年間第 3 主日(Lectio Divina B 年) 1 月 25 日 年間第 3 主日 人間をとる漁師 マルコによる福音書 1 章 14 〜 20 節 14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、15「時は満ち、神 の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。 16 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網 を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。17 イエスは、「わたしについて来なさい。人間 をとる漁師にしよう」と言われた。18 二人はすぐに網を捨てて従った。19 また、少し進んで、ゼベダ イの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、20 すぐに彼ら をお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行 った。 他の朗読:ヨナ 3:1 〜 5, 10 詩編 25:4 〜 9 Ⅰコリント 7:29 〜 31 Lectio …読む 今週マルコは、最初の弟子たちの召命について私たちに語ります。先週の朗読に似ていますが、マ ルコはイエスが 4 人の男たちを呼んだことを記しています。マルコはまた、イエスの計画における彼 らの役割の範囲も明らかにします。彼らは弟子であるだけでなく、イエスの協働者でもあるのです。 ヨハネの物語では、イエスは一緒に寝泊りし、友となり、また教えに耳を傾けるものとして弟子た ちを呼びます。マルコの物語では、神から世界へのメッセージを人々に告げるというイエスの使命を 一緒に行うことができるように、弟子たちを訓練しようとするイエスの計画が示されています。 4 人の男たちはイエスの呼びかけに従い、イエスの後について行きます。彼らは漁師としての仕事、 そして大きく言えば家族をも捨てたのです。 この後の福音書が示すとおり、これら最初の弟子たちはイエスと共に生活し、イエスは彼らを教え ます。イエスは、御父とイエスの関係、そして一人ひとりの人間に対する御父の大きな愛について弟 子たちに教えています。 イエスが「神の国」と呼ぶ、神と共に生きるこの新しい生き方について、弟子たちはイエスから学 ぶべきことが沢山ありました。3 年後、「遣わされたもの-使徒」となるために充分な基礎が準備さ れたという信頼の内に、イエスは彼らのもとを去りました。 Meditatio …黙想する イエスが言う「良い知らせ」とは何でしょうか。あなたにとって、それは何を意味しますか。短い 言葉でまとめてみてください。 今日において、イエスに従い、彼の弟子であることは何を意味しますか。 あなたは「人間をとる漁師」になることが出来ますか。必ずしも司祭になる必要はありません。先 週私たちが聞いたように、ただ、あなたの友人たちをイエスに紹介して欲しいのです。 Oratio …祈る 今日の答唱詩編で歌われる詩編「主よ、あなたに従う道を教えてください」(詩編 25 編 4 節)を祈 年間第 3 主日(Lectio Divina B 年) りましょう。神の弟子となるために神があなたに望んでいることを示してくださるように祈りましょ う。 あなたがもっと十分に神に仕えることが出来るように、あなたの忙しい生活の中で何か手放すべき ものがないかどうかを神に尋ねてみましょう。 Contemplatio …観想する 今週私たちはまた、ヨナの物語も読むように勧められています。これは、この預言者への二度目の 召命(ヨナ 3 章)のお話です。何故なら、はじめに呼ばれたとき、ヨナは神に従うことを拒否した(ヨ ナ 1、2 章)からです。しかし、神はヨナにもう一度チャンスを与え、人々は彼が言うことに耳を傾 けます。彼らは後悔して神に立ち返り、生き方を変えました。 第二朗読で、パウロはコリントの信徒への手紙の中に緊急性を滲ませます(Ⅰコリント 7 章 29 〜 31 節) 。時が迫っている、とパウロは彼らに気付かせ、神の計画の実行をためらわせる全てのものを 手放してしまうようにと勧告します。これはイエスの特別な使命に呼ばれた 4 人についての、今日の 福音朗読に光を投げかけます。最初の弟子たちのように、私たちはイエスの後に従うことだけを考え なければなりません。私たちは生活の中の他のものが、神が私たちに望んでいることの実行をためら わせないように注意する必要があるのです。
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