TYPE 514&554 型 空気操作弁

TYPE 514&554 型
空気操作弁
取扱説明書
取扱いに際しての注意事項
この度は GEMU 製品をお買い上げ頂きまして誠に有難うございました。お求めの製品を正しく安全にご使
用して頂く為に、ご使用になる前に必ず本文書をお読みください。又、この書類は大切に保管して頂きます
ようお願い致します。
誤った取扱いによる製品の故障は、お客様の責任となります。その場合の製品交換や修理等は有償と
なります。
――――本書の中で使用されている記号は以下のようになっています。 ――――
警告
取扱いを誤った場合に、使用者が死亡又は重傷を負う危険の状態が生じるこ
とが想定される場合。
注意
取扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか又は物的損害のみが発生する
危険の状態が生じることが想定される場合。
目
次
1.製品用途 ------------------------------------------1
2.仕様 ---------------------------------------------- 1
3.寸法及び主要部品 ------------------------------- 2~3
4.作動説明 ----------------------------------------- 4
5.呼び径選定 --------------------------------------- 5
6.設置要領
6.1 配管図例 --------------------------------------- 6
6.2 製品設置時の警告・注意事項-------------------- 6~7
7.運転要領
7.1 製品運転時の警告・注意事項-------------------- 7~8
8.保守要領
8.1 保守・点検時の注意事項--------------------------- 8
8.2 故障と対策 -------------------------------------- 9
8.3 分解図 ---------------------------------------- 10
8.4 分解及び組立方法
8.4.1 分解方法---------------------------------11~12
8.4.2 組立方法 ------------------------------------ 12
アフターサービスについて
製造元:
■PDT-188f■
1.製品用途
514 型及び 554 型 空気操作弁は、食品機械、化学プラントなどの流体制御に使用されるピストン
弁です。一般的には 514 型をお勧めしますが、アルミニウムを腐食促進させる雰囲気の場合は 554
型(アクチュエータ材質がポリアミド樹脂)で検討してください。
2.仕様
型
式
514 型
適 用 流 体
呼
び
水、空気、蒸気、油、その他非危険流体(600cSt 以下)
径
15A~80A
呼び径 15A~50A:0~1.0MPa
呼び径
65A:0~0.7MPa
呼び径
80A:0~0.5MPa
適 用 圧 力
作
554 型
動
通気開(アクチュエータに空気操作圧力を付加した場合)
流 体 温 度
-10~180 ℃(凍結不可)
15A
20A
25A
空気操作圧力
32A
40A
0.47~1.0 MPa
0.48~0.7 MPa
0.55~1.0 MPa
0.55~0.7 MPa
0.40~0.8 MPa
0.40~0.7 MPa
0.55~0.8 MPa
0.50~0.7 MPa
50A
65A
80A
操作空気温度
0~60 ℃
周 囲 温 度
0~60 ℃
取 付 姿 勢
任 意
接
材
質
続
JIS Rc ねじ
弁
箱
青銅 又は ステンレス鋼(514 型は 15A,20A,25A,40A,50A)
弁
棒
ステンレス鋼
弁
体
ステンレス鋼
弁体ディスク
PTFE
アクチュエータ
アルミニウム
ポリアミド
※油でのご使用の場合はお問い合わせください。
注意
(1) 製品に付いているラベルの表示内容と注文された型式の仕様内容を確認してください。
※内容が違っている場合は、使用しないで当社にお問い合わせください。
(2) 仕様範囲内で空気操作弁を御使用ください。
※仕様範囲外での御使用による故障や事故に当社は責任を一切負いません。
(3) インディケータキャップ(P3 3.寸法及び主要部品参照)は取り外してあります。P6 6.2 製品
設置時の警告・注意事項を参照し、取付けてください。
1
■PDT-188f■
3. 寸法及び主要部品
3.1 型式 514 型
514 型
部品表
№
1
2
4
8
10
13
14
16
19
部品名
№
20
21
23
24
25
29
30
50
弁箱
弁棒
ガスケット
パッキング
アクチュエータカバー
弁体ディスク
弁体
ばね
ピストンアッセンブリー
514 型寸法表
(L1)
(H)
15A Rc 1/2
81 183
20A Rc 3/4
87 206
25A Rc 1
104
213
32A Rc 1 1/4
122
285
40A Rc 1 1/2
136
290
50A Rc 2
165
316
65A Rc 2 1/2
212
337
80A Rc 3
242
358
※( )寸法は参考寸法です。
159
182
182
246
252
268
280
297
Size
d
L
2
部品名
上部リップリング
Oリング
Oリング
アクチュエータベースアッセンブリー
下部リップリング
インディケータ
ナット
インディケータキャップ
(mm)
アクチュエータ
D
71
96
96
140
140
164
164
164
質量
(kg)
1.0
1.7
1.9
3.8
4.7
6.5
8.6
9.7
■PDT-188f■
3.2 型式 554 型
554 型
部品表
№
1
2
4
10
13
14
16
19
部品名
弁箱
弁棒
ガスケット
アクチュエータカバー
弁体ディスク
弁体
ばね
ピストンアッセンブリー
№
20
21
23
24
25
29
30
50
部品名
上部リップリング
Oリング
Oリング
アクチュエータベースアッセンブリー
下部リップリング
インディケータ
ナット
インディケータキャップ
554 型寸法表
(mm)
(L1)
(H)
15A Rc 1/2
81 186
20A Rc 3/4
87 225
25A Rc 1
104
232
32A Rc 1 1/4
122
327
40A Rc 1 1/2
136
332
50A Rc 2
165
349
65A Rc 2 1/2
212
371
80A Rc 3
242
392
※( )寸法は参考寸法です。
162
201
201
288
294
302
314
331
Size
d
L
3
アクチュエータ
D
72
96
96
168
168
168
168
168
質量
(kg)
1.0
1.7
1.9
5.1
6
6.9
8.5
10.1
■PDT-188f■
4.作動説明
《閉弁時》
パイロットポートから空気操作圧力で
加圧していないと、ばね⑯の荷重によ
り弁体⑭は閉弁しています。
流
体
空気操作圧力
《開弁時》
パイロットポートから空気操作圧力で
加圧すると、ピストンアッセンブリー⑲
下部に圧力が加わり、ばね⑯の荷重
に打ち勝ちピストンアッセンブリー⑲を
押し上げ、弁体⑭が開弁します。又、
ピストンアッセンブリー⑲に連結された
インディケータも押し上げられる事に
より、開弁の確認ができます。
※514 型及び 554 型で多少形状が違います。
4
■PDT-188f■
5.呼び径選定
呼び径選定を行う場合は、使用条件から必要とする Cv 値を計算式で求め、次にその値を
満足する Cv 値の呼び径を選定します。
5.1 液体の場合の計算方法
Cv =
0.365V G
ΔP
V:液体最大流量(m3/h)
G:比重(水に対する比重)
ΔP:P1-P2(MPa)
Cv:各呼び径の Cv 値
5.2 気体の場合の計算方法
P2>
P1
の場合
2
Cv =
P2≦
Q
(273 + t )G
2940 ΔP(P1 + P2 )
P1
の場合
2
Cv =
P1:一次側圧力(MPa・A)
P2:二次側圧力(MPa・A)
ΔP:P1-P2(MPa)
Q ( 273 + t )G
2550P1
Q:気体最大流量(m3/h 標準状態)
t:気体温度(℃)
G:比重(空気に対する比重)
Cv:各呼び径の Cv 値
5.3 蒸気の場合の計算方法
P2>
P1
の場合
2
Cv =
P2≦
Wk
P1
の場合
2
Cv =
138 ΔP(P1 + P2 )
Wk
120P1
P1:一次側圧力(MPa・A)
W:蒸気最大流量(kg/h)
P2:二次側圧力(MPa・A)
k:1+0.0013×{過熱蒸気温度(℃)-飽和蒸気温度(℃)}
ΔP:P1-P2(MPa)
Cv:各呼び径の Cv 値
5.4 各呼び径の Cv 値表
呼び径
Cv 値
15A
6.2
20A
11.6
25A
17.6
5
32A
26.7
40A
47.6
50A
78.8
65A
110.2
80A
150.8
■PDT-188f■
6.設置要領
6.1 配管図例
三方電磁弁
DD-37 型
※1
514 型
空気操作弁
図1
※1 空気操作弁の開閉速度を調整する上でスピードコントローラを取付ける事を推奨します。
6.2 製品設置時の警告・注意事項
警告
(1) 空気操作弁は重量物ですので、配管への取付けの際には吊り上げ装置などを使用して空
気操作弁を確実に支えてください。なお、空気操作弁質量については『3. 寸法及び主
要部品』をご覧ください。
※空気操作弁の落下などによってけがをする恐れがあります。
注意
(1) インディケータキャップ(P2 3.寸法及び主要部品参照)は、製品梱包時取り外してあり
ます。製品をご使用になる前に、インディケータキャップを製品へ取付けてください。
インディケータキャップの推奨締付けトルクは 2N・m です。
※インディケータキャップの締付け過ぎは、インディケータキャップの破損や製品の破
損につながります。
(2) 空気操作弁は、むやみに分解しないでください。
※むやみに分解しますと、空気操作弁の機能が果たされません。
(3) 空気操作弁を配管する前に、配管内の異物等を必ず除去してください。
※空気操作弁内に異物等が混入しますと、本来の性能が活かされないばかりか空気操作
弁の故障を引き起こす原因に繋がります。
(4) 空気操作弁の入口側には、ストレーナ(60 メッシュ相当)を取付けてください。
※空気操作弁内に異物等が混入しますと、本来の性能が活かされないばかりか空気操作
弁の故障を引き起こす原因に繋がります。(『6.1 配管図例』 図1.参照)
(5) 空気操作弁には、止弁及びバイパス管を取付けてください。
※空気操作弁の保守・点検等ができなくなります。(『6.1 配管図例』 図1.参照)
(6) 取付けは出入口を確認して取付けてください。(空気操作弁本体の側面に矢印があり、
流体の流れ方向に合わせてください。)
※取付け方向を間違えますと、空気操作弁は正常に作動しません。
6
■PDT-188f■
(7) 空気操作弁を配管に取付ける時、接続六角部(32A~50A は八角部)をモンキレンチ等で
締付けてください。アクチュエータ部を使っての配管は行わないでください。
※無理な荷重、曲げ、振動等が伝わると、作動不良の発生や空気操作弁の寿命が著しく
短くなる等の原因になります。
(8) 空気操作弁の接続は、流体の漏れが無いよう確実に接続してください。
※接続が不十分ですと、振動などによって流体が漏れる恐れがあります。又、高温流体
の場合はやけどをする恐れがあります。
※接続部に配管用シール材を使用する場合は、空気操作弁内に混入しないようにしてく
ださい。シール材が混入すると、正常に作動しないことがあります。
(9) 凍結する地域は流体の凍結防止を行ってください。
※流体が凍結しますと、空気操作弁が破損する恐れがあります。
(10) 空気操作弁に無理な荷重、曲げ、振動等が伝わらないように配管してください。
※無理な荷重、曲げ、振動等が伝わると、作動不良の発生や空気操作弁の寿命が著しく
短くなる等の原因になります。
(11) 空気操作弁設置時には空気操作弁のメンテナンススペースを必ず確保してください。
※メンテナンススペースが確保されていないと、空気操作弁のメンテナンス時に分解が
できなくなります。(図2.参照)
(12) 空気操作弁を操作する為に使用する制御用空気配管やバルブは、空気操作弁に無理な
荷重、曲げ、振動等が伝わらないように配管してください。
※作動不良の発生や空気操作弁の寿命が著しく短くなる等の原因になります。
分解時の最小メンテナンススペース
呼び径
15A
20A
25A
32A
40A
50A
65A
80A
H1(mm)
350
370
370
440
450
470
480
520
L2(mm)
400
420
440
510
520
560
570
650
図2.
7. 運転要領
7.1 製品運転時の警告・注意事項
警告
(1) 高温流体でご使用の場合、素手で直接空気操作弁に触れないでください。
※直接空気操作弁に触れますと、やけどをする恐れがあります。
(2) 通気・通水する前には、必ず配管末端に流体が流れても危険のない事、空気操作弁が
確実に接続されている事、及びアクチュエータ部の空気制御配管が確実に配管されて
いる事を確認してください。
※配管接続部及びアクチュエータ部の空気制御配管が確実に接続されていませんと、
周囲を汚す恐れがあります。又、高温流体の場合は、やけどをする恐れがあります。
7
■PDT-188f■
注意
(1) 通気・通水前には空気操作弁前後の止弁を閉弁し、必ずバイパス管にて異物等を完に
除去してからご使用ください。
※配管内の異物を除去しないと、空気操作弁内に異物等が混入し、本来の性能が活かさ
れない場合があります。又、空気操作弁内の異物噛み込みは故障の原因になります。
(2) 通気・通水時はウォータハンマやドレン傷害等を避ける為に、配管の各止弁はゆっく
りと開いてください。
※止弁を急激に開くと、ウォータハンマやドレン傷害等等で、空気操作弁や周辺機器等
が破損する恐れがあります。
(3) 通気・通水後に空気操作弁の配管接続部より流体漏れが確認された場合は直ちに流体
を止め、空気操作弁・配管・機器の内部圧力を完全に抜き、又、高温流体の場合は、
空気操作弁を冷やした後に、配管接続を締め直ししてください。
※配管接続部からの漏れは周囲を汚す恐れがあります。又、高温流体の場合は、やけど
をする恐れがあります。
8. 保守要領
空気操作弁の故障の多くは配管内の異物による弁漏れと考えます。又、 圧力計の故障、
ストレーナの目詰まり、バイパス管止弁の漏れ等は空気操作弁の故障とよく似た現象となります。
ストレーナの目詰まりは圧力低下の原因、バイパス管止弁の漏れは弁漏れと同じ現象となります。
まずこれらの事柄を確認した後空気操作弁の『8.2 故障と対策』の処置を行ってください。
8.1 保守・点検時の注意事項
注意
(1) 空気操作弁の機能・性能を維持するため、定期点検を実施してください。
※一般の使用者は専門の設備・工事業者、メーカーに処置を依頼してください。
1.消耗部品と交換時期
消耗部品は使用頻度、使用条件などにより耐用年数は異なりますが、交換時期の目安は以下の
通りです(表中の部品番号は『8.3 図 3. 514 型 分解図』中の番号を示します)。
部品名
ガスケット
部品番号
4
交換時期
3年
2.空気操作弁の機能・性能を維持するための定期点検項目と時期
定期点検項目と時期の目安は以下の通りです。
点 検 項 目
ON-OFF 動作しながら
外部漏れの確認(目視)
8
点 検 時 期
年1回以上
■PDT-188f■
8.2 故障と対策 (『8.4 分解及び組立方法』及び『8.3 分解図 図 3.』を参照してください。)
故障状況
1.流体が流れな
い。(弁が閉
弁したまま開
弁しない。)
対策及び処置
故障原因
空気操作圧力が無い。又は、 パイロットポートより、『2.仕様』の空気操作圧力を加
空気操作圧力が配管されてい えてください。
ない。
空気操作圧力が低い。
『2.仕様』の空気操作圧力を加えてください。
アクチュエータ内のばね不良。 アクチュエータ 一式を交換してください。
バイパス管止弁からの漏れ。
2. 流 体 が 流 れ
た状態で止ま
らない。(弁が
開弁した状態
で閉弁しな
い。)
又は、弁漏れ
がある。
3.ウォータハン
マ-が発生す
る。
4.ナット部から
流体が漏れて
いる。
5. ナ ッ ト 部 以 外
から流体が漏
れている。
止弁を閉めてください。また止弁を閉めても漏れがあ
る場合は、止弁を交換してください。
空気操作圧力が入った状態で パイロットポートより、空気操作圧力を抜いてくださ
ある。
い。
弁体ディスク⑬と弁箱①のシ 弁体ディスク⑬と弁箱①のシート部を掃除してくださ
ート部に異物が噛み込んでい い。
る。
弁体ディスク⑬と弁箱①のシ 弁体ディスク⑬に傷がある場合は、アクチュエータ
ート部に傷がついている。
一式を交換してください。弁箱①のシート部に傷が
ある
場合は、製品を交換してください。
アクチュエータ内のばね異常。 アクチュエータ 一式を交換してください。
空気操作弁の開閉速度が速
い。
空気操作圧力の流出・流入速度をスピードコント
ローラで絞り調整してください。(スピードコントローラ
を取り付けてない場合は『6.1 配管図例』
に従って取付け施工後、絞り調整してください。)
30 の緩みによるガスケッ ナット○
30 を指定締付けトルクまで締付けてください。
ナット○
トからの漏れ。
経年変化によるガスケット④か ガスケットを交換してください。
らの漏れ
アクチュエータ 一式内Oリン アクチュエータ 一式を交換してください。
グ、リップリング、パッキン等
の経年変化や磨耗による漏
れ。
9
■PDT-188f■
8.3 分解図
※は消耗部品として用意してあります。
※514 型及び 554 型で多少形状が違います。
図 3. 分解図
10
■PDT-188f■
8.4 分解及び組立方法
8.4.1 分解方法
分解前の警告事項
警告
1 からアクチュエータ 一式を外す時は、最初パイロットポートに空気操
(1) 弁箱○
14 を上昇(インディケータ○
29 の上昇を確認)させてから
作圧力を供給し、弁体○
30 を緩め、外してください。又、作業が終了するまでは供給している空
ナット○
気操作圧力は絶対に遮断しないでください。
※パイロットポートに空気操作圧力が供給されていないとアクチュエータ 一式を取り外
す事はできません。又、作業中に供給している空気操作圧力を遮断すると、アクチュエ
ータ 一式が弁箱より飛び出しけがをする恐れがあり、大変危険です。
(2) 分解する時は必ず空気操作弁・配管・機器の内部圧力を完全に抜き、高温流体の場合は、
空気操作弁を冷やしてから行ってください。又、冷えるまでは直接素手で触れないでくだ
さい。
※空気操作弁・配管・機器の内部圧力を完全に抜きませんと、残圧によって周辺を汚した
り、けがややけどをする恐れがあります。
24 より絶対に外さないで
(3) アクチュエータカバー⑩はアクチュエータベースアセンブリー○
ください。(『3.寸法及び主要部品』 参照)
※分解しますと、ばね⑯が飛び出し、けがをする恐れがあります。また、一度外したアク
24 に取り付けると空気
チュエータカバー⑩を、再度アクチュエータベースアッセンブリ○
操作圧力が隙間より外部に抜け、正常に作動しません。
(4) ナットを緩める時は、ナットを変形させるような無理なダメージを与えない様慎重に行
ってください。
※ナットが変形した場合はアクチュエータ 一式の交換が必要な場合があります。
手順(1)パイロットポートから空気操作圧力を加え、弁体が上昇している事を確認してください。
インディケータが下降
インディケータが上昇
11
■PDT-188f■
手順(2)スパナ等でナットを緩めます。
手順(3)アクチュエータ 一式及びガスケットを取り出します。
8.4.2 組立方法
分解後の組立時における警告・注意事項
警告
(1)アクチュエータ 一式を弁箱に組付ける時は、最初パイロットポートに空
29 の上昇を確認)させ
14 を上昇(インディケータ○
気操作圧力を供給し、弁体○
30
てからナット○を締めてください。又、作業が終了するまでは供給して
いる空気操作圧力は絶対に遮断しないでください。
30 は弁箱に組付
※空気操作圧力が供給されていないと弁体が下がっており、ナット○
ける事はできません。又、作業中に供給している空気操作圧力を遮断すると、ア
クチュエータ 一式が弁箱より飛び出しけがをする恐れがあり、大変危険です。
注意
(1) 弁体ディスクや弁箱シート部に傷の無い事を確認してください。
※弁体ディスクや弁箱シート部に傷があると弁漏れの原因になります。又、ガスケ
ットは新品のガスケットに交換してください。外部漏れの原因になります。
※使用するガスケットは弊社が用意しているガスケットを必ず使用してください。
他社のガスケットなどを使用されますと、外部漏れの原因にもなります。
(2) 組立後の運転は、『7.1 製品運転時の警告・注意事項』に従って行ってください。
手順(1)アクチュエータ 一式のパイロットポートに空気操作圧力を供給してください。
手順(2)弁箱に新品のガスケットを入れた後にアクチュエータ 一式を入れ込んでください。
30 を
『表-1 ナットの二面巾と締付けトルク』内のトルクで締め付けてください。
手順(3)ナット○
手順(4)組立後は必ず ON-OFF 動作確認とガスケットからの漏れが無い事を確認してください。
30 の二面巾と締付けトルク
表-1 ナット○
分解及び組立時に必要な工具の二面巾及び締付けトルクは以下の通りです。使用工具はナットの二
面巾に合った適正な工具で指定締付けトルクにて締めてください。
(514 型&554 型共通)
呼び径
15A
20A
25A
32A
40A
50A
65A
80A
ナットの二面巾(mm) 締付けトルク(N・m)
36
55
41
70
46
80
55
120
60
130
75
180
100
250
110
300
12
■PDT-188f■