PowerLaser E840(v2.10)補足資料

APTi PowerLaser E840 補足説明
1998 年8月
株式会社アプティ
APTi PowerLaser E840 補足説明
APTi PowerLaser E840 をお買上げいただき、ありがとうございます。
ここには、設置・操作ガイドに記載されていない以下の内容の詳細な情報が記
載されています。APTi PowerLaser E840 をより快適にご使用いただくために、
設置前に必ずご一読の上、設置・操作ガイドとともに保存していただきますよ
うお願いします。
機能拡張の内容.................................................................................................................... 2
文字の追加........................................................................................................................... 3
ネットワーク印刷中のジョブ取り消し ............................................................................... 4
モード設定機能の変更......................................................................................................... 4
ユーティリティ・ディスケットについて ........................................................................... 6
工場出荷値の変更................................................................................................................ 6
プリンタ・ドライバの仕様変更 .......................................................................................... 7
プリンタ・ドライバの選択 ................................................................................................. 7
従来のプリンタとの互換性について................................................................................... 7
PAGES 用プリンタ・ドライバと E840 用プリンタ・ドライバの仕様の違い ................... 8
メモリ・チューニング......................................................................................................... 9
設置・操作ガイドの記述と異なる点................................................................................... 9
印刷に異常がある場合の対処法 ........................................................................................ 10
その他のご注意.................................................................................................................. 12
両面印刷制御コマンド....................................................................................................... 14
バーコード印刷制御コマンド............................................................................................ 14
Bモデル(QR コードサポートモデル)ご使用のお客様へ
E840 B モデルでは、バージョンの表記は QX.XX となります。本書の説明をご覧いただく際には VX.XX を QX.XX と
読み替えてください。
(第 3 版)
1
APTi PowerLaser E840 補足説明
機能拡張の内容
バージョン V2.10 において、以下の機能が新たに拡張されました。
l
ネットワーク印刷時の利便性向上
ネットワーク経由で印刷を行っている際に、A/PDL, A/AGS, 5577 モードで処理中の
印刷ジョブの取り消しが行えるようになりました。
l
内蔵フォントの文字追加
コード・ポイント 0xEDxx, 0xEExx (A/PDL, A/AGS の場合。ESC/P, 201PL では
0x79xx∼0x7Bxx)に定義されている文字(NEC 社選定の IBM 選定文字。374 文字)の
印刷に対応しました。
l
解像度自動変換機能の搭載
拡張メモリ・オプションを装着しない状態で、B4 以上のサイズの用紙に高解像度で
の印刷が指定された際に、プリンタ内部で自動的に解像度を変換して、メモリ不足
による印刷中断を起こさせない機能を搭載しました。
不定形サイズの用紙に印刷する場合や両面印刷の場合には本機能を設定してもメモリ不足が表示されること
があります。
l
内蔵フォント文字コードの JIS90 並び対応
本機の内蔵フォントは IBM PC コード(JIS’78)並びを採用していますが、Microsoft
Windows 95/98 等で採用の JIS’90 並びも選択できるようになりました。
l
A/AGS モードで両面印刷制御コマンドをサポート
従来、A/AGS モードで両面印刷を行うには操作パネル上で両面印刷を選択する必要
がありましたが、両面印刷制御コマンドのサポートにより、A/AGS コマンドを送る
プログラム上から両面印刷の制御が行えるようになりました。
このほか、V2.00 では以下の機能拡張が行われています
l 郵便カスタマバーコードの印刷(A/AGS エミュレーションモード時)
1998 年2月2日より実施の郵便番号7桁化と同時に採用された郵便カスタマバーコー
ドの印刷が可能です。
l IBM 5588/5586 プリンタとの互換性向上
上記のプリンタとの互換性を高めるため、工場出荷値が変更されています。
l Windows NT3.51/NT4.0 用プリンタ・ドライバ標準添付
従来は、(株)アプティのホームページからのダウンロードを行うか、個別に入手が必要
であった Windows NT 3.51/4.0 用プリンタ・ドライバが標準添付されています。
l N-Up 印刷機能の拡張(E840 用プリンタ・ドライバ経由の印刷時)
N-Up 印刷機能(1 枚の用紙に複数ページのデータを縮小して印刷する機能)において、旧
バージョン(V1.XX)では異なる用紙方向が混在する印刷データを印刷することはできま
せんでしたが、V2.00 以降、この場合も印刷することが可能です。
l 両面印刷の用紙単位コピー印刷
両面印刷時に、用紙単位でのコピー印刷が可能になりました。
l バーコード印刷の処理速度向上(A/AGS エミュレーションモード時)
NW-7, Code39, Interleaved 2 of 5 の3種のバーコード印刷速度を向上しています。
2
APTi PowerLaser E840 補足説明
文字の追加
V2.10 以降、以下に示した 374 文字の印刷を可能としました。
(平成明朝体および平成角ゴシック体)
ED40
ED50
ED60
ED70
ED80
ED90
EDA0
EDB0
EDC0
EDE0
EDE0
EDF0
0
纊
伃
僴
厓
塚
岦
恝
擎
暲
槢
浯
瀇
1
褜
伹
僘
厲
增
岺
悅
敎
暿
樰
涖
瀨
2
鍈
佖
兊
叝
墲
峵
悊
昀
曺
橫
涬
炅
3
銈
侒
兤
﨎
夋
崧
惞
昕
朎
橆
淏
炫
4
蓜
侊
冝
咜
奓
嵓
惕
昂
朗
橳
淸
焏
5
俉
侚
冾
咊
奛
﨑
愠
昉
杦
橾
淲
焄
6
炻
侔
凬
咩
奝
嵂
惲
昮
枻
櫢
淼
煜
7
昱
俍
刕
哿
奣
嵭
愑
昞
桒
櫤
渹
煆
8
棈
偀
劜
喆
妤
嶸
愷
昤
柀
毖
湜
煇
9
鋹
倢
劦
坙
妺
嶹
愰
晥
栁
氿
渧
凞
A
曻
俿
勀
坥
孖
巐
憘
晗
桄
汜
渼
燁
B
彅
倞
勛
垬
寀
弡
戓
晙
棏
沆
溿
燾
C
丨
偆
匀
埈
甯
弴
抦
晴
﨓
汯
澈
犱
D
仡
偰
匇
埇
寘
彧
揵
晳
楨
泚
澵
E
仼
偂
匤
﨏
寬
德
摠
暙
﨔
洄
濵
F
伀
傔
卲
EE40
EE50
EE60
EE70
EE80
EE90
EEA0
EEB0
EEC0
EEE0
EEE0
EEF0
0
犾
璉
礰
綠
蕫
譿
釞
銧
鋿
隯
髙
ⅱ
1
猤
璟
礼
緖
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賰
釭
鉷
錝
霳
髜
ⅲ
2
猪
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神
繒
薰
賴
釮
鉸
錂
霻
魵
ⅳ
3
獷
畯
祥
罇
蘒
贒
釤
鋧
鍰
靃
魲
ⅴ
4
玽
皂
禔
羡
﨡
赶
釥
鋗
鍗
靍
鮏
ⅵ
5
珉
皜
福
羽
蠇
﨣
鈆
鋙
鎤
靏
鮱
ⅶ
6
珖
皞
禛
茁
裵
軏
鈐
鋐
鏆
靑
鮻
ⅷ
7
珣
皛
竑
荢
訒
﨤
鈊
﨧
鏞
靕
鰀
ⅸ
8
珒
皦
竧
荿
訷
逸
鈺
鋕
鏸
顗
鵰
ⅹ
9
琇
益
靖
菇
詹
遧
鉀
鋠
鐱
顥
鵫
¬
A
珵
睆
竫
菶
誧
郞
鈼
鋓
鑅
飯
鶴
¦
B
琦
劯
箞
葈
誾
都
鉎
錥
鑈
飼
鸙
'
C
琪
砡
精
蒴
諟
鄕
鉙
錡
閒
餧
黑
"
D
琩
硎
絈
蕓
諸
鄧
鉑
鋻
隆
館
E
琮
硤
絜
蕙
諶
釚
鈹
﨨
﨩
馞
F
瑢
硺
綷
3
尞
忞
撝
暠
榘
涇
瀅
譓
釗
鉧
錞
隝
驎
ⅰ
APTi PowerLaser E840 補足説明
ネットワーク印刷中のジョブ取り消し
ネットワーク印刷中のジョブ取り消しの判断は、ジョブの最後に送られるジョブ・エン
ド・コマンドによって行っています。したがいまして、ネットワーク印刷中のジョブ取り
消しを正しく動作させるには、以下の点に注意してください。
(ジョブ・エンド・コマンドのほか、エミュレーションモード設定コマンド(ESX12)と初期化設定コマンド(ESX01)も
ジョブ取り消しのシーケンスと解釈されます)
ネットワークモデル(E840E, E840R)または LAN カード・オプションを使用する場合、
NetWare 環境でご使用の場合には、プリンタサーバ・カードのプリントキューを PR1 に
変更する設定を必ず行ってください。詳しくは、「LAN 設定ガイド」第2章 設定-Netware
の該当部分を参照してください。
注:特殊な設定により、意図的にジョブ・コマンドを送らないようにすることができますが、その場合は、ネットワ
ーク印刷中のジョブ取り消しが正しく行われなくなりますのでご注意ください。
APTi プリンタサーバーシリーズ(SVS-0310 他)などの外付けプリンタサーバを使用する場
合、
「印刷ジョブ前後の文字列送信機能」によってジョブのあとに次のシーケンスが送ら
れるよう、設定してください。
1B 7E B0 00 04 01 01 01 01
注:ジョブの最後に一定のシーケンスを送る機能を持たないプリンタサーバをご使用の場合にはネットワーク印刷中
のジョブ取り消しを正しく行わせることはできません。
なお、ネットワーク印刷中のジョブ取り消し機能には、以下の制限があります。
l
取り消しが行われたときに処理中であったページは正しく出力されません。
l
データ転送エラー検出モードを使用するアプリケーション(DOS 上で動作する 3270PC/5250PC 等)
ではジョブを取り消した場合データ転送エラーになることがあります。
l
A/AGS の全文字印刷コマンド(ESX08)の中ではすべてのデータを文字データと解釈する仕様のた
め、このコマンドを使用するアプリケーションではジョブを取り消した場合にジョブ取り消しのシ
ーケンスが認識されず、ショリチュウのまま停止してしまうことがあります。
l
ジョブ取り消しのシーケンスが送られる際にそのシーケンスが途中で分断され、連続して送られな
かった場合にはシーケンスが正しく認識できず、ショリチュウのまま停止してしまうことがあります。
l
ESC/P, 201PL エミュレーションに対しては、本機能をサポートしていません。
モード設定機能の変更
モード設定の中の共通設定(設置・操作ガイド 113ページ参照)に、
「カイゾウド ホ
ジ」(解像度保持) および「カンジ コード」
(漢字コード)設定機能が追加されました。
4
APTi PowerLaser E840 補足説明
カイゾウド ホジ(解像度保持)
印刷の際、指定の解像度を保持するか、メモリ不足が起こる可能性がある場
合に解像度変換を行うかの選択をします。
<選択肢>
スル
解像度を保持し、解像度変換は行いません --- 工場出荷値
シナイ
B4 サイズ以上のデータに対して高解像度が指定された場合は解
像度変換を行います。
注:このメニューは、拡張メモリ・オプションが装着されていない場合のみ表示されます。
カンジ コード(漢字コード)
プリンタ内蔵フォントを印字するときの文字並びを設定します。
<選択肢>
オリジナル
JIS90
IBM PCコード(JIS‘78)並び --- 工場出荷値
JIS‘90並び
注:この設定は、A/PDL,A/AGS,5577 エミュレーションに対してのみ有効です。
(対象文字) 次の54文字が設定により字形が変わります。
文字コード オリジナル JIS90
0x88B1
鰺
鯵
0xE9CB
鯵
鰺
0x89A7
鶯
鴬
0xE9F2
鴬
鶯
0x8A61
蠣
蛎
0xE579
蛎
蠣
0x8A68
攪
撹
0x9D98
撹
攪
0x8A96
竈
竃
0xE27D
竃
竈
0x8AC1
灌
潅
0x9FF3
潅
灌
0x8AD0
諫
諌
0xE67C
諌
諫
0x8C7A
頸
頚
0xE8F2
頚
頸
0x8D7B
礦
砿
0xE1E6
砿
礦
文字コード オリジナル JIS90
0x8EC7
蘂
蕊
0xE541
蕊
蘂
0x9078
靱
靭
0xE8D5
靭
靱
0x9147
賤
賎
0xE6CB
賎
賤
0x92D9
壺
壷
0x9AE2
壷
壺
0x9376
礪
砺
0xE1E8
砺
礪
0x938E
檮
梼
0x9E8D
梼
檮
0x9393
濤
涛
0x9FB7
涛
濤
0x93F4
邇
迩
0xE78E
迩
邇
0x9488
蠅
蝿
0xE5A2
蝿
蠅
5
文字コード オリジナル JIS90
0x954F
檜
桧
0x9E77
桧
檜
0x9699
儘
侭
0x98D4
侭
儘
0x96F7
藪
薮
0xE54D
薮
藪
0x9855
籠
篭
0xE2C4
篭
籠
0x8BC4
堯
尭
0xEA9F
尭
堯
0x968A
槇
槙
0xEAA0
槙
槇
0x9779
遙
遥
0xEAA1
遥
遙
0xE0F4
瑤
瑶
0xEAA2
瑶
瑤
0xE086
熙
煕
0xEAA4
煕
熙
APTi PowerLaser E840 補足説明
削除された設定機能
モード設定機能の共通設定メニューから、以下の設定機能が削除されています。
設定項目
AES エラーショリ
リョウメンエラーカイフク
処理方法
エミュレーション自動選択でエミュレーションが判定できなか
った場合(AES エラー)、直前のエミュレーションが使用されま
す。電源投入直後等で、直前のエミュレーションが定義されて
いない場合は A/AGS で処理されます。
両面印刷のエラーページも常に回復されます
ユーティリティ・ディスケットについて
機能拡張により、ユーティリティ・ディスケットのバージョンも V2.10 に変更されています。
プリンタ・ドライバを収録したディスケットと操作パネル・コントローラを収録したディスケ
ットの 2 枚構成になっています。
ユーティリティ・ディスケット V2.10 (1) プリンタ・ドライバ
ユーティリティ・ディスケット V2.10 (2) 操作パネル・コントローラ
工場出荷値の変更
前バージョン(V2.00)より、プリンタの工場出荷値が変更されています。
(設置・操作ガイドの記述と異なりますのでご注意ください)
エミュレーションの設定:(パラレル、AIO 共通)
V1.10 以前:自動選択
V2.00 以降:A/AGS
A/AGS とは APTi Auxiliary Graphics Set の略で、IBM 社製のワークステーションプリンタで処理される「PAGES」
言語をエミュレートしたものです。IBM 5586-H02 を参照機としており、解像度は 360dpi で処理しています。また、
本機では、IBM 社の 240dpi のワークステーション・プリンタ(IBM 5589-H01 等)に対しても IBM5586-H02 と同様の互
換性を保っています。ただし、IBM ネットワーク・プリンター(43XX シリーズ)に対しては非互換となります。
これにより、V2.00 以降のバージョンで ESC/P, 201PL のデータを印刷するためには、エミュ
レーション設定をご使用のエミュレーションまたは「自動選択」に変更する必要があります。
エミュレーション・モードで自動選択を設定した場合、お使いになるソフトウェアによっては
システムユニットからのデータを正しく判断できない場合があります。この場合、お使いにな
るソフトウェアにあわせてエミュレーション・モードの設定を行ってください。また、A/AGS
対応のソフトウェアでキャラクタモードをご使用の場合、エミュレーション・モードは A/AGS
に設定してください。
6
APTi PowerLaser E840 補足説明
プリンタ・ドライバの仕様変更
Windows95 用プリンタ・ドライバ
TrueType フォントの扱いに関して、V1.XX(ドライババージョン 3.100)では
「TrueType をビットマップソフトフォントとしてダウンロード」
「TrueType をグラフィックスとして印刷」
のいずれかが選択可能でしたが、V2.00(ドライババージョン 3.110)より「TrueType をビッ
トマップソフトフォントとしてダウンロード」の機能が削除されています。
この変更により、従来「TrueType をビットマップソフトフォントとしてダウンロード」を指
定して使用されていた場合と比較して、本バージョンの Windows95 用プリンタ・ドライバを
導入されることにより、印刷速度が低下することがあります。
また、本機能の削除に伴い、
「TrueType をプリンタフォントで置き換える」機能も削除されて
いますので、この「置き換え」機能を使用されていた場合に、本バージョンの Windows95 用
プリンタ・ドライバを導入されることにより、印刷フォーマットが変わる場合があります。
これらの場合は、(株)アプティのホームページ ( http://www.apti.co.jp ) から当該機能をサポー
トしているドライバをダウンロードして導入し、「TrueType をビットマップソフトフォント
としてダウンロード」
「TrueType をグラフィックスとして印刷」の選択および「TrueType を
プリンタフォントで置き換える」機能に対して、以前と同様の設定を行った上で印刷してくだ
さい。
プリンタ・ドライバの選択
プリンタ・ドライバは、最新のバージョンをご使用ください。E840(バージョン 2.10)出荷時
点での最新のものは、以下の通りです。
Windows 3.1 用プリンタ・ドライバ
Windows 95 用プリンタ・ドライバ
Windows NT 3.51 用プリンタ・ドライバ
Windows NT 4.0 用プリンタ・ドライバ
OS/2 用プリンタ・ドライバ
ü
V1.11
V3.111
V3.106
V3.08
V1.05
Windows98 環境での印刷には、Windows95 用プリンタ・ドライバをご使用ください。
従来のプリンタとの互換性について
本機は、以下の機種でご使用の環境から移行される場合に、抜群の互換性を発揮します。ただ
し、これらの機種は 360dpi でデータを処理しているため、300dpi または 600dpi で処理を行
う E840 用プリンタ・ドライバを使用した場合に、印刷出力フォーマットが異なる場合があり
ます。その場合、従来の機種のプリンタ・ドライバを使用することで回避することができます。
(ただし、対応している用紙サイズが一部異なる場合があります)
l
l
l
l
l
APTi PowerLaser E740 (PAGES 用プリンタ・ドライバ)
IBM 5584-K02 (PAGES 用プリンタ・ドライバ)
IBM 5586-H02 (PAGES 用プリンタ・ドライバ)
IBM 5588-H02
IBM 5584-G02/H02
(E740/IBM 5584-K02/IBM5586-H02 用イメージ・ドライバは使用できません。また、APTi PowerLaser E760 との互
換性はありません。)
7
APTi PowerLaser E840 補足説明
PAGES 用プリンタ・ドライバと E840 用プリンタ・ドライバの仕様の違い
E840 では、E740 のほか IBM 558X シリーズのプリンタに使用する PAGES 用プリンタ・ドラ
イバがそのまま使用できますが、E840 用プリンタ・ドライバを使用した場合と動作が異なる
場合があります。
解像度
PAGES 用プリンタ・ドライバ(E740, 5586-H02, 5588-H02, 5584-K02, 5584-H02, 5584G02)は 360dpi でデータを処理しますが E840 用プリンタ・ドライバは 300dpi または
600dpi でデータを処理します。そのため、ドライバの違いにより出力フォーマットが異
なる場合があります。
給紙部選択
PAGES 用プリンタ・ドライバで、給紙部として「自動カセット選択」以外を選択した場
合、アプリケーションで指定された用紙サイズよりも給紙部の選択が優先され、用紙サイ
ズが異なってもそのまま出力されます。E840 用プリンタ・ドライバでは用紙サイズが異
なる場合、前面給紙トレイにアプリケーションで指定されたサイズの用紙をセットするよ
う操作パネルに表示して停止します。
E840 用プリンタ・ドライバによる印刷では、印刷中に給紙部選択コマンドにより給紙部
が変更された場合でも印刷終了後に印刷前に選択されていた給紙部に戻りますが、
PAGES 用プリンタ・ドライバ使用の場合には戻りません。
自動カセット選択
PAGES 用プリンタ・ドライバでは、プリンタの「詳細設定」の「ジドウ トレイキリカエ」の設
定が OFF の場合この機能は無効となりますが、E840 用プリンタ・ドライバではこの設
定にかかわらず有効となります。
また、
「自動カセット選択」において合致する給紙部を探す順序も異なります。
PAGES 用プリンタ・ドライバでは操作パネル上に表示の給紙部が最優先されます。探す
方向は最優先される給紙部から下に向かい、最下段に達した後は前面給紙トレイに戻って、
そこから再度下に向かいます。
これに対し、E840 用プリンタ・ドライバでは常に第一給紙カセットが優先されます。第
一給紙カセットに指定サイズの用紙がセットされていない場合は、第二給紙カセットà第
三給紙カセットà前面給紙トレイの順に探します。(第二、第三給紙カセットはオプショ
ン装着時)
いずれの給紙部にも指定の用紙サイズが見つからなかった場合、前面給紙トレイに指定の
サイズの用紙をセットするようメッセージを表示して停止します。(E840 用, PAGES 用
プリンタ・ドライバ共通) ここで前面給紙トレイに指定サイズの用紙をセットすることに
よって、印刷が続行されます。このとき、前面給紙トレイ用紙サイズの設定は、ここでセ
ットされたサイズが一時保管されます。(設置・操作ガイド P104∼P106 で説明の「前面
給紙トレイ用紙サイズの設定」において、用紙サイズの設定値を一時保管した場合と同じ
状態になります。)
両面印刷、N-Up 印刷
本機に使用できる PAGES 用プリンタ・ドライバは、両面印刷には対応していません。
PAGES 用プリンタ・ドライバを使用して両面印刷を行う場合は、プリンタ本体の操作パ
8
APTi PowerLaser E840 補足説明
ネル上のスイッチで両面印刷指定を行ってください。また、PAGES 用プリンタ・ドライ
バでは N-Up 印刷はできません。
拡大・縮小印刷
PAGES 用プリンタ・ドライバ使用時
100%, B4àA4(80%に縮小), A3àA4(約 67%に縮小), A4àB4(120%拡大), A4àA3(141%
拡大) が指定可能です。
E840 用プリンタ・ドライバ使用時
プリンタ・ドライバの設定で、「プリンタの用紙サイズにあわせて印刷する」を設定した
場合、指定の給紙部に設置されている用紙のサイズに合わせて縮小印刷が行われます。(拡
大は行われません)
指定の給紙部を「自動カセット選択」とした場合は、アプリケーションで指定の用紙サイ
ズがどの給紙部にもセットされていない場合に、第一給紙カセットにセットされている用
紙に対してこの機能が実行されます。
なお、下記の場合の縮小印刷のみがが可能です。
A3 データを B4, A4, B5, A5 に縮小
B4 データを A4, B5, A5 に縮小
A4 データを B5, A5 に縮小
B5 データを A5 に縮小
メモリ・チューニング
300dpi で印刷する場合や、A/AGS, ESC/P, 201PL エミュレーションで印刷する場合は、拡張
メモリ・オプションを装着しなくても印刷可能です。(ページプロテクトモードを設定する場
合を除く)
600dpi で印刷の場合は、プリンタ上のメモリが不足することがあります。以下の表にしたが
い、拡張メモリ・オプションを増設されることをおすすめします。
拡張メモリ・オプション不要
+8MB
+8MB
+16MB
A4,レター以下のサイズ、片面印刷
A4,レター両面印刷
A4,レターを超えるサイズ、片面印刷
A4,レターを超えるサイズ、両面印刷
ページプロテクトを設定する場合は、さらに+8MB(両面の場合は+16MB)以上必要です。
プリンタのメモリが不足した場合は、操作パネルに「メモリーヲ ツイカ シテクダサイ」と表示して停
止します。ただし、データ処理のタイミングにより、まれに「ショリチュウ」や「インサツチュウ」を
表示したままになることがあります。この場合は、メモリ量が十分であるか再度確認の上、
下記のいずれかの対策を行ってください。
l メモリを追加する
l 「解像度保持」モードを「しない」に変更する
l プリンタドライバ、またはアプリケーション上で送るデータを 300dpi に変更する
設置・操作ガイドの記述と異なる点
以下で述べる部分に関し、設置・操作ガイドの記述と異なりますのでご注意ください。
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APTi PowerLaser E840 補足説明
エミュレーションの工場出荷値(P126,128,163)
設置・操作ガイドでは「自動選択」となっていますが、V2.00 以降「A/AGS」に変
更になっています。
「自動復帰」ON 時に表示されないメッセージ(P115)
設置・操作ガイド P115 上の「表示されないメッセージ」のうち
「コマンドエラー インサツヲ トリケシマス」
に対し、自動復帰の機能は無効となっています。エラー発生時は必ず表示されます。
AES エラー処理(P120)
両面エラーページ回復(P122)
これらの設定機能は削除されています。詳細は、本補足説明書 P5「削除された設定
機能」を参照してください。
印刷に異常がある場合の対処法
設置・操作ガイド P180-183「印刷に関する異常」を参照して、該当する状況がないかご
確認ください。このほかにも、以下の原因で印刷に異常が発生する場合が考えられます。
また、本資料「その他のご注意」の中にも該当するケースが記載されている場合がありま
すのであわせてご参照ください。
症状:印刷しない
原因:ネットワークの設定が正しく行われていない
対策:ネットワーク経由印刷で、プリンタに全くデータが送られて来ない (プリンタの
「データ」ランプが点滅・点灯しない) 場合はネットワークの設定が変更された
か、正しく設定されていない場合が考えられます。システム管理者にご相談くだ
さい。
症状: 下記のいずれかの症状
l 「ショリチュウ」や「インサツチュウ」を表示したまま停止
l 「コマンドエラー」と表示される
l 意図しない文字が出力される等の異常出力
この場合以下の原因が考えられ、それぞれ対策が異なります。
原因:インタフェースケーブルが規格外または不良
対策:良品に交換してください。また、インタフェースケーブルは設置・操作ガイド
P195 記載のアプティ純正品をご使用ください。
原因:インタフェースケーブルの接触不良
対策:プリンタの電源を切り、インタフェースケーブルをいったんはずして接続しなお
してください。
原因:パラレルポートに接続された PC やネットワーク機器とプリンタの処理するデー
タ送受信信号のタイミングが異なっている
対策:パラレルインタフェース設定を「スタンダード2」に設定してください。(設置・
操作ガイド P124 参照)
原因:適切なプリンタ・ドライバが選択されていない
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APTi PowerLaser E840 補足説明
対策:本資料「プリンタ・ドライバの選択」および「従来のプリンタとの互換性」の章
をご参照いただき、適切なドライバを選択してください。また、プリンタドライ
バは最新のものをご使用ください。
原因:ジョブの途中からのデータが処理された(プリンタの電源投入や PC からのリセ
ット処理のタイミングにより起こることがあります)
対策:いったんプリンタの電源を切って、実行中の印刷ジョブを中断してください。ネ
ットワーク経由の印刷の場合、ネットワーク上の印刷キューから印刷中のデータ
を消去してください。プリンタの電源を入れたあと、再実行してください。
原因:ネットワーク上で何らかの異常が発生した
対策:いったんプリンタの電源を切り、ネットワーク上の印刷キューから印刷中のデー
タを消去し、プリンタの電源を入れたあと、再実行してください。
原因:プリンタ内部で異常が発生している
対策:いったんプリンタの電源を切り、入れ直してください。これによっても回復しな
い場合はプリンタの電源を切った状態でプリンタに接続されたすべてのケーブ
ル類をはずし、再度接続し直して電源を入れ直してください。いったん修復して
もすぐに再発する場合や現象が頻発する場合はお買上げの販売店にご相談くだ
さい。
原因:モード設定の値を記憶している NVRAM 上の設定値が正しく読み取れていない
対策:以下の手順に従っていったん NVRAM の値を消去してください。
NVRAM 消去を行った場合、すべての設定が工場出荷値に戻ります。NVRAM 消
去後、モードの再設定を行ってください
1. プリンタの電源を切る。
2.
ESC キーを押しながら電源を入れる。
3. ***
1.Test Print
液晶表示部に左のように表示されるのを確認してから、
右矢印→ キーを3回押す。
4. **
4.NVRAM
液晶表示部に左のように表示されるのを確認してから、
設定キーを押す。
5. 4* NVRAM
A.Display
液晶表示部に左のように表示されるのを確認してから、
右矢印→ キーを押す。
6. 4* NVRAM
B.Clear
液晶表示部に左のように表示されるのを確認してから、
設定キーを押す。
7. Are you sure?
Y:Enter,N:ESC
液晶表示部に左のように表示されるのを確認してから、
設定キーを押す。
8. 4B NVRAM Clear
Clear…
液晶表示部の表示が左のように変化する。
注意!! この状態では絶対に電源を切らないでください。
9. 4* NVRAM
B.Clear
数秒後、左の表示に戻る。(6.と同じ) この表示に戻ったことを確認
してから電源を切る。
以上で、NVRAM 消去は完了します。再び通常通り電源を入れてうまくプリンタが動作しない場合は上
記の手順をやりなおしてください。
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APTi PowerLaser E840 補足説明
.
その他のご注意
外付けプリンタ・サーバとの接続
プリンタのパラレルポートに APTi プリンタ・サーバ・シリーズ(APTi SVS-0310 他)
等の、外付けのプリンタ・サーバを経由して接続する場合、両者のデータ処理のタ
イミングが合わず、データ受信が正しく行われない場合があります。そうした場合
には、プリンタのパラレル・インタフェースモードの設定(設置・操作ガイド P124
参照)を「スタンダード2」に変更してください。
パラレル・インタフェースモードを変更する場合
PC と直接接続する場合、ご使用の PC によっては、PC とプリンタのデータ処理の
タイミングが合わず、データ受信が正しく行われない場合があります。そうした場
合には、プリンタのパラレル・インタフェースモードの設定(設置・操作ガイド P124
参照)を「スタンダード2」に変更してください。
また、ご使用環境によっては「コンバージド」や「PS/2 エイゴ」に設定変更が必要
な場合もあります。詳しくは、設置・操作ガイド P124-125 をご覧ください。
両面印刷機能の制限
オプションの両面印刷ユニットを装着することで両面印刷が可能ですが、両面印刷
は用紙サイズ A3, B4, A4, レター, リーガル用紙に対してのみ有効です。
さらに、両面印刷には以下の制限があります。
l 「自動復帰」(設置・操作ガイド P115 参照)の設定を ON にしても以下の警告メ
ッセージは表示され、自動的に処理は継続されません。
「マエトレイニ SS ヨウシヲ セット シテクダサイ」(SS は用紙サイズ)
「ヨウシサイズ エラー」
l 用紙がなくなった場合に自動的に別の給紙部に切り替わる機能(自動カセット選
択)は無効となります。
両面綴じ方向の設定について
システムユニットから送られてくるデータが ESC/P または 201PL の場合、”両面綴
じ方向の設定”は無効となり、用紙サイズが B4,A3,リーガルの場合は短辺綴じ、A4,
レターの場合は長辺綴じ固定となります。
N-Up 印刷機能の制限
この機能は、A3,B4,A4,B5,A5 用紙を使用する場合にのみ印刷結果を保証します。た
だし、プリンタ・ドライバでの「プリンタの用紙サイズにあわせて印刷する」機能
と組み合わせて使用した場合の印刷結果は保証されません。また、8-in-1 印刷機能
は、A4 にフォーマットされているパターンを A3 用紙に印刷する場合に限ります。
他の組み合わせの印刷結果は保証されません。
プリンタが動作中の場合の注意
プリンタの動作中(処理中、印刷中)は、印刷を取り消すためにプリンタをいったん停
止させる場合を除き、キー操作を行わないようにしてください。また、カバーを開
ける、給紙カセットを引き抜く等の操作も、プリンタの操作パネルに表示されるメ
ッセージにしたがって EP カートリッジの交換、用紙の補給、紙詰まりの除去を行
う場合を除いては、行わないようにしてください。プリンタが誤動作する恐れがあ
ります。
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APTi PowerLaser E840 補足説明
両面印刷中の用紙切れ
両面印刷中に用紙がなくなった場合に、1枚余分に排出される場合があります。こ
の現象は、プリンタが2枚単位で印刷処理をした際に用紙がなくなって2枚目を連
続処理できず、用紙補給後に2枚分の印刷処理を再実行するために発生します。こ
の場合は、余分に印刷された用紙を取り除いてください。
指定の給紙部に指定サイズの用紙がセットされていない場合の動作
前面給紙トレイに指定サイズの用紙をセットするよう操作パネルに表示して印刷処
理を停止します。この停止は各ページごとに行われます。したがって、ページ数の
多いデータを印刷する場合、いったんジョブを取り消して正しいサイズの用紙をセ
ットしてから、再度印刷されることをおすすめします。
自動カセット選択指定時の動作
印刷データで指定サイズの用紙がセットされている給紙部を自動的に選択します。
また、印刷中の給紙部の用紙がなくなった場合、同じサイズの用紙が別の給紙部に
セットされていれば自動的に給紙部を切り替えます。ただし、両面印刷を行ってい
る場合は用紙がなくなった場合の自動切り替えは行われません。
ネットワークで印刷中の印刷取消
V2.10 以降、A/PDL(E840 用プリンタドライバ使用の印刷), A/AGS(IBM 5588/5586
エミュレーション)および 5577 エミュレーションモードでの印刷に対してはネット
ワークで印刷中の印刷取り消しに対応していますが、取り消しのタイミングにより
ましては「コマンドエラー」を表示して停止、
「ショリチュウ」のまま停止、記号の
ようは意図しない文字を印刷等の状況になることがあります。この場合は、プリン
タの電源を切ってから印刷キュー上の当該ジョブを削除し、プリンタの電源を入れ
直してから再度印刷を行ってください。
「ハイシブカラ ヨウシヲ トリノゾイテクダサイ」と表示された場合
このメッセージは、排紙部に規定量(約 500 枚)以上の用紙が排出された場合に表示
されますが、用紙を取り除いて印刷を再開したときに、1-2 枚同じページを再印刷
しますので、重複して印刷された用紙は取り除いてください。
「ヨウシサイズ エラー」と表示された場合
前面給紙トレイに、設定値とは異なるサイズの用紙がセットされていた場合、前面
給紙トレイ、給紙カセットに異なるサイズの用紙が混在していた場合、複数枚の用
紙が少しずれた状態で重なって搬送された場合等には、プリンタは「用紙サイズエ
ラー」を検出します。この場合、エラーの起こった用紙に対する再印刷は行われま
せん。用紙を正しくセットし直して、再度印刷を行ってください。
「マエトレイニ ss ヨウシヲ ホキュウ シテクダサイ」と表示された場合
設置・操作ガイド P42∼ の手順に従い、指定された用紙を前面給紙トレイに補給
してください。指定された以外の用紙をセットした場合、印刷結果およびその後の
動作は保証されません。
複数部印刷に関して
アプリケーションによっては複数部印刷をサポートしているものもありますが、そ
の多くは両面印刷や N-Up 印刷に未対応で、単純に指定部数分のデータを繰り返し
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APTi PowerLaser E840 補足説明
て送るように設計されています。そのため各部の切れ目で用紙が排出されず、両面
印刷の場合は最終ページの裏面に次の「部」の最初のページが印刷されたり、N-Up
印刷の場合は異なる「部」の印刷データが同じ物理ページに印刷される不具合が発
生します。両面や N-Up 印刷機能を使用して複数部印刷を行う場合は、アプリケー
ションの動作を理解した上で行ってください。
両面印刷制御コマンド
A/AGS モードで両面印刷を制御するコマンドが追加されています。
両面印刷制御 (ESX3B)
書式:1B 7E 3B 00 04 00 00 DPLX 01
DPLX(1 バイト): 片面・両面印刷指定
0x00: 片面印刷を行います。
0x01: 両面印刷で、長辺を綴じる方式の印刷を行います。
0x02: 両面印刷で、短辺を綴じる方式の印刷を行います。
0xFD: 現在選択されている印刷方式をそのまま継続します。
0xFE: 操作パネル上の設定値(一時設定値)に従います。
0xFE: 操作パネル上の設定値(恒久設定値)に従います。
このコマンドは、ページ境界(電源投入または印刷後、文字コード、描画データ、および印刷
位置を変更するコマンド(以下、印刷データ)が指定されていない状態)でのみ有効です。両面印
刷中の片面処理終了後裏面の印刷データを受信するまでの間も有効で、異なる印刷方法が指定
された場合、処理済の面の印刷を行ってから印刷方法を変更します。
ここでの指定は、初期化コマンド(ESX01)により操作パネル上の設定値(一時設定値)に戻りま
す。
バーコード印刷制御コマンド
バーコードの印刷は、A/AGS モードで可能です。V2.00 より追加されている「郵便カスタ
マバーコード」の印刷は、V1.00 から印刷可能な5種(JAN 標準, JAN 短縮, Code39,
Interleaved 2 of 5, NW7) の印刷を行う PAGES コマンドのパラメータ拡張によって行っ
ています。ここでは、拡張部分に関してのみ説明します。実際にプログラミングを行われ
る場合は、日本アイ・ビー・エム社から発行されている「PAGES Command Reference コ
マンド解説書(N:SA18-7268-1)」とあわせてご参照ください。
バーコード・フォーマット設定 (ESX40)
書式:1B 7E 40 LEN U_BASE OR_TYPE OR BCT MOD NB_WIDTH NS_WIDTH
WB_WIDTH WS_WIDTH CHR_GAP HEIGHT L_MARGIN R_MARGIN
BCT(1 バイト): バーコード・タイプの設定
郵便カスタマバーコードを印刷する場合、X’1B’ を指定してください。
MOD(1 バイト): バーコードタイプに依存するオプション設定
郵便カスタマバーコードの場合は、常に X’00’ を指定してください。
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APTi PowerLaser E840 補足説明
WB_WIDTH(2 バイト): ワイドバーの幅
WS_WIDTH(2 バイト): ワイドスペースの幅
CHR_GAP(2 バイト): 文字間スペース
郵便カスタマバーコードの場合、以上のパラメーターは無視されます。
バーコード印字 (ESX42)
書式:1B 7E 42 LEN I_OFFSET B_OFFSET FLAG DATA1…..DATAn
(ご注意:PAGES Command Reference コマンド解説書 N:SA18-7268-1 P121 には B_OFFSET(1 バイト) との記述
がありますが、2 バイトの誤植です。)
FLAG(1 バイト): オプション・フラグ
郵便カスタマバーコードの場合は HRI(Human Readable Information) の印刷は行わ
れません。常に X’00’ を指定してください。
E840 B モデルでは2次元コードのQRコードの印刷が可能ですが、QRコードの印刷は
上記とは異なるコマンドで印刷されます。資料の入手は、お買上げの販売店にご相談くだ
さい。
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APTi PowerLaser E840 補足説明
P/N 05599
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