Teradata Unity Data Warehouse > Analytics 分析エコシステムをシンプルにし統合する ビジネス分析に関する環境は日々変化 しています。増え続ける情報源から大 量のデータを収集し、保存し、そして 分析していく中で、どの企業も全ての データが同じではないことに気が付き 始めています。あるデータはミッショ ン・クリティカルなアプリケーション をサポートし、常に利用可能でなけれ ばならず、またあるデータは時間を争 う も の か も し れ ま せ ん。 ま た そ の 他、 依然として単に履歴や規制上の要件か ら保持されているデータもあります。 これらの異なるタイプのデータを扱う ために選ばれてきた一つの方法とし て、データおよびワークロードにマッ チした複数の分析システムを採用する というのがあります。この複数システ ムの環境は、複雑さを増すことなく価 値を付加するよう設計された場合には 非常に効果的なことがあります。しか しながら、複数システムの環境は、コ ストや複数の製品、運用の複雑性、さ らには断片的な情報や複数バージョン のデータの可能性といった新たな課題 をもたらします。 Teradata Unity とは Teradata 分析エコシステム(複数シ ス テ ム 環 境 ) の 中 で Teradata Unity は、 シ ス テ ム の 単 純 化 と 同 期 を 司 る 優 れ た 機 能 を 提 供 し ま す。Teradata Unity は 分 析 エ コ シ ス テ ム に 対 す る 単一アクセスポイントをエンドユー ザーに提供する冗長システムであり、 ユ ー ザ ー・ セ ッ シ ョ ン や ク エ リ ー の シ ス テ ム 間 で の ル ー テ ィ ン グ、 デ ー タ ベ ー ス や デ ー タ の 同 期、 そ し て ク エリーの再実行機能を全て 1 つの製 品で提供します。 さ ら に Teradata Unity は、 高 可 用 性 と 障 害 回 復 は も ち ろ ん の こ と、 複 数 Teradata システム間のワークロー ドの最適化をもサポートするものであ 図.1 Teradata分析エコシステム概要 り、すべての Teradata 目的別プラッ トフォーム・ファミリーで機能します。 お客様の課題に真っ向から立ち向かう Teradata 分析エコシステムでは、今 日の複数システム環境におけるニーズ に応えるために、Teradata Unity の 3 つの重要な機能を利用しています。 クエリー管理 Teradata の 冗 長 シ ス テ ム 間 で、 ユ ー ザ ー・ セ ッ シ ョ ン や ク エ リ ー の ル ー ティングを可能にします。ここには実 際、2 つの別々の要件があります。ク エリーの要求を満たすデータを持って いるシステムにユーザーをルーティン グすること、および計画的または計画 外のシステム停止中にルーティングを 変更することです。これら 2 つの要件 の目指すところは異なるかもしれませ んが、エンドユーザーに対しては全く 変わらない究極のメリット、すなわち 継続的で透過的なデータへのアクセス を提供します。 ユーザーをデータの配置場所に沿って ル ー テ ィ ン グ す る に は、 ク エ リ ー を SQL オ ブ ジ ェ ク ト に 基 い て 適 切 に 差 し向けることができなければなりませ ん。Teradata Unity は、 ク エ リ ー を 解析し、どのデータオブジェクト(テー ブル、ビューなど)が利用可能であり、 また要求を満たすために必要となるか を判断することができます。 ま た こ の ソ リ ュ ー シ ョ ン は、 ど の Teradata シ ス テ ム が こ れ ら の デ ー タ ベース・オブジェクトを保有している か に つ い て も 把 握 し て お り、 要 求 を 満 た し、 ま た か つ 最 新 デ ー タ を 持 っ ているシステムに対して、ユーザーに は意識させずに透過的にルーティング を行います。このことは、データベー スのインテリジェンスを経てクエリー が自動的に処理されるようにする効果 をもたらし、クエリーがどのシステム に属すものかを データベース管理者 (DBA) が判断するよう求めることは ありません。この結果、各々が特定の 分析ワークロードに設計され最適化さ Teradata Unity れたアクティブな複数のシステムの稼 働管理が簡単なものになります。 ルール・ベースのセッション・ルーティ ングは高い可用性とフェールオーバー を目的として、ユーザーを適切なシス テムに差し向けるために必要となりま す。通常操作の際にユーザー・セッショ ンがどこに向けられるかというルー ル、またさらに重要なこととして、シ ステム停止中(計画的または計画外) にユーザー・セッションがどこに向け られるかというルールを DBA が事前 に決めておきます。計画的および計画 外 停 止 を ど の よ う に 扱 う の か、 ま た、 ビジネス上の優先順位に従うと、どの データやアプリケーションそしてユー ザーに高い可用性が必要なのかを決め ておくよう、事前に検討しプランを立 てておく必要があります。 データおよびデータベースの同期 Teradata Unity の利点として他には、 複数 Teradata システムの同期機能が あ り ま す。Teradata Unity は、 デ ー タの同期とデータベースの同期の 2 つ のレベルで提供しています。 SQL マルチキャスト機能では Teradata 分析エコシステムに参加する全てのシ ステムに対して SQL コマンドが届け ら れ ま す。Teradata Unity は、 入 っ てきた SQL コマンドを受付けた順に 自動的に列に並べてから送り出すこと で、システム間の一貫性と完全性を維 持します。 Teradata Unity は SQL マルチキャス ト機能を用いて SQL コマンド(DDL や DCL) を 届 け ら れ た 順 に 処 理 す る ことで、複数システムにわたったデー タベースに対する変更の同期を保ち ま す。 例 え ば、CREATE TABLE、 ALTER TABLE や CREATE USER などのコマンドが順番に処理されるこ とになります。 同 様 に、SQL ベ ー ス の デ ー タ 変 更 (DML)も複数システム全体にわたっ て同期が保たれます。データを変更す る更新クエリーは参加システム全域で 実 行 さ れ、 実 行 さ れ た 全 て の 場 所 で 同 じ デ ー タ 変 更 が 行 な わ れ ま す。 ま フル装備された機能 Teradata Unity は以下を含むさまざまな機能と利点を提供します > Teradata シ ス テ ム 全 体 に わ た っ て 、 デ ー タ の シ ン グ ル ・ ビ ュ ー の 維持を支援 >データウェアハウスに対する継続的で途切れることのないアクセスを ユーザーに提供 >複数システム環境に通常付き物である複雑性を持たせることなく、 いろいろな目的別プラットフォーム上に存在するデータに対して多様な 分析の実行を可能にする > データやアプリケーションを、仕事に合わせた適切なサイズと適切な価格の Teradata プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 上 に 配 備 す る こ と を 可 能 に す る > 単独の製品で、複数 Teradata システムをまたがったクエリー・ルーティングや データベースの同期、およびデータの同期を実現 >通常の運用時に加え、計画的停止および計画外停止の間のユーザーの ル ー テ ィ ン グ を Teradata シ ス テ ム 間 で 可 能 に す る こ と で 、 ビ ジ ネ ス の ニーズに対応 >データが存在する場所に向けてユーザーを自動的にルーティング >複数システム環境を短期間で簡単に実現できるように支援 >他の Teradata 製品とのシームレスな統合 た、Teradata TPump や Teradata Parallel Transporter Stream オペレ ー タなどの SQL ベースのユーティリティ を通してウェアハウスに入ってくる新 しいデータも、全ての参加システムに 対して適用されます。 クエリーの自動再実行 データベースの再起動に対する防御 に つ い て は、 デ ー タ ベ ー ス が オ ン ラ インに復帰した際のユーザーによる クエリーの再実行を不要にすること で 大 幅 に 強 化 す る こ と が 可 能 で す。 クエリーをユーザーが再実行しなけ れ ば な ら な い と す る と、 影 響 は エ ン ド ユ ー ザ ー の 生 産 性 に 及 び、 デ ー タベースが利用可能になった時点を ユーザーが知らなければならなくな り ま す。 も ち ろ ん、 デ ー タ ベ ー ス が オンラインに復旧した際にクエリー を自動的に再実行するロジックをア プリケーションに埋め込んでおくこ と で、 こ の 面 倒 に 対 処 す る こ と は で き ま す。 し か し こ れ を 行 う こ と は、 手 組 み 開 発 と ロ ジ ッ ク の 保 守 で、IT 組織の重荷となってしまいます。 Teradata Unity は、データベースの再 起動によってクエリーが失敗した場合、 クエリーの実行条件を満たす代わりの Teradata システムへの再投入を自動的 に行います。これは、全てのイベント をユーザーやアプリケーションに対し て透過的なものにし、IT 組織に負担を かけることなくエンドユーザーにとっ てのよりよいユーザー・エクスペリエ ンスを保証するものとなります。 分析エコシステムを強化する Teradata Unity の強力な機能は、お客 様が複数システム環境で直面するさま ざまな課題に対して直接取り組み、こ れを克服するものとなっています。こ れまでハードルと見られて来たタスク を自動化してシンプルにし、アクティ ブな複数の Teradata システムがひとつ の分析エコシステムとして一体となっ て稼働することを可能にします。 ・このカタログの記載情報は、2011年12月現在のものです。 2012 TDMK-3081(1112)
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