教育に期待する事業施策の積極性、教育委員会の実行可能性への検討を含み、
今後の会派活動・議員活動の資とし学力向上のみならず、子供の発達過程に伴う市の
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宝、将来への人材育成の第一歩としての施策のあり方などについて十分提案し続ける
必要がある。
以上
平成27年3月5日記
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