魔法のラッキー・ブック THE GOOD LUCK BOOK

魔法のラッキー・ブック
THE GOOD LUCK BOOK
GOOD LUCK
「運はすべてを左右する。
いつも釣り針を流れの中に入れておくように。
もっとも予期していないときに、魚がかかるだろう」
―オビディウス/紀元1世紀のローマの詩人
GOOD LUCK
「偶然」と「不幸な偶然」が世界を支配する。
―イギリスの古いことわざ
GOOD LUCK
幸せとは運がいいこと
happiness(幸せ)の語源は、チャンスや運を意味する古い言
葉hapです。haphazard(運に頼った)やhappen(思いがけず偶然
起きること)なども、ここからきています。昔は、幸運も不運も
その人のhapだといわれたものです。つまり幸せと運の関係は、
私たちがいつも使っている言葉の中で、とっくの昔に語りつくさ
れていたわけです。
GOOD LUCK
指をクロスして幸運を呼びましょう
英語で「私のために、指をクロスしていてちょうだい!」と言うの
は「幸運を祈って!」という意味。もう少しで幸運が手に入りそうな
ときや新しいことに挑むとき、中指を人差し指の上に重ねるこの仕草
をします。クロス(十字)は昔から世界共通の調和のシンボル。2本の
線をクロスすると、願いがかなうまで幸運がそこに留まるというのが
その理由です。
欧米では、お墓の横を通るとき悪霊から身を守るために指をクロス
することもあります。
また子供たちは
をつくとき、その罪を帳消しにするために指をク
ロスします。これは罪を犯した人間の魂を悪魔が持ち去るのを防ぐお
まじない。
指をクロスするのは、不運に見舞われることのないよう身を守ろう
とする本能のなせるわざなのでしょう。もしかすると、人の幸運を見
るたびにそれを奪おうとする意地悪な霊を防ぐためかもしれません。
GOOD LUCK
昔から受け継がれてきた運をよくする方法
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落ちてくる枯葉を受けとめて、とっておく。
自分の生まれ年の硬貨を財布に入れておく。
手に銀の硬貨を持って三日月を見る。
コーヒーか紅茶の表面に浮いた泡をスプーンですくい、
消える前に飲む。
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白い馬につばを吐きかける。
紐を輪に結び、バッグに入れておく。
脚を組んで座る。
GOOD LUCK
「私の身に起きたことは、すべて偶然だ。
私は宿命など信じない。
あるのは運と、タイミングと、偶然の出来事だけだ」
―マーヴ・グリフィン/ハリウッドのプロデューサー、俳優、ホテル王
GOOD LUCK
あなたが生まれてきたということが運のいい証
人生に運など関係ないと信じているのなら、お母さんの体内であな
たが受胎されたときの、信じられない確率でおこなわれた“くじ引き”
を考えてみてください。
その瞬間、卵子には受胎の準備がととのい、雪嵐のように造り出さ
れた精子は、どれもが目的地にたどり着いてあなたを創ろうと競争し
ていたのです。候補になった精子の数は気が遠くなるほどの数。学者
によれば、男性の心臓が1回脈打つごとに約1000個の新しい精子細胞
が造られるそうです。1回の射精で放たれる精子の数は、ざっと1億。
さて、運が重要になるのはここから先です。これらの精子細胞には
一つとして同じものはありません。健康な男性の体内で造られる精子
には、彼の遺伝子青写真が何万種類もの組み合わせで存在するのです。
同じ両親から生まれたきょうだいなのに、全然似ていないことがある
のは、そのためです。一人一人が違う理由も、ここにあります。
運命、運、神、摂理、あるいはそのほか何らかの要素が、たった1
つの精子を選んで卵子にたどり着かせ、あなたという個性的な人間を
生み出したのです。
フランスの数学者、アンリ・ポアンカレはこの子宮内でおこなわれ
る“くじ引き”について「精子細胞の位置をたった1インチずらした
だけでナポレオンは誕生せず、ヨーロッパの運命は大きく変わってい
ただろう」と語っています。
GOOD LUCK
「歴史は進化と同じように、偶然の積み重ねで築かれたと
私は固く信じている。
もっとも優秀な者が生き残ったのではなく、
もっとも幸運な者が生き残ったのだ」
―スティーブン・アンブローズ/歴史家
GOOD LUCK
だるまさんは倒れても絶対起き上がれるお守り
だる ま
日本で人気のあるお守りの一つに、達磨人形があります。達磨
大師は6世紀の仏教法師で、言い伝えによると彼はあまりにも長
いあいだ座禅を組んだため、腕と脚を失ってしまったとか。
その姿を模した達磨人形は、倒してもひとりでに起き上がりま
す。いくら押されてももとに戻るそのようすは幸運と成功のシン
ボルであり、お守りにはうってつけ。日本人は就職や店の開店な
ど、何か新しく物事を始める前にこの達磨人形を買います。そし
がん
て人形の片方の目に黒目を入れて願をかけ、願いがかなったらお
礼として残りの目も描き入れるのです。