仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団 第 59 回定期演奏会 企画書 写真木之下 晃 2014年10月26日(日) 午後2時半開演 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館) ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 エルガー/創作主題による変奏曲「エニグマ(謎) 」 企画の趣旨 私たち仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団は、古今の名曲を自分たちの手によって演 奏する喜びを味わおうと、日々練習を重ねている団体です。少しでも高いレベルの音楽を 作るために、地元や中央から指揮者やソリストを招き指導を受けるとともに、普段は週1 回、80 人を超えるメンバーが集まって団員同士による自主的な練習を行っています。そし て、その成果を市民の皆さんに聴いていただくために、毎年春と秋の2回、定期演奏会を 開催しています。2011 年3月に起こった東日本大震災の際には、練習会場、演奏会場がと もに被災して使用できなくなったため定期演奏会の開催はありませんでしたが、多くの 方々からの温かいご支援により震災以前と変わらぬ活動を行えるようになりました。 今回指揮者としてお招きした橘氏とは、まさにその震災の前の最後の定期演奏会で共演 させていただきました。震災を乗り越えた私たちとの久しぶりの顔合わせ、果たしてどの ような演奏が繰り広げられることでしょう。 最初に演奏するのは、ベートーヴェンの「序曲『レオノーレ』第3番」です。オペラの 序曲というよりは(実際、オペラの上演の時には序曲としては演奏されません)独立した コンサート・ピースのような作品ですが、実は橘氏がこのような古典的な作品をニューフ ィルと演奏するのはこれが初めてのことになります。 2曲目には、昨年の第5回仙台国際音楽コンクールの入賞者であるアルテョム・ヤスィ ンスキイさんをソリストにお迎えしてラフマニノフの作品を演奏します。奇遇ですが、5 年半前に橘氏を最初にお迎えした時も、仙台国際音楽コンクールの入賞者との共演のステ ージがありました。しかも、やはりラフマニノフの作品を演奏、会場の東京エレクトロン ホール宮城をうずめた聴衆の前で、感動的な演奏が披露されていたのでした。 その時の曲目は「ピアノ協奏曲第3番」でしたが、今回は同じラフマニノフの作品の中 でも人気の高い「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏します。有名なパガニーニのヴ ァイオリン独奏曲をテーマにした技巧的な変奏曲ですが、後半にはおそらく多くの人が耳 にしたことがあるはずの有名な甘くゴージャスな音楽が聴こえてきます。とてもスタイリ ッシュな印象のあるヤスィンスキイさんの手によって、この曲からどのような魅力が引き 出されるのか、ご期待ください。 そして、最後を飾るのはイギリスの作曲家エドワード・エルガーの代表作「創作主題に よる変奏曲『エニグマ(謎)』」です。これもやはり最初に出てくる哀愁を帯びたテーマに よる変奏曲です。全部で 14 ある変奏は、それぞれエルガーの個人的な知り合いのキャラク ターをあらわしているとされていますが、タイトルが頭文字や愛称になっているので、そ れが誰なのかはわからない、というのが「謎」の由来です(現在では、全ての人物が特定 されています) 。第9変奏の「ニムロッド」は、単独で演奏されることもあり、ニューフィ ルでも何度かアンコールとして取り上げたことがあります。ただ、この作品にはもう一つ の「謎」が潜んでいるそうなのですが、それはいまだに解明されていません。そんな、イ ギリス人ならではのウィットに富んだ音楽を、存分にお楽しみください。 2 企画の概要 1.公演名 仙台ニューフィルハーモニー第 59 回定期演奏会 2.日時 平成 26 年 10 月 26 日(日) 午後2時半開演 3.会場 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館) 4.入場料 一般/1,000円 5.指揮者 橘 直貴(詳細はプロフィール参照) 6.独奏者 アルテョム・ヤスィンスキイ(ピアノ、詳細はプロフィール参照) 7.曲目 ベートーヴェン/序曲「レオノーレ」第3番 高校生以下/500円(全席自由) ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 エルガー/創作主題による変奏曲「エニグマ(謎) 」 8.主催 仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団 9.プレイガイド 藤崎(022-261-5111) 三越仙台店(022-225-7111) エスパル仙台店パルショップ(022-225-1046) ㈱ヤマハミュージックリテイリング仙台店(022-227-8553) カワイミュージックショップ仙台(022-221-4251) 東京エレクトロンホール宮城(022-225-8641) 10.お問い合わせ 仙台ニューフィルハーモニー広報係 山江晶 Tel 090-4631-4732・Fax 022-233-4895 E-mail:[email protected] 11.公式ウェブサイト http://sendainewphil.client.jp/ (Facebook ページ http://www.facebook.com/sendainewphil) 3 プロフィール1 橘 直貴(たちばな なおたか) 札幌市出身。1988 年桐朋学園大学音楽学 部にホルン専攻として入学。1992 年同大学 卒業後、研究科に進み、1994 年より 1997 年 まで同大学の付属機関である指揮教室に在 籍する。この間、指揮を岡部守弘、紙谷一 衛、黒岩英臣の各氏に、ホルンを安原正幸 氏、チェンバロを故・鍋島元子氏に師事す る。また、大学在学中より、シエナ・ウィ ンドオーケストラに入団。1995 年4月まで 同団のホルン奏者を務める。 大学卒業後、ウィーン国立音大助教授であ る湯浅勇治氏の指揮セミナーに参加、師事する。1999、2001 年 ウィーン・マスタークルゼ 指揮マスターコースにてサルヴァドール・マス・コンデ氏に、2000、2003、2004、2006 年 イタリアのムジカ・リヴァ夏期国際アカデミー指揮マスターコースにて、イザーク・カラ ブチェフスキー氏に、また 2001 年ドイツのシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭指揮 マスターコースにてヨルマ・パヌラ氏に師事する。 2001 年、第 47 回ブザンソン国際指揮者コンクール・ファイナリストならびに会場内の聴 衆による投票にて最優秀である聴衆賞受賞。同年に、オーケストラ・レジオナル・ドゥ・ カンヌと、2002 年にフランスのトゥールーズ・キャピトル国立管現楽団、2006 年にサンク ト・ペテルブルグ・フィルハーモニーと共演。2007 年、第 2 回バルトーク国際オペラ指揮 者コンクール優勝。クルージュ=ナポカ・ルーマニア国立歌劇場、スロヴァキア国立コシ ツェ歌劇場、またブルガリア・ブルガス国立歌劇場に出演。 これまでに、東京交響楽団、東京シティフィル、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、 東京室内管弦楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、シエナ・ウィンドオーケストラ、札 幌交響楽団、仙台フィル、群馬交響楽団、関西フィル、大阪交響楽団、日本センチュリー 交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団他と共演。2009 年より東京室内管弦楽団のアドヴ ァイザー兼プリンシパルコンダクターとして活躍。また、各地のオーケストラ、合唱団や オペラの指揮者として活動している。 ヴィオラ・ダ・ガンバを神戸愉樹美氏に師事しており、古典的アプローチにも積極的。 オフィシャルサイト:http://www.naotakatachibana.com/ 4 プロフィール2 アルテョム・ヤスィンスキイ Artem Yasynskyy 1988 年、ドネツク(ウクライナ)の音楽一家に生まれる。7 歳よりピアノをアルビナ・ オリシュクに師事。8 歳で最初のコンサートを行い、オーケストラと共演を果たす。2006 年から 2010 年にかけてウクライナ大統領より奨学金を授与され、プロコフィエフ音楽アカ デミーで学び、優秀な成績で卒業。2010 年にドイツへ移り、ブレーメン芸術大学修士課程 にてパトリック・オバーンに師事する。 2013 年、第 5 回仙台国際音楽コンクール第 3 位及び聴衆賞受賞。そのほか、2011 年、ヴ ィオッティ国際ピアノコンクール第 3 位、2014 年、ジーナ・バッカウアー国際ピアノコン クール第 3 位など、数々の賞を受賞している。 ヨーロッパ各国(オーストリア、ドイツ、イタリア、フランスなど)のほか、オースト ラリアや韓国など、世界各地でコンサートに出演。最近では、ドミトリー・バシキーロフ とパウル・バドゥラ=スコダによるマスタークラスに参加し、またイタリア、ハンブルグ、 キエフなどで開催される国際的なフェスティヴァルで演奏している。2013 年 4 月には、ド ネツクで開催されたプロコフィエフ国際ピアノコンクールのオープニングセレモニーで、 ソリストとしてドネツク州立管弦楽団と共演した。 フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ArtemYsynskyy 5 プロフィール3 仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団 仙台に本格的なオーケストラを作ろうということで、1973 年にアマチュアとプロの混成 で創立された「宮城フィル」 (1979 年にプロのオーケストラとなり、1989 年には「仙台フ ィル」と改称)のメンバーが中心になって 1981 年に作られたアマチュアオーケストラが、 「仙台ニューフィル」です。公募によって集まったメンバーも加え、総勢 20 数名でスター トしました。 現在はさまざまな職種、幅広い年齢層の 80 人を超えるメンバーが、アマチュアであると いう甘えを極力廃し、あくまで音楽に対しては真摯な態度を貫くべく、年2回の定期演奏 会に向けて週1回練習を行っています。団の運営は運営委員会、技術委員会が中心になっ て行いますが、指揮者、演奏曲目などは団員の希望をもとに決められています。 今までに共演していただいた指揮者は、元札幌交響楽団指揮者の末廣誠氏をはじめ、元 NHK交響楽団アシスタント・コンダクター岩村力氏、元ロスアンジェルス・フィルハー モニックアシスタント・コンダクター(現静岡交響楽団ミュージック・アドバイザー、来 年9月より同団常任指揮者)篠崎靖男氏、ブザンソン国際指揮者コンクール優勝者(元読 売日本交響楽団正指揮者)下野竜也氏、日本における北欧音楽の第一人者である新田ユリ 氏(来年1月より愛知室内オーケストラ常任指揮者)など、国内外で大活躍の俊英が顔を 揃えています。 これまでの演奏会で取り上げた曲目はオーケストラとしての基本的なレパートリーはほ ぼ網羅されており(ブラームスは全交響曲を演奏済み)さらに、ブルックナー、マーラー、 ショスタコーヴィチ、R・シュトラウス、バルトークといったものへの挑戦も始まってい ます。 2010 年6月には、定期演奏会が 50 回を数え、宮城県の芸術文化の向上に貢献したという ことで、平成 21 年度宮城県芸術選奨を受賞しました。 6 団員募集の告知 もし、紙面に余裕がある場合、あるいは別の機会に、以下の内容から適宜抜粋したもの でも結構ですので、掲載をお願い致します。 現在、仙台ニューフィルでは大々的に弦楽器の団員を募集しております。ヴァイオリン、 ヴィオラ、コントラバスの演奏経験のある方でしたら、どなたでも大歓迎です。ぜひオー ケストラの演奏を、私たちと一緒にお楽しみ下さい。 練習日:毎週火曜日午後7時~9時半(指揮者練習の時には、土日を追加) 練習会場:旭ヶ丘市民センター他 団費:月額 3,000 円 チケット代:1回 23,000 円(学生は 18,000 円) 問い合わせ先:022-375-9654(熊谷) 公式サイト(http://sendainewphil.client.jp/)にもメールフォームがあります。 ※託児についても、ご相談ください。 7 仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団 〒981-8007 仙台市泉区虹の丘 1-10-3-407 熊谷方 http://sendainewphil.client.jp 8
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