フューチャー イノベーション フォーラム 活動報告 2015 ACTIVITY REPORT 10th Anniversary 代表メッセージ フューチャー イノベーション フォーラム(FIF)は、 「イノベーションで人と社会を豊かに」 というコンセプト のもと、人びとが組織の枠組みを越えて協力し、広く社会の発展に貢献することを目指して設立され、2016年 1月1日に10周年を迎えました。設立以来、次世代リーダーが相互研鑽する場や子どもたちに自身の将来を 考えるきっかけとなる場を提供しており、10年間で140のプログラムを実施し、のべ4,800名を超える方々 にご参画いただきました。 このように活動を継続できましたのも、長年にわたる皆様のご厚情のお陰と心より 御礼申し上げます。 この10年の間に、I T をはじめとした先端技術は目覚ましく進歩し、政治や経済、文化など様々な分野で グローバル化が進みました。日本では、急速な少子高齢化や世界におけるプレゼンスなど社会構造や国の 在り方そのものが問われています。世界情勢が大きく変わりグローバル競争が激化するなか、日本の確かな 未来を切り拓いていくには、大きな転換期を迎えている今をチャンスと捉え、 リスクをとってチャレンジする ことが不可欠です。 これまでの延長線上にはない「イノベーション」を起こすことが、企業や政府などの組織の みならず個々人にも求められています。 私たちは活動を通じて、日本の明るい未来に向けたヴィジョンを描き、社会に変革を起こしていきたいと 考えております。次世代リーダーが集い、ビジネス課題や日本の未来について議論する機会や、子どもたちに キャリア教育の場をもうけ、世代を超えて人と人とをつなぐことで、新たな価値や可能性、そしてビジネスの芽 を見出してまいります。 10年という節目の年を迎え、今後も活力あふれる豊かな社会を築くプラットフォームとなり、 イノベーション の実現に寄与するとともに、さらに日本社会の発展に貢献していく所存です。 引き続き皆様のご支援、 ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 フューチャー イノベーション フォーラム代表 ウシオ電機株式会社 代表取締役会長 フューチャーアーキテクト株式会社 代表取締役会長 01 フューチャー イノベーション フォーラム 特別鼎談 フューチャー イノベーション フォーラム代表による新春恒例の特別鼎談。 衆議院議員の稲田朋美様を迎えて、2015年を振り返りながら今後の展望と課題を語っていただきました。 衆議院議員 自民党 政務調査会長 ウシオ電機株式会社 代表取締役会長 FIF代表 フューチャーアーキテクト株式会社 代表取締役会長 FIF代表 稲田 朋美 × 牛尾 治朗 × 金丸 恭文 日本にとって有利な時代 に取って代わられると言われています。そうなれば労働力 金丸 2015年の日本経済は、円安と原油安が企業の収益 不足は解消できるし、何より人がより知的な業務にシフト 改善を後押ししました。今後の展望をどのように見ていま できます。我々は皆、何らかのスペシャリティを持たなけれ すか? ばなりません。そういう「個」の集合体となることで、日本は 牛尾 世界経済はグローバル化がさらに進み「供給過剰 グローバル競争を強く生き抜いていけるんじゃないかと による需要不足」が続いていますが、特に原油安は、資源を 思うのです。 持たない日本にとって非常に有利な状況です。技術革新に 牛尾 「一億総活躍社会」を実現するには、能力があれば よってエネルギー効率が飛躍的に良くなったことが大きい 100歳になっても働ける社会にしなければなりません。 ですね。 また資金不足に悩む国も多々ありますが、日本は 単に定年を引き上げればいいのではなく、我々も努力を続 長年企業も個人も消費を抑えてきたので、全体で見ると資 けて、能力を磨き続ける覚悟が必要です。 金が潤沢にあります。日本にとって有利な時代が始まりつ 稲田 年齢に関係なく、国民の誰もが個々の能力に応じた つあると思います。 収入を得られることが当たり前になれば、社会のバランス 稲田 しかし、今年に入って世界経済に不透明さがでてい もとれるのではないでしょうか。 ます。一喜一憂することなく 「一億総活躍社会」を推し進め て、強い日本経済の復活につなげたいですね。 02 Tやロボット 金丸 近い将来、人がしている仕事の大半はI 行政改革のさらなる推進を 牛尾 まさにそうですね。人口減少は日本の国力低下に 金丸 安倍政権になって公務員制度や医療、農業など様々 つながるという声もありますが、私は必ずしもそうとは思 な分野で改革が進んでいますね。 いません。それよりも、高齢者や女性がもっと活躍できる環 稲田 確かに進めていますが、それが社会全体や行政全 境づくりが大事ではないでしょうか。単に経済成長のため 体の仕組みを変えるまでには至っていません。個々の改革 に「人を増やせ」 というのは疑問を感じます。 を連動させて全体の枠組みを大胆に変えていかないと、日 Future Innovation Forum Activity Report 2015 特別鼎談 稲田 朋美 (いなだ ともみ) 牛尾 治朗 (うしお じろう) 金丸 恭文(かねまる やすふみ) 早稲田大学法学部卒。1985年弁護士登録。 2005年衆議院議員に初当選。行政改革・公務員 制度改革担当大臣、 クールジャパン戦略担当大 臣などを歴任。14年より自民党政務調査会長。 東京大学法学部卒。1953年東京銀行入行。 64年ウシオ電機設立。経済同友会代表幹事、 経 済財政諮問会議議員などを歴任。総合研究開 発機構会長、 経済同友会特別顧問 (終身幹事) 。 神戸大学工学部卒。1989年起業。 フューチャー アーキテクト代表取締役就任。産業競争力会議 議員、規制改革会議委員、内閣官房IT本部本部 員、経済同友会副代表幹事、NIRA代表理事。 本の再生につながらないと感じています。 金丸 新しい発想やアイデア、実現に向けた「挑戦」は、日本 金丸 いま民泊の「Airbnb」や自家用車の相乗りサービス にとって大切な資源です。 この無形の資源を活かす環境を を行う「Uber」などの新しいサービスが、世界中に広がって 整え、 プレーヤーを増やしていくことが、日本再生の近道だ います。資産を所有するのではなく “共有する” という新し と思います。 い概念のビジネスモデルなのですが、日本では規制の壁や 牛尾 自分の力で切り拓いていく若者を、社会全体で応援 既存団体の抵抗もあり、広がりを見せていません。 これでは しようじゃありませんか。 新しいビジネスが育たない。新しい産業へのシフトも起こ 魅力あふれる国を目指して りません。 稲田 旧態依然とした仕組みや組織が弊害となっていま 金丸 グローバル化は個人や家庭レベルでもどんどん進 すね。 時代に合わせて変えなければ。 んでいるように思います。 インターネットで簡単に世界とつ 牛尾 日本にも知恵とひらめきを持っている若者は大勢 ながりますし、2015年の訪日外国人数は約1,974万人と います。でも、それを試す場がない。ニュービジネスや強い 過去最多を更新しました。日本に住みたいという外国人が 企業を育てるには、自由な競争が不可欠です。土光臨調 増える一方で、若者の日本への帰属意識は薄れているよう (第2次臨時行政調査会。1981-1983) では3公社の民営 に感じます。実は欧州に留学中の私の息子も「日本には戻 化を断行し、市場原理の中で揉まれながら各社競争力をつ らない。このまま欧州で就職する」と言っています(笑)。 けていきました。行政がやるべきことは規制ではなく、健全 日本をもっと魅力的な国にしていかないといけません。 な競争が行われるためのルールづくりと不正の摘発だけ 牛尾 そのためにも行政改革を進めて、国を再設計するこ でいいのです。 とが、やはり重要になってきますね。 金丸 それに、従来の考え方や価値観も変えていかなけ ど 稲田 これまでの縦割り組織では利害関係が絡むため、 ればなりませんし、そういう発想ができる人材が必要です うしても限界があります。横串を刺すように根本から改革 よね。たとえば農業では、TPP(環太平洋経済連携協定)の を進めていかないと、行き詰まることは目に見えています。 8億人の市場に対して、日本の農産物を輸出していこうと そういう意味で、2016年は正念場です。成長と分配による していますが、国にも既存の大企業にも “輸出” という概念 好循環でアベノミクスの恩恵が隅々まで行き届くようにす がないことを痛感します。長年「農業を守る」 ことばかりし る。社会保障改革をやり遂げ、分配を実現するための個々 てきたので、発想自体がないのです。新しい時代に向けて の負担を明らかにする。課題はたくさんありますが、将来 発想を切り替えていかないと、 イノベーションは起こせま の世代に責任を果たせるよう、経済社会の大変革期という せん。 時代認識のもと一つひとつ確実に取り組んでいきたいと 稲田 改革を前進させるには、従来の価値観に囚われな 思います。 い人材を積極的に活用して、組織を刷新していく必要があ りますね。 ( 2016年 1月13日実 施 、文 中 敬称 略 ) 文責:Future Innovation Forum 03 Contents about FIF 01 FIFとは about FIF ウシオ電機会長 牛尾治朗 フューチャーアーキテクト会長 金丸恭文 P.1 members 01 会員向け企画 代表メッセージ Activities for Members 活力ある日本の未来に向けて、企業や 特別鼎談 業界の枠を超え、次世代リーダーが相互 研鑽し交流する場を提供しています。 衆議院議員 稲田朋美様を迎えて P. 2 −3 kids 01 キッズ企画 Activities for Kids 日本の未来を担う子どもたちに向けて、 知的好奇心や創造力を育む体験型プロ グラムを実施しています。 特集 子どもたちの成長をみつめて Future Kidsが佐川急便を再訪 P.12−14 04 Future Innovation Forum Activity Report 2015 CONTENTS about FIF 02 活動理念 設立10周年特集 P.6 −7 about FIF 03 プレスクリッピング P.26−28 members 02 anniversary 01 10年の歩み 2006年1月の設立から2015年12月まで P.8−9 anniversary 02 イノベーションワークショップ I oTでビジネスを変える(2015年6月∼7月) お祝いメッセージ 11名の方よりメッセージ P.10−11 P.15−19 kids 03 kids 02 職業体験プログラム プログラミング教室 物流の最前線(2015年7月) 子ども霞が関見学デー(2015年7月) セキュリティの最前線(2015年8月) 宇宙エレベーターロボット競技会(2015年11月) P.20−23 P.24−25 05 FIFの理念と活動 イノベーションで人と社会を豊かに フューチャー イノベーション フォーラム(略称:FIF)は 、 「 イノベーションで人と社会を豊かに」 という 理念のもと、企業同士が協力しながら社会に貢献し変革をもたらしていくことを目的に、2006年1月に 設立した社会貢献団体です。活動の趣旨にご賛同いただいている約680社の協力企業・団体の社員を 中心とした会員組織で、 会員数は2015年12月末現在で約1,350名にのぼります。 発起人であるウシオ電機株式会社 代表取締役会長 牛尾治朗とフューチャーアーキテクト株式会社 代表 取締役会長 金丸恭文が代表を務め、日本を代表する経営者や知識人など総勢16名のアドバイザリー ボードメンバーから助言をいただきながら、 フューチャーアーキテクト株式会社(本社:東京都品川区)が 会を運営しています。 設立以来、日本の未来はどうあるべきか、 また豊かな社 会を築くために企業は何をするべきかという観点から、 様々な企業の次世代リーダーが互いに交流し切磋琢磨 する場や、子どもたちが将来の夢を描くきっかけとなる 場を提供しています。 またFIFは学生と企業、企業と学 校、地域とNPO団体など人と社会をつなぐ役割も担って おり、活動の輪が少しずつ広がっています。 FIFの活動は「会員向け」 と 「キッズ向け」があり、会員 の方々を対象に企業が抱える共通課題について議論す るセミナーやワークショップを定期的に開催しています。 また子どもたちに対しては、多くの協力企業・ 団体とともに、キャリア教育を目的とした職業体験やプログラミング教室などを企画・運営しています。 会員向け企画 キッズ企画 次世代リーダーを育成し 日本の未来に活力をもたらす 未来を担う子どもたちの 夢・可能性を広げる セミナー ワークショップ 職業体験 プログラミング 教室 FIF の使命は、日本の明るい未来に向けて、企業同士をつないでコラボレーションを促し、新しい ビジネスの芽や可能性を見出すとともに、未来を担う子どもたちの夢や創造力を広げていくことです。 06 Future Innovation Forum Activity Report 2015 FIFとは アドバイザリーボードメンバー 明石 勝也 伊藤 元重 牛尾 治朗 金丸 恭文 川本 裕子 栗和田榮一 小島 順彦 鈴木 茂晴 張 富士夫 中西 勝則 新浪 剛史 聖マリアンナ医科大学 理事長 東京大学大学院 経済学研究科 教授 ウシオ電機株式会社 代表取締役会長 フューチャーアーキテクト株式会社 代表取締役会長 早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 教授 佐川急便株式会社 会長 三菱商事株式会社 取締役会長 株式会社大和証券グループ本社 取締役会長 トヨタ自動車株式会社 名誉会長 株式会社静岡銀行 代表取締役頭取 サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長 藤沢 久美 シンクタンク・ソフィアバンク 代表 藤森 義明 株式会社LIXILグループ 取締役 代表執行役社長兼CEO 増田 宗昭 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 株式会社 代表取締役社長兼CEO 三木谷浩史 渡 文明 楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 JXホールディングス株式会社 名誉顧問 (2015年12月末現在 氏名50音順敬称略) アドバイサリーボードミーティングにて(2015年5月) 2015年度の活動実績 会員向け企画コンセプト:グローバル競争を勝ち抜くための相互研鑽 キッズ企画コンセプト : 世界に誇れる人材を F I F から 1月 全 体 2月 特別鼎談 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2014年度 第10回 活動報告書 アドバイザリー ボード 発行 ミーティング 会 員 キッズ イノベーション セミナー 第1回 第2回 第3回 ワークショップ 子ども霞が関見学デー 物流の最前線& 再訪イベント セキュリティの 最前線 宇宙エレベーター ロボット競技会 07 Future Innovation Forum 10年のあゆみ(2006年∼2015年) 『ビッグトレンド』 『Future Wind』 出版 創刊号 医療現場の最前線 F I F設立記念セミナー セミナー 2006 設立 総会 〔参加者累計〕 2000名 クレイアニメ ワークショップ 「ねんどDEアニメ」 職業体験 医療現場の最前線 コンビニエンスストアの 最前線 エンターテインメント 発信現場の最前線 1000名 I Tらぼ パソコン組み立て教室 2007 総会 セミナー ワークショップ 2007−2008 「 IT の昨日、今日、明日」 職業体験 物流の最前線 医療現場の最前線 2008 ワークショップ 2008-2009 「地球環境とIT」 職業体験 物流の最前線 エネルギーの最前線 カーデザインの最前線 空間デザインの最前線 2010 総括セミナー 総会 ワークショップ 2009-2010 総括セミナー 「新たなビジネス メカニズムと プラットフォーム」 「 I Tと新たな ビジネスモデル」 書籍『ビッグトレンド』 出版 職業体験 物流の最前線 エネルギーの最前線 ソフトドリンクの最前線 職業体験 プログラミング教室 KIDS調査隊 物流の最前線 デジタル教室 スーパーへGO!in 新潟 エネルギーの最前線 I Tらぼ パソコン組み立て教室 エネルギーの最前線 ロボットカーレース I Tらぼ 2009 会報誌『Future Wind』 創刊 コンビニエンスストアの 最前線 カーデザインの最前線 ほか エネルギーの最前線 I Tらぼ 医療現場の最前線 パソコン組み立て教室 ロボットカーレース I Tらぼ パソコン組み立て教室 KIDS調査隊 参加者累計 1,000名突破 スーパーへGO!in 新潟 0 主な活動 08 職業体験 プログラミング教室 小中学生を対象にしたキャ ロボットを動かすというプロ リア教育プログラム。企業を グラミングの体験学習。I T 訪問し、職場体験やトップと の面白さやトライ&エラー の対話をとおして、社会のし の楽しさを体感し、子どもた くみを学びます。 ちの創造する力を養います。 Future Innovation Forum Activity Report 2015 F I F は、 2016年1月1日に設立10周年を迎えました。 これまで活動にご参加いただいた方は、4,800名余りにのぼります。 〔参加者累計〕 皆様に支えられた10年間の活動を振りかえります。 5000名 設立 周年特集 10 ワークショップ 4000名 デジタル教室 3000名 絵画コンクール 2011 ワークショップ2011 「東アジアの ビジネスチャンス」 総括セミナー 職業体験 エネルギーの最前線 はたらくクルマの最前線 追跡アンケート調査 FI F Kids 絵画コンクール 参加者累計 3,000名突破 2012 カルチュア・コンビニエンス・クラブ再訪イベント 2013 ワークショップ2012 総括セミナー 「躍進企業の挑戦 ∼イノベーションが切り拓く未来」 職業体験 ワークショップ2013 「イノベーションで 日本を強く」 職業体験 物流の最前線 2014 2015 総括セミナー 総括セミナー ワークショップ2014 「グローバル競争を 勝ち抜く企業経営」 セキュリティの最前線 Future Kids 再訪イベント エネルギーの最前線 職場訪問デー ∼カルチュア・コンビニ エンス・クラブ I Tらぼ コマツ 首都高の最前線 物流の最前線 子ども向け学習コンテンツ 「webで学ぼう!」公開 首都高 フューチャーアーキテクト F I F公式サイト リニューアル 参加者累計 4,000名突破 facebook 開設 ワークショップ2015 「IoTでビジネスを変える」 Future Kids 再訪イベント ∼佐川急便 職業体験 職業体験 物流の最前線 物流の最前線 セキュリティの最前線 セキュリティの最前線 プログラミング教室 アプリ制作教室 2000名 プログラミング教室 子ども霞が関見学デー出展 宇宙エレベーターロボット 競技会運営協力 1000名 復興支援「スマイルプロジェクト」 石巻アートワークショップ(2011年) アートdeスマイル にじいろパレット(2011年) 石巻ボランティア(2012∼2013年) 首都高子ども支援イベント運営協力(2012∼2014年) 0 ワークショップ セミナー 次世代リーダーを対象に、経 様々な業種・業界から経営者 営や I T に関わるテーマにつ 層や次世代リーダーが集い、 いて 知 識 を共 有し、ディス 最新のビジネステーマにつ カッションを通じて理解を いて知識を共有し、互いに交 深めます。 流を図ります。 09 F I F 設立10周年 お祝いメッセージ FIFの設立10周年にあたり、 これまでお世話になった皆様より 温かいメッセージをいただきました。 聖マリアンナ医科大学 理事長 明石 勝也 様 10周年おめでとうございます。 「医療現場の最前線」 として中学生のみなさんに 医療の提供サイドで様々な体験をしてもらいました。人に手を差し伸べることの 素晴らしさや、検査や治療シミュレーションに触れ、医療界に興味を高めてもら えて嬉しく思いました。私自身もアドバイザリーボードの数多くのトップリー ダーに大いに啓発され、豊かな社会の創出に医療・教育・研究でさらなるイノ ベーションを目指すエネルギーをいただきました。今後の発展に期待しています。 明治大学 経営学部 教授 大石 芳裕 様 ワークショップのコーディネーターを務めて、印象に残っていることが3点あり ます。第1に優れた講師陣を用意されたこと。第2に参加者が極めて熱心だった こと。第3にスタッフのホスピタリティが優れていたこと。ボランティア・ベース の研修で、 これほど質の高い研究会を連続して実施するノウハウを教えてもらいた いですね。今後は参加者の意欲を何か形になるもので残せたら、参加者のモチ ベーションがさらに上がり、 学ぶことも多くなるのではと推察いたします。 早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 教授 川本 裕子 様 設立10周年おめでとうございます。 「イノベーションで人と社会を豊かに」 というコンセプトは、今の日本に最も必要な 考え方なのではないでしょうか。 コツコツと続けてこられた皆様のご努力に心から の賛意を表します。日本企業のダイバーシティー経営への遅れを痛感する昨今、多様 な考えを共有しイノベーションを起こそうというFIFの活動がますます広がってい くことを期待します。私も引き続き応援したいと思います。 佐川急便株式会社 会長 栗和田 榮一 様 設立10周年おめでとうございます。2007年から職業体験に8回協力させてい ただき、のべ140名を超える小学生に物流の現場を体験してもらいました。毎年 子どもたちとの対話を通して新しい発見があり、私も心が若返ります。また 2015年には高校生や大学生に成長した子どもたちと再会し、その成長ぶりに 大変嬉しく思いました。本企画にご協力させていただけることに感謝申しますと ともに、 これからもFIFの継続的な活動とますますの発展を期待しております。 神奈川大学附属中・高等学校 教諭 小林 道夫 様 設立10周年おめでとうございます。 FIFとは設立当初から、職業体験やプログ ラミング教室など多くのイベントでお世話になっています。参加した本校の中学 生や高校生たちは、それぞれ自分の進路を見つけ活躍しています。ある一人の 女性は、 現在京都大学霊長類研究所に所属し、 ウガンダでチンパンジーの研究を 続けています。 きっかけは、 聖マリアンナ医科大学病院での職業体験でした。人と の出会い、学問との出会い、 FIFが切り開いてくれた人生が、 ここにあるのです。 10 Future Innovation Forum Activity Report 2015 株式会社静岡銀行 代表取締役頭取 中西 勝則 様 設立 設立10周年を心からお祝い申し上げます。初年度に静岡市で開催された「クレ 10 周年特集 イアニメワークショップ」に協力させていただきました。今でも、子どもたちが工 夫し協力して創り出した粘土細工に命が吹き込まれ、画面の中で動き始めたと きの歓声と、各々の目の中に現れた喜びと感動を思い出します。子どもたちに は、無限の創造力が備わっており、その可能性を引き出す活動は、 とても意義の あることです。 これからも、その裾野を広げていかれることを期待しています。 株式会社LIXILグループ 取締役代表執行役社長兼CEO 藤森 義明 様 設立10周年おめでとうございます。 これまでFIFの活動にはセミナーの講演、 会報誌インタビュー、特別鼎談などに参加させていただきました。経営者として 培った経験を基に、日本の未来を担っていくI Tに精通した若手ビジネスパーソ ンを育て、これからの日本の課題である「少子高齢化」と「デジタル化」と向き 合っていきたいと思います。今後もイノベーションを生み出す源泉である「人」を 育てるために、無限の可能性を信じて、 FIFの活動を応援し続けます。 サイバー大学 IT総合学部 専任教授 前川 徹 様 設立10周年おめでとうございます。 私がコーディネーターを担当させていただいたワークショップでは、講師のみ なさんのお話はもちろん、参加者の多様な視点からの意見、真剣に議論する姿 に大いに刺激を受けました。次世代が相互研鑽する場をつくり、子どもたちに学 びの場を提供するFIFの活動は、 とても価値あるものです。 引き続き応援させていただきたいと思います。 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役社長兼CEO 増田 宗昭 様 設立10周年おめでとうございます。2006年に職業体験に来てくれた、当時高 校生だった皆さんと「20歳を過ぎたら飲みに行こうぜ!」という約束をしまし た。なんとそれを覚えていてくれ、2014年に再会を果たすことができました。 高校生だった彼らが社会人となり、新しく素晴らしいビジネスプランを提案して くれたことにとても感動しました。そんな素敵な機会を提供してくれるFIFの 活動がこれからも発展していくことを心から期待しています。 東京大学 先端科学技術研究センター 教授 森川 博之 様 設立10周年おめでとうございます。 FIFの活動にはワークショップの講師やコメンテーターとして関わらせていた だきました。情報通信技術によってすべての産業を変革し、新たな社会を切り拓 いていくためには、 このように異業種の第一線で活躍するビジネスパーソンの 方々が集まって議論する場が重要だと強く感じています。 集まる場こそがイノベーションの場となるためです。応援しています! JXホールディングス株式会社 名誉顧問 渡 文明 様 10周年おめでとうございます。2007年から職業体験に5回協力させていただ き、タンカー乗船や燃料電池の実験を体験してもらいました。子どもたちの質問 は鋭く、私自身大きな刺激を受けたことを覚えています。次世代人材の育成が重 要性を増す中、日本を代表するリーダーたちが参画するFIFには、 これまで以上 にインパクトのある活動が求められることでしょう。私も引き続き協力し、 とも に活力ある社会づくりに貢献してまいりたいと思います。 11 特集 子どもたちの成長をみつめて Future Kidsが佐川急便 栗和田会長と再会 「あの子たちは今、 どんなふうに成長しているんだろう。会いたいなあ」 佐川急便株式会社 栗和田榮一会長のこの言葉をきっかけに、小学生のとき 職業体験プログラム「物流の最前線」に参加し、現在高校生∼大学生に成長 実施概要 日時 :2015年7月29日(水)10:00∼18:00 した6名が、2015年の夏、佐川急便を再訪しました。 会場 :佐川急便株式会社 東京本社 (東京都江東区) 6名はいまや F I Fの定番となっている「物流の最前線」にボランティアスタッ プログラム : フとして参加。小学生のサポートをしながら新しい本社や最新の物流セン ①「物流の最前線」運営サポートボランティア ターを見学し、 佐川急便の進化を肌で感じました。 また「未来の物流サービス」 についてプレゼンし、栗和田会長や社員の方々と交流を深めました。 ②ワークショップ「未来の物流を考える」 ③交流会 「また佐川急便に行きたい!」 2007年から2010年に実施した「物流の最前線」の参加者に2015年の春、再訪イベ ントの案内を送ったところ、 「突然の手紙、 とても嬉しかったです」、 「すごく楽しくて良い 思い出になったのを、今でも覚えています」、 「 佐川急便のみなさんにまた会いたいで す」 といった熱いメッセージをいただきました。 このうち、高校2年生から大学4年生に 成長した6名が参加することになりました。 2010年 長い月日を経ての再会です。 「今も続いているイベントのお手伝いがしたい」、 「栗和田会 長から会社のことや物流業界についてお話を聞きたい」 という要望を受け、当日はイベ ントのサポートと未来の物流を考えるワークショップを通じて、お互いの成長を確かめ 合うことにしました。 2009年 2007年 12 Future Innovation Forum Activity Report 2015 2007年 2008年 2008年 事前勉強会 キッズ企画 「未来の物流」を考えるには、現状を知ることが欠かせません。そこで 夏休みの再訪をまえに勉強会を開き、佐川急便の方から業務内容や 物流の課題を解決した事例について学びました。小学生のときに物 流のしくみを学んだメンバーでしたが、セールスドライバーが荷物の 集配と同時にお客様から要望を聞き、サービス向上や新しい事業に 活かしていることを知り、 「とても勉強になりました!」。 こうして各自、周りで困っていることは何か、あったら便利なサービス は何かという視点で、 新しい物流サービスを考えてくることにしました。 佐川急便の“今”を体感 当日は、 まず「物流の最前線」のボランティアスタッフとして、小学生の参加者のサポートにあたりました。 「 自分が感じ た“ワクワク”を子どもたちにも感じてほしい」 と積極的に話しかけ、配達の手順を何度もおさらいしたり、名刺交換のお 手本を見せたりしました。はじめは緊張ぎみだった子どもたちもすっかり打ち解け、笑顔で体験に臨んでいました。 また、子どもたちと一緒に新しい本社ビルや最新鋭の物流施設を見学し、佐川急便の進化を自身の目で確かめました。 イベントの詳細はP21の「物流の最前線」を参照 わからな いことは 何でも聞 いてね! ーの 物流センタ ました! き 驚 に 化 進 スタッフ紹介 配達実習の練習をサポート ド キド キ し な がら 荷 物を届 けた のを 思い出し ました 物流センター見学 名刺交換では お手本を披露 鋭い質 問 子 ども もあり たちか ことも ら学 ぶ 多かっ たです 13 「未来の物流サービス」を提案 ボランティア後は、2グループに分かれて「未来の物流を考える」をテーマにワークショップを行いました。 人びとの生活を豊かにする新しい物流サービスについてアイデアをまとめ、発表しました。 地域コミュニティの場 「SAGAWA STATION」 未来の社会は人口が減少し、IT がますます進歩するため、今以上に人同士の関 わりが希薄になると考えられる。だからこそ全国に拠点を持つ佐川急便が、人び とが孤立しないように、地域にコミュニケーションの場「SAGAWA STATION」 を提供する。そこでは荷物の受け渡しだけでなく、飲食店を併設し、お年寄りから 学生、親子連れが集う場とする。交流を通して地元の活性化に貢献する。 高齢者の “見守り” サービス 高齢化が進むにつれて、お年寄りが社会から孤立することが大きな問題となっ ている。そこで佐川急便が行政や福祉施設と協力し、集配業務とあわせて、お年 寄りと積極的に会話したり、健康チェックなどを行うサービスを展開する。また 遠く離れて暮らすおじいちゃん、おばあちゃんと孫とをつなぐため、ビデオメッ セージの配達サービスなども行い、地域で高齢者を見守る体制の拠点となる。 栗和田会長の コメント 今の若い人は私たちの世代と違って、短い時間で議論し、 プレゼンできるのがすごいと思う。 2チームに共通しているのは、今後さらにデジタル化が進む時代だからこそ、人と人とのコミュニ ケーションを大切にしたい、という想いだ。特に高齢者のことを考えてくれていて嬉しく感じた。 新しいサービスを検討するにあたっては、若い人の意見をどんどん取り入れていきたい。若い人の 力で、会社の意識や風土も変えていきたいと思っている。 交流会 最後に栗和田会長を囲んで交流会を行いました。当時の写真と見比べな がら、 「みんな大きくなったなあ。でも面影は残っているね」 と目を細める 栗和田会長。久しぶりに訪ねた佐川急便の感想をはじめ、学校の授業や クラブ活動、将来の夢について語り合いました。今後の進路やキャリアに ついて真剣に考えるきっかけにもなったようです。 14 参加者のみなさんから 社会で働くことに漠然とした不安を感じていましたが、今回 子どもたちが配達実習で緊張している姿を見て、自分が参 明るい挨拶、 そして皆さんが笑顔で働いていることに感銘を 加したときのことを思い出しました。 この日のことを大きく 受けました。 また発表する機会が多くたくさん緊張しました なっても覚えていてほしいし、 「 今、貴重な体験をしているん が、 それ以上に楽しく、人前で発表することに抵抗感がなく 参加して、お客様一人ひとりと向き合うひたむきな姿勢、 だよ」 と伝えたいです。今回再会したのもご縁なので、 またど なりました。 この経験を活かして自分が少しでも成長できた こかでお会いしたいです。 (N.W) らいいなと思います。 (R.F) 佐川急便の本社ビルが新しく大きくなっていて驚きました。 再訪イベントを通じて、栗和田会長の仕事に対する考えや 物流センターでは、ベルトコンベアに載った荷物が自動で仕 思いを伺い、 とても共感しました。 「 当たり前のことを、ただ 分けされていくのを見て、技術力の高さに圧倒されました。 当たり前にすることだけ」 と仰っていましたが、 それがいかに ワークショップでは先輩方の考え方に刺激を受け、交流会 難しく、 いかに大切であるかを痛感しました。小学生のときに では栗 和 田会 長と様々なお話 ができて嬉しかったです。 栗和田会長に直接質問したことを、大学生になった今でも とても良い経験になりました。 ありがとうございました。 覚えていますが、それがとても貴重な経験であったことを (Y.K) 再認識しました。 (D.S) Future Innovation Forum Activity Report 2015 会員向け企画 次世代リーダーを育成し、 日本の未来に活力を イノベーションワークショップ2015 次世代リーダーの育成と会員同士の交流を深める場として、2007年からワー クショップを開催しています。2015年度はドイツと米国で進行しているIoTビ ジネスの事例をみながら、IoTが製造業だけでなく流通や小売り、サービス業 でもビジネスを変える可能性があることを示唆し、日本ならではのビジネスの あり方や自社ビジネスの変革について議論を深めました。 IoTでビジネスを変える ∼第四次産業革命の最前線∼ シリーズテーマ: コーディネーター: サイバー大学 I T 総合学部 専任教授 前川 徹 様 コメンテーター: 東京大学 先端科学技術研究センター 教授 森川 博之 様 会 場: フューチャーアーキテクト株式会社(東京都品川区) 前川 徹 様 プログラム概要 第1回 インダストリー4.0から学ぶドイツ企業の競争力の源泉 第2回 クアルコムにおけるInternet of Everythingへの取り組み 第3回 IoTで起こすビジネス革命∼日本企業の可能性 参加企業 41社 (社名50音順) 株式会社AOKIホールディングス 全日本空輸株式会社 株式会社ベルーナ 株式会社アコーディア・ゴルフ 綜合警備保障株式会社 株式会社マイクロ・シー・エー・デー 株式会社アルペン ソフトバンクモバイル株式会社 マガシーク株式会社 ウシオ電機株式会社 大和ハウス工業株式会社 マネックス証券株式会社 オークネット総合研究所 株式会社髙島屋 三井不動産株式会社 オリックス株式会社 株式会社TSIホールディングス 株式会社ヤオコー 株式会社外為どっとコム 東京海上日動火災保険株式会社 楽天株式会社 キッコーマン食品株式会社 ナイキジャパングループ 株式会社LIXIL 株式会社群馬銀行 株式会社長野銀行 株式会社リクルートライフスタイル 株式会社コメリ 株式会社ニトリ 株式会社ローソン 佐川急便株式会社 日本航空株式会社 渡辺パイプ株式会社 サッポロビール株式会社 日本たばこ産業株式会社 J X日鉱日石エネルギー株式会社 株式会社乃村工藝社 敷島製パン株式会社 富士ゼロックス株式会社 株式会社シジシージャパン 株式会社ベイクルーズ 15 第1回 インダストリー4.0から学ぶ ドイツ企業の競争力の源泉 2015年6月11日開催 日本貿易振興機構(ジェトロ)海外調査部 欧州ロシアCIS課 課長 前田 篤穂 様 グローバルな情勢 2011年にドイツ政府は 「ハイテク戦略2020行動計画」 のひとつとして 「インダストリー4.0」 を提唱し、 企業、 産業団体、 有 識者が協力しながらインターネットによる産業(モノづくり)のデジタル化を推進する「第4次産業革命」に活路を見出そう としている。 「インダストリー4.0」は、情報通信技術を活用し、開発・生産から消費にいたる製造業の効率的な統合を図る 戦略であり、 受注から出荷までのプロセス・情報をリアルタイムに統括管理していくことと捉えられている。 特にドイツでは 自国の強みでもある 「センサー技術」 を駆使し、 様々な生産プロセスから得られる情報をビッグデータ化し、 将来予測によ る最適な生産ネットワークを確立する「スマートファクトリー」を目指している。生産拠点をドイツ国内に置きつつ、設備の 自動化によって国際競争力を高め、 将来はEU全域における共通のイノベーション基盤として確立しようとしている。 インダストリー4.0の実像と背景 ドイツが「インダストリー4.0」に力を入れる背景には、米国の存在が大きい。米国はドイツとは異なり、民間主導でオープ ンな有志連合「インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(略称IIC)」が設立され、米国のみならず日本やアジア各 国、さらにドイツを含めた欧州の民間企業が参画し、ITを活用した生産システムの標準化などを目指している。 こうした 動きへの危機感から、モノづくり大国のドイツでは、 スマートファクトリーによるエネルギーの効率化や、人の経験値や勘 をビッグデータ解析による内部蓄積で潜在的な人手不足を解消していこうという取り組みを加速させており、既に企業 に変化をもたらす事例も生まれている。たとえばボッシュの中国事業所では、微小な無線チップにより人やモノを識別・管 理するRFID(Radio Frequency Identification)を活用し、在庫調査の作業時間を97%削減させた。 また同社のドイツ事 業所では、センサーを使って熟練工のネジ回しの回転速度や強度を計測し、最適なプロセス分析をすることで品質改善 を図っている。 ドイツにおいて「インダストリー4.0」は、機械や自動車分野で特に経済効果があると見られており、大企業だけでなく中 小企業でも 「インダストリー4.0」への対応や導入が進んでいる。一方で課題も多い。新しいコンセプトのため企業や専門 家など関係者の間に認識のギャップがあるほか、 理念主導の欧州型でプロジェクトが進められているため、利益主導の米 国に先行されるのではという懸念もある。BtoCの覇権を握る米国に対して、 ドイツはBtoBに活路を見出そうとしており、 モノづくりのプラットフォームをめぐる主導権争いは今後も続くと思われる。 企業における応用の可能性 「インダストリー4.0」の実用は、従来の勘や摺り合わせ技術をデジタル化するところから生まれると考えている。だから こそ、製造業では開発期間の短縮や多品種少量化を実現できる可能性があり、 さらには農業といった熟練者の勘がモノを いう分野にも応用できるのではないかと思う。 また、 ドイツには様々なニッチチャンピオンが存在するため、個社が持って いる技術をどこまでオープン化し、ギブ&テイクできるかということも鍵となる。自社の技術を提供し、産業界、さらには 国として、売り出していくことができれば製造業の枠を超えてイノベーションが起こるのではないかと期待しており、その あり方こそ日本の目指すべき方向性の参考になるのではないかと感じている。 16 Future Innovation Forum Activity Report 2015 第2回 会 員 向け企 画 クアルコムにおける Internet of Everything への取り組み 2015年7月3日開催 クアルコムジャパン株式会社 特別顧問 山田 純 様 Internet of Everything(IoE) 市場とクアルコムのアプローチ シリコンバレーでは、 IoTに関わっていないともはやプレーヤーではないと思われるほど、 様々な企業が新たなサービスの 実現を目指している。クアルコムでは「移動体通信およびスマートフォン以外のデバイスをインターネットに繋ぐこと」を IoEと定義し、 「エッジコンピュータ (端末側)のインテリジェントが高まっていく」 という仮説のもと、多様なサービスの実 現を後押ししている。既に当社の通信技術やチップは様々な企業に採用され、HaierのスマートオーブンやLIFXのLEDラ ンプなど携帯やスマートフォン以外のデバイスのインターネット化に貢献している。その結果、2014年度の決算では、IoE の分野の売上が10億米ドルを超えた。 2015年度は売上の10%以上を占めると予測している。 キーテクノロジー IoTの分野は多岐にわたり、必要とされる技術も幅広いことから、当社でもそれぞれの端末やサービスに応じたチップの 開発を進めている。なかでも通信と知能化に関連する3つの技術を重要な要素と捉えている。1つめは、次世代高速大容 量通信「LTE-A,B」だ。現在、 この技術をバージョンアップさせた「MTC(Machine-Type Communications)」を開発して いる。 これは低速小容量のデータ通信を実現することで電力消費を減らすというもので、IoTの代表的な活用例である M2M(Machine to Machine)の広がりを背景に、通信に関わるバッテリーの持ち時間を大幅に延ばすべきという市場の リクエストを受け、力を入れている。2つめは、 「AllJoyn」 というオープンソースのソフトウェアフレームワークである。当社 が主導する「AllSeen Alliance」はAllJoynをIoT規格のベースとしており、ライセンスフリーでの使用を推進し、機器同士が メーカー間の壁を越えて通信し合うことで新たなサービスの創出を目指している。3つめは、 「Cognitive Computing」だ。 代表的なアプリケーションは人工知能だが、人間が認知、推論する技術をコンピュータが担うことを目指している。 すべて の情報はクラウドに直結しインテリジェントはWebに依存すればいいというWoT(Web of Things) という考え方もある が、 クアルコムでは今後のIoT分野でのニーズを見据え、端末側がインテリジェントの役割を担うことを研究している。 AllJoynの活用例とIoEの未来 多種多様なインターネット対応機器がこれまで市場に投入されてきたが、 メーカーや機器ごとにアプリケーションが存在 し、機器間の連携ができないという問題があった。 しかし、 「AllJoyn」 という統一規格を活用すれば、テレビやスピーカー などの端末を自宅のネットワークに繋ぐだけで機器同士が互いに認識、連携するようになる。ひとつのスマートフォンや タブレットで操作でき、情報の一元管理もできるようになる。 このため世界160社以上の企業が参画するAllSeen Allianceでは、 これまでにない新たなサービスを生み出そうと議論を重ね、 ブラッシュアップを図っている。同様に、サムスン 電子とインテルが主導する「OIC(Open Interconnect Consortium)」をはじめ、AppleやGoogleもそれぞれIoT関連のコ ンソーシアムを設立しており、 今後はどこがコンシューマー系のIoTの覇権を握るのかは不透明だ。 今後も通信モジュールはあらゆる機器に搭載されていくだろうが、クアルコムも自社の技術を応用しながらビジネスチャ ンスを広げたいと考えている。 日本企業にも言えることだが、IoTというこれから大きく成長する可能性を秘めた新市場に おいてプレーヤーになるためには、 自社の技術や強みをよりオープンにし、提供していくことが重要だと感じている。 17 第3回 IoTで起こすビジネス革命 ∼日本企業の可能性 2015年7月27日開催 東京大学 先端科学技術研究センター 教授 森川 博之 様 IoTビジネスの可能性 2014年1月、米グーグルは家庭用のサーモスタットを手掛ける米ネスト・ラボ社を32億ドル(当時のレートで約3,200億 円) で買収した。 グーグルは単にデザイン性に優れたサーモスタットが欲しかったのではない。 サーモスタットをネットワー クにつなげることで、 初めてリアルなデータを手に入れたのだ。 すでに家庭内の様々な機器とサーモスタットを連携させて 新たなサービスを展開しており、サーモスタットを核としたプラットフォームを構築し、 スマートホーム市場への参入を着 実に進めている。 この10年を振り返ると、 アマゾンやグーグル、フェイスブックなど勝ち組と言われる I T企業は、すべて データを集める仕組みをつくりあげており、 コンテンツや行動情報をうまく収集・活用してきた。そして、 いま最も注目され ているのが「モノの情報」だ。 ドイツでは官民連携による「インダストリー4.0」、米国では民間主導による「インダストリア ル・インターネット」の動きが広がっているが、今後はまだ誰も集めていないモノの情報をいかに集め、いかに活用するか が大きな鍵を握るだろう。 生産性の向上と価値の創出 IoTの本質は、生産性の向上と価値の創出にある。 これまで人が経験と勘で行ってきたプロセスをデータ化することで、 作業が大幅に効率化されることが見込まれており、特に生産性の低い農業や医療・ヘルスケア、土木分野における効果へ の期待は大きい。世界に先駆けて農業にI Tを取り入れたオランダでは、農産物の発育状況をセンサーで個別に把握し、温 度管理や水やりなどの作業をすべて自動化することで、生産性を飛躍的に向上させた。 また経済動向を見ながら農産物を 市場に出すタイミングを計り、高い収益率を確保している。医療では米国で発売された「スマートフォーク」が注目されて いる。口に運ぶスピードや回数を感知し、食べるペースが速いとフォークが振動して警告する。急いで食べるのを防ぐこと ができ、ダイエット効果も期待されている。 また土木業界では建物や橋梁、道路、下水道管などにセンサーを取り付けて形 状の変化などのデータを収集し、防災やメンテナンスに活用しようという動きが広がっている。身の回りのあらゆる機器 がネットワークにつながることで新しい価値を生み出しており、 これまでにない事業やサービスが続々と誕生するものと 思われる。 事業の再定義とIoTビジネス 1980年代に誕生した I Tは、社会を一変させた。デジタル化の進展によって、様々な業界や企業で事業を再定義する動き が進んでいる。たとえばアマゾンは、 ネット通販企業から自前の物流システムを持つ企業へシフトし、米GEもIoTの活用に よって製造業からサービス業への転換を図っている。IoTを巡って世界で覇権争いが繰り広げられているが、主導権を手 にした国や企業はまだ現れていない。 今後本格化するIoTビジネスにおいて日本企業が世界をリードしていくには、同じ土 俵で戦える今こそ、あらゆる可能性にチャレンジすることが大切だ。たとえるなら“海兵隊”を目指してほしい。海兵隊は 真っ先に前線に出て行き、本隊が乗り込めるように道を切り拓く。日本企業の強みは現場に強いことにある。お客様の ニーズを吸い上げてサービスや事業に活かす能力に優れ、それを実現できる高い技術力もある。だからこそ失敗を恐れ ず、 果敢に挑戦してほしい。 その積み重ねが日本経済の活性化にもつながると期待している。 18 Future Innovation Forum Activity Report 2015 会 員 向け企 画 イノベーションワークショップ2015 ―参加者の声― 講義後は、毎回グループディスカッションを行いました。 「消費者として実現させたいIoTを活用したアイデア」や 「サプライチェーンがつながることで生まれるIoTを活用したアイデア」について参加者同士が自由に意見を出 し合い、 発表しました。 第1回 インダストリー4.0から学ぶドイツ企業の競争力の源泉 ・ インダストリー4.0への海外の取り組みや具体的な事例など、普段知ることができない内容を聞くことができ、 とても勉強になりました。 ・ドイツとアメリカによる世界標準ルールの覇権争いとともに、両国の国民性や取り組み方法の違いが理解で き、大変面白い内容でした。日本は技術で既に実現している部分があるなど決して遅れているわけではなく、 業界と国が一体となった取り組みが遅れているのではないかと感じました。 ・ 各グループの発表に対するコメントが、 視野を広げる上で大変参考になりました。 ・ 同じ業界内の方々と意見交換する機会を持て、有意義な会合でした。 第2回 クアルコムにおけるInternet of Everythingへの取り組み ・ IoTへの取り組みや米国の現状が理解できました。IoTの活用によって産業や社会にどのような変化が起こり 得るのかをさらに詳しく伺いたいと思いました。 ・ 各デバイス/サービス間のインターオペラビリティの重要性を非常に強く感じました。一方で、 どのように取り 組めばIoTの波に乗れるのか、 または乗り遅れないのかという非常に難しいテーマだと感じました。 ・ 今後の業務や弊社の取り組みを考える上で、視野を広げることができました。 ・「消費者目線でのIoT活用」 という自由なテーマ設定だったので、 多くのアイデアが出て有益な議論ができました。 ・ 日常生活とI T がますます密接になり、生活の一部になっていくと強く感じました。逆に今後の人間のあり方に ついての課題認識も持ちました。 第3回 IoTで起こすビジネス革命∼日本企業の可能性 ・ 様々な最新事例をご紹介いただき、 新たな気づきや実現の可能性を感じることができました。 ・ 世界の最新事例が非常に興味深く、 各事例の背景にあるストーリーをさらに詳しく聞きたいと思いました。 ・ 大変勉強になりました。 当社でも今後製品のIoT化を検討していこうと思っています。 ・ 普段の仕事の枠を超えた内容について同業他社の皆様と活発に意見交換できたことが、 とても刺激になりま した。 ・ 様々な業種の価値観を知ることができ、楽しく参加しました。 ・ 他業種の方々とのディスカッションや講演を拝聴することで、普段の業務では得られない新しいビジネスへの ヒントを得られ、 非常に有意義でした。 19 キッズ企画 未来を担う子どもたちの夢・可能性を広げよう 職業体験プログラム FIFは2006年の設立からキャリア教育の一環として、小中学生を対象とした 職業体験プログラムを実施しています。職場での仕事体験やトップとの対話を 通じて働くことの楽しさややりがいを体感し、早い段階から社会に関心を持っ てもらうことを目的としています。 この10年間で約580名の子どもたちが参加しました。 コンセプト 社会の “しくみ”を実感 社会人として あるべき姿の模索 働くことの楽しさや やりがいを体感 企業の役割や商品・サービス 企業のトップや働く大人たち 学校や家庭とはひと味違う、 が提供されるまでの裏側を と対話することで、 社会人とし オフィスや工場での様々な体 学び、今まで気づかなかった ての理想像やリーダー像、将 験をとおして、働くことの楽し 社会の“しくみ”を実感する。 来の夢をより現実的に描く。 さややりがいを体感する。 プログラムの特色 参加者一人ひとりが“体験すること”を大切にし、協力企業とともにそれぞれの企業の特色を生かしたオリジナル プログラムを企画しています。 01 企業・団体のトップとの対話、ふれあい 普段接する機会が少ない企業・団体のトップの方々の話をきいたり、直接質問したりすることで、 仕事への情熱や経営に対する姿勢を学ぶ。 02 普段は見られない場所やしくみの見学 関係者以外には公開することのない研究所やシステムなどを見学し、その企業・業界における 最先端の技術やしくみにふれる。 03 現場での職業体験 オフィスや店舗で実際に行われている業務を大人とともに体験しながら、 働いている人の想いや プロの仕事を肌で感じる。 20 Future Innovation Forum Activity Report 2015 キッズ企画 物流の最前線 制服を着てセールスドライバーの仕事を体験しました。荷物の配達 実習や物流センターの見学、会長との名刺交換や質疑応答を行い、 物流のしくみを学びました。8回目の開催。 1 5 宅配便が届く しくみを学習 ター 大型物流セン の見学 2 トラックの見学 乗車体験 3 配達の予行演習 トラックの種 類が たくさんあっ て びっくりした 4 荷物の配達実 習 ドキドキ したけど 楽しかっ た 6 荷物の発送体 験 7 の 栗和田会長へ 質問会 「まご ころ」 も一緒 配達す に るとこ ろが すごい と思っ た 実施概要 日 時 : 2015年7月29日(水)10:00∼16:00 みんな元気でしたね。日本の未来は明る いなという気がします。成長したときに、 会 場 : 佐川急便株式会社 東京本社 (東京都江東区) 自分の周りの人たちが豊かになったり、 参加者 : 小学5、 6年生 20名 幸せになったり、心地よく生活できたり 共 催 : 佐川急便株式会社 フューチャー イノベーション フォーラム するような仕事に就いてくれたら本当 協 力 : フューチャーアーキテクト株式会社 後 援 : 江東区教育委員会、品川区教育委員会 に嬉しいです。そうなれば、 この企画を続 けてきた意義もあると思います。 佐川急便株式会社会長 栗和田 榮一 様 21 セキュリティの最前線 ウェアラブル端末を使って不審者を捜しだす最新警備のデモや無人 飛行ロボット (ドローン)の操作体験を通じて、人と I Tが融合した未 来のセキュリティを学びました。3回目の開催。 1 2 警備の仕事に ついて学習 4 警備ロボット の見学 3 人とITが融合 した 未来の警備体 験 ドローンを活用した 最新警備の学習 ロボット と人が 力を合 わせて 人を 助 けて いる すごい! なんて 新しい技術を 知ることがで きて うれしかった 5 6 AEDの操作体験 防災講習 青山社 長に質 問が できて よかっ たです 理系と文系の考えが合わさった面白い 青山 幸恭 様 22 実施概要 質問が多くて、大変刺激になりました。 日 時 : 2015年8月7日(金)10:00 ∼16:00 子どもたちには人のために何ができる 会 場 : ALSOK本社(東京都港区) かを考え、勉強でもスポーツでもいいか 参加者 : 小学5、6年生 24名 ら何かに打ち込んでほしいですね。次世 ALSOK社 長 青山社長への 質問会 代のメインプレーヤーとして競争力のあ る人に育ってほしいです。 Future Innovation Forum Activity Report 2015 共 催 : ALSOK フューチャー イノベーション フォーラム 協 力 : フューチャーアーキテクト株式会社 後 援 : 品川区教育委員会 職業体験プログラム ― 参加者の声― キッズ企画 FIFはプログラム終了後、参加した子どもたちと保護者の方々にアンケートを実施し、 プログラムの見直しや 運営の改善に役立てています。 アンケートに寄せられた声の一部を紹介します。 質問1 参加してみてどうでしたか? とても楽しかった 91% 質問2 訪問した会社がどんな会社か、 どんな 仕事をしているのかわかりましたか? 9% よくわかった 88% 楽しかった 質問3 12% わかった 印象に残ったことはなんですか? 物流の最前線 セキュリティの最前線 送り状が5枚に分かれていて、 それぞれ役割があること。 ロボットが人の顔を記憶して追跡すること。 電気自動車がとても静かに動いたこと。 ドローンで警備やソーラーパネルの点検をしていること。 ベルトコンベアが荷物を確実に届けられるしくみに なっていること。 最先端の技術を研究している会社だと思った。 配達するのは初めてだったので、 とても緊張した。 AEDで人の命を救えるのはすごい。 栗和田会長との名刺交換は、 一生に一度の体験だと思う。 ALSOKのみなさんが 「思いやり」 の心で人を助けて いることに感動しました。 こんなに大きな会社も、 できたときは全然仕事がなかった と聞いてびっくりした。 青山社長がとても熱心に話してくれて、 会社への思いが 伝わってきました。 保護者の声 保護者の声 ・帰宅してすぐ 「佐川急便は1日に400万個の荷物を配達 しているんだよ」とスケールの大きさを教えてくれまし た。 あこがれていた青と白の制服を着られて、 大変満足し た様子でした。 ・ドローンを操縦したこと、青山社長に質問したこと、社員 さんが優しかったことなど話したいことがいっぱいで、 と ても興奮していました。 ・セールスドライバーの仕事や荷物が届くしくみがよくわ かったそうです。自分が発送の手配をした荷物が翌朝に 届き、 とても感動していました。 ・佐川急便で働く女性は、 言葉づかいがハキハキしていて機 敏に動き、 カッコいいと話してくれました。 ・挨拶の大切さを学んだようで、参加後は声のボリューム が大きくなったように感じました。 ・体験を通じて仕事の大変さがわかり、働いている人たち に感謝の気持ちを持つようになったと思います。 ・人に喜ばれ、 人の役に立つ仕事がしたいそうです。 ・息子が「楽しい!」 と言って帰ってきました。本人なりに仕 事についてイメージがつかめたようです。 ・人とロボットの技術が合わさって安全な社会が守られて いることに、 感動していました。 ・ウェアラブル端末やドローン、警備ロボットなど今まで まったく知らないことに触れ、 世界が広がったようです。 ・当日の様子を一から全部話してくれました。参加後は自 分から進んで何かをやることが増えました。 ・息子と仕事や将来について話すきっかけになりました。 I T の進展で以前はなかった仕事が新しく生まれており、 「これまでにない仕事をしたい!」 と言っています。 23 キッズ企画 未来を担う子どもたちの夢・可能性を広げよう プログラミング教室 FIFは2006年の設立から、 イノベ―ティブな人材の育成をめざし、小中高生 を対象にしたIT教室を実施しています。 プログラミングの体験学習をとおして、 ITの楽しさや創造する喜びを体感するとともに、論理的な思考力を養い、 ITのおもしろさや可能性を感じてもらうことを目的としています。 コンセプト ITへの興味を 喚起 “使う側”から “創る側”へ ITで社会を デザイン ITのしくみを知り、技術のお 自分の手でつくりあげる達成 ITをツールに、新たな社会の もしろさやデジタルの可能性 感を味わい、 ITを “使う側”か しくみを考え、変革を起こし を感じることで、 ITを身近に ら “創る側” に立つ喜びや楽し ていける力を身につける。 感じる。 さを体感する。 子ども霞が関見学デー 「宇宙エレベーターロボットを動かそう!」 中央省庁の仕事を子どもたちが体験できる「子ども霞 日 時 : 2015年7月29日(水)、30日(木)10:00∼16:00 が関見学デー」の総務省のブースに初めて出展し、プ 会 場 : 総務省(東京都千代田区) ログラミング教室を開催しました。子どもたちは2人1 組になって、空中に吊り下げられた“宇宙ステーション” 24 実施概要 参加者 : 小学1年生∼中学3年生 120名 協 力 : 宇宙エレベーターロボット競技会実行委員会 神奈川大学附属中・高等学校 にミニフィギュアを届けるというプログラミングに挑 日本女子大学附属中学校・高等学校 戦し、2日間で120名が参加しました。 株式会社ナリカ、 フューチャーアーキテクト株式会社 Future Innovation Forum Activity Report 2015 キッズ企画 宇宙エレベーターロボット競技会 アイデアとプログラミング力を競う日本発祥のロボット競技会「宇宙エレベーターロボット競技会」の 運営に協力しました。大会には全国から計62チーム、約250名の小中高生が参加。世界標準のロボッ ト教材をプログラミングし、地上5mに設置された“宇宙ステーション”まで、いかに速く正確にフィギ ュアを運ぶかを競いました。競技後はポスターセッションを行い、互いに交流を深めました。 1 宇宙エレベーター の講演 2 参加チームによる 30秒スピーチ スピーチ は とっても きんちょ うした 3 競技会 将来は 宇 関わる 宙に 仕事が したい ! 4 ョン ポスターセッシ 5 実施概要 表彰式 競技結果(チーム名、秒数) 35秒 日 時 : 2015年11月8日(日)10:00∼16:00 優 勝 : ゲンちゃんズ(ithinkplus/東京) 会 場 : 日本科学未来館(東京都江東区) 準 優 勝 : こでまりNEXT(東京都立総合工科高等学校)37秒 参加者 : 小学生∼高校生 62チーム 約250名 主 催 : 宇宙エレベーターロボット競技会実行委員会 (実行委員長:神奈川大学附属中・高等学校 小林道夫教諭) 第 3 位 : K&K(東京都立府中工業高等学校) 43秒 ポスター賞 : チームこあ(横浜市立本町小学校、横浜雙葉小学校) 25 プレスクリッピング 職業体験プログラムを中心に、テレビや新聞、ウェブニュースなど多数のメディアで紹介されました。 日 付 見出し 06.03 Logistics Today 佐川急便、小学生対象の職業体験プログラムに協力 06.05 ECのミカタWEB ちっちゃな「佐川男子」誕生? 佐川急便の小学生向け職業体験 06.05 mimily 小学5、6年生参加者募集! 佐川急便で 『物流の最前線』を体験しよう! 06.11 mimily 小学5、6年生25名募集! ALSOKの職業体験 8月7日(金)開催 06.12 リセマム 06.29 J:COM港新宿 「デイリーニュースダイジェスト港新宿」 【夏休み】ALSOKの職業体験、警備ロボットやドローンを体験 8 /7 ※お知らせ欄にて告知 07.30 世界日報 ※社会面「パトロール」欄掲載 08.04 カーゴ・ニュース 佐川急便 /FIF 小学生が「物流の最前線」を職業体験 5・6年生が大型物流現場を見学、宅配便を届ける実習体験 08.05 東京ベイネットワーク 「ベイネットニュース」 佐川急便 職業体験 08.06 物流ニッポンWEB 佐川急便&FIF、小学生対象に職業体験 制服着用し配達実習 08.06 物流ニッポン 小学生対象に職業体験 佐川急便 &FIF 制服着用し配達実習 08.06 Logistics Today 佐川急便東京本社で8回目の職業体験イベント 08.08 読売新聞夕刊 佐川急便 職業体験プログラム 08.10 セキュリティ産業新聞 ドローンの操作など体験 小学生対象の職業体験プログラム開催 ALSOK/フューチャー イノベーション フォーラム 08.11 日本流通新聞 佐川急便で職業体験 小学生が荷物届ける 08.17 26 媒 体 J:COM港新宿 「デイリーニュースダイジェスト港新宿」 セキュリティの最前線を体験 08.17 YOMIURI ONLINE 佐川急便 職業体験プログラム 09.01 警備保障タイムズ ALSOKで職業体験 小学生24人が夏休みに 09.03 全私学新聞 小学5、6年生対象に職業体験プログラム 未来のセキュリティ等を学ぶ 09.18 おたくま経済新聞 躍進企業の挑戦∼イノベーションが切り拓く未来 09.21 Yahoo!ニュース BUSINESS Future Innovation Forum Activity Report 2015 「インダストリー4.0」に学ぶドイツ企業の競争力の源泉 物流の最前線 Logistics Today 2015年8月5∼12日放送 2015年8月6日 プレスクリッピング 東京ベイネットワーク「ベイネットニュース」 物流ニッポン 2015年8月6日付 27 セキュリティの最前線 J:COM港新宿「デイリーニュースダイジェスト港新宿」 2015年8月17∼23日放送 セキュリティ産業新聞 2015年8月10日付 28 Future Innovation Forum Activity Report 2015 ホームページ facebook http://fif.jp http://www.facebook.com/fif.2006 お問い合わせ先 フューチャー イノベーション フォーラム 事務局: 〒141-0032 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー15階 (フューチャーアーキテクト株式会社内) TEL: 03-5740-5817 E-mail: [email protected] 発行:2016年3月
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