資料1〜5(PDF 3.5MB)

隅田川ルネサンス推進協議会専門委員会の検討状況等について
資料 1
平成24年度第1回隅田川ルネサンス推進協議会(9月10日)
隅田川ルネサンスの取組の方向性について、以下の事項を決定
(1)3つの特定テーマの設定
①川めぐりを楽しむための船上のサービスの充実
②隅田川沿いの賑わい創出に向けた飲食店の多様な展開
③「あかり」を活用した夜間景観のイメージアップ
(2)メディア戦略の推進
①PR活動の展開(ロゴマークの活用等)
②ホームページの充実
H24
9月∼
12月
平成24年度第1回隅田川ルネサンス推進協議会専門委員会(11月13日)
「あかり」を活用した夜間景観のイメージアップに関して、LPA(ライティング プランナーズ アソシエーツ)の
面出代表より、他地域の取組事例等についてご講演
メディア戦略の進め方に関して、ロゴマーク案の公募、ホームページのリニューアルについて審議
特定テーマに関する検討の進め方について審議
水上バスによる夜の隅田川視察を開催(12月12日)
陣内委員長、中野委員、今村委員、LPAの面出代表
ほか、都・各区等の関係者46名が参加
ロゴマーク案を公募(12月14日∼2月28日)
12月14日に東京都より記者発表
「2020年の東京」へのアクションプログラム2013
を公表【東京都】(1月18日)
テレビ番組「小山薫堂 東京会議」において、ロゴマ
ーク公募企画を放映(12月15日、22日)
重点事業「水と緑のめぐる豊かな都市空間の創出」にお
いて、「隅田川ルネサンスの展開」を位置づけ
平成24年度第2回隅田川ルネサンス推進協議会専門委員会(2月6日)
中野委員より「水辺景観など川を軸としたまちづくり」についてご講演
LPAの面出代表より、隅田川における「あかり」の将来イメージ(案)についてご説明
H25
1月∼
3月
メディア戦略に関する取組の進捗状況について報告
平成24年度第2回隅田川ルネサンス推進協議会(2月12日)
専門委員会における検討状況報告
ロゴマークの決定(3月)
一次選考及び最終選考(応募者によるプレゼンテーション
を含む)を経て、最優秀作品を決定
ホームページのリニューアル(3月)
隅田川の賑わい創出に向けた取組の充実・強化
「あかり」の将来イメージ(案)を踏まえた、具体
的な整備のあり方等を検討する
画面デザインを更新、民間の活動団体による取組事例紹介
などを新規掲載
その他の特定テーマに関する推進施策の具体化を図る
H25
4月∼
メディア戦略の推進
ロゴマークを各種イベント等に活用し、隅田川ルネサンス
のPRとブランド力の向上を図る
新しいホームページで、より訴求力の高い情報を発信する
資料 2
隅田川ルネッサンス推進協議会 20130212 資料
― 「水辺景観など川を軸としたまちづくりについて」―
中野 恒明
本稿は「都市環境デザインのすすめ」,学芸出版社,2012 年 5 月、第5章抜粋版
<水辺空間の回復-都市の癒しの空間>
1. 水辺再生への期待
都市における水辺は永らくの間不幸
な立場に置かれてきた。産業革命期以降、
水辺には多くの工場が立地し、それによ
ってもたらされた水質汚濁、そして自動
車社会の進展で物流のために川や海沿
いに、またその上空にも道路が造られる
など、市民は自然の水辺から遠ざけられ
ていった。その結果、一部の小河川は覆
蓋され、下水路と化し、また多くの水面
は柵で仕切られるなど、都市の生活には
縁遠い存在とされてきた。それが「環境
の時代」を迎えつつあるなかで、復権を
遂げつつある。
今や世界の都市は水辺空間の再生に
動き出していると言っても良い。その再
生プロジェクトは都市環境デザインの
大きな柱となりつつある。その萌芽はア
メリカ・サンアントニオのパセオ・デ
ル・リオが改修された 1960∼70 年代で
あり、それが数十年の月日を経た今、世
界のトレンドとなりつつある。ここに水
辺再生の期待が込められてきた幾つか
の事例を紹介したい。
(1)水辺と市街地を隔てる道路の地下化・
覆蓋化・撤去
◆ドイツ・ケルンのライン川沿い道路の地
下化プロジェクト
1980 年代から河川と市街地を隔てて
いた幹線道路を地下化や迂回させる事
業が着々と進められていく。たとえばド
イツ・ケルンのライン河岸沿いで 1982
年に完成した幹線道路の地下化プロジ
ェクトが有名である。上部は公園となり、
川を中心に西側に半月状に広がる中心
市街は東側がライン川に接し、市内の歩
行者区域がそのまま川沿いの公園・遊歩
道につながり、かつてのように水際は市
民に開放された。今では遊覧船乗り場も
含め、市民の憩いの場となっている。
◆サンフランシスコ・エンバカデロ・フリー
ウェイの撤去
また西海岸のサンフランシスコで
1989 年の大地震(ロマ・プリータ地震)で倒
壊した港湾フェリーターミナル地区の
高速道路(エンバカデロ・フリーウェイ=高
架構造)の再建を断念し、撤去したうえで
遊歩道整備を行っている。それに関連し
て歴史的なフェリービル(1989 年築)の保
存改修が行われ、かつて高架道路が走っ
ていた空間は広場となり、新たな魅力ス
ポットとなっている。
◆ポートランドのウィラメット川沿いのウォ
ーターフロント公園
もう一つ忘れてならないのが、同じく
アメリカ西海岸のポートランドのウィ
ラメット川沿いのハーバー・ドライブと
呼ばれる6車線の高速道路(インターステ
イト5号線)の事例である。この道路の機
能を対岸に移し、一般道路に格下げ縮小
し、川までの一帯を広大なウォーターフ
ロント公園として整備した。1977 年のこ
写真5‐0:再生されたソウルの清渓川の風景
とであった。その後順次、水辺の公園は
南北に拡大され、北は歴史的土木遺産の
可動橋、中央部に噴水(サーモン・ストリ
ート・ファウンテン)
、芝生広場、南は河川
マリーナ周辺までの延長3㎞にも及び、
その遊歩道はさらにリバーフロント再
開発地区まで続いている。ほぼ完成を見
た 1984 年、公園の名は高速道路の移設
に尽力した当時の州知事の名を付けて
写真5‐1:ケルンのライン河岸沿いに整備され
た遊歩道。ここを走っていた幹線道路の地下化
が1982年に完成
トム・マッコール・ウォーター・フロン
ト公園(Tom McCall Waterfront Park)と命
名されている。
◆アメリカ国内の川沿いの高速道路地下
化プロジェクトの進行
実は川沿いに造られた高速道路の撤
去運動は自動車社会の本場アメリカに
おいてはいち早く 1970 年代から進めら
れてきた。その最も有名な事例がボスト
ンのセントラル・アーテリー地下化計画
であり、実現には 40 年近くの歳月を要
写真5‐2:サンフランシスコのエンバカデロ・フ
ェリーターミナル
している。その反響を受けて各地で同様
のプロジェクトが検討されている。例え
ば、フィラデルフィアのデラウェア川沿
い、シアトルのアラスカ高速道路の地下
化プロジェクトなども進行中と聞く。こ
のように、市街地の水辺へのパブリッ
ク・アクセスを向上させ、緑地や様々な
施設そしてウォーターフロント住宅な
どの誘導など、積極的な市民利用を推進
する方向に明らかに切り替わりつつあ
る。
- 1 -
写真5‐4:ポートランドのトム・マッコール・ウォ
ーターフロント公園。設計はロバート・ムラセ
(2) 自動車社会の負の遺産解消
(3)河川・運河地帯の賑い復活
◆ソウル清渓川(チョンゲチョン)復元化事
◆川沿いのリバーマーケットやリバー
業
カフェ、リバーウォーク
一方の川の世界での一大変革の事例
一方、近年の傾向だが、アメリカなど
が、隣国・韓国の首都・ソウルに実現し
でかつての開拓時代を髣髴する川沿い
た。車社会の利便性に浸り、永らく都市
のリバーマーケットやリバーカフェが
内しかも河川上空に高速道路を受け入
水辺の時代の象徴としてか、注目されて
れてきた私たちに衝撃を与えた河川復
いる。ミシシッピ川の流域の中部のセン
元工事、ソウル市の中心部を流れる清渓
トルイス、カンザスシテイ、中北部のミ
川復元事業の完成は 2005 年の 9 月末の
ネアポリスは、舟運による物資輸送と陸
ことであった。1930 年代から 70 年代に
路との交点に都市を発達させてきた。そ
かけて覆蓋暗渠化され、上部に造られた
の往時の街並みや粉引き工場などの歴
高速道路が撤去され、川が約半世紀ぶり
史遺産を活かした水辺再生、そして新た
に復元されたのである。
な集合住宅建設、プロムナード整備など
その復元計画は 2002 年のソウル市長選
も進められ、水辺に新たな息吹が吹き込
で立候補した李明博氏(イ・ミョンバク、
まれつつあるようだ。
後に韓国大統領)が公約に掲げ、当選した
またアメリカ中北部の拠点都市、シカ
ことを期に始まり、基本構想の提示と市
ゴではシカゴ川沿いの再生計画が 1998
民への説明を含め約 3 年というスピード
年からスタートし、上中流域の自然と水
で完成した。新市長が掲げたその目標は、
質の保全、都市周辺部の工場等の土地利
①安全→老朽化した高架道路や覆蓋道
用転換・緑地や住宅建設、下流の港湾区
路の安全問題の解消②環境→人と自然
域の倉庫等のリノベーションと集合住
が中心となる環境にやさしい街づくり、
宅建設、それに全線を通しての水辺遊歩
③文化→歴史と文化の回復と、清溪川を
道整備を各整備プロセスの中で義務付
ソウルの代表的な文化観光資源として
け、随所に船着き場が設けられて行った。
活用、④産業→都心の老巧化した地域の
とりわけ下流域の都心部では、建物の足
都心経済活性化を導く、の 4 項目で、
「21
元にはショップやカフェがつくられ、ま
世紀文化環境都市ソウル」を目指すもの
た橋のライトアップが行われるなど、水
であった。その成功は全世界に報道され、
辺の楽しさが格段と向上している。
その成果は高く称賛され、数々の国際的
◆川沿いのプラージュ
な賞を受賞した。この撤去復元計画の発
フランス・パリのセーヌ川、ここは右
端は地元に暮らす市民・学識者たちから
岸の高水敷の一部に幹線道路が走るが、
の提案で、新聞連載掲載によってその輪
その道路も夏のバカンスシーズン約1
を広げていった。それが市長選の公約に
か月間交通閉鎖され、プラージュ(砂浜の
取り込まれたのであった。それは都市政
意味)のイベントが開催される。これは
策の一大変革の象徴とも言える。
2002 年から始まり、今では対岸の左岸側
今ではソウルの新名所となり、川辺に
も含め複数の会場が設けられ、閉鎖され
涼む多くの市民や観光客の姿がある。周
た道路空間にはプランターに植えられ
囲の環境は格段に向上した。その意味で
たヤシの並木が造られ、水辺の欄干には
は都市の活性化に一役買っていると言
バナーポールが架けられ、その雰囲気を
っても良い。実は新市長誕生を契機にこ
演出している。護岸側には砂浜が敷き詰
れまでのソウル市の都市交通計画を根
められ、ウッドデッキにカラフルなビー
本的に改め、
「公共交通を優先し、環境
チパラソル、ビーチチェア、一部には芝
面や歩行者対策を重視する」とした大胆
生が張られ、水面にはフロート式の仮設
な政策転換が行われた。その内容は、都
心への流入交通量を抑えるためのパー
クアンドライドのための駐車場確保、自
動車から公共交通へのモーダルシフト、
つまり主要道路の車道を削り設置され
たバス専用レーンとバス網再編、地下鉄
と鉄道との連携、そして歩行者環境整備
の推進であった。ソウルは川の復元を期
に、一挙に環境都市へと大変身したと言
ってもよいだろう。
図5‐1:シカゴ川都心部区域整備計画図
- 2 -
写真5‐5:復元された清渓川で遊ぶ子どもたち
写真5‐6:新たに整備されたソウル市庁舎前の
歩行者広場、数年前までは自動車で満ち溢れる
交差点であった。
写真5‐7:シカゴ川の遊覧船から見る川沿いの
再開発状況
写真5‐8:シカゴ川のリバーウォークの整備が
着々と進行している
写真5‐9:シカゴ川河口部のリバーウォーク、周
囲にはオフィス・集合住宅などが立地する
ールも設置される。随所で市民が水着で
◆わが国の水辺をめぐる話題
砂浜に寝転がり、またデッキで休む。そ
わが国では首都東京の日本橋川上空
して読書や日焼けを楽しむ。カフェやキ
の首都高速道路の撤去が時の首相の一
オスク、屋台、文庫本貸し出しなどの出
声で動き出し、川筋の再生構想などの具
店もある。所々に水の霧状シャワーが噴
体化に向けて検討が進められている。大
出し、子どもたちのはしゃぐ姿、護岸の
阪では土佐堀川の川の駅や道頓堀川遊
一部はフリークライミング体験場にな
歩道「とんぼりリバーウォーク」
、水辺
る。一方の水面では手漕ぎボート、カヌ
のリバーカフェ、大阪川床(北浜テラス)、
ー、そして川に浮かぶレストランも営
そして水辺ウォークやクルーズなど「水
業する。ちなみに手漕ぎボートは 1895
辺のまち再生プロジェクト」が大きく盛
年以来セーヌ川では禁止されて来たが、
り上がっている。それに触発されたかの
この時だけは認められるようになった
ように東京においても「隅田川ルネッサ
と言う。多くの市民が利用するなど、パ
ンス」の地元市民を巻き込んだ活動が積
リの夏の風物詩として定着した。
極的に行われており、東京スカイツリー
この動きは今やミラノ(イタリア)やブ
のオープンの刺激も含め従来からの納
リュッセル(ベルギー)、他の都市にも伝
涼花火に加え、隅田川版川床や仮設芝居
播したと言う。オーストリアの首都ウイ
小屋の設置、遊覧船の運航などが着々と
ーンのドナウ運河でも 2010 年に見かけ
準備されつつある。
たことがある。
◆運河地帯の復権
写真5‐13:パリのサンマルタン運河の閘門と歩
道橋
このようにわが国の河川行政もこの
30 年あまりの間に、治水一辺倒から利水、
また最近注目されているサンマルタ
親水へと大きく舵を切った。その先鞭を
ン運河はセーヌ川から幾つかの閘門を
付けたとされるのが、広島市太田川の基
介して北東部の工場地帯へ物資を運ぶ
町親水護岸の1979(昭和54)年に完成した
べくナポレオン一世の時代に開削され
修景整備である。当時の東京工業大学・
た運河だが、鉄道や道路網の発達ととも
中村良夫教授の指導によるわが国の景
に廃れ、周囲の工場も幾つか閉鎖されて
観デザインの草分け的存在であり、全国
いった。ここでも 1970 年代に高速道路
の注目を集めた。それ以後の広島は水辺
計画が立てられたものの、結果としてこ
の活用運動に力を入れ、1990(平成2)年
の運河は保存された経緯がある。これが
には、市、県、国、市民等による水辺整
幸いし、今では地価の安さを背景にし、
備の指針となる「水の都整備構想」を発
多くの芸術家やファッションデザイナ
表し、水辺遊歩道や緑地、船着場等の整
ーのアトリエ兼住居などが立地し、運河
備、遊覧船の運航など水辺の市民開放が
沿い一帯がパリで最もトレンデイな街
積極的に進められていく。それは水辺の
として注目されるようになってきてい
カフェの社会実験に、そして後に国の河
る。
川法準用規則の改正につながり、今では
同様に隣国の英国ロンドンでは産業
市内数か所に常設の水辺カフェ・レスト
革命期の工業化を支えたリージェント
ランが設けられている。この流れは国内
運河がある。ここも閘門によってテムズ
の水辺活用に向けて大きな刺激となり、
川と結ばれているが、こちらもパリのサ
前掲の大阪。東京をはじめ各地で同様の
ンマルタン運河と同じように注目され、
水辺活用への大きなうねりとなりつつ
今やリトルベニスやカムデンロック周
ある。
辺など、周囲には新しい集合住宅やソー
写真5‐11:パリ(フランス)のセーヌ川のプラー
ジュ風景
写真5‐14:パリ・サンマルタン運河の上流・ラ・ヴ
ィレット周辺
写真5‐15:ロンドンのリージェント運河リトルベニス
一方の港湾では 1982(昭和 57)年の小
ホーなども立地し、先端的なデザイナー、
樽運河の保存、遊歩道整備に代表される
クリエイターたちのアトリエなどが集
ように、各地でポートルネサンス計画等
積しつつある。
での水辺の環境整備が進められた経緯
また歴史的街並みの再生で紹介した
がある。近年の新しい試みとしては
チェスター市のチェスター運河、これも
2009(平成 17)年に東京都の「運河ルネッ
産業革命期の工業化を永年支えてきた
サンス」の一環として天王洲運河水面に
運河だが、近年ではかつてのレンガ造の
おける水上レストランの営業が始めら
工場も新たなオフィスや集合住宅、足元
れたように、各地でより積極的な水辺開
はカフェ等にコンバージョンされ、遊覧
放が進められつつある。その意味では今
船が走るなど水辺の環境は大きく変化
後が楽しみな世界であることは言うま
している。
でもない。
- 3 -
写真5‐18:広島の京橋川のリバーカフェ風景
写真5‐19:大阪のとんぼりリバーウォーク(道頓堀
川遊歩道)
3.河川・運河の親水空間整備
(1)リヨンのローヌ川・ギョティエー
ル・テラス
(フランス)
しかし 20 世紀以降の港湾機能の近代
化、鉄道の発達、自動車の普及の中で、
時代に取り残されたのが、歴史的港湾で
フランス第二の都市圏リヨン、広域行
あったグラスレイ周辺であった。1960 年
政体人口は 165 万人規模(市人口・約 45
代になるとかつての荷役で賑わった川
万人)である。この街はソーヌ川とロー
岸は車で占拠され、水も汚れ、ギルドハ
ヌ川の合流部に成立した歴史都市で、川
ウス群は空き家同然の状態が続いてい
を境にして三様の異なった顔をのぞか
た。その水質浄化計画も含む再生構想が
せる。ベルクール広場を中心とした両川
スタートするのが 1970 年代以降、そし
に挟まれた界隈はリヨン一の繁華街、ソ
て水辺の本格的な環境整備が 1990 年代
ーヌの西側は歴史のある街で、古代ロー
に動き出す。歴史地区一帯約 35ha が完
マ時代からルネッサンス時代の建物が
全歩行者区域に指定され、河岸の環境整
いまに息づく旧市街、ローヌの東側はT
備、歴史的なギルドハウスの修復が始ま
GV駅のある新しいビジネス街である。
るのであった。
その新市街のローヌ川右岸のギョテ
2005 年頃にはその整備がほぼ完了し、
イエール橋の南北の橋詰部分、リヨンを
見違えるほどの風景に変身した。河岸の
代表するテット・ドール公園(Parc de la
中世からの石畳、物揚場、階段状の石の
Tête d Or)とガーランド公園(Parc de
護岸が修復され、歴史的な港の風景が復
Gerland)に至る延長5㎞のローヌ左岸の
元した。広場のベンチやフラワーポット
歩行者軸の中心的な施設として、階段テ
付きの街灯などが置かれ、水面には遊覧
ラスの護岸と徒渉池の水面で構成され
船や水上ボートが走り、河岸には多くの
る実に素晴らしい水辺空間が出現した。
若者や老人たち、そして観光客が佇んで
この橋詰めからは川向うの中心市街を
いる。ここは日曜日には護岸の広場で花
一望でき、その階段テラスの中腹には日
市や蚤の市も開催され、そして 7 月のゲ
向ぼっこする老人や若者の姿、下面には
ント祭(De Gentse Feesten)、8 月のレイエ
水の張られた徒渉池で水遊びする子供
祭には盛大な催し物が繰り広げられる。
たち、それを見守る母親たち、ローラー
夏の夜間にはライトアップされ、運河に
ブレードで遊ぶ少年たちの活き活きし
浮かび上がる幻想的な街並みが多くの
た風景がある。つい数年前までは単なる
人びとを惹き付けている。
河川敷の駐車場であったと言う。まさに
(3)アヌシーのティウー運河
写真5‐34:川沿いの遊歩道
写真5‐38:対岸から見たテラス
写真5‐39::ゲントのレイエ川グラスレイの水辺空間
には多くの人が集まる
(フランス)
環境デザインの勝利と言うべき水辺の
景観整備の事例と言ってもよい。
写真5‐33:リヨンのローヌ川・ギョティエール・テラス
の全景
フランスとは言っても、スイス国境に
近いアルプスの麓、標高 448mの約 5 万
(2)ゲントのレイエ川・グラスレイ
人(広域圏人口:約 16 万人)の小さな町、ア
(ベルギー)
ヌシー湖には白鳥が戯れ、湖面の水には
こちらも私が久々に心地良さを感じ
アルプスの山々が影を落とす。
「サヴォ
た都市の水辺の一つ、ベルギーのゲン
イアのベニス」とも呼ばれるように運河
ト・グラスレイとコーンレイである。人
と街並みの美しさが知られている。
口約 25 万人、西フランダース地方の中
その湖水が流れるティウー運河
核都市ゲントはベルギーの首都ブリュ
(仏:Canard du Thiou)、これが中世の時代
ッセルの北西 55 ㎞、大西洋に臨むブル
から水を水車で動力に変え、精密機械な
ージュとのほぼ中間に位置し、古くから
どの様々な産業を成立させてきた。1870
河川港として栄え、中世の時代、織物産
年代には運河の水位調節技術によって
業と交易ギルドを中心とする自由都市
アルプスの麓まで船の航行を可能にし、
として重要な特権を獲得してきた。
この街に大きな富をもたらし、現在2つ
グラスレイはその中心市街の歴史的
の運河(ティウー運河とヴァッセ運河)に挟
地区にある。16 世紀頃はパリに次ぐ勢力
まれた中洲のようなところに成立した
を有し、北方ルネサンス芸術の拠点都市
美しい街並みは、その成果でもある。
でもあった。その繁栄の港の地、レイエ
「サヴォイアの宝石」と称えられるア
川東岸はグラスレイ(Graslei‐香草河岸)
ヌシー湖の透明度は、平均 7∼8mで、季
と呼ばれ、西岸はコーレンレイ(Korenlei
節と場所によっては 12mに達するなど
‐穀物河岸)と呼ばれる。その両岸にギル
欧州一の水質を誇る。しかし、この美し
ドハウスが建ち並び、周囲には多くの歴
いこの湖は 1900 年代には周囲の住宅や
史的建造物がある。
- 4 -
写真5‐41:水辺に設けられたカフェの賑い
写真5‐46:ティウー運河と美しい街並み
写真5‐48:運河沿
いのオープンカフ
ェ風景
工場、ホテルなどの排水が流入し水質が
1999(平成 11)年に制定された「水憲法」
悪化していた。それに住民たちが立ち上
―柳川市掘割を守り育てる条例―は市
がり、アヌシー市と周辺市町村が集まり、
内すべての堀割を対象にした基本条例
アヌシー湖市町村協議会が発足(1957 年)
、
であり、水質環境保全、環境教育の復興
フランス初の湖の水質保全運動が始ま
といったことが盛り込まれ、全国的にも
った。その成果が延長 450 ㎞もの下水管
知られている。
路網で、現在汚水は湖には一切流れ込ま
◆松江・堀川の復活
ないようになっている。
山陰の城下町で水郷都市としても知
そして運河沿いの歩道も整備されて
られる松江市(島根県)では、宍道湖から
きた。中世からの佇まいの石畳を修復し、
中海に注ぐ堀川が江戸期には舟運の中
歩きやすい歩道とし、鋳鉄製の欄干には
継地となり、大いに繁栄してきた。それ
花を飾り、ところどころに水面に下りる
が明治以降の鉄道と道路網の発達と、埋
階段や小広場、橋などが設けられている。
立てや塩害対策のための仮締め切り堰
運河沿いの道筋には色とりどりの季
によって、水の流れを喪失し、都市化に
節の花が飾られ、しかも古い町並みを改
伴う生活排水・工場排水によって水質汚
造した様々なショップが立ち並び、行き
濁が進行し、1960 年代には悪臭が漂い、
交う人々の姿も風景の中に実に旨く溶
酸欠で魚が死滅するほどであった。
けこんでいる。また運河沿いの建物のデ
その中で1965(昭和40)年に埋立てにつ
ザインコントロールもなされるなど、景
いての議論が起こるも、市民の反対運動
観にもきめ細かい配慮がなされている。
等を経て、それは回避され、1970 年代に
その活動からアヌシー市は 1972 年の
は公共下水道整備、ヘドロの浚渫、宍道
欧州自然保護賞、1983 年の国連環境保護
写真5‐49:柳川の掘割水路。埋立てを回避し、今
では手漕ぎの舟が観光の目玉となっている。
写真5‐50:松江の堀川、ここにも高水敷の遊歩道と
舟着場が整備された。向うに見えるのは旧日銀のカ
ラコロ工房
湖の湖水の導水がスタートした。
全欧州プログラムで金メダルを受賞し
また市民の「よみがえる堀川の会」活
た。またフランス国内の 花の町コンク
動が 1980(昭和 55)年に発足、市民団体に
ール で最優秀賞を連続受賞している。
よるボートや錦鯉放流などのイベント
ここも訪問して頂きたい水辺都市の一
も開催された。市も 1994(平成 6)年に水
つに他ならない。
環境改善緊急行動計画(清流ルネッサンス
写真5‐52:近江八幡の八幡堀。再生した歴史的水
路に舟が浮かぶ。
21)を策定し、水質浄化へのより積極的
(4)国内事例―水質浄化と舟運復活
もう一度国内に話を戻そう。水質浄化
と水辺再生、そして地元NPOなどの運
な取り組みと同時に、堀川周辺の護岸、
がえる八幡堀」の保存修景計画、自主清
親水テラス等の整備、周辺商店街の再整
掃活動などを経て、八幡堀改修促進協議
備などを行った。
会の結成、そして堀の浚渫・護岸整備事
営する遊覧船が始まるなど、水辺を楽し
こうした地域住民と行政の努力によ
業へと市民の運動が実を結ぶ。その内容
むことが徐々にではあるが定着しつつ
って水質も改善され、1997(平成9)年に
は、堀とその周囲の蔵や街並みの修景、
ある。その結果が水辺の遊覧船や船下り
は遊覧船の運航が実現した。遊覧船に乗
そして水際にはアヤメなどが植えられ、
などの復活であり、それが観光の目玉と
った観光客が川からまちを見るという
堀沿いの石畳の遊歩道、サクラ並木や低
して地域活性化に寄与する例が増えて
視線を意識し、川沿いの住宅の修景や花
木植栽などの緑化である。
いる。幾つか紹介しておこう。
壇の設置が住民によって行われている。
◆水郷・柳川の掘割再生
今では「ぐるっと松江堀川めぐり」の遊
前場の跡の復元整備も行われている。近
九州福岡の水郷・柳川は今では掘割水路
覧船は 40 隻が稼働し、多くの観光客が
江八幡市は景観法の景観地区第1号の
そして下流の明治橋側では荷上場、舟
(クリーク)の街として知られるが、この
利用するなど、多大な経済効果を生み出
指定都市だが、市民の景観に関する意識
水路も 1970 年代には水質汚濁から水路
している。
を高めたのが、この歴史的な八幡堀の再
埋立て計画を行政が決定、それに一人の
◆近江八幡・八幡堀
生事業でもある。
職員が異を唱え、自ら水路清掃を行い、
豊臣秀次の時代に開削され、後の商人
◆水辺再生のトレンド
それを市民が応援したことから、計画の
町の発展を支えた近江八幡市(滋賀県)
撤回、水路浄化の本格化、そして水辺修
の八幡堀も同様の水質悪化から一時は
この 10 数年来各地で盛り上がってきて
景につながって行った。この経緯は宮崎
埋立てまで検討されていた。これも前述
いる。また各地で続々と新たな水辺の景
駿監督のドキュメンタリー映画「柳川掘
の柳川と同じく、
「堀は埋めた瞬間から
観デザインの事例が出来上がりつつあ
割物語」にも紹介され、全国的にも有名
後悔が始まる」と青年会議所のメンバー
る。一時蔑ろにされた水辺が再び脚光を
となり、川船も復活し、年間 100 万人も
や一部の市民が堀の浚渫と復元に向け
浴びる時代が到来しているような感が
の観光客が訪れるようになっている。
このように水辺再生に関する話題は、
た運動をスタートし、それが次第に大き
ある。これは世界のトレンドと言っても
また、この水環境の回復の成功が、後
な市民運動へと発展する。その結果、埋
よい。第一章に解説したように、水辺に
のわが国各地の河川に大きな影響を与
立て計画は見直され、歴史的遺構である
住む・憩う、今時代がその方向に向いて
えたことは言うまでもない。これも水辺
堀の復元・整備につながっていく。
いると言えるであろう。
再生の記念碑的な事例とも言えよう。
1973(昭和 48)年の青年会議所の「よみ
- 5 -
←写真5‐56:改
修前の護岸、
↓写真5‐57:改
修後の遊歩道
コラム:宍道湖岸公園・水の美術館前護岸の
環境デザイン(松江市)
松江市の宍道湖、水の美術館(県施設)の前
面に広がる湖岸、その間の公園用地の一体設
計の事例。プロポーザルを経て、基本・実施
設計のうち景観設計を担当。国の用地内だけ
でなく隣接する市有地の細長い公園(岸公園)
と美術館の建築敷地の一部を含め、緩い傾斜
の芝生護岸にする。その水際には根固め工も
含めた遊歩道をつくる。
写真5‐53::湖岸公園・水の美術館・全景
さらに遊歩道から湖面の間には自然に砂が
←写真5‐58:改
修前、↓写真5‐5
9:改修後の芝生
の土堤
堆積できるように、松杭と自然石の突堤を出
し、水の流れを緩くすることで、自然に砂が
堆積するのを待つ。これによる砂浜湖岸の復
元を目指した。遊歩道から水面との落差をな
図5‐5 計画断面
くし、転落防止柵を極力設けないためと、し
←写真5‐54:
松杭周りの堆積
砂
じみの産地であるための生態系保持を目的と
したものであった。
芝生上には彫刻も置かれ、宍道湖に沈む夕
日を見る休憩スポットとなり、あたかも美術
館用地が水際まで続くかのように、自由に散
策している。またここから見る宍道湖の自然
な風景は、観光ガイドブックにも紹介され、
また多くのアマチュア写真家の集まるところ
→写真5‐55:松
杭と石塊で造られ
た伝統的な突堤
ともなっている。
←写真5‐84:改
修前の 第一船
溜まり風景、
↓写真5‐85:改
修後の 第一船
溜まり
コラム:門司港レトロの環境デザイン(北九
州市)
九州最北端の港町・門司港、かつては国際
貿易港として賑わいを誇ったが、戦後の大陸
貿易の途絶、関門連絡船の廃止などで、寂れ
た街となっていたが、昭和の末、市の「北九
州ルネッサンス構想」の重点事業の一つとし
て「門司港レトロ」をキーワードとした再生
計画がスタートした。その基本的なテーマは、
写真5‐83:水際のパラソル下のテーブルに憩う人々
図5‐10:第
一船溜まり
周辺整備
計画平面
図
地区内に遺された歴史的建物等の保存、関門
海峡の景観の視点場づくり、水際の緑地やプ
ロムナード等の市民の憩いの場の整備であっ
た。当初、埋立て予定であった歴史的港湾第
一船溜まりの保全から始まり、臨港道路の見
←写真5‐86:親水
テラスの整備前、
↓写真5‐87:整備
後の親水テラスの
イベント風景
直しと歩行者専用橋のはね橋への変更、旧門
司税関などの建物改修、そして水辺を活かし
た環境デザインが行われた。
今では水際には遊歩道や親水広場、海峡を
眺める緑地など、多くの市民や来街者の憩う
場所が用意され、船溜まり沿いには民活によ
る門司港ホテルやショップ、歴史的建物を活
用したレストランなどがオープンしている。
その個々の環境改善事業は 20 年近くにわ
たって蓄積され、地域の大きな財産となり、
北部九州の観光地、そして住みたい街のリス
トに上がる地区に様変わりしてきた。
写真5‐88:旧門司税関、はね橋と
港湾緑地の親水テラス
- 6 -
写真5‐89:関門海峡を望む西
海岸緑地
写真5‐90:旧門司税関前の緑地
に集う若者たち
各エリアの具体的イメージ
① 賑わいエリア(浅草・向島周辺)
足元照明
行灯
樹木ライトアップ
植栽ライトアップ
水際植物ライトアップ
水中の蛍照明
高架ライトアップ
水面に映り込ませる光
©2013 Lighting Planners Associates Inc.
各エリアの具体的イメージ
② ヒストリックエリア(両国・柳橋周辺)
船舶照明
お迎え行灯
壁面間接照明
高欄行灯
水面に映り込ませる光
橋脚ライトアップ
壁画照明
©2013 Lighting Planners Associates Inc.
各エリアの具体的イメージ
③ ゲートエリア(勝鬨・佃周辺)
跳ね橋演出照明
樹木のライトアップ
手すり照明
ファニチャー照明
壁面間接照明
植栽照明
©2013 Lighting Planners Associates Inc.
隅田川らしい光を実現するエリア
各エリアの比較 Before/After
①賑わいエリア(浅草・向島周辺)
Before
After
Before
After
Before
After
②ヒストリックエリア(両国・柳橋周辺)
③ゲートエリア(勝鬨・佃周辺)
©2013 Lighting Planners Associates Inc.
「あかり」を活用した夜間景観のイメージアップ
資料3(参考)
専門委員会による夜の隅田川水上視察の報告について
1.日 時 平成24年12月12日(水) 17:00∼18:45
2.場 所 隅田川(視察コース別紙参照)
3.参加者 46名
陣内委員長、中野委員、今村委員、LPA面出代表、
中央区、台東区、墨田区、江東区、東京都公園協会、
東京都各局
委員からの主なコメント
○ 隅田川は、やはりまだまだ暗くて、楽しめる雰囲気で
はない。
○ 隅田川全体の計画というのも必要かもしれないが、明
らかに「あ、あそこ変わったな。すごく良くなったな」と言わ
れるモデルケースを、まず示すことが大切。
○共通のイメージを持つためにも、実験的にどこか一箇
所やってみて、周囲の人たちに伝えていくことが大事
「あかり」を活用した夜間景観のイメージアップ
視察コース
当日使用船舶 さくら号(水辺ライン)
旅客定員 140名
メディア戦略に関する取組の進捗状況(ロゴマーク)
○ 12月14日∼2月28日まで、ロゴマーク案の公募を実施
○ テレビ番組「小山薫堂 東京会議」と連携し、同番組において、公募の告知と合わせて、隅田川
ルネサンスの紹介企画(周辺のまち歩き、会議)を放映
1
公募の状況
(1) 記者発表等
 12月14日に東京都より、隅田川ルネサンス・ロゴマークの公募について記者発表
 都庁ツイッター及び知事本局ツイッターでも公募の告知を掲載
(2) テレビ放映
 BSフジ「小山薫堂 東京会議」においてテレビ放映(12月15日、22日)
 同番組ホームページでも公募の告知を掲載
(3) その他
 美術系大学等に公募のチラシを送付し、周知を依頼
2
今後の予定
 一次選考及び最終選考(応募者によるプレゼンテーションを含む)を経て、3月中に最優秀作品を決定
 来年度以降、各種イベント等において活用し、隅田川ルネサンスのPRとブランド力の向上を図る
資料4
メディア戦略に関する取組の進捗状況(ホームページ)
○ 12月に委託業者を選定し、新しいホームページの構成等について検討中。
○ 新しいホームページにおいて、隅田川の賑わい創出のための取組事例を紹介するため、民間の
活動団体に対する取材を実施中。
1
活動団体について
以下の4団体を選定し、取材を実施中。
(1) NPO法人 水都東京を創る会
 クルージング、ウォーキングやシンポジウム等のイベントを開催
 「日本橋川リバーガイド養成講座」を開設
(2) NPO法人 江東区の水辺に親しむ会
 「水彩フェスティバル」を毎年開催し、乗船体験やオープンカフェ等を実施
 「お江戸深川さくらまつり」を深川観光協会と共催
(3) 江戸流し雛振興会
 桃の節句に合わせ、隅田川(吾妻橋付近)において流し雛を実施(公募により約1,500名が参加)
(4) 和船友の会
 和船の操船活動を週1回実施。年間1万人程度が乗船
 夏休み期間に「和船こども体験教室」を実施
2
今後の予定
 ロゴマークの決定に合わせて、画面デザインの更新等について検討
 3月末までにリニューアル作業を終え、一般公開を開始
「隅田川ルネサンス」ロゴマーク公募のテレビ番組放映について
資料4(参考1)
1 番組名
○ BSフジ 「小山薫堂 東京会議」
2 放映日
○ 平成24年12月15日(土) 24:00∼24:30 (【再放送】 平成24年12月22日(土) 24:00∼24:30)
3 番組内容
① オープニング
隅田川が見渡せる墨田区役所より撮影
② まち歩き
隅田川沿川の向島周辺をまち歩き
③ 会議
江戸東京博物館にて、隅田川の魅力や
ロゴマークについて出演者がトーク
4 出演者
○
○
○
○
○
○
小山 薫堂 ・・・放送作家、隅田川ルネサンス推進協議会専門委員
竹内 誠 ・・・江戸東京博物館館長、隅田川ルネサンス推進協議会副会長 <③のみ>
今村 有策 ・・・東京都参与、隅田川ルネサンス推進協議会専門委員 <③のみ>
小宮山 雄飛 ・・・ミュージシャン
辛酸 なめ子 ・・・イラストレーター・コラム二スト
尾関 憲一 ・・・NHK「ブラタモリ」プロデューサー <①、②のみ>
5 今後のスケジュール
○ 1次選考及び最終選考(応募者によるプレゼンテーション)を行い、最優秀作品を選定(3月中旬頃に放送予定)
資料4(参考2)
平成 25 年1月 17 日(木)毎日新聞東京版【地域】
資料 5
平成25年度の主な取組について
①「『東京ホタル』ひかりのシンフォニー」の開催
⑧吾妻橋防災船着場整備事業(∼5月) 【墨田区】
【東京ホタル実行委員会】
・5月25日に約10万個の太陽光蓄電LED「いのり星」を隅田川へ放
流する光のアートインスタレーション「ひかりのシンフォニー」を実施
・吾妻橋防災船着場を整備し、6月1日から船着場として使用開始
②隅田川テラス整備(10月∼) 【建設局】
⑨吾妻橋フェスト(8月) 【墨田区】
・白鬚橋下流(墨田区側約300m)のテラス整備(平成26年3月まで)
・厩橋下流(台東区側約200m)のテラス整備(平成26年3月まで)
・厩橋から蔵前橋の間に階段2箇所とスロープ1箇所設置予定
・セミプロによるジャズ・ポップス等の演奏をはじめとしたステージイ
ベントや移動販売者等による水辺のカフェコーナーを設置
⑩小名木川「塩の道」の整備(8月∼) 【建設局】
③桜橋防災船着場の一般開放の延長(∼11月) 【建設局】
・小名木川の塩の道(約800m)を整備。
・平成25年度をもって、塩の道の整備が完了
・期間限定で一般開放している桜橋防災船着場の開放期間を1年間
延長(延長後の期間:平成24年5月15日∼平成25年11月15日)
⑪旧中川・川の駅施設運営 【江東区】
④台東区オープンカフェ(夏営業開始) 【台東区】
・民間事業者による水陸両用バスの運行
「川の駅」にぎわい施設の運営を民間事業者に委ね、地域と連携し
たイベントを実施し、にぎわいを創出
・水辺賑わい創出のためのオープンカフェを設置
・設置及び営業は公募決定した民間事業者が実施
⑤隅田川夕日見∼藝大みこし汐入パレード(10月)【生活文化局】
・東京藝術大学と連携し、都立汐入公園(荒川区)や隅田川で、「藝
大みこし」のパレードを展開
⑫観光イベント補助事業 【江東区】
⑥中央区1DAYトリップ 【中央区】
・「お江戸深川さくらまつり(3月30日∼4月21日)」や「藤まつり(4月
中旬∼5月上旬)」などの観光イベントを補助
・新たな観光ルートを開発し、舟運を活用して中央区内のみどころや
老舗をめぐるツアーを、日本橋を中心に、年4回実施
⑬観光ガイド活用事業 【江東区】
⑦月島三丁目児童遊園の整備 【中央区】
・まちあるきガイドサービスやテーマ別イベントガイドなど、文化観光
ガイドによるガイドツアーを充実及び拡充
・月島三丁目児童遊園のスーパー堤防上部に、バリアフリースロー
プを整備し、うるおいとにぎわいの場の創出を促進
⑭防災船着場・船着場維持管理事業 【江東区】
・条例改正による船着場の使用手続き業務の委託
・観光振興や災害時の水上輸送基地等に利用できる船着場の改修
区域を越えた取組
凡
勝鬨橋
⑮景観計画等に基づき隅田川の調和した街並み景観の形成 【都市整備局・各区】
⑰水辺のにぎわい創出支援 【建設局】
・周辺建物群とスカイラインや形態・意匠の調和を図り、水辺に建物の顔を向けた配置になるよう継続して誘導
・水辺のにぎわいを創出するために、地元区などが実施する取組を引き続き支援
⑯舟運を機軸とした観光振興 【産業労働局】
⑱メディア戦略の強化 【知事本局】
・舟運を活かした観光ルートの開発促進とそれに関連する水辺空間の魅力向上のための取組に対する支援
・隅田川ルネサンスのロゴマークやホームページを活用することにより、効果的なイメージ戦略を展開
例
●
都の取組
●
中央区の取組
●
台東区の取組
●
墨田区の取組
●
江東区の取組
●
その他の取組
■
観光スポット
資料5(参考1)
平成24年度第2回隅田川ルネサンス推進協議会 参考資料
「隅田川夕日見 ∼藝大みこし汐入パレード∼」実施状況
概要
実施日
場所
平成24年10月8日(月・祝)
・ 隅田川 (都立汐入公園∼吾妻橋付近)
・ 都立汐入公園
実施内容
○ 川のパレード 15:00∼16:10
・ 藝大みこしを載せた台船が、隅田川を水上パレード
(都立汐入公園∼吾妻橋付近を往復)
○ 陸のパレード 16:30∼17:30
・ 藝大学生と地元からの参加者による、藝大みこしの練り歩き (都立汐入公園内)
参加者
○ みこし担ぎ手 約200人
○ 来場者 約5,000人
地域との連携
○ 汐入公園近隣地域のイベントである「みなせんまつり」の協力を得て、多くの地元
の方々が参加した。
○ 荒川区、墨田区、台東区から後援をいただいた。
資料5(参考2)
平成24年度 まち歩き
「舟めぐりコース」の概要について
1 近年、舟運事業が見直される中で、「まち歩き」コース(プログラム)の一環として
舟による「舟めぐりツアー」を設定し、実施することとした。(計3回実施を予定)
2
コース(約 90 分)
日本橋
隅田川(南下)
隅田川(南下)
勝鬨橋(折り返し)隅田川北上
日本橋
3
募集人数:
30名
4
参加費:
¥2,000/一人(保険料込み)
5
実施報告:
第1回;悪天候により不催行
第2回;8月 3日(金) 参加者数 27名
第3回;9月 4日(火) 参加者数 31名
第 4 回;9月28日(火) 参加者数 28名
桜橋(折り返し)
(スカイツリー展望)
(
2012 「まち歩き」ツアー 舟めぐりコース 実績表
日時
7月12日
8月3日
9月4日
9月28日
コース
木
金
火
金
舟めぐり隅田川コース①
舟めぐり隅田川コース②
舟めぐり隅田川コース③
舟めぐり隅田川コース④
合計
コース種別
舟めぐりコース
合計
申込者
申込数 区民
63
60
39
31
193
55
50
18
24
147
応募者 区民
193
193
147
147
参加者
区外 男女比 平均年齢 参加者 区民
8
10
21
7
46
3:7
4:6
3:7
5:5
4:6
65・62
49・56
68・61
66・61
63・60
0
27
31
28
86
27
12
24
63
区外 男女比 平均年齢 参加者 区外
46 4:6
46 4:6
62・60
63・60
86
86
63
63
区外
0
19
4
23
区外
23
23
備考 荒天中止
3名欠席
2名欠席
3名欠席
区民率
76%
76%
資料5(参考3)
東京水辺ライン
平成25年1月9日
建
設
局
(公財)東京都公園協会
東京水辺ラインでは、水上バスによるクルーズと様々な企画を組み合わせたイベント便を運航してい
ます。
2月は、神田川に造られた複数の分水路と環七地下調節池を見学するツアーを開催します。
・・P1
開催日:平成25年2月21日(木)・26日(火)
内
容:日本橋から小型船「カワセミ」に乗船し、神田川に造られた複数の分水路を船上から見
学します。その後、日本橋で下船し各自昼食を済ませた後、水の脅威から東京の街を守
るために建設された環七地下調節池を見学します。
○ 開催日・集合場所・申込方法等
○ ルート図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P3
〔問い合わせ先〕
(公財)東京都公園協会 水辺事業部 水辺ライン課 須藤 ℡03-5608-8922
建
設
局
河
川
部
管
理
課 植村 ℡03-5320-5401 都庁内線41-410
大雨時に増水した川の水の一部を分水し迂回させる「分水路」と、貯留する「調節池」を見学します。
日本橋から小型船「カワセミ」に乗船し、河川の専門家による日本橋川・神田川の水害対策の取組に
ついての解説を聞きながら「お茶の水分水路」等、複数の分水路を見学します。
その後、日本橋で下船し各自昼食を済ませた後、増水した川の水を貯留する「環七地下調節池」を
専門家の解説を聞きながら見学します。
(1)開 催 日
平成25年2月21日(木)・26日(火)
(2)行
日本橋発着場集合(10時)⇒日本橋発着場発(10時10分)∼日本橋川∼隅田川∼
神田川∼(複数の分水路を船上から見学)∼日本橋川∼日本橋発着場着(11
時30分)⇒各自昼食等を済ませ、「環七地下調節池善福寺川取水施設(杉並区
堀ノ内2−1−1)」に移動・集合(13時15分)⇒同施設見学(13時30分∼15
時)⇒解散
※1 P3ルート図参照
程
※2
潮位の影響によりコースが変更になる場合があります。
※3
昼食及び環七地下調節池善福寺川取水施設への移動は、各自で行って
いただきます。
(3)募 集 人 数
各日50名(応募者多数の場合は抽選)
※イベント実施に伴う最少催行人数30名に満たない場合等は中止とし、
事前にご連絡いたします。
(4)費
用
大人:2,500円
小人(小学生以下):2,000円
(乗船料含む)
※昼食代及び日本橋発着場から環七地下調節池取水施設までの交通費は、含みません。
(5)締 切 り
平成25年2月9日(土)(消印有効)
<日本橋発着場とカワセミ>
<環七地下調節池>
1
イベントの開催日・集合場所・申込方法等
イベント名
開催日・集合時間
申込方法
集合場所・交通機関
往復はがきに、イベント名、
参加希望日、参加人数(大
人・小人の別)、代表者の
日本橋発着場
2月21日(木)・
水辺を学ぶシリーズ・
・東京メトロ半蔵門線・銀座
26日(火)
線 「 三 越 前 」 駅 B6 出 口 か ら
神田川の分水路と地 10時集合
下調節池見学
徒歩1分
〔応募締切り〕
・東京メトロ東西線・都営
その1 環七地下調節池 2月9日(土)
浅草線「日本橋」駅B12出口
消印有効
から徒歩2分
氏名、年齢、郵便番号、
住所、電話・FAX番号を
記入し、締切日(消印有効)
までにお申込みください。
(申込み多数の場合は抽
選)
〒130-0015
東京都墨田区横網1-2-15
東京水辺ライン
「環七地下調節池」係
○個人情報等の取扱いについて
お客様の個人情報につきましては、当イベントの運営に関わる事項(ご案内等)のみに使用します。
また、お預かりした個人情報は、その保護について万全を期すとともに、ご本人の同意なしに第三者
に開示・提供することはございません。ただし、法令等により開示を求められた場合を除きます。
○イベント中止について
荒天または潮位等の関係から船の運航が不能となった場合は、イベント催行も中止となります。
中止が決まり次第、お客様にご連絡いたします。
○幼児(就学未満)の参加費用について
大人1名につき1名無料です。2名以上の場合はお問い合わせください。
○問い合わせ先
(公財)東京都公園協会
水辺事業部
水辺ライン課(東京水辺ライン)
問い合わせ専用ダイヤル 03-5608-8869(9時∼17時・月曜定休<祝日の場合は翌日>)
http://www.tokyo-park.or.jp/waterbus/
2
東京水辺ライン
ルート図
水辺を学ぶシリーズ・神田川の分水路と地下調節池見学
その1 環七地下調節池 (ルート■)
隅
田
川
お茶の水橋
昌平橋
水道橋
和泉橋
聖橋
浅草橋
柳橋
神田川
俎橋
万世橋
美倉橋
両国橋
一ツ 橋
両国大橋
神田橋
新常盤橋
新大橋
錦橋
日本橋川
鎌倉橋
日本橋
江戸橋
常盤橋
一石橋
鎧橋
茅場橋
日本橋
発着場
清洲橋
豊海橋
湊橋
※
隅田川大橋
環七地下調節池善福寺川取水施設の最寄駅は、東京メトロ丸の内線方南町駅です。
(日本橋発着場から各自での移動となります。)
3
平 成 24年 9月 27日
東京水辺ライン
公益財団法人東京都公園協会
公益財団法人東京都公園協会では、皆様に水辺に広く親しんでもらうため、隅田川・荒川・東京港内
で水上バス「東京水辺ライン」を運航しています。
このたび、
「第 29 回全国都市緑化フェアTOKYO」開催に合わせて、浅草(二天門)と日本橋を結
んでいた水上バス「カワセミ」のコース「浅草・日本橋めぐり」を延長し、メイン会場の一つである浜
離宮恩賜庭園にも就航します。
フェア期間中、同会場では、江戸文化や庭園を体感できるイベントが開催されています。歴史ある浜
離宮恩賜庭園でお楽しみいただいた後は、勝鬨橋など隅田川に架かる重要文化財の名橋をくぐりながら、
船上から都心の風景をお楽しみいただけます。
1
運航期間
平成24年9月28日(金)∼当分の間
2
運
毎週火曜日(※)・木曜日・金曜日・日曜日・各祝日
※ただし、前の月曜が祝日の場合は運休
航
日
3 運航コース
1便:浅草(二天門)⇒浜離宮⇒日本橋⇒両国⇒浅草(二天門)
3便:浅草(二天門)⇒日本橋⇒浜離宮⇒浅草(二天門)⇒両国
浅草(二天門)発着場
隅田川
神田川
両国発着場
日本橋川
水上バス「カワセミ」
清洲橋
日本橋発着場
永代橋
浜離宮恩賜庭園
浜離宮発着場
勝鬨橋
〔このリリースに関する問い合わせ先〕
公益財団法人東京都公園協会 水辺事業部 水辺ライン課 須藤 ℡03-5608-8922
4
運
賃
浅草(二天門)/浜離宮
600円
浜離宮/日本橋
600円
浜離宮/日本橋経由/両国
1,100円
浜離宮/日本橋・両国経由/浅草(二天門)
1,100円
※浜離宮恩賜庭園は別途入園料が必要です。
5
運航ダイヤ
※1便、3便のみ浜離宮に寄港します。
便名
浅草・日本橋めぐり1便
浅草・日本橋めぐり3便
6
そ
の
他
発着場
時間
浅草(二天門)
発
10:00
浜離宮
発
10:45
日本橋
発
11:15
両国
発
11:40
浅草(二天門)
着
11:50
浅草(二天門)
発
13:45
日本橋
発
14:30
浜離宮
発
15:00
浅草(二天門)
発
15:40
両国
着
15:50
・天候、潮位等により欠航およびコース変更する場合がございます。
・詳細はホームページにてご確認ください。
東京水辺ライン
平成24年7月5日
(公財)東京都公園協会
新たな情報発信として、メールマガジン『Tokyo 水辺マガジン』を配信します。
(公財)東京都公園協会では、隅田川・荒川・臨海部等で水上バス「東京水辺ライン」を運航し
て都民に水辺と親しむ機会を提供し、河川愛護精神の普及に努めています。
このたび、みなさまに河川や河川環境に、より一層の関心を持っていただき、東京の水辺と東
京水辺ラインを身近なものに感じていただけるよう、メールマガジン『Tokyo 水辺マガジン』の
配信を下記のとおり開始します。
水辺や東京水辺ラインのイベント情報や見どころ、その他お得な情報など盛り沢山の内容で配
信します。みなさま、東京の水辺を知る新たな情報ツールとして『Tokyo 水辺マガジン』を登録
してみませんか?
1.名
称
Tokyo水辺マガジン
2.登録開始日
平成24年7月10日(火)
3.配
毎月1回・下旬
信
日
4.登 録 方 法
5.登
録
パソコンまたは携帯電話から
http://www.tokyo-park.or.jp/waterbus/mail/index.html
(初回、登録特典あり)
料
へアクセス
無料
4.配 信 内 容
①お知らせ(イベント情報・水上バス運航情報 等)
②ニュース(隅田川水辺テラスや土砂災害・河川関係 等)
③特集
④お得情報 など
〔問い合わせ先〕
(公財)東京都公園協会 水辺事業部 調整課 園尾 ℡03-3232-3183