2 単位 2 単位

(科目名)
英文科目名:
生命環境学概論
Outline of Life and Environmental Sciences
(テキスト及び参考書)
(担 当)
田中 和博、三橋 俊雄、上田 正文、高濱 淳一郎、古田 裕三、石
井 孝昭、木戸 康博、渡部 邦彦、椎名 隆、吉富 康成
2 単位
(授業計画)
1.総論(田中) 生命と環境に関する歴史の概要
とその方向性
必要に応じて授業時に指示します。
2.環境共生型の生活環境の創造−1(三橋)
3.環境共生型の生活環境の創造−2(三橋)
(成績評価の方法・基準)
4.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―1
毎回の授業で各教員が理解度をチェックし、全15回分を集計し (上田)
5.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―2
て総合評価します。
(高濱)
(履修条件・その他)
6.森林の環境保全機能と森林資源の育成と活用―3
1回生の必修科目であり、全講義を受講することを求められま
(古田)
す。
7.安心・安全な農業生産のための技術開発―1(石
(授業概要/テーマ・目標)
井)
人類の生存と豊かな人間社会の構築を目指す生命環境学の各分 8.安心・安全な農業生産のための技術開発―2(石
野における課題や実例を紹介し,健康で快適な人間生活,低環
井)
境負荷の生物生産について研究を深めるための導入とします。
9.安心・安全な農業生産のための技術開発―3(石
学部を構成する6学科から選ばれた教員によるオムニバス方式の
井)
授業とします。
10.食と健康に関わる科学の基礎―1(木戸)
11.食と健康に関わる科学の基礎―2(木戸)
12.「化学」が生命科学になした貢献−ノーベル賞か
ら(渡部)
13.「化学」が微生物の利用になした貢献(渡部)
14.人類と農業:地球生態系へのインパクト(椎名)
15.社会基盤としての情報環境(吉富)
(科目名)
英文科目名:
人間生活と環境
(担 当)
佐藤 仁人、東 あかね、冨田 圭子,森 理恵,松原 斎樹
Human Life and Environment
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.ガイダンス,健康の考え方と人間生活1
2.健康の考え方と人間生活2
3.ストレスと環境と人間生活1
4.ストレスと環境と人間生活2
(成績評価の方法・基準)
5.睡眠と環境と人間生活1
6.アパレルと人間生活
出席40%,担当教員毎のレポート60%
7.光・色の環境と人間生活1
8.光・色の環境と人間生活2
(履修条件・その他)
9.光・色の環境と人間生活3
10.食環境と健康
特になし
11.たばこ環境と健康
(授業概要/テーマ・目標)
12.食空間のデザインと食生活1
この講義は生命,環境と並ぶ本学部の理念の一つである人間生 13.食空間のデザインと食生活2
活の視点から,人間と環境に関する理解と関心を深めることを
14.食空間のデザインと食生活3
目的としている。1回生配当科目であり,新しい生活に適応する
15.予備日
プロセスで困難に行き当たることを想定し,日常生活における
資料配布.参考書は授業中に紹介
健康管理の問題とも関連させて人間・生活・環境について講義
する。
323
2 単位
(科目名)
英文科目名:
環境政策論
山川 肇
Environmental Policy
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
平常点、レポートで総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:この講義では、主に環境政策の考え方を事例を通し
て解説する。ただしこの授業では環境政策を広く捉え、市民・
NPOや企業の環境問題の改善に向けた他者への働きかけも、
環境政策と捉える。現在は、さまざまな企業活動や生活行動が
環境問題と関係しており、私たちは常に環境政策の対象になっ
ているといってもよい。同時に、公務員にならずとも職場や地
域において、上記の意味における環境政策の主体になる機会も
多いと考えられる。こうした観点からこの授業では、環境政策
の考え方を解説し、環境政策の手法について講義する。
到達目標:受講生は、環境政策の基本的な概念、手法を理解す
る。また環境政策論と周辺分野における専門用語の理解を深
め、環境問題を巡る社会の動きについて考察するための基礎を
身につける。さらに授業の内容を参考に、各自で事例を分析し
レポートを作成することを通して、環境問題の解決に向けて働
きかける能力を発展させる。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストはなし。参考書は授業中にその都度示す。
英文科目名:
(担 当)
情報処理概論
1.授業の概要・環境政策の歴史1
2.環境政策の歴史2
3.持続可能性と環境問題
4.環境政策の手法
5.公害対策と規制的手法
6.ごみ有料化と経済的手法1
7.ごみ有料化と経済的手法2
8.ごみ有料化と経済的手法3
9.容器包装リサイクル法とEPR政策1
10.容器包装リサイクル法とEPR政策2
11.リサイクル活動と市民・NPOの環境政策1
12.リサイクル活動と市民・NPOの環境政策2
13.環境配慮型製品の開発と企業の環境政策1
14.環境配慮型製品の開発と企業の環境政策2
15.まとめ
(担 当)
田伏 正佳
Outline of Data Processing
(テキスト及び参考書)
プリントを配布
(成績評価の方法・基準)
小テストと期末試験により総合的に評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
現在、コンピュータは人間社会のありとあらゆる所に普及し、
コンピュータなしでは暮らしていけないほどになっている。こ
のような状況で我々にとって必要な情報技術について基礎的な
知識を学ぶ。 まず、コンピュータのハードウェアとしての構
成とそれぞれの要素の機能と動作原理、およびソフトウェアの
役割について学ぶ。つぎに、現在急速に普及しつつあるインタ
ーネットについて初歩的な事柄やそれと関連して重要なセキュ
リティについて学ぶ。
2 単位
(授業計画)
1.コンピュータの構成
2.コンピュータの歴史
3.データの表現(1)数値
4.データの表現(2)文字、画像、音声
5.中央処理装置
6.記憶装置(1)主記憶装置
7.記憶装置(2)磁気ディスク装置
8.記憶装置(3)光ディスク装置、光磁気ディスク
装置、磁気テープ装置
9.インターフェース
10.計算のできる仕組み
11.オペレーティングシステム
12.プログラム、データベース
13.インターネット(1)インターネットの仕組み
14.インターネット(2)Webシステム、電子メール
15.セキュリティ、コンピュータウィルス
324
(科目名)
英文科目名:
生物生産と生命科学
(担 当)
農学生命科学科教員
Sciences of Life and Agriculture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.食料生産とその技術(1)
2.食料生産とその技術(2)
資料を配付する。
3.作物の有用形質の遺伝解析
4.園芸作物の鮮度保持
(成績評価の方法・基準)
5.早生樹栽培による木質バイオマスの生産と利用
毎回の授業で行う小テスト(Quiz)の合計および出席を踏まえて、 6.作物栽培における害虫防除(1)
7.作物栽培における害虫防除(2)
総合的に評価を行う。
8.作物栽培における病害防除(1)
(履修条件・その他)
9.作物栽培における病害防除(2)
10.日本の食料戦略(1)
なし
11.日本の食料戦略(2)
(授業概要/テーマ・目標)
12.動物生産とその技術(1)
農学生命科学は農・畜産業のみならず、各レベルの生物を利用 13.動物生産とその技術(2)
した広範な物質生産とその消費までを網羅する広範囲な学問で
14.食品の機能性と健康(1)
ある。本講義は農学生命科学の概要を把握し、その基本的な知
15.食品の機能性と健康(2)
識を習得することを目的とする。
(科目名)
英文科目名:
森林の科学
(担 当)
森林科学科教員
Outline of Forest Science
(テキスト及び参考書)
随時資料を配付する
(成績評価の方法・基準)
出席と毎回の小テストで評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
地球上の植物量の90%が森林に存在しており、森林は多様
な動植物の生活の場である。また、森林は地球上の水循環、水
質保全、洪水・土砂災害などの防止・抑制、炭素循環に極めて
重要な役割をはたしている。さらに、森林は人類の生活にとっ
て不可欠な木材生産の場であり、再生産可能なエネルギーを生
み出す場でもある。
当該科目では、以上のような森林の持続的な維持管理のため
の基礎となる森林と環境、水、土壌、災害防止機能、木材の利
用や加工などについて、それぞれの概要を学び、専門的な講義
への導入とする。
2 単位
(授業計画)
1.森林と樹木の環境適応
2.森林の衰退
3.森林保全計画における森林GISの応用
4.持続可能な森林経営とモデルフォレスト運動
5.日本列島の植生とその歴史
6.森林動態の解析
7.森林と土砂災害
8.渓流環境の構造と渓畔林
9.流域情報の収集・解析
10.森林情報の共有化
11.木質資源の利用と環境
12.木質資源の組織構造と性質
13.木質資源の化学的利用
14.木質資源の有用変換
15.森林資源の循環型利用
16.森林資源の生産と循環
325
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生命の分子化学
生命分子化学科全教員
Outline of Biomolecular Chemistry
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス、微生物機能の実用化と化学的研究 (渡部)
必要に応じてプリント、プロジェクターを使用
2.微生物の分類と酵母の利用ーワインと日本酒の発
酵メカニズム(辻本)
(成績評価の方法・基準)
3.ケミカルバイオロジー:化学を利用した生命現象
定期試験の結果で評価する。(ただし毎回何らかの形で出席を取 の解明法(倉持)
4.物質の生物膜輸送(石嶌)
り、出席率80%以上を受験資格とする。)
5.自ら集まり、応答し、動き出す、生体を模倣する
(履修条件・その他)
人工分子の世界(沼田)
6.細胞外環境シグナルによる生命の進化と情報伝達
なし
(佐上)
(授業概要/テーマ・目標)
7.生命環境を化学的に評価する(矢内)
生命現象を理解する上での「化学」の重要性を、各研究分野 8.原子の目でタンパク質の形と働きを見る(織田)
の最新のトピックスから学ぶ。さらに生命分子化学の学習に
9.無機化合物の化学式と命名法の基礎(山田)
は、何が必要な基礎知識であるか知る(気付く?)ことを目的
10.光の吸収スペクトルで分子の構造を探る(市原)
とする。具体的には、タンパク質、糖質、脂質をはじめとする
生体分子の構造と反応、代謝、免疫、神経伝達といった生命現 11.生命化学で使われる分析法の実際(市原)
象の化学的解明から、新規な医薬や材料の創製、生体分子セン 12.超分子化学∼ホストとゲストの微妙な関係∼
サーや分子デバイスの開発、微生物機能の利用、さらには土壌 (椿)
や河川などの生命環境の評価と改善法に至るまで、広い範囲の 13.植物と活性酸素(佐野)
生命現象の化学とその応用について、概要を学ぶ。
14.化学の常識(石田)
15.テスト
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
基礎化学I
矢内 純太
Fundamental Chemistry Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:「化学入門コース1 化学の基礎」(竹中敬人著、岩
波書店)
参考書 :「入門無機化学」(森正保著、朝倉書店)
(成績評価の方法・基準)
期末試験(70%)および中間試験(30%)の成績をもとに評価す
る。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としな
い。再試験は行わない。
(履修条件・その他)
化学に関する基礎的素養を持っていること
(授業概要/テーマ・目標)
化学は物質の性質や挙動を理解する学問であり、自然を理解
する上で不可欠であるとともに、あらゆる人間活動とも密接に
関わっている。化学入門のこの講義授業では、理科系向けの化
学入門の教科書を用いて、無機化学ならびに物理化学の初歩を
講義する。すなわち、物質とは何か、原子と分子の基本的な概
念と構造、原子模型と電子配置、元素の化学的性質と周期性、
化学結合の概念、物質の三態、酸・塩基、酸化・還元などをわ
かりやすく解説する。
本講義の目標は、無機化学・物理化学に関する基礎的・基本
的概念を理解するとともに、習得した化学的考え方を自ら十分
利用できるようになることである。
2 単位
1.化学の基礎概念−物質の特性と化学
2.原子論の成立と化学量論−化学の始まり・物質の
構成要素・モルの概念
3.原子の構造−原子模型と電子配置
4.原子の構造−電子軌道とエネルギー準位
5.化学結合−イオン結合・共有結合・配位結合・金
属結合
6.分子の形−混成軌道の概念ほか
7.元素の周期的性質−周期表・電子配置および単体
の性質の周期性
8.気体の化学−気体の法則・理想気体と実在気体・
気体分子運動論
9.液体の化学−液体の性質・相平衡ほか
10.固体の化学−結晶の構造
11.酸と塩基−酸・塩基理論、中和反応
12.酸化と還元−電池・電気分解ほか
13.元素の化学的特性−非金属元素
14.元素の化学的特性−金属元素
15.これからの化学
326
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
基礎化学II
市原 謙一
Fundamental Chemistry Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.有機化合物の分類と命名
2.官能基の分極/共鳴構造/混成軌道
3.アルカンの立体構造/ラジカル連鎖反応
4.アルケンの反応/求電子付加反応1
5.アルケンの反応/求電子付加反応2
6.アルケンの反応/求電子付加反応3
7.芳香族化合物の求電子置換反応1
8.芳香族化合物の求電子置換反応2
9.中間試験/立体異性と光学活性
10.有機ハロゲン化物と求核置換反応1
11.有機ハロゲン化物と求核置換反応2
12.有機ハロゲン化物と求核置換反応3
13.アルコール,カルボン酸,エステルなどの反応
14.複素環化合物の構造と芳香族性
15.総合演習
教科書:ハート 基礎有機化学 3訂版(培風館)
推奨補助教材:HGS分子構造模型 有機 学生用セット
(丸善,¥2,000)
(成績評価の方法・基準)
期末試験60%,中間試験25%,小テスト15%。
再試験はしない。
(履修条件・その他)
携帯からの演習課題取得は,
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/org-chem.html
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:有機化学反応を電子の動きで理解する。
到達目標:
1. 化学名から化学構造が描ける。
2. 化学構造に名称が付けられる。
3. 立体構造を識別できる。
4. 元素名など簡単な化学英単語が理解できる。
5. 酸化・還元や加水分解など簡単な反応式が書ける。また
は,生成物が類推できる。
6. 構造式からその有機化合物の性質が理解できる。
7. 電子の局在化,分極,共鳴,極限構造式が理解できる。
8. 反応機構を理解して,描くことができる。
授業概要:講義内容は,基礎有機化学である。有機分子の構造
と特性,ならびに化学反応機構を理解することによって,化合
物と反応に対する基本的なとらえ方を習得する。
毎回,次週の講義範囲とその内容に関する教科書演習問題を
ホームページで通知し,当日の講義時間はじめに,その演習問
題をテストする。それに続く講義はその演習問題をきっかけに
進めるので,予習して問題を解いてこないと講義内容を理解す
ることは困難である。過去の予習復習時間は毎週約1時間30
分,合格率は75%。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
化学実験及び同実験法
生命分子化学科教員
Laboratory Work in Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキストは配布プリントである。参考書は、「実験を安全に行う
ために」と「続 実験を安全に行うために」である。
(成績評価の方法・基準)
別途ガイダンスで説明する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置
に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶととも
に、化学的な見方や考え方を身に付ける。
本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶこと
を目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うととも
に専門実験への導入実験としての位置づけである。
2 単位
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理
方法
2.実験誤差と統計処理
3.定性分析−金属陽イオンの系統分析−
4.定量分析−分光光度法による鉄の定量(1)−
5.定量分析−分光光度法による鉄の定量(2)−
6.青写真の化学
7.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出
8.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合
成(1)
9.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合
成(2)
10.レポート評価およびテスト
327
(科目名)
英文科目名:
物理学実験及び同実験法
生命分子化学科教員
Laboratory Work in Physics
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートを総合評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の
結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させ
る。特に、物理学に関する基本的な測定装置の原理及び測定装
置の使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい
判断を身につけることを目標とする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストを配布する。
英文科目名:
(担 当)
生物学実験及び同実験法
1.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)
2.実験基本操作
3.物体の運動と力の関係
4.運動量保存則
5.エネルギー保存則
6.振子の運動と重力加速度の測定
7.各種材料のヤング率測定(Ⅰ)
8.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)
9.流体の粘性係数の測定
10.音と振動に関する実験(Ⅰ)
11.音と振動に関する実験(Ⅱ)
12.回折格子を用いた光の実験(Ⅰ)
13.回折格子を用いた光の実験(Ⅱ)
14.化学反応の中和熱の測定(Ⅰ)
15.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)
(担 当)
生命分子化学科教員
Laboratory Work in Biology
(テキスト及び参考書)
テキストを配付する
(成績評価の方法・基準)
出席・レポートを総合して評価
(履修条件・その他)
生命分子化学科1回生
(授業概要/テーマ・目標)
植物・動物・昆虫・微生物を材料とした実験を行うことによ
り、幅広く生物におけるものの見方や考え方の基本を学ぶとと
もに、生物学実験に必要とされる基本的かつ基礎的な技術・知
識を習得する。
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理
2.実験誤差と統計処理
3.昆虫の変態による形態とその機能の変化
―実体顕微鏡を用いた生物の作図
4.生物の多様性
―昆虫の多様度を群集間で比較する
5.植物の組織と構造 単子葉・双子葉植物の茎切片
の染色と顕微鏡観察
6.遺伝子操作による大腸菌の形質転換
―光る大腸菌を作出しよう
7.植物の生長と植物ホルモン
―ジベレリンの生物検定(1)
8.植物の生長と植物ホルモン
―ジベレリンの生物検定(2)
9.動物の解剖
10.植物の染色体を知る
328
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
物理化学
石田 昭人
Physical Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
教科書
山内淳 基礎 物理化学I 原子・分子の量子論
サイエンス社 新・物質科学ライブラリ2
山内淳 基礎 物理化学II 物質のエネルギー論
サイエンス社 新・物質科学ライブラリ3
参考書
Chemistry, McMurry & Fay, Prentice Hall
大槻義彦 セメスター物理 熱・統計力学 学術図書
問題集
尾崎 裕, 宮前 博, 末岡 一生、基礎物理化学演習、三共出版
(成績評価の方法・基準)
評価試験11%
理解度確認試験×13回39%
期末試験50%
以上を合計し、60%以上得点した者を合格とする
(評価試験と理解度確認試験の成績が不良の場合には期末試験受験以前に不合格が確定する可能性があるので
留意すること)
成績優秀者は表彰する
(履修条件・その他)
1.基礎物理化学、生命環境物理学、基礎化学IおよびII(生命分子化学科、農学生命科学科配当)の単位を全て取得してい
ることが望ましい(これらの単位を取得できなかった場合、本科目を履修しても単位取得は難しい)
2.関数電卓を使った指数対数の計算(自然対数および常用対数)に十分習熟し、不自由しないこと
(毎回の講義終了後に行う理解度確認試験で使用するので、計算が遅いと成績不良につながる)
(授業概要/テーマ・目標)
生命化学と物質化学を学ぶために最低限必要な基本知識の習得を目的
とする。今後、履修する多くの専門科目の理解はもちろん、卒業研究
や大学院進学において、本講義の目標に到達していることが前提とな
る。多岐にわたる難解な内容を半期で速習するので履修は相当厳しい
ものになる。毎回の予復習は当然として、問題集による自主的な演習
が不可欠である。
この科目の到達目標を以下に示す。
1.水素原子の原子半径とイオン化ポテンシャルが計算できる
2.原子の構造、量子数と電子軌道、電子遷移について理解している
3.二原子分子の形成について、原子価結合法と分子軌道法による説
明ができる
4.混成軌道と分子構造の対応を理解している
5.分子内の電子密度分布と分極、反応性の対応を理解している
6.エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念を理解して
いる
7.相転移と相律、状態変化にともなう熱の出入りについて理解して
いる
8.分子間相互作用、高次構造と超分子の形成について理解している
9.ファントホフの式を理解し、具体的な計算ができる
10.反応速度論に基づく化学・生化学反応の解析ができる
11.酸化還元反応の定量的解析ができる
12.紫外可視、赤外、核磁気共鳴、質量スペクトルの原理を理解
し、簡単な構造解析ができる
(科目名)
英文科目名:
分析化学
1.評価試験
基礎化学IおよびIIの内容の習得・定着戸、理系大学生とし
ての科学全般の常識を評価する。60%以上得点できない場合
には本科目の履修に大きな困難が予想される。
2.電磁波の種類と性質、各種の物理量とその単位
γ線からラジオ波まで、各種電磁波の種類と性質をごく簡単
なレベルで理解するとともに、各種の物理量と単位に習熟す
る。
3.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(1)
光と電子の相互作用、電子のふるまいと水素原子の構造
4.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(2)
量子数と波動関数
5.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(1)
水素分子
6.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(2)
窒素、酸素分子の構造と特性、混成軌道の概念と有機分子の
構造
7.熱と仕事とエネルギーの関係
エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念
8.物質の三態
相転移と相律、状態変化にともなうエネルギー変化
9.金属を含む化合物と分子同士を結ぶ力
配位結合と金属錯体、VdWF、水素結合、疎水性相互作用
10.分子集合体
超分子の構築、生体膜の構造、人工膜の作製法
11.化学平衡
平衡移動、緩和法、平衡定数の温度依存性
12.反応速度論(1)
一次反応、二次反応
13.反応速度論(2)
反応速度と温度、酵素反応
14.酸化還元と電子移動
電気化学の初歩、生体内の酸化反応、光合成と光触媒
15.研究室で多用する分光分析の初歩
紫外可視赤外吸収、蛍光、NMR、MS
(担 当)
山田 秀和
Analytical Chemistry
(テキスト及び参考書)
テキスト:「基礎からわかる分析化学」(加藤正直・塚原 聡共
著,森北出版)
(成績評価の方法・基準)
期末試験結果
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
化学研究は,研究対象を構成する物質の組成・濃度・存在状態
の解明から始まる.組成・濃度・存在状態を解明する技術が化
学分析である.その化学分析の原理と方法を追究する化学の一
分野が分析化学である.分析化学の範囲は広く,古典的な化学
分析法から高度な機器を駆使する機器分析法まで含まれる.最
近は機器分析法が化学分析の主流になっているが,機器分析法
の基礎は古典的な基礎理論であることを考慮して,本講では分
析化学の基礎理論の解説を中心に行う.
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.分析化学の基礎概念
2.分析化学の基礎:溶液濃度,化学平衡
3.酸塩基平衡と酸塩基滴定その1:水溶液の酸塩基
平衡
4.酸塩基平衡と酸塩基滴定その2:酸塩基滴定法
5.沈殿平衡:分別沈殿,沈殿滴定法
6.錯形成平衡とキレート滴定その1:錯体の生成と
安定度定数
7.錯形成平衡とキレート滴定その2:キレート滴定
法
8.酸化還元平衡と滴定その1:酸化還元電位
9.酸化還元平衡と滴定その2:酸化還元滴定法
10.溶媒抽出法
11.イオン交換分析法
12.pHの理論と測定
13.光分析法:吸光分析法,原子スペクトル分析法
14.クロマトグラフ法とX線分析法
15.分析データの解析法
329
(科目名)
英文科目名:
有機化学I
(担 当)
石嶌 純男
Organic Chemistry I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.化学の基本概念/酸と塩基 の基礎
2.飽和炭化水素/ラジカル連鎖反応 の基礎
テキスト:ハート 基礎有機化学 三訂版 (培風館)
3.不飽和炭化水素/求電子付加反応 の基礎
4.芳香族化合物/求電子置換反応 の基礎
(成績評価の方法・基準)
5.有機ハロゲン化物/求核置換反応 の基礎
6. アルコール、フェノール、エーテルの反応の基
期末試験の成績をもとに評価する。
礎
7.アルデヒド、ケトンの反応 の基礎
(履修条件・その他)
8.カルボン酸とその誘導体の反応 の基礎
9.油脂の構造と反応 の基礎
「基礎化学Ⅱ」を履修済みであること。
10.立体異性と光学活性 の基礎
(授業概要/テーマ・目標)
11.アミンの構造と反応 の基礎
有機化合物は、その種類と数が莫大であり、また反応の種類も 12.有機化合物の紫外・可視、赤外線吸収スペクトル
多い。そこで有機化学は一見複雑な学問にみえるが、実は構造
の基礎
や反応に関する数少ない基本原則から成り立っているにすぎな
13.有機化合物の核磁気共鳴スペクトル の基礎
い。本講義では、 「基礎化学Ⅱ」の講義で学んだ知識をふまえ
14.有機化合物のマススペクトル の基礎
た上で、有機化学の基本的な考えを身につけることを目的と
し、「有機化学Ⅱ」をはじめ、より専門性の高い後続の授業の 15.まとめ
基礎を理解することを目標とする。
(科目名)
英文科目名:
有機化学II
(担 当)
椿 一典
Organic Chemistry II
(テキスト及び参考書)
参考書 ハート 基礎有機化学 三訂版 (培風館)
(成績評価の方法・基準)
毎回の演習問題と期末試験の成績をもとに評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
本講義では、「有機化学Ⅰ」で学んだ知識をふまえた上で、実
際に問題を解き、リーズナブルな反応機構が書けることを目的
とする。有機化学は判った気になっていても、案外反応機構が
書けなかったりすることが多い。「有機化学Ⅰ」で習得した内
容を基礎に、演習問題を解き、反応を理解する。
2 単位
(授業計画)
1.化学の基本概念
2.不飽和炭化水素/求電子付加反応 の応用と演習
3.有機ハロゲン化物/求核置換反応 の応用と演習
4.アルコール、フェノール、エーテルの反応 の応
用と演習
5.アルデヒド、ケトンの反応 の応用と演習(1)
6.アルデヒド、ケトンの反応 の応用と演習(2)
7.カルボン酸とその誘導体の反応 の応用と演習
(1)
8.カルボン酸とその誘導体の反応 の応用と演習
(2)
9.エノラートの反応の 応用と演習
10.芳香族化合物/求電子置換反応の 応用と演習
(1)
11.芳香族化合物/求電子置換反応の 応用と演習
(2)
12.アミンの構造と反応の 応用と演習
13.立体異性と光学活性の 応用と演習
14.有機化合物の機器分析の 応用と演習(1)
15.有機化合物の機器分析の 応用と演習(2)
330
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物化学I
市原 謙一
Biochemistry Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.細胞の構成,水溶液の化学
2.アミノ酸(構造と性質)1
3.アミノ酸(構造と性質)2
4.タンパク質(構造と機能)1
5.タンパク質(構造と機能)2
6.タンパク質(構造と機能)3
7.酵素とその触媒機構
8.ビタミンと補酵素1
9.ビタミンと補酵素2,中間試験
10.糖(単糖類の構造と機能,立体異性)
11.糖(多糖類の構造と機能)
12.核酸(種類と構造,性質と機能)
13.脂質(構造と機能)
14.生体膜(構造と機能)
15.総合演習
教科書:ホートン 生化学 第4版(東京化学同人,2008年)
(成績評価の方法・基準)
期末試験 60%,中間試験 25%,小テスト 15%。
再試験はしない。
(履修条件・その他)
携帯からの演習課題取得は,
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/Biochem1.html
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:生体分子の構造と機能を理解する。
到達目標:この授業は,ほかの生命化学に関する授業の基礎と
なる科目である。そのため,生体がどのような化学分子によっ
て構成されているか,その化学構造を認識できるようになるこ
とが第1の目標である。そのうえで,それら分子が生体内でど
のような機能を果たしているかを理解する。生命を構成する化
学分子の構造と相互作用の基礎を修得することになる。
授業概要:この授業の目的は,生化学系専門科目の授業内容を
理解するために必要となる基礎知識「生体物質の構造と機能」
を理解することである。この授業科目の内容を理解することな
しに,ほかの生化学系専門科目を受講することは無意味であ
る。授業では,タンパク質,糖,核酸,脂質など生命分子の化
学構造と性質ならびに生命活動における機能に関する知識を確
実に習得する。演習を多用した講義であるため,「2時間以上
の予習」が不可欠である。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
生物化学II
佐野 智
Biochemistry II
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:「ホートン 生化学 第4版」(H.R.Horton, L.A.Mo
ran, K.G.Scgimgeour, M.D.Perry, J.D.Rawn著 東京化学同
人)
(成績評価の方法・基準)
期末テストと講義時間に行う小テストを元に評価する
(履修条件・その他)
生物化学Iを履修していること
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:生体物質の構造と機能に関する基礎知識を身につけ
ていることを前提として、生体物質の代謝について講義する。
生体物質が生命の維持にとってそれぞれどんな役割を担ってい
るのかを理解するためには、その分子の組成や構造だけでな
く、それらの物質が生物の細胞の中で起こっているどのような
化学反応を起こしているかを知ることが必要である。そこで本
講義では、生体を構成する主要な物質の代謝(細胞内のエネル
ギー獲得および蓄積の機構、生体構成分子の合成・分解など)
について解説する。
到達目標:受講生は生体内での物質の基本的な化学変化につい
ての理解を深める。これを通じて、生体物質をその特性と動的
変化の関連性という視点から捉え直し、生命現象を解析するた
めの考え方を身につける。
2 単位
1.代謝とは
2.解糖
3.糖新生とペントースリン酸回路
4.グリコーゲン代謝
5.クエン酸サイクル(1) クエン酸サイクル概
要、アセチルCoAの合成
6.クエン酸サイクル(2) クエン酸サイクルの各
反応
7.電子伝達系
8.ATP合成
9.光合成(1) 光化学系
10.光合成(2) カルビン回路
11.脂質代謝(1) 脂質酸の合成、トリアシルグリ
セロールの合成
12.脂質代謝(2) 脂肪酸の酸化
13.アミノ酸代謝(1) 窒素固定、アミノ酸合成
14.アミノ酸代謝(2) アミノ酸の異化、尿素回路
15.ヌクレオチド代謝
331
(科目名)
英文科目名:
科学英語I
(担 当)
辻本 善之
Scientific English I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.科学英語(実験器具・化学・生化学・分子生物
テキスト;プリントを配布する。
学)の基本単語1
参考書;京大・学術語彙データベース基本英単語1110 (研究社)
2.科学英語(実験器具・化学・生化学・分子生物
学)の基本単語2
(成績評価の方法・基準)
3.科学英語で重要な英文法1
4.科学英語で重要な英文法2
小テスト、中間試験、期末試験の総合評価
5.科学英語で重要な英文法3
6.中間試験
(履修条件・その他)
7.遺伝子工学実験プロトコールの英文読解1
8.遺伝子工学実験プロトコールの英文読解2
原則的に生命分子化学科3回生
9.遺伝子工学実験プロトコールの英文読解3
(授業概要/テーマ・目標)
10.生化学分野の英文読解1
自然科学分野では英語が主要な言語となっており、研究を行う 11.生化学分野の英文読解2
上で、英語で記述された実験プロトコール、教科書、学術書、
12.生化学分野の英文読解3
学術論文などに書かれた情報を取得し、正しく理解することは
13.分子生物学分野の英文読解1
必須となっている。英文を正しく理解するためには、英単語の
14.分子生物学分野の英文読解2
意味を正しく捉え、英文法をよく理解することが不可欠であ
る。 この授業では、英文で書かれた文章を大雑把に和訳し理 15.分子生物学分野の英文読解3
解するのではなく、正しく完全に理解することを目標とする。
(科目名)
英文科目名:
科学英語II
(担 当)
佐野 智
Scientific English II
(テキスト及び参考書)
テキスト:プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
小テスト、中間試験、期末試験を総合して評価を行う
(履修条件・その他)
原則的に生命分子化学科3回生
(授業概要/テーマ・目標)
自然科学の分野では共通言語として英語が用いられている。そ
のため、学術論文や学会発表を通して世界の研究の状況を知り
理解するため、あるいは自分から情報を世界へ発信提供するた
めには英文の読み書きの能力が不可欠である。
本講義では生命分子化学関連分野の英語で書かれた文献(学術
書、論文、実験書など)の読解を通じて、専門用語の習得およ
び内容を理解する能力を養う。
授業はこれらの文献を英文解釈した上でその内容を各自が発表
する演習形式とする。逐語訳のみならず要旨を分かりやすく説
明する演習も行う。
2 単位
(授業計画)
1.講義説明および英文読解についての解説
2.学術書の読解1
3.学術書の読解2
4.学術書の読解3
5.学術書の読解4
6.中間試験
7.実験書の読解1
8.実験書の読解2
9.実験書の読解3
10.英語論文の読解1
11.英語論文の読解2
12.英語論文の読解3
13.英語論文の読解4
14.英語論文の読解5
15.英語論文の読解6
332
(科目名)
英文科目名:
生命分子化学実験I
Laboratory Work in Biomolecular Chemistry I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、レポート、最終試験を総合して評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
研究活動参加への第一歩となる専門実験である。物理学実験、
化学実験、および生物学実験で学んだ知識と技術を基本とし
て、化学と生化学についての基本的な実験を行い、講義で学ん
だ知識と技術を実体験することで理解を深め、より専門性の高
い後続の実験に備える。
英文科目名:
石田 昭人、佐上 郁子、石嶌 純男
2 単位
(授業計画)
テキストを配布する。
(科目名)
(担 当)
生命分子化学実験II
1.ガイダンス:安全教育と実験内容の解説
2.実験の基本操作
質量、長さ、体積、温度、電圧、電流などの基本物理量の測定
と各種ガラス器具の取扱・洗浄法に習熟する
3.エレクトロニクスデバイスの特性評価と応用
発光ダイオード(LED)とバイポーラトランジスタの特性を評
価する
4.分光測定の基本
LEDで簡易分光光度計を作製し、定量分析を行う
5.分子の光励起、緩和過程と有機光エレクトロニクスデバイス
UV-LEDを用いる簡易蛍光光度計で蛍光消光実験を行うとともに
色素増感太陽電池の作製と特性評価を行う
6.マイクロアレイとマイクロ化学デバイスの作製と蛍光分析
ガラス表面に抗体を修飾してマイクロアレイを作製し、シリコ
ンゴムで作製したマイクロ化学デバイスに組み込んで蛍光免疫分析
を行う
7.反応速度と活性化エネルギーの測定
UV-LEDと偏光板を用いて旋光計を作製し、ショ糖の加水分解反
応を観測して速度論的解析を行う
8.アミノ酸の性質
水、希酸、希アルカリ、エタノールに対する溶解度を測定し、
pH 滴定曲線を作製してpKa 値を求める
9.クロマトグラフィーによる定性および定量分析
液体およびガスクロマトグラフィーを用いて植物色素、カフェ
イン、テルペンなどの定性・定量分析を行う
10.糖の定量と酵素反応速度測定(1)
グルコースの定量と酵素反応速度を測定する
11.酵素反応速度測定(2)
酵素反応速度論量(Km, Vmax, 速度定数)を決定する
12.動物の粗酵素液の調製
ラットを解剖し、臓器から粗酵素液を抽出する
13.タンパク質定量とアイソザイムの分離
電気泳動によりアイソザイムを分離し、臓器によるアイソザイ
ムのちがいを理解する
14.生体試料の酵素活性測定
臓器による酵素の比活性のちがいを理解する
15.まとめ
(担 当)
渡部 邦彦、辻本 善之、佐野 智
Laboratory Work in Biomolecular Chemistry II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.実験講義 (全員)
2.微生物実験の基礎操作と培地調製 (辻本)
3.酵母の培養(スラント、シャーレ)と観察 (辻
本)
(成績評価の方法・基準)
4.カビの培養(スラント、スライド)と観察 (辻
本)
出席、レポート、実習態度、試験結果などの総合評価
5.細菌の培養(スラント、シャーレ)と観察 (辻
本)
(履修条件・その他)
6.微生物の顕微鏡観察 (辻本)
7.プロテアーゼ生産菌の分離 (渡部)
原則的に生命分子化学科3回生
8.プロテアーゼ生産菌の培養 (渡部)
(授業概要/テーマ・目標)
9.プロテアーゼ活性の測定 (渡部)
本実験では、「微生物学」と「分子生物学」の基礎実験に焦点 10.プロテアーゼ生産菌の同定 (渡部)
をあてた実習である。この2分野は、「生物化学I、II」、「発
11.植物のゲノムDNAの単離① (佐野)
酵生理学」、「応用微生物学」、「遺伝子工学」などの講義内
12.植物のゲノムDNAの単離②(佐野)
容と密接に関係している。これらの講義で用いた教科書やプリ
ント、および「生化学辞典」(東京化学同人)を積極的に活用 13.大腸菌からのプラスミドDNAの単離 (佐野)
しながら、3回生最初(4月初旬∼5月中旬)の本実習に真剣に取 14.制限酵素処理と電気泳動 (佐野)
り組んで欲しい。
15.片付けとレポート講評など(全員)
テキスト;実験プリントを配布する。
参考書;生化学辞典(東京化学同人)など
333
(科目名)
英文科目名:
生命分子化学実験III
Laboratory Work in Biomolecular Chemistry III
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、レポートなどを総合して評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
有機合成の基本操作を習得すると同時に、構造、物性などの基
礎を学ぶ。
基礎的な有機化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・
装置に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶと
ともに、有機化学の考え方を身に付ける。
合成するだけではなく、合成した化合物の物性を測定する実験
も取り入れ、幅広い知識や技術の習得と応用力の練成を目指
す。
英文科目名:
2 単位
(授業計画)
テキストを配布する。
(科目名)
(担 当)
市原 謙一、椿 一典、沼田 宗典、倉持 幸司
生命分子化学実験IV
Laboratory Work in Biomolecular Chemistry IV
(テキスト及び参考書)
1.ガイダンス、有機実験講習
2.基本操作
3.光学活性物質の合成と光学分割
4.光学活性の物性測定(NMRなど)
5.有機合成実験1:アルドール縮合(dibenzalacet
one の合成)
6.有機合成実験2:フェノールフタレイン合成
7.有機合成実験2:フェノールフタレインの精製
8.有機合成実験3:有機金属化合物を使った合成
(Grignard反応)−1
9.有機合成実験3:有機金属化合物を使った合成
(Grignard反応)−2
10.測定実験1:合成品の物性測定
11.測定実験2:合成品の物性測定とスペクトルデー
タの解析・演習
(担 当)
山田 秀和、矢内 純太、織田 昌幸
2 単位
(授業計画)
1.銅の標準溶液の調製とキレート滴定法による銅の
定量
2.溶媒抽出・吸光光度法と原子吸光法による銅の定
量
(成績評価の方法・基準)
3.環境水のpH、電気伝導度、CODの測定−酸化還元
滴定
レポートおよび出席から評価する。
4.環境水の全窒素の定量−試水の酸化分解と硝酸の
紫外吸光分析
(履修条件・その他)
5.土壌の交換性陽イオンの定量−イオン交換反応
6.土壌の陽イオン交換容量の定量−アンモニアの吸
原則として生命分子化学科3回生
光分析
(授業概要/テーマ・目標)
7.土壌の可給態リンの定量−リンの酸抽出と吸光分
本実験では、前半で無機化学・環境化学分析を、後半で脂質・ 析
タンパク質科学を実習する。無機化学・環境化学実験では、銅
8.リン脂質の抽出
の標準溶液の調製と、キレート滴定法、溶媒抽出・吸光光度
9.リン脂質の精製と確認
法、原子吸光法という異なる方法による銅の定量、環境水のp
H、電気伝導度、化学的酸素要求量(COD)、全窒素の定量、さら 10.タンパク質の結晶化
には土壌の交換性陽イオン、陽イオン交換容量、可給態リンの 11.タンパク質の化学修飾
定量などを行う。脂質・タンパク質科学実験では、卵黄からの 12.化学修飾タンパク質の確認と定量
リン脂質の抽出・精製・TLCによる確認、スクシイミド基を介し 13.タンパク質立体構造モデルの作製
た低分子化合物のタンパク質への化学修飾・電気泳動や分光法 14.生体高分子立体構造のグラフィクス上での観察
による確認と定量、タンパク質の結晶化と立体構造モデルの作
15.まとめ
プリントを配布する。
製・観察を取り上げる。本実験を通して、無機化学、分析化
学、脂質・タンパク質科学の理解を深め、基本的な実験技術の
習得を目指す。
334
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学I
(担 当)
春山 洋一
Fundamental Physics Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高校物理の復習1
2.高校物理の復習2
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
3.物理の数学(ベクトル,微積分)
4.物理の数学(座標系)
(成績評価の方法・基準)
5.運動学(位置,速度,加速度)一次元
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元
7.運動の法則
0%.
8.運動方程式
(履修条件・その他)
9.運動方程式の数値解法
10.簡単な運動
数Ⅲの微積分を理解していること
11.単振動
(授業概要/テーマ・目標)
12.運動量とエネルギー
理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理 13.中心力による運動
ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっ
14.質点系の運動1
ているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現
15.質点系の運動2
象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座
標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみ
から始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する.
古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解
しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書き
が出来るようになること,更に,そのようにして表された方程
式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の
運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習す
る.物理に必要な数学は随時補いながら進める.
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学II
(担 当)
斉藤 学
Fundamental physics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス −電磁気学とは何か− クーロンの法
則
2.電場とは何か
3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か
(成績評価の方法・基準)
4.ガウスの法則
5.ガウスの法則の応用
レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。
6.電位の概念
7.電位の導出 コンデンサーとは何か
(履修条件・その他)
8.中間試験
基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本
9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動
的な理解を前提に講義を行う。
10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則
(授業概要/テーマ・目標)
11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る
現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義 磁場
する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが
12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則
目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁
13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則
場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学ん
でいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及 14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化
マックスウェル方程式
びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。ま
た、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2∼ 15.電磁波とは何か
「科学者と技術者のための物理学III」
(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)
3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が
数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工
夫されているものである。
335
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
基礎生物学I
農学生命科学科教員
Fundamental Biology Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGrawHill Science
ISBN978-0-07-128315-1
参考書:別途紹介する
(成績評価の方法・基準)
出席状況と定期テストの成績で評価する
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であ
り、対象となる生物の種類や方法論も多岐に渡る。専門教育に
進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱
いの中で講義がおこなわれる。従って、その基盤となる生物や
生命現象を理解しておくことが求められる。この講義は、「基
礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、
「代謝」、「遺伝」、「進化」を中心に学ぶ。なお、授業計画
は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することが
ある。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
1.生物学、生命の研究
2.細胞の化学
3.有機分子と細胞
4.細胞の構造と機能
5.光合成経路
6.呼吸経路
7.細胞分裂と繁殖
8.遺伝の様式
9.遺伝の分子生物学
10.遺伝子発現の制御
11.ダーウィンと進化
12.種分化と進化
13.生命の歴史と分類
14.菌類と植物の進化
15.動物の進化
(担 当)
基礎生物学II
農学生命科学科教員
Fundamental Biology Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGrawHill Science
ISBN978-0-07-128315-1
参考書:別途紹介する。
(成績評価の方法・基準)
出席状況と定期テストの成績で評価する
(履修条件・その他)
「基礎生物学 I 」を受講のこと。
(授業概要/テーマ・目標)
生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的
概念である。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、
「集団の生物学」についての理解が求められる。この講義では
「基礎生物学 I」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体
である個体と個体群について学ぶ。ここでの学習は、生物学を
基礎とした専門課程教育に必要である。なお、授業計画は提示
のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。
1.植物の成り立ちと恒常性
2.植物における栄養とその輸送
3.植物における成長と応答の制御(1)
4.植物における成長と応答の制御(2)
5.植物の生殖と発育
6.動物の成り立ちと恒常性
7.神経伝達による協応
8.リンパ輸送と免疫
9.消化器系と栄養
10.ホルモンシグナル伝達による協応
11.動物の生殖と発育
12.個体群生態学
13.行動生態学
14.群落と生態系
15.生物多様性の保全
336
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎地学I
(担 当)
文字信貴
Fundamental Earth Science Ⅰ
(テキスト及び参考書)
テキスト:プリントを配布する
参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会
浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版
文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善
日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店
2 単位
(授業計画)
1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.
大気の鉛直構造とオゾン層.
2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力
と運動の関係. (成績評価の方法・基準)
3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と
期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を 天気図.
4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏
合わせて評価する.
西風・貿易風
(履修条件・その他)
5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象
物理学を履修していることが望ましい.
変化.
初歩の微積分ができること.
6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.
(授業概要/テーマ・目標)
7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる
地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を 条件
行う.
8.地表風:地面近くの風の法則.
地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざま
9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.
な大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境
や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 放射の法則と温室効果.
本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけてお くべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とす 10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱につ
る.
いて.
授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズ 11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2
ムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学に
交換の評価.
おける応用が可能となることである.
12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.
13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現
象と影響.
14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影
響.
15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.
(科目名)
英文科目名:
基礎地学II
(担 当)
鈴木 博之
Fundamental Earth Science Ⅱ
(テキスト及び参考書)
毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.
参考書は適宜紹介する.
(成績評価の方法・基準)
出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地
球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半
は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発
達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地
球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環
境と生物との関係について理解を深める.
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーションと地球科学の特徴
2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)
3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)
4.地殻の構成:岩石と鉱物
5.地質構造:断層と褶曲
6.地殻変動①:火山と火山災害
7.地殻変動②:地震と活断層
8.地層:堆積作用と体積環境
9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代
10.地球の誕生と年齢
11.生命の発生と初期生命の進化
12.古生代における生物進化と大量絶滅
13.中生代における生物進化と大量絶滅
14.ヒトの誕生と地球環境問題
15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係
337
(科目名)
英文科目名:
基礎数学II
大竹 眞一
Fundamental Mathematics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要
な役割を果たすものとなる.
この講義では,微分,積分の意味を考えながら基本的な内容
から始め,一変数関数の微分積分に関してその本質的な概念を
学ぶことを予定している.
上記テキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用す
る.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる.
数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,そ
れらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれ
にも配慮しながら、講義を進める.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
(テキスト)「《基礎固め》数学」(大竹真一著 化学同人)
ISBN 4-7598-0894-9 ¥1800+税
英文科目名:
(担 当)
基礎数学III
1.極限 極限の概念,数列の極限,関数の極限
2.微分係数,導関数
微分係数,導関数の定義,これらの定義に基づく定
理・公式
3.いろいろな関数と微分法(1)
三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数の定義
と導関数
4.いろいろな関数と微分法(2)
いろいろな関数の微分法
5.平均値の定理
ロルの定理,ラグランジュの平均値の定理,コーシ
ーの平均値の定理,ロピタルの定理
6.テイラーの定理
テイラーの定理,マクローリンの定理
7.テイラー展開
テイラー展開,マクローリン展開
8.定積分の定義
リーマン積分の定義,原始関数、微分積分学の基礎
定理
9.いろいろな関数の積分法(1)
いろいろな関数の積分法,置換積分法
10.いろいろな関数の積分法(2)
部分積分法、有理関数の積分法
11.積分の応用
積分のいろいろな応用
12.広義積分
広義積分
13.微分方程式
微分方程式の基本概念
14.復習と演習
15.復習と演習
(担 当)
大竹 眞一
Fundamental Mathematics Ⅲ
(テキスト及び参考書)
教室で指示する
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要
な役割を果たすものとなる.
この講義では,基礎数学Ⅱで学んだ一変数関数の微分積分に
引き続き,多変数関数の微分積分に関してその基礎的な概念を
学ぶことを予定している.
開講時に指示するテキストのほか,プリント教材(教室で配
布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をと
る.
数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,そ
れらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれ
にも配慮しながら、講義を進める.
2 単位
(授業計画)
1.多変数関数
多変数関数とその例
2.偏微分の基礎的な概念
偏微分の定義,具体的な計算練習
3.連続性と偏微分可能性
多変数関数の連続性と偏微分可能性
4.偏微分と全微分
全微分可能,全微分の定義
5.連鎖律
多変数関数における連鎖律
6.平均値の定理
多変数関数における平均値の定理,テイラーの定理
7.極値
多変数関数,とくに,二変数関数の極値の存在条件
8.最大値・最小値
多変数関数,とくに,二変数関数の最大値・最小値
9.重積分の基礎的な概念
多変数関数についての重積分の基礎的な概念
10.重積分と累次積分
累次積分,重積分の値の計算
11.重積分の計算
重積分の計算のいくつかの例
12.重積分における変数変換
多変数関数についての重積分における変数変換
13.重積分の応用
重積分の応用のいくつかの例
14.復習と演習
15.復習と演習
338
(科目名)
英文科目名:
基礎物理化学
竹内 昌三郎
Fundamental Physical Chemistry
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
中間試験(20%)、期末試験(80%)
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
物理学的、数学的、論理的に事象を考察できる能力、素養を身
につけることを目標とし、一直線上を運動する物体を運動方程
式を解いて求める。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
プリントを配布する
英文科目名:
(担 当)
生命環境物理学
1.講義を受けるにあたって
2.自由落下運動
3.速度と加速度
4.運動の法則
5.重力と抗力
6.すべり摩擦力が作用する物体の運動
7.空気抵抗が作用する物体の運動
8.微分方程式とその一般解
9.ばねの力が作用している物体の運動
10.中間考査
11.中間考査の解説
12.極座標について
13.授業のまとめⅠ
14.授業のまとめⅡ
15.授業のまとめⅢ
(担 当)
竹内 昌三郎
Life and Environmental Physics
(テキスト及び参考書)
【テキスト】
セメスター物理 熱・統計力学(大槻義彦著 学術図書出版社)
(成績評価の方法・基準)
中間試験(20%)、期末試験(80%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
教科書を繰り返し読んで、エンタルピー、エントロピー等の
熱力学関数について理解を深める。
(授業計画)
1.講義を受けるにあたって
2.状態方程式
3.気体分子運動論
4.熱力学第1法則
5.熱力学第2法則
6.エンタルピー
7.定圧変化
8.断熱変化
9.エントロピー
10.自由エネルギー
11.中間考査
12.中間考査の解答
13.講義のまとめ
14.熱力学と生命環境物理学(その1)
15.熱力学と生命環境物理学(その2)
339
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
化学数学
大竹 眞一
Chemical Mathematics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
(参考書)「理系なら知っておきたい 数学の基本ノート[線形
代数編]」
(大竹真一著 中経出版)ISBN 4-8061-2182-7 ¥1800
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
生命分子化学のを学んでいくときに必要となる「線形代数」に
ついて基礎的な学力の習得を目的とする。
線形代数は様々な分野で、計算の手段として、また、表現の手
段として用いられる。現代科学のコミュニケーションの重要な
ツールでもあるので、その根底にある考え方を学ぶことを目指
していただきたい。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
機器分析学
1.n次元数ベクトル
数ベクトル,内積,ノルム,線形独立と線形従属
2.行列とその演算(1)
行列の演算,逆行列
3.行列とその演算(2)
行列の基本変形,行列の階数
4.行列とその演算(3)
連立方程式
5.行列式(1)
行列式
6.行列式(2)
余因子展開,クラメールの公式
7.線形変換(1)
線形変換,線形性,直交変換
8.線形変換(2)
固有値と固有ベクトル
9.線形変換(3)
対角化,対称行列
10.ベクトル空間(1)
ベクトル空間,線形写像とその表現行列
11.ベクトル空間(2)
内積空間,ユニタリー変換,直交変換
12.固有値と固有ベクトル(1)
行列の対角化,エルミート行列,実対称行列
13.固有値と固有ベクトル(2)
2次形式,ジョルダンの標準形
14.復習と演習
15.復習と演習
(担 当)
沼田 宗典
Instrumental Analysis
(テキスト及び参考書)
テキスト:機器分析のてびき(化学同人)
参考書:有機化合物のスペクトル同定法(東京化学同人)
必要に応じてプリントを配布しパワーポイントを使用する
(成績評価の方法・基準)
小テストと期末テストの成績をもとに評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
本講義では生命化学を学ぶ為に必要とされる分析機器の仕組み
から実際の活用法まで講義する。特に、濃度分析法としての吸
光分析法,蛍光分析法,低分子化合物の構造分析法として核磁
気共鳴法(NMR)、円二色性スペクトル法(CD)、赤外分光法
(IR)、質量分析法(MS)を、さらに高分子化合物の構造解析
法として、X線回折法、光散乱法、電子顕微鏡などを取り上
げ、これら機器分析の原理と共に、実際の研究でどのように利
用されているか実例を挙げながら解説する。それぞれの分析法
を組み合わせる事により、どのように化合物を同定するのかを
演習問題を通して理解し、実践的な知識を習得することを目指
す。
2 単位
(授業計画)
1.機器分析を学ぶ為の基礎知識:光と物質の相互作
用(1)
2.機器分析を学ぶ為の基礎知識:光と物質の相互作
用(2)
3.可視・紫外吸収スペクトル法
4.蛍光分析法
5.赤外線吸収スペクトル法
6.円二色性スペクトル法
7.質量分析法
8.核磁気共鳴法(1)(基本)
9.核磁気共鳴法(2)(構造解析法)
10.核磁気共鳴法(3)(種々の構造解析法)
11.機器分析を用いた同定法(1)
12.機器分析を用いた同定法(2)
13.機器分析を用いた同定法(3)
14.X線を用いる構造解析法
15.電子顕微鏡およびプローブ顕微鏡について
340
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
分子分光学
石田 昭人
Molecular Spectroscopy
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
Barnard Valeur, Molecular Fluorescence, Wiley-VCH, Wein
heim, 2002
C. H. Niemeyer and C. A. Mirkin, Nanobiotechnology, Wile
y-VCH, Weinheim, 2004
1.電磁波の種類と性質、分子との相互作用
基本的な事項を復習します。
2.各種のインコヒーレントおよびコヒーレント光源の原理と特徴
ハロゲンランプ、LED、Xeランプ、Xeフラッシュランプ、各種放電管、各種レー
ザ、SRなど、日常の実験で多用する各種光源の特徴と使用法について理解します。
3.各種の光・放射線検出器、撮像素子の原理と特徴、計測回路の基本
光電子増倍管、MCP、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、CCDカ
メラなどについて、構造や駆動回路を含めて、特徴と利用法を理解します。
(成績評価の方法・基準)
4.電子励起状態からの発光・反応の動的解析法と蛍光寿命測定、超高速分光法
電子励起状態の緩和過程の観測について光遅延回路や時間相関光量子計数法を用
いる方法論を理解します。
5.光学顕微鏡−明視野測定と位相差測定
期末試験による(100%)
光学顕微鏡の光学系と要素部品、対物レンズの特性と注意事項について知識を習
得します。
6.光学顕微鏡−蛍光測定
各種の蛍光蛋白や蛍光色素の特徴と注意事項、蛍光キューブの選択、退色の抑制
(履修条件・その他)
など、実際の測定で不可欠な知識とノウハウを伝授します。
共焦点顕微鏡、蛍光顕微鏡、光・放射線検出を利用して研究活動を行う学生を対 7.光学顕微鏡−共焦点顕微鏡
象とする。
共焦点顕微鏡の原理とともに、実際の測定に際しての注意事項について、知識と
テキスト・参考資料は配布するが、全て英文であるので十分留意すること。
ノウハウを伝授します。
8.マイクロアレイとマイクロ流体デバイス
DNAや蛋白のマイクロアレイをはじめとする、各種のマイクロ流体デバイスの作製
(授業概要/テーマ・目標)
と応用について知識を習得します。
この講義は生命科学研究に不可欠な最先端の顕微鏡技術と分 9.電子顕微鏡と集束イオンビーム加工技術
走査型電子顕微鏡と透過型電子顕微鏡の原理と応用、試料作製と測定上の注意と
光技術に関する知識を身に付けるための講義である。
ノウハウについて知識を習得します。併せて、集束イオンビームによるナノ加工技
生命科学研究の発展は著しく、単一分子分光法や走査プロー 術の方法論についても理解します。
ブ顕微鏡を始めとする極限的な顕微分光技術を自ら駆使できる 10.走査プローブ顕微鏡の種類と原理
トンネル顕微鏡と原子間力顕微鏡について、その原理と応用法についての知識を
か否かが勝負の分かれ目になると言っても過言ではない。
最初に、光と分子の相互作用について復習するとともに、分 習得します。
11.走査プローブ顕微鏡による1分子計測とバイオ領域への応用
光測定の基本である各種のインコヒーレントおよびコヒーレン 原子間力顕微鏡のチップ先端の分子修飾について、具体例をもとにその方法論を
理解します。
ト光源について理解する。
次に、光学顕微鏡の基本である明視野測定、位相差測定、蛍 12.近接場分光技術−エバネッセント光とバイオイメージングへの応用
光測定、さらに、レーザ共焦点顕微鏡といった、研究室で日常 エバネッセント光による単一分子蛍光検出の方法論について知識を習得します。
13.近接場分光技術−伝播性表面プラズモンとそのバイオ領域への応用
用いる光学顕微鏡技術について十分に理解する。
表面プラズモン共鳴(SPR)分光法の基本と、SPRセンサとして研究で多用する分子
マイクロアレイとマイクロ流体デバイスの方法論を理解・習 間相互作用の検出への応用について十分な知識を習得するとともに、プラズモン増
強蛍光分光法についても理解します。
得する。
14.近接場分光技術−局在表面プラズモンとその応用
電子顕微鏡と各種の走査プローブ顕微鏡の原理と応用につい 金コロイドやナノロッドを用いる電場局在と生命科学領域への応用の方法論を理
解します。
ての知識を習得する。
ナノフォトニクスと最先端バイオイメージングの基本である 15.ナノ構造体による光の制御と生命科学領域における応用
近接場(ニアフィールド)分光技術については、エバネッセン 金属ナノ構造体によるプラズモン増強電場の局在、フォトニック結晶による光の
閉じ込めなど、光の制御の方法論についての知識を習得します。
ト照明系による1分子計測法の原理を十分理解するとともに、
金属表面に局在する近接場光である表面プラズモンについて、
分子間相互作用を動的に解析するツールとしての応用ととも
に、ナノフォトニクスデバイスへの応用について理解する。
(科目名)
英文科目名:
有機構造解析学
(担 当)
織田 昌幸
Structural Chemistry
(テキスト及び参考書)
参考書
アトキンス 生命科学のための物理化学
(成績評価の方法・基準)
定期試験
(履修条件・その他)
物理化学、生物化学の単位を取得していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
タンパク質や核酸など、生体分子の構造とその解析方法の基礎
知識を習得することを主な目標とする。本講義前半では、生命
科学分野の物理化学の基礎を、後半では、X線結晶解析やNMR、
電子顕微鏡、質量分析など、各構造解析方法の原理を概説す
る。特に後半では、実際の研究がどのように行われるかを紹介
し、将来の研究時にも各装置をブラックボックス的に使うので
はなく、原理を理解して有効に使えることを目指す。また講義
の理解を深めることを目的として、立体構造モデリングやデー
タ解析など、一部実習も行い、さらに英語で書かれた論文を参
考資料として配布し、その内容を理解する。
(授業計画)
1.はじめに
2.微視的な系の力学(1)
3.微視的な系の力学(2)
4.化学結合(1)
5.化学結合(2)
6.生体高分子と自己会合(1)
7.生体高分子と自己会合(2)
8.構造と変化の統計的な側面
9.分光法の基礎
10.磁気共鳴(1)
11.磁気共鳴(2)
12.X線結晶解析法
13.電子顕微鏡法
14.質量分析法
15.まとめ
341
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
合成化学
倉持 幸司
Synthetic Organic Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト: プログラム学習 有機合成問題の解き方 梶原正宏
ら著(講談社サイエンティフィック)、有機反応のメカニズム 加藤明良著 (三共出版)
参考書: 授業時に指示する。
(成績評価の方法・基準)
期末試験、レポート、出席で評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
1,2回生で学習した有機化学の知識を応用して、目的化合物を
合成する方法を学習する。有機合成の素反応を反応機構と共に
理解し、多段階合成に応用する能力を身につける。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
高分子化学
1.講義概要
2.酸化反応(1)
3.酸化反応(2)
4.還元反応(1)
5.還元反応(2)
6.炭素−炭素結合反応(1)
7.炭素−炭素結合反応(2)
8.炭素−炭素結合反応(3)
9.炭素−炭素結合反応(4)
10.炭素−炭素結合反応(5)
11.環化反応
12.置換反応、付加・脱離反応
13.転位反応
14.官能基の保護・脱保護(1)
15.官能基の保護・脱保護(2)
(担 当)
浦川 宏
Polymer Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高分子の定義と特徴,高分子に関する歴史
2.高分子を作る(重縮合と重付加)
3.高分子を作る(付加重合)
4.高分子を作る(生体高分子)
(成績評価の方法・基準)
5.高分子を見る(観察方法,溶液粘度法,散乱法,
講義終了後に適宜行う確認テスト及び期末試験の結果により評価 GPC法)
6.高分子を見る(1本の高分子鎖の広がりと形)
する.
7.高分子を見る(希薄溶液論)
(履修条件・その他)
8.高分子を見る(分子量と分子量分布)
9.高分子を見る(高分子の結晶と結晶化)
特になし
10.高分子固体の性質(微細構造と繊維構造)
(授業概要/テーマ・目標)
11.高分子固体の性質(力学的性質,粘弾性,ガラス
授業概要
転移)
授業は講義形式でおこない、高分子化合物の特徴を理解する
12.高分子固体の性質(光学的性質,電気的性質)
ために、高分子の分子構造と化学的性質、力学的性質あるいは
13.生体高分子(ゴム,多糖類,たんぱく質,核酸)
電気的性質や熱的性質などの物性についての基礎的知識を教授
する。また,高分子の合成反応(ラジカル重合,イオン重合,配 14.高分子材料と環境
位重合、共重合、連鎖反応、逐次反応ほか)の種類と反応触媒、 15.バイオベースマテリアル(生物資源由来材料,ポ
反応機構について講述する。
リ乳酸)
テキスト:村橋ら編「高分子化学」 第5版 共立出版
テーマ・目標
身の回りには数多くの高分子材料が利用されている.それら
の性質並びに合成方法について理解することを目的とする.主
として合成高分子に関する講義を行うが,これらの内容は,天
然高分子であるタンパク質や多糖などの構造と物性を理解する
ための土台であり,そのための基礎の習得を目標ともする.
さらに,高分子材料の多くが化石資源由来であり,これから
のあるべき材料についてを学習のテーマとして与えるとともに
高分子材料と環境問題を考察する.
342
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
土壌環境学
山田 秀和
Soil Environmental Science
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能―
2.土壌生成の原理
3.土壌有機物の機能と化学
4.土壌粘土鉱物の構造と機能
5.土壌水の科学
6.土壌の荷電発現機構と養分保持
7.土壌の化学性
8.土壌養分の動態―主要成分(窒素)―
9.土壌養分の動態―主要成分(リン,カリウム)―
10.土壌養分の動態−微量成分―
11.土壌分析と土壌診断
12.水田土壌の化学
13.畑地土壌の化学
14.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対
策法―
15.まとめ
テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協)
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本
的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物的・物理的に絶
えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機能や
環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持続的
に維持発展させることができるように,土壌中での各種現象を
化学的な観点から講義する。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
地球環境学
矢内 純太
Environmental Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.地球環境の概要−地球の構造と大気・水・土壌
2.地球における水の化学
3.地球における大気の化学
4.地球における土壌の化学
(成績評価の方法・基準)
5.地球温暖化概論
期末試験の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない 6.二酸化炭素の発生源と吸収源
7.温室効果ガスの構造・機能・循環
者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。
8.オゾン層の破壊
(履修条件・その他)
9.酸性雨の化学
10.水質汚濁と水質環境基準
化学に関する基礎的素養を持っていること
11.水質の化学的測定法
(授業概要/テーマ・目標)
12.ダイオキシン類問題の実態と対策
地球環境問題は、空間的、時間的広がりが大きく、人間活動 13.土壌の重金属汚染の実態と対策
の影響が大気圏、生物圏にどのように現れるかを見極めること
14.土壌の農薬汚染と食の安全性
は、人類の未来を予想することになる。一方で、地球環境とい
15.地球環境問題におけるモニタリングとモデリング
う言葉はそれ自身で独り歩きしている傾向もあり、科学的な知
識・認識に基づいた、冷静な対応・取組みが求められている。 の重要性−過去の評価と未来の予測
テキスト:「化学の目で見る地球の環境−空・水・土−」(北野
康、裳華房)
プリントも適宜配布
本講義では、地球環境のそもそもの姿を理解するために、大
気・水・土壌という地球環境の重要な構成要素についてまずは
概説する。続いて、人間活動に伴う、それら要素の化学物質に
よる汚染の実態とメカニズムについて多面的に論述する。一連
の講義を通じて、受講生それぞれが地球環境についての基本的
な知見をえるとともに、地球環境問題についても自ら考えるだ
けの力を養うことを目標とする。
343
(科目名)
英文科目名:
植物栄養学I
間藤 徹
Plant Nutrition Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席点と定期試験で評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料と
して施用される窒素、リン、カリウムの細胞における機能と土
壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化
学の視点から講義する。あわせて有機農業の意義について考察
する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
プリントを配布する
英文科目名:
(担 当)
植物栄養学II
1.植物は何を栄養としているか
無機栄養研究の歴史 化学肥料の誕生
2.植物は何を栄養としているか
土壌学と植物栄養学 3.植物の窒素栄養
4.環境中の窒素の挙動
5.植物のリンとカリウム
6.環境中でのリンの挙動
7.ナトリウムとカリウムの植物栄養元素としての機
能
8.塩害と耐塩性
9.カルシウムの機能
10.マグネシウムの機能
11.微量必須元素
12.化学肥料のはじまりと現在の化学肥料
13.肥料と環境問題
14.有機物と有機農業 肥料の将来
15.総括
(担 当)
間藤 徹
Plant Nutrition II
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席点と定期試験で評価する
(履修条件・その他)
植物栄養学1を履修していることが望ましい
(授業概要/テーマ・目標)
植物の栄養元素について、特に植物生理学の立場から元素の機
能と細胞の機能の関連について講義する
2 単位
(授業計画)
1.植物の無機栄養概論
2.無機態窒素の同化経路
3.窒素代謝と光合成
4.リン酸の化学
5.カリウムとナトリウム 水和イオンの挙動
6.カルシウムはセカンドメッセンジャー
マグネシウムはクロロフィルに配位結合する
7.微量必須元素
金属元素の機能1 鉄 環境中の挙動と植物の吸
収機構
8.微量必須元素
金属元素の機能2 銅 9.微量必須元素
金属元素の機能3 亜鉛
10.微量必須元素
金属元素の機能4 マンガン、ニッケル、モリブ
デン
11.細胞壁と必須元素
カルシウムとホウ素
12.水の吸収
塩素
13.有用元素
ケイ素とナトリウム
14.障害元素
カドミウムとヒ素
15.総括
344
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
発酵生理学
渡部 邦彦
Microbial Physiology
(テキスト及び参考書)
ブラック(著) 「微生物学」(第2版)
(林 英生ら(訳)) 出版社:丸善(株) この教科書を、次年度「応用微生物学」でも教科書として使用す
る。
(成績評価の方法・基準)
毎回最初に、前回の部分について簡単な小テスト(5点満点)を行
い、採点・返却する。これと期末テスト(100点満点)とで、得点
率を算出して素点とする。
(履修条件・その他)
生物化学ⅠおよびⅡを履修している(or しつつある)こと
(授業概要/テーマ・目標)
微生物はどこにでも存在し、私たちは毎日無数の微生物と接
触している。あるものは疾病を引き起こすが、ほとんどの微生
物は無害であるだけでなく、我々が生存する過程で重要な役割
を演じたり、有益なモノを供給したりする。微生物が持つヒト
にとって有益な機能を、科学的に解き明かしていくのが「発酵
生理学」である。本科目では、発酵生理学の基礎となる「微生
物学」の、初歩的あるいは一般的内容の理解を中心に据え、
「応用微生物学」につながる知識の獲得をめざす。発酵生理学
では、微生物学の基礎・基本を中心に、応用微生物学では、微
生物の利用、遺伝子組換え、操作、代謝に絡んだ内容を掘り下
げていく予定である。
教科書を中心に講義を進め、毎回reading assignment(宿
題)として、教科書の読むべき範囲を指定し、復習に重点をお
いた講義の進め方をする。
(科目名)
英文科目名:
(授業計画)
1.微生物学の範囲と歴史(1章)
2.化学の基礎(2章)
3.顕微鏡と染色(3章)
4.原核生物と真核生物の特徴−1(4章)
5.原核生物と真核生物の特徴−2(4章)
6.原核生物と真核生物の特徴−3(4章)
7.細菌の成育と培養−1(6章)
8.細菌の成育と培養−2(6章)
9.微生物代謝に関する基本的概念−1(5章)
10.微生物代謝に関する基本的概念−2(5章)
11.微生物代謝に関する基本的概念−3(5章)
12.微生物の分類について−1(9.10,11章)
13.微生物の分類について−2(9.10,11章)
14.微生物の分類について−3(9.10,11章)
15.微生物の分類について−4(9.10,11章)
(担 当)
応用微生物学
渡部 邦彦
Applied Microbiology
(テキスト及び参考書)
ブラック(著) 「微生物学」(第2版)
(林 英生ら(訳)) 出版社:丸善(株) この教科書を、「発酵生理学」でも教科書として使用している。
(成績評価の方法・基準)
中間と期末テストを行い、2回の平均点を素点とする。
(履修条件・その他)
発酵生理学、有機化学、生物化学を履修していること。
(授業概要/テーマ・目標)
講義では、微生物ないしは微生物が作る有機物(酵素タンパク
質や代謝物など)の利用に焦点をあてる。歴史に培われた発酵
食品から、生化学、分子生物学、遺伝学、遺伝子工学の最新技
術を駆使した研究実用例までを、現実的な問題点と共に解説し
ていく。バイオテクノロジーの中で、応用微生物学が担う重要
な役割を、専門的な知識を通して理解することを目指す。複合
的な内容であるため、1,2回生配当の発酵生理学、有機化
学、生物化学等を履修した後に受講することを求める。
応用微生物学の実例を見るため、伏見にある黄桜酒造の工場の
見学も盛り込む予定である。
2 単位
(授業計画)
1. 総論、微生物利用の歴史
2.遺伝学−1(7章)
3.遺伝学−2(7章)
4.遺伝子移行と遺伝子組換え−1(8章)
5.遺伝子移行と遺伝子組換え−2(8章)
6.遺伝子移行と遺伝子組換え−3(8章)
7.消毒と滅菌−1(12章)
8.中間テスト
9.消毒と滅菌−2(12章)
10.抗菌治療−1(13章)
11.抗菌治療−2(13章)
12.環境微生物学−1(25章)
13.環境微生物学−2(25章)
14.応用微生物学−1(26章)
15.応用微生物学−2(26章)
345
2 単位
(科目名)
英文科目名:
細胞高分子学
佐上 郁子 Cellular Macromolecule Science
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
定期試験、レポート、小テストの結果で評価する。
(履修条件・その他)
生物化学Iを履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
細胞を構成する細胞高分子の性質を理解するために、タンパク
質、遺伝子、多糖、脂質などのそれぞれの構造特性とそれに由
来する機能発現についての知識を習得する。さらに、細胞内で
の局在性、生体膜や膜タンパク質、膜受容体などの細胞内での
機能システムの構築や、細胞高分子間の特異的な相互作用によ
る機能制御機構、細胞内情報伝達機構について学習し、生命現
象の仕組みを分子レベルで理解することを目標とする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
ホートン生化学 第4版(東京化学同人)
必要に応じてプリント、プロジェクター使用 英文科目名:
(担 当)
生命物理化学
1.生命と細胞高分子
2.タンパク質の高次構造とフォールデング
3.タンパク質の構造と機能の相関1
4.タンパク質の構造と機能の相関2
5.タンパク質間相互作用による機能制御機構
6.多糖の構造と特性
7.複合糖質の構造と生体内での機能
8.脂質の構造特性と生体内での機能
9.生体膜の構成と機能
10.膜タンパク質と機能1
11.膜タンパク質と機能2
12.細胞内情報伝達機構
13.遺伝子の高分子としての特性と機能
14.タンパク質と遺伝子の相互作用と発現制御1
15.タンパク質と遺伝子の相互作用と発現制御1
(担 当)
織田 昌幸
Biophysical Chemistry
(テキスト及び参考書)
参考書
アトキンス 生命科学のための物理化学
(成績評価の方法・基準)
定期試験
(履修条件・その他)
物理化学、生物化学の単位を取得していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
生命科学分野で重要となる物理化学の基礎知識を習得すること
を主な目標とする。現在の生命科学分野では、物理、化学、生
物など、多種多様な基礎知識の習得が必須となることを踏ま
え、本講義では、同分野で汎用される物理化学の基礎と応用例
を概説する。授業計画としては、主にタンパク質の構造・機能
研究を前提として、各種構造解析や、熱力学や速度論に立脚し
た分子間相互作用解析に必要となる原理等を講義する。なお高
校時に物理を未履修、または物理化学を苦手とする学生におい
ても、やる気をもって臨めば、理解できる講義を目指す。また
講義の理解を深め、研究事例に接することを目的として、英語
で書かれた論文を参考資料として配布し、その内容を理解する
ことも行う。
(授業計画)
1.はじめに
2.生体分子の構造(1)
3.生体分子の構造(2)
4.熱力学第一法則
5.熱力学第二法則
6.相平衡
7.化学平衡
8.反応速度
9.速度式の解釈
10.複雑な生化学過程
11.抗体の基礎
12.抗体の分子間相互作用
13.酵素の基礎
14.酵素の分子間相互作用
15.まとめ
346
2 単位
(科目名)
英文科目名:
酵素化学
佐上 郁子 Applied Enzymology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
定期試験、レポート、小テストの結果で評価する。
(履修条件・その他)
細胞高分子学を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
生命現象は生体内で起こる化学反応の集積と考えられるが、そ
の反応を触媒するのが酵素である。この酵素の特性と生体内で
の役割を理解するために、酵素の種類、酵素の構造、酵素の単
離・精製法、酵素反応速度論、酵素の活性中心と反応機構、酵
素阻害剤など、酵素化学の基礎知識を習得することを目標とす
る。さらに酵素反応の調節機構としてのアロステリック機構、
フィードバック機構、酵素の安定性と翻訳、遺伝子発現レベル
での酵素の活性制御機構について、最近の知見を含めて学習す
る。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
ホートン生化学 第4版(東京化学同人)
必要に応じてプリント、プロジェクター使用
英文科目名:
(担 当)
細胞情報化学
1.酵素の特性、種類、酵素単位
2.酵素の単離と精製法
3.酵素の補因子
4.酵素反応速度論1(反応次数と速度式)
5.酵素反応速度論2(ミカエリスメンテンの式)
6.酵素反応速度論3(Vmax, Km値の求め方)
7.酵素反応速度論4(逐次反応とピンポン反応)
8.阻害剤の作用機構と速度論
9.酵素の反応機構1(活性中心と基質の結合)
10.酵素の反応機構2(遷移状態と触媒機構)
11.酵素の反応機構3(リゾチームとセリンプロテア
ーゼ)
12.酵素活性の調節1(アロステリック効果、フィー
ドバック効果)
13.酵素活性の調節2(共有結合修飾と酵素量の制
御)
14.酵素活性の測定法
15.酵素の利用と創薬
(担 当)
石嶌 純男
Molecular and Cellular Biochemistry
(テキスト及び参考書)
テキスト:ヴォート基礎生化学 第2版 (東京化学同人)
(成績評価の方法・基準)
期末試験の成績をもとに評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
本講義では、生物の基本単位である細胞において、その機能の
発現にはたらいている生物高分子と細胞機能の調節にはたらい
ている情報分子を取り上げる。真核細胞では、細胞内に複雑な
膜構造をもっている。本講義では、細胞内小器官ではたらくタ
ンパク質が、細胞内の目的地に運ばれるための情報と、その輸
送機構を解説する。さらに、多細胞生物は、生理機能を統合す
るために、細胞間で化学的情報の交換、伝達を行っている。本
講義では、その情報を受けとる受容体タンパク質とその後の細
胞内情報伝達のしくみを解説する。細胞周期やアポトーシスの
分子機構とその情報化学もテーマとする。
2 単位
(授業計画)
1.細胞を構成する生物分子
2.細胞の膜構造と機能/脂質二重層
3.細胞の膜構造と機能/膜タンパク質
4.タンパク質の細胞内輸送/核内外への輸送
5.タンパク質の細胞内輸送/ミトコンドリア、葉緑
体、ペルオキシソームへのタンパク質の輸送
6.タンパク質の細胞内輸送/細胞膜および細胞外へ
の輸送
7.細胞のシグナル伝達/受容体タンパク質
8.細胞のシグナル伝達/Gタンパク質
9.細胞のシグナル伝達/タンパク質のリン酸化と脱
リン酸化
10.細胞のシグナル伝達/セカンドメッセンジャー
11.細胞のシグナル伝達/リン脂質代謝
12.細胞のシグナル伝達/イオンチャネル
13.細胞周期の情報化学
14.細胞の老化と細胞死の情報化学
15.細胞構成高分子の進化
347
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
有機工業化学
中川好秋
Industrial Organic Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.有機化学に関する基礎知識の判定(テスト)
2.化学,特に有機化学に関する基礎の復習
3.工業化学についての歴史と現状
4.有機工業化学についての概説
5.石油,石炭,天然ガスからの化学基礎原料の製造
6.石油化学工業の概説
7.石油化学基礎原料から化学製品への変換(アルカ
ン,アルケン)
8.石油化学基礎原料から化学製品への変換(アルコ
ール,アルデヒドなど)
9.石油化学基礎原料から化学製品への変換(芳香族
化合物)
10.メタノールの化学
11.高分子化学製品
12.農薬についての概説
13.代表的な農薬の合成について
14.医薬品についての概説
15.代表的な医薬品の合成について
参考書:新しい工業化学(化学同人),農薬の科学(朝倉書
店).トップドラッグ(化学同人),有機工業化学(丸善)
(成績評価の方法・基準)
小テスト,レポート,および期末試験の成績
(履修条件・その他)
有機化学に関する基本知識をもっていること.
(授業概要/テーマ・目標)
有機工業化学についてその歴史と学問的意義を理解する.ま
た,有機工業化学において重要な有機化学反応の基礎を理解
し,工業化学製品,医農薬の製造に利用される有機化学反応を
学習する.すなわち,有機化学の基本は炭素―炭素の結合を作
ることであるが,医農薬品などのたいていの生理活性物質は官
能基を有している.このような医農薬製品を含む工業化学製品
を合成するためにはさまざまな化学反応が用いられるわけであ
るが,その化学反応を学習するとともに,有機反応のメカニズ
ムについても理解する.
1.炭化水素類
2.ハロゲン化炭化水素類
3.アルコール類
4.アルデヒド類
5.カルボン酸およびその誘導体類
6.アミン類
7.芳香族および複素環化合物
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
バイオ生産学
岸本 通雅
Technology of Bio-Production
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.バイオプロセスに関係する化学工学の基礎1
(単位操作、物質収支、熱収支)
2.化学工学の基礎2
(熱伝達、物質移動, imag
(成績評価の方法・基準)
3.発酵プロセスの紹介、フローシートの説明
4.バイオリアクターの基礎となるkLaを二重境膜説
小テスト並びに出席点(50%)
に基づいて説明する。
定期試験(50%
5.kLaの説明と発酵槽のスケールアップpjp
(履修条件・その他)
6.回分、流加、連続培養プロセスの紹介、及びシミ
ュレーションの説明
無し
7.計測及び自動制御システムの紹介
(授業概要/テーマ・目標)
8.フィードバック制御の説明タ
生物生産に関わる化学工学の基礎、すなわち物質収支、移動現 9.PID制御の説明
象、単位操作を習得させる。
10.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介1ag
さらに発酵プロセスを初めとするバイオプロセスを紹介し、
11.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介2
アミノ酸発酵などバイオプロセスに関わる生体反応について、
12.統計的手法を利用した発酵プロセスの最適化1ag
モデリングや解析方法について説明する。
次にバイオプロセスの基本操作を紹介し、回分培養、流加培 13.ファジィ制御の基礎
養、連続培養を理解する。
14.バイオプロセスにおけるファジィ制御の応用2
バイオプロセスのスケールアップのベースとなるkLaの計算が 15.バイオ生産プラントの実例と生物化学工学の役割
教科書「新生物化学工学」(岸本通雅、堀内淳一、藤原伸介、三
共出版)
できるようにし、実生産プロセスの機器の紹介ならびにそれら
の基本設計、運転について説明する。
また自動制御(簡単なフィードバック制御、PID制御)の理解
と、それらが付設されたバイオプロセスの運転が支障なくでき
るようにする。
以上生物生産プロセスの仕組みを理解し、高度な運転管理も
なし得る人材の育成を目指す。
348
(科目名)
英文科目名:
遺伝子工学
(担 当)
増村 威宏
Genetic Engineering
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.イントロダクション,遺伝子工学研究の流れ
テキスト:「ゲノム工学の基礎」, 野島 博 著, 東京化学
2.遺伝子工学技術の実用化例
同人
3.ゲノム遺伝子とmRNAの構造上の特徴
4.遺伝子工学に用いる酵素類
(成績評価の方法・基準)
5.大腸菌とベクター(プラスミド)について
6.大腸菌のファージベクターについて
筆記試験(中間・期末)
7.遺伝子導入法の基礎
8.遺伝子導入法の応用,中間試験
(履修条件・その他)
9.中間試験返却,レポーター遺伝子と遺伝子導入解
析法
特になし
10.遺伝子発現の時期特異性・組織特異性
(授業概要/テーマ・目標)
11.遺伝子増幅技術(PCR)
分子生物学の急速な発展により、遺伝子から細胞に至る生命現 12.染色体の構造とゲノムDNAライブラリーの関係
象の過程を分子レベルで理解出来るようになった。さらに遺伝
13.mRNAの解析とcDNA ライブラリー作製
子を人為的に改変し、各種生物に新しい形質を導入することも
14.ゲノムDNA解析とcDNA解析の違いについて
可能になった。本授業科目では、分子遺伝学の知識を基盤に、
遺伝子組換え技術の基本から、先端科学分野であるゲノム生物 15.遺伝子工学の最新事例
学に至るまでの遺伝子工学全般を理解することを目的とする。
また、遺伝子工学の生物生産としての応用(食品、医薬品、工
業原料、等)、および遺伝子工学に関連した最近のトピックス
についても紹介する。
(科目名)
英文科目名:
分子栄養学II
(担 当)
金本 龍平
Molecular NutritionⅡ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.栄養と遺伝子
テキスト:「分子栄養学」金本龍平編(化学同人)
遺伝子発現過程の概略と遺伝子多型について概説し、摂取する栄養素の質
参考書:「ホートン生化学」(東京化学同人)、「細胞の分子生 と量が個体の遺伝子発現におよぼす影響について解説する。
2.栄養と情報伝達システム
物学」(教育社)
細胞間・細胞内情報伝達システムと、その情報伝達物質について、その生
理的役割や物理化学的性質にそって分類し、解説する。
3.摂食制御の情報伝達
(成績評価の方法・基準)
摂食制御の多様性について概説し、摂食中枢による摂食制御機構、および
消化管ホルモンを介した消化吸収の情報伝達について解説する。
4.糖質の消化吸収機構
消化管内における糖質の消化吸収と、輸送単体による糖質の膜透過につい
小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。
て解説する。
5.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その1)
組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概
(履修条件・その他)
説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
「生物化学Ⅰ・Ⅱ」「分子栄養学Ⅰ」とともに履修することが望まし
6.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その2)
い。特に遺伝子発現の制御、タンパク質・脂質・糖質代謝に関する基礎 組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概
知識は必須である。
説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
7.脂質の消化吸収と体内輸送(その1)
(授業概要/テーマ・目標)
消化管における脂質の消化吸収の特徴と胆汁酸の役割。
8.脂質の消化吸収と体内輸送(その2)
分子栄養学は、これまでの栄養学に分子生物学的手法を取り入 脂質の体内輸送とリポタンパク質代謝について解説する。
れ、食物と遺伝子との相互作用を明らかにし、健康増進に役立 9.脂質代謝に関わる遺伝子発現
核内受容体による脂質代謝とエネルギー代謝の制御および必須脂肪酸とエ
てることを目的とする新しい学問分野である。社会が高齢化す イコサノイドを中心に解説する。
るにつれ、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の罹病率が増加 10.タンパク質の栄養価
タンパク質栄養の生理的意義を概説し、窒素出納を中心にその評価法を解
し、より積極的な健康増進対策が望まれている。とくに生活習 説する。
慣病は、個人の遺伝的背景に生活習慣や生活環境といった複数 11.タンパク質摂取に関わる信号伝達
タンパク質栄養とIGF-1を介した成長のシグナル伝達、体タンパク質合成お
の因子が重なり合って発祥する代謝性の慢性疾患であり、この よび分解制御とそのシグナル分子としてのアミノ酸について解説する。
予防法と治療法の確立に分子栄養学の貢献が期待されている。 12.ビタミンとミネラル
ビタミンの消化吸収と生理的役割を解説する。
本講義では、生体における栄養素の役割と食事栄養による生体 13.ビタミン・ミネラルと遺伝子の発現調節
ビタミンA,Dの生理的役割と核内受容体を介した情報伝達、カルシウムに
調節の分子機構を解説する。
よる細胞内情報伝達機構を中心に解説する。
テーマ:栄養と遺伝子の相互作用
14.味と臭いの信号伝達
目標:遺伝子発現制御における栄養素の作用と、その作用機構 化学センサーとしての味覚受容体、臭覚受容体の構造とそれらを介した味
と臭いの細胞内情報伝達システムを解説する。
に関する基礎的知識を習得する。また、栄養素の代謝は一律で 15.食品中の非栄養素成分と疾病予防の分子機構
はなく、(1)それぞれの臓器は役割に応じて栄養素の代謝を ポリフェノールやカプサイシンによる細胞内情報伝達の修飾と、それによ
って期待される、抗動脈硬化、抗肥満、抗発ガン作用などについて解説す
制御すること、(2)栄養環境の変化と要求量に応じて代謝応 る。
答し生体の恒常性を維持することを理解する。
349
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
食品機能学
金本 龍平
Functions of food
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
講義資料を配付する
参考書
食品機能化学(中村 良 他共著、三共出版)
食品機能学(青柳 康夫 編著、建帛社)
1.フリーラジカルと食品
2.食品―生体系におけるフリーラジカルの生成と性
質
3.食品―生体系における活性酸素の生成と性質
(成績評価の方法・基準)
4.過酸化脂質と食品
5.抗酸化成分の機能
小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。
6.変異源と発ガン機構
7.食品成分中の変異原物質とその作用機作
(履修条件・その他)
8.食品成分中の抗変異原物質とその作用機作
生化学、分子栄養学も合わせて受講することが望ましい。有機化
9.生体防御と免疫 ー自己と非自己ー
学の基礎知識が必要である。
10.免疫とアレルギー
(授業概要/テーマ・目標)
11.腸管免疫と食品アレルギー
食品は栄養的特性に関わる一次機能、嗜好的特性に関わる二次 12.食品アレルゲンとその性質
機能の他に、生理機能調節特性とも言うべき三次機能を持って
13.食品アレルギーの抑制と抗アレルギー成分
いる。三次機能には、抗酸化作用。抗ガン作用、抗肥満作用な
14.食品中の生体防御系微生物と機能
どが含まれ、高齢化社会となった国々では生活習慣病の予防や
改善への期待が持たれている。しかし一方では期待が一人歩き 15.プレバイオティクスとプロバイトティクス
し、根拠の乏しい”機能性食品や健康食品”が数多く出回って
いる。本講義では食品成分、特に非栄養素成分について、その
化学的性質から、その機能特性を解説する。
テーマ:食品機能と健康
目標:食品成分と食品機能に関する基礎的知識を習得する。様
々に喧伝されている機能性食品について、その効能を考察する
能力を身につける。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
食糧加工学
八田 一
Food Technology
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:
新食品・栄養科学シリーズ「食品学各論」食品素材と加工学の基
礎を学ぶ 瀬口正晴、八田 一 編 (株)化学同人
(成績評価の方法・基準)
筆記試験 60点以上を合格とする。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
食糧および加工食品の主要原材料は乳、肉、卵などの畜産物、
魚貝、海藻などの水産物、米、麦、豆、いも類、野菜、果物な
どの農産物である。本講義では、これら食糧の生産から加工に
至るまで、栄養面,安全面,嗜好面の各特性を高める食品の加
工方法を中心に学ぶ。そして、種々の食糧および食品素材の成
分的特徴や農産、畜産、水産、微生物利用食品に特徴的な加工
技術や品質保持技術を理解する事を目標とする。なお、授業は
教科書を中心に講義形式で進める。食品の素材や加工工程を液
晶プロジェクターで説明する。
2 単位
1.食糧の生産と需要 2.畜産食品(卵の成分的特徴と)
3.畜産食品(卵類食品の加工法)
4.畜産食品(肉の成分的特徴)
5.畜産食品(肉類食品の加工法)
6.畜産食品(乳の成分的特徴)
7.畜産食品(乳類食品の加工法)
8.水産食品(水産物の種類、成分的特徴)
9.水産食品(水産物の加工法)
10.微生物利用食品(酒類とその製造法)
11.微生物利用食品(発酵調味料とその製造法)
12.農産食品(穀類、いも類の食品学的特徴)
13.農産食品(種実・豆・野菜類の食品学的特徴)
14.農産食品(果物類、きのこ類の食品学的特徴)
15.まとめ(21世紀の食品産業)
350
(科目名)
英文科目名:
動物生理学I
牛田一成
Animal anatomy and physiology I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポート・小テストおよび定期試験成績を総合評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
動物生理学Ⅰでは、主に解剖生理学について講義する。解剖生
理学とは、体の構造(解剖学・組織学)と機能(生理学)を取
り扱う学問であり、医学・薬学・食品機能科学の対象となる体
の器官と組織およびその生理機能を理解するために必須の学問
体系である。機能性食品や薬品のターゲットとなる病態につい
て、対象器官や組織を解剖学的に正しく表現し、同時に対象と
なる生理現象を生化学的・分子生物学的に正しく説明できる能
力は、将来これらの分野で研究開発を志す場合には特に必要で
ある。したがって、本講義の目的は、①重要な細胞・組織・器
官・系について基礎的な解剖学用語の履修、②それぞれの持つ
機能すなわち生理現象を生化学的および分子生物学的に理解す
ることを目的とする。理解をすすめるために現在問題となって
いる主要な疾病について具体的に触れることとする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
教科書 シンプル解剖生理学河田 光博, 樋口 隆著出版社: 南
江堂 ISBN-13: 978-4524220540
英文科目名:
(担 当)
動物生理学II
1.第1章 体の構造と機能の概論
機能性食品の目指すもの
2.第4章 組織 「上皮組織の構造と機能」
3.第4章 組織 「結合組織の構造と機能」
4.第5章 第6章 骨および筋
5.第5章 第6章 骨および筋
6.第7章 体液と血液
7.第9章 循環系
8.第11章 呼吸器系
9.第12章 消化器系1
10.第12章 消化器系2
11.第13章 神経系1
12.第13章 神経系2
13.第15章 内分泌系1
14.第15章 内分泌系2
15.第16章 泌尿器系
(担 当)
井上 亮
Animal anatomy and physiology II
(テキスト及び参考書)
必要に応じてプリント等を配布する
Janeway's Immunobiologyを参考書として指定するが購入の必要
はない
(成績評価の方法・基準)
出席・小テストを基準に評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
生物には害(疫)を免ずるための機能である免疫システムが備
わっている。この破綻はアレルギーからガン、AIDSなどの重度
の疾病までさまざまな病気に関わっている。本講義では、この
免疫系の基礎についての説明を行う。
2 単位
(授業計画)
1.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系I
2.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系II
3.自然免疫系I
4.自然免疫系II
5.自然免疫系III
6.獲得免疫系 T細胞についてI
7.獲得免疫系 T細胞についてII
8.獲得免疫系 T細胞についてIII
9.獲得免疫系 B細胞について I
10.獲得免疫系 B細胞についてII
11.獲得免疫系 B細胞についてIII
12.粘膜免疫系I
13.粘膜免疫系II
14.粘膜免疫系III
15.免疫系の破綻が原因で起こる疾病について
351
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物統計学(農学生命科学科・生命分子化学科対象)
加藤章夫
Biostatistics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
資料を配付
(成績評価の方法・基準)
3回の中間テストで評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科、生命分子化学科
(授業概要/テーマ・目標)
収量や形態の品種間比較、遺伝的な形質の分離比、植物や動
物に対する化学物質の処理効果の比較をする事は、農業研究を
進める上で頻繁に行なわれる。生物材料は取扱いが難しいもの
が多く、環境による変異を含むため、実験の数値は誤差を多く
含む。しかも、多数の個体を一度に扱うことがコスト的に困難
であるため、比較的少数のサンプルからのデ-タで結論を導く必
要が生じる。このような誤差の多い小サンプルの試験の検定に
使われるのが、生物統計学による有意差検定である。 講義の
前半に、実際に桜の葉の長さと幅を計測して統計値の算出、有
意差検定を行ない、検定の大まかな流れを把握できるようにす
る。その後、確率分布、t-検定、分散分析、多変量解析などの
説明を実例を示しながら行なう。
統計的方法は確率を計算する方法であって実は何も証明して
はいないことや、実験に当たっては揃いの良い実験材料を用い
ること、できる限り誤差を含まないように計測すること、反復
を十分とることなどが重要であることを理解できるようにす
る。 電卓、グラフ用紙、物差しを各自用意すること。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
技術中国語I
1.葉長の計測と分散分析
2.葉長のデ-タの相関分析
3.正規分布
4.区間推定
5.t-検定
6.F-検定
7.最小有意差法
8.相関係数
9.χ二乗検定
10.ウィルコクソン法
11.クルスカルウォリス法
12.順位相関
13.パソコンを使っての統計処理の実習 1
14.パソコンを使っての統計処理の実習 2
15.質問受付
(担 当)
周 喆
Engineering Chinese Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.オリエンテーション
2.中国語の発音
3.名詞・数詞・量詞
4.時間・年月日・お金
(成績評価の方法・基準)
5.指示代詞と人称代詞
出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期 6.数のいろいろ
7.いろいろな形容詞と区別詞
試験の結果により総合評価する。
8.形容詞述語文
(履修条件・その他)
9.動詞述語文
10.存在の表現
中国語Ⅰ履修者(但し、中国語Ⅱ履修者が望ましい)
11.連動文
(授業概要/テーマ・目標)
12.疑問文
中国語聞く・話す・読む・書く能力に関する基礎知識と基本技 13.前置詞(介詞)
能を一層固めた上で、生命科学分野に置ける基本的な科学技術
14.常用される副詞
用語に慣れ親しみ、比較的平易な中国語科学文献を理解する中
15.連動文Ⅱ
国読解力を習得することを目標とする。
教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。
参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版
社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)
352
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
技術中国語II
周 喆
Engineering Chinese Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.文成分のまとめ
教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。
2.存在・出現・消失の文・非主述文・命令文
参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版
社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)
3.助動詞(能願動詞)
4.進行のアスペクト
(成績評価の方法・基準)
5.持続のアスペクト
出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期 6.完了・実現のアスペクト
7.経験・将然のアスペクト
試験の結果により総合評価する。
8.補語―程度補語と様態補語
(履修条件・その他)
9.動量・時量・差量
10.比較の言い方
技術中国語Ⅰ履修者
11.「把」構文
(授業概要/テーマ・目標)
12.「被」構文
中国語によるコンピュータ処理の基礎知識を習得し、インタネ 13.語気助詞・反語文
ットを利用して生命科学に関する文献・技術情報の入手右方法
14.複文
を習得する。学術文献を解説することにより、基本的な読解力
15.緊縮文
と表現力を高め、中国語の応用訓練をおこなう。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
分子栄養学I
佐伯 徹
Molecular NutritionⅠ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
プリントを配布する。
授業内容は以下の書籍を参考にしている。
佐久間慶子「栄養と遺伝子のはなし 分子栄養学入門」(技報堂出版)
菅野道廣 他「新版 栄養学総論」(朝倉書店)
萩原和夫/代表編集「新訂 栄養学総論」(中央法規出版)
B. Alberts他「Molecular Biology of the Cell 4th ed」(Garland Science)
T.M. Devlin編「Textbook of Biochemistry with Clinical Correlations 5th ed」(Wiley-Liss)
M.L. Cain他「Discover Biology 2nd ed」(Sinauer)
(成績評価の方法・基準)
定期試験および小テスト
(履修条件・その他)
生物化学Iを履修しているか、それに相当する生化学の基礎知識
があること。
(授業概要/テーマ・目標)
分子栄養学とは分子生物学的見地から栄養を理解しようとする
研究領域であり、幅広い基礎知識が必要とされる。この授業で
は、生物学、生化学、栄養学、および分子生物学について、分
子栄養学に関わりの深い部分に焦点を当てて基礎を学び、その
基礎知識の上に立って分子栄養学のトピックの解説を行う。特
定の教科書は指定しないが、配布するプリントに授業内容の参
考とした書籍をリストアップするので、復習に役立ててほし
い。
1.エタノール代謝の分子栄養学
2.ヒトの消化器官
3.栄養素の消化吸収、血液循環
4.解糖
5.糖新生
6.グリコーゲン代謝
7.ペントースリン酸経路
8.TCA 回路
9.電子伝達系・酸化的リン酸化
10.血糖
11.脂質代謝 1
12.脂質代謝 2
13.アミノ酸代謝
14.分子栄養学トピックス 1
15.分子栄養学トピックス 2
353
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
分子遺伝学
佐藤 茂
Molecular Genetics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
(テキスト)プリントを配布する.
(参考書)書名:分子遺伝学 第3版 著者:T.A. Brown著,西
郷薫監訳
発行所:東京化学同人
1.遺伝子の本体 2.DNAとRNAの構造
3.細胞内でDNAはどのように存在しているか
4.ヌクレオソーム
(成績評価の方法・基準)
5.DNAの複製
講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評 6.DNA上の遺伝子
7.転写
点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.
8.RNAのプロセッシング
(履修条件・その他)
9.遺伝子はどのように働くか(1)
10.遺伝子はどのように働くか(2)
2回生であることが望ましい.
11.遺伝子の変異
(授業概要/テーマ・目標)
12.遺伝子研究の方法
遺伝現象の理解は,生命現象の基本的仕組みの解明と,その生 13.遺伝子の働きの調節(1)
物生産・環境保全修復・ライフサイエンスへの応用に必須であ
14.遺伝子の働きの調節(2)
る.分子遺伝学では,遺伝子本体である核酸(DNA, RNA)の構
15.総括
造,遺伝子発現の諸過程および発現の調節機構遺伝現象など
の,遺伝現象の分子機構の理解に必要な基礎事項の解説,およ
び演習問題によって学習する.
(到達目標)
遺伝現象に関わる様々な分子とその機能・相互作用を理解し,
個々の遺伝子が生物学的情報の単位として発現して生物の構造
と機能が構築される仕組みの理解・説明ができるようになる.
(科目名)
英文科目名:
剛体の力学
(担 当)
春山 洋一
Rigid Body Mechanics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.質点系の力学(復習1)
2.剛体の性質
3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)
4.重心・慣性モーメント
(成績評価の方法・基準)
5.剛体の運動(回転の運動方程式)
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.剛体の平面運動1
7.剛体の平面運動2
0%.
8.流体の力学(液体)
(履修条件・その他)
9.流体の力学(ベルヌーイの定理)
10.流体の力学(気体)
基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.
11.振動と波動1
(授業概要/テーマ・目標)
12.振動と波動2
剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎 13.波動方程式1
物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質
14.波動方程式2
点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の
15.まとめ
応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
体,変形するものは流体)を学ぶ.
剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない
回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トル
クなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるよう
にする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理
解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,
伝わり方の基礎を理解する.
354
(科目名)
英文科目名:
植物生理学
(担 当)
佐藤 茂
Plant Physiology
(テキスト及び参考書)
(テキスト) プリントを配布する.
(参考書)1.小柴,神谷編:新しい植物ホルモンの科学,講談
社,2002 2.西谷,島崎監訳:テイツザイガー植物生理学第3
版,培風館,
2004
2 単位
(授業計画)
1.植物の生活環,植物細胞のユニークさ
2.光合成と呼吸の仕組み
3.植物固有の窒素・アミノ酸代謝
4.植物の光や重力,温度,ストレスに対する反応
(成績評価の方法・基準)
5.二次代謝産物 講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評 6.植物の成長・分化の調節と植物ホルモン
7.エチレンの生合成と作用(1)
点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.
8.エチレンの生合成と作用(2)
(履修条件・その他)
9.ジベレリンの生合成と作用(1)
10.ジベレリンの生合成と作用(2)
2回生であることが望ましい.
11.オーキシンの生合成と作用
(授業概要/テーマ・目標)
12.サイトカイニン生合成と作用
植物を特徴付ける代謝,および成長と形態の形成に関する知識 13.アブシシン酸の生合成と作用
を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジ
14.ブラシノステロイドの生合成と作用
ーの理解を深めることを目標にする.後半では,植物ホルモン
15.総括
を取り上げて,生合成の経路と調節,生理作用を解説し,生活
環の制御に果たす役割を理解させる.また,植物の生理学の応
用分野である収穫後生理学や遺伝子組換え作物の作出と性質,
植物と環境問題との関わりについても適宜ふれる.
(到達目標)植物(作物)の成長と発育・分化に関わる様々な
現象を, 関連する植物ホルモンの種類や生合成,代謝と関連
づけて理解・判断ができる能力を習得し,植物の成長調節や植
物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深める.
(科目名)
英文科目名:
地学実験及び同実験法
(担 当)
小滝 篤夫
Laboratory Work in Earth Science
(テキスト及び参考書)
テキストとしてプリントを配布する.参考書は随時紹介する.
(成績評価の方法・基準)
実験レポート,意欲および出席状況を総合的に見て評価する.
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
地球科学全般の内容にかかわる技術・知識を、基礎的な野外・
室内実習によって体験を通して習得し、学校現場において中学
校理科第二分野の地学・環境に関連した教材を自ら組み立てら
れる力を養う.
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス及び地学野外調査の基礎事項の解説をする.
地形図(¥270)を購入する.
2.野外実習1 宝ヶ池公園内で堆積岩の産状の観察と採
取を行う.野外実習は雨でも行うので,雨具を用意するほ
か,活動的な服装で参加すること.
3.野外実習2 大文字山に登って火成岩の産状の観察と
採取を行う.また,京都盆地の地形を観察する.
4.野外実習3 深草で第四紀の海成粘土層と広域火山灰
層の観察と採取を行う.交通費として600円余りが必要.
5.岩石室内実習 宝ヶ池と大文字山で採取したチャート
・花こう岩の研磨と観察を行い,岩石の性質を理解する.
6.テフラ分析 深草で採取した火山灰の洗浄とその中の
鉱物の観察を行い,火山活動について考察する.
7.微化石分析 深草で採取した粘土層中の珪藻化石の抽
出と観察を行い,古環境を考察する.
8.地形図の読み方 京都盆地の地形について読図を行
い,京都盆地の成り立ちについて考察を行う.
9.空中写真の読み方 活断層地形を空中写真や地形図で
観察し,地震活動について考察を行う.
10.博物館見学 大型化石の観察を通して,地球と生物の
進化について考察する.
11.天気図の読み方・書き方 ラジオの気象通報を聞いて
天気図が描けるようにする.また,新聞・テレビの天気図の
見方に習熟する.
12.気候 京都府の気候について,データを収集して考察
する
13.天体観測 望遠鏡及びシーロスタットを使って太陽を
観察し,太陽が地球へ与える影響を考察する.
14.太陽の自転 前回の観察で得られたデータから,太陽
の自転運動を解析する.
15.宇宙・恒星の進化 宇宙と恒星の進化について,デー
タを収集して考察する.
355
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
農業と食料の経済学
桂 明宏
Economics of Agriculture and Food
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.わが国農業の特質と風土・社会・歴史
参考書:荏開津典生『農業経済学』岩波書店、植田和弘『環境経
2.農産物の需要・供給と市場メカニズム
済学』岩波書店
3.豊作貧乏の発生メカニズムと需要の価格弾力性
4.農業の費用・所得と規模の経済性
(成績評価の方法・基準)
5.農業の担い手と多様な経営形態
6.農産物の流通とフードシステム
出席、期末試験による総合的評価
7.戦争・山林伐採・洪水−農林業の外部性−
8.農林業における“市場の失敗”と経済環境手段
(履修条件・その他)
9.環境破壊でも道路を造るのか?(ビデオ鑑賞とデ
ィスカッション)
特になし
10.公共事業・コスト=ベネフィット・環境価値
(授業概要/テーマ・目標)
11.生物資源を絶やさないためには−再生可能資源の
農林業は、農産物や林産物を生産し国民に供給する機能と、 経済学−
環境や自然・半自然資源を維持・保全する機能を持っている。
12.食品表示とレモンの経済学−表示・トレサビ・工
本講義では、農業問題、食料問題、資源・環境問題の現代的な
程管理−
諸相を概観するとともに、それらの相互の結びつきを理解し、
総合的に問題をとらえるものの見方を学ぶ。また、問題を社会 13.輸入食品は安全か?(ビデオ鑑賞とディスカッシ
ョン)
経済学的に分析する方法の初歩を学ぶ。
14.“コモンズ(共有地)の悲劇”と地域資源管理
15.農村社会とソーシャルキャピタル−地域活性化の
ために−
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
野菜園芸学
寺林 敏
Olericulture
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
参考書:野菜園芸学(文永堂出版)、図説野菜新書(朝倉書店)
(成績評価の方法・基準)
定期考査の成績で評価
(履修条件・その他)
無
(授業概要/テーマ・目標)
わが国の主要な野菜をとりあげ、栄養成長と生殖成長過程にお
ける発育生理ならびに発育制御機構を遺伝的要因と環境要因と
の関連において講義する。
1.野菜の分類と形態
2.野菜の形態と発育生理 -果菜類3.野菜の形態と発育生理 -根菜類4.野菜の形態と発育生理 -葉菜類5.野菜の形態と発育生理 -芋類6.野菜の形態と発育生理 -花菜類7.野菜の周年栽培と作型 -トマト8.野菜の周年栽培と作型 −イチゴ−
9.野菜の周年栽培と作型 -キャベツ10.野菜の生理障害 -果菜類(トマト)11.野菜の生理障害 -果菜類(その他)12.野菜の生理障害 -根菜類13.野菜の生理障害 -その他14.野菜園芸研究の最新情報
15.わが国の野菜栽培の現状と展望
356
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
森林生理生態学
池田 武文
Forest Ecology and Tree Physiology
(テキスト及び参考書)
テキストは使用せず、資料を配布。
参考書:岩坪編、森林生態学、文永堂出版(1996):武田・戸田
編、地球環境と生態系、共立出版(2006);永田・佐々木編、樹木
環境生理学、文永堂出版(2002):小池編、樹木生理生態学、朝倉
出版(2004)
(成績評価の方法・基準)
試験に評価
(履修条件・その他)
森林植物学を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要: 日本における究極の自然は森林である。その森林
は森林を構成する全ての生物とそれをとりまく環境との安定し
た相互関係、つまり森林生態系というシステムものとで成立し
ている。ここでは、その森林生態系のしくみと樹木の環境適応
の方法を学ぶ。まず、森林生態系の成り立ちと構造を明らかに
し、光合成の環境適応、森林の構造と生産機構を学ぶ。さら
に、環境適応能力を理解するために、樹木の生理生態学的特徴
を学ぶ。これらはまさに、森林、樹木が生物としていかに生
き、生活しているのかを理解することである。
目標: 森林、樹木の環境適応の方法を理解することで、様々
な場面で問題となっている、樹木、森林の衰弱・衰退現象の本
質を理解する能力を身につけることができる。
(科目名)
英文科目名:
(授業計画)
1.森林生態系とは
2.森林生態系の機能
3.生理生態学とは
4.森林の構造と光環境
5.森林の構造と生産機構
6.光合成の基礎:細胞内の炭素代謝
7.光合成の環境応答
8.樹木細胞の水分生理
9.樹木個体の水分生理
10.樹木の低温適応
11.樹木の休眠
12.ストレスと環境適応:乾燥ストレス
13.ストレスと環境適応:その他のストレス
14.樹木の環境適応と分布
15.whole tree physiology
(担 当)
農業経営学
宮崎 猛
Farm Management
(テキスト及び参考書)
出席状況と数回の小テスト(40%)、期末試験(60%)
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
農業経営の形態と目標、農業経営の規模と集約度、農業経営分
析の方法、農業生産費と費用理論、農業・農村の多面的機能、
集落営農と地域経営体、環境保全型農業の経営と政策などにつ
いて、世界の農業経営と比較しながら、日本の農業経営を解説
する。
また、アジアの農業・農村の特徴を捉えて、日本、韓国、中
国、タイの農村で展開するグリーン・ツーリズム(都市農村交
流)と多面的農業経営についても概説する。
2 単位
(授業計画)
「日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム」(宮崎猛
編著、昭和堂)
(成績評価の方法・基準)
2 単位
1.農家と農業経営形態
2.農業経営分析の方法
3.農業生産費と費用理論
4.環境保全型農業の経営と政策
5.農業・農村の多面的機能
6.集落営農と地域経営体
7.アジアの気候風土と世界の農業経営
8.グリーン・ツーリズムによる農村の地域経営
9.地域経営体の組織と事業
10.地域経営体の会計と役割
11.日本のグリーン・ツーリズムの経済効果
12.韓国のグリーン・ツーリズム政策
13.中国の農家楽と地域経営
14.タイのアグロツーリズムと地域経営
15.まとめ
357
(科目名)
生物生産科学基礎実習及び同実習法
英文科目名:
Field Practice in Agriculture
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科3回生以上
(授業概要/テーマ・目標)
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼
養管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農
場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管
理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花
卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生
産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農
業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行う.農
作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行わ
れるものであるため,できる限り後期の専門実習も併せて履修
することを薦める.
なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天
候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更するこ
とがある.
英文科目名:
本杉 日野、大迫 敬義
2 単位
(授業計画)
実習時に資料を配布する
(科目名)
(担 当)
動物衛生学I
1.ガイダンス,農作業の安全確保について
2.自主栽培実習
3.水田稲作(育苗)
4.水田稲作(田植え)
5.果菜類育苗・栽培管理と収穫
6.イモ類育苗と定植
7.切り花類採花
8.花卉類栄養繁殖法と育苗
9.ブドウの無核果生産
10.果樹の結果調節と収穫
11.肥育牛の飼養管理
12.産卵鶏管理
13.堆肥の管理と品質検査
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
15.実習まとめ
(担 当)
塚本 康浩
Animal hygieiology I
(テキスト及び参考書)
テキスト:毎回プリントを配布する
参考書:「動物の感染症」(小沼他・近代出版)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:家畜、実験動物、愛玩動物および野生動物の感染症
やその対処法について講義する。
テーマ・目標:動物に感染するウイルス、細菌、カビおよび寄
生虫について紹介する。これにより、感染症の防御法さらには
人獣共通感染症について理解を深めさせる。
2 単位
(授業計画)
1.動物衛生学とは。
2.感染症の概論Ⅰ
3.感染症の概論Ⅱ
4.家畜、実験動物、愛玩動物、野生動物について。
5.ウイルスについて
6.細菌について
7.カビについて
8.寄生虫について
9.毒物について
10.薬物について
11.関係法規
12.動物実験について
13.感染症に関する最近の話題Ⅰ
14.感染症に関する最近の話題Ⅱ
15.総括
358
(科目名)
英文科目名:
植物病理学
(担 当)
久保 康之
Plant Pathology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.緒論
2.病原菌の感染と発病 1)感染 2)増殖
テキスト 「新編 植物病理学概論」養賢堂
3.病原菌の感染と発病 3)発病 4)病原体で
あることの証明
(成績評価の方法・基準)
4.糸状菌病 1)菌類の分類 2)変形菌、卵菌
5.糸状菌病 3)接合菌 4)子嚢菌
期末テストによる成績評価
6.糸状菌病 5)担子菌 6)不完全菌
7.細菌病 1)細菌の構造 2)細菌の分類
(履修条件・その他)
8.細菌病 3)細菌の増殖 4)抗菌作用
9.細菌病 5)病徴 6)感染機構
特になし
10.ファイトプラズマ病
(授業概要/テーマ・目標)
11.ウイルス病 1)ウイルスの形態と構造
植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感 12.ウイルス病 2)ウイルスの感染と増殖
染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研
13.ウイルス病 3)ウイルスの精製と定量 4)
究をする学問分野が植物病理学である。
ウイルス病の伝染環
本講義では植物病害保護の基礎知識を獲得することを目標に、
感染と発病のしくみ、糸状菌、細菌、ウイルスによる感染症、 14.ウイルス病 4)ウイルスの命名と分類
病原性と抵抗性の生理や遺伝学など植物病理学の基礎について 15.ウイロイド病
概説する。講義では実際の植物病害サンプルを見せ、身近な課
題として植物の病気を理解できるようにする。
(科目名)
英文科目名:
応用昆虫学
(担 当)
吉安 裕
Applied Entomology
(テキスト及び参考書)
テキスト:中筋房夫ほか著「応用昆虫学の基礎」(朝倉書店)
(成績評価の方法・基準)
出席ならびに小試験と期末試験の成績による評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
昆虫類は自然生態系のなかで、多くの種を擁するとともに、食
物連鎖で重要な役割を果たしている動物群である。農業生態系
のなかでは、花粉媒介などで有益な種がいる一方、害虫となっ
ている種も多く、作物保護の面で重要な分類群となっている。
本講義では、まず応用に資するための基礎として、昆虫の進
化、形態学、生理生態学、個体群生態学、行動学の各分野のこ
れまでの知見と見解を紹介し、解説する。次いで、作物保護の
立場から、近年の害虫の防除(管理)法の研究事例をあげて紹
介する。さらに、作物保護と環境保全との関連も考察し、これ
らをもとに、将来的に応用昆虫学が果たす役割と課題につい
て、論議したい。
(授業計画)
1.昆虫の起源と進化
2.昆虫の形態と機能(1)
3.昆虫の形態と機能(2)
4.昆虫の生理と生体機構(1)
5.昆虫の生理と生体機構(2)
6.昆虫の生態と個体群動態(1)
7.昆虫の生態と個体群動態(2)
8.昆虫の生活史と季節適応(1)
9.昆虫の生活史と季節適応(2)
10.昆虫の行動と産卵・寄主選択
11.昆虫の行動と配偶者選択
12.害虫と害虫防除(1)
13.害虫と害虫防除(2)
14.害虫防除と環境保全
15.応用昆虫学の課題と展望
359
2 単位
(科目名)
英文科目名:
作物学
(担 当)
白岩 立彦
Crop Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.環境および資源からみた食糧生産と作物学の課題:土地
参考書「農学基礎セミナー 作物栽培の基礎」(堀江武編著、農 利用の現状。作物生産と人工扶養力。資源・エネルギーの投
入と持続的生産。
文協)
2.作物の種類、分布、利用および生産:作物の植物学的分
類と農学的分類。各作物の生産の現状。
3.作物の起源、伝播、適応および改良:作物の起源と伝
(成績評価の方法・基準)
播。作物の進化と適応。近代品種の特徴。
試験(ノート持込み可)を実施する(合格基準60点以上)。作物 4.作物の生産過程と環境および遺伝子(1)発育:作物の生
生産の向上と安定化の課題を、遺伝子と環境の両面から述べるこ 活環境と発育。発育の環境反応。発育と適応。
5.作物の生産過程と環境および遺伝子(2)バイオマス生産
とができるかを評価する。
と光合成:作物の生長解析。バイオマス生産と光合成。光合
成の機構と種間差異。光合成と作物生産性。
(履修条件・その他)
6.作物の生産過程と環境および遺伝子(3)生長と呼吸:生
とくになし。
長呼吸と維持呼吸。作物生産のエネルギー利用効率。
7.作物の生産過程と環境および遺伝子(4)気象および土壌
:温度および降雨と生産。生産における水と窒素の利用。温
(授業概要/テーマ・目標)
暖と気象災害。
授業概要
8.イネの種類と起源:イネの分類。イネの起源と伝搬。品
作物と人類とのかかわり,食料生産と資源・環境,作物の生長 種の概念。
・発育特性と適応、作物生産過程の基本原理と環境―遺伝子相 9.イネの形態と機能:器官の形態と機能。発育と器官形
成。器官の発育と環境。
互作用、水,無機養分,エネルギーの効率的利用の戦略、穀
類,まめ類およびいも類の主要作物種の特性,栽培技術および 10.イネの生理形態と栽培:イネの収量成立過程。生理生態
と栽培理論。稲多収栽培法。
生産の課題について説明する.
11.むぎ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
目標
態的特性と栽培。
1.栽培植物とその生産システムの一般特性と多様性について 12.まめ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
態的特性と栽培。
の基礎知識。
2.圃場における作物の生育の変動を、遺伝的・環境的要因に 13.いも類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
態的特性と栽培。
分けて考察できる素養。
14.飼料作物の栽培と利用の概要:種類と生産・利用。生理
3.主要な食用作物種(禾穀類、まめ類、いも類)の特性、栽 生態的特性と栽培。
15.世界の稲作の多様性、課題および挑戦:世界の稲作の多
培および利用に関する知識。
様性と課題。稲作の将来に向けての挑戦。
(科目名)
英文科目名:
農学原論
Principles of Agronomy
(テキスト及び参考書)
なし(プリント・視覚教材などを使用する)
(成績評価の方法・基準)
出席状況40%、レポート60%
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ・目標:社会・経営・技術・環境が統合される場として
の農業・農村の諸機能について多角的に解説するとともに、農
業・農村ならびに農学が地域社会や国民に対して果たすべき役
割と理念を明らかにする。
(担 当)
宮崎 猛、桂 明宏、本杉 日野、大迫 敬義
2 単位
(授業計画)
1.農学原論と今日の農業(宮崎)
2.農業の多面的機能と農業(宮崎)
3.農業・農村と生活(宮崎)
4.農業・農村と経済(宮崎)
5.近代日本農業・農村の歩み(桂)
6.農業・農村の組織・慣習・制度(桂)
7.現代の農業経営とアグリビジネス(桂)
8.食の安心・安全と農の役割(桂)
9.科学技術の発展と農業技術(本杉)
10.農業技術と環境の変化(本杉)
11.流通・情報技術の発展と農業(本杉)
12.都市・消費社会の発展と農業技術(本杉)
13.作物遺伝資源の収穫、保存ならびに評価(大迫)
14.生物生産環境における生物多様性(大迫)
15.まとめ
360
(科目名)
英文科目名:
技術中国語演習
久保 康之
Scientific Chinese Seminar
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
最終日の中国語インタビューによって評価する。
(履修条件・その他)
技術中国語Ⅰ履修。
(授業概要/テーマ・目標)
雲南農業大学との学術交流協定に基づき、中国雲南省昆明市黒
龍潭の雲南農業大学キャンパスを中心として技術中国語の現地
語学研修をおこなう。基本的には、技術中国語Ⅰ履修者を対象
として、中国
語中級レベルの演習を教室ばかりでなく、実験室や学外の農場
施設や事業所において実践的な技術中国語に触れられるように
する。本演習は、雲南農業大学専任教員が担当し、必要に応じ
て雲南農業大学大学院生等のティーチングアシスタント(TA)に
よる補助をおこなう。授業計画は、過去の実績を記載し
ており、詳細は、雲南農業大学との協議が必要なため、参加希
望者数が推定できる4月以降に確定する。
本演習の開催は、9月で約30時間の演習を予定している。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
雲南農業大学提供の授業コンテンツを利用する。
英文科目名:
(担 当)
科学英語I
1.オリエンテーション(張吟松・TA)
2.講義「雲南省概説」(張吟松)
3.講義「雲南省の自然・科学」(タプチトラ)
4.講義「雲南省の歴史」(丁紅衛)昆明植物園見学
(TA)
5.講義「ミニブタ近交系の開発」(曹養志)
6.研究室訪問(TA) 食菌学・草地学・植物栄養学等
7.食品工場見学(有機食品企業 華曦集団)(張吟
松)
8.研究室見学(TA)プーアル茶学院
9.花卉市場見学(TA) 10.講義「雲南省の少数民族」(張磊) 11.昆明市内見学(TA)
12.講義「中国の伝統技術」(楊暁雁)
13.見学「民族村、市内書店、野生動物園」(TA)
14.中国語インタビュー(張吟松・(TA))
15.総括
(担 当)
アンドレ フレイリ クルス
Scientific EnglishⅠ
(テキスト及び参考書)
テキストは使用しないが,適宜プリントを配布する。
(成績評価の方法・基準)
レポート
(履修条件・その他)
教員の免許状取得のための選択科目
(授業概要/テーマ・目標)
生物生産科学および人間学に関する英文を購読することによ
り、科学英語の読解力を養い、よく用いられる専門用語と表現
について習熟する。また学生は専門の論文(学会発表されたも
のおよび学会誌)を読んだり、基本単語を覚えるために授業す
る。 テーマ: 専門の英語論文のテキストをよめる
(授業計画)
1.科学英語の説明
2.生物英語 I
3.生物英語 II
4.生物英語 III
5.農学英語 I
6.農学英語 II
7.農学英語 III
8.人間学英語 I
9.人間学英語 II
10.人間学英語 III
11.科学論文 I
12.科学論文 II
13.学会発表 I
14.学会発表 II
15.科学英語の発表
361
2 単位
(科目名)
英文科目名:
科学英語II(植物生産科学コース)
アンドレ フレイリ クルス
Scientific EnglishⅡ
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席、レポート、試験により総合的に判断する
(履修条件・その他)
農学生命科学科(植物生産科学コース)
(授業概要/テーマ・目標)
植物生産に関わる各専門領域に特化した内容の総説、学術論文
および実験マニュアルなどを教材として、専門的知識、英文読
解力、英語での文章表現力を強化向上させるとともに、専門領
域の用語および特化した記述表現法の習得を目標とする。これ
により、各専門分野の深化した研究活動に着手するに十分な英
語力と情報処理能力を養うことができたかが評価される。各自
の指導は分属予定の研究室の教員が担当する。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
科学英語II(生物機能科学コース)
(授業計画)
1.担当教員の計画に基づく講義
2.担当教員の計画に基づく講義
3.担当教員の計画に基づく講義
4.担当教員の計画に基づく講義
5.担当教員の計画に基づく講義
6.担当教員の計画に基づく講義
7.担当教員の計画に基づく講義
8.担当教員の計画に基づく講義
9.担当教員の計画に基づく講義
10.担当教員の計画に基づく講義
11.担当教員の計画に基づく講義
12.担当教員の計画に基づく講義
13.担当教員の計画に基づく講義
14.担当教員の計画に基づく講義
15.レポート
(担 当)
宮崎 孔志
Scientific EnglishⅡ
(テキスト及び参考書)
プリントを配布
(成績評価の方法・基準)
出席/授業中の発表状況
(履修条件・その他)
農学生命科学3回生(生物機能学コース)
(授業概要/テーマ・目標)
科学英語Ⅰで身に付けた英語読解力を生かし、科学英語Ⅱでは
実際に学術論文を解読していく。学術論文を解読するには、正
しく英語を理解する必要があるのは言うまでもなく、特に確率
を表す助動詞や副詞の使い方には配慮しなければならない。最
初に、学術論文を解読する際の重要ポイントを講義した後、学
術論文を解読していく。しかし、最も重要なことは学術論文中
の図表を正しく理解し論文の意図を正確につかむこと、背景と
なる情報を収集すること、基礎的な専門用語を習得することで
あることを肝に命じ授業に臨んでほしい。その後、各自それぞ
れが、興味のあるテーマに関する学術論文を検索し選んだ論文
の要旨をまとめ、全員の前で発表を行うことによって、内容の
的確な把握能力を高める。そのため、様々な論文の検索方法も
講義する。
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.学術論文を読む際の重要ポイント(1)
2.学術論文を読む際の重要ポイント(2)
3.生物機能学コースに関連する学術論文の解読
4.生物機能学コースに関連する学術論文の解読
5.生物機能学コースに関連する学術論文の解読
6.生物機能学コースに関連する学術論文の解読
7.生物機能学コースに関連する学術論文の解読
8.生物機能学コースに関連する学術論文の解読
9.学術論文の検索方法とその実践
10.学術論文の発表会
11.学術論文の発表会
12.学術論文の発表会
13.学術論文の発表会
14.学術論文の発表会
15.学術論文の発表会
362
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学I
(担 当)
春山 洋一
Fundamental Physics Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高校物理の復習1
2.高校物理の復習2
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
3.物理の数学(ベクトル,微積分)
4.物理の数学(座標系)
(成績評価の方法・基準)
5.運動学(位置,速度,加速度)一次元
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元
7.運動の法則
0%.
8.運動方程式
(履修条件・その他)
9.運動方程式の数値解法
10.簡単な運動
数Ⅲの微積分を理解していること
11.単振動
(授業概要/テーマ・目標)
12.運動量とエネルギー
理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理 13.中心力による運動
ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっ
14.質点系の運動1
ているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現
15.質点系の運動2
象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座
標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみ
から始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する.
古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解
しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書き
が出来るようになること,更に,そのようにして表された方程
式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の
運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習す
る.物理に必要な数学は随時補いながら進める.
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学II
(担 当)
斉藤 学
Fundamental physics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス −電磁気学とは何か− クーロンの法
則
2.電場とは何か
3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か
(成績評価の方法・基準)
4.ガウスの法則
5.ガウスの法則の応用
レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。
6.電位の概念
7.電位の導出 コンデンサーとは何か
(履修条件・その他)
8.中間試験
基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本
9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動
的な理解を前提に講義を行う。
10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則
(授業概要/テーマ・目標)
11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る
現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義 磁場
する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが
12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則
目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁
13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則
場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学ん
でいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及 14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化
マックスウェル方程式
びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。ま
た、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2∼ 15.電磁波とは何か
「科学者と技術者のための物理学III」
(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)
3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が
数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工
夫されているものである。
363
(科目名)
英文科目名:
基礎化学I
(担 当)
矢内 純太
Fundamental Chemistry Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「化学入門コース1 化学の基礎」(竹中敬人著、岩 1.化学の基礎概念−物質の特性と化学
2.原子論の成立と化学量論−化学の始まり・物質の
波書店)
参考書 :「入門無機化学」(森正保著、朝倉書店)
構成要素・モルの概念
3.原子の構造−原子模型と電子配置
(成績評価の方法・基準)
4.原子の構造−電子軌道とエネルギー準位
期末試験(70%)および中間試験(30%)の成績をもとに評価す
5.化学結合−イオン結合・共有結合・配位結合・金
る。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としな
属結合
い。再試験は行わない。
6.分子の形−混成軌道の概念ほか
(履修条件・その他)
7.元素の周期的性質−周期表・電子配置および単体
の性質の周期性
化学に関する基礎的素養を持っていること
8.気体の化学−気体の法則・理想気体と実在気体・
(授業概要/テーマ・目標)
気体分子運動論
化学は物質の性質や挙動を理解する学問であり、自然を理解 9.液体の化学−液体の性質・相平衡ほか
する上で不可欠であるとともに、あらゆる人間活動とも密接に
10.固体の化学−結晶の構造
関わっている。化学入門のこの講義授業では、理科系向けの化
11.酸と塩基−酸・塩基理論、中和反応
学入門の教科書を用いて、無機化学ならびに物理化学の初歩を
講義する。すなわち、物質とは何か、原子と分子の基本的な概 12.酸化と還元−電池・電気分解ほか
念と構造、原子模型と電子配置、元素の化学的性質と周期性、 13.元素の化学的特性−非金属元素
化学結合の概念、物質の三態、酸・塩基、酸化・還元などをわ 14.元素の化学的特性−金属元素
かりやすく解説する。
15.これからの化学
本講義の目標は、無機化学・物理化学に関する基礎的・基本
的概念を理解するとともに、習得した化学的考え方を自ら十分
利用できるようになることである。
(科目名)
英文科目名:
基礎化学II
(担 当)
市原 謙一
Fundamental Chemistry Ⅱ
(テキスト及び参考書)
教科書:ハート 基礎有機化学 3訂版(培風館)
推奨補助教材:HGS分子構造模型 有機 学生用セット
(丸善,¥2,000)
(成績評価の方法・基準)
期末試験60%,中間試験25%,小テスト15%。
再試験はしない。
(履修条件・その他)
携帯からの演習課題取得は,
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/org-chem.html
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:有機化学反応を電子の動きで理解する。
到達目標:
1. 化学名から化学構造が描ける。
2. 化学構造に名称が付けられる。
3. 立体構造を識別できる。
4. 元素名など簡単な化学英単語が理解できる。
5. 酸化・還元や加水分解など簡単な反応式が書ける。また
は,生成物が類推できる。
6. 構造式からその有機化合物の性質が理解できる。
7. 電子の局在化,分極,共鳴,極限構造式が理解できる。
8. 反応機構を理解して,描くことができる。
授業概要:講義内容は,基礎有機化学である。有機分子の構造
と特性,ならびに化学反応機構を理解することによって,化合
物と反応に対する基本的なとらえ方を習得する。
毎回,次週の講義範囲とその内容に関する教科書演習問題を
ホームページで通知し,当日の講義時間はじめに,その演習問
題をテストする。それに続く講義はその演習問題をきっかけに
進めるので,予習して問題を解いてこないと講義内容を理解す
ることは困難である。過去の予習復習時間は毎週約1時間30
分,合格率は75%。
2 単位
(授業計画)
1.有機化合物の分類と命名
2.官能基の分極/共鳴構造/混成軌道
3.アルカンの立体構造/ラジカル連鎖反応
4.アルケンの反応/求電子付加反応1
5.アルケンの反応/求電子付加反応2
6.アルケンの反応/求電子付加反応3
7.芳香族化合物の求電子置換反応1
8.芳香族化合物の求電子置換反応2
9.中間試験/立体異性と光学活性
10.有機ハロゲン化物と求核置換反応1
11.有機ハロゲン化物と求核置換反応2
12.有機ハロゲン化物と求核置換反応3
13.アルコール,カルボン酸,エステルなどの反応
14.複素環化合物の構造と芳香族性
15.総合演習
364
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
基礎生物学I
農学生命科学科教員
Fundamental Biology Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGrawHill Science
ISBN978-0-07-128315-1
参考書:別途紹介する
(成績評価の方法・基準)
出席状況と定期テストの成績で評価する
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であ
り、対象となる生物の種類や方法論も多岐に渡る。専門教育に
進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱
いの中で講義がおこなわれる。従って、その基盤となる生物や
生命現象を理解しておくことが求められる。この講義は、「基
礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、
「代謝」、「遺伝」、「進化」を中心に学ぶ。なお、授業計画
は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することが
ある。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
1.生物学、生命の研究
2.細胞の化学
3.有機分子と細胞
4.細胞の構造と機能
5.光合成経路
6.呼吸経路
7.細胞分裂と繁殖
8.遺伝の様式
9.遺伝の分子生物学
10.遺伝子発現の制御
11.ダーウィンと進化
12.種分化と進化
13.生命の歴史と分類
14.菌類と植物の進化
15.動物の進化
(担 当)
基礎生物学II
農学生命科学科教員
Fundamental Biology Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGrawHill Science
ISBN978-0-07-128315-1
参考書:別途紹介する。
(成績評価の方法・基準)
出席状況と定期テストの成績で評価する
(履修条件・その他)
「基礎生物学 I 」を受講のこと。
(授業概要/テーマ・目標)
生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的
概念である。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、
「集団の生物学」についての理解が求められる。この講義では
「基礎生物学 I」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体
である個体と個体群について学ぶ。ここでの学習は、生物学を
基礎とした専門課程教育に必要である。なお、授業計画は提示
のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。
1.植物の成り立ちと恒常性
2.植物における栄養とその輸送
3.植物における成長と応答の制御(1)
4.植物における成長と応答の制御(2)
5.植物の生殖と発育
6.動物の成り立ちと恒常性
7.神経伝達による協応
8.リンパ輸送と免疫
9.消化器系と栄養
10.ホルモンシグナル伝達による協応
11.動物の生殖と発育
12.個体群生態学
13.行動生態学
14.群落と生態系
15.生物多様性の保全
365
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎地学I
(担 当)
文字信貴
Fundamental Earth Science Ⅰ
(テキスト及び参考書)
テキスト:プリントを配布する
参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会
浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版
文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善
日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店
2 単位
(授業計画)
1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.
大気の鉛直構造とオゾン層.
2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力
と運動の関係. (成績評価の方法・基準)
3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と
期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を 天気図.
4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏
合わせて評価する.
西風・貿易風
(履修条件・その他)
5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象
物理学を履修していることが望ましい.
変化.
初歩の微積分ができること.
6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.
(授業概要/テーマ・目標)
7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる
地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を 条件
行う.
8.地表風:地面近くの風の法則.
地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざま
9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.
な大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境
や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 放射の法則と温室効果.
本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけてお くべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とす 10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱につ
る.
いて.
授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズ 11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2
ムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学に
交換の評価.
おける応用が可能となることである.
12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.
13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現
象と影響.
14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影
響.
15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.
(科目名)
英文科目名:
基礎地学II
(担 当)
鈴木 博之
Fundamental Earth Science Ⅱ
(テキスト及び参考書)
毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.
参考書は適宜紹介する.
(成績評価の方法・基準)
出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地
球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半
は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発
達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地
球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環
境と生物との関係について理解を深める.
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーションと地球科学の特徴
2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)
3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)
4.地殻の構成:岩石と鉱物
5.地質構造:断層と褶曲
6.地殻変動①:火山と火山災害
7.地殻変動②:地震と活断層
8.地層:堆積作用と体積環境
9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代
10.地球の誕生と年齢
11.生命の発生と初期生命の進化
12.古生代における生物進化と大量絶滅
13.中生代における生物進化と大量絶滅
14.ヒトの誕生と地球環境問題
15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係
366
(科目名)
英文科目名:
基礎数学II
大竹 眞一
Fundamental Mathematics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要
な役割を果たすものとなる.
この講義では,微分,積分の意味を考えながら基本的な内容
から始め,一変数関数の微分積分に関してその本質的な概念を
学ぶことを予定している.
上記テキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用す
る.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる.
数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,そ
れらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれ
にも配慮しながら、講義を進める.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
(テキスト)「《基礎固め》数学」(大竹真一著 化学同人)
ISBN 4-7598-0894-9 ¥1800+税
英文科目名:
(担 当)
基礎数学III
1.極限 極限の概念,数列の極限,関数の極限
2.微分係数,導関数
微分係数,導関数の定義,これらの定義に基づく定
理・公式
3.いろいろな関数と微分法(1)
三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数の定義
と導関数
4.いろいろな関数と微分法(2)
いろいろな関数の微分法
5.平均値の定理
ロルの定理,ラグランジュの平均値の定理,コーシ
ーの平均値の定理,ロピタルの定理
6.テイラーの定理
テイラーの定理,マクローリンの定理
7.テイラー展開
テイラー展開,マクローリン展開
8.定積分の定義
リーマン積分の定義,原始関数、微分積分学の基礎
定理
9.いろいろな関数の積分法(1)
いろいろな関数の積分法,置換積分法
10.いろいろな関数の積分法(2)
部分積分法、有理関数の積分法
11.積分の応用
積分のいろいろな応用
12.広義積分
広義積分
13.微分方程式
微分方程式の基本概念
14.復習と演習
15.復習と演習
(担 当)
大竹 眞一
Fundamental Mathematics Ⅲ
(テキスト及び参考書)
教室で指示する
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要
な役割を果たすものとなる.
この講義では,基礎数学Ⅱで学んだ一変数関数の微分積分に
引き続き,多変数関数の微分積分に関してその基礎的な概念を
学ぶことを予定している.
開講時に指示するテキストのほか,プリント教材(教室で配
布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をと
る.
数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,そ
れらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれ
にも配慮しながら、講義を進める.
2 単位
(授業計画)
1.多変数関数
多変数関数とその例
2.偏微分の基礎的な概念
偏微分の定義,具体的な計算練習
3.連続性と偏微分可能性
多変数関数の連続性と偏微分可能性
4.偏微分と全微分
全微分可能,全微分の定義
5.連鎖律
多変数関数における連鎖律
6.平均値の定理
多変数関数における平均値の定理,テイラーの定理
7.極値
多変数関数,とくに,二変数関数の極値の存在条件
8.最大値・最小値
多変数関数,とくに,二変数関数の最大値・最小値
9.重積分の基礎的な概念
多変数関数についての重積分の基礎的な概念
10.重積分と累次積分
累次積分,重積分の値の計算
11.重積分の計算
重積分の計算のいくつかの例
12.重積分における変数変換
多変数関数についての重積分における変数変換
13.重積分の応用
重積分の応用のいくつかの例
14.復習と演習
15.復習と演習
367
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
物理学実験及び同実験法
農学生命科学科教員
Laboratory Work in Physics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.実験誤差と統計処理(コンピューター演習を含
む)
2.実験基本操作
3.物体の運動と力の関係
4.運動量保存則
5.エネルギー保存則
6.振子の運動と重力加速度の測定
7.各種材料のヤング率測定(Ⅰ)
8.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)
9.流体の粘性係数の測定
10.音と振動に関する実験(Ⅰ)
11.音と振動に関する実験(Ⅱ)
12.回折格子を用いた光の実験
13.化学反応の中和熱の測定(Ⅰ)
14.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)
15.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)
テキストを配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートを総合評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の
結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させ
る。特に、物理学に関する基本的な装置の原理及び測定装置の
使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい判断
を身につけることを目標とする。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
化学実験及び同実験法
農学生命科学科教員
Laboratory Work in Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキストは配布プリントである。参考書は、「実験を安全に行う
ために」と「続 実験を安全に行うために」である。
(成績評価の方法・基準)
別途ガイダンスで説明する。
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置
に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶととも
に、化学的な見方や考え方を身に付ける。
本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶこと
を目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うととも
に専門実験への導入実験としての位置づけである。
2 単位
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理
方法
2.実験誤差と統計処理
3.定性分析−金属陽イオンの系統分析−
4.定量分析−分光光度法による鉄の定量(1)−
5.定量分析−分光光度法による鉄の定量(2)−
6.青写真の化学
7.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出
8.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合
成(1)
9.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合
成(2)
10.レポート評価およびテスト
368
(科目名)
英文科目名:
生物学実験及び同実験法
農学生命科学科教員
Laboratory Work in Biology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席・レポートを総合して評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科1回生
(授業概要/テーマ・目標)
植物・動物・昆虫・微生物を材料とした実験を行うことによ
り、幅広く生物における物の見方や考え方の基本を学ぶととも
に、生物学実験に必要とされる基本的かつ基礎的な技術・知識
を習得する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストを配布する
英文科目名:
(担 当)
栽培の科学
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理
2.実験誤差と統計処理
3.昆虫の変態による形態とその機能の変化
―実体顕微鏡を用いた生物の作図
4.生物の多様性
―昆虫の多様度を群集間で比較する
5.植物の組織と構造 ―単子葉・双子葉植物の茎切片の染色と顕微鏡観
察
6.遺伝子操作による大腸菌の形質転換
―光る大腸菌を作出しよう
7.植物の生長と植物ホルモン
―ジベレリンの生物検定(1)
8.植物の生長と植物ホルモン
―ジベレリンの生物検定(2)
9.動物の解剖
10.植物の染色体を知る
(担 当)
石井 孝昭、寺林 敏・伊達 修一・吉安 裕、津下 誠治
Sciences of Cultivation
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.栽培の歴史と理念並びに持続可能な土壌・施肥管
理技術(1)
2.栽培の歴史と理念並びに持続可能な土壌・施肥管
理技術(2)
(成績評価の方法・基準)
3.栽培の歴史と理念並びに持続可能な土壌・施肥管
理技術(3)
講義中の小テストおよび学期末試験の結果を総合的に評価する。
4.栽培の理論と実際(1)
5.栽培の理論と実際(2)
(履修条件・その他)
6.野菜の生理障害の発生原因と対策(1)
7.野菜の生理障害の発生原因と対策(2)
特になし
8.花卉の開花調節技術
(授業概要/テーマ・目標)
9.自然環境(生態系)から栽培環境に進出した昆虫
作物の発育生理・生態や作物保護に関する基礎技術を講述する 類(害虫)の生活環、季節適応、個体数変動および種
とともに、作物栽培の科学・技術に関する最新の情報を踏まえ
間関係(1)
て、今後の作物栽培のありかたを解説する。
10.自然環境(生態系)から栽培環境に進出した昆虫
目標:栽培する作物、病害虫、病原微生物の特徴ならびにそれ
類(害虫)の生活環、季節適応、個体数変動および種
らの相互関係を作物栽培の観点から理解する。
間関係(2)
11.自然環境(生態系)から栽培環境に進出した昆虫
類(害虫)の生活環、季節適応、個体数変動および種
間関係(3)
12.作物の病気と病害管理技術(1)
13.作物の病気と病害管理技術(2)
14.作物の病気と病害管理技術(3)
15.作物の病気と病害管理技術(4)
プリントを配布。参考書は適宜紹介する。
369
(科目名)
英文科目名:
植物改良の科学
(担 当)
三野 眞布・久保 中央・佐藤 茂・森田 重人・増村 威宏
Sciences of Plant Improvement
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.農耕と植物改良のはじまり
2.近代育種の発達
配布資料をテキストとする。
3.遺伝学のインパクト
4.変異を生み出すことの意味
(成績評価の方法・基準)
5.従来育種の方法
期末試験で評価する。なお、10回以上出席しない受講生は期末試 6.従来育種の実際
7.日本における育種の現状:いくつかの代表的な品
験の受験資格を失うものとする。
種を例として
(履修条件・その他)
8.DNAを利用した育種“DNAマーカー選抜”の原理
9.DNAマーカー選抜の実際:特に京都府における実
なし
例
(授業概要/テーマ・目標)
10.DNAで辿る栽培化の過程、学術的なインパクト
約1万年前にはじまった農耕の歴史は、植物の改良の歴史で 11.分子育種の方法(1)
もあった。長い時間をかけて人類はよりすぐれた性質の植物を
12.分子育種の方法(2)、遺伝子組換え作物の種類
選び出し、今日私たちが知る作物を成立させた。改良のスピー
13.遺伝子組換え作物の栽培
ドは遺伝学を基礎とする「育種学」の発達により急加速し、多
くの優れた「品種」が育成された。今日、世界の食料や環境問 14.近未来の遺伝子組換え作物(1)
題に取り組む上で植物改良の役割はさらに重要となっている。 15.近未来の遺伝子組換え作物(2)
この講義は初学者を対象とし、植物改良の基盤となる遺伝
学、分子生物学、改良技術を体系化した育種学について解説す
る。過去から現在の育種のありようを俯瞰し、植物改良がどの
ように発達してきか、どのような現状なのか、また今後どのよ
うな可能性を発揮するのかを受講者が十分知ることを目標とす
る。分子育種については、遺伝子導入の方法、作出された遺伝
子組換え作物の種類・性質と栽培について解説し、さらに今後
の発展が期待されるメタボリックエンジニアリングによる成分
育種や環境ストレス耐性植物作成の試みを紹介する。この講義
は、植物生産科学コース、生物機能科学コースのいずれを選択
してもそれぞれのコースでの学習や研究に必要な基礎情報を与
えるものとして位置づけられている。
(科目名)
英文科目名:
動物分子情報学
(担 当)
牛田一成 金本龍平
Molecular Animal Physiology
(テキスト及び参考書)
生命科学
東京大学教養学部理工系生命科学教科書編集委員会 /編 羊土社 ISBN 9784897061153
(http://www.yodosha.co.jp/book/9784897061153.html)
参考書等
参考書2
Essential細胞生物学 原書第2版
出版社: 南江堂; 原書第2版版 (2005/09)
(成績評価の方法・基準)
定期テストと不定期に行う小テストおよびレポート出題の成績
評価を総合する。
(履修条件・その他)
基礎生物学と併せて受講することが望ましい
(授業概要/テーマ・目標)
動物の生理現象は、異なった組織を構成する細胞間の情報伝達
によって維持されている。この分野の学問的進展は応用として
の医療を背景にしているため極めて急速である。本講義では、
最新の情報・トピックスを理解するために必要と考えられる生
命科学の基礎知識を学習することを主たる目的としている。ま
た、自学自習の習慣をつけるようにレポート出題や小テストを
重視する。高校で生物を受講していない学生にとっては、一層
の努力が要求されるが、高校生物学のレベルを超えているので
既習者と履修条件は大きく変わらない。
2 単位
(授業計画)
1.牛田一成(第2章)細胞増殖とDNA複製 テロメア
とテロメラーゼ
2.牛田一成 (第3章)遺伝子の発現―1遺伝子と
非コード領域・転写因子
3.牛田一成 (第3章)遺伝子の発現―2 エピジ
ェネティック・ノックアウト・siRNA
4.牛田一成(第3章)遺伝子の発現―3 受容体と
リガンド・シグナル伝達
(その1)
5.牛田一成(第3章)遺伝子の発現―4 受容体と
リガンド・シグナル伝達
(その2)
6.牛田一成(第9章)細胞の増殖シグナル・ガン遺
伝子・ガン抑制遺伝子
7.牛田一成(第9章)細胞の自殺―アポトーシス
8.幹細胞と細胞分化-ES細胞とiPS細胞・クローン
動物
9.
10.金本龍平(第5章)細胞の膜構造―脂質・コレス
テロール
11.金本龍平(第6章)細胞骨格―アクチン
12.金本龍平(第7章)代謝の調節―酵素活性の調節
・熱力学の法則(その1)
13.金本龍平(第7章)代謝の調節―酵素活性の調節
・熱力学の法則(その2)
14.金本龍平(第7章)代謝の調節―バイオインフォ
マティクス・プロテオミクス・メタボロミクス
15.金本龍平(第11章)細胞間コミュニケーション細胞接着と情報伝達
370
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
農学原論
宮崎 猛、桂 明宏、本杉 日野、大迫 敬義
Principles of Agronomy
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.農学原論と今日の農業(宮崎)
2.農業の多面的機能と農業(宮崎)
3.農業・農村と生活(宮崎)
4.農業・農村と経済(宮崎)
5.近代日本農業・農村の歩み(桂)
6.農業・農村の組織・慣習・制度(桂)
7.現代の農業経営とアグリビジネス(桂)
8.食の安心・安全と農の役割(桂)
9.科学技術の発展と農業技術(本杉)
10.農業技術と環境の変化(本杉)
11.流通・情報技術の発展と農業(本杉)
12.都市・消費社会の発展と農業技術(本杉)
13.作物遺伝資源の収穫、保存ならびに評価(大迫)
14.生物生産環境における生物多様性(大迫)
15.まとめ
なし(プリント・視覚教材などを使用する)
(成績評価の方法・基準)
出席状況40%、レポート60%
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ・目標:社会・経営・技術・環境が統合される場として
の農業・農村の諸機能について多角的に解説するとともに、農
業・農村ならびに農学が地域社会や国民に対して果たすべき役
割と理念を明らかにする。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
生物生産科学集中実習I
本杉 日野、大迫 敬義
Field Practice in Agriculture I
(テキスト及び参考書)
1 単位
(授業計画)
1.ガイダンス
2.圃場・施設の案内
3.水稲の生育観察
4.水田の生態観察
(成績評価の方法・基準)
5.夏野菜の収穫と調整
実習への出席,取り組み姿勢および最終日に作成するレポートを 6.秋冬野菜の定植
7.施設栽培(トマト、バラ)の説明
総合して評価
8.花卉苗の移植
(履修条件・その他)
9.多年性花卉類(球根類)の掘り上げ
10.各種果樹の形態および生育の説明
農学生命科学科1回生
11.果樹(ブドウなど)の収穫調整
(授業概要/テーマ・目標)
12.家畜飼養管理
夏季休業中(8月下旬の予定)に精華農場に2泊3日の日程で実施 13.家畜堆肥作り
する.食用作物および園芸作物の栽培管理,家畜の飼養管理に
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
関する農作業体験を通して農業・生物生産に対する理解と生産
15.レポート作成
技術についての基本的な知識や技術の習得をするとともに、農
実習時に資料を配布する
地を取り巻く環境について学習することを目的とする.また、
農場の生産物を素材として自炊し,生産から消費までを体験学
習する.主な実習内容は、水田の栽培管理と環境、畑地や果樹
園の栽培管理と環境、施設栽培技術と環境制御の実際、および
動物飼育と循環型農業などについて体験学習を行うとともに関
連する講義を行う。7月にガイダンスを行うので受講希望者は必
ず出席すること.
なお,右の実習予定は天候,作物の生育,家畜の衛生・健康
状況などにより変更することがある
371
(科目名)
英文科目名:
植物栄養学I
間藤 徹
Plant Nutrition Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席点と定期試験で評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料と
して施用される窒素、リン、カリウムの細胞における機能と土
壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化
学の視点から講義する。あわせて有機農業の意義について考察
する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
プリントを配布する
英文科目名:
(担 当)
土壌環境学
1.植物は何を栄養としているか
無機栄養研究の歴史 化学肥料の誕生
2.植物は何を栄養としているか
土壌学と植物栄養学 3.植物の窒素栄養
4.環境中の窒素の挙動
5.植物のリンとカリウム
6.環境中でのリンの挙動
7.ナトリウムとカリウムの植物栄養元素としての機
能
8.塩害と耐塩性
9.カルシウムの機能
10.マグネシウムの機能
11.微量必須元素
12.化学肥料のはじまりと現在の化学肥料
13.肥料と環境問題
14.有機物と有機農業 肥料の将来
15.総括
(担 当)
山田 秀和
Soil Environmental Science
(テキスト及び参考書)
テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協)
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本
的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物的・物理的に絶
えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機能や
環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持続的
に維持発展させることができるように,土壌中での各種現象を
化学的な観点から講義する。
2 単位
(授業計画)
1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能―
2.土壌生成の原理
3.土壌有機物の機能と化学
4.土壌粘土鉱物の構造と機能
5.土壌水の科学
6.土壌の荷電発現機構と養分保持
7.土壌の化学性
8.土壌養分の動態―主要成分(窒素)―
9.土壌養分の動態―主要成分(リン,カリウム)―
10.土壌養分の動態−微量成分―
11.土壌分析と土壌診断
12.水田土壌の化学
13.畑地土壌の化学
14.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対
策法―
15.まとめ
372
(科目名)
英文科目名:
生物化学I
市原 謙一
Biochemistry Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験 60%,中間試験 25%,小テスト 15%。
再試験はしない。
(履修条件・その他)
携帯からの演習課題取得は,
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/Biochem1.html
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:生体分子の構造と機能を理解する。
到達目標:この授業は,ほかの生命化学に関する授業の基礎と
なる科目である。そのため,生体がどのような化学分子によっ
て構成されているか,その化学構造を認識できるようになるこ
とが第1の目標である。そのうえで,それら分子が生体内でど
のような機能を果たしているかを理解する。生命を構成する化
学分子の構造と相互作用の基礎を修得することになる。
授業概要:この授業の目的は,生化学系専門科目の授業内容を
理解するために必要となる基礎知識「生体物質の構造と機能」
を理解することである。この授業科目の内容を理解することな
しに,ほかの生化学系専門科目を受講することは無意味であ
る。授業では,タンパク質,糖,核酸,脂質など生命分子の化
学構造と性質ならびに生命活動における機能に関する知識を確
実に習得する。演習を多用した講義であるため,「2時間以上
の予習」が不可欠である。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
教科書:ホートン 生化学 第4版(東京化学同人,2008年)
英文科目名:
(担 当)
植物生理学
1.細胞の構成,水溶液の化学
2.アミノ酸(構造と性質)1
3.アミノ酸(構造と性質)2
4.タンパク質(構造と機能)1
5.タンパク質(構造と機能)2
6.タンパク質(構造と機能)3
7.酵素とその触媒機構
8.ビタミンと補酵素1
9.ビタミンと補酵素2,中間試験
10.糖(単糖類の構造と機能,立体異性)
11.糖(多糖類の構造と機能)
12.核酸(種類と構造,性質と機能)
13.脂質(構造と機能)
14.生体膜(構造と機能)
15.総合演習
(担 当)
佐藤 茂
Plant Physiology
(テキスト及び参考書)
(テキスト) プリントを配布する.
(参考書)1.小柴,神谷編:新しい植物ホルモンの科学,講談
社,2002 2.西谷,島崎監訳:テイツザイガー植物生理学第3
版,培風館,
2004
2 単位
(授業計画)
1.植物の生活環,植物細胞のユニークさ
2.光合成と呼吸の仕組み
3.植物固有の窒素・アミノ酸代謝
4.植物の光や重力,温度,ストレスに対する反応
(成績評価の方法・基準)
5.二次代謝産物 講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評 6.植物の成長・分化の調節と植物ホルモン
7.エチレンの生合成と作用(1)
点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.
8.エチレンの生合成と作用(2)
(履修条件・その他)
9.ジベレリンの生合成と作用(1)
10.ジベレリンの生合成と作用(2)
2回生であることが望ましい.
11.オーキシンの生合成と作用
(授業概要/テーマ・目標)
12.サイトカイニン生合成と作用
植物を特徴付ける代謝,および成長と形態の形成に関する知識 13.アブシシン酸の生合成と作用
を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジ
14.ブラシノステロイドの生合成と作用
ーの理解を深めることを目標にする.後半では,植物ホルモン
15.総括
を取り上げて,生合成の経路と調節,生理作用を解説し,生活
環の制御に果たす役割を理解させる.また,植物の生理学の応
用分野である収穫後生理学や遺伝子組換え作物の作出と性質,
植物と環境問題との関わりについても適宜ふれる.
(到達目標)植物(作物)の成長と発育・分化に関わる様々な
現象を, 関連する植物ホルモンの種類や生合成,代謝と関連
づけて理解・判断ができる能力を習得し,植物の成長調節や植
物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深める.
373
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
植物生態学
大迫 敬義
Plant Ecology
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
資料を配布する。
参考書
生態学(Begonら、堀監訳、京都大学学術出版会)
植物生態学(寺島ら、朝倉書店)
群集生態学(宮下・野田 東京大学出版会)
The Ecology of Plants(Gurevitchら、Sinauer Assoc.)
1.本科目の概要
2.個体群動態
3.種内競争
4.個体・個体群の成長
5.生活史特性(1)種子の動態
6.生活史特性(2)栄養繁殖と有性生殖
7.生活環
8.種間相互作用(1)種間競争
9.種間相互作用(2)寄生・相利
10.植物群落の分類
11.植物群落の多様性
12.生物集団の遺伝的変異
13.生物集団の小進化と遺伝的分化
14.生物多様性とその保全(1)保全生態学
15.生物多様性とその保全(2)保全遺伝学
(成績評価の方法・基準)
課題提出(4回程度)と期末試験による。
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
個体、個体群、群落ならびに生態系の各レベルにおける陸上
植物とその生育環境の相互作用について解説する。
個体群生態学、進化生態学、群集生態学、分子生態学など生
態学の諸分野・研究手法に加え、遺伝学、系統学、保全生物学
などの関連分野における知見を紹介し、植物の世界の多様性を
幅広く理解することを目指す。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
遺伝学
河原 太八
Genetics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
プリントを配布し,それに従って講義する。参考書は,「理系な
ら知っておきたい生物の基本ノート【細胞生物学・遺伝学編】」
伊藤和修著,中経出版,および「理系なら知っておきたい生物の
基本ノート【生化学・分子生物学編】」山川喜輝著,中経出版。
1.メンデルの遺伝の法則,その背景と再発見につい
て述べる。
2.メンデルの遺伝の法則,その意義と影響。
3.生物の多様な生活環について。
(成績評価の方法・基準)
4.細胞分裂について,体細胞分裂と減数分裂の違
期末試験を行ないその理解度で評価するが,小テストを実施する い,減数分裂の意義。
5.さまざまな性決定方式。
こともある。
6.染色体による性決定と伴性遺伝。
(履修条件・その他)
7.真核生物における連鎖,そのメカズムと意義。
8.染色体地図をどのようにして作成するか。その利
用方法は?
(授業概要/テーマ・目標)
9.染色体はどのような構造をしているか,また構造
生物を理解するためは,体を形成するために必要な情報や, の違いがどのような影響をもたらすか。
生きてゆくために欠かせない物質代謝に関わる情報など,あら
10.染色体の数は一定か,それが違うとどう影響する
ゆる情報が世代を超えて伝えられるという,遺伝についての知
か。
識を身につけることが必要であり,その基礎的部分を理解して
もらうことを目的とする。なお,遺伝子自体の働きやその制御 11.量的な形質を,どうやって評価するか。
などについては,別の講義が用意されているので簡単な解説に 12.量的な形質がどのように遺伝するか,解析する方
とどめる。
法について。
内容は,メンデルの遺伝の法則から始まり,染色体の行動・ 13.生物集団では,遺伝子の頻度はどうなっているか
性染色体・生物の生活環・連鎖・倍数性など,自然界で見られ (集団遺伝学の基礎1)。
る様々な遺伝現象を理解するために必要な事柄に重点を置いて
14.生物集団では,遺伝子頻度はどう変動するか(集
講義する。 また我々の生活のなかで,遺伝学が実際にどのよう
団遺伝学の基礎2)。
に使われているかについても,必要に応じて紹介する。
15.遺伝子頻度が変わることで,生物集団はどうなる
か(集団遺伝学と進化)。
374
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物生産科学集中実習II
本杉 日野、大迫 敬義
Field Practice in Agriculture II
(テキスト及び参考書)
1 単位
(授業計画)
1.ガイダンス
2.農場施設、圃場の案内
実習時に資料を配布する
3.水稲収穫
4.ワラの利用
(成績評価の方法・基準)
5.野菜(サツマイモ)の収穫、調整
実習への出席,取り組み姿勢および最終日に作成するレポートを 6.秋野菜管理
7.切り花用花卉(トルコギキョウ)の播種
総合して評価
8.促成栽培花卉(ストック)定植
(履修条件・その他)
9.施設栽培(バラ、トマト)管理
10.果樹(ブドウ、ナシ)の収穫
農学生命科学科2回生
11.果樹の品質評価
(授業概要/テーマ・目標)
12.大型動物の管理
夏季休業中(9月下旬の予定)に精華農場に2泊3日の日程で実 13.産卵鶏の管理
施する.食用作物および園芸作物の栽培管理、家畜の飼養管理
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
などの農作業の実践を通して農業生産技術の原理を理解し、基
15.レポート作成
礎的な農業技術の習得することを目的とする。あわせて、農業
生産に影響を及ぼす気象、土壌、病害虫、雑草など様々な要因
についても学習する.また、宿泊実習に伴う自炊は、農場の生
産物を素材とすることで食と農の連関を考える契機とする.主
な実習内容は、水稲の収穫と収穫残渣(ワラ)の利用、畑地や果
樹園の栽培管理と収穫調整、施設栽培技術、および動物飼育な
どについて体験学習を行うとともに関連する講義を行う。7月に
ガイダンスを行うので受講希望者は必ず出席すること.
なお,右の実習予定は天候,作物の生育,家畜の衛生・健康
状況などにより変更することがある
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物統計学(農学生命科学科・生命分子化学科対象)
加藤章夫
Biostatistics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
資料を配付
(成績評価の方法・基準)
3回の中間テストで評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科、生命分子化学科
(授業概要/テーマ・目標)
収量や形態の品種間比較、遺伝的な形質の分離比、植物や動
物に対する化学物質の処理効果の比較をする事は、農業研究を
進める上で頻繁に行なわれる。生物材料は取扱いが難しいもの
が多く、環境による変異を含むため、実験の数値は誤差を多く
含む。しかも、多数の個体を一度に扱うことがコスト的に困難
であるため、比較的少数のサンプルからのデ-タで結論を導く必
要が生じる。このような誤差の多い小サンプルの試験の検定に
使われるのが、生物統計学による有意差検定である。 講義の
前半に、実際に桜の葉の長さと幅を計測して統計値の算出、有
意差検定を行ない、検定の大まかな流れを把握できるようにす
る。その後、確率分布、t-検定、分散分析、多変量解析などの
説明を実例を示しながら行なう。
統計的方法は確率を計算する方法であって実は何も証明して
はいないことや、実験に当たっては揃いの良い実験材料を用い
ること、できる限り誤差を含まないように計測すること、反復
を十分とることなどが重要であることを理解できるようにす
る。 電卓、グラフ用紙、物差しを各自用意すること。
1.葉長の計測と分散分析
2.葉長のデ-タの相関分析
3.正規分布
4.区間推定
5.t-検定
6.F-検定
7.最小有意差法
8.相関係数
9.χ二乗検定
10.ウィルコクソン法
11.クルスカルウォリス法
12.順位相関
13.パソコンを使っての統計処理の実習 1
14.パソコンを使っての統計処理の実習 2
15.質問受付
375
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
植物育種学
三野 眞布
Plant Breeding Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.育種の歴史
配布資料をテキストとする。なお、参考書として「植物遺伝育種
2.遺伝と変異(1)
学」(武田著)裳華房(ISBN4-7853-50261-1)を推薦する。
3.遺伝と変異(2)
4.生殖機構 ―生殖の意味と方法―
(成績評価の方法・基準)
5.生殖機構 ―不和合成とはー
小テスト(5回)と期末試験結果の成績で評価する。 6.形質遺伝の法則
7.量的形質の遺伝
8.遺伝と染色体
(履修条件・その他)
9.突然変異
「植物改良の化学」を受講していることが望ましいが、必須では
10.世代ごとの遺伝子の動き
ない。
11.遺伝率(1)
(授業概要/テーマ・目標)
12.遺伝率(2)
育種は生物の持つ機能を人が希望する方向へ改変し、新しい 13.選抜の理論(1)
遺伝子組成をもつ生物を作る操作である。人による「生物進化
14.選抜の理論(2)
への干渉」、あるいは人による「生物進化の促進」であると異
15.まとめ
なった観点でとらえられる。育種の基本は、対象である生物の
「遺伝変異の増大」をおこし、その中から有用なものを「選
抜」することにある。実際に育種をすすめるには、生物の遺
伝、変異、生殖、また生物集団の世代間での遺伝子の動きにつ
いての基礎知識を必要とする。この講義は植物での事例を中心
とし、育種学におけるこれらの基礎を理解し、習得することを
目的とする
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
果樹園芸学
石井 孝昭
Pomology
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.果樹園芸の特徴と最近の動向
2.果樹の種類と品種
3.繁殖と育種
4.環境と果樹の生態(1)
(成績評価の方法・基準)
5.環境と果樹の生態(2)
毎回の授業で行う小テスト(Quiz)の合計および質問を踏まえて、 6.土壌管理(1)
7.土壌管理(2)
総合的に評価を行う。
8.土壌管理(3)
(履修条件・その他)
9.肥培管理(1)
10.肥培管理(2)
なし
11.整枝・剪定
(授業概要/テーマ・目標)
12.花芽形成と開花・結実
永年生作物としての果樹の特性と栽培技術の大要を生理・生態 13.果実の発育と成熟(1)
学的立場から考察するとともに,気候風土に根ざした果樹栽培
14.果実の発育と成熟(2)
の歴史と発展の過程を講述する。また世界における果樹栽培の
15.果樹栽培の今後の課題と展望
現状についても解説する。
水谷房雄編著「最新果樹園芸学」朝倉書店を使用する。また,適
宜プリント配布も行う。
376
2 単位
(科目名)
英文科目名:
野菜園芸学
(担 当)
寺林 敏
Olericulture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.野菜の分類と形態
参考書:野菜園芸学(文永堂出版)、図説野菜新書(朝倉書店) 2.野菜の形態と発育生理 -果菜類3.野菜の形態と発育生理 -根菜類4.野菜の形態と発育生理 -葉菜類(成績評価の方法・基準)
5.野菜の形態と発育生理 -芋類6.野菜の形態と発育生理 -花菜類定期考査の成績で評価
7.野菜の周年栽培と作型 -トマト8.野菜の周年栽培と作型 −イチゴ−
(履修条件・その他)
9.野菜の周年栽培と作型 -キャベツ10.野菜の生理障害 -果菜類(トマト)無
11.野菜の生理障害 -果菜類(その他)(授業概要/テーマ・目標)
12.野菜の生理障害 -根菜類わが国の主要な野菜をとりあげ、栄養成長と生殖成長過程にお 13.野菜の生理障害 -その他ける発育生理ならびに発育制御機構を遺伝的要因と環境要因と
14.野菜園芸研究の最新情報
の関連において講義する。
15.わが国の野菜栽培の現状と展望
(科目名)
英文科目名:
応用昆虫学
(担 当)
吉安 裕
Applied Entomology
(テキスト及び参考書)
テキスト:中筋房夫ほか著「応用昆虫学の基礎」(朝倉書店)
(成績評価の方法・基準)
出席ならびに小試験と期末試験の成績による評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
昆虫類は自然生態系のなかで、多くの種を擁するとともに、食
物連鎖で重要な役割を果たしている動物群である。農業生態系
のなかでは、花粉媒介などで有益な種がいる一方、害虫となっ
ている種も多く、作物保護の面で重要な分類群となっている。
本講義では、まず応用に資するための基礎として、昆虫の進
化、形態学、生理生態学、個体群生態学、行動学の各分野のこ
れまでの知見と見解を紹介し、解説する。次いで、作物保護の
立場から、近年の害虫の防除(管理)法の研究事例をあげて紹
介する。さらに、作物保護と環境保全との関連も考察し、これ
らをもとに、将来的に応用昆虫学が果たす役割と課題につい
て、論議したい。
(授業計画)
1.昆虫の起源と進化
2.昆虫の形態と機能(1)
3.昆虫の形態と機能(2)
4.昆虫の生理と生体機構(1)
5.昆虫の生理と生体機構(2)
6.昆虫の生態と個体群動態(1)
7.昆虫の生態と個体群動態(2)
8.昆虫の生活史と季節適応(1)
9.昆虫の生活史と季節適応(2)
10.昆虫の行動と産卵・寄主選択
11.昆虫の行動と配偶者選択
12.害虫と害虫防除(1)
13.害虫と害虫防除(2)
14.害虫防除と環境保全
15.応用昆虫学の課題と展望
377
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
農業経営学
宮崎 猛
Farm Management
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.農家と農業経営形態
「日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム」(宮崎猛
2.農業経営分析の方法
編著、昭和堂)
3.農業生産費と費用理論
4.環境保全型農業の経営と政策
(成績評価の方法・基準)
5.農業・農村の多面的機能
6.集落営農と地域経営体
出席状況と数回の小テスト(40%)、期末試験(60%)
7.アジアの気候風土と世界の農業経営
8.グリーン・ツーリズムによる農村の地域経営
(履修条件・その他)
9.地域経営体の組織と事業
10.地域経営体の会計と役割
なし
11.日本のグリーン・ツーリズムの経済効果
(授業概要/テーマ・目標)
12.韓国のグリーン・ツーリズム政策
農業経営の形態と目標、農業経営の規模と集約度、農業経営分 13.中国の農家楽と地域経営
析の方法、農業生産費と費用理論、農業・農村の多面的機能、
14.タイのアグロツーリズムと地域経営
集落営農と地域経営体、環境保全型農業の経営と政策などにつ
15.まとめ
いて、世界の農業経営と比較しながら、日本の農業経営を解説
する。
また、アジアの農業・農村の特徴を捉えて、日本、韓国、中
国、タイの農村で展開するグリーン・ツーリズム(都市農村交
流)と多面的農業経営についても概説する。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
細胞工学
久保 中央
Cell Technology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.DNAおよびタンパク質の基本構造
2.遺伝子の構造とDNA複製
3.遺伝子の発現-1 (転写)
4.遺伝子の発現-2 (翻訳)
(成績評価の方法・基準)
5.DNAの分析手法-1 (核酸およびタンパク質の分離
法)
試験による
6.DNAの分析手法-2 (PCR)
7.DNAの分析手法-3 (DNAクローニングその1)
(履修条件・その他)
8.DNAの分析手法-4 (DNAクローニングその2)
9.DNAの分析手法-5 (ハイブリダイゼーション)
なし
10.DNAの分析手法-6 (塩基配列決定法)
(授業概要/テーマ・目標)
11.植物ゲノムとその進化
近年ゲノムの解析は飛躍的に進歩し、いくつかの生物では全ゲ 12.DNAマーカーの種類とその遺伝様式
ノム配列が決定されている。またDNA 分析技術も進歩し、多方
13.連鎖地図の作製と量的形質遺伝子座
面で利用されている。ここではDNA多型分析技術とその利用方法
14.分子マーカーによる系統・品種の識別
について植物育種分野を中心に概説する。
植物改変の手法として、通常の育種方法のほかに、遺伝マーカ 15.オルガネラ (細胞質) ゲノム
プリントを配布する。
ーを用いた手法、遺伝子組み換え、組織培養を利用した手法な
どがあるがここではDNAマーカーを利用した育種方法(Marker-A
ssisted Selection)について概説する。その理解のために、DN
A、染色体の構造、連鎖と連鎖地図作成についても概説し、さら
に分子系統学、DNA多型解析の生態学への応用についても概説す
る。
378
(科目名)
英文科目名:
資源植物学
(担 当)
本杉 日野
Plant Resources
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.資源植物 種類と特徴
プリントを配布する
(参考書)作物学(Ⅱ)工芸・飼料作物学編 巽ら共著 文永堂出 2.世界と日本における資源作物の生産、輸出入
版
3.繊維料(ワタ、アサ類)
4.敷料(イグサ)・紙料(ミツマタ)
(成績評価の方法・基準)
5.油料(ナタネ、ダイズ、トウモロコシ他)
6.糖料(テンサイ、サトウキビ)
レポート(数回)と期末試験の結果を総合して評価する
7.デンプン料(サツマイモ、キャッサバ、サゴヤ
シ)
(履修条件・その他)
8.糊料(コンニャク)、伝統的な資源植物
9.嗜好料(二次代謝、コーヒー、カカオ、チャ)
農学生命科学科2回生以上
10.嗜好料(チャ;生物学的特性、栽培技術)
(授業概要/テーマ・目標)
11.嗜好料(チャ;試飲、多様な茶の世界)
糖やデンプン・油脂・樹脂・染料・精油などを精製するため 12.嗜好料(チャ;加工技術、品種育成)
の原料および繊維、嗜好品、薬用などとして、食糧以外の目的
13.嗜好料(チャ;品質、機能性成分)
で我々が直接利用できる資源を採取するために利用される多様
14.嗜好料(果樹利用、特にワイン)
な植物(栽培化された資源作物および野生植物)を取り扱う。世
15.香辛料・精油料、染料、ゴム料、タンニン料など
界で栽培される生産される主要な資源作物についてはその起
源、産地、生産・輸出入などの概要を示し、各論の中では関連
する様々な作物を紹介するとともに、特に京都府と関連の深い
チャについて詳細に解説する。また資源植物として利用される
果樹(ブドウ)とワインについても述べる。各植物の特徴、栽培
法、加工・利用法に加え、製品の生理機能性や残さの有効利用
法などについても紹介する。
(科目名)
英文科目名:
植物生産科学基礎実験I
(担 当)
農学生命科学科教員
Laboratory Work in Agricultural ScienceⅠ
(テキスト及び参考書)
テキストを配布する.
(成績評価の方法・基準)
レポートと出席により評価する.
(履修条件・その他)
なし.
(授業概要/テーマ・目標)
植物育種,園芸(果樹,野菜,花卉),植物保護(植物病理,
応用昆虫)および細胞工学の広い学問分野にわたり,その学問
的正確と内容を実験を通じて学ぶと同時にこれら研究領域での
研究を進める上で基礎となる実験手法を習得することを目的と
する.
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス,実験を安全に進めるに当たって,顕
微鏡の使い方
2.植物組織培養の基本操作 タバコ葉片の組織培養
3.倍数性の異なるトウモロコシの形質測定と統計処
理
4.呼吸量の測定(カタラーゼ・ペルオキシタ−ゼ活
性)
5.移送(蒸散と排水) 師部滲出液の採取と測定
6.切断した枝の膨圧回復・花粉の形態観察と発芽試
験
7.野菜果実の形態観察
8.トマト果実の糖度・酸度の測定
9.野菜のクロロフィル含量の測定
10.花の形態と花弁に含まれる色素の観察
11.植物病害の調査と病原菌の観察
12.小動物による環境評価手法
13.昆虫類の飼育法と発育零点の算出
14.ゲル電気泳動による核酸及びタンパク質の分画 DNAの電気泳動
15.ゲル電気泳動による核酸及びタンパク質の分画 タンパク質の電気泳動
379
(科目名)
英文科目名:
植物生産科学基礎実験II
Experiments in Agricultural ScienceⅡ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席を50点、レポートなどの評価を50点、合計100点
(履修条件・その他)
農学生命科学科 植物生産科学コース対象
(授業概要/テーマ・目標)
生物生産科学を学ぶ上で必要な基礎的実験技術の理解と実験
的思考能力の養成を目的とする。各種作物および害虫の形態、
分類、生態、生理、さらに自然生態系の保全を図りつつ農業生
産を高める技術開発に関することなど、幅広い実験を行う。
英文科目名:
加藤 章夫、アンドレ・フレイリ・クルス、寺林 敏、
伊達 修一、中尾 史郎、久保 中央
2 単位
(授業計画)
テキストを配布する
(科目名)
(担 当)
植物生産科学専門実験
Advanced Experiments in Agricultural Science
(テキスト及び参考書)
テキストを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席を50点、レポートなどの評価を50点、合計100点
(履修条件・その他)
農学生命科学科 植物生産科学コース対象
(授業概要/テーマ・目標)
生物生産科学に関する専門性の高い実験技術の修得、広範な
問題に対する高度な処理能力の養成、実験的思考の深化を目的
とする。11-12月の約5週間実施する講座対応実験と、それ以外
の期間に実施する共通実験からなる。講座対応実験では、各
自、分属予定の講座に赴き、より専門性の高い実験指導を少人
数に対して行う。
1.実験を安全に行うために/アブラナ科野菜の系譜
と種皮型の分類
2.遺伝子研究の流れとその手法 1
3.遺伝子研究の流れとその手法 2
4.遺伝子研究の流れとその手法 3
5.昆虫採集法と標本作製 1
6.昆虫採集法と標本作製 2
7.昆虫の採集と野外生態観察(貴船)
8.作物の養分欠乏症状の観察 1
9.人工種子の作成
10.土壌水分管理と光合成および蒸散速度の測定 1 11.土壌水分管理と光合成および蒸散速度の測定 2
12.土壌水分管理と光合成および蒸散速度の測定 3
13.イネ科植物の形態観察
14.植物の形質転換 1
15.植物の形質転換 2
(担 当)
加藤 章夫、アンドレ・フレイリ・クルス、寺林 敏、
伊達 修一、中尾 史郎、桂 明宏、中村 貴子、久保 中央
4 単位
(授業計画)
1.遺伝子導入の確認 1
2.野菜のクロロフィル含量の測定
3.遺伝子導入の確認 2
4.DNAフィンガープリントによる種の識別 1
5.昆虫の個体数と移動状況の推定
6.DNAフィンガープリントによる種の識別 2
7.キウイの追熟と各種果実のエチレン分析
8.栽植密度の影響の数的解析 1
9.講座対応実験1
10.講座対応実験2
11.講座対応実験3
12.講座対応実験4
13.講座対応実験5
14.講座対応実験6
15.講座対応実験7
16.講座対応実験8
17.講座対応実験9
18.講座対応実験10
19.遺伝子研究の流れとその手法 4
20.栽植密度の影響の数的解析 2
21.植物ゲノムの多様性分析 1
22.酵素活性 -ホスファターゼ- 1
23.酵素活性 -ホスファターゼ- 2
24.農作物・園芸植物の重要害虫アザミウマ類の識別
と同定
25.トマト果肉の粉質性の評価;食味試験と定量化
26.植物ゲノムの多様性分析 2
27.植物ゲノムの多様性分析 3
28.菌根菌の感染率
29.昆虫の形態と諸器官の機能
30.昆虫類の飼育法と発育零点の算出
380
(科目名)
生物生産科学基礎実習及び同実習法
英文科目名:
Field Practice in Agriculture
(テキスト及び参考書)
実習時に資料を配布する
(成績評価の方法・基準)
出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科3回生以上
(授業概要/テーマ・目標)
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼
養管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農
場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管
理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花
卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生
産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農
業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行う.農
作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行わ
れるものであるため,できる限り後期の専門実習も併せて履修
することを薦める.
なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天
候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更するこ
とがある.
(科目名)
生物生産科学専門実習及び同実習法
英文科目名:
Field Practice in Agriculture
(テキスト及び参考書)
実習時に資料を配布する
(成績評価の方法・基準)
出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科3回生以上
(授業概要/テーマ・目標)
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼
養管理に関するより専門的な知識や技術の習得を目的として精
華農場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽
培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜
・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果
実生産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理
解,農業機械等の使用法などを習得する実習を行う.
なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天
候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更するこ
とがある.
(担 当)
本杉 日野、大迫 敬義
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス,農作業の安全確保について
2.自主栽培実習
3.水田稲作(育苗)
4.水田稲作(田植え)
5.果菜類育苗・栽培管理と収穫
6.イモ類育苗と定植
7.切り花類採花
8.花卉類栄養繁殖法と育苗
9.ブドウの無核果生産
10.果樹の結果調節と収穫
11.肥育牛の飼養管理
12.産卵鶏管理
13.堆肥の管理と品質検査
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
15.実習まとめ
(担 当)
本杉 日野、大迫 敬義
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス
2.自主栽培実習
3.水田稲作(稲刈り)
4.水田稲作と農産加工(餅つき)
5.秋野菜栽培管理と収穫調整
6.施設野菜育苗
7.果実収穫と加工および品質調査
8.果樹の剪定技術
9.露地栽培花卉類の管理
10.促成栽培花卉類およびバラの育苗技術
11.肥育牛の飼養管理
12.鶏の解体と体構造観察
13.農業機械の構造と運転法
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
15.実習のまとめ
381
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
植物育種方法論
三野 眞布
Methods in Plant Breeding
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.育種法の概観
配布資料をテキストとする。参考書として「植物育種学」(鵜飼
2.自殖性植物はどのように育種するのか
著)東京大学出版会(ISBN4-13-072101-1)をすすめる。
3.自殖性植物の育種法
4.イネ育種の実際
(成績評価の方法・基準)
5.他殖性植物はどのように育種するのか
6.他殖性植物の育種法
小テスト(5回)と期末試験の成績で評価する。
7.トウモロコシ育種の実際
8.栄養繁殖性植物はどのように育種するのか
(履修条件・その他)
9.遠縁交雑育種の利点と欠点
10.突然変異育種の利点と欠点
「植物育種学」を受講していること。
11.倍数性育種
(授業概要/テーマ・目標)
12.分子育種の基礎としての分子生物学
育種は生物を望む方向に遺伝的に改変し、その生産力や付加 13.分子育種の実際
価値を高める操作である。実際の育種においては、素材となる
14.有用形質はどのように捉えるべきか
生物に遺伝的変異を生じさせ、その中から人間にとり有用な遺
15.品種の保存と増殖の体系
伝的特性をもつものを選び出すことが基本である。しかし、ど
のような素材をあつかうかにより育種の方法は変わる。例え
ば、植物育種では素材の繁殖様式の違いに応じた方法が確立し
ている。 本講義は「植物育種学」で学んだことを基礎とし
て、様々な育種法について解説する。どのようにして「新品
種」が生み出されるかを受講者が理解できるように、具体的な
事例を紹介しながら講義をすすめる。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
持続型果樹園芸学
アンドレ フレイリ クルス
Sustainable Pomology
(テキスト及び参考書)
OHPシート,スライド
Altieri M. A. (1995) Agroecology: The Science of Sustaina
ble Agriculture. Cambridge Univ. Press
Mason, J. ( 2003) Sustainable Agriculture, Second Editio
n. Landlinks Press
(成績評価の方法・基準)
毎回小テストを実施,授業についてのレポート,発表
(履修条件・その他)
教員の免許状取得のための選択科目
(授業概要/テーマ・目標)
本講義の目的は、持続的な果樹栽培の基本的なことを学ぶこと
である。持続的果樹栽培は、長期間の栽培、消費者の健康、そ
して環境を保護すると同時に、高い生産性および品質可能とす
る。学生には、持続可能性およびこれに関する現在の問題点に
ついても理解を深めていただきたい。
テーマ:果樹の持続栽培の重要なポイント
(授業計画)
1.持続的栽培の基本的知識 I 2.持続的栽培の基本的知識II
3.生態学への影響 I
4.生態学への影響 II
5.有機栽培 I
6.有機栽培II
7.土壌微生物管理 I
8.土壌微生物管理 II
9.植物育種
10.農業の病害虫管理
11.土壌施肥および草管理
12.収穫後の管理
13.持続のための農業ポリシー I
14.持続のために農業ポリシー II
15.現在の状況
382
2 単位
(科目名)
英文科目名:
農業経営学演習
桂 明宏、中村 貴子
Exercise in Farm Management
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席・レポート等で総合評価する
(履修条件・その他)
3回生以上
(授業概要/テーマ・目標)
食料・農業・農村・環境・地域資源などの諸問題に社会科学的
なアプローチをするための基礎的な手法を取得し、みずから調
査、資料収集、分析、プレゼンテーションできる能力を養う。
(科目名)
作物学
1.社会科学の方法と手法と作法
2.統計分析・図表の作成(1)
3.統計分析・図表の作成(2)
4.統計分析・図表の作成(3)
5.アンケート調査の設計・実施
6.アンケート調査結果の分析・とりまとめ(1)
7.アンケート調査結果の分析・とりまとめ(2)
8.文献検索と情報収集
9.レジュメの書き方
10.農業関連新聞を元にしたレジュメ作成
11.新聞とインターネットによるキーワード検索
12.新聞とインターネットによるレジュメの作成
13.ヒアリング調査の方法
14.ヒアリング調査票の作成
15.社会科学的研究レポートの作成
(担 当)
白岩 立彦
Crop Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
特になし
英文科目名:
(担 当)
2 単位
(授業計画)
1.環境および資源からみた食糧生産と作物学の課題:土地
参考書「農学基礎セミナー 作物栽培の基礎」(堀江武編著、農 利用の現状。作物生産と人工扶養力。資源・エネルギーの投
入と持続的生産。
文協)
2.作物の種類、分布、利用および生産:作物の植物学的分
類と農学的分類。各作物の生産の現状。
3.作物の起源、伝播、適応および改良:作物の起源と伝
(成績評価の方法・基準)
播。作物の進化と適応。近代品種の特徴。
試験(ノート持込み可)を実施する(合格基準60点以上)。作物 4.作物の生産過程と環境および遺伝子(1)発育:作物の生
生産の向上と安定化の課題を、遺伝子と環境の両面から述べるこ 活環境と発育。発育の環境反応。発育と適応。
5.作物の生産過程と環境および遺伝子(2)バイオマス生産
とができるかを評価する。
と光合成:作物の生長解析。バイオマス生産と光合成。光合
成の機構と種間差異。光合成と作物生産性。
(履修条件・その他)
6.作物の生産過程と環境および遺伝子(3)生長と呼吸:生
とくになし。
長呼吸と維持呼吸。作物生産のエネルギー利用効率。
7.作物の生産過程と環境および遺伝子(4)気象および土壌
:温度および降雨と生産。生産における水と窒素の利用。温
(授業概要/テーマ・目標)
暖と気象災害。
授業概要
8.イネの種類と起源:イネの分類。イネの起源と伝搬。品
作物と人類とのかかわり,食料生産と資源・環境,作物の生長 種の概念。
・発育特性と適応、作物生産過程の基本原理と環境―遺伝子相 9.イネの形態と機能:器官の形態と機能。発育と器官形
成。器官の発育と環境。
互作用、水,無機養分,エネルギーの効率的利用の戦略、穀
類,まめ類およびいも類の主要作物種の特性,栽培技術および 10.イネの生理形態と栽培:イネの収量成立過程。生理生態
と栽培理論。稲多収栽培法。
生産の課題について説明する.
11.むぎ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
目標
態的特性と栽培。
1.栽培植物とその生産システムの一般特性と多様性について 12.まめ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
態的特性と栽培。
の基礎知識。
2.圃場における作物の生育の変動を、遺伝的・環境的要因に 13.いも類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
態的特性と栽培。
分けて考察できる素養。
14.飼料作物の栽培と利用の概要:種類と生産・利用。生理
3.主要な食用作物種(禾穀類、まめ類、いも類)の特性、栽 生態的特性と栽培。
15.世界の稲作の多様性、課題および挑戦:世界の稲作の多
培および利用に関する知識。
様性と課題。稲作の将来に向けての挑戦。
383
(科目名)
英文科目名:
花卉園芸学
(担 当)
伊達 修一
Floriculture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.花卉園芸の社会的側面(1) −文化,心理−
2.花卉園芸の社会的側面(2) −産業−
毎回,資料を配布する.
3.花卉の分類
4.花卉の形態と構造
(成績評価の方法・基準)
5.花卉の成長と制御(1)
6.花卉の成長と制御(2)
定期試験により評価する.
7.花卉の繁殖
8.花色と香り
(履修条件・その他)
9.切り花の鮮度保持技術
10.主要な花卉(1) −バラ−
なし.
11.主要な花卉(2) −キク−
(授業概要/テーマ・目標)
12.主要な花卉(3) −カーネーション−
授業概要:園芸学は多くの場合,取り扱う素材により野菜園芸 13.主要な花卉(4) −ユーストマ(トルコギキョ
学,果樹園芸学,花卉園芸学に大きく分類される.したがって
ウ),その他1・2年草−
野菜・果樹に加えて,花卉園芸学について学ぶことは園芸学を
14.主要な花卉(5) −ユリ,チューリップ,その
総合的に理解する上で極めて重要である.本講義は大きく3つの
パートに分かれる.最初のパートで,花卉園芸の存在意義を産 他球根類−
業や文化といった社会的な側面から理解する.その上で,様々 15.主要な花卉(6) −花木類,その他−
な花卉の形態的・生理的・生態的特徴を説明し,成長制御技術
を概説する.後半では主要な花卉について,さらに詳細に説明
していく.また随時,花卉の生理や育種などに関する最新のト
ピックにも触れる.
到達目標:受講生は花卉園芸に関する社会的側面から花卉の植
物としての特徴,園芸産業として成立させるための様々な成長
制御技術について総合的に理解することを目標とする.
(科目名)
英文科目名:
害虫防除論
(担 当)
吉安 裕
Insect Pest Control
(テキスト及び参考書)
参考書:中筋房夫著「総合的害虫管理学」(養賢堂)
(成績評価の方法・基準)
小試験と期末試験の成績による評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
作物栽培において、害虫の加害および害虫の媒介による病害
は、作物の生産量と質に大きな影響を与える。この被害をなく
すか、できるだけ少なくするために、様々な防除あるいは管理
手段が講じられている。本講義では、1)害虫の成立を、生態
学観点から論じ、2)現在問題となっている害虫およびその被
害を解説し、3)害虫に対する防除(管理)手段を取り上げ、
その効果を論じ、4)総合的な害虫の防除を考察し、5)将来
的な害虫の防除法について、問題点を含めて検討する。
(授業計画)
1.農耕の始まりと害虫化
2.害虫防除の歴史
3.害虫防除対策と関係法律
4.稲の害虫とその被害
5.野菜の害虫とその被害
6.永年作物の害虫とその被害
7.化学的防除法(1)
8.化学的防除法(2)
9.化学的防除法(3)
10.生物的防除法(1)
11.生物的防除法(2)
12.生物的防除法(3)
13.物理的および耕種的防除法
14.総合的な害虫防除
15.害虫の防除(管理)ー課題と展望
384
2 単位
(科目名)
英文科目名:
農業と食料の経済学
(担 当)
桂 明宏
Economics of Agriculture and Food
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.わが国農業の特質と風土・社会・歴史
参考書:荏開津典生『農業経済学』岩波書店、植田和弘『環境経
2.農産物の需要・供給と市場メカニズム
済学』岩波書店
3.豊作貧乏の発生メカニズムと需要の価格弾力性
4.農業の費用・所得と規模の経済性
(成績評価の方法・基準)
5.農業の担い手と多様な経営形態
6.農産物の流通とフードシステム
出席、期末試験による総合的評価
7.戦争・山林伐採・洪水−農林業の外部性−
8.農林業における“市場の失敗”と経済環境手段
(履修条件・その他)
9.環境破壊でも道路を造るのか?(ビデオ鑑賞とデ
ィスカッション)
特になし
10.公共事業・コスト=ベネフィット・環境価値
(授業概要/テーマ・目標)
11.生物資源を絶やさないためには−再生可能資源の
農林業は、農産物や林産物を生産し国民に供給する機能と、 経済学−
環境や自然・半自然資源を維持・保全する機能を持っている。
12.食品表示とレモンの経済学−表示・トレサビ・工
本講義では、農業問題、食料問題、資源・環境問題の現代的な
程管理−
諸相を概観するとともに、それらの相互の結びつきを理解し、
総合的に問題をとらえるものの見方を学ぶ。また、問題を社会 13.輸入食品は安全か?(ビデオ鑑賞とディスカッシ
ョン)
経済学的に分析する方法の初歩を学ぶ。
14.“コモンズ(共有地)の悲劇”と地域資源管理
15.農村社会とソーシャルキャピタル−地域活性化の
ために−
(科目名)
英文科目名:
農業技術論
(担 当)
本杉 日野
Science in Agricultural technique
(テキスト及び参考書)
プリントを配布
(成績評価の方法・基準)
数回のレポートと定期試験の結果を総合して評価する
(履修条件・その他)
農学生命科学科3回生以上
(授業概要/テーマ・目標)
植物資源(栽培植物)の生産過程、すなわち播種・定植から収
穫に至るまでの栽培技術や利用の技術および品種改良から健全
種苗の増殖に至るまでの実用的な技術の概要について学ぶ。様
々な技術の解説においては特に園芸作物(野菜、花、果樹な
ど)における実例を多数取り入れてゆく。また、現代の科学技
術を利用した農業技術の発達にともなって顕在化してきたエネ
ルギー問題や環境問題についてもふれるとともに、持続可能な
農業実現のための農業技術の発展方向について考察する。
2 単位
(授業計画)
1.現代の農業技術を概観する
2.品種改良と栽培品種の選択
3.農地の造成、潅漑用水設備、土づくり
4.播種、育苗、定植
5.肥培管理と潅水
6.開花、結実調節
7.高品質化と省力化
8.収穫、調整、選別
9.貯蔵、加工、品質管理
10.作物保護(病害虫防除、雑草防除、気象災害対
策)
11.栽培施設、農業資材
12.科学技術依存型農業技術 (植物工場、バイオテ
クノロジー)
13.食の安全性と農業技術
14.気象変動と農業技術
15.資源の循環、環境調和型農業技術、伝統的農業技
術
385
(科目名)
英文科目名:
環境保全型農業論
中村 貴子
Sustainable Agriculture
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
テストおよびレポート
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
環境保全型農業の経営と政策について学習し、環境保全型農業
が成立している仕組み、課題について学ぶ。諸外国の状況およ
び政策、事例紹介も交えながら、学生自身が環境保全型農業の
成立条件について考察できるようにする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
授業中に配布するプリントで学習する
英文科目名:
(担 当)
環境昆虫学
1.環境保全型農業論の目標(ガイダンス)
2.農業と自然との関係について(歴史)
3.農業と自然との関係について(世界との比較)
4.環境保全型農業の定義について
5.世界の環境保全型農業の政策的展開
6.国内における有機農業と環境保全型農業
7.環境保全型農業の政策と現状
8.環境保全型農業コンクールの事例分析
9.環境保全型農業の経営者について
10.環境保全型農業の地域で取組む事例
11.環境保全型農業の地域で取組む事例
12.環境保全型農業と地域づくりと地域ブランド
13.環境保全型農業とグリーンツーリズム
14.環境保全型農業と消費者と農業教育
15.環境保全型農業についてのディスカッション
(担 当)
中尾 史郎
Environmental Entomology
(テキスト及び参考書)
資料を配付する。
参考書は適宜紹介する。
(成績評価の方法・基準)
小テスト30点、期末テスト70点の総合評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
昆虫の生理生態に関連する講義である。害虫防除、昆虫保
護、ならびに昆虫の環境指標化や機能利用の基礎的事項の一部
でもある。
昆虫の環境適応の機構や進化、ならびに多様性を解説する。
さらに、「環境に配慮した」生物資源管理の実践としての虫害
低減技術、環境影響緩和措置、自然景観管理に関する実例を紹
介する。
昆虫の環境適応のありさまと生物間相互作用の多様性につい
て、その機構や成立要因について適切な学術用語を使用して日
本語で解説できるようになることを最低限の目標とする。さら
に、そうした知見を深化、利用して、人間活動と生物多様性の
相互関係に関する今日的課題に取り組む素地を築くことを、よ
り高い水準の目標とする。
2 単位
(授業計画)
1.環境に耐える機構:低温・高温・乾燥・水
2.栄養の獲得、要求、選択
3.時間を越える機構:休眠
4.空間を越える機構:長距離移動(移動と分散)
5.相変異と分散多型
6.資源の分布と探索/生息密度
7.共生(昆虫と昆虫、細菌、ウイルス)
8.寄生(捕食寄生・労働寄生など)
9.コミュニケーションと化学防衛
10.社会性の起源と進化
11.生殖・繁殖の多様性/形の多様性
12.自然環境保全における昆虫と害虫
13.希少昆虫はなぜ希少か?
14.保護と保全の理論と実際
15.生物・環境資源管理の理論と実際
386
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
分子遺伝学
佐藤 茂
Molecular Genetics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
(テキスト)プリントを配布する.
(参考書)書名:分子遺伝学 第3版 著者:T.A. Brown著,西
郷薫監訳
発行所:東京化学同人
1.遺伝子の本体 2.DNAとRNAの構造
3.細胞内でDNAはどのように存在しているか
4.ヌクレオソーム
(成績評価の方法・基準)
5.DNAの複製
講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評 6.DNA上の遺伝子
7.転写
点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.
8.RNAのプロセッシング
(履修条件・その他)
9.遺伝子はどのように働くか(1)
10.遺伝子はどのように働くか(2)
2回生であることが望ましい.
11.遺伝子の変異
(授業概要/テーマ・目標)
12.遺伝子研究の方法
遺伝現象の理解は,生命現象の基本的仕組みの解明と,その生 13.遺伝子の働きの調節(1)
物生産・環境保全修復・ライフサイエンスへの応用に必須であ
14.遺伝子の働きの調節(2)
る.分子遺伝学では,遺伝子本体である核酸(DNA, RNA)の構
15.総括
造,遺伝子発現の諸過程および発現の調節機構遺伝現象など
の,遺伝現象の分子機構の理解に必要な基礎事項の解説,およ
び演習問題によって学習する.
(到達目標)
遺伝現象に関わる様々な分子とその機能・相互作用を理解し,
個々の遺伝子が生物学的情報の単位として発現して生物の構造
と機能が構築される仕組みの理解・説明ができるようになる.
(科目名)
英文科目名:
植物病理学
(担 当)
久保 康之
Plant Pathology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.緒論
2.病原菌の感染と発病 1)感染 2)増殖
3.病原菌の感染と発病 3)発病 4)病原体で
あることの証明
(成績評価の方法・基準)
4.糸状菌病 1)菌類の分類 2)変形菌、卵菌
5.糸状菌病 3)接合菌 4)子嚢菌
期末テストによる成績評価
6.糸状菌病 5)担子菌 6)不完全菌
7.細菌病 1)細菌の構造 2)細菌の分類
(履修条件・その他)
8.細菌病 3)細菌の増殖 4)抗菌作用
9.細菌病 5)病徴 6)感染機構
特になし
10.ファイトプラズマ病
(授業概要/テーマ・目標)
11.ウイルス病 1)ウイルスの形態と構造
植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感 12.ウイルス病 2)ウイルスの感染と増殖
染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研
13.ウイルス病 3)ウイルスの精製と定量 4)
究をする学問分野が植物病理学である。
ウイルス病の伝染環
本講義では植物病害保護の基礎知識を獲得することを目標に、
感染と発病のしくみ、糸状菌、細菌、ウイルスによる感染症、 14.ウイルス病 4)ウイルスの命名と分類
病原性と抵抗性の生理や遺伝学など植物病理学の基礎について 15.ウイロイド病
テキスト 「新編 植物病理学概論」養賢堂
概説する。講義では実際の植物病害サンプルを見せ、身近な課
題として植物の病気を理解できるようにする。
387
(科目名)
英文科目名:
植物ゲノム情報学
(担 当)
小保方潤一
Genome Biology and Informatics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキストは使用しない。そのかわり、毎回の授業時に資料を配付 1.序章:植物ゲノムの謎を探る
2.葉緑体の構造と機能(1)・・・・・光合成の基
する。
礎機構
参考書は初回の講義の際に紹介する。
3.葉緑体の構造と機能(2)・・・・・光合成の環
境適応
(成績評価の方法・基準)
4.葉緑体の構造と機能(3)・・・・・光合成の進
化
主に期末試験の成績で評価するが、出席状況や小テストの結果な
5.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(1)・・
ども適宜、加味する。
・・・分子生物学の基本コンセプト
6.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(2)・・
(履修条件・その他)
・・原核ゲノムと真核ゲノムの構造
7.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(3)・・
特にない。
・・ゲノムと利己的DNA
8.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(4)・・
(授業概要/テーマ・目標)
・・遺伝子の発現制御機構とゲノムの適応戦略1
地球上に存在するゲノムは、原核型ゲノムと真核型ゲノムに 9.原核ゲノムと真核ゲノムの構造と機能(5)・・
大きく分けられる。ところが、このどちらにも属さないゲノム
がある。葉緑体やミトコンドリアなどのオルガネラにあるゲノ ・・遺伝子の発現制御機構とゲノムの適応戦略2
ムである。オルガネラゲノムは、原核ゲノムが真核ゲノムの性 10.オルガネラゲノムの成り立ちと性質(1)・・・
質を取り入れつつ、独自に進化していく、その途上にあるゲノ ・オルガネラゲノム
ムである。
11.オルガネラゲノムの成り立ちと性質(2)・・・
本講義では、この葉緑体ゲノムを手掛かりにして、様々な視 ・オルガネラゲノムの機能発現
点から、ゲノムとは何なのかを学んでいく。その過程で、ゲノ
ムの解析技術の発展が、生物や自然に対する科学者の見方をど 12.オルガネラゲノムの成り立ちと性質(3)・・・
のように変えていったのかを学ぶ。また、ゲノムの適応進化、 ・オルガネラゲノムの進化戦略
という視点を手に入れることで、それまで意味のよくわからな 13.ゲノム解析の方法・・・・・・・・塩基配列の決
かった複製・転写・翻訳などの際の分子の動きが、じつは、す 定法とデータベースの発展
んなりと、統一的に理解できることを学ぶ。
14.ゲノムと共生生物学(1)・・・・寄生・共生と
また、植物のゲノムの仕組みや働きを知るには、その前に、
ゲノム
植物そのものを理解しておく必要がある。そのため、本講義
15.ゲノムと共生生物学(2)・・・・動物ゲノムと
は、光合成のしくみから、話を始める。
受講者は、この講義を通じて、生命の誕生から現生植物にい 植物ゲノムの相互作用:ウミウシと盗葉緑体
たるゲノムの長い進化の歴史を、「なぜ?」という言葉をキー
ワードに、旅してほしい。
この講義をうけた後、「植物は光を食べていんだ・・」と思
えるようになれば、しめたものである。
(科目名)
英文科目名:
動物生理学I
(担 当)
牛田一成
Animal anatomy and physiology I
(テキスト及び参考書)
教科書 シンプル解剖生理学河田 光博, 樋口 隆著出版社: 南
江堂 ISBN-13: 978-4524220540
(成績評価の方法・基準)
レポート・小テストおよび定期試験成績を総合評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
動物生理学Ⅰでは、主に解剖生理学について講義する。解剖生
理学とは、体の構造(解剖学・組織学)と機能(生理学)を取
り扱う学問であり、医学・薬学・食品機能科学の対象となる体
の器官と組織およびその生理機能を理解するために必須の学問
体系である。機能性食品や薬品のターゲットとなる病態につい
て、対象器官や組織を解剖学的に正しく表現し、同時に対象と
なる生理現象を生化学的・分子生物学的に正しく説明できる能
力は、将来これらの分野で研究開発を志す場合には特に必要で
ある。したがって、本講義の目的は、①重要な細胞・組織・器
官・系について基礎的な解剖学用語の履修、②それぞれの持つ
機能すなわち生理現象を生化学的および分子生物学的に理解す
ることを目的とする。理解をすすめるために現在問題となって
いる主要な疾病について具体的に触れることとする。
2 単位
(授業計画)
1.第1章 体の構造と機能の概論
機能性食品の目指すもの
2.第4章 組織 「上皮組織の構造と機能」
3.第4章 組織 「結合組織の構造と機能」
4.第5章 第6章 骨および筋
5.第5章 第6章 骨および筋
6.第7章 体液と血液
7.第9章 循環系
8.第11章 呼吸器系
9.第12章 消化器系1
10.第12章 消化器系2
11.第13章 神経系1
12.第13章 神経系2
13.第15章 内分泌系1
14.第15章 内分泌系2
15.第16章 泌尿器系
388
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
動物衛生学I
塚本 康浩
Animal hygieiology I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.動物衛生学とは。
2.感染症の概論Ⅰ
3.感染症の概論Ⅱ
4.家畜、実験動物、愛玩動物、野生動物について。
5.ウイルスについて
6.細菌について
7.カビについて
8.寄生虫について
9.毒物について
10.薬物について
11.関係法規
12.動物実験について
13.感染症に関する最近の話題Ⅰ
14.感染症に関する最近の話題Ⅱ
15.総括
テキスト:毎回プリントを配布する
参考書:「動物の感染症」(小沼他・近代出版)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:家畜、実験動物、愛玩動物および野生動物の感染症
やその対処法について講義する。
テーマ・目標:動物に感染するウイルス、細菌、カビおよび寄
生虫について紹介する。これにより、感染症の防御法さらには
人獣共通感染症について理解を深めさせる。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
分子栄養学I
佐伯 徹
Molecular NutritionⅠ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
プリントを配布する。
授業内容は以下の書籍を参考にしている。
佐久間慶子「栄養と遺伝子のはなし 分子栄養学入門」(技報堂出版)
菅野道廣 他「新版 栄養学総論」(朝倉書店)
萩原和夫/代表編集「新訂 栄養学総論」(中央法規出版)
B. Alberts他「Molecular Biology of the Cell 4th ed」(Garland Science)
T.M. Devlin編「Textbook of Biochemistry with Clinical Correlations 5th ed」(Wiley-Liss)
M.L. Cain他「Discover Biology 2nd ed」(Sinauer)
(成績評価の方法・基準)
定期試験および小テスト
(履修条件・その他)
生物化学Iを履修しているか、それに相当する生化学の基礎知識
があること。
(授業概要/テーマ・目標)
分子栄養学とは分子生物学的見地から栄養を理解しようとする
研究領域であり、幅広い基礎知識が必要とされる。この授業で
は、生物学、生化学、栄養学、および分子生物学について、分
子栄養学に関わりの深い部分に焦点を当てて基礎を学び、その
基礎知識の上に立って分子栄養学のトピックの解説を行う。特
定の教科書は指定しないが、配布するプリントに授業内容の参
考とした書籍をリストアップするので、復習に役立ててほし
い。
1.エタノール代謝の分子栄養学
2.ヒトの消化器官
3.栄養素の消化吸収、血液循環
4.解糖
5.糖新生
6.グリコーゲン代謝
7.ペントースリン酸経路
8.TCA 回路
9.電子伝達系・酸化的リン酸化
10.血糖
11.脂質代謝 1
12.脂質代謝 2
13.アミノ酸代謝
14.分子栄養学トピックス 1
15.分子栄養学トピックス 2
389
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
発酵生理学
渡部 邦彦
Microbial Physiology
(テキスト及び参考書)
ブラック(著) 「微生物学」(第2版)
(林 英生ら(訳)) 出版社:丸善(株) この教科書を、次年度「応用微生物学」でも教科書として使用す
る。
(成績評価の方法・基準)
毎回最初に、前回の部分について簡単な小テスト(5点満点)を行
い、採点・返却する。これと期末テスト(100点満点)とで、得点
率を算出して素点とする。
(履修条件・その他)
生物化学ⅠおよびⅡを履修している(or しつつある)こと
(授業概要/テーマ・目標)
微生物はどこにでも存在し、私たちは毎日無数の微生物と接
触している。あるものは疾病を引き起こすが、ほとんどの微生
物は無害であるだけでなく、我々が生存する過程で重要な役割
を演じたり、有益なモノを供給したりする。微生物が持つヒト
にとって有益な機能を、科学的に解き明かしていくのが「発酵
生理学」である。本科目では、発酵生理学の基礎となる「微生
物学」の、初歩的あるいは一般的内容の理解を中心に据え、
「応用微生物学」につながる知識の獲得をめざす。発酵生理学
では、微生物学の基礎・基本を中心に、応用微生物学では、微
生物の利用、遺伝子組換え、操作、代謝に絡んだ内容を掘り下
げていく予定である。
教科書を中心に講義を進め、毎回reading assignment(宿
題)として、教科書の読むべき範囲を指定し、復習に重点をお
いた講義の進め方をする。
(科目名)
英文科目名:
酵素化学
(授業計画)
1.微生物学の範囲と歴史(1章)
2.化学の基礎(2章)
3.顕微鏡と染色(3章)
4.原核生物と真核生物の特徴−1(4章)
5.原核生物と真核生物の特徴−2(4章)
6.原核生物と真核生物の特徴−3(4章)
7.細菌の成育と培養−1(6章)
8.細菌の成育と培養−2(6章)
9.微生物代謝に関する基本的概念−1(5章)
10.微生物代謝に関する基本的概念−2(5章)
11.微生物代謝に関する基本的概念−3(5章)
12.微生物の分類について−1(9.10,11章)
13.微生物の分類について−2(9.10,11章)
14.微生物の分類について−3(9.10,11章)
15.微生物の分類について−4(9.10,11章)
(担 当)
佐上 郁子 Applied Enzymology
(テキスト及び参考書)
ホートン生化学 第4版(東京化学同人)
必要に応じてプリント、プロジェクター使用
(成績評価の方法・基準)
定期試験、レポート、小テストの結果で評価する。
(履修条件・その他)
細胞高分子学を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
生命現象は生体内で起こる化学反応の集積と考えられるが、そ
の反応を触媒するのが酵素である。この酵素の特性と生体内で
の役割を理解するために、酵素の種類、酵素の構造、酵素の単
離・精製法、酵素反応速度論、酵素の活性中心と反応機構、酵
素阻害剤など、酵素化学の基礎知識を習得することを目標とす
る。さらに酵素反応の調節機構としてのアロステリック機構、
フィードバック機構、酵素の安定性と翻訳、遺伝子発現レベル
での酵素の活性制御機構について、最近の知見を含めて学習す
る。
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.酵素の特性、種類、酵素単位
2.酵素の単離と精製法
3.酵素の補因子
4.酵素反応速度論1(反応次数と速度式)
5.酵素反応速度論2(ミカエリスメンテンの式)
6.酵素反応速度論3(Vmax, Km値の求め方)
7.酵素反応速度論4(逐次反応とピンポン反応)
8.阻害剤の作用機構と速度論
9.酵素の反応機構1(活性中心と基質の結合)
10.酵素の反応機構2(遷移状態と触媒機構)
11.酵素の反応機構3(リゾチームとセリンプロテア
ーゼ)
12.酵素活性の調節1(アロステリック効果、フィー
ドバック効果)
13.酵素活性の調節2(共有結合修飾と酵素量の制
御)
14.酵素活性の測定法
15.酵素の利用と創薬
390
(科目名)
英文科目名:
遺伝子工学
(担 当)
増村 威宏
Genetic Engineering
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.イントロダクション,遺伝子工学研究の流れ
テキスト:「ゲノム工学の基礎」, 野島 博 著, 東京化学
2.遺伝子工学技術の実用化例
同人
3.ゲノム遺伝子とmRNAの構造上の特徴
4.遺伝子工学に用いる酵素類
(成績評価の方法・基準)
5.大腸菌とベクター(プラスミド)について
6.大腸菌のファージベクターについて
筆記試験(中間・期末)
7.遺伝子導入法の基礎
8.遺伝子導入法の応用,中間試験
(履修条件・その他)
9.中間試験返却,レポーター遺伝子と遺伝子導入解
析法
特になし
10.遺伝子発現の時期特異性・組織特異性
(授業概要/テーマ・目標)
11.遺伝子増幅技術(PCR)
分子生物学の急速な発展により、遺伝子から細胞に至る生命現 12.染色体の構造とゲノムDNAライブラリーの関係
象の過程を分子レベルで理解出来るようになった。さらに遺伝
13.mRNAの解析とcDNA ライブラリー作製
子を人為的に改変し、各種生物に新しい形質を導入することも
14.ゲノムDNA解析とcDNA解析の違いについて
可能になった。本授業科目では、分子遺伝学の知識を基盤に、
遺伝子組換え技術の基本から、先端科学分野であるゲノム生物 15.遺伝子工学の最新事例
学に至るまでの遺伝子工学全般を理解することを目的とする。
また、遺伝子工学の生物生産としての応用(食品、医薬品、工
業原料、等)、および遺伝子工学に関連した最近のトピックス
についても紹介する。
(科目名)
英文科目名:
生物分子機能学
(担 当)
山岡 亮平
Functional Bio-Molecule Science
(テキスト及び参考書)
参考書:化学生態学への招待(古前他、三共出版)
生合成の化学(大岳著:大日本図書)
物質の単離と精製(大岳他:東京大学出版会)
(成績評価の方法・基準)
レポート(20%)
期末試験(80%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
1.生物内、生物間相互作用物質の理解(昆虫を中心に)
2.天然物の生合成と研究法
3.天然物の分離、分析法(MS法を中心に)
4.生理活性物質(農薬を中心に)
2 単位
(授業計画)
1.昆虫の変態とホルモン
2.生物間相互作用物質
3.フェロモン:起動フェロモン、解発フェロモン各
論
4.アレロケミカル:アロモン、カイロモン、シノモ
ン各論
5.アセテート・マロネート経路
6.メバロン酸経路
7.シキミ酸経路
8.物質の分離
液相間の分配他
9.物質の分離
化学的親和力の利用
吸着クロマトグラフィー
分配クロマトグラフィー(液クロ)
10.物質の分離
分配クロマトグラフィー(ガスクロ)
11.物質の分離
イオン交換クロマトグラフィー
ゲル濾過クロマトグラフィー
12.生理活性天然物
プロスタグランジン、ステロイドホルモン他
13.農薬の歴史
14.農薬の各論と作用機構
15.まとめ
391
(科目名)
英文科目名:
植物感染機構学
辻 元人
Plant Infection
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験の成績により評価
(履修条件・その他)
植物病理学を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
植物の病気の多くは病原体の感染によって引き起こされる。本
講義は感染の可否を決定する病原菌と植物の相互作用のメカニ
ズムについての理解を深めることを目的とする。まず病原体と
植物の相互作用、特に感染特異性や寄生性の分化についてその
現象面から概説する。その後、病原体の感染戦略、植物体の防
御応答に関して遺伝学、生理・生化学、分子生物学的側面から
得られている知見について詳説する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
参考書 「新編植物病理学概論」養賢堂 1998
英文科目名:
(担 当)
植物病害管理学
1.導入:植物の病気とは
2.病原体と植物の相互作用:共生と寄生(1)
3.病原体と植物の相互作用:共生と寄生(2)
4.病原体と植物の相互作用:感染特異性(1)
5.病原体と植物の相互作用:感染特異性(2)
6.病原体と植物の相互作用:寄生性の分化(1)
7.病原体と植物の相互作用:寄生性の分化(2)
8.病原体の感染戦略:侵入力(1)
9.病原体の感染戦略:侵入力(2)
10.病原体の感染戦略:抵抗性抑止力
11.病原体の感染戦略:発病力
12.植物の防御応答:静的抵抗性(1)
13.植物の防御応答:静的抵抗性(2)
14.植物の防御応答:動的抵抗性(1)
15.植物の防御応答:動的抵抗性(2)
(担 当)
津下 誠治
Plant Disease Control
(テキスト及び参考書)
参考書として、「新編植物病理学概論」(養賢堂)
(成績評価の方法・基準)
授業時間内に小テストを実施し、その結果により評価する。
(履修条件・その他)
とくになし
(授業概要/テーマ・目標)
植物の病気は、適切な品種選別や栽培環境などに注意すること
により、ある程度防除することができる。本講義では植物病原
体の発生や伝染を含めた生理・生態を十分理解するとともに、
病害管理のために必要な診断法や化学的・物理的・生物的防除
法、そしてこれらを組み合わせた総合的な防除法について、そ
の原理および実践に関する基礎知識および最新の知見を習得す
ることを目的とする。
(授業計画)
1.植物病害の伝染の機構I
―伝染源としての病原体の生存―
2.植物病害の伝染の機構I
―病原体の伝搬―
3.発病に関わる病原体の遺伝要因
4.発病に関わる植物の遺伝要因
5.発病に関わる環境要因
6.いもち病の感染と環境要因
7.平成5年のいもち病他発生を分析する
8.植物病害の診断
9.植物防疫と植物検疫
10.植物病害の物理的防除
11.植物病害の化学的防除(農薬)I
12.植物病害の化学的防除(農薬)II
13.植物病害の生物的防除 I
14.植物病害の生物的防除 II
15.バイオテクノロジーと植物病害管理
392
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
動物生理学II
井上 亮
Animal anatomy and physiology II
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系I
2.免疫系の概説 自然免疫系と獲得免疫系II
3.自然免疫系I
4.自然免疫系II
5.自然免疫系III
6.獲得免疫系 T細胞についてI
7.獲得免疫系 T細胞についてII
8.獲得免疫系 T細胞についてIII
9.獲得免疫系 B細胞について I
10.獲得免疫系 B細胞についてII
11.獲得免疫系 B細胞についてIII
12.粘膜免疫系I
13.粘膜免疫系II
14.粘膜免疫系III
15.免疫系の破綻が原因で起こる疾病について
必要に応じてプリント等を配布する
Janeway's Immunobiologyを参考書として指定するが購入の必要
はない
(成績評価の方法・基準)
出席・小テストを基準に評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
生物には害(疫)を免ずるための機能である免疫システムが備
わっている。この破綻はアレルギーからガン、AIDSなどの重度
の疾病までさまざまな病気に関わっている。本講義では、この
免疫系の基礎についての説明を行う。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
動物細胞工学
矢野 善久
Animal cell technology
(テキスト及び参考書)
テキスト:なし(プリント配布)
参考書:
「動物細胞工学ハンドブック」 日本動物細胞工学会 朝倉書店
「細胞工学の基礎 (応用生命科学シリーズ) 」 永井 和夫 東京化学
同人
「生命工学―新しい生命へのアプローチ (シリーズ・バイオサイエンス
の新世紀) 」 浅島 誠 共立出版
(成績評価の方法・基準)
出席20%,レポート20%,期末試験60%
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:動物細胞工学の基礎である動物細胞培養について基
本原理や手技について解説する。さらに,細胞培養を利用した
物質生産,生理活性物質の検索,再生医療などの様々な応用技
術について紹介する。
達成目標:動物細胞に関する構造や細胞周期などの基本を理解
する。さらに,動物細胞の培養法,培養細胞を利用した物質の
生産や生理活性物質の作用解明,医療への応用などについて理
解を深める。
2 単位
(授業計画)
1.細胞工学とは
2.動物細胞の構造と機能
3.細胞周期と細胞分裂
4.動物細胞培養の基礎(1)ー細胞採取法と分画ー
5.動物細胞培養の基礎(2)ー培地成分と培養法ー
6.細胞工学に用いられる技術 ー遺伝子工学を中心
に−
7.培養細胞を用いた有用物質の生産(1)ーモノク
ローナル抗体ー
8.培養細胞を用いた有用物質の生産(2)ーホルモ
ン,サイトカイン,酵素ー
9.培養細胞を用いた生理活性物質の検索と作用解明
10.胚性幹細胞(ES細胞)
11.人工多能性幹細胞(iPS細胞)
12.生殖の人為的操作(1)ークローン技術ー
13.生殖の人為的操作(2)ーノックアウト動物,ト
ランスジェニック動物ー
14.幹細胞を用いた再生医療
15.まとめ
393
(科目名)
英文科目名:
動物衛生学II
(担 当)
宮崎 孔志
Animal hygieiology II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.現代の感染症が抱える問題点
2.病原性細菌の生理(1)
参考書:微生物感染学(光山正雄編,南山堂)
3.病原性細菌の生理(2)
4.病原性細菌の感染機構(1)
(成績評価の方法・基準)
5.病原性細菌の感染機構(2)
随時課す小テスト(20点)ならびに定期試験(80点)の総合 6.主要な病原性細菌の特徴(1)
7.主要な病原性細菌の特徴(2)
評価
8.主要な病原性細菌の特徴(3)
(履修条件・その他)
9.抗生物質による治療
10.多剤耐性菌の出現と院内感染
農学生命科学科3回生
11.抗生物質耐性のメカニズム
(授業概要/テーマ・目標)
12.クオラムセンシングと病原因子
感染症からの防御は、動物だけでなく人類にとっても非常に大 13.クオラムセンシングと抗生物質耐性因子、虫歯菌
きな問題である。本講義では、病原性微生物の中でも細菌に焦
の酸耐性能力
点をあて、病原性細菌に関する基礎知識を習得した後、最新の
14.新しいクオラムセンシング抑制治療薬の開発
防御方法を紹介する。特に、病原性細菌は仲間同士で会話を行
い、その会話の結果、病原因子を産生する仕組み(クオラムセ 15.新規なRNA治療薬の開発
ンシング)が明らかになり、この仕組みを抑制する新しい治療
方法に触れる。このクオラムセンシングは病原因子の制御に働
くだけでなく、抗生物質耐性因子や虫歯菌の酸耐性能力の発現
もコントロールしており、抗生物質耐性菌(院内感染菌)や虫
歯の治療にも活用できる可能性がある。さらには、最近注目を
集めているRNA治療薬も紹介する。これは、ターゲットとな
るRNAの機能を抑制する全く新しい治療方法である。これら
の方法を詳細に解説し、これからの感染症予防方法について考
察する。
(科目名)
英文科目名:
分子栄養学II
(担 当)
金本 龍平
Molecular NutritionⅡ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.栄養と遺伝子
テキスト:「分子栄養学」金本龍平編(化学同人)
遺伝子発現過程の概略と遺伝子多型について概説し、摂取する栄養素の質
参考書:「ホートン生化学」(東京化学同人)、「細胞の分子生 と量が個体の遺伝子発現におよぼす影響について解説する。
2.栄養と情報伝達システム
物学」(教育社)
細胞間・細胞内情報伝達システムと、その情報伝達物質について、その生
理的役割や物理化学的性質にそって分類し、解説する。
3.摂食制御の情報伝達
(成績評価の方法・基準)
摂食制御の多様性について概説し、摂食中枢による摂食制御機構、および
消化管ホルモンを介した消化吸収の情報伝達について解説する。
4.糖質の消化吸収機構
消化管内における糖質の消化吸収と、輸送単体による糖質の膜透過につい
小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。
て解説する。
5.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その1)
組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概
(履修条件・その他)
説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
「生物化学Ⅰ・Ⅱ」「分子栄養学Ⅰ」とともに履修することが望まし
6.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その2)
い。特に遺伝子発現の制御、タンパク質・脂質・糖質代謝に関する基礎 組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概
知識は必須である。
説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
7.脂質の消化吸収と体内輸送(その1)
(授業概要/テーマ・目標)
消化管における脂質の消化吸収の特徴と胆汁酸の役割。
8.脂質の消化吸収と体内輸送(その2)
分子栄養学は、これまでの栄養学に分子生物学的手法を取り入 脂質の体内輸送とリポタンパク質代謝について解説する。
れ、食物と遺伝子との相互作用を明らかにし、健康増進に役立 9.脂質代謝に関わる遺伝子発現
核内受容体による脂質代謝とエネルギー代謝の制御および必須脂肪酸とエ
てることを目的とする新しい学問分野である。社会が高齢化す イコサノイドを中心に解説する。
るにつれ、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の罹病率が増加 10.タンパク質の栄養価
タンパク質栄養の生理的意義を概説し、窒素出納を中心にその評価法を解
し、より積極的な健康増進対策が望まれている。とくに生活習 説する。
慣病は、個人の遺伝的背景に生活習慣や生活環境といった複数 11.タンパク質摂取に関わる信号伝達
タンパク質栄養とIGF-1を介した成長のシグナル伝達、体タンパク質合成お
の因子が重なり合って発祥する代謝性の慢性疾患であり、この よび分解制御とそのシグナル分子としてのアミノ酸について解説する。
予防法と治療法の確立に分子栄養学の貢献が期待されている。 12.ビタミンとミネラル
ビタミンの消化吸収と生理的役割を解説する。
本講義では、生体における栄養素の役割と食事栄養による生体 13.ビタミン・ミネラルと遺伝子の発現調節
ビタミンA,Dの生理的役割と核内受容体を介した情報伝達、カルシウムに
調節の分子機構を解説する。
よる細胞内情報伝達機構を中心に解説する。
テーマ:栄養と遺伝子の相互作用
14.味と臭いの信号伝達
目標:遺伝子発現制御における栄養素の作用と、その作用機構 化学センサーとしての味覚受容体、臭覚受容体の構造とそれらを介した味
と臭いの細胞内情報伝達システムを解説する。
に関する基礎的知識を習得する。また、栄養素の代謝は一律で 15.食品中の非栄養素成分と疾病予防の分子機構
はなく、(1)それぞれの臓器は役割に応じて栄養素の代謝を ポリフェノールやカプサイシンによる細胞内情報伝達の修飾と、それによ
って期待される、抗動脈硬化、抗肥満、抗発ガン作用などについて解説す
制御すること、(2)栄養環境の変化と要求量に応じて代謝応 る。
答し生体の恒常性を維持することを理解する。
394
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
食品機能学
金本 龍平
Functions of food
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
講義資料を配付する
参考書
食品機能化学(中村 良 他共著、三共出版)
食品機能学(青柳 康夫 編著、建帛社)
1.フリーラジカルと食品
2.食品―生体系におけるフリーラジカルの生成と性
質
3.食品―生体系における活性酸素の生成と性質
(成績評価の方法・基準)
4.過酸化脂質と食品
5.抗酸化成分の機能
小テスト3回と期末テストの成績の平均を持って評価する。
6.変異源と発ガン機構
7.食品成分中の変異原物質とその作用機作
(履修条件・その他)
8.食品成分中の抗変異原物質とその作用機作
生化学、分子栄養学も合わせて受講することが望ましい。有機化
9.生体防御と免疫 ー自己と非自己ー
学の基礎知識が必要である。
10.免疫とアレルギー
(授業概要/テーマ・目標)
11.腸管免疫と食品アレルギー
食品は栄養的特性に関わる一次機能、嗜好的特性に関わる二次 12.食品アレルゲンとその性質
機能の他に、生理機能調節特性とも言うべき三次機能を持って
13.食品アレルギーの抑制と抗アレルギー成分
いる。三次機能には、抗酸化作用。抗ガン作用、抗肥満作用な
14.食品中の生体防御系微生物と機能
どが含まれ、高齢化社会となった国々では生活習慣病の予防や
改善への期待が持たれている。しかし一方では期待が一人歩き 15.プレバイオティクスとプロバイトティクス
し、根拠の乏しい”機能性食品や健康食品”が数多く出回って
いる。本講義では食品成分、特に非栄養素成分について、その
化学的性質から、その機能特性を解説する。
テーマ:食品機能と健康
目標:食品成分と食品機能に関する基礎的知識を習得する。様
々に喧伝されている機能性食品について、その効能を考察する
能力を身につける。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
食糧加工学
八田 一
Food Technology
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:
新食品・栄養科学シリーズ「食品学各論」食品素材と加工学の基
礎を学ぶ 瀬口正晴、八田 一 編 (株)化学同人
(成績評価の方法・基準)
筆記試験 60点以上を合格とする。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
食糧および加工食品の主要原材料は乳、肉、卵などの畜産物、
魚貝、海藻などの水産物、米、麦、豆、いも類、野菜、果物な
どの農産物である。本講義では、これら食糧の生産から加工に
至るまで、栄養面,安全面,嗜好面の各特性を高める食品の加
工方法を中心に学ぶ。そして、種々の食糧および食品素材の成
分的特徴や農産、畜産、水産、微生物利用食品に特徴的な加工
技術や品質保持技術を理解する事を目標とする。なお、授業は
教科書を中心に講義形式で進める。食品の素材や加工工程を液
晶プロジェクターで説明する。
2 単位
1.食糧の生産と需要 2.畜産食品(卵の成分的特徴と)
3.畜産食品(卵類食品の加工法)
4.畜産食品(肉の成分的特徴)
5.畜産食品(肉類食品の加工法)
6.畜産食品(乳の成分的特徴)
7.畜産食品(乳類食品の加工法)
8.水産食品(水産物の種類、成分的特徴)
9.水産食品(水産物の加工法)
10.微生物利用食品(酒類とその製造法)
11.微生物利用食品(発酵調味料とその製造法)
12.農産食品(穀類、いも類の食品学的特徴)
13.農産食品(種実・豆・野菜類の食品学的特徴)
14.農産食品(果物類、きのこ類の食品学的特徴)
15.まとめ(21世紀の食品産業)
395
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
バイオ生産学
岸本 通雅
Technology of Bio-Production
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.バイオプロセスに関係する化学工学の基礎1
教科書「新生物化学工学」(岸本通雅、堀内淳一、藤原伸介、三
(単位操作、物質収支、熱収支)
共出版)
2.化学工学の基礎2
(熱伝達、物質移動, imag
(成績評価の方法・基準)
3.発酵プロセスの紹介、フローシートの説明
4.バイオリアクターの基礎となるkLaを二重境膜説
小テスト並びに出席点(50%)
に基づいて説明する。
定期試験(50%
5.kLaの説明と発酵槽のスケールアップpjp
(履修条件・その他)
6.回分、流加、連続培養プロセスの紹介、及びシミ
ュレーションの説明
無し
7.計測及び自動制御システムの紹介
(授業概要/テーマ・目標)
8.フィードバック制御の説明タ
生物生産に関わる化学工学の基礎、すなわち物質収支、移動現 9.PID制御の説明
象、単位操作を習得させる。
10.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介1ag
さらに発酵プロセスを初めとするバイオプロセスを紹介し、
11.代謝制御を利用した各種発酵プロセスの紹介2
アミノ酸発酵などバイオプロセスに関わる生体反応について、
12.統計的手法を利用した発酵プロセスの最適化1ag
モデリングや解析方法について説明する。
次にバイオプロセスの基本操作を紹介し、回分培養、流加培 13.ファジィ制御の基礎
養、連続培養を理解する。
14.バイオプロセスにおけるファジィ制御の応用2
バイオプロセスのスケールアップのベースとなるkLaの計算が 15.バイオ生産プラントの実例と生物化学工学の役割
できるようにし、実生産プロセスの機器の紹介ならびにそれら
の基本設計、運転について説明する。
また自動制御(簡単なフィードバック制御、PID制御)の理解
と、それらが付設されたバイオプロセスの運転が支障なくでき
るようにする。
以上生物生産プロセスの仕組みを理解し、高度な運転管理も
なし得る人材の育成を目指す。
(科目名)
英文科目名:
生物機能科学基礎実験I
(担 当)
小保方、津下、辻
Laboratory Work in Molecular Life Science I
(テキスト及び参考書)
随時、プリント、ファイル等を配布する (成績評価の方法・基準)
出席、レポートなどを総合的に評価する (履修条件・その他)
農学生命科学科3回生
(授業概要/テーマ・目標)
生物機能科学を学ぶ上で必要な基礎的実験技術の理解と実験的
思考能力の養成を目的とする。本科目では特に植物病理学や植
物ゲノム情報学と関連の深い基礎的実験を行う。
2 単位
(授業計画)
1.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除
薬剤の作用(1)
2.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除
薬剤の作用(2)
3.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除
薬剤の作用(3)
4.植物病原糸状菌の感染器官形成に与える病害防除
薬剤の作用(4)
5.抵抗性品種を利用した植物病原体の防除 (1)
6.抵抗性品種を利用した植物病原体の防除 (2)
7.植物病原体の同定 (1) ―抗原抗体法(ELISA)法
を用いた植物病原体の検出・同定
8.植物病原体の同定 (2) ―ファージ法を用いた植
物病原細菌の検出・同定―
9.ウミウシの光合成遺伝子の検出(1)
10.ウミウシの光合成遺伝子の検出(2)
396
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物機能科学基礎実験II
宮崎 孔志、井上 亮
Laboratory Work in Molecular Life Science II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.卵白中のアルブミンとグロブリンの分離とその定
量
2.電気泳動による血液成分の解析(1)
3.電気泳動による血液成分の解析(2)
4.手に付着している黄色ブドウ球菌の検出(1)
5.手に付着している黄色ブドウ球菌の検出(2)
6.実験講義
7.試薬調整/マウスの解剖
8.小腸スクラーゼの活性測定・脾臓細胞の抽出およ
びギムザ染色
9.市販乳製品からの乳酸菌の単離
10.生育した乳酸菌のグラム染色
プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席を50点、レポートなどの評価を50点、合計100点
(履修条件・その他)
生物機能科学コース3回生
(授業概要/テーマ・目標)
生物機能科学コースでの卒業研究に必要とされると考えられる
基礎的実験技術の理解と実験的思考能力の養成を目的とする。
前半5回の実験では、生命にとって必須な成分であるタンパク
質の定量を卵白のアルブミンとグロブリンを分離して行い、さ
らに詳細なタンパク成分の解析を電気泳動法によって行う。ま
た、衛生管理上必要な細菌検査実験も行う。後半5回の実験で
は、食品・医薬品に関わる研究、特に動物を用いた研究を行う
上で必要な実験を行う。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物機能科学基礎実験III
森田 重人、佐伯 徹
Laboratory Work in Molecular Life Science III
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
10日間の実験期間において、以下の実験を行う。
(1) 大腸菌の形質転換 大腸菌に組換えプラスミドDNAを導入し、形質転換
体を得る。
(2) プラスミドDNAの単離 上記の形質転換菌株を培養し、プラスミドを調製す
る。得られたプラスミドDNAをアガロースゲル電気泳
動により確認する。
(3) 制限酵素地図の作成
単離したプラスミドDNAを制限酵素で切断し、得ら
れたDNA断片のサイズを測定する。その結果から制限
酵素地図を作成する。
プリントを配付する
(成績評価の方法・基準)
出席、実験態度、試験結果およびレポートを総合評価する
(履修条件・その他)
原則として農学生命科学科3回生
(授業概要/テーマ・目標)
本実験では、分子生物学において必須の実験手法である、組
換えDNA実験の基礎的実験を行う。具体的には、組換えプラスミ
ドDNAの大腸菌への導入、プラスミドDNAの大腸菌からの単離と
分析を、一連の実験として行う。これを通して、DNAの性質と取
扱い、プラスミドベクター・宿主大腸菌の取扱いに習熟する。
授業計画: 10日間の実験期間において、以下の実験を行う。(1)
大腸菌の形質転換 大腸菌に組換えプラスミドDNAを導入
し、形質転換体を得る。(2) プラスミドDNAの単離 上記の形
質転換菌株を培養し、プラスミドを調製する。得られたプラス
ミドDNAをアガロースゲル電気泳動により確認する。(3) 制限酵
素地図の作成 単離したプラスミドDNAを制限酵素で切断し、得
られたDNA断片のサイズを測定する。その結果から制限酵素地図
を作成する。
397
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生物機能科学基礎実験IV
佐伯 徹、増村威宏
Laboratory Work in Molecular Life Science IV
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
10日間の実験期間の中で、以下の内容の実験を行
う。
(1) 酵素反応速度論
グルコアミラーゼによる酵素反応について、実験結果
に基づいて速度論量を求める。
(2) タンパク質精製
大腸菌で発現させたタンパク質をアフィニティークロ
マトグラフィーにより精製し、定量する。
(3) タンパク質の電気泳動
SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動により、精製し
たタンパク質の純度分析と分子量測定を行う。
プリントを配布する。
(成績評価の方法・基準)
レポートおよび出席から評価する。
(履修条件・その他)
原則として農学生命科学科 3 回生
(授業概要/テーマ・目標)
生化学系の実験である。
生体の基本構成成分であるタンパク質を分析することによっ
て、その取り扱い方と性質を修得する。この実験を通して、生
命現象を常に分子のレベルで理解する姿勢を養うことを目標に
している。
履修のためには生化学の知識が必要である。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
応用微生物学
渡部 邦彦
Applied Microbiology
(テキスト及び参考書)
ブラック(著) 「微生物学」(第2版)
(林 英生ら(訳)) 出版社:丸善(株) この教科書を、「発酵生理学」でも教科書として使用している。
(成績評価の方法・基準)
中間と期末テストを行い、2回の平均点を素点とする。
(履修条件・その他)
発酵生理学、有機化学、生物化学を履修していること。
(授業概要/テーマ・目標)
講義では、微生物ないしは微生物が作る有機物(酵素タンパク
質や代謝物など)の利用に焦点をあてる。歴史に培われた発酵
食品から、生化学、分子生物学、遺伝学、遺伝子工学の最新技
術を駆使した研究実用例までを、現実的な問題点と共に解説し
ていく。バイオテクノロジーの中で、応用微生物学が担う重要
な役割を、専門的な知識を通して理解することを目指す。複合
的な内容であるため、1,2回生配当の発酵生理学、有機化
学、生物化学等を履修した後に受講することを求める。
応用微生物学の実例を見るため、伏見にある黄桜酒造の工場の
見学も盛り込む予定である。
(授業計画)
1. 総論、微生物利用の歴史
2.遺伝学−1(7章)
3.遺伝学−2(7章)
4.遺伝子移行と遺伝子組換え−1(8章)
5.遺伝子移行と遺伝子組換え−2(8章)
6.遺伝子移行と遺伝子組換え−3(8章)
7.消毒と滅菌−1(12章)
8.中間テスト
9.消毒と滅菌−2(12章)
10.抗菌治療−1(13章)
11.抗菌治療−2(13章)
12.環境微生物学−1(25章)
13.環境微生物学−2(25章)
14.応用微生物学−1(26章)
15.応用微生物学−2(26章)
398
2 単位
(科目名)
英文科目名:
運動生理学
青井 渉
Exercise Physiology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、試験
(履修条件・その他)
食保健学科2回生
(授業概要/テーマ・目標)
運動によって生体がどのような応答を示すのか、その生理現象
と仕組みについて理解を深める。特に、摂取した栄養素がどの
ような過程を経て身体活動時のエネルギーに変換されるのか、
運動器を動かすことがどのように全身の諸機能を変化させるの
かについて学習する。また、健康と体力の維持増進に対する運
動の効用、ならびに具体的な運動処方の提示方法等についても
言及する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」著者 岸恭一、上田伸男
(講談社サイエンティフィック)
英文科目名:
(担 当)
植物分子生理学
1.オリエンテーション
2.運動とエネルギー代謝
3.呼吸循環器系の働きとエネルギー供給
4.エネルギー出納バランスと体重調節
5.骨格筋の構造と機能
6.筋の肥大と損傷
7.運動と栄養
8.運動と体温
9.運動と内分泌
10.運動と免疫
11.運動トレーニングと適応
12.運動と生活習慣病
13.運動と抗加齢
14.運動と健康増進プログラム
15.まとめ
(担 当)
佐藤 雅彦
Plant Molecular Biology
(テキスト及び参考書)
特になし
(成績評価の方法・基準)
出席と定期試験およびレポートによって評価する。
(履修条件・その他)
3回生時における受講が望ましい。高度な専門的内容が含まれるので、
基礎的な生物学的知識がない者の受講は避けたほうが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
本講義では、植物生理学の基礎を、その歴史をさかのぼって理
解し、古典的な植物生理学的な知見が、現在、分子生物学的な
観点からどのように理解されるようになっているかについての
解説をおこなう。各回の内容は、必要に応じて、多少変更する
こともある。
2 単位
(授業計画)
1.植物体の構造と機能
2.植物細胞の構造と機能
3.植物の生殖
4.植物の無機栄養
5.光形態形成
6.植物ホルモン
7.屈性
8.二次代謝産物の産生
9.植物の病害と耐病性
10.タンパク質の細胞内輸送メカニズム
11.植物におけるタンパク質細胞内輸送と生理現象
12.環境ストレスに対する植物の適応
13.組み換え植物の利用について
14.まとめ1
15.まとめ2
399
(科目名)
英文科目名:
技術中国語I
(担 当)
周 喆
Engineering Chinese Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション
教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。
2.中国語の発音
参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版
社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)
3.名詞・数詞・量詞
4.時間・年月日・お金
(成績評価の方法・基準)
5.指示代詞と人称代詞
出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期 6.数のいろいろ
7.いろいろな形容詞と区別詞
試験の結果により総合評価する。
8.形容詞述語文
(履修条件・その他)
9.動詞述語文
10.存在の表現
中国語Ⅰ履修者(但し、中国語Ⅱ履修者が望ましい)
11.連動文
(授業概要/テーマ・目標)
12.疑問文
中国語聞く・話す・読む・書く能力に関する基礎知識と基本技 13.前置詞(介詞)
能を一層固めた上で、生命科学分野に置ける基本的な科学技術
14.常用される副詞
用語に慣れ親しみ、比較的平易な中国語科学文献を理解する中
15.連動文Ⅱ
国読解力を習得することを目標とする。
(科目名)
英文科目名:
技術中国語II
(担 当)
周 喆
Engineering Chinese Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.文成分のまとめ
2.存在・出現・消失の文・非主述文・命令文
3.助動詞(能願動詞)
4.進行のアスペクト
(成績評価の方法・基準)
5.持続のアスペクト
出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期 6.完了・実現のアスペクト
7.経験・将然のアスペクト
試験の結果により総合評価する。
8.補語―程度補語と様態補語
(履修条件・その他)
9.動量・時量・差量
10.比較の言い方
技術中国語Ⅰ履修者
11.「把」構文
(授業概要/テーマ・目標)
12.「被」構文
中国語によるコンピュータ処理の基礎知識を習得し、インタネ 13.語気助詞・反語文
ットを利用して生命科学に関する文献・技術情報の入手右方法
14.複文
を習得する。学術文献を解説することにより、基本的な読解力
15.緊縮文
と表現力を高め、中国語の応用訓練をおこなう。
教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。
参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版
社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)
400
(科目名)
英文科目名:
渓流水理学
高濱 淳一郎
Torrent Hydraulics
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
演習レポートで評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
水理学は,治水・利水・河川環境を取り扱ういわゆる水工学
を理解するための重要な基礎科学の一つである。その内容と範
囲は広い。ここでは,森林科学と関連付けて水理学の基礎分野
を講義対象とする。なお,本科目を履修することによって,砂
防学で取り扱う渓流における土石流や掃流砂などの土砂移動現
象理論の理解が容易となる。
また,講義の後半,河川を科学的に把握する能力を養うため
に,河川が創造する地形,降雨と流水との応答関係などの基本
的な知識を述べ,さらに洪水発生のメカニズムとその対策を説
明し,河川環境に関する最新の話題を提供する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:絵解き水理学 粟津清蔵監修 オーム出版局
参考書:鮎川豊他「河川工学」鹿島出版会
英文科目名:
(担 当)
剛体の力学
1.水の性質および次元」
2.静水圧(1)
3.静水圧(2)
4.水の運動(1)
5.水の運動(2)
6.管水路(1)
7.管水路(2)
8.開水路(1)
9.開水路(2)
10.オリフィス・せき・ゲート
11.河川と人のかかわり(治水・利水の歴史)
12.治水対策
13.利水計画
14.河川の環境
15.まとめ
(担 当)
春山 洋一
Rigid Body Mechanics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.質点系の力学(復習1)
2.剛体の性質
3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)
4.重心・慣性モーメント
(成績評価の方法・基準)
5.剛体の運動(回転の運動方程式)
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.剛体の平面運動1
7.剛体の平面運動2
0%.
8.流体の力学(液体)
(履修条件・その他)
9.流体の力学(ベルヌーイの定理)
10.流体の力学(気体)
基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.
11.振動と波動1
(授業概要/テーマ・目標)
12.振動と波動2
剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎 13.波動方程式1
物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質
14.波動方程式2
点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の
15.まとめ
応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
体,変形するものは流体)を学ぶ.
剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない
回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トル
クなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるよう
にする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理
解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,
伝わり方の基礎を理解する.
401
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
物理化学
石田 昭人
Physical Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
教科書
山内淳 基礎 物理化学I 原子・分子の量子論
サイエンス社 新・物質科学ライブラリ2
山内淳 基礎 物理化学II 物質のエネルギー論
サイエンス社 新・物質科学ライブラリ3
参考書
Chemistry, McMurry & Fay, Prentice Hall
大槻義彦 セメスター物理 熱・統計力学 学術図書
問題集
尾崎 裕, 宮前 博, 末岡 一生、基礎物理化学演習、三共出版
(成績評価の方法・基準)
評価試験11%
理解度確認試験×13回39%
期末試験50%
以上を合計し、60%以上得点した者を合格とする
(評価試験と理解度確認試験の成績が不良の場合には期末試験受験以前に不合格が確定する可能性があるので
留意すること)
成績優秀者は表彰する
(履修条件・その他)
1.基礎物理化学、生命環境物理学、基礎化学IおよびII(生命分子化学科、農学生命科学科配当)の単位を全て取得してい
ることが望ましい(これらの単位を取得できなかった場合、本科目を履修しても単位取得は難しい)
2.関数電卓を使った指数対数の計算(自然対数および常用対数)に十分習熟し、不自由しないこと
(毎回の講義終了後に行う理解度確認試験で使用するので、計算が遅いと成績不良につながる)
(授業概要/テーマ・目標)
生命化学と物質化学を学ぶために最低限必要な基本知識の習得を目的
とする。今後、履修する多くの専門科目の理解はもちろん、卒業研究
や大学院進学において、本講義の目標に到達していることが前提とな
る。多岐にわたる難解な内容を半期で速習するので履修は相当厳しい
ものになる。毎回の予復習は当然として、問題集による自主的な演習
が不可欠である。
この科目の到達目標を以下に示す。
1.水素原子の原子半径とイオン化ポテンシャルが計算できる
2.原子の構造、量子数と電子軌道、電子遷移について理解している
3.二原子分子の形成について、原子価結合法と分子軌道法による説
明ができる
4.混成軌道と分子構造の対応を理解している
5.分子内の電子密度分布と分極、反応性の対応を理解している
6.エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念を理解して
いる
7.相転移と相律、状態変化にともなう熱の出入りについて理解して
いる
8.分子間相互作用、高次構造と超分子の形成について理解している
9.ファントホフの式を理解し、具体的な計算ができる
10.反応速度論に基づく化学・生化学反応の解析ができる
11.酸化還元反応の定量的解析ができる
12.紫外可視、赤外、核磁気共鳴、質量スペクトルの原理を理解
し、簡単な構造解析ができる
(科目名)
英文科目名:
高分子化学
1.評価試験
基礎化学IおよびIIの内容の習得・定着戸、理系大学生とし
ての科学全般の常識を評価する。60%以上得点できない場合
には本科目の履修に大きな困難が予想される。
2.電磁波の種類と性質、各種の物理量とその単位
γ線からラジオ波まで、各種電磁波の種類と性質をごく簡単
なレベルで理解するとともに、各種の物理量と単位に習熟す
る。
3.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(1)
光と電子の相互作用、電子のふるまいと水素原子の構造
4.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(2)
量子数と波動関数
5.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(1)
水素分子
6.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(2)
窒素、酸素分子の構造と特性、混成軌道の概念と有機分子の
構造
7.熱と仕事とエネルギーの関係
エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念
8.物質の三態
相転移と相律、状態変化にともなうエネルギー変化
9.金属を含む化合物と分子同士を結ぶ力
配位結合と金属錯体、VdWF、水素結合、疎水性相互作用
10.分子集合体
超分子の構築、生体膜の構造、人工膜の作製法
11.化学平衡
平衡移動、緩和法、平衡定数の温度依存性
12.反応速度論(1)
一次反応、二次反応
13.反応速度論(2)
反応速度と温度、酵素反応
14.酸化還元と電子移動
電気化学の初歩、生体内の酸化反応、光合成と光触媒
15.研究室で多用する分光分析の初歩
紫外可視赤外吸収、蛍光、NMR、MS
(担 当)
浦川 宏
Polymer Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.高分子の定義と特徴,高分子に関する歴史
2.高分子を作る(重縮合と重付加)
3.高分子を作る(付加重合)
4.高分子を作る(生体高分子)
(成績評価の方法・基準)
5.高分子を見る(観察方法,溶液粘度法,散乱法,
講義終了後に適宜行う確認テスト及び期末試験の結果により評価 GPC法)
6.高分子を見る(1本の高分子鎖の広がりと形)
する.
7.高分子を見る(希薄溶液論)
(履修条件・その他)
8.高分子を見る(分子量と分子量分布)
9.高分子を見る(高分子の結晶と結晶化)
特になし
10.高分子固体の性質(微細構造と繊維構造)
(授業概要/テーマ・目標)
11.高分子固体の性質(力学的性質,粘弾性,ガラス
授業概要
転移)
授業は講義形式でおこない、高分子化合物の特徴を理解する
12.高分子固体の性質(光学的性質,電気的性質)
ために、高分子の分子構造と化学的性質、力学的性質あるいは
13.生体高分子(ゴム,多糖類,たんぱく質,核酸)
電気的性質や熱的性質などの物性についての基礎的知識を教授
する。また,高分子の合成反応(ラジカル重合,イオン重合,配 14.高分子材料と環境
位重合、共重合、連鎖反応、逐次反応ほか)の種類と反応触媒、 15.バイオベースマテリアル(生物資源由来材料,ポ
反応機構について講述する。
リ乳酸)
テキスト:村橋ら編「高分子化学」 第5版 共立出版
テーマ・目標
身の回りには数多くの高分子材料が利用されている.それら
の性質並びに合成方法について理解することを目的とする.主
として合成高分子に関する講義を行うが,これらの内容は,天
然高分子であるタンパク質や多糖などの構造と物性を理解する
ための土台であり,そのための基礎の習得を目標ともする.
さらに,高分子材料の多くが化石資源由来であり,これから
のあるべき材料についてを学習のテーマとして与えるとともに
高分子材料と環境問題を考察する.
402
(科目名)
英文科目名:
地学実験及び同実験法
小滝 篤夫
Laboratory Work in Earth Science
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
実験レポート,意欲および出席状況を総合的に見て評価する.
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
地球科学全般の内容にかかわる技術・知識を、基礎的な野外・
室内実習によって体験を通して習得し、学校現場において中学
校理科第二分野の地学・環境に関連した教材を自ら組み立てら
れる力を養う.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストとしてプリントを配布する.参考書は随時紹介する.
英文科目名:
(担 当)
技術中国語演習
1.ガイダンス及び地学野外調査の基礎事項の解説をする.
地形図(¥270)を購入する.
2.野外実習1 宝ヶ池公園内で堆積岩の産状の観察と採
取を行う.野外実習は雨でも行うので,雨具を用意するほ
か,活動的な服装で参加すること.
3.野外実習2 大文字山に登って火成岩の産状の観察と
採取を行う.また,京都盆地の地形を観察する.
4.野外実習3 深草で第四紀の海成粘土層と広域火山灰
層の観察と採取を行う.交通費として600円余りが必要.
5.岩石室内実習 宝ヶ池と大文字山で採取したチャート
・花こう岩の研磨と観察を行い,岩石の性質を理解する.
6.テフラ分析 深草で採取した火山灰の洗浄とその中の
鉱物の観察を行い,火山活動について考察する.
7.微化石分析 深草で採取した粘土層中の珪藻化石の抽
出と観察を行い,古環境を考察する.
8.地形図の読み方 京都盆地の地形について読図を行
い,京都盆地の成り立ちについて考察を行う.
9.空中写真の読み方 活断層地形を空中写真や地形図で
観察し,地震活動について考察を行う.
10.博物館見学 大型化石の観察を通して,地球と生物の
進化について考察する.
11.天気図の読み方・書き方 ラジオの気象通報を聞いて
天気図が描けるようにする.また,新聞・テレビの天気図の
見方に習熟する.
12.気候 京都府の気候について,データを収集して考察
する
13.天体観測 望遠鏡及びシーロスタットを使って太陽を
観察し,太陽が地球へ与える影響を考察する.
14.太陽の自転 前回の観察で得られたデータから,太陽
の自転運動を解析する.
15.宇宙・恒星の進化 宇宙と恒星の進化について,デー
タを収集して考察する.
(担 当)
久保 康之
Scientific Chinese Seminar
(テキスト及び参考書)
雲南農業大学提供の授業コンテンツを利用する。
(成績評価の方法・基準)
最終日の中国語インタビューによって評価する。
(履修条件・その他)
技術中国語Ⅰ履修。
(授業概要/テーマ・目標)
雲南農業大学との学術交流協定に基づき、中国雲南省昆明市黒
龍潭の雲南農業大学キャンパスを中心として技術中国語の現地
語学研修をおこなう。基本的には、技術中国語Ⅰ履修者を対象
として、中国
語中級レベルの演習を教室ばかりでなく、実験室や学外の農場
施設や事業所において実践的な技術中国語に触れられるように
する。本演習は、雲南農業大学専任教員が担当し、必要に応じ
て雲南農業大学大学院生等のティーチングアシスタント(TA)に
よる補助をおこなう。授業計画は、過去の実績を記載し
ており、詳細は、雲南農業大学との協議が必要なため、参加希
望者数が推定できる4月以降に確定する。
本演習の開催は、9月で約30時間の演習を予定している。
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション(張吟松・TA)
2.講義「雲南省概説」(張吟松)
3.講義「雲南省の自然・科学」(タプチトラ)
4.講義「雲南省の歴史」(丁紅衛)昆明植物園見学
(TA)
5.講義「ミニブタ近交系の開発」(曹養志)
6.研究室訪問(TA) 食菌学・草地学・植物栄養学等
7.食品工場見学(有機食品企業 華曦集団)(張吟
松)
8.研究室見学(TA)プーアル茶学院
9.花卉市場見学(TA) 10.講義「雲南省の少数民族」(張磊) 11.昆明市内見学(TA)
12.講義「中国の伝統技術」(楊暁雁)
13.見学「民族村、市内書店、野生動物園」(TA)
14.中国語インタビュー(張吟松・(TA))
15.総括
403
(科目名)
英文科目名:
基礎数学
(担 当)
岩崎 雅史
Fundamental Mathematics I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ベクトルの基本性質
【テキスト】なし
【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Cours 2.ベクトルの加算、減算
e, with Applications to Differential Equations - など
3.ベクトルの内積、ノルム
4.ベクトルの線形独立性
(成績評価の方法・基準)
5.線形空間の基本性質
6.部分空間
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.線形空間の基底
8.直交化定理
(履修条件・その他)
9.線形写像の基本性質
10.零空間、ランク
なし
11.逆変換、1対1変換
(授業概要/テーマ・目標)
12.基底の線形写像
理工系の数学において重要となる「線形代数学」の基礎につい 13.線形写像と行列表現、行列積
て講義する。本講義を通じて、ベクトル、線形空間、線形写
14.ガウス・ジョルダン法による連立1次方程式の解
像、ガウスジョルダン法などの基本事項について習得して頂
法
く。
高校までの数学とは異なり、具体例の少ない抽象的な概念が講 15.ガウス・ジョルダン法による逆行列計算
義の中心となる。大学の数学に慣れるまで少し苦労するかもし
れないが、毎回の演習(講義終了数日後までに提出する形式)
に真剣に取り組めば、十分理解できる内容である。さらに、定
期試験前のレポートを通じて、高いレベルの内容まで学ぶこと
ができる。
なお、科目名にある「基礎」とは「土台」という意味である。
「簡単」という意味ではないことに注意して頂きたい。
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学
(担 当)
春山 洋一
Fundamental Physics Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高校物理の復習1
2.高校物理の復習2
3.物理の数学(ベクトル,微積分)
4.物理の数学(座標系)
(成績評価の方法・基準)
5.運動学(位置,速度,加速度)一次元
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元
7.運動の法則
0%.
8.運動方程式
(履修条件・その他)
9.運動方程式の数値解法
10.簡単な運動
数Ⅲの微積分を理解していること
11.単振動
(授業概要/テーマ・目標)
12.運動量とエネルギー
理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理 13.中心力による運動
ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっ
14.質点系の運動1
ているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現
15.質点系の運動2
象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみ
から始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する.
古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解
しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書き
が出来るようになること,更に,そのようにして表された方程
式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の
運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習す
る.物理に必要な数学は随時補いながら進める.
404
(科目名)
英文科目名:
基礎化学
(担 当)
リントゥルオト 正美
Fundamental Chemistry
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.元素の一般的性質と周期性1 適宜プリントを配布
原子の構造と電子配置
参考書については適宜指示
2.元素の一般的性質と周期性2
元素の電子配置と周期性
(成績評価の方法・基準)
3.化学結合と分子の構造1
いろいろな化学結合
小テストと期末テスト
4.化学結合と分子の構造2
混成軌道と2重結合、3重結合
(履修条件・その他)
5.化学平衡
6.酸塩基反応
特になし
7.反応速度論1
(授業概要/テーマ・目標)
反応速度式
物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習 8.反応速度論2
得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境
反応機構、遷移状態の理論
科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学
9.反応速度論
の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基
いろいろな反応、触媒反応など
礎を身につけるが、基礎化学Iでは物理化学の基礎を中心に学
10.気体の性質1 気体の状態方程式
ぶ。
元素の一般的性質と周期性から始まり、分子の構造と結合につ 11.気体の性質2 気体の分子運動論
いて分子軌道論から考える。化学平衡と反応速度論や熱力学に 12.熱力学1 熱力学第1法則
ついて学び、溶液の化学として酸・塩基反応について学ぶ。
13.熱力学2 熱化学
14.熱力学3 熱化学
15.熱力学4 熱力学第2法則
(科目名)
英文科目名:
食品分析化学
(担 当)
佐藤 健司、川添 禎浩、中村 考志 Food Analysis
(テキスト及び参考書)
配布プリント
(成績評価の方法・基準)
定期試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
食品分析の原理を理解するため、基礎的な化学の知識を与え、
さらに代表的な分析手法の原理を教授する。滴定、比色、蛍
光、発光分析の基礎を講義した後、
クロマトグラフィー、電気泳動、免疫学的手法の原理を説明
し、これらの手法を組み合わせてアミノ酸、糖質、核酸、脂
質、ビタミン等代表的な食品成分分析について講義する。さら
に、質量分析、NMR、ESRによる食品・生体成分の構造解析につ
いて説明する。
2 単位
(授業計画)
1.食品分析化学の基礎1 定性分析と定量分析
2.食品分析化学の基礎2 試薬の調製 単位と濃度
の表し方
3.食品分析化学の基礎3 分析データーの取り扱い
4.検出と分離の概念 比色と蛍光分析
5.クロマトグラフィーの基礎1 分配クロマトグラ
フィー
6.クロマトグラフィーの基礎2 イオン交換クロマ
トグラフィー他
7.クロマトグラフィーの食品分析への応用
8.化学反応による定量分析
9.抗体による定性・定量分析
10.主な食品成分の分析法1 一般分析およびビタミ
ン類
11.主な食品成分の分析法2 アミノ酸、糖、核酸、
有機酸他
12.食品成分の構造解析1 質量分析
13.食品成分の構造解析2 NMR他 非破壊測定法
14.食品成分の構造解析3 まとめ
15.総括
405
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
有機化学
永田 実
Organic Chemistry
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:M.H.O'leary著,中島利誠 訳「有機化学」(東京化
学同人)
参考書 :H.Hart著、秋葉欣也、奥 彬 共訳「基礎有機化学」
(培風館)
1.有機化学とは
2.炭化水素の命名法、アルカンとシクロアルカンの
構造
3.アルケンとアルキンの構造と反応性
(成績評価の方法・基準)
4.立体異性と光学異性
出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験 5.有機ハロゲン化合物の構造と反応性
6.アルコ−ルとエ−テル (1) 構造と性質、酸、
等により総合的に評価する。
塩基の定義
(履修条件・その他)
7.アルコ−ルとエ−テル (2) 反応性
8.アミンの構造と反応性
なし
9.アルデヒドとケトン(1) カルボニル基の構造、
(授業概要/テーマ・目標)
共鳴、種々の求核試薬との反応
まずはじめに、有機化学を学ぶ意義を説明する。次に、有機化 10.アルデヒドとケトン(2) 種々の求核試薬との反
学の基礎として,有機化合物の構造,性質,反応ならびにそれ
応
らの相互関係を系統的に理解できるように基本的な原理や概念
11.カルボン酸の構造、カルボン酸の酸性、性質、反
および反応の機構を学ぶ。そのなかで、とくに有機合成の意
義、重要性について認識を深めさせる。さらに、人間生活に関 応
連した有機化合物を取り上げ、その合成や性質を解説するとと 12.カルボン酸誘導体 (1) エステル、酸無水物、
もに有機化学製品がわれわれの生活にいかに役だっているかを 酸塩化物、ニトリル
具体的に述べる。また、有機化学を勉強する成功の鍵は演習問 13.カルボン酸誘導体 (2) 種々の求核試薬との反
題を解くことにある。このため、適宜問題を課して演習を行
応
う。
14. 問題演習
15.まとめ
(科目名)
英文科目名:
基礎生物学
(担 当)
椎名 隆
Fundamental Biology
(テキスト及び参考書)
スタートアップ生化学(第2版) 化学同人
(成績評価の方法・基準)
出席と試験による
(履修条件・その他)
特に無し
(授業概要/テーマ・目標)
DNA二重らせんの発見から50年が過ぎ,社会の生
命科学に対する関心が急速に増大している。現代
社会の様々な場面に生命科学技術の成果が利用さ
れるようになったことが,その大きな理由であ
る。生命科学が21世紀の現代社会を支える基盤技
術であることは間違いない。一方,臓器移植など
の先端医療,遺伝子組み換え食品,生命科学技術
の利用の環境への影響などについては,意見の不
一致も存在する。
生命科学は,「分子」,「遺伝子」,「細胞」
の3つのキーワードを基盤とする。本講義では,
これらのキーワードを中心に生命科学の基礎を概
説する。さらに,現代生物科学のトピックスにつ
いても触れる予定である。将来,様々な専門分野
を学ぶ諸君に“役立つ生命科学”を講義する。
(授業計画)
1 人間と生物学
2 生体分子
・生体物質の構造と機能
3 生体分子
・タンパク質と核酸
4 生体分子
・ 酵素
5 遺伝子
・ゲノムと遺伝子
6 遺伝子
・遺伝子発現 転写
7 遺伝子
・ 遺伝子発現 翻訳
8 細胞
・細胞の構造と機能
9 細胞
・細胞膜の機能
10 細胞
・代謝:細胞における物質変換
11 細胞
・ 光合成
12 進化
13 生命科学技術
・遺伝子組み換え技術と食糧
14 生命科学技術
・ゲノムと医療
15 生命科学について考える
406
2 単位
(科目名)
英文科目名:
論文講読法I
食保健学科教員
Reading of Scientific Paper I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、発表およびレポート
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
栄養、食品、食環境の安全、食事・食生活、健康など食保健
学科に関する分野における今日的課題を発見し、自ら探求する
力を形成するために必要かつ基本的な力をつけることを目的と
する。
文献検索の方法、文献の読み方、レジュメ作成、わかりやす
い発表、他人の発表を聞いて質問や討論する力など、学問的素
養を得る。
5つの研究室に分かれ、専門分野における入門的な文献や書
籍を輪読する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
グループ担当の教員が指示する(プリント、その他)
英文科目名:
(担 当)
論文講読法II
1.オリエンテーション
2.文献検索(心得)
3.文献検索(方法)
4.文献検索(実践)
5.文献読み(心得)
6.文献読み(方法)
7.文献読み(実践)
8.レジュメ作成(タイトル)
9.レジュメ作成(本文)
10.レジュメ作成(まとめ)
11.発表(心得)
12.発表(方法)
13.発表(実践)
14.総合討論
15.まとめ
(担 当)
和田 小依里
Reading of Scientific Paper II
(テキスト及び参考書)
プリント配布
(成績評価の方法・基準)
出席とプレゼンテーション
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
専門に関連した科学論文を英語で読み、その内容を発表する。
専門知識、英語論文の読解力やプレゼンテーション技術を向上
させるとともに、卒論研究を含めた専門領域の研究に対する興
味を喚起することを目標とする。
(授業計画)
1.英語論文の重要性について
2.英語論文の構成について
3.英語論文の読み方について
4.論文講読の概要
5.論文講読の準備
6.論文講読
7.発表の準備
8.発表
9.発表内容の解説
10.レジュメ作成の準備
11.レジュメ作成
12.レジュメ内容の解説
13.討論
14.総合解説
15.まとめ
407
2 単位
(科目名)
英文科目名:
食保健学概論
Introduction to Food Sciences and Nutritional Health
(テキスト及び参考書)
(担 当)
木戸 康博、佐藤 健司、東 あかね、南山 幸子、大谷 貴美
子
2 単位
(授業計画)
1.摂食行動(木戸)
2.食物の消化と吸収 (木戸)
テキストは使用せず,プリントを配布する。
3.栄養素の代謝と排泄 (木戸)
4.食品成分 (佐藤)
(成績評価の方法・基準)
5.食品の加工原理 (佐藤)
出席が6割未満の者は期末試験の受験を認めない。小テスト,期 6.食品機能 (佐藤)
7.我が国の健康と食生活の現状と課題 (東)
末試験により総合的に評価する。
8.朝食からの健康増進 (東)
(履修条件・その他)
9.青年期の健康課題 (東)
10.食品安全性学・食品衛生学の定義 (未定)
特になし
11.他の食品関連科目との関係 (未定)
(授業概要/テーマ・目標)
12.食品摂取に関連した健康障害因子 (未定)
授業概要
13.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右
食物は,人間の生存にとって欠くことのできない基本的なもの
することを,
であるが,同時に健康で文化的な生活を構成する要素としても
体とこころの両面から考える。(1) (大谷)
重要なものである。食物の調理・加工から食事として口に入る
まで,食の栄養・健康機能,安全性,心理への影響についての 14.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右
話題や研究の動向を解説し,理解を深める。(オムニバス形式 することを,
全15回)
体とこころの両面から考える。(2) (大谷)
テーマ
15.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右
食べ物と健康,文化的な生活
することを,
到達目標
体とこころの両面から考える。(3) (大谷)
食物が人間の生存にとって欠くことのできない基本的なもので
あることを理解し,健康で文化的な生活との関わりについて理
解を深める。
(科目名)
英文科目名:
保健統計学
(担 当)
酒井 英昭
Health Statistics
(テキスト及び参考書)
(テキスト)
ヘルスサイエンスのための基本統計学(福富和夫他、南山堂)
(成績評価の方法・基準)
出席点、レポート点、筆記試験成績
(履修条件・その他)
表計算ソフトExcelが使えること
(授業概要/テーマ・目標)
食生活および健康に関わる調査データ解析のための
基本的な統計学について講義する。そのための
確率や推測統計の基礎事項について解説し、それらが
調査データの解析にどのように用いられるかを
説明し、統計的手法の必要性、有用性についての理解を深め
る。
2 単位
(授業計画)
1.統計学とは何か
2.データの記述的解析 度数分布、散布図、クロス
集計
3.確率の基礎事項(1)確率とは
4.確率の基礎事項(2)2項分布、超幾何分布、ポ
アッソン分布
5.確率の基礎事項(3)ガウス分布、カイ二乗分布
6.確率の基礎事項(4)平均、分散の計算
7.推測統計の基礎事項(1)母集団と標本、点推
定、信頼区間
8.推測統計の基礎事項(2)仮説検定
9.推測統計の基礎事項(3)平均に関する検定
10.推測統計の基礎事項(4)割合に関する検定
11.分割表(1)カイ二乗統計量による検定
12.分割表(2)順位和検定
13.相関と回帰分析(1)関連と相関
14.相関と回帰分析(2)回帰直線
15.相関と回帰分析(3)重回帰分析
408
(科目名)
英文科目名:
食生活環境論
(担 当)
川添 禎浩
Environmental Health and Dietary Life
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.人間と環境の相互作用
テキスト:「シンプル衛生公衆衛生学2010」(鈴木庄亮、久道
茂 監修、小山 洋、辻 一郎 編集、南江堂、2010年)、配付 2.生態系
プリント
3.地球環境問題
4.物理的(温熱、騒音、振動、放射線、気圧など)
(成績評価の方法・基準)
環境要因、化学的環境要因
5.生物学的環境要因(1)感染症の基礎
出席状況、試験によって評価する。
6.生物学的環境要因(2)感染症
7.生物学的環境要因(3)まとめ
(履修条件・その他)
8.空気、水、衣服・住居などの環境衛生
9.大気汚染、水質汚濁、土壌汚染などの環境汚染
公衆衛生学とあわせて履修すること
10.内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)、ダイオキ
(授業概要/テーマ・目標)
シンと廃棄物処理
授業概要:地球環境問題も含め、生態系における人間やそこで 11.公害と環境問題、環境基本法・環境基本計画・環
の生活のあり方、物理的・化学的・生物学的環境要因の変化が
境アセスメント
健康に与える影響、環境汚染物質などによる健康障害を予防す
12.職業病
るための知識と技術の体系を学ぶ。また、公害と環境問題など
の社会と健康の関係、地域、職場などの健康問題とそれを取り 13.地域保健、学校保健
巻く要因について解説、講義する。この講義に関連して、管理 14.総合的なまとめ
栄養士国家試験では、科目「社会・環境と健康」に環境と健康 15.試験
(生態系の中の人間生活、環境汚染と健康、環境衛生)の項目
がある。
目標:地球環境問題、生態系、物理的・化学的・生物学的環境
要因、環境汚染などと食生活との係りについて説明できるよう
になるための視野の広い考え方を身につける。また、社会と健
康、地域や職場などの健康問題についても考察できるような知
識を身につける。
(科目名)
英文科目名:
公衆衛生学
(担 当)
南山 幸子、川添 禎浩
Public Health
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:「シンプル衛生公衆衛生学2010」(鈴木庄亮、久道
茂 監修、小山 洋、辻 一郎 編集、南江堂、2010年)
参考書:「国民衛生の動向2010年」(編集・発行:厚生統計協
会、2010年)
1.公衆衛生学とは何か
2.公衆衛生の歴史(1)世界
3.公衆衛生の歴史(2)日本
4.公衆衛生行政(1)世界
(成績評価の方法・基準)
5.公衆衛生行政(2)日本
6.健康の概念
出席状況、レポートおよび試験により評価する。
7.健康の指標と現状(1)個人
8.健康の指標と現状(2)集団
(履修条件・その他)
9.疫学(1)概念と歴史
10.疫学(2)方法
11.疫学(3)疫学の実際
(授業概要/テーマ・目標)
12.母子保健
授業概要:現在の日本人の健康水準は、死ににくい(死亡率が 13.学校保健
低い、平均寿命が長い)という点では世界のトップ水準にある
14.老人保健
が、逆に、病気を持つ人の割合は年々増加する傾向にある。健
15.産業保健
康権は人間の基本的人権の一つであるという世界保健機関(WHO)
憲章前文をふまえつつ、本講義では、公衆衛生学の基本的な内
容について重点的に解説する。
目標:公衆衛生学に関する知識および考え方を習得する。
409
2 単位
(科目名)
英文科目名:
食保健学基礎実験
食保健学科教員
Introduction to Laboratory Work
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、実験態度およびレポートにより評価する
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
食保健学科における実験を行う際に必要な実験技術の基礎を
習得することを目的とする。
5-6人のグループに分かれ、各研究室のリレー形式で行う。
(科目名)
1 単位
(授業計画)
実験テキストを配布する
英文科目名:
(担 当)
保健統計学実習
Practice in Health Statistics
(テキスト及び参考書)
プリントを配付する。
(成績評価の方法・基準)
出席状況、練習問題と課題レポートの提出によって評価する。
(履修条件・その他)
情報処理基礎演習(食保)も同時に受講すること
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:食生活と健康に関する情報の収集・利用・管理・処
理・発表にはパーソナルコンピュータの利用が必要不可欠であ
る。パーソナルコンピュータを用いて簡単なレポートの作成や
各種データの統計処理ができるようになるためのインターネッ
ト・ワープロ・表計算に関するソフトの操作を実習する。さら
に、パーソナルコンピュータを用いたプレゼンテーションと栄
養計算についても実習する。
目標:インターネットの利用法、ワードプロセッサを用いた文
書作成、表計算ソフトウェアを用いたデータ処理、プレゼンテ
ーションソフトウェアの活用等を習得する。さらに、ソフトウ
ェアを用いた栄養計算の基礎を習得する。
1.食保健学基礎実験(準備)
2.食保健学基礎実験(方法)
3.栄養学研究室の実験(準備)
4.栄養学研究室の実験(方法)
5.食品科学研究室の実験(準備)
6.食品科学研究室の実験(方法)
7.食事学研究室の実験(準備)
8.食事学研究室の実験(方法)
9.食品安全性学研究室の実験(準備)
10.食品安全性学研究室の実験(方法)
11.健康科学研究室の実験(準備)
12.健康科学研究室の実験(方法)
13.まとめ
14.反省
15.解説
(担 当)
川添 禎浩、冨田 圭子、朴 恩榮、橋本 香織
1 単位
(授業計画)
1.パーソナルコンピュータの基本知識と基本操作、
ウィンドウズの基本操作、日本語入力
2.インターネット、メール(使い方、注意事項な
ど)
3.ホームページ(利用法、閲覧の注意など)
4.ワード(1)基本操作
5.ワード(2)文書作成、印刷
6.ワード(3)文書作成ついての総合的課題レポー
ト
7.エクセル(1)データ入力、表計算
8.エクセル(2)統計計算、グラフ作成、印刷
9.エクセル(3)データ入力、表計算、統計計算、
グラフ作成についての総合的課題レポート
10.中間まとめ
11.パワーポイント(1)入力、作図
12.パワーポイント(2)プレゼンテーション
13.栄養計算(1)データ入力、計算
14.栄養計算(2)結果報告
15.まとめ
410
(科目名)
英文科目名:
解剖生理学
松田 賢一
Anatomy and Physiology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
筆記試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
解剖生理学は、どのように人の生命活動が営まれているのか、
構造と機能について理解することを目的とする学問である。こ
の人体の構造と機能が破綻した結果として生じる種々の疾患に
おいて、どのような栄養管理が要求されるのかを考えていくう
えで必要な基礎的知識が身に付くよう理解を深める一助とした
い。
なお、希望者には京都府立医科大学で実際の御遺体や標本によ
る見学実習も行う予定である。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト
栄養科学シリーズ 解剖生理学
人体の構造と機能
河田光博・三木健寿編
英文科目名:
(担 当)
運動生理学
1.遺伝子と細胞・組織
2.消化器系I
3.消化器系Ⅱ
4.呼吸器
5.循環器I
6.循環器Ⅱ
7.血液と体液
8.泌尿器と腎機能
9.生殖と発生
10.内分泌系
11.免疫系
12.神経系I
13.神経系Ⅱ,皮膚
14.感覚器
15.運動器
(担 当)
青井 渉
Exercise Physiology
(テキスト及び参考書)
栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」著者 岸恭一、上田伸男
(講談社サイエンティフィック)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、試験
(履修条件・その他)
食保健学科2回生
(授業概要/テーマ・目標)
運動によって生体がどのような応答を示すのか、その生理現象
と仕組みについて理解を深める。特に、摂取した栄養素がどの
ような過程を経て身体活動時のエネルギーに変換されるのか、
運動器を動かすことがどのように全身の諸機能を変化させるの
かについて学習する。また、健康と体力の維持増進に対する運
動の効用、ならびに具体的な運動処方の提示方法等についても
言及する。
(授業計画)
1.オリエンテーション
2.運動とエネルギー代謝
3.呼吸循環器系の働きとエネルギー供給
4.エネルギー出納バランスと体重調節
5.骨格筋の構造と機能
6.筋の肥大と損傷
7.運動と栄養
8.運動と体温
9.運動と内分泌
10.運動と免疫
11.運動トレーニングと適応
12.運動と生活習慣病
13.運動と抗加齢
14.運動と健康増進プログラム
15.まとめ
411
2 単位
(科目名)
英文科目名:
生化学
佐藤健司
Biochemistry
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
試験
(履修条件・その他)
食品化学を履修すること
(授業概要/テーマ・目標)
栄養成分の生体での吸収、代謝およびその機能について理解を
与えることを第一の目的とする。さらに生体を構成する成分の
生合成・代謝、生体の機能の調節についても言及する。
主に栄養学、食品学等の基礎となる生体成分の動的な変化を中
心に講議する。生体反応の要約のみを教授するのではなく、反
応系の理解も目指す。また糖質・アミノ酸・脂質の代謝がどの
ように関連しあっているかを理解し、重要な反応を触媒する酵
素・補酵素についても理解することを目的とする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
NEXT 生化学
英文科目名:
(担 当)
栄養病理学
1.糖質の構造
2.糖質の代謝とエネルギー獲得 解糖系
3.ピルビン酸の脱炭酸反応、TCA回路
4.糖新生系、グリコーゲン合成
5.ペントースリン酸回路・ウロン酸回路
6.NADHのシャトル機構、酸化的リン酸化反応
7.アミノ酸の構造
8.アミノ酸の生合成および代謝
9.アミノ酸合成中間体と疾病、尿素回路
10.脂質の構造
11.脂質の消化・吸収・輸送
12.脂質の代謝・脂肪酸の合成
13.リン脂質・中性脂肪・コレステロールの合成、
14.ビタミンの機能 補酵素としての機能
15.ホルモンの働き
(担 当)
和田 小依里
Nutritional Pathology
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.病理学とは・病因
2.退行性病変
3.進行性病変と代謝疾患
4.循環障害
(成績評価の方法・基準)
5.炎症・感染症
6.免疫と生体防御
出席状況・ミニテストと試験により評価する
7.腫瘍
8.循環器疾患
(履修条件・その他)
9.呼吸器疾患
10.消化器疾患
なし
11.内分泌疾患
(授業概要/テーマ・目標)
12.造血器疾患
病理学とは、病気が何かを研究する学問である。2008年4月よ 13.神経・精神疾患
り特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康審査)が
14.泌尿器疾患
施行され、メタボリックシンドローム該当者・予備軍には特定
15.生殖器疾患
保健指導を行うことが義務づけられた。
栄養科学シリーズNEXT病理学(講談社サイエンティフィック)
管理栄養士の診療への参加は不可欠で、主要疾患の成因・症
状・診断・治療について基本的な知識を持ち、適切な栄養指導
が行えることが求められている。
本講義では、病気の発症機序・病態を中心に様々な疾患への
理解を深めることを目的とする。
412
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
微生物学
松田 修
Microbiology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.細菌学の基礎
2.細菌学各論
なし
3.ウイルス学の基礎
4.ウイルス学各論
(成績評価の方法・基準)
5.免疫学の基礎
6.免疫学各論
レポート
7.微生物学の応用
8.セミナー(1)
(履修条件・その他)
9.セミナー(2)
10.セミナー(3)
特になし
11.セミナー(4)
(授業概要/テーマ・目標)
12.セミナー(5)
ヒトは細菌、ウイルス等の微生物と共存する一方で、一部の微 13.セミナー(6)
生物はヒトに寄生して感染症を起こす。また、微生物に対する
14.セミナー(7)
高等動物の対抗手段として機能する免疫系は、高等動物の恒常
15.セミナー(8)
性維持に機能するスーパー・システムでもあり、その理解は生
体を生理的、病理的に記述する上で必要不可欠なものである。
本講では細胞生物学的、および分子生物学的立場から、細菌、
ウイルス、およびそれらとヒトとの関わり、免疫系の生体維持
における機構、また感染症等の疾患について概観する。さらに
その発展として、学生自身の興味に添った自主的な学習を取り
入れ、セミナー形式の発表を通じてクラスで共有することとす
る(レポートはセミナー発表原稿に兼ねる)。授業計画
(科目名)
英文科目名:
分子生物学
(担 当)
中村 考志
Molecular Biology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.遺伝情報の保持と伝達 (複製・転写・翻訳)
2.遺伝情報の保持と伝達 (突然変異と修復)
3.遺伝子の構造 (ゲノム構造・クロマチン)
4.遺伝子の構造 (エピジェネティクス)
(成績評価の方法・基準)
5.遺伝子の構造 (転写制御機構)
6.遺伝子の構造 (転写後調節・スプライシング)
出席状況,復習小テスト,定期試験
7.RNAバイオロジー (新しいトランスクリプトーム
像)
(履修条件・その他)
8.RNAバイオロジー (非コード低分子RNA)
9.RNAバイオロジー (遺伝子サイレンシング)
なし
10.RNAバイオロジー (RNAがかかわる生理機能と疾
(授業概要/テーマ・目標)
患)
授業概要:この講義では,主に細胞内ではたらく分子の構造と 11.高次生命現象(細胞のがん化)
機能とそれらが生体内情報を伝達する機構について解説する.1
12.高次生命現象(細胞周期・分化・アポトーシス)
個の細胞内の生命現象を知ることは,60兆個の細胞の集合体で
13.分子生物学的な遺伝子解析方法
あるヒトの生命現象を理解する上で極めて重要である.将来,
この講義で習得する知識は,ヒトの病態の理解や薬品・食品機 14.分子生物学的な生体内情報伝達機能解析方法
能性成分の生理作用機構を理解するためにも欠かせないもので 15.再生生物学とゲノム医学
テキスト:分子生物学イラストレイテッド(羊土社)
もある.この観点から,原核生物よりも真核生物であるヒト細
胞の分子生物学について詳しく解説し,再生医学についての最
新の研究成果も紹介する.
到達目標:受講生は,分子生物学の専門用語の定義と基本的な
略号を理解する.分子生物学的な遺伝子解析方法・生体内情報
伝達機構解析方法についての基礎も身につけ,与えられた解析
データ等を参考に生命現象を把握する力を身につける.さら
に,生命現象を把握するためにはどのような解析方法を用いれ
ばよいかを自ら選択できるレベルに到達することも目標とす
る.テキスト20-25 ページを1 回の講義で進行させるため,内
容の理解のため講義には毎回出席してよく復習し,必要に応じ
て予習をしておくこと.
413
(科目名)
英文科目名:
環境毒性学
川添 禎浩
Environmental Toxicology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポートの提出によって評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:毒性学の入門的な講義を行う。具体的には、天然の
毒、食品添加物、農薬、環境汚染物質など生活環境を取り巻く
多様な化学物質(環境化学物質)について、(1)環境中での
動態と影響、(2)生体内運命と毒性発現、毒性発現のメカニ
ズム、(3)量と毒性、特殊な毒性などを、統一的、法則的に
理解する上での基礎的事項を学ぶ。また、環境化学物質のリス
クアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケー
ションの方法、さらには、実際の安全性評価と規制、環境化学
物質による健康障害についても学ぶ。
目標:環境化学物質の安全性を考えるうえで必要な、現代の毒
性学の基礎を習得する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「毒の科学Q&A」(水谷民雄、ミネルヴァ書房、1999
年)、配付プリント
英文科目名:
(担 当)
解剖生理学実習
1.毒とは何か
2.環境中へ放出された化学物質とその影響
3.化学物質の生体内運命と毒性発現
4.毒性発現のメカニズム(1)吸収、分布
5.毒性発現のメカニズム(2)代謝、排泄
6.リスクアセスメント、リスクマネージメント、リ
スクコミュニケーション
7.化学物質の量と毒性(1)急性毒性、慢性毒性
8.化学物質の量と毒性(2)摂取許容量
9.様々な毒性(1)発がん性、変異原性
10.様々な毒性(2)神経毒性、免疫毒性
11.様々な毒性(3)生殖・発生毒性、依存性、その
他
12.化学物質の安全性評価と規制
13.化学物質による健康障害(1)金属、天然物
14.化学物質による健康障害(2)汚染物質
15.まとめ
(担 当)
木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子
Practice in Anatomy and Physiology
(テキスト及び参考書)
実習時にテキストを配布する。
(成績評価の方法・基準)
実習態度およびレポートにより総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
解剖生理学で学んだことを実習を通じて確認し,理解を深め
る。ラットを解剖して生体の器官系について理解を深めるとと
もに,人体組織標本を光学顕微鏡で観察して組織の特徴や構造
を細胞レベルでも理解する。いくつかの生理機能については,
各自が被験者となり実習する。
1 単位
(授業計画)
1.解剖学実習(1)
2.解剖学実習(2)
3.解剖学実習(3)
4.組織学実習(1)
5.組織学実習(2)
6.組織学実習(3)
7.生理学実習 皮膚感覚(1)
8.生理学実習 皮膚感覚(2)
9.生理学実習 皮膚感覚(3)
10.生理学実習 血圧に対する深呼吸・寒冷・体位変
換の影響(1)
11.生理学実習 血圧に対する深呼吸・寒冷・体位変
換の影響(2)
12.生理学実習 血圧に対する深呼吸・寒冷・体位変
換の影響(3)
13.生理学実習 腎による尿の希釈と濃縮(1)
14.生理学実習 腎による尿の希釈と濃縮(2)
15.生理学実習 腎による尿の希釈と濃縮(3)
414
(科目名)
英文科目名:
運動生理学実習
青井 渉
Practice in Exercise Physiology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、実習態度、レポートの提出によって評価する
(履修条件・その他)
食保健学科2回生
(授業概要/テーマ・目標)
運動生理学ならびその研究方法に関する理解を深めるため、身
体活動にともなう生体情報を収集し、これを処理する方法につ
いて実習を行う。(「運動生理学」のテキストをこの科目の参
考書とする。)
(科目名)
1 単位
(授業計画)
栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」著者 岸恭一、上田伸男
(講談社サイエンティフィック)
英文科目名:
(担 当)
生化学実験
1.オリエンテーション
2.実習機器の説明
3.安静時のエネルギー消費量の測定
4.運動時のエネルギー消費量の測定Ⅰ
5.運動時のエネルギー消費量の測定Ⅱ
6.最大酸素摂取量の推定
7.運動時の糖代謝評価
8.心電図の分析Ⅰ
9.心電図の分析Ⅱ
10.自律神経活動の評価Ⅰ
11.自律神経活動の評価Ⅱ
12.血圧・血管機能の評価Ⅰ
13.血圧・血管機能の評価Ⅱ
14.測定データの処理Ⅰ
15.測定データの処理Ⅱ
(担 当)
中村 考志,朴 恩榮
Laboratory Work in Biochemistry
(テキスト及び参考書)
テキスト:新食品学実験法(朝倉書店),配布プリント
(成績評価の方法・基準)
出席状況,レポート
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:この講義では,主に生化学分析とそれを応用した食
品分析の基礎について実習する.将来,この講義で習得する知
識は,食品開発・品質管理・病態診断に用いる手法と深く関係
するため,欠かせないものである.この観点から,実験・操作
技術の習得よりも,各操作の意味とその必要性を理解すること
に重点をおく.
到達目標:受講生は,生化学分析と食品分析の基礎を理解す
る.生体内酵素の反応測定や実験結果からの反応速度論の考
察,生体や食品中の微量成分の高感度定量,微生物の無菌操作
下における取り扱い,RT-PCR 法による細胞診断の4項目につい
て実習するが,結果を導くためにおこなう各操作の必要性を理
解し,将来,本実験と類似の実験をおこなうときには,本実験
で学んだ操作を組み合わせて自在に応用できるレベルに到達す
ることを目標とする.
1 単位
(授業計画)
1.トリプシンの酵素反応と速度の測定(試薬調製)
2.トリプシンの酵素反応と速度の測定(反応測定)
3.トリプシンの酵素反応と速度の測定(計算)
4.市販栄養飲料・緑茶飲料中のカフェインの定量(H
PLC)(機器操作説明)
5.市販栄養飲料・緑茶飲料中のカフェインの定量(H
PLC)(試薬調製)
6.市販栄養飲料・緑茶飲料中のカフェインの定量(H
PLC)(計算)
7.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法)
(培地作成・試液塗布)
8.食品中の大腸菌の計数(寒天平板コロニー形成法)
(計数)
9.食品の真菌汚染度の検定(PD培地培養法)(培地作
成・試液塗布)
10.食品の真菌汚染度の検定(PD培地培養法)(観察)
11.手指の黄色ブドウ球菌汚染度の検定(MSEY培地培
養法)(塗布・観察)
12.食品からの有用乳酸菌の単離(MRS培地培養法)(培
地作成・試液塗布)
13.食品からの有用乳酸菌の単離(MRS培地培養法)(観
察)
14.発現遺伝子の特異的検出によるがん細胞診断(RTPCR 法)(機器操作説明)
15.発現遺伝子の特異的検出によるがん細胞診断(RTPCR 法)(計算)
415
(科目名)
英文科目名:
環境毒性学実験
Laboratory Work in Environmental Toxicology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、実験態度、レポートの提出によって評価する。
(履修条件・その他)
食品衛生学実験も同時に受講すること
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:食品添加物、農薬、環境汚染物など生活環境を取り
巻く多様な化学物質を対象とする環境毒性学に関する実験を行
う。
目標:環境毒性学に関する実践的な課題の解決に必要な知識、
実験技術、機器の操作などを習得する。得られたデータについ
て適切な処理法、解釈、考察、レポート作成ができる能力を養
う。
※ 実験項目は変更する場合もある。
英文科目名:
南山 幸子、川添 禎浩、橋本 香織
1 単位
(授業計画)
テキストは初回の実験講義時に配布する。
(科目名)
(担 当)
食品化学
1.実験講義(1)実験を始めるにあたって、実験の
注意事項
2.実験講義(2)実験の基礎
3.実験講義(3)大気
4.実験講義(4)水
5.器具・機器の取り扱いと操作説明、試薬調製
6.アルカリ規定液の調製と標定
7.大気中の二酸化窒素の測定(1)準備
8.大気中の二酸化窒素の測定(2)実験
9.河川水中の陰イオン界面活性剤の測定(1)準備
10.河川水中の陰イオン界面活性剤の測定(2)実験
11.河川水中の過マンガン酸カリウム消費量および塩
素イオンの測定(1)準備
12.河川水中の過マンガン酸カリウム消費量および塩
素イオンの測定(2)実験
13.データ処理
14.レポート作成
15.レポートに関するコメント
(担 当)
佐藤健司
Food Chemistry
(テキスト及び参考書)
NEXT 食品学総論 テキスト
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
食品中の糖質、アミノ酸・ペプチド・タンパク質、脂質、核酸
関連物質、ビタミンの構造を概説する。各成分の栄養特性、食
品加工への影響、また食品成分表に記載されている成分値の測
定原理について説明する。さらに食品の加工中に生じる重要な
反応(メイラード反応、脂質酸化反応、ストレッカー分解、β
ー脱離反応、酵素的反応等)について解説する。
2 単位
(授業計画)
1.食品中の水 水分子の構造 SP3混成軌道
2.糖質の構造1 単糖類、誘導糖
3.糖質の構造2 オリゴ糖、多糖
4.アミノ酸の構造
5.ペプチド、タンパク質の構造と種類
6.タンパク質の食品加工への関与
7.脂質の構造1 中性脂肪、脂肪酸
8.脂質の構造2 リン脂質、ステロール、不鹸化物
質
9.ビタミンの構造と機能、定量法
10.核酸関連物質と呈味成分
11.メイラード反応とストレッカー反応
12.タンパク質の架橋・分解反応
13.脂質の酸化
14.食品色素と酵素的・非酵素的変色
15.食品の香気成分と臭気成分
416
(科目名)
英文科目名:
食品材料学
中村 考志
Food Science
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況,復習小テスト,定期試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:この講義では,日本人の食生活の変化の経緯の理解
をはじめとし,各種食品についての外観・生物学的構造・主成
分とそのはたらきなどについて解説する.現代において食品材
料について理解を深めることは,健康で豊かな食生活がいかな
るものかを知る上で極めて重要である.さらに,このような知
識は,将来,食育として次世代に伝えるべき食材の理解にも欠
かせないものでもある.この観点から,食材の生物学的・化学
的特徴について詳しく解説し,新規の食材や食品機能性につい
ての最新の研究成果も紹介する.
到達目標:受講生は,食品材料の消費者でもあり,消費者の立
場から食材の種類だけでなくそれらの外観・生物学的構造・主
成分とそのはたらきを理解する.さらに,日本人の食生活の変
化・食材の多様化についての理解を深め,食品機能性や安全性
など時代とともに求められる対象について考察するための基礎
を身につける.テキスト10-15 ページを1 回の講義で進行させ
るため,内容の理解のため講義には毎回出席してよく復習し,
必要に応じて予習をしておくこと.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:栄養科学シリーズNEXT 食品学各論(講談社サイエン
ティフィク)
英文科目名:
(担 当)
食品機能論
1.日本人の食生活の変化
2.植物性食品(穀類)の外観・生物学的構造・主成分
とそのはたらき
3.植物性食品(豆類)の外観・生物学的構造・主成分
とそのはたらき
4.植物性食品(野菜類)の外観・生物学的構造・主成
分 そのはたらき
5.植物性食品(果実類)の外観・生物学的構造・主成
分とそのはたらき
6.動物性食品(肉類)の外観・生物学的構造・主成分
とそのはたらき
7.動物性食品(魚類)の外観・生物学的構造・主成分
とそのはたらき
8.動物性食品(乳製品類)の外観・生物学的構造・主
成分とそのはたらき
9.地域伝統食材(京野菜など)の外観・生物学的構
造・主成分とそのはたらき
10.調味料の外観・主成分とそのはたらき
11.香辛料の外観・生物学的構造・主成分とそのはた
らき
12.嗜好飲料の外観・主成分とそのはたらき
13.油脂食品の外観・生物学的構造・主成分とそのは
たらき
14.発酵食品の外観・生物学的構造・主成分とそのは
たらき
15.食品機能性成分の化学構造・生理作用を基準とし
た分類方法
(担 当)
佐藤健司
Science of Functional Food
(テキスト及び参考書)
配付資料
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
食品の3次機能の理解を目指し講義を行う。
健康食品、特定保健用食品などの概念と制度を概説した後、現
在までに食品に見いだされた生理機能を持つ成分を概説し、さ
らにそれらを摂取する食生活と疾病のリスク減少について説明
する。管理栄養士として、市民・病者の質問に答えられるよう
な科学的なバックグランドの形成を目的とするため、試験官内
のみでなくヒトで有効性が認められたものを中心に講議する。
抗アレルギー食品
高血圧、高脂血、高コレステロール血症、高血糖の緩和に関係
する保健機能成分と食品
癌の予防効果が指摘されている食品成分
プロバイオティクス、プレバイオティクス
ミネラルの吸収および利用の促進
2 単位
(授業計画)
1.保健機能食品の現状の概説・法律上の位置づけ
2.アレルギー緩和を目的とした食品
3.メタボリックシンドロームのメカニズム
4.高血圧緩和を目的とした食品
5.高脂血緩和を目的とした食品
6.コレステロール血症緩和を目的とした食品
7.高血糖緩和を目的とした食品
8.心臓血管病の予防と食品
9.プレバイオテックス・プロバイオテックス
10.ミネラルの吸収を促進する食品
11.骨の形成と食品
12.歯の健康と食品
13.がんと食品
14.栄養機能性食品
15.病者用食品
417
(科目名)
英文科目名:
食品の調理と加工
(担 当)
佐藤健司 松井元子
Cookery Science and Food Processing
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.食べ物のおいしさとは
2.基本的な調理操作(味付け、非加熱操作、過熱操
調理学、食品加工学 (栄養科学シリーズNEXT講談社)
作、エネルギー源について)
3.食品の特性と調理(植物性食品、動物性食品につ
(成績評価の方法・基準)
いて)
4.食品の特性と調理(成分抽出素材、調味料、香辛
期末試験
料について)
5.食品の特性と調理(保存食品、嗜好飲料、水につ
(履修条件・その他)
いて)
6.食事計画
なし
7.安全な食べ物(食中毒、HACCPについて)
(授業概要/テーマ・目標)
8.穀類の加工
調理操作の基礎および、食材の変化についての理解を与えるこ 9.発酵食品
とを目的とする。また、病院等の給食で行われる大量調理と家
10.豆類の加工
庭での調理の手法との差についても講義する。 一般に生活者が
11.野菜・果物の加工
調理する機会の少ない食材の1次加工、加工食品の製造について
その原理と製造法の理解を与えることを目的とする。また大量 12.畜産物の加工
製造・流通により生じる問題とその対応についても理解を与え 13.水産加工食品
る。
14.嗜好食品の加工
15.新しい食品加工技術
(科目名)
英文科目名:
食事学
(担 当)
大谷 貴美子
Philosophy of Dietary Life
(テキスト及び参考書)
テキスト:知っておきたい食の世界-あけてみよう!食育の玉手
箱大谷 貴美子、冨田 圭子、kumi
(成績評価の方法・基準)
出席状況、筆記試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
食について学ぼうとする学生に、食とはどういうものなのか、
について幅広い視点から講義を行い、食の世界を広げてもらう
とともに、学生自身に食のフィロソフィーを持たせる動機付け
とすることが目標である。
2 単位
(授業計画)
1.食のエピソード(日本)
2.食のエピソード(海外)
3.食の倫理
4.あなたは腹、舌、頭、どこで食べますか?
5.こころの芽を育てる食
6.食卓が紡ぐ家族の物語
7.家族が風景になっていませんか
8.感性を育み、感性を呼び覚ます食
9.水の惑星に生かされるものたち
10.LOHASな食生活
11.日本料理にみる美学
12.日本の季節の行事と美学
13.マナーの美学
14.おいしさについて
15.食卓の演出
418
(科目名)
英文科目名:
食品衛生学
南山 幸子
Food Hygiene
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポートおよび試験により評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:食品衛生学は、食物の摂取を通してもたらされる健
康障害を予防するための知識と技術の体系である。近年、食料
の生産や供給に大きな変化が起きたことから、さまざまな健康
障害の可能性が生まれている。「食品衛生学」の講義は、食品
衛生学の最近のようすを広い視野にたって理解することをめざ
し、食品衛生学分野の前半部分を扱う。
目標:食品衛生学に関する知識および考え方を習得する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「イラスト 食品の安全性」(小塚 諭 編、東京教
学社、2009年)
参考書:「三訂版食品衛生学」(水谷民雄、培風館、1998年)
英文科目名:
(担 当)
食品学実験
1.食品衛生学の概念と新しい展開
2.食品と微生物
3.食中毒(1)概念、分類、統計
4.食中毒(2)毒素型食中毒
5.食中毒(3)感染侵入型食中毒
6.食中毒(4)感染毒素型食中毒
7.食中毒(5)ウイルス性食中毒
8.経口感染症、人畜共通感染症、寄生虫症
9.植物性自然毒(1)キノコ毒
10.植物性自然毒(2)青酸配糖体
11.植物性自然毒(3)発がん成分
12.動物性自然毒(1)フグ毒
13.動物性自然毒(2)貝毒
14.海綿状脳症
15.遺伝子組み換え食品
(担 当)
朴恩榮
Laboratory Work in Food Science
(テキスト及び参考書)
配布プリント
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポート
(履修条件・その他)
食保健学科学生
(授業概要/テーマ・目標)
食品成分表に記載されている5項目(水分・タンパク質・脂質
・糖質・灰分)の定量分析をおこない、どのような操作のもと
食品成分表の値が算出されているかを理解することにより食保
健学科で習得すべき分析の基礎を学ぶ。
実験・操作技術の習得よりも、各操作の意味とその必要性を理
解することに重点をおく。
1 単位
(授業計画)
1.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(乾燥)
2.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(放冷・秤量)
3.水分の定量(常圧加熱乾燥法)(恒量)
4.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(酸分
解)
5.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(蒸留)
6.タンパク質の定量(ケルダール定量法)(滴定)
7.脂質の定量(ソックスレー法)(機器操作説明)
8.脂質の定量(ソックスレー法)(水分除去)
9.脂質の定量(ソックスレー法)(エーテル抽出・
恒量)
10.糖質の定量(DNS法)(抽出)
11.糖質の定量(DNS法)(加水分解)
12.糖質の定量(DNS法)(還元糖の測定)
13.灰分の定量(加熱灰化法)(燃焼)
14.灰分の定量(加熱灰化法)(灰化)
15.灰分の定量(加熱灰化法)(放冷・秤量)
419
(科目名)
英文科目名:
食品加工学実習
佐藤健司
Practice in Food Processing
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
実験態度およびレポート
(履修条件・その他)
食保健学科3回生
(授業概要/テーマ・目標)
食品加工学で修得した知識を実際の食品加工を行うことで、加
工原理の理解を深めることを目的とする。現場の状況を理解で
きるように、実際の設備の見学と,加工原理の理解のため,工
程をスケールダウンした実習を行う。また必要に応じて実際の
食品工場を見学し、スケールアップを体験する。
(科目名)
1 単位
(授業計画)
配布
英文科目名:
(担 当)
調理学実習
1.穀類の加工 製パン1
2.穀類の加工 製パン2
3.卵の加工 スポンジケーキ
4.豆類の加工 豆腐 (絹ごし)
5.豆類の加工 豆腐 (木綿)
6.豆類の加工 湯葉
7.乳製品の加工 1 バター
8.乳製品の加工 2 チーズ
9.乳製品の加工 3 チーズ 熟成
10.畜肉の加工 ピックリング
11.水産物の加工 1 すり身およびか水さらし
12.水産物の加工 2 かまぼこの製造 13.果汁の加工 ジュースの清澄化
14.果実の加工 ペクチンの抽出 ミカンの内皮除去
15.日本酒の製造見学
(担 当)
松井 元子、井村 貴枝子、冨田 圭子
Practice in Diet Planning
(テキスト及び参考書)
「調理学実習」(大谷、饗庭著、講談社)
「五訂増補食品成分表」
(成績評価の方法・基準)
出席、実習態度(70%)、レポート(30%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
食材を衛生的かつ安全に、栄養素等の損失を少なく、無駄なく
美味しく調理し、楽しい食卓を演出するにはどうすればよいか
を実習を通じて学習する。基本的な調理技術を確実に習得し能
率のよい調理操作を目標とする。
離乳食、幼児食についても実習する。大量調理にも挑戦する。
また、毎回実習したものが「一食の献立」として栄養的にバラ
ンスよくなるにはどうしたらよいかを考える。
調理学のみならず、他の専門科目で学習したことが活かせるよ
うな実習を行う。
1 単位
(授業計画)
1.献立作成・調理の基本(調理操作等)
2.日本料理の基礎(調理法①非加熱操作②加熱操作)
3.日本料理の基礎(食物の味)
4.日本料理の基礎(穀類・でんぷん・いも類の調理)
5.西洋料理の基礎(油脂・豆・豆製品の調理)
6.西洋料理の基礎(魚介類・獣鳥肉類・鶏卵・牛乳
・乳製品の調理)
7.中国料理の基礎(野菜・果物・海藻・きのこの調理)
8.中国料理の基礎(寒天・ゼラチン・飲み物の調理)
9.日本料理の応用
10.西洋料理の応用
11.中国料理の応用
12.離乳食(調乳、ベビーフードの試食)
13.幼児食(各班の献立によるお弁当とおやつ作成)
14.大量調理
15.総括
420
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
食品衛生学実験
南山 幸子、川添 禎浩、橋本 香織
Laboratory Work in Food Hygiene
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.実験講義(1)実験を始めるにあたって、実験の
注意事項
2.実験講義(2)実験の基礎
3.実験講義(3)食品添加物(着色料)
4.実験講義(4)食品添加物(その他)
5.器具・機器の取り扱いと操作説明、試薬調製
6.食品中の着色料の分析
7.食品中の亜硫酸の分析
8.香料 l - メントールの定量
9.着色料の生体内変化
10.油脂の過酸化物価の測定
11.食品成分と食品添加物の分離分析の方法
12.食品中の成分、添加物等の機器分析の方法
13.データ処理
14.レポート作成
15.レポートに関するコメント
テキストは初回の実験講義時に配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席、実験態度、レポートの提出によって評価する。
(履修条件・その他)
環境毒性学実験も同時に受講すること
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:食品中の食品添加物(着色料、その他)の分析など
の実験を行う。
目標:食品衛生学に関する実践的な課題の解決に必要な知識、
実験技術、機器の操作などを習得する。得られたデータについ
て適切な処理法、解釈、考察、レポート作成ができる能力を養
う。
※ 実験項目は変更する場合もある。
(科目名)
英文科目名:
1 単位
(担 当)
栄養学総論
木戸 康博
General Nutritional Science
(テキスト及び参考書)
テキスト
栄養科学シリーズNEXT「基礎栄養学」(講談社)
参考書
栄養科学シリーズNEXT「生化学」(講談社),栄養科学シリーズ
NEXT「解剖生理学」(講談社)
2 単位
(授業計画)
1.栄養と食生活,生活リズムと食生活
2.栄養学の歴史
3.食物の摂取調節
4.栄養素の補給
(成績評価の方法・基準)
5.栄養素とその機能,食物の消化と吸収
授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験によ 6.エネルギー代謝
7.炭水化物の栄養学
り総合的に評価する。
8.脂質の栄養学
(履修条件・その他)
9.タンパク質の栄養学(1)
教員免許取得のための必修科目(教科に関する科目)
10.タンパク質の栄養学(2)
栄養士・管理栄養士必修科目
11.ビタミンの栄養学
(授業概要/テーマ・目標)
12.ミネラルの栄養学
授業の概要
13.水,電解質の栄養学
摂取した食物がどのように消化・吸収され,体内で代謝さ
14.非栄養素成分の生理作用
れ,日常生活を可能にしているのか。栄養素の役割と機能,植
15.遺伝子発現と栄養,生活習慣病と遺伝子多型
物成分の人体への影響を健康な生涯を全うするという視点から
学ぶ。栄養を単なる物質代謝論にとどめることなく,人間生活
における栄養と食生活の意義を理解する。
テーマ
栄養学
到達目標
栄養とは何か,その意義について理解する。健康の保持・増
進,疾病の予防・治療における栄養の役割を理解し,エネルギ
ー,栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。
421
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
基礎栄養学実験
木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子
Laboratory Work in General Nutritional Science
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.実験動物の取り扱い方法(1)
2.実験動物の取り扱い方法(2)
3.糖尿病モデル動物の作成方法と作成
4.小動物での代謝実験法(1)
5.小動物での代謝実験法(2)
6.小動物での代謝実験法(3)
7.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(1)
8.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(2)
9.栄養状態と肝酵素活性に関する実験(3)
10.栄養状態と血糖値・血液成分に関する実験(1)
11.栄養状態と血糖値・血液成分に関する実験(2)
12.栄養状態と血糖値・血液成分に関する実験(3)
13.栄養状態と肝グリコーゲン・肝タンパク質に関す
る実験(1)
14.栄養状態と肝グリコーゲン・肝タンパク質に関す
る実験(2)
15.栄養状態と肝グリコーゲン・肝タンパク質に関す
る実験(3)
テキスト: 実習時に配布する。
(成績評価の方法・基準)
実習態度およびレポートにより総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
小実券動物を用いて,栄養学の基礎的項目について実験する。
出納実験や消化吸収実験を行い,実験動物の取り扱い方法,代
謝実験法,栄養価測定法などを習得する。
(科目名)
英文科目名:
1 単位
(担 当)
栄養生理学
木戸 康博
Nutritional Physiology
(テキスト及び参考書)
テキスト
栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」(講談社)
参考書
栄養科学シリーズNEXT「運動生理学」(講談社),栄養科学シリ
ーズNEXT「スポーツ・運動栄養学」(講談社)
2 単位
(授業計画)
1.運動・スポーツと栄養
(1) 運動とエネルギー代謝
2.運動・スポーツと栄養
(2) 運動とエネルギー代謝量の測定
3.運動・スポーツと栄養
(成績評価の方法・基準)
(3) 運動と健康増進
4.運動・スポーツと栄養
授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験によ
(4) スポーツと体力
り総合的に評価する。
5.運動・スポーツと栄養
(5) トレーニングと栄養補給
(履修条件・その他)
6.環境と栄養
(1) ストレスに対する恒常性維持と生体の適応
特になし
7.環境と栄養
(2) ストレス応答と栄養
(授業概要/テーマ・目標)
8.環境と栄養
運動・スポーツ時の栄養・代謝,運動・スポーツの健康・体 (1) 生体機能と生体リズム
力への影響,トレーニング時の栄養補給法について理解する。 9.環境と栄養
また,自然環境,社会環境の変化に応じた栄養状態の特徴を十 (2) 生体リズムと栄養
分に理解し,適切な栄養補給のあり方についても習得する。
10.環境と栄養
(1) 高温・低温環境における代謝変化と順応
11.環境と栄養
(2) 高温・低温環境と栄養
12.環境と栄養
(1) 高圧・低圧環境における代謝変化と順応
13.環境と栄養
(2) 高圧・低圧環境と栄養
14.環境と栄養
(1) 無重力環境における代謝変化と順応
15.環境と栄養
(2) 無重力環境と栄養
422
(科目名)
英文科目名:
栄養管理学
(担 当)
木戸 康博
Nutritional Care and Management
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.栄養管理の考え方
テキスト: 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」(中坊・木戸
2.栄養アセスメント
編,講談社)
3.体組成とその測定方法
4.栄養アセスメントの方法と判定
(成績評価の方法・基準)
5.栄養管理の計画・目標設定
授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験によ 6.栄養管理の実施と評価の種類
7.栄養管理の評価のデザインと評価結果のフィード
り総合的に評価する。
バック
(履修条件・その他)
8.代謝の統合
(1) 神経系による統合
管理栄養士養成課程の科目である。
9.代謝の統合
(授業概要/テーマ・目標)
(2) 内分泌系による統合
栄養管理の考え方を理解し,栄養管理の基本である栄養アセス 10.食物摂取に伴う栄養素の代謝と臓器相関
メント,計画,実施,モニタリング,評価,フィードバックの
11.絶食に伴う栄養素の代謝と臓器相関
過程を理解する。栄養素の欠乏や過剰による人体の機能や体組
12.栄養素必要量の科学的根拠
成の変化と測定方法について理解し,栄養状態の評価・判定の
基本的な考え方を習得する。食物摂取に伴う人体生理機能の変 (1) エネルギー
化と代謝調節について理解する。栄養素の代謝と臓器相関,こ 13.栄養素必要量の科学的根拠
れらを統合する神経系と内分泌系の調節機構についても理解す (2) 主要栄養素
る。また,食事摂取基準のサクテイ方法や栄養学分やの最新情 14.栄養素必要量の科学的根拠
報を学ぶ。
(3) ビタミン
15.栄養素必要量の科学的根拠
(4) ミネラル
(科目名)
英文科目名:
ライフステージ栄養学
(担 当)
木戸 康博
Life-stage and Nutrition
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.発育・発達・加齢
テキスト: 栄養科学シリーズNEXT「応用栄養学」(中坊・木戸
(1)成長・発達に伴う身体的・精神的変化と栄養
編,講談社)
(2)加齢に伴う身体的・精神的変化と栄養
参考書: 「日本人の食事摂取基準(2010年版)」(第一出版)
2.母性栄養
(1)妊産婦の生理的特徴・栄養状態の評価判定と栄養管理
3.母性栄養
(成績評価の方法・基準)
(2)授乳婦の生理的特徴・栄養状態の評価判定と栄養管理
授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験によ 4.乳児期の栄養
(1)生後6ヶ月未満児の生理的特徴・栄養状態の評価判定と
り総合的に評価する。
栄養管理
5.乳児期の栄養
(2)生後6ヶ月∼12ヶ月未満児の生理的特徴・栄養状態の評
(履修条件・その他)
価判定と栄養管理
特になし
6.乳児期の栄養
(3)乳児期の健康障害と栄養管理
7.幼児期の栄養
(授業概要/テーマ・目標)
(1)身体発育と栄養問題の背景・特徴
妊娠や発育,加齢など人体の構造や機能の変化に応じた栄養状 8.幼児期の栄養
態の特徴を十分に理解するとともに,各ライフステージで生じ (2)栄養状態の評価・判定と栄養管理
る栄養問題の背景と特徴を理解し,栄養状態の評価・判定(栄養 9.学童期の栄養
(1)身体発育と栄養問題の背景・特徴
アセスメント)や栄養管理の基本的な考え方を習得する。
10.学童期の栄養
(2)栄養状態の評価・判定と栄養管理
11.思春期の栄養
(1)身体発育と栄養問題の背景・特徴
12.成人期の栄養
(1)生活習慣と生活習慣病の背景・特徴
13.成人期の栄養
(2)生活習慣病の1次予防と栄養管理
14.更年期の栄養
(1)身体の変化と更年期障害
(2)栄養問題の特徴と栄養管理
15.高齢期の栄養
(1)栄養関連身体機能の変化と栄養管理
423
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
栄養学実験
木戸 康博 、桑波田 雅士、小林 ゆき子
Laboratory Work in Nutritional Science
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.食事調査とその解析方法(1)
2.食事調査とその解析方法(2)
3.食事調査とその解析方法(3)
4.身体計測と身体徴候の理論と方法(1)
5.身体計測と身体徴候の理論と方法(2)
6.身体計測と身体徴候の理論と方法(3)
7.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(1)
8.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(2)
9.生化学的検査と身体機能検査の理論と方法(3)
10.食事・食生活に関する質問項目の解析(1)
11.食事・食生活に関する質問項目の解析(2)
12.食事・食生活に関する質問項目の解析(3)
13.消費エネルギーの解析(1)
14.消費エネルギーの解析(2)
15.消費エネルギーの解析(3)
テキスト: 実習時に配布する。
(成績評価の方法・基準)
実習態度およびレポートにより総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
栄養調査,身体計測,身体徴候,生化学的検査および身体機能
検査の理論と方法を身につける。さらに,食事・食生活に関連
する質問項目の重要性についても理解を深めることにより,人
体の栄養状態の評価・判定(栄養アセスメント)の基本的な考え
方を習得する。
(科目名)
英文科目名:
1 単位
(担 当)
栄養教育論I
大谷 貴美子
Education for Healthy Dietary Life I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:よくわかる小児栄養 大谷貴美子編、ミネルヴァ書
房
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポート、筆記試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
栄養士、管理栄養士の仕事を理解するとともに、ライフステー
ジごとの食の問題と対象者にあった指導の仕方を学び、栄養教
育に必要な知識とスキルの実際を理解する。
1.食生活の変遷
2.栄養士、管理栄養士の仕事(1)
3.栄養士、管理栄養士の仕事(2)
4.栄養教育の方法論
5.幼児期の食の課題
6.幼児期の食の課題と指導の実際
7.学童期の食の課題
8.学童期の食の課題と指導の実際
9.青年期の食の課題
10.青年期の食の課題と指導の実際
11.成人の食の課題
12.成人の食の課題と指導の実際
13.高齢期の食の課題
14.高齢期の食の課題と指導の実際
15.日本の食文化
424
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
栄養教育論II
大谷 貴美子
Education for Healthy Dietary Life II
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.幼児期の特徴
2.幼児期に効果的な指導とは
3.幼児期を対象とした栄養教育
4.学童期の特徴
5.学童期に効果的な指導とは
6.学童期を対象とした栄養教育
7.青年期の特徴
8.青年期に効果的な指導とは
9.青年期を対象とした栄養教育
10.成人期の特徴
11.成人期に効果的な指導とは
12.成人期を対象にした栄養教育
13.高齢者の特徴
14.高齢者に効果的な指導とは
15.高齢者を対象にした栄養教育
プリント
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポート
(履修条件・その他)
栄養教育論I 単位取得者
(授業概要/テーマ・目標)
栄養教育論実習I、 IIと連携させながら、ライフステージ別
の、食に関する課題発見から、課題についての栄養教育の計
画、実施、評価、行動までの一連の流れを体験し管理栄養士と
しての基本的な力を養成することを目的とする。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
学校栄養教育実践論I
東 あかね、大谷 貴美子、上田 麻里子
Practical Education for School Nutrition I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
「栄養教諭とは何か 食に関する指導の実践」(女子栄養大学栄
養教諭研究会編、女子栄養大学出版部)
(成績評価の方法・基準)
出席(50%)とレポート(50%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業の概要:
児童・生徒の食生活の乱れが深刻化するなかで、学校におけ
る食に関する指導を充実し、望ましい食習慣を児童・生徒に形
成させるために、受講生各自が子ども達の抱える今日的課題に
ついて情報を収集、交流し、それらについて共通理解を図る。
また、食生活や食習慣、食行動上の問題については、この時期
の子どもの身体的、精神的発達上の特性等を理解するととも
に、個別的指導を含む指導のあり方を検討する。
テーマ:小学校等における栄養教諭の役割と今日的課題の解決
到達目標:
(1)栄養教諭の役割および職務内容
(2)児童・生徒から国民全般にわたる栄養に係る諸課題
(3)食生活の歴史や食事・食物に関する文化 を理解する
2 単位
1.栄養教諭の役割及び使命(東)
2.栄養の指導及び管理の意義(東)
3.児童・生徒の食事・食生活の現状把握と分析
(東)
4.栄養教諭の現状と課題(上田)
5.食に関する指導の評価(東)
6.栄養教諭の職務内容とは(1)(大谷)
7.栄養教諭の職務内容とは(2)(大谷)
8.栄養の指導及び管理(大谷)
9.子ども達の食生活を取り巻く社会的背景(大谷)
10.学校給食の実際(1)(上田)
11.学校給食の実際(2)(上田)
12.学校給食の意義や役割、その活用(上田)
13.児童・生徒の栄養に関する課題と健康(上田)
14.食生活の歴史及び食事・食物の文化(1)(大谷)
15.食生活の歴史及び食事・食物の文化(2)(大谷)
425
(科目名)
英文科目名:
学校栄養教育実践論II
Practical Education for School Nutrition II
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席(30%)、レポート(70%)
(履修条件・その他)
無し
(授業概要/テーマ・目標)
この授業では、学校栄養教育実践論Ⅰを踏まえ、特に食に関す
る指導のあり方について、演習や実習にも取り組み、受講生の
指導能力・技術のアップを図る。具体的には、指導計画や指導
案の作成、教材や指導媒体の検討、交流等をおこない、また模
擬授業や授業実習(地元小学校の協力を得て)を通して、より
効果的で実践的な指導方法の確立をめざす。
テーマ:カリキュラムの作成
目標:教育目標にあった指導案が作成できる
英文科目名:
大谷 貴美子、冨田 圭子、上田 麻理子
2 単位
(授業計画)
プリント、その他
(科目名)
(担 当)
栄養カウンセリング論
1.国語と食との関わりを知る(1)
(大谷)
2.社会と食との関わりを知る(2)
(大谷)
3.理科と食との関わりを知る(3)
(大谷)
4.食に関する指導①給食の時間(上田)
5.食に関する指導②教科(1)(家庭科等)(上田)
6.食に関する指導③教科(2)(保健体育科等)(上田)
7.食に関する指導④道徳・特別活動、⑤生活科・総
合的な学習の時間(上田)
8.食物アレルギー等特別な指導を要する子ども等へ
の指導上の配慮(上田)
9.家庭・地域との連携(上田)
10.実践演習・授業実習①指導案作り、教材や指導媒
体開発(国語と関連づけて)(冨田)
11.実践演習・授業実習②指導案作り、教材や指導媒
体開発(社会と関連づけて)(冨田)
12.実践演習・授業実習③指導案の発表・交流・相互
批評等(理科と関連づけて)(冨田)
13.実践演習・授業実習④指導案の発表・交流・相互
批評等(美術と関連づけて)(冨田)
14.模擬授業・評価・反省・報告書作成(大谷、冨
田)
15.模擬授業・評価・反省・報告書作成(大谷、冨
田)
(担 当)
久保 克彦
Nutritional Counseling
(テキスト及び参考書)
「栄養士のためのカウンセリング論」(石井均編、久保克彦、
他、著、建帛社)
(成績評価の方法・基準)
期末試験(70%)、出席(30%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
栄養教育場面におけるカウンセリング技術の習得を目指す。
栄養教育とは、栄養士が考える「よい食事」を患者(学習
者)に押しつけるものではなく、栄養士が患者とともに考えな
がら、その人の人生や生活と関連づけて適切な食事を選択でき
るように援助していく過程である。従って、栄養教育に求めら
れるカウンセリング技術とは、栄養士が患者と一緒になって、
新しい生活習慣や食事の仕方を発見していくための方法であ
る。
本講においては、講義に並行して、ロールプレイなどの実習
も行い、栄養カウンセリングの基礎的な訓練を行う予定であ
る。
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション
2.患者の心理(心理的危機としての病気)
3.患者の心理(心理的危機への対処技能)
4.コミュニケーション技術実習(紙上応答練習)
5.コミュニケーション技術実習(スキルトレーニン
グ)
6.栄養教育に必要なカウンセリング技術
7.栄養カウンセリングの基本的技術
8.食事療法と患者心理
9.変化ステージ理論と介入法
10.糖尿病のエンパワーメント・アプローチ
11.糖尿病のグループ療法
12.摂食障害の心理カウンセリング
13.栄養カウンセリング実習(ロールプレイⅠ)
14.栄養カウンセリング実習(ロールプレイⅡ)
15.まとめ
426
(科目名)
英文科目名:
栄養教育論実習I
大谷 貴美子、冨田 圭子
Practice in Education for Healthy Dietary Life I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、課題への取り組み姿勢、作品
(履修条件・その他)
栄養教育論 I、 II 履修者
(授業概要/テーマ・目標)
ライフステージ、幼児期から青年期、ごとの課題について、栄
養教育の計画に基づいて、指導を行い、その評価をもとに、自
らを振り返り、管理栄養士としての実践力を養うことを目的と
する。
(科目名)
1 単位
(授業計画)
プリント
英文科目名:
(担 当)
栄養教育論実習II
1.幼児期の栄養教育企画
2.幼児期の栄養教育準備
3.幼児期の栄養教育実施
4.幼児期の栄養教育の評価と反省
5.学童期の栄養教育企画
6.学童期の栄養教育準備
7.学童期の栄養教育実施
8.学童期の栄養教育の評価と反省
9.青年期の栄養教育企画
10.青年期の栄養教育準備
11.青年期の栄養教育実施
12.青年期の栄養教育の評価と反省
13.報告書作成
14.評価、反省に基づき計画案を作成しなおす
15.発表会
(担 当)
大谷 貴美子、冨田 圭子
Practice in Education for Healthy Dietary Life II
(テキスト及び参考書)
プリント
(成績評価の方法・基準)
出席状況、授業への取り組み姿勢、作品、レポート
(履修条件・その他)
栄養教育論実習I履修者
(授業概要/テーマ・目標)
ライフステージ、成人期から高齢期、および傷病者の食に関す
る課題について、課題解決のための栄教育の計画に基づいて実
践を行い、評価をベースに効果的な指導のあり方を理解し、管
理栄養士としての実践応用力を育むことを目的とする。
1 単位
(授業計画)
1.成人期の食に関する課題についての栄養教育の企
画
2.成人期の食に関する課題についての栄養教育の準
備
3.成人期の食に関する課題についての栄養教育の媒
体作製
4.成人期の食に関する課題についての栄養教育の実
施
5.成人期の食に関する栄養教育の評価をベースに報
告書を作成
6.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の企
画
7.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の準
備
8.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の媒
体作製
9.高齢期の食に関する課題についての栄養教育の実
施
10.高齢期の食に関する栄養教育の評価をベースに報
告書を作成
11.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の企
画
12.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の準
備
13.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の媒
体作製
14.傷病者の食に関する課題についての栄養教育の実
施
15.高齢期の食に関する栄養教育の評価をベースに報
告書を作成
427
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
病態栄養学
桑波田 雅士
Metabolism and Clinical Nutrition
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.栄養管理とチーム医療
テキスト 栄養科学シリーズNEXT「臨床栄養管理学総論」(中坊
2.臨床栄養学におけるQOLと医療保険制度
幸弘、寺本房子/編 講談社)2005年4月出版
3.栄養スクリーニングと栄養アセスメント
4.栄養必要量の算定と喫食量調査
(成績評価の方法・基準)
5.各種症候(発熱、肥満、貧血ほか)の理解と栄養
管理
出欠状況および期末試験により評価する。
6.各種症候(浮腫、脱水、下痢ほか)の理解と栄養
管理
(履修条件・その他)
7.各種病態(侵襲時、肝不全、腎不全ほか)の理解
と栄養管理
臨床栄養管理学、臨床栄養療法学とあわせて履修
8.各種病態(呼吸不全、心不全、末期がんほか)の
(授業概要/テーマ・目標)
理解と栄養管理
各種疾患の中で、発病要因あるいは治療上、食事や栄養療法が 9.病態の変化に対応した栄養補給法
重要な位置を占めている疾患を取り上げ解説する。疾患時の栄
10.栄養成分調整食と経口栄養
養素代謝や経過に伴う代謝変動と臨床検査値や栄養判定との関
11.経腸栄養管理
連および評価法について理解する。さらに臨床栄養管理の概
要、疾患に対する栄養療法の基礎、ならびに食品と医薬品との 12.経管栄養管理
13.医薬品と飲食物の相互作用
相互作用について学ぶ。
14.クリニカルパスとPOS
15.臨床における栄養ケアマネジメント
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
臨床栄養管理学
中嶋 俊彰
Care and Management for Clinical Nutrition
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
「NEXT 臨床栄養管理学各論」(寺本,市川/編 講談社サイエン
ティフィク) (成績評価の方法・基準)
出欠状況および期末試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
チーム医療を担う専門職としての管理栄養士には,適切な食事
療法・栄養補給法の選択・実施能力が不可欠である。
本科目は,各種疾患の概要を病因,症状,診断,治療と解説す
るなかで病態生理を理解させ,治療方針に沿った栄養管理を遂
行するための能力を養う。
ここで取り上げた病気の具体的な食事療法・栄養補給法につい
ては「臨床栄養療法学」で学ぶ。
1.病気の診断と治療
2.消化器系疾患
3.内分泌・代謝系疾患
4.心・循環器系疾患
5.脳・神経系疾患
6.腎・尿路系疾患
7.歯・骨・筋肉疾患
8.感染症
9.免疫・アレルギー疾患
10.術前・術後
11.乳幼児・小児疾患
12.産婦・授乳婦期疾患,更年期疾患
13.高齢期疾患
428
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
臨床栄養療法学
桑波田 雅士
Nutritional Therapy
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.脳・神経疾患の栄養管理
テキスト 栄養科学シリーズNEXT「臨床栄養管理学各論」第2版
2.呼吸器疾患の栄養管理
(寺本房子、市川寛/編 講談社)2009年3月出版
3.食道・胃・腸疾患の栄養管理
4.肝・胆・膵疾患の栄養管理
(成績評価の方法・基準)
5.腎・尿路疾患の栄養管理
6.栄養障害・摂食障害の栄養管理
出欠状況および期末試験により評価する。
7.代謝系疾患(糖尿病、脂質異常症ほか)の栄養管
理
(履修条件・その他)
8.代謝系疾患(肥満症、高尿酸血症ほか)の栄養管
理
病態栄養学、臨床栄養管理学とあわせて履修
9.内分泌系疾患の栄養管理
(授業概要/テーマ・目標)
10.循環器疾患(高血圧症、動脈硬化症ほか)の栄養
疾患別に対象者の栄養状態を評価し、身体状況と臨床検査値に 管理
基づいた具体的な栄養管理と栄養指導および食事教育の計画作
11.循環器疾患(虚血性心疾患、心不全ほか)の栄養
成、実施、評価について学ぶ。さらに各ライフステージに特徴
管理
的な栄養障害や栄養管理法についても学ぶ。
12.免疫・アレルギー疾患の栄養管理
13.骨・筋肉系疾患の栄養管理
14.女性、小児の疾患に対する栄養管理
15.高齢者の疾患に対する栄養管理
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
臨床栄養療法学演習
日下部 久江
Exercise in Nutritional Therapy
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
「糖尿病食品交換表」(文光堂)、「腎臓病食品交換表」(医歯
薬出版)、「食品成分表」、「NEXT 臨床栄養管理学総論」(講
談社)、「NEXT 臨床栄養管理学各論」(講談社)、「NEXT 臨床
栄養管理学実習」(講談社)
(成績評価の方法・基準)
出席およびレポート
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
臨床栄養療法学で修得した事柄について実践的な能力を養うた
め症例検討を学ぶ。
2 単位
1.対象者の食生活把握、問題点検討、栄養評価およ
び栄養指導法の実際
2.糖尿病食食品交換表利用の実際
3.症例1:症例検討および栄養教育シミュレーショ
ン(栄養指導初回時)
4.症例2:症例検討および栄養教育シミュレーショ
ン(エネルギーコントロール)
5.エネルギーコントロール食の献立作成
6.塩分制限食栄養指導法の実際
7.エネルギー・タンパク質コントロールおよび塩分
制限食栄養指導法の実際
8.エネルギー・タンパク質コントロールおよび塩分
制限食の献立作成
9.症例3:症例検討および栄養教育シミュレーショ
ン(糖尿病腎症)
10.症例4:症例検討および栄養教育シミュレーショ
ン(脂質代謝異常)
11.症例5:症例検討および栄養教育シミュレーショ
ン(脂質制限)
12.脂質制限食の献立作成
13.静脈・経腸栄養利用法の実際
14.乳児・幼児への栄養管理法の実際(特殊調整粉乳
利用法等)
15.まとめ
429
(科目名)
英文科目名:
臨床栄養学実習
(担 当)
高岡 宏子、小林 ゆき子、桑波田雅士
Practice in Clinical Nutrition
(テキスト及び参考書)
1 単位
(授業計画)
1.栄養管理の意義
「臨地実習マニュアル【臨床栄養学】」(建帛社)、「栄養ケア
2.栄養ケア・マネジメント
・マネジメントポケットマニュアル」(医歯薬出版)
3.栄養アセスメント(身体計測)
4.栄養アセスメント(生化学検査・臨床検査)
(成績評価の方法・基準)
5.栄養ケアプラン、SOAP
6.栄養ケア・マネージメントの実際
出欠状況およびレポート
7.成分栄養管理1(エネルギーコントロール)
8.成分栄養管理2(タンパク質コントロール)
(履修条件・その他)
9.褥瘡の栄養管理
10.摂食・嚥下障害、摂食・嚥下訓練、口腔ケア
11.経腸栄養剤、胃瘻
(授業概要/テーマ・目標)
12.炎症性腸疾患の栄養管理、OE法
栄養ケア・マネジメントについて、実習と演習を通じ具体的な 13.摂食・嚥下障害食の調理実習
方法を学び、チーム医療の一員としての役割と他職種との連携
14.栄養指導媒体の作成、発表および評価
(多職種恊働)を理解する。
15.臨床現場実習(京都府立医科大学附属病院)
(科目名)
英文科目名:
公衆栄養学
(担 当)
東 あかね
Public Health Nutrition
(テキスト及び参考書)
「新公衆栄養学」(藤沢良知 編著 第一出版)
(成績評価の方法・基準)
出席、小テスト、筆記試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
・地域や職域における保健・医療・福祉等の情報収集や実態把
握によって、栄養上のハイリスク者をはじめとして、あらゆる
健康・栄養状態の者に対して、適切な栄養関連サービスを提供
するプログラムの作成、実施、評価を総合的にマネジメントす
る能力を育成する。
・栄養政策の企画・評価について学び、社会資源の活用や栄養
情報の管理について理解する。
・地域保健臨地実習に必要な基本的知識と公衆栄養プログラム
について学ぶ。 2 単位
(授業計画)
1.公衆栄養の概念と歴史
2.わが国の健康状況
3.わが国の食生活・栄養摂取状況
4.食事摂取基準(1) 概念、エネルギー摂取
5.食事摂取基準(2) 三大栄養素
6.食事摂取基準(3) ビタミン、ミネラル
7.公衆栄養マネジメント
8.公衆栄養プログラムとアセスメント
9.ヘルスプロモーションの理論:プリシード・プロ
シードモデル
10.公衆栄養関連法規と公衆栄養行政:健康増進法、
食育基本法
11.内臓脂肪症候群の予防を中心とした特定健診・特
定保健指導
12.特別用途食品、保健機能食品制度
13.地域における公衆栄養活動
14.世界の人口と食糧
15.世界の健康支援
430
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
栄養疫学
東 あかね
Nutritional Epidemiology
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.疫学の歴史および栄養疫学概論
2.疫学の指標
3.疫学の要因 偶然、バイアス、交絡
4.疫学研究方法
5.地域相関研究、横断研究
6.ケース・コントロール研究
7.コーホート研究(循環器)
8.コーホート研究(がん)
9.肥満・糖尿病の疫学
10.無作為割付比較研究
11.ゲノム疫学研究
12.保健医療サービスの評価に対する疫学の応用
13.疫学と栄養・健康政策
14.疫学研究の倫理的問題
15.レポート輪読 グループ発表
「わかりやすいEBNと栄養疫学」(佐々木 敏 同文書院)
(成績評価の方法・基準)
出席、レポート、筆記試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
健康の増進をめざした望ましい食生活のあり方を追及するた
めに、食生活を中心とするライフスタイルと健康の関係を疫学
的手法によって理解することを主な目的とする。
授業内容は疫学の理論および内外の疫学研究の歴史、疫学研
究の種類、生活習慣病の栄養疫学研究である。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
東 あかね、和田 小依里、青井 渉、橋本 香織
栄養評価および栄養情報管理実習
Practice in Nutritional Assessment and Management
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
配布資料、「公衆栄養学ブック」(徳留 裕子、北川 郁美、八
木 典子/編 (株)みらい)
(成績評価の方法・基準)
出席、レポート
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
人間集団の健康に関わる食生活および身体活動に関する事象
を適切に評価し、健康の保持・増進のための実践活動に資する
ことを目的とする。
食生活分野においては食生活や健康に関する企画立案、実
施、評価の能力を身に付けるために、各種の食事評価法につい
て演習するとともに、文献検索、データの収集と解析、統計手
法の応用について実習する。
身体活動分野においては、身体活動の評価方法ならびにその
情報処理について実習する。
2 単位
1.食品摂取頻度法
2.秤量法
3.生体指標の測定
4.塩分測定(汁物、24時間尿)
5.味覚調査
6.調査研究のデザイン
7.公衆栄養ニーズの把握
8.公衆栄養評価(アセスメント)
9.公衆栄養計画(プログラム)
10.食事摂取基準による栄養評価
11.国民健康・栄養調査結果の評価
12.都道府県健康栄養調結果の評価
13.栄養管理計画の立案
14.公衆栄養実践活動の評価(1)
15.公衆栄養実践活動の評価(2)
431
1 単位
(科目名)
英文科目名:
給食経営管理論
松井 元子
Food Service Management
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験・レポート
(履修条件・その他)
栄養士免許取得対象者
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:集団給食における栄養面、安全面、経済面など全般
にわたるマネジメントと組織管理に関する講義である。本講義
に学内実習と臨地・校外実習とも関連させることで、保健・医
療・福祉・産業・学校サービスに貢献できる栄養の専門家とし
ての基礎的知識を修得する。
テーマ:給食の適切な運営
到達目標:給食を適切に運営していくためのマネジメントの基
礎を理解する
(科目名)
2 単位
(授業計画)
「楽しく学ぶ給食経営管理論」(木村友子ら編著、建帛社)、
「5訂増補日本食品成分表」(食品成分研究調査会、医歯薬出
版)
英文科目名:
(担 当)
食事安全性学
1.給食経営管理の概念
2.経営管理
3.組織・人事管理
4.栄養・食事管理
5.施設・設備管理
6.食品の流通と購買管理
7.生産管理
8.衛生・安全管理
9.品質管理
10.情報処理管理
11.事故・災害時対策
12.病院給食の目的と運営管理
13.福祉施設給食の目的と運営管理
14.学校給食の目的と運営管理
15.事業所給食、自衛隊給食の運営管理
(担 当)
南山 幸子
Dietary Life Hygiene
(テキスト及び参考書)
テキスト:「イラスト 食品の安全性」(小塚 諭 編、東京教
学社、2009年)
参考書:「三訂版食品衛生学」(水谷民雄、培風館、1998年)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポートおよび試験により評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:食品衛生学は、食物の摂取を通してもたらされる健
康障害を予防するための知識と技術の体系である。近年、食料
の生産や供給に大きな変化が起きたことから、さまざまな健康
障害の可能性が生まれている。「食事安全性学」の講義は、食
品衛生学の最近のようすを広い視野にたって理解することをめ
ざし、食品衛生学分野の後半部分を扱う。
目標:食品衛生学に関する知識および考え方を習得する。
2 単位
(授業計画)
1.食品添加物(1)概念、歴史
2.食品添加物(2)規制基準、毒性試験
3.食品添加物(3)保存料、殺菌料、酸化防止剤
4.食品添加物(4)着色料、発色剤、甘味料
5.農薬
6.飼料添加物、動物用医薬品
7.食品関連器具、容器包装材料
8.放射線照射食品
9.油脂の変質
10.食品の加熱過程での変質
11.マイコトキシン
12.化学物質による食品汚染
13.食品衛生管理システム:HACCP
14.食品衛生行政
15.まとめ
432
(科目名)
英文科目名:
給食経営管理実習I
井村 貴枝子、冨田 圭子、松井 元子
Practice in Food Service Management I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、実習態度(70%)、レポート(30%)
(履修条件・その他)
管理栄養士免許対象者
(授業概要/テーマ・目標)
給食運営や食品の流通、給食に関わる組織や経費などを総合的
に判断し栄養面、衛生面、経済面など全般のマネジメントがで
きるように学習する(給食経営管理論や給食の運営で学習した
知識と技術を体験を通して学びとる)。
学生各自(グループ単位)が管理栄養士、栄養士、調理従事
者、喫食者の視点に立ち一連の給食業務を総合的に理解し、給
食運営に対する実践力と応用力を養う。
(科目名)
1 単位
(授業計画)
配布プリント、「五訂増補食品成分表」(医歯薬出版)
英文科目名:
(担 当)
給食経営管理実習II
1.オリエンテーション、実習室清掃
2.オリエンテーション
3.モデル献立実習
4.献立計画(学生立案メニュー)
5.予定献立の試作検討、食券販売、栄養教育媒体作
成(食卓メモ、ポスター、レシピ)
6.大量調理実習(献立実施)
7.前回実習の評価、検討
8.調理
9.荷重平均成分表の作成・食品構成の作成
10.作業工程表・作業指示書の再検討
11.実施献立の栄養面からの評価・食材廃棄率の評価
・食材費の評価
12.調理作業工程の衛生面、危機管理の面からの評価
・喫食者の評価
13.帳票整理
14.各班プレゼンテーション、反省会、実習室清掃
15.総括
(担 当)
井村 貴枝子、冨田 圭子、松井 元子
Practice in Food Service Management II
(テキスト及び参考書)
配布プリント、「五訂増補食品成分表」(医歯薬出版)
(成績評価の方法・基準)
出席、実習態度(70%)、レポート(30%)
(履修条件・その他)
管理栄養士免許対象者
(授業概要/テーマ・目標)
管理栄養士、栄養士として給食のマネジメントをする際に必要
な内容を理解する。給食の対象となる人や集団を把握した上で
具体的な栄養、食事管理を行うために各自(グループ)が計
画、調理、サービスができる実習をする。また、経営管理や生
産管理の理論や手法を給食に応用できる実習を行う。グループ
の一員としての自主性と協調性の大切さを学び、回を増すごと
によりよい実習となることを目標としたい。
1 単位
(授業計画)
1.栄養・食事管理(給食における栄養計画と食事計
画の実際)
2.栄養・食事管理(評価)
3.食材料管理(発注、検収、納品等)
4.食材料管理(保管設備、在庫管理等)
5.衛生、安全管理(食の安全性、HACCP等)
6.衛生、安全管理(人に対する衛生管理、検食、保
存食等)
7.衛生、安全管理(施設、設備の衛生管理等)
8.品質管理(栄養・食事管理における品質管理、衛
生・安全管理の標準化等)
9.会計、原価管理(原価計算等)
10.生産管理(調理工程の標準化、大量調理の注意点
等)
11.施設・設備管理(給食施設内の設備、什器、食 器)
12.給食の経営管理(給食経営の資源)
13.帳票類等作成
14.まとめ
15.総括
433
(科目名)
英文科目名:
臨地実習事前・事後指導
東 あかね、桑波田 雅士、松井 元子、和田 小依里
Guidance for Field Practices for Dietitian
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、発表、およびレポート
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
平成14年栄養士法の一部改正よるカリキュラムに基づき、
管理栄養士受験資格取得に必修科目である。
管理栄養士の養成における校外実習は「臨地実習」と呼称が
変更され、実習内容の充実・強化が図られるにあたり、実習の
事前及び事後の指導を実習期間に合わせ集中で行なう。
(科目名)
臨床栄養学臨地実習I
1.オリエンテーション
2.地域保健実習事前指導(1)
3.地域保健実習事前指導(2)
4.地域保健実習事後指導(1)
5.地域保健実習事後指導(2)
6.臨床栄養学実習事前指導(1)
7.臨床栄養学実習事前指導(2)
8.臨床栄養学実習事後指導(1)
9.臨床栄養学実習事後指導(2)
10.給食の運営事前指導(1)
11.給食の運営事前指導(2)
12.給食の運営事後指導(1)
13.給食の運営事後指導(2)
14.レポート作成(1)
15.レポート作成(2)
(担 当)
桑波田 雅士、東 あかね、和田 小依里、橋本 香織
Field Practice in Clinical Nutrition I
(テキスト及び参考書)
1 単位
(授業計画)
「臨地・校外実習要録」(社団法人京都府栄養士会編)
英文科目名:
(担 当)
1 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション(病院の概要)
2.オリエンテーション(NST活動の概要)
3.肥満児クリニックに関する講義と見学
4.調乳・嚥下検査に関する講義と見学
(成績評価の方法・基準)
5.外来患者に対する個別栄養指導に関する講義と見
学
出席およびレポート
6.外来患者に対する集団栄養指導に関する講義と見
学
(履修条件・その他)
7.施設見学(病理室、リハビリテーション室、透析
病態栄養学、臨床栄養管理学、臨床栄養療法学、臨床栄養療法学
室)
演習および臨床栄養学実習を履修
8.施設見学(臨床検査室、薬剤室)
(授業概要/テーマ・目標)
9.糖尿病患者に対する栄養指導記録学習
医療現場における栄養療法の実際を臨地実習する。糖尿病、慢 10.腎不全患者に対する栄養指導記録学習
性腎疾患等の外来患者を対象に医師の治療方針に基づく、各種
11.糖尿病患者に対する栄養管理報告書作成
疾患の栄養評価および栄養相談、栄養教育などについて学び、
12.腎不全患者に対する栄養管理報告書作成
栄養管理の技法の実際を習得する。
13.外科入院患者に対するNSTに関する講義と回診見
学
14.内科入院患者に対するNSTに関する講義と回診見
学
15.症例報告会
配布資料
434
(科目名)
英文科目名:
臨床栄養学臨地実習II
(担 当)
桑波田 雅士、和田 小依里、小林 ゆき子
Field Practice in Clinical Nutrition II
(テキスト及び参考書)
1 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション(栄養管理部業務の概要)
2.オリエンテーション(コメディカルの業務概要)
配布資料
3.クリティカルパスに関する講義と腎不全パス入院
見学
(成績評価の方法・基準)
4.経腸および静脈栄養剤に関する講義
5.消化器内科入院患者の回診見学
出席およびレポート
6.糖尿病内科入院患者の回診見学
7.担当入院患者のベッドサイド訪問
(履修条件・その他)
8.担当入院患者に対する身体計測
病態栄養学、臨床栄養管理学、臨床栄養療法学、臨床栄養療法学
9.担当入院患者に対する喫食量調査
演習および臨床栄養学実習を履修
10.担当入院患者に対する栄養アセスメント
(授業概要/テーマ・目標)
11.担当入院患者に対する栄養ケアプランニング
医療チームの一員としての管理栄養士の役割を病院において理 12.担担当入院患者に対する栄養指導媒体の作成
解し、修得する。入院患者への具体的な栄養状態の評価に基づ
13.担当入院患者に対する献立の作成
く、栄養療法方針の作成、実施、治療効果の評価などを実際に
14.担当入院患者に対する栄養管理報告書の作成
体験して傷病者への栄養管理能力を修得する。
15.担当入院患者に関する症例検討の報告
(科目名)
英文科目名:
給食の運営
(担 当)
松井 元子、冨田 圭子
Field Practice in Food Service Management
(テキスト及び参考書)
「管理栄養士・栄養士養成課程における臨地・校外実習要録」
(社団法人 京都府栄養士会)
(成績評価の方法・基準)
出席およびレポート
(履修条件・その他)
栄養士免許取得対象者
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:病院給食の実践の場での実体験により給食の運営に
関する専
門的知識および技術の統合を図る。
目標:「給食の運営」においては、給食業務を行うために必要
な、食事計画や調理を含めた食事サービス提供に関する技術を
習得する。
1 単位
(授業計画)
1.栄養部門業務の概要
2.栄養部門の給食運営の概要
3.食事管理のシステムと栄養管理の体制
4.食事オーダー管理(食数管理)
5.献立作成
6.献立管理
7.食品の発注・検収
8.大量調理施設衛生管理マニュアルによる衛生管理
9.危機管理
10.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理
(下処理)
11.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理
(調理)
12.大量調理施設衛生管理マニュアルによる作業管理
(配膳)
13.機器・備品管理、適時・適温配膳、温度管理
14.帳票管理
15.報告書作成
435
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
地域保健臨地実習
東 あかね、橋本 香織
Field Practice in Community Health
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.オリエンテーション(行政における栄養改善活動
の概要)
2.国の健康・栄養関連施策と府、市町村の役割
3.地域の保健医療及び住民の健康状態
4.地域住民の栄養・食生活の現状把握方法(栄養調
査等)(1)
5.地域住民の栄養・食生活の現状把握方法(栄養調
査等)(2)
6.地域の栄養活動の計画、実施、評価の状況把握
7.保健所の食品衛生業務
8.特定給食施設、医療機関、福祉施設、学校と保健
行政との連携
9.保健所内の見学と保健所事業への参加
10.市長村保健センターの見学とセンター事業への参
加
11.特定給食施設の見学
12.住民健診における栄養指導(1)母子健診
13.住民健診における栄養指導(2)成人健診
14.保育園、幼稚園における食育
15.実習報告会
「臨地校外実習要録」(社団法人京都府栄養士会編)
(成績評価の方法・基準)
出席およびレポート
(履修条件・その他)
公衆栄養学、栄養調査および栄養情報管理実習を履修
(授業概要/テーマ・目標)
保健所または市町村が実施する、健康相談、健康診査、また
は健康教育に行政栄養士や保健師とともに参加し、住民や食生
活に関するボランティアなどに接して地域の栄養課題を把握す
るとともに、地域保健における栄養活動を評価する能力を養
う。
(科目名)
英文科目名:
1 単位
(担 当)
保育学
落合 利佳・東 あかね
Introduction to Child Care
(テキスト及び参考書)
参考書:食物アレルギー 海老澤元宏編 診断と治療社
看護観察のキーポイントシリーズ 小児I 桑野タイ子
編 中央法規
最新小児保健 澤田淳編 日本小児医事出版
生き方の道標 エリクンとの散歩道 佐々木正美著 子
育て協会
(成績評価の方法・基準)
レポート 20%
授業中の発表 10%
出席 10%
試験 60%
(履修条件・その他)
その他:母子手帳・小・中・高校の成長の記録を基にレポート課題を出
しますので、手元に準備しておいてください。(尚、紛失の場合は、こ
ちらで資料を用意します。)
(授業概要/テーマ・目標)
概要:正常の小児の成長・発達・栄養・保育について概説
し、それを基本とした小児期に特有の疾患とその看護について
述べる。
特に感染症疾患では母子保健や学校保健との関わりについて
も言及する。また、小児の事故と安全対策についても施設見学
や実習を行って実践的に学ぶ。
目標:正常小児の成長・発達と小児期に発生しやすい病気・
事故などを理解する。保育に必要な栄養・望ましい生活習慣・
家庭看護・救急蘇生術を身に付ける。
テーマ:小児の保育および家庭看護法
2 単位
(授業計画)
1.小児の保育と親の役割
2.小児の発育と発達(1):乳児期・幼児期
3.小児の発育と発達(2):学童期・思春期
4.小児の栄養(1):乳児期
5.小児の栄養(2):幼児期・学童期・思春期
6.小児期の主要疾患(1):感染症1
7.小児期の主要疾患(2):感染症2
8.小児期の主要疾患(3):染色体異常と先天奇形
9.小児期の主要疾患(4):内分泌・代謝異常
10.小児期の主要疾患(5):アレルギー疾患
11.小児の救急と応急処置
12.小児の事故とその対策
13.救急法・心肺蘇生法実習
14.子育て支援施設等の見学
15.まとめ、これまでの総復習
436
(科目名)
英文科目名:
アパレル概論
(担 当)
森 理恵
Outline of Apparel Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.衣生活の変遷と役割 1:アパレルの歴史
2.衣生活の変遷と役割 2:アパレルの目的と機能
テキスト 松生勝編著『アパレル科学概論』朝倉書店(2002)
3.アパレル材料 1:繊維と糸
4.アパレル材料 2:布の性質と性能
(成績評価の方法・基準)
5.アパレルデザイン 1:アパレルデザインとは
平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価す 6.アパレルデザイン 2:アパレルデザインの特性
と基本条件
る。
7.アパレル設計 1:人体計測
(履修条件・その他)
8.アパレル設計 2:体系分類とサイズシステム
9.アパレルと生理・衛生 1:アパレルと生理
10.アパレルと生理・衛生 2:アパレルと衛生
(授業概要/テーマ・目標)
11.アパレル管理 1:アパレルの整理
人間が一生涯身につけ、自分を社会に表示しながら生きていく 12.アパレル管理 2:アパレルの保管・処分
ものとしての「アパレル」について、各人が考え、理解を深め
13.現代の衣生活 1:衣生活の変化
ることを目指す。衣服の機能や意味について学んだうえで、人
14.現代の衣生活 2:衣生活の国際化
々の衣服美・デザインについての考え方や、衣服観・着装観な
ど、主に、人間文化との関わりにおいて、時代や地域を包含す 15.まとめ
る「衣服の変遷」をたどっていく。また、現代の衣生活におけ
る様々な問題を多角的に取り上げ、「アパレル設計・製作・管
理」の方法についても概観する。
(科目名)
英文科目名:
アパレル設計及び製作実習
(担 当)
吉野 鈴子 Apparel Design and Dressmaking
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス(授業の内容、実習室の使用方法、成
績評価の説明、準備するものなど)と縫製用具の使い
方
2.ミシン縫製の基礎技術(直線本縫いミシンの基本
操作と縫い方、ミシンによる布端の始末の仕方)と手
(成績評価の方法・基準)
縫いの基本技術(手縫いの手順と種類、糸の通し方、
出席すべき日数の4/5以上出席したものに対して、課題作品
ぐし縫い、置きしつけ、まつり縫い、千鳥縫い等)
(50%)、レポート(30%)および授業態度(20%)を考 3.ボトム(スカート)のパターン設計(採寸とパタ
ーン展開)
慮して総合的に評価する。
4.ボトム(スカート)の準備工程(表地と裏地の裁
(履修条件・その他)
断、印付け)
5.ボトム(スカート)の本縫工程①表地(ダーツ縫
い、脇縫い、ファスナーつけ)
6.ボトム(スカート)の本縫工程②表地(すそ始
(授業概要/テーマ・目標)
末、ベルト作り)
授業概要:
7.ボトム(スカート)の本縫工程③裏地(ダーツ縫
家庭科被服領域における実技実習を指導できる基本的な知識と い、脇縫い、すそ縫い)
技術を習得させる。ボトム製作を通して、個人のために創る個 8.ボトム(スカート)の本縫工程④(表地と裏地の
別製作の知識と技術を、トップ製作を通して、大量生産方式
合体、ベルトつけ)
(既製服)による製作の知識と技術を理解させる。また被服製 9.ボトム(スカート)の本縫工程⑤(鉤ホックつ
け、仕上げ)
作の工程の違いを考察させる。
10.立体物の形状にフィットしたカバーの設計、製作
到達目標:
資料配布
衣生活における衣服の管理、補修、保存の関わる基本的な知識
と技術を習得する。また被服は服を着装する人、目的や用途に
応じてデザインされ、製作される造形物である。そのため被服
は他の生活造形物と異なり、人間のフォルムを包み込むという
制約があり、人間にとって着心地のよい被服とは何かを考え
る。さらに家庭科被服分野の指導ができるように、被服製作の
基本的な知識と技術を習得する。
11.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様①(裁断、
芯地張り、ポケット作り)
12.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様②(ポケッ
トつけ、ヨークつけ)
13.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様③(衿作
り、えりつけ)
14.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様④(袖つ
け、袖下∼見頃脇縫い、すそ始末、袖口始末)
15.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様⑤(ボタン
ホール、ボタン付け)
437
(科目名)
英文科目名:
住生活学
(担 当)
檜谷 美恵子
Theory of Modern Living
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
参考書:『住環境の計画1 住まいを考える』(住環境の計画編 1.人間生活と住まい,住まいの役割
集委員会編・扇田信他著,彰国社),『私たちの住居学』(中根 2.バナキュラーな住まいと住生活
芳一編著,理工学社)
3.近代家族の誕生と住まいの近代化
4.日本における住まいの近代化と住生活
(成績評価の方法・基準)
5.住まい方調査と住まいの階層性−西山夘三の住居
論
レポート(30%),期末試験(70%)による総合評価
6.住まい方調査と住居計画−C51型と不特定多数の
ための住まい
(履修条件・その他)
7.住宅の地方性と住生活
8.住意識と住要求
9.ライフサイクルと住まい
(授業概要/テーマ・目標)
10.高齢者と住まい
授業概要:近代住居計画理論は,住居を家族生活の器と捉えて 11.住情報と住まいの選択
きた。本講義では,家族と住居の関係性に着目しながら,それ
12.家計と住居費
ぞれのあり様がどのように変容してきたのかを学ぶ。まず,西
13.ライフスタイルと新しい住まい方
欧におけるモダンリビングの誕生を振り返り,それらが日本に
おいていかに受容されてきたかを振り返る。また,住まい方調 14.住生活の課題
査から得られた知見をもとに,20世紀後半の住居ならびに住生 15.まとめと討議
活の変化を俯瞰する。さらに,家族周期,ライフスタイルによ
って異なる居住ニーズを示し,対応する住まいのあり方を考察
する。具体的には,家族,世帯,住居の概念の変遷,人口・世
帯構造の変化やライフスタイルの多様化等が,住まいや住生活
に及ぼしている影響を提示する。また,家族と住居の相互性を
めぐる問題状況と,そこから導かれる計画課題を講義する。
テーマ・目標:我が国における住生活の変遷と住生活をめぐる
今日的諸課題を理解し,問題解決に向けての道筋や方法を,多
角的,総合的に考えるに必要な基礎的素養を習得する。
(科目名)
英文科目名:
住宅設計学(製図を含む)
(担 当)
河西 立雄
House Planning and Design
(テキスト及び参考書)
テキスト:配布資料
参考書:講義の中で紹介
(成績評価の方法・基準)
出席および期末試験またはレポートによる総合評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
人が住まう空間である住宅は、建築の形式として最も基本的
な内容を含んでいるものと考えられる。また住宅は地域性、時
代性、文化性などの社会的側面を持ち、都市や地域の景観要素
としての意味合いもある。
住宅建築の具体事例をいくつか紹介しながら、人体寸法と単
位空間、機能、動線、採光、通風、設備、構法、法規などの基
礎知識について学び、美しく豊かな住宅の創造を目指して、設
計のデザインプロセスと方法を習得する。住宅のエスキス、模
型制作、見学会など演習的な要素も適宜取り入れ、さらに深い
理解や考察力が得られるようにしたい。
(授業計画)
1.はじめに
2.住宅設計の基礎A
3.住宅設計の基礎B
4.海外の住宅A
5.海外の住宅B
6.海外の住宅C
7.海外の住宅D
8.海外の住宅E
9.日本の住宅A
10.日本の住宅B
11.日本の住宅C
12.日本の住宅D
13.住宅設計小課題または見学会
14.集合住宅A
15.集合住宅B
438
2 単位
(科目名)
英文科目名:
生活経営学概論
黒光 貴峰
Outline of Family Resource Management
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポートおよびテストで総合的に評価を行う
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
充実した生活や満足できる人生を送るためには、生活という
ものを客観的で科学的に分析し、総合的に追及することが必要
である。本講義では、より良い生活を構築していくための生活
経営とはどのようなものか、今日の生活問題の実態および問題
解決の方向性について講義を行う。
講義のねらいは、生活を総体的に把握し、健全な人間生活を
営むための考え方を身に付けるところにある。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
なし(授業時に資料を配布する)
英文科目名:
(担 当)
生活機器学
1.生活経営とは
2.生活の歴史的概観(衣生活)
3.生活の歴史的概観(食生活)
4.生活の歴史的概観(住生活)
5.生活構造
6.家庭経済
7.消費者問題
8.高齢化と生活経営
9.共働き家庭の生活経営
10.家事労働問題
11.学校教育における生活経営教育(小学校)
12.学校教育における生活経営教育(小学校)
13.学校教育における生活経営教育(中・高等学校)
14.生活経営領域と職業
15.まとめ
(担 当)
澤島 智明
Livelihood Instrument
(テキスト及び参考書)
テキストは使用せず、プリントを配布する。
(参考書)松山正彦 『21世紀の生活環境をつくる家庭電気・情
報・機械』医歯薬出版(2006)
(成績評価の方法・基準)
平常点 50% 出席を確認し,授業に対する感想や意見を求め
る。
レポート試験 50% 授業内で提示した課題についてレポートす
ること。内容の充実度を評価する。
(履修条件・その他)
高等学校教諭一種免許状(家庭)取得のための必修科目
(授業概要/テーマ・目標)
授業の概要:
本講義は生活機器に関する基礎的な知識を習得させるため
に、キッチン、バス、トイレなどの住宅設備機器および家事関
連機器、調理機器、映像・音響機器などの家庭電気製品につい
て、その仕組みや動作原理、仕様・性能、技術・市場動向など
について解説する。さらに、それら生活機器の果たす役割、生
活における生活機器の意義、生活のエネルギーに関する問題等
についても考察する。
テーマ:身の回りの機器に関する基礎知識を習得する
到達目標:
我々は日常生活において様々な機器を使用することにより、
より快適で便利な家庭生活を送ることを可能としている。本講
義はそれら機器に関する基礎的な知識を習得することにより、
日常生活において機器を適切に選択・使用することができる能
力を身に付けることを目標とする。
2 単位
(授業計画)
1.住宅設備機器について① 台所まわりの設備1
2.住宅設備機器について② 台所まわりの設備2
3.住宅設備機器について③ 浴室・トイレまわりの
設備
4.住宅設備機器について④ 給排水・給湯設備
5.住宅設備機器について⑤ 照明・暖冷房設備
6.住宅設備機器ショウルーム見学① LDK空間
7.住宅設備機器ショウルーム見学② 台所まわりの
設備
8.住宅設備機器ショウルーム見学③ 浴室・トイレ
まわりの設備
9.家庭電化製品ショウルーム見学① 家事・調理機
器
10.家庭電化製品ショウルーム見学② 映像・音響機
器
11.家庭電気製品について① 家事関連機器1
12.家庭電気製品について② 家事関連機器2
13.家庭電気製品について③ 調理機器
14.家庭電気製品について④ 映像・音響機器
15.家庭電気製品について⑤ その他の家庭電気製品
439
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境・情報科学概論
椎名 隆,永田 実,春山 洋一,岩崎 雅史,吉冨 康成
Outline of Informatics and Environmental Science
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.学科紹介
2.学習の心得等
3.図書資料検索法
4.研究室ツアー
5.材料設計学1
6.材料設計学2
7.環境計測学1
8.環境計測学2
9.応用生物学1
10.応用生物学2
11.情報環境学1
12.情報環境学2
13.応用数学1
14.応用数学2
15.まとめ
参考書:適宜プリント配布
(成績評価の方法・基準)
出席,レポートなどを基に評価する
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
環境・情報科学科の教育は5つの主コースとその主コース毎に
対応する副コースで行われる.その各主コースを担う教員組織
は,環境計測学,材料設計学,応用生物学,に責任をもつ環境
理学分野と,情報環境学,応用数学に責任をもつ数理情報環境
学分野からなる.この講義ではそれぞれのコースについての大
まかな指針を与えることをその狙いとしている.
全体の時間を学科の全体のガイダンスと5つの主コースに均
等に分けて講義する.その主コースにとって代表的なトピック
ス,研究内容,その主コースを学ぶ上で必要となる予備的な知
識等について講義する.
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
ビジネス英語
藤田 糸子
Business English
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.初めに、Mini TOEIC (1)
2.発音の復習
3.来客応対
4.電話応対
(成績評価の方法・基準)
5.Reading (1)
出席、授業への参加、予習、課題、まとめのクイズ等を総合して 6.ビジネス文書の基礎 (1)
7.ビジネス文書の基礎 (2)
評価する。
8.Mini TOEIC (2)
(履修条件・その他)
9.Reading (2)
10.社交関係の英語
特になし。
11.Reading (3)
(授業概要/テーマ・目標)
12.履歴書
皆さんが将来どのような職業に就くにせよ、国際社会と何らか 13.社内の英語
の形で関わって行かなければならない。その際、基本的なビジ
14.Reading (4)
ネス英語の知識があれば、余裕をもって仕事に臨むことができ
15.まとめのクイズ、Mini TOEIC (3)
るだろう。この授業ではそうした知識を習得すると同時に、英
テキスト(予定)「Essentials of Global Business English」
(豊田暁著・南雲堂)
語によるコミュニケーション力の向上を目指す。また、TOEICの
練習も取り入れるのでぜひチャレンジして欲しい。
440
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎数学I
(担 当)
岩崎 雅史
Fundamental Mathematics I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ベクトルの基本性質
【テキスト】なし
【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Cours 2.ベクトルの加算、減算
e, with Applications to Differential Equations - など
3.ベクトルの内積、ノルム
4.ベクトルの線形独立性
(成績評価の方法・基準)
5.線形空間の基本性質
6.部分空間
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.線形空間の基底
8.直交化定理
(履修条件・その他)
9.線形写像の基本性質
10.零空間、ランク
なし
11.逆変換、1対1変換
(授業概要/テーマ・目標)
12.基底の線形写像
理工系の数学において重要となる「線形代数学」の基礎につい 13.線形写像と行列表現、行列積
て講義する。本講義を通じて、ベクトル、線形空間、線形写
14.ガウス・ジョルダン法による連立1次方程式の解
像、ガウスジョルダン法などの基本事項について習得して頂
法
く。
高校までの数学とは異なり、具体例の少ない抽象的な概念が講 15.ガウス・ジョルダン法による逆行列計算
義の中心となる。大学の数学に慣れるまで少し苦労するかもし
れないが、毎回の演習(講義終了数日後までに提出する形式)
に真剣に取り組めば、十分理解できる内容である。さらに、定
期試験前のレポートを通じて、高いレベルの内容まで学ぶこと
ができる。
なお、科目名にある「基礎」とは「土台」という意味である。
「簡単」という意味ではないことに注意して頂きたい。
(科目名)
英文科目名:
基礎数学II
(担 当)
岩崎 雅史
Fundamental Mathematics II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ベクトルの外積
2.ベクトルの線形独立性
3.行列式の基本性質(行列式の積・行列の正則性)
4.ブロック行列、上3角行列、対角行列の行列式
(成績評価の方法・基準)
5.余因子展開
6.クラメールの解法
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.線形写像の固有値・固有ベクトル
8.行列の固有値と特性多項式
(履修条件・その他)
9.行列の固有ベクトルと固有空間
10.相似変形と行列の対角化
基礎数学Iを履修済みが望ましい。
11.ケーリー・ハミルトンの定理
(授業概要/テーマ・目標)
12.ジョルダン標準形
基礎数学Iにひきつづき、「線形代数学」について講義する。
13.行列の対角化I(エルミート行列、歪エルミート
線形代数学の基礎知識を増やしながら、行列式の基本演算、連
行列)
立1次方程式の解法、行列の対角化法などを習得して頂くこと
14.行列の対角化II(ユニタリー行列、直交行列)
が本講義のねらいである。なお、基礎数学Iの講義内容を理解し
15.2次形式
ているものとして講義を進める。
【テキスト】なし
【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Cours
e, with Applications to Differential Equations - など
理解を深めて頂くために、毎回の演習(講義終了数日後に提
出)と定期試験前にレポートを課す。
441
(科目名)
英文科目名:
基礎解析演習I
今井 誠
Exercise in Fundamental Analysis I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
毎回のレポート課題(50%),期末試験(50%)
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
物理学や化学、生命科学、情報科学を学ぶ上で必要となる解析
学の基本概念や技法を確実に理解・習得することを目的とし
て、微分法、積分法に関する講義と演習を行う。
「基礎解析演習Ⅰ」では、高校既出の関数に加えて新たな関数
を学びながら、「基礎解析演習Ⅱ」(隔年開講)で学修する多
変数関数への発展を意識して、一変数関数の微積分を講義す
る。
演習については、基本的な解法解説の後、実際に演習問題を課
す。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
教科書は指定せず、関連テキストを随時配布する。
英文科目名:
(担 当)
基礎物理学I
1.関数とその性質
2.関数とその性質
3.関数の極限
4.関数の極限
5.一変数関数の微分
6.一変数関数の微分
7.一変数関数の微分
8.一変数関数の微分に関する定理と応用
9.一変数関数の微分に関する定理と応用
10.一変数関数の微分に関する定理と応用
11.一変数関数の定積分,定積分と不定積分の関係
12.一変数関数の定積分,定積分と不定積分の関係
13.一変数関数の定積分,定積分と不定積分の関係
14.広義積分
15.広義積分
(担 当)
春山 洋一
Fundamental Physics Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高校物理の復習1
2.高校物理の復習2
3.物理の数学(ベクトル,微積分)
4.物理の数学(座標系)
(成績評価の方法・基準)
5.運動学(位置,速度,加速度)一次元
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元
7.運動の法則
0%.
8.運動方程式
(履修条件・その他)
9.運動方程式の数値解法
10.簡単な運動
数Ⅲの微積分を理解していること
11.単振動
(授業概要/テーマ・目標)
12.運動量とエネルギー
理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理 13.中心力による運動
ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっ
14.質点系の運動1
ているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現
15.質点系の運動2
象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみ
から始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する.
古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解
しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書き
が出来るようになること,更に,そのようにして表された方程
式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の
運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習す
る.物理に必要な数学は随時補いながら進める.
442
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学II
(担 当)
斉藤 学
Fundamental physics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス −電磁気学とは何か− クーロンの法
「科学者と技術者のための物理学III」
則
(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)
2.電場とは何か
3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か
(成績評価の方法・基準)
4.ガウスの法則
5.ガウスの法則の応用
レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。
6.電位の概念
7.電位の導出 コンデンサーとは何か
(履修条件・その他)
8.中間試験
基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本
9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動
的な理解を前提に講義を行う。
10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則
(授業概要/テーマ・目標)
11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る
現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義 磁場
する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが
12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則
目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁
13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則
場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学ん
でいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及 14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化
マックスウェル方程式
びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。ま
た、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2∼ 15.電磁波とは何か
3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が
数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工
夫されているものである。
(科目名)
英文科目名:
基礎化学I
(担 当)
リントゥルオト 正美
Fundamental Chemistry I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.元素の一般的性質と周期性1
原子の構造と電子配置
2.元素の一般的性質と周期性2
元素の電子配置と周期性
(成績評価の方法・基準)
3.化学結合と分子の構造1
いろいろな化学結合
小テストと期末テスト
4.化学結合と分子の構造2
混成軌道と2重結合、3重結合
(履修条件・その他)
5.化学平衡
6.酸塩基反応
特になし
7.反応速度論1
(授業概要/テーマ・目標)
反応速度式
物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習 8.反応速度論2
得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境
反応機構、遷移状態の理論
科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学
9.反応速度論
の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基
いろいろな反応、触媒反応など
礎を身につけるが、基礎化学Iでは物理化学の基礎を中心に学
10.気体の性質1 気体の状態方程式
ぶ。
元素の一般的性質と周期性から始まり、分子の構造と結合につ 11.気体の性質2 気体の分子運動論
いて分子軌道論から考える。化学平衡と反応速度論や熱力学に 12.熱力学1 熱力学第1法則
ついて学び、溶液の化学として酸・塩基反応について学ぶ。
13.熱力学2 熱化学
14.熱力学3 熱化学
15.熱力学4 熱力学第2法則
適宜プリントを配布
参考書については適宜指示
443
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎化学II
(担 当)
斧田宏明
Fundamental Chemistry Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
平尾一之、田中勝久、中平敦、「無機化学-その現代的アプロー 1.ガイダンス
チ-」、東京化学同人。参考書 桜井弘、「元素111の新知識」、 2.水素と希ガス
講談社。
3.アルカリ金属
4.アルカリ土類金属
(成績評価の方法・基準)
5.ホウ素及び13族元素
6.炭素及び14族元素
出席および期末試験
7.窒素及び15族元素
8.酸素及び16族元素
(履修条件・その他)
9.ハロゲンと12族元素
10.遷移金属1 4,5,6,7族元素
なし
11.遷移金属2 8,9,10,11族元素
(授業概要/テーマ・目標)
12.希土類元素1
物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習 13.希土類元素2、アクチノイド
得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境
14.錯体化合物1
科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学
15.錯体化合物2
の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基
礎を身につけるが、基礎化学IIでは無機化学の基礎を中心に学
ぶ。
典型金属、非金属、遷移金属について、それぞれの元素の性質
と化合物の構造や物性を系統的に学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
基礎生物学I
(担 当)
椎名 隆
Fundamental Biology I
(テキスト及び参考書)
スタートアップ生化学(第2版) 化学同人
(成績評価の方法・基準)
出席と試験による
(履修条件・その他)
特に無し
(授業概要/テーマ・目標)
DNA二重らせんの発見から50年が過ぎ,社会の生
命科学に対する関心が急速に増大している。現代
社会の様々な場面に生命科学技術の成果が利用さ
れるようになったことが,その大きな理由であ
る。生命科学が21世紀の現代社会を支える基盤技
術であることは間違いない。一方,臓器移植など
の先端医療,遺伝子組み換え食品,生命科学技術
の利用の環境への影響などについては,意見の不
一致も存在する。
生命科学は,「分子」,「遺伝子」,「細胞」
の3つのキーワードを基盤とする。本講義では,
これらのキーワードを中心に生命科学の基礎を概
説する。さらに,現代生物科学のトピックスにつ
いても触れる予定である。将来,様々な専門分野
を学ぶ諸君に“役立つ生命科学”を講義する。
(授業計画)
1 人間と生物学
2 生体分子
・生体物質の構造と機能
3 生体分子
・タンパク質と核酸
4 生体分子
・ 酵素
5 遺伝子
・ゲノムと遺伝子
6 遺伝子
・遺伝子発現 転写
7 遺伝子
・ 遺伝子発現 翻訳
8 細胞
・細胞の構造と機能
9 細胞
・細胞膜の機能
10 細胞
・代謝:細胞における物質変換
11 細胞
・ 光合成
12 進化
13 生命科学技術
・遺伝子組み換え技術と食糧
14 生命科学技術
・ゲノムと医療
15 生命科学について考える
444
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎生物学II
(担 当)
佐藤 雅彦
Fundamental Biology II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.地球上での様々な物質の流れ
2.細胞の構造とオルガネラ1
「スタートアップ生化学 第二版」 生化学同人
3.細胞の構造とオルガネラ2
4.細胞の中でタンパク質ができるまで1
(成績評価の方法・基準)
5.細胞の中でタンパク質ができるまで2
欠席が4回以上で、試験受験を認めない。小テスト、レポート、 6.細胞の中でタンパク質ができるまで3
7.体の中でタンパク質がどう働くか1
期末試験等の成績を総合的に判断し、評価する。
8.体の中でタンパク質がどう働くか2
(履修条件・その他)
9.命を支える酵素1
10.命を支える酵素2
基礎生物学Iを履修していることが望ましい。
11.細胞分裂のしくみ1
(授業概要/テーマ・目標)
12.細胞分裂のしくみ2
現在社会において生命化学の知識および技術は、生活に深く浸 13.細胞骨格
透し、現代社会を生きる我々にとって必要不可欠なものとなっ
14.細胞周期
ている。しかしながら、生命科学の基礎やそれらがどのように
15.まとめ
応用されているかについては、一般に十分理解が進んでいると
は言い難い状況である。本講義では、基礎生物学Iで学んだ基
礎的な生物学に関する知識の元にして、更に、深い生命科学の
知識を得ることを目的とした講義を行い、現代の生命科学の深
い理解を目指す。
(科目名)
英文科目名:
化学実験及び同実験法
(担 当)
リントゥルオト 正美、斧田 宏明
Laboratory Work in Chemistry
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.実験についての注意事項、各項目の説明、デ−タ
処理法、レポートの書き方
2.中和滴定
3.キレート滴定を用いた水の硬度測定
4.無機定性分析 既知試薬を用いた分析1
(成績評価の方法・基準)
5.無機定性分析 既知試薬を用いた分析2
6.無機定性分析 未知試薬を用いた分析1
レポート評価、口頭発表の評価を総合、出席点を加味した上で全
7.無機定性分析 未知試薬を用いた分析2
体の評価とする。
8.機器分析実験の注意事項、内容説明
9.機器による実験1(凝固点降下法、電位差滴定
(履修条件・その他)
法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成な
ど)
実験には危険が伴うことを理解した上で必ず予習できること
10.機器による実験2(凝固点降下法、電位差滴定
法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成な
(授業概要/テーマ・目標)
ど)
化学の基礎的な原理を学ぶとともに実験の基本的操作を習得
11.機器による実験3(凝固点降下法、電位差滴定
し、実験結果を判断考察する姿勢を身につける。また、実験結 法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成な
果の処理方法やレポート作成、結果の口頭発表の基本を身につ ど)
ける。
12.機器による実験4(凝固点降下法、電位差滴定
法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成な
ど)
13.機器による実験5(凝固点降下法、電位差滴定
法、光電子分光法、融点測定、ミョウバンの合成な
ど)
14.実験レポートの校正、プレゼンテーションの作成
方法、準備
15.プレゼンテーション 機器による実験について口
頭発表会を行う。
関係資料は随時配布、随時提示する。
445
(科目名)
英文科目名:
生物学実験及び同実験法
佐藤 雅彦・山下 博史
Laboratory Work in Biology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
欠席4回以上で不合格とする。各回毎に実験に関するレポート
を作成し、それらを総合的に判断して成績を評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
生物に対するものの見方、観察力を養い、生命現象に対する考
え方の基本を学ぶために、植物や微生物を材料とした実験を行
い、生物学実験に必要な基礎的な技術や知識を習得する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストは講義の際に配布する。
英文科目名:
(担 当)
情報社会論
1.生物の分類・検索
2.顕微鏡の使い方
3.植物の組織・細胞の観察
4.淡水プランクトンの観察
5.細胞分裂の観察
6.気孔の観察
7.BODの測定(1)
8.BODの測定(2)
9.酵素反応 (1)
10.酵素反応 (2)
11.呼吸の測定
12. DNAの単離
13.PCR法によるDNAの増幅
14.大腸菌の形質転換
15.発表 プレゼンテーション
(担 当)
吉冨 康成
Social Information Systems
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.社会の発展と科学技術、コンピュータの出現
2.2進数の世界(初級・中級編)
3.コンピュータ内部での情報の表し方
4.2進数の世界(上級編)
(成績評価の方法・基準)
5.コンピュータシステム(1)
出席(小テストと期末試験の合計点が60点未満の場合のみ;1回1
点)、小テスト(1問10点満点)、期末試験(100点満点)を総合して1 6.コンピュータシステム(2)
00点満点で評価する(小テストと期末試験の合計点が100点を超え 7.コンピュータの種類・利用形態とライフスタイル
た場合は、100点とする)。
の変化
(履修条件・その他)
8.コンピュータネットワーク(1)
9.コンピュータネットワーク(2)、セキュリティ
なし
10.オペレーティングシステム(1)
(授業概要/テーマ・目標)
11.オペレーティングシステム(2)
1.到達目標:
12.プログラミング言語と言語処理システム(1)
現代の情報社会の基盤となっているコンピュータ関連技術、
13.プログラミング言語と言語処理システム(2)、ア
情報倫理、情報の法律と犯罪、著作権等知的所有権に関する基
プリケーションソフトウェア
礎知識の習得
14.情報の法律と情報倫理、著作権等知的所有権とイ
2.テーマ:情報化社会の仕組みと現状
ンターネット関係の犯罪
3.授業の概要:
現代の情報社会の基盤となっているコンピュータ関連技術に 15.復習、過去問解説
1.テキスト:
吉田敬一,「教養・コンピュータ」(第4版),共立出版,2008.
ついて概説し、その基本的な知識を身につけることを目的とし
ている。急速な進展を遂げている現代のコンピュータ関連技術
を解説し、それらがもたらしている色々な社会変革についても
論じる。特にインターネットの社会における影響を分析すると
ともに、この発展に付随して表面化した社会的課題である情報
倫理の問題なども取り上げる。そして、情報の法律やインター
ネット関係の犯罪、著作権等知的所有権についても言及する。
446
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
プログラミング
田伏 正佳
Programming
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
プリント配布
参考書「新版明解C言語入門編」(柴田望洋、ソフトバンク)
(成績評価の方法・基準)
小テストと期末試験を総合的に評価
(履修条件・その他)
プログラミング演習も同時に履修すること
(授業概要/テーマ・目標)
コンピュータを動かすにはプログラムを作成しなくてはいけな
い。プログラムを作成する能力は各種の情報を取り扱う者にと
って非常に大切な基礎的な素養だけでなく、コンピュータの働
きを理解する上で重要な要素となっている。この講義では現在
最もよく使われているC言語を例にとり、プログラムの設計方法
を習得する。自分でプログラムが作成できるようになるため
に、コンピュータの使う機会を増やし、実際にたくさんのプロ
グラムを作り動かすようにすること。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
プログラミング演習
1.C言語とは
2.変数と演算
3.制御の流れ(1)if文、while文
4.制御の流れ(2)for文、switch文、do-while文
5.数学関数
6.関数
7.配列
8.ポインタ
9.ポインタと配列
10.文字と文字列
11.ファイル入出力
12.構造体
13.再帰的プログラミング
14.整列
15.基本的なデータ構造
(担 当)
田伏 正佳
Exercise in Programming
(テキスト及び参考書)
プリント配布
参考書「新版明解C言語入門」(柴田望洋、ソフトバンク)
(成績評価の方法・基準)
出席状況と課題レポートにより総合的に評価
(履修条件・その他)
プログラミングも同時に履修すること
(授業概要/テーマ・目標)
1年次のプログラミングで学ぶC言語についての演習を行い、
コンピュータの使い方やプログラミングの方法を習得し、自力
で思い通りのプログラムが作成できるようになることを目標と
する。そのために、演習の時間だけでなく日頃よりコンピュー
タの使う機会を増やし、実際にたくさんのプログラムを作り動
かすようにすることが必要である。
2 単位
(授業計画)
1.C言語とは
2.変数と演算
3.制御の流れ(1)if文、while文
4.制御の流れ(2)for文、switch文、do-while文
5.数学関数
6.関数
7.配列
8.ポインタ
9.ポインタと配列
10.文字と文字列
11.ファイル入出力
12.構造体
13.再帰的プログラミング
14.整列
15.基本的なデータ構造
447
(科目名)
英文科目名:
生化学
佐藤健司
Biochemistry
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
定期試験
(履修条件・その他)
食保健学科の学生は履修しないこと
(授業概要/テーマ・目標)
栄養成分の構造と生体での代謝およびその機能について理解を
与えることを第一の目的とする。さらに生体を構成する成分の
生合成・代謝、生体の機能の調節についても言及する。
主に栄養学、食品学等の基礎となる生体成分の動的な変化を中
心に講議する。また生活習慣病との関係で影響の大きい食品成
分についての理解を与えることを目的とする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
参考書 NEXT 生化学
英文科目名:
(担 当)
公衆衛生学
1.糖質の構造 単糖類
2.糖質の構造 オリゴ糖・多糖類 3.糖質の代謝および機能
4.エネルギー獲得とビタミン
5.アミノ酸の構造
6.ペプチド・タンパク質の構造と機能
7.酵素の働き
8.脂質の構造 脂肪酸 中性脂質
9.脂質の構造と消化吸収
10.脂質の代謝・合成
11.脂質・アミノ酸の代謝異常と疾患
12.血圧と食事
13.高脂血と食事
14.血糖と食事
15.アレルギーと食事
(担 当)
南山 幸子、川添 禎浩
Public Health
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:「シンプル衛生公衆衛生学2010」(鈴木庄亮、久道
茂 監修、小山 洋、辻 一郎 編集、南江堂、2010年)
参考書:「国民衛生の動向2010年」(編集・発行:厚生統計協
会、2010年)
1.公衆衛生学とは何か
2.公衆衛生の歴史(1)世界
3.公衆衛生の歴史(2)日本
4.公衆衛生行政(1)世界
(成績評価の方法・基準)
5.公衆衛生行政(2)日本
6.健康の概念
出席状況、レポートおよび試験により評価する。
7.健康の指標と現状(1)個人
8.健康の指標と現状(2)集団
(履修条件・その他)
9.疫学(1)概念と歴史
10.疫学(2)方法
11.疫学(3)疫学の実際
(授業概要/テーマ・目標)
12.母子保健
授業概要:現在の日本人の健康水準は、死ににくい(死亡率が 13.学校保健
低い、平均寿命が長い)という点では世界のトップ水準にある
14.老人保健
が、逆に、病気を持つ人の割合は年々増加する傾向にある。健
15.産業保健
康権は人間の基本的人権の一つであるという世界保健機関(WHO)
憲章前文をふまえつつ、本講義では、公衆衛生学の基本的な内
容について重点的に解説する。
目標:公衆衛生学に関する知識および考え方を習得する。
448
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
計算機通論
田伏 正佳
Outline of Computer Architecture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.コンピュータの構成と技術革新(1)コンピュー
参考書「コンピュータの構成と設計」(パターソン、ヘネシー、
タの構成
日経BP社)
2.コンピュータの構成と技術革新(2)技術革新
3.コンピュータの性能(1)性能とは
(成績評価の方法・基準)
4.コンピュータの性能(2)性能の改善
5.コンピュータの性能(3)ベンチマーク
演習課題と期末試験を総合的に評価
6.命令(1)MIPSアセンブラ
7.命令(2)機械語
(履修条件・その他)
8.命令(3)手続き
9.算術論理演算(1)数値の表現
なし
10.算術論理演算(2)算術演算、論理演算
(授業概要/テーマ・目標)
11.算術論理演算(3)組み合わせ回路
この講義では、コンピュータの構成とその設計について学ぶ。 12.算術論理演算(3)順序回路
コンピュータの構成と原理的な動作の概略は「情報処理概論」
13.算術論理演算(4)算術論理演算ユニットの設計
で学んだが、この講義ではCPUやメモリなどの構成や動作原理を
より深く理解することを目的とする。まず、コンピュータの構
成を概観したのち、基本的なデジタル演算回路の設計法につい
て学ぶ。さらに、MIPSのCPUアーキテクチャを例にとり、コンピ
ュータの命令セットがどのようなものであるのかなどについて
学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
データ構造とアルゴリズム
14.プロセッサ(1)データパスの構築
15.プロセッサ(2)ALU制御ユニット
(担 当)
宇野 裕之
Fundamentals of Computer Algorithms
(テキスト及び参考書)
テキストは指定しない.
参考書としては,茨木俊秀「Cによるアルゴリズムとデータ構
造」昭晃堂,1999.
(成績評価の方法・基準)
レポートと出席点で評価する.
(履修条件・その他)
とくになし.
(授業概要/テーマ・目標)
コンピュータのプログラムは,バグなく正しく動作しなけれ
ばならないが,同じ正しい動作をするプログラムにも良し悪し
がある.本講義では,良いプログラムを設計するための必須事
項である「データ構造とアルゴリズム」について説明する.
はじめに本講義のキーワードである,問題,アルゴリズム,
データ構造,計算量について説明する.その後,これまでに発
明されたさまざまな有益なデータ構造を紹介する.講義の後半
では,適切なデータ構造を用いることによって,効率的なアル
ゴリズムが実現できることを理解する.実際にそうような実現
例として,整列アルゴリズム,グラフ・ネットワーク等の最適
化問題など実用上重要な例をとりあげる予定である.
テーマ:データ構造とアルゴリズムの理解
到達目標:コンピュータで処理すべきデータは,アルゴリズム
で必要となる操作が効率的になるように組織的に格納しなけれ
ばならない.そのためのさまざまなデータ構造を習得し,それ
らを用いることで効率的なアルゴリズムの設計が可能となるこ
とを学ぶ.
2 単位
(授業計画)
1.イントロダクション(本講義の目標,意義)
2.問題,アルゴリズム
3.データ構造,計算量
4.基本データ構造(1) (配列,連結リスト)
5.基本データ構造(2) (リスト,スタック,キュ
ー)
6.基本データ構造(3) (グラフ,木,2分木)
7.応用的なデータ構造(1) (辞書とハッシュ,優先
度つき待ち行列とヒープ)
8.応用的なデータ構造(2) (探索木,2分探索木,
平衡探索木)
9.アルゴリズムの具体例(整列アルゴリズム)(1)
10.アルゴリズムの具体例(整列アルゴリズム)(2)
11.アルゴリズムの設計技法(1) (動的計画法)
12.アルゴリズムの設計技法(2) (分割統治法)
13.アルゴリズムの実現(1) (最適化問題)
14.アルゴリズムの実現(2) (グラフ・ネットワーク
問題)
15.全体の復習など
449
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
情報実験
吉冨 康成、田伏 正佳
Laboratory Work in Computer Hardware and Software
(テキスト及び参考書)
1.テキスト:
(1)内田智史,アセンブラ入門CASLⅡ,電子開発学園出版局,2003.
(2)小川晃,FIRST PICk V3,マイクロアプリケーションラボラトリー,
2003.
2.参考書:
結城浩,改訂第2版 Java言語プログラミングレッスン(上),ソフトバ
ンクパブリッシング,2005.
2 単位
(授業計画)
1.アセンブラ言語(1)(COMETⅡ、CASLⅡの概要、基
本プログラミング)
2.アセンブラ言語(2)(直線型のプログラミング)
3.アセンブラ言語(3)(条件判断)
(成績評価の方法・基準)
4.アセンブラ言語(4)(繰り返し型のプログラミン
グ)
平常点40点、レポート60点により評価する。
5.マイコン実験(1)(PIC概要、PICを動かすための
基礎知識、LED、Wレジスタ、ループ処理とワークメモ
(履修条件・その他)
リを用いたた実験)
6.マイコン実験(2)(サブルーチン、ブザー、条件
なし
判断、スイッチ)
(授業概要/テーマ・目標)
7.マイコン実験(3)(データのカウントアップ、カ
1.到達目標:
ウントダウン、論理演算、加算、減算)
アセンブラ言語およびマイクロコンピュータを使った実験を
8.マイコン実験(4)(大小判別と条件分岐、タイマ
行い、コンピュータの構成、動作原理について理解を深める。J
0、割込機能、テーブル参照)
avaによるプログラミングを行い、プログラミングに関する技術
9.マイコン実験(5)(ポインタ、スリープ、スイッ
を身につける。
チにうおけるチャタリング対策)
2.テーマ:
コンピュータのハードウェアとソフトウェアに関する実験
10.マイコン実験(6)(課題プログラム報告)
3.授業概要:
11.Java(1)(Java言語とは)
コンピュータのハードウェアとソフトウェアに関する実験を 12.Java(2)(条件判断、繰り返し、配列)
行う。コンピュータの構成,制御と演算装置などにおける動作
13.Java(3)(クラスとインスタンス、クラスライブ
原理についての理解を深めるため、アセンブラ言語およびマイ
クロコンピュータを使った実験を行う。アセンブラ言語として ラリ、例外と入出力処理)
は,基本情報処理技術者試験にも採用されているCASLⅡ、およ 14.Java(4)(スーパークラスとサブクラス、抽象ク
びFIRST-PICKのプログラミング言語を用いる。ソフトウェアに ラスとインスタンス)
ついては、現在よく使われているJavaによるプログラミングを 15.Java(5)(スレッド、アプレット)
行い、プログラム開発の技術を身につけることを目的とする。
(科目名)
英文科目名:
応用数学I
(担 当)
岩崎 雅史
Applied Mathematics I
(テキスト及び参考書)
【テキスト】なし
【参考書】和達三樹「微分積分」など
(成績評価の方法・基準)
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
(履修条件・その他)
高校で数学IIIを履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
線形代数学とならんで、多くの理工学系分野において重要とさ
れる初等的な解析学「微分積分学」について講義する。本講義
のねらいは、微分積分学の基本的な概念を習得して頂くととも
に、解析学で大いなる発展をみせる微分方程式論(応用数学II
の講義内容)が理解できるような基礎力を養って頂くことにあ
る。
理解を深めて頂くために、講義終了後に数回の演習と定期試験
前に1回のレポートを課す。
2 単位
(授業計画)
1.数列・級数の極限
2.関数の極限・逆関数
3.関数の連続性・中間値の定理
4.微分係数と導関数・連続性と微分可能性
5.高階導関数・関数の極値
6.ロールの定理・平均値の定理・コーシーの定理・
テイラーの定理
7.テイラー展開・マクローリン展開・微分による近
似評価
8.偏導関数・極限と連続性・全微分
9.テイラーの定理・陰関数の微分
10.不定積分(原始関数・置換積分・部分積分)
11.定積分
12.広義積分
13.重積分(累次積分)
14.重積分(座標変換)
15.線積分
450
(科目名)
英文科目名:
応用数学II
(担 当)
岩崎 雅史
Applied Mathematics II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.常微分方程式とは?(基本事項、数理モデル)
【テキスト】なし
【参考書】佐野理「微分方程式」、河村哲也「偏微分方程式」な 2.求積法(変数分離型・同次型・リッカチ型)
ど
3.線形常微分方程式I(解空間)
4.線形常微分方程式II(基本解)
(成績評価の方法・基準)
5.線形常微分方程式III(定数変化法)
6.連立微分方程式
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.級数解法(べき級数解、正則点、確定特異点)
8.偏微分方程式とは?(基本事項)
(履修条件・その他)
9.1階線形偏微分方程式(ラグランジュ型)
基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iを履修済みが望まし
10.全微分方程式
い。
11.シャルピーの方法
(授業概要/テーマ・目標)
12.2階線形偏微分方程式(双曲型・放物型・楕円
微分項を含む方程式「微分方程式」に関する基礎理論のうち、 型)
代表的なものについて講義する。
13.変数分離法
まず、微分方程式は物理現象や社会現象を記述する有効な手段
14.フーリエ変換I
であることを理解して頂き、次に、典型的な微分方程式の解法
15.フーリエ変換II
を習得して頂くことが本講義のねらいである。
線形代数学・微分積分学の知識だけで理解できる常微分方程式
の解法から、新たに導入するフーリエ変換の概念を利用した偏
微分方程式の解法まで幅広く説明する。
なお、基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iの講義内容
を理解しているものとして講義を進める。
理解を深めて頂くために、講義終了後に演習、定期試験前に1
回のレポートを課す。
(科目名)
英文科目名:
物理学実験及び同実験法
(担 当)
春山 洋一、斉藤 学、清水 森人
Laboratory Work in Physics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.諸注意と基本装置の使い方およびデータ処理の
方法
2.ケータの振り子による重力加速度の測定
3.ユーイングの装置によるヤング率の測定
(成績評価の方法・基準)
4.針金のヤング率および剛性率の測定
5.水の粘性率の測定
出席して実験をすること、およびレポートを提出することが必
6.固体の比熱の測定
要。
7.モノコードおよび気柱による音速の測定
(履修条件・その他)
8.ニュートンリングによるレンズの曲率半径の測定
9.ローラントの検糖計を用いた蔗糖水溶液の濃度の
基礎物理学Ⅰ、基礎物理学Ⅱを受講していることが望ましい。
測定
(授業概要/テーマ・目標)
10.金属箔上の等電位線
基礎的な測定装置を用いて様々な物理量の測定原理を学ぶとと 11.ホイートストーン橋による抵抗値の測定
もに測定方法を習得する。
12.熱電対の熱電図
実験データをもとにその処理方法を学ぶ。レポート作成や研究
13.プリズム分光器による光の波長の測定
内容発表の基本を身につける。
14.電子の比電荷e/mの測定
初回に、基本装置の使い方およびデータ処理の方法を講義す
る。2回目以降、授業計画に書かれた実験を2人1組でおこなう。 15.天秤による質量の測定
「物理学実験テキスト環境計測学研究室編」
(実験開始時に配布方法を紹介する)
最終回の授業で実験内容の発
表会をおこなう。
451
(科目名)
英文科目名:
栄養病理学
(担 当)
和田 小依里
Nutritional Pathology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.病理学とは・病因
2.退行性病変
栄養科学シリーズNEXT病理学(講談社サイエンティフィック)
3.進行性病変と代謝疾患
4.循環障害
(成績評価の方法・基準)
5.炎症・感染症
6.免疫と生体防御
出席状況・ミニテストと試験により評価する
7.腫瘍
8.循環器疾患
(履修条件・その他)
9.呼吸器疾患
10.消化器疾患
なし
11.内分泌疾患
(授業概要/テーマ・目標)
12.造血器疾患
病理学とは、病気が何かを研究する学問である。2008年4月よ 13.神経・精神疾患
り特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康審査)が
14.泌尿器疾患
施行され、メタボリックシンドローム該当者・予備軍には特定
15.生殖器疾患
保健指導を行うことが義務づけられた。
管理栄養士の診療への参加は不可欠で、主要疾患の成因・症
状・診断・治療について基本的な知識を持ち、適切な栄養指導
が行えることが求められている。
本講義では、病気の発症機序・病態を中心に様々な疾患への
理解を深めることを目的とする。
(科目名)
英文科目名:
食品衛生学
(担 当)
南山 幸子
Food Hygiene
(テキスト及び参考書)
テキスト:「イラスト 食品の安全性」(小塚 諭 編、東京教
学社、2009年)
参考書:「三訂版食品衛生学」(水谷民雄、培風館、1998年)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポートおよび試験により評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:食品衛生学は、食物の摂取を通してもたらされる健
康障害を予防するための知識と技術の体系である。近年、食料
の生産や供給に大きな変化が起きたことから、さまざまな健康
障害の可能性が生まれている。「食品衛生学」の講義は、食品
衛生学の最近のようすを広い視野にたって理解することをめざ
し、食品衛生学分野の前半部分を扱う。
目標:食品衛生学に関する知識および考え方を習得する。
2 単位
(授業計画)
1.食品衛生学の概念と新しい展開
2.食品と微生物
3.食中毒(1)概念、分類、統計
4.食中毒(2)毒素型食中毒
5.食中毒(3)感染侵入型食中毒
6.食中毒(4)感染毒素型食中毒
7.食中毒(5)ウイルス性食中毒
8.経口感染症、人畜共通感染症、寄生虫症
9.植物性自然毒(1)キノコ毒
10.植物性自然毒(2)青酸配糖体
11.植物性自然毒(3)発がん成分
12.動物性自然毒(1)フグ毒
13.動物性自然毒(2)貝毒
14.海綿状脳症
15.遺伝子組み換え食品
452
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
住生活学
檜谷 美恵子
Theory of Modern Living
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
参考書:『住環境の計画1 住まいを考える』(住環境の計画編 1.人間生活と住まい,住まいの役割
集委員会編・扇田信他著,彰国社),『私たちの住居学』(中根 2.バナキュラーな住まいと住生活
芳一編著,理工学社)
3.近代家族の誕生と住まいの近代化
4.日本における住まいの近代化と住生活
(成績評価の方法・基準)
5.住まい方調査と住まいの階層性−西山夘三の住居
論
レポート(30%),期末試験(70%)による総合評価
6.住まい方調査と住居計画−C51型と不特定多数の
ための住まい
(履修条件・その他)
7.住宅の地方性と住生活
8.住意識と住要求
9.ライフサイクルと住まい
(授業概要/テーマ・目標)
10.高齢者と住まい
授業概要:近代住居計画理論は,住居を家族生活の器と捉えて 11.住情報と住まいの選択
きた。本講義では,家族と住居の関係性に着目しながら,それ
12.家計と住居費
ぞれのあり様がどのように変容してきたのかを学ぶ。まず,西
13.ライフスタイルと新しい住まい方
欧におけるモダンリビングの誕生を振り返り,それらが日本に
おいていかに受容されてきたかを振り返る。また,住まい方調 14.住生活の課題
査から得られた知見をもとに,20世紀後半の住居ならびに住生 15.まとめと討議
活の変化を俯瞰する。さらに,家族周期,ライフスタイルによ
って異なる居住ニーズを示し,対応する住まいのあり方を考察
する。具体的には,家族,世帯,住居の概念の変遷,人口・世
帯構造の変化やライフスタイルの多様化等が,住まいや住生活
に及ぼしている影響を提示する。また,家族と住居の相互性を
めぐる問題状況と,そこから導かれる計画課題を講義する。
テーマ・目標:我が国における住生活の変遷と住生活をめぐる
今日的諸課題を理解し,問題解決に向けての道筋や方法を,多
角的,総合的に考えるに必要な基礎的素養を習得する。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境有機化学I
永田 実
Environmental Organic Chemistry I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:M.H.O'leary著,中島利誠 訳「有機化学」(東京化
学同人)
参考書 :H.Hart著、秋葉欣也、奥 彬 共訳「基礎有機化学」
(培風館)
1.有機化学とは
2.炭化水素の命名法、アルカンとシクロアルカンの
構造
3.アルケンとアルキンの構造と反応性
(成績評価の方法・基準)
4.立体異性と光学異性
出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験 5.有機ハロゲン化合物の構造と反応性
6.アルコ−ルとエ−テル (1) 構造と性質、酸、
等により総合的に評価する。
塩基の定義
(履修条件・その他)
7.アルコ−ルとエ−テル (2) 反応性
8.アミンの構造と反応性
なし
9.アルデヒドとケトン(1) カルボニル基の構造、
(授業概要/テーマ・目標)
共鳴、種々の求核試薬との反応
まずはじめに、有機化学を学ぶ意義を説明する。次に、有機化 10.アルデヒドとケトン(2) 種々の求核試薬との反
学の基礎として,有機化合物の構造,性質,反応ならびにそれ
応
らの相互関係を系統的に理解できるように基本的な原理や概念
11.カルボン酸の構造、カルボン酸の酸性、性質、反
および反応の機構を学ぶ。そのなかで、とくに有機合成の意
義、重要性について認識を深めさせる。さらに、人間生活に関 応
連した有機化合物を取り上げ、その合成や性質を解説するとと 12.カルボン酸誘導体 (1) エステル、酸無水物、
もに有機化学製品がわれわれの生活にいかに役だっているかを 酸塩化物、ニトリル
具体的に述べる。また、有機化学を勉強する成功の鍵は演習問 13.カルボン酸誘導体 (2) 種々の求核試薬との反
題を解くことにある。このため、適宜問題を課して演習を行
応
う。
14. 問題演習
15.まとめ
453
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境有機化学II
永田 実
Environmental Organic Chemistry II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:M.H.O'leary著,中島利誠 訳「有機化学」(東京化
学同人)
参考書 :H.Hart著、秋葉欣也、奥 彬 共訳「基礎有機化学」
(培風館)
1.芳香族化合物 (1) ベンゼンの構造と共鳴エネル
ギ−、ベンゼン置換体の命名法
2.芳香族化合物 (2) 芳香族化合物の求電子置換反
応
(成績評価の方法・基準)
3.芳香族化合物 (3) 芳香族化合物の求電子置換反
出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験 応の機構
4.芳香族化合物 (4) ベンゼン置換体の求電子置換
等により総合的に評価する。
反応。芳香族化合物を活性化する置換基と不活性化す
(履修条件・その他)
る置換基、配向性
5.多環式芳香族化合物 ナフタレン、アントラセン
なし
6.複素環式化合物 ピリジンの構造、性質、反応、
(授業概要/テーマ・目標)
5員環複素環式化合物
環境有機化学Iに引き続いて,芳香族化合物を中心に基本的な 7.芳香族化合物の合成計画
有機化合物の構造、性質、反応を取り上げる。次に、われわれ
8.炭水化物
の生活と関わりのある多くの天然有機高分子化合物や合成高分
9.アミノ酸と蛋白質
子化合物の製法や性質を解説するとともに,有機化学がわれわ
れの生活にいかに役立っているかを具体的に述べる。また、有 10.合成高分子化合物
11.スペクトル分析と化学構造の決定 (1)核磁気共
機化合物のスペクトルによる同定法について説明する。さら
に、有機・高分子化学製品による公害,環境汚染問題をも取り 鳴スペクトル
上げる。有機化学を勉強する成功の鍵は演習問題を解くことに 12.スペクトル分析と化学構造の決定 (2)可視、紫
ある。このため、適宜問題を課して演習を行う。
外吸収スペクトル、赤外スペクトル、マススペクトル
13.有機化合物による環境汚染
14.問題演習
15.まとめ
(科目名)
英文科目名:
バイオテクノロジー
(担 当)
佐藤 雅彦
Biotechnology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.バイオテクノロジーとは?
2.醸造発酵技術
3.育種法 4.遺伝子の基礎
(成績評価の方法・基準)
5.遺伝子組み換え技術の基礎1
欠席が4回以上で、期末試験受験を認めない。小テスト、レポー 6.遺伝子組み換え技術の基礎2
7.様々な分子生物学的実験手法
ト及び期末試験により、成績を総合的に判断する。
8.PCR法
(履修条件・その他)
9.組み換えタンパク質作成法
10.動物のトランスジェニック技術およびクローン作
特になし
成技術
(授業概要/テーマ・目標)
11.植物のトランスジェニック技術およびクローン作
現在、生命科学に関する技術的な進歩が急速に起こってい
成技術
る。このような状況の中で、最先端のバイオテクノロジーを学
12.細胞培養法
ぶことは、生命科学を学習し、理解する上において必要不可欠
13.遺伝子診断法
である。
本講義では、最先端のバイオテクノロジーを基礎から応用ま 14.遺伝子治療法
で平易に解説し、生命科学の専門的な文献を読み、理解し、実 15.まとめ
特になし
際に研究を行うための基礎知識を身につけることを目指す。
454
(科目名)
英文科目名:
環境生物学
椎名 隆
Environmental Biology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験による。
(履修条件・その他)
特に無し
(授業概要/テーマ・目標)
植物は地球環境の形成に重大な影響を持つ。それ
は,植物が,光合成による炭素代謝を初めとする
様々な代謝能力を持ち,地球生態系の物質循環に
おいて非常に重要な役割を果たしているためであ
る。本講義では,植物の持つこれらの機能につい
て解説する。一部ゼミ形式を取り入れながら,学
生諸君と一緒に,植物と地球環境の関係について
考察する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストは開講時に指示する。
英文科目名:
(担 当)
計測学入門
1 植物と地球環境
2 光合成
・ 明反応:光化学反応と水分解
3 光合成
・ 明反応:ステートトランジション,PAM蛍光測定
4 光合成
・ 暗反応:カルビンサイクルと光呼吸
5 光合成
・ 光阻害とC4光合成
6 葉緑体の遺伝子発現制御
・葉緑体DNAと転写制御
7 葉緑体の遺伝子発現制御
・葉緑体へのタンパク質輸送
8 窒素同化と硫黄同化、二次代謝
9 環境ストレスと植物
10 ファイトレメディエーション
11 植物バイオテクノロジー
・遺伝子組換え植物
12 植物バイオテクノロジー
・環境耐性植物
13 植物バイオテクノロジー
・バイオエネルギー生産植物
14 地球環境を考えるI
15 地球環境を考えるII
(担 当)
斉藤 学
Introduction to Monitoring and Sensing
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス −放射線とは?−
2.原子と原子核の構造
3.エックス線の発生
4.ガンマ線の発生
(成績評価の方法・基準)
5.ベータ線の発生
6.アルファ線、中性子線の発生
レポートおよび授業への出席を重視する。
7.核反応と原子力発電
8.X線、ガンマ線と物質との相互作用
(履修条件・その他)
9.アルファ線と物質との相互作用
10.ベータ線と物質との相互作用
特になし。
11.中性子線と物質との相互作用
(授業概要/テーマ・目標)
12.ガンマ線を測定してみよう∼放射線量と距離の関
放射線計測に関わって、放射線の種類とその発生原理、物質 係
との相互作用、および放射線の測定技術について講義する。
13.ガンマ線を測定してみよう∼遮蔽材と遮蔽率の違
この講義内容を理解することによって、(1)測定の目的や放
い
射線の種類・エネルギーに応じた測定手段を選択できる(2)放
射線の測定結果を統計的に処理できる(3)放射線の測定結果を 14.ガンマ線を測定してみよう∼遮蔽材の厚さと透過
率1
物理的に考察できることを目標とする。
なお、理解を深めるために、実際に放射線を測定して考察を 15.ガンマ線を測定してみよう∼遮蔽材の厚さと透過
行う実験を実施し、さらにレポート課題を毎講時に課す。
率2
「Q&A放射線物理」
(大塚徳勝・西谷源展著 共立出版)
455
(科目名)
英文科目名:
分析化学
山田 秀和
Analytical Chemistry
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験結果
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
化学研究は,研究対象を構成する物質の組成・濃度・存在状態
の解明から始まる.組成・濃度・存在状態を解明する技術が化
学分析である.その化学分析の原理と方法を追究する化学の一
分野が分析化学である.分析化学の範囲は広く,古典的な化学
分析法から高度な機器を駆使する機器分析法まで含まれる.最
近は機器分析法が化学分析の主流になっているが,機器分析法
の基礎は古典的な基礎理論であることを考慮して,本講では分
析化学の基礎理論の解説を中心に行う.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「基礎からわかる分析化学」(加藤正直・塚原 聡共
著,森北出版)
英文科目名:
(担 当)
基礎無機化学
1.分析化学の基礎概念
2.分析化学の基礎:溶液濃度,化学平衡
3.酸塩基平衡と酸塩基滴定その1:水溶液の酸塩基
平衡
4.酸塩基平衡と酸塩基滴定その2:酸塩基滴定法
5.沈殿平衡:分別沈殿,沈殿滴定法
6.錯形成平衡とキレート滴定その1:錯体の生成と
安定度定数
7.錯形成平衡とキレート滴定その2:キレート滴定
法
8.酸化還元平衡と滴定その1:酸化還元電位
9.酸化還元平衡と滴定その2:酸化還元滴定法
10.溶媒抽出法
11.イオン交換分析法
12.pHの理論と測定
13.光分析法:吸光分析法,原子スペクトル分析法
14.クロマトグラフ法とX線分析法
15.分析データの解析法
(担 当)
斧田 宏明
Fundamental Inorganic Chemistry
(テキスト及び参考書)
平尾一之、田中勝久、中平敦、「無機化学-その現代的アプロー
チ-」、東京化学同人。
(成績評価の方法・基準)
出席、レポートおよび期末試験
(履修条件・その他)
なし。
(授業概要/テーマ・目標)
無機化学は有機化合物を除くあらゆる物質及びそれを構成する
元素の構造、反応、物性を扱う自然科学の一分野であり、材
料、生命、計測、環境を学ぶために必要な知識である。基礎化
学IIでは、典型金属、非金属、遷移金属について、それぞれの
元素の性質と化合物の構造や物性を系統的に学んでいる。基礎
無機化学では、基礎化学IIの内容の発展として、化合物や材料
の基礎的な構造と物性について学ぶ。また、生物無機化学、環
境無機化学の基礎について学習する。
(授業計画)
1.ガイダンス
2.結晶構造1
3.結晶構造2
4.非晶質固体
5.熱的性質
6.電気伝導
7.半導体
8.誘電体
9.磁性材料
10.超伝導、光学的性質
11.光学材料
12.バイオミネラリゼーション
13.アパタイト
14.グリーンケミストリー
15.ゼオライト
456
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
量子物理化学
リントゥルオト 正美
Quantum Physical Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.量子論1
量子論の生い立ち、光の波動ー粒子二重性
2.量子論2
量子力学の基礎
3.量子論3
シュレディンガー方程式、変分原理
4.量子論4
原子の周期構造と電子配置
5.量子論5
結合の基本的特徴
6.化学結合1
化学結合と量子論 7.化学結合2
分子軌道、混成軌道
8.光の吸収と放出1
いろいろな分子による光の吸収、回転・振動スペ
クトル
9.光の吸収と放出2
電子分光、蛍光・りん光
10.光の吸収と放出3
誘導放出、光学活性
11.いろいろな共鳴法
電子スピン共鳴法、核磁気共鳴法
12.分子の集団
分子間力、分子間結合、錯体、吸着
13.分子集団のエネルギー分布1
ボルツマン分布則
14.分子集団のエネルギー分布2
エネルギー分布
15.いろいろなスペクトルとその解析
適宜指示する
(成績評価の方法・基準)
小テストおよび期末テスト
(履修条件・その他)
基礎化学I、IIを履修、または同程度の知識を有すること
(授業概要/テーマ・目標)
物質の構造・性質および変化の多様性を量子論的に解明するこ
とにより、物質科学の理解をさらに深めることを目的とする。
量子論の基礎から始まり、方法論や郡論など量子化学の基礎、
統計熱力学などについて学ぶ。これら量子物理化学的基礎のも
とに分子間力と凝集系、光の吸収と放出、分子の微視的観測
(いろいろなスペクトル)などの現象について学ぶ
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
計測基礎I
伊藤 秋男
Fundamentals of Monitoring and Sensing I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
科学者と技術者のための物理学Ⅲ 電磁気学/Raymond A. Serwa
y/学術図書出版社
(成績評価の方法・基準)
レポート及び期末試験の成績などを総合して評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
日常生活に不可欠な電気製品・通信・電力などの基礎となって
いる電気と磁気の原理と応用について学習する.
「電気」「電子」「電流」「磁気」「原子」などの用語を具体
的に理解すると共に,物理学の基礎となっているマクスウェル
方程式の意味についても平易に詳述する.
また,オーロラや雷・磁気嵐・夕焼け・星の光など,身のまわ
りの自然現象の多くは電磁波や原子分子の挙動に基づくもので
あるため,それらの原理や法則性について学習する.
1.電気と磁気の序論1
2.電気と磁気の序論2
3.まとめと演習1
4.マクスウェル方程式の意味1
5.マクスウェル方程式の意味2
6.まとめと演習2
7.直流と交流の話1
8.直流と交流の話2
9.直流と交流の話3
10.まとめと演習3
11.自然の中の電磁気学1
12.自然の中の電磁気学2
13.自然の中の電磁気学3
14.自然の中の電磁気学4
15.まとめと演習4
457
2 単位
(科目名)
英文科目名:
計測基礎II
春山 洋一
Fundamentals of Monitoring and Sensing II
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
中間テスト及び定期試験
(履修条件・その他)
基礎物理学Ⅰ,Ⅱを履修済みか同等の理解力があること
(授業概要/テーマ・目標)
近代物理の基礎となる量子力学の初歩を学ぶ.20世紀初頭,
原子や電子,原子核などのミクロの世界では,質点の位置と運
動量を同時に知ることが本質的にできないことが分かった.こ
れによりニュートンの運動方程式では原子を記述できなくなっ
た.
電子の運動を記述する式はシュレディンガー方程式といわれ
る複素数の波を表す方程式となり,電子の状態は様々な状態の
確率的な分布となった.
この講義では量子力学誕生の過程から古典力学との折衷で成
果を上げた前期量子論,今日の量子力学の基礎となるシュレデ
ィンガー方程式までを解説する.
前期量子論の原子モデルを理解し,簡単な系でシュレディン
ガー方程式を解けるようにする.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
「量子論」 小出昭一郎 (裳華房)
英文科目名:
(担 当)
剛体の力学
1.ガイダンス
2.量子力学前史
3.前期量子論
4.ボーアモデル
5.不確定性原理
6.波動関数
7.波動方程式の解法
8.シュレディンガー方程式
9.箱の中の自由粒子1
10.箱の中の自由粒子2
11.波動関数の性質
12.調和振動子1
13.調和振動子2
14.水素原子1
15.14.水素原子2
(担 当)
春山 洋一
Rigid Body Mechanics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.質点系の力学(復習1)
2.剛体の性質
3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)
4.重心・慣性モーメント
(成績評価の方法・基準)
5.剛体の運動(回転の運動方程式)
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.剛体の平面運動1
7.剛体の平面運動2
0%.
8.流体の力学(液体)
(履修条件・その他)
9.流体の力学(ベルヌーイの定理)
10.流体の力学(気体)
基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.
11.振動と波動1
(授業概要/テーマ・目標)
12.振動と波動2
剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎 13.波動方程式1
物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質
14.波動方程式2
点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の
15.まとめ
応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
体,変形するものは流体)を学ぶ.
剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない
回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トル
クなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるよう
にする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理
解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,
伝わり方の基礎を理解する.
458
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
遺伝情報学
椎名 隆
Genetic Information
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1 原核生物と真核生物
2 遺伝子解析基礎技術
3 DNAの複製
4 DNAの修復
5 原核生物の遺伝子発現制御 ・ RNAポリメラーゼとシグマ因子
6 原核生物の遺伝子発現制御 ・ オペロン説 7 原核生物の遺伝子発現制御 ・ 翻訳とその制御 8 原核生物の遺伝子発現制御 ・ バクテリオファージの遺伝子発現制御
9 真核生物の遺伝子発現制御 ・ 転写因子と転写制御
10 真核生物の遺伝子発現制御 ・ クロマチンと転写制御
11 真核生物の遺伝子発現制御 ・ 転写後修飾
12 真核生物の遺伝子発現制御 ・ 翻訳と翻訳後修飾
13 ゲノム
・ゲノムとは?
14 ゲノム
・生命の進化
15 遺伝子組換え技術
開講時に指示する。
(成績評価の方法・基準)
出席と定期試験による
(履修条件・その他)
特に無し
(授業概要/テーマ・目標)
ゲノムプロジェクトの進展によって、生物が持つ遺伝情報の
全体像が明らかになりつつある。遺伝子の発現は一つ一つが独
立しているのではなく、全体としてプログラム化されている。
そこには、複雑な情報伝達ネットワークが存在する。その実体
を理解するため、まず転写・翻訳装置の分子構造と制御機構に
ついて,重要な研究の具体例や最新の話題を交えて解説する。
さらに、細胞内シグナル伝達ネットワークの枠組みの中で、遺
伝子の発現を制御している様々な制御メカニズムについて紹介
する。授業で扱いきれなかった部分を補足するため,毎回簡単
なレポートの提出を求める,
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
細胞環境学
中平 洋一
Cell Environment
(テキスト及び参考書)
参考書 (1)Essential 細胞生物学 原書第2版 (監訳 中村桂子、松
原謙一 南江堂)
(2)細胞の分子生物学 第4版 (監訳 中村桂子、松原謙一
Newton Press)
(成績評価の方法・基準)
出席状況(2/3以上の出席が必須):35%
レポート:30%
口頭発表:35%
*上記の点数配分で成績評価を行い、期末試験は実施しない。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
全ての生物は「細胞」を最小単位として構成されている。従
って、細胞の構造や、細胞レベルでの物質や情報のやりとりを
理解することは、多彩な生命現象を理解する上で重要である。
本講義では、生物学を学ぶ上での基礎となる、細胞に関する知
見の習熟を目的とする。
また、本講義の後半では、受講者各人が調べた関連分野の最
新トピックスを紹介する、セミナー形式での口頭発表を予定し
ている。
(授業計画)
1.細胞とは? ∼イントロダクション∼
2.細胞の基本構造(細胞小器官など)
3.膜の構造・膜輸送
4.イオンチャネルと膜電位
5.細胞小器官へのタンパク質輸送
6.小胞による輸送
7.細胞の情報伝達(シグナル伝達)
8.細胞周期と細胞死
9.細胞分裂
10.細胞骨格
11.受講者による口頭発表(1)
12.受講者による口頭発表(2)
13.受講者による口頭発表(3)
14.受講者による口頭発表(4)
15.受講者による口頭発表(5)
459
2 単位
(科目名)
英文科目名:
情報伝達論
(担 当)
吉冨 康成
Computer Networking
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.テキスト:プリント配布
2.参考書:
竹下隆史 他,「マスタリングTCP/IP 入門編」(第4版),オ
ーム社,2008.
1.データ通信の歴史
2.伝送媒体,データ通信のシステムの構成
3.データ通信のシステムにおける各種通信回線方式
4.情報ネットワークの形態,階層化アーキテクチャ
(成績評価の方法・基準)
5.TCP/IPプロトコル(物理層,データリンク層)(1)
出席(75%未満の出席率の場合は,出席率に応じて減点),レポー 6.TCP/IPプロトコル(物理層,データリンク層)(2)
7.TCP/IPプロトコル(ネットワーク層)(1)
ト(25点満点),期末試験(75点満点)を総合して評価する.
8.TCP/IPプロトコル(ネットワーク層)(2)
(履修条件・その他)
9.TCP/IPプロトコル(データリンク層)(1)
10.TCP/IPプロトコル(データリンク層)(2)
なし
11.TCP/IPプロトコル(データリンク層)(3)
(授業概要/テーマ・目標)
12.TCP/IPプロトコル(アプリケーション層)
1.到達目標:
13.コミニュケーションソフトウェア(電子メール,W
TCP/IPプロトコルの基礎知識とその利用技法の習得
WW,電子掲示板等)
2.テーマ:
14.ネットワークセキュリティ(ファイアウォール,
情報ネットワークの基礎
暗号,認証技術等)
3.授業概要:
15.復讐,過去問解説
近年著しい進歩を遂げるコンピュータ・ネットワーク(特
に,インターネット)に着目し,その目的,発展,および仕組
み(ハードウェアとソフトウェアの両面)を学び,コンピュー
タ・ネットワークにおける情報の伝達機構を実習を交えて習得
する.特に,ネットワーク用に開発され,現在使われている様
々なネットワークプロトコルについて,その機構と特徴を習得
する.
(科目名)
英文科目名:
情報機器論
(担 当)
斉藤 学
Information Devices
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.エレクトロニクスのための基礎知識の復習(キル
ヒホッフの法則、LCR回路)
2.半導体素子の基礎1(ダイオード、トランジス
タ、OPアンプ)
(成績評価の方法・基準)
3.半導体素子の基礎2(ダイオード、トランジス
タ、OPアンプ)
基礎試験の結果および電子回路の製作内容を重視する。
4.スイッチ、各種センサーの基礎
5.モーターの基礎
(履修条件・その他)
6.計測制御回路
基礎物理学Ⅱおよび計測基礎Ⅰを受講していることがかなり望ま
7.計測制御回路の設計
れる。
8.基礎試験
(授業概要/テーマ・目標)
9.計測制御回路の作成 −回路の設計
コンピューターによる計測制御を行う場合、外界を知るため 10.計測制御回路の作成 −回路の設計
のセンサーや、センサーからの情報をもとに外界に対して反応
11.計測制御回路の作成 −回路基盤の作成
を起こすための制御部分、およびそれらを実際に駆動するため
12.計測制御回路の作成 −回路基盤の作成
の電子素子について、原理、特性、使用法を理解しておかなけ
ればならない。この講義では、計測制御に必要なセンサー、ア 13.計測制御回路の作成 −全体の組み立て
ナログ回路(LCR回路、スイッチ回路、増幅回路)、モーターに 14.計測制御回路の作成 −全体の組み立て
ついて論じる。さらに、一般に用いられている基本的な計測制 15.計測制御回路の作成 −動作テスト
講義プリントを配布する。
御回路の設計・製作を実際に行うことで、講義の内容を確実に
習得することをめざす。
なお、回路製作のための部品代を別途必要とする。
460
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境社会学
野田 浩資
(公共政策学科と同時開講の科目)
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.環境問題への社会学的アプローチ①自然環境と歴
参考書:『よくわかる環境社会学』(鳥越・帯谷編、ミネルヴァ
史的環境
書房)
2.環境問題への社会学的アプローチ②住民参加と合
意形成
(成績評価の方法・基準)
3.琵琶湖の水環境問題①
4.琵琶湖の水環境問題②
講義内レポート、および、期末レポート試験の総合による。
5.琵琶湖の水環境問題③
6.琵琶湖の水環境問題④ (履修条件・その他)
7.京都市の景観問題①
「社会学概論Ⅰ・Ⅱ」「社会調査」を履修しておくことが望まし
8.京都市の景観問題②
い。
9.京都市の景観問題③
(授業概要/テーマ・目標)
10.京都市の景観問題④
現代社会には多種多様な環境問題が続発しているが、それら 11.住民参加と環境ガバナンス①
の環境問題を分析すると、環境問題が自然科学の研究対象であ
12.住民参加と環境ガバナンス②
るにとどまらず、環境問題のもつ社会的側面の解明が環境問題
13.住民参加と環境ガバナンス③
の解決には不可欠であることに気づかされる。環境問題への社
会学的アプローチの諸理論を紹介し、事例を検討するなかで、 14.住民参加と環境ガバナンス④
15.まとめ:地域社会と環境問題
環境問題のもつ社会的側面を明らかにする。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境経済学
川勝 健志
Environmental Economics
(テキスト及び参考書)
テキスト及び参考書:テキストは使用せず、毎回レジュメを配布
する。
参考書は適宜紹介するが、さしあたり植田和弘『環境経済学』
(岩波書店、1996年)及び諸富徹『環境』(岩波書店、2003年)
とする。
2 単位
(授業計画)
1.環境経済学とは何か(ガイダンス)
2.環境と人間はどのような関係にあるか
3.環境問題の経済的性質
4.なぜ環境破壊が進むのか
(成績評価の方法・基準)
5.経済学は環境をどのように捉えてきたのか①:物
授業中のレポート 40点 (毎回実施:12回以上の提出に加
質代謝論アプローチ
点)
学期末試験 60点 (筆記試験:提出済レポート持込み 6.経済学は環境をどのように捉えてきたのか②:外
可)
部不経済論アプローチ
(履修条件・その他)
7.経済学は環境をどのように捉えてきたのか③:資
本講義は、経済学に関する予備知識がない学生諸氏にも理解できるよう
に心がけている。したがって、講義内容に関心があるすべての学生諸氏 源管理論アプローチ
を歓迎する。
8.経済学は環境をどのように捉えてきたのか④:社
(授業概要/テーマ・目標)
会的費用論アプローチ
過去、人々が豊かさを求めて行ったはずの活動が、地球温暖
9.経済学は環境をどのように捉えてきたのか⑤:経
化、砂漠化、廃棄物などの深刻な環境問題を引き起こし、人間
済体制論アプローチ
の生存さえ脅かすようになってきている。本講義では、このよ
10.経済学は環境をどのように捉えてきたのか⑥:自
うな状況に向き合い、解決を図る際にしばしば衝突する「経済
成長か環境か」、「開発か保全か」という問いに答えうる処方 然資本論アプローチ
箋とは何か、またそれはどのように設計される必要があるか、 11.環境の価値は測れるか
という課題に取り組む上での基本的考え方を経済学の立場から 12.廃棄物とリサイクルの経済学
検討する。
13.地球温暖化をめぐる政治と経済
(テーマ)
14.グローバル化は環境にどのような影響を及ぼして
経済学は環境をどのように捉えてきたのか
いるのか地球環境問題とは何か
(到達目標)
環境経済学は、環境と経済の間で生じる諸問題の原因メカニズ 15.「持続可能な発展」論と環境経済学
ムを分析し、社会の意識や仕組みを「自然と人間の共生」とい
う考え方に基づいて変えていく新たなルールづくりを目指す、
という難題に真正面から応えようとする挑戦的かつ魅力的な学
問であると学生諸君に認識して頂けることを期待したい。
461
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
応用数学III
岩崎 雅史
Applied Mathematics III
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.数値解析の基礎I
【テキスト】なし
【参考書】洲之内治男著,石渡恵美子改訂「数値計算[新訂版]」 2.数値解析の基礎II
など
3.非線形方程式の数値解法
4.常微分方程式の数値解法I
(成績評価の方法・基準)
5.常微分方程式の数値解法II
6.偏微分方程式の数値解法I
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.偏微分方程式の数値解法II
8.補間の理論I
(履修条件・その他)
9.補間の理論II
基礎数学I、基礎数学II、応用数学I、および、応用数学IIを履修
10.数値積分・数値微分I
済みが望ましい。
11.数値積分・数値微分II
(授業概要/テーマ・目標)
12.連立1次方程式の数値解法I
近年、情報科学において数学が対応すべき問題は大規模化およ 13.連立1次方程式の数値解法II
び複雑化する傾向にある。
14.行列の対角化手法I
本講義では、これらの問題を効率よく解くための基本的な数値
15.行列の対角化手法II
解法について説明する。本講義を通じて,様々な非線形方程式
の解析,連立1次方程式の求解,行列の対角化等をコンピュー
タ上で自在に実行するための数値解析の基礎力を習得して頂
く。
理解を深めて頂くために、適時、演習およびレポートを課す。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
応用数学演習
岩崎 雅史
Seminar in Applied Mathematics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.微積分の基本演算I
2.微積分の基本演算II
3.複素解析I
4.複素解析II
(成績評価の方法・基準)
5.フーリエ解析I
6.フーリエ解析II
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.フーリエ解析III
8.フーリエ解析IV
(履修条件・その他)
9.フーリエ解析V
基礎数学I、基礎数学II、応用数学I、および、応用数学IIを履修
10.フーリエ解析VI
済みが望ましい。
11.ベクトル解析I
(授業概要/テーマ・目標)
12.ベクトル解析II
情報科学に現れる問題を理解する際に、複素解析、フーリエ解 13.ベクトル解析III
析、ベクトル解析、多様体理論は有効である。
14.微分方程式と多様体I
本講義では、これらの基本計算を自在に実行できる基礎力、お
15.微分方程式と多様体II
よび、数学を実際の問題に利用できる応用力を習得頂く。
【テキスト】なし
【参考書】表実「複素関数」、大石進一「フーリエ解析」、戸田
盛和「ベクトル解析」、矢嶋信男「常微分方程式」など
実際の計算がスムーズに行えるよう毎回演習を行い、応用力育
成のためレポートも適時課す。
462
2 単位
(科目名)
英文科目名:
食品化学
佐藤健司
Food Chemistry
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
食品中の糖質、アミノ酸・ペプチド・タンパク質、脂質、核酸
関連物質、ビタミンの構造を概説する。各成分の栄養特性、食
品加工への影響、また食品成分表に記載されている成分値の測
定原理について説明する。さらに食品の加工中に生じる重要な
反応(メイラード反応、脂質酸化反応、ストレッカー分解、β
ー脱離反応、酵素的反応等)について解説する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
NEXT 食品学総論 テキスト
英文科目名:
(担 当)
生活高分子化学
1.食品中の水 水分子の構造 SP3混成軌道
2.糖質の構造1 単糖類、誘導糖
3.糖質の構造2 オリゴ糖、多糖
4.アミノ酸の構造
5.ペプチド、タンパク質の構造と種類
6.タンパク質の食品加工への関与
7.脂質の構造1 中性脂肪、脂肪酸
8.脂質の構造2 リン脂質、ステロール、不鹸化物
質
9.ビタミンの構造と機能、定量法
10.核酸関連物質と呈味成分
11.メイラード反応とストレッカー反応
12.タンパク質の架橋・分解反応
13.脂質の酸化
14.食品色素と酵素的・非酵素的変色
15.食品の香気成分と臭気成分
(担 当)
永田 実
Polymer Materials Application
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高分子とは何か (分子量,重合度,骨格,分子間
力) 2.高分子の合成 (重縮合)
3.高分子の合成 (付加重合)
(成績評価の方法・基準)
4.高分子の合成 (重付加,開環重合) 出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験 5.高分子の構造 (化学構造,高次構造,超分子構
造)
等により総合的に評価する。
6.高分子の性質 (熱的性質) (履修条件・その他)
7.高分子の性質(力学的性質) 8.高分子の反応
なし
9.プラスチック、ゴム、塗料、接着剤 (授業概要/テーマ・目標)
10.木材と紙
前半は、 化学にしめる高分子化学の位置の特徴を理解させ、高 11.高性能高分子(ポリマ−の極限を目指す。液晶高
分子化学の理解に必要な基本的な事項を高分子化合物の合成,
分子、エンジニアリングプラスチック、ス−パ−エン
構造,性質を中心として解説する。後半は,我々の生活の身近
プラ)
にある繊維、プラスチック、ゴム、木材などの種々の有用な有
機高分子材料についての知識や理解を深めるとともに、高分子 12.高機能性高分子(刺激に応答するポリマ−、高分
化学の重要性や面白さを改めて認識させる。また、先端材料と 子分離膜、高吸水性ポリマ−、感光性ポリマ−等)
して重要な位置を占めている高性能高分子,機能性高分子の現 13.医療用高分子材料, 生分解性高分子材料
状と将来展望について述べる。 最後に、特許や研究の方法
14.繊維 (天然繊維と人造繊維、ス−パ−繊維、 機
論、研究テ−マの選び方、価値あるテ−マとは何かについて簡 能性繊維)
単に触れる。
15.まとめ
テキストなし。必要におうじてプリントを配布する。
463
(科目名)
英文科目名:
生活材料学実験
Laboratory Work of Life Materials Chemistry
(テキスト及び参考書)
(担 当)
永田 實、リントゥルオト 正美、斧田 宏明
2 単位
(授業計画)
1.実験における注意点、各項目の基本原理等につい
ての講義
関係資料は随時配布、参考書についても、随時提示する。
2.物理化学実験1:反応速度論、吸着、表面張力、
電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など
(成績評価の方法・基準)
3.物理化学実験2:反応速度論、吸着、表面張力、
レポート評価、口頭発表の評価を総合、出席点を加味した上で全 電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など
4.物理化学実験3:反応速度論、吸着、表面張力、
体の評価とする。
電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など
(履修条件・その他)
5.物理化学実験4:反応速度論、吸着、表面張力、
電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など
化学実験及び同実験法を履修していること
6.物理化学実験5:反応速度論、吸着、表面張力、
(授業概要/テーマ・目標)
電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など
実験を通し、化学の基本原理、環境分析、有機・高分子化学の 7.物理化学実験6:反応速度論、吸着、表面張力、
理論等について理解を深めると共に実験技術、機器の操作を習
電子スペクトル、部分分子量、錯塩の作成など
得する。また、実験データの処理法やその結果の判断、理解、
8.計算化学1:MO法やMM法を用いた分子の構造と電
考察する姿勢を養い、レポート作成、提出する。また、最終日
子構造のかんけいについて
には結果の口頭発表を行う。
9.計算化学2:MO法やMM法を用いた分子の構造と電
子構造の関係について
10.有機合成:簡単な有機化合物の合成
11.高分子合成1:ナイロン6およびその共重合体の
合成と性質
12.高分子合成2:ナイロン6およびその共重合体の
合成と性質
13.高分子合成3:ナイロン6およびその共重合体の
合成と性質
14.プレゼンテーション準備
15.プレゼンテーション:実験内容の口頭発表会
(科目名)
英文科目名:
生活環境論
(担 当)
山川 肇
Living Environment and Waste Management
(テキスト及び参考書)
教科書:3R検定実行委員会 編(2008)「3R検定公式テキス
ト」,ミネルヴァ書房
参考書:3R検定実行委員会 編(2009)「3R検定試験問題・最
新動向解説書」,ミネルヴァ書房
関・大橋(2002)「わかる!建築のゴミとリサイクル計
画」,オーム社
(成績評価の方法・基準)
受講状況,レポート、試験で評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:この講義では、主に循環型社会形成の基礎知識と建
築物の3Rについ解説するとともに、ごみの実態を理解するた
めごみ細組成調査を行う。循環型社会形成に向けた考え方と制
度を知ることは、今後の住環境をデザインする上で極めて重要
である。この観点から、循環型社会形成に係わる歴史、考え
方、実態、制度等を広く解説する。さらに、建築物の適切な解
体と廃棄物管理、および設計と3Rの関係についても解説す
る。
到達目標:受講生は、循環型社会論の基本的な考え方と制度・
実態を理解する。特に、建築物の3Rについて理解を深め、循
環型社会に資する住環境をデザインするための基礎を身につけ
る。
2 単位
(授業計画)
1.授業の概要、廃棄物処理・3Rの歴史と理念
2.3R・循環型社会構築に向けた視座
3.廃棄物管理とごみ細組成調査
4.ごみ細組成調査(実習)1
5.ごみ細組成調査(実習)2
6.製品別の3R・適正処理の現状
7.3R・循環型社会構築に向けた動き
8.3R・適正処理にまつわる法律
9.ごみの発生と管理
10.ごみ処理と有害物質管理
11.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル1
12.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル2
13.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル1
14.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル2
15.まとめ
464
(科目名)
英文科目名:
環境生物学実験
椎名 隆、砂糖 雅彦、山下博史
Laboratory Work in Environmental Biology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートによる。
(履修条件・その他)
特に無し
(授業概要/テーマ・目標)
応用生物学分野での研究に必要とされる,分子生
物学,生化学の基礎技術を取得する。
<注意事項>
相談の上,授業時間外の作業を指示することがあ
る。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストは開講時に指示する。
英文科目名:
(担 当)
環境生物学演習
1 試薬調整,実験機器の使用法
2 DNAの取り扱いに関する基本技術
・PCR技術
3 DNAの取り扱いに関する基本技術
・シーケンス技術
4 DNAの取り扱いに関する基本技術
・大腸菌形質転換技術I
5 DNAの取り扱いに関する基本技術
・大腸菌形質転換技術II
6 RNAの取り扱いに関する基本技術
・遺伝子発現解析技術I
7 RNAの取り扱いに関する基本技術
・遺伝子発現解析技術I
8 タンパク質の取り扱いに関する基本技術
・SDS-PAGE
9 タンパク質の取り扱いに関する基本技術
・酵素精製技術
10 タンパク質の取り扱いに関する基本技術
・酵素活性測定技術
11 生命情報データベースの取り扱いに関する
基本技術
12 植物の遺伝子解析技術
13 共焦点顕微鏡観察技術
14 植物園実習I
15.15 植物園実習II
(担 当)
佐藤 雅彦
Exercise in Environmental Biology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
2.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
3.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
4.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
(成績評価の方法・基準)
5.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
欠席4回以上で、成績評価を行わない。プレゼンテーション、レ 6.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
7.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
ポートによって評価を行う。
8.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
(履修条件・その他)
9.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
10.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
3回生時における受講が望ましい。
11.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
(授業概要/テーマ・目標)
12.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
エネルギー問題、食糧問題、環境問題などのテーマを選定し、 13.現代社会と環境問題について発表および質疑討論
それらのテーマを生物学のみならず、環境、政治、経済など様
14.総合討論1
々な観点から考察し、セミナー形式で、発表、討論を行うこと
15.総合討論2
で、現状における問題点を見つけ出し、それらの問題点に対し
特になし
て、どのような解決の糸口が見つけ出せるかについて考える。
本演習の最終的な目標は、各々が自ら、問題を設定し、それに
対する解決策を考え、具体的な行動に移せるようになることで
ある。
465
(科目名)
英文科目名:
環境計測機器論
春山 洋一
Introduction to Instrumental Analysis
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポート及び定期試験
(履修条件・その他)
力学,電磁気学の初歩を理解していること.
(授業概要/テーマ・目標)
近代物理を切り開いていく際に重要な装置となったイオンビ
ーム加速器の原理やその周辺技術について講義する.この講義
では主に加速器の歴史,真空技術,イオン幾何光学について解
説する.講義を通してイオンビームを用いた環境微量元素分析
技術の基礎を理解することを目的とする.
真空技術では様々な真空ポンプや真空計の原理,気体分子運
動と排気理論,真空機器や真空材料について解説する.イオン
幾何光学では,イオンビームを偏向,収束させる基本原理を解
説し,偏向装置や様々なレンズについて紹介する.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
プリント配付
英文科目名:
(担 当)
環境計測学
1.加速器の歴史
2.イオンビーム分析
3.真空工学1−気体分子運動
4.真空工学2−排気速度
5.真空ポンプ−排気の方法
6.真空計−原理と装置
7.真空機器−配管,継ぎ手,真空材料など
8.イオン源
9.電子・イオン幾何光学1−運動方程式
10.電子・イオン幾何光学2−解法
11.磁気レンズ
12.強集束の原理
13.四重極レンズ
14.電界レンズ
15.まとめ
(担 当)
春山 洋一
Environmental Monitoring
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.コッククロフト・ワルトン型加速器1
2.コッククロフト・ワルトン型加速器2−模型製作
3.バン・デ・グラーフ型加速器1
4.バン・デ・グラーフ型加速器2
(成績評価の方法・基準)
5.その他の静電型加速器
6.高周波回路1−導波管
出席発表とレポート及び定期試験
7.高周波回路1−導波管続き
8.電子線形加速器
(履修条件・その他)
9.イオン線形加速器
環境計測機器論を履修していること.
10.サイクロトロン
力学,電磁気学の初歩を理解していること
11.シンクロトロン
(授業概要/テーマ・目標)
12.ベータトロン
環境計測機器論に引き続き,イオンビーム加速器の原理やその 13.イオン検出器
周辺技術を講義する.
14.RBS,分析
加速の原理について,直線加速と高圧発生方法基礎となるコ
15.PIXE分析
ッククロフト回路や静電型加速の基本となるバンデグラーフに
プリント配付
ついて解説する.更に,交流加速の原理や装置について解説す
る.
イオン加速器について学んだのち,イオンビームを使った分
析例としてラザフォード後方散乱法(RBS)や粒子励起X線法
(PIXE)の原理と応用について述べる.
466
(科目名)
英文科目名:
環境計測学実験
春山 洋一、斉藤 学
Laboratory Work of Environmental Monitoring
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
実験出席とレポート提出による
(履修条件・その他)
物理学実験及び同実験法を履修していることが望ましい.
(授業概要/テーマ・目標)
近代的な機器分析による環境計測の基礎となる様々な実験手法
を修得し,その原理を理解することを目的とする.また,現代
的な計測に欠かせないコンピュータを用いた計測制御,データ
処理,通信の基礎を学ぶ.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
プリント配布
英文科目名:
(担 当)
環境毒性学
1.真空技術1
2.真空技術2
3.蛍光X線分析1
4.蛍光X線分析2
5.デジタル回路1
6.デジタル回路2
7.アナログ回路1
8.アナログ回路2
9.コンピュータを用いた計測制御1
10.コンピュータを用いた計測制御2
11.コンピュータを用いたデータ処理1
12.コンピュータを用いたデータ処理2
13.コンピュータ間のデータ通信
14.放射線計測1
15.放射線計測2
(担 当)
川添 禎浩
Environmental Toxicology
(テキスト及び参考書)
テキスト:「毒の科学Q&A」(水谷民雄、ミネルヴァ書房、1999
年)、配付プリント
(成績評価の方法・基準)
出席状況、レポートの提出によって評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:毒性学の入門的な講義を行う。具体的には、天然の
毒、食品添加物、農薬、環境汚染物質など生活環境を取り巻く
多様な化学物質(環境化学物質)について、(1)環境中での
動態と影響、(2)生体内運命と毒性発現、毒性発現のメカニ
ズム、(3)量と毒性、特殊な毒性などを、統一的、法則的に
理解する上での基礎的事項を学ぶ。また、環境化学物質のリス
クアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケー
ションの方法、さらには、実際の安全性評価と規制、環境化学
物質による健康障害についても学ぶ。
目標:環境化学物質の安全性を考えるうえで必要な、現代の毒
性学の基礎を習得する。
2 単位
(授業計画)
1.毒とは何か
2.環境中へ放出された化学物質とその影響
3.化学物質の生体内運命と毒性発現
4.毒性発現のメカニズム(1)吸収、分布
5.毒性発現のメカニズム(2)代謝、排泄
6.リスクアセスメント、リスクマネージメント、リ
スクコミュニケーション
7.化学物質の量と毒性(1)急性毒性、慢性毒性
8.化学物質の量と毒性(2)摂取許容量
9.様々な毒性(1)発がん性、変異原性
10.様々な毒性(2)神経毒性、免疫毒性
11.様々な毒性(3)生殖・発生毒性、依存性、その
他
12.化学物質の安全性評価と規制
13.化学物質による健康障害(1)金属、天然物
14.化学物質による健康障害(2)汚染物質
15.まとめ
467
(科目名)
英文科目名:
環境無機化学
(担 当)
リントゥルオト 正美
Environmental Inorganic Chemisty
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.分子軌道法とは何か
2.量子化学の基礎
広田 穰著「分子軌道法」(裳華房)
3.量子化学の基礎 演習
4.ヒュッケル分子軌道法1
(成績評価の方法・基準)
5.ヒュッケル分子軌道法2
6.ヒュッケル分子軌道法3
レポートおよび小テスト、期末試験の結果を総合して評価する。
7.ヒュッケル分子軌道法4
8.ヒュッケル分子軌道法 演習
(履修条件・その他)
9.分子軌道計算から得られる物理量1
基礎化学I、量子物理化学を履修、または同程度の知識を有する
10.分子軌道計算から得られる物理量2
こと
11.群論1
(授業概要/テーマ・目標)
12.群論2
分子設計を行なう上で非常に重要である化学計算の基礎、およ 13.物理的性質とスペクトル
び計算によって得られる物理量、計算化学の応用などについて
14.いろいろな計算方法
学ぶ。計算方法として分子軌道法を取り上げるため、その基礎
15.分子設計と計算化学
である量子化学について解説する。つづいてヒュッケル法など
の簡単な計算を通して、分子軌道の意味するところ、その他得
られる物理量について学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
環境微生物学
(担 当)
藤田 裕子、大塚 泰介、楠岡 泰
Environmental Microbiology
(テキスト及び参考書)
必要に応じてプリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
レポート提出(80%)、出席点(20%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
淡水、海洋、農地などの生態系における微細藻類の分布特性や
環境適応について学習する。特に大量発生のメカニズムや人間
活動の影響について、具体的なデータをもとに解説する。ま
た、微細藻類を環境指標として利用するための調査方法につい
ても学習する。
講義の一部は滋賀県立琵琶湖博物館で行い、講義内容に応じて
適宜実習を取り入れる。
2 単位
(授業計画)
1.微生物の生態研究の概要
2.環境微生物学の研究方法
3.微小生物と物質循環
4.藻類の系統的多様性
5.微細藻類の環境指標性
6.プランクトンの多様性と浮遊適応
7.琵琶湖のプランクトンの採集と観察
8.プランクトンの相互作用
9.赤潮・アオコの発生
10.付着性原生動物および藻類の採集と観察
11.原生動物の分類および生態的役割
12.土壌微生物の多様性と分布
13.土壌性原生動物および藻類の採集と観察
14.微生物研究からみるアジアの環境
15.総合討論
468
(科目名)
英文科目名:
地球環境学
(担 当)
矢内 純太
Environmental Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「化学の目で見る地球の環境−空・水・土−」(北野 1.地球環境の概要−地球の構造と大気・水・土壌
2.地球における水の化学
康、裳華房)
プリントも適宜配布
3.地球における大気の化学
4.地球における土壌の化学
(成績評価の方法・基準)
5.地球温暖化概論
期末試験の成績をもとに評価する。但し、出席が60%に満たない 6.二酸化炭素の発生源と吸収源
7.温室効果ガスの構造・機能・循環
者は、成績評価の対象としない。再試験は行わない。
8.オゾン層の破壊
(履修条件・その他)
9.酸性雨の化学
10.水質汚濁と水質環境基準
化学に関する基礎的素養を持っていること
11.水質の化学的測定法
(授業概要/テーマ・目標)
12.ダイオキシン類問題の実態と対策
地球環境問題は、空間的、時間的広がりが大きく、人間活動 13.土壌の重金属汚染の実態と対策
の影響が大気圏、生物圏にどのように現れるかを見極めること
14.土壌の農薬汚染と食の安全性
は、人類の未来を予想することになる。一方で、地球環境とい
15.地球環境問題におけるモニタリングとモデリング
う言葉はそれ自身で独り歩きしている傾向もあり、科学的な知
識・認識に基づいた、冷静な対応・取組みが求められている。 の重要性−過去の評価と未来の予測
本講義では、地球環境のそもそもの姿を理解するために、大
気・水・土壌という地球環境の重要な構成要素についてまずは
概説する。続いて、人間活動に伴う、それら要素の化学物質に
よる汚染の実態とメカニズムについて多面的に論述する。一連
の講義を通じて、受講生それぞれが地球環境についての基本的
な知見をえるとともに、地球環境問題についても自ら考えるだ
けの力を養うことを目標とする。
(科目名)
英文科目名:
環境植物学
(担 当)
佐藤 雅彦
Plant Molecular Biology
(テキスト及び参考書)
特になし
(成績評価の方法・基準)
出席と定期試験およびレポートによって評価する。
(履修条件・その他)
3回生時における受講が望ましい。高度な専門的内容が含まれるので、
基礎的な生物学的知識がない者の受講は避けたほうが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
本講義では、植物生理学の基礎を、その歴史をさかのぼって理
解し、古典的な植物生理学的な知見が、現在、分子生物学的な
観点からどのように理解されるようになっているかについての
解説をおこなう。各回の内容は、必要に応じて、多少変更する
こともある。
2 単位
(授業計画)
1.植物体の構造と機能
2.植物細胞の構造と機能
3.植物の生殖
4.植物の無機栄養
5.光形態形成
6.植物ホルモン
7.屈性
8.二次代謝産物の産生
9.植物の病害と耐病性
10.タンパク質の細胞内輸送メカニズム
11.植物におけるタンパク質細胞内輸送と生理現象
12.環境ストレスに対する植物の適応
13.組み換え植物の利用について
14.まとめ1
15.まとめ2
469
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
応用微生物学
渡部 邦彦
Applied Microbiology
(テキスト及び参考書)
ブラック(著) 「微生物学」(第2版)
(林 英生ら(訳)) 出版社:丸善(株) この教科書を、「発酵生理学」でも教科書として使用している。
(成績評価の方法・基準)
中間と期末テストを行い、2回の平均点を素点とする。
(履修条件・その他)
発酵生理学、有機化学、生物化学を履修していること。
(授業概要/テーマ・目標)
講義では、微生物ないしは微生物が作る有機物(酵素タンパク
質や代謝物など)の利用に焦点をあてる。歴史に培われた発酵
食品から、生化学、分子生物学、遺伝学、遺伝子工学の最新技
術を駆使した研究実用例までを、現実的な問題点と共に解説し
ていく。バイオテクノロジーの中で、応用微生物学が担う重要
な役割を、専門的な知識を通して理解することを目指す。複合
的な内容であるため、1,2回生配当の発酵生理学、有機化
学、生物化学等を履修した後に受講することを求める。
応用微生物学の実例を見るため、伏見にある黄桜酒造の工場の
見学も盛り込む予定である。
(科目名)
英文科目名:
(授業計画)
1. 総論、微生物利用の歴史
2.遺伝学−1(7章)
3.遺伝学−2(7章)
4.遺伝子移行と遺伝子組換え−1(8章)
5.遺伝子移行と遺伝子組換え−2(8章)
6.遺伝子移行と遺伝子組換え−3(8章)
7.消毒と滅菌−1(12章)
8.中間テスト
9.消毒と滅菌−2(12章)
10.抗菌治療−1(13章)
11.抗菌治療−2(13章)
12.環境微生物学−1(25章)
13.環境微生物学−2(25章)
14.応用微生物学−1(26章)
15.応用微生物学−2(26章)
(担 当)
情報インターンシップ
吉冨 康成
Information Industry Internship
(テキスト及び参考書)
1.テキスト:プリント配付
2.参考書:
ETIC.インターシップサポートセンター,「インターンシップ活
用術―やりがいのある仕事を見つける!」, 日経事業出版社, 1
998.
(成績評価の方法・基準)
出席(20点満点)とレポート(80点満点)を総合して評価する。
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
1.到達目標:
情報産業でのインターンシップの体験などを通じて、情報産
業と情報化社会の現状に関する基本的知識の習得
2.テーマ:
情報産業でのインターンシップの体験と進路指導のための予
備知識習得
3.授業の概要:
討論や実体験をもとに授業を進める。情報化社会の進展によ
ってもたらされたいろいろな職場の組織、労働環境、運営形
態、情報伝達法などの変化の実態を概観し、それらの問題点を
明らかにしながら、高校生の進路指導がどうあるべきかについ
て討論する。また、情報に直接関連する職業に携わる人の職業
観と倫理観、さらに情報化社会に向けた生涯教育、ボランティ
ア活動、超高齢化社会に対する対応などについて討論する。そ
して、情報産業でのインターンシップを体験し、情報職業人の
現場を知ってもらう。
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.授業の進め方の説明、質疑応答
2.インターンシップ希望先の説明とインターンシッ
プ試験合格作戦に関する議論
3.インターンシップ先の説明と意義、注意点などの
議論および関係する討論(職場における情報化の現
状、社会の情報化により変化する職場環境、情報産業
に携わる人の職業観、倫理観、就職活動の現状と就職
指導)
4.(5日間以上の情報産業でのインターンシップ体
験)(授業は行わない)
5.インターンシップ体験報告会
6.授業なし
7.授業なし
8.授業なし
9.授業なし
10.授業なし
11.授業なし
12.授業なし
13.授業なし
14.授業なし
15.授業なし
470
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
地理情報科学
田中 和博
Geographic Information Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:①「社会基盤・環境のためのGIS」(柴崎亮介・村山祐司
編、朝倉書店)
テキスト:②「森林計測学講義」(大隅眞一編著、養賢堂)
参 考 書:①「森林GIS入門」(木平勇吉ら、日本森林技術協会)
参 考 書:②「GISと地域の森林管理」(松村直人編著、全国林業改良
普及協会)
1.GISの基礎① 歴史、基礎概念、空間解析機能の
概略
2.GISの基礎② 森林GISの現状と課題
3.GISの基礎③ 測地原子と座標系、GPSの基礎
(成績評価の方法・基準)
4.空中写真の活用① 空中写真測量の基礎
5.空中写真の活用② オルソフォトの作成
毎回実施する小レポート 15%
6.空中写真の活用③ 林相ポリゴンの作成
期末試験 85%
7.空中写真の活用④ 森林材積の推定
(履修条件・その他)
8.リモートセンシングデータのGISへの活用
9.GISの応用① 流域ポリゴンの作成と流域別森林
森林計測学ならびに森林計画学を履修済みのことが望ましい。
解析
(授業概要/テーマ・目標)
10.GISの応用② エコトープ分析と土地利用選好度
[授業概要]
分析
森林調査や森林計画そして流域管理に欠かすことができない
11.GISの応用③ ハビタット評価手続き(HEP)とギ
地理情報科学について、理論と応用ならびに実務的な利用技法
ャップ分析(GAP)
を教育する。まず、地理情報科学の基礎概念とGISの基礎知識に
ついて説明したのち、GPSの基礎知識と測量への応用について、 12.GISの応用④ 林地生産力解析
つぎに、空中写真の基礎知識と各種判読法や解析法について、 13.GISの応用⑤ 林地地利解析
最後に、リモートセンシングデータの活用とGISを利用した各種 14.GISの応用⑥ 森林ゾーニング
の空間解析法について教育する。
15.GISの応用⑦ WebGISによる自然環境情報の共有
[テーマ]
地理情報科学の概念、理論、手法を知り、応用可能性を探
る。
[到達目標]
GPS(氾地球測位システム)、空中写真、リモートセンシン
グ、そして、GIS(地理情報システム)に関する理論と応用なら
びに実務的な利用技術を体系的に教育することによって、自然
環境分野における地理情報科学の発展方向性を理解させるとと
もに、技術者としての基礎知識を修得させることを目標にす
る。
(科目名)
英文科目名:
テキスタイル素材論
(担 当)
永田 実
Textile Materials
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.繊維とは何か
2.繊維の分類
3.繊維の生産(繊維産業)
4.繊維の基本的性質 (繊維の微細構造、力学的性
(成績評価の方法・基準)
質、熱的性質、吸湿性、染色性など)
出席が6割未満のものは試験受験を認めない。小試験、期末試験 5.天然繊維(綿と麻)
6.天然繊維(絹と羊毛)
等により総合的に評価する。
7.再生繊維と半合成繊維
(履修条件・その他)
8.合成繊維 (三大合成繊維)
9.合成繊維(その他の合成繊維)
なし
10.機能性繊維
(授業概要/テーマ・目標)
11.高感性繊維
我々の生活に密着した衣料およびインテリアファブリックスに 12.スーパ繊維
用いられているテキスタイル素材の大部分は繊維集合体であ
13.布(織物、編み物)の構造と性質
る。この繊維の種類と特徴を中心にして述べる。また,糸や布
14.被服整理(繊維の洗浄、仕上げと保管など)
などの繊維製品の種類と構造,用途などについても解説する。
15.まとめ
テキストなし。必要におうじてプリントを配布する。
471
(科目名)
英文科目名:
量子力学
今井 誠
Quamtum Machanics
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
課題提出(20%),期末試験(80%)
(履修条件・その他)
「量子力学入門」を履修済みか同等の理解があること
(授業概要/テーマ・目標)
「量子力学入門」に引き続き、量子力学の基礎を講義する。
両科目を履修することで、ミクロの世界を支配する量子論の基
本的展望を得ることを目的とする。
シュレーディンガー方程式を具体的な系に適用して解きなが
ら、波動関数と物理量との関係,物理量の期待値など量子力学
独自の概念につき学んだ後、ボーアの水素原子モデルや量子
数,元素の周期律から分子や固体の性質までが、量子力学によ
り解決されていく様を学修する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト「量子論(改訂版)」小出昭一郎 裳華房
英文科目名:
(担 当)
情報システム論
1.ガイダンス,ハミルトンの運動方程式
2.波動関数とシュレーディンガー方程式
3.物理量と演算子,古典力学との対応と観測の問題
4.変数分離と定常状態
5.等速度往復運動の波動関数
6.周期的境界条件
7.調和振動子
8.球対称ポテンシャルのシュレーディンガー方程式
9.水素原子
10.物理量と演算子,交換関係
11.固有値と期待値,波束
12.角運動量とスピン
13.多粒子系の問題
14.原子構造と元素の周期律,パウリの排他律
15.水素分子,固体
(担 当)
吉冨 康成
Information Systems
(テキスト及び参考書)
1.テキスト:
プリント配布
2.参考書:
(1)竹下隆史他,「マスタリングTCP/IPインターネット編」,オーム
社,1995.
(2)辻井重雄,笠原正雄 編著,「暗号と情報セキュリティ」,昭晃
堂,1999.
(授業計画)
1.インターネット概説
2.情報セキュリティへの脅威
3.セキュリティ防御技術
4.セキュリティ監視技術
(成績評価の方法・基準)
5.インターネットセキュリティ技術
出席(75%未満の場合は、出席率に応じて減点する)、レポート(3 6.暗号方式の分類と概要
7.共通鍵暗号方式(1)
0点満点)、期末試験(70点満点)を総合して評価する。
8.共通鍵暗号方式(2)
(履修条件・その他)
9.共通鍵暗号方式(3)
1.履修条件:
10.公開鍵暗号方式(1)
「情報伝達論」を履修していることが望ましい。
11.公開鍵暗号方式(2)
(授業概要/テーマ・目標)
12.公開鍵暗号方式(3)
1.到達目標:
13.鍵管理方式、電子署名
情報セキュリティ関係の基本知識を習得し、情報セキュリテ
14.情報セキュリティのプロトコル
ィと関連する暗号技術の基礎を理解する。
15.復習と過去問解説
2.テーマ:情報セキュリティの基礎
3.授業概要:
ネットワークセキュリティの基礎、情報セキュリティと関連
する暗号技術の基礎について論じる。特に、TCP/IPと関係する
ネットワークセキュリティ関連事項、共通鍵暗号方式、公開鍵
暗号方式の代表例と応用事例など、の学習を通じて、情報セキ
ュリティの基礎を習得する。
472
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
情報ベンチャービジネス論
谷尻 豊寿
Information Industry Venture Business
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
講義資料は受講する学生が事前に作成し配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席30点、発表40点、レポート30点。
(履修条件・その他)
欠席と遅刻をしないこと。
(授業概要/テーマ・目標)
情報分野で起業するには、書く力、話す力、探す力が求められ
ます。これら3つの力は繰り返し訓練しなければ身につきませ
ん。そこで、授業は毎回違うテーマで作文を書くことから始め
ます。続いて事前に割り当てられたテーマについて学生が発表
し、その発表内容について全員で議論を行います。最後の30分
はそれをレポートにまとめる作業です。
発表する内容はインターネットを利用すれば簡単に作成でき
ますが、1つの情報源に頼りすぎると思わぬ落とし穴にはまるこ
ともあります。なぜ、その情報源を選択したか、その理由も含
めて発表してもらいます。
(授業前に読んでおいて欲しい本)
・哲学(島田紳助・松本人志著 幻冬社)
・自分ブランドで勝負しろ(藤巻幸夫著 オーエス出版)
・フリー(クリス・アンダーソン著 NHK出版)
(科目名)
英文科目名:
2 単位
データベース入門
1.ニッチ企業を起業する(発表者:谷尻豊寿)
フリーターから株式会社設立までの道のり
2.起業に向けての基礎知識 上場企業と非上場企業の違い
退職に伴う手続き(退職届、雇用保険、社会保険)
会社の組織(ピラミッド型組織、フラット型組織、)
職能別組織(企画部、広報部、宣伝部、総務部、人事部、財務部、経理部)
3.商品の流れと売上代金の回収と重要書類に関して
商品とお金の流れ
キャッシュフロー会計
売買契約書
守秘義務契約書
覚書
使用許諾書
4.商品価格のつけ方
カード会社の儲かる仕組み
通販の安さの秘密
ファミリーレストランの原価
ラーメンの原価
本の原価、印税
5.宣伝の仕方
新聞、専門誌への広告
展示会への出展
ホームページ
ブログ
アドワーズ
アドセンス
アフィリエイト
6.企業の社会的責任
社是と社規・社則の違い
企業の社会的責任CSRとは
CSRに取り組む企業の紹介
コンプライアンスとは
コンプライアンスを守ることは社員自身を守ること
7.セキュリティ
情報漏洩の現状
Winny(ウィニー)の危険性
情報漏洩ルート
バイオメトリクス(指紋認証、顔認証、虹彩認証他)
8.お金
給与明細の読み方
平均給与
生涯賃金
年齢と給与
借金の仕方(銀行との付き合い方)
保険の効用
9.これからのビジネス
Amazonの儲けの仕組み
楽天の儲けの仕組み
Googleの儲けの仕組み
ブックオフの儲けの仕組み
10.クラウドコンピューティング
WEB2.0とは
クラウドコンピューティングとは
ロングテール現象
ソフトウェア販売方法(Saas、パッケージ販売)
Microsoft VS Googleの戦い
11.ネット著作権
著作権
特許権
商標権
意匠権
12.オープンソース
オープンソースとは
代表的なオープンソース(LINUX、MySQL等)
オープンソースの定義と利用規則(ライセンス)
オープンソースはビジネスに使えるのか?
13.グリーンIT
グリーンITとは
データセンターの電力消費量に関して(Googleを例に)
グリーンITを支えるテクノロジ(サーバーの仮想化技術、冷却技術)
14.新入社員
正社員、契約社員、派遣社員、フリーター
(担 当)
寶珍 輝尚
Introduction to Data Base Systems
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.データベースシステムについて
2.データベース管理システムの基本機能
3.データベースに対する視点
4.データモデル
(成績評価の方法・基準)
5.関係データベースの基礎
レポート2回(各20点,計40点)と期末試験(60点)の点数の合 6.標準データベース言語SQL(1)−基本的な検索
−
計で成績を評価する。
7.標準データベース言語SQL(2)−複雑な検索−
(履修条件・その他)
8.標準データベース言語SQL(3)−更新と定義−
9.データベース設計(1)−基礎−
10.データベース設計(2)−概念設計(トップダウ
(授業概要/テーマ・目標)
ン設計)−
授業概要:データベースの基本的な考え方とデータベースの利 11.データベース設計(3)−概念設計(ボトムアッ
用方法について学習する。まず、データベースの基本について
プ設計)−
学習する。次に、最も良く利用されている関係データデータベ
12.データベース設計(4)−論理設計−
ースについて、その基礎と標準データベース言語SQLについ
て学習する。また、データベースの設計法について実践的に学 13.トランザクション
習する。さらに、トランザクションについても学習する。到達 14.同時実行制御
目標:データベースの基本的な考え方、関係データベースの利 15.期末試験
「データベース技術教科書」(都司達夫、寶珍輝尚、CQ出版)
用方法、データベース設計法の基礎、ならびに、トランザクシ
ョンについての知識を習得する。
473
(科目名)
英文科目名:
基礎地学I
(担 当)
文字信貴
Fundamental Earth Science Ⅰ
(テキスト及び参考書)
テキスト:プリントを配布する
参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会
浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版
文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善
日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店
2 単位
(授業計画)
1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.
大気の鉛直構造とオゾン層.
2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力
と運動の関係. (成績評価の方法・基準)
3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と
期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を 天気図.
4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏
合わせて評価する.
西風・貿易風
(履修条件・その他)
5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象
物理学を履修していることが望ましい.
変化.
初歩の微積分ができること.
6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.
(授業概要/テーマ・目標)
7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる
地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を 条件
行う.
8.地表風:地面近くの風の法則.
地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざま
9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.
な大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境
や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 放射の法則と温室効果.
本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけてお くべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とす 10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱につ
る.
いて.
授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズ 11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2
ムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学に
交換の評価.
おける応用が可能となることである.
12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.
13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現
象と影響.
14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影
響.
15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.
(科目名)
英文科目名:
基礎地学II
(担 当)
鈴木 博之
Fundamental Earth Science Ⅱ
(テキスト及び参考書)
毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.
参考書は適宜紹介する.
(成績評価の方法・基準)
出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地
球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半
は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発
達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地
球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環
境と生物との関係について理解を深める.
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーションと地球科学の特徴
2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)
3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)
4.地殻の構成:岩石と鉱物
5.地質構造:断層と褶曲
6.地殻変動①:火山と火山災害
7.地殻変動②:地震と活断層
8.地層:堆積作用と体積環境
9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代
10.地球の誕生と年齢
11.生命の発生と初期生命の進化
12.古生代における生物進化と大量絶滅
13.中生代における生物進化と大量絶滅
14.ヒトの誕生と地球環境問題
15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係
474
(科目名)
英文科目名:
デジタルデザイン論
佐藤 仁人
Introduction to Digital Design using Computer Graphics
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席,課題,期末試験により総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:
建築,プロダクトなどの分野においてはコンピュータを用いて
のデジタルイメージを活用したデザインが主流になっている。
本講義ではコンピュータを用いた画像の基礎知識,画像処理の
方法,デジタルデザインの基礎についての解説を行う。また,
コンピュータを用いたCG実習を行うことにより,モデリン
グ,座標変換,レンダリングなどの過程を修得する。
到達目標:
受講生は,デジタルデザインの基本的な過程を理解する。ま
た,デジタルデザインについての基礎知識や用語についての理
解を深める。さらに,2次元及び3次元CGを用いて簡単な画
像を作成できる能力を身につける。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
ファイル・プリントを配布する。
英文科目名:
(担 当)
地学実験及び同実験法
1.ガイダンス:デジタルデザインの概要,CGの歴
史,CGの応用
2.デジタル画像の基礎
3.画像処理(1): 濃淡処理
4.画像処理(2):空間フィルタリング
5.デジタルデッサン(1): デッサンの方法
6.デジタルデッサン(2): 課題制作
7.デジタルデッサン(3): 課題発表と講評
8.3次元CGの概要(1):モデリング,マッピング
9.3次元CGの概要(2):投影変換,ライティン
グ,レンダリング
10.Pov-RayによるCG実習(1):形と色
11.Pov-RayによるCG実習(2):移動,拡大・縮小,
回転
12.Pov-RayによるCG実習(3):集合演算
13.Pov-RayによるCG実習(4):質感処理
14.Pov-Rayによる制作(1):カプセル
15.Pov-Rayによる制作(2):最終課題
(担 当)
井口 敬雄
Laboratory Work in Earth Science
(テキスト及び参考書)
プリント配布。
参考書等は必要に応じて紹介する。
(成績評価の方法・基準)
出席重視。
レポートと合わせて評価する。
(履修条件・その他)
2 単位
(授業計画)
1.授業の概要と計画説明
(2.以下は一昨年の内容を紹介する。変更の可能性
あり。テーマによっては複数の回にわたって実施す
る。)
2.気象データ解析
3.コリオリ力の実験
4.回転水槽を用いた帯状流の実験
5.パイロットバルーンを用いた上空の風の観測
6.人工霧の実験
7.Excelを用いた数値実験
(授業概要/テーマ・目標)
【授業概要】
本年度は気象に関するテーマを選び、実験、観測、データ解析
などを行う。
【到達目標】
学校教育における地学実験の指導に役立つ事を念頭に置き、実
験の面白さを実感できるようにすると同時に、目的(何が知り
たいか)→計画(目的のために何をすればいいか)→実行→結
果の解析(どんな事が分かったか)という一連の作業によって
筋道を立てて謎を解明する力を養う事を目標とする。
475
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境デザイン概論
松原斎樹
Outline of Environmental Design
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1. オリエンテーション
住まいのなりたち
2.住生活とハウジング
3.建築・住居の建築計画
4.建築設計とインテリアデザイン
5.建築・住居のインテリア計画
6.建築・住居の環境学
7.建築・住居の設備学
8.建築・住居の構造学
9.建築・住居の材料・生産学
10.都市デザイン
11.住環境・都市の生態とランドスケープデザイン
12.地域の生態とランドスケープデザイン
13.プロダクトデザイン
14.衣環境のデザイン
15.デザインと環境問題
授業ごとに資料配布,
(成績評価の方法・基準)
担当教員から課されるレポート等の評価および出席
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
この授業の目標は環境デザイン学とは何か,これを学ぶ意義・
目的は何か,などを理解することにある。環境デザイン学の幅
広い専門分野の全体像とそれぞれの分野の概略を理解し,その
上で各分野では何をどのように学ぶのか,そのためにはどのよ
うな基礎知識と勉学方法が必要なのか,などについて講義す
る。
講義の中では,幅広くしかも深い環境デザインの各専門分野を
学ぶために必要な参考文献などできるだけ多く紹介する。それ
らに積極的に取り組み,受け身ではない主体的な勉学態度を身
につける必要がある。この授業はそのためのガイド役を果た
す。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
論文講読法I
環境デザイン学科教員
Reading Scientific PapersⅠ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
教科書:『理科系の作文技術』(木下是雄,中公新書)、『レポ
ートの組み立て方』(木下是雄,ちくま書房)等(担当教員が第
一回目の授業の際に指示する)
参考書:授業の際に提示する。
(成績評価の方法・基準)
出席+レポート+提出物等を総合して評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:
環境デザイン分野に関する書籍や各種論文の内容を科学的,
論理的に読み取る方法について基本的な訓練を行う。また,各
種のレポート・試験答案・卒業論文など科学的な文章を書く方
法について,基本的な訓練を行う。その際,その文章を読む人
に,確実に理解してもらえるような文章,論理的にわかりやす
い文章が書けるようにすることを重視する。なお、授業内容の
順序等については、状況に応じて変更することがある。
テーマ・目標:
受講生は、環境デザイン分野に関する書籍や各種論文の内容
を科学的,論理的に読み取るための基礎を身につける。また各
種のレポート・試験答案・卒業論文など科学的な文章を書くた
めの基礎を身につける。特に、読む人に確実に理解してもらえ
る文章,論理的にわかりやすい文章が書けるようになることを
目指す。
2 単位
1.授業の概要説明・イントロダクション
2.レポートの書き方の概要、問題意識と目標規定文
3.図書館・参考資料の探し方・使い方、文献の引用
の仕方
4.文章構成・文章の順序
5.パラグラフ・ライティング
6.事実と意見の識別・書き分け
7.事実と意見の識別・書き分け(演習)
8.わかりやすい文・文章の書き方と文章表現
9.論文の基本的構成・論文の読み方演習1
10.論文の読み方演習2
11.レポート作成演習1
12.レポート作成演習2
13.レポート作成演習3
14.レポート作成演習4
15.授業のまとめ
476
(科目名)
英文科目名:
基礎数学I
(担 当)
岩崎 雅史
Fundamental Mathematics I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ベクトルの基本性質
【テキスト】なし
【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Cours 2.ベクトルの加算、減算
e, with Applications to Differential Equations - など
3.ベクトルの内積、ノルム
4.ベクトルの線形独立性
(成績評価の方法・基準)
5.線形空間の基本性質
6.部分空間
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.線形空間の基底
8.直交化定理
(履修条件・その他)
9.線形写像の基本性質
10.零空間、ランク
なし
11.逆変換、1対1変換
(授業概要/テーマ・目標)
12.基底の線形写像
理工系の数学において重要となる「線形代数学」の基礎につい 13.線形写像と行列表現、行列積
て講義する。本講義を通じて、ベクトル、線形空間、線形写
14.ガウス・ジョルダン法による連立1次方程式の解
像、ガウスジョルダン法などの基本事項について習得して頂
法
く。
高校までの数学とは異なり、具体例の少ない抽象的な概念が講 15.ガウス・ジョルダン法による逆行列計算
義の中心となる。大学の数学に慣れるまで少し苦労するかもし
れないが、毎回の演習(講義終了数日後までに提出する形式)
に真剣に取り組めば、十分理解できる内容である。さらに、定
期試験前のレポートを通じて、高いレベルの内容まで学ぶこと
ができる。
なお、科目名にある「基礎」とは「土台」という意味である。
「簡単」という意味ではないことに注意して頂きたい。
(科目名)
英文科目名:
基礎数学II
(担 当)
岩崎 雅史
Fundamental Mathematics II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ベクトルの外積
2.ベクトルの線形独立性
3.行列式の基本性質(行列式の積・行列の正則性)
4.ブロック行列、上3角行列、対角行列の行列式
(成績評価の方法・基準)
5.余因子展開
6.クラメールの解法
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.線形写像の固有値・固有ベクトル
8.行列の固有値と特性多項式
(履修条件・その他)
9.行列の固有ベクトルと固有空間
10.相似変形と行列の対角化
基礎数学Iを履修済みが望ましい。
11.ケーリー・ハミルトンの定理
(授業概要/テーマ・目標)
12.ジョルダン標準形
基礎数学Iにひきつづき、「線形代数学」について講義する。
13.行列の対角化I(エルミート行列、歪エルミート
線形代数学の基礎知識を増やしながら、行列式の基本演算、連
行列)
立1次方程式の解法、行列の対角化法などを習得して頂くこと
14.行列の対角化II(ユニタリー行列、直交行列)
が本講義のねらいである。なお、基礎数学Iの講義内容を理解し
15.2次形式
ているものとして講義を進める。
【テキスト】なし
【参考書】Tom M. Apostol : Linear Algebra - A First Cours
e, with Applications to Differential Equations - など
理解を深めて頂くために、毎回の演習(講義終了数日後に提
出)と定期試験前にレポートを課す。
477
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
応用数学I
岩崎 雅史
Applied Mathematics I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.数列・級数の極限
2.関数の極限・逆関数
3.関数の連続性・中間値の定理
4.微分係数と導関数・連続性と微分可能性
5.高階導関数・関数の極値
6.ロールの定理・平均値の定理・コーシーの定理・
テイラーの定理
7.テイラー展開・マクローリン展開・微分による近
似評価
8.偏導関数・極限と連続性・全微分
9.テイラーの定理・陰関数の微分
10.不定積分(原始関数・置換積分・部分積分)
11.定積分
12.広義積分
13.重積分(累次積分)
14.重積分(座標変換)
15.線積分
【テキスト】なし
【参考書】和達三樹「微分積分」など
(成績評価の方法・基準)
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
(履修条件・その他)
高校で数学IIIを履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
線形代数学とならんで、多くの理工学系分野において重要とさ
れる初等的な解析学「微分積分学」について講義する。本講義
のねらいは、微分積分学の基本的な概念を習得して頂くととも
に、解析学で大いなる発展をみせる微分方程式論(応用数学II
の講義内容)が理解できるような基礎力を養って頂くことにあ
る。
理解を深めて頂くために、講義終了後に数回の演習と定期試験
前に1回のレポートを課す。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
応用数学II
岩崎 雅史
Applied Mathematics II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.常微分方程式とは?(基本事項、数理モデル)
2.求積法(変数分離型・同次型・リッカチ型)
3.線形常微分方程式I(解空間)
4.線形常微分方程式II(基本解)
(成績評価の方法・基準)
5.線形常微分方程式III(定数変化法)
6.連立微分方程式
演習・レポート・定期試験等で総合的に評価する。
7.級数解法(べき級数解、正則点、確定特異点)
8.偏微分方程式とは?(基本事項)
(履修条件・その他)
9.1階線形偏微分方程式(ラグランジュ型)
基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iを履修済みが望まし
10.全微分方程式
い。
11.シャルピーの方法
(授業概要/テーマ・目標)
12.2階線形偏微分方程式(双曲型・放物型・楕円
微分項を含む方程式「微分方程式」に関する基礎理論のうち、 型)
代表的なものについて講義する。
13.変数分離法
まず、微分方程式は物理現象や社会現象を記述する有効な手段
14.フーリエ変換I
であることを理解して頂き、次に、典型的な微分方程式の解法
15.フーリエ変換II
を習得して頂くことが本講義のねらいである。
【テキスト】なし
【参考書】佐野理「微分方程式」、河村哲也「偏微分方程式」な
ど
線形代数学・微分積分学の知識だけで理解できる常微分方程式
の解法から、新たに導入するフーリエ変換の概念を利用した偏
微分方程式の解法まで幅広く説明する。
なお、基礎数学I、基礎数学II、および、応用数学Iの講義内容
を理解しているものとして講義を進める。
理解を深めて頂くために、講義終了後に演習、定期試験前に1
回のレポートを課す。
478
(科目名)
英文科目名:
統計学
岩崎 雅史
Statistics
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポート・定期試験等で総合的に評価する。
(履修条件・その他)
高校数学の数学I、数学II、および、数学A、数学Bを理解してい
ることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
様々な現象はしばしば確率論の概念によって解釈されることが
ある。また、文系・理系問わず、卒業研究などで統計処理を必
要とすることがある。
本講義のねらいは、初等的な確率・統計論からなる「数理統計
学」の基本的事項を習得して頂くことにある。
理解を深めて頂くため、定期試験前に1回のレポートを課す。
なお、定期試験時には、電卓を持参して頂くのが望ましい(た
だし、電卓の操作に関する高度な知識は不要である)。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
【テキスト】なし
【参考書】和達三樹「確率・統計」など
英文科目名:
(担 当)
基礎物理学I
1.離散分布(2項分布、ポアソン分布、幾何分布)
2.連続分布(指数分布、正規分布)
3.平均、分散
4.モーメント、キムラント
5.離散分布の平均、分散
6.連続分布の平均、分散
7.離散分布の特性関数、モーメント、キムラント
8.連続分布の特性関数、モーメント、キムラント
9.確率分布間の関係
10.中心極限定理
11.データ処理I(標本と母集団、標本平均、標本分
散)
12.データ処理II(相関係数、直線回帰)
13.推定と検定I
14.推定と検定II
15.多変量解析の紹介
(担 当)
春山 洋一
Fundamental Physics Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高校物理の復習1
2.高校物理の復習2
3.物理の数学(ベクトル,微積分)
4.物理の数学(座標系)
(成績評価の方法・基準)
5.運動学(位置,速度,加速度)一次元
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元
7.運動の法則
0%.
8.運動方程式
(履修条件・その他)
9.運動方程式の数値解法
10.簡単な運動
数Ⅲの微積分を理解していること
11.単振動
(授業概要/テーマ・目標)
12.運動量とエネルギー
理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理 13.中心力による運動
ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっ
14.質点系の運動1
ているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現
15.質点系の運動2
象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみ
から始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する.
古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解
しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書き
が出来るようになること,更に,そのようにして表された方程
式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の
運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習す
る.物理に必要な数学は随時補いながら進める.
479
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学II
(担 当)
斉藤 学
Fundamental physics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス −電磁気学とは何か− クーロンの法
「科学者と技術者のための物理学III」
則
(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)
2.電場とは何か
3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か
(成績評価の方法・基準)
4.ガウスの法則
5.ガウスの法則の応用
レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。
6.電位の概念
7.電位の導出 コンデンサーとは何か
(履修条件・その他)
8.中間試験
基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本
9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動
的な理解を前提に講義を行う。
10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則
(授業概要/テーマ・目標)
11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る
現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義 磁場
する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが
12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則
目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁
13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則
場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学ん
でいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及 14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化
マックスウェル方程式
びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。ま
た、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2∼ 15.電磁波とは何か
3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が
数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工
夫されているものである。
(科目名)
英文科目名:
基礎化学I
(担 当)
リントゥルオト 正美
Fundamental Chemistry I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.元素の一般的性質と周期性1
原子の構造と電子配置
2.元素の一般的性質と周期性2
元素の電子配置と周期性
(成績評価の方法・基準)
3.化学結合と分子の構造1
いろいろな化学結合
小テストと期末テスト
4.化学結合と分子の構造2
混成軌道と2重結合、3重結合
(履修条件・その他)
5.化学平衡
6.酸塩基反応
特になし
7.反応速度論1
(授業概要/テーマ・目標)
反応速度式
物質・生命科学を学ぶために最低限必要な化学の基本知識の習 8.反応速度論2
得を目的とする。材料化学・生命化学・応用計測学および環境
反応機構、遷移状態の理論
科学・食品科学などの専門科目を学んでいく上で必要なな化学
9.反応速度論
の基礎について学ぶ。基礎化学IとIIで物理化学、無機化学の基
いろいろな反応、触媒反応など
礎を身につけるが、基礎化学Iでは物理化学の基礎を中心に学
10.気体の性質1 気体の状態方程式
ぶ。
元素の一般的性質と周期性から始まり、分子の構造と結合につ 11.気体の性質2 気体の分子運動論
いて分子軌道論から考える。化学平衡と反応速度論や熱力学に 12.熱力学1 熱力学第1法則
ついて学び、溶液の化学として酸・塩基反応について学ぶ。
13.熱力学2 熱化学
14.熱力学3 熱化学
15.熱力学4 熱力学第2法則
適宜プリントを配布
参考書については適宜指示
480
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎生物学I
椎名 隆
Fundamental Biology I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験による
(履修条件・その他)
特に無し
(授業概要/テーマ・目標)
DNA二重らせんの発見から50年が過ぎ,社会の生
命科学に対する関心が急速に増大している。現代
社会の様々な場面に生命科学技術の成果が利用さ
れるようになったことが,その大きな理由であ
る。生命科学が21世紀の現代社会を支える基盤技
術であることは間違いない。一方,臓器移植など
の先端医療,遺伝子組み換え食品,生命科学技術
の利用の環境への影響などについては,意見の不
一致も存在する。
生命科学は,「分子」,「遺伝子」,「細胞」
の3つのキーワードを基盤とする。本講義では,
これらのキーワードを中心に生命科学の基礎を概
説する。さらに,現代生物科学のトピックスにつ
いても触れる予定である。将来,様々な専門分野
を学ぶ諸君に“役立つ生命科学”を講義する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
スタートアップ生化学(第2版) 化学同人
英文科目名:
(担 当)
基礎地学I
1 人間と生物学
2 生体分子
・生体物質の構造と機能
3 生体分子
・タンパク質と核酸
4 生体分子
・ 酵素
5 遺伝子
・ゲノムと遺伝子
6 遺伝子
・遺伝子発現 転写
7 遺伝子
・ 遺伝子発現 翻訳
8 細胞
・細胞の構造と機能
9 細胞
・細胞膜の機能
10 細胞
・代謝:細胞における物質変換
11 細胞
・ 光合成
12 進化
13 生命科学技術
・遺伝子組み換え技術と食糧
14 生命科学技術
・ゲノムと医療
15 生命科学について考える
(担 当)
文字信貴
Fundamental Earth Science Ⅰ
(テキスト及び参考書)
テキスト:プリントを配布する
参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会
浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版
文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善
日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店
2 単位
(授業計画)
1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.
大気の鉛直構造とオゾン層.
2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力
と運動の関係. (成績評価の方法・基準)
3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と
期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を 天気図.
4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏
合わせて評価する.
西風・貿易風
(履修条件・その他)
5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象
物理学を履修していることが望ましい.
変化.
初歩の微積分ができること.
6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.
(授業概要/テーマ・目標)
7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる
地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を 条件
行う.
8.地表風:地面近くの風の法則.
地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざま
9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.
な大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境
や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 放射の法則と温室効果.
本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけてお くべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とす 10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱につ
る.
いて.
授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズ 11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2
ムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学に
交換の評価.
おける応用が可能となることである.
12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.
13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現
象と影響.
14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影
響.
15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.
481
(科目名)
英文科目名:
物理学実験及び同実験法
(担 当)
春山 洋一、斉藤 学、清水 森人
Laboratory Work in Physics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.諸注意と基本装置の使い方およびデータ処理の
「物理学実験テキスト環境計測学研究室編」
方法
(実験開始時に配布方法を紹介する)
2.ケータの振り子による重力加速度の測定
3.ユーイングの装置によるヤング率の測定
(成績評価の方法・基準)
4.針金のヤング率および剛性率の測定
5.水の粘性率の測定
出席して実験をすること、およびレポートを提出することが必
6.固体の比熱の測定
要。
7.モノコードおよび気柱による音速の測定
(履修条件・その他)
8.ニュートンリングによるレンズの曲率半径の測定
9.ローラントの検糖計を用いた蔗糖水溶液の濃度の
基礎物理学Ⅰ、基礎物理学Ⅱを受講していることが望ましい。
測定
(授業概要/テーマ・目標)
10.金属箔上の等電位線
基礎的な測定装置を用いて様々な物理量の測定原理を学ぶとと 11.ホイートストーン橋による抵抗値の測定
もに測定方法を習得する。
12.熱電対の熱電図
実験データをもとにその処理方法を学ぶ。レポート作成や研究
13.プリズム分光器による光の波長の測定
内容発表の基本を身につける。
14.電子の比電荷e/mの測定
初回に、基本装置の使い方およびデータ処理の方法を講義す
る。2回目以降、授業計画に書かれた実験を2人1組でおこなう。 15.天秤による質量の測定
最終回の授業で実験内容の発
表会をおこなう。
(科目名)
英文科目名:
環境デザイン実習I
(担 当)
三橋 俊雄・大場 修・下村 孝
Practice in Environmental Design Ⅰ
(テキスト及び参考書)
必要な資料はプリントで配布する
(成績評価の方法・基準)
出席、期間中の作品により評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
(三橋)デザイン分野に共通する基礎的な観察能力ならびに表
現能力の養成を目的として演習を行う。自然景観やデッサン・
パースペクティブ描写などを通して、ものの存在・量感・立
体、構造などの造形原理について認識し、描写能力や構成力、
素材感、ならびにデザインについての理解を深める。また、京
都の生活文化的環境の中から京都アイデンティティを表す対象
を発見・採集し、写真・地図・コメントで表現する。
(大場)古今東西の重要な住宅建築を取り上げ、その形式・意
匠・構造・平面・特徴・ 地域性・歴史性・ライフスタイルな
ど、様々な視点から解読し評価を加え、パ ネルに図解説明す
る。さらに、その1/50の縮尺模型を制作し、実際の材料や構
造、仕上げ、収まり、空間性などの再現を通して、住宅建築の
理解を深める。
(下村)ランドスケープ空間の植栽からプランティングデザイ
ンの基礎を学ぶ。キャンパス、住宅地、植物園などを対象に、
すぐれたデザインを探索し、それらを写真撮影、スケッチなど
により身近に持ち込み、デザインの要点を見いだして評価す
る。
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション
2.演習1:賀茂川周辺の自然・人工物のもつダイナ
ミズムをスケッチする
3.演習2:インテリア・プロダクツデザインの描画
練習
4.演習3(1):京都アイデンティティの理解と表現。
京都アイデンティティを表す対象を調査・発見し、写
真と文章によって採集する。
5.演習3(2):京都アイデンティティの理解と表現。
上記課題作品を講評する。
6.演習4(1):「住宅研究」;パネル制作:過去の優
秀作品の講評、及びテーマの選定
7.演習4(2):「住宅研究」;パネル制作:パネル作
品の評価講評
8.演習5(1):「住宅研究」;模型制作:模型制作方
法の検討
9.演習5(2):「住宅研究」;模型制作:模型作品の
評価講評
10.演習6 植栽の構成学:プランティングデザイン
の基礎を探る
11.演習7 樹木の配植:植物の機能とデザイン
12.演習8 緑と彩りの役割:紅一点とは
13.演習9 容器と植物:主役は誰?
14.演習から学んだこと、意見交換、発表会
15.演習の総括
482
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境デザイン実習II
河西立雄・檜谷美恵子
Practice in Environmental Design Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
第1課題(河西)
テキスト:配布資料 他
参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸 設計・製図基礎:「図面模写・小課題」
善)他
図面模写(住宅を対象として図面表記方法ならびに図
法について学ぶ)、および関連する小規模な設計課題
(成績評価の方法・基準)
の実習を行う。
第2課題(檜谷)
出席および課題の制作過程と内容の総合評価
設計・製図基礎:「実測図面・小課題」
実測図面(便所と階段を対象として図面表記と実際の
(履修条件・その他)
対象との相互関係や図法について学ぶ)、および関連
する小規模な設計課題の実習を行う。
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
環境デザイン学科の各専門分野に共通して必要とされる基礎的
能力のうち、図学・図法に関する基礎知識の習得、製図能力の
養成、および計画・設計能力の養成を目的として実習を行う。
対象を観察し理解する能力を養うとともに、寸法・機能・構造
・環境などについて理解を深める。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境デザイン実習III
角 直弘・大場 修・田淵 敦士・菅 正太郎・河合 慎介
Practice in Environmental Design Ⅲ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:配布資料
参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸
善)他
(成績評価の方法・基準)
出席および課題の制作過程と内容の総合評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
環境デザイン学科の各専門分野に共通して必要とされる基礎
的能力のうち、建築物についての計画・設計能力の養成を目的
として実習を行う。小規模から中規模なもの、あるいはいくつ
かの敷地条件や用途を設定して段階的に出題し、寸法・機能・
構造・環境などについてさらに理解を深める。
第1課題「住宅の設計」(角・大場・田淵)
計画・設計基礎:延床面積100∼150㎡程度の住宅の計画・設計
について学ぶとともに木構造と構法について理解を深める。
第2課題「オフィス・アトリエの設計」(菅・河合)
計画・設計基礎:延床面積500㎡程度のオフィス・アトリエを対
象として、計画敷地となる場所を読み取り,場所性とプログラ
ムから空間を構成する建築物の計画・設計について学ぶ。
1.住宅の設計:課題出題・説明
2.住宅の設計:エスキス
3.住宅の設計:エスキス
4.住宅の設計:エスキス
5.住宅の設計:エスキス
6.住宅の設計:エスキス
7.住宅の設計:エスキス
8.住宅の設計:講評会・提出
9.オフィス・アトリエの設計:課題出題・説明
10.オフィス・アトリエの設計:エスキス
11.オフィス・アトリエの設計:エスキス
12.オフィス・アトリエの設計:エスキス
13.オフィス・アトリエの設計:エスキス
14.オフィス・アトリエの設計:エスキス
15.オフィス・アトリエの設計:講評会・提出
483
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境デザイン実習IVA
河合 慎介・内田 保博・大場 修・長坂 大
Practice in Environmental Design ⅣA
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.図書館・スポーツ施設の設計:課題出題・説明
テキスト:配布資料
参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸 2.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス
善)他
3.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス
4.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス
(成績評価の方法・基準)
5.図書館・スポーツ施設の設計:エスキス
6.図書館・スポーツ施設の設計:講評会・提出
出席および課題の制作過程と内容の総合評価
7.歴史的建造物のリノヴェーション:課題出題・説
明
(履修条件・その他)
8.歴史的建造物のリノヴェーション:エスキス
9.歴史的建造物のリノヴェーション:講評会・提出
なし
10.医療・福祉施設の設計:課題出題・説明
(授業概要/テーマ・目標)
11.医療・福祉施設の設計:エスキス
建築・住環境学コースに関連する専門的能力の養成を目的と 12.医療・福祉施設の設計:エスキス
して、中規模の建築物の計画・設計に関する課題を行う。
13.医療・福祉施設の設計:エスキス
第1課題「図書館・スポーツ施設の設計」(河合・内田)
14.医療・福祉施設の設計:エスキス
建築と構造:図書館(大学図書館)またはスポーツ施設を対象
15.医療・福祉施設の設計:課題出題・説明
として、建築物の計画・設計、ならび
に建築構造の主要な考え方について学ぶ。
第2課題「歴史的建造物のリノヴェーション」(大場)
建築と歴史:使われなくなった京町家や学校施設など、歴史的
・伝統的建造物を対象としてリノヴェーションの計画・設計に
ついて学ぶ。
第3課題「医療・福祉施設の設計」(長坂)
建築と機能:計画要件を理解し、機能的で快適な医療施設また
は福祉施設の計画・設計について学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境デザイン実習VA
河西立雄・河合慎介
Practice in Environmental Design ⅤA
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:配布資料
参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編 丸
善)他
(成績評価の方法・基準)
出席および課題の制作過程と内容の総合評価
(履修条件・その他)
特になし
2 単位
第1課題(河西)
建築と空間:「博物館・複合施設の設計」
豊かな自然環境と一体となった博物館施設(美術館)
または複合施設などの公共施設の計画・設計について
学ぶ。
第2課題(河合)
建築と空間:「コミュニティセンターの設計」
地域住民の交流を図るコミュニティ施設または豊かな
生活の場としての学校施設の計画・設計について学
ぶ。
(授業概要/テーマ・目標)
建築・住環境学コースに関連する専門的能力の養成を目的とし
て、中規模∼大規模の建築物の計画・設計に関する課題を行
う。
484
(科目名)
英文科目名:
環境デザイン実習VIA
Practice in Environmental Design ⅥA
(テキスト及び参考書)
(担 当)
河西立雄・松原斎樹・尾崎明仁・井上昌彦
2 単位
(授業計画)
第1課題(河西)
テキスト:配布資料 他
参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編/丸 住宅と環境:「住宅とランドスケープ」
善)他
独立住宅と外部空間(中庭や前庭など)の関係につい
て考え、新しい住空間の計画・設計について学ぶ。
(成績評価の方法・基準)
第2課題(松原・尾崎)
住宅と環境:「自然エネルギー利用の住宅」
出席および課題の制作過程と内容の総合評価
環境負荷の少ない自然エネルギー利用とライフスタイ
ルを意識した住宅の計画・設計について学ぶ。
(履修条件・その他)
第3課題(井上)
住宅と環境:「集合住宅」
特になし
都市居住における住空間のあり方として、低・中層の
(授業概要/テーマ・目標)
集合住宅の計画・設計について学ぶ。
建築・住環境学コースに関連する専門的能力の養成を目的とし
て実習を行う。いくつかの視点から、住宅の計画・設計に関す
る課題を行う。
(科目名)
英文科目名:
環境デザイン実習IVB
(担 当)
三橋 俊雄・森 理恵
Practice in Environmental Design ⅣB
(テキスト及び参考書)
テキスト:配布資料 他
参考書:必要に応じて紹介する
(成績評価の方法・基準)
出席および課題の総合評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
生活デザイン・ランドスケープコースに関連する専門的能力
の養成を目的として、生活デザイン分野の実習を行う。
2 単位
(授業計画)
1.第1課題(三橋):「システムのデザイン」オリエンテーショ
ン
2.第1課題(三橋):「システムのデザイン」中間発表
3.第1課題(三橋):「システムのデザイン」発表、「親子のコ
ミュニケーションツールのデザイン(インターフェイスデザイ
ン)」オリエンテーション
4.第1課題(三橋):「親子のコミュニケーションツールのデザ
イン(インターフェイスデザイン)」中間発表
5.第1課題(三橋):「親子のコミュニケーションツールのデザ
イン(インターフェイスデザイン)」発表と総括
6.第2課題(森):「服飾文化」
服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査
方法を知り基礎的な課題に取り組む。(1)
7.第2課題(森):「服飾文化」
服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査
方法を知り基礎的な課題に取り組む。(2)
8.第2課題(森):「服飾文化」
服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査
方法を知り基礎的な課題に取り組む。(3)
9.第2課題(森):「服飾文化」
服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査
方法を知り基礎的な課題に取り組む。(4)
10.第2課題(森):「服飾文化」
服飾文化に関する文献資料・画像資料・実物資料それぞれの調査
方法を知り基礎的な課題に取り組む。(5)
11.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」
地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域
活性化のデザイン検討と提案を行う。(1)
12.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」
地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域
活性化のデザイン検討と提案を行う。(2)
13.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」
地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域
活性化のデザイン検討と提案を行う。(3)
14.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」
地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域
活性化のデザイン検討と提案を行う。(4)
15.第3課題(三橋):「地域の自然・技術・生活文化」
地域調査を通して現代農山村が抱える問題の発見・まとめ・地域
活性化のデザイン検討と提案を行う。(5)
485
(科目名)
英文科目名:
環境デザイン実習VB
佐藤仁人・野井成正・河西立雄
Practice in Environmental Design ⅤB
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席および課題の制作過程と内容の総合評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
生活デザイン・ランドスケープコースに関連する専門的能力の
養成を目的として、インテリア分野の実習を行う。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:配布資料
参考書:授業の中で紹介する
英文科目名:
(担 当)
環境デザイン実習VIB
第1課題(佐藤)
インテリアデザイン:「インテリアの照明」
住宅居間のインテリアデザインの方法および空間照明
と照明器具のデザインについて学ぶ。
第2課題(野井)
インテリアデザイン:「家具のデザイン」
オフィス・住宅・店舗など、ある空間の用途に則し
た、机や椅子などの家具、什器のデザインについて学
ぶ。
第3課題(河西)
インテリアデザイン:「キッチンのインテリア」
高機能を要求される住宅のキッチンまたは店舗のキッ
チンを取り上げ、そのインテリアデザインについて学
ぶ。
(担 当)
下村 孝,福井 亘,中尾 幸彦
Practice in Environmental Design ⅥB
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション
2.都市と里地里山のランドスケープデザイン
3.演習1「2,3次元の空間把握」
4.演習2「コンセプト,イメージスケッチ」
(成績評価の方法・基準)
5.演習3「ランドスケープの平面と立面」
学期中に行う出席ならびに課題の結果を総合的に判断し、評価す 6.演習4「レイアウト」
7.デザイン作品の講評
る。
8.計画対象地現況分析
(履修条件・その他)
9.コンセプト・基本構想
10.プランティングデザインの概略
特になし。
11.樹形と機能および配植の基本原理
(授業概要/テーマ・目標)
12.学内の配植の点検
福井:都市や農村(里地里山)のランドスケープデザイン
13.基本計画
都市と里地里山のランドスケープの構成要素の抽出や評価方
14.実施計画
法、デザイン、設計について理解を深め、学ぶ。(1∼7)
15.講評
中尾・下村:学内のランドスケープデザイン
分野ごとに必要に応じて紹介する。
学内に設定した敷地を対象に、現地の分析から初め、集団的な
討議を経て、基本構想・基本計画・実施設計を行い、より美し
く快適な空間のための構想と具体化の行程を修得する。特に、
ランドスケープデザインの主要な要素である植栽に関しては、
プランティングデザインの要点を解説する。(8∼15)
486
(科目名)
英文科目名:
職業意識と倫理
環境デザイン学科教員
Professional Awareness and Ethic
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
平常点(20%)とレポート(80%)による
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
住居・建築,プロダクト,ランドスケープなどの各種デザイン
分野の様々な専門職業,企業や行政などの職業意識,社会的役
割と責任について具体的な事例を挙げながら説明する。
また,各専門分野における職業の内容や,就職先の探し方,就
職のための学習内容について紹介する。さらに,環境デザイン
学科の就職状況,その特徴について説明するとともに,大学院
に進学することの意義,結婚後の家庭と仕事の両立などについ
て卒業生のガイダンスを交えながら考える。
本授業では,住居・建築系や生活デザイン系の職業を理解し,
進学・就職・職業に対する意識を高めて,その後の学習の目標
とする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
授業毎に資料を配布
英文科目名:
(担 当)
デジタルデザイン論
1.オリエンテーション,住居・建築系の職業倫理
2.生活デザイン系の職業倫理
3.住居・建築系の職業と就職1
4.住居・建築系の職業と就職2
5.住居・建築系の職業と就職3
6.住居・建築系の職業と就職4
7.住居・建築系の職業と就職5
8.生活デザイン系の職業と就職1
9.生活デザイン系の職業と就職2
10.環境デザイン学科の就職状況
11.大学院進学と就職
12.生活設計と家庭
13.卒業生による就職ガイダンス
14.企業研究(インターネットによる調査、レポート
作成)1
15.企業研究(インターネットによる調査、レポート
作成)2
(担 当)
佐藤 仁人
Introduction to Digital Design using Computer Graphics
(テキスト及び参考書)
ファイル・プリントを配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席,課題,期末試験により総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:
建築,プロダクトなどの分野においてはコンピュータを用いて
のデジタルイメージを活用したデザインが主流になっている。
本講義ではコンピュータを用いた画像の基礎知識,画像処理の
方法,デジタルデザインの基礎についての解説を行う。また,
コンピュータを用いたCG実習を行うことにより,モデリン
グ,座標変換,レンダリングなどの過程を修得する。
到達目標:
受講生は,デジタルデザインの基本的な過程を理解する。ま
た,デジタルデザインについての基礎知識や用語についての理
解を深める。さらに,2次元及び3次元CGを用いて簡単な画
像を作成できる能力を身につける。
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス:デジタルデザインの概要,CGの歴
史,CGの応用
2.デジタル画像の基礎
3.画像処理(1): 濃淡処理
4.画像処理(2):空間フィルタリング
5.デジタルデッサン(1): デッサンの方法
6.デジタルデッサン(2): 課題制作
7.デジタルデッサン(3): 課題発表と講評
8.3次元CGの概要(1):モデリング,マッピング
9.3次元CGの概要(2):投影変換,ライティン
グ,レンダリング
10.Pov-RayによるCG実習(1):形と色
11.Pov-RayによるCG実習(2):移動,拡大・縮小,
回転
12.Pov-RayによるCG実習(3):集合演算
13.Pov-RayによるCG実習(4):質感処理
14.Pov-Rayによる制作(1):カプセル
15.Pov-Rayによる制作(2):最終課題
487
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
建築CAD演習
田所 克庸
Exercise in Computer Aided Design of Architecture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.建築CADについて
テキスト:配布資料
2.2Dの基礎
参考書:授業の中で紹介する
3.2Dによる建築図面(1)
4.2Dによる建築図面(2)
(成績評価の方法・基準)
5.2Dによる建築図面(3)
6.2Dによる建築図面(4)
出席および課題の総合評価
7.2Dによる建築図面(5)
8.3Dの基礎
(履修条件・その他)
9.3Dによる建築表現(1)
10.3Dによる建築表現(2)
特になし
11.建築CAD 建築設計課題(1)
(授業概要/テーマ・目標)
12.建築CAD 建築設計課題(2)
これからの建築設計の基本的な技術である建築CADの方法につ 13.建築CAD 建築設計課題(3)
いて演習形式で学ぶ。基本設計や実施設計の図面作成に必須の2
14.建築CAD 建築設計課題(4)
D(平面)描画の技術習得に主眼を置く。またスタディやプレゼ
15.建築CAD 建築設計課題(5)
ンテーションに有効な3D(立体)描画の技術についても習得す
る。使用するソフトウェアは、Jw_cad(2D)とGoogle SketchUp
(3D)を予定している。
まず建築図面の模写を行い、平面図・断面図・立面図、寸法
線やアクソノメトリックの描き方など、2D描画による建築図
面、さらに3D描画による建築表現について学ぶ。つぎに、建築
設計課題を行い、建築CADによる構想・計画・設計のプロセスを
学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
建築法規
(担 当)
(未定)
Building Law
(テキスト及び参考書)
「基本建築関係法令集[法令編]平成20年版」
編集:国土交通省住宅局建築指導課、建築技術者試験研究会
発行:株式会社霞ヶ関出版
(成績評価の方法・基準)
出席及び試験成績等を総合して評価
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の技術適基
準として定められている建築基準法を主に、その他建築に関す
る法規制等の概要を解説する。
都市計画で定める区域・地域。地区による建築物の用途や形
態の規制(集団規制)及び建築物自体の一般構造等の規制(単
体規定)の学習を通じて、建築物の計画・設計に必要となる基
本的な法知識の習得を図る。
2 単位
(授業計画)
1.建築基準法の目的、構成及び位置付け①
2.建築基準法の目的、構成及び位置付け②
3.法の執行体制について①
4.法の執行体制について②
5.集団規定①道路に関する規制
6.集団規定②用途に関する規制
7.集団規定③容積等に関する規制
8.集団規定④高さに関する規制
9.単体規定①一般構造に関する規制
10.単体規定②防火に関する規制
11.単体規定③避難に関する規制
12.単体規定④設備に関する規制
13.建築に関する他法令①建築士法、バリアフリー法
14.建築に関する他法令①都市計画法、消防法その他
15.総括
488
(科目名)
英文科目名:
インターンシップ
Internship
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
提出物・レポートにより評価する。ただし,第1回目の授業出席
を条件とする。
(履修条件・その他)
特になし。資料を配布する。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:
この科目では,インターンシップ制度を活用するにあたって知
っておくべきことを解説するとともに,各自が就業体験を通し
て社会の現場を学ぶ。
環境デザインに係わる職場を体験することは,本学科を卒業し
た後,技術者,研究者,設計者などのプロフェッショナルとし
て,社会でどのように活躍できるのか,どのような目標を持
ち,日常的にどのような努力をすべきか,などについて考える
上で重要である。また,インターンシップに関する基礎的な講
義を実施し,インターンシップ制度を活用した各自の就業体験
を促す。
目標:
受講生は,インターンシップとはどのようなものかを理解する
とともに,就業体験と各自の文献学習を通して希望する業種・
職種の実際について理解する。これらを踏まえて,自分たちの
資質をいかに伸ばせるか,どのような可能性があるのか,本学
の教育の特徴を生かして,どのような進路を切り開けるか,を
主体的に考える力をつける。
英文科目名:
宗田 好史, 田淵 敦士, 河西 立雄, 河合 慎介
2 単位
(授業計画)
特になし。
(科目名)
(担 当)
実験計画法I
1.インターンシップ概論1
2.インターンシップ概論2
3.実習
4.実習
5.実習
6.実習
7.実習
8.実習
9.実習
10.実習
11.実習
12.実習
13.実習
14.実習
15.実習
(担 当)
森下 正修
Experimental Design Method I
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1. ガイダンス、イントロダクション
2. 心理学研究における科学性 + 調査プロジェク
ト①
3. 実験計画①(独立変数と従属変数) + 調査プ
(成績評価の方法・基準)
ロジェクト②
4. 実験計画②(被験者間計画) + 調査プロジェ
出席(30%)と期末試験(70%)により総合的に評価する
クト③
5. 実験計画③(被験者内計画) + 調査プロジェ
(履修条件・その他)
クト④
特に、卒業研究に心理学かその関連領域を選択することを考えて
6. KJ法による仮説の要約 (調査プロジェクト⑤)
いる人は受講してください
7. 統制①(被験者間計画) + 調査プロジェクト
(授業概要/テーマ・目標)
⑥
多くの心理学研究は数量的研究です。研究テーマに沿った実 8. 統制②(被験者内計画) + 調査プロジェクト
験や調査を実施し、得られたデータをもとに仮説を検証しま
⑦
す。
したがって、心理学を学ぶ上では、データを収集し解析する 9. 尺度①(質的) + 調査プロジェクト⑧
プロセスについての理解が必要です。実験・調査はどのように
計画するのか(実験計画法)、得られたデータはどういった方 10. 尺度②(量的) + 調査プロジェクト⑨
法でまとめるとよいか(記述統計)、データをどう分析してど 11. 質問紙の作成 (調査プロジェクト⑩)
んな結論を導き出すことができるのか(推測統計)といった点
12. 記述統計と推測統計の概要
について知っておかねばなりません。
これらは一見取っ付きにくいようですが、系統立てて聞けば 13. 推測統計の基礎①(帰無仮説と対立仮説)
理解するのは決して難しくありません。目標は、本講義を通じ
て、受講生が将来の卒業研究などの際に、自分で研究計画を立 14. 推測統計の基礎②(サイコロの確率と統計)
てられるようになるための基礎を身につけてもらうことです。 15. 推測統計の基礎③(検定統計量による仮説検
本講義ではまず、実験計画法と記述統計、および推測統計の
基礎を取り上げ、その理論的背景と実際のやり方を学びます。 証)
毎回講義プリントを配布する
また、受講生で話し合って心理学的な調査を計画するプロジェ
クトを同時に進めます(昨年は「大学生の趣味を決める環境と
性格の要因」、一昨年は「マンガやアニメのキャラクターへの
没頭度と恋愛傾向」を調べました)。実際に質問紙調査等を行
ってデータを集め、その結果を後期の実験計画法Ⅱで分析しま
す。
489
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
実験計画法II
森下 正修
Experimental Design Method II
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
毎回講義プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席(30%)と期末レポート(70%)により総合的に評価する
(履修条件・その他)
特に、卒業研究に心理学かその関連領域を選択することを考えている人
は受講してください。また、実験計画法Ⅰの学習内容を前提としている
ため、今年度の前期に履修していることが望ましいです。
(授業概要/テーマ・目標)
実験計画法Ⅰに引き続き、心理学を学ぶ上で必要な、データ
収集と解析のプロセスについて講義します。
本講義では心理学研究に登場する主な推測統計をひと通り取
り上げます。推測統計は現代の科学研究の根幹をなしており、
その理論的背景と実際の手法について知ることは、心理学やそ
の関連領域における実証的研究をおこなう上で必須の要素で
す。実験計画法Ⅰの調査プロジェクトで実際に集めたデータを
もとにして、コンピュータ上で統計ソフト(Excel、JSTAT、STA
R)を用いて様々な統計法を実習します。
本講義の実習を通じて、受講生が将来の卒業研究などで、独
力である程度データ分析ができるようになることをめざしま
す。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
生活機器学
1.イントロダクション(実験計画法Ⅰの復習、調査
プロジェクトの確認)
2.ローデータの入力(Excel)
3.記述統計(JSTAT)
4.相関分析①(散布図、積率相関係数、JSTAT)
5.相関分析②(無相関検定、JSTAT)
6.t検定①(t検定の基礎的概念)
7.t検定②(対応のない場合、SPSS)
8.t検定③(対応のある場合、SPSS)
9.分散分析①(1要因分散分析の基礎的概念)
10.分散分析②(対応のない場合の1要因分散分析、S
TAR)
11.分散分析③(対応のある場合の1要因分散分析、S
TAR)
12.分散分析④(2要因分散分析、STAR)
13.カイ自乗検定(基礎的概念、STAR)
14.多変量解析①(因子分析、JSTAT)
15.多変量解析②(重回帰分析、JSTAT)
(担 当)
澤島 智明
Livelihood Instrument
(テキスト及び参考書)
テキストは使用せず、プリントを配布する。
(参考書)松山正彦 『21世紀の生活環境をつくる家庭電気・情
報・機械』医歯薬出版(2006)
(成績評価の方法・基準)
平常点 50% 出席を確認し,授業に対する感想や意見を求め
る。
レポート試験 50% 授業内で提示した課題についてレポートす
ること。内容の充実度を評価する。
(履修条件・その他)
高等学校教諭一種免許状(家庭)取得のための必修科目
(授業概要/テーマ・目標)
授業の概要:
本講義は生活機器に関する基礎的な知識を習得させるため
に、キッチン、バス、トイレなどの住宅設備機器および家事関
連機器、調理機器、映像・音響機器などの家庭電気製品につい
て、その仕組みや動作原理、仕様・性能、技術・市場動向など
について解説する。さらに、それら生活機器の果たす役割、生
活における生活機器の意義、生活のエネルギーに関する問題等
についても考察する。
テーマ:身の回りの機器に関する基礎知識を習得する
到達目標:
我々は日常生活において様々な機器を使用することにより、
より快適で便利な家庭生活を送ることを可能としている。本講
義はそれら機器に関する基礎的な知識を習得することにより、
日常生活において機器を適切に選択・使用することができる能
力を身に付けることを目標とする。
2 単位
(授業計画)
1.住宅設備機器について① 台所まわりの設備1
2.住宅設備機器について② 台所まわりの設備2
3.住宅設備機器について③ 浴室・トイレまわりの
設備
4.住宅設備機器について④ 給排水・給湯設備
5.住宅設備機器について⑤ 照明・暖冷房設備
6.住宅設備機器ショウルーム見学① LDK空間
7.住宅設備機器ショウルーム見学② 台所まわりの
設備
8.住宅設備機器ショウルーム見学③ 浴室・トイレ
まわりの設備
9.家庭電化製品ショウルーム見学① 家事・調理機
器
10.家庭電化製品ショウルーム見学② 映像・音響機
器
11.家庭電気製品について① 家事関連機器1
12.家庭電気製品について② 家事関連機器2
13.家庭電気製品について③ 調理機器
14.家庭電気製品について④ 映像・音響機器
15.家庭電気製品について⑤ その他の家庭電気製品
490
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
構造力学I
田淵 敦士
Building Structural MechanicsⅠ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.つりあいと反力
2.自由体と符号の規約
3.荷重、せん断力、曲げモーメント
4.釣合い基本式
5.静定梁の応力(1)
6.静定梁の応力(2)
7.ゲルバー梁
8.静定ラーメン(1)
9.静定ラーメン(2)
10.3ヒンジラーメン
11.静定トラス(1)
12.静定トラス(2)
13.断面の性質と応力度(1)
14.断面の性質と応力度(2)
15.演習
教科書:藤谷義信他著「建築構造力学講義」
参考書:和田章、古谷勉監修「最新建築構造設計入門」実教出
版、松井千秋編「建築構造力学」朝倉書店
(成績評価の方法・基準)
レポートなどの平常点(30%)、期末試験(70%)により評価す
る。
(履修条件・その他)
建築構造概論を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
「建築構造概論」に引き続き、構造物が受ける力について考え
る。梁やラーメンを中心に、せん断力の分布や曲げモーメント
の分布などを求める方法について学習する。また、部材の断面
の性質や、その内部での応力の分布についても学習する。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
構造力学II
内田 保博
Building Structural MechanicsⅡ
(テキスト及び参考書)
テキスト:「建築構造力学講義」(藤谷義信他、培風館)
参考書:「建築構造力学演習」(藤谷義信他、培風館)
「建築構造力学」(松井千秋編、朝倉書店)
「よくわかる構造力学の基本」(松本慎也、秀和システ
ム)
2 単位
(授業計画)
1.静定構造物の応力
2.部材内の応力とひずみ
3.静定梁の変形(モールの定理)
4. 同上 演習
(成績評価の方法・基準)
5.不静定ラーメン(たわみ角法)
6. 同上 演習 −節点移動がない場合−
レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%)
7. 同上 演習 −節点移動がある場合−
8.静定梁の変形(仮想仕事法) (履修条件・その他)
9. 同上 演習
基礎数学及び演習BⅠ(微分、積分)を履修していることが望ま
10.静定トラスの変形(仮想仕事法)
しい。
11. 同上 演習
(授業概要/テーマ・目標)
12.不静定梁、トラスの応力(応力法)
授業概要/テーマ・目標: 授業概要:
13. 同上 演習
構造物の設計をするとき、柱、梁等の部材に生じる応力や変形
14.不静定ラーメン(固定法)
を求める必要がある。「構造力学Ⅰ」では、静定構造の応力に
15.全体演習
ついて学んだが、「構造力学Ⅱ」では、静定・不静定構造物の
応力や変形を求める理論・方法を学ぶ。力学では力の釣合い条
件を理解することが重要であり、「構造力学Ⅱ」ではさらに変
形に関する理論を学んで静定、不静定構造物の問題を解いてい
く。演習により構造計算の例題を取り上げ、構造力学が設計に
どのように係わっているかを理解する。
到達目標:
1)力の釣合いを理解すること。
2)静定・不静定構造の応力・変形が求められること。
3)応力図の概略が描けること。
491
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
建築構造実験及び同実験法
内田 保博、田淵 敦士
Experimental Methods in Building Structural Mechanics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:配布資料
参考書:「構造入門教材 ちからとかたち」(日本建築学会)
「構造材料実験法」(谷川恭雄他、森北出版)
(成績評価の方法・基準)
レポート(80%)、平常点(20%)
(履修条件・その他)
「構造力学Ⅰ」を履修済みのこと
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:力を受ける部材、骨組の応力や変形に関する理論
を、「構造力学Ⅰ」で学んできた。本授業では、模型骨組、単
純梁、トラスの静的加力実験及び鋼材、コンクリートの材料実
験を行い、理論の検証を行う。これらの実験を通して、部材や
骨組の基本的な力学性状を実際に観察して理解することを目的
としている。授業では少人数のグループに分かれて実験を行
い、実験結果をレポートにまとめる。
到達目標:
1)建築構造、構造力学に関する基礎的な理論、知識を習得する
こと。
2)実験結果をまとめ、考察ができること。
3)レポートの書き方を学ぶこと。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
建築材料学
1.実験概要等の全体説明、レポートの作成の説明、
班分け
2.骨組実験Aの水平加力実験
3.骨組実験Aのレポート作成
4.骨組実験Bの水平加力実験
5.骨組実験Bのレポート作成
6.コンクリートの圧縮実験供試体の製作
7.鋼材の引張試験
8.鋼材の引張試験のレポート作成
9.コンクリートの圧縮実験
10.コンクリートの圧縮実験のレポート作成
11.トラスの実験
12.トラス実験のレポート作成
13.鋼梁の実験
14.鋼梁実験のレポート作成
15.全体講評
(担 当)
田淵 敦士
Building Materials
(テキスト及び参考書)
教科書:「新・建築材料Ⅰ」(田中亨二他、数理工学社)
参考書:「建築材料用教材」(日本建築学会、丸善) (成績評価の方法・基準)
レポートによる平常点(30%)と期末試験(70%)
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
建築材料は構造用材料と非構造用材料に大別され、それぞれ要
求される性能が異なる。主に構造用材料に注目し、その基本的
性質から使い方に関する基本的な事項を講義する
2 単位
(授業計画)
1.建築構造のデザインと材料
2.鉄筋コンクリート:鉄筋コンクリート構造の原理
と概要
3.鉄筋コンクリート:鉄筋コンクリートに要求され
る性質と力学的特性
4.鉄筋コンクリート:コンクリートの調合と強度
5.鉄筋コンクリート:鉄筋コンクリートの耐久性と
施工性
6.木質材料:針葉樹と広葉樹、木材の基本的性質
7.木質材料:木質材料の種類と性能
8.木質材料:エンジニアードウッド
9.木質材料:耐久性、腐朽、シロアリ
10.鉄と鋼構造:鋼材の種類と製法
11.鉄と鋼構造:鋼材の力学的性質
12.鉄と鋼構造:部材の接合、鉄筋コンクリートとの
融合
13.鉄と鋼構造:鋼構造の耐久性
14.地球環境と建築材料
15.その他の構造:組積造、免震材料他
492
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
鉄筋コンクリート構造
内田 保博
Reinforced Concrete Structures
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:「RC規準による鉄筋コンクリートの構造設計」(佐藤
立美他、鹿島出版会)
参考書:「新しい鉄筋コンクリート構造」(嶋津孝之他、森北出
版)
(成績評価の方法・基準)
レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%)
(履修条件・その他)
「構造力学Ⅰ」を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートの欠点を
互いに補い、長所を生かした合理的な構造であり、剛性、経済
性や遮音性、耐火性などの様々な利点を有している。授業で
は、コンクリートと鉄筋の性質を学んだ後、許容応力度設計に
おける曲げ設計、せん断設計について講義を受ける。設計式や
その背景、及び部材の終局状態に至るまでの曲げ挙動やせん断
挙動について理解する。その他、耐震壁や鉄筋の付着・定着に
ついて学ぶ。
到達目標:
1)専門用語を理解すること。
2)設計式を用いて、部材の断面算定ができること。
3)設計の流れを知ること。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
建築施工法
1.鉄筋コンクリートの概要及び特徴
2.コンクリートと鉄筋の性質
3.鉄筋コンクリート梁の曲げ設計
4. 同上 演習
5.鉄筋コンクリート柱の曲げ設計
6. 同上 演習
7.鉄筋コンクリート部材のせん断挙動とせん断補強
8. 同上 演習
9.耐震壁
10.同上 演習
11.付着、定着および継手
12.同上 演習
13.接合部
14.同上 演習
15.全体演習
(担 当)
吉川 昌範
Construction Method of Buildings
(テキスト及び参考書)
特になし。
オリジナルのレジュメ、資料集を配布する。
参考書は授業のなかで、都度紹介する。
(成績評価の方法・基準)
出席(40%)および期末試験(60%)
(履修条件・その他)
構造力学の基本を理解できていることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
主として、鉄筋コンクリート造および鉄骨造の建築物におけ
る躯体工事の施工法について学習する。基礎工事から躯体工事
完了までを中心に、主要材料の特性、部材や部位の名称と役割
を明らかにした上で、施工管理上のポイントや品質管理、欠陥
等について解説する。また、仕上工事では施工瑕疵を防ぐ観点
から、防水工事や内装、外装工事について解説を加える。
近年、建築工事における技術革新はめざましく、一方では社
会のニーズも多様化してきている。建築工事においては、設計
だけでなく施工、維持管理の面でも、品質やコスト、環境との
調和、バリアフリー、耐震安全性などへの期待と要求が大き
い。本講義では、このような時代の要請を意識しながら建築技
術者として必要な知識を習得することがねらいである。
また、建築士や施工管理技士の資格取得には施工に関する知
識が不可欠である。受験に向けての情報も提供したい。
2 単位
(授業計画)
1.建築構造一般:各種構造の特徴、防災性、耐久
性、施工法の違い等
2.地盤と基礎①:地盤と土の性質、地質調査、基礎
の形式と施工法
3.地盤と基礎②:地業の形式と施工法、掘削の形式
と施工法、山止めの形式と施工法
4.鉄筋コンクリート造の施工法①:主要材料の特
性、配筋基準と施工法
5.鉄筋コンクリート造の施工法②:コンクリ−トの
品質管理、圧送、打込み、締固め、養生
6.鉄筋コンクリート造の施工法③:型枠工事の施工
法、DVDを視聴しながら躯体施工全般の流れを解説
7.鉄骨造の施工法①:主要材料の特性、接合形式と
施工法
8.鉄骨造の施工法②:組立(建方)、DVDを視聴
しながら躯体施工全般の流れを解説
9.仕上工事①:防水工事、石・タイル工事の施工管
理のポイント
10.仕上工事②:木工事、屋根・樋工事、金属工事の
施工管理のポイント
11.仕上工事③:左官工事、建具工事の施工管理のポ
イント
12.仕上工事④:塗装工事、内装工事の施工管理のポ
イント
13.施工管理法全般①:施工計画について、環境管理
について、安全管理について
14.施工管理法全般②:工程管理について、品質管理
について
15.まとめ 総論
493
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
鋼構造
内田 保博
Steel Structures
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:「新建築構造学シリーズ 建築鉄骨構造」(松井千秋
編、オーム社)
参考書:「ビジュアル版建築入門3 建築の構造」(神田順編、
彰国社)
(成績評価の方法・基準)
レポート等の平常点(20%)、期末試験(80%)
(履修条件・その他)
「構造力学Ⅰ」を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:鋼構造は様々な優れた性能を有していることから、
低層建築から超高層建築にいたるまで幅広く採用されている。
本授業では、鋼構造物の設計法および設計規準や設計式の背景
や理念について講述する。また鋼構造部材の設計について理解
を深めるため、設計例とともに課題を与える。溶接等の接合部
や座屈などの不安定現象に対する設計がよくなされていない
と、地震時や強風時に大きな被害を受けるため、これらについ
て学び理解しておくことは特に重要である。
達成目標:
1)鋼構造に関する専門用語を理解すること。
2)鋼構造の設計法を学び、部材の断面算定ができること。
3)鋼構造の特徴、形態について知ること。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
1.鋼構造の概要
2.鋼材
3.構造設計
4.接合法
5.引張材
6.圧縮材
7.引張材・圧縮材の演習
8.梁
9. 同上 演習
10.柱
11.同上 演習 12.接合部 13.同上 演習
14.鉄骨鉄筋コンクリート
15.全体演習
(担 当)
建築構造概論
田淵 敦士
Introduction to Building Structures
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.建築構造とその技術
2.地震と建物
3.力の定義(座標とベクトル)
4.力の合成と分解
(成績評価の方法・基準)
5.同 演習
レポートなどの平常点(40%)と期末試験(60%)により評価を行 6.偶力とモーメント
7.力の釣合い(1)
う。
8.力の釣合い(2)
(履修条件・その他)
9.同 演習
10.支点と節点
なし
11.単純梁と片持ち梁(1)
(授業概要/テーマ・目標)
12.単純梁と片持ち梁(2)
・建築構造の仕組みについて学ぶ:建築の事例を通じて、基本 13.同 演習
的な構造の考え方や、構造力学が果たすべき役割について講義
14.静定と不静定、安定と不安定
する。
15.総合演習
・力と釣合いについて学ぶ:ニュートン力学を基本にして、建
教科書:藤谷義信他著「建築構造力学概論」培風館
参考書:J.E.ゴードン著「構造の世界」丸善、M.サルバドリー他
著「建築の構造」鹿島出版会
築構造における「力」の考え方を講義する。
・構造力学へ:静定梁を基本として、建築構造の理解に向けた
理論の基礎を講義する。
494
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
建築環境工学I
松原斎樹
Architectural Environmental Engineering I
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
田中俊六他「最新建築環境工学 改訂第3版」井上書院
(成績評価の方法・基準)
試験80%,平常点20%
(履修条件・その他)
原則として「環境物理学」の内容を理解していること。
(授業概要/テーマ・目標)
建築は本来自然環境を巧みに調節する機能をもっていたが,
近年は機械設備依存,エネルギー浪費の傾向が強く,地球環境
問題の原因の一つにもなっている.そこで,本講義では建築デ
ザイン・環境デザインの根本に環境問題や物理環境調節の視点
を持つ必要性を認識することを重視し,物理環境調節の視点か
らの環境デザイン原論として,主に熱と空気のデザインにかか
わる物理学的な取り扱いについて,講義する。
建築士・インテリアプランナー受験準備のためには、必須の
科目であり,就職活動を有利に進めるために「同II」とあわせ
て受講することを勧める。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
ガイダンス
概論1
概論2
快適環境1
快適環境2
熱のデザインの基礎1
熱のデザインの基礎2
熱のデザインの基礎3
熱のデザインの基礎4
空気のデザインの基礎1
空気のデザインの基礎2
空気のデザインの基礎3
湿気と結露の防止1
湿気と結露の防止2
予備日
(担 当)
建築環境工学II
松原斎樹
Architectural Environmental Engineering II
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.ガイダンス
2. 建築音響の基礎
3. 室内音響
4. 騒音防止
(成績評価の方法・基準)
5. 音分野の演習
6. 太陽位置と日影
試験80%,平常点20%
7. 日射の熱的効果
8. 日照調整
(履修条件・その他)
9. 日照・日射分野の演習
「環境物理学」「建築環境工学I」を受講していることが望ましい。もし 10.測光量とその単位
受講していない場合も,各自の努力で身につけておくこと。
11.照明計算の基礎
(授業概要/テーマ・目標)
12.昼光および人工照明
人間にとって健康的で快適な建築環境を提供するための環境デ 13.色彩とその効果
ザイン学の課題は多い。この講義では、建築環境工学Iの内容を
14.採光・照明分野の演習
さらに深めて、住環境における音、光等の物理環境要因を中心
15.予備日
とした環境デザインに関する基本的な理論を解説する。また、
テキスト 田中俊六他「最新建築環境工学 改訂第3版」井上書
院
参考書は,授業中に適宜紹介する。
光環境、音環境に対する視覚、聴覚など人間の感覚についても
概説する。
建築士・インテリアプランナー受験準備のため,および就職
活動を有利に進めるためには、建築環境工学Iとともに必須の科
目である。
495
2 単位
(科目名)
英文科目名:
建築・都市設備学I
尾崎 明仁
Architectural and Urban Equipment I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポートおよび試験により評価する。
(履修条件・その他)
建築環境工学Ⅰを履修しておくことが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
建築・都市設備は生活のインフラストラクチュアとなるもので
あり,計画(意匠)・構造と並ぶ重要な設計要素である。設備
設計は,省エネルギー性・居住性・快適性・健康性・安全性・
利便性などに直接影響し,資源・エネルギーの有効利用と密接
に関係するため,近年益々その必要性が認識されている。建築
・都市設備の対象は極めて広範囲に亘るが,本授業では空気調
和・換気設備,給排水・衛生設備,電気設備,消防・防災・防
犯設備など,建築設備の基礎知識として習得すべき事項につい
て学習する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
参考書:最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院
英文科目名:
(担 当)
建築・都市設備学II
1.建築と設備のデザイン
2.建築設備のいろは―住宅設備とビル設備
3.空気調和設備の基本構成1
4.空気調和設備の基本構成2
5.空気調和設備の熱源
6.空調・換気システムの方式1
7.空調・換気システムの方式2
8.湿り空気線図による空気調和
9.給排水・衛生設備
10.排水・通気設備
11.給湯設備と衛生器具設備
12.電気設備と情報化
13.消防・防災・防犯設備
14.省エネルギー・保全・管理
15.環境マネジメント
(担 当)
井川 憲男、相楽 典泰
Architectural and Urban Equipment II
(テキスト及び参考書)
参考書:最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院
(成績評価の方法・基準)
レポートおよび試験により評価する。
(履修条件・その他)
建築・都市設備学Ⅰを履修しておくこと。
(授業概要/テーマ・目標)
建築・都市設備学Ⅰで学んだ設備設計の基礎知識を基に,空気
調和および給排水設備システムの実務計画について学習する。
気象条件,建築の形状・構法,設備仕様,自然エネルギー利用
などの諸種条件が空調負荷へ及ぼす影響について把握し,設計
事例を参考に空調機種,熱源機器の選定など,省エネルギーの
ための空調システムについて検討する。また,事務所建築を対
象に給水量,受水タンク・高置タンクの容量,揚水ポンプの能
力,管径など,給排水設備システムの決定プロセスについて深
く理解する。さらに,照明・通信・情報設備に優れたインテリ
ジェントビルや環境マネジメントの方法について学ぶ。
(授業計画)
1.建築設備の種類と技術
2.空気調和設備の実務
3.空調・換気・日照調整
4.空気調和設備の計画と方式
5.換気設備・排煙設備
6.給排水・衛生設備の実務
7.給水・給湯系統1
8.給水・給湯系統2
9.排水・通気系統1
10.排水・通気系統2
11.衛生器具のデザイン
12.電気設備の実務
13.照明・通信・情報設備
14.環境マネジメント1
15.環境マネジメント2
496
2 単位
(科目名)
英文科目名:
建築環境・設備学演習
尾崎 明仁
Exercise in Architectural Environment and Equipment
(テキスト及び参考書)
参考書:最新建築設備工学,田中俊六監修,井上書院
(成績評価の方法・基準)
レポートにより「評価する。
(履修条件・その他)
建築環境工学Ⅰ・Ⅱを履修しておくことが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
快適な居住環境(熱環境,空気環境,光環境,音環境など)を
形成するには建築機能を総合的に向上させる必要があり,その
評価には建築物理と環境設備の知識を要する。本授業では,熱
・空気・光・音などの諸要素と居住環境の関係について,熱損
失係数,相当隙間面積,必要換気量,光束,照度,輝度,吸音
率,透過損失などの環境指標を用いて説明する。また,建築モ
デルを対象とした演習により環境指標の計算方法を習得し,よ
り良い居住環境のための環境制御法について学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
建築環境工学実験及び同実験法
(授業計画)
1.建築環境・設備学ガイダンス
2.日照・日射の基準と評価
3.日影線図
4.入射日射量
5.明視環境の基準と評価
6.照度計算
7.熱環境の基準と評価
8.熱損失係数
9.空気環境の基準と評価
10.表面結露と内部結露
11.必要換気量
12.換気量の計算
13.音環境の基準と評価
14.残響時間
15.透過損失
(担 当)
尾崎 明仁、松原 斎樹
Laboratory Work in Architectural Environmental Engineering
(テキスト及び参考書)
授業毎に資料を配布する。
(成績評価の方法・基準)
レポートにより評価する。
(履修条件・その他)
建築環境工学Ⅰ・Ⅱを履修しておくこと。
(授業概要/テーマ・目標)
建築環境および人間の健康・快適性に影響する要因として,建
築内外の熱,湿気,空気,換気,日射,採光,照明,音などが
挙げられる。本授業では,それら諸量の測定原理と測定方法,
およびデータの整理方法について講義する。また,測定データ
を使用した演習により,温熱環境,空気環境,光・視環境,音
環境の解析法を習得し,人間に優しい建築性能の基準ならびに
その総合的な評価法について習得する。
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.建築環境工学実験の概要
2.外界気象要素と建築熱環境の測定
3.上記2の測定データの解析と考察
4.教室の温熱環境の分布測定と体感調査
5.上記4の測定データの解析と考察
6.教室の照度測定
7.上記6の測定データの解析と考察
8.建物の気密測定
9.上記8の測定データの解析と考察
10.大学周辺の騒音測定
11.上記10の測定データの解析と考察
12.住宅における室温の実態とサーマルストレスの把
握1
13.住宅における室温の実態とサーマルストレスの把
握2
14.上記12∼13の測定データの解析と考察
15.解析結果のプレゼンテーションと講評
497
(科目名)
英文科目名:
環境心理行動学
松原斎樹
Environmantal Psychology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポート試験(70%),平常点(30%)
(履修条件・その他)
知的好奇心が旺盛で,意欲的に学びたいこと。
(授業概要/テーマ・目標)
インテリアや建築等の構築環境が人間の心身に与える影響は
非常に大きい。本講義では環境デザインに関して注目されてい
る人間の心理・生理・行動面について概説する。環境を利用す
る人間の心理的行動的特性には様々な法則性があり,よりよい
環境デザインを行うためには,環境と人間の相互作用に関する
深い理解が必要である.この講義では,人間の心身と環境の関
係という切り口を導入することによって,環境デザインに関す
る視点を広げること,また人類のとって望ましい構築環境のあ
りかたについて深く考える習慣をつけることを目的とする.そ
のためには,自然科学のみならず,人文科学,社会科学をバラ
ンスよく学ぶ姿勢が求められる。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
プリント配布.参考書は講義中に紹介
英文科目名:
(担 当)
環境物理学
1.ガイダンス
2.環境評価の必要性と行動科学1
3.環境評価の必要性と行動科学2
4.アフォーダンスの概念と環境デザイン
5.文化人類学と空間デザイン1
6.文化人類学と空間デザイン2
7.環境デザインにおける個人差の視点
8.環境と人間の感覚・知覚1
9.環境と人間の感覚・知覚2
10.心理学的研究法(測定法、分析法)1
11.心理学的研究法(測定法、分析法)2
12.複合環境評価の理論と到達点
13.住宅の熱環境のアフォーダンス
14.環境デザインにおける心理・生理・行動の意義
15.レポートの発表会
(担 当)
尾崎 明仁
Environmental Physics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.建築環境物理の概要
2.熱移動の基本(熱伝導・熱対流・熱放射)
3.壁体の熱貫流
4.建物の熱損失
(成績評価の方法・基準)
5.温湿度に係わる湿り空気の状態量
6.顕熱と潜熱
レポートと試験により評価する。
7.日照・日射(太陽高度と太陽方位角)
8.日影曲線
(履修条件・その他)
9.直達日射と天空日射
建築環境工学Ⅰ・Ⅱおよび建築・都市設備学Ⅰ・Ⅱの基礎となる
10.採光・照明(光の単位と法則)
重要な科目である。
11.立体角投射率と昼光
(授業概要/テーマ・目標)
12.流体の性質と流れ(圧力と流れ)
建築環境には熱・空気・光・音などの諸種要素が作用し,温
13.ベルヌーイの定理
度,湿度,明るさ,静けさなどの居住性能に影響している。こ
14.音の基本
れらは異なる作用要素であるが,いずれもエネルギーの一種で
15.音のレベル表示
ある。本授業では,建築の温熱環境,空気環境,光・視環境,
授業毎に資料を配布する。
音環境を形成する物理現象とそれに関係する物理量ついて講義
する。熱力学の法則,運動の法則,波の性質などの物理基礎,
および熱・力・波とエネルギーの関係について理解し,熱移動
の基本プロセス,換気力学,昼光利用,吸音・遮音などの建築
環境設計に必要な基礎知識を習得する。
498
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
一般構造学
河合 慎介
Building Systems
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.一般構造学概論
2.木構造1:構造方式と木に関する基礎知識
3.木構造2:在来軸組構法∼架構編∼
4.木構造3:在来軸組構法∼施工編∼
5.木構造4:枠組壁構法
6.木構造5:その他構法
7.鉄筋コンクリート構造1:ラーメン構造
8.鉄筋コンクリート構造2:壁式構造
9.コンクリート系構造
10.鉄骨造1:ラーメン構造
11.鉄骨造2:事例紹介
12.鉄骨造3:事例紹介・その他構造
13.各部構法1:防水,屋根,庇など
14.各部構法2:外壁,天井,内壁など
15.各部構法3:床,階段,建具など
テキスト:配付資料
参考書:青木博文『最新建築構造入門』実教出版
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:建築は構造体や仕上げ材などにより物的に構築され
ている。デザイン,施工,設備など将来の専門性を問わず,つ
くられる方法,性能,構成にについて理解することは建築を理
解する上で極めて基礎的で重要な知識である。構造と計画・意
匠の関係の観点から講義を展開し,計画・意匠系の側から理解
すべき点を解説する。
到達目標:受講生は一般的な構造形式である木構造,鉄筋コン
クリート構造,コンクリート系構造,鉄骨構造,その他構造を
学ぶ。さらに事例を参考にしながら,どのように応用できるの
かを理解する。さらに各部構法を学ぶことによって建築が物的
に構成されていることを理解する。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
建築計画学
河合 慎介
Architectural Planning and Design
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:柳澤忠『建築計画−計画・設計課題の解き方−』共立
出版
(成績評価の方法・基準)
レポート50%,期末試験50%
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:比較的規模の大きい建築やプログラムが複雑な建築
は,計画に基づき設計が行われる。建築には機能,芸術,性
能,文化,など多角的な視点が必要とされる。建築計画はその
視点の重要な一つであり,極めて基礎的な部分だと考える。計
画論とは,人間と空間の関係からはじまり具体的なかたちに至
る過程を理解することである。
到達目標:各種建築の計画・設計に当たり,何が計画の課題・
テーマであるのか,様々な課題に如何に取り組むのか,を学
ぶ。また,事前調査・分析の内容と方法,計画・設計の進め
方,使われ方・プログラムと空間の関係ついて学ぶ。さらに提
示された課題に対し,調査し,レポートをプレゼンテーション
することにより課題に取り組む力を養うと同時にコミュニケー
ションスキルの向上を目指す。
2 単位
1.建築計画概論
2.各種建築の計画課題1:オフィス建築
3.各種建築の計画課題2:図書館建築
4.各種建築の計画課題3:病院建築
5.建築計画の方法1
6.建築計画の方法2
7.各種建築の計画課題4:美術館建築
8.各種建築の計画課題5:学校建築
9.レポート発表・討論1:「建築は生活を豊かにす
る」
10.レポート発表・討論2:「建築によっては生活を
ゆがめる」
11.レポート発表・討論3:「立場や場面によって建
築の評価は異なる」
12.レポート発表・討論4「建築家の専門性とは何
か」
13.レポート発表・討論5:「全体計画のまとめ方」
14.レポート発表・討論6:「建築の計画には総合的
な視点が必要である」
15.総括
499
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
地域・都市計画学
宗田好史
Urban and Regional Planning
(テキスト及び参考書)
テキスト:三村浩史『地域共生の都市計画』2004年、学芸出版
社、
参考書:宗田『中心市街地の創造力−暮らしの変化をとらえた再
生への道』2007年、学芸出版社、及び『町家再生の論理−創造的
まちづくりへの方途』2009年、学芸出版社
(成績評価の方法・基準)
出席,期末試験により総合的に評価する。
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
自治体の生活環境整備の課題を、都市計画マスタープランと地
区計画の仕組みから考える。まず欧米と日本の都市計画史を街
区と住宅の形態、法律と制度的の側面から概観し、都市計画本
来の課題を明らかにする。その後現代の課題として、産業開発
と生活環境整備の2つの流れが日本の都市と地域の形成にどう
関わってきた。またその問題点を考え、今日的な課題である環
境に配慮したまちづくりの仕組みを具体的な施策を例に検討す
る。あわせて「建築法規」との関連で都市計画法規、制度の体
系的学習をめざす。
到達目標:都市計画法と建築基準法の概要を知り、日本の都市
計画制度の骨格を理解する。あわせて諸外国の制度との比較の
観点から、日本の都市計画・建築制度の問題点を考え、今後ど
う改善されるかを見る。
テーマ: 都市計画制度は市民の生活環境をどのように守って
いるか。また何が守れないのか。
(科目名)
英文科目名:
(授業計画)
1.都市計画概論/住環境整備と都市・地域計画、計画行政
と自治体の役割、法制度の背景。なぜ、都市計画は要るのか
?
2.地域計画と都市計画/人口減少社会の縮小都市を計画す
る手法、エココンパクトシティへの転換の必要性。
3.自治体の総合計画と基本計画、都市と自治体の未来をと
らえる手法、計画する手法、農業と環境、『広域景観計
画』、景観計画の時代の都市計画を考える。
4.都市基本計画/土地利用計画と交通計画、発想を転換し
た「クリティバ市の試み」、環境計画手法を学ぶ。
5.地区計画制度と居住環境整備計画/『住民参加のまちづ
くり』の可能性、住民とどう対話するかを知る。
6.都市設計/自然・歴史環境、『景観計画』、具体的な基
準。
7.都市設計/屋外空間の設計、屋外広告物規制、『都市デ
ザイン計画』、広場の設計手法の変遷をみる。
8.都市設計/歴史都市の都市計画『歴史的市街地保存修復
計画』、町並保存から修景への流れ。
9.都市計画法入門/法定都市計画制度、規制、住民参加の
法制度、より厳しい規制をもつ国と日本の違いを考える。
10.近代都市計画史/都市史と近代都市計画史、『近代都市
計画の起源』、都市制度の背景。
11.ヨーロッパの都市と都市計画/都市開発手法の源流を知
る、サステイナブル・シティ論。
12.第3世界の都市問題と都市計画/発展途上国の社会開発
と都市計画
13.都市防災計画、公園/緑地計画、都市環境計画、上下水
道計画、農村計画
14.区画整理、市街地再開発、団地設計、都市施設設計、建
築と都市計画、その問題点と限界を総括する。
15.まとめ:脱成長時代の都市計画、賢い縮小(スマートシ
ュリンク)の方法論
(担 当)
住生活学
檜谷 美恵子
Theory of Modern Living
(テキスト及び参考書)
レポート(30%),期末試験(70%)による総合評価
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:近代住居計画理論は,住居を家族生活の器と捉えて
きた。本講義では,家族と住居の関係性に着目しながら,それ
ぞれのあり様がどのように変容してきたのかを学ぶ。まず,西
欧におけるモダンリビングの誕生を振り返り,それらが日本に
おいていかに受容されてきたかを振り返る。また,住まい方調
査から得られた知見をもとに,20世紀後半の住居ならびに住生
活の変化を俯瞰する。さらに,家族周期,ライフスタイルによ
って異なる居住ニーズを示し,対応する住まいのあり方を考察
する。具体的には,家族,世帯,住居の概念の変遷,人口・世
帯構造の変化やライフスタイルの多様化等が,住まいや住生活
に及ぼしている影響を提示する。また,家族と住居の相互性を
めぐる問題状況と,そこから導かれる計画課題を講義する。
2 単位
(授業計画)
参考書:『住環境の計画1 住まいを考える』(住環境の計画編
集委員会編・扇田信他著,彰国社),『私たちの住居学』(中根
芳一編著,理工学社)
(成績評価の方法・基準)
2 単位
1.人間生活と住まい,住まいの役割
2.バナキュラーな住まいと住生活
3.近代家族の誕生と住まいの近代化
4.日本における住まいの近代化と住生活
5.住まい方調査と住まいの階層性−西山夘三の住居
論
6.住まい方調査と住居計画−C51型と不特定多数の
ための住まい
7.住宅の地方性と住生活
8.住意識と住要求
9.ライフサイクルと住まい
10.高齢者と住まい
11.住情報と住まいの選択
12.家計と住居費
13.ライフスタイルと新しい住まい方
14.住生活の課題
15.まとめと討議
テーマ・目標:我が国における住生活の変遷と住生活をめぐる
今日的諸課題を理解し,問題解決に向けての道筋や方法を,多
角的,総合的に考えるに必要な基礎的素養を習得する。
500
(科目名)
英文科目名:
住宅設計学(製図を含む)
河西 立雄
House Planning and Design
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席および期末試験またはレポートによる総合評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
人が住まう空間である住宅は、建築の形式として最も基本的
な内容を含んでいるものと考えられる。また住宅は地域性、時
代性、文化性などの社会的側面を持ち、都市や地域の景観要素
としての意味合いもある。
住宅建築の具体事例をいくつか紹介しながら、人体寸法と単
位空間、機能、動線、採光、通風、設備、構法、法規などの基
礎知識について学び、美しく豊かな住宅の創造を目指して、設
計のデザインプロセスと方法を習得する。住宅のエスキス、模
型制作、見学会など演習的な要素も適宜取り入れ、さらに深い
理解や考察力が得られるようにしたい。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:配布資料
参考書:講義の中で紹介
英文科目名:
(担 当)
都市・住居史
1.はじめに
2.住宅設計の基礎A
3.住宅設計の基礎B
4.海外の住宅A
5.海外の住宅B
6.海外の住宅C
7.海外の住宅D
8.海外の住宅E
9.日本の住宅A
10.日本の住宅B
11.日本の住宅C
12.日本の住宅D
13.住宅設計小課題または見学会
14.集合住宅A
15.集合住宅B
(担 当)
大場 修
History of City and Houses
(テキスト及び参考書)
日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社刊、
他、そのつど資料を提供する。
(成績評価の方法・基準)
出席(30%)、期末考査(70%)
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
住環境を構成する住宅及びその集合体としての集落・都市の歴
史を具体的に論ずる。各時代の特色を時代背景に照らしつつ論
じ、あわせて今日の生活空間との関係を念頭におきつつ、伝統
空間の意味と意義を考える。寝殿造りや書院造りについては、
室内意匠やインテリアなどにも力点をおきつつ講義する。
さらに、日本の神社建築についても、住宅建築との接点から
取り上げる。
スライドやビデオ、図版を多用し、現地見学も行なう。
(授業計画)
1.日本における住宅建築の系譜と特質
2.住宅建築の源流と民家
3.民家建築の特徴と地方性
4.京都の町構成と京町家の特質
5.町家建築の地方性
6.江戸の町と都市居住
7.神社形式の特質と意味
8.神社形式の諸類型とその系譜
9.古代の都市:飛鳥・藤原・奈良
10.古代の都市:平安京
11.古代の住宅形式:寝殿造り
12.寝殿造りのインテリア
13.古代から中世へ:住宅形式の発展
14.書院造りの成立
15.書院造りの遺構
501
2 単位
(科目名)
英文科目名:
インテリア計画学
(担 当)
佐藤 仁人
Planning of Interior Space
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス:インテリアとは
テキストは使用せず,プリントを配布する。
参考書:インテリアデザイン教科書研究会編著『インテリアデザ 2.インテリアの変遷と概念の成立
イン教科書』,彰国社,2003
3.インテリア空間を構成する要素
4.家具とインテリア
(成績評価の方法・基準)
5.壁・床・天井
6.窓・開口部
出席,課題・レポート,期末試験により総合的に評価する。
7.仕上げと素材
8.人間尺度と空間の心理
(履修条件・その他)
9.造形・テクスチャの心理
10.インテリア色彩の心理
特になし
11.インテリアの色彩設計法
(授業概要/テーマ・目標)
12.光源
授業概要:
13.照明手法
インテリアの計画では,空間を内側からとらえ,その中で生活
14.インテリアの照明設計
する人間の側に立って思考することが大切である。また,イン
15.インテリア計画のプロセス
テリアは多様な構成要素が相互に関係しあった集合体であり,
空間内での居心地を目的としたシステムであるといえる。本講
義では,インテリアの変遷,室内構成要素,仕上げと構法,造
形やテクスチャの心理,素材,色彩,照明を解説し,具体的な
設計に応用する方法を学ぶ。
到達目標:
この講義では,インテリアを構成する基本的な要素を理解す
る。また,インテリア計画の目的および関連する用語の意味を
理解する。さらに,インテリアが計画できる能力を身につけ
る。
(科目名)
英文科目名:
西洋建築史
(担 当)
大場 修
History of Western Architecture
(テキスト及び参考書)
『ヨーロッパ建築史』西田雅嗣編、昭和堂
(成績評価の方法・基準)
出席(30%)、期末考査(70%)
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
建築の歴史を実例に則して講義する。ヨーロッパを中心に、
古代から近世への足取りについて、社会的背景をふまえつつ、
建築の意匠と技術ならびに当時の建築と人間生活との接点にも
留意しつつ多面的に解説する。
日本と西洋および東洋の各建築様式の相違と共通性を示しな
がら、各時代における建築文化の特色と独自性を論じる。スラ
イドやビデオを多用する。
2 単位
(授業計画)
1.建築史を学ぶ意義と目的/西洋建築史の見方
2.古代ギリシャの建築:古典様式の源流
3.古代ギリシャの建築:パルテノン神殿の美学
4.古代ローマの建築様式
5.古代ローマの都市と住宅
6.初期キリスト教建築の時代と建築
7.ビザンチン様式の特質と建築
8.ロマネスク様式:教会堂建築の発展
9.ゴシック様式:都市建築としての教会(フラン
ス)
10.ゴシック様式:イギリス・イタリアへの影響
11.建築のルネッサンス(フィレンチェ)
12.ルネッサンスからマニエリスムへ
13.バロック建築
14.古典主義建築
15.ヨーロッパ建築の近代
502
(科目名)
英文科目名:
色彩学
(担 当)
佐藤 仁人
Color for Design and Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
課題に使用する色票:「新配色カード199b」日本色研事業株式 1.ガイダンス:色彩学の概要
2.色彩学の沿革
会社
参考書:日本建築学会編:建築の色彩設計法,日本建築学会
3.色の物理的側面:光と色
4.色の生理的側面:色の見えるしくみ
(成績評価の方法・基準)
5.表色系(1):色名
6.表色系(2):顕色系表色系
出席,課題・レポート,期末試験により総合的に評価する。
7.表色系(3):PCCS表色系の制作
8.表色系(4):混色系表色系
(履修条件・その他)
9.測色実習:視感測色と器械測色
授業定員45名程度
10.色の心理効果(1):感覚的・知覚的効果
環境デザイン学科の学生を優先
定員に空きがある場合他学科の学生を受け入れる。
11.色の心理効果(2):認知的・感情的効果
(授業概要/テーマ・目標)
12.色の美的作用(1):色彩調和論
授業概要:
13.色の美的作用(2):配色技法
色彩はデザインの主要3要素(形,テクスチャ,色)の一つに数
14.色の美的作用(3):色彩構成
えられ,重要なデザイン要素であるが,身近すぎるゆえにとも
15.生活環境の色彩
すれば感覚的理解にとどまり,系統的・科学的な理解がされに
くい側面を持つ。色彩をデザインに効果的に活用するにはその
本質を理解しておく必要がある。本講義では,色彩についての
心理・生理・物理的な基礎知識を解説した上で,色彩デザイン
の基礎的知識と方法および実践的な色彩デザインの実例や方法
を解説する。
到達目標:
受講生は,色彩学の物理的側面,生理的側面,心理的側面,美
学的側面の基本を理解するとともに,基本的な専門用語の意味
を理解する。また,実習体験によって,色彩の基本を身につけ
る。
(科目名)
英文科目名:
生活環境論
(担 当)
山川 肇
Living Environment and Waste Management
(テキスト及び参考書)
教科書:3R検定実行委員会 編(2008)「3R検定公式テキス
ト」,ミネルヴァ書房
参考書:3R検定実行委員会 編(2009)「3R検定試験問題・最
新動向解説書」,ミネルヴァ書房
関・大橋(2002)「わかる!建築のゴミとリサイクル計
画」,オーム社
(成績評価の方法・基準)
受講状況,レポート、試験で評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:この講義では、主に循環型社会形成の基礎知識と建
築物の3Rについ解説するとともに、ごみの実態を理解するた
めごみ細組成調査を行う。循環型社会形成に向けた考え方と制
度を知ることは、今後の住環境をデザインする上で極めて重要
である。この観点から、循環型社会形成に係わる歴史、考え
方、実態、制度等を広く解説する。さらに、建築物の適切な解
体と廃棄物管理、および設計と3Rの関係についても解説す
る。
到達目標:受講生は、循環型社会論の基本的な考え方と制度・
実態を理解する。特に、建築物の3Rについて理解を深め、循
環型社会に資する住環境をデザインするための基礎を身につけ
る。
2 単位
(授業計画)
1.授業の概要、廃棄物処理・3Rの歴史と理念
2.3R・循環型社会構築に向けた視座
3.廃棄物管理とごみ細組成調査
4.ごみ細組成調査(実習)1
5.ごみ細組成調査(実習)2
6.製品別の3R・適正処理の現状
7.3R・循環型社会構築に向けた動き
8.3R・適正処理にまつわる法律
9.ごみの発生と管理
10.ごみ処理と有害物質管理
11.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル1
12.建築の施工・解体と廃棄物・リサイクル2
13.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル1
14.建物の設計と廃棄物の発生抑制・リサイクル2
15.まとめ
503
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
住宅・都市行政論
宗田好史
Urban and Housing Management
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
教科書は指定しませんが、参考書として、宗田『にぎわいを呼ぶ
イタリアのまちづくり−歴史的景観と商業政策』2000年、学芸出
版社、及び宗田『中心市街地の創造力』2007年、学芸出版社を参
考にして下さい。
1.概要説明:コミュニティ計画の歴史的経緯、近代都市社会とコ
ミュニティ問題、そして現代のまちづくりプランナーの役割
2.参加手法・住民参加のための教材によるゲーム理論の学習、
「パーティシペートリ・キット」によるコーディネーター養成実
習、①カップのエクササイズ
3.「パーティシペートリ・キット」によるコーディネーター養成
実習、②下痢の乳児、③汚染井戸とポンプ、④フォト・パラダイ
(成績評価の方法・基準)
ス、⑤家族物語などのエクササイズ
4.参加者を理解し発言を誘導する手法:参加したくなる話し方と
期末にレポートを課します。
は、参加促進のための理解力の実習、人間関係樹の書き方、自分と
他人、ジョハリの窓
5.発展途上国の住民参加型まちづくり事例、KIPプログラム、グ
ラミン・バンク(Gra meen Bank)から他の途上国のマイクロバンキ
(履修条件・その他)
ングへの発展形、
6.ヨーロッパ諸国の市民参加システム、イタリアの地区評議会の
なし
発展と挫折、多様な参加形態によるパートナーシップの多様な形、
フライブルグ・ボヴァーンなど
(授業概要/テーマ・目標)
7.京都のコミュニティ、連合自治会長アンケートの結果に見る自
市民参加のまちづくりのコーディネーター養成講座です。人前 治連合会と各種団体の現状と課題、京都市の市民参加の現状と課
題、NPOとの連携など
での話し方、聞き取り、対話、そして合意形成のための話し方 8.日本の参加型まちづくり、京都以外の街の事例からみる現場の
実態、現実には住民はどのような課題を抱えているのか、そのため
などを勉強します。
の参加手法とは?
そして、まちづくりを広く見るために、
9.歴史的市街地の再生、歴史的建造物の活用とコミュニティ再
(1)コミュニティ計画とその歴史、
生、町家と町家街区、都心部のコミュニティの変遷
10.都市社会とコミュニティ、その実際、マンフォード「都市の文
(2)発展途上国での自助努力型計画手法、
(3)住民の自治活動、NPO活動を紹介し、京都で進む実際のま 化」の時代と現代EUの都市社会の違い、マンフォードはなぜヨーロ
ッパで読まれないのか?
ちづくりの事例を見ていきます。
11.産業革命以降の英国大都市の社会生活と住宅問題、空想的社会
まちづくり運動を体系的にみることで、各々の機会、場所で果 主義者の労働者住宅、挫折した社会主義国の工業都市と住宅群の再
生の問題、東欧州の解放と復興
たすプランナーの役割を考えます。
12.近代コミュニティ計画の系譜、工業化時代のコミュニティ、ハ
実際に、ワールドカフェ、オープンスペーステクノロジーなど ワードの田園都市、ガルニエの工業都市、ゲデス・ヴァレー・セク
を試してみることで、多様なワークショップ手法の体得するこ ションなどは何を残したか?
13.欧米の20世紀のコミュニティ計画論/近隣住区論、集合住宅団
とをめざします。
地計画から、コルビュジェ、ライト、CIAMによるコミュニティ
テーマ:まちづくりプランナーのための市民参加まちづくり論 像の違い、何を学べばいいか
到達目標:参加型計画づくりの現場に立つための基本技術の習 14.20世紀から20世紀への転換:都市論はどのように展開したの
か、脱モダニズムの都市を考える視点
得
15.現代社会のコミュニティ再構築に向けて:変わる家族、変わる
暮らし、現実の社会の変化に対応した住宅と都市のあり方を探る期
末にレポートを課します
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
建築・インテリアデザイン論
河西 立雄
Architecture and Interior Design
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:配布資料
参考書:「コンパクト建築設計資料集成」(日本建築学会編 丸
善)他
(成績評価の方法・基準)
出席および期末試験またはレポートによる総合評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
まず、建築とインテリアの計画・設計に関する基礎的な内容
を学ぶ。つぎに、世界の建築やインテリアデザインの具体事例
について、映像資料や見学会を通して学ぶ。特に設計手法に主
眼を置き、批評性のある設計とは何かについて考え、批評眼を
養う。取り上げた具体事例について、履修学生が互いに意見を
述べ合い自身の考えを深められるような授業形態も取り入れた
い。
2 単位
1∼3.建築・インテリアデザインの基礎
空間要素と寸法体系、動線計画と設備計画、構造とデ
ィテール、家具と什器、キッチンの設計など。
4∼11.建築・インテリアデザインの具体事例(映像
資料)
ポンピドゥーセンター(歴史的都市とハイテク美術
館)、せんだいメディアテーク(透明な構造による図
書館)、ジョンソンワックス本社ビル(近代のオフィ
ス空間)、ヴァルスの浴場(山岳の自然環境と建
築)、ビルバオ・グッゲンハイム美術館(有機的な空
間)、ポルト大学建築学部校舎(大学のキャンパス計
画)、セイナッツァロ町役場(地域環境と公共施
設)、オペラ座(近代の劇場空間)、TGVリヨン・サ
トラス空港駅(空間と構造)、海の博物館(木造大架
構の建築)、北欧の建築(北欧の近代建築)、スイス
・ドイツ語圏の建築(スイスの現代建築)など。
12∼15.建築・インテリアデザインの具体事例(見学
会)
国立京都国際会館、ナカガワ・フォト・ギャラリー、
光の教会、国立国会図書館関西館、キッチンメーカー
ショールームなど。
504
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
建築防災・安全計画
室崎 益輝
Building Disaster Prevention and Safety Planning
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.建築と安全
建築災害の構造、建築災害の種別、建築防災の原理
2.建築災害の動向
災害統計の役割、建物災害の動向、建築火災の動向
3.危険事象の特性
危険事象の類型、危険事象の伝播
4.安全のための人間工学
防災と人的要素、災害と情報処理、避難行動の特性
5.燃焼の基礎理論
燃焼の機構、熱の発生と移動、木材の燃焼
6.建物火災の性状
火災の進展過程、火災初期の性状、火災盛期の性状
7.防火計画の総論
建築防火計画の意義と目的、建築防火対策の総合化、建築
防火計画の立案方針
8.延焼拡大防止計画
出火防止、初期拡大防止、内部拡大防止、外部拡大防止
9.防排煙計画
煙の特性、煙の発生と流動、防排煙の計画、防排煙の方式
10.避難計画
避難計画の考え方、避難安全性の評価、避難流動の解析、
避難施設の計画
11.消防支援計画
防火消防の設備、防災センターの設置、消防活動空間の確
保
12.日常災害の防止
墜落事故の防止、転落事故の防止、転倒事故の防止、落下
事故の防止
13.地震災害の防止
設備類の破損防止、家具類の転倒防止、部材類の落下防止
14.その他の災害防止
風害の防止、水害の防止、雪害の防止、犯罪の防止
15.まとめ
テキスト 室崎益輝著 建築防災・安全(鹿島出版会)
(成績評価の方法・基準)
試験(70点満点)と出席(30点満点)の合計で評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
建築における人命や財産の防護や保全をはかるための計画理
論について講述する。講義を通して、建築防災計画の基礎理論
や建築防火の性能設計手法について学び、安全な建築の設計や
施工あるいは維持管理に欠かせない能力を獲得する。なお、対
象とする災害は、火災を中心とするが、地震災害、日常災害、
犯罪などについても取り扱う。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
地域文化論
宗田好史
Regional and Urban Cultural Studies
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキストは指定しませんが、参考書として、宗田『町家再生の論
理−創造的まちづくりへの方途』2009年、学芸出版社、及び宗田
『創造都市のための観光政策−小さなビジネスを育てるまちづく
り』2009年、学芸出版社を紹介します。
(成績評価の方法・基準)
講義中と期末のレポートによって評価する。
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:世界の文化遺産から文化的多様性を考える
目標:文化的多様性を学ぶ態度を習得する
ユネスコの世界文化遺産をとりあげ、西欧とアジア・中南米の
文化財保存の近現代史と現代文化のあり様を探り、遺産を巡る
文化観光論を論じる。各地の文化遺産の事例から文化的価値を
分析する視点を学びながら、その周辺の社会問題、特に観光の
影響とその取り扱いを巡る議論を紹介する。さらに、世界文化
遺産の選定・管理にあたるICOMOS(国際記念物遺産会議)の文
化観光国際専門分科会が二度にわたり策定した「国際文化観光
憲章」を検討しながら、文化的多様性、統合性に配慮した観光
デザイン論を展開していく。講義では、パナマのカスコ・ビエ
ホ、イタリアのアッシジ、現在登録作業中の紀伊山地の霊場と
巡礼路等、世界遺産都市の保存計画と観光計画、都市デザイン
のプロジェクトを担当した経緯から、世界遺産の専門家が現在
繰り広げる国際的な観光デザイン論の最前線を見ていく。
2 単位
1.世界文化遺産とは、文化遺産の定義と種類、地域
の身近な文化資源から世界文化遺産まで
2.世界文化遺産の現状;先進国と途上国、そして日
本、文化遺産と観光の関わり。
3.ヨーロッパの文化財保存の近・現代史。
4.有形と無形の文化遺産、オーセンティシティの議
論。
5.イタリアの文化遺産と歴史的都市市民のニーズと
観光。
6.イタリアの歴史的都市、文化的景観保存論の展
開。
7.アッシジと周辺、文化的景観の観光デザイン。
8.中南米の文化遺産と観光開発、文化的多様性を織
り込んだカスコ・ビエホの保存計画
9.植民地遺産をどう捉えるか。
10.東南アジアの文化遺産、町並み保存への国際協
力。
11.国際協力、国際機関の限界と現場の悩み。
12.文化遺産に関する国際条約・憲章
13.ICOMOS(国際記念物会議文化観光専門分科委員
会)の議論。
14.変わりゆく文化遺産の世界、世界の中の京都を知
る。
15.まとめ:文化的多様性を知る世界文化遺産の世
界、地域の文化的多様性を創造するための計画論とは
?
505
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
日本建築史
大場 修
History of Japanese Architecture
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.日本建築の基礎
2.古代建築の建築技法
3.飛鳥時代の建築
4.法隆寺の諸建築
5.奈良時代の建築
6.平安時代の建築
7.密教建築の特質
8.奈良の古建築と町並の見学Ⅰ(2回分を集中形式
で実施)
9.奈良の古建築と町並の見学Ⅱ(2回分を集中形式
で実施)
10.大仏様:鎌倉新仏教と寺院建築の新様式Ⅰ
11.禅宗様:鎌倉新仏教と寺院建築の新様式Ⅱ
12.和様:伝統形式の継承と発展
13.折衷様:伝統形式と新様式の接収
14.城郭建築の特徴
15.近世の建築
日本建築学会編『日本建築史図集』彰国社刊、
他、そのつど資料を提供する。
(成績評価の方法・基準)
出席(30%)、期末考査(70%)
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
建築の歴史を実例に則して講義する。日本建築の歴史を、建
築意匠と技術の発展を軸に、社会と文化の変容との関係も視野
に入れつつ多面的に解説する。これにより、近代以後現代に引
き継がれた建築様式に対して、歴史的な視点でとらえる目を養
う。
日本を軸としつつ、西洋および東洋の各建築様式の相違と共
通性をも示しながら、それぞれの建築文化の特色と独自性を論
じる。スライドやビデオを多用し、現地見学も行なう。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
住環境管理学
檜谷 美恵子
Housing Management
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
適宜,講義に関連する参考書を提示するとともに,資料,プリン
ト等を配布する。
(成績評価の方法・基準)
課題レポート等と試験により総合的に判断する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:住環境の空間スケールには,住戸単体,住戸の集合
体,近隣街区,地区などの異なるレベルがある。それぞれのレ
ベルに対応させつつ,安全性・快適性・利便性などの観点か
ら,住環境を適切に維持管理するために開発されてきた計画技
術,諸制度,維持管理の実態やそこから導かれる課題を学ぶ。
テーマ・目標:住戸ならびに住戸まわり空間の所有,利用をめ
ぐる権利関係の調整方法をテーマに,住環境の適切な維持管理
を担保するための計画課題を理解する。とくに,区分所有形態
をとる分譲共同住宅(マンション),大規模団地の維持管理や
再編をめぐる計画課題をとりあげ,問題解決に向けての手法や
計画の方法について考察するための基礎的素養を習得する。
2 単位
1.住環境管理学の概要
2.住居の耐用性と維持管理
3.住居の安全性
4.住居の健康と快適性
5.安全性を確保するための住宅制度
6.適切な維持管理を促すための住宅制度
7.集合住宅における運営管理
8.集合住宅における維持管理
9.集合住宅における生活ルール
10.区分所有法と分譲集合住宅の改善・更新事業
11.公共住宅の維持管理と団地再生事業
12.居住地の管理とコミュニティの役割
13.住環境管理と制度
14.住環境管理とマンパワー
15.まとめと討議
506
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
ハウジング論
檜谷 美恵子
Theory of Housing
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
参考書:『21世紀のハウジング』(住田昌二著、ドメス出版)、 1.ハウジングとは
『欧米の住宅政策』(小玉・大場・檜谷・平山著、ミネルヴァ書 2.住宅問題と住宅政策
房)
3.ハウジングにおける公共部門の役割
4.マスハウジングの功罪
(成績評価の方法・基準)
5.公共ハウジングの展開
6.住宅の工業化
レポート課題と期末試験により総合的に評価する。
7.生産と供給方式
8.ハウジングシステム論
(履修条件・その他)
9.住宅事情の国際比較
10.住宅政策の目標と枠組み
11.住宅政策の方法
(授業概要/テーマ・目標)
12.住宅政策・制度の国際比較
授業概要:日本のハウジングシステムについて、欧米諸国のそ 13.住居計画(住宅マスタープラン)と計画策定の仕
れと適宜対比しながら、その特徴を講義する。公共部門、民間
組み
部門におけるハウジングの意義やその変遷を整理し、今日提起
14.都市像とハウジング
されている課題を考察する。住宅政策の理念や目標、目標を達
成するための手段、また目標や手段が正当化される理由、その 15.まとめと討議
背後にある住宅思想を学ぶ。
テーマ・目標:国際比較の視点から,我が国の住宅の存立形
態,立地特性等を方向付けてきた戦後のハウジングの仕組みと
その特徴や課題を理解する。また、得られた知識・考え方を応
用して、現代社会におけるハウジングを批判的に検討する能力
や、問題の解決に寄与する方法を考察、提案する能力を養う。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
生活環境調査法
山川 肇
Living Environment and Social Research Methods
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:大谷ほか(2005)「社会調査へのアプローチ」,ミネル
ヴァ書房
参考書:その都度紹介
(成績評価の方法・基準)
レポート、出席・実習状況により総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし。ただし、統計学を受講していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:この講義では、生活環境に関する調査法のうち、特
に質問紙調査法の基礎について解説する。また理解を深めるた
めに、適宜演習を行う。調査法について理解することは、卒業
研究等で調査をする際には不可欠である。またメディアや公的
機関から発表される各種の統計数値を適切に評価する上でも重
要な意義を持つ。こうした観点から、質問紙調査における一連
の流れと考え方の基礎について解説し、演習を実施する。さら
に郵送調査法、インターネット調査法、質的調査法の特徴等に
ついても解説する。
到達目標:受講生は、社会で使用されている統計数値を正しく
解釈・評価できる力を身につける。さらに自ら、標本を抽出し
て集計・分析する演習を行うことで、社会の実態を把握する力
を養うことを目指す。
2 単位
1.統計のトリックを考える・本授業の概要
2.調査法概論 質問紙調査の流れとポイント
3.調査の企画① 文献調査とパイロット調査
4.調査の企画② 仮説設定から質問文へ
5.調査票の作成① 質問文を作成する
6.調査票の作成② 選択肢を作成する
7.調査対象を決める① 標本抽出法の概要
8.調査対象を決める② 標本抽出の実際
9.調査の実施
10.データ入力と集計
11.調査データの分析
12.郵送調査法
13.インターネット調査法
14.質的調査法の概要
15.まとめ
507
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
ランドスケープデザイン論
下村 孝
Landscape Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ランドスケープデザインの概念および緑の役割1
授業に際して必要な資料は配付する。教科書および参考書に関 物理的機能
しても,資料の中で明示する。
2.緑の役割2
修景,癒し安らぎなど心身に及ぼす役割
3.ランドスケープデザインの対象
(成績評価の方法・基準)
景観の分析と緑の役割
授業ごとに提出を求める授業カードの評価を平常点とし,最終試験の 4.公園の歴史と分類
得点を合わせて100点満点として総合評価する。出席が不足する場合は, 私的緑空間の庭園から公的庭園としての公園
必然的に合格点には達しないので注意すること。レポートなどを課した
5.都市公園
場合は,その評価点を合わせて100点満点として総合評価する。
都市公園法など法令による分類とそれらの特徴
(履修条件・その他)
6.都市公園
計画の要点と京都の都市公園
特になし。
7.自然公園
自然公園法と自然公園の計画
(授業概要/テーマ・目標)
8.緑化と都市緑化の概要および壁面緑化1
生活に近接する空間・庭の計画に始まるランドスケープデザ 緑化の対象と手法および緑化の意義
インは,今や,その対象を住まい周辺から地球全域に広げてい 壁面緑化の概要
る。そして,地球温暖化とヒートアイランド現象の進行の中で 9.壁面緑化2および環境共生手法としての
その役割は拡大している。そのために,まず,人間にとっての 屋上緑化1
緑の空間の意義と役割を理解した上で,ランドスケープデザイ 屋上緑化の意義と手法
10.屋上緑化2
ンのあり方を学ぶ。
本論では,主として,都市におけるランドスケープデザイン 屋上緑化の課題と今後
の範疇と機能および役割の広がりを概括し,その分類,機能, 11.植物材料1
そしてデザインの方法を学ぶ。特に,ランドスケープデザイン ランドスケーププランツの分類と役割
12.植物材料2
の重要な要素である植物材料の用途と機能,植栽デザイン(プ
ランドスケーププランツの特性
ランティングデザイン)についての理解を深めて,現実社会に
13.プランティングデザイン1
おけるデザインの実際を考えることができるように留意した講 植栽の構成学(1):色彩
義とする。
14.プランティングデザイン2
植栽の構成学(2):形・テクスチャー
15.プランティングデザイン3
配植の要点:美しい植栽,安らぎの植栽を目指して
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
景観生態学
福井 亘
Landscape Ecology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.環境デザインにおける景観生態学の意義
2.景観とは−里地里山を事例にして
3.生態系とは−里地里山を事例にして
4.景観生態学における重要な概念 −パツチ
(成績評価の方法・基準)
5.景観生態学における重要な概念 −コリドー
学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果(5 6.景観生態学における重要な概念 −マトリックス
7.景観生態学における重要な概念 −スケール
0%)を総合的に判断し、評価する。
8.景観の構造について
(履修条件・その他)
9.森林と草地の生態系
10.湿地の生態系
特になし
11.都市の生態系
(授業概要/テーマ・目標)
12.固有種と外来種
気候や地形、植生などにより構成される生態系、および土地利 13.ビオトープ
用などの人間活動を景観としてとらえ、景観生態学の基礎を理
14.エコロジカルネットワーク
解することを目的とする。
15.文化的な景観の地域性と形成
様々な生態系の要素や、景観の空間構造や機能から、景観の保
必要に応じてレジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介す
る。
全、持続可能な資源の管理に関する具体的な事例を解説する。
また、里地里山など文化的な景観について、地域性豊かな景観
の形成、変容過程を学び、自然環境と人文環境が融合した地域
計画のあり方を考えていく。
508
(科目名)
英文科目名:
人間工学
(担 当)
三橋 俊雄
Ergonomics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.人間工学とは何か。
2.人間工学を環境との関連から考える。
必要な資料はプリントで配布する
3.プロダクトデザインの評価について。
4.人間工学的に「道具」を語る。
5.ユニバーサルデザインについて。
(成績評価の方法・基準)
6.ユニバーサルデザインについての事例検討
(1)。
(1)脳性小児麻痺児の意思伝達装置のデザイン
出席、期間中の提出課題により評価する
(2)ハンディキャップを持つ認知症高齢者の遊
び道具のデザイン
(履修条件・その他)
7.ユニバーサルデザインについての事例検討
(2)。
特になし
(1)視覚障害児のための絵本のデザイン
(2)知的障害者自立支援システム
(授業概要/テーマ・目標)
8.ユニバーサルデザインについての事例検討
人と道具・環境の適正な関わり方について、人間の尊厳、QOL (3)。
などを基本としながら、理解を深める。特に、高齢者・障害者 (1)ALS(筋萎縮側索硬化症)患者を対象とした
などの立場を考慮したユニバーサルデザインとして、道具・環 「もう一つのユニバーサルデザイン」
境に関する操作性、快適性、アクセシビリティなどを、1)物 9.ユニバーサルデザインについての事例検討
理的、2)行動的、3)認知的インターフェースの視点からと (4)。
らえ、問題の発見から設計方法の検討にいたる一貫した人間工 (1)公共空間のユニバーサルデザイン
10.プロダクトデザインの人間工学的解析。歯ブラシ
学的デザインプロセスについて学習する。
のデザイン解析
11.高齢者・障害者の実態調査とビデオ解析(1)。
12.高齢者・障害者の実態調査とビデオ解析(2)。
13.高齢者・障害者の実態調査とビデオ解析(3)。
14.動物園のユニバーサルデザイン
15.まとめ。アフォーダンス概念
(科目名)
英文科目名:
生活美学
(担 当)
森 理恵
Esthetics in Everyday-Life
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.生活美学の歴史:学校教育、美学、家政学
2.美学基礎 1:古代ギリシャからカント以前
3.美学基礎 2:東洋美学
4.美学基礎 3:カント
(成績評価の方法・基準)
5.美学基礎 4:カント以後
平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価す 6.パブリックアート 1:パブリックアートの歴史
7.パブリックアート 2:現状
る。
8.パブリックアート 3:問題点と展望
(履修条件・その他)
9.環境のなかの広告 1:歴史
10.環境のなかの広告 2:現状
11.環境のなかの広告 3:問題点と展望
(授業概要/テーマ・目標)
12.人間の外観の美醜 1:歴史
環境デザインを学ぶ上での主要テーマである、生活と美のかか 13.人間の外観の美醜 2:現状
わりについて学習する科目である。基礎としてまず美学理論を
14.人間の外観の美醜 3:問題点と展望
学び、そのうえで、生活にまつわるさまざまな事象について、
15.まとめ
生活美学の最新の思潮を参考にしながら、理解を深める。環境
と調和する人間の生活をデザインするために、「美」という価
値基準が社会状況に左右されるものであること、社会の多数者
によってその基準が決められてきたことを正しく理解し、批判
する力を身につけていく。
509
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
環境共生デザイン論
福井 亘
Nature and Human Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.環境共生デザインとは
2.自然環境におけるランドスケープ
レジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。
3.人文環境におけるランドスケープ
4.日本の森林と環境共生
(成績評価の方法・基準)
5.緑地環境と環境共生とデザイン
学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果(5 6.自然環境と共生
7.都市空間における環境共生
0%)を総合的に判断し、評価する。
8.都市近郊における環境共生
(履修条件・その他)
9.里地里山における環境共生
10.身の回りにみる環境共生とデザイン
特になし
11.都市と水環境との環境共生デザイン
(授業概要/テーマ・目標)
12.景観と文化の多様性
環境共生の基礎的な意義を理解し、デザインとの融合について 13.ランドスケープと共生空間
学ぶ。身の回りの環境から自然環境との共生、人文環境との共
14.国内外事例にみる環境共生のデザイン
生を学び、そのデザインの重要性、活用性を理解する。
15.震災における環境とデザイン
加えて、都市環境内の緑地空間と建築、近郊農村における里地
里山などの二次的自然環境、地域文化の特徴について事例等を
用いながら理解をする。さらに、人と自然との共生、自然再生
などの取り組み、デザインについても学んでいく。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
インテリア緑化デザイン論
下村 孝
Interior Landscape Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.インテリア空間と緑化
インテリア空間の種類と機能および緑化の可能性
2.インテリア緑化における植物の機能
動線,アイストップ,修景,癒し
3.インテリア植物
(成績評価の方法・基準)
形態
授業の際に配付する授業カードの評価を平常点とし,最終テストの評
点と合わせて100点満点とし,総合評価する。従って,出席の足りない受 4.インテリア植物
講生は必然的に合格点を得られないので留意すること。なお,授業中に 分類
レポートなどの提出を求めた場合は,その評点を加えて100点満点として 5.インテリア植物
総合評価する。
利用実態
(履修条件・その他)
6.インテリア空間での緑利用の実態(学内)
その1 調査
特になし。
7.インテリア空間での緑利用の実態(学内)
その2 提案
(授業概要/テーマ・目標)
8.インテリア植物の生育特性と環境条件
まず,建築物内等生活の身近に持ち込む緑の役割を明らかに (1)光環境と植物の生育
し,その基本的考え方を理解する。次いで,インテリア空間の 9.インテリア植物の生育特性と環境条件
種類と緑の持ち込みの事例を学ぶ。さらに,インテリア緑化の (2)温度と植物の生育
主要な材料である室内植物・観葉植物を理解するための解説を 10.緑化手法の実際
行う。分類,形態を解説した後,光,温度,水など,観葉植物 (1)植栽基盤の種類と特性
の生育と環境条件との関わりを学習し,インテリア空間での植 11.緑化手法の実際
物管理の要点を理解する。また,住空間および公共建築物に緑 (2)植物の管理
を持ち込んできた歴史とその実態を概観し,アトリュームに代 12.アトリューム
(1)古代ローマから近代まで
表されるインテリア緑化の実例を解説する。
13.アトリューム
最後にわが国におけるインテリア緑化の先例である坪庭の歴
(2)現代のアトリューム
史と京都の町家に残る坪庭の実際を学び,現代の建築空間にお
14.わが国の伝統的インテリア緑化
ける植物の利用手法とデザインの実際を考察する。
町家の坪庭と前栽を現代につなぐ
15.現代のインテリア緑化
環境共生時代の室内緑化の提案
講義概要および必要な資料は授業の都度,配布する。参考書は
配付資料の中に明示して紹介する。
510
(科目名)
英文科目名:
デザイン史
三橋 俊雄
History of Modern Design
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席、期間中の提出課題により評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
近代におけるデザイン文化の歴史的展開過程を、要因−理念
−実践の関連の中でとらえ、人類の生活文化形成にデザインが
果たしてきた役割とその意味を、日本内外の事例に基づいて紹
介し、検討する。これらのデザイン文化に関する史的把握を通
して、文化としてのデザインの今日的課題を考察することを目
標とする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
必要な資料はプリントで配布する
英文科目名:
(担 当)
プロダクトデザイン論
1.Where do we come from? What are we? Where ar
e we going? (P. Gauguin)
モダンデザインの誕生と世紀末(展望、現代デザイ
ン、海野弘、新曜社)
2.MODERN DESIGN 概観
3.Industrial Revolution:分業・近代的アッセン
ブリーの起源、標準化
4.William Morris
5.Japonism
6.Wiener Secession
7.未来の大聖堂・Bauhaus(デザインの20世紀、柏
木博、NHKブックス)
バウハウス宣言(W.Gropius)
8.Art Deco
9.デザイン史のWEB上調査・発表:学生課題
10.フォーディズム(1901∼)、レイモンド・ローウ
ィ(1930's∼)
11.世界の椅子のデザインスケッチ:Vitra 100 MAST
ERPIECES、Thonet Design
12.道具の発展・変容:スコップ、炊飯器、宅配便、
ani-ani
洗濯機の変遷、食肉生産工場のアセンブリーライン
13.文化都市京都を支えた7つのBetween
14.MODERNからPOST MODERNへ
15.デザイン史の現代における意味
(担 当)
三橋 俊雄
Theory of Product Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション
2.プロダクトデザインの諸課題
3.The Development of Shapeより、成型方法と素材
形状などについて
(成績評価の方法・基準)
4.事例紹介: プロダクトデザインの実践
5.狭義広義のデザイン: 交通事故を減らすデザイ
出席、期間中の提出課題により評価する
ン、米食を促進するデザイン
6.ブレインストーミング: 駅前駐輪場問題のブレ
(履修条件・その他)
インストーミング
7.KJ法: 上記ブレインストーミングで出された
特になし
アイデアの整理
(授業概要/テーマ・目標)
8.ニーズとマーケット: Maslow、Hierarchy of H
プロダクトデザインの基本的・実践的な理解を深めることを uman Needs
目標とする。プラスチック・金属・陶器・ガラス・木材などの
9.課題01: ホーム満足プロジェクト・事例紹介
素材のもつ特質や成型方法などを学習する。
(京都リサーチパークのデザインコンペ紹介)
また、今日の社会が抱える諸課題について検討し(課題1・
2)、それらの体験を通して、今われわれが何をなすべきか(wh 10.課題01: ホーム満足プロジェクト・アイデア展
at to design)の視点、問題を把握する力、デザインコンセプ 開・中間発表
トの構築方法などについて学習し、さらに、プレゼンテーショ 11.課題01: ホーム満足プロジェクト・課題発表
ンの表現方法など、プロダクトデザイン技法についても習得す 12.課題02: 切磋琢磨するデザイン・ブレインスト
る。
ーミング
(小泉国際照明コンペ紹介)
13.課題02: 切磋琢磨するデザイン・中間発表
14.課題02: 切磋琢磨するデザイン・課題発表
15.プロダクトデザインについての総括
必要な資料はプリントで配布する
511
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
アパレル概論
森 理恵
Outline of Apparel Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.衣生活の変遷と役割 1:アパレルの歴史
2.衣生活の変遷と役割 2:アパレルの目的と機能
テキスト 松生勝編著『アパレル科学概論』朝倉書店(2002)
3.アパレル材料 1:繊維と糸
4.アパレル材料 2:布の性質と性能
(成績評価の方法・基準)
5.アパレルデザイン 1:アパレルデザインとは
平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価す 6.アパレルデザイン 2:アパレルデザインの特性
と基本条件
る。
7.アパレル設計 1:人体計測
(履修条件・その他)
8.アパレル設計 2:体系分類とサイズシステム
9.アパレルと生理・衛生 1:アパレルと生理
10.アパレルと生理・衛生 2:アパレルと衛生
(授業概要/テーマ・目標)
11.アパレル管理 1:アパレルの整理
人間が一生涯身につけ、自分を社会に表示しながら生きていく 12.アパレル管理 2:アパレルの保管・処分
ものとしての「アパレル」について、各人が考え、理解を深め
13.現代の衣生活 1:衣生活の変化
ることを目指す。衣服の機能や意味について学んだうえで、人
14.現代の衣生活 2:衣生活の国際化
々の衣服美・デザインについての考え方や、衣服観・着装観な
ど、主に、人間文化との関わりにおいて、時代や地域を包含す 15.まとめ
る「衣服の変遷」をたどっていく。また、現代の衣生活におけ
る様々な問題を多角的に取り上げ、「アパレル設計・製作・管
理」の方法についても概観する。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
庭園デザイン
下村 孝
Garden Design
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
講義概要および必要な資料は授業の都度,配布する。
参考書は配付資料の中に明示して紹介する。
(成績評価の方法・基準)
授業の際に配付する授業カードの評価を平常点とし,最終テストの評
点と合わせて100点満点とし,総合評価する。従って,出席の足りない受
講生は必然的に合格点を得られないので留意すること。
なお,授業中にレポートなどの提出を求めた場合は,その評点を加え
て100点満点として総合評価する。
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
現代のランドスケープデザインや都市緑化の原点となる庭園
の歴史を,その様式と機能の双方から概観する。その中から,
庭園史に残る各種庭園のデザインの必然性を学び取り,現代の
ランドスケープデザインにつなぐ。とりわけ,現代のガーデン
デザインに強い影響をもつイングリッシュガーデンについて
は,その推移を詳細に体系立てて解説する。
わが国の庭園については,大陸からの伝搬説にもとづき,平
城京の庭園を始点として,庭園様式と機能の側面から推移を概
説する。なお,平安から明治にいたる名庭を擁する京都という
地の利を活かすために,現地に足を運んで理解を深める際に有
益となる情報を盛り込んだ講義となるように心がける。
2 単位
1.庭園の概念と庭園史の概要
2.古代の庭
エジプト,ギリシャ,ローマの庭
3.中世の庭
整形式庭園の原点:四分割の庭
4.イスラムの庭
水と彩り,パティオの庭
5.ルネサンスの庭
ヴィラ:景観と饗宴
6.絶対主義の庭
整形式庭園:ボー・ル・ヴィコントとベルサイユ
7.イングリッシュガーデン1
自然風景式庭園:整形式からの移行
庭園は直線を嫌う。社会体制と庭園文化。
8.イングリッシュガーデン2
ビクトリア朝から現代の庭
9.わが国庭園の原点
平城宮:復元された庭園遺構
10.寝殿造・浄土の庭
国風文化と乱世・末法思想
11.禅の庭
庭園様式と精神世界
12.茶庭(露地)
飛び石,延べ段,灯籠の導入
13.書院の庭
安土桃山から江戸期の庭園
14.回遊式庭園と大名庭園
庭園様式の集大成と江戸への移行
15.現代の庭
植治の世界:和洋折衷と新たな視野
512
(科目名)
英文科目名:
緑環境システム学
(担 当)
福井 亘
System for Open Space
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.緑環境システムとは
2.生態環境からみた緑
レジュメを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。
3.緑環境に関する情報の収集と活用
4.緑環境に関する制度
(成績評価の方法・基準)
5.人文環境からみる緑環境の歴史
学期中に行う小レポートと出席(50%)ならびに試験等の結果(5 6.地域における緑環境システムの特徴
7.都市における緑環境システム
0%)を総合的に判断し、評価する。
8.里地里山における緑環境システム
(履修条件・その他)
9.里地里山における保全と持続可能な社会
10.緑環境の保全と活用
特になし
11.自然回復と再生
(授業概要/テーマ・目標)
12.流域における緑と環境
人と自然、環境との共生について、その視点に立った緑環境シ 13.都市と環境
ステムの基礎を中心に、計画やデザインをし、理解を深めるこ
14.都市空間の緑地と公園
とを目的としている。
15.ランドスケープからみる緑環境
人と自然が調和した地域社会のシステム、人が関わる環境と生
態サイクル、それらの問題点を解決するための基礎を学ぶ。加
えて、自然環境や人文環境を踏まえた緑環境システムについ
て、その特徴や緑環境を理解する上での情報収集、活用方法に
ついて、デザインを織り交ぜながら事例をもとに学ぶ。
(科目名)
英文科目名:
服飾文化史
(担 当)
森 理恵
Cultural History of Clothing
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.服飾文化研究の資料: 文献資料、画像資料、実
物資料
2.「きもの」の歴史 1: 中世の小袖類
3.「きもの」の歴史 2: 近世の小袖類の形態
(成績評価の方法・基準)
4.「きもの」の歴史 3: 近世の小袖類の意匠
平常点(出席を含む)、小レポート、試験により総合的に評価す 5.「きもの」の歴史 4: 近世の小袖類の材料
6.「きもの」の歴史 5: 近代のファッション化
る。
7.「きもの」の歴史 6: 近代の民族衣装化
(履修条件・その他)
8.近代天皇制と服飾:皇室行事に使用される衣装の
成り立ち
9.現代衣服の源流:西洋服飾史概観
(授業概要/テーマ・目標)
10.近代衣服の成立 1:20世紀はじめのファッショ
服飾文化の歴史について、文化理論を基礎にしながら総合的に ンデザイナーたち
理解することを目指す科目である。まず、服飾文化研究の方法
11.近代衣服の成立 2:健康・衛生への関心とスポ
を解説し、次に、日本の服飾文化の歴史について、いわゆる
ーツ服
「きもの」の歴史的展開と、皇室行事に使用される衣装の成立
過程について理解する。さらに、西洋の服飾文化や東南アジア 12.近代衣服の成立 3:市民社会の成立と衣服の平
の服飾文化についても、その歴史的展開の概要を学ぶ。また、 準化
「服飾と性」「服飾と産業」「服飾の国際化」などの問題につ 13.アジアにおける民族衣装の成立 1:インドネシ
いては、地域横断的に論じる。
ア
14.アジアにおける民族衣装の成立 2:トルコほか
15.まとめ
513
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
アパレル設計及び製作実習
吉野 鈴子 Apparel Design and Dressmaking
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス(授業の内容、実習室の使用方法、成
績評価の説明、準備するものなど)と縫製用具の使い
資料配布
方
2.ミシン縫製の基礎技術(直線本縫いミシンの基本
操作と縫い方、ミシンによる布端の始末の仕方)と手
(成績評価の方法・基準)
縫いの基本技術(手縫いの手順と種類、糸の通し方、
出席すべき日数の4/5以上出席したものに対して、課題作品
ぐし縫い、置きしつけ、まつり縫い、千鳥縫い等)
(50%)、レポート(30%)および授業態度(20%)を考 3.ボトム(スカート)のパターン設計(採寸とパタ
ーン展開)
慮して総合的に評価する。
4.ボトム(スカート)の準備工程(表地と裏地の裁
(履修条件・その他)
断、印付け)
5.ボトム(スカート)の本縫工程①表地(ダーツ縫
い、脇縫い、ファスナーつけ)
6.ボトム(スカート)の本縫工程②表地(すそ始
(授業概要/テーマ・目標)
末、ベルト作り)
授業概要:
7.ボトム(スカート)の本縫工程③裏地(ダーツ縫
家庭科被服領域における実技実習を指導できる基本的な知識と い、脇縫い、すそ縫い)
技術を習得させる。ボトム製作を通して、個人のために創る個 8.ボトム(スカート)の本縫工程④(表地と裏地の
別製作の知識と技術を、トップ製作を通して、大量生産方式
合体、ベルトつけ)
(既製服)による製作の知識と技術を理解させる。また被服製 9.ボトム(スカート)の本縫工程⑤(鉤ホックつ
け、仕上げ)
作の工程の違いを考察させる。
10.立体物の形状にフィットしたカバーの設計、製作
到達目標:
衣生活における衣服の管理、補修、保存の関わる基本的な知識
と技術を習得する。また被服は服を着装する人、目的や用途に
応じてデザインされ、製作される造形物である。そのため被服
は他の生活造形物と異なり、人間のフォルムを包み込むという
制約があり、人間にとって着心地のよい被服とは何かを考え
る。さらに家庭科被服分野の指導ができるように、被服製作の
基本的な知識と技術を習得する。
(科目名)
英文科目名:
11.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様①(裁断、
芯地張り、ポケット作り)
12.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様②(ポケッ
トつけ、ヨークつけ)
13.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様③(衿作
り、えりつけ)
14.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様④(袖つ
け、袖下∼見頃脇縫い、すそ始末、袖口始末)
15.トップ(半袖シャツ)の工業縫製仕様⑤(ボタン
ホール、ボタン付け)
(担 当)
アクセシブルデザイン論
荒井 利春
Accessible Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
参考書 「ユニバーサルデザインハンドブック」梶本久夫監修 丸善株式会社
(成績評価の方法・基準)
出席と授業中におこなう演習課題を総合して評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ
アクセッシブルデザイン論
目標
ユニバーサルデザイン、インクルーシブデザイン、デザインフ
ォーオールなど、21 世紀のグローバルなデザインテーマに向け
て各国において様々な追求がなされている。これらのデザイン
活動の根底にある概念として人々の多様性と共生があげられ
る。アクセシブルデザイン論の目標は多様な人々へ眼差しを向
けながら、新しい時代の共生を実現するデザインをいかにして
進めていくかを学び考えることにある。歴史や理論を学ぶだけ
ではなく簡単なデザインワークショップを組み込んで、体感し
ながら多様性と共生の生活環境創出へのデザイン知を、受講者
がそれぞれの立場から獲得することを目標としている
1.歴史の中のアクセシブルデザイン
デザインの歴史を概観しながら、20世紀後半から徐々に始まったアクセシブルデザ
インについて考える
2.ノーマライゼーションの理念とデンマークの高齢者障害者福祉の3原則
世界の福祉先進国の一つであるデンマークから形作られた共生への理念と行動論に
関わる、3原則についてデザインの場から考える
3.バリアフリーデザインとユニバーサルデザイン
言葉の枝葉末節にとらわれずに、これらのデザイン概念の本質に目を向け、行動と
してのデザインについてどうあるべきか考える
4.日用品のユニバーサルデザイン
鋏や食器のユニバーサルデザインの具体的事例を紹介しながら、ユニバーサルデザ
インの必要性と可能性について考え、それ体感する簡単なデザインワークショップ
をおこなう
5.片麻痺高齢者とアクセシブルな椅子とテーブルのデザイン
片麻痺高齢者の動作の実際をとらえ、動作分析と椅子やテーブルとの関係を理解す
る。さらに簡単なデザインワークを試みる
6.多様なユーザーから考えたアクセシブルな家具のありかた
地域施設の為に設計した一連の家具を紹介しながら、アクセシブルナな家具の在り
方について考える
7.片麻痺高齢者の生活動作と住空間のデザイン
モデルハウスの企画設計事例を紹介しながら、片麻痺高齢者の生活動作と具体的な
住宅のありかたについて考える
8.車いすユーザーの生活動作と住空間のデザイン
モデルハウスの企画設計事例を紹介しながら、車いすユーザーの生活動作と具体的
な住宅のありかたについて考える
9.ユニバーサルな家具開発のデザインプロジェクト
地場産業におけるユーザー参加型家具開発のプロジェクト事例を紹介し、プロジェ
クト形成の基盤となる人的、場所的条件等々について考える
10.公共建築のアクセシビリティーの追求
ユーザー参加による公共建築のバリアフリー化や、ユニバーサルデザインプロジェ
クトを紹介し、ユーザー参加の必要性や可能性、方法について考える
11.地域的なアクセシブルネットワーク
地域居住の生活の質をアクセシブルなものとしていくには、個々の生活現場での問
題を点から線、面へと連続させていく有機的なネットワークが必要であることを種
々の事例を総括しながら考える
12.公共交通のアクセシビリティー
金沢市のふらっとバス(細街路を走行するノンステップコミュニティーバス)誕生
の経過を紹介しながら、これからの公共交通の計画や在り方について考える
13.アクセシブルタウンの条件
一本のスプーンからまちづくりまで、生活現場に軸足を置いたアクセシブルなデザ
インプロジェクトが日常的におこなわれるまちの在り方とは? その基本的な構成
要素や行動のダイナミズムとはいかなるものか考える
14.21世紀のデザインの新たなる目標
20世紀型デザインから21世紀型デザインを創出する課題に向かい合って我々は生き
ている。多様性と共生へ向けて、国内外の活動を概観し総括する。
15.21世紀のデザインの新たなる行動
それぞれの立場からの将来へ向けて、アクセッシブルデザインの行動計画をまとめ
る。
514
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
Webデザイン論
北條 崇
Web Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.プレゼンテーションデザイン概論&演習1
2.プレゼンテーションデザイン概論&演習2
必要な資料はプリントで配布する
3.Webデザイン講習&制作1
4.Webデザイン講習&制作2
(成績評価の方法・基準)
5.Webデザイン講習&制作3
出席を重視し、期間中の作品、授業態度などにより総合的に評価 6.Webデザイン講習&制作4
7.Webデザイン講習&制作5
する
8.Webデザイン講習&制作6
(履修条件・その他)
9.Webデザイン 講評会
基本的なPCの操作を習得しておく事
基本的に毎回新しいトピックを行い、作業を積み重ねていくので欠席をしない事 10.パワーポイント講習&制作1
データー保存用のメディア(USBメモリーなど)を準備しておく事
11.パワーポイント講習&制作2
(授業概要/テーマ・目標)
12.パワーポイント講習&制作3
Webデザイン論により、1)基本的な情報リテラシー能力、2)発 13.パワーポイント講習&制作4
信したい社会ニーズや個人ニーズなどからコンテンツ、メッセ
14.パワーポイント講習&制作5
ージ、価値などを読み取る力、3)それらの情報を、受信者に分
15.パワーポイント 講評会
かりやすく、美しく表現する力(PowerPointなどのプレゼンテ
ーション能力)、4)Webサイトを開発、設計する能力などを学
習し、情報デザインを含めたデザインを伝える為の専門能力の
拡大・強化を図る。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
グラフィックデザイン論
北川 一成
Graphic Design
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
下記項目について具体事例を通して説明する。
グラフィックデザインの分野について
デザインの現場 印刷とデザイン
デザインの構想
デザインの方法
グラフィックデザインの可能性について
2.課題制作を行い、デザインのプロセスを学ぶ。
3.課題作品についての講評と意見交換を行い、デザイ
ンの構想・方法・批評性などについて理解を深める。
テキスト:配布資料
参考書:講義の中で紹介
(成績評価の方法・基準)
出席および課題作品の総合評価
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
視覚コミュニケーションの方法としてのグラフィックデザイ
ンについて講述する。タイポグラフィ、ピクトグラム、ダイア
グラムなどの基礎的なグラフィックスの構成理論をはじめ、パ
ッケージ、エディトリアル、CI(コーポレイト・アイデンティ
ティ)などの具体例を通して、視覚化の方法について理解す
る。サイン計画・色彩計画など空間要素としての環境的なグラ
フィックスについても考察し、良質な環境形成に寄与するグラ
フィックデザインの可能性を展望する。
集中講義(夏期休暇期間の3∼5日間)とする。追って開講日
を掲示する。
515
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
工芸デザイン論
佐藤 敬二
Design for Applied Fine Arts
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.工芸デザイン論 ガイダンス:工芸とは?工芸の
分野、工芸とデザイン
適宜プリントを配布、授業内で参考書を紹介する。
2.京都の工芸と地方の工芸:明治維新と工芸の振
興、生活文化と工芸
(成績評価の方法・基準)
3.工芸の近代化1.博覧会と輸出工芸
毎回の出席票(コミュニケーションペーパー)によるミニレポー 4.工芸の近代化2.東京美術学校・京都市立美術工
ト50%、期末のレポート50%。出席率60%以下は単位認定
芸学校と工芸、文展から帝展
不可。
5.工芸の近代化3.第2次大戦後の工芸「伝統工
(履修条件・その他)
芸」と「日展」、「クラフト」
適宜見るべき製品デザイン、建築やインテリア、工芸展、クラフトデザ
インなどを紹介するので、各自フィールドワーク(資料調査)してくだ 6.漆工芸の素材と技術
さい。可能ならば、市内の工房を数社見学したいと思います。
7.全国の漆器産地と漆工芸デザインの特徴
(授業概要/テーマ・目標)
8.重要無形文化財(人間国宝)の技と作品に見る漆
日本の近代工芸は明治以降、外来文化の導入により、大きく変 工芸
化発展してきた。本講座では、工芸制作の背景、素材、技術、
9.金属工芸の素材と技術
デザインなどについての基礎的な知識の習得を目的とする。主
10.全国の金工産地と金属工芸デザインの特徴
要な工芸ジャンルである陶磁器、漆工、金工、木工、竹工など
11.重要無形文化財(人間国宝)の技と作品に見る金
を中心に重要無形文化財(人間国宝)の人々の工芸技術や技
法、ものつくりに対する姿勢をビデオを活用しながら学ぶ。ま 属工芸
たアールヌーボーやアールデコなど海外デザインの影響や、現 12.染織の素材と技術
代の生活空間やライフスタイルに合う工芸デザインのあり方を 13.全国の染織工芸産地と染織デザインの特徴
探る。
14.重要無形文化財(人間国宝)の技と作品に見る染
織工芸
15.現代生活のライフスタイルと工芸デザイン
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
論文講読法II
田淵 敦士
Reading Scientific Papers II
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
資料配布
(成績評価の方法・基準)
演習状況により総合的に評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
この科目では、環境デザイン学の各分野の先端的な研究からい
くつかのトピックを選んで紹介するとともに、学生の関心等に
応じてグループに分けて論文講読等の演習を行う。なおグルー
プ分けについては、ゼミ配属方法に則って行う。また同時に環
境デザイン学に関係する社会人を招いて、環境デザイン分野に
関する社会の現場について学ぶ。
この科目は、4年生の卒業研究・制作に先立って、それらを実施
するための専門的な論文講読等の演習を行う。これにより卒業
研究・制作に取り組む基礎作りを行うとともに、分野を絞って
より高度な専門的知識を身に付けることが可能となる。また、
こうした専門分野を深める上では、実際に社会の現場で働く者
から現場で必要とされている知識や能力を知ることも重要であ
る。こうした観点から、この科目では本学科の関係研究分野に
ついて、先端的なトピックスを紹介するとともに、分野に分か
れた専門的演習を実施する。
1.環境デザイン学各分野の研究状況1
2.環境デザイン学各分野の研究状況2
3.環境デザイン学各分野の研究状況3
4.環境デザイン学各分野の社会での実践状況1
5.環境デザイン学各分野の社会での実践状況2
6.各分野の論文講読等演習1
7.各分野の論文講読等演習2
8.各分野の論文講読等演習3
9.各分野の論文講読等演習4
10.各分野の論文講読等演習5
11.各分野の論文講読等演習6
12.各分野の論文講読等演習7
13.各分野の論文講読等演習8
14.各分野の論文講読等演習9
15.各分野の論文講読等演習10
516
(科目名)
英文科目名:
生活経営学概論
黒光 貴峰
Outline of Family Resource Management
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポートおよびテストで総合的に評価を行う
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
充実した生活や満足できる人生を送るためには、生活という
ものを客観的で科学的に分析し、総合的に追及することが必要
である。本講義では、より良い生活を構築していくための生活
経営とはどのようなものか、今日の生活問題の実態および問題
解決の方向性について講義を行う。
講義のねらいは、生活を総体的に把握し、健全な人間生活を
営むための考え方を身に付けるところにある。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
なし(授業時に資料を配布する)
英文科目名:
(担 当)
食保健学概論
Introduction to Food Sciences and Nutritional Health
(テキスト及び参考書)
1.生活経営とは
2.生活の歴史的概観(衣生活)
3.生活の歴史的概観(食生活)
4.生活の歴史的概観(住生活)
5.生活構造
6.家庭経済
7.消費者問題
8.高齢化と生活経営
9.共働き家庭の生活経営
10.家事労働問題
11.学校教育における生活経営教育(小学校)
12.学校教育における生活経営教育(小学校)
13.学校教育における生活経営教育(中・高等学校)
14.生活経営領域と職業
15.まとめ
(担 当)
木戸 康博、佐藤 健司、東 あかね、南山 幸子、大谷 貴美
子
2 単位
(授業計画)
1.摂食行動(木戸)
2.食物の消化と吸収 (木戸)
3.栄養素の代謝と排泄 (木戸)
4.食品成分 (佐藤)
(成績評価の方法・基準)
5.食品の加工原理 (佐藤)
出席が6割未満の者は期末試験の受験を認めない。小テスト,期 6.食品機能 (佐藤)
7.我が国の健康と食生活の現状と課題 (東)
末試験により総合的に評価する。
8.朝食からの健康増進 (東)
(履修条件・その他)
9.青年期の健康課題 (東)
10.食品安全性学・食品衛生学の定義 (未定)
特になし
11.他の食品関連科目との関係 (未定)
(授業概要/テーマ・目標)
12.食品摂取に関連した健康障害因子 (未定)
授業概要
13.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右
食物は,人間の生存にとって欠くことのできない基本的なもの
することを,
であるが,同時に健康で文化的な生活を構成する要素としても
体とこころの両面から考える。(1) (大谷)
重要なものである。食物の調理・加工から食事として口に入る
まで,食の栄養・健康機能,安全性,心理への影響についての 14.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右
話題や研究の動向を解説し,理解を深める。(オムニバス形式 することを,
全15回)
体とこころの両面から考える。(2) (大谷)
テーマ
15.幼児期からの食生活のありようが人生までも左右
食べ物と健康,文化的な生活
することを,
到達目標
体とこころの両面から考える。(3) (大谷)
テキストは使用せず,プリントを配布する。
食物が人間の生存にとって欠くことのできない基本的なもので
あることを理解し,健康で文化的な生活との関わりについて理
解を深める。
517
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
栄養学総論
木戸 康博
General Nutritional Science
(テキスト及び参考書)
テキスト
栄養科学シリーズNEXT「基礎栄養学」(講談社)
参考書
栄養科学シリーズNEXT「生化学」(講談社),栄養科学シリーズ
NEXT「解剖生理学」(講談社)
2 単位
(授業計画)
1.栄養と食生活,生活リズムと食生活
2.栄養学の歴史
3.食物の摂取調節
4.栄養素の補給
(成績評価の方法・基準)
5.栄養素とその機能,食物の消化と吸収
授業への積極的参加度と貢献度,小テストならびに期末試験によ 6.エネルギー代謝
7.炭水化物の栄養学
り総合的に評価する。
8.脂質の栄養学
(履修条件・その他)
9.タンパク質の栄養学(1)
教員免許取得のための必修科目(教科に関する科目)
10.タンパク質の栄養学(2)
栄養士・管理栄養士必修科目
11.ビタミンの栄養学
(授業概要/テーマ・目標)
12.ミネラルの栄養学
授業の概要
13.水,電解質の栄養学
摂取した食物がどのように消化・吸収され,体内で代謝さ
14.非栄養素成分の生理作用
れ,日常生活を可能にしているのか。栄養素の役割と機能,植
15.遺伝子発現と栄養,生活習慣病と遺伝子多型
物成分の人体への影響を健康な生涯を全うするという視点から
学ぶ。栄養を単なる物質代謝論にとどめることなく,人間生活
における栄養と食生活の意義を理解する。
テーマ
栄養学
到達目標
栄養とは何か,その意義について理解する。健康の保持・増
進,疾病の予防・治療における栄養の役割を理解し,エネルギ
ー,栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。
(科目名)
英文科目名:
食品化学
(担 当)
佐藤健司
Food Chemistry
(テキスト及び参考書)
NEXT 食品学総論 テキスト
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
食品中の糖質、アミノ酸・ペプチド・タンパク質、脂質、核酸
関連物質、ビタミンの構造を概説する。各成分の栄養特性、食
品加工への影響、また食品成分表に記載されている成分値の測
定原理について説明する。さらに食品の加工中に生じる重要な
反応(メイラード反応、脂質酸化反応、ストレッカー分解、β
ー脱離反応、酵素的反応等)について解説する。
2 単位
(授業計画)
1.食品中の水 水分子の構造 SP3混成軌道
2.糖質の構造1 単糖類、誘導糖
3.糖質の構造2 オリゴ糖、多糖
4.アミノ酸の構造
5.ペプチド、タンパク質の構造と種類
6.タンパク質の食品加工への関与
7.脂質の構造1 中性脂肪、脂肪酸
8.脂質の構造2 リン脂質、ステロール、不鹸化物
質
9.ビタミンの構造と機能、定量法
10.核酸関連物質と呈味成分
11.メイラード反応とストレッカー反応
12.タンパク質の架橋・分解反応
13.脂質の酸化
14.食品色素と酵素的・非酵素的変色
15.食品の香気成分と臭気成分
518
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
調理学実習
松井 元子、井村 貴枝子、冨田 圭子
Practice in Diet Planning
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.献立作成・調理の基本(調理操作等)
2.日本料理の基礎(調理法①非加熱操作②加熱操作)
3.日本料理の基礎(食物の味)
4.日本料理の基礎(穀類・でんぷん・いも類の調理)
5.西洋料理の基礎(油脂・豆・豆製品の調理)
6.西洋料理の基礎(魚介類・獣鳥肉類・鶏卵・牛乳
・乳製品の調理)
7.中国料理の基礎(野菜・果物・海藻・きのこの調理)
8.中国料理の基礎(寒天・ゼラチン・飲み物の調理)
9.日本料理の応用
10.西洋料理の応用
11.中国料理の応用
12.離乳食(調乳、ベビーフードの試食)
13.幼児食(各班の献立によるお弁当とおやつ作成)
14.大量調理
15.総括
「調理学実習」(大谷、饗庭著、講談社)
「五訂増補食品成分表」
(成績評価の方法・基準)
出席、実習態度(70%)、レポート(30%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
食材を衛生的かつ安全に、栄養素等の損失を少なく、無駄なく
美味しく調理し、楽しい食卓を演出するにはどうすればよいか
を実習を通じて学習する。基本的な調理技術を確実に習得し能
率のよい調理操作を目標とする。
離乳食、幼児食についても実習する。大量調理にも挑戦する。
また、毎回実習したものが「一食の献立」として栄養的にバラ
ンスよくなるにはどうしたらよいかを考える。
調理学のみならず、他の専門科目で学習したことが活かせるよ
うな実習を行う。
(科目名)
英文科目名:
1 単位
(担 当)
保育学
落合 利佳・東 あかね
Introduction to Child Care
(テキスト及び参考書)
参考書:食物アレルギー 海老澤元宏編 診断と治療社
看護観察のキーポイントシリーズ 小児I 桑野タイ子
編 中央法規
最新小児保健 澤田淳編 日本小児医事出版
生き方の道標 エリクンとの散歩道 佐々木正美著 子
育て協会
(成績評価の方法・基準)
レポート 20%
授業中の発表 10%
出席 10%
試験 60%
(履修条件・その他)
その他:母子手帳・小・中・高校の成長の記録を基にレポート課題を出
しますので、手元に準備しておいてください。(尚、紛失の場合は、こ
ちらで資料を用意します。)
(授業概要/テーマ・目標)
概要:正常の小児の成長・発達・栄養・保育について概説
し、それを基本とした小児期に特有の疾患とその看護について
述べる。
特に感染症疾患では母子保健や学校保健との関わりについて
も言及する。また、小児の事故と安全対策についても施設見学
や実習を行って実践的に学ぶ。
目標:正常小児の成長・発達と小児期に発生しやすい病気・
事故などを理解する。保育に必要な栄養・望ましい生活習慣・
家庭看護・救急蘇生術を身に付ける。
テーマ:小児の保育および家庭看護法
2 単位
(授業計画)
1.小児の保育と親の役割
2.小児の発育と発達(1):乳児期・幼児期
3.小児の発育と発達(2):学童期・思春期
4.小児の栄養(1):乳児期
5.小児の栄養(2):幼児期・学童期・思春期
6.小児期の主要疾患(1):感染症1
7.小児期の主要疾患(2):感染症2
8.小児期の主要疾患(3):染色体異常と先天奇形
9.小児期の主要疾患(4):内分泌・代謝異常
10.小児期の主要疾患(5):アレルギー疾患
11.小児の救急と応急処置
12.小児の事故とその対策
13.救急法・心肺蘇生法実習
14.子育て支援施設等の見学
15.まとめ、これまでの総復習
519
(科目名)
英文科目名:
化学実験及び同実験法
(担 当)
森林科学科教員
Laboratory Work in Chemistry
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理
テキストは配布プリントである。参考書は、「実験を安全に行う
方法
ために」と「続 実験を安全に行うために」である。
2.実験誤差と統計処理
3.定性分析−金属陽イオンの系統分析−
(成績評価の方法・基準)
4.定量分析−分光光度法による鉄の定量(1)−
5.定量分析−分光光度法による鉄の定量(2)−
別途ガイダンスで説明する。
6.青写真の化学
7.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出
(履修条件・その他)
8.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合
成(1)
なし
9.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合
(授業概要/テーマ・目標)
成(2)
基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置 10.レポート評価およびテスト
に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶととも
に、化学的な見方や考え方を身に付ける。
本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶこと
を目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うととも
に専門実験への導入実験としての位置づけである。
(科目名)
英文科目名:
物理学実験及び同実験法
(担 当)
森林科学科教員
Laboratory Work in Physics
(テキスト及び参考書)
テキストを配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートを総合評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の
結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させ
る。特に、物理学に関する基本的な測定装置の原理及び測定装
置の使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい
判断を身につけることを目標とする。
2 単位
(授業計画)
1.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)
2.実験基本操作
3.物体の運動と力の関係
4.運動量保存則
5.エネルギー保存則
6.振子の運動と重力加速度の測定
7.各種材料のヤング率測定(Ⅰ)
8.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)
9.流体の粘性係数の測定
10.音と振動に関する実験(Ⅰ)
11.音と振動に関する実験(Ⅱ)
12.回折格子を用いた光の実験(Ⅰ)
13.回折格子を用いた光の実験(Ⅱ)
14.化学反応の中和熱の測定(Ⅰ)
15.化学反応の中和熱の測定(Ⅱ)
520
(科目名)
英文科目名:
森林植物学
(担 当)
平山 貴美子、池田 武文
Forest Botany
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.植物の分類学
2.学名の命名法
資料配布
3.地球上における植物の分布についての植物地理
4.球果植物の樹木学的特徴:スギ科
(成績評価の方法・基準)
5.球果植物の樹木学的特徴:ヒノキ科
6.球果植物の樹木学的特徴:マツ科
試験と出席による評価
7.広葉樹の樹木学的特徴:ブナ科
8.広葉樹の樹木学的特徴:その他の広葉樹
(履修条件・その他)
9.樹木の生物季節学
同時に開講される森林植物学実験及び同実験法を履修することが
10.樹木の生殖
望ましい。
11.樹木の成長:草本植物との違い
(授業概要/テーマ・目標)
12.樹木の伸長成長
授業概要:森林科学であつかう植物の多くは樹木であり、樹木 13.樹木の肥大成長
は森林の最も重要な構成員である。樹木は同じ植物ではある
14.樹木各部の形態と機能:非同化器官
が、草本とは異なった特徴を多く兼ね備えている。本科目を森
15.樹木各部の形態と機能:同化器官
林科学の基礎学として位置づけ、樹木がもつ基本的な特性につ
いて学ぶ(2名の教員によるオムニバス方式/全15回)。
この授業内容は森林植物学実験及び同実験法と連動しており、
観察や測定を通して知識を確実なものとする。
目標:樹木の植物学的基礎知識を習得し、森林科学科で学ぶ他
の講義,実習、実験であつかう樹木の背景を把握する力をつけ
ることができる。
(科目名)
英文科目名:
木材組織学
(担 当)
大越 誠
Wood Anatomy
(テキスト及び参考書)
「木材科学講座2 組織と材質」(古野毅、澤辺功編、海青社)
(成績評価の方法・基準)
出席および期末試験(総合的な理解を重視)により評価する。
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
木材は種々の細胞で構成され、樹種によってその種類や構造が
異なり、これらは木材の物理的、力学的性質に大きく関係す
る。このため、木材を合理的、有効に利用するためには、木材
の組織構造を知ることが重要である。木材組織学では、木材の
形成過程、構成細胞の種類と形態、細胞構造、細胞の配列・分
布、欠点(節、あてなど)などについて解説する。
受講生は、木材組織、構造の基本を理解し、木材利用のための
基礎を身に付ける。
(授業計画)
1.樹木と木部の形成
2.木材の概観(針葉樹材)
3.木材の概観(広葉樹材)
4.針葉樹材の細胞構成(軸方向)
5.針葉樹材の細胞構成(放射方向)
6.広葉樹材の細胞構成(軸方向)
7.広葉樹材の細胞構成(放射方向)
8.細胞の配列・分布
9.細胞壁の構造(微細構造)
10.細胞壁の構造(壁層構造)
11.細胞壁の構造(化学成分分布)
12.組織・構造の変動
13.組織構造と物理的性質の関連
14.組織構造と力学的性質の関連
15.木材の欠点
521
2 単位
(科目名)
英文科目名:
森林計画学
田中 和博
Forest Planning
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
毎回実施する小レポート 15%
期末試験 85%
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
[授業の概要]
国内外の森林資源の現状と動向、森林計画の歴史、基礎概念
および森林施業体系について解説したのち、持続的な森林経営
に関する各種の収穫規整法、数理計画法を応用した森林計画
法、最適輪伐期論、森林評価法、森林ゾーニング、地域森林計
画の策定法について理論と応用ならびに実務的な手法を体系的
に教育する。また、森林認証制度やモデルフォレストなどの最
近の事例についても紹介する。
[テーマ]
持続可能な森林経営とは何か。森林計画はどうあるべきか。
[到達目標]
持続可能な森林経営ならびに地域生態系の保全に配慮した地
域森林計画について基礎理論とその応用ならびに実務的な手法
を体系的に教育することによって、森林計画に関する学問の発
展方向性を理解させるとともに、技術者としての基礎知識を修
得させることを目標にする。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「森林計画学入門」(田中和博、森林計画学会出版
局)
参 考 書:「森林計画学」(木平勇吉編著、朝倉書店)
英文科目名:
(担 当)
森林植生学
1.国内外の森林資源の現状と動向、ならびに、森林
計画の必要性
2.森林計画の基礎概念と森林施業体系
3.収穫規整法① 区画輪伐法、材積配分法
4.収穫規整法② 平分法、齢級法、林分経済法
5.収穫規整法③ 法正林思想と法正蓄積法
6.ORによる森林計画① 線形計画法の応用
7.ORによる森林計画② 目標計画法の応用
8.最適輪伐期論① 土地純収益説
9.最適輪伐期論② 森林純収益説、PVFP説
10.減反率① 齢級遷移確率と減反率
11.減反率② 減反率法と広義の法正林
12.恒続林思想と照査法
13.森林評価法の基礎
14.地域森林計画① 森林ゾーニングと順応的森林管
理
15.地域森林計画② 森林認証制度とモデルフォレス
ト運動
(担 当)
平山 貴美子・高原 光
Forest Vegetation
(テキスト及び参考書)
授業ごとに資料を配付し,参考図書などを紹介する。
(成績評価の方法・基準)
出席を前提として,期末試験の成績によって評価する。
(履修条件・その他)
森林植物学,森林植物学実習を履修していること。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:陸上には,熱帯から寒帯までの気候帯に応じて様々
な生物群系(バイオーム)が形成されている。これを成立させ
る最も大きな環境要因は気候であるが,また,地形や地質,さ
らには,人為の影響などによって,様々な特徴的な植生が形成
されている。まず,日本列島に分布する亜熱帯から亜寒帯まで
の植生の特徴を解説し,また,最新の研究成果に基づき,世界
の植生の中での位置づけを明確にする。また,第四紀の気候変
動や人間活動の影響との関連で現在の植生の形成過程を講義す
る。さらに,植生の更新や維持のメカニズムを,植生を構成す
る個々の樹種の定着や成長様式、繁殖特性などから解説し,動
的に森林植生の成立過程の理解を深める。また,森林植生の保
全に欠かせない遺伝的な多様性の保全の方法についても言及す
る。
2 単位
(授業計画)
1.森林植生学の概説+日本の気候と植生
2.日本の植生 亜熱帯から暖温帯
3.日本の植生 冷温帯から高山帯
4.世界の気候と植生分布+北アメリカの植生
5.極東地域の植生
6.植生史の研究方法
7.第四紀の気候変動と植生史
8.野火と植生史(人間活動と森林変遷(縄文時代か
ら現在まで)
9.樹木の開花と結実
10.果実・種子の散布
11.稚樹段階での生存戦略
12.森林の動態と樹木の共存1
13.森林の動態と樹木の共存2
14.遺伝子による森林構造の解明
15.森林の断片・孤立化による影響
到達目標:受講生は、まず,日本列島や世界に分布している陸
上の植生についてその特徴を理解し,第四紀における植生史に
ついて学ぶ。さらに,植生の更新や維持のメカニズムを樹木の
生活史などの生態学的視点から理解し,植生を動態に理解する
能力を身につける。さらに、示された文献等を参考に各自の学
習によって,自然の仕組みを客観的に理解することができる能
力をさらに発展させる。
522
(科目名)
英文科目名:
砂防学
高濱淳一郎
Erosion Control
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験の成績により評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
日本列島は複雑な地質構造上,また政界的にも多雨地域にある
あため,毎年,土石流やがけ崩れ,地すべりなどの土砂災害が
発生し,多くの人命・財産が失われている。砂防学では森林と
人間生活と土砂移動とのかかわりを述べ,地すべり,土石流,
流砂などの土砂移動のメカニズムについて説明し,その防御・
軽減対策について述べる。さらに経常的に発生する表面浸食の
防止のための山腹植栽工にもふれる。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:小橋澄治・塚本良則編「新砂防工学」朝倉出版会
英文科目名:
(担 当)
流域情報学
1.侵食・堆積現象と土砂災害
2.地質・地形と土砂災害
3.侵食・堆積の場と人間活動
4.土砂・水災害の歴史
5.土砂・水災害対策の歴史
6. 6.表面侵食発生機構
7.表面侵食の防止対策
8.山腹崩壊・地すべりの分類と発生機構
9.山腹崩壊の防止対策
10.地すべりと大規模崩壊の特性と防止対策
11.土石流の発生機構
12.土石流流動・堆積機構
13.土石流災害の防止対策
14.崩壊・土石流の予知・予測
15.最近の砂防に関する話題
(担 当)
松村 和樹
Watershed Information
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席と期末試験で評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
陸域における水の流れの空間である「流域」において生じる様
々な現象,特に土砂・水,を水系的にとらえ,地形や植物・土
壌の広域的な分布の把握する技術を説明する。さらに,その分
布・様態から得られる情報を認識し,解析する技術を習得させ
る。特に,自然科学・社会科学を基礎として水文学・流出解析
・観測手法など,応用分野の理解を深めるための講義を行う。
さらに,降雨・流量・地下水流出などの観測手法の習熟・情報
処理・現象解析とモデル化・リモートセンシング技術などを講
義する。
2 単位
(授業計画)
1.概論
2.流域管理と水系
3.流域管理と流砂系
4.地形計測
5.空中写真判読の基礎
6.空中写真判読の実際
7.現地調査
8.森林と災害
9.衛星リモートセンシング技術と流域管理
10.衛星リモートセンシングによる植生解析
11.風倒木発生場の特徴
12.風倒木と土砂生産
13.植生活力と土砂生産
14.リアルタイム気象観測
15.議論
523
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
木材物理学
古田 裕三
Wood Physics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.木材物理に必要な木材組織及び林産化学の基礎
2.木材物理の基礎
プリントを配布する。
3.木材の比重
4.木材の空隙
(成績評価の方法・基準)
5.木材と水分の関わり
6.水分と木材物性との関係
出席状況、試験の成績等により総合的に判断する。
7.木材の膨潤・収縮
8.膨潤・収縮と木材の物性の関係
(履修条件・その他)
9.木材の熱的性質
木材組織学、林産化学を受講し、これらに関するある程度の基礎
10.電気と木材、音と木材
知識を有していることが望ましい。
11.木材の弾性的、強度的性質
(授業概要/テーマ・目標)
12.木材の粘弾性的性質
木材をはじめとする木質系資源は、植林によって再生産可能 13.木材の乾燥
な材料であり、金属やプラスチックとならび、材料としての利
14.木材の加工の基礎
用頻度は極めて高い。一方で、木材は、樹木の光合成によって
15.木材の様々な環境調和性
飽水状態で形成される異方性材料であり、その物理的性質をし
っかり把握しておかないと、乾燥時、加工時、使用時に大きな
トラブルを生み出す原因となる。
そこで、本講義では、循環型社会における材料の代表となる
であろう木材を中心とした木質系資源の基礎的な物理的性質に
ついて解説し、材料としてのもくざいの物理的性質の理解を深
めることを目的とする。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
木材化学
川田 俊成
Wood Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.ガイダンス
2.木材の構造と化学成分
3.木材の微細構造と化学成分
4.木材分析法
(成績評価の方法・基準)
5.糖質化学の基礎(1)
6.糖質化学の基礎(2)
期末試験
7.糖質化学の基礎(3)
8.セルロース化学(1)
(履修条件・その他)
9.セルロース化学(2)
10.ヘミセルロース化学(1)
特になし
11.ヘミセルロース化学(2)
(授業概要/テーマ・目標)
12.リグニン化学(1)
木材および高等植物を構成する化学成分についての基礎的知識 13.リグニン化学(2)
を習得する。先ず、どの部位にどのような化学成分が存在する
14.抽出成分化学(1)
のかを概観し、各成分の分布量・分布率、さらに木材分析法を
15.抽出成分化学(2)
学ぶ。次いで、木材や高等植物の3/4を占める糖質化合物につ
「木材科学」スヨストローム著(講談社サイエンティフィック)
「糖化学の基礎」阿武貴美子他(講談社)
いて有機化学的な基礎を理解する。この後、各成分についての
各論を順に解説する。即ち、主成分であるセルロース、ヘミセ
ルロースについて化学構造、所在、反応性、生合成について学
ぶ。さらに、第3の主成分であるリグニンについて学ぶ。最後
に、副成分である抽出成分について、概観する。
524
2 単位
(科目名)
英文科目名:
森林資源循環学
未定
Forest Resources Circulatory System
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験による
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:森林が生産する資源を適切に利用し、更新するこ
とは環境問題ならびに資源問題の解決にとって重要な意味をも
っている。当講義では、環境問題、資源問題に対して地域単位
で取り組むことから出発し、地球規模での解決につなげるため
の基礎から応用を修得させる。具体的には、資源の生産・蓄
積、流通システムに関する知識を概説し、資源の有効利用のた
めの基礎と応用技術について講義する。
テーマ・到達目標:森林が環境保全に果たす機能と、再生可
能な資源を産出する機能の両面での重要性を把握させるととも
に、その調和が地球規模での環境問題や資源問題の解決に深く
かかわっていることを認識させる。そのために森林における資
源の生産量・蓄積量と評価法、利用に当たっての流通システ
ム、木材をはじめとするバイオマスの効率的な利用を図るうえ
で必要な知識などを習得させる。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストを配布する
英文科目名:
(担 当)
森林科学基礎実習
1.森林資源利用の現状
2.森林資源の利用と環境問題
3.木材利用の環境評価
4.森林資源の流通システムと地域の活性化
5.木の文化と木材を利用した生活
6.木質材料の加工技術の基礎(接着理論)
7.木質材料の加工技術の基礎(接着剤)
8.木質材料の製造原理
9.木質材料の特徴と用途
10.木質材料の性能評価
11.木材の化学改質
12.木質資源のリユース・リサイクル
13.木質資源の化学的利用
14.バイオマスのエネルギー変換(未利用資源・残廃
材の蓄積量と利用の実態)
15.バイオマスのエネルギー変換(ガス化、バイオエ
タノール生産、超臨界技術)
(担 当)
森林科学科教員
Fundamental Practice in Forest Science
(テキスト及び参考書)
随時、資料を配付する。
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートにより評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
森林科学に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として、
学内での各種の実習および実験、周辺の森林や河川において実
習を行う。
また、夏期休暇を利用して砂防・治山施設や河川の状況につ
いて野外実地見学を行う。
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス
2.安全講習
3.樹木学実習Ⅰ
4.樹高の計測
5.森林植生の観察
6.森林と物質循環 森林・樹木の観察を通して物質
循環を考える
7.人工林の見学と間伐の重要性
8.林分断面積の計測と蓄積の推定
9.樹木の繁殖方法−挿し木
10.流体の計測
11.鴨川の河川・砂防施設の見学
12.宝が池公園における植生観察とネイチャーゲーム
13.田上山山腹工・天神川の流域観察Ⅰ
14.田上山山腹工・天神川の流域観察Ⅱ
15.木材成分化学の基礎Ⅰ
16.木材成分化学の基礎Ⅱ
17.木材加工機械および分析装置の概略
18.紙・木質燃料の科学
19.木材組織の顕微鏡観察
20.きのこの形態観察とスケッチ
21.樹木学実習Ⅱ
22.樹木の繁殖方法−種子の播種と保存
23.音羽川の砂防施設見学Ⅰ
24.音羽川の砂防施設見学Ⅱ
25.木質材料の製造と加工
26.土砂移動現象に関する実験
27.森林土壌の保水性の観察
28.インターネットを利用した森林情報の検索
29.シイタケの栽培−種駒打ち
30.レビュー及び総括
525
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
森林科学総合実習
森林科学科教員
Integrated Practice in Forest Science
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
資料配布(実習のてびき)
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートを総合的に判断
(履修条件・その他)
森林植物学、森林植生学、木材組織学、森林生理生態学、森林計測学、森林計画学、木材
理学、木材化学、森林資源育成学、砂防学、流域情報学、森林資源循環学、森林保護学、
森林植物学実習を履修している、あるいは履修することが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:森林の持続的維持管理、災害防止、木質資源等の有
効利用を実践するには、高度な技術力を必要とする。これらの
技術力の基礎を身につけるために、森林・林業・林産業に関す
る以下の6領域の実習をすべての学生が修得するように本実習
を設定する。領域ごとに1単位分の実習を行い、合計6単位と
する。すべての実習を修得した者を合格とする。各実習は主に
大学附属演習林において集中的に行う。
森林・林業部門(5単位分):育林領域、森林保護領域、森林
計測領域、森林計画領域、砂防領域
林産業部門(1単位分):林産領域
目的:受講生は、森林・林業・林産業に関わる職に従事するた
めに必要な高度な技術力を備えた専門家となるための基礎力を
身につけることができる。
(科目名)
英文科目名:
6 単位
1.植生調査
2.土壌調査
3.育林技術
4.マツ林の生態とマツ枯れ
5.獣害防除
6.病虫害防除
7.農薬使用法
8.森林調査法
9.航空写真
10.数理計画法
11.リモートセンシング
12.GIS
13.河床形態の解析手法
14.堰の流量検定
15.木材加工等
16.バイオマス燃料
17.木材の物性解析・成分分析法
(担 当)
森林生理生態学
池田 武文
Forest Ecology and Tree Physiology
(テキスト及び参考書)
テキストは使用せず、資料を配布。
参考書:岩坪編、森林生態学、文永堂出版(1996):武田・戸田
編、地球環境と生態系、共立出版(2006);永田・佐々木編、樹木
環境生理学、文永堂出版(2002):小池編、樹木生理生態学、朝倉
出版(2004)
(成績評価の方法・基準)
試験に評価
(履修条件・その他)
森林植物学を履修していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要: 日本における究極の自然は森林である。その森林
は森林を構成する全ての生物とそれをとりまく環境との安定し
た相互関係、つまり森林生態系というシステムものとで成立し
ている。ここでは、その森林生態系のしくみと樹木の環境適応
の方法を学ぶ。まず、森林生態系の成り立ちと構造を明らかに
し、光合成の環境適応、森林の構造と生産機構を学ぶ。さら
に、環境適応能力を理解するために、樹木の生理生態学的特徴
を学ぶ。これらはまさに、森林、樹木が生物としていかに生
き、生活しているのかを理解することである。
目標: 森林、樹木の環境適応の方法を理解することで、様々
な場面で問題となっている、樹木、森林の衰弱・衰退現象の本
質を理解する能力を身につけることができる。
2 単位
(授業計画)
1.森林生態系とは
2.森林生態系の機能
3.生理生態学とは
4.森林の構造と光環境
5.森林の構造と生産機構
6.光合成の基礎:細胞内の炭素代謝
7.光合成の環境応答
8.樹木細胞の水分生理
9.樹木個体の水分生理
10.樹木の低温適応
11.樹木の休眠
12.ストレスと環境適応:乾燥ストレス
13.ストレスと環境適応:その他のストレス
14.樹木の環境適応と分布
15.whole tree physiology
526
(科目名)
英文科目名:
基礎化学I
(担 当)
矢内 純太
Fundamental Chemistry Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「化学入門コース1 化学の基礎」(竹中敬人著、岩 1.化学の基礎概念−物質の特性と化学
2.原子論の成立と化学量論−化学の始まり・物質の
波書店)
参考書 :「入門無機化学」(森正保著、朝倉書店)
構成要素・モルの概念
3.原子の構造−原子模型と電子配置
(成績評価の方法・基準)
4.原子の構造−電子軌道とエネルギー準位
期末試験(70%)および中間試験(30%)の成績をもとに評価す
5.化学結合−イオン結合・共有結合・配位結合・金
る。但し、出席が60%に満たない者は、成績評価の対象としな
属結合
い。再試験は行わない。
6.分子の形−混成軌道の概念ほか
(履修条件・その他)
7.元素の周期的性質−周期表・電子配置および単体
の性質の周期性
化学に関する基礎的素養を持っていること
8.気体の化学−気体の法則・理想気体と実在気体・
(授業概要/テーマ・目標)
気体分子運動論
化学は物質の性質や挙動を理解する学問であり、自然を理解 9.液体の化学−液体の性質・相平衡ほか
する上で不可欠であるとともに、あらゆる人間活動とも密接に
10.固体の化学−結晶の構造
関わっている。化学入門のこの講義授業では、理科系向けの化
11.酸と塩基−酸・塩基理論、中和反応
学入門の教科書を用いて、無機化学ならびに物理化学の初歩を
講義する。すなわち、物質とは何か、原子と分子の基本的な概 12.酸化と還元−電池・電気分解ほか
念と構造、原子模型と電子配置、元素の化学的性質と周期性、 13.元素の化学的特性−非金属元素
化学結合の概念、物質の三態、酸・塩基、酸化・還元などをわ 14.元素の化学的特性−金属元素
かりやすく解説する。
15.これからの化学
本講義の目標は、無機化学・物理化学に関する基礎的・基本
的概念を理解するとともに、習得した化学的考え方を自ら十分
利用できるようになることである。
(科目名)
英文科目名:
基礎化学II
(担 当)
市原 謙一
Fundamental Chemistry Ⅱ
(テキスト及び参考書)
教科書:ハート 基礎有機化学 3訂版(培風館)
推奨補助教材:HGS分子構造模型 有機 学生用セット
(丸善,¥2,000)
(成績評価の方法・基準)
期末試験60%,中間試験25%,小テスト15%。
再試験はしない。
(履修条件・その他)
携帯からの演習課題取得は,
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/org-chem.html
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:有機化学反応を電子の動きで理解する。
到達目標:
1. 化学名から化学構造が描ける。
2. 化学構造に名称が付けられる。
3. 立体構造を識別できる。
4. 元素名など簡単な化学英単語が理解できる。
5. 酸化・還元や加水分解など簡単な反応式が書ける。また
は,生成物が類推できる。
6. 構造式からその有機化合物の性質が理解できる。
7. 電子の局在化,分極,共鳴,極限構造式が理解できる。
8. 反応機構を理解して,描くことができる。
授業概要:講義内容は,基礎有機化学である。有機分子の構造
と特性,ならびに化学反応機構を理解することによって,化合
物と反応に対する基本的なとらえ方を習得する。
毎回,次週の講義範囲とその内容に関する教科書演習問題を
ホームページで通知し,当日の講義時間はじめに,その演習問
題をテストする。それに続く講義はその演習問題をきっかけに
進めるので,予習して問題を解いてこないと講義内容を理解す
ることは困難である。過去の予習復習時間は毎週約1時間30
分,合格率は75%。
2 単位
(授業計画)
1.有機化合物の分類と命名
2.官能基の分極/共鳴構造/混成軌道
3.アルカンの立体構造/ラジカル連鎖反応
4.アルケンの反応/求電子付加反応1
5.アルケンの反応/求電子付加反応2
6.アルケンの反応/求電子付加反応3
7.芳香族化合物の求電子置換反応1
8.芳香族化合物の求電子置換反応2
9.中間試験/立体異性と光学活性
10.有機ハロゲン化物と求核置換反応1
11.有機ハロゲン化物と求核置換反応2
12.有機ハロゲン化物と求核置換反応3
13.アルコール,カルボン酸,エステルなどの反応
14.複素環化合物の構造と芳香族性
15.総合演習
527
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学I
(担 当)
春山 洋一
Fundamental Physics Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高校物理の復習1
2.高校物理の復習2
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
3.物理の数学(ベクトル,微積分)
4.物理の数学(座標系)
(成績評価の方法・基準)
5.運動学(位置,速度,加速度)一次元
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.運動学(位置,速度,加速度)二・三次元
7.運動の法則
0%.
8.運動方程式
(履修条件・その他)
9.運動方程式の数値解法
10.簡単な運動
数Ⅲの微積分を理解していること
11.単振動
(授業概要/テーマ・目標)
12.運動量とエネルギー
理科系の物理学の基礎となる古典力学を学ぶ.高校までの物理 13.中心力による運動
ではややもすると沢山の公式を覚えることが物理の学習になっ
14.質点系の運動1
ているが,本来,物理学は数少ない基本原理から多くの自然現
15.質点系の運動2
象を導き出せることにその妙味がある.この講義では位置(座
標),速度,加速度といった定義とニュートンの運動法則のみ
から始めて,基本的な質点の運動が導かれる過程を解説する.
古典力学はあらゆる運動を記述する基礎であり,確実に理解
しておく必要がある.そのために物理の数学的記述の読み書き
が出来るようになること,更に,そのようにして表された方程
式を解く力をつけることを目標に学ぶ.基礎物理学では質点の
運動から,質点系の運動までを上記の点に留意しながら学習す
る.物理に必要な数学は随時補いながら進める.
(科目名)
英文科目名:
基礎物理学II
(担 当)
斉藤 学
Fundamental physics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス −電磁気学とは何か− クーロンの法
則
2.電場とは何か
3.電場の中での荷電粒子の運動 電束とは何か
(成績評価の方法・基準)
4.ガウスの法則
5.ガウスの法則の応用
レポートおよび中間・定期試験の結果を重視する。
6.電位の概念
7.電位の導出 コンデンサーとは何か
(履修条件・その他)
8.中間試験
基礎物理学Ⅰを履修していることが望ましい。力学に対する基本
9.磁場とは何か 磁場の中での荷電粒子の運動
的な理解を前提に講義を行う。
10.磁場の発生 ビオ・サバールの法則
(授業概要/テーマ・目標)
11.磁場の発生 アンペールの法則 ソレノイドの作る
現代の計測手段や情報機器の基本原理である電磁気学を講義 磁場
する。特に、電磁気の基礎的な諸現象を理解してもらうことが
12.磁束とは何か 磁場のガウスの法則
目的である。主な内容は、1)静電場、2)静磁場、3)電場と磁
13.磁場と電場の相互作用 ファラデーの法則
場、4)電磁波である。個々のテーマについては既に高校で学ん
でいる内容である。この授業では、電磁気の現象をベクトル及 14.誘電起電力と電場 アンペールの法則の一般化
マックスウェル方程式
びベクトルの微積分を用いて理解することに主眼をおく。ま
た、その理解をさらに深めることができるように、毎週、2∼ 15.電磁波とは何か
「科学者と技術者のための物理学III」
(Raymond A. Serway著 松村博之訳 学術図書)
3の演習問題をレポートとして課す。用いる教科書は、例題が
数多く取り上げられ、初学者にとっても理解しやすいように工
夫されているものである。
528
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
基礎生物学I
農学生命科学科教員
Fundamental Biology Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGrawHill Science
ISBN978-0-07-128315-1
参考書:別途紹介する
(成績評価の方法・基準)
出席状況と定期テストの成績で評価する
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であ
り、対象となる生物の種類や方法論も多岐に渡る。専門教育に
進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱
いの中で講義がおこなわれる。従って、その基盤となる生物や
生命現象を理解しておくことが求められる。この講義は、「基
礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、
「代謝」、「遺伝」、「進化」を中心に学ぶ。なお、授業計画
は提示のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することが
ある。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
1.生物学、生命の研究
2.細胞の化学
3.有機分子と細胞
4.細胞の構造と機能
5.光合成経路
6.呼吸経路
7.細胞分裂と繁殖
8.遺伝の様式
9.遺伝の分子生物学
10.遺伝子発現の制御
11.ダーウィンと進化
12.種分化と進化
13.生命の歴史と分類
14.菌類と植物の進化
15.動物の進化
(担 当)
基礎生物学II
農学生命科学科教員
Fundamental Biology Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:“Concepts of Biology”Sylvia S. Mader著 McGrawHill Science
ISBN978-0-07-128315-1
参考書:別途紹介する。
(成績評価の方法・基準)
出席状況と定期テストの成績で評価する
(履修条件・その他)
「基礎生物学 I 」を受講のこと。
(授業概要/テーマ・目標)
生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的
概念である。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、
「集団の生物学」についての理解が求められる。この講義では
「基礎生物学 I」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体
である個体と個体群について学ぶ。ここでの学習は、生物学を
基礎とした専門課程教育に必要である。なお、授業計画は提示
のとおりであるが、進捗状況に応じ適宜変更することがある。
1.植物の成り立ちと恒常性
2.植物における栄養とその輸送
3.植物における成長と応答の制御(1)
4.植物における成長と応答の制御(2)
5.植物の生殖と発育
6.動物の成り立ちと恒常性
7.神経伝達による協応
8.リンパ輸送と免疫
9.消化器系と栄養
10.ホルモンシグナル伝達による協応
11.動物の生殖と発育
12.個体群生態学
13.行動生態学
14.群落と生態系
15.生物多様性の保全
529
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎地学I
(担 当)
文字信貴
Fundamental Earth Science Ⅰ
(テキスト及び参考書)
テキスト:プリントを配布する
参考書:小倉義光「一般気象学(第2版)」東大出版会
浦野慎一ほか「生物環境気象学」文英堂出版
文字信貴ほか「農学生態学のための気象環境学」丸善
日本気象学会「新教養の気象学」朝倉書店
2 単位
(授業計画)
1.大気の性質:地球大気の組成とその成り立ち.
大気の鉛直構造とオゾン層.
2.大気に働く力:気圧傾度力,コリオリ力などの力
と運動の関係. (成績評価の方法・基準)
3.高低気圧:高気圧や低気圧における風の吹き方と
期末試験(80%)を中心に,授業中数回(随時)の提出問題(20%)を 天気図.
4.地球に吹く風:赤道から極へ熱を運ぶ仕組みと偏
合わせて評価する.
西風・貿易風
(履修条件・その他)
5.天気の移り変わり:大気大循環とそれに伴う気象
物理学を履修していることが望ましい.
変化.
初歩の微積分ができること.
6.台風と竜巻:激しい渦の発生条件と性質.
(授業概要/テーマ・目標)
7.大気の不安定と豪雨:積乱雲の発達.豪雨となる
地学の分野の中で,この授業では「気象学」について講義を 条件
行う.
8.地表風:地面近くの風の法則.
地球規模のスケールから微細な環境にいたるまでのさまざま
9.大気の熱収支:地表面と大気の間の熱の出入り.
な大気現象について解説する.さらに,都市など人工的な環境
や,異常気象・気候変動と生物環境の関係についても述べる. 放射の法則と温室効果.
本講義は,生物系,環境系の学生が少なくとも身につけてお くべき気象学の知識や考えかたを提供するすることを目的とす 10.地表付近の熱環境:気温や湿度,顕熱・潜熱につ
る.
いて.
授業目標は,様々な気象現象の仕組みや気候変動のメカニズ 11.森林の気象:森林の大気環境に対する役割.CO2
ムについて説明ができるとともに,その知識の生命環境科学に
交換の評価.
おける応用が可能となることである.
12.都市の気象:都市の温暖化とヒートアイランド.
13.異常気象:冷害,熱波,干ばつ,エルニーニョ現
象と影響.
14.気候変動:気候変化のメカニズムと温暖化の影
響.
15.気象予測:天気予報の原理.気候変動の予測.
(科目名)
英文科目名:
基礎地学II
(担 当)
鈴木 博之
Fundamental Earth Science Ⅱ
(テキスト及び参考書)
毎回配布するレジュメと資料図を用いて講義する.
参考書は適宜紹介する.
(成績評価の方法・基準)
出席状況(10-15%)と期末試験の成績(80-85%)
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
この講義では,固体地球科学について概説する.前半は固体地
球科学の基礎的概念・用語について体系的に説明する.後半
は,固体地球科学の最大の特徴である「ダイナミックな地球発
達史観」を養うために,生物の進化と大量絶滅を主題とする地
球発達史について,最近の研究成果に基づいて概説し,地球環
境と生物との関係について理解を深める.
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーションと地球科学の特徴
2.地球の概観と構造(地殻・マントル・核)
3.地殻の構造と動き(プレートテクトニクス)
4.地殻の構成:岩石と鉱物
5.地質構造:断層と褶曲
6.地殻変動①:火山と火山災害
7.地殻変動②:地震と活断層
8.地層:堆積作用と体積環境
9.地質時代の区分:相対年代と絶対(数値)年代
10.地球の誕生と年齢
11.生命の発生と初期生命の進化
12.古生代における生物進化と大量絶滅
13.中生代における生物進化と大量絶滅
14.ヒトの誕生と地球環境問題
15.地球発達史に見る生物と地球環境の関係
530
(科目名)
英文科目名:
生物学実験及び同実験法
森林科学科教員
Laboratory Work in Biology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席・レポートを総合して評価
(履修条件・その他)
森林科学科1回生
(授業概要/テーマ・目標)
植物・動物・昆虫・微生物を材料とした実験を行うことによ
り、幅広く生物におけるものの見方や考え方の基本を学ぶとと
もに、生物学実験に必要とされる基本的かつ基礎的な技術・知
識を習得する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキストを配付する
英文科目名:
(担 当)
植物生理学
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理
2.実験誤差と統計処理
3.昆虫の変態による形態とその機能の変化
―実体顕微鏡を用いた生物の作図
4.生物の多様性
―昆虫の多様度を群集間で比較する
5.植物の組織と構造
―単子葉・双子葉植物の茎切片の染色と顕微鏡観
察
6.遺伝子操作による大腸菌の形質転換
―光る大腸菌を作出しよう
7.植物の生長と植物ホルモン
―ジベレリンの生物検定(1)
8.植物の生長と植物ホルモン
―ジベレリンの生物検定(2)
9.動物の解剖
10.植物の染色体を知る
(担 当)
佐藤 茂
Plant Physiology
(テキスト及び参考書)
(テキスト) プリントを配布する.
(参考書)1.小柴,神谷編:新しい植物ホルモンの科学,講談
社,2002 2.西谷,島崎監訳:テイツザイガー植物生理学第3
版,培風館,
2004
2 単位
(授業計画)
1.植物の生活環,植物細胞のユニークさ
2.光合成と呼吸の仕組み
3.植物固有の窒素・アミノ酸代謝
4.植物の光や重力,温度,ストレスに対する反応
(成績評価の方法・基準)
5.二次代謝産物 講義時の小テスト(10回),定期試験(2回)および受講態度(評 6.植物の成長・分化の調節と植物ホルモン
7.エチレンの生合成と作用(1)
点に換算)を総合して評価する.合格:60点以上.
8.エチレンの生合成と作用(2)
(履修条件・その他)
9.ジベレリンの生合成と作用(1)
10.ジベレリンの生合成と作用(2)
2回生であることが望ましい.
11.オーキシンの生合成と作用
(授業概要/テーマ・目標)
12.サイトカイニン生合成と作用
植物を特徴付ける代謝,および成長と形態の形成に関する知識 13.アブシシン酸の生合成と作用
を習得し,植物の成長調節や植物生産,植物バイオテクノロジ
14.ブラシノステロイドの生合成と作用
ーの理解を深めることを目標にする.後半では,植物ホルモン
15.総括
を取り上げて,生合成の経路と調節,生理作用を解説し,生活
環の制御に果たす役割を理解させる.また,植物の生理学の応
用分野である収穫後生理学や遺伝子組換え作物の作出と性質,
植物と環境問題との関わりについても適宜ふれる.
(到達目標)植物(作物)の成長と発育・分化に関わる様々な
現象を, 関連する植物ホルモンの種類や生合成,代謝と関連
づけて理解・判断ができる能力を習得し,植物の成長調節や植
物生産,植物バイオテクノロジーの理解を深める.
531
(科目名)
英文科目名:
植物生態学
大迫 敬義
Plant Ecology
(テキスト及び参考書)
資料を配布する。
参考書
生態学(Begonら、堀監訳、京都大学学術出版会)
植物生態学(寺島ら、朝倉書店)
群集生態学(宮下・野田 東京大学出版会)
The Ecology of Plants(Gurevitchら、Sinauer Assoc.)
(成績評価の方法・基準)
課題提出(4回程度)と期末試験による。
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
個体、個体群、群落ならびに生態系の各レベルにおける陸上
植物とその生育環境の相互作用について解説する。
個体群生態学、進化生態学、群集生態学、分子生態学など生
態学の諸分野・研究手法に加え、遺伝学、系統学、保全生物学
などの関連分野における知見を紹介し、植物の世界の多様性を
幅広く理解することを目指す。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
植物栄養学I
(授業計画)
1.本科目の概要
2.個体群動態
3.種内競争
4.個体・個体群の成長
5.生活史特性(1)種子の動態
6.生活史特性(2)栄養繁殖と有性生殖
7.生活環
8.種間相互作用(1)種間競争
9.種間相互作用(2)寄生・相利
10.植物群落の分類
11.植物群落の多様性
12.生物集団の遺伝的変異
13.生物集団の小進化と遺伝的分化
14.生物多様性とその保全(1)保全生態学
15.生物多様性とその保全(2)保全遺伝学
(担 当)
間藤 徹
Plant Nutrition Ⅰ
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席点と定期試験で評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料と
して施用される窒素、リン、カリウムの細胞における機能と土
壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化
学の視点から講義する。あわせて有機農業の意義について考察
する。
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.植物は何を栄養としているか
無機栄養研究の歴史 化学肥料の誕生
2.植物は何を栄養としているか
土壌学と植物栄養学 3.植物の窒素栄養
4.環境中の窒素の挙動
5.植物のリンとカリウム
6.環境中でのリンの挙動
7.ナトリウムとカリウムの植物栄養元素としての機
能
8.塩害と耐塩性
9.カルシウムの機能
10.マグネシウムの機能
11.微量必須元素
12.化学肥料のはじまりと現在の化学肥料
13.肥料と環境問題
14.有機物と有機農業 肥料の将来
15.総括
532
(科目名)
英文科目名:
土壌環境学
山田 秀和
Soil Environmental Science
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
土壌は,植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本
的存在で,複雑な多様性を有し,化学的・生物的・物理的に絶
えず変化している。本講では,受講生が土壌の植物生産機能や
環境保全機能の原理を理解すると共にそれら土壌機能を持続的
に維持発展させることができるように,土壌中での各種現象を
化学的な観点から講義する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:「土壌学の基礎」(松中照夫,農文協)
英文科目名:
(担 当)
生物化学I
1.土壌の機能―植物生産機能と環境保全機能―
2.土壌生成の原理
3.土壌有機物の機能と化学
4.土壌粘土鉱物の構造と機能
5.土壌水の科学
6.土壌の荷電発現機構と養分保持
7.土壌の化学性
8.土壌養分の動態―主要成分(窒素)―
9.土壌養分の動態―主要成分(リン,カリウム)―
10.土壌養分の動態−微量成分―
11.土壌分析と土壌診断
12.水田土壌の化学
13.畑地土壌の化学
14.土壌汚染と土壌保全―土壌環境基準と土壌汚染対
策法―
15.まとめ
(担 当)
市原 謙一
Biochemistry Ⅰ
(テキスト及び参考書)
教科書:ホートン 生化学 第4版(東京化学同人,2008年)
(成績評価の方法・基準)
期末試験 60%,中間試験 25%,小テスト 15%。
再試験はしない。
(履修条件・その他)
携帯からの演習課題取得は,
http://www2.kpu.ac.jp/life_environ/bio_chem/Biochem1.html
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ:生体分子の構造と機能を理解する。
到達目標:この授業は,ほかの生命化学に関する授業の基礎と
なる科目である。そのため,生体がどのような化学分子によっ
て構成されているか,その化学構造を認識できるようになるこ
とが第1の目標である。そのうえで,それら分子が生体内でど
のような機能を果たしているかを理解する。生命を構成する化
学分子の構造と相互作用の基礎を修得することになる。
授業概要:この授業の目的は,生化学系専門科目の授業内容を
理解するために必要となる基礎知識「生体物質の構造と機能」
を理解することである。この授業科目の内容を理解することな
しに,ほかの生化学系専門科目を受講することは無意味であ
る。授業では,タンパク質,糖,核酸,脂質など生命分子の化
学構造と性質ならびに生命活動における機能に関する知識を確
実に習得する。演習を多用した講義であるため,「2時間以上
の予習」が不可欠である。
(授業計画)
1.細胞の構成,水溶液の化学
2.アミノ酸(構造と性質)1
3.アミノ酸(構造と性質)2
4.タンパク質(構造と機能)1
5.タンパク質(構造と機能)2
6.タンパク質(構造と機能)3
7.酵素とその触媒機構
8.ビタミンと補酵素1
9.ビタミンと補酵素2,中間試験
10.糖(単糖類の構造と機能,立体異性)
11.糖(多糖類の構造と機能)
12.核酸(種類と構造,性質と機能)
13.脂質(構造と機能)
14.生体膜(構造と機能)
15.総合演習
533
2 単位
(科目名)
英文科目名:
基礎数学II
大竹 眞一
Fundamental Mathematics Ⅱ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要
な役割を果たすものとなる.
この講義では,微分,積分の意味を考えながら基本的な内容
から始め,一変数関数の微分積分に関してその本質的な概念を
学ぶことを予定している.
上記テキストのほか,プリント教材(教室で配布)も併用す
る.講義を基本とするが適宜,演習の時間をとる.
数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,そ
れらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれ
にも配慮しながら、講義を進める.
(科目名)
2 単位
(授業計画)
(テキスト)「《基礎固め》数学」(大竹真一著 化学同人)
ISBN 4-7598-0894-9 ¥1800+税
英文科目名:
(担 当)
基礎数学III
1.極限 極限の概念,数列の極限,関数の極限
2.微分係数,導関数
微分係数,導関数の定義,これらの定義に基づく定
理・公式
3.いろいろな関数と微分法(1)
三角関数,逆三角関数,指数関数,対数関数の定義
と導関数
4.いろいろな関数と微分法(2)
いろいろな関数の微分法
5.平均値の定理
ロルの定理,ラグランジュの平均値の定理,コーシ
ーの平均値の定理,ロピタルの定理
6.テイラーの定理
テイラーの定理,マクローリンの定理
7.テイラー展開
テイラー展開,マクローリン展開
8.定積分の定義
リーマン積分の定義,原始関数、微分積分学の基礎
定理
9.いろいろな関数の積分法(1)
いろいろな関数の積分法,置換積分法
10.いろいろな関数の積分法(2)
部分積分法、有理関数の積分法
11.積分の応用
積分のいろいろな応用
12.広義積分
広義積分
13.微分方程式
微分方程式の基本概念
14.復習と演習
15.復習と演習
(担 当)
大竹 眞一
Fundamental Mathematics Ⅲ
(テキスト及び参考書)
教室で指示する
(成績評価の方法・基準)
期末試験、平常点をあわせて評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
微分積分は今後それぞれの専門分野を学んでいくために重要
な役割を果たすものとなる.
この講義では,基礎数学Ⅱで学んだ一変数関数の微分積分に
引き続き,多変数関数の微分積分に関してその基礎的な概念を
学ぶことを予定している.
開講時に指示するテキストのほか,プリント教材(教室で配
布)も併用する.講義を基本とするが適宜,演習の時間をと
る.
数学的な概念把握と実際に使えるような計算力,および,そ
れらから得られる論理的な考え方を身につけることの,いずれ
にも配慮しながら、講義を進める.
2 単位
(授業計画)
1.多変数関数
多変数関数とその例
2.偏微分の基礎的な概念
偏微分の定義,具体的な計算練習
3.連続性と偏微分可能性
多変数関数の連続性と偏微分可能性
4.偏微分と全微分
全微分可能,全微分の定義
5.連鎖律
多変数関数における連鎖律
6.平均値の定理
多変数関数における平均値の定理,テイラーの定理
7.極値
多変数関数,とくに,二変数関数の極値の存在条件
8.最大値・最小値
多変数関数,とくに,二変数関数の最大値・最小値
9.重積分の基礎的な概念
多変数関数についての重積分の基礎的な概念
10.重積分と累次積分
累次積分,重積分の値の計算
11.重積分の計算
重積分の計算のいくつかの例
12.重積分における変数変換
多変数関数についての重積分における変数変換
13.重積分の応用
重積分の応用のいくつかの例
14.復習と演習
15.復習と演習
534
(科目名)
英文科目名:
森林保護学
(担 当)
上田正文
Forest Protection
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.森林保護学とは・気象害Ⅰ(光)
資料配付 参考書(四手井綱英 森林保護学 朝倉書店(199
2.気象害Ⅱ(温度①)
9))
3.気象害Ⅲ(温度②)
4.気象害Ⅳ(水)
(成績評価の方法・基準)
5.気象害Ⅴ(雪)
6.気象害Ⅵ(風)
期末試験
7.昆虫害Ⅰ(総論)
8.昆虫害Ⅱ(穿孔性昆虫)
(履修条件・その他)
9.樹病Ⅰ(総論)
森林植物学、森林植物学実験及び同実験法を履修していることが
10.樹病Ⅱ(マツ材線虫病)
望ましい。
11.獣害Ⅰ(ノネズミ・ノウサギ)
(授業概要/テーマ・目標)
12.獣害Ⅱ(ニホンシカ)
授業概要:森林は地球環境の維持,木材生産,生物多様性保
13.獣害Ⅲ(カモシカ・ツキノワグマ)
全,保健休養,治山治水等の多くの機能を有している。その様
14.大気汚染・温暖化と樹木
能を十分に発揮するには,森林が健全であらねばならない。そ
15.健全な森林とは の森林が生物学的(病虫獣害)あるいは非生物学的(気象害な
ど)な要因によって衰退し,森林の成立そのものが危うくなる
こともある。「森林保護学」では,森林が健全でなくなる原因
の解明ならびにその対処法を樹木生理学的および森林生態学的
視点から学び,健全な森林とはどのような森林なのかを考え
る。
テーマ:森林保護
目 標:森林は様々な原因により、その健全性を失う。森林の
健全性が失われる原因について知識を習得し、森林の衰退原因
を正確に理解する能力を培う。
(科目名)
英文科目名:
物質循環学
(担 当)
糟谷 信彦
Material Cycling
(テキスト及び参考書)
「森林の物質循環」(堤利夫,東京大学出版会, 1987年),
「森林生態学」(岩坪五郎編,文永堂,1996年)
参考書:「地球環境と生態系」(武田・占部編、共立出版)、
「森里海連環学」(山下監修,京都大学学術出版会)
(成績評価の方法・基準)
出席と期末試験により総合的に評価する
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:森林生態系では樹木が生産者となり,消費者・(土
壌中の)分解者との間での物質循環により自立した持続的成長
をおこない,その結果として大量のバイオマスを蓄積してい
る.このメカニズムを理解し,また森林の物質循環と地球環
境,人間との関わりについても議論する.さまざまな森林タイ
プにおける樹木地上部地下部バイオマスの生産量・蓄積量,森
林圏を介しての炭素や窒素などの物質循環について解説し,森
林が環境保全に果たす役割と再生産可能な資源を生み出す役割
の双方の重要性を把握するとともに,その調和が地球規模での
環境問題の解決に深く関わっていることを学ぶ.
目標:森林生態系では樹木が生産者となり,消費者・分解者と
の間での物質循環により持続的成長をおこなっている.そのメ
カニズムや関係する環境要因および人間活動による影響につい
て理解を深める
2 単位
(授業計画)
1.森林生態系における物質の集積と循環
2.森林の物質生産量と蓄積量(物質生産機構を中心
として)
3.森林の物質生産量と蓄積量(物質循環機構を中心
として)
4.森林の土壌分解系の構造と機能(有機物の供給と
分解)
5.森林の土壌分解系の構造と機能(分解速度と養分
動態)
6.有機物の分解要因
7.森林の炭素循環
8.森林の窒素循環
9.森林のミネラル循環
10.森林タイプと物質循環
11.立地と物質循環
12.陸水生態系の構造と機能
13.人間活動と物質循環(森林伐採)
14.人間活動と物質循環(里山)
15.地球環境と物質循環
535
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
造園学及び森林風致論
森本 幸裕
Landscape Architecture and Forest Aesthetics
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
(テキスト)環境デザイン学―ランドスケープの保全と創造―
(森本・白幡、編著、朝倉書店)
(参考書)いのちの森−生物親和都市の理論と実践(森本・夏
原、編著、京大学術出版会)
1.ランドスケープとは何か
花と緑の博覧会の敷地とその変遷と博覧会のラン
ドスケープを通して
2.ランドスケープの展開
古代の緑の保全と創造
3.ランドスケープの展開
ルネサンスの庭園に見る概念とデザイン
4.ランドスケープの展開
絶対王政の庭園からイギリス風景式庭園へ
5.ランドスケープの展開
都市問題と近代公園の成立
6.ランドスケープの展開
アメリカンランドスケープデザイン
7.自然公園の成立と展開
8.生物親和都市
9.アートとしてのランドスケープ
10.ハイウェイ・ランドスケーピング
11.ビオトープとその考え方、意義、デザイン、マネ
ジメント
12.自然再生とランドスケープのシナリオ分析
13.ランドスケープの情報化、CG
14.梅小路公園現地研修
15.総括
(成績評価の方法・基準)
出席、レポート、定期試験
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
緑豊かなランドスケープの保全、利用、再生と創造のための理
論と技術、そのための緑地計画や空間デザインの歴史的展開な
どについて概説する。
現実の公園緑地行政や自然環境行政、まちづくりや緑化関連事
業、希少種保全と密接に関わる最新事例なども紹介する。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
ランドスケープデザイン論
下村 孝
Landscape Design
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
授業に際して必要な資料は配付する。教科書および参考書に関
しても,資料の中で明示する。
(成績評価の方法・基準)
授業ごとに提出を求める授業カードの評価を平常点とし,最終試験の
得点を合わせて100点満点として総合評価する。出席が不足する場合は,
必然的に合格点には達しないので注意すること。レポートなどを課した
場合は,その評価点を合わせて100点満点として総合評価する。
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
生活に近接する空間・庭の計画に始まるランドスケープデザ
インは,今や,その対象を住まい周辺から地球全域に広げてい
る。そして,地球温暖化とヒートアイランド現象の進行の中で
その役割は拡大している。そのために,まず,人間にとっての
緑の空間の意義と役割を理解した上で,ランドスケープデザイ
ンのあり方を学ぶ。
本論では,主として,都市におけるランドスケープデザイン
の範疇と機能および役割の広がりを概括し,その分類,機能,
そしてデザインの方法を学ぶ。特に,ランドスケープデザイン
の重要な要素である植物材料の用途と機能,植栽デザイン(プ
ランティングデザイン)についての理解を深めて,現実社会に
おけるデザインの実際を考えることができるように留意した講
義とする。
2 単位
1.ランドスケープデザインの概念および緑の役割1
物理的機能
2.緑の役割2
修景,癒し安らぎなど心身に及ぼす役割
3.ランドスケープデザインの対象
景観の分析と緑の役割
4.公園の歴史と分類
私的緑空間の庭園から公的庭園としての公園
5.都市公園
都市公園法など法令による分類とそれらの特徴
6.都市公園
計画の要点と京都の都市公園
7.自然公園
自然公園法と自然公園の計画
8.緑化と都市緑化の概要および壁面緑化1
緑化の対象と手法および緑化の意義
壁面緑化の概要
9.壁面緑化2および環境共生手法としての
屋上緑化1
屋上緑化の意義と手法
10.屋上緑化2
屋上緑化の課題と今後
11.植物材料1
ランドスケーププランツの分類と役割
12.植物材料2
ランドスケーププランツの特性
13.プランティングデザイン1
植栽の構成学(1):色彩
14.プランティングデザイン2
植栽の構成学(2):形・テクスチャー
15.プランティングデザイン3
配植の要点:美しい植栽,安らぎの植栽を目指して
536
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
高分子化学
浦川 宏
Polymer Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.高分子の定義と特徴,高分子に関する歴史
2.高分子を作る(重縮合と重付加)
テキスト:村橋ら編「高分子化学」 第5版 共立出版
3.高分子を作る(付加重合)
4.高分子を作る(生体高分子)
(成績評価の方法・基準)
5.高分子を見る(観察方法,溶液粘度法,散乱法,
講義終了後に適宜行う確認テスト及び期末試験の結果により評価 GPC法)
6.高分子を見る(1本の高分子鎖の広がりと形)
する.
7.高分子を見る(希薄溶液論)
(履修条件・その他)
8.高分子を見る(分子量と分子量分布)
9.高分子を見る(高分子の結晶と結晶化)
特になし
10.高分子固体の性質(微細構造と繊維構造)
(授業概要/テーマ・目標)
11.高分子固体の性質(力学的性質,粘弾性,ガラス
授業概要
転移)
授業は講義形式でおこない、高分子化合物の特徴を理解する
12.高分子固体の性質(光学的性質,電気的性質)
ために、高分子の分子構造と化学的性質、力学的性質あるいは
13.生体高分子(ゴム,多糖類,たんぱく質,核酸)
電気的性質や熱的性質などの物性についての基礎的知識を教授
する。また,高分子の合成反応(ラジカル重合,イオン重合,配 14.高分子材料と環境
位重合、共重合、連鎖反応、逐次反応ほか)の種類と反応触媒、 15.バイオベースマテリアル(生物資源由来材料,ポ
反応機構について講述する。
リ乳酸)
テーマ・目標
身の回りには数多くの高分子材料が利用されている.それら
の性質並びに合成方法について理解することを目的とする.主
として合成高分子に関する講義を行うが,これらの内容は,天
然高分子であるタンパク質や多糖などの構造と物性を理解する
ための土台であり,そのための基礎の習得を目標ともする.
さらに,高分子材料の多くが化石資源由来であり,これから
のあるべき材料についてを学習のテーマとして与えるとともに
高分子材料と環境問題を考察する.
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
物理化学
石田 昭人
Physical Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
教科書
山内淳 基礎 物理化学I 原子・分子の量子論
サイエンス社 新・物質科学ライブラリ2
山内淳 基礎 物理化学II 物質のエネルギー論
サイエンス社 新・物質科学ライブラリ3
参考書
Chemistry, McMurry & Fay, Prentice Hall
大槻義彦 セメスター物理 熱・統計力学 学術図書
問題集
尾崎 裕, 宮前 博, 末岡 一生、基礎物理化学演習、三共出版
(成績評価の方法・基準)
評価試験11%
理解度確認試験×13回39%
期末試験50%
以上を合計し、60%以上得点した者を合格とする
(評価試験と理解度確認試験の成績が不良の場合には期末試験受験以前に不合格が確定する可能性があるので
留意すること)
成績優秀者は表彰する
(履修条件・その他)
1.基礎物理化学、生命環境物理学、基礎化学IおよびII(生命分子化学科、農学生命科学科配当)の単位を全て取得してい
ることが望ましい(これらの単位を取得できなかった場合、本科目を履修しても単位取得は難しい)
2.関数電卓を使った指数対数の計算(自然対数および常用対数)に十分習熟し、不自由しないこと
(毎回の講義終了後に行う理解度確認試験で使用するので、計算が遅いと成績不良につながる)
(授業概要/テーマ・目標)
生命化学と物質化学を学ぶために最低限必要な基本知識の習得を目的
とする。今後、履修する多くの専門科目の理解はもちろん、卒業研究
や大学院進学において、本講義の目標に到達していることが前提とな
る。多岐にわたる難解な内容を半期で速習するので履修は相当厳しい
ものになる。毎回の予復習は当然として、問題集による自主的な演習
が不可欠である。
この科目の到達目標を以下に示す。
1.水素原子の原子半径とイオン化ポテンシャルが計算できる
2.原子の構造、量子数と電子軌道、電子遷移について理解している
3.二原子分子の形成について、原子価結合法と分子軌道法による説
明ができる
4.混成軌道と分子構造の対応を理解している
5.分子内の電子密度分布と分極、反応性の対応を理解している
6.エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念を理解して
いる
7.相転移と相律、状態変化にともなう熱の出入りについて理解して
いる
8.分子間相互作用、高次構造と超分子の形成について理解している
9.ファントホフの式を理解し、具体的な計算ができる
10.反応速度論に基づく化学・生化学反応の解析ができる
11.酸化還元反応の定量的解析ができる
12.紫外可視、赤外、核磁気共鳴、質量スペクトルの原理を理解
し、簡単な構造解析ができる
2 単位
1.評価試験
基礎化学IおよびIIの内容の習得・定着戸、理系大学生とし
ての科学全般の常識を評価する。60%以上得点できない場合
には本科目の履修に大きな困難が予想される。
2.電磁波の種類と性質、各種の物理量とその単位
γ線からラジオ波まで、各種電磁波の種類と性質をごく簡単
なレベルで理解するとともに、各種の物理量と単位に習熟す
る。
3.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(1)
光と電子の相互作用、電子のふるまいと水素原子の構造
4.エネルギーの量子化と電子の動きの数学的記述(2)
量子数と波動関数
5.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(1)
水素分子
6.分子軌道による化学結合と分子構造の理解(2)
窒素、酸素分子の構造と特性、混成軌道の概念と有機分子の
構造
7.熱と仕事とエネルギーの関係
エンタルピー、エントロピーと自由エネルギーの概念
8.物質の三態
相転移と相律、状態変化にともなうエネルギー変化
9.金属を含む化合物と分子同士を結ぶ力
配位結合と金属錯体、VdWF、水素結合、疎水性相互作用
10.分子集合体
超分子の構築、生体膜の構造、人工膜の作製法
11.化学平衡
平衡移動、緩和法、平衡定数の温度依存性
12.反応速度論(1)
一次反応、二次反応
13.反応速度論(2)
反応速度と温度、酵素反応
14.酸化還元と電子移動
電気化学の初歩、生体内の酸化反応、光合成と光触媒
15.研究室で多用する分光分析の初歩
紫外可視赤外吸収、蛍光、NMR、MS
537
(科目名)
英文科目名:
森林資源育成学
(担 当)
高原 光
Silviculture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.森林資源育成学の概説
2.森林土壌の性質
授業ごとに資料を配付し,参考図書などを紹介する。
3.土壌調査法
4.森林土壌の分類と特徴
(成績評価の方法・基準)
5.森林資源としての林木
出席を前提として,小テスト(30点),期末試験(70点) によ 6.林木育種
7.種子と発芽
って成績とする。
8.育苗
(履修条件・その他)
9.更新―人工造林,天然更新,萌芽更新
森林植物学,森林植物学実習,森林植生学,森林保護学を履修し
10.保育―初期保育,枝打ちの理論と実際
ていること
11.密度管理の理論(競争密度効果,収量一定の法
(授業概要/テーマ・目標)
則,3/2乗則と密度管理図)
授業概要: 森林資源の造成と保育に関して理論と技術につい 12.密度管理図と間伐演習
て講義する。森林が成立する基盤である森林土壌の分類や性質
13.広葉樹の密度管理法
について解説する。まず,主要な造林樹種についての性質や特
14.広葉樹の密度管理の実際
徴を知り,それに基づき針葉樹林,広葉樹林の育成方法を学
ぶ。また,植物生態学などの基礎学問の理論に裏付けされた, 15.里山の管理
育林技術を理解する。また,この講義内容は,森林科学基礎実
習や森林科学基礎実習などとも連携し,講義による理論と実習
で体得する技術の関係を理解させる。
到達目標:受講生は、まず,森林の基盤となる森林土壌につい
て理解し,さらに,林木の性質,造林方法,間伐,枝打ちどの
技術の理論的な裏付けを理解する。特に間伐については,密度
管理図の使用や広葉樹の密度管理に使われる理論も身につけ
る。さらに,特に森林土壌の調査法,間伐,枝打ちの実際を森
林科学総合実習によって実際の技術として実習するための理解
を深める。
(科目名)
英文科目名:
森林計測学
(担 当)
未定
Forest Mensuration
(テキスト及び参考書)
テキスト:「森林計測学講義」(大隅眞一編著、養賢堂)
(成績評価の方法・基準)
毎回実施する小レポート 15%
期末試験 85%
(履修条件・その他)
なし。
(授業概要/テーマ・目標)
[授業概要]
まず樹木について、幹形と幹曲線、伐採木および丸太の求積
法、立木の計測法、各種の測樹器の使用法、樹幹解析法などを
解説する。つぎに森林を対象として、標本調査法とプロットレ
スサンプリング法(ビッターリッヒ法)に関する理論と応用に
ついて体系的に説明する。最後に、空中写真に関する理論と、
空中写真を応用した森林計測法と地域森林資源調査法について
概説する。
[テーマ]
それぞれの場合における実用的な森林調査法とは何か。空中
写真の活用
[到達目標]
森林を管理する上で必要となる各種の森林計測法ならびに空
中写真の活用について基礎理論とその応用ならびに実務的な手
法を体系的に教育することによって、森林計測に関する学問の
発展方向性を理解させるとともに、技術者としての基礎知識を
修得させることを目標にする。
2 単位
(授業計画)
1.樹木の計測① 幹形と幹曲線
2.樹木の計測② 伐採木の計測と丸太の求積法
3.樹木の計測③ 立木の計測と測樹器
4.樹木の計測④ 幹材積の測定
5.樹木の計測⑤ 樹幹解析と成長量の査定
6.森林の計測① 毎木調査法
7.森林の計測② 森林標本調査法、単純無作為抽出
法
8.森林の計測③ 層化無作為抽出法、比推定法、回
帰推定法
9.プロットレスサンプリング法① ビッターリッヒ
法
10.プロットレスサンプリング法② 平田法とストラ
ンド法
11.プロットレスサンプリング法③ 北村法、箕輪
法、上野法
12.空中写真① 基礎知識
13.空中写真② 樹種判読
14.空中写真③ 林相区分
15.空中写真④ 樹高の測定
538
(科目名)
英文科目名:
林政学
松下幸司
Forest Policy
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
レポート及び出席により評価する。
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
本講義は序論(1回)、森林政策(7回)、国有林・民有林
政策(7回)からなる。
前半の森林政策では、森林法の2本柱である森林計画制度と
保安林制度を中心に講義する。明治30年に我が国最初の森林
法が制定されて以来今日に至るまでの変遷と、近年の動向、課
題を講義する。森林法以外にも森林資源の保護と利用にかかわ
る法律・制度がある。自然公園法、自然環境保全法などについ
ても概説する。
後半については、国有林と民有林に分けて講義する。国有林
については、明治以来の経営の推移を概説し、国有林内の制度
である保護林について説明する。民有林については、森林・林
業基本法、民有林をめぐる諸問題について講義する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
資料配付
英文科目名:
(担 当)
渓流水理学
1.序論
2.森林計画制度(1)森林法の制定
3.森林計画制度(2)制度の変遷
4.森林計画制度(3)近年の動向
5.森林計画制度(4)制度の課題
6.森林資源の保護と利用(1)保安林制度
7.森林資源の保護と利用(2)林地開発許可制度
8.森林資源の保護と利用(3)自然公園法
9.国有林(1)戦前の国有林経営と林政統一
10.国有林(2)戦後の国有林経営と累積債務問題
11.国有林(3)保護林制度
12.民有林(1)林業基本法の制定と改正
13.民有林(2)入会林野
14.民有林(3)森林組合
15.民有林(4)造林政策
(担 当)
高濱 淳一郎
Torrent Hydraulics
(テキスト及び参考書)
テキスト:絵解き水理学 粟津清蔵監修 オーム出版局
参考書:鮎川豊他「河川工学」鹿島出版会
(成績評価の方法・基準)
演習レポートで評価する
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
水理学は,治水・利水・河川環境を取り扱ういわゆる水工学
を理解するための重要な基礎科学の一つである。その内容と範
囲は広い。ここでは,森林科学と関連付けて水理学の基礎分野
を講義対象とする。なお,本科目を履修することによって,砂
防学で取り扱う渓流における土石流や掃流砂などの土砂移動現
象理論の理解が容易となる。
また,講義の後半,河川を科学的に把握する能力を養うため
に,河川が創造する地形,降雨と流水との応答関係などの基本
的な知識を述べ,さらに洪水発生のメカニズムとその対策を説
明し,河川環境に関する最新の話題を提供する。
2 単位
(授業計画)
1.水の性質および次元」
2.静水圧(1)
3.静水圧(2)
4.水の運動(1)
5.水の運動(2)
6.管水路(1)
7.管水路(2)
8.開水路(1)
9.開水路(2)
10.オリフィス・せき・ゲート
11.河川と人のかかわり(治水・利水の歴史)
12.治水対策
13.利水計画
14.河川の環境
15.まとめ
539
(科目名)
英文科目名:
森林水文学
谷 誠
Forest Hydrology
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験を中心に、授業中の演習問題を参考にして評価する。
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
人類は森林を開発し木材などの森林資源を利用することによっ
て発展してきたために、その環境保全機能が失われる危険と隣
り合わせであったし、わが国を含む各国では、実際に大きな厄
災がもたらされてきた。石油枯渇が予測される今後において
は、再生可能な森林資源の需要はますます増大するから、森林
を伐採利用しつつ、なおかつ環境保全機能を維持し続けると言
う、きわめて難しい課題に取り組まざるを得ない。この難課題
に立ち向かうには、森林の環境保全機能はどのようなメカニズ
ムに基づくのか、森林利用はそれをどのように変化させるのか
について、科学的認識が不可欠である。
「森林水文学」の講義では、陸上の水循環のメカニズムに基
づき、森林が陸地面をおおっていることが水循環においてどの
ような意味を持つのかを説明する。「森林が雨を呼ぶ」、「森
林が洪水を防ぎ、渇水時の水資源を供給する」と言った考え方
は森林機能を過大評価する非科学的な神話と見られてきた。し
かし、実は、森林がなくなれば気候が乾燥化する、森林がなく
なれば洪水渇水が激化するという可能性は高い。どのような場
合にそのように言えるのかを基礎から考えてゆく。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
参考書:太田誠一編:森林の再発見、京大出版
英文科目名:
(担 当)
森林土木学
1.森林水文学概要
2.地球上の水循環
3.放射エネルギーの供給と温室効果
4.森林における放射エネルギーの顕熱・潜熱への交
換
5.森林蒸発散量の評価手法
6.森林蒸発散の観測手法
7.水収支による蒸発散量推定
8.土壌における保水と透水
9.降雨の鉛直浸透過程
10.斜面における雨水の流出機構
11.森林流域の降雨流出応答過程
12.流出モデルと流出予測
13.森林の流出に及ぼす影響
14.森林の地球規模水循環への影響
15.まとめ
(担 当)
高濱 淳一郎
Forest Engineering
(テキスト及び参考書)
テキスト:「絵とき 土質力学」安川郁夫他著,オーム社
プリントを配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席,小テスト,レポートで評価する
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
本講義では森林土木分野の基礎となるコンクリートと土質力学
に関する基礎的な内容を取り扱う。コンクリートについては,
その基本的な性質を述べ,構造物の要求性能にあったコンクリ
ートの配合設計について説明する。土質力学については,試験
法ならびに圧密,土の強度,土圧および斜面の安定など斜面の
土の基本的性質に関する力学的側面について説明する。
(授業計画)
1.概論
2.コンクリートの材料
3.鉄筋コンクリートおよびPC鋼材
4.フレッシュコンクリートの性質
5.配合と強度
6.コンクリートの試験法
7.配合設計と小テスト
8.土質調査・土質試験
9.土の基本的な性質
10.土中の水の流れ・地盤内の応力
11.土の圧密
12.土の強さ
13.土圧
14.地盤の支持力
15.斜面の安定
540
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
森林作業システム学
酒井 徹朗
Forest Operations
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.森林作業システム学とは 序論にかえて
関連事項のプリント配布
参考書:森林作業システム学(文永堂出版)、森林作業と労働負担 2.伐採などの歴史
(東洋書林)、森林土木学(朝倉書店)
3.森林とエネルギー
4.林業の形態とその要因
(成績評価の方法・基準)
5.林道について
6.林道密度理論
平常点50点と試験の結果50点を総合して評価
7.地理情報システム(GIS)
8.路網計画
(履修条件・その他)
9.森林作業コスト分析(1)
10.森林作業コスト分析(2)
11.作業計画と情報システム(1)
(授業概要/テーマ・目標)
12.作業計画と情報システム(2)
森林は再生産可能な数少ない資源のひとつである。そのため 13.システムダイナミクス
木材資源の維持と持続的生産技術の確立は,経済活動のみなら
14.労働衛生と労働科学
ず環境問題と深く関わり重要である。本講義では森林を持続的
15.新生産システムの課題と展望
な木材生産の場としてとらえ,育林から木材収穫に至る森林管
理や木材生産に必要な諸作業について解説するとともに,生産
基盤として重要な路網計画,木材搬出計画等の例をもとに,生
産システムの基本的な考え方やその計画評価手法について概
説、考察する。
テーマ: 森林経営・管理のための各種作業システム
到達目標: 森林管理や林業活動における各種作業の内容と目的
を理解し、個々の作業に及ぼす要因とそれに対処する諸技術や
方法について習得し、森林の管理・経営に必要な基礎的知識を
培う。
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
材料力学
古田 裕三、高濱 淳一郎
Mechanics of Materials
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
テキスト:尾田十八ほか共著「材料力学」森北出版株式会社、IS
BN4-647-66232-7(2004)
(成績評価の方法・基準)
出席状況、試験の成績等により総合的に評価する。
(履修条件・その他)
微分積分の基礎学力を有していることが望ましい。
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:構造物や機械等の構造部材が様々な外力を受けたと
き、それらの部材の内部にどのような力(応力)や変形が生じ
るかを力学的に解析し、過大な変形や破壊が起こらない条件を
求める方法や、構造物や機械の設計の基準を決める方法など、
材料力学の基礎的知識を講述する。
テーマ:材料力学の基礎、引張・圧縮、曲げ問題、ねじり問
題、座屈問題
到達目標:材料力学を学ぶ上で、さらには後に実際に使用する
際に最低限必要な知識を理解させるとともに、ある程度の材料
設計を教科書等の公式を見ながら自分の力で出来るようにす
る。
2 単位
1.材料力学の基礎(概要と単位系)
2.材料力学の基礎(応力とひずみ、フックの法則と
ひずみエネルギ)
3.材料力学の基礎(材料の機械的性質と許容応力
度)
4.引張・圧縮問題(引張・圧縮力を受ける部材)
5.引張・圧縮問題(物体力による応力と変形)
6.引張・圧縮問題(初期応力、熱応力、薄肉円筒に
生じる応力)
7.引張・圧縮問題(衝撃応力)
8.曲げ問題(はりとその支持条件)
9.曲げ問題(せん断力と曲げモーメント)
10.曲げ問題(はりの応力)
11.曲げ問題(真直ばりのたわみ)
12.曲げ問題(はりの複雑な問題)
13.ねじり問題(円形断面軸のねじり)
14.ねじり問題(円形でない断面をもつ軸のねじり、
ねじりと組み合わせ応力問題)
15.座屈問題(偏心荷重を受ける短柱、長柱の安定問
題)
541
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
木質資源利用化学
辻山 彰一
Applied Chemistry for Lignocellulose Utilization
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
(履修ガイダンス時に資料配付)
(履修ガイダンス時に資料配付)
(成績評価の方法・基準)
(履修ガイダンス時に資料配付)
(履修条件・その他)
(履修ガイダンス時に資料配付)
(授業概要/テーマ・目標)
(履修ガイダンス時に資料配付)
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
森林機械学
山田 容三、藤井 義久
Forest and Woodworking Machinery
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
林業機械学分野:教科書として山田容三著「理論倫理の理念と技
術」昭和堂
林産機械学分野:資料配布 参考書として「木材科学講座6 切
削加工」海青社
(成績評価の方法・基準)
出席とテストを総合して判断する
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要/テーマ:
本講義は林業機械学と林産機械学に関する講義を2名の教員
で分担して行う。15回の講義のうち林業機械学は7回、林産
機械学は8回の講義を行う。講義は集中で実施する。
目的:
林業機械学では、森林の基盤整備と林業の機械化作業に関す
る理解を深め、これらを活用した持続可能な森林管理について
考察することを目的とする。具体的には、森林路網と林業機械
の基礎知識を得て、機械化作業の労働生産性とコストの概念を
学ぶとともに、機械化作業に関連する安全性や熟練度などのヒ
ューマンファクターならびに森林環境への影響とその評価法を
学び、森林管理における機械化作業を総合的に考える力を身に
つける。
林産機械学では、家具の製造や住宅・木造建築物の建設のプ
ロセスを概説した上で、そこで用いられる木材加工技術、工具
や機械を解説する。また製材や乾燥などの一次加工、木材加工
における検査や品質管理、労働安全に関する項目にも触れる。
2 単位
1.森林管理と基盤整備
路網の役割、道路の規格と機能、施業法と路網整備、林内到達
時間分布、道路密度、路網配置係数、開設コストと効果、ミティゲ
ーションエリア
2.林業機械の選択と生産性
林業機械の種類、高性能林業機械、地形傾斜と機械、機械と生
産性、システム生産性、労働生産性
3.機械化のコスト
減価償却、コスト計算、レンタル
4.ヒューマンファクター
機械化と軽労化、熟練度の影響と評価、林業技能者養成、労
働災害の評価、精神神経的作業、シフト制
5.利用間伐とバイオマス収穫
間伐方法、間伐率、列状間伐と機械化、バイオマス資源量、
収穫コスト、エネルギー利用
6.環境への配慮
残存木被害、土壌攪乱、水系破壊、なにを大事にすべきか?
7.林業機械の未来
大型機械化? 小型ローテク化? ロボット化? グループ
・ディスカッション
8. 丸太から角材へ(製材プロセス)
丸太から角材を得る技術(製材)と廃棄物処理
9.木造建築物や家具の変遷と木材加工
町屋や住宅、社寺建築や城郭などの変遷と大工・指物など木
材加工技術の伝統の発達
10.家具生産と木材加工-1
加工からみた家具の分類・デザイン・設計
11.家具生産と木材加工-2
木製家具の特徴、製造工程と木材加工
12.家具生産と木材加工-3
加工機械と工具
13.住宅生産と木材加工
住宅の構造・工法からみた部材の加工技術
14.住宅生産と木材加工
プレカット加工と加工機械の高度化
15.木材加工におけるその他の話題
木材加工における品質管理と検査技術、労働災害と騒音・振
動・VOC・粉塵
542
(科目名)
英文科目名:
測量学
三好 岩生、美濃羽 靖
Surveying
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
期末試験の成績に授業中数回課すレポートを加味して評価する
(履修条件・その他)
測量学実習も併せて履修することが望ましい
(授業概要/テーマ・目標)
測量学は森林・河川・家屋などに関する調査を行うにあたっ
て必要な技術体系であり,地形・地物等の形状を数値的に把握
することは森林科学をはじめとする多くの分野で必須の概念で
ある。
本科目では,地形・地物を数値的に把握するために必要な概
念をはじめとして,測量に用いる器械・器具の構造,使用方
法,検査・調整方法などについて講述する。また,計測結果の
計算方法,精度の検討,誤差の調整方法についても講述する。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
「エース測量学」(福本他著,朝倉書店}
英文科目名:
(担 当)
測量学実習
1.測量の意義・分類と測地学の基本事項
2.距離測量1
3.距離測量2
4.水準測量1
5.水準測量2
6.角測量1
7.角測量2
8.骨組み測量と細部測量
9.三角測量と三辺測量
10.GISと地形測量1
11.GISと地形測量2
12.空中写真測量1
13.空中写真測量2
14.GPS測量
15.測量の応用事例
(担 当)
三好 岩生、高濱淳一郎
Practice in Surveying
(テキスト及び参考書)
資料配付
(成績評価の方法・基準)
出席とレポートに小テストの成績を加味して評価する
(履修条件・その他)
測量学も併せて履修することが望ましい
(授業概要/テーマ・目標)
「測量学」の講義との関連で実施される実習であり,本科目で
は一般測量の中の距離測量,水準測量,角測量,コンパス測量
について,各種測量に用いられる器械・器具の使用法および検
査・調整法,野外での測量作業手順および野帳への記入方法・
測定結果の計算・検査と図面の作成方法などを具体的に講述
し,実際に作業を行ってこれらの技術を修得する
1 単位
(授業計画)
1.距離測量1
2.距離測量2
3.水準測量の基礎
4.水準測量による縦断面図の作成1
5.水準測量による縦断面図の作成2
6.角測量の基礎1
7.角測量の基礎2
8.トラバース測量1
9.トラバース測量2
10.トラバース測量3
11.トラバース測量の測定結果の調整
12.トラバース測量による平面図の作成
13.コンパス測量1
14.コンパス測量2
15.トータルステーション,レーザー距離計の使用方
法
543
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
地理情報科学
田中 和博
Geographic Information Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
テキスト:①「社会基盤・環境のためのGIS」(柴崎亮介・村山祐司
編、朝倉書店)
テキスト:②「森林計測学講義」(大隅眞一編著、養賢堂)
参 考 書:①「森林GIS入門」(木平勇吉ら、日本森林技術協会)
参 考 書:②「GISと地域の森林管理」(松村直人編著、全国林業改良
普及協会)
1.GISの基礎① 歴史、基礎概念、空間解析機能の
概略
2.GISの基礎② 森林GISの現状と課題
3.GISの基礎③ 測地原子と座標系、GPSの基礎
(成績評価の方法・基準)
4.空中写真の活用① 空中写真測量の基礎
5.空中写真の活用② オルソフォトの作成
毎回実施する小レポート 15%
6.空中写真の活用③ 林相ポリゴンの作成
期末試験 85%
7.空中写真の活用④ 森林材積の推定
(履修条件・その他)
8.リモートセンシングデータのGISへの活用
9.GISの応用① 流域ポリゴンの作成と流域別森林
森林計測学ならびに森林計画学を履修済みのことが望ましい。
解析
(授業概要/テーマ・目標)
10.GISの応用② エコトープ分析と土地利用選好度
[授業概要]
分析
森林調査や森林計画そして流域管理に欠かすことができない
11.GISの応用③ ハビタット評価手続き(HEP)とギ
地理情報科学について、理論と応用ならびに実務的な利用技法
ャップ分析(GAP)
を教育する。まず、地理情報科学の基礎概念とGISの基礎知識に
ついて説明したのち、GPSの基礎知識と測量への応用について、 12.GISの応用④ 林地生産力解析
つぎに、空中写真の基礎知識と各種判読法や解析法について、 13.GISの応用⑤ 林地地利解析
最後に、リモートセンシングデータの活用とGISを利用した各種 14.GISの応用⑥ 森林ゾーニング
の空間解析法について教育する。
15.GISの応用⑦ WebGISによる自然環境情報の共有
[テーマ]
地理情報科学の概念、理論、手法を知り、応用可能性を探
る。
[到達目標]
GPS(氾地球測位システム)、空中写真、リモートセンシン
グ、そして、GIS(地理情報システム)に関する理論と応用なら
びに実務的な利用技術を体系的に教育することによって、自然
環境分野における地理情報科学の発展方向性を理解させるとと
もに、技術者としての基礎知識を修得させることを目標にす
る。
(科目名)
英文科目名:
森林植物学実習
Field Practice in Forest Botany
(テキスト及び参考書)
テキスト:検索入門 樹木1,2(保育社)、葉でわかる樹木
(馬場 多久男 、信濃毎日新聞社)
参考書:原色日本植物図鑑 木本編Ⅰ、Ⅱ(保育社)
(成績評価の方法・基準)
定期試験と大野演習林における試験および出席点の総合評価
(履修条件・その他)
森林植物学を履修していることが望ましい
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:森林や樹木を研究するにあたりまず修得しなければ
ならないことは,フィールドで樹木の特徴をすばやくとらえ,
種を同定することである。「森林植物学実習」では,京都市近
郊と南丹市美山町の森林にでかけ,そこに分布する植物(おも
に樹木)を採集し・標本を作成するとともに,それらの種名や
形態学的な特徴、生育場所や森林内での位置づけなどの生態学
的特徴を学ぶ。
目標:シュート(葉付きの枝)による木本種の同定
(担 当)
糟谷 信彦、平山 貴美子、池田 武文、上田 正文
1 単位
(授業計画)
1.全体のガイダンス・植物標本の作成方法
2.植物観察と採集(清水山周辺)
3.植物観察と採集(大文字山)
4.植物観察と採集(大原周辺)
5.植物観察と採集(八瀬周辺)
6.植物観察と採集(清滝周辺)
7.植物観察と採集(大枝演習林)
8.植物観察と採集(貴船周辺)
9.植物観察と採集(比叡山)
10.植物観察と採集(高尾谷周辺)
11.植物観察と採集(京大上賀茂試験地)
12.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))
13.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))
14.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))
15.植物観察と採集(大野演習林(宿泊))
544
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
森林植物学実験および同実験法
上田正文・糟谷信彦
Laboratory Work in Forest Botany
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.樹冠型の識別・広葉樹の葉の形態観察
2.ヒノキ科の葉の形態観察と種の識別
資料配付
3.徒手切片の作成方法・マツ属の葉の形態観察と種
の識別
(成績評価の方法・基準)
4.その他針葉樹の葉の横断面観察と種の識別
5.マイクロメータの使い方・花粉の形態計測
出席とレポート
6.気孔の形態観測・形態計測
7.広葉樹の横断面観察と形態計測
(履修条件・その他)
8.種子発芽試験①
9.葉脈標本の作製と葉脈の観察
森林植物学を履修すること
10.樹木の枝の頂端と根端の横断面観察
(授業概要/テーマ・目標)
11.種子発芽試験②
森林科学科では樹木に関する様々なことがらを学習する。並行 12.走査電子顕微鏡の資料作成と操作法
して開講される「森林植物学」の講義で学習したことがらにつ
13.光合成測定法・蒸散速度測定法
いて,実際に実験,観察,測定等を行うことで,樹木の特性を
14.葉の水ポテンシャル測定法
より深く理解することを目指す。おもなねらいは,1.樹木各部
分の形態とその機能についての解剖学的実験手法の習得,2.林 15.土壌水分測定法
業主要樹種の種子品質検査2.野外における樹木の生態生理学的
特性の測定手法と環境条件の測定手法の習得,である。
テーマ:森林と樹木
目 標:実験,観察および測定等を通して,樹木の特性等をよ
り深く理解する。
(科目名)
英文科目名:
木材物理学実験及び同実験法
(担 当)
古田 裕三、大越 誠
Laboratory Work in Wood Physics
(テキスト及び参考書)
プリントを配付する。
(成績評価の方法・基準)
小テスト及び実験のレポートにより評価する。
(履修条件・その他)
許容欠席回数は2回までとする。
(授業概要/テーマ・目標)
実験を行うに先立ち、実験を行うに当たっての安全上の注意、
各種の物理的測定の基礎、実験値の取り扱い(有効数字、誤
差、統計の基礎)などについて講述した後、木材の物理的、力
学的性質に関する実験を行う。実験のテーマは、木材の組織・
構造の観察、比重と真比重、膨潤・収縮、摩擦、たわみ振動、
クリープ、力学試験などであり、得られたデータについて簡単
な統計処理も行う。
受講生は、木材物理に関する実験手法、データの統計処理など
の基礎を身に付ける。
(授業計画)
1.実験安全上の注意とレポートの書き方
2.各種の物理的測定の基礎
3.計測の基礎(測定値の取り扱い)
4.計測の基礎(統計処理)
5.計測の基礎(計測の実際)
6.木材の組織構造の観察
7.比重、真比重および膨潤
8.摩擦
9.測定値の信頼度とその伝播
10.自由減衰たわみ振動
11.曲げクリープ
12.熱分析
13.曲げ試験
14.衝撃曲げ試験
15.曲げ応力緩和
545
2 単位
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
林産化学実験及び同実験法
川田 俊成、辻山 彰一
Laboratory Work in Wood Products Chemistry
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.ガイダンスと安全講習
2.統計演習
3.木材分析法1(ホロセルロースの定量)
4.木材分析法2(α―セルロースの定量)
5.木材分析法3(リグニンの定量)
6.糖類分析法1(原理)
7.糖類分析法2(フェノール・硫酸法1)
8.糖類の分析法3(フェノール・硫酸法2)
9.レポート講評
10.バーベンダム反応により木材腐朽菌のリグニン酸
化酵素生産の判別
11.分光光度計によるセルラーゼ活性の測定
12.フェノール類の分光分析
13.グリコシドの合成反応1(合成反応法とTLC観
察)
14.グリコシドの合成反応2(NMR測定法)
15.グリコシドの合成反応3(データ解析法)
実験テキストは配布
参考書:木質科学実験マニュアル(文永堂)、木材科学実験書I
・II(中外産業)
(成績評価の方法・基準)
レポートと実験に対する取り組み姿勢を総合的に評価
(履修条件・その他)
木材化学、木質資源利用化学の単位を取得していること、
4回生での履修は認めない
(授業概要/テーマ・目標)
木材および森林生物資源に関する化学的な理解を深め、様々な
研究法を修得するための実験を行う。先ず、実験を安全に行う
ための必須事項である安全講習をおこない、次いで実験データ
を解析するための統計演習を行う。さらに木材分析法および糖
類分析法を修得する。レポート講評では、レポートのまとめ
方、書き方を修得する。最後に生化学実験、合成化学実験につ
いて学び、化学系の実験能力と化学的思考力を養う。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
生物統計学
美濃羽 靖
Biostatistics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
参考書
・「技術者のための高等数学 6 確率と統計」クライツィグ.
E(訳 田栗正章),培風館
・「統計学入門」稲垣宣生・山根芳和・吉田光雄,裳華房
1.ガイダンス,統計学とは,記述統計(データの種
類,尺度,1変数の記述統計(平均,分散等))
2.記述統計(2変数の記述統計(共分散,相関係
数,標準化),表とグラフ(度数分表表、ヒストグラ
(成績評価の方法・基準)
ム,相関図))
情報処理室にてコンピュータを利用した演習形式のため,できる 3.推計統計(母集団と標本,統計的推論,確率変数
だけ出席すること。毎回出題する課題の達成度および期末試験の
と確率分布,分布の特性)
成績等により総合的に評価する。
4.推計統計(代表的な分布族(ベルヌーイ分布,2
(履修条件・その他)
項分布))
5.推計統計(代表的な分布族(ポアソン分布,指数
特になし
分布,一様分布))
(授業概要/テーマ・目標)
6.推計統計(正規分布)
森林科学を対象とした研究を行っていく上で,現地あるいは実 7.推計統計(2次元確率変数の分布,F分布,t分
験室等で得られるデータを十分に解析するためには,その基礎
布,カイ二乗分布)
となる理論,すなわち確率・統計学を理解することは重要とな
8.推定(平均(分散が既知,分散が未知)の区間推
る。そこで,本授業では,森林を例とした課題を設け,問題を
解くことにより習熟を行う。また紙上の計算に加え,大量なデ 定,分散の区間推定)
ータを処理する際には有効となるコンピュータ(具体的にはMic 9.仮説検定(母分散が既知/未知の場合の平均の検
rosoft Excel:表計算ソフト)を用いた計算にも習熟する。
定)
10.仮説検定(母分散が既知/未知の場合の平均の差
の検定)
11.仮説検定(分散の検定,分散比の検定)
12.仮説検定(適合度の検定,相関係数の検定)
13.統計解析(回帰分析(最小二乗法,決定係数))
14.統計解析(重回帰分析)
15.多変量解析
546
(科目名)
英文科目名:
技術中国語I
(担 当)
周 喆
Engineering Chinese Ⅰ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション
教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。
2.中国語の発音
参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版
社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)
3.名詞・数詞・量詞
4.時間・年月日・お金
(成績評価の方法・基準)
5.指示代詞と人称代詞
出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期 6.数のいろいろ
7.いろいろな形容詞と区別詞
試験の結果により総合評価する。
8.形容詞述語文
(履修条件・その他)
9.動詞述語文
10.存在の表現
中国語Ⅰ履修者(但し、中国語Ⅱ履修者が望ましい)
11.連動文
(授業概要/テーマ・目標)
12.疑問文
中国語聞く・話す・読む・書く能力に関する基礎知識と基本技 13.前置詞(介詞)
能を一層固めた上で、生命科学分野に置ける基本的な科学技術
14.常用される副詞
用語に慣れ親しみ、比較的平易な中国語科学文献を理解する中
15.連動文Ⅱ
国読解力を習得することを目標とする。
(科目名)
英文科目名:
技術中国語II
(担 当)
周 喆
Engineering Chinese Ⅱ
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.文成分のまとめ
2.存在・出現・消失の文・非主述文・命令文
3.助動詞(能願動詞)
4.進行のアスペクト
(成績評価の方法・基準)
5.持続のアスペクト
出席情況、質疑応答、報告の内容、レポートなどの平常点と定期 6.完了・実現のアスペクト
7.経験・将然のアスペクト
試験の結果により総合評価する。
8.補語―程度補語と様態補語
(履修条件・その他)
9.動量・時量・差量
10.比較の言い方
技術中国語Ⅰ履修者
11.「把」構文
(授業概要/テーマ・目標)
12.「被」構文
中国語によるコンピュータ処理の基礎知識を習得し、インタネ 13.語気助詞・反語文
ットを利用して生命科学に関する文献・技術情報の入手右方法
14.複文
を習得する。学術文献を解説することにより、基本的な読解力
15.緊縮文
と表現力を高め、中国語の応用訓練をおこなう。
教科書、教材は授業中に指示し又は配布する。
参考書:対外漢語本科系列教材―漢語教程(北京言語大学出版
社)、初中生物基礎知識(北京教育出版社)
547
(科目名)
英文科目名:
科学英語I
Scientific English Ⅰ
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験の成績により評価する。
(履修条件・その他)
特になし。
(授業概要/テーマ・目標)
自然科学,森林科学分野に関する英語による専門用語,表現を
習得し,英文の学術書の読解力を高めるための基礎学力を修得
すること目的とする。*英和辞典は毎回必携
英文科目名:
高濱 淳一郎,高原 光,池田 武文,川田 俊成,古田 裕
三,新任(未定)
2 単位
(授業計画)
プリントを配布する。
(科目名)
(担 当)
科学英語II
Scientific English Ⅱ
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
講義時における発表,出席,小テストを総合して評価する。
(履修条件・その他)
特になし
(授業概要/テーマ・目標)
自然科学に関する英文を購読し,専門的学力の向上と共に英文
学術書,科学英語論文等を理解する能力を高める。また,各自
が購読した内容について発表を行うことで,プレゼンテーショ
ン技術を習得する。*英和辞典は毎回必携
1.ガイダンス・森林科学一般に関する英語表現
2.科学・環境一般に関する英語表現
3.数学・統計・ITに関する英語表現
4.物理(実験器具含む)に関する英語表現
5.化学(実験器具含む)に関する英語表現
6.生物に関する英語表現
7.留学や国際学会発表に関する講話(1)・小テス
ト
8.森林保護領域に関する英語表現
9.森林計画領域に関する英語表現
10.砂防領域に関する英語表現
11.林産領域(物理)に関する英語表現
12.林産領域(化学)に関する英語表現
13.育林領域に関する英語表現
14.育林領域に関する英語表現
15.留学や国際学会発表に関する講話(2)・小テス
ト
(担 当)
上田 正文,平山 貴美子,糟谷 信彦,美濃羽 靖
(授業計画)
1.ガイダンス
2.科学的な文章の構造について
3.プレゼンテーションの仕方
4.各自発表,専門用語の修得
5.各自発表,専門用語の修得
6.各自発表,専門用語の修得
7.各自発表,専門用語の修得
8.各自発表,専門用語の修得
9.各自発表,専門用語の修得
10.各自発表,専門用語の修得
11.各自発表,専門用語の修得
12.各自発表,専門用語の修得
13.各自発表,専門用語の修得
14.各自発表,専門用語の修得
15.まとめと小テスト
548
2 単位
(科目名)
英文科目名:
野菜園芸学
(担 当)
寺林 敏
Olericulture
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.野菜の分類と形態
参考書:野菜園芸学(文永堂出版)、図説野菜新書(朝倉書店) 2.野菜の形態と発育生理 -果菜類3.野菜の形態と発育生理 -根菜類4.野菜の形態と発育生理 -葉菜類(成績評価の方法・基準)
5.野菜の形態と発育生理 -芋類6.野菜の形態と発育生理 -花菜類定期考査の成績で評価
7.野菜の周年栽培と作型 -トマト8.野菜の周年栽培と作型 −イチゴ−
(履修条件・その他)
9.野菜の周年栽培と作型 -キャベツ10.野菜の生理障害 -果菜類(トマト)無
11.野菜の生理障害 -果菜類(その他)(授業概要/テーマ・目標)
12.野菜の生理障害 -根菜類わが国の主要な野菜をとりあげ、栄養成長と生殖成長過程にお 13.野菜の生理障害 -その他ける発育生理ならびに発育制御機構を遺伝的要因と環境要因と
14.野菜園芸研究の最新情報
の関連において講義する。
15.わが国の野菜栽培の現状と展望
(科目名)
英文科目名:
植物病理学
(担 当)
久保 康之
Plant Pathology
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.緒論
2.病原菌の感染と発病 1)感染 2)増殖
3.病原菌の感染と発病 3)発病 4)病原体で
あることの証明
(成績評価の方法・基準)
4.糸状菌病 1)菌類の分類 2)変形菌、卵菌
5.糸状菌病 3)接合菌 4)子嚢菌
期末テストによる成績評価
6.糸状菌病 5)担子菌 6)不完全菌
7.細菌病 1)細菌の構造 2)細菌の分類
(履修条件・その他)
8.細菌病 3)細菌の増殖 4)抗菌作用
9.細菌病 5)病徴 6)感染機構
特になし
10.ファイトプラズマ病
(授業概要/テーマ・目標)
11.ウイルス病 1)ウイルスの形態と構造
植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感 12.ウイルス病 2)ウイルスの感染と増殖
染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研
13.ウイルス病 3)ウイルスの精製と定量 4)
究をする学問分野が植物病理学である。
ウイルス病の伝染環
本講義では植物病害保護の基礎知識を獲得することを目標に、
感染と発病のしくみ、糸状菌、細菌、ウイルスによる感染症、 14.ウイルス病 4)ウイルスの命名と分類
病原性と抵抗性の生理や遺伝学など植物病理学の基礎について 15.ウイロイド病
テキスト 「新編 植物病理学概論」養賢堂
概説する。講義では実際の植物病害サンプルを見せ、身近な課
題として植物の病気を理解できるようにする。
549
(科目名)
英文科目名:
動物衛生学I
塚本 康浩
Animal hygieiology I
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席と試験
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
授業概要:家畜、実験動物、愛玩動物および野生動物の感染症
やその対処法について講義する。
テーマ・目標:動物に感染するウイルス、細菌、カビおよび寄
生虫について紹介する。これにより、感染症の防御法さらには
人獣共通感染症について理解を深めさせる。
(科目名)
2 単位
(授業計画)
テキスト:毎回プリントを配布する
参考書:「動物の感染症」(小沼他・近代出版)
英文科目名:
(担 当)
植物栄養学II
1.動物衛生学とは。
2.感染症の概論Ⅰ
3.感染症の概論Ⅱ
4.家畜、実験動物、愛玩動物、野生動物について。
5.ウイルスについて
6.細菌について
7.カビについて
8.寄生虫について
9.毒物について
10.薬物について
11.関係法規
12.動物実験について
13.感染症に関する最近の話題Ⅰ
14.感染症に関する最近の話題Ⅱ
15.総括
(担 当)
間藤 徹
Plant Nutrition II
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する
(成績評価の方法・基準)
出席点と定期試験で評価する
(履修条件・その他)
植物栄養学1を履修していることが望ましい
(授業概要/テーマ・目標)
植物の栄養元素について、特に植物生理学の立場から元素の機
能と細胞の機能の関連について講義する
2 単位
(授業計画)
1.植物の無機栄養概論
2.無機態窒素の同化経路
3.窒素代謝と光合成
4.リン酸の化学
5.カリウムとナトリウム 水和イオンの挙動
6.カルシウムはセカンドメッセンジャー
マグネシウムはクロロフィルに配位結合する
7.微量必須元素
金属元素の機能1 鉄 環境中の挙動と植物の吸
収機構
8.微量必須元素
金属元素の機能2 銅 9.微量必須元素
金属元素の機能3 亜鉛
10.微量必須元素
金属元素の機能4 マンガン、ニッケル、モリブ
デン
11.細胞壁と必須元素
カルシウムとホウ素
12.水の吸収
塩素
13.有用元素
ケイ素とナトリウム
14.障害元素
カドミウムとヒ素
15.総括
550
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
持続型果樹園芸学
アンドレ フレイリ クルス
Sustainable Pomology
(テキスト及び参考書)
OHPシート,スライド
Altieri M. A. (1995) Agroecology: The Science of Sustaina
ble Agriculture. Cambridge Univ. Press
Mason, J. ( 2003) Sustainable Agriculture, Second Editio
n. Landlinks Press
(成績評価の方法・基準)
毎回小テストを実施,授業についてのレポート,発表
(履修条件・その他)
教員の免許状取得のための選択科目
(授業概要/テーマ・目標)
本講義の目的は、持続的な果樹栽培の基本的なことを学ぶこと
である。持続的果樹栽培は、長期間の栽培、消費者の健康、そ
して環境を保護すると同時に、高い生産性および品質可能とす
る。学生には、持続可能性およびこれに関する現在の問題点に
ついても理解を深めていただきたい。
テーマ:果樹の持続栽培の重要なポイント
(科目名)
英文科目名:
環境昆虫学
(授業計画)
1.持続的栽培の基本的知識 I 2.持続的栽培の基本的知識II
3.生態学への影響 I
4.生態学への影響 II
5.有機栽培 I
6.有機栽培II
7.土壌微生物管理 I
8.土壌微生物管理 II
9.植物育種
10.農業の病害虫管理
11.土壌施肥および草管理
12.収穫後の管理
13.持続のための農業ポリシー I
14.持続のために農業ポリシー II
15.現在の状況
(担 当)
中尾 史郎
Environmental Entomology
(テキスト及び参考書)
資料を配付する。
参考書は適宜紹介する。
(成績評価の方法・基準)
小テスト30点、期末テスト70点の総合評価
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
昆虫の生理生態に関連する講義である。害虫防除、昆虫保
護、ならびに昆虫の環境指標化や機能利用の基礎的事項の一部
でもある。
昆虫の環境適応の機構や進化、ならびに多様性を解説する。
さらに、「環境に配慮した」生物資源管理の実践としての虫害
低減技術、環境影響緩和措置、自然景観管理に関する実例を紹
介する。
昆虫の環境適応のありさまと生物間相互作用の多様性につい
て、その機構や成立要因について適切な学術用語を使用して日
本語で解説できるようになることを最低限の目標とする。さら
に、そうした知見を深化、利用して、人間活動と生物多様性の
相互関係に関する今日的課題に取り組む素地を築くことを、よ
り高い水準の目標とする。
2 単位
2 単位
(授業計画)
1.環境に耐える機構:低温・高温・乾燥・水
2.栄養の獲得、要求、選択
3.時間を越える機構:休眠
4.空間を越える機構:長距離移動(移動と分散)
5.相変異と分散多型
6.資源の分布と探索/生息密度
7.共生(昆虫と昆虫、細菌、ウイルス)
8.寄生(捕食寄生・労働寄生など)
9.コミュニケーションと化学防衛
10.社会性の起源と進化
11.生殖・繁殖の多様性/形の多様性
12.自然環境保全における昆虫と害虫
13.希少昆虫はなぜ希少か?
14.保護と保全の理論と実際
15.生物・環境資源管理の理論と実際
551
(科目名)
英文科目名:
農業経営学
(担 当)
宮崎 猛
Farm Management
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.農家と農業経営形態
「日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム」(宮崎猛
2.農業経営分析の方法
編著、昭和堂)
3.農業生産費と費用理論
4.環境保全型農業の経営と政策
(成績評価の方法・基準)
5.農業・農村の多面的機能
6.集落営農と地域経営体
出席状況と数回の小テスト(40%)、期末試験(60%)
7.アジアの気候風土と世界の農業経営
8.グリーン・ツーリズムによる農村の地域経営
(履修条件・その他)
9.地域経営体の組織と事業
10.地域経営体の会計と役割
なし
11.日本のグリーン・ツーリズムの経済効果
(授業概要/テーマ・目標)
12.韓国のグリーン・ツーリズム政策
農業経営の形態と目標、農業経営の規模と集約度、農業経営分 13.中国の農家楽と地域経営
析の方法、農業生産費と費用理論、農業・農村の多面的機能、
14.タイのアグロツーリズムと地域経営
集落営農と地域経営体、環境保全型農業の経営と政策などにつ
15.まとめ
いて、世界の農業経営と比較しながら、日本の農業経営を解説
する。
また、アジアの農業・農村の特徴を捉えて、日本、韓国、中
国、タイの農村で展開するグリーン・ツーリズム(都市農村交
流)と多面的農業経営についても概説する。
(科目名)
英文科目名:
作物学
(担 当)
白岩 立彦
Crop Science
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.環境および資源からみた食糧生産と作物学の課題:土地
参考書「農学基礎セミナー 作物栽培の基礎」(堀江武編著、農 利用の現状。作物生産と人工扶養力。資源・エネルギーの投
入と持続的生産。
文協)
2.作物の種類、分布、利用および生産:作物の植物学的分
類と農学的分類。各作物の生産の現状。
3.作物の起源、伝播、適応および改良:作物の起源と伝
(成績評価の方法・基準)
播。作物の進化と適応。近代品種の特徴。
試験(ノート持込み可)を実施する(合格基準60点以上)。作物 4.作物の生産過程と環境および遺伝子(1)発育:作物の生
生産の向上と安定化の課題を、遺伝子と環境の両面から述べるこ 活環境と発育。発育の環境反応。発育と適応。
5.作物の生産過程と環境および遺伝子(2)バイオマス生産
とができるかを評価する。
と光合成:作物の生長解析。バイオマス生産と光合成。光合
成の機構と種間差異。光合成と作物生産性。
(履修条件・その他)
6.作物の生産過程と環境および遺伝子(3)生長と呼吸:生
とくになし。
長呼吸と維持呼吸。作物生産のエネルギー利用効率。
7.作物の生産過程と環境および遺伝子(4)気象および土壌
:温度および降雨と生産。生産における水と窒素の利用。温
(授業概要/テーマ・目標)
暖と気象災害。
授業概要
8.イネの種類と起源:イネの分類。イネの起源と伝搬。品
作物と人類とのかかわり,食料生産と資源・環境,作物の生長 種の概念。
・発育特性と適応、作物生産過程の基本原理と環境―遺伝子相 9.イネの形態と機能:器官の形態と機能。発育と器官形
成。器官の発育と環境。
互作用、水,無機養分,エネルギーの効率的利用の戦略、穀
類,まめ類およびいも類の主要作物種の特性,栽培技術および 10.イネの生理形態と栽培:イネの収量成立過程。生理生態
と栽培理論。稲多収栽培法。
生産の課題について説明する.
11.むぎ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
目標
態的特性と栽培。
1.栽培植物とその生産システムの一般特性と多様性について 12.まめ類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
態的特性と栽培。
の基礎知識。
2.圃場における作物の生育の変動を、遺伝的・環境的要因に 13.いも類の裁培と利用の概要:種類と生産・利用。生理生
態的特性と栽培。
分けて考察できる素養。
14.飼料作物の栽培と利用の概要:種類と生産・利用。生理
3.主要な食用作物種(禾穀類、まめ類、いも類)の特性、栽 生態的特性と栽培。
15.世界の稲作の多様性、課題および挑戦:世界の稲作の多
培および利用に関する知識。
様性と課題。稲作の将来に向けての挑戦。
552
(科目名)
英文科目名:
(担 当)
農学原論
宮崎 猛、桂 明宏、本杉 日野、大迫 敬義
Principles of Agronomy
(テキスト及び参考書)
(授業計画)
1.農学原論と今日の農業(宮崎)
2.農業の多面的機能と農業(宮崎)
3.農業・農村と生活(宮崎)
4.農業・農村と経済(宮崎)
5.近代日本農業・農村の歩み(桂)
6.農業・農村の組織・慣習・制度(桂)
7.現代の農業経営とアグリビジネス(桂)
8.食の安心・安全と農の役割(桂)
9.科学技術の発展と農業技術(本杉)
10.農業技術と環境の変化(本杉)
11.流通・情報技術の発展と農業(本杉)
12.都市・消費社会の発展と農業技術(本杉)
13.作物遺伝資源の収穫、保存ならびに評価(大迫)
14.生物生産環境における生物多様性(大迫)
15.まとめ
なし(プリント・視覚教材などを使用する)
(成績評価の方法・基準)
出席状況40%、レポート60%
(履修条件・その他)
なし
(授業概要/テーマ・目標)
テーマ・目標:社会・経営・技術・環境が統合される場として
の農業・農村の諸機能について多角的に解説するとともに、農
業・農村ならびに農学が地域社会や国民に対して果たすべき役
割と理念を明らかにする。
(科目名)
英文科目名:
2 単位
(担 当)
遺伝学
河原 太八
Genetics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
プリントを配布し,それに従って講義する。参考書は,「理系な
ら知っておきたい生物の基本ノート【細胞生物学・遺伝学編】」
伊藤和修著,中経出版,および「理系なら知っておきたい生物の
基本ノート【生化学・分子生物学編】」山川喜輝著,中経出版。
1.メンデルの遺伝の法則,その背景と再発見につい
て述べる。
2.メンデルの遺伝の法則,その意義と影響。
3.生物の多様な生活環について。
(成績評価の方法・基準)
4.細胞分裂について,体細胞分裂と減数分裂の違
期末試験を行ないその理解度で評価するが,小テストを実施する い,減数分裂の意義。
5.さまざまな性決定方式。
こともある。
6.染色体による性決定と伴性遺伝。
(履修条件・その他)
7.真核生物における連鎖,そのメカズムと意義。
8.染色体地図をどのようにして作成するか。その利
用方法は?
(授業概要/テーマ・目標)
9.染色体はどのような構造をしているか,また構造
生物を理解するためは,体を形成するために必要な情報や, の違いがどのような影響をもたらすか。
生きてゆくために欠かせない物質代謝に関わる情報など,あら
10.染色体の数は一定か,それが違うとどう影響する
ゆる情報が世代を超えて伝えられるという,遺伝についての知
か。
識を身につけることが必要であり,その基礎的部分を理解して
もらうことを目的とする。なお,遺伝子自体の働きやその制御 11.量的な形質を,どうやって評価するか。
などについては,別の講義が用意されているので簡単な解説に 12.量的な形質がどのように遺伝するか,解析する方
とどめる。
法について。
内容は,メンデルの遺伝の法則から始まり,染色体の行動・ 13.生物集団では,遺伝子の頻度はどうなっているか
性染色体・生物の生活環・連鎖・倍数性など,自然界で見られ (集団遺伝学の基礎1)。
る様々な遺伝現象を理解するために必要な事柄に重点を置いて
14.生物集団では,遺伝子頻度はどう変動するか(集
講義する。 また我々の生活のなかで,遺伝学が実際にどのよう
団遺伝学の基礎2)。
に使われているかについても,必要に応じて紹介する。
15.遺伝子頻度が変わることで,生物集団はどうなる
か(集団遺伝学と進化)。
553
(科目名)
英文科目名:
剛体の力学
(担 当)
春山 洋一
Rigid Body Mechanics
(テキスト及び参考書)
2 単位
(授業計画)
1.質点系の力学(復習1)
2.剛体の性質
「物理学」(三訂版)小出昭一郎 (裳華房)
3.回転運動(角速度,角加速度,角運動量)
4.重心・慣性モーメント
(成績評価の方法・基準)
5.剛体の運動(回転の運動方程式)
レポートと期末試験で評価する.割合はレポート40%,期末試験6 6.剛体の平面運動1
7.剛体の平面運動2
0%.
8.流体の力学(液体)
(履修条件・その他)
9.流体の力学(ベルヌーイの定理)
10.流体の力学(気体)
基礎物理学Ⅰを履修済みか同等の理解力があること.
11.振動と波動1
(授業概要/テーマ・目標)
12.振動と波動2
剛体の力学では基礎物理学Ⅰに引き続き古典力学を学ぶ.基礎 13.波動方程式1
物理学Ⅰでは質点の運動を主に学習するが,剛体の力学では質
14.波動方程式2
点系の運動(例えば太陽系の惑星の運動,2重振り子など)の
15.まとめ
応用から,実際に存在する物質の運動(変形しないものは剛
体,変形するものは流体)を学ぶ.
剛体の力学では,高校物理では極めて不十分にしか学ばない
回転運動を中心に学び,角速度,角運動量,モーメント,トル
クなどの概念を理解すると共に,簡単な系の運動を解けるよう
にする.変形する物体の力学として,流体の運動学の基本を理
解する.更に,媒質の運動形態として,振動・波動の表し方,
伝わり方の基礎を理解する.
(科目名)
英文科目名:
地学実験及び同実験法
(担 当)
小滝 篤夫
Laboratory Work in Earth Science
(テキスト及び参考書)
テキストとしてプリントを配布する.参考書は随時紹介する.
(成績評価の方法・基準)
実験レポート,意欲および出席状況を総合的に見て評価する.
(履修条件・その他)
(授業概要/テーマ・目標)
地球科学全般の内容にかかわる技術・知識を、基礎的な野外・
室内実習によって体験を通して習得し、学校現場において中学
校理科第二分野の地学・環境に関連した教材を自ら組み立てら
れる力を養う.
2 単位
(授業計画)
1.ガイダンス及び地学野外調査の基礎事項の解説をする.
地形図(¥270)を購入する.
2.野外実習1 宝ヶ池公園内で堆積岩の産状の観察と採
取を行う.野外実習は雨でも行うので,雨具を用意するほ
か,活動的な服装で参加すること.
3.野外実習2 大文字山に登って火成岩の産状の観察と
採取を行う.また,京都盆地の地形を観察する.
4.野外実習3 深草で第四紀の海成粘土層と広域火山灰
層の観察と採取を行う.交通費として600円余りが必要.
5.岩石室内実習 宝ヶ池と大文字山で採取したチャート
・花こう岩の研磨と観察を行い,岩石の性質を理解する.
6.テフラ分析 深草で採取した火山灰の洗浄とその中の
鉱物の観察を行い,火山活動について考察する.
7.微化石分析 深草で採取した粘土層中の珪藻化石の抽
出と観察を行い,古環境を考察する.
8.地形図の読み方 京都盆地の地形について読図を行
い,京都盆地の成り立ちについて考察を行う.
9.空中写真の読み方 活断層地形を空中写真や地形図で
観察し,地震活動について考察を行う.
10.博物館見学 大型化石の観察を通して,地球と生物の
進化について考察する.
11.天気図の読み方・書き方 ラジオの気象通報を聞いて
天気図が描けるようにする.また,新聞・テレビの天気図の
見方に習熟する.
12.気候 京都府の気候について,データを収集して考察
する
13.天体観測 望遠鏡及びシーロスタットを使って太陽を
観察し,太陽が地球へ与える影響を考察する.
14.太陽の自転 前回の観察で得られたデータから,太陽
の自転運動を解析する.
15.宇宙・恒星の進化 宇宙と恒星の進化について,デー
タを収集して考察する.
554
(科目名)
生物生産科学基礎実習及び同実習法
英文科目名:
Field Practice in Agriculture
(テキスト及び参考書)
(成績評価の方法・基準)
出席,取り組み姿勢および数回のレポートを総合して評価
(履修条件・その他)
農学生命科学科3回生以上
(授業概要/テーマ・目標)
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理,家畜の飼
養管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農
場で実施する.毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管
理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花
卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生
産技術,産卵鶏・肥育牛の飼養管理と家畜の体構造の理解,農
業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行う.農
作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行わ
れるものであるため,できる限り後期の専門実習も併せて履修
することを薦める.
なお,初回実習に実習内容と日程を改めて配布するが、天
候,作物の生育,家畜の衛生・健康状況などにより変更するこ
とがある.
英文科目名:
本杉 日野、大迫 敬義
2 単位
(授業計画)
実習時に資料を配布する
(科目名)
(担 当)
技術中国語演習
1.ガイダンス,農作業の安全確保について
2.自主栽培実習
3.水田稲作(育苗)
4.水田稲作(田植え)
5.果菜類育苗・栽培管理と収穫
6.イモ類育苗と定植
7.切り花類採花
8.花卉類栄養繁殖法と育苗
9.ブドウの無核果生産
10.果樹の結果調節と収穫
11.肥育牛の飼養管理
12.産卵鶏管理
13.堆肥の管理と品質検査
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
15.実習まとめ
(担 当)
久保 康之
Scientific Chinese Seminar
(テキスト及び参考書)
雲南農業大学提供の授業コンテンツを利用する。
(成績評価の方法・基準)
最終日の中国語インタビューによって評価する。
(履修条件・その他)
技術中国語Ⅰ履修。
(授業概要/テーマ・目標)
雲南農業大学との学術交流協定に基づき、中国雲南省昆明市黒
龍潭の雲南農業大学キャンパスを中心として技術中国語の現地
語学研修をおこなう。基本的には、技術中国語Ⅰ履修者を対象
として、中国
語中級レベルの演習を教室ばかりでなく、実験室や学外の農場
施設や事業所において実践的な技術中国語に触れられるように
する。本演習は、雲南農業大学専任教員が担当し、必要に応じ
て雲南農業大学大学院生等のティーチングアシスタント(TA)に
よる補助をおこなう。授業計画は、過去の実績を記載し
ており、詳細は、雲南農業大学との協議が必要なため、参加希
望者数が推定できる4月以降に確定する。
本演習の開催は、9月で約30時間の演習を予定している。
2 単位
(授業計画)
1.オリエンテーション(張吟松・TA)
2.講義「雲南省概説」(張吟松)
3.講義「雲南省の自然・科学」(タプチトラ)
4.講義「雲南省の歴史」(丁紅衛)昆明植物園見学
(TA)
5.講義「ミニブタ近交系の開発」(曹養志)
6.研究室訪問(TA) 食菌学・草地学・植物栄養学等
7.食品工場見学(有機食品企業 華曦集団)(張吟
松)
8.研究室見学(TA)プーアル茶学院
9.花卉市場見学(TA) 10.講義「雲南省の少数民族」(張磊) 11.昆明市内見学(TA)
12.講義「中国の伝統技術」(楊暁雁)
13.見学「民族村、市内書店、野生動物園」(TA)
14.中国語インタビュー(張吟松・(TA))
15.総括
555
(科目名)
英文科目名:
科学英語I(生物機能科学コース)
(担 当)
井上 亮、アンドレ・フレイリ・クルス
Scientific EnglishⅠ
(テキスト及び参考書)
プリントを配布する。
(成績評価の方法・基準)
出席/授業中の発表状況(40点)と期末試験(60点)
(履修条件・その他)
生命環境学部3回生
(授業概要/テーマ・目標)
生命環境分野の一般的なトピックについて記述されている英文
論説や総説などの読解および解説を通じて、基本的な用語や論
述内容を正確に理解する能力をを養う。また、各自が英語によ
る記述および講演を実践することを念頭に置き、科学コミュニ
ケーションに頻出する表現について、特に注目を促して解説す
る。農学および生命科学に関連した内容について英文で記述さ
れた一般啓蒙書や学術論文を速読読解し、内容を理解できると
ともに、これを英語と日本語で的確に表現できるようになるこ
とが目標である。授業は植物生産科学、生物機能科学コースご
とにそれぞれの教員が担当するため授業計画はコースごとで異
なる。授業計画はあくまで参考である。
(授業計画)
1.科学英語とは
2.科学英語の種類と基本的構成
3.科学英語でよく使用される語句-1
4.科学英語でよく使用される語句-2
5.科学英語の時制
6.科学英語に特有の表現
7.1−6のまとめ
8.生命環境に関連する文献の読解
9.生命環境に関連する文献の読解
10.生命環境に関連する文献の読解
11.英語での発表会
12.英語での発表会
13.英語での発表会
14.英語での表現
15.総括
556
2 単位