GMP等監視と PIC/Sについて

GMP等監視と
PIC/Sについて
平成25年9月11日(水曜日
平成25年9月11日 水曜日)
水曜日
東京都福祉保健局健康安全部薬務課
1
本日の内容
東京都の組織等について
医薬品に関する薬事法の規制について
(製造業・GMPを中心に)
PIC/Sについて
2
東京都の組織等
について
3
医薬品関連部署(製造販売業・製造業関係)
平成24年6月から
新宿区西新宿
福祉保健局健康安全部
薬務課 承認審査係
・知事承認申請書受付及び審査
21階
階
薬務課 安全対策係
・回収着手報告の受理
健康安全研究センター広域監視部
新宿区百人町
薬事監視指導課 医薬品審査係
・ 医薬品、医薬部外品、化粧品の製造販売業及び製造業の申請届出受付
・適合性調査申請受付、結果通知書発行
薬事監視指導課 医薬品第一、二、三係
1階
・医薬品、医薬部外品、化粧品の製造販売業及び製造業の監視指導
・GMP/QMS適合性調査
・回収終了報告の受理
4
医療機器関連部署(製造販売業・製造業関係)
平成24年6月から
新宿区西新宿
福祉保健局健康安全部
薬務課 安全対策係
・回収着手報告の受理
21階
階
健康安全研究センター広域監視部
新宿区百人町
医療機器監視課 医療機器審査係
医療機器審査係
・ 医療機器の製造販売業及び製造業の申請届出受付
・適合性調査申請受付、結果通知書発行
医療機器監視課 医療機器第一、二、三係
医療機器第一、二、三係
1階
・医療機器の製造販売業及び製造業の監視指導
・GMP/QMS適合性調査
・回収終了報告の受理
5
医薬品・医療機器第一、二、三係の
所管地区
千代田
中 央
墨 田
江 東
葛 飾
荒 川
江戸川
足
第二係
港
目 黒
渋 谷
文 京
大 田
品 川
世田谷
第三係
新 宿
杉 並
板 橋
島しょ
台
豊
練
中 野
北
多 摩
第一係
東
島
馬
立
6
医薬品監視各係の所管地区(島しょ地区を除く)
7
(平成25年3月31日確定値)
製造販売業 業態数
東京都
全国
比率
第一種医薬品製造販売業
137
259
52.9%
第二種医薬品製造販売業
233
940
24.8%
医 薬部外 品製造販 売業
447
1383
32.3%
化 粧 品 製 造 販 売 業
1306
3512
37.2%
第一種医療機器製造販売業
344
636
54.1%
第二種医療機器製造販売業
332
942
35.2%
第三種医療機器製造販売業
325
890
36.5%
3124
8562
36.5%
合
計
8
(平成25年3月31日確定値)
製造業 業態数
東京都
全国
比率
医 薬 品 製 造 業
240
2301
10.4%
医薬部外品製造業
178
1676
10.6%
化 粧 品 製 造 業
743
3442
21.6%
医 療 機 器 製 造 業
923
3577
25.8%
2084
10996
19.0%
合
計
9
医薬品に関する薬事法の規制
製造業・GMPを中心に
10
医薬品の開発から使用までの流れ薬事法規制
医薬品の品
質、有効性、
安全性に関
する規定
開発段階
製造段階
製造販売段階
流通段階
第三者認証(第三者認証機関)
製造販
売安全
管理
製造販売承認
製造販売業
構造設備
人的要件
医薬品の取
扱い業務の
資格、要件
等に関する
規定
使用段階
再審査
評価
構造設備
人的要件
許可
GPSP
製局・医薬品
販売業許可
GVP
GVP
GQP
GMP
製造業
許可
医薬品
医薬品の取
扱いに関す
る規定
指導・監督に
関する規定
GLP、治験
届出、GCP
取扱い・広告に関する規制
外国製造所
認定
副作用・感染症
の報告事例
検定
薬事監視(立入調査、収去試験、行政指導、行政処分)
11
11
GLPからGPSPまで
1 GLP
GLP:「医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準に関する省令
(平成9年厚生省令第21号)」
新医薬品等の開発のために行われる動物試験データ等の信頼性を確保するための基準
2 GCP
GCP:「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(平成9年厚生省令第28号)」
医薬品の承認申請資料の収集のために行われる臨床試験(治験)の遵守事項を規定した基準
3 GMP
GMP:「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令
(平成11年厚生労働省令第16号)」
製造業者が、その製造所における、必要な工程管理及び品質を確保するために行う業務の
基準で5年ごとに適合性調査を受けなければならない。
4 GQP
GQP:「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質管理の基準に関する省令
(平成16年厚生労働省令第136号)」
製造販売業者が製品の品質を確保するために、実施すべき品質管理業務を規定した基準
5 GVP
GVP:「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準に関する省令
(平成16年厚生労働省令第135号)」
製造販売業者が医薬品等の適正使用情報の収集、検討及び安全確保措置の実施等について
規定した基準
6 GPSP
GPSP:「医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準に関する省令
(平成16年厚生労働省令第171号)」
製造販売業者等が行う製造販売後の調査及び試験に関する業務が適正に実施され、また、再
12
審査、再評価の申請を行う際の資料の信頼性を確保するために、遵守する事項を規定した基準
薬事法の許可と監視指導のフローチャート
国
国(厚生労働大臣)
国関係機関
国立感染症研究所
PMDA※
指定医薬品の検定
許可
立入
薬事・食品衛生審議会
国立医薬品食品衛生研究所
安全性情報報告
承認
製造段階
流通段階
使用段階
薬局、医薬品販売業
製造業
製造販売業
薬局
病院等
店舗販売業
卸売販売業
生物学的
製剤製造業
配置販売業
国等認証
・承認品目
都県民
医療機器販売・賃貸業
その他の
製造業
地方承認
品目
高度管理医療機器
販売・賃貸業
管理医療機器
販売・賃貸業(届出)
承認
許可・立入
許可・立入
許可・立入
許可・立入
都道府県
保健所政令市(市長)
都道府県(知事)
薬務主管課
公的認定試験検査機関
※ PMDA:独立行政法人医薬品医療機器総合機構
保健所
<所管>
薬局、店舗販売業
卸売販売業
医療機器販売・賃貸業
特別区(区長)
<所管>
薬局、店舗販売業
管理医療機器
販売・賃貸業
13
製造販売業、製造業とは
役割がががが違違違違うううう====連携がががが必要
製造販売業
↓
市場への出荷
市場への責任
製造業
↓
製造・輸入・試験
包装・表示・保管
14
製造業GMPから製造販売業GQPへ
品質情報の伝達
B製造所
製造所
A外国製造所
外国製造所
発酵
合成
精製
秤量
充てん
試験
包装表示
通関
試験
表示
C製造所
製造所
各製造所が「製造所から
の出荷可否決定」を行い、
製造販売業者が行う「市
場への出荷可否決定」へ
と繋げる
試験
包装
表示
製剤
工程
市場へ
GQP
A製造所からの出荷
製造所からの出荷
出荷判定
確認
出荷判定者
B、C製造所からの出荷
GMP
市場への
出荷判定
出荷判定
確認
出荷判定者
記録等
*製造・試験検査記録
*出荷判定記録 等
*製造・試験検査記録
*出荷判定記録 等
適正に行
われてい
るか確認
品質保証責任者
A製造所
製造所
B、
、C製造所
製造所
D製造販売業者
製造販売業者
15
製造販売業者と製造業者との連携に不可欠な
取決め
GQP
製造販売業者
↓
市場への出荷
市場への責任
承認
GMP
取決め
製造業者
↓
製造・輸入・試験
包装・表示・保管
GMPは承認要件
は承認要件
16
「取決め」を締結するところ
設計管理
製造販売業
原薬
製造業
外部試験検査機関
製剤
製造業
国内
海外
包装等製造業
試験検査機関
外国製造業
(原薬、製剤)
17
「取決め」を行う事項(GQP省令第
省令第7条)
省令第 条)
製造業者が行う業務の範囲
製造所での製造管理・品質管理(GMP)
製造所からの出荷に関する手順
製造方法、試験検査方法等の技術的条件
製造販売業者による製造所の定期的確認
製品の運搬・受け渡し時の品質管理方法
製造方法、試験検査方法の変更について
製造、輸入、販売の中止・回収・廃棄について
その他連絡先等
18
外国製造所
原薬製造所
配送センター
商社
最終製品輸入
製造フローと取決めめめめ
海 外
原薬輸入製造所
表示
製造所A 小分け
外部試験検査機関
原薬保管/小分製造所
製造所B 製剤
商社
原薬製造所
製造所C
国
製剤
内
配 送 セ ン タ ー (包装等製造所D)
原則:製造販売業者が製造業者・試験検査機関とそれぞれ取決めを締結
19
製造業者に求められること
薬事法遵守に関する項目
製造業の許可【
製造業の許可【法第13
法第13条
13条】
□ 許可の種類
許可の基準【
許可の基準【法第13
法第13条、法
13条、法17
条、法17条
17条】
□ 製造所の構造設備 →薬局等構造設備規則
設備
□ 製造管理者、責任技術者の設置
人
製造管理又は品質管理の方法の基準への適合【
製造管理又は品質管理の方法の基準への適合【規則第96
規則第96条
96条】
GMP適合性調査は、製造販売承認の要件
承認に基づく製品を、省令に適合する方法で製造する
20
薬事法第13条(抜粋)
医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器
の製造業の許可を受けたものでなければ、そ
業として、医薬品、医薬部外品、化
れぞれ、業として
業として
粧品又は医療機器の製造をしてはならない。
(法第13条)
⇒製造業者はその製造した物をそれぞれの
製造販売業者か製造業者に販売することは
できるが市場へ製造販売することはできない。
(ただし、原薬は当分の間、卸売販売業を通じて医薬品等の製造業者や
製造販売業者へ販売することを可能としている。)
21
製造業の許可の種類
⇒許可区分【薬事法施行規則第26条】
令第80条第
令第 条第2項第
条第 項第3号イ、ハ及びニに規定する医薬品の製造工
項第 号イ、ハ及びニに規定する医薬品の製造工
程の全部又は一部を行うもの
放射性医薬品の製造工程の全部又は一部を行うもの
無菌医薬品の製造工程の全部又は一部を行うもの
前3号に掲げる医薬品以外の医薬品の製造工程の全部又は一
部を行うもの
前2号に掲げる医薬品の製造工程のうち包装、表示又は保管の
みを行うもの
中略
化粧品の製造工程の全部又は一部を行うもの
化粧品の製造工程のうち包装、表示又は保管のみを行うもの
全部又は一部を行うもの→「一般」
包装、表示又は保管のみを行うもの→「包装等」
22
許可区分と薬局等構造設備規則
医薬品製造業(体外診断用医薬品を除く)
(規則第26条第1項)
1 生物学的製剤等 6条、7条(無菌の場合)、8条
2 放射線医薬品 6条、7条、9条
3 無菌医薬品
6条、7条
4 一般区分
6条
5 包装等区分(3と4の製造工程のうち、包装、
表示又は保管のみを行うもの) 10条
*条文は薬局等構造設備規則
23
製造業者の遵守事項
・製造管理者又は責任技術者の意見を尊重す
ること。(規則89条)
・GMP省令又はQMS省令に適合させること。
(規則96条)
・変更の届出(規則100条)
・許可証の掲示(規則114条で準用する規則3条)
・休廃止届(規則114条で準用する規則18条)
24
GMPとは
医薬品及び医薬部外品の
製造管理及び品質管理の基準に関する省令
【平成16年12月24日 厚生労働省令第179号】
Good Manufacturing Practice:略してG
GMP
P
製造する製品の製造管理、品質管理を行うための
手順、責任等を文書で定め、実施する
25
GQP、GVP、GMPの関係
製造販売業
総括製造販売
責任者
管理監督、
意見尊重
管理監督、
意見尊重
情報提供
意見具申
報告
安全管理
責任者
指示・連絡
品質保証
責任者
GVP
GQP
品質保証部門
安全管理部門
意見具申
報告
連携・協力
・安全管理情報の検討等
・品質情報の収集、検討等
・安全確保のための措置実施
・品質確保のための業務実施
GMP遵守状況の確認等
遵守状況の確認等
製造業
市場
取決め
GMP
製造管理者
製品出荷
26
製造管理又は品質管理の方法の基準を適用する
医薬品等の範囲
薬事法施行令第20条
薬事法施行令第 条
第20条 法第14条第2項第四号及び第6項(これらの規定を同条第9項(法第19条の2第5項において
準用する場合を含む。)及び法第19条の2第5項において準用する場合を含む。次項及び第3項に
おいて同じ。)の政令で定める医薬品は、次に掲げる医薬品
次に掲げる医薬品以外
次に掲げる医薬品以外の医薬品とする。
以外の医薬品とする。
一 専らねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の駆除又は防止のために使用されること
が目的とされている医薬品のうち、人又は動物の身体に直接使用されることのないもの
二 専ら殺菌又は消毒に使用されることが目的とされている医薬品のうち、人又は動物の身体に直接
使用されることのないもの
三 専ら前二号に掲げる医薬品の製造の用に供されることが目的とされている原薬たる医薬品
四 生薬を粉末にし、又は刻む工程のみを行う製造所において製造される医薬品
五 薬局製造販売医薬品
六 医療又は獣医療の用に供するガス類のうち、厚生労働大臣が指定するもの
七 前各号に掲げるもののほか、日本薬局方に収められている物のうち、人体に対する作用が緩和な
ものとして厚生労働大臣が指定するもの
八 専ら動物の疾病の診断に使用されることが目的とされている医薬品のうち、動物の身体に直接使
用されることのないもの
九 専ら動物のために使用されることが目的とされているカルシウム剤のうち、石灰岩又は貝殻その
他のカルシウム化合物を物理的に粉砕選別して製造されるもの
2 法第14条第2項第四号及び第6項の政令で定める医薬部外品は、製造管理又は品質管理に注意
を要するものとして厚生労働大臣が指定する医薬部外品とする。
3 法第14条第2項第四号及び第6項の政令で定める医療機器は、製造管理又は品質管理に注意を
要するものとして厚生労働大臣が指定する医療機器とする。
27
製造管理又は品質管理の方法の基準を
適用しない医薬品
薬事法施行令第20条第1項第六号及び第七号並びに薬事法施行規則 第96条第六号及び第七号の
規定に基づき厚生労働大臣が指定する 医薬品(平成16年12月24日)(厚生労働省告示第431号)
一
1
2
3
4
5
二
1
2
3
4
5
6
7
次に掲げる医療又は獣医療の用に供するガス類
亜酸化窒素
酸素
窒素
二酸化炭素
亜酸化窒素及び酸素の混合物
次に掲げる日本薬局方に収められている医薬品
アラビアゴム
アラビアゴム末
亜硫酸水素ナトリウム
エチレンジアミン
エーテル
オリブ油
オレンジ油
8 カオリン
9 カカオ脂
10 カプセル
・
中略
・
98 ラウロマクロゴール
99 ラッカセイ油
100 加水ラノリン
101 精製ラノリン
102 ロジン
103 黄色ワセリン
104 白色ワセリン
105 親水ワセリン
28
医薬品の適合性調査権限者等について
手続き
審査権者
の種類
GMP/QMS適合性調査
調査権者
機 構
生物製剤・放射性等*
機構
医療用
承認
*以外の
医薬品
都道府県
一般用
都道府県
承認
機構
機構
認証
認証機関
認証機関
届出
機構
自己認証
輸出
届出
機構
調査実施者は国内品と同じ
輸入
届出
地方厚生局
機構(外国製造所)
*以外の
体外診断用医薬品
29
適合性調査の申請は
1~3を製造販売業者が、
4は製造業者が行う
適合性申請の種類
種類
申請時期
1 新規
承認申請後
2 一変
申請内容の差換えが済み
承認事項が確定したころ
申請単位
品目ごと
同一原薬で製造される品目の場合複
数品目等一括申請が可能な条件あり
★1(9)
3 定期
承認取得後5年を経過するごと★2(1)
製造業の許可の更新時★2(4)、(7)
★平成17年3月30日 薬食審査発第0330006号薬食監麻発第0330005号
GMP適合性証明書の発給を申請する品目
4 輸出
☆平成17年3月30日 薬食監麻発第0330001号第6輸出用医薬品等の特例
30
GMP
適合性調査で確認する事項
製造販売業者
構造設備
との連携
製品標準書
衛生管理基準書
製造管理基準書
品質管理基準書
各種手順書
各種記録類
製造販売業者等との取決め 等
31
PIC/Sについて
32
PIC/Sとは
PIC/Sとは
Pharmaceutical Inspection Convention
(PIC)医薬品査察協議会(医薬品査察協定)
Pharmaceutical Inspection Co-operation scheme
(PICS)医薬品査察協同スキーム
査察当局間の非公式な協力の枠組み
1995年11月から活動
EUを中心に米国等44機関が加盟
The training of GMP inspectors has been
at the heart of PIC/S since the beginning.
PIC/Sホームページより
33
PIC/Sの目的
PIC/Sの目的 PIC/S
1/95.3より
1/95.3より
PIC/Sの目的は、公衆衛生の実現のため、以下の事項を実現することにある。
PIC/Sの目的は、公衆衛生の実現のため、以下の事項を実現することにある。
(a)GMP査察分野における相互信頼の維持と査察品質の向上
相互信頼の維持と査察品質の向上を
相互信頼の維持と査察品質の向上
図るため、加盟当局の協力関係を推進・強化する。
(b)情報や経験を共有する枠組みを提供する。(Voluntary basis)
相互トレーニングを開催
(c)査察官や関連の技術専門家を対象とする相互トレーニング
相互トレーニング
する。
(d)製造所及び販売網
販売網の査察及び公的試験検査で実施する試験
試験
販売網
に関する技術的な基準と手順の改善、調和を図るため、協同の取
に関する技術的な基準と手順の改善、調和
り組みを継続する。(査察手順及び試験検査機関の試験手順の確立
査察手順及び試験検査機関の試験手順の確立)
査察手順及び試験検査機関の試験手順の確立
(e)GMDP基準の作成、調和、維持
基準の作成、調和、維持を目的とした共同の取り組みを
基準の作成、調和、維持
継続する。(共通のガイドライン作り
共通のガイドライン作り)
共通のガイドライン作り GMDP:Good Manufacturing and Distribution Practice
(f)グローバルハーモナイゼーションを実現するために、共通の基準と手順を
共通の基準と手順を
採用するための国家協定を締結した他の規制当局との協力関係
採用するための国家協定を締結
を拡大する。
34
グローバルの時代へ
Global Drug Supply の時代へ
ヘパリン問題からの学び
低コスト化:製造拠点の低コスト地域(中国やインド)へ
の移動
国際共同治験が増加傾向
リアルタイムの情報共有、グローバルな監視体制の
実現に向けての方向
PIC/S加盟への促進
加盟への促進
FDAや
やEMA等との合同査察(
等との合同査察(API、
、QbD)による連携協力
による連携協力
等との合同査察(
もはや一国だけで世界中の製造所を
監視することは不可能
35
PIC/S加盟の必要性
使用者の保護(国民の安心・安全確保)
→ 世界標準のGMP
世界標準のGMPをクリアした医薬品を日本
GMPをクリアした医薬品を日本
国内に流通させることが必要である。
行政リソースの有効活用
→ 適切で効率のよいGMP
適切で効率のよいGMP調査
GMP調査を実施する必要
調査を実施する必要
がある。企業側がGMP
がある。企業側がGMP査察にかかる人、コスト
GMP査察にかかる人、コスト
も考慮する必要がある。
日本の製薬業界の地位確保・サポート
→ 「PIC/S GMP準拠
GMP準拠」が
準拠」が流通要件
」が流通要件となるケー
流通要件となるケー
スが見受けられる。また、患者からの信頼が
得られる。
36
これまでの流れ(イメージ)
平成22年度
平成23年度
資料作成
平成24年度
体制整備
7月新体制
運用開始
都道府県
GMP適用
範囲の差異、
内容ギャップ
分析
7月
申請
宣言
2月
調査
要領
全調査当局
統一システム
PIC/Sガイドラインとの比較分析・検討
ガイドラインとの比較分析・検討
厚生労働省
PMDA 原薬GMPガイドライン、医療用ガス
ガイドライン、医療用ガスGMP自主基準
自主基準
原薬
ガイドライン、医療用ガス
生薬及び漢方生薬製剤GMP自主基準
自主基準 等 発出
生薬及び漢方生薬製剤
3月
申請
PIC/S
申請名:MHLW, PMDA and
Japanese Prefectures
5月
総会
37
PIC/Sが推奨する
PIC/Sが推奨する
査察当局の品質システムについて1
PI002-3 Quality system requirements for pharmaceutical
inspectorates(抜粋)
品質マニュアルの作成(上級管理者のコミットが必要)
組織の公正性、公平性
技術的職務を適切に実施する能力を維持することが可能な組
織体制の確保(十分な資源の確保)
関連する他の組織との関係の明確化
(厚生労働省等との連携)
マネジメントレビューの実施
文書を管理するシステムの維持
(最新の手順書のみが全ての査察官に利用できる)
記録の適切な保管
(査察計画、査察結果等の記録だけでなく査察官の教育訓
練、資格認定等にかかる記録も含む)
38
PIC/Sが推奨する
PIC/Sが推奨する
査察当局の品質システムについて2
査察官は適切な資格、経験、知識を有していること
査察官の教育訓練の実施とその評価の実施
自己点検の実施
査察業務に係る品質指標(Quality Indicator)の確
立及びCAPAの実施
製造所等からの苦情を処理する手順の確立維持
業許可及びGMP証明の発行及び取消しシステムの確立維持
医薬品の品質不適合が疑われる場合の処置と回収に
かかる手順の確立維持(ラピッドアラートシステム
等)
公的試験機関との連携
39
PIC/S加盟にあたっての課題
◆国内GMP
国内GMP関連規制と
GMP関連規制とPIC/S
関連規制とPIC/S GMPガイドの同等性確保
GMPガイドの同等性確保
◆GMP調査当局(
GMP調査当局( PMDAと都道府県(収去品の試験施設含
PMDAと都道府県(収去品の試験施設含
む))の品質システムの整備・連携
調査当局一枚岩構想
→日本の調査権者が同一の品質システム
日本の調査権者が同一の品質システムで動いているこ
同一の品質システムで動いているこ
とを示す必要あり。
◆個々のGMP
◆個々のGMP調査員の質の確保(査察のパフォーマンスが国際レ
GMP調査員の質の確保(査察のパフォーマンスが国際レ
ベルである必要がある)
→調査員の資格要件の設定
調査員の資格要件の設定、
資格要件の設定、教育訓練プログラム
3年に一度人事異動があっても査察レベルが維持できる
システム/
システム/制度(国際的に納得が得られる説明)
これらの要素を盛り込んだ調査要領に改定
40
「GMP調査要領の制定について」(GMP調査要領)
平成24年2月16日付薬食監麻発0216第7号
<理由>( GMP調査要領通知文1ページ 上から6行目)
今般、医薬品査察協議会及び医薬品査察協同ス
キーム (以下、「PIC/S」)における調査協力等
を見据え、GMP調査の国際整合性の一層の確保
等の観点からGMP調査の体制や業務の要領を整
理し、GMP/QMS調査要領のうちGMPに係る要領
について、別添のとおり、改正することとした。
41
( GMP調査要領通知文1ページ 下から7行目)
1.本通知により制定されたGMP
GMP調査要領
GMP調査要領(以下
調査要領
「本調査要領」という。)に基づきGMP調査を円
滑に実施するため、各調査権者は、想定される
GMP調査の業務量を踏まえ、
所定の要件を満たす職員の確保、
当該職員に対する研修の実施 及び
公的認定試験機関等を含む実施体制の整備
を図ること。
42
GMP調査要領のポイント
1
調査当局が共通で使用する品質マニュアル
(調査手順)の導入
2 調査員制度の導入
(調査員、リーダー調査員、シニア調査員)
調査員、リーダー調査員、シニア調査員)
3 調査成立要件の導入
(リーダー又はシニア調査員必須)
リーダー又はシニア調査員必須)
4 ブロック単位での連携体制(
ブロック単位での連携体制(人材育成)
人材育成)の構築
5 公的認定試験検査機関の要件の導入
( GMP調査要領通知文1ページ 下から3行目)
H24.6.30までに
までに本調査要領の実施のために必要な体制等
までに本調査要領の実施のために必要な体制等
を確保することとし、
を確保することとし、
H24.7.1から、本調査要領に基づきGMP調査を実施する
から、本調査要領に基づきGMP調査を実施する。
から、本調査要領に基づきGMP調査を実施する。
43
全体のイメージ
都道府県
認定
取り決め
調査当局
試験検査機関
連携・
研修
人材育成
北海道東北・関東甲信越・東海北陸
近畿・中国・四国・九州
厚生労働省、PMDA
44
調査員制度の導入<GMP調査要領別添1抜粋>
シニア調査員
・秀でた自立的、外交性特質
・優れた観察力、適応力、決断力
・教育実施者としての教育訓練を受けている
・より高度な最新のGMP知識
リーダー調査員
調査員
・実務経験
・優れた観察力、適応力、決断力
・サブシステムへの理解
・分野ごとの調査技術の習得
・品目に応じた技術的知識
・国際的な規制の知識
・最新のGMP知識
・認定分野別調査経験(各5
・認定分野別調査経験(各5回以上)
・薬学・理工学系の大学卒
・個人的資質(ISO19011)
・個人的資質(ISO19011)
・40時間研修
40時間研修
・一般技能知識
45
調査員の要件
(H24.2.16 GMP調査要領 7.2)
調査を実施する者は、要件を満たしていなけ
ればならない。個々の調査にはリーダー調査員
ればならない。個々の調査にはリーダー調査員又
個々の調査にはリーダー調査員又
はシニア調査員の要件を満たす者が必ず1名
はシニア調査員の要件を満たす者が必ず1名含ま
必ず1名含ま
れなければならない。
調査員の認定要件
別添1抜粋)
調査員の認定要件 (別添1抜粋
別添1抜粋
H25.4ブロック研修の実施へ
ブロック研修の実施へ
40時間以上
時間以上の教育訓練
時間以上の教育訓練
(1)国内法規に関すること
国内法規に関すること
(2)GMPの概念とその実現方法
の概念とその実現方法
異動を考慮(リーダー・
異動を考慮 リーダー・
シニア調査員共通)
シニア調査員共通
(3)調査手順に関すること
調査手順に関すること
継続評価:年間
継続評価:年間10日間
評価:年間 日間以上の教育訓練
日間以上の教育訓練
離職後の復帰要件:離職の間に変更のあった法令等
離職後の復帰要件:離職の間に変更のあった法令等
46
倫理的である。公正
倫理的である。公正である、信用できる、誠実である。
公正である、信用できる、誠実である。
正直である、分別がある。
正直である、分別がある。
心が広い。別の考え方または視点を進んで考慮する。
心が広い。別の考え方または視点を進んで考慮する。
外交的である。目的を達成するように人と上手に接する。
外交的である。目的を達成するように人と上手に接する。
観察力がある。物理的な周囲の状況及び活動を積極的に
観察力がある。物理的な周囲の状況及び活動を積極的に
観察する。
知覚が鋭い。状況を認知し、理解できる。
適応性がある。異なる状況に容易に合わせることができ
適応性がある。異なる状況に容易に合わせることができ
る。
粘り強い。根気
粘り強い。根気があり、目的の達成に集中する。
根気があり、目的の達成に集中する。
決断力がある。論理的な理由づけ及び分析に基づいて、
決断力がある。論理的な理由づけ及び分析に基づいて、
時宜を得た結論に到達することができる。
自立的である。他人と効果的なやり取りをしながらも独
自立的である。他人と効果的なやり取りをしながらも独
47
立して行動し、役割を果たすことができる。
不屈の精神をもって行動する。その行動が、
不屈の精神をもって行動する。その行動が、
時には受け入れられず、意見の相違又は対立
時には受け入れられず、意見の相違又は対立
をもたらすことがあっても、進んで責任を持
ち、倫理的に行動することができる。
ち、倫理的に行動することができる。
改善に対して前向きである。
改善に対して前向きである。進んで状況から
である。進んで状況から
学び、よりよい監査結果のために
、よりよい監査結果のために努力する。
努力する。
学び、よりよい監査結果のために努力する
文化に対して敏感である。被監査者の文化を
文化に対して敏感である。被監査者の文化を
観察し、尊重する
観察し、尊重する。
尊重する。
協働的である。監査チームメンバー及び被監
協働的である。監査チームメンバー及び被監
査者の要員を含む他人と共に効果的に活動
他人と共に効果的に活動す
査者の要員を含む他人と共に効果的に活動す
る。
48
都道府県ブロックの活動
GMP調査当局会議
各ブロック代表
PMDA
厚生労働省
調整
連携
<GMP調査要領6.(2)>
厚生労働省医薬食品局
監視指導・麻薬対策課
指示
連携
PMDA
GMPグループ
都道府県ブロック
北海道東北・関東甲信越
東海北陸・近畿・中国・四国・九州
調査員の育成
<新任・復帰・継続研修
同行調査研修・合同模擬査察研修>
継続的人材育成
49
これからの課題
• 調査要領の運用
⇒統一システムでの運用
• PIC/S GMPガイドライン(H25.3.28改定)
⇒GMP施行通知等改定(H25.8・9予定)
• オンサイトアセスメント(H25.9)
⇒現地審査への対応
50
関係通知について(発出予定含む)
1 医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の
基準に関する省令の取扱いについて
(平成25年8月30日付薬食監麻発0830第1号)
監麻課長通知(GMP施行通知)の改正
2 GMP/QMS事例集の改訂に関する事務連絡
(発出予定)
51
今後のスケジュール(イメージ)
H25
H26
4
都道府
県
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
4
5
6
体制整備(
体制整備(都道府県、ブロック)
都道府県、ブロック)、調査方針統一、調査員育成
通知・ガイドライン等整備
監麻課
PMDA
回答
スイス
PIC/S
総
会
EU原薬査察
PIC/Sとの合同査察
(ジョイントインスペクション)
施行通知
改定
オ
カナダ
ン
サ 総
イ 会
ト
総
会
書面審査・合同査察結果発表
「概ね制度に問題なし」
オンサイトアセスメント時期発表⇒9月
52
53