PowerROC T45 せん孔径 76∼127mm ISO 9011 建機分野で日本初の国際品質保証規格認証取得 座繰り 軟岩 粘土層 硬岩 回転圧力 0 ビットの回転 が抵抗にバラ ンス 岩質が安定すると、ビット回転スムーズに ビットの粘 土付着で回 転に抵抗 システムが良岩と判断、ビットがしっかり岩盤 に当る様にフィード圧力を増加 システムが 粘土層と判 断、フ ィ ー ド圧力を低 減又は逆に フィード 破砕岩と判 フィード圧力 断、フ ィ ー ド 圧を低減 0 打撃圧力 0 破砕岩と判断、 打撃力を低減 (空打ちによる 良岩ではより多くの打撃エネルギーを加えても大丈 アクセサリ破 夫。アクセサリの破損なく、ハイプロダクションモー 損も防止) ドに。 粘土にビッ トが埋まら ない様、打撃 力減少 破砕岩中ビッ フィード速度 トの動きに応 じ、フ ィ ー ド 岩盤にビットがしっかり当たる様にフィード速度が フィード速 速度がスムー 増加し打撃エネルギーは岩盤に吸収され、アクセサ 度が減少か ら後退まで リ内に残らない。 (発熱を防ぎ、ライフを向上) ズに減少 0 再び岩質安定すると、ビット回転スムーズに フィード圧力が硬岩のレベルに戻る 破砕帯 ビットが亀 裂に噛み抵 抗により回 転抵抗増加 空隙ではビット 回転抵抗無し 穿孔困難な ゾーンを曲 がらず通過 する様フィー ド力を減少 回転抵抗無く、 システムが フィード力を 瞬時に低減 打撃力がド 再び岩盤安定し、ハイプロダクションモードに。 ロップ、ア クセサリ破 システムが瞬時に感知、スムーズに制御 損も防ぐ 硬岩を感知、フィード速度が安定 空隙 フィード速 度 が 減 少、 ジャミング を防ぐ 硬岩 回転圧力 0 フィード圧力 0 打撃力が低い 安全なレベル まで減少 打撃圧力 0 ロッドが曲が らない程度の レ ベ ル ま で フィード速度 が増加 フィード速度 0 オートリトラクト オート ドリリング システム (モンタベール/インテルセンスⅡ) インテルセンスⅡシステムにより煩雑なレバー操作なしに、座繰 り作業の自動化及び様々な岩質の変化に対応した自動穿孔を行う ことができます。また、未熟練者でも熟練オペレーターに匹敵す る作業を行うことが可能です。 岩質の変化に応じて、回転、フィード、打撃の圧力をセンシング し、自動的にバランスをとりながら各作動が比例的に自動制御さ れることにより、直進性に優れ、穴を荒らすことの少ない、スムー スな穿孔ができます。 打撃と回転の油圧回路はHC158Rドリフタ内で連結されている独 特なシリーズ回路となっており、岩質に応じた正確な負荷変動を センシングすることが可能です。 穴曲がりの低減、アクセサリライフの向上、 穿孔速度の向上が実現されます。 安定した岩盤では最大の打撃力を出力する一方で、破砕帯や粘土 層などの荒れた岩質などでは自動的に打撃圧力が約1/2まで低減 され、また、回転は必要に応じて自動的に最高トルクまで上昇し ます。また、フィード速度も減速され、ジャミング状態の際はさ らに自動的に後退し、孔壁を安定させながら穿孔を行います。 当システムは、世界で初めて油圧ドリフタを開発した画期的な油 圧式オートドリリングバルブと特殊構造のHC158Rドリフタとの 組み合わせによるシステムです。 スムースドリリング(自動打撃減圧)、アンチジャーミング(自動 フィード後退)、自動座繰り機能、空打ち防止機能、ビット目詰ま り時自動後退機能、スーパーローテーション(回転増速装置)、リバー スパーカッション(逆打撃)の数々の機能が複合されています。 インテルセンスⅡ オートドリリングバルブ 当システムは、油圧制御方式でセン シング・コントロールしています。 電子・電気装置を使用していないた め、故障の頻度が多く、故障診断の 難しい電気的トラブルがありません。 PowerROC T45 HC158Rドリフタ〈 逆打撃装置付 〉 従来型のドリフタでは、打撃衝撃波がアクセサリのネジ 部を通過する際、熱エネルギーとなって無駄に放出され、 また、アクセサリの寿命にも影響を与えます。 HC158R型では、エネルギーロスの少ない台形打撃衝撃 波を生み出す長尺・円錐形状・2分割形のピストンを採用 し、また、打撃反発エネルギーをアキュームレーターに 畜圧し次回の打撃行程に利用するイナーシャー吸収バル ブを採用するなど、効率化が図られています。 また、シャンクロッド後端のアラインメントを保持し、空 打ちを防止するスラストベアリングが装備されています。 コンパクトなドリフタながら、エネルギー効率を高め、高 出力を発生させる画期的な構造となっています。 さらにHC158Rは新ダンパーシステムを採用しており、 より安定した穿孔を行うことができます。 パワーユニット エンジンは排気ガス規制適合のカミンズ社製で、 QSC8.3(排気ガス第3次規制)もしくは、 QSL9 (排気ガス第4次規制)のどちらかを選べます。 油圧ポンプには信頼性の高いギアタイプポンプを 標準的な圧力レンジで使用しており、故障が少な くなっています。 コンプレッサは世界的に実績のある、コンパクト で効率の良い、スクリューコンプレッサを採用し ています。 コントロール/キャビン 大型キャビン・フロント全面ガラス、2レバー コントロール方式の採用により視界性、居住 性が大幅に向上しました。ROPS/FOPSキャ ブを標準装備し、エアコンは加圧式です。 さらに新キャブ搭載により穿孔中のキャビン 内が低騒音に設定されました。 穿孔作業は油圧ショベルタイプの2レバーで操作しま す。また、ロッドの交換・回収作業は、独立した1レバー で作業を行います。 New CABIN Panel Layout Control, Left Arm 煩雑なレバー操作が軽減され、快適な作業を行えます。 穿孔用2レバーコントロールは油圧制御式なので、電 子・電気回路を使用しておらず、複雑なトラブルがあ りません。 Control, Right Arm PowerROC T45 ホース処理 ガイドセル・ブーム回りの配管にはパイプ配管の部分 採用と打撃ホースの分割処理により、ホースの摩耗と 破損を軽減。 また、容易に脱着可能なホースの接続ブラケットを採 用して、各ホースの全長を短くするとともに、長さの 統一をはかりました。サービス性と経済性が大幅に向 上しました。 エンクロージャー メンテナンスを重視した全面開放タイプのリフト ドアを採用。 エンジン回り、バッテリー、エアクリーナ、油圧 回路等へアクセスが容易で、日常点検、メンテナ ンスも楽に行えます。 各ドアー及び上部プレートはボルトオンタイプな ので、修理作業時に全て取り外しが出来、邪魔に なりません。 油圧・空気配管や各機器のレイアウトにも充分配 慮し、メンテナンスも容易です。 車体 パワフルなドリフタを搭載しているにもかかわらず、効率 が良く、エネルギーロスの少ないパワートレーンを採用し、 車体寸法及び重量ともコンパクトに抑え、狭い作業現場に おける取り回しが楽に行えます。従来大型機と比べ、走行 安定性及び起動性に優れ、後方視界性も良好です。 また、大型機の運搬に必要なトレーラーでなくても運送が 出来、大幅に輸送コストが削減されます。 熱源となるマフラー、ダスト発生源の集塵機とともにエン クロージャーの外部に取付、配置しました。 また、上部のメンテナンスのためにステップを後方に装備 しました。 エキステンダブル・ブーム ブームが前後に800mm伸縮し、ワイドな穿孔範囲が 得られます。 ロッドチェンジャー シンプルで故障が少ないことで定評のある、ドリフタ 回転・スライドアーム式チェンジャーを搭載していま す。メンテナンスも簡単に行うことが出来ます。 インテルセンスⅡ オートドリリング・システム 異なる岩質における オートドリリングシステムの効果 オートドリリングバルブ 座繰り(Collaring zone) 右図中、左側のインテルセンスⅡでは、前回の発破などで 破砕された表層で、ビットが座繰り(カラーリング)穿孔 を開始すると、回転抵抗が大きくなることから、回転圧力 が高いと感知します。自動的に、均一岩質の場合よりも低 い値にフィード圧力及び速度をスムースに低下させ、ゆっ くりと穿孔を始め穴曲がりを防ぎます。また、打撃圧力は 低いレベルで保たれ、空打ちによる振動もなくドリルアク セサリに無理を与えません。 右の他機種では空打ちによりビットが踊ってしまい、カッ プリングが激しく振動しています。ドリフタの過度な打撃 エネルギーがアクセサリに伝達され、発熱、破損、ライフ の低下をもたらします。 軟岩(Soft Rock) インテルセンスⅡでは岩質が安定した軟岩層に入ると回転 圧力が低下し良岩と感知し、フィード圧力及び打撃圧力は 軟岩に適するレベルまで増加されます。フィード速度も制 御され、ビットの先端が適切に岩盤と接触するように保ち、 穴が曲がることを防ぎ、アクセサリに無理を与えません。 右の他機種では打撃圧力が硬岩穿孔時と同じ最大値とな り、軟岩穿孔時の過度な打撃エネルギーによりカップリン グにストレスが加わり発熱しています。 粘土層(Clay) 粘土層に入るとビットに粘土が付着し、回転トルクが大き くなります。また、ビットのブローホールを通過する空気 量が減少し、粘土がビットに入り込んできます。ブローエ アー・センシングサーキットにより、瞬時に空気流量の低 下を感知し、フィード圧力及び速度を減少させ、場合によっ ては逆方向にビットを引き上げます。また、打撃圧力も瞬 時に最低の圧力まで減少させ、ビットが粘土に埋まる事を 防ぎます。 右図の他機種の様に粘土層をセンシングする機能がないド リルでは、最高フィード速度で前進しブロー穴が詰まって ジャミング状態になることがあります。 硬岩(Hard Rock) ビットが硬岩層に入るとビットの回転がよりスムースにな り、回転トルクも減少します。インテルセンスⅡでは硬岩 穿孔に適するように、フィード圧力と打撃圧力をスムース に増加させます。逆に、フィード速度は硬岩に対応して減 少させ、アクセサリに無理の掛からないようにします。 左右両図のカップリングとも、硬岩穿孔時は問題なく穿孔 していることを示しています。硬岩層ではフィード圧力を 一定に保つことが容易で、打撃エネルギーは岩盤を砕くこ とに多くが費やされ、アクセサリを振動させる割合が少な くなっています。 破砕帯(Cracked Zone) 亀裂及び破砕層の穿孔は、表層の座繰りの条件と同じです。 インテルセンスⅡはこの条件に合うように圧力と速度を調 整します。 右図の他機種では、この穿孔困難な条件下で、フィード、 打撃が適切に保たれず、カップリングが激しく振動してい ます。 空洞(Void) インテルセンスⅡは、ビットが空洞に入ると急激にフィー ド速度が増加し回転トルクが下がったことを直ちに感知 し、フィード力、打撃力及びフィード速度を安全なレベル に抑えます。空洞通過後は、再度、座繰りの状態が始まり、 ゆっくりと確実に穿孔を行います。直進性のより高い穿孔 が行え、ロッドの回収も行いやすくなります。 右図の様に一般的なクローラードリルでは空洞をうまく対 処できません。フィード速度が加速され空洞が終わるまで 高速で進み、岩目に沿って穴曲がりしやすく、ジャミング を引き起こす原因となります。 インテルセンスⅡ オートドリリング・システムのメリット インテルセンスⅡオートドリリング・システムは、上述し た各々のシステムの作動により、様々な難しい岩質条件に 適応して、よりスムースに穿孔を行う事を目的として開発 されました。直進性に優れ、穴を荒らすことの少ない穿孔 が可能で、穿孔時間の短縮も計れます。また、ドリルアク セサリに与えるダメージが少なく、アクセサリコスト及び ドリリングコストを低減させることが出来ます。 ■ 外観図 A B C D E F G H I J K L M N 9,942 mm 3,274 mm 2,484 mm 7,641 mm 3,005 mm 3,546 mm 1,500 mm 330 mm 2,483 mm 2,905 mm 10° /55° 20° /90° 55° /20° 135° ■ 仕 様 [ ]内は従来単位による換算値 ●主要寸法及び重量 ●走行装置 ●エンジン 全長 9,942 mm 全幅(輸送時) 2,905 mm (2,470 mm) リフト角度 全高(輸送時) 3,546 mm (2,870 mm) スィング角度 左10°/右55° 装備重量 13,000 kg 型式 SDC-1000A 28 m3 / min ●ブーム ●集塵機 エキステンション長 800 mm 履帯接地長 2,480 mm 風量 履帯幅 330 mm フード スライドカップ式 登坂能力 30° ロッド径(オプション) 51R(45R) 走行速度 3.4 km/hr 揺動角度 +8° ,−10° 最低地上高 420 mm メーカー カミンズ 型式 定格出力 ●適合アクセサリ QSC8.3 (排気ガス第3次規制対応) QSL9(排気ガス第4次規制対応) 194 kw/2200 min-1 スターターロッド 3.66 m 中継ロッド 3.66 m ビット径 76 mm−114 mm ●オートロッドチェンジャ ロッド格納数 6本 ●オートグリース装置 方式 スプレーノズル式 ●標準装備品 オートドリリングシステム エキステンダブル ブーム トランスミッション 直結 ROPS/FOPSキャビン(エアコン) 燃料タンク容量 400 liter 内蔵コンプレッサ スクリュータイプ 吐出空気量 10.5 m3/min バックミラー 吐出空気圧(最大) 0.95 MPa [9.7 kgf/cm2] 消火器(6 kg) ●油圧ポンプ ポンプ形式 ギアポンプ3連+2連 ●油圧ドリフタ 型式 HC158R(逆打撃装置付) 重量 190 kg 打撃数 2,200 bpm 回転数 170 min-1 全長 7,641 mm フィード長 4,250 mm ●コンプレッサ ●ガイドシェル 上55°/下20° 警告ホーン・バックブザー ブレスキマー ●オプション アンチフリージング 電気式角度計 ●本仕様は予告無く変更する事があります。本カタログに掲載された写真には 一部オプションが含まれます。 ●本製品は建設機械で日本初のISO9001認証を取得した当社横浜工場で製造し ています。 ●エンジンは QSC8.3 もしくは、QSL9 のどちらかを選べます。 ガイドシェルエキステンション長 1,500 mm ガイドシェルダンプ角度 135° ガイドシェルスィング角度 右20°/左90° 株式会社 土木鉱山機械事業部
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