ソニーは復活するか 参考文献;日経ビジネス、週刊東洋経済、などから 流通科学大学商学部 学籍番号 38021056 横山周平 90年代の好調・ソニーショック(神話崩壊) もの作りの凋落・DVD新製品 幅広い分野で活躍するソニー ソニー株式会社とは、オーディオ、ビデオ、 テレビ、情報通信、電子デバイスなど数多 くの分野で活躍している企業で、 2002年 度連結売上高は7兆4736億円にも上る。 失われた90年代を 退くことなく駆け抜けた 数々の日本初・世界初を実現! 常に他社の半歩先を歩み、AV・モバイル 機器市場をリードしてきたソニー。 ウォークマンやポケッタブルラジオ、直視 型ポータブルトランジスタテレビなど世界に 先駆けて次々と新しい製品を生み出してき た。 激変する市場 2000年度、平面ブラウン管テレビ「ベガ」 や、パソコンでは「VAIO」が飛ぶように売 れ、ソニーの勢いは止まらなかった。 しかし近年では、液晶テレビではシャープ が独走、プラズマテレビではパイオニアが 力を上げ、ビデオカメラ市場でも松下電器 産業やキャノンが台頭し、ソニーの牙城が 揺らいでいる。 ソニー神話崩壊 2002年度決算発表で、営業利益は従来予 想に対して約1000億円の未達。 原因は、第4半期(2003年1〜3月)にエレ クトロニクス部門が1200億円の営業赤字 に陥ったことにあった。 この足元の落ち込みに市場は過敏に反応 しソニーの株は一気に売られ暴落を演じる。 これがいわゆるソニーショックである。 株価の下落 90年代後半から急激に伸び始め、2000年後半 をピークに、急激に下落している。 市場の動きの読み違い ソニーの失敗は、市場を読み違えた所にある。 以前から「液晶やプラズマに力を注ぐべきだ」と の声もあったが平面ブラウン管テレビが爆発的 にヒットした事で、その声はかき消されてしまった。 そうしたことでソニーはテレビ部門で出遅れてし まうこととなる。 また、DVDレコーダーを次世代までの「つなぎ」 の商品と見なし、力を注がなかったのも敗因の 一つである。 もの作り王国の凋落 2003年度9月中間決算、連結営業利益 率1.5%。ソニーの窮状を如実に物語る。 「これだけ数多くの商品が出てきたのに、 利益率は2%にも満たない。残念だが、モノ づくりが弱くなったと言わざる得ない」とソ ニーマーケティング社長の宮下次衛氏が 語る。 国内はダメでも 欧米では絶好調!? しかし世界のソニーと言われるだけあって、 米国や欧州でのシェアは、依然上昇を続 けている。 特にテレビ市場では、ほぼ2桁台で急速に 成長しているほか、牙城であるビデオカメ ラ市場では敵無しだ。 ソニー改革 トランスフォ−メーション60 昨年10月末、ソニーはトランスフォーメー ション60(TR60)という改革を発表した。 TR60とは、創業60周年に当たる2006年 度までに営業利益率10%を目指すという 途方もなく高い目標を持った改革である。 この改革の骨子は、エレクトロニクス部門 などの固定費を削減し、成長戦略への投 資を増やして、より一層技術の向上を図る ところにある。 ソニー復活なるか 2003年度の市場別シェアを見てみると、液晶テレ ビ部門ではシャープの独走ではあるが、プラズマテ レビ部門では松下電器を抜き日立にも手が届きそ うな勢いでシェアを伸ばしている。 今まで低迷を続けていたDVDレコーダー部門でも、 スゴ録やPSXにより急激に上昇し始め、トップの松 下電器を一気に追い抜いた。 感想 DVDレコーダー部門や、プラズマテレビ部 門で急激にシェアを伸ばしつつあるが、他 社を追いかけるソニーに僕は全く魅力を感 じない。ウォークマンや、ポケッタブルラジ オを開発した時のように常に新しい事に挑 戦しつづけるところにソニーの魅力がある のではないだろうか。
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