世界から見たニッポン・内から見た外の目 ニッポンリンク有 限 会 社 副社長 パウル・ケンプフェン はじめに 先ず冒頭に今日のスピーチの内容を以下に纏めます。 1.自己紹介及びヨーロッパとスイスの簡単な説明。 2.ヨーロッパの抱える問題。 3.ヨーロッパに於ける日本のイメージ。 4.日本に感心すること、びっくりすること、文化の違い。 5.日本における新しいビジネスチャンスの提案。 6.結論。 1. 自 己 紹 介 及 びヨーロッパとスイスの簡 単 な説 明 私の名前、ケンプフェン(Kaempfen)は闘うという意味です。日本の国技には、有名な相撲があります。スイス にも昔から色々な格闘技があります。スイスでは、日本の相撲の投げ技と同じような形の技で、女性同士が レスリングで相手を豪快に投げ倒しています。彼らは日頃から、困難な敵や立ちはだかる壁を突破するため に、常に自分を鍛えているのです。 私の生まれた場所はポーランドのラドッコウ(RADOCHOW)ですが、幼少の頃、スイスに戻りました。従って、 私の故郷はアウサーベルグ(AUSSERBERG)ということになります。20km 離れたところにヨーロッパの名高い 山岳リゾート地ツェルマット、マッターホルン登山の足掛りの町があります。夏になると人口の約 30%が日本人 で占められ、日本の人達からは大層親近感を持たれている町です。 スイスの人口は 780 万人、その内外国人は 20%を占めています。使用されている言語は、ドイツ語、64%。フ ランス語、19%。イタリア語、8%。ロマンシュ語 1%。その他 8%です。私はスイスではスイス語を話しますが、 書く時はドイツ語です。1 般のドイツ人はスイス語を理解できないからです。 スイスの首都はベルン(BERNE)です。ジュネーヴだと勘違いしている人が大勢います。ベルンはとても美し い街です。また、スイス料理で有名なのがフオンデュです。フオンデュとは「溶かす」の意味があります。特に 喜ばれるのが「チーズ・フオンデュ」です。しかし、東京の街にあった大手のスイスレストランは全部クローズし て、現在 1 軒もありません。日本人はスイス料理が嫌いなのかもしれません。 その他、世界的に有名な児童文学『ハイジ』(HEIDI)の原作者、ヨハンナ・シュピリ(1827~1901) の故郷が、スイスのマイエンフエルトにあります。『ハイジ』は、今や世界 52 ヶ国語に訳され、6 千万冊以上の 図書が出版されて、世界の子供達に親しまれています。 変わったものとしては、スイスの伝統的なスポーツ で、ホルヌッセン(HORNUSSEN)と呼ばれる野球に似たゲームなどもあります。 1 2.ヨ ー ロ ッ パ の 抱 え る 問 題 次にヨーロッパについて若干触れておきます。現在の、1番大きな課題は欧州連合(EC)に関する ものです。1つはフランスとオランダが欧州連合の新憲法に反対表明しています。2 つ目は予算の 40%が農民 支援に用いられていることです。3 つ目は東ヨーロッパの低賃金労働者が西ヨーロッパの失業率を高める原 因となっていることです。(現在ドイツやフランスの失業率は 10%を越えています) ヨーロッパを東西に分断していた「鉄のカーテン」は冷戦の終結で過去の言葉となり緊張関係は除去されまし た。その象徴としての「ベルリンの壁」が崩壊(1961 年に建設・崩壊 1989 年 11 月 9 日)し、世界から歓迎され ましたが、新たに発足した EU は前述の解決困難な問題を抱えています。この様な背景があってか、ブッシュ 米国大統領はヨーロッパを 1 つの連合体とは受け止めず、西ヨーロッパを「Old Europe」、東ヨーロッパを 「New Europe」と面白い言葉で表わしています。 最大の問題は東ヨーロッパから西ヨーロッパに流れてくる難民が非常に多いことです。特に旧ユーゴ連邦か らの難民が多く、彼等はドイツや北欧の国々に主として移住しています。ドイツに、32 万人。スゥエーデンにも 7.7 万人。その他の国への難民も合計すると、60~80 万人がユーゴから流入しています。また、その他の大 きな問題は農業問題です。EU 予算の 40%が農業支援に消費されています。これに YES という人達と、NO と いう人達で EU は 2 分されています。この様に将来のヨーロッパの行く末は、まだまだ問題が多く困難が予想 されています。 日本人がヨーロッパ旅行をする時、昔はロンドン、パリ、ローマと、何れも西ヨーロッパでしたが、最近ではウィ ーン、ブダペスト、プラハ等の地に人気があります。大半の日本人は、東ヨーロッパに興味を持っています、 その理由は過去の「鉄のカーテン」の内側に関心があるからです。然し、「Old Europe」も忘れないで欲しいと 思います。 3. ヨー ロ ッ パ に 於 け る 日 本 の イ メ ー ジ 日本のイメージに触れる前にヨーロッパの文化的イメージを挙げたいと思います。 ① ウィーンにある有名な「フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーの建物」。 ② スペインのパンプローナが毎年 7 月 7 日に「走る牡牛の町」になること。 ③ フィンランドのロヴァニエミから、年末に毎年東京に来る「サンタクロース」。 ④ 最も歴史の長い、良く知られた「ウィーン少年合唱団」。 ⑤ 有名なスペインの踊り「フラメンコ」。等々です。 一方、ヨーロッパから見た日本のイメージですが、今から 30 年程前のヨーロッパの人達は「日本という国は、 変化が激しく大変変わりやすい国」というイメージを持っていました。バブル景気で急に日本経済は強くなり、 バブルが弾けると、たちまち弱くなってしまう。「一体どうしたのか」と、多くのヨーロッパ人が私に質問してきま した。バブル崩壊後の十余年間は、経済状況も大変厳しかったけれど、現在は、回復してきているようで、お めでとう御座います。これからは、第 2 期小泉政権の下、更に一段と飛躍することでしょう。 世界の国々の様々なモノは、夫々色々なイメージを持っています。例えば、ベルギーはビール。ドイツはビー ルと 5 週間以上の長い休暇(日本は 1 週間程度)、フォルクスワーゲン社は 1 週間の労働時間が 26 時間(日 本は 60 時間)。フランスは文化的で元気な生活。イタリアは美味しい料理。イギリスはロイヤルファミリー。ス 2 イスのアルプス。オーストリアの音楽。という具合にイメージを、はっきりと思い浮かべることができます。皆さ ん、イメージというのは大切です。良い言葉で、正しくイメージアップすることが必要なのです。率直に言って、 私の日本に対するイメージは「日本人はとても親切だ」ということです。アメリカ人は、ブッシュ大統領に代表さ れるように、米国は Best Army、Best Worker、Best・・と何事にも「世界第1」を強調しています。これに対し日 本人は「私は最善を求めて努力します」と謙虚です。「言葉の持つ力」は強力だと私は常々思っています。強 く印象付ける言葉、強い意味を持った言葉は「良いイメージ」を与えます。このことは非常に重要です。 今年の 1 月、ロンドンで Japan Link 社の石川社長に会ったとき(氏は 20 年前クオニイ・トラベル社の大阪支店に 居られました。)彼が社名を「Japan」としていることに異議を唱えました。何故なら「Japan」では弱い意味のイ メージ、即ち「旧態然たる昔のままの日本」しかイメージ出来ません。強い意味を込めた「Nippon」とすることで 「発展していく日本」というイメージづけする事が大切なのです。現在世界には多くの発展途上国があります。 どの国も自国の良いイメージを打ち出そうとしています。 その為には、強い意味を持ち、強烈な印象を与える言葉が極めて大切なのです。 私が日本で 1 番好きな場所は「安芸の宮島」です。綺麗で素晴らしい所です。 また、私が1番好きな日本語は「Be Ambitious Nippon」(日本よ、大志をいだけ)です。 日本人はバブルの頃は元気だったのに、それが弾けると元気を失い生活苦を訴えています。今こそこの言 葉が必要な時だと思います。 話題を変えます。日本は良いメッセージを発信することが大切です。ソニーの創始者盛田昭夫氏は、 偉大な民間日本大使として最高の人物だったと思います。彼は世界中の人々に向かって大きな声で、日本 を PR しました。この様な人は今の日本には居ません。氷川きよし、黒柳徹子、加納姉妹、タモリ、サンマ、み のもんた、ビートたけし等々には、かって、盛田ソニー社長が努めた日本の民間大使の役割を務められると は思えません。今の日本に盛田氏のような方は残念ながら見当たりません。今日本で1番大切なことは外国 に向かって話し掛けることだと思っています。然し、実際の話、毎年私は世界の国に出掛け、講演会や会議 に出席しますが、昨今の講演者は殆ど中国人やインド人です。この様 な国際会議などで、日本をもっと PR し、日本のイメージアップに努力する必要があると思います。また、それ をする盛田氏のような人を育てることが、今の日本には必要な事だと思います。 現在世界の舞台で日本を印象づけている人達は、音楽家の小沢征爾氏と、ドイツで「寿司爆弾男」(Der Sushi‐Bomber)とニックネームがついているサッカーの高原直弘氏くらいでしょう。野球のメジャーリーグで活 躍する、ニューヨーク・ヤンキースの松井、シァトル・マリナーズのイチローなども居ますが、前の 2 人程広くは 知られていません。イタリアの中田も素晴しい選手ですが、いまひとつ冷たいところがあります。 メッセージと言えば、日本の政治家のスピーチとヨーロッパの政治家のものとは明確に差があります。独大統 領シュレーダーにしても仏大統領シラクにしても常に前もって充分練られた意向を記載し たノートに基づいて意見を述べますが、日本の政治家は殆どの場合、明確なメッセージを示さず、唯いたずら に無駄な言葉を、だらだらと話すことが多いです。小泉首相は、この点多少違う感じがします。かなりキビキ ビと問題を提示し、それを処理している様子です。2 年前ですが、多くの日本人が海外旅行に出掛けるのに、 日本に来る外国人旅行者が少ないとして、彼は「ようこそ!ニッポン」キャンペーンを始めました。大勢の外国 人に日本にきてもらおうという運動を始めたのです。 2004 年の統計では、日本への外国人総訪問者数は 620 万人(前年比+18%)でした。これに対し 2003 年の 統計に依れば、外国の訪問者数が多い上位 5 ヶ国は、仏国が 7 千 5 百万人(日本の 12 倍)、スペイン 5 千1 百万人(8 倍強)、USA4 千 1 百万人(7 倍弱)、イタリア 3 千 4 百万人(5 倍強)、UK2 千 4 百万人(4 倍弱)です。 3 日本への外国人訪問者は極端に少ない事が如実に示されています。また、2004 年の国別「国際会議開催 数」は、1番多いのが米の 288 回、以下ドイツ 272、スペイン 267、フランス 204、英国 196、オランダ 181、イタ リア 170、オーストラリア 145、日本での開催数は 132 回で主要国の第 9 番目です。更に、2004 年の「国際会 議開催都市」の順位は、1番がバルセロナの 105 回を先頭に、以下ウィーン、シンガポール、ベルリン、香港、 コペンハーゲン、パリ、リスボンと続き、ストックホルム・ブタペストが 9 位・10 位で 64 回開催されています。東 京は 59 回で 24 番目です。以上の統計値は、如何に日本の国が世界各国に PR をしていないかを証明して いるものだと思います。 4. 日 本 に感 心 すること、驚 くこと、文 化 の違 いなど 20 年前、私が日本にやってきた時(その時は「ピンクレディー」1 色の時代でした)その飛行機の乗客は 85% がヨーロッパ人でした。現在は 92%が日本人とアジア人が占めています。若しかすると将来は、問題が多く 危なっかしいヨーロッパは、サヨナラされてしまうかもしれません。それも、仕事のない地域では仕方ない現象 だと思います。 日本には現在多くの外国人が住んでいますが、日本に長い間住んでいる外国人の状況をお話します。初め て訪日した人の多くは、最初の 2 年間は、とても元気で幸せに感じています。日本人は親切で、食べ物も美 味しく、何もかもが楽しく、自然と元気になります。しかし、それが過ぎ 3 年 4 年と経つ につれ、まるで正反対の気分になって落ち込んでしまい、最悪の時期となるのが通例です。 そして、5 年目以降になって初めて現実的になり、正常で落ち着いた生活が出来るようになります。 日本で、外国人に嫌がられるものを、1 つ挙げて見ますと、日本の街中に、多くの「カラス」がいることです。こ の事は外国人に嫌がられます。4 年前に石原都知事は「カラス」をなくす事を約束しました。私は、この件で港 区に提案書を出したのですが採用されませんでした。佐倉では、あまり「カラス」を見かけません。良い街で すね。日本人は「カラス」が好きなのかもしれませんが、外国人には良く思われていません。 また、日本で外国人が驚くこと感心することを挙げて見ますと、日本の新幹線が停車位置に正確に止まるこ とは外国人には驚異です。また、道路信号が赤ならば、車が走っていなくても日本人は信号を守って渡りま せん。この日本人の順法精神には外国人も感心しています。外国では多くの国で、自動車が来なければ、横 断歩道の赤信号を無視して歩行者は渡って行きます。更に、日本人が列車の乗降口で、駅員の指示に従い 整列乗車する様子を見て、外国人は、ファンタスティックだと吃驚しています。最近は世界各地で、旧来の良 い習慣が生活の場から次第に消えていく傾向が強くて残念です。しかし、日本とインドは、未だそれが何処か に消えずに残っている国だと思います。 次に日本のマイナスイメージについて挙げさせて頂きます。日本の乗り物には必ず老人優先席「所謂シルバ ーシート」がありますが、外国にはありません。外国では、そんな指示が無くても老人に席を譲るのが常識に なっています。また、日本人は長年、英語の勉強をしている割には英会話が出来ないのもマイナスイメージ です。更に、日本人は話しをするとき相手の目を見ません。日本人はロマンチック性にも欠けるのではないか と思います。また、日本人はリラックスする事が嫌いなようです。 余りにも仕事中心で、それだけに全てを集中している様に思えます。育った国のそれぞれの文化の違いが出 るのかも知れません。 4 5.日 本 における新 しいビジネスチャンスの提 案 最後に、私は日本における「新しいビジネス」の可能性を提案してみたいと思います。今迄、日本 に無かった仕事だと思います。是非検討してみてください。 ① ホワイト・アスパラガスの栽培と販売:日本やアメリカにはグリーン・アスパラガスは以前からありますが、 ヨーロッパ、特にドイツで栽培されている極めて美味な太くて白いアスパラガスを商売として検討すべき だと思います。これを使った料理は欧州には 24 種類もあります。皆喜んで食べています。これを日本の 食材と、例えば豆腐と組み合わせるなどして更に新しい料理を作ってみると需要は増えると思います。 ② 温泉と組み合わせた、ウェルネス産業(Wellness Industry):「ウェルネス」という言葉は 40 年前に米国の 内科医師、ハーバート・ダン博士が、彼の著書の中で最初に用いた言葉です。「ウェルネス」の概念は 1970 年代になって広く使われるようになりました。即ち「人が健やかでいるための全てのものを実践する 概念で、良い栄養を採り適度な運動をし、ストレスコントロールをして、個人または家族の良き人間関係 を維持する事」とされています。ウェルネスというと難しそうに聞こえますが、例を挙げれば、簡単です。 瞑想、エアロビックス、マッサージ、エクササイズ(例:ノルディック・ウオーキングなど)、美容、巡礼、リラッ クス(例:避暑地でハンモック昼寝など)、状況を楽しむこと、温泉に行く、美食の楽しみ、音楽や絵画の 鑑賞等々、これ等の1つ1つが、ウェルネスの1つのタイプなのです。近年健康に関する多面的な産業活 動が発生しています。既にヨーロッパでは具体的な試みがなされており「人が健康になる要素を日常生 活に組み込んだ産業活動」といえます。この概念は、古来、日本人の温泉の利用の仕方の中で、無意識 に育まれて来ていると思います。日本では温泉に行くことは「健康と楽しみのため」としてきた筈です。こ の考えは、将に「ウェルネス」そのものです。これに対し、欧米人はどちらかというと「温泉に行くことは健 康と病気の予防」の為ととらえています。従って日本人の温泉を利用する「ウェルネス感覚」を産業に結 び付けて「温泉からウェルネスへ!」というキャッチフレーズで、世界に呼掛ければ、より多くの海外から の訪問者を引き付けるのにきっと成功するでしょう。「ウェルネス産業」は、これからの世界のビジネスで、 次の主力となると見られています。2010 年までには1兆ドル(100 万ドルの 100 万倍)の規模になるとの予 測がなされています。IT 後の大ブームになる可能性があるのです。 具体的に日本における、これからの新ビジネスとなる「ウェルネス産業」の例を考えて見ましょう。日本を訪 れる観光客の多くは共通した 2 つの「期待」ないしは「不思議さ」を求めて来ています。 1つは「芸者と舞妓に会ってみたい」ということです。「芸者と舞妓」に対する外国観光客の憧れをか なえてやるシステムを組み込んだ観光が有っても良いのではないでしょうか。 もう1つは、本当に日本では牛にビールを飲ませ、更に牛をマッサージして居るのですかという質問 です。この様な関心を満たしてやる観光旅行も楽しみを与え、繁盛する観光になるのではないでし ょうか。 また、日本にはヨットで単独世界一周を慣行した、優れたヨットマンが何人も居ます。この人たちの 知識技術を活かしたマリーンスポーツを組み込んだ観光はどうでしょうか。日本観光の新ヒット商品 になるのではないでしょうか。 日本庭園は京都に代表される、優れて日本的な美術であり文化です。京都だけでなく全国各地に 素晴らしい庭園があります。この完全に純日本的な作品を核とした新たな観光商品も考えられま す。 コンビニは 1969 年に、日本で初めて福岡にオープンされ、今や日本の津々浦々で見かけられます。 (現在 4 万軒以上) このようなショップはヨーロッパでは珍しく、ドイツには1軒もありません。こんな 事も、ヨーロッパ人の観光客目当ての企画に組めるのではないでしょうか。 5 外国から大勢の観光客を呼ぶ事を可能とする、もう 1 つの決め手は、より安価な航空運賃です。世 界的に激安航空運賃を目指して(無駄なサービスを全て除外した格安航空料金の会社)各社がしの ぎを削っています。例えば、South West 社や Ryan Air 社、Easy Jet 社、Air Berlin 社がこの分野 で活動を始めています。Ryan Air のカリスマ社長M.オラリー氏は時の人になっているほどです。 この様な航空便を日本に運行させる事は、極めて重要な新規の企画です。 このように観光にスポットを当て、それとウェルネスを組み合わせた新規な産業が、次々と浮かんでくるほど、 日本は観光資源豊な国なのです。もっと日本人は、元気を出し、自負心を持って改革に取り組み、将来の日 本を創って行って欲しいと思います。 6.結論 私の講演を締め括るにあたって、最後に皆様に申し上げたいことは: 完璧な国や社会は何処にも存在しません。自分の国や国民が他国より優れていると考えている世界的指導 者もいます。日本は世界に提供できる物をたくさんもっています。変革は必要ですが、これを実行するのは日 本国民がその必要性を感じた時であって、外部から強制されて、するものではありません。 がんばれニッポン!! Be Ambitious Nippon!! 2006年 1 月 6
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