交通社 外務省渡航情報(危険情報)抜粋

お客様各位
この度は、弊社の旅行にお申し込み頂きまして誠にありがとうございます。
ご旅行に際し、当該国の<外務省渡航情報(危険情報 / 抜粋)>をご案内させて頂きます。
この情報は、当該国又は地域の治安状況等が「十分注意して下さい」・「渡航の是非を検討して下さい」・
「渡航の延期をおすすめします」・「退避を勧告します」の4段階区分で発出されるもので、
弊社では発出された場合、原則として「十分注意して下さい」の地域、国についてツアーを実施しており、
当該現地情報を十分把握し、安全で円滑な日程となる様配慮して運行管理を行っております。
お客様におかれましては、下記の<海外危険情報>を必ずご一読の上、情報をご理解頂き、
ご参加下さいます様お願い申し上げます。 (株)阪急
外務省渡航情報(危険情報)抜粋
交通社 *本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。
本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
*本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、
退避を命令するものでもありません。
*海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。
南アフリカへの渡航を予定される皆様へ
ヨハネスブルク、プレトリア、ケープタウン及びダー
バン
発出日:
2012 年 10 月 15 日(継続) 「十分注意してください。」(継続)
当社では原則として訪問する国・地域が「十分注意してください」の該当まではツアーを実施いたしております。
■各項目の詳細につきましては 外務省海外安全 HP http://www.pubanzen.mofa.go.jp/ をご参照ください。
<1>概況
南アフリカは,観光資源等に恵まれたアフリカの経済大国であり,政情は基本的に安定していますが,治安面で
は,銃器を用いた犯罪が多発しています。同国滞在中に集団武装強盗等に遭遇する可能性がありますので,十分に
注意してください。日本人被害者の中では,特に長期滞在する在留邦人や出張者,個人旅行客の強盗や窃盗被害が
複数報告されています。また,団体旅行客の置き引き被害も発生していますので注意が必要です。詳しくは下記を
参照してください。
(1)南アフリカでは, 2009 年 4 月の総選挙を経て,翌 5 月に与党のアフリカ民族会議(ANC ) のズマ総
裁が大統領に就任し,失業対策等の経済政策を発表しました。しかし,南アフリカにおける所得格差は依然
として大きく,政府による住宅供給や電気・水道・下水等の行政サービスが改善されないことへの反発から,
一部のタウンシップ( Township ,旧黒人居住区)において住民による焼き討ちや公道封鎖事件が年に数回
程度発生しており,都市部においても行政サービス等への不満に対するデモが時々行われています。また,
2012 年 8 月にプレトリア近郊で発生した,プラチナ鉱山労働者の賃上げデモにおいては,鎮圧のため,
警察部隊によって 30 人以上が射殺されました。この事件以降,鉱山労働者デモやトラック運転手による賃
上げデモが活発化する傾向にあり,更には, 2012 年 12 月中旬にANC党総裁選が行われることもあ
り,労働者デモが暴徒化する危険性があります。
南アフリカの政情は基本的に安定していますが,同種事案は引き続き発生する可能性があります。
(2)殺人や性犯罪,住居侵入強盗等の凶悪事件件数は, 2010 年度以降減少傾向にありますが,南アフリカの
犯罪発生率は依然として非常に高く,ズマ政権は,治安関連予算の増額を発表し,治安当局による取り締ま
りを強化するとともに,警察官の増員や施設の充実を図っていますが,周辺諸国からの不法移民を含む貧困
層の流入,外国人を含む組織化された犯罪シンジケートの活動,大量の銃器の不正流通などは現在も続いて
います。
<2>地域情勢
以下の情報は犯罪に遭遇する可能性の高い地域について説明するものですが,これら地域においては大規模なイ
ベントなどが行われる場合があります。そうしたイベント会場に行かれる際には,可能な限り会場の近くまで車で
移動してください。一般に,これらの会場の警備は厳重ですが,会場から駐車場までの間は警備が手薄になります
ので,徒歩で移動する際には周囲に十分注意してください。また,下記に記載のない場所でも犯罪被害は発生して
いますので油断は禁物です。犯罪手口の詳細については「安全対策基礎データ」を参照してください。
(1)ヨハネスブルグ:「十分注意してください。」
ヨハネスブルグの市街中心地( Central Business District(CBD ) ,カールトンセンター付近からヨ
ハネスブルグ中央駅及びヒルブローに至る地区)は, 2010 年サッカーワールドカップ会場であったエリ
スパーク・スタジアムも含めて,殺人,強盗,強姦,恐喝,暴行,ひったくり,車上狙い,麻薬売買等の犯
罪が,時刻,場所を問わず発生しています。CBDに位置するヨハネスブルグ中央駅付近や長距離バスター
ミナル等においては,邦人旅行者が付近を通行中に首絞め強盗(旅行者を複数で襲い,突然背後から首を絞
めて所持品を奪う強盗)に襲われる事件が発生しています。これらの事件は白昼,人通りが多い所でも発生
しており,中には長距離バスから下車した直後に襲われた例もありますので,可能な限り市中の公共輸送機
関の利用は避け,CBDには立ち入らないようお勧めします。やむなく長距離バスを使う場合には,宿泊先
や訪問先に出迎えを依頼し,出迎えが来るまでターミナルビル内に留まるようにしてください。また,タク
シーを利用する場合には宿泊先等を通じて信頼できる業者を手配し,利用してください。また,日本国内の
旅行代理店を通じて宿泊ホテルを手配する場合,現地の事情をよく理解しない代理店がCBD地区内に所在
する宿泊施設を予約し,ホテル周辺を散歩していた旅行者が強盗被害に遭うケースも発生していますので,
予約ホテルの所在地等も事前に十分確認してください。
タウンシップ内においては,他のアフリカ諸国からの不法移民を狙った襲撃事件が発生していること,行政
サービスが不十分であるとする不満からデモや暴動が度々発生していること,一般犯罪の発生率も高いこと
から,ソウェトなどの有名なタウンシップであっても信頼できる案内人の同伴なしに立ち入ることは避けて
ください。貧困層のタウンシップは,実際にその場で人々が生活を営む地区であり,単なる見せ物的な観光
地とは異なることを理解した上で行動してください。
同市北部郊外のサントン,ローズバンク,ハイドパーク,ブライアンストン,フォーウェイズ,デンファン
やその周辺地区は一般的には比較的安全と言えますが,ショッピングセンター内の銀行や宝石店,ファスト
フード店に武装強盗団が押し入り,警備員や駆けつけた警官との間で銃撃戦となった事件や,在留邦人がよ
く利用するレストランの営業時間中にけん銃を持った強盗が押し入り,店からだけでなく客からも金品を強
奪する事件等も時々ですが発生しています。また,車を尾行して住居前で停まったところを襲撃する尾行強
盗や,犯罪捜査を口実に,通行する車を停めて身分証明書や財布等の提示を求め,財布から高額紙幣を抜き
取る偽警官による被害も報告されています。同市東部のブルマ地区にある中国人街は,在留邦人も利用する
地域ですが,必ずしも安全ではありませんので,常に周囲への注意を怠らないなど十分注意することが大切
です。
ヨハネスブルグ空港( O.R.Tambo国際空港)には,メーターを備えたタクシーが客待ちをするようになりま
した。利用にあたっては空港ロビー内のタクシースタンドで事前に料金額(市内までの一律料金,又はメー
ターによる課金)を確かめてから乗車してください。可能であれば,空港到着前に宿泊先や旅行会社を通し
て送迎車(タクシー含む)をあらかじめ依頼しておくことをお勧めします。
同空港とプレトリアを結ぶ高速鉄道( Gautrain ,ハウトレイン)は安全に利用できます。但し,各駅か
ら安全に利用できる交通手段が限られていますので,宿泊先や訪問先に駅への出迎えを依頼することをお勧
めします。
(2)プレトリア:「十分注意してください。」
首都プレトリアは,ヨハネスブルグの北方約 70km に位置しており,犯罪発生傾向もヨハネスブルグと似
ています。セントラル地区において強盗や窃盗等の犯罪が日常的に発生しており,サッカーワールドカップ
会場であったロフタス・スタジアムがあるサニーサイド地区やプレトリア・ウエスト地区でも武装強盗や殺
人・強姦といった凶悪事件,スマッシュ・アンド・グラブ(下記3.(4)ア 参照),カージャック,自
動車・バイク盗,車上狙いが多発しています。マメロディなどの近隣のタウンシップにおいても一般犯罪の
発生率が高いので,立ち入ることは極力避けてください。
日本国大使館付近のブルックリン地区など,以前は比較的安全であった同市南部郊外においても一般住宅へ
の武装強盗の襲撃事件が増加しています。また,プレトリア駅周辺やバスターミナル付近では,日中でも邦
人旅行者が路上強盗(首絞め強盗)に遭う事件が報告されていますので,高速鉄道やバスを利用する方は,
あらかじめ宿泊先又は旅行業者等に送迎車を依頼するようにしてください。また,市内滞在中は,周囲に対
する警戒を怠らず,身の安全を第一に考えて慎重に行動してください。
(3)ケープタウン:「十分注意してください。」
観光地として有名なケープタウンにおいても犯罪件数は高水準で推移しており,他都市と同様に十分な注意
が必要です。 2011 年に発表された資料によれば,人口 10 万人当たりの犯罪発生率は,ヨハネスブルグ
や南アフリカ国内の他の都市と比べて高水準となっております。市街中心地( Central Business District
(CBD) )は,日中の人通りが多い時間帯は比較的安全であり,徒歩による観光を楽しむことができます。但
し,単独で散策していた邦人旅行者が中央駅前で路上強盗に遭う事件等が過去に報告されていますので,時
間帯を問わず複数名での行動を心がけ,訪問先は観光名所や人通りの多い場所に限定することが賢明です
(中央駅やグランド・パレード周辺は観光客も少なく一人歩きはお勧めできません)。また,週末は日中で
あっても閑散とするエリアが多く注意が必要です。
夜間のオフィス街(アデレー・ストリート等の商業ビルが立ち並ぶエリア)は日中の賑やかさとは対照的に,
人通りが絶えて雰囲気が一変した危険を感じる場所になりますので,徒歩での移動は避け,必ず車を利用す
るようにしてください。車で移動する場合も,流しのタクシーの利用は避け,宿泊先などで手配するタクシ
ー等を利用してください。夜間はロング・ストリートやその周辺エリアが現地の若者や各国旅行者で賑わい
ますが,邦人旅行者が被害に遭う暴行事件も報告されていますので,同エリアを訪問する際には不用意に行
動するのではなく,事前にガイドブックや現地事情に詳しい人から情報を得て,目的地まで宿泊先などで手
配したタクシー等で直行することが賢明です。
V&Aウォーターフロント (Victoria & Alfred Waterfront) 地区は,警備員が多数配置されていること
もあり,夜遅くまで観光客や現地人で賑わっています。夜間は複数名での行動が賢明ですが,周囲に対する
警戒を怠らない等の基本的事項を厳守すれば,路上強盗等の犯罪被害に遭うリスクは低いと言えます。なお,
同地区に隣接し,サッカーワールドカップの試合会場となったケープタウン・スタジアムがあるグリーンポ
イント地区は,夜間は人通りが少ない場所ですので近寄らないよう注意が必要です。
タウンシップには,ギャングや麻薬密売者,売春婦等が多く,例えば,ケープタウンの代表的なタウンシッ
プであるニャンガやカエリチャ地区の殺人事件発生率は南アフリカ最高水準です。ギャング間の抗争は近年
過激化しており,その場に居合わせた子供らも殺害されています。タウンシップへの訪問は,ケープタウン
の違った一面を垣間見られる場所で訪れる人は後を絶ちませんが,同所の訪問を希望する場合には,タクシ
ーやレンタカーなどでの単独訪問はせず,必ず現地事情に詳しい案内人を同伴させてください(観光案内所
にてタウンシップ・ツアーを催行しています)。
市街地や海岸線を一望できるテーブルマウンテンは年間を通し観光客で賑わっています。最近は警備が強化
されていますが,犯罪被害は増加傾向にあり,常に周囲への注意を怠らないなど基本的注意事項を厳守する
必要が あります。テーブルマウンテン頂上へはケーブルカーを利用する他に徒歩による登山も可能ですが,
特に登山客に対する強盗被害が発生していますので,登山は,当日の天気やルートを事前に確認し,複数名
での行動を心がけてください。また,ノードフック等の海岸での強盗事件も近年多発しております。
ケープ半島には喜望峰やボルダーズ・ビーチ(同ビーチに生息するペンギンが有名)等の観光名所があり,
多くのツアーが組まれていますが,信頼のおける旅行会社のツアーに参加すれば犯罪被害に遭うリスクは低
いと言えます。レンタカー等で自ら運転する場合には,タウンシップ等の地域に迷い込むと危険ですので,
事前にルートをよく確認するようにしてください。
最近ケープタウンでは,乗り合いタクシーに扮した車両(運転手と乗客が結託)に客をおびき寄せ車内で金
品を強奪するという事件が発生しています。人通りの少ない不慣れな場所からの乗合いタクシーの利用は極
力避け,特に夜間は短距離であっても信頼のおけるタクシー会社を利用するようにしてください。
また,邦人旅行者や在留邦人からのクレジットカードの被害(スキミング被害)報告も増加傾向にあります。
高級ホテルやレストランであっても目の前でカード決算をさせるようにして,自分のクレジットカードから
目を離さず,PINコードの入力を求められた場合も,店員にコードを盗み見られないように注意してくだ
さい。また,ATMが細工されていることもありますので,ATMは,銀行(建物内に設置のATM),ウ
ォーターフロント等の安全な場所で利用し,ロング・ストリート等の繁華街の路面のATMの利用は避けて
ください。世界有数の観光地・ケープタウンですが,如何なる状況においても犯罪に対する油断は禁物です。
(4)ダーバン:「十分注意してください。」
市中心部のセントラル地区などの治安状況は悪く,殺人,住居侵入強盗,路上強盗の犯罪が多発しています
ので,昼夜を問わず市中心部では一人歩きは避け,慎重に行動してください。同地区では人通りが多くにぎ
やかな通りに,荒れて閑散とした通りが隣接しているところがあります。危険だと思ったら,直ぐに引き返
してください。通り抜けようとすると更に危険な地域に立ち入ってしまうことがあります。セントラル地区
のダーバン国際会議場と隣接の高級ホテル周辺,海岸沿いのマリーンパレード通りにある高級ホテル街でも,
散策中の邦人旅行者が強盗やひったくりに遭う被害が発生しています。これらのホテルに投宿する際には,
周辺事情についてホテル側に尋ねるようお勧めします。特にサウスビーチに近いポイント地区及び同地区に
面したエリアでは,路上強盗が多く発生しているとの警察からの報告があります。
セントラル地区北側にあり,サッカーワールドカップの試合会場となったモーゼス・マヒダ・スタジアムと
その周辺の公園や,同地区南隣のポイント地区にあるシーワールド付近は,日中は安全と言えますが,夜間
は人通りが絶えて寂しい場所ですので,行動には注意してください。
ダーバン空港と市内及び郊外のホテルを結ぶシャトルバスやダーバン市内の観光ポイントを結ぶ巡回バスの
使用は,乗車前に料金を確認するなど十分注意してください。移動手段としては,宿泊先や旅行会社が斡旋
するタクシーか,運転手付きレンタカーの方が信頼できます。同市郊外は比較的安全と言えますが,ホテル
ロビー等での置き引き事件が発生していますので,手荷物などに十分注意を払うなどの用心が必要です。
(5)他の都市
南アフリカでの犯罪は,都市部で多く発生しており,手口等も似通っています。上記 4 都市ほどではあり
ませんが,サッカーワールドカップの試合開催都市となったポートエリザベス,ブルームフォンテイン,ネ
ルスプリット,ポロクワネ,ラステンバーグやその他の都市においても拳銃強盗などに遭遇する可能性があ
りますので,十分注意してください。また,宿泊先等から防犯情報を入手することをお勧めします。
(6)上記以外の観光地
ガーデンルート(ケープタウンとポートエリザベスを結ぶ海岸線の観光ルート)は都市中心部に比べると比
較的安全といえますが,日本人観光客が置き引きの被害にあった例がありますので,携行品については上記
都市と同様に注意を払ってください。
クルーガー国立公園やその周辺についても同様ですが,それに加えて大型野生動物に対する注意が必要です。
公園のレンジャーなどから説明される注意事項を良く守ってください。
つきましては,上記の各地域に渡航・滞在する方は,犯罪や事件に巻き込まれないよう,それぞれの情勢を踏ま
え,十分注意してください。
<3>滞在に当たっての注意
旅行者及び滞在者は,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,外務省,在
南アフリカ日本国大使館,在ケープタウン出張駐在官事務所,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めて
ください。滞在に当たっては,「安全対策基礎データ」を参照するとともに,下記の各事項についても十分注意し
てください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 南アフリカの大都市では,強盗事件が非常に多く発生しています。上記2.に列記した地区以外でも,滞
在中に強盗に遭遇する可能性があります。このため,次の点に注意してください。
(ア)銃器やナイフなどの武器を持った強盗に遭遇した時は,生命に危険が及ぶ可能性がありますので,抵抗
したり相手を刺激するような行為や言動は事態を悪化させる可能性もあります。また多額の現金は持ち歩
かないでください。
(イ)クレジットカードや国際キャッシュカードは,盗難時に直ちに失効手続がとれるよう,番号や連絡先を
別途記録しておいてください。また,クレジットカードを複数お持ちの方は,万一に備えてホテルの金庫
に 1 枚保管するなどして,盗難に遭ってもその後の行動,滞在などが続けられるように工夫してくださ
い。
(ウ)銀行やATM等から現金を引き出した直後に強盗に襲われる事件やカード情報の読み取り機を仕掛けら
れたATMを介して,現金が不正に引き出される事件が発生しています。人通りの多いショッピングセン
ター内であっても安心できません。ATMから現金を引き出す際は周囲の状況に注意を払うようにしてく
ださい。
イ クレジットカードのデータを不正に読み取って多額の引き落としを謀るスキミングの被害も非常に多く報告さ
れています。クレジットカードを使用する際にはカードから目を離さないようにしてください。多くのレス
トランでは清算用のカード読み取り機を客のテーブルまで持ってきますが,そうでない店の場合には自分で
レジまで赴いてください。高級ホテルやレストランにおいても,従業員が買収されている可能性があります
ので,油断は禁物です。最近では,掌に隠れる程の小型化したスキミング器械を犯罪者が利用しているとの
報告もされています。
ウ タウンシップに信頼できる案内人の同伴なしに立ち入ることは避けてください。また,タウンシップに限らず,
多数の人が集まる場所でデモや暴力事件を見かけた場合は,当事者だけでなく,見物人も含めて暴徒化し,
略奪行為に発展する可能性がありますので,直ちにその場を離れてください。
エ 南アフリカへの渡航に当たっては,日本のパスポート所持者が観光や業務で 90 日以内の滞在を目的とする場
合には査証(ビザ)は不要ですが,事前に,パスポートの残存有効期間が滞在予定期間に加え 30 日以上
あること,及び南アフリカ入国時に未使用の査証ページが 2 ページ以上あることを確認してください。足
りない場合には,南アフリカ入国を拒否される可能性があります(海外の南アフリカ大使館の案内では「 1
ページ以上」とされていますが, 2 ページ以上ないとして南アフリカへの航空機搭乗を拒否されたケースも
出ています)。また,第三国を経由して南アフリカに入国する際にも同様に必要ですので,少なくとも訪問
国数分以上の未使用のページが必要となります。更に,南アフリカに観光で入国する場合は,リターンチケ
ット(南アを出国するための復路航空券)が必ず必要になります(リターンチケットを所持していなかった
ため,入国審査において入国を拒否されたケースも出ています。)。
オ 外出時にパスポートを所持していなかった在留邦人が警察に拘束されるという事件も発生していますので,滞
在中は常にパスポートを携行するようにしてください。
カ 南アフリカからその周辺国に陸路で移動する場合には,国境の検問所において必ず双方の国の出入国手続きと
税関手続きを受けてください。南アフリカから隣国に入国する際に,国境ゲートを開閉する係官のあいまい
な指示のために入国印を得ないまま隣国に入国してしまった日本人旅行者が,出国時に入国印が無いという
理由で逮捕拘束されたケースがありますので,十分注意してください。
キ ヨハネスブルグ空港での乗り換えの際に,機内預け入れの荷物のカギが壊されて貴重品を盗まれたり,荷物そ
のものが紛失する例が多く報告されています(ヨハネスブルグ空港では,有料ですが,預け荷物にビニール
でラッピングをするサービスも行われています。これはある程度の破損・盗難防止に役立つと考えられま
す。)。貴重品,カメラやビデオなどのほか,若干の着替えなども機内持ち込み手荷物にするなどの用心が
必要です。また,最近では,各航空会社とも機内持ち込み手荷物の規定(サイズ,重量)が相当厳しくなっ
ていることにも留意が必要です。
ク 十分な医療を受けられる医療機関は,私立病院にほぼ限られており,その医療費は高額ですので,事前に十分
な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。なお,クレジットカード付帯の保険だけでは補
償金額が十分でないため,自己負担額が極めて高額になることがあります。
(2)団体観光旅行者向けの注意事項
ア 添乗員や現地ガイドが同行する団体観光旅行者もホテルロビーやレストランにて置き引きの被害に遭う事件が
過去に数件発生しています。
イ 体調不良となっても日程を変えることができずに無理を重ねて入院に至るケースが起こっています。南アフリ
カは日本から遠く,時差も大きい上に南半球にあるため季節は日本と逆であり,また一部の都市や観光地は高地に
あります。疲労が蓄積しやすいことに留意して,旅程に余裕のあるツアーを選ぶよう心がけてください。健康上の
注意については「安全対策基礎データ」を参照してください。
(3)個人観光旅行者向けの注意事項
ア 南アフリカには近距離鉄道や市中バスなどの公共輸送機関はありますが,観光客用に整備されていないため観
光に便利ではありません。また,車内や駅・バスターミナル内外での犯罪発生率は高いので利用することは
お勧めしません。市内観光などは,宿泊先や旅行会社が手配するツアーを利用してください。移動には,宿
泊先を通してタクシーを依頼するか,レンタカー(運転手付きのサービスあり)を依頼してください。
イ ブルートレインなどの長距離観光列車は比較的安全ですが, 2010 年 4 月には脱線事故が発生しました。今
後も類似の事故の発生や途中駅に停車した際に犯罪に遭う可能性は否定できませんので,乗務員の安全に関
する説明には注意を払ってください。グレイハウンドなどの長距離バスも比較的安全ですが,乗降時には十
分注意してください。特に,大都市のバスターミナル周辺では強盗被害が多いので,利用する際には宿泊ホ
テルや旅行社を通して送迎車を利用してください。
ウ ケープタウンのある西ケープ州等では,これまでにも邦人旅行者が希少動植物の違法採取の容疑で逮捕される
事件が発生しています。貴重な動植物が生息する南アフリカでは,自然保護の観点から近年取締りが強化さ
れていますので,不用意に昆虫その他の動植物等の採取等はしないでください。
(4)長期滞在者,出張者向けの注意事項=省略=
<4>隣国のナミビア,モザンビーク及びジンバブエの危険情報にも留意してください。
■外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所 : 東京都千代田区霞が関 2-2-1
電話 : (代表) 03-3580-3311 (内線) 2306
■外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所 : 東京都千代田区霞が関 2-2-1
電話 : (代表) 03-3580-3311 (内線) 3399
■外務省領事局政策課(医療に関する問い合せ)
住所 : 東京都千代田区霞が関 2-2-1
電話 : (代表) 03-3580-3311 (内線) 2800
■外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
◆在南アフリカ日本国大使館
住所: 259 Baines Street, corner Frans Oerder Street, Groenkloof,
Pretoria 0181, Republic of South Africa.
電話: ( 市外局番 012)452-1500 国外からは ( 国番号 27)12-452-1500
FAX : ( 市外局番 012)460-3800 ~1 国外からは ( 国番号 27)12-460-3800 ~ 1
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◆在ケープタウン出張駐在官事務所
住所: 2100 Main Tower, Standard Bank Center, Heerengracht,
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電話: ( 市外局番 021)425-1695 ~ 6 国外からは ( 国番号 27)21-425-1695 ~ 6
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