平成19年7月6日 ジャマイカ・バハマ・ベリーズ在住の日本人の皆様へ 在ジャマイカ日本国大使館 今般、外務省から渡航情報(広域情報)発出されましたので、以下のことに注意し、安全対策に万全 を期してください。 ~渡航情報(広域情報)~ 爆弾テロ事件に関する注意事項 1.昨年末以降、以下のような爆発事件等が発生し、外国人を含む多数の被害者が出ています。 (1)英国の首都ロンドン中心部において、本年 6 月 29 日、爆発物を積んだ車両が発見されました。 また翌 30 日、スコットランドのグラスゴーにおいて、空港施設に車両が突入し、炎上しました。 (2)トルコの首都アンカラにおいて、本年 5 月 22 日、ショッピングモール前のバス停近くで自爆テ ロ事件が発生しました。 (3)アルジェリアの首都アルジェにおいて、本年 4 月 11 日、首相府前など 2 か所でほぼ同時に複 数の自動車爆弾が爆発しました。 (4)パキスタンの首都イスラマバードにおいて、本年 1 月 26 日、欧米系ホテルで自爆テロが発生 しました。 (5)タイの首都バンコク等において、2006 年 12 月 31 日から翌朝未明にかけて、戦勝記念塔、ショ ッピングモールなど数か所で爆弾が爆発しました。 2.これらの事件については現地当局による捜査が継続されているものもあり、必ずしも全貌が明らか になっていないことも多いですが、各々異なる背景があると考えられます。このため、このような事件に 巻き込まれないためには、各地域において過去に起こった事件の特徴、テロ組織の動向、政治・社会 情勢等を個別に分析し対応する必要があります。外務省では、海外安全ホームペー ジ ( http://www.mofa.go.jp/anzen/ )に「スポット情報」、「危険情報」、「テロ概要」等を掲載し、世 界各国・地域ごとのテロ情勢や注意事項をお知らせしていますので、海外に渡航される方におかれて は、これらを参照してください。 3.このように海外渡航上の注意事項は、各国・地域により異なりますが、一方で、以下のように一般 的に注意すべき事項もありますので、これらを参考にしつつ、各地域・その時々に応じた適切な安全対 策を講じるよう心掛けてください。 (1)南西アジア、中東、東南アジアの一部を中心にホテルが爆弾テロの標的になるケースが発生 しています(例:2007 年 1 月パキスタン・イスラマバードの欧米系ホテルでの自爆テロ事件、2005 年 11 月ヨルダン・アンマンの 3 か所の欧米系ホテルでの自爆テロ事件、2003 年 8 月インドネシア・ジャカルタ の欧米系ホテル前爆発事件等)。 このような過去にホテルが狙われている地域等では、できる限り安全対策がしっかりとされ標的と される可能性が低いホテルを選び、尚かつホテルの入口やフロント等不特定多数の人の立入りが容 易な所にはできるだけ留まらないなどの注意が必要です。 (2)中東諸国や東南アジアの一部等を中心に市場や繁華街、観光スポット等大勢の人が集まる 場所が爆弾テロの標的になるケースが発生しています(例:2007 年 5 月トルコ・アンカラのショッピング モール前での爆発事件、2006 年 12 月タイ・バンコク等の戦勝記念塔、ショッピングモール等での連続 爆発事件、2006 年 4 月エジプト・シナイ半島ダハブの市場、カフェでの連続爆発事件、2005 年 10 月イ ンドネシア・バリ島のレストラン、カフェでの爆発事件等)。 このような過去に市場や繁華街、観光スポット等が狙われている地域等では、人混みや外国人が 多く集まる場所にはできる限り近づかない、また、爆発によるガラス等の飛散に係る被害を防止するた めに、ガラスを多く使用した建造物の周辺はなるべく通行しないようにする、窓等からはなるべく離れた 場所に身を置くなどの注意が必要です。また、事件が夜間に発生しているケースもあり、夜間、特に深 夜の外出は控えるなど慎重な行動をとることも重要です。 (3)その他主要欧米関連施設等が爆弾テロの標的になるケースが発生しています(2006 年 3 月 パキスタン・カラチの米国総領事館付近の爆発事件等)。 このような過去に欧米諸国等の施設が狙われている地域では、欧米関連施設や欧米人が多く集 まる場所等にはできる限り近づかないなどの注意が必要です。個別の国の事情については、スポット 情報、危険情報等でお知らせしています。 (4)公共交通機関が爆弾テロの標的になるケースも発生しています(例:2006 年 7 月インド・ムン バイの連続列車爆破事件、2005 年 7 月英国・ロンドンの地下鉄等連続爆発事件等)。 2005 年 7 月の英国・ロンドンにおける地下鉄等連続爆発事件を受け、欧米諸国では公共交通機関 を始め警戒が強化されてきていますが、それ以外の国も含め、公共交通機関に対する注意事項につ いては、国・地域により事情が異なり、スポット情報や危険情報にて個別にお知らせしていますので、 そちらを参照ください。 (5)上記場所には特段の注意を要しますが、一方で、テロ事件はいつどこで起こるかを予測する ことが困難であり、普段から周囲の状況を見渡し、不審者・不審物に注意を払うことが重要です(例:大 きい荷物、不自然な厚着、特異な印象等)。 (6)また、万が一に備え、渡航前には、家族や職場の知人等との間で連絡先を確認しておくととも に、不測の事態に遭遇した際には、以下の点に留意してください。 (イ)付近で爆発が発生した場合には、爆発音を聞いたらまずその場に伏せ、戸棚や天井からの落 下物が想定される場合には、机等頑丈な場所の下にもぐり込んでください。また、特にビル街での爆発 では、ビルのガラスが割れ、ガラスの雨が降ることが多いので、庇等の下に隠れるようにしてください。 (ロ)第二の爆発が起こり得ることに十分留意し、事件発生現場の見物等は慎み、現場から速やか に離れてください。 なお、避難する際は、落ち着いて整然と行ってください。また、有害物質を吸い込まないようハンカチ 等(濡れた物が望ましい)で口や鼻を押さえながら戸外へ避難してください。 (ハ)爆発により瓦礫等の下敷きになった場合には、まず落ち着き、体力の温存にも心掛けつつ、有 害物質を吸い込まないようハンカチ等(濡れた物が望ましい)で口や鼻を覆い、パイプ等を叩くなどして、 救援隊に居場所が分かるようにしてください。 (ニ)爆発事件等に遭遇した場合には、現地の日本国大使館又は総領事館に連絡をとるようお願い します。 (7)爆弾テロが発生する可能性のある地域に在住の方は、普段より以下の点を参考に安全対策 を再検討してください。 (イ)爆弾テロに関するニュース等によりできる限り正確に情勢をフォローする。 (ロ)入居アパート、オフィスビル及び居住区域の警備体制を再確認する。 (ハ)緊急時の連絡方法を再確認し、日頃から携帯電話の電源を切らないようにする。 (ニ)爆風の被害をできるだけ抑えるため、ガラス窓等に飛散防止フィルムを貼り付けるとともに、窓 のカーテンはできるだけ閉める。 (ホ)爆発物飛来防止のため、窓に金網又は幅の狭い鉄格子を取り付ける。 (8)なお、その他の詳細は、外務省のパンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テ ロ対策 Q&A」を海外安全ホームページ ( http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html )に 掲載していますので、そちらも参照してください。 (問い合わせ先) ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ) 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3048 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く) 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)5139 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等) 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 ○ 外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/ ○ 在ジャマイカ日本国大使館 NCB Towers North 6F, 2 Oxford Road, Kingston 5, Jamaica W.I. TEL:1-876-929-3338~9 FAX:1-876-968-1373
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